岩手県重要港湾利用促進戦略 ~ 震災からの復興 そして更なる飛躍に向けて ~ 平成 25 年 3 月 岩手県県土整備部 岩手県重要港湾利用促進戦略会議
- 目 次 - 第 1 岩手県重要港湾利用促進戦略 策定の目的 2 第 2 岩手県港湾ビジョン が目指す物流拠点形成 ( 骨子 ) 3 第 3 本県における港湾物流の状況 4 1 ) 本県における港湾物流の課題 4 2 ) 本県の港湾物流を取り巻く環境変化 6 第 4 今後の取り組みの方向性 7 1 ) 貨物の集約化に向けた各重要港湾における基本的役割の再構築 7 2 ) 港湾機能の早期回復と港湾整備の重点化 効率化 7 3 ) 港湾取扱貨物量の回復 拡大に向けた各種施策の展開 7 第 5 各重要港湾の基本的役割 8 1 ) コンテナ貨物 8 2 ) バルク貨物 8 3 ) 完成自動車 8 4 ) カーフェリー 8 5 ) 工業用地等 9 第 6 主要戦略 9 1 ) いわての港 機能向上戦略 ハード 9 2 ) いわての港 物流活性化戦略 ハード ソフト 9 第 7 将来的な検討課題 1 0 各重要港湾における港湾利用の方向性と主要戦略 1 1 1 ) 久慈港 1 1 2 ) 宮古港 1 2 3 ) 釜石港 1 3 4 ) 大船渡港 1 4 参考 岩手県重要港湾利用促進戦略会議 の設置状況 1 5 1 ) 設置要領 1 5 2 ) 会議の構成員 1 6 3 ) スケジュール 1 6 4 ) 重要港湾別ワーキング グループ 1 7 1
第 1 岩手県重要港湾利用促進戦略戦略 策定 策定の目的 平成 14 年 9 月に策定した 岩手県港湾ビジョン の実現に向けて これまで関係機関や企業が連携して取り組んできたところであるが 長引く景気の低迷などにより港湾取扱貨物量の減少が続いている 加えて 平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災津波により本県の港湾施設も大きな被害を受け 港湾機能が著しく低下したことなどにより 平成 23 年の港湾取扱貨物量は本県重要港湾において直近の計画策定が行われた昭和 52 年以降で最も少なくなっている 一方で 近年のアジア地域の目覚しい経済成長や企業のグローバル化などにより世界の海上荷動量が増加傾向にあることや 地球温暖化の主な要因であるCO2 削減に向けたモーダルシフト推進の動きなどから 物流拠点としての港湾の役割が 一層重要になることが見込まれている また 東日本大震災津波からの復興に向けて 沿岸 ~ 内陸間や沿岸の主要都市を結ぶ復興道路等の整備が進められるなど 本県の港湾を取り巻く物流面での環境の大きな変化が見込まれている このような状況の下 喫緊の課題である港湾取扱貨物量の拡大に向けて 今後の本県港湾のとるべき戦略について 港湾関係機関や港湾利用企業によるワーキング グループを設置して検討を進めてきたところである その検討結果等を踏まえ 今後の本県港湾を取り巻く環境変化に的確に対応しながら 岩手県港湾ビジョン が目指す物流拠点形成を実現するための取り組みの方向性や取組方策などを 岩手県重要港湾利用促進戦略 として定め 関係者が一体となって本県港湾の震災からの復興と更なる飛躍に向けて取り組むことを目的とするものである 2
第 2 岩手県港湾ビジョン港湾ビジョン が目指すが目指す物流拠点形成 ( 骨子 ) 本県港湾の役割分担を明確にし 県内港湾利用率の向上を図り 定期航路を開設することにより物流拠点の形成を目指す 道路整備と整合のとれた物流ネットワークを効率的に構築し 利用者にとって使いやすい港湾の実現を目指す これにより 輸送コストが縮減され 県内企業の国際競争力の向上を図る 物流拠点形成の構成要素 港湾毎の役割分担の明確化と県内と県内港湾利用率の向上 定期航路開設 道路ネットワークと連携したネットワークと連携した効率的な物流ネットワークの構築 効果 利用者が使いやすい港湾の実現 輸送コスト縮減 県内企業の国際競争力向上 岩手県港湾ビジョンが掲げる貨物量の目標 (2020 ( 年頃 ) バルク ( バラ ) 貨物 800 万 t 内貿ユニットロード ( コンテナ貨物 完成 完成自動車自動車等 ) 170 万 t 外貿コンテナ貨物 19 万 t 3
第 3 本県における県における港湾港湾物流の物流の状況 1) 本県における港湾港湾物流物流の課題 (1) 港湾取扱貨物量の回復 拡大 岩手県港湾ビジョン を策定した平成 14 年から平成 22 年まで 本県における港湾取扱貨物量は500~600 万トン台で推移してきた 震災前の平成 22 年の港湾取扱貨物量は 港湾ビジョンの目標に比べバラ貨物 66.6%(533 万トン ) 内貿ユニットロード 12.1%(20.6 万トン ) 外貿コンテナ貨物 13.2%(2.5 万トン ) となっており 特に内貿ユニットロードと外貿コンテナ貨物が伸び悩んでいる また 震災の影響により平成 23 年の港湾取扱貨物量は211 万トンと大幅に減少していることから 貨物量の回復 拡大が喫緊の課題となっている 岩手県港湾取扱貨物量の推移岩手県港湾取扱貨物量の推移 岩手 ( 万 t) 久慈港 宮古港 釜石港 大船渡港 東北管内計 東北 ( 万 t) 1,000 14,650 14,303 14,638 15,244 14,99514,766 14,766 900 16,000 13,255 14,000 800 715 681 700 12,000 618 604 609 592 590 600 561 553 10,000 512 500 406 379 313 300 322 8,000 302 289 271 400 267 248 6,000 300 211 4,000 200 211 205 210 205 201 202 222 222 224 249 65 100 2,000 113 62 59 65 68 58 61 52 40 36 39 30 31 29 27 27 28 24 17 23 14 19 15 0 0 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 ( 出典 : 国土交通省港湾統計資料 岩手県港湾統計年報 ) 平成 22 年港湾取扱貨物量 バルク貨物 533 万 t 内貿ユニットロード 20.6 万 t 外貿コンテナ貨物 2.5 万 t 港湾ヒ シ ョンの目標値に対する割合 66.6% 12.1% 13.2% (2) 定期航路の再開の再開 拡充本県においては 震災前は内航フィーダーコンテナ定期航路 外貿コンテナ定期航路 自動車船定期航路がそれぞれ1 航路ずつ運行されていたが 震災後は 新たに内航フィーダーコンテナ定期航路が1 航路開設されたものの 外貿コンテナ定期航路と自動車船定期航路が再開されていない したがって これら定期航路の再開並びに新たな定期航路の開設などによるコンテナ貨物や完成自動車輸送の拡充が課題となっている 4
参考 定期航路の状況 1 内航フィーダーコンテナ震災前は 宮古港と京浜港を結ぶ航路が運行されていたが 震災後新たに釜石港と京浜港を結ぶ航路が開設され 本県と京浜港を結ぶ航路が2 航路となった 2 外貿コンテナ大船渡港と韓国 中国の主要港を結ぶ航路が運行されているが 震災により 現在航路は休止されている 3 自動車船釜石港と名古屋港を結ぶ航路が運行されているが 震災により 現在航路は休止されている 5
6 (3) (3) (3) (3) 特色ある特色ある特色ある特色ある港湾港湾港湾港湾づくりづくりづくりづくり港湾間の貨物獲得競争が一層進む中 近県の港湾においては港湾へのアクセス道路改良や港湾施設の機能強化が進められるなど 今後 更なる貨物減少も懸念される このため 各港湾の特色を生かしながら貨物等の状況に応じて利用しやすい港湾づくりを進める工夫が必要である (4) (4) (4) (4) 港湾周辺地域への基幹産業の集積港湾周辺地域への基幹産業の集積港湾周辺地域への基幹産業の集積港湾周辺地域への基幹産業の集積本県の港湾周辺地域への基幹産業の集積は 地理的条件や港湾空間の狭隘さなどから十分な状況に至っておらず 今後 更なる貨物減少も懸念される このため 各港湾における既存企業の事業拡大や新たな港湾利用型企業の誘致を強力に推し進めていく必要がある 2) 2) 2) 2) 本県の本県の本県の本県の港湾港湾港湾港湾物流物流物流物流を取りを取りを取りを取り巻く環境変化巻く環境変化巻く環境変化巻く環境変化 (1) (1) (1) (1) 復興道路等の整備復興道路等の整備復興道路等の整備復興道路等の整備震災後に策定した 岩手県復興実施計画 において 災害に強い交通ネットワークの構築として 三陸復興道路整備事業 を位置付け 高規格幹線道路等の整備や内陸から三陸沿岸各都市にアクセスする道路等の交通隘路の解消 防災対策等を実施している 復興道路等の整備により 港湾と県内の主要都市間あるいは港湾間のアクセス向上が見込まれている
(2) 港湾所在地の復興復興まちづくり各港湾所在地においては それぞれ復興計画が策定され 震災からの復旧 復興に向けた取り組みが進められている 港湾は港湾所在地はもとより 本県経済全体を支える主要な産業 物流基盤として重要な役割を担っている (3) 産業再生特区特区の創設震災後に創設された産業再生特区制度により 港湾周辺地域への新規立地や設備等に対する税制上の優遇措置が行われるなど 投資しやすい環境が図られている 第 4 今後の取り組みの方向性 1) 貨物の集約化に向けた各重要港湾における重要港湾における基本的基本的役割の再構築現在の港湾利用の状況などを踏まえ 貨物の集約化に向けて各重要港湾の基本的役割の再構築を図る 2) 港湾機能の早期回復と港湾整備の重点化 効率化震災により被災した港湾施設等の早期回復を進めるとともに 上記役割の再構築などを踏まえながら港湾機能の高度化を図るなど 港湾利用の拡大に向けて港湾整備の重点化 効率化を推進する 3) 港湾取扱貨物量の回復 拡大に向けた各種各種施策の展開震災により大きく減少した港湾取扱貨物量を早期に震災前の水準に回復させるとともに 港湾ビジョンに掲げる取扱貨物量の目標達成に向けて 上記役割の再構築などを踏まえながら 各種施策を展開する 取り組みのイメージ 貨物の集約化に向けた基本的基本的役割の再構築 久慈港 宮古港 釜石港 大船渡港 ハード対策 港湾機能の早期回復港湾整備の重点化 効率化 湾口防波堤 岸壁 岸壁等の復旧 整備 上屋 荷役設備の復旧 整備 復興道路等の整備整備促進 etc. ソフト対策 各種施策の展開 集荷体制の強化 港湾情報等の提供 ポートセールスの展開 etc. 港湾取扱貨物量の回復 拡大 7
第 5 各重要重要港湾港湾の基本的の基本的役割 1) コンテナ貨物コンテナ貨物については 本県の主要な工業 大規模物流センター等の集積地である内陸南部地域との物流ネットワーク向上が見込まれる 釜石港 及び 大船渡港 への集約を図り 内陸地域を中心とした貨物の集荷拡大を目指す なお 釜石港 は内航フィーダー航路利用貨物 大船渡港 は外貿航路利用貨物の取り扱いを基本とし 大船渡港 における外貿コンテナ定期航路の早期利用再開を目指す また 宮古港 は周辺企業の貨物や農林水産品などを主体とした内航フィーダー航路利用貨物の取り扱いを基本とする コンテナ貨物は 釜石港 釜石港 及び及び 大船渡港 大船渡港 に集約 釜石港 は内航フィーダー内航フィーダー航路利用航路利用貨物 貨物 大船渡港 大船渡港 は外貿外貿航路利用航路利用貨物を基本 ( 工業製品 水産加工品など ) 宮古港 は周辺企業等の内航フィーダー周辺企業等の内航フィーダー航路利用航路利用貨物貨物を基本 ( 農林水産品など ) 2) バルク貨物バルク貨物については 各重要港湾において主として港湾背後地に立地する企業向けの原材料や県外 海外向けの製品などの取り扱いを基本とする 久慈港 は船舶関連工業品 鉱産品及び林水産品な船舶関連工業品 鉱産品及び林水産品などの主要貨物を基本 ( 鋼材 けい石 木材チップなど ) 宮古港 は農林水産品 化学工業農林水産品 化学工業品及び再利用資材品及び再利用資材などの主要貨物を基本 ( 木材 鮮魚 肥料 飼料 化学薬品など ) 釜石港 は製鉄関連工業品 化学工業品 農産品及び金属くず製鉄関連工業品 化学工業品 農産品及び金属くずなどの主要貨物を基本 ( 鉄鋼 石炭 飼料など ) 大船渡港 はセメント関連化学工業品 鉱産品及び水産品なセメント関連化学工業品 鉱産品及び水産品などの主要貨物を基本 ( セメント 石炭 けい石など ) 3) 完成自動車完成自動車については 震災後に取り扱いが行われていない 釜石港 の早期利用再開を目指す 釜石釜石港 港 での完成自動車輸送の利用での完成自動車輸送の利用を再開 4) カーフェリーカーフェリーについては 陸中海岸国立公園の中央部に位置し また 今後の道路整備により県央部とのアクセス改善が見込まれるなど 観光需要や県央部との物流増加が期待される 宮古港 への誘致について検討を進める なお 荷役機械を必要としないフェリー輸送は 震災時において緊急物資輸送や企業活動支援などへの貢献が期待される 宮古港 にカーフェリー航路カーフェリー航路の誘致を検討 8
5) 工業用地等 久慈港 については 湾口防波堤整備の進捗による静穏域形成に伴い 造船企業の事業拡大やエネルギー関連企業の進出が期待されることから 工業用地整備に向けた検討を進める 宮古港 については 震災により大きな被害を受けた藤原地区の再整備を行い 木材関連企業や水産関連企業などの誘致に取り組む 大船渡港 については 地元の意向や企業動向などを踏まえながら 永浜 山口地区の工業用地の造成を再開し 企業誘致に取り組む 久慈港 立地立地企業の事業拡大や新規進出に対応した整備を企業の事業拡大や新規進出に対応した整備を検討 宮古港 藤原地区の藤原地区の再整備を行うとともに再整備を行うとともに木材 水産関連企業木材 水産関連企業を誘致 大船渡港 永浜 山口地区の造成永浜 山口地区の造成を再開再開し 企業を誘致 第 6 主要戦略 1) いわてのいわての港 機能機能向上戦略向上戦略 ハード 震災により大きく損なわれた港湾機能の早期回復を図るとともに 取扱貨物の見通しを踏まえながら新たな港湾施設 設備の整備に取り組む また 工業用地については 企業ニーズを十分把握しながら 企業にとって利用しやすい工業用地の整備を進める 主な取組内容 ( 黄色網掛け ) は 新規又は一部新規の取組み 取組項目 湾口防波堤の復旧 ( 釜石 大船渡 ) 湾口防波堤 竜神崎防波堤の整備 ( 久慈 宮古 ) 岸壁などの港湾施設や保安 安全対策施設の復旧 整備新たな港湾施設 設備 ( 上屋 荷役設備など ) の整備工業用地の造成 整備 国国国 県県など県 実施主体 H24 ガレキ処理 H25 スケジュール H26 復旧工事整備工事復旧 整備工事施設等の整備を検討 H27 H28~ 県 関係市など 工業用地活用方法の検討 県 工業用地の造成 整備 2) いわての港いわての港 物流活性化戦略 ハード ソフト 復興道路等の整備促進や集荷体制の強化など ハード ソフト面における港湾利用者の視点に立った物流機能活性化に向けた取り組みを展開する また いわての港湾を荷主企業等に強くアピールするセミナーの実施や 各港湾の特色に応じたポートセールスを展開する 9
主な取組内容 取組項目 復興道路等の整備促進 ( 黄色網掛け ) は 新規又は一部新規の取組み また 点線表示は現時点で未確定の部分を含んでいるもの スケジュール実施主体 H24 H25 H26 H27 H28~ 国 県復興道路等の整備促進 物流動向調査 国 コンテナ貨物流動調査 コンテナ貨物流動調査 集荷体制の強化 集荷のための補助や使用料等の減免 港湾 アクセス情報等の提供 港湾セミナーの実施 コンテナ航路の誘致 ( 釜石 大船渡 ) 完成自動車航路の再開 ( 釜石 ) カーフェリー航路の誘致 ( 宮古 ) ポートセールス 県 各港協議会 県 各港協議会 関係企業 県 市 県など 県 市 関係企業 県 関係市 県 関係市 県 釜石市 関係企業県 宮古市 関係企業県 宮古市 関係企業 県 市 関係企業 企業の物流動向等を調査 LCL 取扱いや料金 問合せ窓口体制の整備など 関係企業等が連携した集荷体制を強化集荷目的等に応じて荷主企業に対する補助や港湾施設使用料等の減免を実施企業向け説明会やホームページ等によりアクセス改善や港湾施設 設備等の情報を提供首都圏の荷主等に対しトップセールスを実施外貿コンテナ航路再開新たなコンテナ航路の誘致新たな航路の提案も含め完成自動車輸送を再開カーフェリー航路誘致に向けた検討検討状況を踏まえてカーフェリー航路を誘致荷主企業の港湾利用や工業用地等への企業誘致に向けてポートセールスを実施 第 7 将来的な検討課題 今回の港湾利用促進戦略の検討にあたり ワーキング グループのメンバーから主に次のような意見が出されたことから 今回まとめる戦略には盛り込まないものの 今後の経済情勢や港湾物流の動向などを踏まえながら将来的な検討課題として記載する 港湾機能の更なる集約化港湾間のアクセス向上に伴い 各港湾の連携した取り組みの一環として港湾機能の更なる集約化や統合などの可能性について調査 検討を行う必要がある 大型船の接岸に対応した大水深岸壁の整備貨物船の大型化に伴い 各地で大水深岸壁の整備が進められていることなどから 取扱貨物の見通し等を踏まえ 大水深岸壁の整備の可能性について調査 検討を行う必要がある 工業用地やふ頭用地の拡充現有の工業用地の売却状況や企業誘致の動向 取扱貨物の見通し等を踏まえ 工業用地やふ頭用地の拡充の可能性について調査 検討を行う必要がある 既存企業の事業拡大支援及び港湾利用型新規企業の誘致企業のニーズに対応した港湾機能の高度化やエネルギー関連など新たな港湾利用型企業の誘致に取り組む必要がある アクセス道路の整備など物流ネットワークの更なる強化現在整備が進められている復興道路等の開通による生産 流通産業の動向なども踏まえ より一層の物流効率化に向けた検討を進める必要がある 10
各重要重要港湾における港湾における港湾利用の方向性と港湾利用の方向性と主要主要戦略 1) 久慈港 (1) 港湾利用の方向性 バルク貨物は 船舶関連工業品 鉱産品及び林水産品な船舶関連工業品 鉱産品及び林水産品などの主要貨物を基本 ( 鋼材 珪石 木材チップなど ) 新たな企業ニーズに対応した工業用地工業用地整備を検討 (2) 主要戦略 いわての港 機能向上戦略 湾口防波堤の整備 岸壁などの港湾施設の復旧 新たな港湾施設 設備の整備 いわての港 物流活性化戦略 復興道路等の整備促進 物流動向調査の実施 集荷体制の強化 集荷のための補助や使用料の減免 港湾 アクセス情報等の提供 港湾セミナーの実施 ポートセールス 久慈港 11
2) 宮古港 (1) 港湾利用の方向性 コンテナ貨物は 周辺企業等の内航フィーダー周辺企業等の内航フィーダー航路利用航路利用貨物を基本 ( 農林水産品など ) バルク貨物は 農林水産品 化学工業品及び再利用資材などの主要貨物を基本 ( 木材 鮮魚 肥料 飼料 化学薬品など ) カーフェリー航路の誘致を検討 藤原地区の工業用地等工業用地等を再整備し 木材を再整備し 木材関連企業や水産関連企業などを誘致 (2) 主要戦略 いわての港 機能向上戦略 竜神崎防波堤の整備 岸壁などの港湾施設や保安 安全対策施設の復旧 整備 新たな港湾施設 設備の整備 工業用地等の造成 整備 いわての港 物流活性化戦略 復興道路等の整備促進 物流動向調査の実施 集荷体制の強化 集荷のための補助や使用料の減免 港湾 アクセス情報等の提供 港湾セミナーの実施 カーフェリー航路の誘致検討 ポートセールス 宮古港 12
3) 釜石港 (1) 港湾利用の方向性 コンテナ貨物を集約し 内航フィーダー航路利用航路利用貨物を基本 ( 工業製品 水産加工品など ) バルク貨物は 製鉄関連工業品 化学工業品 農産品及び金属くずなどの主要貨物を基本 ( 鉄鋼 石炭 飼料など ) 完成自動車輸送の利用再開 拡大を促進 (2) 主要戦略 いわての港 機能向上戦略 湾口防波堤の復旧 岸壁などの港湾施設や保安 安全対策施設の復旧 整備 新たな港湾施設 設備の整備 いわての港 物流活性化戦略 復興道路等の整備促進 物流動向調査の実施 集荷体制の強化 集荷のための補助や使用料の減免 港湾 アクセス情報等の提供 港湾セミナーの実施 コンテナ航路の誘致 完成自動車輸送の再開 ポートセールス 釜石港 13
4) 大船渡港 (1) 港湾利用の方向性 外貿コンテナ定期航路の早期再開 コンテナ貨物を集約し 外貿航路利用航路利用貨物を基本 ( 工業製品 水産加工品など ) バルク貨物は セメント関連化学工業品 鉱産品及び水産品などの主要貨物を基本 ( セメント 石炭 けい石など石など ) 永浜 山口地区工業用地の造成造成を再開し 企業を誘致 (2) 主要戦略 いわての港 機能向上戦略 湾口防波堤の復旧 岸壁などの港湾施設や保安 安全対策施設の復旧 整備 新たな港湾施設 設備の整備 工業用地等の造成 整備 いわての港 物流活性化戦略 復興道路等の整備促進 物流動向調査の実施 集荷体制の強化 集荷のための補助や使用料の減免 港湾 アクセス情報等の提供 港湾セミナーの実施 コンテナ航路の誘致 ポートセールス 大船渡港 14
参考 岩手県 岩手県重要港湾重要港湾利用促進戦略利用促進戦略会議会議 の設置状況 1) 設置要領 岩手県重要港湾利用促進戦略会議設置要領 ( 目的 ) 第 1 東日本大震災津波を契機として 復興道路等の整備など今後見込まれる本県の重要港湾を取り巻く環境変化に的確に対応しながら 岩手県港湾ビジョン が目指す物流拠点形成を実現するための取り組みを進めるため 岩手県重要港湾利用促進戦略会議 ( 以下 戦略会議 という ) を設置する ( 所掌事項 ) 第 2 戦略会議は 次の事項について協議する (1) 岩手県重要港湾利用促進戦略の策定に関すること (2) その他県内重要港湾の利用促進のために必要な事項に関すること ( 構成員 ) 第 3 戦略会議は次に掲げる組織で構成し 構成員は当該組織のうちから岩手県県土整備部長が依頼する (1) 国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所 (2) 岩手県 (3) 岩手県内の重要港湾所在市 (4) 岩手県内の港運事業者 (5) その他岩手県県土整備部長が必要と認めた者 ( 座長 ) 第 4 戦略会議に座長を置き 座長は岩手県県土整備部長が指名する者をもって充てる 2 座長は 戦略会議の議長となる 3 座長に事故あるときは あらかじめ座長が指名した者がその職務を代理する ( 会議 ) 第 5 戦略会議は 岩手県県土整備部長が召集する 2 戦略会議は 座長が必要と認めた場合 構成員以外の者の出席を求めることができる 3 会議出席に係る経費は 構成員が所属する組織が負担する ( 事務局 ) 第 6 戦略会議の事務局は 岩手県県土整備部港湾課に置く ( その他 ) 第 7 この要領に定めるもののほか 戦略会議の運営に必要な事項は 岩手県県土整備部長が別に定める 附則この要領は 平成 25 年 3 月 1 日から施行する 15
2) 会議の構成員 ( 所属等 ) 構成員 所属等備考久慈港運株式会社宮古港湾運送株式会社日鐵物流釜石株式会社東北汽船港運株式会社国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所久慈市総合政策部宮古市産業振興部釜石市産業振興部大船渡市商工港湾部岩手県商工労働観光部企業立地推進課 岩手県県土整備部河川港湾担当技監 岩手県県土整備部港湾課 座長 事務局 オブザーバー 岩手県県土整備部道路建設課県北広域振興局土木部沿岸広域振興局土木部 宮古土木センター 大船渡土木センター 3) スケジュール期日 : 平成 25 年 3 月 25 日 ( 月 ) 14:00~15:00 場所 : 盛岡地区合同庁舎議題 : 岩手県重要港湾利用促進戦略について 16
4) 重要港湾別ワーキング グループ (1) 設置要領 港利用促進戦略ワーキング グループ設置要領 ( 港湾毎に作成 ) ( 設置 ) 第 1 港における取扱貨物量の拡大に向けて 港湾利用に関連する課題の解決を図りながら利用促進や港湾連携を進めるための戦略について検討するため 港利用促進戦略ワーキング グループ ( 以下 ワーキング グループ という ) を設置する ( 所掌事項 ) 第 2 ワーキング グループは 次に掲げる事項を所掌する (1) 港の利用促進のために必要な事項に関すること (2) 県内港湾の連携のために必要な事項に関すること ( 組織 ) 第 3 ワーキング グループ員は 次に掲げる組織の構成員で組織する (1) 市港湾主管課等の職員 (2) 港湾を利用する民間企業 団体の構成員 (3) 国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所の職員 (4) 岩手県県土整備部港湾課 ( 以下 県港湾課 という ) の職員 (5) その他に県港湾課総括課長が必要と認めた者 2 ワーキング グループは県港湾課総括課長が総括する ( 会議 ) 第 4 ワーキング グループの会議は 県港湾課総括課長が召集する 2 県港湾課総括課長は 必要があるときには 会議に関係者を出席させることができる 3 会議出席に係る経費は 構成員が所属する組織等が負担する ( 事務局 ) 第 5 ワーキング グループの事務を処理するため 事務局を県港湾課に置く ( その他 ) 第 6 この要領に定めるもののほか ワーキング グループの運営に必要な事項は 県港湾課総括課長が別に定める 附則この要領は 平成 24 年 7 月 9 日から施行する 17
(2) ワーキング グループ構成員 ( 所属 ) 1 久慈港ワーキング グループ 所属備考 久慈港運株式会社 北日本造船株式会社久慈工場 野田村森林組合 久慈市漁業協同組合 国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所 久慈市総合政策部産業開発課 岩手県商工労働観光部企業立地推進課 県北広域振興局土木部 岩手県県土整備部港湾課 オブザーバー参加 事務局 2 宮古港ワーキング グループ 所属備考 宮古商工会議所 宮古漁業協同組合 社団法人宮古観光協会 岩手県北自動車株式会社 宮古港湾運送株式会社 ラサ工業株式会社宮古事業所 コープケミカル株式会社宮古工場 ホクヨープライウッド株式会社 株式会社カリヤ 宮古生コンクリート株式会社 国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所 宮古市産業振興部港湾振興室 岩手県商工労働観光部企業立地推進課 沿岸広域振興局宮古土木センター 岩手県県土整備部港湾課 オブザーバー参加 事務局 18
3 釜石港ワーキング グループ 所属備考日鐵物流釜石株式会社釜石商工会議所新日本製鐵株式会社棒線事業部釜石製鐵所釜石流通団地水産加工業協同組合株式会社山元日本通運株式会社釜石支店株式会社及川工務店国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所釜石市産業振興部港湾振興課岩手県商工労働観光部企業立地推進課 沿岸広域振興局土木部 岩手県県土整備部港湾課 オブザーバー参加 事務局 4 大船渡港ワーキング グループ 所属備考大船渡国際港湾ターミナル協同組合東北汽船港運株式会社白金運輸株式会社太平洋セメント株式会社大船渡工場デンカアヅミン株式会社三菱マテリアル株式会社岩手工場株式会社阿部長商店大船渡食品国土交通省東北地方整備局釜石港湾事務所大船渡市商工港湾部港湾経済課岩手県商工労働観光部企業立地推進課 岩手県県土整備部道路建設課 沿岸広域振興局土木部大船渡土木センター 岩手県県土整備部港湾課 関係者 オブザーバー参加 事務局 19
(3) ワーキング グループ開催状況 1 久慈港ワーキング グループ 第 1 回 期日 : 平成 24 年 8 月 9 日 ( 木 ) 13:30~15:00 場所 : 久慈市役所議題 :(1) 久慈港利用促進戦略ワーキング グループの開催趣旨について (2) 本県の貨物流動状況及び港湾取扱貨物量について ( 情報共有 ) (3) 久慈港利用促進戦略について ( 意見交換 ) 第 2 回 期日 : 平成 24 年 8 月 30 日 ( 木 ) 13:30~15:00 場所 : 久慈市役所議題 : 久慈港利用促進戦略について 第 3 回 期日 : 平成 24 年 9 月 18 日 ( 火 ) 13:30~15:00 場所 : 久慈市役所議題 : 岩手県重要港湾利用促進戦略について 2 宮古港ワーキング グル港ワーキング グループープ 第 1 回 期日 : 平成 24 年 8 月 21 日 ( 火 ) 13:30~15:00 場所 : 宮古市役所議題 :(1) 宮古港利用促進戦略ワーキング グループの開催趣旨について (2) 本県の貨物流動状況及び港湾取扱貨物量について ( 情報共有 ) (3) 宮古港利用促進戦略について ( 意見交換 ) 第 2 回 期日 : 平成 24 年 9 月 11 日 ( 火 ) 13:30~15:00 場所 : 宮古市役所議題 : 宮古港利用促進戦略について 第 3 回 期日 : 平成 24 年 9 月 26 日 ( 水 ) 13:15~14:45 場所 : 宮古地区合同庁舎議題 : 岩手県重要港湾利用促進戦略について 3 釜石港ワーキング グループ 第 1 回 期日 : 平成 24 年 7 月 30 日 ( 月 ) 13:30~15:00 場所 : 釜石地区合同庁舎議題 :(1) 釜石港利用促進戦略ワーキング グループの開催趣旨について (2) 本県の貨物流動状況及び港湾取扱貨物量について ( 情報共有 ) (3) 釜石港利用促進戦略について ( 意見交換 ) 20
第 2 回 期日 : 平成 24 年 8 月 27 日 ( 月 ) 13:30~15:00 場所 : 釜石地区合同庁舎議題 : 釜石港利用促進戦略について 第 3 回 期日 : 平成 24 年 9 月 28 日 ( 金 ) 10:15~11:30 場所 : 釜石地区合同庁舎議題 : 岩手県重要港湾利用促進戦略について 4 大船渡港ワーキング グループ 第 1 回 期日 : 平成 24 年 8 月 6 日 ( 月 ) 13:30~15:00 場所 : 大船渡市役所議題 :(1) 大船渡港利用促進戦略ワーキング グループの開催趣旨について (2) 本県の貨物流動状況及び港湾取扱貨物量について ( 情報共有 ) (3) 大船渡港利用促進戦略について ( 意見交換 ) 第 2 回 期日 : 平成 24 年 9 月 10 日 ( 月 ) 13:30~15:00 場所 : 大船渡市役所議題 : 大船渡港利用促進戦略について 第 3 回 期日 : 平成 24 年 9 月 28 日 ( 金 ) 13:30~15:00 場所 : 大船渡市役所議題 : 岩手県重要港湾利用促進戦略について 21