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- えの こうだ
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1 高校教科書と環境問題 1. オゾン層破壊フロン原因説 オゾンホールによる健康被害は存在しない 1-2 オゾンホールの成因は気象現象 1-3 フロン原因説 1-4 オゾンホールは杞憂 2. 人為的 CO2 地球温暖化 大気の温室効果とは何か 2-2 対流圏の温度分布はどのように決まるか 2-3 CO 2 濃度の上昇の及ぼす影響 2-4 過去のデータや観測値における CO 2 濃度と気温の関係 2-5 大気中 CO 2 濃度はどのように決まるか 2-6 ヒートアイランド現象 3. 再生可能エネルギー 工業生産の理論 3-2 発電 3-3 自然エネルギー発電と発電コスト 3-4 自然エネルギー発電規模の試算 3-5 固定価格買取制度の失敗 2012/10/30 版 Copyright 2012 近藤邦明. All Rights Reserved. 1
2 1. オゾン層破壊フロン原因説 オゾン層破壊ないし南極のオゾンホールの拡大とフロンの関係は いまだに仮説の域を 出るものではありません オゾン層破壊のフロン原因説は 代替フロンの特許を持つ化学 メーカーが 冷媒市場を独占するために吹聴したということのようです 1-1 オゾンホールによる健康被害は存在しない (1) オゾンホールとオーストラリアの紫外線 確かにオーストラリアでは紫外線の影響を防ぐためにサングラスを着用させる学校もあるようです しかしその理由が オゾンホール ( オゾン層が局所的に薄くなっているところ ) ができている南極に近いため, 紫外線が強いなどの原因が考えられている は明らかに事実誤認に基づく誤りです オゾンホールは南半球の春である 9~11 月の期間 南極上空のオゾン層のオゾン濃度が 2
3 一時的に低くなる現象です オゾンホールの発生する範囲は最大でも南極圏 ( 南緯 66 度 33 分 ~90 度 ) の範囲を超えることはありません しかもこの春先の時期の太陽高度は低く 太陽光の入射角度はオゾンホール面に対してほとんど平行であり オゾンホールを通過して地表面に降り注ぐ紫外線はほとんどありません 南極圏から遠く離れた南半球の中緯度 ( 南緯 10~45 度程度 ) に位置するオーストラリアに降り注ぐ紫外線と南極のオゾンホールには何の関係もありません 上図から分かるように 南半球の春のオゾンホールからオーストラリア南端の間の地域はむしろオゾン濃度が極めて高い地域です オーストラリア上空のオゾン層は平均的なオゾン濃度を有しており オゾン層の破壊やオゾンホールとは無関係です 3
4 前項の図に示すように オゾン層は紫外線の内のUV-C( 波長 200~280 nm) とUV -B(280~315nm) の一部を吸収します UV-A(315~400nm) はオゾン層に吸収されることはありません 地球の大部分の地域では UV-A と UV-B の一部が地表まで到達しています 地表に到達する紫外線には 殺菌作用やビタミン D の生成 (UV-B) などの有用な効果があります オゾン O3 は 成層圏で酸素 O2 が UV-C のエネルギーを吸収して酸素原子 O に分解さ れ これと O2 が反応することで合成されます オゾン層が成層圏にできるのは 現在の 下層大気の O2 濃度が高すぎて UV-C が成層圏までしか到達できないからです 高校現代社会の教科書では オゾン層破壊の影響として4 項目が挙げられています 1 皮膚がん 白内障の増加増加については UV-C が地表にまで到達するようになれば波長 250nm 付近の紫外線をよく吸収する生物のDNA を破壊し 遺伝子に異常を引き起こしガンなどが増加する可能性があります また UV-B の透過量が極端に増加すれば白内障が増える可能性があります しかし オゾン層のオゾン濃度が顕著に減少するのはたかだか南極圏の春だけであり もともと紫外線量が極めて少なく全く問題になりません 南極圏以外の地域においてオゾン濃度の低下は認められず 皮膚がん 白内障の増加を心配する必要はありません 2 免疫機能の喪失 3 地球的規模の凶作による飢饉 3 プランクトンの激減による生態系の破壊については 全地球規模でオゾン濃度の顕著な低下が常態化し UV-C までが地表面に大量に到達することでもない限り起こり得ないことです 現実には南極のオゾンホール以外にオゾン濃度が著しく低い地域は観測されていません 波長の短い UV-C が地表にまで大量に降り注ぐことは考えられません 4
5 (2) オーストラリア人になぜ皮膚がんが多いか オーストラリア人に皮膚がんが多いのは事実です しかし注意が必要なのは ここでいうオーストラリア人とは ネイティブのアボリジニの人々ではなく 西欧から移住した白人の祖先たちだということです ヒトの肌の色は紫外線の強さによって大きな幅があります 一般的に低緯度側に住む人種ほどメラニン色素の量が多いのです これは長い年月をかけて獲得した有害な紫外線に対するヒトの防御機能です 白人系のオーストラリア人は メラニン色素の生産能力が小さく紫外線に対する耐性が弱い人種です 外見的には肌の色が白く 虹彩 ( ひとみ ) の色が薄いのが特徴です その結果 紫外線の影響を受けやすく 皮膚がんや白内障を発症しやすいのです この点について 日本光線療法協会 の記事を紹介しておきます オーストラリアでは紫外線カット商品を扱う企業がマスコミなど広告媒体の特集記事で紫外線は皮膚がんの原因と決め付ける際に使う常套句は 紫外線 (UV) 対応策の先進国 オーストラリアでは云々です 例えばオーストラリアで皮膚がん予防キャンペーンとして 皮膚がんになる要因に小児期からの習慣的日光暴露があるため 白人の子供に義務づけている紫外線対策は 外出時は日焼け止めクリームスを塗り ( スロップ ) つばの広い帽子をかぶり ( スラップ ) 長袖の上着を着て ( スリップ ) サングラスをかける ( ラップ ) というのがあります このオーストラリアで行われている紫外線対応策を紹介した記事を参考にして ある幼稚園で園児のお母さんに 外出時には紫外線をカットする素材で出来ている衣服を着せ 首筋まで隠れる帽子をかぶらせ 日焼け止めクリームを塗るように勧めているそうです また乳母車に乗った赤ちゃん いわば日傘を差した小さなお子さんにまで日焼け止めクリームを使っているお母さんがいますが 共通しているのはオーストラリアの紫外線対応策を取り入れていることです ところで私たち日本人はオーストラリアの白人のように紫外線を皮膚がんの原因として怖がる必要はあるのでしょうか? 実は人種の肌色を決める皮下の基底細胞層のメラニン形成細胞の細胞密度に人種の違いによる差はないことが分かっています それなのに人種で肌色が違うのは アフリカで誕生した人類が世界各地に移り住む過程で 紫外線量に応じて メラニン形成細胞がメラニン色素を産生する能力に違いが生じたためなのです すなわち黒人は熱帯の強い紫外線から肌を守るため メラニン色素を濃くすることで紫外線を遮断し 皮膚細胞の障害 がん化を防止しますので 紫外線による皮膚がんには殆ど罹りません 亜熱帯に住む黄色人種は 紫外線が強い夏に紫外線による皮膚細胞の遺伝子の損傷を防ぐ皮膚防護層を作るため メラニン形成細胞が働いてメラニン色素を生成し日焼けをしますので 紫外線による皮膚がんの患者は余りいませ 5
6 ん 紫外線量の少ない寒帯の白人は 弱い紫外線でビタミンDを生成するためメラニン形成細胞は働かずメラニン色素を産生しないので日焼け出来ないのです その白人が強烈な紫外線が降り注ぐオーストラリアに移住したのですから 紫外線による皮膚がんが多発したのです 言うまでもなく 日本人はオーストラリアに移住した白人のように紫外線を怖がる必要はありません むしろ今の子供たちは 一昔前の子供と比べると外で遊ぶ時間は激減していますので 時に外で思いっきり遊ばせてください そうすることでビタミンDを不足なく生成し 骨や筋肉の健全な生育を促し 外界の微生物に接し体内に取り込むことで免疫力 抵抗力を高めるのです なお日焼け止めクリームのような UV 化粧品が皮膚がん急増の原因とする研究報告もありますので 肌が弱い小さなお子さんには使わない方が無難です まさに現代社会の教科書の記述は ここに紹介されたオーストラリア人における紫外線による皮膚がん 白内障に対する誤った認識を引用したものです しかも教科書の記述では オーストラリア人の皮膚がんや白内障があたかもオゾンホールの出現によって急増したような印象操作まで行なって オゾンホールの脅威を徒に煽っています これは科学性に基づいて記述すべき教科書として極めて不適切だと言わなければなりません 6
7 1-2 オゾンホールの成因は気象現象 少し視点を変えて オゾンホールがなぜ南極にだけ生じるのかオゾンホールがなぜ南極にだけ生じるのかを考えます 南半球は海洋の割合が大きく 南極は周囲を海によって隔てられた孤立した大陸です その結果 冬の南極は北極に比べて著しく低温であり 大気循環は単純な形になります 南極の気温分布 : 孤立した大陸である南極周辺の気温分布は単純であり 北極に比較してはるかに低温となる 北極の気温分布 : 極点付近には陸地が存在せず 最低気温はより低緯度の陸地において分散して観測される 7
8 前述の通り オゾン層は成層圏大気中の O2 が紫外線 (UV-C) を吸収することで O3 を合成することによって出来るのです 冬 ~ 春先の南極上空では 太陽光の入射角度が小さく 波長の短い紫外線である UV-C は大気によって散乱されて届かないため O3 は生成しません しかし低緯度上空や北極で作られた O3 が中層大気の循環によって南極上空に供給されるために冬季にオゾンホールは生じません しかし 春先になると南極上空への大気の流入が減少するために O3 の供給量は減少します さらに春先には極成層圏雲が成長し空気塊とともに落下し これにともなって成層圏上層の O3 の希薄な大気が落下するためにオゾン層のオゾン濃度が低下するのです ( 次頁参照 ) このように 南極のオゾンホールの主要な成因は南極特有の気象現象なのです 北極の冬は 南極に比較してとても暖かであり 複雑な地形 気温分布のために大気循環は乱され南極ほど単純ではないため 極成層圏雲はそれほど発達せず 極点付近の下降気流もそれほど顕著ではありません その結果南極ほど顕著なオゾンホールは形成されないものと考えられます 8
9 極成層圏雲の成長と消滅過程 極成層圏雲の形成過程はまだ不明な部分も多いが 成層圏において硫酸 硝酸 水の三成 分系液滴からなるエアロゾルが熱帯上空から冬極に輸送されながら成長し -80 程度の低 温になることで極成層圏雲として成長し これが対流圏に落下して消滅する オゾン分圧の鉛直分布 9
10 1-3 フロン原因説 オゾン層破壊フロン原因説では 南極上空のオゾン層において 対流圏では安定である フロンが成層圏で紫外線によって分解し 遊離した塩素ラジカルの触媒反応によってオゾ ン O3 分解反応を促進すると主張します しかし この仮説には無理があります フロンの分解反応 O3 の分解反応にはともに紫外線 (UV UV-C) が必要ですが 冬から春先の南極上空には紫外線は届かず しかもオゾン層の気温は氷点下 80 というごく低温です このような環境においてフロンや O3 の分解反応が急速に進むというのは考えにくいことです 成層圏ではO2 が波長 242nm 以下の紫外線を吸収することで酸素原子 O となり これと O2 が結合してO3 を合成する反応と O3 が波長 240nm~320nm の紫外線を吸収することで O2 と O に分解する逆反応が同時進行しています この 2 つの反応が平衡状態に到達した時のO2 とO3 の存在比率は 成層圏の環境条件 ( 温度 気圧 紫外線量など ) によって決まるのであって 触媒の有無には無関係です 10
11 触媒は化学反応の活性化エネルギー Ea を小さくすることで反応速度を大きくし 平衡状 態に到達する時間を短縮します 塩素の触媒としての効果が O3 を分解する方向で大きな効果を持つのは 成層圏の環境条件によって決まるO2 とO3 の平衡状態に比較して O3 が異常に高い割合で存在する非平衡状態にある場合です これは南極の冬に低緯度地域や北極から O3 が大量に流入する場合に当てはまります しかし この時期には南極上空に紫外線が届かないため 南極上空に紫外線が届かないため フロンの分解反応 O3 の生成 分解反応は起こらず 塩素の触媒効果は無効です 春になると O3 の流入が減少するため 平衡状態からの減少するため 平衡状態からのずれは小さくなり 塩素による O3 の分解促進促進効果は小さくなります 効果は小さくなります また オゾンホールが極大を示す春先には紫外線量また オゾンホールが極大を示す春先には紫外線量は少なく フロン分解反応 O3 の生成 分解反応が急速に進むことはありません 地球の大気は全球規模で絶えず循環して撹拌されています 南極の上空が極渦によって閉ざされた反応槽のようにフロン起源の塩素を蓄積し その触媒効果で一方的に O3 が分解され それが主因となってオゾンホールができるとは考えられません 南極上空の対流圏界面から成層圏では低緯度側から吹き込む西風で極渦が形成され 地表付近で極東風として低緯度側に吹き出しています 南極上空の大気は閉ざされてはいないのです 次頁に 2005 年の9~12 月の南極のオゾンホールの状況を示します オゾンホール ( オゾン全量が220DU 以下の範囲 ) は既に9 月初旬に現れています この時期は春分 (9 月 23 日頃 ) 以前であり 南極圏上空に紫外線が到達することはありません この時期に既にオゾンホールが形成され始めていることを考えれば 少なくともオゾンホール形成初期の成因は紫外線による O3 分解反応に対するフロンの分解によって供給される塩素ラジカルの触媒効果ではあり得ません 10 月初旬から中旬にオゾンホールの面積は極大値を示します この時期は春分直後であり 南極圏に侵入する太陽光の高度は小さく 短波長の紫外線はレーリー散乱で南極圏上 11
12 空に十分届くことはありませんから O3 の生成 分解反応 とりわけ分解反応だけが急速に進むことは考えられません しかし この時期には中層大気の循環が弱まり 次第に逆転するため 北極 低緯度地域からの O3 の流入がなくなり しかも南極成層圏ではO3 はほとんど生成しないために必然的にO3 濃度は小さくなります 10 月中旬以降 次第に紫外線量が増加するに従ってオゾンホールは縮小し始め 12 月 初旬までに消滅します これは紫外線量の増加にともなって O3 の合成反応が進行するこ とで 次第にオゾン全量が回復するからだと考えられます 仮に 南極のオゾンホールの主要な成因がフロン起源の塩素の触媒効果による O3 の分解反応の促進にあると仮定してみます 次頁の図は オゾンホールのコア部分の最も O3 濃度の薄くなる部分のオゾン全量の年変化の模式図を示します 黒の実線で示すコア部分のオゾン全量が 220DU を下回る 8 月中旬がオゾンホールの発現する時期に対応し 220DU を上回る11 月下旬がオゾンホールの消滅時期に対応します 桃色で示す実線はオゾン全量の時間に対する微分係数 = 大気中のオゾンの増加速度を表します 成層圏大気中では UV-C のエネルギー (hν) を吸収して O3 の合成反応と分解反応が同時に起きています 12
13 O 3合成反応 : O2 + hν 2O3, O3分解反応 : 2O3 + hν 3 3 O 2 O3 の合成反応速度を v1 分解反応速度を v2 とおくと桃色の実線で示す値 v は v = v 1 v 2 v=0 の場合は 合成反応と分解反応が平衡しており オゾン全量が変化しないことに対 応します v<0 の場合は 分解反応が卓越するため オゾン全量は減少局面になります 同様に v>0 の場合は合成反応が卓越し オゾン全量は増加局面になります オゾン全量が極小値 = 最小値を示す9 月下旬から10 月初旬では v=0 つまり O3 の合成速度と分解速度は平衡しているのです オゾンホールの主要な成因がフロン起源の塩素の触媒効果による O3 分解反応の促進だとすると 9 月下旬の春分を過ぎて これからようやく UV-C が南極点にも届き始めるという時期からO3 の分解反応速度が急速に大きくなるはずです 実際には まだ南極点には UV-C が到底届くはずのない 8 月下旬から 9 月初旬に O3 の減少速度は最大になり 春分を過ぎるとO3 は増加局面になるのです 以上から 南極オゾンホールの成因は O3 の化学的な分解反応では説明できず 大気の流入や極成層圏雲の落下などの大気循環が主要な成因だと考えられます 春分直後の南極点は オゾンホールという異常に O3 濃度の減少した状態にあり相対的に O2 濃度が高いため UV-C が到達し始めると反応速度平衡を回復するために O3 の分解反応速度 v2 よりも合成反応速度 v1 のほうが卓越することになり オゾン全量は急速に回復すると考えられます オゾン全量が回復する局面では UV-C によるO3 の化学的な合 13
14 成反応が重要な役目を果たすものと考えられます オゾンホールの大きさは上図に示すように単調に拡大しているわけではなく かなり激しく増減を繰り返しています このような激しい不規則変動を示す現象をフロン起源の塩素の触媒としての影響で説明することは不可能です あるいは南極上空の気象現象の激しい経年変化から分離してフロンによるオゾン層破壊の影響を検出することは不可能です フロンが分解してできた遊離塩素ラジカルによるオゾン層 破壊 という現象が実在するとした場合 ではなぜ中低緯度成層圏においてはオゾン層の顕著なオゾン濃度低下が観測されないのでしょうか? 中低緯度成層圏では年間を通して紫外線が存在するだけでなく 成層圏の温度も南極上空に比べて高く オゾン分解反応にとってはるかに好条件が揃っていると考えられます オゾン層破壊フロン原因説が登場した当初 当然ながら南極ばかりでなく全球にわたってオゾン層が破壊されることが危惧され 北半球の中低緯度でもオゾン層が破壊され皮膚がんが増加することが予測され その結果としてフロンの製造中止が国際的に取り決められました しかしオゾンホールは南極以外に拡大することはなく 杞憂であることが確認できました そしてこの所 フロンによるオゾン層破壊は終息しつつある という無責任な論評があちこちで上がっています しかし冷静に考えれば そもそもオゾン層破壊フロン原因説というもの自体が誤りであり 虚像であったにすぎないと考えるのが最も合理的です 14
15 フロンによるオゾン層の破壊という問題は既に国際政治における環境問題の主要課題ではなくなり 過去の問題 として忘れ去られようとしているのです 今の国際社会はフロンという魔女は必要なくなったのです しかし この問題は槌田敦が主張するように ( フロンは魔女ではない 日本物理学会 ) 自然科学の問題としては 徹底的に検討して結論を出すべき問題です また 未来を担う高校生たちには ある化学メーカーの利益拡大のためにエセ科学が悪用された事実を教訓として伝え オゾンホールの成因を徹底的に科学の視点から明らかにすることこそ必要だと考えます 15
16 1-4 オゾンホールは杞憂 オゾン全量は1 気圧の下で何センチメートルの厚さになるかを 1/1000cm を1として表し 単位はm atm-cm( ミリ アトム-センチメートル ) あるいはこれをDU( ドブソンユニット ) と表します 通常 オゾンホールとはオゾン全量が 220DU 未満の部分を指します 図のカラースケールでは濃い青色で示す 225DU よりオゾン全量が少ない範囲と考えればよいでしょう 夏の極地方は最もオゾン濃度が高い時期ですから今年の 3 月 1 日現在では南半球には 当然ですが オゾンホールは存在しません 図からわかるように 地球の大部分の地域ではオゾン全量は 250~300DU 程度の範囲にあります 250DU 程度のオゾン全量があれば日常生活において危険な紫外線は十分に遮蔽されていると考えられます 春分日における太陽光の大気中透過距離 紫外線を含めて光線は媒質の中を直進します これを考えれば オゾン層の厚さとして 16
17 必要なのは紫外線の進行方向の厚さです 低緯度地域では オゾン層の厚さ 紫外線の通過するオゾン層の厚さと考えてよいでしょう しかし 高緯度地域では緯度の影響を考慮しなければなりません 前頁の図に示す春分日では 大気厚を100km とした場合 南極点上空 20km に到達する太陽光は大気中を1,000km 以上も透過しなければなりません 波長の短い UV-C はレイリー散乱 (22 頁参照 ) の影響で到達することは不可能です 南極点で最も太陽高度が高くなる夏至 (12 月 22 日頃 ) までオゾンホールが存在していると仮定します 南極点におけるオゾン全量を 100DU だとします 南極点における夏至の南中時の太陽高度は23.4 です この場合 南極点に向かう紫外線の通過するオゾン層の厚さは 100DU sin23.4 =252DU>220DU ですから 危険な紫外線を遮蔽するには十分な厚さということになります なぜこのような当たり前の検討がなされていないのでしょうか? オゾンホールという言葉の語感に誤解を抱かせる原因があるのかもしれません オゾンホールといえどもまったくオゾンがなくなるわけではなく 最低でも100DU 程度のオゾンが存在するのです 低緯度から中緯度地域においてオゾン全量が半減すれば確かに問題が起こるかもしれませんが 極地方で多少オゾン全量が減ったとしても危険なレベルにまで紫外線が増加することなどあり得ないのです たとえ南極点に沢山人が住んでいたとしてもオゾンホールによる健康被害などというものは実在しないのです 17
18 2. 人為的 CO2 地球温暖化 高校教育で取り扱う環境問題の中で 現在最も多くの教科において悪影響を与えている のがこの地球温暖化の取り上げ方でしょう 歴史的に見ると 完新世に入ってから 古代文明の起こった 6000 年前を中心に長い高温期 ( 現在との相対的な比較においてという意味で ) があり 直近では 1000 年ほど前を中心に中世温暖期があり その後 14 世紀から19 世紀にかけては小氷期と呼ばれる低温期があり その後現在まで気温回復 = 上昇傾向が続いているというのが事実です この歴史的事実について 前世紀から現在まで気温が上昇傾向にある = 地球温暖化であるということにはまったく異議はありません ところが 高校教育の社会科や理科の教科書ではこの気温の上昇傾向を 1 産業革命以後に化石燃料の燃焼によって人為的に大気中に放出されたCO2が蓄積したことによって大気中のCO2 濃度が急激に上昇し2CO2の温室効果の増大によって気温が上昇し3 生態系に対して驚異的な悪影響を及ぼす と説明しているのですが これはまったく科学的な根拠のない政治的なプロバガンダであることが重大な問題なのです 論理性や科学性が求められる学校教育において それを担う教師たちがこの出鱈目をそ のまま教えているというのは重大な犯罪ではないかと考えています あるいは高校の教師 とはそれほど無能な人々なのでしょうか? 現代社会の教科書に掲載された温室効果による地球温暖化の説明図から始めることにし ます 18
19 2-1 大気の温室効果とは何か 高校の化学や物理では分子の構造や 気体の状態方程式について学んでいます それを前提にもう少しだけ検討をすすめることにします 現代社会の教科書では この赤外線を吸収し 再び地表に戻すのが二酸化炭素 メタンガス フロンガスなどの温室効果ガスである と説明されていますが 本当でしょうか? (1) 分子運動と気体の状態方程式 1 気圧 0 において 1mol の気体の体積は 22.4 リットル /mol= m 3 /mol= nm 3 /mol( ただし nm= m) 一方 1mol に含まれる気体分子数は 個 /mol です 仮に大気を構成する気体分 子が種類に関係なく均等に拡散しているとすれば nm 3 /mol ( 個 /mol)=37.21 nm 3 / 個 = nm 3 / 個 つまり 一辺が 3.34nm の立方体に 1 個の割合で分子が存在することになります 19
20 このように 対流圏大気の下層では分子密度が非常に高い状態にあり しかも気体を構成する分子は高速で運動しているため 分子同士は非常に頻繁に衝突を繰り返しながらたえずエネルギーの受け渡しを行なっています (p24,25 参照 ) 次に 地球の対流圏大気の分子組成を示します 窒素 N2 酸素 O2 二酸化炭素 CO2 水蒸気 H2O 78% 21% 0.04% ~4% つまり CO2 分子 1 個に対して 平均的にはその周辺には N2 分子が 78/0.04=1950 個 O2 分子が 21/0.04=525 個 H2O 分子が 2/0.04=50 個 ( 平均 2% とする ) ほど存在するこ とになります 対流圏大気を構成する主要な気体分子は2 原子分子と3 原子分子です その内部エネルギーは 分子が空間的な構造を持っているために 分子の重心の空間内での移動である並進運動のエネルギーだけではなく 分子の剛体的な回転運動回転運動や 分子を構成する原子の分子内における相対的な位置関係の変化である振動運動振動運動のエネルギーを含みます 2 原子分子 (N2 と O2) は常温で並進 3 自由度 回転 2 自由度 ( 結合軸周りの回転慣性 0 であり 無視できる ) の 5 自由度 常温では振動にエネルギーは分配されません 大気を構成する分子は極めて頻繁に衝突を繰り返すことによってエネルギーを不断に再分配しており 平均的に見るとエネルギーはすべての運動モードに対して偏りなく均等に分配されています これをエネルギーの等分配則と言い これが成立していることを熱力学的平衡状態と言います 対流圏大気は常に移動しており全体を見れば熱力学的に平衡状態にあるとはいえませんが 部分を見れば近似的に熱力学平衡状態にあるということから 局所熱力学平衡と言われます 高校の化学や物理で必ず習うのが気体の状態方程式です PV=nRT 20
21 ここに P は気体圧力 V は気体体積 n は気体のモル数 R は気体定数 T は気体の絶対温度です 気体の圧力や体積は 気体を構成する分子の持つ内部エネルギー 中でも並進運動のエネルギーと深く関わっています 分子の質量をm 並進運動の平均速度をv 分子数をN とすると この気体の圧力は次の式で表すことができます P=(2/3)(N/V)(mv 2 /2) PV=n( )(2/3)(mv 2 /2) 気体の状態方程式と上式を比べると T mv 2 /2 気体の温度とは気体分子の並進運動に分配される平均的なエネルギー量に比例することがわかります こうして 気体の温度とは気体分子の運動状態を示す状態量として定義されるのです (2) 赤外活性 気体分子はその空間的な構造によって 分子内でプラスの電荷を持つ部分とマイナスの電荷を持つ部分に偏りを持つものがあります 典型的なのが水 ( 水蒸気 )H2O 分子です この種の分子を極性分子といいます H2O は 3 原子分子で酸素原子と水素原子との結合が直線状ではないために極性分子になります また 回転の自由度は3(x 軸 y 軸 z 軸周り ) です これに対して 二酸化炭素分子 CO2 は 3 原子分子ですが直線状に結合しているために無 極性分子です また 回転の自由度は 2 原子分子と同じで 2 です 対流圏 ( 下層大気 ) を構成する3 原子以上で構成される分子の回転運動や振動運動において極性 ( 双極子モーメント ) が変化するような運動モードではその振動数に応じた赤外線を放射 吸収します 振動運動で双極子モーメントが変化することによって赤外線を放射 吸収する性質のことを赤外活性と呼びます H2O は極性分子なので 分子の剛体的な回転運動 (y 軸 z 軸周り ) とすべての振動モ 21
22 ードで双極子モーメントが変化します CO2 は無極性分子なので回転運動では赤外線を放射 吸収しませんが 反対称伸縮振動 変角振動で赤外活性を示します (3) 対流圏下層大気はどのように加熱されるのか 地球は太陽放射を受けることで平均 15 ほどの快適な気温に保たれています 地球の位置における太陽光に垂直な平面の受け取る太陽放射の強度を太陽定数と呼び その大きさは1366W/m 2 程度です 地球表面がこれを均等に受け取るとした場合の放射強度は次の通りです 22
23 1366 πr 2 4πr 2 =341.5W/m 2 下図に示すように 太陽放射の波長のスペクトルは可視光線を中心に短波長側は紫外線領域 長波長側は赤外線領域に広がっています 一方 地球放射として示されているのは 平均的な太陽放射の内の 30% が反射され70% が地球を温めるとした場合のステファン=ボルツマンの式から地球を黒体で近似した場合の放射平衡温度 T={( ) ( )} 1/4 =255.2(K) -18 に対応する地球放射の波長スペクトルを示しています 地球放射は赤外線領域に分布しています ただし 実際には地球から宇宙空間に放出される赤外線放射は地球のどこから放射されるかによって温度が異なるため 単一の分布で表せるわけではありませんが (3-1 参照 ) あくまでも概略の平均的な値と考えて下さい 図には高度 11km 付近と地表面付近の大気の電磁波に対する吸収率も示しています 太陽放射について 地球大気は可視光線領域に対してほとんど透明なので ( 吸収率が小さい ) 太陽放射の主要な部分である可視光線はほとんど減衰することなく地表面に到達します 紫外線についてはオゾン層によってUV-C とUV-B の一部が吸収され成層圏大気を温め UV-B の一部とUV-A は地表にまで到達します 赤外線の一部は大気に含まれる赤外活性を持つ気体分子が直接吸収します 23
24 地表面に到達する太陽放射はその他に大気中の微細なチリによる反射 ( レイリー散乱 ) の影響も受けて減衰します こうして地表に到達した太陽放射によって暖められた地表面が 平均的に 15 =288K で赤外線を大気に放射します これを地表面放射と呼ぶことにします 24
25 前頁の図に示すように H2O 分子は 大気の窓以外のほとんどすべての波長の地表面放射を吸収していることが分かります また 地表面放射に対する CO2 による吸収はごく限られていることが分かります 図では 大気の窓領域からかなり大量の地表面放射が宇宙空間に直接放射されているように見えますが ここで示しているのは透明な大気についての吸収特性であることに注意して下さい 地球は平均的に表面積の 60% % 程度が雲に覆われています 雲があると地表面放射は 100% % 吸収されます 更に 雲がなくても湿度の高い大気中では水蒸気クラスター (H2O 分子の水素結合 ) によって大気の透明度が落ちるため事実上大気の窓はふさがっています しかし 乾燥した大気を持つ砂漠や 寒冷地では大気中の水蒸気濃度が極端に低くなることによって地表面放射が大気の窓などから直接宇宙空間に放出されます これを放射冷却現象と呼びます 地表面放射を受け取った赤外活性気体分子は対流圏大気下層のように大気を構成する分子密度が高い環境では周辺の分子と頻繁に衝突を繰り返し そのたびにエネルギーは再配分されます 衝突する対象となる分子としては N2 分子とO2 分子が圧倒的に多く 励起された赤外活性気体のエネルギーの大部分は分子衝突によってN2 分子とO2 分子の運動エネルギーとして配分されることになります 既に述べたように 対流圏下層のように比較的分子密度が高い環境では局所熱力学平衡の条件が成立しており 大気に供給されたすべてのエネルギーは平均的に見ると 大気を構成する分子の持つすべての運動モードに対して等分配されることになります その結果 大気の持つエネルギー量に対して 分子の並進運動に関係する気体の温度が一意的に決まるのです 25
26 前頁の図に 地球の受け取る平均太陽放射 341.5W/m 2 を100 とした場合のエネルギーフローの概略を示します 大気システムは 太陽放射の赤外線部分から 23 地表面放射から107 地表面からの熱伝導で 6 水の蒸発潜熱で 24 のエネルギーを受け取り これらすべてが大気を構成する分子のすべての運動モードに対して等分配されることによって大気の温度状態が決まるのです 大気の温度状態 =エネルギー状態が決まると 局所熱力学平衡の条件からその温度状態に対応する一定割合の赤外活性気体分子が励起された状態にあるため 定常的な赤外線放射が生じます この大気からの定常的な赤外線放射は 大気の温度によって決まるのであって 地表面放射を受け取った赤外活性気体分子が再放射するわけではありません なぜなら 赤外線を吸収して励起された赤外活性気体分子が再放射するまでの平均時間 (ms: 1/1,000 秒のオーダー ) に対して分子衝突の起こる時間 (ps:1/1,000,000,000,000 秒のオーダー ) のほうが圧倒的に短いために 再放射以前にエネルギーの受け渡しがおこるので 再放射が起こる可能性はほとんどないのです 赤外線は励起状態にある赤外活性気体分子からあらゆる方向に放射され 大気中を進むうちに周囲の赤外活性気体分子に吸収されて透過距離に対して指数関数的に減衰します 比較的下層の大気からの赤外線放射の内地表面に到達する大気放射を 大気の温室効果 と呼んでいると考えられます 補足 1) ) 気体分子速度に関するマクスウェル分布 熱力学的に平衡状態にある気体では エネルギー等分配側によって気体分子の各自由度に対してエネルギーが均等に分配されています たとえば 熱力学的に平衡状態にある気体の並進運動の速さは 平均速さの周りに幅を持って分布しています 速さ v の分子の存在確率の分布を表す曲線は m を分子の質量 k をボルツマン定数 T を温度として次の式で表されます これを Maxwell 分布と呼びます 分布曲線の形状は 質量 m が小さく気温 T が高いほど 平均速さが大きく 裾野の広い分布になります 分子の並進運動がMaxwell 分布に従う場合 1 気圧の大気を構成する分子が 他の分子に衝突せずに直進できる平均の距離 = 平均自由行程は68nm 程度です 次頁の表に 対流圏大気を構成する主要な気体分子の 25 における平均の速さを示します 分子の平均の速さを 450m/s だとした場合 平均自由行程を進むのにかかる時間 = 分子同士の平均衝突時間間隔は 次のとおりです 26
27 m 450m/s= s=151ps 気体分子の速さの分布がMaxwell 分布に従うのは 分子が極めて頻繁に衝突を繰り返しているからです 逆に 気体を構成する分子の速さが Maxwell 分布に従うような状態であれば 気体分子密度が大きく熱力学的な平衡状態にあるといえます 上図は気体の速度と表記していますが 実際には速度ベクトルの大きさ (= 速さ ) r v = v + v + v 2 x 2 y 2 z を示したものです 速さと方向を考慮した速度の平均値は0 であり 例えば速度ベクトルのx 方向成分の分布は次図に示す正規分布になります 27
28 補足 2) ) 気体分子の吸収スペクトル 分子の内部構造に関わる運動は 古典的なニュートン力学の運動とは異なり ある最小単位の値の整数倍の不連続な値を取る この最小単位を量子と呼ぶ その不連続な状態に対応する離散的なエネルギーをエネルギー準位と呼ぶ 運動が異なるエネルギー準位に移ることを遷移という 分子内部のエネルギー状態には 回転 振動 それに電子軌道の状態がある 各運動のエネルギー準位間の遷移に必要なエネルギー量子の大きさには 回転 < 振動 < 電子 の関係がある 一方 電磁波の持つエネルギーも光量子で表される離散的な値を取る E = hν ここに h = ν ( m 1 34 ) : 波数, ( J / s) : プランク定数, 1/ ν = λ ( m) : 波長 つまり 波数が大きいほど ( 波長が短いほど ) 光量子の値は大きくなる 回転スペクトル回転準位間の遷移エネルギーは最も小さいく 長波長側の電磁波を吸収する 極性分子であるH2O 分子の回転運動では 長波長側の赤外線を吸収する 隣接するエネルギー準位の間隔が狭いために回転スペクトルは相互に干渉して包絡した連続スペクトルになる 振動スペクトル振動分子が双極子モーメントを生じる場合 電磁波と分子の間にエネルギーの移動が生じる この性質を赤外活性と呼ぶ H2O 分子では基準振動に対して6.27μm( 変角振動 ) 2.73μm( 対称振動 ) 2.66μm( 反対称振動 ) を中心とした赤外線を吸収する CO2 分子では基準振動に対して15.01μm( 変角振動 ) 4.26μm( 反対称振動 ) を中心とした赤外線を吸収する 吸収スペクトルは 励起状態の寿命の不確定性 ドップラー効果 分子衝突による干渉などの影響で線スペクトルとはならず 分布幅は圧力や温度等に依存する 電子スペクトル分子の電子軌道配列が遷移する場合には大きなエネルギーが必要となる 電子スペクトルはエネルギーの高い紫外線領域にある 28
29 2-2 対流圏の温度分布はどのように決まるか (1) 乾燥大気の断熱温度減率 地表付近で暖められた大気は上昇気流となり対流圏大気上層にエネルギーを輸送することになります これは 暖められた大気は密度が小さいために軽く 上昇傾向を持つためです 対流圏大気の温度分布は大気の重力に対する安定性を満足するように決まるのです まず 乾燥大気について考えることにします 1 重力場における空気の釣り合い 上図に示す重力場における大気の微小立方体に作用する鉛直方向の力の釣り合いから P+dP=P-Aρg dz dp=-aρg dz ここに ρ: 気体密度 g: 重力加速度 ここで 微小立方体に作用する外力を単位面積あたりの圧力 p に変換するために微小立 方体の底面積 A で両辺を割ると dp/a=dp=-ρgdz (1) 2 断熱過程 気体に加えられた熱量 (dq) は その過程で気体がした仕事量 (dw) と内部エネルギー の変化量 (du) の和と等しい dq=dw+du ここでは断熱過程を取り扱うので dq=0 である 圧力 p に抗して外部に対してした仕 事量は 体積変化を dv とすると dw=pdv である 定積モル比熱を Cv とすると 温度 変化 dt による内部エネルギーの変化量は du=cvdt である 以上より 0=pdV+CvdT pdv=-cvdt (2) 29
30 3 気体の状態方程式の微分 1mol の気体に対する気体の状態方程式は次式で表される pv=rt 状態方程式の微分を求めると dpv+pdv=rdt=(cp-cv)dt ( 定積モル比熱 Cv と定圧モル比熱 Cp には Cp=Cv+R の関係がある ) 断熱過程なので 式 (2) より pdv=-cvdt なので dpv=cpdt dp=(1/v)cpdt (3) 4 等温位直線 式 (1) と式 (3) より (1/V)CpdT=-ρgdz dt=-(ρvg/cp)dz=-(mg/cp)dz ただし m は気体 1mol の質量 (4) 式 (4) の左辺を 1 気圧における大気温度 T1 から 1 気圧を基準とした高度 H における大 気の温度 T まで積分し 右辺を 0 から H まで積分する T-T1=-(mg/Cp)H T=T1-(mg/Cp)H (5) 乾燥大気を断熱的に 1 気圧にした時の温度 T1 のことを温位と言います 式 (5) で表され る直線上の乾燥大気は同じ温位を持つので この直線を等温位直線と呼びます 定圧比熱 として単位質量あたりの値を利用する場合には 等温位直線は次のようになります T=T1-(g/Cp)H (6) 厳密には 重力加速度 g は z( 高度 ) の関数になるが 大気厚は惑星半径に比べて十分 小さいとして一定値で近似している 式 (5),(6) で表される直線の傾き -(g/cp) を乾燥大気の断熱温度減率と呼びます 地球大気 では次の通りです 30
31 -(g/cp)=-(9.8m/s 2 )/(1004m 2 /s 2 )= /m=-9.8 /km 例えば 地表の大気温度を 35 とした場合の乾燥大気の等温位直線を次の図に示します 等温位直線上では温位が等しい つまりこの線上で表される大気は同じ重さを持ちます 等温位直線よりも大きな温度勾配を持つ例えば赤い直線で表される温度分布を持つ大気は 上層ほど温位が低く重い大気となる不安定な大気構造になるので 上層の大気と下層の大気が入れ替わる対流が起こり 大気が安定する温度分布を回復しようとします 逆に等温位直線よりも小さな温度勾配を持つ例えば青い直線で表される温度分布を持つ大気は 上層ほど温位が高く軽い大気なので大気構造は密度成層となり安定です 地球大気は一般的に地表面で加熱されるため下層ほど高温になるのが普通の状態です この場合 等温位直線で表される温度分布を回復するために対流圏ではある程度の対流運動が起こっているのが常態です 地表で暖められた大気が上昇できる限界の高度が対流圏界面です 成層圏では温度勾配が正となり 大気は安定密度成層になります 天気予報で 上空に寒気が入るので大気が不安定になる という場合は 対流圏上層大気が著しく重くなるために激しい対流が起こり積乱雲を発達させやすくなります 放射冷却現象が起こる場合には逆に地表面が冷却されるために下層ほど低温となり大気が安定することになります このような大気の状態を逆転層逆転層と呼びます 秋から冬にかけて穏やかな晴天日には盆地では地表面で冷やされた水蒸気が凝結して底霧あるいは盆地霧と呼ばれる現象が見られます (2) 湿潤断熱減率 前節で 大気の安定構造について説明しました ただし実際には対流圏の大気は乾燥し ておらず 水蒸気を含んでいます ここでは水蒸気で飽和している大気の安定性について 31
32 考えてみることにします 水蒸気で飽和している大気を断熱的に減圧すると 温度の低下にともなって水蒸気が凝結することになります 水蒸気が凝縮して水 ( 滴 ) になる時には凝縮熱を放出します その大きさは2,463J/g(15 ) 程度です その結果 湿潤大気は凝縮熱で暖められるために乾燥大気に比べて断熱減圧による温度低下が小さくなります 飽和水蒸気量は気温によって大きく変化するため 湿潤断熱減率は条件によって大きく変化しますが 通常 -5 /km 程度としています 湿った大気は 温度が露点に達する高度よりも低い間は乾燥断熱減率に従って温度が変化します 温度が露点に達すると水蒸気の凝結が始まり 湿潤断熱曲線にしたがって温度が変化することになります 図からわかるように 露点に達した大気は 乾燥断熱減率よりも温度減率が小さくても不安定になることがわかります (3) 対流圏大気の鉛直温度分布と地球放射 地球大気は砂漠のような乾燥した大気から熱帯雨林のような湿度の高い大気まで大きな幅があります 実際の地球大気の対流圏における平均的な温度の鉛直構造は 対流圏上端 高度 11km で-56.4 地表温度は 15.2 といわれています 温度減率は ( ) /km 程度ということになります これまで見てきた地球の対流圏における鉛直温度分布から 地球の赤外線放射による放 熱についてもう一度考えて見ることにします 地球のエネルギーフローの概略をもう一度 32
33 示しておきます 地球の温度環境がほとんど定常的であるための条件は 有効太陽放射 地球放射 (= 地表面放射 + 大気放射 ) であることです 地球の受け取る有効太陽放射は 341.5W/m 2 70%=239.05W/m 2 15 (288K) に暖められた地球の表面放射はステファン = ボルツマンの式から次のよう に求められます ( ) =390.08W/m 2 図を参考にすると 地球の表面放射の内の 6/113 が地球大気に捉えられずに 主に大気 の窓領域を通してそのまま宇宙空間に放出されます W/m 2 6/113=20.71W/m 2 その結果 対流圏大気上層における大気あるいは雲頂からの低温赤外線放射で放熱され ているのは次の通りです W/m W/m 2 =218.34W/m 2 これに対する放射平衡温度は 次の通りです T={ ( )} 1/4 =249.1(K)
34 大気の温度が放射平衡温度になる高度 H は 地表面温度を 15 とすると H=(-24-15) (-6.5)=6.0km 以上をまとめると 太陽から受け取る有効太陽放射 W/m 2 と 放射冷却現象による地表面からの赤外線放射 20.71W/m 2 と高度 6.0km 付近を中心とする-24 の大気からの低温赤外線放射 W/m 2 の合計が釣り合っていることによって地表面温度 15 の温度環境の定常性が成立しているのです さて これで冒頭に示した現代社会の教科書に記載されている温暖化の説明図の誤りを指摘する準備ができました 図では 地球大気の温室効果が増大することで 大気から地表に向かう赤外線放射が大きくなる一方 大気上層からの低温赤外線放射が小さくなる事を示しています 安定した定常的な温度環境が維持されているならば有効太陽放射と地球放射が釣り合わなければなりません 有効太陽放射有効太陽放射と地球放射が地球放射が不平衡にな不平衡になればれば温度は非定常な温度は非定常な熱暴走状態に陥り 地球は急激に加熱 ( あるいは冷却 ) されてしまうことになります もう少し具体的に考えることにします 仮に 地球大気の温室効果が大きくなり 放射冷却現象によって地表面から直接宇宙空間に放出されている赤外線をすべて大気が吸収することによって気温が上昇したとします この場合 有効太陽放射と対流圏大気上層からの低温赤外線放射が釣り合うように地表面温度が定まるのです そのときの放射平衡温度は-18 です 大気上層からの低温赤外線放射の平均的な高度が 6.0km だとすれば そこの平均温度が-24 から-18 に6 上昇することになります つまり 温室効果温室効果の増大によって気温が上昇するのならば 大気上層からの赤外線放射は大きくなる大きくなるのです 34
35 2-3 CO2 濃度の上昇の及ぼす影響 (1) CO2 濃度の上昇で放射冷却は防げない 現在の大気組成では 地表面放射の 6/113 が大気に捕捉されることなく宇宙空間に直接放射されています この放射冷放射冷却現象は 対流圏大気の主要な赤外活性気体である水蒸気濃度が減少することによって 水蒸気の吸収帯域に対応する地表面放射が主に大気の窓領域 (8~12 12μm 付近の帯域 ) を通して直接宇宙空間に放射されることによって生じます 次図に示すように 平均的な大気では水蒸気による赤外線の吸収率は8~12μm 付近の帯域で小さくなっている以外は地表面放射をほぼ 100% 吸収します また 水蒸気濃度が高ければ雲がなくても水蒸気クラスターによって事実上大気の窓も閉じています これに対して 地表面放射の分布と重なる CO2 の吸収帯域は4μm を少し超えた付近と 15μm 付近に限られます 4μm と15μm 付近における吸収率は既にほぼ100% です 一口に温室効果ガスといっても それぞれの気体分子には吸収できる波長帯域が決まっています CO2 は既に地表面放射を吸収するために十分な濃度を有しており これ以上い 35
36 くら大気中の濃度が上昇したとしても 地表面放射を吸収するという局面において何ら効果はないのです いくら CO2 濃度が上昇したとしても 4μm と 15μm 以外の波長帯域の赤外線を吸収することはできないのです 以上から 大気中の二酸化炭素濃度がいくら上昇したとしても 大気中の二酸化炭素濃度がいくら上昇したとしても 放射冷却現象を小さくすることは出来ない出来ないのです ここで 実際の地球放射の分布を米国の観測衛星ニンバスの観測結果から紹介しておき ます 図には 主要な赤外活性気体分子の吸収帯域と大気の窓を示しています この 3 箇所の 36
37 観測地は水蒸気濃度が低く大気の透明度の高い地域です そのため 大気の窓 領域 ( 水色の部分 ) では地表面放射がそのまま観測されていると考えることができます 大気の窓領域の放射強度分布から サハラ砂漠の表面温度は約 320K=47 地中海の表面温度は約 285K=12 南極の表面温度は約 210K=-63 程度だと考えられます 15μm 付近 ( 桃色の部分 ) は大気中に含まれるCO2 による赤外線の放射 吸収特性を示していると考えられます ニンバスが捉えている 15μm 付近の地球放射は地表面放射ではなく対流圏大気上層の大気温度が220K(-53 ) 付近におけるCO2 による放射だと考えられます 地表面温度を15 =288K だとすると高度は H=( ) (-6.5)=10.5km 対流圏界面付近ということになります 面白いのは南極の分布です 南極では大気の窓における放射強度よりもCO2 やO3( 薄紫色の部分 ) の吸収帯の放射強度の分布のほうが高温を示しています これは南極の表面温度よりも対流圏上層大気のほうが高温であることを示しています (2) CO2 濃度の上昇による影響 前節の検討から たとえ CO2 濃度が上昇したとしても 対流圏大気の地表面放射に対する吸収量に変化が起きないことがわかりました つまり 対流圏大気が保持するエネルギー量に変化は起きないのです 局所熱力学平衡にある対流圏大気では大気を大気を構成する構成する分子の分子のすべての運動モードに対してエネルギーが等分配されるので CO2 濃度が上昇すると CO2 分子の運動に対して分配される割合がほんの少しだけ増えることになります しかし これは同時に CO2 以外の分子の運動に分配されるエネルギーの割合が減少することを意味します CO2 分子に配分されるエネルギー量が増えることによって 確かに CO2 分子からの赤外線放射量が増えますが 同時にH2O 分子に配分されるエネルギー量が減ることによって H2O 分子からの赤外線放射量は減少することになります また 大気を構成する全分子の並進運動に配分されるエネルギー量も減少することになり むしろ大気温度は低下し ステファン = ボルツマンの式に従うならば 大気からの合計の赤外線放射量も減少することになるでしょう いずれにしても CO2 分子の増加によって大気の地表面放射に対する吸収量が劇的に変化するのでなければ CO2 分子のわずか100ppm(= =0.01%) オーダーの増加が大気の温度状態を劇的に変化させることはありえないのです 37
38 (3) 国立環境研究所の温暖化説 かつて国立環境研究所のホームページに江守正多氏のとても専門家とは思えない解説が 公開されていました 現在はさすがに消去されているようですが 彼の解説はいまだにひ とり歩きしているようなので 簡単に触れておきます まず原文を引用します 仮に 地表から放出された赤外線のうち 二酸化炭素によって吸収される波長のものがすべて一度吸収されてしまおうが 二酸化炭素が増えれば 温室効果はいくらでも増えるのです なぜなら ひとたび赤外線が分子に吸収されても その分子からふたたび赤外線が放出されるからです そして 二酸化炭素分子が多いほど この吸収 放出がくりかえされる回数が増えると考えることができます 図 2は このことを模式的に表したものです 二酸化炭素分子による吸収 放出の回数が増えるたびに 上向きだけでなく下向きに赤外線が放出され 地表に到達する赤外線の量が増えるのがわかります その極端な例が金星です もしも金星の大気に温室効果がなかったら 金星の表面温度はおよそ-50 になるはずですが 二酸化炭素を主成分とする分厚い大気の猛烈な温室効果によって 実際の金星の表面温度はおよそ460 になっています これは 地球もこれから二酸化炭素がどんどん増えれば 温室効果がいくらでも増えることができる 証拠 といえます 江守氏の解説はこれまでの説明で既に答えを示していますが 再度確認しておきます まず ひとたび赤外線が分子に吸収されても その分子からふたたび赤外線が放出され るからです という主張です この ふたたび という言葉が CO2 分子による赤外線の 再放射として広がってしまいましたが 2-1 で述べた通り 地表面放射を吸収した CO2 分 38
39 子が再び赤外線を放射する可能性はほとんどないのです あくまでも大気の温度状態によって定まる一定割合の赤外活性気体から定常的な赤外線放射が起こっているのです 次に そして 二酸化炭素分子が多いほど この吸収 放出がくりかえされる回数が増えると考えることができます と述べていますが 仮に CO2 分子間で放射吸収が繰り返し起こるとしても 当然ですがエネルギー保存則から地表に到達する赤外線放射が増加することはありません 局所熱力学平衡の成り立つ大気中の赤外活性気体はその温度状態に応じた定常的な赤外線放射を行うと同時に赤外線を吸収しています その意味で放射吸収は無限に繰り返されていますが 放射吸収の回数という通時的な量は無意味であり 熱平衡状態におけるエネルギー分布の状態が問題なのです 江守氏は 大気の地表面放射に対する吸収量が変化しなくても 温室効果ガスが増加すれば 対流圏低層大気の温度が上昇することを主張しているわけです しかしこれは 大気の重力的な安定性を無視した 移動しない大気 にしか成り立たない話です 実際の地球の対流圏大気では 2-2 で述べた通り 大気の重力に対する安定性から 平均 6.5 /km を超えるような温度勾配は存在し得ないのです 江守氏は 上図 (a) に示す気温のコンピューターシミュレーションの創始者である真鍋に よる移動しない多層大気に対する放射平衡モデルの計算結果が対流圏温度勾配 17 /km 地表面温度 60 というとんでもない値を与えた誤りから何も学んでいないようです 39
40 また もしも金星の大気に温室効果がなかったら 金星の表面温度はおよそ -50 になるはずですが 二酸化炭素を主成分とする分厚い大気の猛烈な温室効果によって 実際の金星の表面温度はおよそ460 になっています については 温室効果がなかったら ではなく 分厚い大気がなかったら の誤りです この-50 というのは単に金星における有効太陽放射に対する放射平衡温度を計算した値にすぎません 金星の表面温度が高いのは 金星表面の大気圧が 90 気圧を超える高圧であることが主要な原因です これは気体の状態方程式からも容易に推定できることです 金星表面の大気圧が地球程度の1 気圧であれば 大気組成にかかわらず気温はほとんど変わらないのです 以下 簡単な試算をしてみます 1mol の理想気体についての状態方程式は次の式で表されます pv = RT 1 圧力 p の下で1mol の気体に 外部から微小な熱量 dq を与えたとき 体積が dv だけ変化したとします この時 1mol の気体の受け取った熱量 dq は 圧力 p が気体の体積変化 dv に対してした仕事と内部エネルギー ( 気体分子の運動エネルギー )U の変化 du の和に等しくなります dq = du + pdv 2 今 dq を与えることによって 気体の体積は変化しないものとします この場合 2 式において dv = 0 と置くことが出来ます 気体の体積が変化しない場合に dq を与えられ た気体の温度上昇を dt とすると 気体の定容比熱を Cv と置くと次の式が得られます dq du dq = Cv dt Cv = = 3 dt dt 次に dq を与えられた気体の圧力 p が一定の場合について考えます このとき dv 0 になります 圧力 p が一定の場合に dq を与えられた気体の温度上昇を dt とすると 気 体の定圧比熱を Cp と置くと次の式が得られます dq du dv dv dq = C p dt C p = = + p = Cv + p 4 dt dt dt dt ところで 気体の状態方程式を p =( 一定 ) の条件で微分を求めると 次の式が得られます dv pdv = RdT R = p 5 dt 40
41 4 式と 5 式から 定容比熱と定圧比熱の関係は次のように表せます C C R 6 p v = 定容比熱と定圧比熱の比を比熱比と呼び 次式で定義します C C + R C C p v γ = = 7 v v 外から熱を与えない場合の気体の変化を考えることにします これは 2 式においてdQ = 0 とした場合になります du + pdv = Cv dt + pdv = 0 8 気体の状態方程式の微分を求めると次の通りです pdv + dpv = RdT 9 9 式を用いて 8 式から dt を消去すると次の式を得ます Cv + R dv C V v + dp p dv dp = γ + = 0 10 V p 10 式を積分すると次式を得ます γ γ γ γ lnv + ln p = lnv + ln p = ln pv = const. pv = const 式を Poisson( ポアソン ) の法則と言います 11 式に気体の状態方程式 1 を使って V を消去すると次式を得ます T γ 1 γ = a p aは比例定数 式は断熱変化をする気体の温度と圧力の関係を示しています これを使って実際の地 球の温度を計算してみます 地球大気の比熱比は γ=1.4 です 気温 ( 地上 1m 程度の大 気温度 p = 1atm = 1013hPa) が 15 (288K) とします これを 12 式に代入すると 288 = a 1 γ 1 γ a = 大気は乾燥しているとして 標高 1000m 気圧 900hPa = 0.888atm の山頂の気温を計 算してみます 12 式と 13 式から 41
42 T = = 278.4K = つまり 標高 1000m 当たりに (5.4-15)=-9.6 だけ気温が低下することになります これは 2-2 で紹介した地球大気の乾燥温度減率と呼ばれるものです さて 金星の表面気圧は 92 気圧程度 気温は 470 (743K) 程度といわれています 金星大気は CO2 が 100% で構成されているものとし 比熱比 γ=1.30 とします = a 92 a = この金星表面大気を断熱的に地球の表面気圧にまで減圧した場合の温度を求めてみます T = = 261.7K = つまり 金星の表面温度が高温なのは 分厚い CO2 の大気に包まれた金星表面における 大気圧が高いこと であって CO2 の温室効果とはまったく関係ないのです 42
43 2-4 過去のデータや観測値における CO2 濃度と気温の関係 (1) 南極氷床に残された過去の大気からの分析 南極の氷床は 南極に降り積もった雪が自らの重さで押し固められたものです 雪が降った時代の大気を氷床の中に閉じ込めています 氷床から切り出した氷柱 =アイスコアから気体を抽出して分析することによって様々な過去の大気の状態が分かります 時間的な解像度が低いことなどの限界はありますが 数十万年に及ぶ長期間の気候変動の定性的な記録としては重要です ふじ基地の最新の分析では 70 万年ほどの記録が復元されています 酸素の同位体 18O の同位体比率は気温の尺度として用いられます 図からわかるように 気温変動にともなってCO2 だけでなくメタンCH4 の大気中濃度も変動していることがわかります この変動は 気温の上昇にともなって海洋や地球の表面環境からCO2 やCH4 が大気中に放出されたと理解されています つまり 気温気温変動が原因となって その結果として CO2 や CH4 の大気中濃度が変化しているのです もう一つボストーク基地のデータを示しておきます 43
44 ボストーク基地のデータには粉塵 (Dust) の濃度も記されています 粉塵の大気中濃度は気温と逆相関の関係を示しています つまり 気温が低い時期ほど大気中の粉塵量が多くなっているのです これは気温の低下は陸上環境の乾燥化を引き起こしている気温の低下は陸上環境の乾燥化を引き起こしていることを示していると考えられます (2) C.D.Keeling の CO2 濃度精密観測 現在の人為的 CO2 地球温暖化仮説が蔓延する重要な契機となったのが 1960 年代にハ ワイのマウナロア山において C.D.Keeling のグループによって開始された大気中 CO2 濃度 の精密観測です 44
45 前頁の図は南極のアイスコアを用いた大気中 CO2 濃度の分析結果に Keeling による直接 観測データをつないで示した CO2 濃度の経年変化に全球平均気温の変動を重ねたものです これを見て 果たして CO2 濃度変動と気温変動が同期しているのか 何らかの因果関係が あるのか 判断することは無理だと私には思えます まして CO2 濃度変動が原因となっ て結果として気温が変動しているなど とても言えるはずはありません 驚くべきことですが 現在言われている CO2 地球温暖化仮説の観測的な事実による裏付 けとは 1800 年代後半から現在にかけて長期的に見ると大気中 CO2 濃度と気温は共に上 昇傾向を示している ということだけなのです 南極のアイスコア分析から 古気候学においては気温変動が原因となって大気中 CO2 濃度が変動するということが共通認識ですが なぜ近年の気温の上昇傾向に関してはその 原因と結果が逆転するのか まったく理解に苦しみます 主題とは外れますが 上図の南極アイスコア分析による大気中の CO2 濃度についても明 らかな捏造が発覚しています 上の左側の図が南極アイスコアの分析によるCO2 濃度とKeeling による観測結果の元々の分布です 前に示した CO2 濃度の経年変化として広く紹介されている曲線は 左側の図を元に右側の図のように南極アイスコアの分析結果を 83 年間シフトして無理矢理に滑らかにつないだものなのです Keeling は自らのマウナロア山と南極における大気中 CO2 濃度の連続観測データを基に 長期的な傾向と季節変動を取り除き 短周期の変動を平滑化し これを気温変動と比較す ることによって次の図を発表しました 45
46 この2 つの曲線を比較すれば 曲線の特徴点 ( 例えば極大 極小点など ) の比較から 明らかに何らかの関連性があることがわかります しかも 特徴点の出現の順序は例外なく気温が先でCO2 濃度が後に現れているのです つまり この Keeling の分析の範囲において 長期的傾向と季節変動を取り除いた数年スケールの変動において 気温変動が原因となって結果として大気中 CO2 濃度が変動している ことがわかります 南極アイスコアの数万年の長期間にわたる大気中 CO2 濃度の分析結果とKeeling による数年周期の大気中 CO2 濃度の分析結果は 共に気温変動が原因となって大気中 CO2 濃度が変動することを示しています これから類推すれば その間の時間スケールにおいても気温が原因となって大気中 CO2 濃度が変動すると考えるのが妥当であろうと思います ところが 気象学会の専門家たちは10~100 年の時間スケールにおいてだけは 大気中の CO2 濃度の変動が原因となって気温が変動すると強弁しているのです (3) 解明された気温と大気中 CO2 濃度の関係 そこで 熱物理学の槌田敦氏と私は Keeling が恣意的に取り除いた 長期的傾向 を含めて分析することにしました (2006 年 ) まず始めに ネット上に公開されていた海面水温と大気中 CO2 濃度の経時変化のグラフを同じ時間スケールで比較することから始めました 46
47 グラフから明らかなように特徴点の発現はKeeling のグラフ同様 海面水温変動が起こった後にCO2 濃度の変動が起こることが分かります 次に 詳しい分析を行うために気象庁から海面水温の生データを取り寄せ 同じく気象庁による気温データ入手し これと Keeling のCO2 観測データについて それぞれ年増分 ( 微分係数あるいは曲線勾配の近似値 ) を求めて比較することにしました 47
48 結果は当然ですが 長期的な傾向を取り除くことなく 海面水温ないし気温の変動の後に大気中 CO2 濃度が変化することが明らかになりました この結果は槌田が物理学会誌に報告しました ( 日本物理学会誌 Vol.62, No.2, 2007) この結果から 数十年スケールの変動においても気温変動が原因となってその結果として大気中 CO2 濃度が変動することが確定しました ただ 気温の変動から CO2 濃度の変動が起こるまでの遅延時間が1 年程度というかなり長い時間がかかる理由が疑問でした 48
49 槌田は この遅延時間は単に CO2 を放出する反応に時間がかかるのではなく 気温の変動が CO2 放出速度 CO2 濃度の時間変化率 を変化させているのではないかと推測し 分析を行った結果が前頁の図です 予想通り 気温変動と大気中 CO2 濃度の時間変化率が同期することが明らかになりました その関係を更に明らかにするために 横軸を気温 縦軸を大気中 CO2 濃度の時間変化率にとった散布図にまとめたのが次の図です 散布図の回帰直線から 大気中 CO2 濃度 F の時間変化率 F/ t t は 気温 ( 世界平均気温偏差 )T の一次関数で与えられることがわかりました F/ t=2.39t+1.47=2.39(t+0.615) (ppm/ 年 ) 上式から 気温が 1 上昇すると大気中 CO2 濃度の年間増加量が 2.39ppm 増加し 世界 平均気温が現在よりも 低下すると大気中 CO2 濃度の増加が停止することが分かり ました この結果を日本気象学会誌 天気 に投稿しましたが 気象学会誌編集委員会は天気へ の掲載を拒否し続けています その後 同様の内容について槌田は物理学会誌に投稿して 掲載されました ( 日本物理学会誌 Vol.65 No.4) 以上の検討から 理論的にも また観測事実としても大気中 CO2 濃度の上昇による気温 上昇は存在せず 逆に気温の上昇が大気中 CO2 濃度を高くしていることが確認されたので す 49
50 2-5 大気中 CO2 濃度はどのように決まるか オゾンホールによる健康被害はまったく杞憂であること CO2 地球温暖化は論理的にも観測事実からも存在しないことが明らかになりました これまで 高校教科書の現代社会の記述を中心に検討してきましたが ほとんど同様の内容が地理の教科書にも記載されています さて 生物の教科書においても気温上昇の主要な原因を大気中 CO2 濃度の上昇による温室効果の増大が原因であるとしていますが まがりなりにも科学系の教科なのですから 社会科の教科と同レベルの説明しかせずに CO2 地球温暖化を正しいものとして説明していることは 怠慢の誹りを受けても仕方ないように思います また 仮にCO2 の温室効果による温暖化が 事実 だったとしても 大気中のCO2 濃度の増加の主因が人為的な影響でなければ 現在温暖化対策として政策化されている各種の事業はすべて無駄ということになります その意味で 大気中の CO2 濃度と化石燃料の燃焼によるCO2 の人為的な放出との関係を科学的に明らかにしておくことが必要です この点についても 高校の生物の教科書では論理的な背景の説明抜きで国家の主張を追認しています 例えば次のような主張です この点について検討することにします 50
51 (1) IPCC2007 年報告における炭素循環図 上図はIPCC2007 年報告に記載された炭素循環の概要です 黒の文字は産業革命以前の 自然の炭素循環 であり 赤い文字はその後の 変化量 を示しています 図の数値をまとめると 地表環境 ( 海洋 陸域 人為的な放出を含む ) から炭素重量に換算して年間 qin=218.2gt/ 年 (Gt: ギガトン=10 億トン ) のCO2 が大気中に放出されています その内 119.6Gt/ 年は生物の呼吸であり 90.6Gt/ 年は海洋からの放出です 同様に地表環境は大気中から年間 qout=215gt/ 年のCO2 を吸収しています その内 120Gt/ 年は光合成による吸収であり 92.2Gt/ 年は海洋による吸収です その結果 大気中には概ねQ=762Gt のCO2( 炭素重量換算 ) が存在し 年間 3.2Gt/ 年程度増加しています さて 生物の教科書の記述では 大気中の二酸化炭素濃度は おもに光合成による吸収と呼吸による排出によってバランスが保たれている としていますが これは誤りです 海域における無機的なガス交換によって光合成や呼吸に匹敵する CO2 が大気と海面の間で循環しているのです また 当然ですが光合成や呼吸という生物反応に比較して無機的な化学反応の方が環境変化に対する応答が早く 大気中の CO2 濃度の変動に対して海域におけるガス交換のほうが迅速に対応して変動を緩和すると考えられます また 教科書の記述では 近年の二酸化炭素の増加は石油などの化石燃料の大量消費による排出量の増加と 大規模な熱帯林の破壊による吸収量の低下がおもな原因と考えられている としていますが 化石燃料消費 土地利用の変化による CO2 放出増加量はそれぞれ 6.4Gt/ 年 1.6Gt/ 年程度と小さく 大気中に含まれるCO2 量を劇的に増加させる要 51
52 因ではありません この点について以下に検討します (2) CO2 循環モデル 炭素循環図から明らかなように 大気中に含まれている 762Gt の CO2 の内 年間 215Gt/ 年ほどが入れ替わっています 大気中に含まれる CO2 量 Q の時間 t に対する変化率と 地 表環境の年間 CO2 放出量 qin と年間吸収量 qout の間には次の関係があります dq/dt=qin-qout qout とは大気に含まれる CO2 に対する物理 化学的あるいは生物的な吸収反応による CO2 吸収量の合計値です 無機的な物理 化学反応速度は質量作用の法則から大気中に含まれ る CO2 分圧に比例します 大気中 CO2 濃度の低い現状の大気では光合成も CO2 濃度に比 例すると考えられます そこで 比例定数を r として qout=r Q と表すことができます 故に dq/dt=qin-r Q この微分方程式を qin r が一定という条件のもとに解くと一般解は次のように求められ ます Q=qin/r+C exp(-rt) t として定常解を求めると次の通りです Q=qin/r 52
53 厳密には qin あるいは r は t の関数と考えられますが 変化は小さいのでこの定常解を使って現状を解釈することが可能です IPCC2007 年の炭素循環図の数値から qout qin=218.2gt/ 年として近似することにします 1/r=Q/qin=762(Gt)/218.2(Gt/ 年 ) 3.49 年 1/r を平均滞留時間と呼びます 一般解において t=0 Q=762Gt qin=0 つまり 現 状の大気中 CO2 濃度を初期状態として 地表環境からの CO2 供給を止めた場合について その後の大気中の CO2 量がどのように変化するかを示す式を求めると次の通りです Q=762exp(-t/3.49) (Gt) 上式から 平均滞留時間が経過すると大気中の CO2 残留量は Q=762exp(-1)= (Gt) つまり初期状態の (1-exp(-1))=63.2% が入れ替わります 平均滞留時間の3 倍が経過すると (1-exp(-3))=95.0% が入れ替わります 現状の地球大気では 10 年も経過すれば大気中に含まれるCO2 はほとんどすべて入れ替わるのです 一旦大気中に放出された CO2 は放出源の如何 あるいはいつ放出されたのかを問わず 同一の確率 r で地表面環境に吸収されます ます 人為的 CO2 地球温暖化仮説では 産業革命以後の200 年間に人為的に化石燃料の燃焼によって大気に放出されたCO2 の半量程度が 選択的に 毎年毎年大気中に蓄積され続けた結果として大気中 CO2 濃度が急上昇したと主張していますが そんなことはあり得ないのです (3) 化石燃料の燃焼量を減らしても CO2 濃度の変化は微小 現在 人為的 CO2 地球温暖化対策として 化石燃料の燃焼を削減する政策が取られていますが その効果を検証することにします 前節で求めた大気中 CO2 量の一般解から 現在の大気中に含まれている人為起源のCO2 量は 年間放出量の3.49 年分程度ですから 6.4(Gt/ 年 ) 3.49( 年 )=22.336(Gt) 程度 全体の (Gt)/762(Gt)=2.93% に過ぎません 仮に 人為的 CO2 放出量を20% 減らすことができた場合 qin=218.2(gt/ 年 )-6.4(Gt/ 年 ) 0.20=216.92(Gt/ 年 ) 故に 定常状態に到達した時の大気中 CO2 量は次の通りです Q=216.92(Gt/ 年 ) 3.49( 年 )= (Gt) 53
54 現状の大気中 CO2 濃度を 390ppm とした場合 人為的 CO2 放出量を 20% 減らした場合の 大気中 CO2 濃度は 390ppm (757.05/762.0)=387.5ppm わずか 2.5ppm しか CO2 濃度を減らせないのです 人為的な CO2 放出量の削減対策などま ったく役に立たないのです (4) ヘンリーの法則と化学平衡 高校の化学で習うヘンリーの法則を紹介しておきます 一定温度のもとで 溶解度の小さい気体が一定量の溶媒に溶けるとき 気体の溶解度 ( 物質量 質量 ) は, その気体の圧力に比例する ここではヘンリーの法則を化学平衡という視点から考えることにします (HP 未来への化学 石黒泰氏の解説から紹介します ) 今 CO2 を含む空気と水を接触させて十分時間が経過して 空気中の CO2 量と水に溶けているCO2 量が平衡状態に達しているものとします 水溶液中のモル濃度 :[CO2( 水 )]=m 空気中のモル濃度 :[CO2( 気 )]=n 今 平衡状態にあるので平衡定数 K は K=n/m になります 一方 気体の状態方程式より P=nRT( n はモル濃度 ) になります 以上から K=n/m={P/(RT)}/m m=(1/r){p/(kt)} 上式を解釈すると 水に溶解するCO2 のモル濃度は 気温が一定の場合 (KT が一定の場合 ) CO2 分圧 P に比例することになります これがヘンリーの法則です 逆に 水に溶解するCO2 量は P が一定の場合 平衡定数 K と気温 T の積に反比例するのです 気温の変化が小さく K の変化が無視できるのならば T に反比例することになります つまり 気温が上昇するほど水の中から CO2 が放出されることになるのです 実際のCO2 の溶解度は次のグラフの通りです 54
55 (5) 大気中 CO2 濃度上昇の原因は気温上昇 前節では 水圏における化学的あるいは無生物的なCO2 の挙動を考えました 更に 気温 表面海水温が上昇することによって浅海部での生物 化学反応が活性化されることで浅海部における有機物の分解や呼吸が増加し 海洋表層水中への CO2 の供給量が増加しCO2 濃度は高い状態が維持されることになるでしょう これによって 更に海から大気中に放出されるCO2 の放出速度が上昇することになります これまで見てきたように 大気中の CO2 濃度が上昇したから気温が上昇したのではなく 気温が上昇したから大気中のCO2 濃度が上昇したのです 2-4 で紹介した観測事実はそれを事実として示しているのです 以上を総合すると 小氷期が終わって以降 200 年間程度続いている気温の回復過程 = 継続的な気温の上昇によって 第一に海洋からの CO2 放出速度が上昇し あわせて陸上生態系の活性化 あるいは有機堆積物の分解速度の上昇などが大気中の CO2 濃度上昇の主要な原因だと考えられます 補足 ) 大気中 CO2 濃度の離散的な表現 ( 槌田による級数モデル ) 本文では CO2 循環モデルを微分方程式で説明しました 実際の大気中の CO2 濃度は 1 年周期の季節変動や地域による特性があります そこで 1 年毎のまとまりとしての離散 的な表現によって説明することを考えます 55
56 初期状態において大気中に含まれている CO2 量を Q0(Gt) とし 年間残存率を (1-r) とします 地表環境から大気に放出される CO2 量を qin(gt/ 年 ) とします 1 年目期末 Q=Q0 (1-r) + qin (1-r) 2 年目期末 Q=Q0 (1-r) 2 + qin (1-r) + qin (1-r) 2 n 年目期末 Q=Q0 (1-r) n + qin (1-r) + qin (1-r) qin (1-r) n (n+1) 年目期首の大気中の CO2 は n 年目期末の式に qin を加えることによって求められ るので 等比数列の和の公式より次式で計算することが出来ます Q=Q0 (1-r) n + qin {1-(1-r) (n+1) }/r 大気中の CO2 量 Q の定常状態は n の極限を求めることによって次のように表すこ とが出来ます Q = qin/r (= qout/r), qout = Q r つまり 初期状態 Q0 の如何に関わらず 定常状態に達したときの CO2 量 Q は 地表環 境からの入力 qin と交換率 r だけで決まる 56
57 2-6 ヒートアイランド現象 (1) 都市の乾燥化 暖められた地表面は 赤外線放射と熱伝導 そして蒸発潜熱によってエネルギーを放出しています いわゆる都市化によって農地を含めて植生が取り除かれ 地表面が舗装で覆い尽くされています これは大都市ばかりでなく地方都市にまで及んでいます 更に流域下水道の整備によって 雨水は速やかに地表から排除されて暗渠から河川に放流されます その結果 都市化 舗装された地域では地表面からの水の蒸発量が激減しています これがヒートアイランド現象の主要な原因です 上図は341.5W/m 2 を100 とした時のエネルギーフローを示しています 図の蒸発による潜熱の放出は 地球の平均降雨量を1000mm/ 年として それが地表面から蒸発するとして求めたものです 都市化によって地表面からの蒸発量が半分になり 減少した潜熱によるエネルギーの放出をすべて地表面放射が担うとした場合の地表面温度をステファン = ボルツマン式で近似的に求めてみます 341.5W/m 2 (113+12)/100= W/m 2 T={ ( )} 1/4 =294.6(K)=21.6 つまり 地表面からの蒸発量が半減するだけで平均気温が 15 から21.6 へ6.6 も上昇することになるのです 例えば パラグライダーに乗る知人の話によると 山の緑の中で確実に上昇気流があるのは木のない舗装道路の上に行くことだといいます 57
58 また 近年臨海部の大都市部で猛烈な豪雨が頻発するようになりました これは水蒸気に富んだ海から吹き込む風がヒートアイランド現象で高温化している都市部で加熱されることで強烈な上昇気流となり積乱雲を発達させるからです 東京などの巨大都市ではこれに加えて人工的なエネルギーの集中消費や高層建築物による気流の阻害が高温化をさらに助長していると考えられます しかし 大部分の地方都市における高温化の主因は地表面環境の乾燥化なのです (2) ヒートアイランド対策 ヒートアイランド現象の原因は明らかですから 対策は簡単です 本質的な対策は地表面からの蒸発量を回復することです できる限り表面舗装を剥ぎ取り 生きた土壌を復活させて豊かな植生を取り戻すことです また 熱容量の大きな建造物を撤去することも有効です つまり 巨大都市を解体して社会的な機能 人口を分散させ 生態系の豊かさの中で生活を営むような社会構造を構築することです 都市を野放図に巨大化させながら ヒートアイランド現象を緩和するような虫のいい技 術はないのです 高校教育では 技術の限界を科学的に評価するための基礎的な能力や視 点を培うことが必要だと考えます 58
59 3. 再生可能エネルギー これまでの検討で 人為的 CO2 地球温暖化は実在しないことが分かりました 故に 温暖化対策という文脈において 人間の社会活動から放出する CO2 を削減する政策は無意味であり不要なのです 現在の日本における温暖化対策の中核的施策の一つが火力発電から再生可能エネルギー発電へのシフトですが これも温暖化対策としては無意味であり 不要であることが確定しました しかし 有限の化石燃料による発電を無尽蔵の自然エネルギーに置き換えることが出来れば 石油文明の壁を破れるのではないかという別の意味もありますので 一概にこれを否定することはできません ここでは 再生可能エネルギー発電を始めとする石油代替エネルギー技術を科学的に評価する視点を示すことにします 3-1 工業生産の理論 工業生産とは 原料資源を工業生産システムに投入して 工業的に供給されるエネルギーや洗浄 冷却用の低エントロピー資源あるいは副次的な鉱物資源などを投入して 原材料資源から不純物を取り除き 工業製品を生産する過程です 工業生産の熱物理学的な解釈について 槌田敦は著書 熱学外論 (1992 年 朝倉書店 ) において工業生産過程を次のように説明しています 一般には, 鉄は原料の鉄鉱石より作るとして, 図 (a) のように表現する. しかし, この表現で忘れられているのは, 石油, 電力, 水などの消費であり, また廃物と廃熱の排出である. これをあらわに表現すると図 (b) が得られる. ここで, 横軸は生産を示している. これに対し, 縦軸は消費を示している. この図は, 生産は必ず消費と結合して成立し, 全体としてエントロピーの増大であることを表している. 生産活動における資源から製品への流れと廃物 廃熱への流れ つまり 現在の石油に支えられた工業生産過程では 製品の直接的な原料となる資源の ほかに 必ず石油や電力などのエネルギー ( 資源 ) と冷却 洗浄用の低エントロピー資源 59
60 ( 水や有機溶剤など ) が消費されているのです 槌田の図をもう少し具体的に示してみま す 横方向の流れは製品の直接的な原料資源から製品への流れを示します 生産プロセスにおいて不純物や不要な部分が取り除かれて廃物になります 低エントロピー資源の中には冷却 洗浄用の水や溶剤 それに工業的なエネルギーも含めることにします 低エントロピー資源は原料資源からの不純物や生産プロセスの排熱を取り除きます 鉱物資源には直接製品には含まれない副次的な原材料や工業生産プロセスの機械設備の償却分を含みます 工業生産とは 原料資源から製品を作り出すだけではなく その過程で廃物 ( 排熱を含む ) を生み出し 総合的にはエントロピーを増大させる物理 化学的なプロセスです 3-2 発電 工業製品の製造には必ず工業的に供給されるエネルギー資源の消費があります その結 果 工業製品の製品原価の一定割合が投入エネルギー量に対する費用になっています 製 品原価に対するエネルギー費用の割合は製品の種類によって概ね決まっています 発電とは 原料としてエネルギー ( 資源 ) を投入して 工業生産プロセスを通して更に工業的なエネルギーや副次的な原材料資源を投入して加工し 最終的な製品である電力というエネルギーを生産するのです エネルギー ( 資源 ) を投入してエネルギー ( 電力 ) を生産する極めて特殊な工業生産プロセスです そのため 発電のために投入される工業的に供給されるエネルギー資源の総量に対する製品としての電力の総量の比率 = エネルギー産出比 によって 工業生産プロセスとしての優劣を比較することができます 現在の工業化社会を支えている基本エネルギー資源は石油なので 石油換算のエネルギー量として比較するのが合理的です ここでは例として石油火力発電に対して検討することにします 次頁に石油火力発電の電力生産図を示します < 算定の仮定 > 燃料石油価格 25 円 / リットル 燃料石油エネルギー量 9Mcal/ リットル = 37.8MJ/ リットル = 10.5kWh/ リットル 発電施設建設 運用費用の内のエネルギー費用の割合 20% 60
61 石油火力発電の発電原価は10 円 /kwh 程度とします 石油火力発電の燃料として投入した石油の燃焼熱に対する発電の効率は 40% 程度なので 電力 1kWh を生産するためには燃料石油を2.5kWh 消費します その燃料費は (2.5/10.5) 25 円 6 円になります 残りの 4 円 /kwh は発電所の建設費と耐用期間中の運転 維持に投入される費用を総発電量で均等に償却するとした場合の費用です 発電所の建設費や運転 維持費の一定割合はエネルギー費用です ここでは割合を 20% とします それ以外の80% は発電所建設や運転 維持に投入する原材料資源の費用 = 固定設備費用とします 以上から 石油火力発電における発電電力量 1kWh 当たりに投入される工業的なエネルギー量の合計は =2.83(kWh) あるいはこれを経済コストで表すと 2.83(kWh/kWh) 25 円 /10.5kWh=6.73 円 /kwh エネルギー産出比 =( 発電電力量 ) ( 投入エネルギー量 )=1/2.83= 自然エネルギー発電と発電コスト 現在 原子力発電所事故の影響もあり 代替発電システムとして自然エネルギー発電を 導入すべきであるという主張が広がっています ただし 自然エネルギー発電の唯一の問 題はコストが高いことであると言われます これを科学的に検証することにします 61
62 前頁に自然エネルギー発電の電力生産図を示します 自然エネルギー発電では 電力の原料は環境中に普遍的に存在する 自由財 である自然エネルギーです 工業生産システムとしての優劣を判断するエネルギー産出比を求める場合 自由財 = 無価値である自然エネルギー量は投入エネルギー量に算入する必要はありません 自然エネルギーの例として 太陽光発電の電力生産図を示します 自然エネルギー発電では電力の原料である自然エネルギーは自由財ですから 発電システムの本質とは工業製品で構成された発電装置の製造 建設ないし運用 維持なのです 家庭用小規模太陽光発電の場合 標準的な耐用年数を17 年間程度とした場合の総発電量に対して 発電装置価格を単位発電量当たりに均等割した値を発電原価とすると50 円 /kwh 程度になります 太陽光発電装置はメンテナンスフリーとして 運転 維持経費は無視することにします 太陽光発電装置は工業製品であり その価格の 20% は製造段階に投入された工業的なエネルギーの費用とすると 太陽光発電電力 1kWh に対する工業的なエネルギー投入費は 10 円 /kwh です これは 太陽光発電という発電方式は 石油という工業的なエネルギー資源を燃料として発電を行う石油火力発電 (6.73 円 /kwh kwh) ) よりも大量の工業的なエネルギーを必要とすることを示しています 太陽光発電のエネルギー産出比は 1/4.17=0.24<0.35 であり 火力発電よりも低いのです つまり 同量の石油を石油火力発電と太陽光発電に 投入した場合 太陽光発電は石油火力発電の 0.24/0.35=0.69 倍の電力しか供給できない のです 水力や地熱を除けば 一般的に自由財である自然エネルギーの持つエネルギー密度は極めて低く 非定常に変動しています その結果 工業的に利用できるようなエネルギーを得るためには例外なく巨大な発電装置が必要になります その巨大な発電装置という工業製品を製造し 運用 維持するために莫大な鉱物資源と同時に工業的なエネルギーを消費するのです その結果 電力の原料として工業的なエネルギーを必要としないにもかかわらず 発電装置の製造 建設 運転 維持に投入する工業的エネルギー量が石油火力発電 62
63 を上回るのです このように 直接的に発電燃料として石油や石炭などを使用しなくても 発電施設が工業製品である限り 必ず石油を始めとする工業的なエネルギーの消費を伴うのです このような分析に基づき 槌田敦はあらゆる工業的発電装置は全て間接火力発電であると述べていることは妥当だと考えます しかも 太陽光発電の分析でも明らかなように その間接火力発電の大部分はエネルギー産出比において火力発電以下の低効率な発電装置であるばかりでなく 膨大な鉱物資源を浪費しているのです 通常 熱力学におけるエネルギー効率は発電システムに投入される電力の原料となるエネルギー量に対する最終製品である発電電力量ですが 工業生産システムとしての優劣を判断するためにはまったく役に立ちません あくまでも工業技術としての発電技術の優劣を判断する基準は 発電を行うために投入される工業的なエネルギー量に対する発電電力量なのです エネルギー供給技術が高コストであるということはエネルギー産出比が低いことを示しており 発電技術として致命的に劣っていることを示しています 高コストの発電システムの導入は科学的な合理性を欠いた判断なのです また 再生可能エネルギーと呼ばれているエネルギー供給技術は 既存の化石燃料によるエネルギー供給技術よりも低効率であり 呼称とは裏腹に 化石燃料に支えられた工業的な生産システムがなければ自らを単純再生産することも不可能であり 化石燃料の代替システムには成り得ません 3-4 自然エネルギー発電規模の試算 写真は横浜市のハマウィングという愛称の 2MW 風力発電装置です この風力発電装置 は 総工費 5 億円程度 年間の運転 維持費 5,000 万円程度です ハブ高さ 78m ブレー 63
64 ド直径 80m 上部工( 地上部の構造物 ) の重量は250t 程度です 定格出力は2MW ですが 設備利用率の実績は12% 平均発電能力は250kW(=340PS) 程度です 例えば 340PS( 仏馬力 ) 程度といえば ちょっとしたスポーツカーの出力程度です また250kW 出力のディーゼル発電機やガスタービン発電機の重量は6t 程度です 風力発電装置がいかに巨大な発電装置が必要であるのかが想像できるのではないでしょうか そればかりではありません 風力発電電力はあまりにも不安定でそのままではとても使えないのです ハマウィングの発電実績データを示しておきます 次に 同じ平均発電能力を得るために必要な太陽光発電装置 = メガ ソーラーの規模を考 えてみます 250kW 出力の装置が 1 年間稼動した時の総発電量は 250kW 24h/ 日 365 日 / 年 =2,190,000kWh/ 年 64
65 です 太陽光発電パネルの日本での平均的な運用実績は 100kWh/ 年 m 2 程度ですから 必 要な太陽光発電パネルの面積は 2,190,000kWh/ 年 100kWh/ 年 m 2 =21,900m 2 148m 148m 程度 野球場ほどの広大な面積になります 定格出力 1kW を得るために必 要な太陽光発電パネル面積が 10m 2 として その価格が 100 万円程度とすると 太陽光発 電パネル価格は 21, 万円 22 億円程度になります 日本の年間の最終エネルギー消費量は J= kwh 程度です 仮にこ れをすべて 2,000kW 級の風力発電装置で賄うとした場合 必要な基数は (kwh/ 年 ) 2,190,000(kWh/ 基年 )=2,029,224 基 ということになります 47 都道府県で均等割すると 43,175 基 / 県ということになります 太陽光発電ならば148m 148m のメガ ソーラー発電所が 43,175 箇所 / 県必要ということになります あるいは 万 km 2 国土面積の 12% に太陽光発電パネルを敷き詰めることになるのです しかもこれはエネルギーの絶対量にだけ着目した少なめの見積であり 実際には更に不安定電力の安定化や電力需要に対応するための巨大な蓄電装置やバックアップ用発電施設 広域大容量送電線網などが必要になります 風力発電や太陽光発電の耐用年数が20 年とすれば 1 年あたり2,159 基 / 県の風力発電装置あるいは2,159 箇所 / 県のメガ ソーラー発電所を常に更新し続けることになります 例えばメガ ソーラー発電所の更新費用は 22 億円 / 箇所 2,159 箇所 / 県 年 47 県 223 兆円 / 年 これを実現するためには 工業生産設備を飛躍的に拡大しなければとても賄うことはでき ません 現実的にはこの生産設備の増強と莫大な発電装置生産の経済的な負担だけで現在 の日本の国家予算を超えることになり 実現不可能なのです 3-5 固定価格買取制度の失敗 現在欧州では金融危機が進行中です その原因の一つが科学的な合理性のない自然エネルギー発電の大規模導入なのです スペインは言うに及ばず ドイツでも再生可能エネルギー発電に対する全量高額買取制度 =FIT は既に破綻しました 今年 4 月からは買取価格が大幅に引き下げられ 来年からは全量買取制度は破棄され 部分的な買取制度になります 65
66 ドイツでは FIT の導入によって個人契約の電気料金は日本をはるかに越えて世界最高額になっています 産業用電力も FIT 導入前の3 倍程度に高騰し 日本と同程度になっているのです 科学的な合理性のない再生可能エネルギーの政策的な導入は社会 経済システムまで破壊することになります 66
67 補足 ) 太陽電池パネルの発電効率の限界 太陽光発電パネルの発電効率の改善について これまで色々と提案が行われ その都度バラ色の未来像が語られました 洞爺湖サミット前には政府主導の技術開発で太陽光発電の発電効率を 3~4 倍にするなどという愚かな目標が立てられました ここでは熱学的に太陽光発電技術の限界を推定することにします 太陽電池パネルの太陽放射から電気への変換効率は 標準条件 ( 放射強度 1,000W/ m2 太陽電池パネル温度 25 エア マス 1.5) の下で現在 20% 程度を実現しています 物体は表面の温度状態によって電磁波を放射します 標準条件の表面温度 25 =298K の物体は赤外線を放射します その赤外線放射はステファン ボルツマンの法則から近似的に次のように推定できます σt 4 = = 447W/ m2 1,000W/ m2の太陽放射を受ける 25 の太陽電池パネルの発電効率 η の上限は エネルギ ー保存則から次のように算定されます η = (1,000W/ m2-447w/ m2 ) 1,000W/ m2 = 55.3% 現在の実用的な太陽光発電パネルの屋外での発電実績における発電効率は10% 程度ですから これを 3~4 倍にできる可能性があるように見えます しかし実際の屋外環境では 太陽放射強度 1,000W/ m2とは夏場の真昼の太陽光に相当します このような炎天下に物を放置すると非常に高温になり 太陽電池パネルの表面温度は 60~65 にも達します T= 65 =338K の場合の太陽電池パネル表面からの赤外線放射は次のように算定されます = 740W/ m2 さらに 大気にさらされた太陽電池パネルの表面は細かい塵などに覆われるため 太陽 放射の有効な入射量は 10% 程度低減します これらを考慮すると 屋外における最大発電 能力は次のように推定されます 1,000W/ m2 ( )-740W/ m2 =160W/ m2 屋外環境における発電効率の理論的な上限は 16% 程度ということになります つまり 実用上太陽電池パネルの発電効率は既にほとんど限界に達しているのです これが 西欧諸国が太陽電池パネルに関する技術開発を断念した理由なのです その結果 電力価格 人件費の安いアジア産の太陽電池パネルにもはや対抗する術がなかったのです 67
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熱力学 Ⅱ 第 章自由エネルギー システム情報工学研究科 構造エネルギー工学専攻 金子暁子 問題 ( 解答 ). 熱量 Q をある系に与えたところ, 系の体積は膨張し, 温度は上昇した. () 熱量 Q は何に変化したか. () またこのとき系の体積がV よりV に変化した.( 圧力は変化無し.) 内部エネルギーはどのように表されるか. また, このときのp-V 線図を示しなさい.. 不可逆過程の例を
物理学 II( 熱力学 ) 期末試験問題 (2) 問 (2) : 以下のカルノーサイクルの p V 線図に関して以下の問題に答えなさい. (a) "! (a) p V 線図の各過程 ( ) の名称とそのと (& きの仕事 W の面積を図示せよ. # " %&! (' $! #! " $ %'!!!
物理学 II( 熱力学 ) 期末試験問題 & 解答 (1) 問 (1): 以下の文章の空欄に相応しい用語あるいは文字式を記入しなさい. 温度とは物体の熱さ冷たさを表す概念である. 物体は外部の影響を受けなければ, 十分な時間が経過すると全体が一様な温度の定常的な熱平衡状態となる. 物体 と物体 が熱平衡にあり, 物体 と物体 が熱平衡にあるならば, 物体 と物体 も熱平衡にある. これを熱力学第 0
温室効果と大気放射
温室効果と大気放射 HP 管理者近藤邦明 1. 地球の気象システムの平均的熱収支 地球大気に於ける温度構造を説明する上でよく見られるのが平均的な熱収支図です 多 少数値が異なる場合もありますが 基本的には次の図に示されるようなものが一般的です S. H. Schneider, Climate Modeling.Scientific American 256:5.72-80, 1987 この図の単純な誤りを訂正しておきます
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反応速度と化学平衡 金沢工業大学基礎教育部西誠 ねらい 化学反応とは分子を構成している原子が組み換り 新しい分子構造を持つことといえます この化学反応がどのように起こるのか どのような速さでどの程度の分子が組み換るのかは 反応の種類や 濃度 温度などの条件で決まってきます そして このような反応の進行方向や速度を正確に予測するために いろいろな数学 物理的な考え方を取り入れて化学反応の理論体系が作られています
Xamテスト作成用テンプレート
気体の性質 1 1990 年度本試験化学第 2 問 問 1 次の問い (a b) に答えよ a 一定質量の理想気体の温度を T 1 [K] または T 2 [K] に保ったまま, 圧力 P を変える このときの気体の体積 V[L] と圧力 P[atm] との関係を表すグラフとして, 最も適当なものを, 次の1~6のうちから一つ選べ ただし,T 1 >T 2 とする b 理想気体 1mol がある 圧力を
Hanako-公式集力学熱編.jhd
熱分野 ================================================= E-mail [email protected] ホームページ htt://www.ne.j/asahi/hanako/hysics/ ================================================= 公式集力学熱編.jhd < 1 > 気体の法則 気体の状態変化
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剛体の基礎理論 -. 剛体の基礎理論初めに本論文で大域的に使用する記号を定義する. 使用する記号トルク撃力力角運動量角速度姿勢対角化された慣性テンソル慣性テンソル運動量速度位置質量時間 J W f F P p .. 質点の並進運動 質点は位置 と速度 P を用いる. ニュートンの運動方程式 という状態を持つ. 但し ここでは速度ではなく運動量 F P F.... より質点の運動は既に明らかであり 質点の状態ベクトル
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. 化学反応と溶液 - 遷移状態理論と溶液論 -.. 遷移状態理論 と溶液論 7 年 5 月 5 日 衝突論と遷移状態理論の比較 + 生成物 原子どうしの反応 活性錯体 ( 遷移状態 ) は 3つの並進 つの回転の自由度をもつ (1つの振動モードは分解に相当 ) 3/ [ ( m m) T] 8 IT q q π + π tansqot 3 h h との並進分配関数 [ πmt] 3/ [ ] 3/
木村の理論化学小ネタ 理想気体と実在気体 A. 標準状態における気体 1mol の体積 標準状態における気体 1mol の体積は気体の種類に関係なく 22.4L のはずである しかし, 実際には, その体積が 22.4L より明らかに小さい
理想気体と実在気体 A. 標準状態における気体 1mol の体積 標準状態における気体 1mol の体積は気体の種類に関係なく.4L のはずである しかし, 実際には, その体積が.4L より明らかに小さい気体も存在する このような気体には, 気体分子に, 分子量が大きい, 極性が大きいなどの特徴がある そのため, 分子間力が大きく, 体積が.4L より小さくなる.4L とみなせる実在気体 H :.449
パソコンシミュレータの現状
第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に
風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し
風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し 2000kW 定格風車の設備利用率として表示させたものです 数値は風車の定格出力 (2000kW)
等温可逆膨張最大仕事 : 外界と力学的平衡を保って膨張するとき 系は最大の仕事をする完全気体を i から まで膨張させるときの仕事は dw d dw nr d, w nr ln i nr 1 dw d nr d i i nr (ln lni ) nr ln これは右図 ( テキスト p.45, 図
物理化学 Ⅱ 講義資料 ( 第 章熱力学第一法則 ) エネルギーの保存 1 系と外界系 : 注目している空間 下記の つに分類される 開放系 : 外界との間でエネルギーの交換ができ さらに物資の移動も可能閉鎖系 : 外界との間でエネルギーの交換はできるが 物質の移動はできない孤立系 : 外界との間でエネルギーも物質も移動できない外界 : 系と接触している巨大な世界 例えば エネルギーの出入りがあっても
例題 1 表は, 分圧 Pa, 温度 0 および 20 において, 水 1.00L に溶解する二酸化炭素と 窒素の物質量を表している 二酸化炭素窒素 mol mol mol mol 温度, 圧力, 体積を変えられる容器を用意し,
ヘンリーの法則問題の解き方 A. ヘンリーの法則とは溶解度が小さいある気体 ( 溶媒分子との結合力が無視できる気体 ) が, 同温 同体積の溶媒に溶けるとき, 溶解可能な気体の物質量または標準状態換算体積はその気体の分圧に比例する つまり, 気体の分圧が P のとき, ある温度 ある体積の溶媒に n mol または標準状態に換算してV L 溶けるとすると, 分圧が kp のとき, その溶媒に kn
( 全体 ) 年 1 月 8 日,2017/1/8 戸田昭彦 ( 参考 1G) 温度計の種類 1 次温度計 : 熱力学温度そのものの測定が可能な温度計 どれも熱エネルギー k B T を
( 全体 htt://home.hiroshima-u.ac.j/atoda/thermodnamics/ 9 年 月 8 日,7//8 戸田昭彦 ( 参考 G 温度計の種類 次温度計 : 熱力学温度そのものの測定が可能な温度計 どれも熱エネルギー k T を単位として決められている 9 年 月 日 ( 世界計量記念日 から, 熱力学温度 T/K の定義も熱エネルギー k T/J に基づく. 定積気体温度計
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3 ニュートン重力理論 1. ニュートン重力理論の基本 : 慣性系とガリレイ変換不変性 2. ニュートン重力理論の定式化 3. 等価原理 4. 流体力学方程式とその基礎 3.1 ニュートン重力理論の基本 u ニュートンの第一法則 = 力がかからなければ 等速直線運動を続ける u 等速直線運動に見える系を 慣性系 と呼ぶ ² 直線とはどんな空間の直線か? ニュートン理論では 3 次元ユークリッド空間
CERT化学2013前期_問題
[1] から [6] のうち 5 問を選んで解答用紙に解答せよ. いずれも 20 点の配点である.5 問を超えて解答した場合, 正答していれば成績評価に加算する. 有効数字を適切に処理せよ. 断りのない限り大気圧は 1013 hpa とする. 0 C = 273 K,1 cal = 4.184 J,1 atm = 1013 hpa = 760 mmhg, 重力加速度は 9.806 m s 2, 気体
ギリシャ文字の読み方を教えてください
埼玉工業大学機械工学学習支援セミナー ( 小西克享 ) 慣性モーメント -1/6 テーマ 01: 慣性モーメント (Momet of ietia) コマ回しをすると, 長い時間回転させるには重くて大きなコマを選ぶことや, ひもを早く引くことが重要であることが経験的にわかります. 遊びを通して, 回転の運動エネルギーを増やせば, 回転の勢いが増すことを学習できるので, 機械系の学生にとってコマ回しも大切な体験学習のひとつと言えます.
プランクの公式と量子化
Planck の公式と量子化 埼玉大学理学部物理学科 久保宗弘 序論 一般に 量子力学 と表現すると Schrödinger の量子力学などの 後期量子力学 を指すことが多い 本当の量子概念 には どうアプローチ? 何故 エネルギーが量子化されるか という根本的な問いにどうこたえるか? どのように 量子 の扉は叩かれたのか? 序論 統計力学 熱力学 がことの始まり 総括的な動き を表現するための学問である
気体の性質-理想気体と状態方程式
自由エネルギー 熱力学関数 202 5/3 第 3セメスター化学 B 第 7 回講義担当奥西みさき前回の復習 : エントロピー今回の主題 : 自由エネルギー 講義資料は研究室のWebに掲載 htt://www.tagen.tohoku.ac.j/labo/ueda/index-j.html クラウジウスの式 サイクルに流れ込む熱量を正とする 不可逆サイクル 2 可逆サイクル η 熱機関 C η 熱機関
横浜市環境科学研究所
周期時系列の統計解析 単回帰分析 io 8 年 3 日 周期時系列に季節調整を行わないで単回帰分析を適用すると, 回帰係数には周期成分の影響が加わる. ここでは, 周期時系列をコサイン関数モデルで近似し単回帰分析によりモデルの回帰係数を求め, 周期成分の影響を検討した. また, その結果を気温時系列に当てはめ, 課題等について考察した. 気温時系列とコサイン関数モデル第 報の結果を利用するので, その一部を再掲する.
微分方程式による現象記述と解きかた
微分方程式による現象記述と解きかた 土木工学 : 公共諸施設 構造物の有用目的にむけた合理的な実現をはかる方法 ( 技術 ) に関する学 橋梁 トンネル ダム 道路 港湾 治水利水施設 安全化 利便化 快適化 合法則的 経済的 自然および人口素材によって作られた 質量保存則 構造物の自然的な性質 作用 ( 外力による応答 ) エネルギー則 の解明 社会的諸現象のうち マスとしての移動 流通 運動量則
ポリトロープ、対流と輻射、時間尺度
宇宙物理学 ( 概論 ) 6/6/ 大阪大学大学院理学研究科林田清 ポリトロープ関係式 1+(1/) 圧力と密度の間にP=Kρ という関係が成り立っていると仮定する K とは定数でをポリトロープ指数と呼ぶ 5 = : 非相対論的ガス dlnp 3 断熱変化の場合 断熱指数 γ, と dlnρ 4 = : 相対論的ガス 3 1 = の関係にある γ 1 等温変化の場合は= に相当 一様密度の球は=に相当
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年度 物理化学 Ⅱ 講義ノート. 二原子分子の振動. 調和振動子近似 モデル 分子 = 理想的なバネでつながった原子 r : 核間距離, r e : 平衡核間距離, : 変位 ( = r r e ), k f : 力の定数ポテンシャルエネルギー ( ) k V = f (.) 古典運動方程式 [ 振動数 ] 3.3 d kf (.) dt μ : 換算質量 (m, m : 原子, の質量 ) mm
() 実験 Ⅱ. 太陽の寿命を計算する 秒あたりに太陽が放出している全エネルギー量を計測データをもとに求める 太陽の放出エネルギーの起源は, 水素の原子核 4 個が核融合しヘリウムになるときのエネルギーと仮定し, 質量とエネルギーの等価性から 回の核融合で放出される全放射エネルギーを求める 3.から
55 要旨 水温上昇から太陽の寿命を算出する 53 町野友哉 636 山口裕也 私たちは, 地球環境に大きな影響を与えている太陽がいつまで今のままであり続けるのかと疑問をもちました そこで私たちは太陽の寿命を求めました 太陽がどのように燃えているのかを調べたら水素原子がヘリウム原子に変化する核融合反応によってエネルギーが発生していることが分かった そこで, この反応が終わるのを寿命と考えて算出した
数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ
数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュレーションによって計算してみる 4.1 放物運動一様な重力場における放物運動を考える 一般に質量の物体に作用する力をとすると運動方程式は
Taro-ChemTherm06.jtd
第 6 章気体の性質 1. 理想気体 [ 気体の状態方程式 ] PV nrt (1) 化学総論 第 6 章気体の性質 25 [ 内部エネルギー ] ( ) 0 (2) [ 問 1](a) 熱力学の基礎方程式から, つぎの関係式があることを示せ du TdS - PdV (A) (b) 上式を, 温度一定条件下で, 体積 V で偏微分し, マックスウェルの式 S P ( ) ( ) (B) T V を利用すると,
B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k
反応速度 触媒 速度定数 反応次数について. 化学反応の速さの表し方 速さとは単位時間あたりの変化の大きさである 大きさの値は 0 以上ですから, 速さは 0 以上の値をとる 化学反応の速さは単位時間あたりの物質のモル濃度変化の大きさで表すのが一般的 たとえば, a + bb c (, B, は物質, a, b, c は係数 ) という反応において,, B, それぞれの反応の速さを, B, とし,
PowerPoint プレゼンテーション
2 章成層圏オゾン層の破壊 名古屋大学太陽地球環境研究所 松見豊 連絡先 : matsumi( アットマーク )stelab.nagoya-u.ac.jp ( アットマーク ) のところに @ をいれる Copyright @ Matsumi Lab. Nagoya Univ. 授業の内容 成層圏オゾン層はどのように生成するのか その物理 化学過程について解説する オゾン層破壊反応のサイクル反応 南極オゾンホールの生成機構について解説する
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平成 25 年度化学入門講義スライド 第 3 回テーマ : 熱力学第一法則 平成 25 年 4 月 25 日 奥野恒久 よく出てくる用語 1 熱力学 (thermodynamcs) 系 (system) 我々が注意を集中したい世界の特定の一部分外界 (surroundngs) 系以外の部分 系 外界 系に比べてはるかに大きい温度 体積 圧力一定系の変化の影響を受けない よく出てくる用語 2 外界との間で開放系
参考資料
1-3. 紫外線量の変動要因 紫外線の量は 太陽の高度 オゾン全量 雲の状況 エアロゾルの量 地表面の反射率などの変化によって変動する 天気の変化は雲量の変化というかたちで紫外線量に影響を与える 海抜高度の高いところでは 大気の層の厚さが薄くなることにより 紫外線量が増加する (+10~12%/1,000m) また 大気汚染や霞といった現象は 地上における大気混濁度を地域的に増加させ 紫外線量を減少させる要因となる
木村の理論化学小ネタ 液体と液体の混合物 ( 二成分系 ) の気液平衡 はじめに 純物質 A( 液体 ) と純物質 B( 液体 ) が存在し, 分子 A の間に働く力 分子 B の間に働く力 分子 A と分子 B の間に働く力 のとき, A
との混合物 ( 二成分系 ) の気液平衡 はじめに 純物質 ( ) と純物質 ( ) が存在し, 分子 の間に働く力 分子 の間に働く力 分子 と分子 の間に働く力 のとき, と の混合物は任意の組成 ( モル分率 ) においてラウールの法則が成り立つ ラウールの法則 ある温度で純物質 が気液平衡状態にあるときの の蒸気圧 ( 飽和蒸気圧 ) を, 同温の を含む溶液が気液平衡状態にあるときの溶液中の
線積分.indd
線積分 線積分 ( n, n, n ) (ξ n, η n, ζ n ) ( n-, n-, n- ) (ξ k, η k, ζ k ) ( k, k, k ) ( k-, k-, k- ) 物体に力 を作用させて位置ベクトル A の点 A から位置ベクトル の点 まで曲線 に沿って物体を移動させたときの仕事 W は 次式で計算された A, A, W : d 6 d+ d+ d@,,, d+ d+
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数値計算入門 武尾英哉. 離散数学と数値計算 数学的解法の中には理論計算では求められないものもある. 例えば, 定積分は, まずは積分 ( 被積分関数の原始関数をみつけること できなければ値を得ることはできない. また, ある関数の所定の値における微分値を得るには, まずその関数の微分ができなければならない. さらに代数方程式の解を得るためには, 解析的に代数方程式を解く必要がある. ところが, これらは必ずしも解析的に導けるとは限らない.
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第 7 章自然対流熱伝達 伝熱工学の基礎 : 伝熱の基本要素 フーリエの法則 ニュートンの冷却則 次元定常熱伝導 : 熱伝導率 熱通過率 熱伝導方程式 次元定常熱伝導 : ラプラスの方程式 数値解析の基礎 非定常熱伝導 : 非定常熱伝導方程式 ラプラス変換 フーリエ数とビオ数 対流熱伝達の基礎 : 熱伝達率 速度境界層と温度境界層 層流境界層と乱流境界層 境界層厚さ 混合平均温度 強制対流熱伝達 :
2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように
3 章 Web に Link 解説 連続式 微分表示 の誘導.64 *4. 連続式連続式は ある領域の内部にある流体の質量の収支が その表面からの流入出の合計と等しくなることを定式化したものであり 流体における質量保存則を示したものである 2. 連続式 微分表示 の誘導図のような微小要素 コントロールボリューム の領域内の流体の増減と外部からの流体の流入出を考えることで定式化できる 微小要素 流入
また単分子層吸着量は S をすべて加えればよく N m = S (1.5) となる ここで計算を簡単にするために次のような仮定をする 2 層目以上に吸着した分子の吸着エネルギーは潜熱に等しい したがって Q = Q L ( 2) (1.6) また 2 層目以上では吸着に与える表面固体の影響は小さく
BET 法による表面積測定について 1. 理論編ここでは吸着等温線を利用した表面積の測定法 特に Brunauer,Emmett Teller による BET 吸着理論について述べる この方法での表面積測定は 気体を物質表面に吸着させた場合 表面を 1 層覆い尽くすのにどれほどの物質量が必要か を調べるものである 吸着させる気体分子が 1 個あたりに占める表面積をあらかじめ知っていれば これによって固体の表面積を求めることができる
1
問題を解こう. 熱力学の基礎 問題. 容積 [m ] の密閉容器内に 温度 0[ ] 質量 0[kg] の酸素が含まれている この容器内の圧力を求めよ ただし 酸素の気体定数を R= 59.8[J/kg K] とする 解答 酸素の体積 V=m 質量 m=0kg なので 酸素の比容積 v=/0 m /kg である 式 (.) において ガス定数 R=59.8 温度 T=(0+7)K であるので 圧力
第1章 単 位
H. Hamano,. 長柱の座屈 - 長柱の座屈 長い柱は圧縮荷重によって折れてしまう場合がある. この現象を座屈といい, 座屈するときの荷重を座屈荷重という.. 換算長 長さ の柱に荷重が作用する場合, その支持方法によって, 柱の理論上の長さ L が異なる. 長柱の計算は, この L を用いて行うと都合がよい. この L を換算長 ( あるいは有効長さという ) という. 座屈荷重は一般に,
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1. 直線運動 キーワード 速さ ( 等速直線運動, 変位 ) 加速度 ( 等加速度直線運動 ) 重力加速度 ( 自由落下 ) 力学 I 内容 1. 直線運動 2. ベクトル 3. 平面運動 4. 運動の法則 5. 摩擦力と抵抗 6. 振動 7. 仕事とエネルギー 8. 運動量と力積, 衝突 9. 角運動量 3 章以降は, 運動の向きを考えなければならない 1. 直線運動 キーワード 速さ ( 等速直線運動,
19年度一次基礎科目計算問題略解
9 年度機械科目 ( 計算問題主体 ) 略解 基礎科目の解析の延長としてわかる範囲でトライしてみたものです Coprigh (c) 7 宮田明則技術士事務所 Coprigh (c) 7 宮田明則技術士事務所 Ⅳ- よってから は許容荷重として は直径をロ - プの断面積 Ⅳ- cr E E E I, から Ⅳ- Ⅳ- : q q q q q q q q q で絶対値が最大 で絶対値が最大モーメントはいずれも中央で最大となる
周期時系列の統計解析 (3) 移動平均とフーリエ変換 nino 2017 年 12 月 18 日 移動平均は, 周期時系列における特定の周期成分の消去や不規則変動 ( ノイズ ) の低減に汎用されている統計手法である. ここでは, 周期時系列をコサイン関数で近似し, その移動平均により周期成分の振幅
周期時系列の統計解析 3 移動平均とフーリエ変換 io 07 年 月 8 日 移動平均は, 周期時系列における特定の周期成分の消去や不規則変動 ノイズ の低減に汎用されている統計手法である. ここでは, 周期時系列をコサイン関数で近似し, その移動平均により周期成分のがどのように変化するのか等について検討する. また, 気温の実測値に移動平均を適用した結果についてフーリエ変換も併用して考察する. 単純移動平均の計算式移動平均には,
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. エネルギーギャップとrllouゾーン ブリルアン領域,t_8.. 周期ポテンシャル中の電子とエネルギーギャップ 簡単のため 次元に間隔 で原子が並んでいる結晶を考える 右方向に進行している電子の波は 間隔 で規則正しく並んでいる原子が作る格子によって散乱され 左向きに進行する波となる 波長 λ が の時 r の反射条件 式を満たし 両者の波が互いに強め合い 定在波を作る つまり 式 式を満たす波は
2009 年 11 月 16 日版 ( 久家 ) 遠地 P 波の変位波形の作成 遠地 P 波の変位波形 ( 変位の時間関数 ) は 波線理論をもとに P U () t = S()* t E()* t P() t で近似的に計算できる * は畳み込み積分 (convolution) を表す ( 付録
遠地 波の変位波形の作成 遠地 波の変位波形 ( 変位の時間関数 ) は 波線理論をもとに U () t S() t E() t () t で近似的に計算できる は畳み込み積分 (convolution) を表す ( 付録 参照 ) ここで St () は地震の断層運動によって決まる時間関数 1 E() t は地下構造によって生じる種々の波の到着を与える時間関数 ( ここでは 直達 波とともに 震源そばの地表での反射波や変換波を与える時間関数
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経済学第 4 章資源配分と所得分配の決定 (2) 4.2 所得分配の決定 中村学園大学吉川卓也 1 所得を決定する要因 資源配分が変化する過程で 賃金などの生産要素価格が変化する 生産要素価格は ( 賃金を想定すればわかるように ) 人々の所得と密接な関係がある 人々の所得がどのように決まるかを考えるために 会社で働いている人を例にとる 2 (1) 賃金 会社で働いている人は 給与を得ている これは
LEDの光度調整について
光測定と単位について 目次 1. 概要 2. 色とは 3. 放射量と測光量 4. 放射束 5. 視感度 6. 放射束と光束の関係 7. 光度と立体角 8. 照度 9. 照度と光束の関係 10. 各単位の関係 11. まとめ 1/6 1. 概要 LED の性質を表すには 光の強さ 明るさ等が重要となり これらはその LED をどのようなアプリケーションに使用するかを決定するために必須のものになることが殆どです
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地学 b 第 4 回地球大気の構造と熱収支 ~ 地球の気候の概要 ~ * 大気の組成 * 気圧 * 大気の鉛直構造 * 地球気候の概要 * 太陽放射の季節 緯度変化 * 放射エネルギー収支 輸送 * 地球の平均的大気循環 * 温室効果と地球温暖化 地球大気の平均組成 ( 体積比 ) 地上 80km くらいまで この組成は変わらない 新しい高校地学の教科書 より 地上 80km くらいまで この組成は変わらない
WTENK5-6_26265.pdf
466 2014年秋季 極域 寒冷域研究連絡会 の報告 海 カラ海 北大西洋 北米大陸の北部 東アジアで が多重に見られることが多い 南極昭和基地 69.0 S, 寒気質量の減少傾向が 中央シベリアの内陸部とベー 39.6 E における PANSY レーダー Sato et al.2014 リング海で寒気質量の増加傾向が5つの再解析データ のデータは このような小さな に共通して見られた 中央シベリアの内陸部の寒気質
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材料力学講義 (3) 応力と変形 Ⅲ ( 曲げモーメント, 垂直応力度, 曲率 ) 今回は, 曲げモーメントに関する, 断面力 - 応力度 - 変形 - 変位の関係について学びます 1 曲げモーメント 曲げモーメント M 静定力学で求めた曲げモーメントも, 仮想的に断面を切ることによって現れる内力です 軸方向力は断面に働く力 曲げモーメント M は断面力 曲げモーメントも, 一つのモーメントとして表しますが,
DE0087−Ö“ª…v…›
酸性雨研究センター 2 アジアで増え続けるNOxとVOCs 増え続けるNO2濃度 衛星観測結果 アジアでは 急速な経済発展に伴って オゾ ンの原因物質であるNOx排出量が著しく増え ていると考えられる これを示す証拠として 最 近 対流圏観測衛星GOMEによるNO 2の対 流圏カラム濃度分布の結果が発表された (Richterら, 2005) 図2-1は 東アジアにおけ る1996年と2002年の1月のNO2対流圏濃度
コロイド化学と界面化学
環境表面科学講義 http://res.tagen.tohoku.ac.jp/~liquid/mura/kogi/kaimen/ E-mail: [email protected] 村松淳司 分散と凝集 ( 平衡論的考察! 凝集! van der Waals 力による相互作用! 分散! 静電的反発力 凝集 分散! 粒子表面の電位による反発 分散と凝集 考え方! van der Waals
0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生
0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生まれ, コンピューテーショナルフォトグラフィ ( 計算フォトグラフィ ) と呼ばれている.3 次元画像認識技術の計算フォトグラフィへの応用として,
木村の物理小ネタ 単振動と単振動の力学的エネルギー 1. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -Kx の形で表されるが, x = 0 の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合
単振動と単振動の力学的エネルギー. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -x の形で表されるが, x = の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合いの位置 である たとえば, おもりをつるしたばねについて, ばねの弾性力を考えるときは, ばねの自然長を x = とし, おもりの単振動で考える場合は, おもりに働く力がつり合った位置を
DVIOUT-SS_Ma
第 章 微分方程式 ニュートンはリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見した という有名な逸話があります 無重力の宇宙船の中ではリンゴは落ちないで静止していることを考えると 重力が働くと始め静止しているものが動き出して そのスピードはどんどん大きくなる つまり速度の変化が現れることがわかります 速度は一般に時間と共に変化します 速度の瞬間的変化の割合を加速度といい で定義しましょう 速度が変化する, つまり加速度がでなくなるためにはその原因があり
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11 Application Note 光測定と単位について 1. 概要 LED の性質を表すには 光の強さ 明るさ等が重要となり これらはその LED をどのようなアプリケーションに使用するかを決定するために必須のものになることが殆どです しかし 測定の方法は多種存在し 何をどのような測定器で測定するかにより 測定結果が異なってきます 本書では光測定とその単位について説明していきます 2. 色とは
データ解析
データ解析 ( 前期 ) 最小二乗法 向井厚志 005 年度テキスト 0 データ解析 - 最小二乗法 - 目次 第 回 Σ の計算 第 回ヒストグラム 第 3 回平均と標準偏差 6 第 回誤差の伝播 8 第 5 回正規分布 0 第 6 回最尤性原理 第 7 回正規分布の 分布の幅 第 8 回最小二乗法 6 第 9 回最小二乗法の練習 8 第 0 回最小二乗法の推定誤差 0 第 回推定誤差の計算 第
相対性理論入門 1 Lorentz 変換 光がどのような座標系に対しても同一の速さ c で進むことから導かれる座標の一次変換である. (x, y, z, t ) の座標系が (x, y, z, t) の座標系に対して x 軸方向に w の速度で進んでいる場合, 座標系が一次変換で関係づけられるとする
相対性理論入門 Lorentz 変換 光がどのような座標系に対しても同一の速さ で進むことから導かれる座標の一次変換である. x, y, z, t ) の座標系が x, y, z, t) の座標系に対して x 軸方向に w の速度で進んでいる場合, 座標系が一次変換で関係づけられるとすると, x A x wt) y y z z t Bx + Dt 弨弱弩弨弲弩弨弳弩弨弴弩 が成立する. 図 : 相対速度
s とは何か 2011 年 2 月 5 日目次へ戻る 1 正弦波の微分 y=v m sin ωt を時間 t で微分します V m は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y=v m sin u u=ωt と置きますと dy dt dy du du dt d du V m sin u d dt
とは何か 0 年 月 5 日目次へ戻る 正弦波の微分 y= in を時間 で微分します は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y= in u u= と置きますと y y in u in u (co u co になります in u の は定数なので 微分後も残ります 合成関数の微分法ですので 最後に u を に戻しています 0[ra] の co 値は [ra] の in 値と同じです その先の角
様々なミクロ計量モデル†
担当 : 長倉大輔 ( ながくらだいすけ ) この資料は私の講義において使用するために作成した資料です WEB ページ上で公開しており 自由に参照して頂いて構いません ただし 内容について 一応検証してありますが もし間違いがあった場合でもそれによって生じるいかなる損害 不利益について責任を負いかねますのでご了承ください 間違いは発見次第 継続的に直していますが まだ存在する可能性があります 1 カウントデータモデル
運動方程式の基本 座標系と変数を導入 (u,v) ニュートンの第一法則 力 = 質量 加速度 大気や海洋に加わる力を, 思いつくだけ挙げてみよう 重力, 圧力傾度力, コリオリ力, 摩擦力 水平方向に働く力に下線をつけよう. したがって水平方向の運動方程式は 質量 水平加速度 = コリオリ力 + 圧
2. 潜水方程式系の導出 見延庄士郎 ( 海洋気候物理学研究室 ) [email protected] 第 1 回まとめ 1/2 二つの変数の関係の強さを表す統計量は相関であり, 最小値は -1, 最大値は +1, 無相関は である. 過去数十年間の ( 気象庁は 3 年 ) 月ごとの平均値を, 月平均データの平年値または気候値という. 観測値から平年値を引いたものが, 偏差である.
物理演習問題
< 物理 > =0 問 ビルの高さを, ある速さ ( 初速 をとおく,において等加速度運動の公式より (- : -= t - t : -=- t - t (-, 式よりを消去すると t - t =- t - t ( + - ( + ( - =0 0 t t t t t t ( t + t - ( t - =0 t=t t=t t - 地面 ( t - t t +t 0 より, = 3 図 問 が最高点では速度が
木村の物理小ネタ ケプラーの第 2 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という) が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に
ケプラーの第 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に関する面積速度の大きさ という 定点 O まわりを回る面積速度の導き方導き方 A ( x( + D, y( + D v ( q r ( A ( x (, y( 動点 P が xy 座標平面上を時刻
木村の理論化学小ネタ 緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 共役酸と共役塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と共役酸 共役塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA + H 3 A にお
緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 酸と塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と酸 塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA H 3 A において, O H O ( HA H A ) HA H O H 3O A の反応に注目すれば, HA が放出した H を H O が受け取るから,HA は酸,H O は塩基である HA H O H 3O A
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経済学第 3 章の決定とその変化 3.2 需要曲線のシフトと財のの変化 中村学園大学吉川卓也 1 代替財のの変化 みかんのが上昇 ( 低下 ) すると みかんの代替財であるりんごの需要曲線は右 ( 左 ) へシフトする ( 第 2 章 ) 図 3.2は みかんのが上昇したことによりりんごの需要曲線が右シフトしたとき りんごがどのように変化するかを示している みかんの上昇前 : りんごの供給曲線 とりんごの需要曲線
資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)
地球温暖化対策基本法案 ( 環境大臣案の概要 ) 平成 22 年 2 月 環境省において検討途上の案の概要であり 各方面の意見を受け 今後 変更があり得る 1 目的この法律は 気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ地球温暖化を防止すること及び地球温暖化に適応することが人類共通の課題であり すべての主要国が参加する公平なかつ実効性が確保された地球温暖化の防止のための国際的な枠組みの下に地球温暖化の防止に取り組むことが重要であることにかんがみ
Problem P5
問題 P5 メンシュトキン反応 三級アミンとハロゲン化アルキルの間の求核置換反応はメンシュトキン反応として知られている この実験では DABCO(1,4 ジアザビシクロ [2.2.2] オクタン というアミンと臭化ベンジルの間の反応速度式を調べる N N Ph Br N N Br DABCO Ph DABCO 分子に含まれるもう片方の窒素も さらに他の臭化ベンジルと反応する可能性がある しかし この実験では
木村の理論化学小ネタ 熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関
熱化学方程式と反応熱の分類発熱反応と吸熱反応化学反応は, 反応の前後の物質のエネルギーが異なるため, エネルギーの出入りを伴い, それが, 熱 光 電気などのエネルギーの形で現れる とくに, 化学変化と熱エネルギーの関係を扱う化学の一部門を熱化学という 発熱反応反応前の物質のエネルギー 大ネルギ熱エネルギーー小エ反応後の物質のエネルギー 吸熱反応 反応後の物質のエネルギー 大ネルギー熱エネルギー小エ反応前の物質のエネルギー
多次元レーザー分光で探る凝縮分子系の超高速動力学
波動方程式と量子力学 谷村吉隆 京都大学理学研究科化学専攻 http:theochem.kuchem.kyoto-u.ac.jp TA: 岩元佑樹 [email protected] ベクトルと行列の作法 A 列ベクトル c = c c 行ベクトル A = [ c c c ] 転置ベクトル T A = [ c c c ] AA 内積 c AA = [ c c c ] c =
基礎化学 Ⅰ 第 5 講原子量とモル数 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1
第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1 つの質量は? 水素原子は,0.167 10-23 g 酸素原子は,2.656 10-23 g 炭素原子は,1.993 10-23 g 原子の質量は,
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窓ガラスの省エネルギー対策 遮蔽対策の必要性 建物の屋根 壁などの断熱対策は検討されますが 意外に見落とされていたのが窓ガラスの省エネルギー対策 遮蔽対策です 最近では 窓ガラスの省エネルギー対策は重要なテーマとして位置付けられており 検討 対策がおこなわれています ゼロコン株式会社 建物室内が暑くなる原因 建物内に侵入する熱の割合 効果的な省エネ対策をするには? 建物室内が暑くなる原因 建物内に侵入する熱の割合
強度のメカニズム コンクリートは 骨材同士をセメントペーストで結合したものです したがって コンクリート強度は セメントペーストの接着力に支配されます セメントペーストの接着力は 水セメント比 (W/C 質量比 ) によって決められます 水セメント比が小さいほど 高濃度のセメントペーストとなり 接着
コンクリートの強度 コンクリートの最も重要な特性は強度です ここでは まず コンクリート強度の基本的特性について解説し 次に 呼び強度および配合強度がどのように設定されるか について説明します 強度のメカニズム 強度の影響要因 強度性状 構造物の強度と供試体強度 配合 ( 調合 ) 強度と呼び強度の算定 材料強度のばらつき 配合強度の設定 呼び強度の割増し 構造体強度補正値 舞鶴市および周辺部における構造体強度補正値
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課題アプローチ技法 Ⅲ 73070310 後藤佑介テーマ 住宅用太陽光発電システムの利用効果 1. はじめに近年 地球温暖化問題に関心が集まっている その要因である二酸化炭素は私たちの生活を支える電力利用から排出される 二酸化炭素の排出を削減するためには再生可能エネルギー利用の技術が必要である その技術の一つである太陽光発電システム (PV システム ) はクリーンで無公害なエネルギーとして大きな期待が寄せられている
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システム創成学基礎 - 観測と状態 - 古田一雄 システムの状態 個別の構成要素の状態の集合としてシステムの状態は記述できる 太陽系の状態 太陽の状態 s 0 = {x 0,y 0,z 0,u 0,v 0,w 0 } 水星の状態 s 1 = {x 1,y 1,z 1,u 1,v 1,w 1 } 金星の状態 s 2 = {x 2,y 2,z 2,u 2,v 2,w 2 } 太陽系の状態 S={s 0,s
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熱 学 Ⅲ 講義資料 化学反応のエクセルギー解析 京都 芸繊維 学 学院 芸科学研究科機械システム 学部 耕介准教授 2014/5/13 2014/5/9 1/23 なぜ, 化学反応を伴うエクセルギーを学ぶのか?? 従来までに学んだ熱 学 エンジンやガスタービンの反応器は, 外部加熱過程 ( 外部から熱を加える過程 ) に置き換えていた. 実際には化学反応を伴うため, 現実的. 化学反応 を伴う熱
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第 14 回モールの定理 ( 単純梁の場合 ) ( モールの定理とは何か?p.11) 例題 下記に示す単純梁の C 点のたわみ角 θ C と, たわみ δ C を求めよ ただし, 部材の曲げ 剛性は材軸に沿って一様で とする C D kn B 1.5m 0.5m 1.0m 解答 1 曲げモーメント図を描く,B 点の反力を求める kn kn 4 kn 曲げモーメント図を描く knm 先に得られた曲げモーメントの値を
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反応工学 Reactio Egieeig 講義時間 ( 場所 : 火曜 2 限 (8- 木曜 2 限 (S-2 担当 : 山村 高さ m Quiz: 反応器単価 Q. 炭素鋼で作られた左図のような反応器を発注する atm で運転するとして 製造コストはいくらか 反応器体積 7.9 m 3 直径 m a. $ 9,8 b. $ 98, c. $98, 8 円 /$, 29// ( 千 6 万円 出典
スライド 1
暫定版修正 加筆の可能性あり ( 付録 ) 準備 : 非線形光学効果 (). 絵解き : 第二高調波発生. 基本波の波動方程式 3. 第二高調波の波動方程式 4. 二倍分極振動 : ブランコ 5. 結合波動方程式へ 6. 補足 : 非線形電気感受率 ( 複素数 ) 付録 43 のアプローチ. 分極振動とは振動電場に誘われて伸縮する電気双極子の集団運動. 電気感受率と波動方程式の関係を明らかにする 3.
14 化学実験法 II( 吉村 ( 洋 mmol/l の半分だったから さんの測定値は くんの測定値の 4 倍の重みがあり 推定値 としては 0.68 mmol/l その標準偏差は mmol/l 程度ということになる 測定値を 特徴づけるパラメータ t を推定するこの手
14 化学実験法 II( 吉村 ( 洋 014.6.1. 最小 乗法のはなし 014.6.1. 内容 最小 乗法のはなし...1 最小 乗法の考え方...1 最小 乗法によるパラメータの決定... パラメータの信頼区間...3 重みの異なるデータの取扱い...4 相関係数 決定係数 ( 最小 乗法を語るもう一つの立場...5 実験条件の誤差の影響...5 問題...6 最小 乗法の考え方 飲料水中のカルシウム濃度を
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講義内容 講義内容 次元ベクトル 関数の直交性フーリエ級数 次元代表的な対の諸性質コンボリューション たたみこみ積分 サンプリング定理 次元離散 次元空間周波数の概念 次元代表的な 次元対 次元離散 次元ベクトル 関数の直交性フーリエ級数 次元代表的な対の諸性質コンボリューション たたみこみ積分 サンプリング定理 次元離散 次元空間周波数の概念 次元代表的な 次元対 次元離散 ベクトルの直交性 3
Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_5_9章.indd
第7章57766 検定と推定 サンプリングによって得られた標本から, 母集団の統計的性質に対して推測を行うことを統計的推測といいます 本章では, 推測統計の根幹をなす仮説検定と推定の基本的な考え方について説明します 前章までの知識を用いて, 具体的な分析を行います 本章以降の知識は操作編での操作に直接関連していますので, 少し聞きなれない言葉ですが, 帰無仮説 有意水準 棄却域 などの意味を理解して,
13章 回帰分析
単回帰分析 つ以上の変数についての関係を見る つの 目的 被説明 変数を その他の 説明 変数を使って 予測しようというものである 因果関係とは限らない ここで勉強すること 最小 乗法と回帰直線 決定係数とは何か? 最小 乗法と回帰直線 これまで 変数の間の関係の深さについて考えてきた 相関係数 ここでは 変数に役割を与え 一方の 説明 変数を用いて他方の 目的 被説明 変数を説明することを考える
