第 4 次発掘調査は 小衣斐大隆寺遺跡に関するさらなる考古学的な所見を得ると同時に 考古学を専攻する学生に対して野外調査に必要な基礎的技術の実地訓練を行うことを目的とした考古学実習を兼ねたものであり 多大なご協力をいただいた大野町 大野町教育委員会の方々 ならびに地権者の林清美氏には この場を借りて

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1 岐阜県大野町小衣斐大隆寺遺跡 年調査報告 桑原久男 小田木治太郎 天理大学遺跡調査チーム 1. 調査の目的小衣斐大隆寺遺跡は 岐阜県揖斐郡大野町大字小衣斐に所在し 美濃地域を代表する古代寺院址のひとつである かつて水田中に塔心礎および礎石が露出しており この礎石を中心に大正 13 年に 大隆寺廃寺址 として県史跡指定されたが 戦後史跡指定が解除され 昭和 43 年 この礎石群を含む伽藍中心部が調査 保護措置が取られないまま工場敷地となって現在に至っている 工場建設以前の状況は絵図などからわずかに窺い知ることができるだけで 伽藍配置などの地形的な特徴や塔心礎などの位置関係も現状ではまったく不明となっている 天理大学では 2009 年以来 同遺跡の寺域の周辺部の様相を解明する目的で 地中レーダ探査ならびに発掘調査を実施している 第 1 次調査 (2009 年 ) 第 2 次調査 (2010 年 ) の概要については すでに報告を行い 出土遺物に7 世紀後半 ~12 世紀のものが多く とくに 10~11 世紀頃の遺構 遺物が顕著に見られることなどを明らかにした 今回概要を報告する第 3 次 第 1 図小衣斐大隆寺遺跡周辺地図 (1:15,000) 90

2 第 4 次発掘調査は 小衣斐大隆寺遺跡に関するさらなる考古学的な所見を得ると同時に 考古学を専攻する学生に対して野外調査に必要な基礎的技術の実地訓練を行うことを目的とした考古学実習を兼ねたものであり 多大なご協力をいただいた大野町 大野町教育委員会の方々 ならびに地権者の林清美氏には この場を借りて厚く御礼申しあげます ( 桑原久男 ) 2. 調査の経過 ( 第 2 3 図 ) ⑴ 第 3 次調査の概要調査期間 :2011 年 2 月 16~20 日調査員 : 桑原久男 小田木治太郎調査補助員 : 石橋雅大 大原久典 久保誠 高津希望 中井健太郎 中野裕太 西手潤也 札本雄大 安井千穂 ( 考古学実習受講生 ) 飯塚健太 伊藤嘉孝 奥本英里 島田彰久 土井愛未 第 2 図 小衣斐大隆寺遺跡調査区概要 91

3 中川聖崇 松尾江梨香 光成修峰 本山佳明 山﨑貴之 渡辺康雄 ( 本専攻学生 ) 調査協力 : 堀内明博 ( 本学非常勤講師 ) 竹谷勝也 田代正幸( 大野町教育委員会 ) 層位の堆積と遺構の遺存状況の確認をするため 調査地の南辺から北方向に長さ25m 幅 2mの第 9 トレンチを設定した 表土から旧耕作土 床土までは重機で掘削し その下の暗褐色土層上面で遺構の検出や精査 遺物取り上げ 図面作成などの作業を行った ( 桑原 ) ⑵ 第 4 次調査の概要調査期間 :2012 年 2 月 14 日 ~19 日調査員 : 桑原久男 小田木治太郎調査補助員 : 旭大輝 石毛弥一郎 川口琴未 河内佐和子 久後慧依 志村正太郎 新志孝文 中岡和也 中岡敬 村上拓真 本山佳明 山﨑貴之 ( 考古学実習受講生 ) 飯塚健太 伊藤嘉孝 奥本英里 大原久典 高津希望 中野裕太 札本雄大 松尾江梨香 安井千穂 杓谷大樹 ( 本専攻学生 ) 調査協力 : 竹谷勝也 ( 大野町教育委員会 ) 今次調査では 第 3 次調査第 9トレンチで遺物が集中し 人為的な整地の可能性を認めたX= ~ 59650m 付近の追求を目指し その箇所を再掘削しつつ東西に調査区を拡張するのが適切と考えた ただし植栽などが制約となり希望通りの調査区設定は行うことができず 第 9トレンチの西側に南北に分けて第 10 トレンチ 第 11 トレンチを設けた いずれも東辺を第 9トレンチに約 0.5m 分重ね わずかに連続性を追えるようにした 北側の第 10 トレンチは東西 4m 南北 4m 南側の第 11 トレンチは東西 4m 南北 3mの規模であり 面積は両トレンチ合わせて28 m2である 表土から旧耕作土の下に堆積する床土までは重機で掘削し それ以下を調査した 調査は実習を兼ねたものであるため 各トレンチとも完全に調査することにはこだわらなかった ( 小田木治太郎 ) 3. 調査の成果 ( 図版 3 4) ⑴ 第 9トレンチ層位と遺構 ( 第 4 5 図 ) 調査地南西部に設けた長さ25m 幅 2m の南北方向のトレンチである 第 1~3 層はほかのトレンチと同様 表土 旧耕作土 床土である 第 3 層の下 すなわち第 4 5 層上面を精査したところ トレンチ北端から6.2m 地点に直径約 15 cm 深さ約 20 cmのピットを検出した SP901 とする 第 4 層以下はトレンチ西壁に沿って幅 1mの第 1サブトレンチを設けて調査した また第 5 層の調査中に トレンチ北端から13.8m 地点でほぼ完形の須恵器杯類を含む遺物が集中して出土したことから 第 1サブトレンチ内に幅 0.5m 長さ7mの第 2サブトレンチを設けて 第 3 図 トレンチ位置図 92

4 追求した なお この周辺は第 4 次調査第 トレンチとして調査を進めており 以下の記述はその知見も含む 第 4 5 層は包含層である 第 4 層はこぶし大以上の礫を含み 第 5 層は第 4 層に比べて礫が少ない 遺物集中地点は周囲の壁面を精査したところ トレンチ北端から13.3m 地点を始点に幅約 1.4m 深さ約 0.4m の落ち込み状を呈することがわかり ( 第 6 層 ) 何らかの遺構である可能性が想定された なおこの北には第 7 層がある その北端は南に向かって落ち込んでおり 第 6 層の遺構様のものと関係する可能性がある また南の第 9 層も同様である さらに第 7 層の北には第 8 層が またその下には第 10 層がある これらはともに土質が締まっており濁りが少ないので整地土の可能性も考えられる 以上 第 7~10 層は第 6 層の遺構様のものと一連である可能性がある ただし 全体像を把握することはできず 次年度調査に期すこととした なお 第 6 層は第 4 次第 10 トレンチの調査でSX 1001 としたものに相当する 第 9 層の南には第 11 層を検出した これは第 11 トレンチで述べるように自然堆積の包含層と考えられる 第 11 層の下には第 14 層を 第 10 層の下には第 15 層を検出した いずれも砂礫層であり 両者は同一層の可能性がある さらに層位確認のためトレンチ北端と南端で長さ2m 深さ1mの断ち割り調査を行った 北端では第 5 層の下に第 16~19 層を検出した 第 16 層がシルト質 第 17 層が砂礫 第 18 層がシルト質 第 19 層は砂礫である 第 16 層以下では遺物は検出していない 南端では第 4 層の下から第 層を検出した 第 12 層は遺物包含層である ( 高津希望 ) 第 4 図 第 9~11 トレンチ平面図 93

5 出土遺物 ( 第 図 ) 第 6 図 1~16 は第 6 層 (SX1001) 出土である 1~11 は須恵器および灰釉陶器 12~14 は瓦 は石製品である 1~4は杯蓋である 1~3は須恵器であり 4は灰釉陶器である 1 2 4にはつまみがある 1の外面には回転ヘラケズリが施され つまみ部分には 焼成前についた傷が残る 2には自然釉がかかっている 5~8は須恵器杯で 6~8は断面方形の高台を貼り付けている 5の底部外面には右回りの回転ヘラ切り痕があり 中心部が隆起している 6 7の底部外面は回転ヘラ切りのあとに 回転ヘラケズリを施す いずれも右回りである 8の底部内面は比較的滑らかなため 硯に転用した可能性がある 9~10 は須恵器皿で 高台は断面方形である 9の外面にはナデ込みによる隆起が螺旋状に走る 底部外面は浅くケズったあとに ナデを施している 底部内面は比較的滑らかで また黒色の付着物が認められるため 硯に転用した可能性がある 11 は須恵器杯類の底部であり 断面方形の高台を持つ 12 は玉縁を持つ丸瓦である 玉縁は剥離しており 焼成は甘い は平瓦である 側面はケズって面取りしている 凹面には布目痕が残り 太い沈線が斜めに走る 沈線の底にも布目は及んでいる 凸面には横方向に5~3cm間隔で細い沈線が走る 製作上の痕跡と思われるが どのような工程によるものか不詳である いずれも胎土に砂粒を多く含み 焼成は甘い 15 は凝灰質砂岩の砥石である 側面や底面には傷がある 16 は火を受けたと考えられる石であり 閃緑岩の川原石を打ち欠いている 第 7 図 17~37 は第 5 層 ( 包含層 ) 38~47 は第 4 層 ( 包含層 ) 48 は第 2 層 ( 旧耕作土 ) 出土である 19 22~ は灰釉陶器 は土師器および土師質 は瓦および瓦質 48 は鉄製品であり ほかは須恵器である 17 は蓋受けを持つ須恵器杯身である 底部内面にはヘラ描きを施すが 何を描いているかは不明である は須恵器杯の蓋である 外面にはヘラケズリを施す は須恵器杯の口縁部である は灰釉陶器椀の口縁部である 内面の 体部と底部の境付近には釉をかけていない 24 は灰釉陶器段皿であり 断面三日月状の高台を貼り付けている 25~31 は須恵器の底部である 25 の底部外面にはヘラケズリを施す は断面方形の 28~30 は断面三日月状の高台を それぞれ貼り付けている 27 の底部内面はほかの部分と比較して滑らかで 黒色の付着物があるため 硯に転用した可能性がある 28 の底部外面には糸切り痕がある 29 の底部内面には重ね焼きの痕を残す 31 は山茶椀の底部である 32 は土師器高坏の底部である 胎土には砂粒が少ない 33 は土師器甕の口縁部である 内面には黒く変 第 5 図第 9 トレンチ ( 第 トレンチ東サブトレ ) 西壁土層図 94

6 第 6 図第 9トレンチ出土遺物 1 ~16: 第 6 層 (SX1001) 95

7 色した箇所がある 胎土には砂粒を多く含む 34 は灰釉陶器壺の底部である 底部内面には自然釉がかかっている 35 は灰釉陶器壺の底部で 高台を貼り付けている 36 は扁平な瓦質の土製品である 図で示す右端は面を取る 左端も面状をなすが これはあるいは破面であり 器体はさらに続く可能性がある 凸面の右端寄りに突帯がある 突帯上およびその他の部分には粒状の突起やくぼみが規則正しく並んでいる 凸面には布目痕が残り 突帯および突起の上にも及んでいる 凹面は平滑である 胎土は密であるが 5mm程の砂粒もわずかに含む 37 は丸瓦である 須恵質で 内面に布目痕が残る は須恵器杯蓋である 40 は須恵器杯である 41~44 は須恵器杯の底部である 44 の底部外面には糸切り痕がある 胎土は非常に密で 磁器に近い 45 は土師器甕の口縁部であり 内外面にはハケメが施される 胎土に砂粒を多く含む 46 は平瓦である 軟質で凹面に布目痕を残す 47 は土師質の土錘である 48 は断面長方形の釘状の鉄製品である ( 安井千穂 ) 第 7 図第 9トレンチ出土遺物 17~37: 第 5 層 38~47: 第 4 層 48: 第 2 層 96

8 ⑵ 第 10 トレンチ層位と遺構 ( 第 4 8 図 ) 第 9トレンチの西側に 約 0.5m 重ねて設けた南北 4m 東西 4mのトレンチである 第 1~3 層は他のトレンチと同様 表土 旧耕作土 床土である 第 3 層下 ( 第 5 層上面 ) で精査を行い 遺構は検出しなかった 第 5 層以下は2つのサブトレンチを設け 範囲を限定して調査した 一方は第 9トレンチ第 2サブトレンチに相当する部分であり 東サブトレンチと呼ぶ 土層を確認するために第 9トレンチ西壁にあたる壁面は継続して精査した 他方はその西側に畦をはさんで設けた東西 3.5m 南北 1.5m のものであり 西サブトレンチと呼ぶ この西サブトレンチは 東サブトレンチ ( 第 9トレンチ ) 西壁に見られた土層の境界を平面で確認するために設けたものである 第 9トレンチ調査で遺物が集中して出土した第 6 層は 西サブトレ南東部で円弧を描いて集束し 西に広がらないことを確認した 遺構状を呈するのでSX1001 とする この輪郭の延長は東第 8 図第 10 トレンチ土層図 第 9 図第 10 トレンチ出土遺物 1:SX1001 2~26: 第 5 層 27 28: 第 8 層 29 30: 第 1 2 層 97

9 サブトレンチでもわずかであるが確認した ただし このSX1001 は東端および南端を確認できておらず どのような性格のものであるのか 判断しがたい ( 旭大輝 ) 出土遺物 ( 第 9 15 図 ) 1はSX1001 2~26 は第 5 層 ( 包含層 ) は第 8 層 は第 1 2 層 ( 表土 旧耕作土 ) からの出土である 6~ は灰釉陶器 22 は緑釉陶器 は土師器および土師質 は瓦および瓦質 ほかは須恵器である 1は須恵器杯である 杯部が直立する 底部外面にはケズリを施す 2 3は須恵器杯蓋である 2はつまみを持つ 3は全体に回転ナデを施す 4 5は須恵器杯の底部であり いずれも高台を有する 5は底部をヘラ切りした後 形のヘラ描きを施す 6~11 は灰釉陶器椀の底部である 6~10 は断面三日月の高台を持ち 11 は外反する大ぶりの高台を持つ 8は底部外面に糸切り痕を残す 11 は底部内面が滑らかなため 硯に転用された可能性がある 12 は灰釉陶器皿である 13 は土師器杯の底部である 底部外面に右回転の糸切り痕を残す 焼成は甘い 14 は須恵器盤の底部である 高台径は約 14 cmと大きい 15 は須恵器鉢の底部である 全体に回転ナデを施す は灰釉陶器壺の口縁部である 18 は須恵器甕の口縁部である 全体に回転ナデを施し 内面には粘土紐の継ぎ目を残す は須恵器壺の底部である 19 は底部外面も含めて内外面に釉が厚くかかる 20 は断面方形の高台を貼り付けており 焼けひずみにより 体部と高台の間にひびが生じている 21 は須恵器細頸壺の頸部である 上部は外反しており 口縁端部に近いと思われる 22 は緑釉陶器壺の頸部である おそらく多嘴壺の小壺の頸部であろう 23 は須恵器甕の体部である 外面にタタキメ 内面に当て具痕がある 24 は土師質で中実の棒状を呈する 一方に向かい細くなっており 製塩土器の脚部と思われる 焼成は甘く赤褐色を呈する 25 は玉縁を持つ丸瓦の端部片と思われる 凸面の縁から約 4cmのところに横方向の沈線が走り 玉縁端をなすと思われる 凸面はナデを施し 凹面に布目痕が残る 26 は瓦質の破片である 平瓦に似るが 凸面に3 条の稜線が走り 平瓦ではないと考えられる 鴟尾など大型品の一部の可能性がある 凸面に細かい布目痕を残し 凹面はナデている 27 は須恵器杯の底部である 高台径は約 16 cmと大きい 内面はケズリを施している 28 は須恵器甕の体部である 外面にタタキメ 内面に当て具痕がある 29 は蓋受けを持つ須恵器杯の口縁部である 全体にナデを施し 胎土は密で白色粒を含む 30 は土師器椀の底部である ( 山﨑貴之 ) ⑶ 第 11 トレンチ層位と遺構 ( 第 4 10 図 ) 第 9トレンチの西側に 約 0.5m 重ねて設けた南北 3m 東西 4mのトレンチである 第 1~3 層は他のトレンチと同様 表土 旧耕作土 床土である 第 3 層下 ( 第 4 5 層上面 ) で精査を行い 遺構は検出しなかった ただし北東から南西に向かう一線を境に南西側には礫が多く 北東側には礫が少ない すなわち 第 4 層と第 5 層の境を平面で確認したものである 第 10 図第 11 トレンチ土層図 98

10 第 4 層以下は2つのサブトレンチを設け 範囲を限定して掘り込んだ 一方は第 9トレンチに相当する部分であり 東サブトレンチと呼ぶ 土層を確認するために第 9トレンチ西壁にあたる壁面は継続して精査した 他方はその西側に畦をはさんで設けた2 1.2m のものであり 西サブトレンチと呼ぶ 第 4 5 層は 第 9トレンチの調査において遺物を包含する一連のものであることが判明しており 西サブトレンチでも土器が一定量出土した 第 4 5 層を除去したところシルト質の第 11 層が露出した 混入物が少なく人工的な整地土の可能性を考えたが 締まりが弱いことから自然堆積と判断した なお第 11 層からは わずかに土師器片が出土した ( 河内佐和子 ) 出土遺物 ( 第 図 ) 1~6は第 4 層からの出土である 1は須恵器杯蓋である 2 3 は須恵器杯の底部である 底部外面は回転ケズリを施しており 回転方向は右回りである 4は須恵器皿の底部である 高台は高く 直径約 18 cmと大きい 5は須恵器壺類の頸 ~ 肩部である 肩部内面は頸部への屈曲部間際まで当て具痕がある 肩部外面に灰緑色の灰釉が2 筋厚くかかり 一方は剥離している 頸部内面に釉が残っている 6は須恵器壺の底部である 低い高台を貼り付けている 内面に釉が残っている 1~6はいずれも焼成は良好であり 特に5 6は高温で焼き締まり 胎土は緻密である ( 久後慧依 ) 4. 結び今回報告した中で最も注目するのはX= 59648m 付近の 遺物集中を含むSX1001 とその周辺である 遺物集中は 第 3 次調査において第 9トレンチの第 6 層中に浮いた状態で検出した また第 4 次調査の第 10 トレンチにおいて 第 6 層の平面形を一部捉え 第 10 トレンチ南東隅で円弧を描いていることを確認し SX1001 とした SX1001 すなわち第 9トレンチの第 6 層から出土した遺物には8 世紀後半の杯類 ( 第 6 図 1~4 6 7) 9 世紀前半頃の杯 皿 ( 同 5 8~11) および 8 世紀と考えられる軟質の瓦 ( 同 12~14) があり 100 年ほどの年代幅を認め得る これらは第 6 層の中で 年代による上下関係はなく混然と出土している 以上から SX1001 は窪地状を呈し それが埋まる過程で一部に遺物が集中する部分を生じたものであり 9 世紀前半頃のある時期に比較的短期間で埋まったものと推測される またこの周囲は おそらく同一層位と思われる第 14 層と第 15 層を底にする 約 7mにわたる窪みに 第 6~11 層が堆積したものと捉えることができる このうち第 10 層と第 8 層は 混じりの少ない比較的締まった土質であり 人為的な整地土の可能性もあると考える 第 8 層からは8 世紀後半前後の土器片 ( 第 9 図 27 28) が出土している これら第 層を底にする窪みの生成時期 またその上位の堆積の時期および性格については注目をして追求を試みたが 今回の調査では十分には明らかにできなかった 第 11 図第 11 トレンチ出土遺物 1~6: 第 4 層 99

11 これらの上を覆う第 5 4 層は多くの遺物片を交える 古いものでは7 世紀前半に溯る須恵器杯 ( 第 7 図 17) があり 一方 新しいものには11 世紀の山茶椀 ( 第 7 図 31) がある 中には 完形に復元できる黒笹 90 号窯期の段皿 ( 第 7 図 24) や 小片だが猿投窯産の緑釉陶器 ( 第 9 図 22) などもある 全体として 8 世紀後半から9 世紀のものが多い 表土近くの出土品には 大型の鉄製品 ( 第 7 図 48) があり古代に属する可能性が高い また7 世紀前半に溯る杯 ( 第 9 図 29) も注意される 以上 今回の調査では SX1001 とその周辺に人為の可能性のある層群を検出し 最上位のSX1001 部分は9 世紀前半ごろに埋まったものと推測した また包含層の遺物には 大隆寺創建と推定される7 世紀後半 および8 世紀前半のものは確実なものを確認せず 8 世紀後半以後のものが多かった 伽藍との関係を考える上で興味深い また一方 7 世紀前半に溯るものがあることも注意され 積極的に考えれば 伽藍創建以前にこの付近に何らかの施設があった可能性も想定し得る ( 小田木 ) 追記 本報告は 桑原久男 小田木治太郎および本学考古学 民俗学専攻学生の旭大輝 高津希望 安井千穂 河内佐和子 久後慧依 山﨑貴之が分担して執筆した 編集は桑原と協議しつつ小田木が行い 合わせて記述の統一を図った 資料の整理および作図作業は本専攻学生有志を募り 課外活動として行った 上記のほか 北原嵩士 西野浩二 (2010 年度卒業 ) 飯塚健太 奥本英里 山口莉加(2011 年度卒業 ) 中野裕太 大原久典 岩元亮介 中山元智 岡田麻衣子 村上信 内藤京が参加し 執筆分担者と岩元 中山が主導した また本報告作成にあたっては 山本忠尚氏 ( 元本学教授 ) 堀内明博氏( 元本学非常勤講師 ) 山内紀嗣氏( 本学非常勤講師 天理参考館 ) 金原正明氏( 同 奈良教育大学 ) 竹谷勝也氏( 大野町教育委員会 ) から貴重な教示を得ました 記してお礼申し上げます 参考文献 桑原久男 小田木治太郎 天理大学遺跡調査チーム 2012 岐阜県大野町小衣斐大隆寺遺跡 年調査報告 古事天理大学考古学 民俗学研究室紀要 第 16 冊吉岡勲 1985 大野町の古代 大野町史通史編 大野町 第 12 図調査風景 ( 第 3 次調査 ) 第 13 図室内作業風景 ( 第 4 次調査 ) 100

12 第 14 図 第 9 トレンチ出土遺物 第 15 図第 トレンチ出土遺物 ( 右下 2 点のみ第 11 トレンチ ほかは第 10 トレンチ ) 101

~ 4 月 ~ 7 月 8 月 ~ 11 月 4 月 ~ 7 月 4 月 ~ 8 月 7 月 ~ 9 月 9 月 ~ 12 月 7 月 ~ 12 月 4 月 ~ 12 月 4 月 ~ 12 月 4 月 ~ 12 月 4 月 ~ 6 月 4 月 ~ 6 月 4 月 ~ 8 月 4 月 ~ 6 月 6 月 ~ 9 月 9 月 ~ 12 月 9 月 ~ 12 月 9 月 ~ 11 月 4 月 ~

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