第 2 学年 7 組 英語科学習指導案 平成 16 年 6 月 9 日 ( 水曜日 ) 第 5 時限 (13:25~14:15) 指導者名古屋市立神丘中学校野中圭 1 題材 Unit 2 Speaking Plus1 先生にお願い ていねいに許可を求める 依頼する 2 題材について (1) 題材の意義本題材は, 対話文で構成され, 許可を求める 依頼する ときのていねいな表現を扱っている 手書きの英文手紙が読めない登場人物の健が, グリーン先生に読んでもらおうとする内容である インターネットの普及によりグローバル化が急速に進展し, だれもが世界で活躍する可能性が広がっている また, 平和や環境に対する地球的規模の課題解決に向けて, 世界中の人々の理解と協調が必要となっている また, 生徒の身近なところでも, 電子メールが国際交流の手段として多く用いられたり, 外国人英語指導助手 ( 以下,AET) の各学校への訪問期間も長くなったりして, 英語の必要性が十に感じられる 本題材は先生など目上の人に対して, 英語でていねいに許可を求めたり, 依頼したりする場面を取り扱っており, 新しい文法として May I~?( 許可を求める ), Could you~?( 依頼する ) を学習する 英語にも, 場面 状況, 相手に応じて, ていねい度の違う表現があることに気付き, それを適切に使いけることは, コミュニケーションにおいて大変重要である 本題材は, 許可や依頼の既習表現の中から, 自の伝えたいことを適切に使いけることができる生徒を育成するのに有効である (2) 系統的に見た位置 先生にお願い は, 許可を求める 依頼する ときのていねいな表現が使われる場面 であり, 生徒の身近な暮らしにかかわる場面 である 許可を求める 依頼する 表現は, 第 1 学年 第 2 学年の2 段階にけて 1
扱われている Book 1 の Speaking Plus6では, Can I ~?, Can you ~? の表現を学んだ 窓を開けてもよいかという許可を求めたり, 宿題の手伝いをしてくれるように依頼したりする対話内容であった Book2の Speaking Plus1の本題材は, 先生など目上の人に応じた適切な表現である May I~?, Could you~? を学ぶことで表現の幅を広げる発展的な内容をとりあげている 場面 状況や相手によって, 許可や依頼の表現の中から, 適切に使いけができるように系統立てて指導できるようになっている Speaking Plus2では, 道順を尋ねる 教える という表現を学ぶ 地図上のある地点で郵便局への道順を尋ねたり答えたりする対話内容である ここでも, Could you~? を用いて道順を尋ねる表現が扱われており, 適切な表現の使いけや実践的な表現も身に付けることができる (3) 題材と生徒との関係本校では, 国際理解教育に重点を置いており, マレーシア国際教育交流などを中心に, 総合的な学習の時間 を進めている 各学年とも国際理解教育の目標をそれぞれ設定し,3 年計画で国際社会にはばたく地球人の育成を目指している 毎年, 国際交流 day と名付けた学校行事を, 多くの外国人を招待して全校的に行っており, 生徒の国際社会への興味 関心は高い このように外国人と交流する機会が多くある中で, 実際に許可を求めたり, 依頼したりする場面は多く存在する 本題材を学習することにより, さらに外国人と英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育てていくことができると考える また, 生徒に実際の場面を想定した疑似体験をさせながら進める指導は, 場面 状況や相手に応じて, 既習表現の中から適切に使いけることのできる力を身に付けることに有効であると考える 3 目標 先生など目上の人に対して, ていねいに許可を求めたり, 依頼したりする対話 発表に積極的に取り組むことができる ( 関心 意欲 態度 ) 場面 状況や相手に応じて, 様々な許可や依頼の既習表現の中から, 適度な使 いけをして適切な表現をすることができる ( 表現の能力 ) 2
手書きの英文手紙が読めない登場人物の健が, グリーン先生に読んでもらおう とする対話内容を理解することができる ( 理解の能力 ) 英語にも, 場面 状況や相手に応じて, ていねい度の違う表現があることに気 付き, 様々な許可や依頼の表現の中から, 適度に使いけることができる 4 指導計画と評価計画 (2 時間完了 ) 指導計画時評価計画 ( 評価方法 ) 学習内容 1 ていねいに許可を求める 依頼する 表現の理解と習熟 2 ていねいに許可を求める 依頼する 表現の対話練習と創作 1 ていねいに2許可を求める 依頼する 表現の創作文の対話練習 発表 2 教師が提示するタスクカードを見て, 場面 状況や相手によって, 適切な 許可を求める 依頼する 自己表現活動 5 本時の指導 (1) 目標 ( 知識 理解 ) 間関心 意欲 態度表現の能力理解の能力知識 理解 1 / 2 /2(本時) ていねいに許可を求める 依頼する 表現を積極的な態度で, 表現活動に取り組もうとする ( 観察 ) 対話練習に積極的に取り組もうとする ( 発表, 観察 ) 対話表現 May I ~?, Could you~?, の表現を使う ことができる ( ペア活動 ) 一生懸命, 積極的本題材や既に発表しようとす習表現を活用る ( 発表, 観察 ) して 様々な許可を求める 他の発表を聞き, 依頼する表現 積極的な態度で内の対話を, 場容を理解しようと面 状況や相手する によって, 適切 ( 発表, 観察 ) に使いけて発表することができる ( 発表, 観察 ) モデル対話の場面や状況を理解するこ とができる ( 発言 ) 他の発表を聞いて, ていねい度の違う表現を 知る ( 発表, 観察, ワークシート ) 対話表現の May I~?, Could you~?, の用法を理解することができる ( 記述 ) 先生など目上の人に対して, ていねいに許可を求めたり, 依頼したりする表 現の発表活動に積極的に取り組むことができる ( 関心 意欲 態度 ) 英語にも, 場面 状況や相手によって, ていねい度の違う表現があることに 気付き, 許可を求めたり, 依頼したりする様々な表現の中から, 適切に使い けることができる ( 表現の能力 ) 3
(2) 準備 Bingo に関する教材 教具, ワークシート,CD プレーヤー,CD, 自己評価 相互評価シート, タスクカード 時間配 (3) 指導過程 学習活動 形態指導上の留意点評価の観点と方法 6 1 Warming Up (1) 英語であいさつをする (2) 歌 ( 疑問詞を習熟させるための替え歌 ) を歌う あいさつの応答を元気よ アイコンタクトをとりくさせる ながら, あいさつのやりとりができたか, 生徒の声の大きさや表情など, 全体の様子からとらえる 教師もいっしょに歌い, 歌っている生徒の表生徒が歌詞を正確に歌え情や声の大きさから判るように支援する 断する ちょうちょ の替え歌 who だれ,what なに,which どちら,where どこ, when いつ,why なぜ,whose だれの だれのもの,how many いくつ,how much いくら, どれほど どのくらい how! (3) 曜日, 日付, 天候など身近な話題について, 教師の質問に答える 個人 既習表現を用いた問答を通して, 英語を聞いたり, 話したりする雰囲気を作る 教師の平易な質問を聞いて, 応答できているかを生徒の発言内容からつかむ 質問例 Q What day is it? Q What are you going to do this weekend? Q What is the date today? Q How is the weather today? 7 2 英語 Bingo を行う ( ていねいに許可を求める 依頼する編 ) ( Nona-Bin という活動名で基礎 基本の定着を図ることを目的としている ) ていねいに許可を求める 依頼する の対話に関連する単語や語句, 文を正確に書かせる 書かせている間に, 英語の授業の雰囲気作りのために, 英語の歌をCDで流す 単語や語句, 文を大きな声で復唱させる 単語や語句, 文の意味をフラッシュカードを用いて確認させる ( 日本語 英語 ) 生徒が単語や語句, 文を正確に書けているかを記入したシートを見て判断する 単語や語句, 文を正しく発音しているかどうかまた, 英語の意味を理解できているかどうか, 復唱する生徒の声の大きさや表情から判断する 4
アア 英語 Bingo の例 Excuse me. May I ask you All right. a favor? I m sorry. show Could you read this letter for me? Can you help me? May I ~? use 7 3 前時で創作した ていねいに許可を求める 依頼する対話 を確認しながら, ペアで対話練習をする 予測される生徒の対話例 ペ 言語の使用場面 状況は 人に許可を求め, 依頼する対話 とし, モデル対話文やワークシートでもう一度確認してから練習させる 目上の人と対話するのか, 同級生のような親しい人と対話するのかを注意させる 創作した対話表現は, できるだけ暗記して練習するように指示する 意欲的に練習しているかどうかを, 活動中の生徒の態度や表情からつかむ 対話するときに, 場面 状況や相手によって, 適切な表現を使いけをしているかどうか, 生徒練習の様子を観察してつかむ S1 : Excuse me. May I ask you a favor? ( 先生などの目上の人に ) S2 : Sure. What is it? S1 : Could you read this letter for me? S2 : All right. 10 4 ていねいに許可を求める 依頼する の創作した対話を発表する 予測される生徒の対話例 ペ 発表するペアには, でき るだけ暗記して発表するように指示する 発表を聞く生徒には, ていねいに許可を求める 依頼する の対話で, だれに許可を求め, 何を依頼するのかといったポイントを示して, 対話の内容を理解させる 対話の内容を理解しているかどうかをワークシートに記入した内容や発表からつかむ 許可を求める 依頼する相手が, 目上の人の場合 S1 : Excuse me. May I ask you a favor? S2 : Sure. What is it? S1 : Could you open the window? S2 : OK. 5
予測される生徒の対話例 許可を求める 依頼する相手が, 同級生の場合 S1 : Hi. Can I open the window? It s hot. S2 : Sure. S1 : S2 : S1 : S2 : Can you help me with my homework? Sorry, I can t. I m busy. Can you open the window? OK. 15 5 教師が示すタスクカードをもとに, ペアで対話を発表する (1) 教師がタスクカードド用いた対話活動例の説明を聞く (2) 生徒は, タスクカードを見て, その場で, 場面 状況や相手に応じた適切な表現をする ペアの形態 1 生徒 - 教師 2 生徒 - 生徒 ペア 教師の示す活動例とタスクカードの説明を理解できるように, ゆっくりと明確に聞かせる タスクカードには, 許可を求める人 依頼する内容 が書かれている ( 例 / 先生に 英文の手紙を読んでもらうように頼む ) 生徒が発表する際に, 場面 状況や相手に応じた適切な表現 を使いけることできるように意識させる 生徒の発表について, 自己評価, 相互評価をさせる 場面 状況や相手に応じた適切な表現をしているかを, 生徒の発表内容や表情からとらえる タスクカード例 許可を求める相手 学校訪問中の AET に 依頼したいこと 例 / カナダからの英文の手紙を読んでほしいとお願いする タスクカード例 許可を求める相手 友達に 依頼したいこと CD を持ってきてほしいとお願いする 予測される生徒の表現 Excuse me. May I ask you a favor? I got a letter from Canada. But I can t read it. Could you read it for me, please? 予測される生徒の表現 Hello. Can I ask you a favor? Please bring the CD to me? 5 6 自己評価とまとめをする 次時の予告を聞く 本時を振り返って自己評価をさせる 生徒が記入する自己評価用紙の内容より, 本時の習熟度を知る 6
(3) 板書計画 Excuse me. May I ask All right. you a favor? I m sorry. show Could you read this letter for me? Can you help me? May I ~? use First 6 N-B Zero 許可を求める相手 学校訪問中の AET に 依頼したいこと カナダからの英文の手紙を読んでほしいとお願いする Excuse me. May I ask you a favor? I got a letter from Canada. But I can t read it. Could you read it for me, please? 許可を求める相手 友達に 依頼したいこと CD を持ってきてほしいとお願いする Hello. Can I ask you a favor? Please bring the CD to me? MEMO 7