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A 農場の自家育成牛と導入牛の HI 抗体価の と抗体陽性率について 11 年の血清で比較すると 自家育成牛は 13 倍と 25% で 導入牛は 453 倍と % であった ( 図 4) A 農場の個体別に症状と保有している HI 抗体価の と抗体陽性率を 11 年の血清で比較した および流産 加療

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B 農場は乳用牛 45 頭 ( 成牛 34 頭 育成牛 7 頭 子牛 4 頭 ) を飼養する酪農家で 飼養形態は対頭 対尻式ストール 例年 BCoV 病ワクチンを接種していたが 発生前年度から接種を中止していた 自家産牛の一部で育成預託を実施しており 農場全体の半数以上の牛で移動歴があった B 農場

Taro-H26-01○【差替】 (佐藤)

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

最近の動物インフルエンザの発生状況と検疫対応


第 7 回トキ飼育繁殖小委員会資料 2 ファウンダー死亡時の対応について ( 案 ) 1 トキのファウンダー死亡時の細胞 組織の保存について ( 基本方針 ) トキのファウンダーの細胞 組織の保存は ( 独 ) 国立環境研究所 ( 以下 国環研 ) が行う 国環研へは環境省から文書

家畜保健衛生所における検査の信頼性確保にむけて 湘南家畜保健衛生所 田村みず穂駒井圭浅川祐二太田和彦 矢島真紀子中橋徹松尾綾子稲垣靖子 はじめに 家保の検査の中には 鳥インフルエンザやヨーネ病等の 社会的 経済的影響の大きい検査が含まれている 食の安全 安心を得るためには生産から消費に至る食品供給の

ロタウイルスワクチンは初回接種を1 価で始めた場合は 1 価の2 回接種 5 価で始めた場合は 5 価の3 回接種 となります 母子感染予防の場合のスケジュール案を示す 母子感染予防以外の目的で受ける場合は 4 週間の間隔をあけて2 回接種し 1 回目 の接種から20~24 週あけて3 回目を接種生

Taro-19増田

Taro-H23.08

DNA/RNA調製法 実験ガイド

第1章_ _総説.indd

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表 症例 の投薬歴 牛 8/4 9 月上旬 9/4 9/5 9/6 9/7 9/8 9/9 3 Flu Mel TMS Flu Mel Flu Mel Flu 体温 :39.0 体温 :38.8 : エンロフロキサシン Flu: フルニキシンメグルミン Mel: メロキシカム : ビタミン剤 TMS

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12 牛白血病対策のため考案したアブ防除ジャケットの実用化試験 東青地域県民局地域農林水産部青森家畜保健衛生所 菅原健 田中慎一 齋藤豪 相馬亜耶 水島亮 林敏展 太田智恵子 森山泰穂 渡部巌 小笠原和弘 1 概要わが国では近年 牛白血病の発生が増加しているが その原因である牛白血病ウイルス (BL

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針刺し切創発生時の対応

変更一覧表 変更内容新現備考 Peak 50~60 Trough 4 未満 Peak 20.0~30.0 Trough 8.0 以下 アミカシン 静注投与後 1 時間 Trough 1 未満 Peak 4.0~9.0 Trough 2.0 以下 トブラマイシン 静注投与後

農業高校における繁殖指導とミニ講座による畜産教育支援 大津奈央 中島純子 長田宣夫 飯田家畜保健衛生所 1 はじめに 管内の農業高校では 教育の一環とし て 繁殖雌牛4頭を飼育し 生徒が飼養 いた また 授業外に班活動として8名が畜 産部に所属していた 管理を担うとともに 生まれた子牛を県 飼養管理

埼玉県調査研究成績報告書 ( 家畜保健衛生業績発表集録 ) 第 57 報 ( 平成 27 年度 ) 9 牛白血病ウイルス感染が生産性に及ぼす影響 中央家畜保健衛生所 畠中優唯 Ⅰ はじめに牛白血病は散発性と地方病性 ( 成牛型 ) の2つに分類される 牛白血病ウイルス (BLV) 感染を原因とする地

日産婦誌58巻9号研修コーナー

平成 26 年度事業計画書 自平成 26 年 4 月 1 日 至平成 27 年 3 月 31 日 公益財団法人性の健康医学財団

システムの構築過程は図 1 に示すとおりで 衛生管理方針及び目標を決定後 HAC CP システムの構築から着手し その後マネジメントシステムに関わる内容を整備した 1 HACCP システムの構築本農場の衛生管理方針は 農場 HACC P の推進により 高い安全性と信頼を構築し 従業員と一体となって

Microsoft Word 事業計画・表紙

馬ロタウイルス感染症 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した馬ロタウイルス (A 群 G3 型 ) を同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化し アジュバント

テイカ製薬株式会社 社内資料

学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of ot

2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst

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地域における継続した総合的酪農支援 中島博美 小松浩 太田俊明 ( 伊那家畜保健衛生所 ) はじめに管内は 大きく諏訪地域と上伊那地域に分けられる 畜産は 両地域とも乳用牛のウエイトが最も大きく県下有数の酪農地帯である ( 表 1) 近年の酪農経営は 急激な円安や安全 安心ニーズの高まりや猛暑などの

埼玉県調査研究成績報告書 ( 家畜保健衛生業績発表集録 ) 第 55 報 ( 平成 25 年度 ) 11 牛呼吸器病由来 Mannheimia haemolytica 株の性状調査 および同定法に関する一考察 中央家畜保健衛生所 荒井理恵 Ⅰ はじめに Mannheimia haemolytica

肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝

られる 3) 北海道での事例報告から 100 頭を超える搾乳規模での発生が多かった (33 例 82.5%) 冬から春にかけての発生がやや多い傾向 2006 年は 9 例 2007 年は 6 例が発生 全道的にも増加していると推察された 発生規模は 5~20% と一定で 搾乳規模に相関しなかった 発

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

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資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

2 被検材料逆転写反応は AI ウイルス陽性 RNA(H3 H5 H7eu H7am) を鋳型とし 酵素に M-MuLV Reverse Transcriptase プライマーに Random 6 mers を使用し相補鎖 DNA( 以下 cdna) を合成した 反応条件は 37 で 15 分 85

スライド 1

日本脳炎不活化ワクチン ( シード ) 平成 24 年 7 月 4 日 ( 告示第 1622 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した日本脳炎ウイルスを同規格に適合した株化細胞で増殖させて得たウイルス液を不活化したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称日本脳炎ウイル

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

(案の2)

免疫学的検査 >> 5F. ウイルス感染症検査 >> 5F560. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

2016 年 12 月 7 日放送 HTLV-1 母子感染予防に関する最近の話題 富山大学産科婦人科教授齋藤滋はじめにヒト T リンパ向性ウイルスⅠ 型 (Human T-lymphotropic virus type 1) いわゆる HTLV-1 は T リンパ球に感染するレトロウイルスで 感染者

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

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2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

検査項目情報 水痘. 帯状ヘルペスウイルス抗体 IgG [EIA] [ 髄液 ] varicella-zoster virus, viral antibody IgG 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5F

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日本から米国に輸出される馬の家畜衛生条件(仮訳)

したことによると考えられています 4. ピロリ菌の検査法ピロリ菌の検査法にはいくつかの種類があり 内視鏡を使うものとそうでないものに大きく分けられます 前者は 内視鏡を使って胃の組織を採取し それを材料にしてピロリ菌の有無を調べます 胃粘膜組織を顕微鏡で見てピロリ菌を探す方法 ( 鏡検法 ) 先に述

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

検査項目情報 インフルエンザウイルスB 型抗体 [HI] influenza virus type B, viral antibodies 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5F410 分析物 インフルエン

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

2 参考 検体投入部遠心機開栓機感染症検査装置 感染症検査装置 (CL4800)

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

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アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条

2009年8月17日

も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて



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<4 種ウイルス疾患 ( 麻疹 風疹 水痘 流行性耳下腺炎 ) フローチャート> 医療機関の記録または母子手帳でワクチンを接種したことが A B C 2 回確認できる 1 回確認できる全く確認できない D E 前回接種より少なくとも 1 ヶ月以上あけて さらに 1 回ワクチン接種を受ける 抗体検査を


一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

現在 乳房炎治療においては 図 3に示す多くの系統の抗菌剤が使用されている 治療では最も適正と思われる薬剤を選択して処方しても 菌種によっては耐性を示したり 一度治癒してもすぐに再発することがある 特に環境性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌の場合はその傾向があり 完治しない場合は盲乳処置や牛を廃用にせざるを

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

鶏大腸菌症 ( 組換え型 F11 線毛抗原 ベロ細胞毒性抗原 )( 油性アジュバント加 ) 不活化ワクチン平成 20 年 6 月 6 日 ( 告示第 913 号 ) 新規追加 平成 25 年 9 月 26 日 ( 告示第 2480 号 ) 一部改正 1 定義組換え型 F11 線毛抗原産生大腸菌及びベ

2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

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ASC は 8 週齢 ICR メスマウスの皮下脂肪組織をコラゲナーゼ処理後 遠心分離で得たペレットとして単離し BMSC は同じマウスの大腿骨からフラッシュアウトにより獲得した 10%FBS 1% 抗生剤を含む DMEM にて それぞれ培養を行った FACS Passage 2 (P2) の ASC

B型肝炎ウイルス検査

1,透析液汚染調査の狙い

評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

検査項目情報 P-ANCA Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G552.P-ANCA Ver.7 perinucl

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設では継続中の疾病調査の中で追加症例 ( 無症候 ) が確認された 他のアルバータ州とケベック州の例では輸出検査中もしくは着地検査中 ( 入厩前の自衛検査 ) に確認された 陽性例全てで疫学的な関連はなく 検体採取時には臨床症状を示さなかった 検査機関は CFIA( カナダ食品検査庁 ) のリファレ

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

検査項目情報 抗アクアポリン 4 抗体 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G821. 抗アクアポリン4 抗体 Ve

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 本資料の作成日 :2016 年 10 月 12 日商品名 : ビフィズス菌 BB( ビービー ) 12 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) による食経験の評価ビフィズス菌 BB-12

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

る 飼料は市販の配合飼料を使用している 発生場所である肥育豚舎エリアの見取り図を図 1に示した 今回死亡豚が発生したのは肥育舎 Aと肥育舎 Dで 他の豚舎では発生していないとの事であった 今回病性鑑定した豚は黒く塗りつぶした豚房で飼育されていた なお この時点では死亡例は本場産の豚のみで発生しており

Transcription:

5. 馬伝染性子宮炎撲滅への挑戦 一 20 年間の取り組み一 日高家畜保健衛生所 吉間昌行 渡邊斉 高山裕章 松岡鎮雄 青木仁久 嵯峨伸彦 奥田敏男 1) 1) 現十勝家畜保健衛生所 はじめに 馬伝染性子宮炎 (CEM) は監視伝染病であり 生産性を強く阻害する疾病である また 我が国が未だ C EM 汚染国であるは競走馬の国際化にとっては大きな障害となっており 早期の撲滅が求められている 全国の軽種馬の約 80% を生産している当管内においては 昭和 55 年の大流行以来 地域ぐるみで防疫に努めてきた結果 発生頭数は徐々に減少してきた 平成 10 年度からは平成 9 年度までの検査に加え CEM 保菌馬となり得る馬について PCR 法を併用した交配前の頻回検査をし さらに陽性馬については陰核洞切除手術を取り入れた治療を実施することにより 撲滅へ向け成果を上げている I 平成 9 年度までの発生状況と防疫体制の推移 ( 図 1) 1 初発生年度の発生状況および緊急自衛防疫体制 昭和 55 年 5 月 日高軽種馬農業協同組合と日本中央競馬会競走馬総合研究所栃木支所が共同で行った馬の子宮細菌叢の調査により CEM 菌の存在が確認され さらに同月 臨床症状を有する 4 頭の繁殖雌馬の子宮外口から C EM 菌が分離された [6] これを受けて 日高家畜保健衛生所をはじめ各町関係団体で組織している日高家畜衛生防疫推進協議会 ( 日高推進協 ) を推進母体とし 自衛防疫の徹底をはかることとした 緊急措置として 14 日間にわたり管内での交配を全面的中止し 種雄馬および空胎雌馬の検査を実施した この自衛防疫では 種雄馬 9 頭 繁殖雌馬 208 頭の計 217 頭を摘発した [6] 2 家畜伝染病予防法 ( 予防法 ) による CEM 一斉検査の実施 CEM の大量発生により 全頭一斉検査の必要に迫られ 昭和 55 年 8 月に北海道が示した馬伝染性子宮炎防疫事業実施要領にづき 10 月から予防法による種雄馬および繁殖雌馬の一斉検査 ( 定期検査 ) を実施することになった 1 ー 8] この検査は CE 馬を繁殖期前に摘発する目的で実施し 培養検査を主体に行った 定期検査および病性鑑定で種雄馬 4 頭 繁殖雌馬 100 頭を摘した http://www.agri.pref.hokkaido.jp/kaho/hapyo/1999/1999-05.html (1/7)2007/01/24 14:56:51

昭和 55 年度は最終的に種雄馬 13 頭 繁殖雌馬 308 頭の計 321 頭を摘発した [8] 3 定期検査導入後の発生状況 定期検査の実施は功を奏し 昭和 56 年度の発生は 56 頭で 昭和 57 年から昭和 59 年は概ね 30 頭前後の発生にとどまった しかし それまでの減少傾向にも関わらず 昭和 60 年には 突然 種雄馬 9 頭 繁殖雌馬 110 頭の計 119 頭が摘発された 4 繁殖期における CEM 自主検査 ( 繁殖期自主検査 ) の実施 この発生により 非繁殖期に実施する定期検査のみでは繁殖期における CEM の流行には対応できないことが明らかとなり また CEM 菌の活動が繁殖期に活発化する点も踏まえ [2'9] 定期検査とは別に繁殖期の防疫体制を整える必要に迫られた 昭度から臨床上異常のある馬 無症状であっても受胎し難い雌馬を対象に 年間 600 頭から 1,000 頭程度の培養検査を実施し 5 繁殖期自主検査導入後の発生状況 昭和 61 年度からは定期検査に加え 繁殖期自主検査を導入することになったが 昭和 61 年度から昭和 63 年度の発生は 10 後で推移し ただちには効果が上がらなかった しかも昭和 62 年度には種雄馬の発生としては 過去最高の 14 頭の発生がみらた これに伴い 昭和 63 年度からは種雄馬繋養牧場の衛生指導を強化したところ 急速に発生数が減少し ['o] 平成 2 年度年度は年間数十頭の発生がみられるのみとなった しかも平成 7 年度には一旦発生数はゼロとなった 6 CEM 保菌馬対策の重要性 ( 図 2) しかし 平成 8 年度には種雄馬 (A)1 頭に関連した CEM の流行が確認された [5] その後の疫学調査で この種雄馬は していたと思われる雌馬 ( 平成 6 年度陽性馬 ) と交配し その後交配した管内外の 25 頭の繁殖雌馬に次々に感染させるという事が発生し さらにこれらの繁殖雌馬のうちの 1 頭と交配した別の種雄馬 (B) を介してさらに 2 頭の感染が確認された このことは たった 1 頭の CEM 保菌馬が発端となり 容易に何十頭もの単位で流行が起こり得ることを示しており CEM 撲目指すためには CEM 保菌馬対策に重点を置いた防疫が不可欠となった さらに これら CEM 保菌馬は清浄化が進むにつれ 不顕性の保菌馬が多くを占めるようになってきたため これらの馬を効率く摘発する体制づくりも求められてきた 平成 9 年度の検査では 前年度の陽性馬は交配前に培養検査で3 回連続陰性が確認されるまで次の繁殖期の交配を自粛することとした この検査で平成 8 年度の陽性馬のうち3 頭が再び陽性となっており ( 図 2) 洗浄 抗生物質による治療には限界がありことがC EM 保菌馬を生む原因の1つになっていることが考えられた また 一方でCEM 保菌馬の摘発を目的に PCR 法の断への応用が検討され 一部試験的に実施し 有用性を確認した [4] 平成 10 年度からの防疫体制 ( 図 3,4) http://www.agri.pref.hokkaido.jp/kaho/hapyo/1999/1999-05.html (2/7)2007/01/24 14:56:51

1 組織的な取り組み 平成 10 年度からは定期検査 繁殖期自主検査に加えC EM 保菌馬検査を積極的に取り入れ 本格的にC EM 撲滅に向けたを推進することになった 検査を実施するに先立ち 日高推進協に馬伝染性子宮炎清浄化対策推進事業運営委員会を設置し CE 保菌馬検査の円滑な実施を目指した また CEM 採材方法 治療マニュアルの作成 講習会の開催等により地元獣医師の技術統一をはかった 2 CEM 保菌馬対策の実施 不顕性の CEM 保菌馬を摘発するには CEM 菌が活発化する繁殖期の頻回検査が不可欠なごとから 繁殖期を間近にひかえた 1 日以降に 3 回の検査 (CEM 保菌馬検査 ) を実施することとした 過去 3 年間の検査成績を踏まえ CEM 陽性馬および疫学的に CEM の感染が強く疑われた馬をハイリスク馬と指定し CEM 馬は当該年度をのぞく 3 年間 感染が疑われた馬は 1 年間を検査 監視期問とした http://www.agri.pref.hokkaido.jp/kaho/hapyo/1999/1999-05.html (3/7)2007/01/24 14:56:51

(1) 採材方法 ア雌馬 空胎雌馬は 2 週間以上の間隔をあけて 3 回の検査を行い 3 回目は発情時に実施した 妊娠馬は 1 回目は分娩前 2 回目は分娩後 3 回目は発情時に実施した この 3 回の検査の陰性をもって交配可能とした いずれの場合も発情時の検査は必ず実施することした 検査方法は培養検査 PCR 法で 検体は子宮外口 陰核窩 陰核洞のスワブとした さらに抗体検査のための血清を採た 培養検査および PCR 法で陽性が確認された場合は 治療ののち確認検査を実施した 抗体検査は疫学を把握するための参考した イ種雄馬 2 週間以上の間隔をあけて 3 回の検査を行った この 3 回の検査の陰性をもって交配可能とした 検査方法は培養検査 PCR 検体は尿道窩 尿道口 包皮のスワブとした さらに抗体検査のための血清を採材した 培養検査あるいは PCR 法で陽性が確認された場合は 治療ののち確認検査を実施した 抗体検査は疫学を把握するための参考とした (2) 検査方法 ア培養検査 検体を 10% 馬脱線維素血液添加ユーゴンチョコレート寒天培地で 10% 炭酸ガス 37 6 日問培養ののち判定を行った イ PCR 法 ( ア ) ダイレクト PCR 検体を P B S に懸濁し 遠心沈渣から DNA を抽出し 安斉らの方法 [a 岨コおよび江口らの方法 [7] で実施した ( イ ) カルチャー PCR 培養検査後の分離培地表面を綿棒で擦過し P B Sに懸濁し 遠心沈潜からDNAを抽出し 安斉らの方法 [3' 一 ] およ 方法 [7] で実施した http://www.agri.pref.hokkaido.jp/kaho/hapyo/1999/1999-05.html (4/7)2007/01/24 14:56:51

ウ抗体検査 間接血球凝集 (IHA) 反応 [2] により実施した 3 繁殖期自主検査の強化 従来の繁殖期自主検査を強化するため 培養検査 抗体検査に加え P C R 法を併用した また 臨床上異常を示す馬のみな疫学関連馬についても検査対象とした 陽性が確認された場合は 治療ののち確認検査を実施した また 今まで特に取り決められていなかった疫学関連種雄馬の取り扱い方法を指定し 治療後 中 1 日以上の間隔をあけて 連 3 回の陰性が確認されるまで交配中止とした 4 陽性馬対策の強化 従来から行っていた消毒剤を用いた洗浄と抗生物質投与による治療に加え 平成 10 年度からは次の 2 点を奨励した (1) 陰核洞切除手術 局所麻酔下で正中および左右側陰核洞を横行小帯ヒダ 陰核亀頭等の陰核洞周囲組織とともに切除した [2] (2) とう汰 CEM 陽性馬に対しては積極的にとう決を勧めた III 平成 10 年度の C E M 検査成績 10 頭の陽性が確認された そのうち8 頭は平成 8 年度の種雄馬 A 関連馬であり ハイリスク馬であった 8 頭のうち1 頭は定で陽性が確認され 7 頭はC EM 保菌馬検査で確認された また 残りの 2 頭は繁殖期自主検査で確認されたもので 1 頭は陽性雌馬と交配した種雄馬 (C) で もう 1 頭はその疫学が不あった ( 図 2) 種雄馬 C が陽性雌馬と交配してから交配中止になるまでの間に交配した雌馬 12 頭について追跡調査を実施したが 陽性馬は認められなかった 検査方法別にみると ( 表 1) 陽性馬 10 頭中培養検査で陽性が確認されたのは2 頭にとどまり PCR 法では10 頭とも陽性これら10 頭のうち ダイレクトPCRでのみ陽性を示したのは2 頭で カルチャー PCR 法でのみ陽性を示したのは4 頭であっ両方で陽性を示したのは3 頭であった 陽性雄馬についてはダイレクトPCRでのみ陽性を示した IHA 反応については陽性馬中 6 頭が陽性を示したが この検査はC EM 感染の判定基準とはせず 疫学上の参考とした 9 頭の陽性雌馬のうち 7 頭について陰核洞切除手術を実施した 陽性雌馬 1 頭と陽性雄馬は洗浄と抗生物質投与による治療を行い 残る陽性雌馬 1 頭はとう汰した http://www.agri.pref.hokkaido.jp/kaho/hapyo/1999/1999-05.html (5/7)2007/01/24 14:56:51

V 平成 11 年度の C E M 検査成績 CEM 保菌馬検査 繁殖期自主検査および病性鑑定のいずれの検査においても陽性馬は摘発されていない V まとめと考察 昭和 55 年度の初発生以来 検査体制を幾度となく見直し 強化 改善してきたが撲滅は容易でなく はや 20 年目を迎えた し 新技術の導入と関係団体をはじめ地域ぐるみの全面的な協力体制により ようやくここにきて CEM 撲滅も現実味を帯びてきた 特に 平成 10 年度から取り上げた次の項目の重要性が確認されたので これらは今後においても CEM 撲滅へ向けた有効手段して継続していくことが必要である 1 採材法および治療法の統一化 平成 10 年度の CEM 検査を実施するに先立ち 採材法 治療法を検討し マニュアルの作成および講習会の開催を通じ 採材療法の統一化をはかったことは CEM 撲滅への体制を円滑に推進する上で有意義であり 地元獣医師の意識向上の一助ともなった 2 PCR 法の有用性 平成 10 年度の検査で摘発された 10 頭のうち通常の培養検査では 2 頭が陽性を示し PCR 法ではすべてが陽性を示した ことから CEM 保菌馬を摘発するためには PCR 法の併用は非常に有用であった なかでもカルチャー PCR は 培養検査とダイレ PCR の両方で陰性であった 4 頭においても陽性を示し 必須の検査方法であることが示唆された 3 陰核洞切除手術の有用性 これまで陽性雌馬に対しては主に洗浄および抗生物質治療が施されてきた しかし 平成 9 年度の追跡調査では前年度の陽性馬のうち 3 頭の保菌が確認され 平成 10 年度の検査においても 摘発された雌馬 9 頭のうち 7 頭が過去に洗浄および抗生物質治療施された馬であったことは このような治療法には限界があると思われる 抗生物質治療が困難な理由としては陰核洞の解剖学的構造によるものが大きい 雌馬における保菌部位は陰核洞および陰核窩で CEM 菌は内部に蓄積した垢の中に潜んでいる [2'9] 陰核洞は最も深い核洞とその左右にある側陰核洞の 3 つの陰核洞からなる 陰核窩および側陰核洞は洗浄によって蓄積した垢を除去し抗生物質を浸透させることが可能であるが 正中陰核洞については深いため非常に困難である 平成 11 年度の検査で 陰核洞切除手術を受けた CEM 保菌馬からは 1 頭も陽性が確認されなかったことは 陰核洞切除手術が EM 撲滅に向けた効果的な治療法であることが裏付けられた 4 とう汰 平成 8 年度以降 当管内で陽性が確認された 29 頭のうち 12 頭がとう汰されており とう汰についても C EM 撲滅のための的な手段であった 稿を終えるに当たり 検査法および治療法のご指導ならびに PCR 法の実施等 多大なる支援を頂いた安斉了研究役はじめ日本央競馬会総合研究所栃木支所の方々 IHA 抗原を供与して頂いた家畜衛生試験場病原診断研究室 江口正志室長に深謝します 引用文献 [1] 赤樫博武, 太田勤, 長瀬昇, 他 1 第 30 回家畜保健衛生業績発表集録, 北海道,136-144,(1982) [2] 安斉了 : 馬伝染性子宮炎, 社団法人全国家畜畜産物衛生指導協会編, 第 2 版,1-20,(1997) [3] 安斉了, 江口正志, 関崎勉, 他 1 第 122 回日本獣医学会,(1996) [4] 安斉了, 和田隆一, 兼丸卓美, 他 : 第 124 回日本獣医学会,(1997) [5] 千葉裕代, 佐藤研志, 奥田敏男, 他 : 第 44 回家畜保健衛生業績発表集録, 北海道,47-53,(1996) http://www.agri.pref.hokkaido.jp/kaho/hapyo/1999/1999-05.html (6/7)2007/01/24 14:56:51

[6] 千川浩治, 前田裕, 成瀬昌夫, 他 : 第 28 回家畜保健衛生業績発表集録, 北海道,128-135,(1980) [7] 江口正志, 安斉了, 西森敬, 他 : 第 122 回日本獣医学会,(1996) [8] 前田裕, 千川浩治, 長瀬昇, 他 : 第 29 回家畜保健衛生業績発表集録, 北海道,157-164,(1981) [9]0ffice International des Epi zooties, Manual of Standar and B Diseases of Mammals, Birds and Bees,389-393,(1996) [10] 山口俊昭, 阿部修二, 石山敏郎, 他 : 第 39 回家畜保健衛生業績発表集録, 北海道,36-41,(1991) http://www.agri.pref.hokkaido.jp/kaho/hapyo/1999/1999-05.html (7/7)2007/01/24 14:56:51