尾鷲の木Tree of Owase

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しげじろうひろなが
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1 尾鷲の木Tree of Owase

2 尾鷲市のあらまし尾鷲市は三重県南部東紀州地域の中央に位置し北は北牟婁郡紀北町南は熊野市西は大台山系を境に奈良県に接し東は太平洋 ( 熊野灘 ) に臨んでいます総面積の約 92% が山林で覆われ沿岸部には変化に富んだリアス式海岸が形成されており平坦地が極めて少なく集落は湾奥に位置しています尾鷲市の位置図 2

3 市章市の木 ( ヒノキ ) 市の魚 ( ブリ ) 市の花 ( ヤブツバキ ) 市の鳥 ( アオサギ ) 道路網交通網尾鷲林業の歴史 3

4 森林管理緑の管理サイクル皆伐後の山皆伐されて切り株だけが残る山すぐに植林されれば切り株が土に還る頃には次世代の木が育って土壌は保持され森林は再生されていきます植林春先皆伐された山に苗木を植えていきますシカに食べられないよう植林地には防獣ネットが張りめぐらされます搬出造材出荷伐採した木をケーブル等を使って林道まで引き揚げ集積場まで運びます枝を落として規定の長さに伐り山主のスタンプを捺したらトラックに積んで麓の市場へトラックの積み込み山主スタンプの捺印造林作業枝打ち除伐材木になったときなるべく節が残らないよう下方の枝を削ぎ落とします立ち枯れた木や成長をさまたげる雑木は切り倒しておきます下草刈り夏苗木より背の高い草木が日光を遮らないよう刈り取りますてっぺんの枝が周りの植物の背丈を追い抜くまで何回も行います間伐木の搬出皆伐木の搬出間伐を繰り返して皆伐へ間伐材を出荷する利用間伐を繰り返しながら予定の樹齢にまで育った山を皆伐します間伐過密になった森では木が成長しにくく太陽光も不足するので何度か間引きを行い将来の良材を育てます間伐の行き届いた森では地表まで光が射し込み下層植生も豊かです枝打ち ( ハシゴ打ち ) 地上から手が届かないほど成長した木にハシゴを掛け枝打ちをします枝を切られた傷跡は何年かかけてきれいに修復されます間伐 4

5 市有林主伐事業 1 地元林業の活性化 2 林齢の平準化 3 公益的機能の確保維持木材として市場へバイオマス発電の燃料へこのように主伐した木は全て有効利用されています尾鷲市有林材は FSC 認証材 5

6 木材流通経路立木が製品になるまで森林木材市場製材工場プレカット工場内装材工場家屋家具等 6

7 近代化される林業機械タワーヤーダハーベスタ自走式木材破砕機昔の搬出作業 7

0m 材 E 50 40 以上 60 未満 500 6.0m 材 7.0 ~ 6.5m 材 E 70 60 以上 80 未満 400 8.

8 尾鷲ヒノキの特徴尾鷲ヒノキは赤味が多く年輪が緻密で剛性であるのが大きな特徴です尾鷲ヒノキは秋材が多い尾鷲ヒノキの強度調査曲げヤング係数における特徴曲げヤング係数の等級 ( 本 ) 700 4m 未満 3m 以上材等級曲げヤング係数 (10³kgf/cm²) ~ 4.0m 材 5.0m 材 E 以上 60 未満 m 材 7.0 ~ 6.5m 材 E 以上 80 未満 m 材 E 以上 100 未満 300 E 以上 120 未満 200 E 以上 140 未満 (kgf/ cm3 ) 超 E 以上 8

9 尾鷲ヒノキを使った住宅木造住宅のメリット 1 調湿性断熱性 2 耐久性 3 心地よい音響効果 4 癒し効果 5 殺菌効果 6 紫外線吸収素材の異なるゲージでのマウスの生存率と成長資料 : 伊藤他静岡大学農学部報告

10 尾鷲ヒノキを使用した施設熊野古道が平成 16 年に紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産に登録され事を機に熊野古道の歴史自然文化の発信を目的として平成 19 年に設立しましたこのヒノキ造りの美しい熊野古道センターでは樹齢 60 年 ~ 80 年の尾鷲ヒノキが 6,549 本も使用されております三重県立熊野古道センター交流棟ロビー展示棟 10

11 夢古道おわせ三重テラス 11

12 宮ノ上小学校尾鷲中学校第二屋内運動場 ( 武道場 ) 12

尾鷲ヒノキを使用した木材製品ぬし熊良質な尾鷲ヒノキを薄く削って板状にし湯でたわめて丸く成型した尾鷲わっぱ

木の素朴さや温もりが感じられる仕上がりとなっています山本木工尾鷲ヒノキの木工品を中心に製造をしています

日用生活に尾鷲ヒノキを取り入れその良さを知ってもらいたいとの思いから他にも日用雑貨をつくり続けていますえびすや

を使った火鉢を製作するなど素材を捨てることなく環境に優しいもの作りを進めています田原屋尾鷲ヒノキを薄く削ぎ手編みをした

13 尾鷲ヒノキを使用した木材製品ぬし熊良質な尾鷲ヒノキを薄く削って板状にし湯でたわめて丸く成型した尾鷲わっぱはすべてが手作業であり全 45 工程という手間をかけ作られていますまた平成 16 年には三重県指定伝統工芸品に認定され尾鷲市でもわっぱ制作技術が無形文化財となっています家具工房はたなか昭和 30 年創業で市内唯一の自社製造の木材家具メーカーです地元で産出した尾鷲ヒノキなどを用い釘を使用しない古くからの技法で製造しており木の素朴さや温もりが感じられる仕上がりとなっています山本木工尾鷲ヒノキの木工品を中心に製造をしています特に尾鷲ヒノキのまな板は汚れがしみ込まないので表面が汚れたらカンナで削れば新品同様となり末永く使えます日用生活に尾鷲ヒノキを取り入れその良さを知ってもらいたいとの思いから他にも日用雑貨をつくり続けていますえびすや木工アーティストとして活動しつつ尾鷲ヒノキによる食器やおもちゃ等も製作していますまた廃棄されていた木の根元部分もとがえしを使った火鉢を製作するなど素材を捨てることなく環境に優しいもの作りを進めています田原屋尾鷲ヒノキを薄く削ぎ手編みをしたたわし ( へむへむ ) を作っていますこれは間伐材を利用しており樹脂が油を吸着し洗剤なしで食器を洗うことができるので環境も考慮した製品ですまた他にも尾鷲ヒノキを使った商品の製作をしているほかいろいろな体験学習も行っています 13

14 各種データ尾鷲林業資材構成表民有林材積 ( 単位 : m3 ) 林道整備状況自動車道 ( 幅員 ) 路線数延長 (m) スギ 173, m 以内 0 0 ヒノキ 2,331, m~ 3.6 m 未満 22 36, m~ 5.0 m 未満 35 75,618 マツ 29, m 以上 0 0 その他針葉樹 1,252 計 ,041 広葉樹 672,306 うち舗装延長 51,685 密度 (m /ha) ,000 1,000,000 1,500,000 2,000,000 2,500,000 作業道 ( 幅員 ) 路線数延長 (m) 3.0 m 以上 36 20,062 機能別森林面積 ( 単位 : m2 ) 密度 (m /ha) 1.3 森林道 ( 自動車道作業道 ) 路線数延長 (m) 木材生産 12, ,856 林内公道等 137,832 水源涵養 10,173 密度 (m /ha) 9.2 山地災害防止生活環境保全 1,761 2,387 林内道路 270,688 密度 (m /ha) 18.1 保健文化 2, ,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 尾鷲市の森林データ尾鷲市の森林面積 ( 区域面積 :19,317ha) 民有林樹種別面積 ( 民有林面積 :14,933ha) その他森林以外 9% 1,613ha マツその他針葉樹 1% ha スギ 3% ha 竹林その他 4% ha 国有林 14% 2,771ha 広葉樹 36% 5,397.7ha 民有林 77% 14,333ha ヒノキ 56% 8,283.28ha 平成 25 年度版三重県森林林業統計書より 14

15 尾鷲の景観地八鬼山 ( 展望の丘 ) ( 桜の森 ) 茜の森 15

尾鷲管内林道路線内発行お問い合わせ尾鷲市木のまち推進課三重県尾鷲市中央町 10 番 43 号電話 :0597-23-8224

16 尾鷲管内林道路線内発行お問い合わせ尾鷲市木のまち推進課三重県尾鷲市中央町 10 番 43 号電話 : FAX: HP 平成 27 年 12 月 1 日発行

平成 28 年度森林整備事業 ( 造林 ) 標準単価京都府農林水産部林務課

平成 28 年度森林整備事業 ( 造林 ) 標準単価京都府農林水産部林務課平成 28 年度森林整備事業 ( 造林 ) 標準単価京都府農林水産部林務課人工造林等 (1ha 当り ) 拡大造林再造林 ( 地拵えのみ ) 刈り払い機全ての樹種 272,335 拡大造林再造林 ( 地拵えのみ ) 機械地拵え : グラップル全ての樹種 76,751 拡大造林再造林スギヒノキ 2,000~ 394,804 ( 植栽のみ ) 2,500~ 493,505 3,000~ 592,206