4 年 3 組道徳学習指導案 1. 主題名相手の気持ちを大切にして 日時平成 2 6 年 1 0 月 2 2 日 ( 水 )5 校時場所 4 年組省略 ( 男子名女子名計名 ) 省略授業者省略 2. 資料名 温かい言葉 ( 学研 ) 思いやり 親切 ( 内容項目 2-2 ) 3. 主題設定の理由 (1 ) ねらいとする価値について本主題は 学習指導要領の指導内容 2 主として他の人とのかかわりに関すること の 相手のことを思いやり 進んで親切にする を主な内容としている 内容項目の視点は 自己を他の人とのかかわりの中でとらえ 望ましい人間関係の育成を図ることに関するものである 内容項目の 2 では 徐々に相手の気持ちを理解できるようになる中学年において温かい心ととともに 相手に対する思いやりの心を育て 相手のことを考えて親切にすることができる児童を育てようとするものである これは 第 1 学年及び第 2 学年の内容項目 2-2 身近にいる幼い人や高齢者に温かい心で接し 親切にする を受けたものであり 第 5 学年及び第 6 学年の内容項目 2-2 だれに対しても思いやりの心をもち 相手の立場に立って親切にする に発展していく 思いやり 親切とは 困っている人や弱い立場にある人を見たとき 相手が今どのような状況にあるかや何を求めているかを考え 相手の辛さや悩みなどを自分のことのように感じ取って そのために何とかしてやりたいと思う気持ちである その思いやりが基盤となって 人のために見返りを期待せずに自分から手を差し伸べる行為が親切である その経験を通じて 温かい人間関係を築いていくことができ 互いに支え合い よりよく生きようとすることにつながると考える (2 ) 児童について学級の子どもたちは 道徳の時間においては 自分の思いを素直に表現してよい時間ととらえている子が多く まだまだ発言する児童に偏りがみられるものの 意欲的に考えている児童が 1 学期よりも増えてきた また 友だちの意見を受け止めて聞くために ~ さんと似ていて ~ さんに付け足して という受け止め発言も少しずつできるようになってきた 自分の考えと相手の考えを関わらせながら児童がつながることで自分の考えを持ち 深めていく楽しさ よさを感じ取れるような学習活動をめざしていきたいと考えている 本学級では いろいろな行事や活動を通じてお互いが分かり合える場面が増えてきて 困っている人がいるとやさしく声をかけたり 手を差し伸べたりできる子が多い しかし - 1 -
見知らぬ人や上学年の人 自分にとって都合のよくない状況であるとなかなか行動に移せない様子も見られる また 自分の思いと相手の思いに違いがある場合 自分のためを思ってしてくれていることでも 素直に受け取れない場面も見かけることがある これは 困っている人の気持ちになって行動することの大切さを自覚していなかったり つい自分の都合や感情を優先させてしまう自己中心的な考えから抜け出せていなかったりするためと考えられる そこで 徐々に相手の気持ちを考えながら行動ができるようになるこの時期に 相手がどういう気持ちなのか知ろうと努力することの大切さや相手の立場や気持ちを考えながら 進んで親切にする心情を育てていきたい (3 ) 資料について夏休みのある日 主人公ひろしは デパートで 7, 8 歳ぐらいの男の子を見かける 男の子は 足にギプスをはめており 重そうなその足で汗をかきながら 階段の隅をゆっくりと上がっていた ひろしは その様子を見ていて 声を掛けて手を貸そうかと思ったが 恥ずかしさから何も言い出せないでいた そのとき 一人のお兄さんが男の子に声を掛けた しかし 男の子は 怒った様子でお兄さんの親切を拒んだ ひろしは 男の子が不快な思いを表現したことで戸惑う その反発を受けても 優しく受け止めるお兄さんと お兄さんの気持ちを感じ取り ありがとう と応える男の子の様子を見ていたひろしが 本当の思いやりとは何かを考えさせられるという話である これらのことから 本資料は 自分の思いだけの行動ではなく 相手の気持ちを尊重して行動することの大切さを気付かせることに適したものであると考える 指導にあたっては 主人公の気持ちに視点をあて お兄さんと男の子の言動を見ているひろしの思いやりに対する変化に共感させながら 思いやりの心を捉えさせていきたい 中心発問では 二人の言動を見ているひろしの気持ちについて 役割演技を取り入れてから考えさせていく 後半は 3 人グループでペープサートを使って互いの思いを考える活動を取り入れることで 互いの思いが伝わった心地よさ 通じ合った温かさを疑似体験させたい 日常生活の中でも 相手の気持ちを感じ取ることで思いやりの心を育て 行動化することでよりよい人間関係を築いていこうとする意識につながることを期待したい 4. 本時のねらい 親切な行為を断られても怒らずに謝り 励ますお兄さんの姿を見た主人公の気持ちを とらえ 相手の気持ちを思いやり 進んで親切にしようとする心情を育てる 5. 本時の展開 学習活動と主な発問予想される児童の反応教師の支援と評価 ( ) 1. 本時の学習のめあてをつか 多くの人が困ってい 意識調査の結果を掲 導む る人に出会ったとき 示し 本時の道徳的価 入 困っている人に対してどんな 助けた経験があるんだ 値への方向付けをす 心が大切か考えよう ね る - 2 -
展開前段 知らない人には 助けたいと思ってもぼくもできなかったことがある 2. 資料 温かい言葉 を聞き 大変そうだな 男の子の様子 ( ギプ 話し合う 一人でかわいそうだ ス 重そうな足 玉の 1 階段の隅を汗をかきながら階 な ようなあせなど ) をし 段を上る男の子を見て ひろし 手伝ってあげようか っかりとおさえ なか はどんなことを思ったでしょ な でも 何と言った なか行動に移せないで う らいいのだろう いる ぼく の気持ち 知らない子だから に共感できるようにす 恥ずかしい る とても勇気がいるな 困っている人に親切 にできる気持ちを赤 できない気持ちを青で 表すとどのぐらいの割 合になるかを話し合 い 心の葛藤やその後 の思いやりに対する心 の変化や高まりを捉え るための支援とする 2 男の子が やめろ と言った せっかくお兄さんが 男の子が やめろ のを聞いて ひろしはどんなこ 親切に声をかけたのに と言った理由も考える とを思ったでしょう ひどい ことで お兄さんに同 あんないい方をしな 情されたと思い 反発 くてもいいのに する男の子の気持ちに 男の子はどうして怒 気付けるようにする ったのだろう おせっかいだったのかな 一人で乗り越えたかったのかな 3 ごめんよ ぼうや がんば あんな言い方をされ 男の子を教師が お れ と話すお兄さんを見て たのになんであやまる 兄さんを指名児童が ひろしはどんなことを思ったで の 全員をひろしの立場で しょう ぼくだったら 言い 役割演技をする 返していたかも知れな その後 ワークシー いのにお兄さんはやさ トに自分の考えを書 - 3 -
しいな き 全体交流する お兄さんは 男の子 お兄さんは どんな の気持ちに気付かず傷 気持ちで謝ったのかを つけてしまったことを 考えることで 男の子 謝っているのがすごい の気持ちを大事にして 相手の気持ちを分か いるお兄さんの思いや って励ましている りに気付けるようにす ぼくもお兄さんのよ る うになりたいな 4 ごめんよ ぼうや がんば 男の子も励まされて 3 人グループで小さ れ 笑顔になってよかった なぺープサートを使っ ありがとう と二人が会話 お兄さんのようにこ て お兄さん 男の子 する姿を見て ひろしはどんな れからは困っている人 ひろしの役割演技をし ことを思ったでしょう に勇気を出して声をか ながら考えを交流す けたい る 二人が分かり合えて ごめんよ あり よかった がとう に続く言葉 本当の思いやりとは を考えることで お互 相手の気持ちを大切に いの思いが伝わった快 して行動することなん 感情やお互いに相手を だな 思う心に触れたひろしの心の温かさを疑似体験する 相手の考えを認める思いやりと相手のことを考えて親切にする大切さに気付くことができたか 5. これまで自分がしてきた親 友だちがなくして困 わたしたちの道徳 切についてもう一度見つめ直 っていたものをいっし p 6 2, 6 3 を開き 展し 自分の生活に生かしていき ょに探して見つけたと 自分の今までしてきた 開たいことを考える き 友だちが喜んでく 親切に対してもう一度 後 今までに相手に ありがとう れて わたしもうれし 見直し 体験を出し合 段と言ってもらえた親切にはどん かった わせ 実践しようとす なことがありましたか 今日の これから 何か困っ る意欲を高める 学習で これからどんなことを ている人がいたら 声 相手を思いやり 人 心がけていきたいですか をかけたい に親切にしようとする意欲を高めることがで - 4 -
きたか 終 6. 教師の説話を聞く 教師の温かい気持ち 末になった話をする 6. 座席表省略 7. 資料吟味別紙 8. 写真記録 - 5 -