日本版ＩＳＡの道その74

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みさきあかさか
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1 国際投信投資顧問情報提供資料 / 投信調査室コラム日本版 ISAの道投信調査室コラム日本版 ISA の道その 74 情報提供資料 2014 年 10 月 6 日 NISA 元年も残り 3 カ月金融機関が NISA 駆け込み需要の取り込みを強化する中 NISA で何に投資する? 9 月は REIT ファンドとグローバル債券株式ファンドが人気! 国際投信投資顧問投信調査室がお届けする日本版 ISA に関する情報を発信するコラムです金融機関が NISA 駆け込み需要の取り込みを強化している NISA( 少額投資非課税制度 ) 元年の 2014 年も残り 3 カ月となった 10 月 4 日 ( 土 ) は投資の日と呼ばれることもあり年末にかけて NISA の駆け込み需要を取り込もうと金融機関等のキャンペーンが勢いを増している ( 投資の日 URL は後述 [ 参考ホームページ ]) 10 月 2 日付時事通信によると NISA 口座の非課税枠 ( 年間万円 ) は翌年に繰り越せないため今後口座開設や投資が集中すると予想 10 月以降 2 兆 ~2.5 兆円の資金が株式投資信託に流入するとの見方も出る中各社は投資初心者への働き掛けを強めている日本証券業協会は投資の日に当たる 4 日証券知識普及のため 0 人規模のセミナーを東京国際フォーラム ( 千代田区 ) で開く ( 略 ) (URL は後述 [ 参考ホームページ ]) と報じているこうしたセミナーやキャンペーンで NISA や投資に関心を持った人が NISA 口座を開設したものの実際に投資を検討する段階で何に投資をすれば良いかがわからないこともある著名 FP( ファイナンシャルプランナー ) が実際に NISA 口座を使って投資をしている人がたくさんいるかというとまだまだです相談に来られる方の中でもあまり多くありません個人が投資を始めるまでに越えなきゃいけないハードルは口座の開設だけではないんですよね入金をして実際に買うという段階があります口座を開いてみたものの何を買えばいいか分からないという方も多いようです (2014 年 10 月 2 日付日本経済新聞 ) と言う通りであるそこで参考になるのがこれまで NISA 口座では実際どのようなものに投資されてきたかそこで今回は最新 9 月までの NISA の投信動向を見る既存投資家の人気は REIT とグローバル債ファンドグローバル株ファンド NISA のファンド動向を見るにあたって投資家を既存投資家と投資の未経験者層 ( 新規投資家 ) とに分ける前者の既存投資家は NISA で実際に投資をしている投資家の大半を占めているとされるがそれを投信全体の動向で代替し後者の新規投資家は NISA 向けファンド ( 後述参照 ) で代替する事とするまず前者の既存投資家であるが投信全体の純設定推移を見ると 9 月は億円と 9 カ月連続の資金純流入で年初来 ( ~9 月 ) では 1 月と 7 月に次ぐ 3 番目に大きい純流入額となったこのまま純流入額が増加すれば冒頭の記事の 10 月以降 2 兆 ~2.5 兆円の資金が株式投資信託に流入するも充分ありえることとなる 1/6

2 日本籍国内投信の純設定 ( 推計 ) の推移 * 国内投信単位型及び追加型投信 (ETFとMMF 等日々決算型を除く )5049 本インデックス TOPIXと米ドル( 対円相場 ) 純設定 ( 単位 : 百万円 ) インデックス ( 開始時点 =) +1,200,000 NISA 開始 160 TOPIX +1,000,000 +0, , , , , ,000 純設定はに +1 兆 463 億円と 2007 年 8 月 (+1 兆 4982 億円 ) 以来の大きな資金純流入米ドル ( 対円相場 ) 31 日 30 日 30 日 30 日 31 日 31 日 31 日 29 日 30 日 30 日 31 日 30 日 31 日 31 日 28 日 30 日 31 日 29 日 31 日 31 日 30 日 29 日 31 日 31 日 30 日 31 日 30 日 150 シティ世界国債インデックス 140 ( 日本含む円換算ヘッジな 130 し ) 110 日本の国内投信月次純設定純設定はに億円と 9 カ月連続資金純流入純設定 TOPIX 米ドル ( 対円相場 ) ( 出所 : フルームハーク Ibbotson より投信調査室が作成 ) 2013 年末の軽減税率終了にかけ解約が膨らんだ後にかけて安定的な資金純流入が継続している既存投資家の純設定を投資対象 ( 主要分類 ) 別で見る最新 9 月は不動産セクター (REIT) ファンドが最も大きな純流入でグローバル債ファンドがそれに次ぎ米国大型株ブレンド株ファンドグローバル株ファンド日本債ファンドなどに資金が集まっている (* グローバル株ファンド米国大型株ブレンド株ファンド日本債ファンドは下記グラフではその他に含まれる ) 一方ファンドは 4 カ月連続純流出 REIT ファンドと並び NISA で人気の続いていたハイイールド債ファンドは 2012 年 10 月以来の純流出となった前月に引き続き 9 月も純流出エマージング債ファンドは純流出が継続しているが流出額はやや減ってきている様だ -0,000 日本籍国内投信の主要分類別純設定 ( 推計 ) の推移 * 国内投信単位型及び追加型投信 (ETFとMMF 等日々決算型を除く )5049 本不動産セクター株 (REIT) クローハル債その他 TOPIX 米ドル ( 対円相場 ) 日本国内投信月次純設定主要分類別インデックス TOPIXと米ドル( 対円相場 ) 純設定合計 ( 単位 : 百万円 ) インデックス ( 開始時点 =) +1,200, NISA 開始 +1,000,000 シティ世界国債 TOPIX 150 その他インテックス ( 日本 +0,000 含む円換 140 算ヘッジなし ) +600, クローハル債 +400,000 不動産セクター株 110 (REIT) -200, ,000 米ドル ( 対円相場 ) -600,000 ( 出所 :Ibbotson 及びブルームバーグより投信調査室が作成 ) 2/6

3 REIT ファンドグローバル債ファンドグローバル株ファンドに資金が集まる理由だがパフォーマンスが好調だった事がありそうだ投信に使われることの多いベンチマークを見たのが下記グラフであるパフォーマンスの好い順に先進国 REIT 先進国株式ハイイールド債券エマージング債券などとなっている(*5 年前を 00 としている円換算月末データ ) 25,000 24,000 23,000 22,000 21,000 20,000 19,000 18,000 17,000 16,000 15,000 14,000 13,000 12,000 11,000 10,000 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 日本の投資信託に使われることの多いベンチマークの推移 5 年間 (5 年前を00としている円換算月末データ ) 2009 年 9 月 30 日 ~ 30 日先進国 REIT( 日本除く ) BRICs 株式日本債券 2009 年 9 月 2009 年 11 月 2010 年 1 月 2010 年 3 月外国 ( 先進国 ) 株式ハイイールド債券円ヘッジなしエマージング債券円ヘッジなし J-REIT エマージング株式式先進国債券 ( 日本除く ) 円ヘッジなしエマージング債券円ヘッジあり先進国債券 ( 日本除く ) 円ヘッジあり式外国 ( 先進国 ) 株式日本債券先進国債券 ( 日本除く ) 円ヘッジなし J-REIT 先進国 REIT( 日本除く ) エマージング債券円ヘッジありハイイールド債券円ヘッジなしエマージング債券円ヘッジなしエマージング株式 BRICs 株式先進国債券 ( 日本除く ) 円ヘッジあり ( 出所 : ブルームバーグより投信調査室が作成 ) * ベンチマークとはブルームバーグで代表的と思われるものを使用している新規投資家の人気はグローバル債 REIT アロケーション柔軟型次に新規投資家であるが NISA 向けファンド ( 後述参照 ) の純設定を見ると最新は +560 億円と前月 8 月の半分 NISA 投資開始以降で最も小さい資金純流入となっている日本の NISA 向けファンド (ETFを含む追加型) の純設定 ( 推計 ) の推移 *NISA 向けファンド (ETFを含む追加型 ) 2014/09/30 現在 6 本ある現存ファンドについて日本の NISA 向けファンド月次純設定インデックス TOPIXと米ドル( 対円相場 ) 純設定 ( 単位 : 百万円 ) インデックス ( 開始時点 =) +350, , , NISA 開始 TOPIX 米ドル ( 対円相場 ) +150,000 +, , NISA 向けファンドの純設定はに +560 億円と NISA 投資開始 2014 年 1 月以来連続の資金純流入となるものの流入額は最も小さい純設定 TOPIX 米ドル ( 対円相場 ) ( 出所 : フルームハーク Ibbotson より投信調査室が作成 ) 3/6

4 この年初来で最も純流入が小さくなった新規投資家と思われる投信の 9 月の純設定を投資対象 ( 主要分類 ) 別に見る純流入 1 位はグローバル債ファンド ( 前月も 1 位 ) 2 位は不動産セクター (REIT) ( 前月 5 位 ) 3 位はアセットアロケーション柔軟型 (* グラフではその他に含まれる前月 4 位 ) 4 位は米国債ファンド ( 前月 6 位 ) 5 位はグローバル株ファンド ( 前月 3 位 ) となっている新規投資家では現在グローバル債ファンドや REIT ファンドが人気のようにみえる一方 NISA 向けファンドの 9 月にかけての純設定の小ささはファンドの流出によるところが大きいファンドはに純設定の多くを占めていたが 9 月にかけて 3 カ月連続の純流出となり 9 月の純流出額は前月 8 月の 2 倍超に拡大 2 カ月連続の最下位となっている (7 月 24 位 6 月 2 位 ) 日本の NISA 向けファンド (ETFを含む追加型) の純設定 ( 推計 ) の推移日本の NISA 向けファンド月次純設定主要分類別 *NISA 向けファンド (ETFを含む追加型 ) 2014/09/30 現在 6 本ある現存ファンドについてインデックス TOPIXと米ドル( 対円相場 ) 純設定合計 ( 単位 : 百万円 ) インデックス ( 開始時点 =) +350,000 TOPIX , , ,000 +, ,000-50,000 -,000 米ドル ( 対円相場 ) 不動産セクター株 (REIT) クローハル債その他 TOPIX 米ドル ( 対円相場 ) ( 出所 : フルームハーク Ibbotson より投信調査室が作成 ) NISA 開始その他クローハル債不動産セクター株 (REIT) NISA 向けファンド投資信託協会の言う NISA 向けのファンド (* 分配頻度が低いファンド低コストのファンドバランス型ファンド ) を参考にしながら(URL は後述 [ 参考ホームページ ]) 末時点の契約型公募投信純資産が 1 兆円以上ある投信会社 17 社 (* 全 84 社の約 % を占める ) の株式投信 (ETF を含む ) で NISA 向け NISA 専用 NISA で選ぶ NISA におすすめなどと紹介されているファンドそれに加え 2013 年 4 月以降に設定された分配頻度が低いファンドやバランス型ファンドとしているなお 2013 年 4 月以降と言うのは NISA が含まれる税制改正 ( 関連 ) 法が 30 日に成立政省令公布されたため尚単位型限定追加型年 1~2 回分配以外のファンド DC SMA ミリオン ( 従業員積立投資プラン ) を含めていないただ同じシリーズが該当している場合は年 1~2 回以外を含めているしかし通貨選択型については年 1~2 回以外を除いている (* マネープールは年 1~2 回でも除いている ) こうした NISA 向けファンドを抽出した所 30 日時点で 6 本となった 4/6

5 ネット証券会社における実際の人気は REIT ファンドここで金融機関各社が発表する実際の投資動向もあわせて見る 2014 年 10 月 3 日現在で各社 HP( 口座保有者限定の閲覧サイトは除く ) に公表されている最新 NISA 投資信託動向だがランキングを掲載しているところはネット証券会社が多く下記の通りだった各社によりランキングの集計時期や方法は異なるがここではどのような投資対象なのか傾向を見るために各社が HP で公表する最新の内容を参考までに紹介する個別ファンド含む詳細については後述 URL[ 参考ホームページ ] ご参照また 1 カ月前の状況については 2014 年 9 月 8 日付日本版 ISA そのを参照 ( 後述 URL[ 参考ホームページ ]) マネックス証券では 9 月の NISA 口座における売れ筋ファンド ( 販売額 ) のベスト 10 を発表しており 1~3 位は不動産セクター (REIT) ファンド 4 位グローバル株ファンド 5 位ファンド ( 前月も同じ ) となっている最大手である SBI 証券は週間のランキングを発表しており 9 月 22 日から 26 日までの取引をもとにした NISA の投資信託買付金額の位は不動産セクター (REIT) ファンド 3 位アセットアロケーション積極型 5 位はファンドとなっている楽天証券も週間ランキングを発表しており 9 月 22 日 ~26 日の NISA 投資信託買付金額の位は不動産セクター (REIT) ファンド 3 位はファンドとなっている買付ランキングを一般の HP に公表している金融機関は少ないため年初から 9 月末にかけての買付に値上がり値下がりを加えた NISA 口座保有残高ランキングを発表しているネット証券会社も参考として見る最大手である SBI 証券の NISA ランキング投資信託では NISA 導入から約 9 カ月後の 9 月 26 日現在 1~4 位不動産セクター (REIT) ファンド 5 位ファンド ( 前月も同じ ) となっている楽天証券の NISA ランキング投資信託では 10 月 1 日現在 1 位グローバル株ファンド 2 位ファンド 3 位グローバル株ファンド 4 位グローバル債ファンド 5 位不動産セクター (REIT) ファンドとなっている前月は 1~3 位不動産セクター (REIT) ファンド 4 位ファンド 5 位不動産セクター (REIT) ファンドとなっている先述した既存投資家および新規投資家の両方で見られたように REIT ファンドの人気は 9 月も継続一方で既存投資家と新規投資家の両方でファンドからの純流出が見られたがネット証券では反対にファンドの人気の傾向も見られる以上 NISA における投資信託の最新動向だった引き続きデータや報道各社ホームページ等をしっかり見て NISA 動向を判断していきたい [ 参考ホームページ ] 投資の日年 10 月 2 日付け時事通信 NISAの駆け込み需要狙う= 投資初心者へ攻勢強化証券界年 10 月 2 日付け日本経済新聞初めての投資当たり前のことが衝撃 ( 大竹のり子 ) 8 日付日本版 ISA その来年に持ち越せない NISA で何に投資する? NISA 開始から 8 カ月で人気のあるのは REIT ファンドやグローバルの株債券ファンドマネックス証券の NISA 投資信託販売額ランキング SBI 証券の NISA ランキング投資信託保有残高楽天証券の NISA ランキング投資信託残高以上 ( 投信調査室松尾窪田 ) 5/6

6 本資料に関してご留意頂きたい事項本資料は日本版 ISA( 少額投資非課税制度愛称 NISA/ ニーサ ) に関する考え方や情報提供を目的として国際投信投資顧問が作成したものです本資料は投資勧誘を目的とするものではありませんなお以下の点にもご留意ください本資料中のグラフ数値等はあくまでも過去のデータであり将来の経済市況その他の投資環境に係る動向等を保証するものではありません本資料の内容は作成基準日のものであり将来予告なく変更されることがあります本資料は信頼できると判断した情報等をもとに作成しておりますがその正確性完全性等を保証するものではありません本資料に示す意見等は特に断りのない限り本資料作成日現在の国際投信投資顧問投信調査室の見解です本資料中で使用している指数について東証株価指数(TOPIX) は ( 株 ) 東京証券取引所及びそのグループ会社 ( 以下東証等という ) の知的財産であり指数の算出指数値の公表利用など同指数に関するすべての権利ノウハウは東証等が所有していますシティ世界国債インデックスは Citigroup Index LLCにより開発算出および公表されている債券インデックスです 6/6

投資対象 ( 主要分類 ) 別で見る下記グラフに示される通りに最も純設定の大きかったのは前月に引き続き不動産セクター株 (REIT) 次いでマルチオルタナティブアジア株( 除く日本 ) アセットアロケーション慎重型 (* 主要分類モーニングスタ- 分類で末の純資産の大きい上位 5 分類

投資対象 ( 主要分類 ) 別で見る下記グラフに示される通りに最も純設定の大きかったのは前月に引き続き不動産セクター株 (REIT) 次いでマルチオルタナティブアジア株( 除く日本 ) アセットアロケーション慎重型 (* 主要分類モーニングスタ- 分類で末の純資産の大きい上位 5 分類三菱 UFJ 国際投信情報提供資料 / 投信調査コラム日本版 ISAの道ブレグジット ( 英国の EU 離脱 ) ショックにおける NISA 投資は? 情報提供資料 2016 年 7 月 11 日投信調査コラム日本版 ISAの道その148 ブレグジット ( 英国のEU 離脱 ) ショックにおけるNISA 投資は? 既存投資家の人気はREITに集中 NISA 向けファンドはオルタナティブ (

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