スキー選手を対象とした体力測定とトレーニング指導に関する研究 Study on Physical Fitness Test and Training Program for Ski Athletes 竹田唯史近藤雄一郎山本敬三 Tadashi TAKEDA Yuichiro KONDO Keizo

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2 スキー選手を対象とした体力測定とトレーニング指導に関する研究 Study on Physical Fitness Test and Training Program for Ski Athletes 竹田唯史近藤雄一郎山本敬三 Tadashi TAKEDA Yuichiro KONDO Keizo YAMAMOTO 吉田真吉田昌弘山本敏美 Makoto YOSHIDA Masahiro YOSHIDA Toshimi YAMAMOTO 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報第 6 号 015 Bulletin of the Northern Regions Lifelong Sports Research Center Hokusho University Vol.6

3 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報第 6 号 (9 35) Bulletin of the Northern Regions Lifelong Sports Research Center Hokusho University Vol 年 10 月 October,015 スキー選手を対象とした体力測定とトレーニング指導に関する研究 Study on Physical Fitness Test and Training Program for Ski Athletes 竹田唯史 1) 近藤雄一郎 ) 山本敬三 1) 吉田真 1) 吉田昌弘 1) 山本敏美 3) Tadashi TAKEDA 1) Yuichiro KONDO ) Keizo YAMAMOTO 1) Makoto YOSHIDA 1) Masahiro YOSHIDA 1) Toshimi YAMAMOTO 3) キーワード : アルペンスキー, 体力測定, トレーニング Ⅰ. はじめに北方圏生涯スポーツ研究センター ( 愛称 : スポル ) は, 平成 16 年 0 年まで文部科学省高度化推進事業 ( 学術フロンティア ) として, 平成 17 年 4 月に完成した 平成 3 年度 5 年度まで, 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の採択を受け, 北海道型スポーツ振興システムの構築 というテーマで研究を実施し, 競技スポーツ 健康スポーツ トータルサポート の3 研究分野において研究を実施した 平成 6 年度からは, 新たに 冬季スポーツ推進研究分野 として, 冬季スポーツの競技力向上と普及に関する研究 に取り組んできた 本論においては, スキー選手を対象として平成 6 年度に実施した体力測定の結果, およびトレーニング内容を報告し, スキー選手のパワー発揮特性 1)) に関する基礎的なデータを収集し, スキー選手の効果的なトレーニング内容について検討することを研究目的とする Ⅱ. 方法対象は, 大学生アルペン選手 8 名 ( 男子 6 名, 女子 名 ), 高校生アルペン選手 15 名 ( 男子 6 名, 女子 9 名 ) である ( 表 1) 高校生選手は北海道スキー連盟強化指定選手である 体力測定は, 大学生アルペン選手は平成 6 年 5 月と11 月に実施し, 高校生アルペン選手は6 月と10 月に実施した 体力測定の測定項目は, 先行研究 3)4)5) に基づき, 身長, 体重, 体脂肪率, 最大酸素摂取量 (V 4 Omax), 等速性膝関節伸展脚筋力, 最大無酸素パワー ( ハイパワー ), 乳酸性パワー ( ミドルパワー ), 背筋力, 握力, 柔軟性である 各項目の測定方法は, 身長は, 身長計 (PA-00, UCHIDA 製 ) によって計測した 体重 体脂肪率に関しては,BODY FAT ANALYZER(TBF-410, TANITA 製 ) を利用し, インピーダンス法のアスリートモードによって体脂肪率を計測した 最大酸素摂取量は, トレッドミルを利用した走運動を行い, 呼気ガス分析器 (Vmaxスペクトラシリーズ, Sencer Medic 社製 ) を用いて測定を実施した 運動中の呼気ガス分析は,Breath by Breath 法により行い, 30 秒の移動平均法で平滑化し酸素摂取量を測定した ランニング中のプトコルには, 漸増負荷方式であるBrous 法の各ステージの走時間を 分に短縮したものを用い, おおよそ男子で10 分程度, 女子で8 分程度でオールアウトに達するようにした 等速性膝関節伸展力は, 多用途筋機能評価運動装置表 1 対象選手の専門種目と人数競技専門種目男子女子合計大学スキーアルペン 6 8 高校スキーアルペン ) 北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学科 ) 北翔大学非常勤講師 3) トレーニングパーク手音 9

4 スキー選手を対象とした体力測定とトレーニング指導に関する研究 (Biodex System3, 酒井医療株式会社 ) を用い, 椅座位による膝の完全伸展位を180 として, の範囲で60 deg/sの角速度による膝の屈曲伸展運動を最大努力で1 測定毎に 回行い, 試行のピークトルクの最大値を測定値とした 最大無酸素パワー ( ハイパワー ) の測定は, 自転車エルゴメーター (Power Max VⅡ,Combi 社製 ) を使用し, 異なる3 段階の負荷で10 秒間のペダリングを最大努力で行わせた 3 回の試行の間には,10 秒の休憩をもうけた 測定値は,3 回の試行における異なる負荷値と, 各試行の最大ペダル回転数の一次回帰式を求めて算出する, 自転車エルゴメータに内蔵されたプログラムを用いて最大パワーを推定し, 得られた最大値を被験者の体重で除して標準化した 乳酸性パワー ( ミドルパワー ) も, 自転車エルゴメーター (Power Max VⅡ,Combi 社製 ) を用いて, 体重の0.075 倍の負荷により,40 秒間の最大努力によるペダリングを行わせた 測定値は,40 秒間の全力ペダリングにより発揮された平均パワーを求め, 被験者の体重で除すことによって標準化した 背筋力はデジタル式背筋力計 (Back DYNAMO METER, 竹井機器社製 ) によって測定し, 回の試行にかける最大値を体重で除して標準化した 握力は, アナログ式握力性 ( 堤製作所製 ) によって測定し, 回の試行における最大値を体重で除して標準化した 柔軟性は, デジタル式測定器 (FORWARD FLEX METER, 竹井機器社製 ) によって, 立位体前屈を実施した 大学アルペンスキー選手男子, 女子, 高校アルペンスキー選手男子, 女子の各測定項目の平均値, 標準偏差を求め, 各群の5 月と11 月 ( 高校生アルペンスキー選手は 6 月と10 月 ) の平均値に関し, 対応のあるt 検定 ( 両側 ) によって有意差を検定した (p<0.05) また, 大 学生男子と高校生男子の間で, 群間によるt 検定 ( 両側 ) を実施し, その差を検討した 大学生女子アルペンスキー選手の測定者は 名と少人数であったため,5 月と11 月の測定値及び高校生女子アルペンスキー選手との比較 (t 検定 ) は実施しなかった そして, 大学生アルペンスキー選手を対象としたトレーニング内容について検討を行った Ⅲ. 結果 1. 大学生アルペン選手の体力測定結果大学生アルペン選手の体力測定結果を表 に示す 怪我の影響により測定実施できなかった被験者もいた 大学生アルペン選手男子に関しては,5 月と比較して11 月の各項目の平均値に関し, 体脂肪が1.±.0% から11.4±1.8(p<0.05), ハイパワーが16.1±0.9から16.9± 1.4(p<0.05), 最大酸素摂取量が59.5±5.4から64.7±5.8 (p<0.01) へと有意な向上が認められた また, 背筋力が.4±0.4から.6±0., ミドルパワーが6.9±4.から8.8 ±0.6, 脚筋力 ( 左 ) が.98±0.45から3.16±0.35と平均値が向上した 一方, 握力 ( 右 ) が0.8±0.1から0.7±0.1, 握力 ( 左 ) が0.8±0.1から0.7±0.1, 脚筋力 ( 右 ) が3.16 ±0.1から3.04±0.8と平均値が低下した 大学生アルペン選手女子に関してみると, 体脂肪 17.5 ±1.8から17.0±1.5, 背筋力が1.5±0.1から1.7±0.1, ハイパワーが1.1±3.0から1.3±.4, 最大酸素摂取量が45.6 から50.0, 脚筋力 ( 右 ) が.57±0.41から.60±0.49, 脚筋力 ( 左 ) が.98±0.03から3.01±0.03と平均値が向上した 一方, 体前屈が1.4±7.1から1.±8., ミドルパワーが7.5±0.1から7.3±0.3と平均値が僅かに低下した. 高校生アルペン選手の体力測定結果高校生アルペン選手の体力測定結果を表 3に示す 高 表 体力測定結果 ( 大学アルペン男女,014) 身長 体重 体脂肪率 体前屈 握力 ( 右 ) 握力 ( 左 ) 背筋力 ハイパワー ミドルパワー最大酸素摂取量 脚筋力 ( 右 ) 脚筋力 ( 左 ) 屈伸比 ( 右 ) 屈伸比 ( 左 ) 競技 実施日 項目 cm kg % cm kg/ 体重 kg/ 体重 kg/ 体重 総 watt/ 体重 平均 watt/ 体重 ml/min/kg Nm/ 体重 Nm/ 体重 % % n 月 平均値 SD 大学生 n アルペン男子 11 月 平均値 SD 月 vs11 月 P 値 ( 両側 ) 月 vs11 月 t 検定 n.s. n.s. * n.s. (p<0.1) (p<0.1) n.s. * n.s. ** n.s. n.s. n.s. n.s. n 1 5 月 平均値 大学生アルペン女子 SD n 月 平均値 SD ** p<0.01 *p<

5 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報 第 6 号 校生アルペン男子においては,6 月と10 月を比較するとすべての項目において有意な変化は見られなかったが, 体脂肪が9.9±1.7から9.8±1.4, 体前屈が19.±0.1から0.7±0., 背筋力が1.9±0.4から.0±0.5, 最大酸素摂取量が66.7±7.1から71.±.8, 脚筋力 ( 右 ) が3.05±0.8 から3.1±0.33, 脚筋力 ( 左 ) が.71±0.35から.84±0.46 と平均値が向上した 一方, 握力 ( 左 ) が0.7±0.1から0.6 ±0., ハイパワーが15.5±0.8から15.4±1.9と平均値が僅かに低下した 高校生アルペン女子においては,6 月と10 月を比較すると, ハイパワーが1.4±0.1から13.5±1.1, 脚筋力 ( 右 ) が.45±0.0から.61±0.7へと有意な向上が認められた (p<0.05) また, 体脂肪率が0.4±.7から0.±.5, 握力 ( 左 ) が0.5±0.1から0.6±0.1, 背筋力が1.6±0.3から1.7 ±0.3, ミドルパワーが7.6±0.6から7.7±0.4, 脚筋力 ( 左 ) が.43±0.11から.63±0.35と平均値が向上した 一方, 体前屈が0.4±4.9から0.3±6.3と平均値が僅かに低下した 3. 大学生と高校生の比較大学生男子と高校生男子を比較した結果を表 4に示す 大学生男子 5 月と高校生男子 6 月の値を比較すると, 握力 ( 左 ) において, 大学生男子の方が有意に高い値を示した 握力 ( 右 ), 背筋力, ハイパワー, 脚筋力 ( 左右 ) においては大学生男子の平均値の方が高かったが, 有意な差は見られなかった 一方, 体脂肪, 体前屈, ミドルパワー, 最大酸素摂取量においては高校生男子の平均値の方が高かったが, 有意な差は見られなかった 大学生男子 11 月と高校生男子 10 月の値を比較すると, 背筋力において, 大学生男子の方が有意に高い値を示した 握力 ( 左 ), ハイパワー, 脚筋力 ( 左 ) においては大学生男子の平均値の方が高かったが, 有意な差は見ら 表 3 体力測定結果 ( 高校アルペンスキー男女,014) 身長 体重 体脂肪率 体前屈 握力 ( 右 ) 握力 ( 左 ) 背筋力 ハイパワー ミドルパワー最大酸素摂取量 脚筋力 ( 右 ) 脚筋力 ( 左 ) 屈伸比 ( 右 ) 屈伸比 ( 左 ) 競技 実施日 項目 cm kg % cm kg/ 体重 kg/ 体重 kg/ 体重 総 watt/ 体重 平均 watt/ 体重 ml/min/kg Nm/ 体重 Nm/ 体重 % % n 月 平均値 SD 高校生 n アルペン男子 10 月 平均値 SD 月 vs10 月 P 値 ( 両側 ) 月 vs10 月 t 検定 n.s. (p<0.1) n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. (p<0.1) n.s. n.s. n.s. n.s. n 月 平均値 SD 高校生 n アルペン女子 10 月 平均値 SD 月 vs10 月 P 値 ( 両側 ) 月 vs10 月 t 検定 n.s. n.s. n.s. n.s. (p<0.1) n.s. n.s. * n.s. n.s. * (p<0.1) n.s. n.s. *p<0.05 表 4 大学生と高校生の比較 ( 男子,014) 身長 体重 体脂肪率 体前屈 握力 ( 右 ) 握力 ( 左 ) 背筋力 ハイパワー ミドルパワー最大酸素摂取量 脚筋力 ( 右 ) 脚筋力 ( 左 ) 屈伸比 ( 右 ) 屈伸比 ( 左 ) 競技 実施日 項目 cm kg % cm kg/ 体重 kg/ 体重 kg/ 体重 総 watt/ 体重 平均 watt/ 体重 ml/min/kg Nm/ 体重 Nm/ 体重 % % 大学生 n アルペン 5 月 平均値 男子 SD 高校生 n アルペン 6 月 平均値 男子 SD 大学生男子 vs 高校生男子 t 検定 n.s. n.s. n.s. n.s. (p<0.1) * (p<0.1) n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. 大学生 n アルペン 11 月 平均値 男子 SD 高校生 n アルペン 10 月 平均値 男子 SD 大学生男子 vs 高校生男子 t 検定検定 n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. * n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. n.s. *p<

6 スキー選手を対象とした体力測定とトレーニング指導に関する研究 れなかった 一方, 体脂肪, 体前屈, ミドルパワー, 最大酸素摂取量, 脚筋力 ( 右 ) においては高校生男子の平均値の方が高かったが, 有意な差は見られなかった 大学生女子 5 月と高校生女子 6 月の値を比較すると, ミドルパワーと最大酸素摂取量において, 高校生女子の方が有意に高い値を示した ハイパワー, 脚筋力 ( 左右 ) においては高校生女子の平均値の方が高かったが, 有意な差は見られなかった 4. 大学生アルペン選手を対象としたシーズンオフ (5-11 月 ) のトレーニング大学生アルペン選手のシーズンオフのトレーニングは,5 月 11 月に, 毎週月曜日, 水曜日, 木曜日の夕方 時間 30 分, 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター ( 以下, スポル ) や, 学外施設を利用してトレーニングを実施した 月曜日は, 基礎, スノーボードなど他部門と合同練習であった この週 3 回の全体トレーニング以外の時間は, 選手各自による自主トレーニングとした アルペンスキー選手のシーズンオフのピリオダイゼーション ( トレーニング期分け ) は, 大きく 移行期 準備期 鍛練期 の3 期に区分される 6) 以下に, 各期に実施したトレーニング内容について論述する 1) 移行期アルペンスキー選手のシーズンオフのトレーニング計 画において, 移行期 はシーズン中の身体的疲労を回復させながら, 準備期 に備えた身体作りをするために持久力向上のためのトレーニング時間が多くを占める期間として位置づけられる そこで, 移行期にあたる前シーズン終了直後の4-5 月にかけては, 主として持久力の向上を目的としたランニングトレーニングを実施した 月曜日の合同トレーニング ( 表 5) では, レジスタンスダッシュ のような負荷をかけた短距離によるランニングメニューを実施した ラダーやミニハードル等を用いたアジリティトレーニングやしゃくとり虫, 股関節開脚世界一周, スパイダーマンなどの動的柔軟性エクササイズ, メディシングボールバックスローなどのパワートレーニングも実施した そして, この時期から下半身を中心とした軽負荷によるウエイトトレーニングおよびマシントレーニングも実施した ウエイトトレーニングおよびマシントレーニングにおいては, 負荷強度を50-60%1RM, 反復回数を15 回前後, セット数を3セット前後と設定し, 種目毎のウエイト量 (kg) を選手に毎回記録させ, 漸次的にウエイト量を高めていくようにした 水曜日 木曜日のトレーニングでは, 大学に隣接する百年記念塔公園内の外周コースを利用して, シーズンが終了して間もない4 月中は, 主観的運動強度 ( 以下, RPE) で 楽である と感じる (RPE:11-1) 程度の無酸素性作業閾値よりもやや軽い運動強度であるLSDの トレーニング期分け 移行期 準備期 鍛練期 実施日 表 5 月曜日合同トレーニング実施種目 トレーニング実施種目 014/5/19 ラダ ミニハードルジャンプ レジスタンスダッシュ メディシングボールバックスロースタンディングラダー スタビライゼーション 014/5/6 しゃくとり虫 股関節開脚世界一周 スパイダーマン TRX エクササイズ レッグレイズ 014/6/ 坂道ダッシュ ( 登り 下り ) 014/6/9 クライミング コーディネーションエクササイズ バレエインナーサイ 014/6/16 筋力測定 インターバルランニング ダイアゴナルクランチ トゥタッチ 014/6/3 ラダ ミニハードル ミニバンドウォーク クランチ 014/6/30 300mシャトルラン 雑巾かけリレー しゃくとり虫 股関節開脚世界一周 スパイダーマン マット運動 ダイアゴナルクランチ 014/10/1 A: ハイクリーン デットリフト ダイアゴナルクランチ & レッグダウン スクワット フロントランジ サイドランジ MBプッシュアップ チンニング ショルダープレス B: デプスジャンプ ワイドスタンスデットリフト エッグ & スティック スクワット & スクワット 014/10/8 ジャンプ ステップアップ ブルガリアンスクワット ベンチプレス ベントオーバーロウ ベン トオーバーラテラルレイズ 014/10/15 A メニュー 014/10/ B メニュー 014/10/9 A メニュー 014/11/5 体力測定 014/11/19 A メニュー 014/11/6 B メニュー 014/1/3 A メニュー 3

7 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報 第 6 号 走行ペースによる60-90 分のランニングを行った 7) 5 月からはランニングトレーニングの運動強度を上げ, 選手間の呼吸機能の差異を考慮し,RPE13 前後の ややきつい と感じる程度とペース設定し, 選手各自のペースで外周コース3 周 ( 約 10km) をセット行うランニングトレーニングを実施した セット間には,10 15 分の完全休息を設けた このトレーニングでは, 周回数を重ねるごとに疲労により走行ペースが落ちることが予想されることから,1 周ごとのラップタイムを記録することで, タイムが大きく低下しないように注意喚起を行いながら実施した ) 準備期移行期に続く 準備期 は, 移行期よりも運動強度を高めながら基礎的な体力要素を高める期間と位置づけられる 前年度の課題として, 脚筋力の向上が挙げられた 8) ことから, 本年度は準備期から重点的にレジスタンストレーニングを導入することとした そこで, 準備期にあたる6-9 月にかけては, 移行期に実施したランニングトレーニングを時間短縮して強度を高めながら継続して行うとともに脚力強化のためのレジスタンストレーニングを実施した 月曜日のトレーニング ( 表 5) では, マット運動やコーディネーションエクササイズなど調整力を養うエクササイズや体幹トレーニングを行った 準備期の前半にあたる7 月までは脚筋力の強化を目的とした 坂道ダッシュ 300m シャトルラン などのランニングトレーニングやウエイトトレーニングを中心に実施した そして, 準備期の後半にあたる9 月までは間欠的スピード持久力の強化を目的としたサーキットトレーニングを実施した 水曜日 木曜日のトレーニングでは, レジスタンストレーニング ( ウエイトトレーニングおよびマシントレーニング ) を中心に実施した レジスタンストレーニングの前後には, 移行期に実施したランニングトレーニングを走時間や運動強度を変化させて, 継続的に導入した 具体的なランニングトレーニングとしては,0mシャトルラン, レペティションランニングトレーニング,30 分間走を実施した 0mシャトルランは, 文部科学省の新体力テストにも導入されている,0m 間隔で平行に引かれた 本の線の一方に立ち, 合図音に合わせて他方の線へ向けて走り出し, 次の合図音で反対方向へ向けて走り出す走運動を繰り返すトレーニングである 男子では 110 往復, 女子では90 往復を目標にトレーニングを実施した レペティションランニングトレーニングとは, 北方圏生涯スポーツ研究センター ( スポル )5 階の1 周約 00mのランニングコースを使用して,3/4 周 ( 約 150m) を45 秒以内で全力走行し,15 秒の完全休息をとった後, 3/4 周の全力走行を0 分間繰り返すトレーニングである そして,30 分間走は, スポル5 階のランニングコースを使用し,1 周約 00mを1 分 15 秒ペースで30 分間走り続けるトレーニングである レジスタンストレーニングについては, 最大筋力 筋持久力の増加を目的としたウエイトトレーニングおよびマシントレーニングをスポル内のトレーニングルームにて実施した トレーニング日が 日続くことから, 水曜日は主として下肢筋群の強化に関するトレーニングを行い, 木曜日は上肢筋群強化のためのウエイトトレーニングおよびマシントレーニングを実施した 準備期前半 (6-7 月 ) は負荷強度 70% 1RM, 反復回数を15 回前後, セット数を3セットに設定したウエイトトレーニングおよびマシントレーニング実施した 準備期後半 (8-9 月 ) には負荷強度 90% 1RM, 反復回数を7 回前後, セット数を3セットとして強度を上げて実施した ウエイトトレーニングおよびマシントレーニングにおける具体的な実施種目の内容を表 6に示す 3) 鍛練期シーズンイン直前までの 鍛練期 は, トレーニングの質と量を高め, アルペンスキー競技に必要な筋持久力や敏捷性などの体力要素を強化していく期間と位置づけられる 鍛練期にあたる10-11 月は, 筋持久力の増加を目的としたレジスタンストレーニングをスポル内のトレーニングルームにて実施した 全体トレーニングでは, 主として下肢筋群の強化に関するトレーニングを行ったため, 全体トレーニング以外の日に各自で上肢筋群強化のためのトレーニングを実施させた また, アルペンスキー競技の競技時間を全力で運動できることを想定したミドルパワートレーニングを実施した そして, シーズンイン目前となるこの時期にはスキーのターン運動で必要とされる敏捷性についても向上させる必要があることから, アルペンスキー競技の種目特性に応じたジャンプ系のトレーニングやアジリティーサーキットトレーニングをスポル内の多目的ホールにて実施した 木曜日のトレーニング ( 表 5) では, ウェイトトレーニングを主に実施した 内容はハイクリーンなどのパワーエクササイズ, スクワットなどの下肢エクササイズ, チンニングなどの上肢エクササイズ, トゥタッチなどの体幹エクササイズを行った 毎週同じメニューにならないようにタイプのメニューを交互に行った 選手を3グループに分けて各グループ30 分交代でパワーエクササイズ, 下肢エクササイズ, 上肢エクササイズを交互に行った 水曜日 木曜日のトレーニングでは, 水曜日に負荷強度を30-50% 1RM, 反復回数を0 回前後, セット数を3 セットに設定した筋持久力の向上を図るウエイトトレー 33

8 スキー選手を対象とした体力測定とトレーニング指導に関する研究 ニングおよびマシントレーニング実施した 木曜日は, 10 月はミドルパワートレーニング,11 月はジャンプ系のトレーニングおよびアジリティーサーキットトレーニングを中心に実施した ミドルパワートレーニングとしては,Power Maxを使用して体重の7.5% の負荷で40 秒間の全力運動と90 秒の完全休息を5 回繰り返すメニューをセット実施した また, トレッドミルを使用したミドルパワートレーニングとしては, 男子はスピード1km/h 傾斜 1%, 女子はスピード10km/h 傾斜 10% の設定で1 分 30 秒間のランニングを10 本 セットのメニューを実施した アルペンスキー競技の種目特性に応じたジャンプ系のトレーニングについては, 細かく素早い動きが必要とされる回転種目に応じたジャンプ系トレーニングとして, 0cmのバーを30 秒間全力で素早く連続ジャンプするトレーニングや,60 秒または90 秒の台跳び (30cm) を実施した 下肢 ( 特に膝関節 ) の大きな屈曲伸展が必要とされる大回転種目に応じたジャンプ系トレーニングとしては,5-8 台設置したドーム コーンハードル (70cm) を連続してジャンプするトレーニングを実施した このトレーニングの際は, 腕を腰に当てたままにしたり, 両腕を挙上した状態でジャンプしたりとバリエーションをつけて実施した そして, 鍛練期においても, レジスタンストレーニングなどの主とするトレーニングが終了した後に,RPE が11-1 程度の無酸素性作業閾値よりもやや軽い運動強度であるLSDの走行ペースによる約 30 分のランニングを行った Ⅳ. 考察 1. 体力測定結果大学生アルペン選手男子において,5 月と11 月の平均値を比較するとハイパワーと最大酸素摂取量が有意に向上した ハイパワーはアルペンスキー競技において, 瞬間的に大きな力を発揮し, 速い滑走スピードの中で遠心力などの回転外力に耐えながら, 最小限の減速で連続 ターンをするための重要な体力要素として位置づけられる また, 最大酸素摂取量は,1 月から3 月までの4か月という短期間に日々雪上トレーニングとレースに励むうえで, 高強度の運動を繰り返すことによる疲労からパフォーマンスを大きく低下させないための重要な体力要素として位置づけられる つまり, 高い酸素供給能力を有していることは, トレーニングやレースによる疲労の蓄積を抑制し, シーズンを通して安定したパフォーマンスを発揮できることにも繋がる そして, 背筋力やミドルパワー, 脚筋力 ( 左 ) の平均値も向上していた また, 大学生アルペン選手女子に関しても,5 月と11 月の平均値を比較すると背筋力, ハイパワー, 最大酸素摂取量, 脚筋力 ( 右左 ) の値に向上が見られた 以上のことから, 本年度のシーズンオフのトレーニングは, アルペンスキー競技に必要とされる体力を全面的に高めることができたことから効果的なトレーニング内容であったといえる 一方で,11 月の測定では, 男子で脚筋力 ( 左 ) の値が向上し脚筋力 ( 右 ) の値が低下していた オフシーズンのトレーニングにより, 両脚の筋力が共に向上し, 筋力の左右差が小さくなることが理想であるが, 本年度の体力測定の結果は, 脚筋力の左右差が大きなままであることを意味している アルペンスキー競技では, 旗門設定や斜面設定に応じて同質の連続ターンをスタートからゴールまで継続して体現できることが求められることから, 脚筋力の左右差は小さいことが望ましいと考える そのため, 今後の脚筋力向上のためのトレーニングにおいては, 脚筋力を強化しながら左右差を小さくしていくためのトレーニング内容とする必要があると考える. 大学生アルペン選手のトレーニング内容平成 5 年度 8) の体力測定結果では最大酸素摂取量の向上と脚筋力の左右差が課題とされていた 平成 6 年度はハイパワーやミドルパワーの値を向上させつつ, 最大酸素摂取量についても値を向上させることができた これは, 移行期 準備期 鍛練期の全トレーニング期間において, 継続的にランニングトレーニングを導入した成果 表 6 準備期および鍛練期に実施したウエイトトレーニング種目およびマシントレーニング種目 デッドリフト パワークリーン ウエイトトレーニング 全身 上肢 下肢 ベンチプレス スクワット( ハーフ ) ベントオーバーロウ ラテラルスクワット グッドモーニング スクワットジャンプ アームカール フロントランジ アップライトロウ サイドランジ ライイングトライセプスエク バックランジステンション カーフレイズ フライングスプリット ランジウォーク マシントレーニング レッグエックステンション レッグカール ラットプルダウン 片足スクワット ( バランスマット使用 ) チンニング 34

9 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報 第 6 号 によるものと考える 各期における主とするトレーニングを行いながら, 運動時間や運動強度を変えながらランニングトレーニングを継続的に実施することで, 有酸素性能力を維持 向上させながら各種体力を高めていくことができるので, トレーニングとして効果的であると考えられる 一方で, 本年度は脚筋力を十分に高めることができなかった 昨年度 8) の体力測定結果から脚筋力の向上が課題として挙げられたため, 本年度は準備期から下肢筋群を中心としたレジスタンストレーニングに取り組んだ しかし, 本年度の体力測定結果からも依然として脚筋力の向上が課題として明らかとなったことから, レジスタンストレーニングの実施内容を修正する必要があると考える また, 全体トレーニングの中で下肢筋群のレジスタンストレーニングを実施するのは週に1 日であるため, 全体トレーニング以外の自主トレーニングにおいて選手間のトレーニング量に差が生じることのないようにコントロールする必要がある そして, 本年度は夏季トレーニング合宿を実施しなかったため, 夏期休暇期間中のトレーニング量に選手間で差が生じたことも考えられる 夏季休暇期間の8 月は, 最大筋力を高める重要な時期であることから, 選手間でトレーニング量に差が出ることなく, 自主的にトレーニングを継続実施できるようにトレーニングプログラムを提示し, トレーニング結果を報告するなど管理する体制を作っていく必要があると考える Ⅴ. まとめと課題大学生スキー選手, 高校生スキー選手を対象とした平成 6 年度の体力測定 トレーニング結果について検討し, 以下のような結果を得た 1) 大学生アルペン選手男子に関しては, 体脂肪, ハイパワー, 最大酸素摂取量について有意な向上が認められた ) 大学生アルペン選手では, 脚筋力の左右差が課題としてあげられた 3) 高校生アルペン男子に関しては, すべての項目において有意な変化は見られなかった 一方, 高校生アルペン女子に関しては, ハイパワーと脚筋力 ( 右 ) について有意な向上が認められた 4) 大学生アルペン選手のトレーニング内容については, 最大酸素摂取量に関してはトレーニング内容として効果的であったが, 脚筋力を向上させていけるようにトレーニング内容を改変していくことが課題として明らかになった 付記本研究は, 平成 6 年度北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センターの助成を受けて実施したものである 文献 1) 小林規, 深代千之, 柳等他 : ジユニア アルペン スキー選手のパワー発揮特牲. 日本スキー学会誌, 1: ,1991. ) 小林規, 中川功哉, 佐藤志郎 :174クロスカントリースキー選手の高所トレーニング中のコンディション. 日本スキー学会誌,: ,199. 3) 山地啓司 : 改訂最大酸素摂取量の科学.pp.1 4, 杏林書院, 東京,001. 4) 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター : 国立スポーツ科学センター形態 体力測定データ集 010:1 16,01. 5) 近藤雄一郎, 竹田唯史 : 男子アルペンスキー選手の体力特性とFISポイントとの関連性について. スキー研究,1(1): 印刷中,015. 6) 財団法人全日本スキー連盟 : 競技スキー教程. pp.81-8スキージャーナル株式会社, 東京, ) 横浜市スポーツ医科学センター : 図解トレーニングの基礎理論.pp , 西東社, 東京,007. 8) 竹田唯史, 近藤雄一郎, 山本敬三, 他 : アルペンスキー選手を対象とした体力特性とトレーニング指導に関する研究. 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報,5:15-133,

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