<4D F736F F D DE97C78CA78F418BC B28DB895F18D908F A DC58F49817A2E646F63>

Similar documents
<4D F736F F D DE97C78CA78F418BC B28DB895F18D908F DC58F49817A2E646F63>

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

男女共同参画に関する意識調査

Microsoft Word - huuhu3.doc

スライド 1

Microsoft Word - Notes1104(的場).doc

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

男女共同参画に関する意識調査

Microsoft Word - notes①1210(的場).docx

電通総研、「女性×働く」調査を実施

調査レポート

1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

第 1 章調査の概要 1 調査の目的 県民の結婚や子どもを持つこと 子育てに関する意識や現状を把握し 奈良県において子どもを 生み育てやすい環境づくりを進める取組を検討するための基礎資料を得ることを目的に実施した 2 調査の実施概要 (1) 調査対象 夫婦調査 : 平成 30 年 9 月 1 日現在

1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

2015年 「働き方や仕事と育児の両立」に関する意識(働き方と企業福祉に関する


厚生労働省発表


第 1 子出産前後の女性の継続就業率 及び出産 育児と女性の就業状況について 平成 30 年 11 月 内閣府男女共同参画局

第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

man2

1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

目 次 Ⅰ. 調査の概要 1 1. 調査目的 1 2. 調査内容 1 3. 調査の設計 1 4. 標本構成 1 5. 回収結果 2 6. 報告書の見方等 3 Ⅱ. 回答者属性 5 (1) 性別 5 (2) 年齢 5 (3) 世帯構成 6 (4) 結婚 6 (5) 子どもの人数 7 (6) 末子年齢

調査協力者の年齢 年齢 人数 % 20 代 183 (15.2) 30 代 238 (19.8) 40 代 276 (23.0) 50 代 364 (30.3) 60 代以上 140 (11.7) A-2 保育士登録について 調査協力者のうち 全体の 70.0%(820 名 ) が 保育士登録を行っ

第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

日本医師会男女共同参画についての男性医師の意識調査 クロス集計

目次 Ⅰ 調査概要 1 1. 調査目的 1 2. 調査項目 1 3. 調査設計 1 4. 回収結果 1 5. 報告書の見方 1 Ⅱ 調査結果 2 1. 回答者の属性 2 (1) 性別 2 (2) 年代 2 (3) 結婚の状況 2 (4) 働き方 3 (5) 世帯構成 3 (6) 乳幼児 高齢者との同

Microsoft Word - rp1410a(的場).docx

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

夫婦間でスケジューラーを利用した男性は 家事 育児に取り組む意識 家事 育児を分担する意識 などに対し 利用前から変化が起こることがわかりました 夫婦間でスケジューラーを利用すると 夫婦間のコミュニケーション が改善され 幸福度も向上する 夫婦間でスケジューラーを利用している男女は 非利用と比較して

労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要

平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

第三章:保育士の就業・就職行動と意識


労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約

第1回「離婚したくなる亭主の仕事」調査

平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 経済状況に関する事項

Microsoft Word 結果の概要(1世帯)

PowerPoint プレゼンテーション

調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

25~44歳の子育てと仕事の両立

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

- 調査結果の概要 - 1. 改正高年齢者雇用安定法への対応について a. 定年を迎えた人材の雇用確保措置として 再雇用制度 導入企業は9 割超 定年を迎えた人材の雇用確保措置としては 再雇用制度 と回答した企業が90.3% となっています それに対し 勤務延長制度 と回答した企業は2.0% となっ

調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

02世帯

出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

平成18年度推進計画の進行状況_参考資料

中国帰国者以外 フィリピン アジア諸国 中米南米諸国 欧米系諸国 全体 就業の状態 (1) 現在の職業表 -2.5 は 国籍グループ別に有業者の現在の職業をみたものである

平成30年版高齢社会白書(全体版)

Microsoft Word - 4AFBAE70.doc

<4D F736F F D F18D908F B B8F9C82AD816A2E646F63>

スライド 1

<4D F736F F D208F9790AB82AA979D917A82C682B782E B835882CC8C588CFC82C982C282A282C42E646F6378>

離職経験は圧倒的に女性に多く 男性 5% に対して女性の 14% が離職経験ありと回答している 離職の理由 ( 複数回答 ) の第一位は男女ともに キャリアアップ ( 約 50%) であるが 2 番目に多い項目で男女で差があり 男性は 職務の内容 ( 研究テーマを含む ) (40%) であるのに対し

調査実施の背景 2015 年 4 月から子ども 子育て支援新制度 以下 新制度 が施行され 保育事業の拡大が図られます そのため保育人材の確保が重要な課題となっており 保育士確保のための取組が強化されています しかし保育士のみでは必要量を満たせないことから 子育て分野で働くことに関心のある地域住民に

ポイント

金ケ崎町男女共同参画に関する意識調査 1 町内に住所を有する 20 歳以上 564 名各行政区 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代男女各 1 名で 12 名無作為抽出 2 調査時期平成 27 年 8 月郵送により実施 3 調査票回収状況 223 名回収率 39.5% 性別 年


 


ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

表 6.1 横浜市民の横浜ベイスターズに対する関心 (2011 年 ) % 特に何もしていない スポーツニュースで見る テレビで観戦する 新聞で結果を確認する 野球場に観戦に行く インターネットで結果を確認する 4.

平成28年 高齢者の経済・生活環境に関する調査結果(概要版)2/4

<4D F736F F D205B52528F4390B35D8F9790AB82CC93AD82AB95FB82C98AD682B782E992B28DB85F F834F C789C18DCF2E646F6378>

資料2(コラム)

平成25年度東京都男女雇用平等参画状況調査結果報告書(調査の概要とポイント)「女性の活躍促進への取組等 企業における男女雇用管理に関する調査」

仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) に関する意識調査について Ⅰ. 調査目的 本調査は 仕事と生活の調和 ( ワーク ライフ バランス ) の現状及び仕事と生活の調和の実現を推進するための新たな国民運動である カエル! ジャパンキャンペーン に関して 国民の意識やニーズを把握し 今後

<4D F736F F D20819C B83678C8B89CA94E48A E C668DDA97706E65772E646F63>

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

<4D F736F F D20819D819D F F9193C18F FEA816A8DC58F4994C52E646F6378>

平成 29 年 8 月調査 男女共同参画に関する県民意識調査報告書 平成 30 年 1 月 岐阜県

平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 日常生活に関する事項

Microsoft PowerPoint - 【セット版】140804保育キャンペーン資料

Microsoft Word - H29 結果概要

Microsoft Word - 修正rp1110_的場_.doc

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

平成 22 年国勢調査産業等基本集計結果 ( 神奈川県の概要 ) 平成 22 年 10 月 1 日現在で実施された 平成 22 年国勢調査 ( 以下 22 年調査 という ) の産業等基本集計結果が平成 24 年 4 月 24 日に総務省統計局から公表されました 産業等基本集計は 人口の労働力状態

コメコメ人生設計 アンケート結果

Microsoft PowerPoint

ふくい経済トピックス ( 就業編 ) 共働き率日本一の福井県 平成 2 2 年 1 0 月の国勢調査結果によると 福井県の共働き率は % と全国の % を 1 1 ポイント上回り 今回も福井県が 共働き率日本一 となりました しかし 2 0 年前の平成 2 年の共働き率は

平成29年高齢者の健康に関する調査(概要版)

<81798A6D92E8817A F925093C682C6834E838D83582E786C7378>

<4D F736F F D D8297EE90A291D182CC8F5A88D38EAF92B28DB8838A838A815B83588DC58F4994C5>

派遣社員の業務 < 業務の区分 > 現在従事している主な業務 について 下記の通り オフィス系 営業 販売 サービス系 IT 技術 通信系 クリエイティブ系 製造 軽作業系 その他 の 6 つのカテゴリーに分類して集計しています オフィス系 ОA 事務 英文事務 PC オペレーター データ入力 通訳

(2) 月額の手取り収入と扶養控除について 図 2: 月額の手取り収入について ( 既婚女性 n=968 未婚女性 n=156) 図 3:( 上 ) 扶養控除や健康保険免除について ( 月収 10 万円未満 n=802 月収 10 万円以上 n=166) ( 下 ) 働く際に扶養控除などを気にしてい

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

< 調査結果トピックス > インフルエンザに罹 ( かか ) った経験がある人は 49.1% 今シーズンの予防接種は すでに受けた という人が 9.2% これから受ける予定 という人が 25.1% で これらを合わせるとおよそ 3 人に 1 人が予防接種を受けることになると見られる 今のところ受ける

関西圏女性の仕事と子育てに関する意識調査 ( 有業者 ) 1 集計結果 : 従事者の特徴 車井浩子横山由紀子 1. 調査の概要 2 調査地域 関西圏 ( 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県 ) 調査対象者 小学生以下の子どもを持つ 歳の働いている女性 調査方法 調査会社の提

第 16 表被調査者数 性 年齢階級 学歴 就業状況別 124 第 17 表独身者数 性 年齢階級 就業状況 家庭観別 142 第 18 表有配偶者数 性 年齢階級 就業状況 家庭観別 148 第 19 表仕事あり者数 性 年齢階級 配偶者の有無 親との同居の有無 職業別 154 第 20 表仕事あ

<4D F736F F D C835894AD955C8E9197BF EE CC B83678E9E8E96816A8F4390B38CE32E646F63>

庁内文書

の場合 グループ間の格差はいくぶん縮小するが この傾向は変わらなかった 生きがいに関しては 者の方がよりも生きがいを持っている割合が高かった 公務員女性では生きがいとして 仕事 自分自身の内面の充実 という回答割合が会社員に比べて高かった 定年や退職に関しては 現職退職後の仕事について男性は 3 つ

Transcription:

女性の就業等意識調査結果報告書 ( 概要版 ) 平成 22 年 2 月奈良県

~ 目 次 ~ Ⅰ 調査の概要... 1 Ⅱ 回答者について... 2 Ⅲ 調査結果... 4 1. 働いているのか 働いていないのか?...4 2. 働きたいのか? 働きたくないのか? 働けないのか?...6 3. なぜ働けないのか?...9 4. どのような条件であれば働けるのか?...13 5. 女性が働くために必要な環境とは?...17 6. 女性の生き方の理想と現実...30 7. 調査のまとめ-なぜ 奈良県の女性就業率は低いのか...32 2

Ⅰ 調査の概要 調査の目的 奈良県では女性の有業者の割合が全国最下位となっていることから 女性の就業等に関する意識や実態を把握し 今後の施策の検討や実施をする際に活用させていただくために本調査を実施しました 調査設計 調査地域 : 奈良県全域 ( 全市町村 ) 調査対象者 :20 歳以上 50 歳未満の女性を 各市町村ごとに平成 20 年 10 月 1 日現在の住 民基本台帳の登録者数に比例して割り当てた標本数 3,000 件から系統抽出調査対象者数 :3,000 人調査時点 : 平成 21 年 8 月 1 日調査期間 : 平成 21 年 8 月 17 日 ~ 平成 21 年 8 月 31 日まで調査方法 : 調査票による本人記入方式 ( 本人が記入できない場合は家族 ) 郵送配布 郵送回収による郵送調査方法 調査結果分析結果分析 監修 宮坂靖子 ( 奈良大学社会学部教授 ) 回収結果 a; 調査対象者数 ( 配布数 ) b+c; 回収数 b; 有効回収数 c; 無効回収数 b/a; 有効回収率 3,000 1,371 1,369 2 45.6 地域 3 区分別回収結果地域 a; 調査対象者数 ( 配布数 ) b; 有効回収数 b/a; 有効回収率 奈良市 800 366 45.8 大和平野地域 ( 奈良市以外 ) 1,971 888 45.1 大和高原及び五条 吉野地域 229 109 47.6 地域が不明だったもの 6 報告書の見方 回答結果は 小数点第 2 位を四捨五入した有効サンプル数に対して それぞれの割合を示しています そのため 単数回答 ( 複数の選択肢から1つの選択肢を選ぶ方式 ) であっても合計値が 10 にならない場合があります このことは 本報告書内の分析文 グラフ 表においても反映しています 複数回答 ( 複数の選択肢から2つ以上の選択肢を選ぶ方式 ) の設問の場合 回答は選択肢ごとの有効回答数に対して それぞれの割合を示しています そのため 合計が 10 をこえる場合があります 図表中において 不明 無回答 とあるものは 回答が示されていない または回答の判別が著しく困難なものです グラフ及び表のN 数 (number of case) サンプル数 は 有効標本数 ( 集計対象者総数 ) を表しています 本文中 (SA) は単数回答の設問 (MA) は複数回答の設問を表しています 1

Ⅱ 回答者について 回答者の年齢は 45~49 歳がやや多いが ほぼ同じ割合となっている 婚姻状況では 未婚者が 37.8 既婚者が 57.0 配偶者と離婚もしくは死別した人が 4.5 となっている 末子の年齢別には 13 歳以上が 37.9 となっているほかは 各年齢とも 1 割程度となっている 図 1 2 3 年齢 図 1 2 4 6 8 10 N=1,369 17.3 13.0 16.4 16.2 16.1 20.6 0.4 20~24 歳 25~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~49 歳不明 無回答 婚姻状況 図 2 2 4 6 8 10 N=1,369 1.6 37.8 55.4 4.5 0.7 未婚 結婚している ( 配偶者は働いている ) 結婚している ( 配偶者は働いていない ) 結婚していた ( 配偶者と離婚または死別 ) 不明 無回答 末子の年齢 図 3 2 4 6 8 10 N=729 13.0 10.8 11.4 12.5 13.6 37.9 0.8 0~1 歳 2~3 歳 4~6 歳 7~9 歳 10~12 歳 13 歳以上不明 無回答 2

参考全国の女性就業との比較平成 17 年の国勢調査によれば 女性就業率は 全国平均の 41.9 に対して 奈良県は 39.6 と 全国で最も女性就業率の低い県となっている 奈良県の女性就業率は 20 歳代ではほぼ全国平均並みであるが 30 歳代以降になると全国に比べて就業率が低くなる その特徴は 第一に 女性就業率曲線のM 字の谷が深いこと 第二に しかも第二の山も低いという点にある つまり 全国に比べて 奈良県の女性は 出産 育児期に専業主婦になる傾向があり さらに 子育て後に再就職をする人の割合が低くなっている 図 4 図 4 ( 単位 :) 8 6 4 63.9 62.2 女性就業率 ( 全国 奈良県 ) 68.6 58.2 60.9 51.6 50.5 61.7 2 14.5 12.9 19.6 15.0 15~19 歳 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳以上 全国 奈良県 * 平成 17 年国勢調査 による 3

Ⅲ 調査結果 1. 働いているのかいているのか 働いていないのかいていないのか? 回答者の約 7 割が現在就業しており 多くの人が学卒後には働いた経験をもっている 回答者 1,369 人中 現在働いている人は全体の 67.9(929 人 ) であり 奈良県の女性就業率 ( 本調査の対象者である 20 歳以上 50 歳未満の女性就業率 )57.9 よりも高くなっている 本調査の回答者の特徴としては 有職者が多いということが挙げられる 以前働いていたが現在働いていない人 ( 現在 無職もしくは家事に従事している人と学生 ) は 22.1(303 人 ) 働いたことのない人が 7.3(100 人 ) おり そのうち 84 人は学生となっている 図 5 問 6 あなたの現在のお仕事についてお聞きします a. 働いている状況 (SA) 働いている状況についてみると 正規職員 従業員 が 30.2 と最も高く 次いで パート アルバイト が 24.3 無職 家事 ( 以前は働いていた ) が 21.9 となっている 図 5 N=1,369 1 2 3 4 5 自営業主 2.4 家族従業者 3.7 会社などの役員 1.2 働いている ( 小計 67.9) 正規職員 従業員 パート アルバイト 24.3 30.2 派遣社員 2.3 契約社員 嘱託 3.7 働いていたが現在は働いていない ( 小計 22.1) 働いたことがない ( 小計 7.3) 無職 家事 ( 以前は働いていた ) 学生 ( 以前は働いていた ) 無職 家事 ( 今まで働いたことがない ) 学生 ( 今まで働いたことがない ) 0.2 1.2 6.1 21.9 不明 無回答 2.7 4

既婚で労働経験のない人は 11 人と少数である 図 6 問 6 あなたの現在のお仕事についてお聞きします a. 働いている状況 (SA) 婚姻状況別クロス婚姻状況別にみると [ 結婚している ( 配偶者は働いている )][ 結婚している ( 配偶者は働いていない )] では他の階層より 働いていたが現在働いていない の割合が高くなっている 図表図 62 (1) 3 2 4 6 8 10 未婚 (N=518) 72.2 8.5 17.2 2.1 結婚している ( 配偶者は働いている )(N=758) 結婚している ( 配偶者は働いていない )(N=22) 63.1 32.7 63.6 27.3 1.5 2.8 9.1 結婚していた ( 配偶者と離婚または死別 )(N=62) 働いている 働いたことがない 96.8 3.2 働いていたが現在働いていない不明 無回答 5

2. 働きたいのか? 働きたくないのか? 働けないのか? 回答者の約 8 割が就業意欲を持っている 就業したい理由では 子どもがいる女性では子どもの教育費のため 子どもがいない女性では 個人の楽しみや成長などのためが割合の多くを占めている 回答者すべての人を対象に 現在働いている人には今後も 働き続けたいか を 現在働いていない人には 今後働きたいか を尋ねた結果 全体の約 8 割が 働き続けたい もしくは 今後働きたい と答えた 働けない 働きたくない 働く必要がない と回答した人は合わせて 16.8 にとどまっている 図 7 問 7 あなたの仕事に対する考えや思いについてお聞きします 今後あなたは働きたい ( 働き続けたい ) ですか (SA) 今後の就労意向についてみると 働きたい が 78.0 と最も高く 次いで 働きたくない 働く必要がない が 8.5 となっている 図図表 72 (6) 1 2 4 6 8 10 N=1,369 78.0 8.3 8.5 5.2 働きたい働けない働きたくない 働く必要がない不明 無回答 6

働き続けたい 今後働きたい と回答した人 (1,068 人 ) が挙げた就業したい理由は 将来に備えて貯蓄するため 生計を維持するため 旅行や趣味などに使う自由になるお金が欲しいため 生計を補助するため となっている 旅行や趣味などの自由なお金のためという理由以外は すべて生活上 必要であるものとなっている 図 8 問 9 今後 働きたい 理由は何ですか (MA) 働きたい理由についてみると 将来に備えて貯蓄するため が 48.0 と最も高く 次いで 生計を維持するため が 41.4 旅行や趣味などに使う自由になるお金が欲しいため が 34.6 となっている 図表図 82 (9) 1 N=1,068 1 2 3 4 5 生計を維持するため 41.4 生計を補助するため 33.3 住宅などのローン返済のため 12.8 子どもの教育費のため 26.3 将来に備えて貯蓄するため 48.0 育児や子育てが終わったため 0.9 介護や看護が終わったため 社会の役に立ちたいため 9.2 時間に余裕ができたため 5.3 仕事が楽しい ( やりがいがある ) ため 18.1 旅行や趣味などに使う自由になるお金が欲しいため 34.6 自分の技術 経験 資格などを活かすため 17.2 社会経験を豊かにしたり いろいろな人と知り合いたいため 22.8 家業だから その他 2.5 1.5 不明 無回答 0.8 7

働く理由を子どもの有無別にみると 子どものいない人 (527 人 ) が働く主な理由は 将来に備えて貯蓄するため 生計を維持するため 旅行や趣味などに使う自由になるお金が欲しいため 社会経験を豊かにしたり いろいろな人と知り合いたいため という理由である それに対して 子どものいる人の理由は 子どもの教育費のため 生計を補助するため 将来に備えて貯蓄するため 生計を維持するため となっている 子どものいない人の場合は 旅行や趣味などに使う自由になるお金が欲しいため 社会経験を豊かにしたり いろいろな人と知り合いたいため という 個人の楽しみや成長などのための理由が上位に入っているのに対して 子どものいる女性 ( 母親 ) の場合には 子どもの教育費のため が第一位になっている点が大きく異なっている 図 9 問 9 今後 働きたい 理由は何ですか (MA) 子どもの有無別クロス子どもの有無別にみると [ いる ] では 子どもの教育費のため の割合が高く [ いない ] では 将来に備えて貯蓄するため の割合が高くなっている 図 9 いる (N=541) いない (N=527) 0 20 40 60 75.0 25.0 5 10 生計を維持するため 31.6 51.4 25.0 5 75.0 10 生計を補助するため 47.3 19.0 住宅などのローン返済のため 20.9 4.6 子どもの教育費のため 51.2 0.8 将来に備えて貯蓄するため 35.7 60.7 育児や子育てが終わったため介護や看護が終わったため社会の役に立ちたいため時間に余裕ができたため仕事が楽しい ( やりがいがある ) ため 1.8 8.3 10.2 16.5 10.1 0.4 19.7 旅行や趣味などに使う自由になるお金が欲しいため 19.6 50.1 自分の技術 経験 資格などを活かすため社会経験を豊かにしたり いろいろな人と知り合いたいため 13.9 16.5 20.7 29.2 家業だからその他不明 無回答 4.1 1.3 0.6 0.9 1.7 1.1 8

3. なぜ働けないのか? 現在働いている人 働いたことがない人の 8 割以上が就労意欲を持っている しかし 以前働いていたが現在働いていない人では現在働いている人 働いたことがない人にくらべ 働きたい は約 5 割と低く 働けない は 3 割と高い 働けない と答えた人のうち 既婚者のうち 約 9 割の人には子どもがいる 働けない理由は末子が6 歳までは 育児や教育のため が多く 13 歳以上では 介護や看護のため が多い また 条件に合う仕事がない 等 労働環境に関する理由は子どもの年齢に関わらず多くなっている 女性のライフステージによって具体的な要因は異なるが 子どもが小さい間は 子どもの育児や教育 のため 子どもが大きくなると次は老親の 介護や看護 のために 働けない という状況がうかがえる 働けない 人はどのくらいいるのか? 就労意欲を 現在の就業の有無別にみると 現在働いている人 (929 人 ) のうち 約 9 割の人 は 働き続けたい と回答している また 働いたことがない人 (100 人 ) の約 9 割弱の人が 今 後働きたい と回答している ただし 100 人のうち 84 人は学生であることに留意する必要がある 以前働いていたが現在働いていない人は 303 人で 回答者全体の四分の一弱 (22.1) を占 めている この人たちの中で過半数 (51.5) は 今後働きたい と回答している 他方で 働 けない と答えた人が約 3 割 (30.4) いる 図 10 問 7 あなたの仕事に対する考えや思いについてお聞きします 今後あなたは働きたい ( 働き続けたい ) ですか (SA) 就労状況別クロス 就労状況別にみると [ 働いていたが現在働いていない ] では 他の階層より 働きたい の割合が低くなっており [ 働けない ] の割合が高くなっている 図表図 102 (6) 2 2 4 6 8 10 働いている (N=929) 86.8 1.5 6.2 5.5 働いていたが現在働いていない (N=303) 51.5 30.4 14.9 3.3 働いたことがない (N=100) 85.0 5.0 7.0 3.0 働きたい働けない働きたくない 働く必要がない不明 無回答 9

働けない と答えた人 (114 人 ) のうち 既婚で子どものいない人は約 1 割 (13 人 ) にとど まっている つまり 働けない と答えた既婚者 (97 人 ) のうち 約 9 割 (84 人 ) の人には子 どもがいる 図 11 問 7 あなたの仕事に対する考えや思いについてお聞きします 今後あなたは働きたい ( 働き 続けたい ) ですか (SA) 働けない と答えた方の子どもの有無ついて婚姻状況別にみると いる は [ 現在 結婚している ] で 86.6 [ 現在 結婚していない ] で 6.3 となっている 働けない と答えた方の子どもの有無について婚姻状況別クロス 図 11 2 4 6 8 10 現在 結婚している (N=97) 86.6 13.4 現在 結婚していない (N=16) 6.3 93.8 いるいない不明 無回答 働けない と答えた方の末子の年齢 図 12 2 4 6 8 10 働けない (N=86) 20.9 18.6 14.0 8.1 9.3 29.1 0~1 歳 2~3 歳 4~6 歳 7~9 歳 10~12 歳 13 歳以上不明 無回答 10

なぜ働けないのか? 働けない と答えた人 (114 人 ) が 働けない 理由は 子どもの育児や教育への専念 が 41.2 と最も高く 次いで 家事への専念 が 22.8 賃金や雇用形態 勤務時間などの条件 の合う仕事がないため が 21.9 と続いている 図 13 問 8 その理由はなんですか 1 働けない 理由(MA) 子どもの育児や教育への専念 が最も高く 出産や育児 家事 介護に関連する理由が高くなっている また 賃金や雇用形態 勤務時間などの条件の合う仕事がないため と 健康上の理由 も比較的高くなっている 図 13 N=114 1 2 3 4 5 家事への専念 22.8 子どもの育児や教育への専念 41.2 家族の介護や看護のため 17.5 結婚をしたため ( するため ) 2.6 出産をしたため ( するため ) 健康上の理由 15.8 19.3 通勤に便利な職場がないため 配偶者が家に帰るのが遅いため やりたいことが他にあるため 仕事をするのに配偶者や家族の理解がない ( 反対がある ) ため 保育所など子どもをみてもらう環境が整っていないため やりがいのある仕事がないため 責任ある仕事を任されるのが嫌なため 4.4 7.0 2.6 6.1 8.8 1.8 育児や介護などの休暇が取りにくそうだから 15.8 賃金や雇用形態 勤務時間などの条件の合う仕事がないため 21.9 職場環境や人間関係に不安があるため その他 7.9 8.8 不明 無回答 1.8 11

働けない 理由を末子の年齢別にみると 働けない と答えた人の 5 割強は 0~6 歳までの 乳幼児がいる人である この人たちは 第一に 育児 教育に専念 するために働けないのであるが それに引き続き 育児や介護などの休暇が取りにくそうだから 賃金や雇用形態 勤務 時間などの条件の合う仕事がないため という労働条件や労働環境の整備により改善できる理由 が挙げられている 末子が 13 歳以上で 働けない と回答した人たちの 働けない理由 では 第一位は 家族の介護や看護のため であり 次に 家事への専念 賃金や雇用形態 勤務時間 などの条件の合う仕事がないため が続いている 図 12 14 問 8 その理由はなんですか 1 働けない 理由 (MA) 末子の年齢別クロス 図 14 0~1 歳 (N=18) 2~3 歳 (N=16) 4~6 歳 (N=12) 0 520 10 40 75.060 10 80 25.0 75.0 25.0 5 家事への専念 11.1 25.0 33.3 子どもの育児や教育への専念 72.2 68.8 66.7 家族の介護や看護のため 12.5 結婚をしたため ( するため ) 出産をしたため ( するため ) 5 6.3 8.3 健康上の理由通勤に便利な職場がないため配偶者が家に帰るのが遅いためやりたいことが他にあるため仕事をするのに配偶者や家族の理解がない ( 反対がある ) ため保育所など子どもをみてもらう環境が整っていないためやりがいのある仕事がないため責任ある仕事を任されるのが嫌なため育児や介護などの休暇が取りにくそうだから賃金や雇用形態 勤務時間などの条件の合う仕事がないため職場環境や人間関係に不安があるためその他不明 無回答 11.1 5.6 22.2 27.8 16.7 5.6 6.3 12.5 18.8 25.0 25.0 6.3 6.3 8.3 8.3 16.7 16.7 25.0 25.0 8.3 8.3 7~9 歳 (N=7) 10~12 歳 (N=8) 13 歳以上 (N=25) 0 20 5 40 60 75.0 10 80 25.0 75.0 25.0 5 10 家事への専念 42.9 37.5 24.0 25.0 5 75.0 10 子どもの育児や教育への専念 71.4 37.5 16.0 家族の介護や看護のため 28.6 25.0 4 結婚をしたため ( するため ) 出産をしたため ( するため ) 健康上の理由 37.5 24.0 通勤に便利な職場がないため 25.0 4.0 配偶者が家に帰るのが遅いためやりたいことが他にあるため 14.3 14.3 8.0 仕事をするのに配偶者や家族の理解がない ( 反対がある ) ため 28.6 12.5 保育所など子どもをみてもらう環境が整っていないため 14.3 やりがいのある仕事がないため責任ある仕事を任されるのが嫌なため 4.0 育児や介護などの休暇が取りにくそうだから 14.3 12.5 4.0 賃金や雇用形態 勤務時間などの条件の合う仕事がないため 42.9 5 24.0 職場環境や人間関係に不安があるため 8.0 その他 12.5 12.0 不明 無回答 8.0 25.0 5 75.0 10 12

4. どのような条件条件であればであれば働けるのか? 現在仕事をしている人のうち 非正規雇用者の 3 割以上は今とは異なる仕事をすることを望んでいる 現在働いていない人と 現在働いていて今とは違う仕事をしたい人では 働きたい状況は 正規職員 従業員 や パート アルバイト を希望する人が多くなっている 勤務地としては 奈良県内 通勤時間は 1 時間未満 の割合が高くなっている 現在働いていない人のうち子どものいる人では パート アルバイト を希望する人が多くなっている 勤務地としては 奈良県内 通勤時間については 30 分以内 と 職住近接 が求められている 現在働いている人の場合 問 7 で 働きたい と答えた人に 今後どのような仕事をしたいかとたずねたところ 現在働 いている人のうち約 7 割は 今の仕事を続けたい と回答している 図 15 問 11 今後あなたが働くとしたら どのような仕事がしたいですか (SA) 現在働いている方今後したい仕事についてみると 今の仕事を続けたい が 70.3 今とは違う仕事をしたい が 25.9 となっている 図表図 15 2 (11) 1 2 4 6 8 10 N=806 70.3 25.9 3.7 今の仕事を続けたい今とは違う仕事をしたい不明 無回答 13

働いている状況別では 今の仕事を続けたいとした人は 会社などの役員 正規職員 従業員で高くなっている 逆に 派遣社員 の 44.4 契約社員 嘱託 の 31.8 パート アル バイト の 30.6 が 今とは違う仕事をしたい と回答している 非正規雇用者は 今とは異な る仕事をすることを望んでいるが その際に 約半分の人は 正規職員 従業員 で働くことを 希望している 図 16 17 問 11 今後あなたが働くとしたら どのような仕事がしたいですか (SA) 現在働いている方 働いている状況別クロス働いている状況別にみると 今とは違う仕事をしたい は [ パート アルバイト ][ 派遣社員 ][ 契約社員 嘱託 ] で3 割以上となっている 図 16 2 4 6 8 10 自営業主 (N=29) 65.5 24.1 10.3 家族従業者 (N=43) 72.1 25.6 2.3 会社などの役員 (N=15) 8 2 正規職員 従業員 (N=354) 76.8 20.3 2.8 パート アルバイト (N=294) 64.6 30.6 4.8 派遣社員 (N=27) 51.9 44.4 3.7 契約社員 嘱託 (N=44) 65.9 31.8 2.3 今の仕事を続けたい今とは違う仕事をしたい不明 無回答 問 11 今後あなたが働くとしたら どのような仕事がしたいですか (SA) 現在 パート アルバイト 派遣社員 契約社員 嘱託 で働いている方で 今とは違う仕事 をしたい と回答した方の働きたい状況 図 17 2 4 6 8 10 パート アルバイト (N=90) 1.1 4.4 47.8 26.7 2.2 2.2 15.6 派遣社員 (N=12) 8.3 5 16.7 25.0 契約社員 嘱託 (N=14) 7.1 7.1 5 21.4 7.1 自営業主 家族従業者 家での内職 正規職員 従業員 パート アルバイト 派遣社員 契約社員 嘱託 不明 無回答 14 7.1

現在働いていない人や 現在働いていて今とは違う仕事をしたい人の場合 以前働いていたが現在働いていない人たちの就労を可能にする条件は何か 初めに 現在働いていて 今とは違う仕事をしたい人 と 現在働いていない人 の両者が 今後働く場合に望む条件を 働きたい状況 ( 雇用形態 ) 働きたい地域と通勤時間という物理的条 件の観点からみてみると 働きたい状況 ( 雇用形態 ) としては 正規職員 従業員 が 29.8 と最も高く 次いで パート アルバイト が 19.8 となっている 働きたい地域は 奈良県内 が 4 と最も高く 第二位の 大阪府 10.9 を大きく引き離している 通勤時間についてみ ると 30 分未満 が 29.3 と最も高く 次いで 30 分 ~1 時間未満 が 21.6 で 両者合わせた 1 時間未満 が約 5 割を占めている 図 18 19 20 問 11 今後あなたが働くとしたら どのような仕事がしたいですか (SA) 正規職員 従業員 で働きたい人が 29.8 となっている また 働きたい地域は 奈良県内 (4) であり 30 分未満 (29.3) の通勤時間 を希望している a. 働きたい状況 図 18 2 4 6 8 10 N=450 0.4 0.9 2.7 29.8 19.8 1.3 44.2 0.9 自営業主家族従業者家での内職正規職員 従業員 パート アルバイト派遣社員契約社員 嘱託不明 無回答 c. 働きたい地域 図 19 2 4 6 8 10 N=450 4 10.9 1.3 4.0 43.8 奈良県内大阪府京都府その他不明 無回答 d. 通勤時間 図 20 2 4 6 8 10 N=450 1.6 29.3 21.6 4.0 43.6 30 分未満 30 分 ~1 時間未満 1 時間 ~1 時間 30 分未満 1 時間 30 分 ~2 時間特になし不明 無回答 15

次に 働いていたが現在働いていない人 のうち子どものいる人についてみると 正規職員 従業員 を希望する人は 1.3 であり パート アルバイト を希望する 15.3 よりも少なくな っている 子どものいない人 ( 現在未婚の学生を含む ) で 正規職員 従業員 を望む人が 13.4 いることとくらべると 子どものいる人は 正規職員 従業員 ではなく パート アルバイト を希望する人が多くなっている 働きたい地域については 子どもの有無にかかわらず 奈良県 内 を希望している人が多いが その割合は特に子どものいる人で高い 通勤時間に関しては 子どものいない人では 30~1 時間未満 が最も多いが 子どものいる人では 末子の年齢にか かわらず 30 分未満 が最も高くなっている つまり 結婚や出産 育児などによって仕事をや めて今後また仕事を持つことを望んでいる大多数の人は 奈良県内 で しかも通勤時間 30 分以内 で働くことを望んでいる 図 21 22 23 子どものいる母親にとっては 職住近 接 が今後働くことを可能にする重要な条件といえる 問 11 今後あなたが働くとしたら どのような仕事がしたいですか (SA) 子どもの有無別 c. 働きたい地域 図 21 2 4 6 8 10 いる (N=211) 51.2 2.8 46.0 いない (N=239) 30.1 18.0 2.5 7.5 41.8 奈良県内大阪府京都府その他不明 無回答 d. 通勤時間 図 22 2 4 6 8 10 いる (N=211) 39.8 12.8 0.5 1.4 45.5 いない (N=239) 20.1 29.3 2.5 6.3 41.8 30 分未満 30 分 ~1 時間未満 1 時間 ~1 時間 30 分未満 1 時間 30 分 ~2 時間 特になし 不明 無回答 働いていたが現在働いていない人 のうちの働きたい状況について子どもの有無別クロス 図 23 2 4 6 8 10 0.8 0.4 いる (N=236) 15.3 0.4 81.4 0.4 1.3 いない (N=67) 13.4 9.0 自営業主 家族従業者 家での内職 正規職員 従業員 パート アルバイト 派遣社員 契約社員 嘱託 不明 無回答 77.6 16

5. 女性が働くためにくために必要必要な環境環境とは? 女性が働くために必要なことは 家庭内では 夫の理解や協力 職場では 育児や介護などの休暇制度の充実や休暇が取りやすい職場環境 である 行政に対しては特に 育児や介護などの休暇制度の充実や取りやすい職場環境づくりの啓発 の回答が多くなっている 働く上での女性の不安と悩みは 働いていたが現在働いていない人や 今後働けないと回答した人の多くは仕事と家庭の両立を可能にする勤務条件や職場環境の未整備に関する回答が多い 女性の就業を促進するためには 仕事と家庭の両立が可能とする労働条件や職場環境の整備が必要不可欠である 女性が働くために必要な環境 - 意識 家族 職場女性自身の意識や環境について必要なことは ( 複数回答 ) 子育ての負担の軽減 育児や介護などの各種制度の認識 理解 家族の介護や看護の負担の軽減 であるという回答が多くなっている 図 24 問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 女性自身の意識や環境について (MA) 女性自身の意識や環境についてでは 子育ての負担の軽減 が 52.7 と最も高く 次いで 育児や介護などの各種制度の認識 理解 が 47.6 家族の介護や看護の負担の軽減 が 46.5 となっている 図図表 243 (1) 1 N=1,182 2 4 6 8 10 家族の介護や看護の負担の軽減 46.5 子育ての負担の軽減 育児や介護などの各種制度の認識 理解 47.6 52.7 健康管理 34.4 技術 知識の習得や資格の取得 25.6 積極的な求職活動 8.9 女性同士のネットワークづくり 3.6 女性自身の意識改革 16.0 その他 不明 無回答 4.4 7.3 17

子育ての負担の軽減 については 未婚か既婚か 現在働いているかいないか 子どもがい るかいないかにかかわらず 回答率が高くなっている ただし 子どもの年齢別にみると 13 歳 以上の子どものみを持つ人に限って第一に重要なことは 家族の介護や看護の負担の軽減 となっている この年齢層の女性の場合は 既に育児を終了し 高齢者の介護などへとその役割が移 行していることを示している 図 25 26 27 28 問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 女性自身の意識や環境について (MA) 婚姻状況別クロス婚姻状況別にみると [ 結婚している ( 配偶者は働いていない )] では 家族の介護や看護の負担の軽減 [ 結婚していた ( 配偶者と離婚または死別 )] では 健康管理 の割合が最も高くなっている 図 25 未婚 (N=450) 結婚している ( 配偶者は働いている )(N=652) 0 25.0 20 5 75.0 40 10 60 25.0 580 75.0 10 家族の介護や看護の負担の軽減 44.7 47.7 子育ての負担の軽減育児や介護などの各種制度の認識 理解 48.4 48.0 56.4 47.1 健康管理技術 知識の習得や資格の取得積極的な求職活動女性同士のネットワークづくり女性自身の意識改革その他不明 無回答 27.3 26.7 11.6 4.9 18.0 2.9 9.6 37.6 23.8 7.4 3.2 14.6 5.4 6.3 結婚している ( 配偶者は働 結婚していた ( 配偶者と離 0 いていない 20 )(N=20) 40 60婚または死別 80)(N=55) 25.0 5 75.0 10 25.0 5 75.0 10 家族の介護や看護の負担の軽減 6 45.5 子育ての負担の軽減育児や介護などの各種制度の認識 理解健康管理 5 45.0 45.0 45.5 49.1 50.9 技術 知識の習得や資格の取得 3 34.5 積極的な求職活動女性同士のネットワークづくり 1 3.6 女性自身の意識改革 1 18.2 その他 15.0 1.8 不明 無回答 3.6 18

問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 女性自身の意識や環境について (MA) 就労状況別クロス 就労状況別にみると 大きな傾向の違いはみられないが [ 働いている ] では 健康管理 [ 働いていたが現在は働いていない ][ 働いたことがない ] では 育児や介護などの各種制 度の認識 理解 も割合が高くなっている また [ 働いたことがない ] では 女性自身の 意識改革 も他の階層にくらべて高くなっている 図 26 0 働いている (N=820) 働いていたが現在働いて働いたことがない (N=90) いない (N=248) 25.0 5 20 75.0 10 40 25.0 5 60 75.0 10 80 25.0 5 75.0 10 家族の介護や看護の負担の軽減 49.3 38.3 38.9 子育ての負担の軽減育児や介護などの各種制度の認識 理解 52.6 44.6 56.0 55.2 46.7 54.4 健康管理技術 知識の習得や資格の取得 38.7 25.1 26.6 26.6 14.4 27.8 積極的な求職活動女性同士のネットワークづくり女性自身の意識改革その他不明 無回答 7.2 3.5 16.5 4.5 6.8 12.1 2.8 12.1 4.4 6.9 15.6 7.8 23.3 2.2 13.3 子どもの有無別クロス 子どもの有無別にみると [ いない ] より [ いる ] の方が 健康管理 の割合が高くなっ ている 図 27 いる (N=627) いない (N=555) 0 25.0 5 20 75.0 10 25.0 40 5 75.0 1060 家族の介護や看護の負担の軽減子育ての負担の軽減育児や介護などの各種制度の認識 理解 47.8 56.6 47.5 45.0 48.3 47.7 健康管理技術 知識の習得や資格の取得 39.2 25.2 29.0 26.1 積極的な求職活動女性同士のネットワークづくり女性自身の意識改革その他不明 無回答 7.0 2.9 14.8 4.9 5.9 11.0 4.5 17.3 3.8 8.8 19

問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 女性自身の意識や環境について (MA) 末子の年齢別クロス 末子の年齢別にみると 子育ての負担の軽減 の割合は 0~9 歳 で高く 7 歳以 上 では年齢が上がるにつれて低くなっている 図 28 0~1 歳 (N=83) 2~3 歳 (N=69) 4~6 歳 (N=64) 0 25.0 5 20 75.0 10 40 25.0 560 75.0 10 80 25.0 5 75.0 10 家族の介護や看護の負担の軽減 32.5 37.7 32.8 子育ての負担の軽減 69.9 79.7 79.7 育児や介護などの各種制度の認識 理解 65.1 63.8 54.7 健康管理技術 知識の習得や資格の取得 22.9 20.5 27.5 17.4 21.9 25.0 積極的な求職活動女性同士のネットワークづくり女性自身の意識改革その他不明 無回答 2.4 4.8 9.6 8.4 6.0 11.6 2.9 13.0 2.9 7.2 3.1 4.7 9.4 3.1 10.9 7~9 歳 (N=81) 10~12 歳 (N=90) 13 歳以上 (N=237) 0 25.0 5 20 75.0 10 40 25.0 5 75.0 60 10 25.0 80 5 75.0 10 家族の介護や看護の負担の軽減 48.1 43.3 61.6 子育ての負担の軽減 67.9 53.3 36.3 育児や介護などの各種制度の認識 理解健康管理技術 知識の習得や資格の取得 43.2 34.6 24.7 35.6 47.8 27.8 41.4 51.5 28.7 積極的な求職活動女性同士のネットワークづくり 4.9 11.1 3.3 7.2 2.5 女性自身の意識改革 16.0 15.6 18.1 その他不明 無回答 4.9 2.5 3.3 6.7 5.5 5.1 20

夫や家族に求めるものは 夫の理解や協力 夫や家族が健康であること 夫の家事や育児 介護への参加 が多くなっている 夫の理解や協力 については 現在働いているかいないか 子どもがいるかいないか 未婚か既婚かにかかわらず 最も回答率が高くなっている 図 29 30 31 32 問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 夫や家族に対して (MA) 夫や家族に対してでは 夫の理解や協力 が 65.1 と最も高く 次いで 夫や家族が健 康であること が 47.7 夫の家事や育児 介護への参加 が 36.9 となっている 図 29 N=1,182 2 4 6 8 10 夫の理解や協力 65.1 夫以外の家族の理解や協力 25.2 夫の家事や育児 介護への参加 36.9 夫以外の家族の家事や育児 介護への参加 家事や育児へ参加してくれる父母 ( 義父母 ) との同居 7.1 4.9 夫や家族が健康であること 47.7 夫や家族とコミュニケーションをよくはかること 24.5 男女は対等であるという考えを持つこと 8.0 男は仕事 女は家庭 という性別での役割分担意識の解消 17.0 その他 0.7 不明 無回答 9.1 21

問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 夫や家族に対して (MA) 婚姻状況別クロス 婚姻状況別にみると 夫の理解や協力 のほかに [ 未婚 ] では 男は仕事 女は家庭 という性別での役割分担意識の解消 が他にくらべて高く 結婚している [ 結婚してい た ( 配偶者と離婚または死別 )] では 夫や家族が健康であること が高くなっている 図 30 結婚している ( 配偶者は働未婚 (N=450) いている )(N=652) 0 25.0 205 75.0 10 40 25.0 60 5 75.0 80 10 夫の理解や協力 59.1 71.5 夫以外の家族の理解や協力 25.3 23.0 夫の家事や育児 介護への参加 37.8 37.9 夫以外の家族の家事や育児 介護への参加家事や育児へ参加してくれる父母 ( 義父母 ) との同居 4.9 4.4 8.6 4.3 夫や家族が健康であること 33.8 56.7 夫や家族とコミュニケーションをよくはかること 30.7 20.2 男女は対等であるという考えを持つこと 8.4 7.5 男は仕事 女は家庭 という性別での役割分担意識の解消 2 15.5 その他 0.4 0.8 不明 無回答 12.7 7.2 結婚している ( 配偶者は働 結婚していた ( 配偶者と離 0 いていない )(N=20) 婚または死別 )(N=55) 20 40 60 80 25.0 5 75.0 10 25.0 5 75.0 10 夫の理解や協力 65.0 41.8 夫以外の家族の理解や協力 5 41.8 夫の家事や育児 介護への参加 3 21.8 夫以外の家族の家事や育児 介護への参加家事や育児へ参加してくれる父母 ( 義父母 ) との同居 5.0 5.0 9.1 16.4 夫や家族が健康であること 55.0 49.1 夫や家族とコミュニケーションをよくはかること 25.0 23.6 男女は対等であるという考えを持つこと 男は仕事 女は家庭 という性別での役割分担意識の解消その他不明 無回答 1 1 10.9 12.7 1.8 5.5 22

問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 夫や家族に対して (MA) 就労状況別クロス就労状況別にみると 各階層とも 夫の理解や協力 の割合が最も高く [ 働いている ] [ 働いていたが現在働いていない ] では 夫や家族が健康であること の割合も高く [ 働いたことがない ] では 夫の家事や育児 介護への参加 の割合も高くなっている 図 31 働いている (N=820) 働いていたが現在働いていない (N=248) 0 25.0 5 20 75.0 10 40 25.0 605 75.0 10 80 夫の理解や協力 66.1 62.5 夫以外の家族の理解や協力夫の家事や育児 介護への参加 26.0 36.8 25.0 32.7 夫以外の家族の家事や育児 介護への参加家事や育児へ参加してくれる父母 ( 義父母 ) との同居 7.3 5.7 8.1 2.0 夫や家族が健康であること 49.3 50.8 夫や家族とコミュニケーションをよくはかること 24.0 22.6 男女は対等であるという考えを持つこと 男は仕事 女は家庭 という性別での役割分担意識の解消その他不明 無回答 8.9 17.8 0.6 8.5 4.0 12.5 0.8 9.3 働いたことがない (N=90) 25.0 5 75.0 10 65.6 2.2 1.1 5.6 12.2 23.3 21.1 2 13.3 34.4 48.9 子どもの有無別クロス 子どもの有無別にみると [ いない ] より [ いる ] で 夫や家族が健康であること の割合 が高くなっている 図 32 いる (N=627) いない (N=555) 0 25.0 205 75.0 10 40 25.0 60 5 75.0 80 10 夫の理解や協力 68.3 61.6 夫以外の家族の理解や協力夫の家事や育児 介護への参加 26.6 36.4 23.6 37.5 夫以外の家族の家事や育児 介護への参加家事や育児へ参加してくれる父母 ( 義父母 ) との同居 8.5 5.7 5.6 4.0 夫や家族が健康であること 56.5 37.8 夫や家族とコミュニケーションをよくはかること 20.4 29.0 男女は対等であるという考えを持つこと 7.5 8.6 男は仕事 女は家庭 という性別での役割分担意識の解消 14.7 19.6 その他 0.8 0.5 不明 無回答 6.9 11.5 23

夫の理解や協力 に並んで高い回答率となっているのは 行政に対する 育児や介護などの 休暇制度の充実や取りやすい職場環境づくりの啓発 となっている 図 33 問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 行政に対して ( 啓発について )(MA) 行政に対して ( 啓発について ) では 育児や介護などの休暇制度の充実や取りやすい職場環境づくりの啓発 が 65.1 と最も高く 次いで 知識や技術の習得の支援 ( 講座の開講や助成制度など ) が 28.8 夫の家事や育児への参画の促進 啓発 が 26.7 となっている 図 33 N=1,182 2 4 6 8 10 育児や介護などの休暇制度の充実や取りやすい 65.1 職場環境づくりの啓発 夫の家事や育児への参画の促進 啓発 事業主などに対して男女間の格差の解消や改善の啓発 指導 事業主などに対して女性の雇用促進 26.7 22.8 23.0 女性の仕事に対する意欲を高める啓発 12.9 知識や技術の習得の支援 ( 講座の開講や助成制度など ) 28.8 男女は対等であるという啓発 男は仕事 女は家庭 という性別での役割分担意識の解消 7.0 11.5 その他 1.4 不明 無回答 10.2 24

職場に対して求めるものでは 育児や介護などの休暇制度の充実や休暇が取りやすい職場環 境 と ここでも育児及び介護などに関する制度を利用しやすい環境が求められている 図 34 問 12 女性が働くには ( 働き続けるには ) 何が必要だと思いますか 職場に対して (MA) 職場に対しては 育児や介護などの休暇制度の充実や休暇が取りやすい職場環境 が 47.8 と最も高く 次いで 仕事と家庭の両立ができる職場づくり が 39.9 フレッ クスタイムや短時間勤務の導入 が 25.8 となっている 図 34 N=1,182 1 2 3 4 5 フレックスタイムや短時間勤務の導入 パートタイマーや派遣労働者の労働条件の改善 22.8 25.8 育児や介護などの休暇制度の充実や休暇が取りやすい職場環境 47.8 職場内の保育施設 通勤に便利な職場での勤務 賃金や昇進などの男女の格差をなくす 9.6 11.0 14.2 出産や育児 介護で退職しても同一の職場へ再雇用される制度 22.3 健康への配慮 11.0 知識や技術の習得の機会を増やす 6.1 やりがいを感じる仕事内容 14.0 相談できる上司や同僚 ( 良好な人間関係 ) 18.3 女性同士の情報交換の場所づくり 1.3 仕事と家庭の両立ができる職場づくり 39.9 女性自身の意欲を引き出す職場づくり 3.2 男は仕事 女は家庭 という性別での役割分担意識の解消 8.6 多様な求人情報の発信 その他 1.0 3.7 不明 無回答 7.5 25

働く上での女性の不安と悩み働くことに関する女性の主な悩みについてみてみると 仕事と家庭の両立が難しいこと 健康や体力について 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) が挙げられている 健康や体力の問題を除くと 育児休暇や介護休暇などが取りにくいことにより仕事と家庭の両立が難しいという問題が明らかになってくる 図 35 問 13 女性が働くのに ( 働き続けるのに ) 不安なことや悩みはなんですか (MA) 女性が働くのに ( 働き続けるのに ) 不安なことや悩みについてみると 仕事と家庭の両立が難しいこと が 43.7 と最も高く 次いで 健康や体力について が 37.7 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) が 37.6 となっている 図 35 N=1,182 1 2 3 4 5 健康や体力について 賃金などの労働条件が男性に比べて女性の方が悪いこと パートタイマーや派遣労働者の労働条件が悪いこと 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) 育児や介護のための勤務時間などの配慮がないこと 17.9 26.1 29.7 37.7 37.6 将来管理職に登用される機会がないこと 2.5 責任ある仕事を任されること 4.3 知識や技術の習得の機会がないこと 3.8 自分の働く能力に自信がないこと 8.2 相談できる上司や同僚がいないこと 3.9 仕事と家庭の両立が難しいこと 43.7 結婚 出産を機に退職を迫られること 希望する内容の仕事に就けないこと 8.2 7.9 特にない その他 2.3 2.6 不明 無回答 6.7 26

働いていたが現在働いていない人や 働けないと回答した人の多くは 育児や介護のための勤 務時間などの配慮がないこと など仕事と家庭の両立を可能にする勤務条件や職場環境の未整備 を具体的に指摘する項目の回答が多くなっている 図 36 37 問 13 女性が働くのに ( 働き続けるのに ) 不安なことや悩みはなんですか (MA) 就労状況別クロス就労状況別にみると [ 働いていたが現在働いていない ] では 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) の割合が他の階層とくらべて高くなっている 図 36 働いている (N=820) 働いていたが現在働いて働いたことがない (N=90) いない (N=248) 0 25.0 5 20 75.0 10 40 60 80 25.0 5 75.0 10 25.0 5 75.0 10 健康や体力について 43.0 29.8 15.6 賃金などの労働条件が男性に比べて女性の方が悪いこと 17.7 13.7 3 パートタイマーや派遣労働者の労働条件が悪いこと 26.5 30.2 1 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) 35.1 44.8 41.1 育児や介護のための勤務時間などの配慮がないこと 将来管理職に登用される機会がないこと 責任ある仕事を任されること 知識や技術の習得の機会がないこと 自分の働く能力に自信がないこと 相談できる上司や同僚がいないこと 仕事と家庭の両立が難しいこと 結婚 出産を機に退職を迫られること 希望する内容の仕事に就けないこと 特にない その他 不明 無回答 2.6 5.5 3.9 7.4 4.0 7.7 6.2 2.9 3.3 6.1 25.6 41.7 0.4 1.2 4.0 2.8 3.6 0.8 1.6 10.1 10.1 7.3 41.9 48.4 6.7 3.3 2.2 1.1 1 6.7 13.3 1 21.1 32.2 47.8 今後の就労意向別クロス今後の就労意向別にみると [ 働けない ] では 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) の割合が [ 働きたい ] とくらべて特に高くなっている 図 37 0 働きたい (N=1,068) 働けない (N=114) 25.0 520 75.0 10 40 25.0 5 75.0 60 10 80 健康や体力について 38.4 31.6 賃金などの労働条件が男性に比べて女性の方が悪いことパートタイマーや派遣労働者の労働条件が悪いこと 18.6 26.4 11.4 22.8 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) 育児や介護のための勤務時間などの配慮がないこと 35.7 27.9 55.3 46.5 将来管理職に登用される機会がないこと責任ある仕事を任されること知識や技術の習得の機会がないこと自分の働く能力に自信がないこと相談できる上司や同僚がいないこと 2.6 4.6 3.7 8.0 4.1 0.9 1.8 5.3 10.5 1.8 仕事と家庭の両立が難しいこと 42.2 57.9 結婚 出産を機に退職を迫られること希望する内容の仕事に就けないこと特にないその他不明 無回答 8.8 8.0 2.3 2.5 7.0 2.6 7.0 1.8 3.5 3.5 27

ままた 本人の年齢が高い人ほど 同様に子どもの年齢が高い人ほど 健康や体力 の悩みが多 くなることから 女性が働き続けるためには 健康の維持管理ということも重要な課題である 図 38 39 問 13 女性が働くのに ( 働き続けるのに ) 不安なことや悩みはなんですか (MA) 回答者の年齢別クロス 年齢別にみると [20~24 歳 ] と 30 歳代 では 仕事と家庭の両立が難しいこと の 割合が最も高くなっている [25~29 歳 ] では 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) の割合が最も高く 40 歳代 では 健康や体力について の割合が最も高くなっている 図 38 20~24 歳 (N=213) 25~29 歳 (N=149) 30~34 歳 (N=192) 0 25.0 520 75.0 10 40 25.0 5 75.0 60 10 25.0 80 5 75.0 10 健康や体力について賃金などの労働条件が男性に比べて女性の方が悪いことパートタイマーや派遣労働者の労働条件が悪いこと 25.4 23.9 19.7 24.8 20.1 27.5 29.2 17.7 25.0 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) 40.8 46.3 41.7 育児や介護のための勤務時間などの配慮がないこと 23.9 37.6 33.3 将来管理職に登用される機会がないこと責任ある仕事を任されること知識や技術の習得の機会がないこと自分の働く能力に自信がないこと相談できる上司や同僚がいないこと 4.2 4.2 2.8 10.8 6.6 3.4 4.0 0.7 4.0 2.7 1.6 3.6 5.2 10.4 6.3 仕事と家庭の両立が難しいこと 47.4 45.0 43.8 結婚 出産を機に退職を迫られること希望する内容の仕事に就けないこと特にないその他不明 無回答 18.3 10.8 2.3 0.9 7.5 12.8 6.7 2.7 1.3 7.4 6.8 8.9 2.1 4.7 6.8 35~39 歳 (N=190) 40~44 歳 (N=194) 45~49 歳 (N=241) 0 25.0 520 75.0 10 40 25.0 5 75.0 60 10 25.0 80 5 75.0 10 健康や体力について 38.9 44.8 56.4 賃金などの労働条件が男性に比べて女性の方が悪いこと 16.3 16.0 14.5 パートタイマーや派遣労働者の労働条件が悪いこと 22.1 25.3 35.3 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) 育児や介護のための勤務時間などの配慮がないこと 37.4 35.8 37.6 28.9 26.1 23.2 将来管理職に登用される機会がないこと責任ある仕事を任されること知識や技術の習得の機会がないこと自分の働く能力に自信がないこと相談できる上司や同僚がいないこと 2.1 3.2 3.2 7.9 1.1 2.6 4.1 5.2 9.3 3.1 1.2 5.8 5.0 6.2 3.3 仕事と家庭の両立が難しいこと 48.9 43.8 35.7 結婚 出産を機に退職を迫られること希望する内容の仕事に就けないこと特にないその他不明 無回答 7.4 4.2 1.6 2.6 1 2.6 7.2 2.1 4.1 4.6 2.9 8.3 2.9 2.1 4.6 28

問 13 女性が働くのに ( 働き続けるのに ) 不安なことや悩みはなんですか (MA) 末子の年齢別クロス 末子の年齢別にみると 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) 育児や介護のための勤務時間などの配慮がないこと の割合について 0 ~6 歳 が 7 歳以上 よりも高くなっている 図表図 3 (7) 6 39 0~1 歳 (N=83) 2~3 歳 (N=69) 4~6 歳 (N=64) 0 25.0 520 75.0 10 40 25.0 5 75.0 60 10 25.0 80 5 75.0 10 健康や体力について 26.5 26.1 26.6 賃金などの労働条件が男性に比べて女性の方が悪いこと 14.5 17.4 10.9 パートタイマーや派遣労働者の労働条件が悪いこと 20.5 26.1 28.1 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) 育児や介護のための勤務時間などの配慮がないこと 49.4 47.0 44.9 43.5 57.8 5 将来管理職に登用される機会がないこと責任ある仕事を任されること知識や技術の習得の機会がないこと自分の働く能力に自信がないこと相談できる上司や同僚がいないこと 2.4 2.4 1.2 6.0 3.6 1.4 4.3 8.7 8.7 1.4 1.6 1.6 3.1 1.6 仕事と家庭の両立が難しいこと 53.0 50.7 56.3 結婚 出産を機に退職を迫られること希望する内容の仕事に就けないこと特にないその他不明 無回答 3.6 7.2 2.4 6.0 10.1 11.6 1.4 2.9 5.8 4.7 7.8 3.1 7.8 7~9 歳 (N=81) 10~12 歳 (N=90) 13 歳以上 (N=237) 0 25.0 520 75.0 10 40 25.0 5 75.0 60 10 25.0 80 5 75.0 10 健康や体力について 44.4 52.2 51.1 賃金などの労働条件が男性に比べて女性の方が悪いこと 14.8 16.7 14.8 パートタイマーや派遣労働者の労働条件が悪いこと 28.4 23.3 34.2 育児や介護などの休暇制度が充実してないこと ( 取りやすい職場でないこと ) 28.4 27.8 30.4 育児や介護のための勤務時間などの配慮がないこと 34.6 22.2 24.1 将来管理職に登用される機会がないこと 3.7 3.3 1.3 責任ある仕事を任されること 3.7 2.2 7.6 知識や技術の習得の機会がないこと 6.2 3.3 5.9 自分の働く能力に自信がないこと 13.6 8.9 6.8 相談できる上司や同僚がいないこと 1.2 4.2 仕事と家庭の両立が難しいこと 44.4 53.3 37.1 結婚 出産を機に退職を迫られること 3.7 3.3 3.4 希望する内容の仕事に就けないこと 8.6 5.6 8.0 特にない 1.2 2.2 2.5 その他 2.5 4.4 1.7 不明 無回答 6.2 5.6 4.2 29

6. 女性の生き方の理想理想と現実 理想 としては 就業継続型 ( 両立型 ) がもっとも支持されているが 現実 に女性 たちが歩んでいる生き方は 一時退職再就職型 が最も多い 回答者全体によって最も支持された理想の女性の生き方 ( 以下 理想 とする ) は 結婚 出産後も仕事を続ける 就業継続型 ( 両立型 ) ( 5 出産後も仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける ) 次に 結婚や出産によって一時退職し その後再就職する 一時退職再就職型 ( 2 家事 育児 就労 ( パート含む ) 結婚による退職 4 家事 育児 就労 ( パート含む ) 出産による退職 ) であった 現実の ( 予定される ) 女性の生き方 ( 以下 現実 とする ) をみると 結婚や出産によって一 時退職し その後再就職する 一時退職再就職型 が最も多くなり 理想で最も支持されていた 就業継続型 ( 両立型 ) に大差をつける結果となっている 図 40 問 14 女性の生き方の 理想 と 現実 についてお聞きします 女性の生き方の理想についてみると 5 出産後も仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける が 38.4 と最も高くなっているのに対し 現実では 21.0 と 17.4 ポイントの差が生じている 図 40 N=1,369 1 2 3 4 5 12.6 1 主に家事 育児に従事 結婚による退職 8.3 2 家事 育児 就労 ( パート含む ) 結婚による退職 3 主に家事 育児に従事 出産による退職 4 家事 育児 就労 ( パート含む ) 出産による退職 5 出産後も仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける 6 出産せずに仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける 7 結婚せずに仕事を続ける 8 主に家事 育児に従事 就職しないで結婚 9 家事 育児 就労 ( パート含む ) 就職しないで結婚 10 結婚しない 卒業後も就職しない その他 不明 無回答 1.3 4.2 1.0 1.2 0.9 0.2 1.2 0.1 1.0 0.7 2.0 1.4 2.6 6.6 5.9 9.3 11.5 21.4 24.8 22.1 21.0 38.4 理想 現実 30

平成 12 年に奈良県が実施した 男女共同参画についてのアンケート では 理想 として 就業継続型 ( 両立型 ) を挙げる女性は 30.5 であった この調査と比較すると 就業継続型 ( 両立型 ) を支持する意識は女性たちの間で着実に高くなっていることがわかる 次に未婚者に限定してみると 本調査の未婚者 (518 人 ) の 理想 は 就業継続型 ( 両立型 ) 35.9 一時退職再就職型 33.6 であり 他方 現実 は 一時退職型 33.6 就業継続型 ( 両立型 ) 21.6 と 奈良県全体の女性の動きとほぼ同様の動きを示している 図 41 問 14 女性の生き方の 理想 と 現実 についてお聞きします 婚姻状況別クロス 婚姻状況別にみると 理想 では [ 結婚している ( 配偶者は働いていない )] で 5 出 産後も仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける の割合が他の階層より高くなっているが 現実 では 5 出産後も仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける の割合は 40 ポイント以上低くなっている 図 41 未婚 (N=518) 結婚している ( 配偶者は働 結婚している ( 配偶者は働 0 20 いている )(N=758) 40 60 いていない )(N=22) 80 75.0 25.0 5 75.0 10 25.0 5 10 1 主に家事 育児に従事 結婚による退職 14.7 11.2 4.5 2 家事 育児 就労 ( パート含む ) 結婚による退職 3 主に家事 育児に従事 出産による退職 4 家事 育児 就労 ( パート含む ) 出産による退職 5 出産後も仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける 6 出産せずに仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける 7 結婚せずに仕事を続ける 8 主に家事 育児に従事 就職しないで結婚 9 家事 育児 就労 ( パート含む ) 就職しないで結婚 10 結婚しない 卒業後も就職しない その他不明 無回答 結婚していた ( 配偶者と離 婚または死別 )(N=62) 0 20 25.0 5 75.0 10 40 60 80 1 主に家事 育児に従事 結婚による退職 16.1 2 家事 育児 就労 ( パート含む ) 結婚による退職 3 主に家事 育児に従事 出産による退職 4 家事 育児 就労 ( パート含む ) 出産による退職 5 出産後も仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける 6 出産せずに仕事を続ける 結婚後も仕事を続ける 7 結婚せずに仕事を続ける 8 主に家事 育児に従事 就職しないで結婚 9 家事 育児 就労 ( パート含む ) 就職しないで結婚 10 結婚しない 卒業後も就職しない その他不明 無回答 25.0 5 75.0 10 4.1 11.3 18.2 12.2 11.2 13.6 10.2 29.0 22.7 7.3 6.3 4.5 4.6 7.1 4.5 21.4 27.4 22.7 23.4 22.4 18.2 35.9 39.1 54.5 21.6 19.8 13.6 2.5 0.7 4.2 3.8 18.2 1.5 0.8 22.6 0.1 1.9 0.9 0.4 1.5 0.2 0.1 1.2 1.1 0.2 0.1 2.5 0.4 1.1 2.3 1.8 4.5 1.7 1.1 2.9 2.0 1.6 8.1 22.6 4.8 1.6 22.6 9.7 46.8 35.5 3.2 14.5 1.6 3.2 1.6 1.6 4.8 理想 現実 31

7. 調査のまとめ - なぜ 奈良県奈良県の女性就業率女性就業率は低いのか 結婚 出産 育児期に仕事を継続するのが困難な理由としては 夫の理解や実際の協力が得られないなどの家庭環境要因と育児と仕事の両立を可能にする職場環境の未整備があげられる 再就職が困難である理由としては 夫の理解や実際の協力が得られないなどの家庭環境要因と 高齢者の介護等と仕事の両立を可能にする職場環境の未整備があげられる 他に 子どものいる女性にとっては 自宅から 30 分以内 程度で通勤できる職場がないという地域的要因も関係している 現在働いていなく今後も 働けない と答えた人の回答に注目すると 子どもが乳幼児期にあ る人は 育児 教育 に専念するために 働けない のであり 末子が 13 歳以上の子どもをもつ女性は 高齢者の介護や看護 などのために 働けない したがって 仕事と家庭の両立が難しい ことが最大の悩みであり 育児や介護などの休暇制度が充実していないこと 育児や介 護のための勤務時間などの配慮がないこと が就業の壁となっている 子どものいる人は 正規雇用よりも非正規雇用で働くこと 通勤時間 30 分以内 の職住近接を希望する人が多かった 職場環境の未整備は 奈良県特有の問題ではなく全国的に共通した問 題ではあるが 自宅に近接した場所に仕事と育児 介護 看護と両立できる職場が少ないという 環境上の問題が要因の一つと考えられる また育児や介護 看護と仕事を両立するためには 夫の理解や協力 夫の家事 介護への参 加 を強く望んでいることから 夫の理解や実際の協力が得られないなどの家庭環境もネックと なっていると考えられる 32

女性の就業等意識調査結果報告書 ( 概要版 ) 発行 : 奈良県編集 : くらし創造部男女共同参画課住所 : 630-8501 奈良市登大路町 30 番地発行年月 : 平成 22 年 2 月