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以上でございます 次に資料 1をお手元に取っていただければと思います 資料 1の1 枚目でございますけれども これは 委員からのコメントでございます 変更後の許可表示案について 本品は食物繊維の働きにより食事の脂肪の吸収を抑えて排泄を増加させることでと書かれています しかし 脂肪の吸収を抑えて排泄を

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ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

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ども これを用いて 患者さんが来たとき 例えば頭が痛いと言ったときに ではその頭痛の程度はどうかとか あるいは呼吸困難はどの程度かということから 5 段階で緊急度を判定するシステムになっています ポスター 3 ポスター -4 研究方法ですけれども 研究デザインは至ってシンプルです 導入した前後で比較

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

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D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

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あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

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成分名 エステルガム 英名 Ester Gum CAS No 収載公定書 薬添規 A TOXNET DATABASE への リンク 投与経路用途一般外用剤粘着剤 粘着増強剤 基

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目次頁 審議の経緯 2 食品安全委員会委員名簿 2 食品安全委員会肥料 飼料等専門調査会専門委員名簿 2 要約 3 Ⅰ. 評価対象動物用医薬品の概要 4 1. 主剤 4 2. 効能 効果 4 3. 用法 用量 4 4. 添加剤等 4 5. 開発の経緯 4 Ⅱ. 安全性に係る知見の概要 4 1. ヒト

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目次 審議の経緯 3 食品安全委員会委員名簿 3 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会専門委員名簿 4 食品安全委員会動物用医薬品専門調査会確認評価部会委員名簿 4 要約 5 Ⅰ. 評価対象動物用医薬品の概要 6 1. 用途 6 2. 有効成分の一般名 6 3. 化学名 6 4. 分子式 6 5.

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目次 頁 審議の経緯... 3 食品安全委員会委員名簿... 3 食品安全委員会肥料 飼料等専門調査会専門委員名簿... 3 要約... 4 Ⅰ. 評価対象動物用医薬品の概要 用途 有効成分の一般名 化学名 分子式 分子

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

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Transcription:

食品安全委員会動物用医薬品専門調査会 第 60 回会合議事録 1. 日時平成 18 年 10 月 6 日 ( 金 ) 14:00~15:12 2. 場所食品安全委員会中会議室 3. 議事 (1) 動物用医薬品の再審査について (2) その他 4. 出席者 ( 専門委員 ) 三森座長 青木専門委員 明石専門委員 江馬専門委員 大野専門委員 小川専門委員 渋谷専門委員 嶋田専門委員 鈴木専門委員 津田専門委員 寺本専門委員 長尾専門委員 中村専門委員 吉田専門委員 ( 食品安全委員会委員 ) 小泉委員 長尾委員 野村委員 見上委員 ( 事務局 ) 齊藤事務局長 國枝評価課長 中山評価調整官 増田課長補佐 平野係長 5. 配布資料 資料 1 意見聴取要請 ( 平成 18 年 10 月 5 日現在 ) 資料 2 フルニキシンメグルミンを有効成分とする馬の消炎鎮痛剤 ( バナミン バナミン注射液 5%) の再審査について ( 案 ) 資料 3 フルニキシンメグルミンの食品健康影響評価について ( 案 ) 資料 4 アンピシリンの食品健康影響評価について ( 案 ) 資料 5 タイロシンの諸外国における評価状況について 1

6. 議事内容 三森座長ただいまから 第 60 回 動物用医薬品専門調査会 を開催いたします 本日は 井上専門委員 林専門委員 藤田専門委員が御欠席でございまして 14 名の専門委員が出席です では 議事に入りたいと思います 本日の会議全体のスケジュールにつきましては お手元に 第 60 回動物用医薬品専門調査会議事次第 が配付されておりますので 御覧いただきたいと思います 議題に入ります前に 事務局より資料の確認をお願いいたします 増田課長補佐では 資料の確認をさせていただきます まず本日の議事次第が一番上にありまして 座席表 委員名簿という形になっております 資料が1~5ございまして これらを1 冊にしております その他の参考資料がございます 資料 1 意見聴取要請( 平成 18 年 10 月 5 日現在 ) でございます 資料 2 フルニキシンメグルミンを有効成分とする馬の消炎鎮痛剤( バナミン バナミン注射液 5%) の再審査に係る食品健康影響評価について ( 案 ) でございます 資料 3は資料 2の別添という形になるわけですが フルニキシンメグルミンの食品健康影響評価について ( 案 ) でございまして 14 ページあります 資料 4 アンピシリンの食品健康影響評価について( 案 ) でございます 後ろから4 枚目に 資料 5 タイロシンの諸外国における評価状況について ということでございます 資料については以上でございます 不足等はございますか 資料の確認については以上でございます 三森座長それでは 議題 1に入らせていただきます 動物用医薬品の再審査について です まず事務局から説明をお願いいたします 増田課長補佐それでは 御説明いたします 資料 2 及び3になりますが フルニキシンメグルミンを有効成分とする馬の消炎鎮痛剤 ( バナミン バナミン注射液 5%) の再審査に係る食品健康影響評価について ( 案 ) になります これは以前御審議いただいている案件でして まず専門調査会における評価概要について簡単に説明させていただきます 評価の経緯ですが 今まで4 回ほど議論をしていただいております その中で毒性試験 2

については亜急性毒性試験 発がん性試験 生殖毒性試験 催奇形性試験など これらの毒性試験について議論していただいたところであります そのような中で前回なのですが 特に資料 3の7ページ目になります マウスの発がん性試験におけるNOAELにつきまして 剖検による胃潰瘍の所見については低用量群で 121 匹中の0 匹 中用量群で 121 匹中の2 匹出ている 高用量群では 120 匹中 4 匹出ているということに基づいて NOAELを案ということで示しておりましたが 病理組織学的検査における消化管潰瘍の発生頻度にばらつきが認められているということから 潰瘍の種類ごと 合計数について統計学的検定をするようにという宿題をいただいておりました それで 十二指腸 結腸 回腸 空腸 盲腸 前胃 腺胃のうち潰瘍が認められたものについて Scheffe s 検定が実施されておりまして 雄の合計発生数 雌の腺胃と合計発生数につきましては 6mg 投与群と0 0.6 2mg の各投与群の間に有意な増加が認められたということでございます その他に関しては有意差が認められなかったということです それと背景データもあればということだったのですが 背景データについては入手できなかったという状況です そういったところを踏まえまして 7ページに赤字で修正してあると思いますが 病理組織学的検査では 対照群を含め胃及び消化管の種々の部位 ( 前胃 腺胃 十二指腸 結腸 回腸 盲腸 空腸 ) で潰瘍が認められ 高用量群の雄の合計潰瘍数 雌の腺胃と合計潰瘍数は他の群と比較して有意に高かった という表現を書かせていただいております ちなみに雄におけるそれぞれの発生頻度ですが ここには記載していませんが 雄につきましては まず対照群は 60 匹分の1 匹 低用量群で 60 匹分の3 匹 中用量群で 60 匹分の 0 匹 高用量群で 60 匹分の9 匹 一方 雌につきましては 対照群では 60 匹分の0 匹 低用量群では 60 匹分の2 匹 中用量群では 60 匹分の2 匹 高用量群では 60 匹分の 16 匹という形になっております この辺の新たな情報も踏まえまして マウスの発がん性のNOAELをどう判断するか ADIのためのエンドポイントを何にするかというようなこと それから 安全係数について幾つを採用するのかということについて 御検討をしていただければと思っております 資料 3の 13 ページをご覧ください 原案といいますか 羅列しただけなのですが ここにいろんなパターン マウスの発がん性試験の消化管についての影響 何を根拠にNOA ELなりLOAELを取るのか 3

この値とラットの発がん性の消化管影響についてのLOAELも示しておりまして それが7~8ページまでに書いてある試験でございます ラット1 年間の消化管影響について これのNOAELは 0.98 と出ておりますが これは6~7ページに記載されております イヌの 90 日間のNOAELも5ページに出ていて 0.6 mg ということですが 最高用量で毒性が全く見られていないという状況で採用されているNOAELでございます 13 ページの下に 参考 がございますが FDA EMEA オーストラリアの評価をここに書かせていただいております FDAですが マウスの発がん性のNOAEL0.36 mg に不確実係数 100 に加えて 更に血液生化学的試験等の情報を欠くことについて追加の5ということで 不確実係数 500 で 0.72 μg/kg 体重 / 日のADIとしております EMEAにつきましては イヌの 90 日のNOAELが一番低いということで その 0.6 mg に不確実係数 100 を採用しまして 6μg/kg 体重 / 日ということでございます オーストラリアについて詳細は不明ですが EMEAと同様の値を採用しているということでございます これあくまでも参考ですが 今回の新たな情報も踏まえまして どれをNOAELにするかということと安全係数をどうするかについて御議論いただいて 最終的にADIを設定することになると思いますので よろしくお願いいたします 三森座長ありがとうございました 事務局から説明がありましたように マウスの2 年間の発がん性試験のNOAELをどのように判断するかということですね それを踏まえてエンドポイントとして何を選択するかということです 更には それについて幾つの不確実係数を用いるか その辺の御議論をいただければと思います まず マウスの発がん性試験のNOAELについて これから御議論いただきたいと思います 資料 3の 13 ページ エンドポイントの選択について がございますが マウス発がん性試験の消化管についての影響のNOAELを幾つにするかということで 事務局から提案が3つございます 胃潰瘍の剖検所見からNOAELを取ると NOAELは雄で 0.3 雌で 0.36 ということです 病理組織学的な有意差でNOAELを取りますと その1つ上の用量になりますので NOAELは雄で 1.08 雌で 1.32 ということです NOAELが取れないとなると LOAELとして 0.3 と 0.36 になる とパターン化されておりますが いかがでしょうか この点について まず御質問がありましたら お 4

願いいたします 津田専門委員統計処理をしてもらったということなので見ましたが これは頻度ですね Scheffe s とか Kruskal-Wallis では どのようにやったのか 基本的には頻度ですから この例数から見て Fisher の exact test か何かでやるのが普通ではないかと思います 増田課長補佐申し訳ありません 具体的なところまでは 我々ではわかりません 津田専門委員常識的にこれではできないのではないですか 増田課長補佐これは農林水産省を通しまして 申請者に検定を実施していただくということで実施していただきました 方法については Scheffe s 検定とか その辺の情報の検定をやったという認識でとらえております 津田専門委員これは頻度ですね 要するに検定するものの対象は 0が 60 分の1に対して 例えば6mg の 60 分の9あるいは 0.6 の 60 分の3に有意差があるかどうかを検定しているというものですね そう理解してよいのですか 増田課長補佐その辺は専門の方で御存じの方がいらっしゃったら 津田専門委員お願いしたことはそういうことだと思います 三森座長どなたかおわかりになる人はいますか 通常 発生頻度を比較する場合には Fisher の直接確率計算法を用います 申請者から提出された資料の表 1がありますね 合計を見ていただくと 対照群の 60 分の1 例に対して6mg 群では 60 分の9 例となっております そういう形で直接確率計算法で有意差検定を実施するのが通常なのです その上に jeju num ileum colon という形で 各消化管の部位別の発生頻度が出ています この部位別のものも含めて Kruskal-Wallis 検定を使ったと理解しています 最終的にはその一番下の総発生頻度の直接確率法で見られますが この辺の部位別のものも含めたということで実施しているのではないでしょうか 津田専門委員部位別を含めたにしても Kruskal-Wallis は順位和にしているだけですから 何番目ということで 勿論ノンパラですが 頻度は出てこないと思います 三森座長あくまでも数値的パラメトリックのデータということですね 津田専門委員もし背景データがあってその頻度が非常に低い場合には二項分布を使って 95% 信頼限界度を比べるとかいうやり方があってもよいと思うのですが この場合は S cheffe s を使ったり Kruskal-Wallis を使うのは理解できません 三森座長事務局 申請者に一度聞いていただけますか この一番下の合計値がありま 5

すね 0 mg で 60 例中の1 例に対して6mg の 60 例中 9 例は Fisher の直接確率計算法で有意差が間違いなく付くと思います その下の2mg と 0.6 は有意差が付かないと思います なぜその Kruskal-Wallis と Scheffe s 検定を使ったのか それについて伺っていただけますか 増田課長補佐わかりました 三森座長次のページの表 2でしょうか ここにも同じ Kruskal-Wallis を使っているのですが 合計値を見れば 無処置対照群は 60 例中 0で 6mg/kg が 60 例中 16 例ということで これは明らかに有意差が付きます その下の2mg と 0.6 は有意差が付かないと思いますが なぜこの Kruskal-Wallis を使って評価をしたのか このことについて申請者に聞いていただけますか 増田課長補佐はい 聞きます 津田専門委員言い出しっぺとして 座長のおっしゃったように 私もそれでよいと思いますので そういう判断で進めてもよいと思いますが せっかく統計処理をしてくれと言ったので 後でもよいですから ちゃんとわかるような説明だけはしてほしいです 三森座長そういうことで 津田専門委員からは 統計処理の方法が科学的な根拠から考えるとこの方法を使う必要はないという御指摘です しかしながら 直接確率計算法では6mg では明らかに有意な増加があることは間違いないということですので 議論は進めてよろしいということですね 津田専門委員そうです 三森座長では そのようにさせていただきまして そういう統計学的な処理をした場合は6mg では有意な増加があるということですので 資料 3の 13 ページのエンドポイントの選択ですが 事務局で用意されている3つの考え方があると思いますが 本調査会としては胃潰瘍の剖検所見からNOAELを取るのか 統計処理をした病理組織学的検査の有意差からNOAELを取るのか あるいはNOAELが取れないとするのか この辺の御意見をいただけたらと思います これは病理に関連するところですので 病理担当の先生方の御意見を聞きたいと思います 吉田専門委員申し上げます 今回まとめていただきまして やはり6mg では影響だろうということは組織学的に明らかだと思います 組織学的には2mg 以下はない 問題はその胃潰瘍とした剖検所見が本当かどうかということなのですが 恐らく肉眼的な異常部位は必ず切り出しますので 肉眼的にはそのように見えたが そうでなかったと 6

いうことになりますと この形態所見を信用するしかなくなりまして そういたしますと必然的に6 mg は影響量だが 2 mg は違うということになるのではないかと思います 三森座長ありがとうございます 剖検所見と組織所見で対応していないということがあるので 組織学的な検査成績を信じる方がよろしかろうということですね 渋谷先生 小川先生はいかがでしょうか 渋谷専門委員肉眼所見で 121 例中の2 例で陽性が出ているのは2mg で 組織所見では下の用量で3 例出ている 三森座長そうですね 渋谷専門委員そういうことからすると 潰瘍性変化は下の用量から出ているのですが コントロールでも1 例出ていますので 本当は統計的な有意差を Fisher の直接確率法で確認しないといけないのですが 6mg で有意ということでよろしいかと思います 三森座長そうすると 吉田専門委員と同じお考えということでよろしいでしょうか 6mg で影響があり その下の用量は影響はないと取るということですね 小川先生 小川専門委員肉眼と組織の所見が違うところが若干気になりますが 十分な切片数の切り出しがなされていて 肉眼所見の部位も取って そこは組織的には確認できなかったということであれば 組織で検定した結果でよろしいかと思います 常識的に肉眼所見が取り過ぎであったということでよろしいかと思います 三森座長病理の担当の先生方は6mg では有害性の変化がある 投与化学物質による影響がある その下の2mg はないという形でよいという御意見でございます 病理担当以外の先生方から御意見をいただきたいと思いますが いかがでしょうか 御意見がないということは 同意されていると理解してよろしいでしょうか そうしますと マウスの発がん性試験の消化管についての影響は その2 番目のパラメーターになりますね 病理組織の有意差でNOAELをとると になりまして 雄では 1.8 雌で 2.2 それを換算しまして 雄では 1.08 雌では 1.32mg/kg がNOAELであるということになります 次にエンドポイントは何を取るかという議論に入りますが マウスのNOAELの低い方が 1.32 ということになります それよりも低い値というのは ラットの1 年間の慢性毒性試験の消化管影響が1ということで 換算しますと 0.98mg イヌの 90 日のNOAEL0.6 というのがありますが これは最高用量で毒性影響が認められていないということですので このイヌの 90 日試験からNOAELを決めるのは難し 7

いと思います ラットの1 年間の慢性毒性試験の消化管影響のNOAELを取るのか マウスの発がん性試験のNOAELを取るかという議論になるかと思います ここまでのことについて 御質問あるいはコメントがありましたら お願いいたします 御意見をいただけませんでしょうか これも病理に関連することですので ラットの1 年間の慢性毒性のデータからNOAELを取るのか 2 年間投与した上での値を尊重すべきなのか いかがでしょうか ちなみにFDAはマウスの発がん試験のNOAELを もう一つ下の用量の 0.36 の値を取って評価しておりますが この辺のことも踏まえて御意見をいただけませんでしょうか 数値から言いますと ラットの1 年間慢性毒性試験のNOAELが 0.98 mg ですので この値を採用ということになりますが よろしいでしょうか それでは ラットの慢性毒性試験の消化管影響からNOAELを取るということで N OAELは 0.98 mg/kg ということにさせていただきます 更にここから安全係数 不確実係数を幾つとするかという議論に入りたいと思いますが この値かける 100 分の1 安全係数 100 という形でよろしいでしょうか 津田専門委員よいと思います ちょっと引っかかったのは 目で見る潰瘍が 121 分の 2あって コントロールで全くない ここが保証できているものなのか 多少あるものかということですが 病理の先生方がそういったことまで全部評価して それはないと判断されたわけですね そうであれば 当然ラットの1 年間の試験を取るべきと思います LOAEL2mg がラットの 2 年で出ていますが ラット 1 年の1mgNOAELは 2 年実施してもそんなに強くならないだろうと思います 理由として 28 日間とか 90 日間と 1 年を比べてみて 期間を延長しても毒性はそんなに強くはならないということがあります マウスの試験で生化学検査がないとしても この毒性はほとんど潰瘍であって 生化学的検査の異常が一番出たのは多分このラットの1 年ですが 生化学検査でアルブミン グロブリン 総タンパクは減っているのですが これも体重が減って死ぬようなところですので 特別なものではないので 生化学検査値がないことを特に考えなくてもよいだろう もう一つは ラット マウス イヌを3つ比べてみると 比較的種差というものが少ない そして その機序の潰瘍ははっきりわかっている こういうことを考えると不確定係数は 100 くらいでよいのではないかと思っています 三森座長ありがとうございます どうぞ 江馬専門委員ラットの2 年間発がん試験で1 年間とドーズが違っていて 最初のドー 8

ズが2mg でNOAELが設定できなかったという結果が出ているのですが これについて追加の係数とかは必要ないでしょうか 津田専門委員私がそれで思ったのは 確かにそうはなっているのですが ラットの1 年を見たときに2 年やってもそんなに強くならない だからLOAELに 1,000 をかけるほどのことはないのではないか そういう判断をしたということです 三森座長あともう一つは あくまでも2 年間の発がん性試験は発がん性を評価するために実施しているのであって NOAELを算定する試験系ではないということです したがって 今回は NSAIDs ですので 潰瘍が出てきておりますが あくまでもエンドポイントは マウスもラットも2 年間の発がん性試験は発がん性があるかどうかということだけの評価のためのパラメーターですね したがって FDAがマウスの発がん性試験で血液生化学検査がないから そこに不確実係数で5を更にかけて 500 にしているというこの論理は納得できないと思います もともと血液生化学的検査を実施する必然性は一切ないわけですので そういうことから言って 津田専門委員がおっしゃっていたようなことも考慮すると ラットの発がん性試験でLOAELが2mg でその下がなくても そういう面では1 年のデータがあるということですので その辺でよろしいのではないかと思います 江馬先生 どうでしょうか よろしいでしょうか 江馬専門委員はい 三森座長そうしましたら ラットの1 年間の慢性毒性のNOAEL0.98 に不確実係数 100 で除すという形になりますので 事務局 これは幾つになりますか 増田課長補佐 100 ですから 9.8 μg/kg 体重 / 日です 三森座長ということになりますね 今の御議論いただいた形でよろしいでしょうか その安全係数を 100 と取るという理由についても 今の議論を反映するということでよろしいでしょうか ( はい と声あり) 三森座長それでは これまでの議論を基にフルニキシンメグルミンに係る評価をまとめたいと思います 先ほど 津田専門委員からの御指摘がございましたが 消化管潰瘍の統計学的解析については 申請者に確認を取る必要があります あとは少し文言の修正があると思いますが 本調査会において審議を行いました結果 フルニキシンメグルミンの食品健康影響評価については フルニキシンについてADIとして 9.8 μg/kg 体重 / 日を採用することが適当 9

と考えられるということでよろしいでしょうか ( はい と声あり) 三森座長ありがとうございました それでは ただいまの審議結果につきましては 事務局の協力を得ながら 資料 2 及び3を基に報告書を作成し 必要に応じまして 各専門委員の先生方の御意見を求めた上でとりまとめたいと思います よろしくお願いいたします それでは 事務局 作業をよろしくお願いいたします 増田課長補佐わかりました それでは 本日いただきました意見につきまして 座長の指示をいただきながら 事務局で評価書の内容を修正しまして 各専門委員の方々に確認いただきたいと思います その際には 宿題をいただきました統計方法のことも含めて御確認いただきたいと思いますので よろしくお願いします 評価書につきましては 委員会に報告した後 意見 情報の募集の手続をすることとなります 寄せられました意見への対応につきましては 事務局で内容をとりまとめさせていただきまして 必要に応じて改めて調査会にお諮りしたいと思いますので よろしくお願いいたします 三森座長それでは 次の品目について 事務局から説明をお願いいたします 増田課長補佐それでは 御説明いたします アンピシリンナトリウムを有効成分とする牛の注射剤 注射用ビクシリンの再審査に係る食品健康影響評価についてです アンピシリンにつきましては さきに専門調査会で御審議いただきまして 幾つかの課題が指摘されておりましたので 今回これを修文しております 資料 4の2~5ページになりますが 代謝試験がございまして これについて修文と検出下限値について記載させていただいております 7ページでございますが ラットの亜急性毒性試験の病理試験につきまして 特にどの病理所見に投与に起因したものがあるかを記載すべきかということを見直しております 黄色で囲ってある文章が上下ありますが 片方は影響が認められたものについて記載している 下のもう片方は統計解析して有意だったもののみ記載しているという状況でございます この辺は渋谷先生 吉田先生 小川先生から御意見が来ておりますので その辺を御議論していただければと思います 9~10 ページは 発がん性試験の記載について見直しております 9ページの慢性毒性試験 マウスを用いた2 年間発がん性試験 につきましては 一番下に NTPでは本試験において発がん性は認められなかったと結論している 本調査会においても 肺に増 10

加傾向の認められた肺胞 / 気管支腺腫は雌のみの変化であり発生頻度が極めて低いこと 雌雄の前胃に認められた非腫瘍性の粘膜病変は腫瘍性病変の発生を伴っていないこと これら以外の臓器には明らかな腫瘍性あるいは非腫瘍性変化を誘発していないことから マウスにおいてはヒトに外挿されうる発がん性はないと判断された という文を追加させていただいております 10 ページも同じように これはラットを用いた2 年間発がん性試験の一番下に黄色で囲った文章で修正がされております これにつきましては この内容も先ほどの9ページの内容もここで書くのか それとも食品健康影響評価に入れるのか その辺も御議論していただければありがたいかなと思っております 11 ページ ラットの催奇形成試験の記載の見直しということで この辺で腹腔内投与でありADI 設定のためのNOAEL 決定はできないというようなことも 11 ページの ラットを用いた催奇形性試験 に記載させていただいております 12 ページ ここは 遺伝毒性試験 の記載内容ですが ソラマメの試験系についての記述と評価部分につきましても多少修文をしております 13 ページ 薬理試験です この薬理試験につきましては 特に濃度とか投与経路の記載のない試験は削除するということでございましたので その辺の削除をして ほかの中枢神経系の作用につきましては修文を多少させていただいております 16 ページ ヒトにおける知見等について の部分ですが この辺には外国での管理についても加筆して紹介しているという状況でございます 以上が前回を踏まえました修正部分でございます 三森座長ありがとうございました アンピシリンについては前回も一とおり見ていただいておりますが その際に問題点が指摘されておりました 今回その内容を確認したいということでございますので 資料 4の3~5ページについて ADMEだと思いますが ここから御確認と御意見あるいはコメントをいただきたいと思います まずADMEの検出限界 ADMEの修文がございますが この点についてはいかがでしょうか 大野専門委員この修文で結構です 三森座長ほかに何かございますか 3~5ページに修文がございます 検出限界についても記載されておりますが 大野専門委員からこの内容で問題はないということでございますので なければ次に進みたいと思います よろしいでしょうか ないようでしたら 次の7ページ ラットの亜急性毒性試験の病理所見の見直しに入り 11

ます 黄色く塗りつぶしてあるところがございますが 病理学的な検査でございます どの病理所見を投与に起因したものとして記載すべきかということで 病理担当の先生方から御意見をいただいたのがそこでございますが ここについてはいかがでしょうか 既にお読みいただいていると思いますが 内容的によろしいでしょうか 渋谷専門委員小川先生が統計検査をしてくださったので その下の文面が正しいかと思います 7ページの黄色にくくったところが2 段になっているのですが 同じ内容なのですが 下が統計検査をした結果だと思います より正しい数値が記載されていると思います 三森座長そうすると上のパラグラフは削除するということで 小川先生 よろしいでしょうか 小川専門委員申請者がいない物質ということで この専門調査会で統計処理をすることがよいのかどうか 判断できなかったのですが プラセボでも 10 例中 1 例とか見られる病変についてなので やはり統計的に有意なものをもって意味があるとするべきと思いましたので スタットビューで検討しました この方法でよいのか もう一度確認をしていただいきたいと思っておりますが それで有意であれば 下に記載されている有意差をもって意味がある病変とした修文を採用する方がよろしいのではないかと思っています 三森座長事務局はいかがですか 増田課長補佐この部分は実施していただいても構わないと思います そういう判断のために専門家の方が実施されたということであれば それは調査会の判断としてよいと思います 三森座長ということでございますので 専門調査会の専門委員が実施したということで 下のパラグラフを採用することになりますか よろしいでしょうか ありがとうございます では 上のパラグラフの黄色いところは削除することになります 長尾専門委員その統計の方法をむしろ 我々が統計解析した とかは要らなくて ただ単に 何とかによればと方法を書いた方がよろしいのではないかと思います 三森座長小川先生 統計処理法は載りますね 小川専門委員そうですね 処理法を含めもう一度確認したいと思います 三森座長そうしたら それは事務局に御連絡いただけますか その括弧書きの 以上を陽性として我々が統計解析したところ という文章は削除します 12

津田専門委員それはむしろ必要です 我々 はよいが プラスマイナスという基準をつくったこと 以上にしたこと どういう統計をしたらどうだったということを書く 三森座長 我々が統計解析 というところは 適切な解析の名前を載せるということですね 津田専門委員そうです 三森座長それで ± 以上を陽性として は重要になります よろしいでしょうか 嶋田専門委員病理の先生にお聞きしたいのですが 腎臓では尿細管上皮空胞変性と書いてあるのですが 尿細管は近位尿細管からヘンレ係締 遠位尿細管とあるわけですが これは所見としては分けて書かなくてもよいのですか 恐らく病理の先生はその辺をきちんと見ておられると思うのですが どの辺の上皮細胞がおかしいのかということです 三森座長そこの解剖学的な部位まで ラットを用いた 35 日間の亜急性毒性試験の報告書に書いてありますか 吉田専門委員恐らく proximal か distal かというような細かいところまでは書いていなかったと思います 恐らく一番可能性が高いのは proximal だと思うのですが こちらで類推して書くことはできませんので もうそのまま 嶋田専門委員このままでよろしいということですね 吉田専門委員本当はよくないですが 類推して書くことができませんので これを受け入れざるを得ないということかと思います 嶋田専門委員了解されていれば結構です 三森座長古いデータですので それでは 次の確認事項に入ります 9~10 ページ 発がん性試験についての記載の見直しです 9ページの マウスを用いた2 年間発がん性試験 で赤字になっているところを修文しているわけですが ここについてはよろしいでしょうか これも病理担当の先生方にお願いしておりますが 更に追加の記載をすべきことなどがありますか よろしいでしょうか そうしましたら マウスについてはこれでよいということになりますが 10 ページの真ん中より上に黄色いところがございますが そこの記載をどのようにするかという審議に移りたいと思います 以下を食品健康影響評価の項へ移動した方がよいか あるいはここである程度のことは書いておいた方がよいかという議論ですが いかがでしょうか 17 ページにも遺伝毒性発がん性についてということで 食品健康影響評価のまとめにもこの文章が載っております 13

が 10 ページで書いておくべきでしょうか ラットの発がん性試験で副腎の褐色細胞腫などが増えておりますが NTPでは equivo cal という言葉を使っております 本調査会としてはここで決着を付けておくべきであるということであれば ここで記載しなければいけませんが 御意見をいただきたいと思います 吉田専門委員私は後半の食品健康影響評価に記載する方がよいと思います この頻度として増えているのは明らかなことなのですが 最終的にここでヒトに対応する資料がないというのが非常に重要な部分ですので それについてはむしろ発がん性というよりも総合的なものですので 食品健康影響評価に書くのがよいのではないかと思いますが いかがでしょうか 三森座長いかがでしょうか 渋谷専門委員同じような文章が載っているのであれば 後ろで統一した方がよいかもしれないです 三森座長本調査会の最終的な考察ということになりますから 後ろということですかね 小川先生もよろしいですか 小川専門委員はい 三森座長では 10ページの黄色いところの文言は 17ページに移動するということで その黄色いところ以外は残しておくということですね NTPでは本試験において 雄ラットで副腎髄質における褐色細胞腫あるいは単核細胞性白血病の増加 から 結論している というところまでは残すということですね では そのようにさせていただきます 次に催奇形性試験に入ります 11 ページを御覧いただきたいと思います 11 ページからラットの催奇形性試験のことが載ってございますが ここで修文されております 腹腔内投与でありADI 設定のためのNOAEL 決定にはできないという追記がされているということだと思いますが ここはいかがでしょうか 寺本先生 あるいは江馬先生 寺本専門委員私は特にございません 江馬専門委員これで結構です 三森座長ありがとうございます では このような内容で確認をいただいたということにいたします 12 ページの遺伝毒性試験です ここの記載の見直しについて 特に評価部分とソラマメの試験系についての記述の見直しをされておりますが 本日は林先生が御欠席でございま 14

すが 長尾先生 長尾専門委員これでよろしいのですが 下から4 行目の ガイドラインの上限値である で 上限値は2g/kg ですので これは上限値以上にするか上限値を超えてとか どちらか適当な言葉に直してください 三森座長それは先生が決めてください 長尾専門委員 上限値を超えて5g/kg にします 後ろも同じようにします 三森座長 上限値を超えて5g/kg 事務局よろしいでしょうか 増田課長補佐わかりました 三森座長では そのようにさせていただきます 13 ページの薬理試験に入ります ここはいかがでしょうか 濃度 投与経路の記載のない試験の削除とか修文をしてきたということですが 大野先生 ここはよろしいでしょうか 大野専門委員お願いしたところは修文されてありますので これで結構です 三森座長事務局 この後の微生物学的影響に関するところに修文等はありますか 増田課長補佐ここは特に修文等はしていません 微生物学的影響の考察につきまして 食品健康影響評価で加筆しておりますので 食品健康影響評価について議論していただくときに議論していただければと思います 三森座長 17 ページに載っておりますね そのときに嶋田先生から御意見を伺うことにさせていただきまして 13~15 ページの微生物学的影響についてはこのままということでございます 事務局 (7) その他 のトランスジェニックマウスを用いた試験の記載についてはよろしいのですね 増田課長補佐ここは特に修文しておりません 三森座長 16 ページの ヒトにおける知見等について はどうですか 増田課長補佐ここでは外国での管理状況について 多少加筆しております その状況を紹介しているということでございます 三森座長これについては本調査会の専門委員からコメントはいただいていますか 増田課長補佐特にいただいておりません 三森座長そうですか では ここについては嶋田先生 今日 井上先生はお休みですが 御意見を聞いた方がよろしいですか 増田課長補佐何かありましたら よろしくお願いしたいと思います 15

三森座長 16 ページの ヒトにおける知見等について に入っておりますが 先生方で何か 文章を変えた方がよいとか わかりにくいとかいうところがございましたら 御意見をいただけませんでしょうか ないようでしたら 今までの議論を基に食品健康影響評価に入りたいと思います まず事務局から説明をお願いします 増田課長補佐まずは 16 ページですが 繁殖毒性 / 催奇形性試験について でございます 繁殖毒性 / 催奇形性試験なのですが 現在の試験方法を満たしていませんが 奇形の発生はラットで明らかな母体毒性を示す用量でのみ認められておりまして マウスやウサギでは認められなかったとしております 以上でございます 三森座長世代繁殖試験は行われていないということですが 催奇形性試験がマウス ラット ウサギで実施されているということですね マウス ウサギでは催奇形性は陰性 ラットでは母体毒性用量で選択的な催奇形性はないということですね この部分の記述について 御質問 コメントをお願いしたいと思います 繁殖毒性 / 催奇形性の御専門の先生方 何かございますか 寺本専門委員私はこれで結構です 三森座長ありがとうございます 江馬先生もよろしいですか 江馬専門委員投与方法を入れておいた方がよいかもしれません 経口投与の実験ではないですね 三森座長事務局 よろしいでしょうか 江馬専門委員腹腔内投与でウサギが静脈内 それを入れておいた方がよいかと思います 増田課長補佐 400 mg/kg 体重 / 日の前に 腹腔内または静脈内で という表現を入れればよろしいでしょうか 江馬専門委員はい 三森座長では 投与経路を記入していただくことにいたします 事務局 次をお願いします 増田課長補佐次は 遺伝毒性 / 発がん性について でございます 遺伝毒性については Ames 前進突然変異 姉妹染色体交換 染色体異常の各試験が報告されており ヒト培養リンパ球の1 試験で陽性の報告がされている しかし ガイドラインの ここは先ほど指摘がありましたので 上限値を超えるという形で直させ 16

ていただきます ガイドラインの上限値を超える5g/kg 体重の用量まで試験されたラットを用いた in vivo 小核試験で陰性であり アンピシリンに生体にとって問題となる遺伝毒性はないと考えられる という形で修文しております その下ですが 黄色いところは 先ほど前段のラットの発がん性試験で書かれていた内容でございます その後は以前と変わらない内容となっております 以上です 三森座長遺伝毒性と発がん性ですが 特に発がん性試験については米国 NTPで実施されたマウスとラットの報告があるということですね マウスはよいのですが ラットでは雄ラットで equivocal という結論がNTPで出ております 遺伝毒性については 一部で陽性とする報告がありますが 試験手法に問題があるものや出典が確認できないもの 通常要求されるデータセットについては陰性ということであります ここで御議論いただくのは 雄ラットの発がん性について 単核細胞性白血病と褐色細胞腫が増加しているということについては 完全に否定することはできないが より適切なエンドポイントを用いて管理されれば 食品の摂取を介して発がん性を示す可能性は実質的にはないという文言になっております この辺のことについて 御確認をいただけたらと思います まず遺伝毒性の書きぶりはよろしいでしょうか 長尾専門委員はい よいと思います 三森座長ありがとうございます それでは 発がん性に入りますが 書きぶりですが この辺の書きぶりについて いかがでしょうか 小川専門委員よろしいかと思います 三森座長ありがとうございます 吉田専門委員今回の黄色い部分ではないのですが 黄色い部分の上にNTPの雄ラットの発がん性は equivocal であるとしたというのは 別に本調査会の評価の後に書いてもよいのではないかと思うのですが そういうことでもないのですか equivocal だからというよりも 単核細胞性白血病が増えたことに関しては この調査会ではこう思うということを書いた方がよいのではないかと思うのですが どうなのでしょうか 三森座長既にNTPで評価を下しているということですので それを先に述べた上で 17

本調査会としてはどう考えるかという順序がよろしいかと思います 吉田専門委員それならば 特にあえてということではございません 三森座長はい その書きぶりが発がん性を示す実質的な可能性はないという修文で そこのアンダーラインがキーになってくると思うのですが このような形で ヒトへの外挿性は極めて低いと本調査会が考えるという文言でよろしいかどうかをお願いしたいと思います 病理担当の先生方には この辺は既にお目とおしいただいておりますので 病理以外の毒性の専門の先生方からも御意見をいただけたらと思いますが いかがでしょうか 津田先生あるいは鈴木先生 鈴木専門委員病理の先生方が腫瘍に関しての評価をこういう形でされるというのであれば 特にそれ以上の意見があるわけではありません 三森座長ありがとうございました そうしましたら このような形でNTPのラットの発がん性試験では equivocal という評価をされておりますが 本調査会としてはヒトへの外挿性はあったとしても極めて低いと評価したという形でさせていただきたいと思います よろしいでしょうか ( はい と声あり) 三森座長ありがとうございます では 次の項目の説明をお願いいたします 増田課長補佐質問をよろしいでしょうか ここの黄色の下線部の 本剤はカテコールアミンの関連の薬剤ではないので あえてこの文章を記載する必要もないように思いますという その前の下線部の部分については残すということでよろしいでしょうか 三森座長というように皆さんはおっしゃっていると思います 増田課長補佐わかりました 確認までにということで 失礼いたしました 三森座長その黄色の4 行目の カテコラミン というのは カテコールアミンでよろしいのですか 別のところには カテコールアミンと出ていました カテコールアミンでよろしいですか そうしましたら 次のヒトへの影響 微生物学的影響の内容をよろしくお願いします 増田課長補佐まず ヒトにおける影響について でございますが この部分については前回からの修文はこの色字で書いた ベンジルペニシリン を加えただけです 次に 微生物学的影響について を追加しております 微生物学的 ADIをJECFA の式に当てはめまして算出しますと 16.5~33μg/ ヒト程度になるということで 下限値 18

が得られておりませんので 微生物学的 ADIの設定はできないとしております 以上です 三森座長微生物学的なADIの試算を追加したということですが MIC 50 の下限値が得られていないということから 微生物学的 ADIを設定することはできなかったという内容でございます ここにつきまして 御質問 コメントがありましたら お願いいたしたいと思います 嶋田専門委員 1つ確認しておいていただきたいのですが JECFAのコメントがございますね ベンジルペニシリンを含有した肉類の摂取で重篤なアレルギー反応は認められなかったものの かゆみや局所的感覚が生じる場合があったと報告されているということなのですが これは何例中何例という具体的な数字はなかったですか こういう軽い反応が全例に見られたのですか 増田課長補佐 JECFAの評価書しか我々は見ておりません その中では具体的な人数というものは書いておりませんので もしその辺の情報として必要でしたら その原文を取り寄せないとわからないのかなと思います 嶋田専門委員そうですか これはやはり知りたいですね ペニシリンアレルギーというのは これまで治療薬として使われなかった人でも起こる場合があります それがやはり食べ物とか環境からの感作だということがよく言われているのです だが それは非常にコメント的な報告が多くて 実際にしっかりした数値で示した根拠は私もあまり読んだことがないものですから この Lindemayr 先生がまとめたJECFAのデータを見てみたいなという感じがします 津田専門委員私が言ってよいですか 事務局からいただいた資料の5ページ 三森座長済みません どの資料でしょうか JECFAのものですか 津田専門委員そうです 三森座長これは今回の資料でしょうか 津田専門委員事務局から送られましたね 三森座長本日お配りしている資料にはないですか 増田課長補佐今回お配りしている資料にはありません 津田専門委員前回の資料にこうあります Lindemayr and co-workers challenged nine penicillin-allergic volunteers with 150g of raw pork meat (content: 0.024-0. 04 ug/g) from an animal treated with procaine-benzylpenicilline. Two subjects re ported itchy or local anesthetic sensations during the first 2 hours. However no 19

objective symptoms of allergy could be observed という表現ですので 9 人のうち 2 人 嶋田専門委員それでは ここは数値を入れておかれた方がよいかと思います 三森座長事務局 17 ページの ヒトにおける影響について のベンジルペニシリンで感作したボランティアに9 例中 2 例という文言を入れた方がよろしいということです 嶋田専門委員これは非常に貴重な報告だと思います 増田課長補佐そのようにさせていただきます 三森座長嶋田先生 その 17 ページの 微生物学的影響について ですが ここはいかがでしょうか 嶋田専門委員結局これまでの抗菌薬というのは 大体このコメントで記載しておりますので これでよろしいと思います 三森座長ありがとうございます そうしますと事務局 これまでの議論を基に エンドポイントの選択あるいはアンピシリンに係る評価をまとめるのは次回でよろしいでしょうか 増田課長補佐次回以降にお願いしたいと思います また今日いただいた御意見も踏まえて修文しまして もう一度御確認していただいた上でやりたいと思います 三森座長次回は JECFAのベンジルペニシリンのヒトへの影響の値から数値化を実施するのか あるいはしないのかという議論をすることになりますね 増田課長補佐はい 三森座長わかりました ここまでについての御質問 コメントなどありましたら お願いいたしますが よろしいでしょうか それでは 次の議題 2 その他 になります 事務局から何かございますか 増田課長補佐ポジティブリストに伴う優先評価物質がございますが その中でタイロシンとオキソリニック酸について諮問が先日来ました そのうちタイロシンにつきましては動物用医薬品専門調査会での審議となりますが オキソリニック酸につきましては農薬専門調査会が優先して審議するとされたところです 資料 5でございますが タイロシンについての国内外の評価状況を簡単にまとめておりますので これについて簡単に御説明いたします タイロシンは 16 員環のマクロライド系抗生物質ということで 作用機序は細菌細胞のリボゾーム 50S と結合しまして ペプチド結合を阻害するということで静菌的に作用するものでございます 20

タイロシンにつきましては 国内においては牛 豚の肺炎や鶏のマイコプラズマ症の治療を目的とした動物用医薬品及び飼料中の栄養成分の有効利用を目的としました豚の飼料添加物に使用されております 諸外国でも同様の目的で 欧米 アジア アフリカなど全世界的に使用されているものでございます 諸外国における評価状況が記載されておりますが タイロシンにつきましては JEC FAではADIが設定できないとされております FDAではMRL EMEAでは6μg /kg 体重 / 日のADIとMRLがそれぞれ設定されているということでございます 下の表 1 ADIの設定根拠の比較 ということで EMEAで評価されておりまして 微生物学的影響を見て 6μg/kg 体重 / 日というのが出されているということです 一方 JECFAを見ますと 毒性学的データと微生物学的データが不足しているのでAD Iが設定できなかったとされています それぞれが評価に供した試験につきましては 次のページ以降に記載されております ざっと見たところ 亜急性毒性試験につきましては 皮下注射での試験ということ 慢性毒性試験につきましては JECFAでは不十分な試験という形で見られているところがあります 評価状況につきましては 一応そういう状況になっております これについての具体的な審議につきましては また追ってお諮りいたしますが その前に何か御質問等がありましたら お願いいたします 三森座長ポジティブリストの評価において 優先評価物質とされたもののうちの第一弾だそうですね その第一弾として このタイロシンが諮問されてまいりまして このタイロシンを当専門調査会において審議することだそうです それに先立ちまして 評価状況がどうなっているかという説明を事務局にしていただきましたが この件につきまして何か御質問などありましたら お願いいたしたいと思います よろしいでしょうか 詳細な審議については追って相談されるということだそうです なければ事務局 その他は特にございますか 増田課長補佐特にございませんが 本日はこれから非公開の会合に移ります 引き続きまして 新規承認に係る案件の御審議ということですが 資料の配付等がございますので 15 時 20 分まで休憩ということでよろしいでしょうか 三森座長それでは 本日引き続き非公開がございますので 15 時 20 分にまた御参集願いたいと思います どうもありがとうございました 21