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1 生活道路の交通安全確保に関する地方自治体等の 施策の実態調査 報告書 平成 29 年 3 月 国土交通省総合政策局

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3 目次第 1 章調査の目的等 調査の目的 意見交換会の開催概要... 1 第 2 章生活道路に関する交通事故の分析 整理及び傾向把握 交通事故全体の発生状況... 3 (1) 交通事故発生件数 死者数 負傷者数の推移... 3 (2) 年齢層別の死者数 死傷者数... 4 (3) 状態別の死者数 死傷者数... 6 (4) 諸外国における交通事故発生状況 生活道路における交通事故発生状況... 8 (1) 車道幅員別の交通事故発生状況... 8 (2) 自宅付近における交通事故発生状況 生活道路に関する交通安全上の課題の整理 (1) 交通事故の発生状況より (2) 第 10 次交通安全基本計画における視点より (3) 社会的に大きく報道された事故等 (4) 生活道路の交通安全上の課題の整理 第 3 章地方自治体や地域の企業 住民 団体等による生活道路の交通安全に関する施策 取組や抱えている課題 その他国の交通安全対策への要望等に関する調査 生活道路の交通安全確保のための対策に関する地方自治体アンケート調査 (1) 実施概要 ) 実施の目的 ) アンケート実施概要 ) アンケートの構成 ) 結果概要 (2) アンケート調査結果 ) 交通安全計画の策定状況 ( 問 ) ) 自治体内の生活道路の交通安全上の課題 ( 問 問 5) ) 過去 3 年間に実施している対策 ( 問 ) ) 取組実施の成果 効果 ( 問 ) ) 取組実施にあたっての課題 ( 問 6-9) ) 生活道路の交通安全対策に関する国への要望 ( 問 7) 第 4 章生活道路の交通安全確保に関する好事例 好事例の抽出 生活道路の交通安全確保に関する好事例 (1) 高齢者に関する課題に対する取組事例 (2) 子供に関する課題に対する取組事例

4 (3) 交通環境に関わる課題に対する取組事例 (4) 社会的な課題に対する取組事例 (5) その他の取組事例 第 5 章地方自治体の抱える主要な課題への対応案の検討 地方自治体の抱える課題 主要な課題への対応事例等 (1) 対策の必要箇所や地域のニーズの把握 (2) 自宅にこもりがちな方への周知徹底 (3) 必要な予算の確保 (4) 関係者間の調整 協力体制の構築 (5) 成果 効果の把握や評価 第 6 章まとめ 巻末資料 ( アンケート調査票及び一部集計結果 )

5 第 1 章調査の目的等 1. 調査の目的我が国の交通死亡事故件数全体のうち 生活道路における死亡事故の発生割合はやや増加傾向にあり 生活道路における死亡事故件数は 増減しながら変動しており安定した減少傾向にはなっていない また 交通事故死者数を状態別で見ると 歩行中 自転車乗用中の死者数の割合は全体の約半分を占め 主な欧米諸国と比較して 2~3 倍となっている このような状況から 平成 28 年 3 月に制定された第 10 次交通安全基本計画においても歩行者や自転車が多く通行する生活道路における安全の一層の確保が重要とされており 今後 交通事故死者数を減少させていくためには 交通事故の発生地域 場所 形態等を分析し よりきめ細かな対策を効果的かつ効率的に実施していく必要がある このため 本調査は 現在の地方自治体や地域住民等による生活道路の交通安全対策の実態を把握 分析するとともに好事例を集約し 関係省庁及び地方自治体と共有することにより 生活道路における効果的かつ効率的な交通安全対策の実施を推進することを目的とする 2. 意見交換会の開催概要下記の参加者からなる意見交換会を実施し 意見を伺いながら作業を進めた ( 有識者 ) 久保田尚埼玉大学大学院理工学研究科教授西田泰公益財団法人交通事故総合分析センター研究部特別研究員兼研究第一課長福島恵一世田谷区土木部交通安全自転車課交通安全自転車担当係長松浦常夫実践女子大学人間社会学部教授 50 音順 ( 関係機関 ) 中川誠内閣府政策統括官 ( 共生社会政策担当 ) 付参事官 ( 交通安全対策担当 ) 付交通安全企画調査専門職勝又憲彦警察庁交通局交通規制課課長補佐中村徹平文部科学省初等中等教育局健康教育 食育課課長補佐西村大司国土交通省総合政策局総務課交通安全対策室室長竹下卓宏国土交通省道路局環境安全課道路交通安全対策室課長補佐秋山岳彦国土交通省自動車局安全政策課安全監理室専門官 第 1 回意見交換会 ( 平成 28 年 12 月 1 日 ) 時点 敬称略 ( 事務局 ) 国土交通省総合政策局総務課交通安全対策室 パシフィックコンサルタンツ株式会社 1

6 < 検討事項 > 生活道路に関する交通事故の分析 整理及び傾向把握について 生活道路の交通安全確保に関する地方自治体等の施策に関するアンケート調査について 生活道路の交通安全対策好事例について < スケジュール > 第 1 回平成 28 年 12 月 1 日 ( 木 ) 第 2 回平成 29 年 2 月 22 日 ( 水 ) < アンケート調査 > 調査遂行の過程において 全国の自治体を対象とした 生活道路の交通安全確保に関する地方自治 体等の施策に関するアンケート調査 を実施した 調査概要 実施期間: 平成 28 年 12 月 19 日 ( 月 )~ 平成 29 年 1 月 20 日 ( 金 ) 調査対象: 全国の都道府県 市区町村 ( 東京都特別区を含む )1,788 自治体 有効回答数:1,104 サンプル 調査内容及び結果については第 3 章に掲載する 本調査における生活道路の定義等について 生活道路 の明確な定義はないが 本調査においては 主として地域住民の日常生活に利用される道路で 自動車の通行よりも歩行者 自転車の安全確保が優先されるべき道路 とする 交通事故データについては 便宜上 車道幅員 5.5m 未満の道路 を生活道路としてデータの整理 分析を行い 補足として自宅からの距離別の交通事故発生状況等のデータによる分析も実施する また アンケート調査及びその他事例調査 好事例の選定を行う上では 生活道路 を場所で限定せず 交通事故全体の発生状況及び生活道路で多く発生している交通事故の当事者や要因に着目して広く事例収集を行うものとする 2

7 第 2 章生活道路に関する交通事故の分析 整理及び傾向把握 1. 交通事故全体の発生状況 (1) 交通事故発生件数 死者数 負傷者数の推移道路交通事故死者数は 昭和 20 年代後半以降 とりわけ昭和 30 年代から 40 年代半ばにかけ著しく増加し 昭和 45 年のピーク時には 16,765 人に達した その後 減少に転じ 昭和 54 年には 8,466 人となったものの 再び増加に転じ 平成 4 年に 11,452 人となり 二度目のピークを迎えた 以降は 長期的には減少傾向にあり 平成 27 年中の死者数は 4,117 人 ( 前年比 +4 人 ) で 15 年ぶりに増加に転じたものの 翌 28 年には 3,904 人 ( 前年比 -213 人 ) となり 昭和 24 年以来 67 年ぶりの 3 千人台となった 負傷者数は平成 28 年には 618,853 人となり 平成 16 年のピーク時 (118 万 3,617 人 ) の約半数まで減少している 18,000 事)16, 昭和 平成 年 14,000 12, , , , ,000 2, 死者数 負傷者数 交通事故発生件数 140 故件数 負傷者数(万件 万人)死者数(人図 2-1 交通事故発生件数 死者数 負傷者数の長期推移 昭和 34 年までは 軽微な被害事故 (8 日未満の負傷 2 万円以下の物的損害 ) は含まない 昭和 40 年までの件数は 物損事故を含む 昭和 46 年以前は 沖縄県を含まない 資料 ) 平成 28 年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について ( 警察庁交通局 ) より作成 3

8 者数(人平成 年死傷者数(千人平成 年死(2) 年齢層別の死者数 死傷者数 年齢層別の死者数を見ると 65 歳以上の高齢者が最も多く 全死者数の半数以上を占めている 死傷者数では 20 代 ~40 代が多く それぞれ全体の約 2 割を占めている 3,000 2,500 2,000 1,500 )1, 歳以下 16~19 歳 20~29 歳 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 65 歳以上 図 2-2 年齢層別死者数の推移 ) 歳以下 16~19 歳 20~29 歳 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 65 歳以上 図 2-3 年齢層別死傷者数の推移 資料 ) 交通事故統計年報平成 27 年版 (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 4

9 平成 27 年における年齢層別の死者数割合を見ると 65 歳以上の高齢者が最も多く 全死者数の 半数以上を占めている また 65 歳以上について状態別の内訳を見ると 歩行中が半数を占めてい る 15 歳以下 2% 65 歳以上 54% 16~19 歳 4% 30~39 歳 7% 20~29 歳 7% 40~49 歳 9% 50~59 歳 10% 60~64 歳 7% 60~64 歳 6% 65 歳以上 15% 50~59 歳 13% 40~49 歳 18% 15 歳以下 7% 20~29 歳 18% 30~39 歳 18% 16~19 歳 5% 図 2-4 年齢層別の死者数割合 (H27) 図 2-5 年齢層別の死傷者数割合 (H27) 歩行中 48% 自動車乗車中 28% 自転車乗用中 17% 二輪車乗車中 2% 原付乗車中 5% 図 2-6 状態別死者数割合 (65 歳以上 H27) 資料 ) 交通事故統計年報平成 27 年版 (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 5

10 者数(人平成 年死傷者数(千人平成 年死(3) 状態別の死者数 死傷者数状態別の死傷者数の推移を見ると 平成 20 年以降歩行中の死者数が自動車乗車中を上回って最も多くなっており 平成 27 年では死者数全体の約 4 割を占めている 死傷者数では 自動車乗車中が最も多く 次いで自転車乗用中 二輪車乗車中が多い 3,000 2,500 2,000 1,500 )1, 自動車乗車中二輪車乗車中自転車乗用中 歩行中 その他 図 2-7 状態別交通事故死者数の推移 )100 0 自動車乗車中二輪車乗車中自転車乗用中 歩行中 その他 図 2-8 状態別交通事故死傷者数の推移 資料 ) 交通事故統計年報平成 27 年版 (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 6

11 (4) 諸外国における交通事故発生状況 交通事故死者数を欧米諸国と比較すると 日本は歩行中 自転車乗用中の占める割合が高く 人口 あたりの歩行中及び自転車乗用中の死者数は 先進国の中でも最下位となっている 51.5 図 2-9 主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率 (H26) 資料 ) 平成 28 年交通安全白書 ( 内閣府 ) 歩行者 自転車乗用中 イギリス フランス カナダ ドイツ イタリア アメリカ 日本 ( 人 ) 図 2-10 人口 10 万人あたり死者数 ( 歩行中 自転車乗用中 H26) 死者数は 30 日死者数 資料 ) 交通事故死者数 :Road Safety Annual Report 2016(IRTAD) 人口 :Demographic Yearbook 2014(United Nations) 7

12 死亡事故件数(件満が占める割合死傷事故件数(千件満が占める割合2. 生活道路における交通事故発生状況 (1) 車道幅員別の交通事故発生状況 1) 死亡事故 死傷事故件数の推移車道幅員別の死亡事故件数を見ると 幹線道路 ( 幅員 5.5m 以上の道路 ) の事故件数は減少傾向にあるが 生活道路 ( 幅員 5.5m 未満の道路 ) は増減しながら変動しており 安定した減少傾向にはない 死傷事故件数は 幹線道路 生活道路ともに減少傾向にあり 5.5m 未満が占める割合は死亡事故 死傷事故ともに大きな変化は見られない 7,000 6,000 5, % 15.2% 16.2% 15.6% 16.3% 16.5% 15.4% 16.6% 17% 16% 4,000 3, % 4, % 4,265 4,022 4,016 3,833 3,558 3,509 3,325 3,269 15% 2,000 1,000 0 )5, 平成 年 5.5m 未満 5.5m 以上 その他の道路 5.5m 未満が占める割合 14% 13% 5.5m 未図 2-11 車道幅員別の死亡事故件数 1, % 25.3% 25.2% 24.8% 25.0% 24.8% 24.4% 24.1% 24.0% 23.6% % 25% 24% 23% 22% ) 平成 年 5.5m 未満 5.5m 以上 その他の道路 5.5m 未満が占める割合 21% 20% 5.5m 未図 2-12 車道幅員別の死傷事故件数 資料 ) 交通事故統計年報平成 27 年版 (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 8

13 2) 状態別死傷者数の割合 状態別に見ると 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上の道路に比べて 死者数では原付と自転 車 死傷者数では歩行者と自転車の占める割合が高い 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m 未満 28% 7% 11% 23% 30% 1% 5.5m 以上 33% 12% 5% 12% 38% 自動車自動二輪原付自転車歩行者その他 図 2-13 車道幅員別状態別死者数の割合 (H27) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m 未満 53% 5% 8% 24% 10% 5.5m 以上 71% 5% 5% 12% 7% 自動車自動二輪原付自転車歩行者その他 図 2-14 車道幅員別状態別死傷者数の割合 (H27) 資料 )( 公財 ) 交通事故総合分析センターの集計結果より作成 9

14 3) 年齢層別死傷者数の割合 年齢層別の死傷者数を見ると 15 歳以下の子供と 65 歳以上の高齢者は他の年齢層に比べて幅 員 5.5m 未満の道路における死者 / 死傷者の占める割合が高い 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 15 歳以下 29% 71% 16~19 歳 7% 93% 20~29 歳 10% 90% 30~39 歳 10% 90% 40~49 歳 11% 89% 50~59 歳 15% 85% 60~64 歳 18% 82% 歳 21% 79% 75 歳以上 20% 80% 5.5m 未満 5.5m 以上 図 2-15 年齢層別 車道幅員別死者数割合 (H27) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 15 歳以下 32% 68% 16~19 歳 29% 71% 20~29 歳 22% 78% 30~39 歳 21% 79% 40~49 歳 21% 79% 50~59 歳 21% 79% 60~64 歳 22% 78% 歳 25% 75% 75 歳以上 29% 71% 5.5m 未満 5.5m 以上 図 2-16 年齢層別 車道幅員別死傷者数構成比 (H27) 資料 )( 公財 ) 交通事故総合分析センターの集計結果より作成 10

15 年齢層別死者数を状態別に見ると 幅員 5.5m 未満 / 以上ともに 子供と高齢者は歩行者 自転車の占める割合が他の年齢層に比べて高い また 幅員 5.5m 以上の道路では 16 歳以上の年齢層では年齢が上がるにつれて自転車 歩行者の割合が増加しているのに対し 5.5m 未満では ほとんどの年齢層で歩行者 自転車が 4 割以上を占めている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 15 歳以下 15% 5% 5% 15% 60% 16~19 歳 40% 40% 10% 20~29 歳 27% 23% 7% 23% 20% 30~39 歳 26% 19% 7% 11% 37% 40~49 歳 15% 27% 15% 15% 29% 50~59 歳 32% 13% 10% 24% 21% 60~64 歳 31% 8% 10% 19% 29% 2% 歳 35% 3% 13% 23% 25% 1% 75 歳以上 26% 9% 27% 34% 1% 自動車自動二輪原付自転車歩行者その他 図 2-17 年齢層別 状態別死者数割合 ( 車道幅員 5.5m 未満 H27) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 15 歳以下 34% 4% 2% 24% 36% 16~19 歳 39% 31% 9% 12% 9% 20~29 歳 43% 27% 6% 6% 18% 30~39 歳 37% 31% 4% 7% 20% 1% 40~49 歳 36% 28% 4% 7% 25% 50~59 歳 39% 19% 5% 9% 28% 60~64 歳 36% 11% 3% 17% 34% 歳 32% 3% 6% 16% 43% 75 歳以上 25% 3% 14% 56% 自動車自動二輪原付自転車歩行者その他 図 2-18 年齢層別 状態別死者数割合 ( 車道幅員 5.5m 以上 H27) 資料 )( 公財 ) 交通事故総合分析センターの集計結果より作成 11

16 年齢層別死傷者数を状態別に見ると 幅員 5.5m 未満 / 以上ともに 死者数と同様に子供と高齢 者では歩行者 自転車の占める割合が高い また 30 代以上では 年齢層が上がるにつれて 歩行者 自転車の占める割合が高くなっている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 15 歳以下 29% 50% 21% 16~19 歳 21% 7% 16% 52% 4% 20~29 歳 58% 7% 10% 19% 6% 30~39 歳 66% 6% 6% 15% 6% 40~49 歳 64% 7% 6% 16% 7% 50~59 歳 60% 6% 8% 18% 9% 60~64 歳 57% 3% 10% 20% 10% 歳 49% 11% 25% 13% 75 歳以上 36% 10% 29% 24% 自動車自動二輪原付自転車歩行者その他 図 2-19 年齢層別 状態別死傷者数割合 ( 車道幅員 5.5m 未満 H27) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 15 歳以下 53% 30% 17% 16~19 歳 37% 11% 14% 34% 5% 20~29 歳 71% 8% 7% 10% 4% 30~39 歳 79% 6% 4% 8% 4% 40~49 歳 78% 6% 4% 8% 4% 50~59 歳 77% 5% 4% 8% 6% 60~64 歳 75% 3% 5% 10% 7% 歳 67% 6% 14% 11% 75 歳以上 49% 6% 20% 24% 自動車自動二輪原付自転車歩行者その他 図 2-20 年齢層別 状態別死傷者数割合 ( 車道幅員 5.5m 以上 H27) 資料 )( 公財 ) 交通事故総合分析センターの集計結果より作成 12

17 4) 事故類型別事故件数の割合 事故類型別の交通事故件数を見ると 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上の道路に比べて車両 相互の出会い頭事故や 車両単独の路外逸脱事故の占める割合が高い 転倒 2% その他 3% 対背面通行中 5% 横断歩道横断中 5% 防護柵等 2% 路外逸脱 18% その他工作物 5% 車両単独 33% 列車 3% 車両相互 35% 人対車両 29% その他横断中 9% その他 10% 正面衝突 3% 電柱 標識 3% その他 2% 右折時 1% 出会い頭 28% 追突 1% 図 2-21 車道幅員別 事故類型別死亡事故件数の割合 ( 幅員 5.5m 未満 H27) 駐車車両 1% 路外逸脱 3% 転倒 2% 対背面通行中 3% 左折時 1% 電柱 標識 4% その他 5% 右折時 6% その他工作物 5% 防護柵等 6% 出会い頭 12% 列車車両単独 1% 21% 車両相互 40% 追突 6% 横断歩道横断中 10% 人対車両 38% 正面衝突 11% その他横断中 20% その他 6% 図 2-22 車道幅員別 事故類型別死亡事故件数の割合 ( 幅員 5.5m 以上 H27) 資料 )( 公財 ) 交通事故相総合分析センターの集計結果より作成 13

18 5) 法令違反別事故件数の割合第一当事者 ( 車両等 ) の法令違反別交通事故件数を見ると 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上に比べて一時不停止や安全不確認の割合が高くなっている また 死亡事故では操作不適の割合も高くなっている 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 5.5m 未満 1% 5% 4% 11% 20% 10% 8% 2% 14% 23% 3% 5.5m 以上 6% 4% 8% 3% 11% 17% 13% 2% 9% 25% 2% 信号無視 交差点安全進行違反 歩行者妨害 一時不停止 操作不適 漫然運転 脇見運転 動静不注視 安全不確認 その他 違反不明 図 2-23 車道幅員別 法令違反別の死亡事故件数割合 (1 当車両等 H27) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m 未満 2% 10% 2% 10% 5% 5% 9% 9% 36% 12% 0% 5.5m 以上 4% 5% 3% 3% 7% 10% 19% 13% 26% 11% 0% 信号無視 交差点安全進行違反 歩行者妨害 一時不停止 操作不適 漫然運転 脇見運転 動静不注視 安全不確認 その他 違反不明 図 2-24 車道幅員別 法令違反別の死傷事故件数割合 (1 当車両等 H27) 車両等には自動車 二輪車 自転車を含む 資料 )( 公財 ) 交通事故総合分析センターの集計結果より作成 14

19 第一当事者 ( 歩行者 ) の法令違反別交通事故件数を見ると 死亡事故では 幅員 5.5m 未満 / 以 上ともに信号無視の占める割合が高い また 死傷事故では 5.5m 以上に比べて 5.5m 未満では 飛び出しの割合が高くなっている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m 未満 45% 13% 8% 34% 5.5m 以上 57% 21% 10% 1% 10% 1% 信号無視横断方法等違反酩酊 徘徊飛出しその他違反不明 図 2-25 車道幅員別 法令違反別の死亡事故件数割合 (1 当歩行者 H27) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m 未満 20% 16% 2% 49% 14% 5.5m 以上 41% 28% 2% 21% 8% 信号無視横断方法等違反酩酊 徘徊飛出しその他違反不明 図 2-26 車道幅員別 法令違反別の死傷事故件数割合 (1 当歩行者 H27) 資料 )( 公財 ) 交通事故総合分析センターの集計結果より作成 15

20 6) 昼夜別の死傷事故件数割合 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上の道路に比べ昼間に発生する事故の割合が高くなっている H27 100% 100% 80% 36% 53% 80% 22% 30% 60% 夜 60% 夜 40% 20% 64% 47% 昼 40% 78% 20% 70% 昼 0% 5.5m 未満 5.5m 以上 0% 5.5m 未満 5.5m 以上 死亡事故 死傷事故 図 2-27 車道幅員別 昼夜別の死傷事故件数割合 (H27) 資料 ) 交通事故統計年報平成 27 年版 (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 16

21 7) 道路形状別の死亡事故件数割合 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上に比べて死亡 死傷事故ともに 信号なし交差点が占める 割合が高い 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m 未満 7% 38% 13% 40% 3% 5.5m 以上 19% 15% 14% 51% 1% 交差点 ( 信号あり ) 交差点 ( 信号なし ) 交差点付近単路踏切その他 図 2-28 幅員別 道路形状別の死亡事故件数割合 (H27) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 5.5m 未満 10% 49% 9% 32% 5.5m 以上 19% 16% 18% 47% 交差点 ( 信号あり ) 交差点 ( 信号なし ) 交差点付近単路踏切その他 図 2-29 幅員別 道路形状別の死傷事故件数割合 (H27) 資料 ) 交通事故統計年報平成 27 年版 (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 17

22 交差点部における事故について幅員別にみると 死亡事故の約 4 割が生活道路に関わる事故 (1 当側 2 当側いずれかの幅員が 5.5m 未満の交差点における事故 ) であり 1 当側が 5.5~13m 2 当側が 5.5m 未満の交差点における事故が占める割合が高い 1 当側 2 当側 大 大 7% 小 小 9% 小 =5.5m 未満中 =5.5m 以上大 =13.0m 以上 大 小 4% 中 大 7% 大 中 13% 中 中 32% 小 中 10% 小 大 2% 中 小 16% 41% 生活道路に関わる事故 図 2-30 交差点幅員別 (1 当側 2 当側 ) 死亡事故件数割合 (H27) 大 中 6% 大 小 3% 中 大 5% 大 大 6% 小 小 18% 48% 中 中 35% 中 小 10% 小 中 15% 小 大 3% 図 2-31 交差点幅員別 (1 当側 2 当側 ) 死傷事故件数割合 (H27) 資料 ) 交通統計平成 27 年版 (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 18

23 死者数(人0m以下の割合(2) 自宅付近における交通事故発生状況 1) 歩行者の事故歩行者の自宅からの距離別死者数の推移を見ると 自宅から 500m 以下の範囲における死者数が半数以上を占めている また 年齢層別では 65 歳以上の高齢者 特に 75 歳以上において 500m 以下の死者数が多くなっている 2,500 60% 2,000 1,500 55% 1, , % 500m 以下 500-1km 以下 1-2km 以下 02km 超過調査不能 500m 以下割合 図 2-32 自宅からの距離別の死者数 ( 歩行中 H27) 1, 歳以上死 m 以下 500-1km 以下 1-2km 以下 2km 超過 調査不能 図 2-33 年齢層別 自宅からの距離別死者数 ( 歩行中 H27) 資料 ) 事故統計データ (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 19

24 0m以下の割合歩行中の死傷者数は減少傾向にあり 自宅から 500m 以下が占める割合も減少傾向にある 年齢層別では 65 歳以上の高齢者と 15 歳以下の子供で 500m 以下の死傷者数が多い 死傷者数(千人80 50% 5) % H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H % % % 0 25% 500m 以下 500-1km 以下 1-2km 以下 02km 超過調査不能 500m 以下割合 図 2-34 自宅からの距離別の死傷者数 ( 歩行中 H27) 傷80 者 数(60 百 人28 17 ) 歳以下 16~24 歳 25~29 歳 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 歳 75 歳以上死500m 以下 500-1km 以下 1-2km 以下 2km 超過調査不能 図 2-35 年齢層別 自宅からの距離別の死傷者数 ( 歩行中 H27) 資料 ) 事故統計データ (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 20

25 死者数(人0m以下の割合者数(人15 歳以下 16~24 歳 25~29 歳 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 歳 75 歳以上死2) 自転車の事故自宅からの距離別の自転車乗用中死者数の推移を見ると 自宅から 500m 以下の範囲における死者が 3~4 割程度を占めている また 年齢層別では 歩行中と同様に 65 歳以上の高齢者 75 歳以上で 500m 以下の死者数が多い % % % ) % % H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 500m 以下 500-1km 以下 1-2km 以下 02km 超過調査不能 500m 以下割合 図 2-36 自宅からの距離別の死者数 ( 自転車乗用中 H27) 年齢層別 自宅からの距離別死者数 ( 自転車 H27) ) m 以下 500-1km 以下 1-2km 以下 2km 超過調査不能 図 2-37 年齢層別 自宅からの距離別の死者数 ( 自転車乗用中 H27) 資料 ) 事故統計データ (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 21

26 0m以下の割合傷者数(百人15 歳以下 16~24 歳 25~29 歳 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60~64 歳 歳 75 歳以上死自転車乗用中の死傷者数は減少傾向にあり 自宅から 500m 以下が占める割合も減少傾向にあ る 年齢層別では 15 歳以下の子供で 500m 以下の死傷者数が最も多く 次いで 16~24 歳の若 年層 65 歳以上の高齢者となっている % % % ) % H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 500m 以下 500-1km 以下 1-2km 以下 死傷者数(千人02km 超過調査不能 500m 以下割合 図 2-38 自宅からの距離別の死傷者数 ( 自転車乗用中 H27) ) m 以下 500-1km 以下 1-2km 以下 2km 超過調査不能 図 2-39 年齢層別 自宅からの距離別の死傷者数 ( 歩行中 H27) 資料 ) 事故統計データ (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) より作成 22

27 3) 事故類型別 自宅から 500m 以下の範囲における死亡事故を類型別に見ると 歩行者では横断中 自転車乗用 中では車両との出会い頭の事故が多い 歩行中 自転車乗用中 図 2-40 自宅から 500m 以内の死亡事故の類型 ( 左 : 歩行中 右 : 自転車乗用中 ) 資料 ) 生活道路における物理的デバイス等検討委員会資料 ( 国土交通省 ) 23

28 3. 生活道路に関する交通安全上の課題の整理生活道路の交通安全に関する施策や取組の調査を行うにあたり 交通事故の発生状況や 第 10 次交通安全基本計画 ( 中央交通安全対策会議 平成 28 年 3 月 ) における視点等を踏まえ 今後対策を推進してく必要があると考えられる生活道路の交通安全上の課題を整理した なお 交通事故の発生状況は全国的な傾向に基づいたものであり 必ずしも全ての地域にあてはまるものではなく 施策や取組の実施にあたっては各地域の交通環境や事故の発生状況等の実態を踏まえた検討が必要であると考えらえる (1) 交通事故の発生状況より 交通事故発生状況について 全国的な傾向としては以下の点が挙げられる 表 2-1 道路交通事故全体の発生状況カテゴリー特徴や傾向事故発生状況の推移 死者数は昭和 54 年以降長期的には減少傾向にあり 平成 27 年中の死者数は 4,117 人 ( 前年比 +4 人 ) で 15 年ぶりに増加に転じたものの 翌 28 年には 3,904 人 ( 前年比 -213 人 ) となり 昭和 24 年以来 67 年ぶりの 3 千人台となった 年齢別 死者数では 65 歳以上の高齢者が半数以上を占めており 内訳では歩行中の死者が半数を占める 死傷者数では 20~40 代が多く それぞれ全体の約 2 割を占めている 状態別 歩行中の死者数が最も多く 平成 27 年は全体の約 4 割を占めている 死傷者数では 自動車乗車中が最も多く 次いで自転車乗用中 二輪車乗車中が多い 欧米諸国と比較すると 日本は歩行中 自転車乗用中が全死者数に占める割合が高い 表 2-2 生活道路における交通事故発生状況カテゴリー特徴や傾向事故発生状況の推移 死亡事故件数は 幅員 5.5m 以上の道路では減少傾向にあるが 5.5m 未満の道路では増減を繰り返しており 安定的な減少傾向にはない 死傷事故件数は いずれも減少傾向にある 年齢層別 15 歳以下の子供と 65 歳以上の高齢者は 他の年齢層に比べて幅員 5.5m 未満の道路における死傷者の割合が高い (2~3 割 ) 状態別では 死者/ 死傷者ともに子供と高齢者は歩行者 自転車の占める割合が高い また 死者数では幅員 5.5m 以上では年齢層が高いほうが歩行者 自転車の占める割合が高いのに対し 5.5m 未満では ほとんどの年齢層で歩行者 自転車が4 割以上を占めている 状態別 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上の道路に比べて歩行者 自転車 原付の占める割合が高い 24

29 カテゴリー事故類型別第一当事者法令違反別時間帯別道路形状別自宅付近の事故 特徴や傾向 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上の道路に比べて車両相互の出会い頭事故や車両単独の路外逸脱事故が占める割合が高い (1 当車両等 ) 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上の道路に比べて 死亡 / 死傷事故ともに一時不停止や安全不確認の割合が高い (1 当歩行者 ) 死亡事故では幅員 5.5m 未満 / 以上の道路ともに信号無視の占める割合が高い また 5.5m 未満における死傷事故では 飛び出しの割合が高くなっている 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上の道路に比べて 昼間に発生する事故の割合が高い 幅員 5.5m 未満の道路では 5.5m 以上の道路に比べて 信号なし交差点 が占める割合が高い 交差点部における死亡事故のうち約 4 割が生活道路に関わるものであり 中でも 1 当側が幅員 5.5~13m 2 当側が 5.5m 未満の交差点の占める割合が高い 歩行中では 自宅から 500m 以内の死者数が半数以上を占め さらに年齢層別に見ると 65 歳以上 ( 特に75 歳以上 ) の高齢者が多い 死傷者数では高齢者に加え 15 歳以下の子供が多い 自転車乗用中では 自宅から 500m 以内の死者数が 3~4 割程度を占め 年齢層別に見ると 歩行者同様 65 歳以上 ( 特に75 歳以上 ) の高齢者が多い 死傷者数では高齢者に加え 15 歳以下の子供や16~24 歳の若年層が多くなっている 自宅から 500m 以内の死亡事故では 歩行者では横断中 自転車では出会い頭の占める割合が高い 25

30 (2) 第 10 次交通安全基本計画における視点より第 10 次交通安全基本計画 ( 中央交通安全対策会議 平成 28 年 3 月 ) では 道路交通の安全 の中で 交通事故による被害を減らすために重点的に対応すべき対象 のひとつとして 生活道路における安全確保 が挙げられている 図 2-41 道路交通の安全 の体系 資料 : 第 10 次交通安全基本計画 ( 中央交通安全対策会議 ) 26

31 生活道路における安全確保 では 事故発生状況等を踏まえた上で生活道路における安全の一層 の確保が重要であるとし 各地域における道路交通事情等を十分に踏まえ 各地域に応じた生活道路 を対象として以下のような対策を一層推進する必要があるとされている 自動車の速度抑制を図るための道路交通環境の整備 交通指導取締りの強化 安全な走行方法の普及 幹線道路を走行すべき自動車が生活道路へ流入することを防止するための幹線道路における交通安全対策及び交通流の円滑化等 資料 : 第 10 次交通安全基本計画 ( 中央交通安全対策会議 ) 27

32 また 講じようとする施策として 道路交通環境の整備 において以下の施策が挙げられている 主な部分のみ抜粋 (1) 生活道路等における人優先の安全 安心な歩行空間の整備ア生活道路における交通安全対策の推進科学的データや 地域の顕在化したニーズ等に基づき抽出した交通事故の多いエリアにおいて 国 自治体 地域住民等が連携し 徹底した通過交通の排除や車両速度の抑制等のゾーン対策に取り組み 子供や高齢者等が安心して通行できる道路空間の確保を図る ( 以下省略 ) イ通学路等における交通安全の確保通学路における交通安全を確保するため 定期的な合同点検の実施や対策の改善 充実等の継続的な取組を支援するとともに 道路交通実態に応じ 警察 教育委員会 学校 道路管理者等の関係機関が連携し ハード ソフトの両面から必要な対策を推進する ( 以下省略 ) ウ高齢者 障害者等の安全に資する歩行空間等の整備 ( ア ) 高齢者や障害者等を含め全ての人が安全に安心して参加し活動できる社会を実現するため 駅 公共施設 福祉施設 病院等の周辺を中心に平坦性が確保された幅の広い歩道等を積極的に整備する ( 以下省略 ) ( イ ) 横断歩道 バス停留所付近の違法駐車等の悪質性 危険性 迷惑性の高い駐車違反に対する取締りを強化するとともに 高齢者 障害者等の円滑な移動を阻害する要因となっている歩道や視覚障害者誘導用ブロック上等の自動二輪車等の違法駐車についても 放置自転車等の撤去を行う市町村と連携を図りつつ積極的な取締りを推進する (4) 交通安全施設等の整備事業の推進イ歩行者 自転車対策及び生活道路対策の推進生活道路において人優先の考えの下 ゾーン 30 等の車両速度の抑制 通過交通の抑制 排除等の面的かつ総合的な交通事故対策を推進するとともに 少子高齢社会の進展を踏まえ 歩行空間のバリアフリー化及び通学路における安全 安心な歩行空間の確保を図る また 自転車利用環境の整備 無電柱化の推進 安全上課題のある踏切の対策等による歩行者 自転車の安全な通行空間の確保を図る 28

33 (3) 社会的に大きく報道された事故等 近年発生した交通事故のうち 報道等で大きく取り上げられたものについては 社会的な課題とし て 生活道路 / 幹線道路を問わず対策の必要性が認識されていると考えられる 1) 通学路の事故 平成 24 年 4 月に京都府亀岡市で発生した 登下校中の児童等の列に自動車が突入する事故を始 め 登下校中の児童等が死傷する事故が連続して発生したことを受け 文部科学省 国土交通省 警察庁により通学路の緊急合同点検が実施された 緊急合同点検では危険箇所 対策必要箇所の抽出 対策の策定 実施が行われ その後も市町村 ごとに通学路交通安全プログラムが策定され PDCA サイクルに基づいた継続的な取組が実施され ている 表 2-3 平成 24 年に発生した通学中の児童が巻き込まれた事故の例 時期 場所 事故内容 平成 24 年京都府亀岡市 府道において 集団登校中の児童の列に無免許運転の軽自動車が 4 月 突っ込み 3 名が死亡 7 名が重軽傷 千葉県館山市 県道において バス停でバスを待っていた児童らに軽自動車が突 っ込み 1 名が死亡 5 月 大阪府大阪市 府道において 歩道を歩いていた児童の列に軽自動車が突っ込み 1 名が死亡 2) 高齢ドライバーによる事故交通事故の総件数に占める高齢運転者関与事故の構成率は増加傾向にある 平成 28 年秋頃から 高齢ドライバーによる事故が連続して発生し 平成 28 年 11 月 15 日には 高齢運転者による交通事故防止対策に関する関係閣僚会議 が開催され 11 月 24 日には関係省庁局長級を構成員とする 高齢運転者交通事故防止ワーキングチーム も設置された 表 2-4 平成 28 年に発生した高齢ドライバーによる事故の例 時期 場所 事故内容 平成 28 年神奈川県横浜市 87 歳男性が運転していた軽トラックが集団登校中の小学生の列 10 月 に突っ込み 6 歳の男児が死亡 7 人が重軽傷 11 月 栃木県下野市 病院構内で 84 歳男性の乗用車がバス停に突っ込み 女性が死亡 2 人が怪我 東京都立川市 医療センターの駐車場において 83 歳の女性が運転する乗用車が歩道に突っ込み 2 名が死亡 東京都板橋区 86 歳男性の運転する乗用車がコンビニに突っ込み 2 人が怪我 29

34 図 2-42 高齢運転者が関与した交通事故発生状況 高齢運転者とは 原付以上 ( 特殊車を含む ) を運転している 65 歳以上の者をいう 資料 ) 警察庁 HP( 3) 運転中の携帯電話やスマートフォン操作が原因となった事故等平成 28 年 10 月に愛知県でスマートフォンを用いてゲームアプリを操作しながら運転していたトラックに小学生がはねられ死亡した 愛知県では同年 8 月にもゲームアプリの操作が原因の事故が発生しており こうした事故の防止を喫緊の課題とし 県知事が国に対し車両運転中の ながらスマホ 対策強化に関する要請活動を行った また 11 月には貸切バスの運転者が運転中にスマートフォンを用いてゲームアプリを操作する事案が発生 事故には至らなかったものの 事態を受け 国土交通省は事業者団体に乗務中の携帯電話による通話やスマートフォン操作の禁止の徹底を図るよう通知を行った 30

35 (4) 生活道路の交通安全上の課題の整理 交通事故の発生状況より 生活道路における事故発生状況を年齢層別に見ると 子供や高齢者の事故が多く 特に歩行中 自転車乗用中の事故が多い 幹線道路と比較して 年齢層に関わらず歩行中 自転乗用中死者の割合が高い 事故類型では車両単独や出会い頭事故( 車両相互 ) が多く 1 当の法令違反では一時不停止や安全不確認の割合が高い 道路形状別では 幹線道路と比較して信号なし交差点の占める割合が高い また 交差点部における死亡事故では 幅員 5.5~13m( 幹線 / 補助幹線道路 ) と 5.5m 未満 ( 生活道路 ) の交差する交差点における事故の割合が高い 時間帯別では夜間よりも昼間に多く事故が発生 第 10 次交通安全基本計画における視点より 推進すべき対策 自動車の速度抑制を図るための道路交通環境の整備 交通指導取締りの強化 安全な走行方法の普及 幹線道路を走行すべき自動車が生活道路へ流入することを防止するための幹線道路における交通安全対策及び交通流の円滑化等 具体の施策 徹底した通過交通の排除や車両速度の抑制等のゾーン対策 通学路等における交通安全の確保 高齢者 障害者等の安全に資する歩行空間等の整備( 歩道等の積極的整備 駐車車両対策 放置自転車対策等 ) ゾーン 30 等の車両速度の抑制 通過交通の抑制 排除等の面的かつ総合的な交通事故対策 歩行空間のバリアフリー化及び通学路における安全 安心な歩行空間の確保 社会的に問題となっている課題 ( マスコミで大きく報道されたもの等 ) より 通学路の事故 高齢ドライバーの事故 運転中の携帯電話やスマートフォン操作が原因となった事故 生活道路の交通安全確保のための対策が必要だと考えられる課題 高齢者に関する課題 ( 特に歩行中 運転中 自転車乗用中 ) 子供に関する課題 ( 特に登下校中 自転車乗用中 ) 交通環境に関わる課題 ( 通過交通 放置自転車 違法駐車 ) 社会的な課題 ( 携帯電話やスマートフォン操作による事故等 ) 31

36 第 3 章地方自治体や地域の企業 住民 団体等による生活道路の交通安全に関する施策 取組や抱えている課題 その他国の交通安全対策への要望等に関する調査 1. 生活道路の交通安全確保のための対策に関する地方自治体アンケート調査 (1) 実施概要 1) 実施の目的全国の地方自治体を対象とするアンケート調査を実施し 自治体における生活道路の交通安全確保に関する施策や取組 抱えている課題等について現状を把握するとともに 具体的な対策や実施する上での工夫点等の事例整理を行う 2) アンケート実施概要 調査方法 :webアンケート 調査対象 : 全国都道府県 市区町村 (1,788 自治体 ) 調査時期 : 平成 28 年 12 月 19 日 ( 月 )~ 平成 29 年 1 月 20 日 ( 金 ) 有効回答数 :1,104 サンプル 人口規模 回答自治体数 母数 回答率 1 万人未満 % 1 万人以上 5 万人未満 % 市区町村 5 万人以上 10 万人未満 % 10 万人以上 30 万人未満 % 30 万人以上 50 万人未満 % 50 万人以上 % 都道府県 % 合計 1,104 1,788 62% 図 3-1 自治体規模別の回答状況 3) アンケートの構成アンケートは以下の 6つのセクションによる構成とした Ⅰ. 自治体について ( 人口等の基本情報 ) Ⅱ. 自治体における交通安全計画について Ⅲ. 自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について Ⅳ. 生活道路の交通安全対策に関する国への要望について Ⅴ. 自治体における生活道路の交通安全対策に関する資料等について ( 情報提供のお願い ) Ⅵ. 自治体が関わっていない取組について なお Ⅲ. 自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について では 前章で整理した生活道路に関する交通安全上の課題を基に 対策が必要だと考えられる課題として 13 の項目を設け それぞれに対する課題としての認識や対策の実施状況 具体の取組内容について回答してもらう構成とした アンケート調査票は参考資料として巻末に掲載する 32

37 4) 結果概要 1 自治体における交通安全計画について 計画を策定済で今後も更新予定 と回答した自治体が約 4 割 策定中 もしくは 策定するかどうかを検討中 が約 2 割 計画を策定する予定なし が約 3 割となっている 市区町村においては 人口規模が小さくなるほど 策定済の割合は減少している 策定済 策定中 もしくは 検討中 の交通安全計画においては 約 8 割の自治体が生活道路の交通安全対策に関する記載があると回答 イ ) 課題を認識したきっかけ 全体では 関係機関からの情報 により課題を認識している割合が高いが 高齢者に関係する課題では 交通事故の発生 の割合が高い また 交通環境の変化や放置自転車など 地域の交通環境に関わるものは 住民からのご意見 の割合が高い ウ ) 課題を認識しているが 対策を実施できていない理由 原因 人材や予算の不足 や 検討中 対策が難しい/ 効果的な対策が分からない 等の意見が多く挙げられた 課題別では 高齢ドライバーに関する課題では 免許返納を促進したいが代替交通手段がない 子供の登下校に関する課題では 歩道のない ( 狭い ) 道路が多く 対策が難しい 等の地域の状況に関わる理由が挙げられた また 飲酒運転や携帯電話等の使用中に発生する課題については 啓発活動は実施しているが それ以上の効果的な対策がわからない 等の意見が挙がった 2 自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策についてア ) 自治体内の生活道路の交通安全上の課題と対策の実施状況 9 割以上の自治体が何らかの交通安全上の課題を認識しており 課題があり 対策を実施 もしくは計画している 項目としては 子供の登校 下校時におけるもの が最も多く約 8 割 次いで 歩行中の高齢者が関係するもの 高齢ドライバーが関係するもの 飲酒運転によるもの がそれぞれ約 6 割となっている 課題があるが 対策は未実施 の項目としては 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの 後期高齢者が関係するもの がそれぞれ約 3 割と多くなっている エ ) 過去 3 年間に実施している対策について 対象地域は住宅地が多く 取組内容としては 交通安全教室 講習会 交通安全グッズの作成 配布 街頭や施設での広報活動 が多く実施されている 子供の登下校や 通過交通の自動車 交通環境の変化に関する課題については ソフト対策 ハード対策ともに幅広く実施されている 自治体が取組を実施する際の連携相手は警察がもっとも多く 次いで地域組織や交通安全協会 学校 PTA などが多い 33

38 オ ) 取組実施の成果 効果 取組の成果 効果は 全体では 交通安全に対する意識の高まり が最も多く 次いで 交通事故の減少 が多い また 交通規制や歩道の整備等のハード対策では 生活道路を走行する自動車の速度低下 に対する評価が高い カ ) 取組実施にあたって直面した問題 課題 成果が出るまでに時間がかかる 成果の適正な評価が困難 の割合が高く 実施している対策の効果把握について課題を感じている自治体が多い また 自宅にひきこもりがちな方への周知徹底が難しい 予算を十分に確保できない 等の割合も高くなっている 3 生活道路の交通安全対策に関する国への要望 国への要望では 知識 ノウハウの提供 の割合が高い また 国の制度の整備や改善等 の具体については 都市部と地方部それぞれの情勢を踏まえた対策の打ち出し などの意見が挙げられた その他の要望としては ハード整備や 事故に関するデータベースの作成 ビッグデータ活用方法等の提示に関する意見が挙げられている 34

39 (2) アンケート調査結果 1) 交通安全計画の策定状況 ( 問 ) 全体では 計画を策定済で今後も更新予定 と回答した自治体が約 4 割 策定中 もしくは 策 定するかどうかを検討中 が約 2 割 計画を策定する予定なし が約 3 割となっている 自治体規模別に見ると 市区町村においても 人口 50 万人以上では約 9 割 人口 30~50 万人規 模では約 6 割の自治体で計画が策定されており 人口規模が小さくなるほど 策定済の割合は減 少している その他 2% 計画を策定する予定なし 34% 計画を策定済で今後も更新予定 42% 計画を策定するかどうかを検討中 8% 計画を策定中 12% 計画を策定済だが次回更新する予定なし 2% (n=1,104) 図 3-2 交通安全計画の策定状況 ( 全体 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 万人未満 (n=269) 29% 3% 8% 11% 49% 1% 1 万人以上 5 万人未満 (n=423) 41% 2% 11% 10% 35% 2% 市区町村 ( 人口規模別 ) 5 万人以上 10 万人未満 (n=177) 10 万人以上 30 万人未満 (n=136) 30 万人以上 50 万人未満 (n=39) 41% 46% 56% 1% 15% 6% 1% 25% 0% 13% 36% 1% 6% 21% 1% 15% 15% 50 万人以上 (n=24) 83% 0% 13% 都道府県 (n=36) 94% 3% 3% 計画を策定済で今後も更新予定計画を策定済だが次回更新する予定なし計画を策定中計画を策定するかどうかを検討中計画を策定する予定なしその他 図 3-3 交通安全計画の策定状況 ( 自治体規模別 ) 35

40 策定済 策定中 もしくは 検討中 の交通安全計画において 生活道路の安全対策に関する記載が ある と回答した自治体が約 8 割であった 自治体規模別に見ると いずれの規模の自治体においても約 7 割以上が 記載あり と回答している 記述なし 16% 記述あり 84% (n=706) 図 3-4 当該計画における生活道路の交通安全対策に関する記載の有無 ( 全体 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 万人未満 (n=135) 67% 33% 1 万人以上 5 万人未満 (n=268) 83% 17% 市区町村 ( 人口規模別 ) 5 万人以上 10 万人未満 (n=111) 10 万人以上 30 万人未満 (n=106) 30 万人以上 50 万人未満 (n=27) 89% 90% 96% 11% 10% 4% 50 万人以上 (n=23) 100% 都道府県 (n=36) 100% 記述あり 記述なし 図 3-5 当該計画における生活道路の交通安全対策に関する記載の有無 ( 自治体規模別 ) 36

41 2) 自治体内の生活道路の交通安全上の課題 ( 問 問 5) ひとつも 課題あり を選択しなかった自治体は約 1 割であり 9 割以上が何らかの課題を認識している 課題があり 対策を実施 もしくは計画している 課題としては 子供の登校 下校時におけるもの が最も多く約 8 割 次いで 歩行中の高齢者が関係するもの 高齢ドライバーが関係するもの 飲酒運転によるもの がそれぞれ約 6 割となっている 課題があるが 対策は未実施 の課題としては 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの 後期高齢者が関係するもの がそれぞれ約 3 割と多くなっている また 子供の登校 下校におけるもの については 課題があるが 対策は未実施 の割合が他の項目に比べて低く ( 約 1 割 ) 多くの自治体で取組が実施されている 1 生活道路における交通安全上の課題の認識や対策実施状況 ( 全体 ) 1 つも課題なし 7% 1 つ以上課題あり 93% (n=1,104) 図 3-6 課題の認識状況 37

42 0% 20% 40% 60% 80% 100% 歩行中の高齢者が関係するもの 62% 18% 21% 高齢ドライバーが関係するもの 60% 21% 18% 自転車乗用中の高齢者が関係するもの 47% 22% 30% 後期高齢者が関係するもの 47% 26% 28% 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの 16% 33% 51% 子供の登校 下校時におけるもの 76% 9% 15% 自転車乗用中の子供が関係するもの 56% 15% 29% 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの 38% 28% 34% 飲酒運転によるもの 56% 14% 29% 通過交通の自動車によるもの 41% 22% 37% 通行規制の変更や新たな道路の開通など 交通環境が変化した場所で発生するもの 36% 17% 47% 放置自転車や違法駐車が関係するもの 40% 13% 47% その他 9% 4% 87% 課題があり 対策を実施 もしくは計画している課題があるが 対策は未実施課題なし (n=1,104) 図 3-7 生活道路における課題及び対策実施の有無 ( 全体 ) その他 の主な内容 冬季の道路環境の変化によるもの 冬季の降雪や 除排雪に伴う道路脇の堆雪による危険箇所への対応 年代に関わらず 自転車利用に関係するもの 夕暮れ時 ~ 夜間にかけて発生するもの 外国人居住者に対する安全教育 外国人観光客による交通事故他 38

43 2 生活道路における交通安全上の課題を認識したきっかけ 歩行中の高齢者が関係するもの 放置自転車や違法駐車が関係するもの 以外の項目では 関係機関からの情報 により課題を認識している割合が最も高い 高齢者が関係する課題については 他の項目と比べて 交通事故の発生 から課題を認識した割合が高くなっている 交通環境の変化により発生するもの や 放置自転車や違法駐車が関係するもの など 地域の交通環境に関係するものは 他の項目に比べて 住民からのご意見 の割合が高い その他 のきっかけとしては 全国的な傾向や交通事故に関する報道や 日々の業務やパトロールの中で把握している等の意見が挙げられた 0% 20% 40% 60% 80% 100% 歩行中の高齢者が関係するもの (n=875) 高齢ドライバーが関係するもの (n=900) 自転車乗用中の高齢者が関係するもの (n=770) 後期高齢者が関係するもの (n=800) 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの (n=543) 子供の登校 下校時におけるもの (n=934) 自転車乗用中の子供が関係するもの (n=783) 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの (n=730) 飲酒運転によるもの (n=780) 通過交通の自動車によるもの (n=692) 通行規制の変更や新たな道路の開通など 交通環境が変化した場所で発生するもの (n=587) 放置自転車や違法駐車が関係するもの (n=587) その他 (n=141) 61% 48% 16% 4% 53% 55% 14% 6% 46% 59% 16% 5% 46% 58% 15% 5% 20% 67% 17% 9% 26% 72% 35% 5% 27% 70% 23% 5% 20% 74% 18% 8% 32% 75% 9% 5% 31% 53% 36% 5% 23% 59% 44% 5% 10% 52% 54% 8% 35% 49% 39% 17% 交通事故の発生関係機関 ( 警察や学校等 ) からの情報住民からのご意見その他 ( 具体に ) 図 3-8 交通安全上の課題を認識したきっかけ 39

44 その他のきっかけ の主な内容 1. 歩行中の高齢者が関係するもの 全国的な交通事故発生状況や テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している 特に課題となる事象は発生していないが 未然防止の取組として啓発活動等を実施している 高齢化が進展しており 今後大きな課題となることが懸念されるため 日常やパトロール時において 事故に繋がりそうな場面を目撃したため 等 2. 高齢ドライバーが関係するもの 全国で高齢ドライバーが加害者となる事故が多く発生していることを受けて 課題として認識している 交通災害共済の見舞金請求が増加しており 関連する事故が多く発生していると考えられるため 事故等は発生していないが 自治体内の高齢者の割合が非常に高いことや 運転免許の自主返納が少ないことから 今後対策が必要であると考えられる 等 3. 自転車乗用中の高齢者が関係するもの 全国的な交通事故発生状況や テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している 町内パトロール等により危険箇所を把握している 交通災害共済の見舞金請求が増加しており 関連する事故が多く発生していると考えられるため 日常において自転車利用者のマナーの悪さを目撃しているため 等 4. 後期高齢者が関係するもの 全国的な交通事故発生状況や テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している 日常生活において危険を感じることがあるため 自治体内の高齢者の割合が非常に高く 今後後期高齢者が当事者となる事故が発生する可能性があると考えられるため 等 5. 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの 全国的な交通事故発生状況や テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している 現時点では問題は発生していないが 高齢化の進行等を踏まえ 今後事故が発生する可能性があると考えている 自治体内で徘徊している方がいるとの情報が時々あり 交通事故への心配も生じている 等 6. 子供の登校 下校時におけるもの 全国的な交通事故発生状況や テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している 公安委員会 教育委員会 道路管理者等で実施している通学路の定期点検により認識した 毎年 PTA からの要望を聴取している中で 危険箇所等の指摘を受けている 日常やパトロール時において 事故に繋がりそうな場面を目撃したため 自身が運転者として危険を感じる箇所がある 等 40

45 7. 自転車乗用中の子供が関係するもの 全国的な交通事故発生状況や テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している 自転車利用者が多く 事故防止のための啓発活動の必要性を感じているため 特に課題となる事象は発生していないが 未然防止の取組として啓発活動等を実施している ヘルメット未着用の自転車利用者が多く 対策が必要である 等 8. 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの 全国的な交通事故発生状況や テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している 日常において 歩きスマホや運転中の使用を目撃しているため 道路交通法の改正により 違反を繰り返す自転車の運転者に対して自転車運転者講習の受講が義務づけられたため 自転車利用者への啓発が必要であると考えられる 事故等は発生していないが 担当者主観により課題があると感じる 等 9. 飲酒運転によるもの 全国的な交通事故発生状況や テレビや新聞による報道を受けて課題として認識している 事故発生の有無にかかわらず 検挙者がいる以上 ゼロを目指すことが課題であるため 特に課題となる事象は発生していないが 未然防止の取組として啓発活動等を実施している 自治体の交通安全計画に盛り込まれているため 等 10. 通過交通の自動車によるもの 特に課題となる事象は発生していないが 未然防止の取組として啓発活動等を実施している 国道が自治体内を通っており 通過車両が多いため 対策の必要性を感じている 大型車両の交通が多いため ゾーン 30 の取組を推進していく上で 課題として認識している 等 11. 通行規制の変更や新たな道路の開通など 交通環境が変化した場所で発生するもの 現状の交通量を踏まえ 将来的に事故が発生する可能性があると考えられるため 現在 有料道路建設中であり 交通量の増加が見込まれるため 現地確認により 事故発生の危険性があると認識した 等 12. 放置自転車や違法駐車が関係するもの 日々の業務や 市職員によるパトロールにおいて 放置自転車等の発生を確認しているため 放置自転車や違法駐車の現状により課題があると認識している 等 13. その他 新幹線開業による観光客の増加や それに伴いレンタカーを使用した際の交通事故の発生が予測されるため 国土交通省から生活道路対策を求められているため 道路脇などに草木が茂って 見通しが悪くなっている箇所を発見したとき 等 41

46 3 課題を認識しているが 対策を実施できていない理由 要因 人材や予算の不足 が最も多く 次いで 検討中/ 関係機関と協議中 対策が難しい / 効果的な対策が分からない 等の意見が多い結果となった また 対策を実施しているが十分ではない/ 効果が出ない リスクは認識しているが 緊急度が低い など 啓発等は実施しているが根本的な対策を実施できない 或いは他の ( 緊急度の高い ) 事業を優先して実施する必要があり対応できていない等の意見が挙げられた 0% 10% 20% 30% 40% 人材や予算の不足 19% 検討中 / 関係機関と協議中 12% 高齢者の代替交通手段の確保が困難 全体的な対策は行っているが 特化した対策は行っていない 情報がない / 実態を把握しきれていない 4% 4% 5% 対策が難しい / 効果的な対策が分からない 13% リスクは認識しているが 事故の発生がなく 緊急度が低い 対策を実施しているが 十分ではない / 効果が出ない 8% 9% 他の機関 ( 他の自治体 国 警察等 ) で実施もしくは要請中 3% 他の事業の進捗待ち 1% 関係機関との調整が必要 道路構造に関わる大規模な対策が必要 2% 4% その他 19% 図 3-9 課題を認識しているが 対策を実施できていない理由 要因 (n=318) 複数回答 42

47 課題別の対策を実施できない要因 ( 事例 ) 1. 歩行中の高齢者が関係するもの 生涯学習講座などを中心とした交通安全教室を開催しているものの 全ての高齢者をカバーしているとは言えない 地域コミュニティーに参加をしない高齢者が事故に遭う場合が多く それらの高齢者に対し どのようにアプローチして行くかが課題となっている 2. 高齢ドライバーが関係するもの 認知機能の衰えに起因する事故多発事例により高齢ドライバーに対する免許証の返納の動きがあるが 過疎化が極端に進行した地方においては 代替交通手段が限られるため そのような対策はとれない 高齢ドライバーへの交通安全教育という点での周知は図っているものの 免許返納事業等を現在検討中であり対策は未実施である 免許返納者に対する支援制度などは予算面の課題があり実施が難しい 3. 自転車乗用中の高齢者が関係するもの 高齢者で自転車に乗っている方の把握が難しく 安全教室等を開催しても参加者が少ない 交通安全教育を行っているものの依然として交通事故が発生しており 効果的な対策を検討している 4. 後期高齢者が関係するもの 後期高齢者 というように対象を絞った啓発は実施しておらず 高齢者 として啓発を実施している 後期高齢者の把握 接点等の機会が少なく 対策を実施することが困難であるため 5. 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの 高齢者対策は行っているが 認知症に特化した対策は行っていない 市の事業として 認知症高齢者がいる世帯に GPSの貸出や 高齢者みまもりネットワーク事業により 500 以上の事業所等とともに地域ぐるみで認知症高齢者の見守りを行っているが 大きな交通事故が起きていないため 交通安全に限った対策は未実施である 認知症高齢者の把握も含め 具体的に有効な対策が不明なため 6. 子供の登校 下校時におけるもの 設備 施設などのハード部分よりも 人的要因( ソフト ) 部分でモラルの向上がなかなか進まないことが多いため 少額予算で対策できる対策については すぐに実施しているが 通学路の拡幅などの対策については 財源確保が困難なため根本的な対策に至っていない 道路が狭く グリーンベルトなどの対策ができていない 43

48 7. 自転車乗用中の子供が関係するもの 対策を検討したが 交通安全全体に対する意識の低さが問題であり 啓発活動を優先している 8. 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの 自転車乗車中に携帯電話等を使用する危険性を周知するにとどまっている キャンペーン等を実施しているが 具体的な対策については検討段階である 外国人観光客がレンタサイクルを利用している際にスマートフォンなどを使用しているとの苦情が多く寄せられ レンタル業者に貸し出しの際に注意喚起を依頼しているが なかなか改善されない 歩きスマホやながら運転の抑止活動として 防犯情報登録者に対し啓発メールを送信したに留まっているため 全市民対象とした啓発については来年の課題としている 広報啓発等で防止を図るよりも 警察による直接の検挙 指導の方がより効果的と認められるため 9. 飲酒運転によるもの 飲酒運転の撲滅を呼び掛けてはいるものの 根本的な対策は未実施 飲酒運転防止啓発活動を地域の防犯交通安全協会と一緒に実施しているが 取組を広げていくことができず 毎年同じような啓発活動になってしまっている ルール遵守の啓発 警察による取締りなどは行われているが それ以上の効果的な対策は見出せていない 10. 通過交通の自動車によるもの 通過交通量が多く対策が難しい 通過交通の自動車に直接的に啓発する機会がなかなか無いため 住民から速度抑制にかかる注意喚起看板や法定表示以外の路面標示の設置要望があるが 当市では設置後の維持管理や設置物による事故対応等の問題があることから 設置しないこととしている 市内全域で通過交通が発生しており 対策を行うための予算が不足しているため 通過交通の対象ドライバーが市外の住民であり 対策ができない 現時点では通過交通が原因で交通事故が発生したという情報は入っていないが 発生した場合でも 公道である以上通過交通の車両を通行不可にすることはできないため 11. 通行規制の変更や新たな道路の開通など 交通環境が変化した場所で発生するもの 交通量の変化により発生する交通事故については 道路改良や信号機の新設の為の財源が厳しい状況にあり 改善することが難しい 急速な震災復興による交通環境の変化に 交通施設及び設備整備が計画 予算確保 事業執行のすべての面で 追い付いていないことも原因の一つと考えられる 44

49 警察等と連携して対策を取っている箇所も多くあるが 全ての箇所で対策を取れているわけでは ないのが現状である 道路が全線開通しておらず 交通量が把握できないため 12. 放置自転車や違法駐車が関係するもの 時々住民等から違法駐車の情報があるが 町の駐在所などに連絡 相談して対応してもらってお り 事前に防止するなどの対策は難しく行えていない その他 ( 複数の項目について ) 対策を実施した箇所でも交通事故が再度発生しており 更なる対策までは実施できていないため 道路構造に起因する事故がほとんどであり 道路管理の段階でできる対策メニューには限界があることから 根本的な解決は道路計画や道路整備の段階でなければ実施できない また 交通規制を警察に働きかけても 地域住民の総意がない限り実施できず 成立率も非常に低いため ソフト面での対応はしているが ハード面での対策は管轄する部署が異なるため効果的な対策を実施できていない 自動車関係の課題については基本的に運転モラルの問題であることが殆どであり ひいては高齢ドライバー対策も含めて運転免許制度の在り方の問題と考える また 一方通行 車両進入禁止等通行規制も容易ではなく 解決できる糸口がない 歩車道分離等物理的な対策もあるが 用地の確保等現実的には経済上不可能であり対策を地方自治体だけで行うことは不可能である 45

50 3) 過去 3 年間に実施している対策 ( 問 ) 1 実施している取組の対象とする箇所 取組の対象とする箇所は 住宅地が約 6 割で最も多くなっている その他 の内容としては 自治体内全域 通学路 住宅が密集している地区ではないが 日常的に歩行者が通行し 車も混在する場所 住宅地 商業地といった区分は特にない 特定の場所は決めていない 等の回答があった その他 38% 住宅地 55% 商業地 7% (n=932) 図 3-10 取組の対象とする箇所 ( 全体 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 歩行中の高齢者が関係するもの (n=192) 60% 8% 32% 高齢ドライバーが関係するもの (n=153) 43% 6% 51% 自転車乗用中の高齢者が関係するもの (n=16) 31% 6% 63% 後期高齢者が関係するもの (n=30) 50% 7% 43% 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの (n=2) 0% 100% 子供の登校 下校時におけるもの (n=317) 69% 1% 29% 自転車乗用中の子供が関係するもの (n=47) 55% 2% 43% 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの (n=2) 50% 0% 50% 飲酒運転によるもの (n=56) 23% 43% 34% 通過交通の自動車によるもの (n=42) 69% 7% 24% 通行規制の変更や新たな道路の開通など 交通環境が変化した場所で発生するもの (n=24) 67% 4% 29% 放置自転車や違法駐車が関係するもの (n=22) 9% 14% 77% その他 (n=29) 24% 3% 72% 住宅地商業地その他 図 3-11 取組の対象とする箇所 ( 課題別 ) 46

51 2 取組実施状況 取組内容別の実施状況では 交通安全教室 や 交通安全グッズの作成 配布 街頭や施設 での広報活動 が多くなっている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 3. 街頭や施設での広報活動 34% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 26% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 11% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 18% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 6% 6% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 14% 10. 生活道路への進入車両対策 3% 11. 上記 5~10の組合せによるゾーン対策 11% 12. 総合的なまちづくり事業 4% 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 14% 12% 図 3-12 取組実施状況 ( 全体 ) 48% 50% (n=932) 複数回答 47

52 3 課題別の取組実施内容 課題別の取組の実施内容を見ると 全体的には 交通安全教室 や 交通安全グッズの作成 配布 街頭や施設での広報活動 が多くなっている 子供の登下校時における課題 通過交通の自動車が関係する課題 交通環境の変化が関係する課題については ソフト対策 ハード対策ともに幅広く実施されている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 3. 街頭や施設での広報活動 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 10. 生活道路への進入車両対策 11. 上記 5~10の組合せによるゾーン対策 12. 総合的なまちづくり事業 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 4% 7% 3% 3% 4% 1% 4% 2% 5% 2% 18% 45% 71% 81% (n=192) 複数回答 図 3-13 歩行中の高齢者が関係する課題に対する取組 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 67% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 54% 3. 街頭や施設での広報活動 32% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 13% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 10. 生活道路への進入車両対策 11. 上記 5~10の組合せによるゾーン対策 12. 総合的なまちづくり事業 4% 7% 1% 4% 6% 3% 6% 5% 13. その他の取組 31% 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 4% (n=153) 複数回答図 3-14 高齢ドライバーに関係する課題に対する取組 48

53 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 3. 街頭や施設での広報活動 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 10. 生活道路への進入車両対策 11. 上記 5~10の組合せによるゾーン対策 12. 総合的なまちづくり事業 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 13% 6% 19% 25% 6% 25% 0% 6% 6% 13% 6% 44% 56% 69% (n=16) 複数回答 図 3-15 自転車乗用中の高齢者が関係する課題に対する取組 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 3. 街頭や施設での広報活動 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 10. 生活道路への進入車両対策 11. 上記 5~10の組合せによるゾーン対策 12. 総合的なまちづくり事業 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 10% 10% 3% 0% 10% 0% 3% 3% 7% 0% 37% 37% 73% 83% (n=30) 複数回答 図 3-16 後期高齢者が関係する課題に対する取組 49

54 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 0% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 0% 3. 街頭や施設での広報活動 50% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 50% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 0% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 50% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 0% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 0% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 0% 10. 生活道路への進入車両対策 0% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 0% 12. 総合的なまちづくり事業 0% 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 0% 50% (n=2) 複数回答 図 3-17 認知症高齢者の徘徊に関係する課題に対する取組 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 33% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 28% 3. 街頭や施設での広報活動 22% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 44% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 19% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 37% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 8% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 9% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 24% 10. 生活道路への進入車両対策 6% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 17% 12. 総合的なまちづくり事業 3% 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 5% 26% (n=317) 複数回答 図 3-18 子供の登校 下校時における課題に対する取組 50

55 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 87% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 66% 3. 街頭や施設での広報活動 40% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 21% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 6% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 4% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 15% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 2% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 9% 10. 生活道路への進入車両対策 0% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 6% 12. 総合的なまちづくり事業 13. その他の取組 0% 4% (n=47) 14. 上記 1~13 の内容を含む通学路対策 15% 複数回答 図 3-19 自転車乗用中の子供が関係する 課題に対する取組 自転車に乳幼児等を同乗させている場合を含む 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 50% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 50% 3. 街頭や施設での広報活動 50% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 0% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 0% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 0% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 0% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 0% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 0% 10. 生活道路への進入車両対策 0% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 0% 12. 総合的なまちづくり事業 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 0% 0% 50% (n=2) 複数回答 図 3-20 携帯電話 スマートフォンの使用に関係する課題に対する取組 51

56 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 21% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 79% 3. 街頭や施設での広報活動 79% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 14% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 2% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 2% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 0% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 0% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 0% 10. 生活道路への進入車両対策 0% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 2% 12. 総合的なまちづくり事業 4% 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 2% 16% (n=56) 複数回答 図 3-21 飲酒運転が関係する課題に対する取組 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 7% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 17% 3. 街頭や施設での広報活動 24% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 5% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 21% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 14% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 5% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 7% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 19% 10. 生活道路への進入車両対策 2% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 40% 12. 総合的なまちづくり事業 0% 13. その他の取組 14. 上記 1~13の内容を含む通学路対策 5% 21% (n=42) 複数回答 図 3-22 通過交通の自動車が関係する課題に対する取組 52

57 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 17% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 25% 3. 街頭や施設での広報活動 29% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 25% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 29% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 38% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 17% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 13% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 58% 10. 生活道路への進入車両対策 13% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 8% 12. 総合的なまちづくり事業 13. その他の取組 13% 17% (n=24) 14. 上記 1~13 の内容を含む通学路対策 4% 複数回答 図 3-23 交通環境の変化が関係する課題に対する取組 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 5% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 14% 3. 街頭や施設での広報活動 9% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 5% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 0% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 0% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 5% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 0% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 0% 10. 生活道路への進入車両対策 5% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 5% 12. 総合的なまちづくり事業 13. その他の取組 23% 59% (n=22) 14. 上記 1~13 の内容を含む通学路対策 0% 複数回答 図 3-24 放置自転車や違法駐車が関係する課題に対する取組 53

58 その他 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 交通安全教室 講習会 41% 2. 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 34% 3. 街頭や施設での広報活動 52% 4. 見守り活動 ( 街頭における通学時等の交通安全活動 ) 38% 5. 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施 7% 6. 歩道や路側帯 防護柵の整備 10% 7. 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 21% 8. 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 7% 9. 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 10% 10. 生活道路への進入車両対策 7% 11. 上記 5~10 の組合せによるゾーン対策 7% 12. 総合的なまちづくり事業 13. その他の取組 14% 34% (n=29) 14. 上記 1~13 の内容を含む通学路対策 21% 複数回答 図 3-25 その他の課題 に対する取組 その他の課題 の主な内容( 再掲 ) 冬季の道路環境の変化によるもの 冬季の降雪や 除排雪に伴う道路脇の堆雪による危険箇所への対応 年代に関わらず 自転車利用に関係するもの 夕暮れ時 ~ 夜間にかけて発生するもの 外国人居住者に対する安全教育 外国人観光客による交通事故他 54

59 4 対策を実施する際の連携相手 連携する相手としては 警察が最も多く 次いで地域組織 交通安全協会 学校 PTA 教育委員 会などが多くなっている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 地域組織 ( 町内会 民生委員 商店会 老人クラブ等 ) 交通安全協会 NPO ボランティア医療 介護関係事業所 ( 病院 介護施設 薬局等 ) 商業施設 ( ショッピングセンター等 ) 自動車教習所都道府県庁県下もしくは近隣の市区町村警察国の出先機関 ( 地方運輸局 地方整備局等 ) 農業協同組合 (JA) 学校 PTA 教育委員会その他団体 ( 商工会議所 商工会 民間団体等 ) 個人特にない 9% 3% 9% 11% 22% 8% 8% 4% 17% 1% 1% 47% 60% 58% 87% (n=932) 複数回答 図 3-26 取組の実施にあたって連携している相手 ( 全体 ) 55

60 事業実施年数は 6 年以上が最も多く 継続的に取組が実施されている 担当職員数は 2 人以下が全体の 6 割を占めている 5 事業の実施年数 0% 20% 40% 60% 80% 100% 単年度事業 2~3 年 4~5 年 13% 21% 18% 6 年以上 48% 図 3-27 事業の継続年数 (n=931) 無回答含まず 6 担当職員数 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 人 2 人 30% 30% 3 人 14% 4 人 5 人 6 人 7 人 8 人 9 人 10 人以上 7% 5% 3% 1% 1% 0% 4% (n=921) 無回答含まず 図 3-28 自治体の担当職員数 56

61 4) 取組実施の成果 効果 ( 問 ) 取組による効果について 全体では 交通安全に対する意識の高まり が最も多く 次いで 交通事故の減少 が多い 交通規制や 歩道や防護柵の整備などのハード対策では 生活道路を走行する自動車の速度低下 に対する評価が高い 1 取組による成果 効果 0% 20% 40% 60% これまで実施できていなかった取組を実現できた 12% 交通事故の減少 25% ヒヤリハットの減少 6% 交通安全に対する意識の高まり 住民の満足度の向上 10% 自転車 自動車の運転マナーの向上 10% 生活道路を走行する自動車の速度低下 10% 通過交通の減少 2% その他 8% 特に効果が得られなかった 1% まだわからない 23% 図 3-29 取組による成果 効果 ( 全体 ) 45% (n=932) 複数回答 0% 20% 40% 60% これまで実施できていなかった取組を実現できた 16% 交通事故の減少 38% ヒヤリハットの減少 18% 交通安全に対する意識の高まり 43% 住民の満足度の向上 21% 自転車 自動車の運転マナーの向上 18% 生活道路を走行する自動車の速度低下 29% 通過交通の減少 4% その他特に効果が得られなかった 0% 6% (n=99) まだわからない 21% 複数回答 図 3-30 交通規制 ( 速度規制 進入規制等 ) の実施による成果 効果 57

62 0% 20% 40% 60% これまで実施できていなかった取組を実現できた 17% 交通事故の減少 33% ヒヤリハットの減少 16% 交通安全に対する意識の高まり 46% 住民の満足度の向上 19% 自転車 自動車の運転マナーの向上 15% 生活道路を走行する自動車の速度低下 24% 通過交通の減少 3% その他特に効果が得られなかったまだわからない 1% 7% 21% (n=169) 複数回答 図 3-31 歩道や路側帯 防護柵の整備による成果 効果 0% 20% 40% 60% これまで実施できていなかった取組を実現できた 15% 交通事故の減少 46% ヒヤリハットの減少 19% 交通安全に対する意識の高まり 40% 住民の満足度の向上 21% 自転車 自動車の運転マナーの向上 17% 生活道路を走行する自動車の速度低下 29% 通過交通の減少 6% その他特に効果が得られなかったまだわからない 0% 8% 23% (n=52) 複数回答 図 3-32 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置による成果 効果 その他取組別の成果 効果は巻末の参考資料に掲載 2 当初の想定と実際の成果 効果 当初の想定どおりの成果 効果が得られた と回答した自治体が 8 割以上となっており 多くの 自治体が実施した対策に対して何らかの成果 効果を得ている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 当初の想定以上の成果 効果が得られた 9% 当初の想定どおりの成果 効果が得られた 85% 当初想定した成果 効果があまり得られなかった 6% 当初想定した成果 効果が全く得られなかった 0% 図 3-33 当初の想定と実際の成果 効果 (n=706) 58

63 ア ) 歩行中の高齢者が関係する課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 各種取組による交通死亡事故の減少 交通安全意識の向上 高齢者に対する夜光反射材の配布を行う際に 実際に市内で発生した死亡事故を例として説明し 夜光反射材の着用を推奨することで より高い交通安全への意識と 夜光反射材の重要性を理解して頂いた 夜間歩行中の事故防止に効果が高い反射材着用の普及啓発活動を行うことで 反射材の一般県民への普及 啓発が図られた 生活道路においても利用する頻度の高い横断歩道を模した 横断歩行トレーナー を用いた交通安全教室では 受講者に事故の危険性をわかりやすく伝えることが出来ている 市内の病院において高齢者を対象とした反射材活用キャンペーンを実施しているが 医療機関での実施により 対象者に直接話をする時間が十分とれる また 話しをする中で反射材活用に対する意識の高さが伺えた 想定していなかった成果 効果 配布する啓発品に反射材を取り入れることにより 子供から高齢者まで幅広い年代の方が興味を持って受け取ってくださり 交通安全への意識の高揚が見られた 交通安全母の会と連携して高齢者世帯訪問を実施しているが 多くの会員の努力により たくさんの世帯を訪問できたため 啓発品が不足する場合があった 小中学生の登下校時に 高齢者の交通安全ボランティアとして見守り隊に積極的に参加して頂いており 高齢者自身も安全意識の向上に繋がっている様子である 交通安全教室に県警の交通安全の啓発チームなどを招き 最近起きた事故の話や その年の交通状況などの時事的な内容の講話を取り入れることで 住民の方々が事故そのものに関心を持つようになり 事故の情報などを共有している 成功理由 ( 工夫した点など ) 啓発活動のマンネリ化を防ぐため 毎年異なる反射材を配布している 集会等に参加しない高齢者を対象とした啓発活動を行うため 病院の待合室で靴用の反射材をその場で貼付し交通事故の危険性を伝えるなど 実効性の向上を考慮した活動場所 方法の工夫に努めている 福祉サイドとの連携により 介護予防教室( ミニデイサービス ) 参加者にも 出前型の交通安全教室を実施した 歩行者シミュレータ等を用い 体験型の交通安全教室を取り入れ理解し易いよう工夫した 夜光反射材は配布するだけでなく できる限りその場で貼付 装着してもらっている 啓発グッズ( チラシ 反射材等 ) に市のイメージマスコットを用い 親しみやすいようにした 靴に貼り付けるタイプの反射材を配布しているが 靴のソールの多くは黒色であることから 黒色の夜光反射材を活用して普段 ( 昼間 ) は目立たないようにした これにより 従来シルバー色では抵抗のあった高齢者にも受け入れやすくなったと思う 実際に これならいいわ との声も聞かれた 交通安全教室に出席した高齢者に対して温泉券の配布を行うなど 多くの方に参加していただくよう工夫している 反省点 ( 想定と違った点など ) 啓発活動の実施により 平成 26 年には高齢者の死者数を減少させることができた しかし平成 27 年は全体の死者数が前年比 +8 人 高齢者は+9 人と 2 年続けての減少を達成することができなかった また, 構成率をみても, 高齢者の死者が占める割合が上昇してしまった 59

64 高齢者を対象とした交通安全教室や啓発活動を継続して実施しているが 交通事故を他人事として捉えている高齢者が未だ多い 高齢者への啓発は老人クラブが主な対象となり 独居老人に対しては年に一度の家庭訪問にとどまっている 交通安全教室を開催しても 参加者が同じメンバーになってしまうことがある 何度も参加していただくことで その方への啓発は進むが できればより多くの方々に参加してもらいたい 反射材などグッズを配布するときは 世代に合わせたデザインのものを選ばないと使ってもらえない イ ) 高齢ドライバーが関係する課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 各種取組による高齢者の死者数および高齢者が起こした事故件数の減少 運転免許を返納した 65 歳以上の市民を対象として デマンドタクシーとコミュニティバスの 1 年間無料乗車券を交付し免許返納の促進を図っており 取組によって市内の免許返納件数が増加した 但し 高齢者が第一当事者となる事故が減少したことを確認するには まだ期間を要する 運転に不安を感じた高齢ドライバーやその家族に自主的な運転免許の返納を周知し促すとともに バス タクシー利用券を交付することにより 公共交通へのスムーズな移行を進め 高齢ドライバーによる交通事故を防止する シミュレーション機器を活用した参加 体験 実践型の交通安全講習により 高齢者自身に身体能力の低下や運転の癖などを再認識してもらうことで 交通安全意識の高揚や 運転免許自主返納の促進を図っている 自治体内の交差点で交通事故が多く発生していることから 交通量が多い主要な交差点で交通ルールの遵守とマナー向上に向けて夜間監視を取組んだ結果 交通ルールの遵守とマナー向上 交通事故件数の減少が見られた 想定していなかった成果 効果 平成 28 年 11 月に全国で高齢運転者の悲惨な交通事故が多発した 国においては 高齢運転者交通事故防止対策ワーキングチーム が設置され 対策が強化されるとの報道がなされたことにより 県内でも高齢運転者の免許自主返納への関心が高まり その結果 県内の免許自主返納者数が急増した 免許返納者への支援事業を開始した平成 24 年の運転免許自主返納者数は 123 人であったが 平成 28 年の返納者数は 545 人に増加した そのため 支援対象者も増加し 当初予測していた人数を大きく上回った 成功理由 ( 工夫した点など ) 参加 体験型の交通安全教室を行い マンネリ化を避けるようにしている また 継続して実施することで 毎年参加者が増えてきている 運転免許証の自主返納者に対して 市内循環バス回数券や予約型乗合タクシー回数券の支給等の支援を行い 日常の足となる公共交通を確保するようにしている 高齢者の交通事故に関するマスコミの報道が増えたことで 世間の関心が深まっている中 高齢者が集まる場で積極的に周知を図ったことが大きな要因だと考えられる 市内の老人クラブや地域サロンで高齢者対象交通安全講習を実施しており 繰り返し講習を受けてもらえるようスタンプラリーを行い スタンプが溜ったら反射材グッズ等の景品を出している 60

65 反省点 ( 想定と違った点など ) 高齢者を対象とした交通安全教室や安全運転講習会 啓発活動の実施により事故件数は減少しているものの 高齢者数の増加により 高齢者の交通事故死傷者の絶対数は大きくは減少していない 交通安全教室等において参加者の方々が交通安全寸劇を一緒に観ることによって 後日も会話の中等で話題になり みんなで再認識しながら交通意識を高めることができるが 寸劇の演者の方々には練習が必要となり負担をかけてしまった シミュレーション機器を活用した交通安全教育は 実施人数に限界があるため 参加者全員が体験することができない欠点がある 運転免許を自主返納した高齢者に市民バス回数券を配布しているが バス路線から遠い市民にあっては 回数券をもらっても使う事が出来ない場合がある バス 鉄道の利用における公共交通のみならず 福祉 介護タクシー等車に代わるサービスも実施出来れば更に運転免許の自主返納が進むと考えられるが実施できなかった点 交通安全教室を開催しているが 老人会単位の開催であるため 未加入者への啓発活動が行われていない状態である ウ ) 自転車乗用中の高齢者が関係する課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 高齢者を対象とした自転車安全教室を実施しており 取組によって各地区において交通安全の手本となる人材が育成されることを期待している 自転車安全日を制定して啓発活動を実施しており 特に事故が起きた箇所では 所轄警察署と連名による立て看板等を設置して注意喚起を行っている 詳細な成果や効果は不明であるが ナビマーク等による路面標示を含め 徐々に自転車走行に対するルール等が多くの方々に浸透してきていることを期待したい 自転車の安全利用に関する条例を制定し 保険加入の義務化やヘルメット着用の推進策を実施しており 取組によって自転車関連事故の減少や自転車保険の加入率の増加が確認されている 高齢者の自転車利用時のヘルメット着用促進を目的として 高齢者団体にヘルメットの貸出等を実施しており ヘルメットに対する抵抗感の払拭や着用率の上昇が見られる 想定していなかった成果 効果 具体の回答なし 成功理由 ( 工夫した点など ) 高齢者交通安全教室の実施において 機材( クイック アーム クイック キャッチ ) を使用することによって体力や反射神経の衰えを高齢者自信が確認することができること また 体力面等に配慮し 1 時間以内の短時間で実施していることが成功理由と思われる 光の動きに合わせてボタンを押す等のアクションにより 俊敏性や機敏性を測るゲーム感覚の測定器 高齢者団体にヘルメットの貸出等を行う際に 高齢者団体による主体的な取組を促したことで 各団体やひいては高齢者自身が各自の問題としてとらえ その改善に向けた各種取組を自ら実施して頂けた 反省点 ( 想定とちがった点など ) 高齢者交通安全教室を実施し啓発を行っているが 903 日間続いていた死亡事故ゼロ運動が 自転車乗用中の高齢者が被害に遭い運動が途切れてしまった 61

66 エ ) 後期高齢者が関係する課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 交通安全に対する意識を高めるため 毎年老人クラブを対象に交通安全に関する講話を実施しており 反射材の活用の増加が見られる 高齢者を対象に シミュレータやドライブレコーダーのような機器を活用し 参加 体験 実践型の交通安全教育を実施している シミュレータ体験時に実際にヘルメットを手に取って着用してもらうことにより 参加者から着用意識の高まりを感じることができた 子供から高齢者まで 市民全体で啓発活動等の交通安全対策に取組むことによって 市民の交通安全運動への意識が高まっている 想定していなかった成果 効果 街頭での啓発活動としてチラシや啓発グッズの配布を行っており 自治体内における交通死亡事故ゼロ日数が 4,500 日を超えた 成功理由 ( 工夫した点など ) 交通安全教室や啓発活動により多くの人に参加して頂くため チラシの全戸配布や スーパー 公民館 図書館 人の集まる場所へのポスターやチラシの掲示を行っている また ホームページでは写真を多く用いてキャンペーンの様子を分かりやすく紹介する等の工夫を行っている 反省点 ( 想定と違った点など ) 具体の回答なし オ ) 認知症高齢者の徘徊中に関係する課題への取組による成果 効果 反省点 具体の回答なし カ ) 子供の登校 下校時に関係する課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 児童 生徒が安全に通学できるよう交通安全指導員や PTA 役員が中心となって街頭指導を実施しており 無事故で登校できている また 児童 生徒も街頭指導を受けて交通安全意識やマナーが向上している 小学校が幹線道路に面しているため 通学時間帯に 旗の波 作戦を実施し 通過車両に対して安全運転を呼びかけており ドライバーへの通学路を運転しているという意識づけにつながっている 通学路合同点検を実施し 学校や地域住民 関係機関と通学路の危険箇所について情報共有することにより 危険箇所の改善や交通安全に対する意識が高まった 幹線道路から住宅地への車両流入による抜け道利用が多く 車両の速度も高かったが ゾーン 30 の設定により通過車両の減少や速度低下が確認された 通学路合同点検をきっかけとして その後も通学路安全推進協議会を設置して対策に取組んでいる 各小学校 PTA から出された要望をもとに 交通管理者である警察や 道路管理者等が現地診断を実施するため 効果的な対策を検討 実施できる 62

67 想定していなかった成果 効果 通学路対策としてグリーンベルトを設置した結果 車道幅が狭くなった生活道路があるが 当初心配された通行への支障はなく スピードダウンにつながった 通学路の交通安全対策を通じて関係機関とのネットワークができたことで 気軽に情報交換 情報共有ができるようになった 成功理由 ( 工夫した点など ) 路面ペイント等の対策を施しても改善が見られない箇所では 専門交通指導員や施工業者の意見を取り入れ追加整備を施工するなど 地域住民 専門交通指導員 施工業者の意見を取り入れ 効果的な整備を行っている 通学路の定期的な点検により 現場の状況を把握することで 適切な安全対策が実施されている 交通安全教室は警察にまかせっきりになっていたが 警察 市職員 交通指導員 ボランティア等が連携しながら実施するようにした また 話を聞くだけではなく できるだけ参加 体験型の教室になるように工夫している ゾーン 30 の施策に連携して 歩行者の意識向上の視点から 路地の出口 交差点の歩道にストップマーク ( キャラクターによる 止まれ を示す絵 ) を貼付け 歩行者 特に児童に対する一時停止と左右の確認への意識を促した ゾーン 30 で規制をかけると同時に警察による不定期の取締 ( スピードガンによる速度測定 ) を行うことで 走行するドライバーのスピードダウンを促すことができている 反省点 ( 想定と違った点など ) 歩道のない通学路の交通安全対策としてグリーンベルトの整備を行ったが タイヤの乗り上げにより 塗色が消えるスピードが比較的早い また 運転者側のグリーンベルトへの理解が進んでいない面もある 通学路対策としてカラー舗装やグリーンベルト 啓発看板の設置や規制標示看板の視認性を高めるため異説対策を実施したが 劇的に交通事故の減少に繋がるほどの効果はなかった 通学路を中心として危険箇所のカラー舗装を行っており 施工当初は効果が高かったが 時間が経つにつれ慣れてしまい 効果が薄れているとの学校関係者からの指摘がある カラー舗装化や信号機設置等の要望が多くあるが 予算の関係上 全ての要望に対応できていない 交通安全自転車教室を実施しているが 学校の規模によって 乗車実技の密度( 一人ひとりに対する時間 ) が異なってしまう 座学 (DVD 学習 交通安全クイズ ) については より学年に対応したカリキュラムの作成に努めることが今後の課題点として挙げられる ゾーン 30 の指定に関する広報が地域住民に対して十分に伝わらず 新設された交通規制についての問合せがあった また ゾーン 30 を知らず 30 キロ規制に気付かないドライバーもいる 63

68 キ ) 自転車乗用中の子供が関係する課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 高校生に対する啓発活動を実施しており スケアード ストレイトによって事故を再現することで 自転車の暴走行為がどのような結果を招くのかを生徒に具体的に想定させる 小学生を対象に自転車安全運転教室を実施することで 児童生徒の自転車運転技術の向上と 交通安全意識の高揚が期待できる 自転車用ヘルメットの購入補助を行うことで ヘルメットが普及し 幼児 児童の自転車の交通事故による怪我が減少する 中学校入学予定者への自転車通学用ヘルメットの無償配布を行っており 自転車通学中の中学生の死亡事故ゼロを継続している 想定していなかった成果 効果 小学校 PTA の要望により交通事故再現型交通安全教室を実施するなど 保護者の中から非常に意欲的な取組が生まれてきている 子どもの交通安全に関わることが保護者の意識を改善し さらに家庭教育や地域活動を通じて とりわけ 20~40 歳代に広がっていく点で 想像以上に効果的な取組となってきている 成功理由 ( 工夫した点など ) 参加型の交通安全教室を行うことで 生徒の興味をそがないようにした 自転車通学用ヘルメットの配布にあたっては 安全性を考慮したヘルメットの選定を行うとともに 配布時の交通安全指導を徹底した 主に中学生や高校生を対象として学校前等で自転車の安全利用に関する街頭指導を実施した 高等学校の交通安全担当者に参加を呼びかけたことで 学校の目 があることを高校生が意識するようになった 自転車教室開催日 1 ヶ月前に 自転車の正しい乗り方 冊子を配布し 事前に勉強しておくよう 学校及び PTA 校外委員にお願いした 反省点 ( 想定と違った点など ) 自転車交通安全教室でスケアード ストレイトを実施したが 学校側との意思疎通が不十分な点もあったため 学校が想定していたシナリオと違うシナリオで進行されることがあった 自転車の交通安全対策を実施するにあたり ルール遵守率調査を実施したが 調査結果では取組実施前から遵守率が高かったため 取組の成果がわかりづらかった 調査の下準備として どのような違反が多いか 地域ごとに調査を行う必要がある ヘルメットの購入補助を行ったが 購入数の増加が必ずしも着用率向上にはつながっておらず 購入したが 着用していない ケースも見受けられる 大規模集客施設での啓発イベントの際 準備等の観点から開催時間を決定したが 施設利用者数のピーク時間帯とズレが生じていた 小中学校を対象に自転車交通安全教室を実施したが 実技講習において遊び感覚の児童生徒もおり 十分には交通安全意識を啓発できていない ク ) 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生する課題への取組による成果 効果 反省点 具体の回答なし 64

69 ケ ) 飲酒運転による課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 近隣の市町村で飲酒運転死亡事故が発生したことから啓発活動を実施している 自治体内では飲酒運転に関わる重大事故は発生しておらず 飲酒運転撲滅を早期に呼びかけたことにより 重大な事故がくい止められたと思われる 飲酒運転発生の抑止と飲酒運転の関係する交通事故防止 飲酒運転撲滅検挙者数の減少を成果として想定していた 想定していなかった成果 効果 啓発活動を実施したことにより 参加者の家庭内でも抑止効果があった 各関係機関が一緒になって啓発活動を行うことで 多方面で交通安全に対する意識を高めることができ 実施した各団体では飲酒運転に対する意識の高揚が見られた 成功理由 ( 工夫した点など ) 飲食店などに目につく啓発ポスターを掲示し 注意喚起することができた 警察や地域団体に加え, 飲酒に携わる機会がある飲食業や運転代行業などの組織する地域内の業界団体への参加呼びかけを行った 反省点 ( 想定と違った点など ) 現在は主にドライバーを中心に啓発を実施しているが 同乗者や車両の提供者に対する啓発も必要と思われる 啓発活動には関係団体の参加者が多いため 一般への周知を強化していきたい 平成 27 年度には県の地域連携交通安全モデル事業制度を活用して オリジナルポスターや懸垂幕等を作成し 一定の成果が上がった 翌平成 28 年度は飲酒運転対策に事業費を割くことができず そのためかは不明だが 自治体別で見た免許人口 1 万人あたりの飲酒運転検挙者率 の数値が悪化した コ ) 通過交通の自動車による課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 町内の通過交通の自動車による交通事故が多い国道において 通行する車両にスピードダウン 安全運転の呼びかけを行い交通事故防止に努めている 運転者の視覚に入る啓発は交通事故防止に大いに効果が得られる 止まる の交通規制に従わない車や 通勤時の抜け道としてスピードを出して通り抜けていく車に対して 警察による取締りを行った結果 このような危険運転者が減少した 一定のゾーンで 速度規制とあわせて標識 看板 カラー舗装等を一体的に整備することにより車両通過速度を抑制し 交通情報として危険箇所を明確化することで 生活道路における安全 安心の確保を図る 想定していなかった成果 効果 ゾーン 30 の設定に伴い 区域内の学校 PTA 地域住民をはじめ企業等を対象に説明会を実施した そこで ゾーン 30 による整備内容を説明し 整備による効果について説明をしたことにより あまり知られていなかった ゾーン 30 を 市民に対して広くアピールすることができた 成功理由 ( 工夫した点など ) 危険運転者の多い時間帯に取締りを行った 法定の標識以外にも 巻看板等で通り抜け交通を抑制するよう啓発したことで 通過交通の減少や通過交 65

70 通の速度低下が見られた ゾーン 30 の供用にあたってセレモニーを実施し 近隣住民及び道路利用者等への周知も図った 反省点 ( 想定と違った点など ) 農道や里道を抜け道として利用する車両に対する対策として 区画線の設置や 注意喚起看板の設置を行ったが 設置期間が経過することにより運転者が慣れてしまい 効果が減少していく可能性がある 自動車の通過交通が減った結果 二輪車( バイク 自転車 ) の通行が容易になり二輪車の通過交通が増加した 制限速度や片側通行などの制限を決めても それを取締るためには 警察の協力が必要であり 自治体だけでは対策の実施が難しい サ ) 交通環境が変化した場所で発生する課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 ゾーン 30 の設定による 通過車両運転手への交通安全意識の啓発及び通過交通の抑止 想定していなかった成果 効果 近隣に IC ができたことにより交通量が増加したことを受け 交通安全教室を開催した 参加者から交通安全に対する様々な疑問や意見があり 交通安全意識の向上が見受けられた また 自治体内の交通事故件数も減少傾向が続いている 成功理由 ( 工夫した点など ) 地域の住民は当初 一時停止の設置や道路面への表示などの対策を希望していたが 警察署等との協議の結果そのような措置は実施できず 注意喚起看板を設置することとなった しかし 警察署や道路管理者と協議した内容を十分に住民側に説明したことにより 住民の方々にも比較的柔軟に受け入れてもらえた 反省点 ( 想定と違った点など ) 具体の回答なし シ ) 放置自転車や違法駐車が関係する課題への取組による成果 効果 反省点 想定していた成果 効果 市営駐車場( 無料 ) への住民の車庫代わりの駐車や 路上での違法駐車の改善を目的として 自治会と連携してパトロールを実施した結果 車庫代わりの駐車は無くなり 路上での違法駐車は改善が見られた 放置自転車によって駅周辺での通行が阻害されていたことから 放置自転車等に警告 撤去を実施した結果 駅周辺放置自転車が減少した 想定していなかった成果 効果 具体の回答なし 成功理由 ( 工夫した点など ) 放置自転車への警告 撤去を継続することで 放置自転車が減少した 反省点 ( 想定と違った点など ) パトロールを実施したが 回を重ねると マンネリ化 形骸化した 放置禁止区域を少し離れたバス停やスーパー駐車場での放置が見られるようになった 66

71 5) 取組実施にあたっての課題 ( 問 6-9) 1 取組実施にあたって直面した問題 課題 0% 10% 20% 30% 40% 50% 対策の必要箇所や地域のニーズを把握することが難しい 15% 自宅にこもりがちな方 ( 独居の高齢者の方など ) への周知徹底が難しい 23% 必要な予算を十分に確保できない 22% 必要な時間が不足 9% 必要な人材が不足 6% 取組実施に係る知識 ノウハウが不足 5% 適切な教材がない 3% 関係者間の調整 協力体制の構築が難しい 15% 住民との合意形成が難しい 関心が低い 10% 成果が出るまでに時間がかかる 28% 成果の適正な評価が困難 32% 国の規制など制度的な制約が存在 1% その他特になし 7% 17% (n=932) 複数回答 図 3-34 直面した課題 問題点 ( 全体 ) 2 課題 問題点の解決に向けた工夫や解決方法 課題 問題点対策の必要箇所や地域のニーズを把握することが難しい取組内容別の 通学路対策工夫等 各小学校の交通安全対策の要望は多岐にわたり 件数も多いが 現地診断を実施し 効果的な対策を検討するため 中学校区ごとに 2か所までに絞り込み 実施している 地域代表者( 地区長等 ) が地域からの要望をまとめ 町に提出されたものに基づき 関係機関等と地域代表との安全対策会議を実施し検討して対策を講じた結果 地域住民が納得した対策を講ずることができた 自治体 警察署 教育委員会 保護者等が意見を出し合って必要な対策を実施している 対策必要箇所の把握については, 積雪地域であることを考慮し, 夏期だけでなく, 冬期の合同点検も実施している 見守り活動 他の交通安全団体との連携や 役場内の情報共有 ゾーン対策 町内会長の会議, 学校の校長会等において, 各種要望の把握に努めている 歩道や路側帯 防護柵の整備 自治会等から意見聴取を行う 67

72 課題 問題点自宅にこもりがちな方 ( 独居の高齢者の方など ) への周知徹底が難しい取組内容別の 交通安全教室 講習会工夫等 班回覧などでチラシを配布し 普段外へ出ない方への周知を図った 各自治体の交通安全母の会員が当該地区で高齢者世帯を訪問し 交通安全グッズやチラシ等を配布し 交通安全への協力を呼びかけている 交通安全教室に参加している高齢者には 近隣に居住する教室に不参加の高齢者に対し 交通安全教室の内容を知らせるように依頼している 高齢者が参加する行事等に組み込んでもらうことにより これまで受講する機会がなかった高齢者等が受ける機会ができると考えられる 老人クラブ未加入の高齢者への対応として 小規模地域サロンを利用して交通安全講習を行った 生涯学習講座のひとつとして交通安全教室の開催を計画した 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 高齢者世帯を訪問し チラシ 反射材配布等の交通安全啓発を実施している 課題 問題点必要な予算を十分に確保できない取組内容別の 交通安全教室 講習会工夫等 他行事との抱き合わせで開催したり 手作り教材を活用している 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 配付するグッズ等を購入する費用が少ないため 安価な時期に多めに購入する また 手作りのチラシを有効に活用する 交通安全母の会の事業として低予算で実施できるように反射材製品の選択を工夫し 夜間の歩行時の危険性と反射材利用の重要性を広報紙等で町民に周知した 啓発活動する際に配布する啓発品を市だけで用意するのではなく 参加団体ごと用意し 少ない経費で多くのものを配布できた 歩道や路側帯 防護柵の整備 大規模な交通安全対策については 適宜国庫補助を申請し単独費での施工を減らす 見守り活動 予算がないため 活動物品( 横断旗 のぼり旗など ) は自作したものを利用した 課題 問題点必要な時間が不足取組内容別の 交通安全グッズ 冊子の作成 配布工夫等 訪問事業を行う際に 一戸あたりの滞在時間が長かったので 滞在時間を短くし多くの家にまわれるようにした 見守り活動 交通安全母の会のメンバーだけでは人数に限りがあるため 地域交通安全母の会への協力を呼び掛け一緒になって取り組んだ事により 地域ドライバーの意識も高まった 68

73 課題 問題点必要な人材が不足取組内容別の 交通安全教室 講習会工夫等 交通指導員の増員や研修会の実施 警察など関係機関との協力体制を取ることにより, 講師を依頼することができた 専門的知識や技術を持つ 警察署や交通安全協会等の関係機関と可能な限り連携 協力し 事業を推進した 近隣市と連絡を取り合い 交通指導員を派遣して交通安全教室を見学させてもらったり 警察が行う講話に参加するなどして知識を増やす努力をしている 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 これまで事業を行ってこなかった市町村にも協力を依頼 交通安全協会会員 自治体職員など 実施主体の拡大を図った 総合的なまちづくり事業 自転車利用の安全確保に向け 自転車の専門家や 県警や関係機関 住民の代表の方を構成員とする協議会を発足し 計画について協議しながら策定を進めた 課題 問題点適切な教材がない取組内容別の 交通安全教室 講習会工夫等 教室全体のカリキュラムの内容 実技のコース設定等について 担当職員の見解に実施校の教諭からフィードバックを加え 内容の改善に努めた ノウハウ 教材の不足については自動車教習所へ依頼することで解決した 警察の協力を得て 事故情勢などの具体的事案をあげ それにかかる改善策などを周知し事故抑止を図った 関係機関から担当者を講師として招き 実際に発生した交通事故状況などの事例を内容とした講演を依頼した 課題 問題点関係者間の調整 協力体制の構築が難しい取組内容別の 交通安全教室 講習会工夫等 高齢者交通事故を無くすための対策会議等を実施し 関係機関と情報共有 協力体制の構築を図っている 街頭や施設での広報活動 町商工会や飲食組合など団体との連携を強めることでそこに加入している飲食店等にも協力をしてもらえる 関係町内会との綿密な調整( 地元説明会の実施など ) 通学路対策 ハンプ等の他自治体の導入事例を研究している 沿線住民は通学路であることを示す幟旗を自分の軒先に掲出することにより進入車両への減速を呼びかけている 住民の意識も少しずつ変化してきており 時間規制の導入に向けた合意形成を目指し 地域でも話し合いが続けられている 取組を実施するにあたり 関係者間と現地調査 立会い等を行っている 69

74 ゾーン対策 早期に自治会や関係機関との調整を行い 施工時に問題が起きないようにする 住民と密接に関係している県内の各自治体の協力を得て 合意形成を得ることができ ゾーン 30の指定へとスムーズに移行できた 課題 問題点住民との合意形成が難しい 関心が低い取組内容別の 交通安全教室 講習会工夫等 参加者を集めるのに苦労したため 回覧板による広報や 従来よりも広範囲の地域に対する呼びかけ等を新たに行った 地域住民の関心を掘り起こすため 地域区長会等へ 本事業についての紹介を行った 地域の自治会 長寿会等へ参加や協力を依頼した 歩道や路側帯 防護柵の整備 信号機等の整備に関して近隣町会への事前広報を実施し 地域住民の意見 要望を反映した ゾーン対策 アンケート 社会実験 住民意見交換会等を実施し 住民の方々にも参加してもらうようにしている 通学路対策 住民の通学路に対する関心が高いため 市ホームページで安全対策の検討結果や実施結果を公表している その他全般 機会をとらえ説明の機会を持ち 相手の問題 関心や取組上の強みに合わせた説明を工夫する 疑問や不安に早急に対応 支援し 成功体験を通じて連携を深める 課題 問題点成果が出るまでに時間がかかる取組内容別の 交通安全教室 講習会工夫等 短期的な成果は分からないものの 今後も地道に根気よく啓発活動を継続していくことが必要である 街頭や施設での広報活動 単発的に行うのではなく 継続して根気強く行っていくべきである 課題 問題点成果の適正な評価が困難取組内容別の ゾーン対策工夫等 対策の成果を確認するために交通量調査等を実施 事故の減少はもちろんのこと 地域 学校 PTA の不安の解消に努めた その他全般 アンケート調査により実態を把握した 70

75 課題 問題点国の規制など制度的な制約が存在取組内容別の 具体の記載なし工夫等 その他の工夫等 通学路対策 町内の工業団地に通勤する車両に対しては 工業団地の協議会を通じ 児童の登校時間帯の通学路の通過を控えるよう周知をお願いした また 通学路を大型車両で通行する事業所に対して 児童の登下校時間帯は通学路を迂回していただくよう 事業所を訪ね お願いした 対策必要箇所の整備が困難( 信号機設置 ) であったため, 通学路を変更した 71

76 6) 生活道路の交通安全対策に関する国への要望 ( 問 7) 生活道路の交通安全対策に関する知識 ノウハウの提供 が約 5 割で最も多くなっている 生活道路の交通安全対策に係る国の制度の整備や改善等 の具体の内容としては 都市部と地方部それぞれの情勢を踏まえた対策や ソフト面の支援などの意見が挙げられている その他の要望では ハード整備や 事故に関するデータベース作成や活用に関する意見が挙げられている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 生活道路の交通安全対策に関する知識 ノウハウの提供 53% 生活道路の交通安全対策に係る国の制度の整備や改善等 その他 12% 9% 特になし 32% 図 3-35 生活道路の交通安全確保に関する国への要望 (n=932) 生活道路の交通安全対策に係る国の制度の整備や改善等についての主な意見 高齢運転者に対する具体的な対策について 都市部と地方それぞれの情勢を踏まえて効果的な施策が必要 降雪地では冬の期間 生活道路から国道に出るとき 車両 歩行者ともども路肩に堆積した雪で見通しがきかないことが多く これが原因で起こる交通死亡事故も過去にはあったので とくに排雪作業の迅速化を望みたい ソフト面の支援制度ができればありがたい 交通安全対策における国からの補助金等の有無や 他都道府県で行った施策を紹介してほしい 等 その他の要望における主な意見 交通安全施設( 一時停止 信号機など ) の設置の柔軟化 安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン に即した内容に道路構造令を改正してほしい ビッグデータの具体的な活用方法や それを活用して行った安全対策等があれば その成果 効果を知りたい 過去にどこで事故が発生したのか また その状況が分かるデータベースを作成してほしい より効果的な交通安全教室の検証を行ってほしい 等 72

77 第 4 章生活道路の交通安全確保に関する好事例 1. 好事例の抽出地方自治体アンケート調査では 第 2 章で交通事故の発生状況等から整理した 生活道路の交通安全上の課題 を基に 対策が必要だと考えられる課題として 13 の項目を設け それぞれ自治体における課題の認識や対策の実施状況について調査を行った 好事例の抽出にあたっては これらの課題のうち 多くの自治体で課題と認識されている項目について 事例の抽出を行うこととした 生活道路の交通安全確保のための対策が必要だと考えられる課題 ( 第 2 章 3 項より ) 高齢者に関する課題 ( 特に歩行中 運転中 自転車乗用中 ) 子供に関する課題 ( 特に登下校中 自転車乗用中 ) 交通環境に関わる課題 ( 通過交通 放置自転車 違法駐車 ) 社会的な課題 ( 携帯電話やスマートフォン操作による事故等 ) 対策が必要だと考えられる 13 の項目 ( 地方自治体アンケート調査の問 4 の項目 ) 1 歩行中の高齢者が関係するもの 2 高齢ドライバーが関係するもの高齢者に 3 自転車乗用中の高齢者が関係するもの関する課題 4 後期高齢者が関係するもの 5 認知症高齢者の徘徊中に関係するもの 子供に 6 子供の登校 下校時に関係するもの 関する課題 7 自転車乗用中の子供が関係するもの 8 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの社会的な 9 飲酒運転によるもの課題 10 通過交通の自動車によるもの 通行規制の変更や新たな道路の開通など 交通環境が変化した場所で発生する 交通環境に 11 もの関わる課題 12 放置自転車や違法駐車が関係するもの その他 13 その他 73

78 結果として アンケートの回答では 多くの項目について 課題がある ( 課題があり 対策を実施 もしくは計画している 及び 課題があるが 対策は未実施 ) と回答した自治体が 5 割を超えており 今後さらに対策を推進していく必要があると考えられることから 1~12 の項目それぞれについて 対応する取組事例を抽出することとした 0% 20% 40% 60% 80% 100% 歩行中の高齢者が関係するもの 62% 18% 21% 高齢ドライバーが関係するもの 60% 21% 18% 自転車乗用中の高齢者が関係するもの 47% 22% 30% 後期高齢者が関係するもの 47% 26% 28% 認知症高齢者の徘徊中に発生するもの 16% 33% 51% 子供の登校 下校時におけるもの 76% 9% 15% 自転車乗用中の子供が関係するもの 56% 15% 29% 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生するもの 38% 28% 34% 飲酒運転によるもの 56% 14% 29% 通過交通の自動車によるもの 41% 22% 37% 通行規制の変更や新たな道路の開通など 交通環境が変化した場所で発生するもの 36% 17% 47% 放置自転車や違法駐車が関係するもの 40% 13% 47% その他 9% 4% 87% 課題があり 対策を実施 もしくは計画している課題があるが 対策は未実施課題なし 図 4-1 地方自治体アンケート調査結果 ( 問 4 再掲 ) また その他 の回答で挙げられた課題について 下記の通り汎用的な取組と特徴的な取組という 2 つの視点から代表的な課題を整理し 対応する取組事例を抽出した また 課題として認識されているものの アンケートでは回答が少なかった取組事例については インターネット等を活用して自治体以外の企業や住民 団体等の取組事例を収集し 参考として掲載する 汎用的な取組事例 1~12 の各項目 及び その他 の回答の中で他の自治体においても課題と認識されている可能性が高いと考えられる項目に対して 特徴や工夫点がある取組事例を抽出 多く事例がある課題については 特にアンケートの問 6で 効果があった と回答している事例を優先して抽出 特徴的な取組事例 その他 の回答で挙げられた課題の中から 特定の地域や交通環境において発生していると考えられる特徴的な課題について 対応する取組事例を抽出 74

79 75 2. 生活道路の交通安全確保に関する好事例 高齢者に関する課題 子供に関する課題 交通環境に関わる課題 社会的な課題 その他 の 5 つのグループごとに 前項に示した抽出方法に従って抽出した事例の一覧を以下に整理する その他 では他の自治体においても課題と認識されている可能性が高いと考えられる課題として 高齢者や子供に特化せず 自転車利用に関する課題 特徴的な課題として 外国人の交通事故や交通ルールに関する課題 冬季の道路環境の変化に関する課題 について対策事例を調査 整理した アンケート結果からは 18 の事例を抽出し 個別に整理を行った また 携帯電話 スマートフォンの使用中に発生する課題 及び 冬季の道路環境の変化に関するもの についてはアンケート結果からは具体的な取組事例が抽出できなかったため 参考としてインターネット等により収集した事例や対応策を掲載する 表 4-1 好事例一覧 交通安全教室 講習会交通安全グッズ 冊子の作成 配布街頭や施設での広報活動見守り活動(街頭における通学時等の交通安全活動)交通規制の実施歩道や路側帯 防護柵の整備自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備生活道路への進入車両対策左記 5 ~1 0 の組合せによるゾーン対策総合的なまちづくり事業その他の取組左記 1 ~1 3 の内容を含む通学路対策これまでに実施できていなかった取組を実現交通事故やヒヤリハットの減少交通安全に対する意識の高まり住民の満足度の向上自転車 自動車の運転マナーの向上生活道路を走行する自動車の速度低下通過交通の減少その他まだ効果はわからない歩行者 / 自転車 1 交通死亡事故ワースト緊急対策事業三重県松阪市 歩行者 / 自転車 / ドライバー 2 ナイトスクール鹿児島県喜界町 歩行者 / 自転車 / ドライバー 3 高齢者交通安全教室石川県津幡町 ドライバー 4 ドライブレコーダーを使用した安全運転教室栃木県 歩行者 / 自転車 / ドライバー 5 高齢者交通安全啓発事業福井県あわら市 交通安全グッズの事例自転車 6 大阪府自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 の施行大阪府 歩行者 / 自転車 / ドライバー 7 オール津久見で進める交通安全大分県津久見市 登下校中 8 つくば市における通学路交通安全社会実験 ~ 速度抑制等による通学路交通安全対策を実施 ~ 茨城県つくば市 ライジングボラードの社会実験事例 国の技術基準に基づいたハンプの設置事例登下校中 9 子ども安心安全基金 ~ 虹色ファンド ~ 埼玉県東松山市 自転車 10 八潮市自転車の安全な利用の促進に関する条例の施行に伴う事業の実施埼玉県八潮市 通過交通の自動車 11 生活道路の安全対策大阪府高槻市 通過交通の自動車 12 カーナビによる交通注意情報の提供奈良県五條市 通過交通の自動車 13 ゾーン 30 の設定奈良県大和郡山市 交通環境の変化 14 住宅地の拡大に伴う T 字道路の延長部分の交通安全対策北海道遠軽町 放置自転車 15 放置自転車指導撤去返還事業兵庫県加古川市 飲酒運転 16 大崎栗原地区統一飲酒運転根絶キャンペーン宮城県美里町 携帯電話 スマートフォン操作に関するもの スマホアプリを活用した交通事故低減プロジェクト事例 児童による啓発チラシの配布事例自転車利用関するもの ( 高齢者や子どもに特化しない ) 17 子ども及び保護者への重点的な自転車安全利用啓発東京都世田谷区 独自の自転車通行環境整備ガイドラインの策定事例外国人の交通事故や交通ルールに関するもの 18 交通安全看板の設置北海道中富良野町 外国人自転車交通安全教室の実施事例 外国人自転車利用者向け注意喚起看板の設置事例冬季の道路環境の変化に関するもの 積雪地域におけるハンプやシケイン設置の考え方その他関連する参考事例等その他成果 効果子供に関する課題交通環境に関わる課題社会的な課題対応する生活道路の交通安全上の課題対象 No 事業内容事業名称実施自治体高齢者に関する課題

80 (1) 高齢者に関する課題に対する取組事例 事例 1 交通死亡事故ワースト緊急対策事業 ( 三重県松阪市 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 / その他の取組 ヒヤリハットの減少 / 交通安全に対する意識の高まり 概要 : 自治会毎にヒヤリハット地図を作成するとともに 危険箇所を認識させるための路面標示シー トやのぼり旗を設置 実施自治体 : 三重県松阪市 ( 取組実施主体 : 松阪市 / 自治会 ) 自治体面積 ( 平成 29 年 2 月 ) 市町村人口 ( 平成 29 年 2 月 ) 世帯数 ( 平成 29 年 2 月 ) 624Km2 166,491 人 72,501 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的 平成 22 年に松阪市の交通事故死者数が全国の人口 10 万人以上の都市でワースト 1 位となったことから 緊急対策事業を実施することとなった 市民一人ひとりが自ら安全で安心な 交通事故のない松阪市 を構築する意識の醸成を図るため 幅広い年齢層に効果的で効率的な広報啓発活動を行うとともに 学校 自治会 住民協議会および関係団体などとの連携による市民の自主的かつ 主体的な交通安全活動を促進していく必要がある また 全死者数に占める高齢者の割合が高いことから 交通安全教育を受ける機会が少ない高齢者の交通安全教育と 夜光反射材の着用率を高めていくことが求められている 死者数 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 ワースト順位 ワースト順位とは 全国の人口 10 万人以上の都市で その都市の交通事故死者数を人口で割り 順位を算出したもの 年別 図年別の交通事故死者数と全国ワースト順位 ( 取組開始前の推移 ) 子ども, 0 人 その他, 34 人 高齢者, 44 人 図年齢層別の死者数割合 (H18~22 の合計 ) 資料 : 松阪市提供資料より 76

81 (2) 実施内容 1) 実施内容市内 445 自治会を対象に交差点等の危険箇所を掲載したヒヤリハット地図の作成 ( 作成後は集会所等へ掲示 ) 危険箇所へ向けた路面標示シートの設置( 国道 県道以外 ) 高齢者を対象とした交通安全教室開催等を実施した 1 ヒヤリハット地図の作成 ( 住民全体を対象として実施 ) 各地域で危険箇所をピックアップしてもらい ヒヤリハット地図を作成することで 地域住民でその情報を共有し 交通安全意識の高揚を図る 地図の作成は自治会が主体となって実施しており 作成方法や内容は各自治会により異なる 2 路面標示シートの設置各地域で飛び出しが多い箇所や細い路地などに 歩行者 自転車に向けた注意喚起の路面標示シート ( 市で作成し 配布 ) を地域住民に設置してもらい 危険箇所である認識を高め 交通事故防止を図る 設置箇所は ヒヤリハット地図等を参考に 各自治会で決定している 3 のぼり旗の設置地域の危険箇所を含め 交通安全のぼり旗 ( 市で作成し 配布 ) を地域住民に設置してもらうことにより 視覚から交通安全を訴える 4 高齢者を対象とした交通安全教室の開催地域高齢者を対象に交通安全教室を開催するとともに 反射リストバンドを手渡し 交通安全意識の高揚と反射材着用を促す 2) 特徴や工夫点 ヒヤリハット地図の作成や路面標示シートの設置等を住民とともに実施し 危険箇所への認識を持ってもらえるよう工夫している (3) 連携 協力先機関地域組織 ( 自治会 ) (4) 事業体制 ( 平成 26 年度の場合 ) 事業費 6,647 千円 本事業担当職員数 3 人 事業費の主な項目は自治会への委託費 (100 自治会 ) 路面標示シート(2,400 枚 ) プライマ ( 下地材 240 缶 ) コンパクト LED ライト (4,000 個 ) のぼり旗(1,200 枚 ) のぼり旗用ポール (1,200 本 ) 2. 取組の成果 効果 (1) 実績 5 年間 ( 平成 23 年度 ~27 年度 ) で松阪市内 445 自治会にヒヤリハット地図 のぼり旗 路面標示シートの設置依頼及び交通安全教室の開催を順次依頼 交通安全教室開催回数は延べ 317 回 ( 延べ参加人数 12,053 人 ) 77

82 (2) 成果 効果 路面標示シート( とまれ ) により 地域の交差点における子どもの飛び出しが減少している 地域住民に路面標示シート のぼり旗の設置を依頼したことにより 路面標示シート のぼり旗の管理など 継続的に地域で交通安全対策に取組む意識が高まっている 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 事業年度に交通安全教室を開催した地域でも 対象年度以降は交通安全教室の開催依頼が少ない 対策の必要箇所や地域のニーズを把握することが難しい (2) 今後の課題 展望 事業完了以降も 要望がある自治会には路面標示シートやのぼり旗を支給することによって 地域での交通安全活動を支援していく 4. 取組の状況 設置しているのぼり旗と路面標示 78

83 本件問合せ先 三重県松阪市地域安全対策課 TEL:

84 事例 2 ナイトスクール ( 鹿児島県喜界町 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 交通安全に対する意識の高まり / 交通安全グッズの着用率の向上 概要 : 交通事故の原因となる現象や交通安全グッズの効果等を 実験 形式で体験する交通安全教 室を高齢者を対象に実施 実施自治体 : 鹿児島県喜界町 ( 取組実施主体 : 安全運転管理協議会 / 警察 / 交通安全協会 ) 自治体面積 ( 平成 28 年 12 月 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 12 月 ) 世帯数 ( 平成 28 年 12 月 ) 57Km2 7,358 人 3,312 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的喜界町における高齢者の人口に占める割合は約 37% と高く 交通事故においても高齢者が被害 加害者となる割合が増加している また 平成 22 年及び 27 年に高齢者が被害者となる交通死亡事故が夕暮れ時に発生しており 高齢者に対する交通安全教育の徹底が急務であると考えられた (2) 実施内容 1) 実施内容 高齢者の交通安全意識を高めるため 自動車教習所において 高齢者に交通事故の誘発原因となる現象や交通安全グッズの効果等を体験してもらう 実験 形式の交通安全教室を開催 平成 20 年頃から 他の地域の安全運転管理協議会が行っている活動を参考に町の安全運転管理協議会が始め その後 平成 24 年頃から奄美警察署喜界幹部派出所が主となり開催している また 新しく免許を取得した高校 3 年生を対象にしたナイトスクールも毎年 1 回行っている 実験の内容 1 自動車の走行速度の違いによる制動距離の変化実験自動車学校内の直線コース上で 教習車を km/h の速度の場合で走らせ ブレーキを踏んだ位置から進んだ距離の違いを確認する 2 夜間における服装の色の違いによる視認性の変化実験赤 青 緑 黄 白 黒色の服を着た人間を車から約 100 メートル離れた位置に立たせ 視認性の違いを確認する 3 自動車の上向きライトと下向きライトの違いによる歩行者の発見距離の変化実験視認性実験の時に立たせていた人間を ゆっくりと車に向って歩かせ ライトが下向きの場合と上向きの場合とで発見できる距離の違いを確認する 4 夜光反射材の着用による視認性の向上実験服装の色の違いによる視認性の変化実験と同様の条件で 夜光反射材を着用した場合の視認性の違いを確認する 80

85 2) 特徴や工夫点 講話だけでなく 実際に交通事故の誘発要因になる現象等を実験で確かめることで 交通安全に対する理解が深まると考えられる 高齢者の参加を促進するために 町民の生活に密着した 防災行政無線 等の情報伝達ツールによる住民への周知や 各地区の区長への協力依頼を行った 防災行政無線は 喜界町役場が関係し 広く町民に広報を図る必要のある公共性の高いイベント等に関して使用している 安全運転管理協議会所属企業との協力( 前掲の交通安全教室の実験への協力 職員の派遣等 ) 安全運転管理協議会は 道路交通法の規定による 安全運転管理者 を選任している事業所の会員で構成され 会員事業所はもとより 地域における交通事故防止のために 警察などと連携して運転者教育や広報 啓発活動を行っている 自動車整備工場や多くの車両を保有する建設業や運送業 地方公共団体等が所属 (3) 連携 協力先機関連携 協力先地域組織交通安全協会自動車教習所警察 役割自治会 : 地域住民への周知安全運転管理協議会 : 実験の準備や当日の歩行者役など実験の準備や当日の歩行者役など場所と自動車の提供日程等や自動車学校との調整 当日の実験解説 (4) 事業体制 ( 平成 27 年度の場合 ) 事業費 0 円 本事業担当職員数 2 人 自動車教習所の施設や教習車を借りるため 交通安全教室の開催に係る費用は発生していない また 反射材の配布も行っているが この実験のために用意したものではなく 安全運転管理協議会や交通安全協会が購入しストックしているものを配布している 2. 取組の成果 効果 (1) 実績開催時期 : 平成 20 年 ~( 年 1~2 回実施 ) 開催場所 : 喜界自動車学校開催時間帯 :17:30~19:00 頃まで (2) 成果 効果 交通安全に対する意識の高まり( 実験終了後の参加者の感想から ) 夜光反射材の着用率の向上 81

86 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 自宅にこもりがちな方( 独居の高齢者の方など ) への周知徹底が難しい 住民の間でも 開催日や時間等については様々な意見があり 合意を得るのが難しい また 関心の高さに個人差がある 交通安全教室の実施場所まで遠い人もあり 申し込んだものの参加回数が少ない人が出た 成果が出るまでに時間がかかる (2) 課題への対応 地域の自治会 長寿会等へ参加や協力を依頼した (3) 今後の課題 展望 継続して実施し 対象とする年齢層を拡大していきたい 4. 取組の状況 ナイトスクールの様子 ( 左 ) 自動車の走行速度の違いによる制動距離の変化実験 ( 右 ) 自動車のライトによる歩行者の蒸発現象の実験 本件問合せ先 鹿児島県喜界町総務課 ( 担当 : 藤崎 ) TEL:

87 事例 3 高齢者交通安全教室 ( 石川県津幡町 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 / 街頭や施設での広報 活動 交通安全意識に対する意識の高まり 概要 : 高齢者交通安全教室を実施し 地域の高齢者によるヒヤリマップを作成 また 使ってもら える交通安全グッズ としてリボン型の反射材を配布 実施自治体 : 石川県津幡町 ( 取組実施主体 : 津幡町 / 津幡警察署 ) 自治体面積 ( 平成 26 年 10 月末 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 3 月末 ) 世帯数 ( 平成 28 年 3 月末 ) Km2 37,614 人 13,509 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的 警察署からの統計による交通事故件数の状況により 他市町との比較をし 交通安全対策を諸事業 により実施した (2) 実施内容 1) 実施内容 1 高齢者交通安全教室の開催 表平成 28 年の交通事故発生状況 ( 平成 28 年 12 月末現在 ) 件数死者数負傷者数津幡町 内灘町 近隣市町村かほく市 資料 : 津幡町提供資料より 地区老人クラブや町全体の高齢者交通安全教室開催 年間を通して開催し ヒヤリマップの作 成を行うほか 参加者には反射材たすきを配布している 2 使ってもらえる交通安全グッズの配布 高齢者交通安全教室で配布している反射材たすきは抵抗があって 配布してもあまりつけても らえないことから 反射材たすきを利用して 鞄や衣類でもつけられるリボンを女性ドライバ ーの会で作成 配布し 好評を得ている ( 平成 28 年度は 500 本配布 ) 図反射材たすきを利用したリボン作成の様子 83

88 2) 特徴や工夫点 県庁交通安全担当及び県交通安全協会と共同で 高齢者交通安全教室において地域高齢者によるヒヤリマップの作成を行っている 区域内でこれまで交通安全上の危険を感じた場所を洗い出し 地図に落としている また 路線バスのない地域で高齢者交通安全教室を開催する際には 行政バスの送迎により参加者の利便を図った (3) 連携 協力先機関連携 協力先津幡町交通安全協会津幡町女性ドライバーの会津幡町街頭交通推進隊員津幡町防犯委員会連合会隊員 役割交通安全協会理事及び代議員が教室開催やキャンペーンに参加協力高齢者教室や街頭キャンペーンでの運営協力街頭キャンペーンでの交通誘導及び参加協力防犯教室 ( 消費生活相談 ) と協働開催 (4) 事業体制 ( 平成 26~28 年度 ) 事業費 1,440 千円 ( 各年度の金額 ) 本事業担当職員数 3 人 事業費は一般会計から津幡町交通安全協会への補助金 主な内訳は 町内 7 地区への交通安全事業費 町主催の高齢者交通安全教室年 2 回の開催費 交通安全のぼり旗 看板の購入費 交通安全協会代議員の保険加入料 街頭交通推進隊の装備費等 2. 取組の成果 効果 (1) 実績実施回数 : 高齢者交通安全教室は年間 30 回開催 (2) 成果 効果 小中学生の登下校時に 地区の老人会や交通安全協会の方々に 交通安全ボランティアとして街頭における見守り隊に積極的に参加して頂き 高齢者自身も安全意識の向上に繋がっている様子である 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 自宅にこもりがちな方( 独居の高齢者の方など ) への周知徹底が難しい 必要な人材が不足( ボランティアに出る方に偏りが見られる ) 成果が出るまでに時間がかかる (2) 今後の課題 展望 高齢者の免許返納者に対する支援の充実を図りたい 84

89 4. 取組の状況 反射材の配布 着用の様子 交通安全教室における反射材の着用 交通安全教室の様子 ヒヤリマップ作成の様子 商業施設等における配布 歩行者シミュレータによる体験を実施 本件問合せ先 石川県津幡町産業建設部交流経済課 TEL:

90 参考 ) 歩行者シミュレータついて各種シミュレータなどの機器を活用することによって 体験型の交通安全教室を実施することができる シミュレータは都道府県や警察署等が保有し 希望する自治体や団体に対して貸出を行っている場合があり 交通安全教室やイベントの実施に合わせてレンタルすることができる 例えば 東京都の交通安全課では 道路横断時や歩行中の危険を 映像を通じて疑似体験してもらうために導入した 歩行者シミュレータ の貸出を行っている 歩行者シミュレータとは バーチャルリアリティの世界に再現した町並みの中を 危険を予測しながら歩くことで 危険感受性を高めることを目的とした機材であり 大画面に 3D で表現された街並みが再現され その場で歩くように 足踏み または 腕振り をすることにより歩行擬似体験ができる 歩行者シミュレータ を用いた交通安全教室では 安全な道路の歩き方 横断の仕方について 体験的に学べ 横断時の錯覚や思い込みの危険性など 道路横断時に対する子供たちの自己防衛機能を高めることができる 資料 : 東京都青少年 治安対策本部 HP( 86

91 齢者が関係する事故の割合交通事故件数(百件交通事故件数 負傷者数(件 人者数(人) 事例 4 ドライブレコーダーを使用した安全運転教室 ( 栃木県 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 交通事故の減少 / 交通安全に対する意識の高まり 概要 : 高齢者が普段運転している車にドライブレコーダーを設置し 記録された映像を活用して事 故防止のポイントを指導する交通安全教室を実施 実施自治体 : 栃木県 ( 取組実施主体 : 栃木県 ) 自治体面積 ( 平成 28 年 10 月 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 10 月 ) 世帯数 ( 平成 28 年 10 月 ) 6,408Km2 1,968,425 人 771,616 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的高齢化社会の進行に伴い 全事故中の高齢運転者による割合が増加していたところ ドライブレコーダーの普及が進んできたため県が導入し 希望する高齢運転者の車両に設置して記録画像を活用した交通安全教室を開始した % 34% 40% 高160 30% 31% 35% % 23% 24% 26% 26% 28% 28% 28% 30% % % % 10% ) % % H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 取組実施前取組実施後高齢者高齢者以外高齢者割合 図栃木県内の交通事故件数と高齢者が占める割合の推移 7, 死)6, , 取組実施前 取組実施後 4,000 3, , , H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 交通事故発生件数 負傷者数 死者数 図栃木県内の生活道路 ( 幅員 5.5m 未満の道路 ) における交通事故発生状況 87

92 (2) 実施内容 1) 実施内容 主に高齢者(65 歳以上 ) を対象とした ドライブレコーダーの記録を基にした交通安全教室を実施 事前に参加者が普段使用している車に県がドライブレコーダーを設置し 約 1 週間普段通り運転して頂いた後に取外し 記録された映像を使用して交通安全教室を開催 また 参加者には反射材や LED ライト等の交通安全グッズを配布している 2) 特徴や工夫点 交通安全教室の受講者が実際にその生活圏を運転している記録を確認しながら 交通事故防止のポイントを具体的に指導することができる ドライブレコーダーの記録は個人情報に留意した上でパワーポイントによるスライドに編集し 交通安全教室の参加者全員に見せながら事故防止のポイントを共有させるとともに 交通警察官である出向職員が実際に発生した交通事故の説明を交えるなど 分かりやすく講話している 収集されたドライブレコーダーの映像は 設置者の了承を得て 他の交通安全講話における教材や資料として活用するために保存している (3) 連携 協力先機関連携 協力先交通安全協会 市町警察 参加者の募集 会場の準備 役割 交通安全教室のほか 特殊詐欺被害防止等の広報を合同で実施 (4) 事業体制 ( 平成 23 年度の場合 ) 事業費 961 千円 本事業担当職員数 2 人 事業費はドライブレコーダー (10 台 ) と関連機器 ソフトウエアの購入費のみ ( 平成 23 年度のみ発生し その後は予算計上なし 会場は無料で使用できる公民館等を使用 ) 2. 取組の成果 効果 (1) 実績実施回数 :H24~28 年の間で 30 回実施 (1,113 人が参加 ) 1 回の教室で 30~50 名程度が参加 そのうち代表で 5~10 名程度の方 ( 本人の希望もしくは参加者代表者による選出 ) の車にドライブレコーダーを設置して画像を記録 実施対象 : 老人会 交通安全協会等開催時期 : 申込みを受けた際に随時開催 ( 平成 28 年度は 8 回開催 ) 開催場所 : 地域の公民館等 88

93 (2) 成果 効果 高齢者の過失が大きい交通事故件数が減少した (H23:1,462 件 H27:1,361 件 ) 教室の開催後に実施したアンケート等では 参加者から 事故防止のポイントが良く分かった これから気を付ける との感想が得られるなど 交通安全に対する意識が高まった 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 ドライブレコーダー記録の確認 編集に想定以上の時間を要するため 必要な時間の確保が難しい 自宅にこもりがちな方( 独居の高齢者の方など ) への周知徹底が難しい (2) 課題への対応 データ解析のソフトウエアの設定を変更するなどして データ確認の効率化を図っている 夜間 休日の開催も可とし 市町 警察等を通じての広報を行い 参加者を集めている (3) 今後の課題 展望 継続して実施していきたい また 対象を高齢者に限らず 社用車を多数所有する企業等からの要望にも対応していきたい 4. 取組の状況 交通安全教室の様子 交通安全教室で使用しているスライド例 ドライブレコーダーの画像を用い 箇所別に注意点を記載し わかりやすく説明 89

94 参考 栃木県ホームページ 本件問合せ先 栃木県県民生活部くらし安全安心課 TEL:

95 20 人身事故件数(件 事例 5 高齢者交通安全啓発事業 ( 福井県あわら市 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 / 街頭や施設での広報 活動 交通安全に対する意識の高まり 概要 : 高齢者を対象とした交通安全教室等を開催 また アンケート調査結果から得られた高齢者の 交通パターンを踏まえ デマンド交通の利用を促進 実施自治体 : 福井県あわら市 ( 取組実施主体 : あわら交通安全協会 / あわら市 ) 自治体面積 ( 平成 16 年 3 月 1 日 ) 市町村人口 ( 平成 29 年 1 月 1 日 ) 世帯数 ( 平成 29 年 1 月 1 日 ) 117Km2 28,802 人 10,039 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的市内で高齢者が被害者や第 1 当事者となる事故が多発していることから 関係機関 団体とともに対策会議を開催し 協議の上 高齢者を対象とした交通安全啓発事業を実施した H27 15 H28 10 )5 0 図あわら市内の第一当事者の年齢層別人身事故発生件数 (H27 28) 資料 : 平成 28 年交通事故の実態 ( あわら警察署 あわら交通安全協会 ) (2) 実施内容 1) 実施内容 あわら市民生委員児童委員協議会連合会 あわら市老人クラブ連合会 交通安全関係団体 行政関係者と交通死亡事故抑止緊急対策会議を開催 (H28 年 7 月 ) し 高齢者交通事故の抑止対策に関する協議を実施 その後 交通安全関係機関と協働で 市内イベント( 健康長寿祭 商工フェスタ 北潟湖フォーラム他 : 計 5 回 ) での靴に貼る反射材等の配布 高齢者交通安全教室等の啓発活動を実施した 高齢者交通安全教室では スクリーンとプロジェクターを用いて映像によって交通事故発生時の状況を体感してもらったり アンケートによる意識調査を実施した 91

96 2) 特徴や工夫点 イベントでは交通事故情勢の数値的な傾向を示すとともに ゴーグルライトを使った反射材体験を行うことにより より効果的な高齢者の交通事故対策を講じた 反射材は配布するだけでなく その場で直接靴に貼付して啓発を実施した また イベント( 健康長寿祭 ) に参加した高齢者に対して実施した意識調査の結果から 薄暮時の外出の有無や交通手段などを質問に加え高齢者の活動パターンの分析を行った アンケート ( 意識調査 ) の設問内容問 1. 性別 年齢問 2. 外出するとき何で移動しますか? 問 3. 薄暮時 ( 午後 4 時以降 ) に外出しますか? 問 4. 外出時に反射材を着用していますが? 問 5. 外出時に事故に遭いそうになったことはありますか? 問 6. 昨年度 県内の交通事故で亡くなった方の中で高齢者の割合はどのくらいだと思いますか? 問 7. これまで交通安全の講習会に参加したことがありますか? (3) 連携 協力先機関 地域組織/ 交通安全協会 / 商業施設 / 警察 地域組織 =あわら市高齢者交通安全リーダー協議会 あわら地域交通安全活動推進委員協議会 あわら市青年交通安全リーダー協議会 ( あわら警察署が委嘱 ) 市交通指導員会 市交通安全母の会連絡協議会 ( 事務局 : あわら市 ) 交通安全協会( あわら支部 ) は 交通安全啓発活動をそれぞれの立場で行っており 安全協会には職員が会議出席し 情報の共有化を図っている (4) 事業体制 ( 平成 28 年度の場合 ) 事業費 4,187 千円 本事業担当職員数 2 人 事業費には交通指導員報酬 指導員制服代 運転者講習会時などの事業用消耗品 会議賄い 交通災害共済ハガキ郵送料 負担金 補助金が含まれる 2. 取組の成果 効果 (1) 実績開催場所 : 市内イベント ( 健康長寿祭 商工フェスタ 北潟湖フォーラム他 ) 開催回数 : 計 5 回参加者数 : 約 500 人 ( 高齢者交通安全教室の参加者 ) (2) 成果 効果 健康長寿祭でのアンケートは過去より継続実施しているが 本年は回答者が増加し多くの高齢者の意識啓発の向上に寄与したと考える 回答者( 高齢者 ) のうち 薄暮時以降に外出すると回答した割合が約 5 割であり そのうち多くの方の移動手段が自動車であることがアンケート結果で判明した 薄暮時の外出が多いという結果を受けて 市交通指導員会の夜間パトロールの実施時間などに反映している 92

97 問外出するとき何で移動しますか 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 61% 13% 10% 10% 2% (n=165) 自家用車徒歩自転車相手の車に同乗タクシーデマンドタクシーバス電車その他 問薄暮時 ( 午後 4 時以降 ) に外出しますか 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 50% 50% (n=186) はい いいえ 問反射材を着用していますか 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 37% 63% (n=186) はい いいえ 資料 : あわら市提供資料より 図交通安全に関する意識調査の回答結果 ( 一部抜粋 ) その後 免許返納制度の説明やデマンド交通( 乗合タクシー ) の利用を促進したことにより 高齢者のデマンド交通登録者が増加し 自身での自動車を運転する機会の減少が図られたと考える 乗合タクシーについて あわら市では コミュニティバスの運行経費や市が実施する公共交通の継続性の課題から平成 24 年度より乗合タクシーを運行 停留所から停留所までの予約制で 利用するには事前の登録が必要となる 交通空白地帯の解消を目的としているが 65 歳以上や 運転免許返納者には割引制度 ( 利用料金から 100 円引き ) を実施している 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 市が主催する健康フェスタは 毎年約 1,000 人の高齢者の参加があるが アンケートの回答率は 平成 28 年は増加したものの参加者の2 割程度である 成果が出るまでに時間がかかる また 成果の適正な評価が困難 93

98 (2) 課題への対応 来年度以降実施する際に検討したい (3) 今後の課題 展望 運転免許証の自主返納は高齢者事故防止対策の一つであることから 高齢者交通安全教室において公共交通機関の利用を促すとともに 個人の尊厳を守る観点を踏まえ 高齢者が納得のうえでの返納を促す施策の推進が重要と考える 生活道路の交通安全対策としては 平成 28 年に市と警察 地元区長とで協議を重ね 市内の自由ヶ丘地区を生活道路対策エリアとして指定し ゾーン 30 の設置を行っている また 生活道路のみの課題や展望ではないが 道路での歩道整備や安全な歩行空間の確保 自動車の走行速度を低く抑える意識の定着 子どもの成長に応じた交通安全教育の推進と社会全体で子どもを交通事故から守ろうという意識の向上を図ることが重要であると考える 図ゾーン 30 指定区域 4. 取組の状況 反射材の配布 貼付の様子 反射材は配布するだけでなく その場で貼付を実施 94

99 高齢者交通安全教室の様子 反射材等の展示や ゴーグルライト を使用した反射材の効果体験を実施 ( 高齢者と子供が対象 ) ゴーグルの先端から反射材に光を照射し 周囲の光を遮断するゴーグルを通して覗くことで 明るい場所でも反射材の効果が確認できる 視覚的な効果を目的とした 映像を使用した交通安全教室を実施 本件問合せ先 福井県あわら市市姫三丁目 1-1 あわら市生活環境課 TEL: ( 代表 ) ( 直通 ) 95

100 参考 ) 交通安全グッズの事例アンケートでは 交通安全教室や啓発活動などの機会に 交通安全グッズを配布しているという回答が多く得られた 特に反射材については 配布するだけでなく 着用してもらうことが重要であり 着用率を上げるために様々な工夫が行われている また グッズ自体もデザイン性や機能性の高いものが販売されており 配布する対象者の年齢層等に合ったものを用意することで利用率の向上に繋がると考えられる 自発光式反射材 スイッチを入れて光るタイプ 揺れると光るタイプ ( 振動センサー付き ) 暗がりで揺れると光るタイプ ( 光振動センサー付き ) 腕などに巻くスイッチタイプ 出典 : 静岡市 HP 自治体独自の反射材の作成例 1 自治体独自の反射材の作成例 2 自発光式反射材デザインコンクールの最優秀作品を製品化した例 地元にゆかりのあるキャラクターを使用して自治体オリジナルのリストバンドタイプの自発光反射材を作成した例 出典 : 静岡市 HP 出典 : 静岡県警察本部 HP オレンジシール ( 靴等に貼る蛍光反射材シール ) 静岡県浜松市では 徘徊高齢者早期発見の オレンジシール を導入している 徘徊の恐れのある高齢者の家族等が本人情報や緊急連絡先を地域包括センターで登録すると登録者番号を記したオレンジ色の蛍光反射材シールが交付される シールは高齢者の杖や靴などの愛用品に貼られる 出典 : 浜松市 HP 96

101 事例 6 大阪府自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 の施行 ( 大阪府 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 / 街頭や施設での広報 活動 / 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整備 / 見やすくわかり やすい道路標識 道路標示の整備 交通事故の減少 / 自転車保険加入率の増加 概要 : 自転車の利用に関する条例を制定し 自転車の安全で適正な利用を促進するとともに 自転車 保険への加入を義務化 実施自治体 : 大阪府 ( 取組実施主体 : 大阪府 ) 自治体面積 ( 平成 28 年 10 月 ) 市町村人口 ( 平成 27 年 10 月 ) 世帯数 ( 平成 27 年 10 月 ) 1,905Km2 8,839,469 人 3,923,887 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的府内の自転車関連事故の死者数が増加しており 平成 27 年には 50 人に達し 前年に比べて 16 人の大幅な増加となったことや 自転車が加害者となる交通事故によって 死者や重篤な後遺障害が生じ 高額な賠償請求事例も発生していることなどから 自転車の安全で適正な利用を促進するため 条例を制定した 表自転車の事故の経年推移 出典 : 大阪の交通白書 ( 平成 27 年版 )(( 一財 ) 大阪府交通安全協会 ) (2) 実施内容 1) 実施内容 平成 28 年 4 月 1 日より 大阪府における 自転車の交通事故防止と被害者の保護を図るため 大阪府自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 を施行した また 同年 7 月 1 日からは 自転車事故による賠償責任を補償する保険への加入を義務化した また 条例の制定とともに 自転車に係る道路交通環境の整備に努め スピード感のある自転車通行空間の整備を目的として 当面 3か年の整備箇所を定めた大阪府自転車通行空間整備緊急 3か年計画 ( 案 ) を策定し 取組を推進している 条例の施行にあたっては 広く周知するため 広報活動や啓発活動を行った 2) 特徴や工夫点 自転車が加害者となる交通事故によって 死者や重篤な後遺障害が生じ 高額な賠償請求事例も発生していることから 条例では交通安全教育の充実や自転車の安全利用に加え 自転車保険の加入を義務化した また 平成 27 年では死者数の約 5 割が高齢者で その死因の約 8 割が頭部損傷であったこ 97

102 とから 高齢者も加入可能な保険の創出や 高齢者のヘルメット着用の努力義務化を行った 条例の施行に向けた取組 大阪府自転車条例総合窓口の設置 保険会社や自転車販売店と事業連携協定の締結( 保険の創設 交通安全教育 ) 事業連携協定についての提案のあった保険会社等と個別に協定を締結 協定の内容は おおさか版の新たな自転車保険の提供 保険に関する相談窓口の設置 条例や保険の周知や情報提供の協力 交通安全教育の取組 等としている 啓発 広報等の主な実施内容 自転車条例周知のイベントの開催( 平成 28 年 6 月 11 月 ) 条例 保険リーフレット ポスター ルールブック ティッシュの作成 配布( 学校 市町村 警察署など ) 広報誌( 府 市町村 ) 地域ミニコミ誌への掲載 自転車条例周知動画の作成(WEB 街頭ビジョンでの放映) パブリシティ広報(TV ラジオ 新聞 フリーペーパーなど) 啓発品の配布( 街頭啓発 ) HP(facebook ツイッター youtube web ページ ) 映画配給会社とのタイアップ周知 大阪府母と子の交通安全クラブ連合会( 大阪交通安全母の会 ) の協力による周知 交通安全講習会での周知 自転車に係る道路交通環境の整備 大阪府自転車通行空間整備緊急 3か年計画 ( 案 )( 平成 28 年 10 月策定 ) に基づき 下記 12に該当する緊急度の高い区間から 早期整備の可能な区間を選定し 平成 28~30 年度の 3 か年で 府管理道路約 60km の自転車通行空間を整備予定 1 自転車関連事故や自転車交通量が多い区間 2 警察が選定した自転車指導啓発重点地区及び路線 また 自転車ネットワークの形成に向け 府管理道路における整備方針と 当面 10 年間の整備路線等を定めた整備計画を策定予定 (3) 連携 協力先機関地域組織 / 交通安全協会 / 自転車販売店 / 府下の市区町村 / 警察 / 学校 PTA 教育委員会/ 事業連携協定を締結している企業他 事業連携協定を締結している企業 AIU 損害保険株式会社 富士火災海上保険株式会社 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 au 損害保険株式会社 東京海上日動火災保険株式会社 損害保険ジャパン日本興亜株式会社 三井住友海上火災保険株式会社 一般社団法人自転車安全対策協議会 全労済大阪府本部 コーナン商事株式会社 株式会社あさひ その他の連携 協力先一般社団法人日本損害保険協会近畿支部 一般社団法人日本ヘルメット工業会 ( 株式会社オージーケーカブト ) 大阪府自転車軽自動車商業協同組合等 98

103 (4) 事業体制 ( 平成 28 年度の場合 ) 事業費 5,000 千円 本事業担当職員数 6 人 リーフレット ポスター ルールブック ティッシュの作成費用 / イベント費用 / 広報動画の作成費用等 2. 取組の成果 効果 (1) 実績対象地域 : 大阪府内全域実施対象 : 大阪府内で自転車を利用する者実施期間 : 平成 28 年 4 月 1 日 ~( 条例施行 ) 平成 28 年 7 月 1 日 ~( 保険加入義務化施行 ) (2) 成果 効果 現時点で 自転車関連事故件数が減少 平成 28 年 12 月末時点の自転車事故件数は 11,611 件 ( 前年比 -611 件 ) 死者数 31 人 ( 前年比 -19 人 ) 自転車保険の加入率の増加 ( アンケート調査により把握 ) 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 予算を十分に確保できない 関係者間の調整 協力体制の構築が難しい 住民との合意形成が難しい 関心が低い 成果が出るまでに時間がかかる また 成果の適正な評価が困難 (2) 課題への対応 広報 啓発の取り組みを 多くのマスコミに取り上げて頂き 広範囲への周知が可能となった 条例の施行前後に 自転車事故に対する認識や自転車保険の加入状況 保険の種類等に関するアンケート調査を実施したことにより 自転車保険の加入状況を確認できた アンケート実施時期 : 平成 27 年 1 月と平成 28 年 7 月対象者 : 平成 27 年 1 月実施分では 大阪府内に在住の15 歳以上の方 ( アンケート実施時 ) パソコンまたは携帯電話 ( スマートフォン含む ) でインターネット 電子メールを使用することができる方 平成 28 年 7 月実施分では 国勢調査結果 ( 平成 22 年 ) に基づき 性 年代 居住地 (4 地域 ) の割合で割り付けた 15 歳以上の大阪府民 1,000 サンプルとした 参考 大阪府クイック リサーチ < 平成 27 年 1 月調査 > < 平成 28 年 7 月調査 > 99

104 (3) 今後の課題 展望 条例のさらなる周知徹底や保険の加入促進を図る 4. 取組の状況 条例のリーフレット 自転車条例に関するリーフレット 条例の柱として 4 つの項目を挙げ 内容を分かりやすく解説 自転車保険に関するリーフレット 自動車保険などの特約ですでに加入している場合もあるため 加入の有無をチェックできる チェックシートを掲載 100

105 広報活動の様子 平成 28 年 6 月 17 日 ( 金 ) にエキスポシティの光の広場にて 自転車安全フェア を開催 大阪府自転車条例を周知するため 松井知事や大阪府広報担当副知事もずやんの他 安田大サーカスの安田団長 シャ乱 Q のまことさんなどをゲストとして 自転車の安全で適正な利用について啓発活動を実施 出典 参考 大阪府ホームページ 本件問合せ先 大阪府都市整備部交通道路室道路環境課安全対策グループ TEL:

106 参考 )TS マーク ( 自転車向け保険 ) 自転車保険への加入促進のための取組のひとつとして TS マーク貼付に係る費用 ( 自転車の点検 整備を受ける費用 ) の助成を行っている自治体もある TSマークとは TS マークとは 自転車安全整備士が点検整備した普通自転車に貼付されるもので このマークには付帯保険として傷害保険と賠償責任保険がついている 自転車安全整備店で 自転車の点検整備( 有料 ) を受けて TSマークを貼付して貰うと サービスで保険がつき 点検整備の日から 1 年間有効となる 青色マーク( 第一種 ) と赤色マーク ( 第二種 ) があり それぞれ賠償内容が異なる 図 TS マーク保険の補償内容 賠償責任補償 TS マークが貼付されている自転車に搭乗中の人が第三者に死亡又は重度後遺障害を負わせたことにより 法律上の損害賠償責任を負った場合に適用 傷害補償 TS マークが貼付されている自転車に搭乗中の人が 交通事故によって事故の日から 180 日以内に入院 死亡又は重度後遺障害を負った場合に支払われる 被害者見舞金 ( 赤色マークのみ ) TS マークが貼付されている自転車に搭乗中の人 ( 加害者 ) が第三者 ( 被害者 ) に傷害 ( 入院加療 15 日以上 ) を負わせ 法律上の損害賠償責任を負担した場合に支払われる 資料 : 公益財団法人日本交通管理技術協会 HP より ( 102

107 事例 7 オール津久見で進める交通安全 ( 大分県津久見市 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の配布 / 街頭や施設での広報活動 / 見守り活動 交通事故の減少 / 交通安全に対する意識の高まり / 住民の満足度の向上 概要 : 市民参加のもとに交通事故のない安全 安心な街づくりに取組むことで 交通安全意識の向上 を図る 実施自治体 : 大分県津久見市 ( 取組実施主体 : 津久見市交通安全推進協議会 ) 自治体面積 ( 平成 27 年 10 月 1 日 ) 市町村人口 ( 平成 29 年 2 月 ) 世帯数 ( 平成 29 年 2 月 ) 79.48Km2 18,448 人 8,394 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的本市は超高齢化の進む小さな市であり 関係機関 団体だけでなく 子供から高齢者まで 市民参加のもとに交通事故のない安全で安心して暮らせる街づくりに取組むことで交通安全意識の向上を図る (2) 実施内容 1) 実施内容 一斉早朝街頭活動 毎月 1 日 10 日 20 日には各地区で地区住民も参加し 児童 生徒の登校の見守りを含め街頭活動を実施 四季の交通安全運動への参加: 夏は幼稚園児が参加し 体験型交通安全教室を実施 幹部交番前にて警察署 消防署 市内各企業の協力を頂き 白バイ パトカー 消防車 救急車 ダンプカー を配置して それぞれの職員 社員と津久見市交通指導員の協力により 幼稚園児が乗車体験した また 幹部交番内の会議室を利用して 県に交通安全講師を要請し 交通安全協会指導員とともに幼稚園児を対象に 横断歩道の渡り方 などの教室を行った 冬は高校生 (16 名 ) が参加し 反射材タスキとキーホルダ型の小型電灯の配布を実施 夕刻街頭活動 四季の安全運動期間中や 夕暮れの早くなる時期には交通団体が各地域で街頭に立つ 幼稚園児を対象とした交通安全教室の様子 103

108 高齢者に対する取組としては 高齢者の集まるサロン 会議 盛人クラブ のイベント ( 運動会 ) において積極的に交番所長や署員が講話を行ったり チラシやティシュ 反射材を高齢者への交通安全チラシと共に配布している 大分県の主催により年に 1~2 回 いきいき交通安全体験講座 を開催し KYT( 危険予測トレーニング ) 歩行シミュレータ ドライビングシミュレ-タを体験する機会を設けている 地域を基盤とした高齢者の自主的組織 2) 特徴や工夫点 取組の開始時期は 40 年以上前であると推測される 体験型交通安全教室 ( 白バイ 消防車 救急車 ダンプカー乗車体験等 ) は 平成 20 年に実施したものを参考として数年ぶりに開催 交通安全協会との協力により 交通安全たより を発行し毎月 1 回全戸へ回覧を行っており 交通事故状況等や市民に気を付けてもらいたいことを記事にしている ホームページや回覧板を通じて 交通安全の街頭キャンペーン等イベントへの参加を広く周知する また スーパー 公民館 図書館 人の集まる場所へポスターやチラシの掲示をしたり ホームページではキャンペーンの様子を掲載し 写真を多くするなど見やすくするための工夫をしている 高齢者を対象とした講話は年 60 回と小さな集まりを大切にして交通安全への啓発を行っている (3) 連携 協力先機関地域組織 / 交通安全協会 / 商業施設 / 警察 / 学校 PTA 教育委員会/ 商工会議所 ライオンズクラブ 上記団体等は全て交通安全推進協議会に会員として登録されている 交推協事務局は 四季の交通安全運動の前に 幹事会を開催し 取組について協議を行い 四季の交通安全運動中 ( 期間初日等 ) にキャンペーンを実施している 市交通安全推進協議会組織の中でも最も連携が必要な団体は交通安全協会津久見支部であり 市 交通安全協会 警察署と三者の連携がなければ 効果的で実践的な交通安全啓発活動は不可能である (4) 事業体制 ( 平成 26~28 年度の場合 ) 事業費 466 千円 本事業担当職員数 2 人 事業費は単年の費用であり いきいき交通安全体験講座 交通安全標語の参加グッズ 通学路安全整備 啓発のぼり旗 啓発垂れ幕等に係る費用が含まれる 104

109 2. 取組の成果 効果 (1) 実績 ( 街頭活動 ) 開催時期 : 一斉早朝街頭活動 ) 毎月 日夕刻街頭活動 ) 四季の安全運動期間中や 夕暮れの早くなる時期開催場所 : 市内全域開催時間帯 : それぞれ朝 夕に実施 (2) 成果 効果 平成 23 年 ~ 平成 27 年の 5 年間は交通死亡事故が 7 件起こっていたが 平成 27 年 10 月から無事故が 1 年 3 か月続いている 無事故が続いていることで 住民の方々も安心して過ごせる街を感じている 市民の交通安全運動への意識が高まっている 交通安全団体で行ってきたキャンペーンに幼稚園児や高校生が参加することで様々な協力が得られ これが交通安全団体の方々の意欲につながり 積極的に街頭活動も行っている 市交通安全推進協議会組織の各団体が独自の取組を行っている 例えば シルバー協議会や女性ドライバー協議会が 11 月 ~12 月には各地区で順番に夕刻街頭活動を行ったり スーパーの駐車場でチラシや反射材を配布し交通安全啓発活動を行うなど それぞれの団体が互いに協力しようと呼びかけ合い自主的に取組を実施している 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 対策の必要箇所や地域のニーズを把握することが難しい 自宅にこもりがちな方( 独居の高齢者の方など ) への周知徹底が難しい 必要な予算を十分に確保できない 成果が出るまでに時間がかかる (2) 課題への対応 一人の点から広げられるように 情報を発信してくれる人の育成を課題として取り組んでいる (3) 今後の課題 展望 四季の交通安全運動の際のキャンペーンの充実により 日頃から交通安全啓発活動にご協力をいただいている 多くの市民の方々の活動を広く市民に周知し 多くの市民が交通安全運動に自ら参加することにより 交通安全意識の向上に繋げていきたいと考えている ホームページや市報で 交通安全のイベント結果を発信したり 垂れ幕や横幕を掲示して注意喚起に努めていきたい 105

110 4. 取組の状況 毎月各戸に回覧している 交通安全たより の例 交通安全運動に関するお知らせや季節に合わせた交通安全に関する注意事項を掲載し 交通安全への意識向上や注意喚起を図っている また 交通事故死亡ゼロ日数 が記載されており 交通安全運動の効果も共有されている 106

111 出典 参考 大分県安全協会津久見支部ホームページ ( 大分県津久見市ホームページ ( 本件問合せ先 大分県津久見市市役所市民生活課 TEL: ( 内 117) 107

112 (2) 子供に関する課題に対する取組事例 事例 8 つくば市における通学路交通安全社会実験 事業分類 対策の効果 ~ 速度抑制等による通学路交通安全対策を実施 ~( 茨城県つくば市 ) 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 通学路を通過する車両の速度低下 / 対策必要箇所や対策内容の効率的な把握 実施 概要 : 国総研や警察と連携し 住民への調査から得られた危険箇所を基に通学路の交通安全対策を実 施し 効果を把握 実施自治体 : 茨城県つくば市 ( 取組実施主体 : つくば市 / 国総研 / つくば北警察署 ) 自治体面積 ( 平成 29 年 3 月 ) 市町村人口 ( 平成 29 年 3 月 ) 世帯数 ( 平成 29 年 3 月 ) Km2 231,459 人 100,787 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的交通事故の実態より 人口あたりの歩行者事故件数は 7~9 歳が特に多く 小学生を対象とした交通安全対策が重要となっている また 車両の速度が高くなると死亡事故の割合が高くなることから 速度低減のための対策が重要であることから 通学路を対象にハンプの設置等を実施した 図年齢層別の歩行者事故件数 ( 左 ) 死亡事故率と速度の関係 ( 右 ) 資料 : 国土交通省記者発表資料より (2) 実施内容 1) 実施内容 国土交通省国土技術政策総合研究所( 以下 国総研 ) や警察と協力し 通学路の交通安全対策を効率的 効果的に進める手法を検討するため 要小学校通学路を対象に交通安全対策を実施 国総研は交通安全対策の立案支援 効果計測を行い つくば市で交通安全対策を実施した 2) 特徴や工夫点 つくば市 国総研 つくば北警察署の三者連携で取組を実施した 住民の立場からの交通安全上の課題箇所を把握するために 小学校の保護者等を対象としたweb 調査を実施し 29 地点の情報を入手 web を利用したことで 保護者から負担が小さく便利と好評であった 108

113 web 調査には本田技研工業 ( 株 ) の WEB サイト SAFETY MAP を利用し 学校の授業の中で児童 ( 小学 6 年生 ) も課題箇所の入力を行った これらの情報に加え 現地踏査 交通調査 関係者協議を経て 小学校周辺 11 箇所を対象に交通安全対策を立案 (3) 連携 協力先機関連携 協力先役割国総研交通安全対策の立案支援 効果計測の実施警察ゾーン 30 の指定学校 PTA 教育委員会課題箇所の抽出や 対策実施後の児童への周知等 (4) 事業体制 ( 平成 26 年度の場合 ) 事業費 4,460 千円 本事業担当職員数 2 人 事業費にはハンプや狭さく等の設置に係る費用を含む 2. 取組の成果 効果 (1) 実績実施時期 : 平成 26 年 8 月 ~ 平成 27 年 6 月 ( 調査着手 ~ 効果計測 ) ハンプや狭さく等は上記期間後も恒久設置 実施場所 : つくば市立要小学校の通学路 (2) 成果 効果 社会実験による成果 効果 効果的に危険箇所を把握することができ 対策案の絞込みが容易になった 関係者間の協議の円滑化が図られた 実施した交通安全対策による成果 効果 ハンプと狭さくの併用により 朝の通勤時間帯に 速度低減効果を確認 単独走行車両では 40km/h を超える割合が 62% から 17% に大きく減少 図対策実施前後の調査結果 単独走行車両 : 対向車や歩行者等の影響を受けていない車両 速度はハンプと前後各 20m を含む区間の走行速度について対象車両の平均 資料 : 国土交通省記者発表資料より 109

114 狭さく部では 前後ですれ違った 21 台中 9 台で 大きな減速を伴う譲り合いが発生した エンジベルトや狭さくの設置等で 注意喚起 事故防止等の効果を確認 エンジベルト設置箇所 交差点狭さく設置箇所 資料 : 国土交通省記者発表資料より 図対策実施後のアンケート調査結果 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 交通安全対策の実施により 通行方法や横断方法などが変わったため 児童への周知 指導が必要となった (2) 課題への対応 学校と連携して 児童への周知を円滑に実施する体制を整える (3) 今後の課題 展望 市では 要小の対策結果を今後つくば市通学路安全推進会議等で活用し 安全の確保に努めていく 4. 取組の状況 児童による課題箇所入力の様子 本田技研工業 ( 株 ) の WEB サイト SAFETY MAP を活用し 危険箇所等を入力 110

115 対策実施内容 住民への調査で得られた交通安全上の課題箇所 交通安全対策の実施内容 本件問合せ先 茨城県つくば市建設部防犯交通安全課 TEL:

116 参考 ) 通学路へのライジングボラードの設置 ( 新潟県新潟市 ) < 背景 経緯 > 新潟市では 市立日和山小学校の移転( 平成 29 年 4 月 ) に伴い 新たな通学路の安全確保について検討を実施 小学校 PTA 交通安全推進協議会 警察 国交省等と連携し ワークショップを開催しながら住民と協働で対策の検討を行っている 図日和山小学校交通安全対策ワークショップ参加者 < 実施内容 > ゾーン 30 の導入検討と併せ 平成 28 年 3 月に生活道路の 対策エリア に登録し 国土交通省よりビッグデータ分析結果の提供などの技術的支援を受けながら 住民と協働で対策を検討している 検討の結果 ゾーン 30 の設定 指定方向交通規制 グリーンベルトの設置等に加え 全国初となる通学路へのライジングボラード設置の社会実験を実施 ( 平成 29 年 4 月より ) ビッグデータの活用住民との合意形成の場面において 実際の交通状況や課題箇所等の情報を分かりやすく見える化することで 関係者の理解を促進している また 対策の立案においても要対策箇所の把握に活用している ( 左 ) 国からの分析結果 ( 急減速の発生箇所の分布 エリア内の走行速度の分布等 ) の提供 ( 新潟国道事務所 ) ( 右 ) 住民との合意形成 ( ワークショップ等 ) における活用 112

117 検討の結果から 交通規制や物理的デバイスによる効果的な対策を計画し 実施方針のひとつと して 抜け道利用のトリップが見られる道路に対するライジングボラードの設置 ( 社会実験 ) が挙 げられている 実施方針に基づき平成 28 年度より順次対策が実施されており 日和山小学校移転後も 交通安全 対策の効果検証 改善の取組みを継続的に行うことが予定されている 資料 : 国土交通省 新潟市資料 113

118 ライジングボラードとはライジングボラードは 車の進入を抑止し 特定のグループの車のみの進入を可能とすることを目的とした構造で 許可された車両が進入する場合 道路中央に設置されたポールを下降させることにより通行が可能となる仕組みである 欧州では すでに多くのライジングボラードが公道上 ( 通学路 幹線道路からの抜け道 観光地 歴史的中心市街地等 ) に設置されている 国内での導入事例はまだ少ないが 新潟市のふるまちモール 6において ゴム性ボラードによるライジングボラードの社会実験を実施し 商店街や沿線住民等との合意形成を図り 平成 26 年 8 月から本格運用を開始している 図ライジングボラード設置事例 ( 新潟市 ) なお 第 10 次交通安全基本計画では ライジングボラードについて 通学路における交通規制 の担保の手法として 活用の効果を検討し 当該結果を踏まえて 活用の実現に向けた取組を推進 する と記載されており 取組みの一層の推進が期待されている 資料 : ライジングボラード事例集 2016( 国土交通省道路局環境安全課道路交通安全対策室 ) 114

119 参考 ) 凸部 狭窄部及び屈曲部の設置に関する技術基準交通事故の際 車両の衝突速度が 30km/h 以下になると致死率が大幅に減少することが確認されており 国土交通省では 生活道路における速度超過箇所や急ブレーキ多発箇所等の急所を事前に特定し 効果的な速度低減策である凸部 ( ハンプ ) や狭窄などの設置の推進に取り組んでいる その一環として 平成 28 年 4 月から 凸部 狭窄部及び屈曲部の設置に関する技術基準 を制定し ハンプや狭窄設置に関する基本方針や標準的な構造を示している ハンプの擦り付け部はなめらかなものとし 騒音が発生せず 30km/h 以下の速度域であれば不快に感じない形状となっている 資料 : 凸部 狭窄部及び屈曲部の設置に関する技術基準の概要 ( 国土交通省 ) 115

120 参考 ) 国の技術基準に基づいた形状のハンプの設置事例 ( 沖縄県浦添市 ) < 背景 経緯 > バス専用レーン延長にあわせて 平行する生活道路( 浦添市仲西小学校前 ) の通行車両の走行速度の抑制を図る狭さく及びハンプを浦添市と沖縄県が連携して整備 < 実施内容 > 国内初となる国の技術基準に基づいた形状のハンプを設置 図仲西小学校前に設置されたハンプと狭さくの様子 < 成果 効果 > 通学路を通過する自動車の走行速度が大幅に低下 ハンプ整備後 30km/h 以上の速度の構成比が大幅に減少 (29.7% 1.4%) 20km/h 未満の速度の構成比が大幅に増加 (11.4% 71.6%) 平均速度は 26.4km/h から 16.8km/h に低下 資料 : 内閣府沖縄県総合事務局記者発表資料 116

121 事例 9 子ども安心安全基金 ~ 虹色ファンド ~( 埼玉県東松山市 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 見守り活動 / 歩道や路側帯 防護柵の整備 / 上記の内容を 含む通学路対策 新たな取組の実現 / 通過交通の速度低下 概要 : 市民 企業 行政が共同で出資する基金を設置し この基金を原資として 子どもたちを事件 事故から守るための取組を実施 実施自治体 : 埼玉県東松山市 ( 取組実施主体 : 東松山市 ) 自治体面積 ( 平成 28 年 4 月 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 4 月 ) 世帯数 ( 平成 28 年 4 月 ) 65Km2 89,656 人 37,964 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的次世代を担う大切な宝である子どもたちを地域共助の仕組みで事件 事故から守るため 市民 企業 行政が共同で出資する 子ども安心安全基金 ~ 虹色ファンド を設置し 交通安全対策を含む 7 つのテーマに基づく事業に役立てている (2) 実施内容 1) 実施内容 基金を原資として 7 つのテーマに基づく事業で子供たちを事件 事故から守るための取組を実施 7 つのテーマ 1. 交通安全対策事業 防護柵設置 交通安全教育等 2. 防犯 事故防止対策事業 防犯カメラ 安全マップ等 3. 施設等安全点検事業 公園設備 施設危険個所点検 修繕等 4. 地域安全情報提供事業 メール一斉配信 災害危険情報等 5. 見守り活動支援事業 見守り隊 自主防犯活動等 6. 世代間交流事業 地域寺子屋 食育 昔の遊び講座等 7. その他安心安全に資する事業 基金設置から 4 年目となる平成 27 年度では 交通安全対策事業として 通学路等への路面標示 ( グリーンベルト等 ) の設置や交通安全教室の開催 ヘルメット貸出し事業等を実施 7 つのテーマのうち事業費としては一番大きな分野となっている ( 総事業費約 1,500 万円のうち 約 1,300 万円が交通安全対策事業費 ( 平成 27 年度 )) また 防犯 事故防止対策事業として通学路を中心とした注意喚起看板の設置や 見守り活動支援事業として子どもの登下校を見守るボランティアの方々へのベストや帽子等の購入などを実施 117

122 2) 特徴や工夫点 虹色ファンド は市の積み立てと市民 企業からの出資( 寄附 ) 金により成り立っている 虹色ファンド の仕組み 市は 毎年 1,000 万円を 5 年間積み立てる 市民 企業からの出資( 寄附 ) 金を 5 年間積み立てる 市は 市民 企業からの出資( 寄附 ) 金額と同額をマッチングギフトとして 翌年度に上乗せして積立てる 基金を原資として 7 つのテーマに基づき 安心安全のための事業を実施 市ホームページや市広報紙及びメール配信 による周知を実施し 出資を募っている 市の市政情報をお知らせする いんふぉメール に登録された人が対象 (3) 連携 協力先機関連携 協力先役割交通安全協会スケアード ストレイト事業への参加等警察ゾーン30 路面表示 ステップアップ講座講師等県国道 県道の交通安全対策等学校 PTA 教育委員会通学路総点検 見守り活動 ヘルメット貸与等 (4) 事業体制 ( 平成 27 年度の場合 ) 事業費 15,200 千円 本事業担当職員数 3 人 主な事業費の内訳は 4. 取組の状況 を参照 2. 取組の成果 効果 (1) 実績開催時期 : 平成 24~28 年度の 5 年間 短期で集中的な投資により成果を挙げるため サンセット方式 ( 終期設定 ) を採用 基金による総事業費 : 平成 24 年度 )1,096 万 7,416 円平成 25 年度 )1,711 万 0,629 円平成 26 年度 )1,576 万 7,394 円平成 27 年度 )1,518 万 1,295 円 (2) 成果 効果 路面標示の早期対応やオリジナル看板の作成等 これまで実施できていなかった取組を実現できた ゾーン 30 を施行した小学校区で通過車両の減少が見られた 松山第二小学校区のゾーン30 施工後 6か月で通過車両約 20% 減等 118

123 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 取組実施に係る知識 ノウハウが不足 成果が出るまでに時間がかかる また 成果の適正な評価が困難 (2) 課題への対応 学校や PTA 等関係各所への聞き取りや 虹色ファンド懇談会の実施による意見の聴取等を行った (3) 今後の課題 展望 基金は平成 29 年 6 月をもって終了し 一部事業については一般財源で継続する 4. 取組の状況 基金を原資とした取組内容例 ( 平成 27 年度 ) ヘルメット貸し出し事業は 普段自転車通学をしていない中学生に対し 部活動や学校行事の際に 必要に応じ学校からヘルメットの貸し出しを行うもの 119

124 出典 参考 東松山市ホームページ 11.html 本件問合せ先 埼玉県東松山市市民生活部地域支援課 TEL:

125 事例 10 八潮市自転車の安全な利用の促進に関する条例の施行に伴う事業の実施 事業分類 対策の効果 ( 埼玉県八潮市 ) 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 / 街頭や施設での広報 活動 交通事故の減少 概要 : 自転車の安全な利用の促進に関する条例の施行に併せて 自転車の安全利用対策として交通安 全教室における自転車運転免許試験や ヘルメット購入補助を実施 実施自治体 : 埼玉県八潮市 ( 取組実施主体 : 八潮市 / 警察 / 学校 / 交通関係団体 事業者等 ) 自治体面積 ( 平成 29 年 1 月 ) 市町村人口 ( 平成 29 年 1 月 ) 世帯数 ( 平成 29 年 1 月 ) 18Km2 87,082 人 39,165 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的市では H24 年から 4 年連続で人口 1 万人あたりの自転車による交通事故死傷者数が 県下市町村別ワースト 1 位となっていたため 市 市民 自転車利用者 事業者 関係団体などの責務を明らかにするとともに 自転車の安全な利用に関する基本的事項を定めることにより 安全で安心して暮らせるまちの実現を目指して 平成 28 年 4 月に 八潮市自転車の安全な利用の促進に関する条例 を施行した 図八潮市内の自転車による交通事故死傷者数の推移 資料 : 八潮市 HP より 図 八潮市自転車の安全な利用の促進に関する条例 の主な内容 121

126 (2) 実施内容 1) 実施内容条例の施行に伴い 市では自転車の安全利用対策を実施している 交通安全教室 小学校 ( 自転車運転免許試験 ) 中学校 ( スケアードストレイト ) 自転車シミュレータ ( 市役所等 2 箇所で実施 ) 自転車ヘルメット購入助成金 市内在住の中学生までの方及び 65 歳以上の方に対し 購入費用の二分の一 ( 上限 2,000 円 ) を補助 2) 特徴や工夫点 市内の全小学校の主に4 年生を対象に自転車運転免許試験を実施 試験の内容は学科試験 (10 問 ) と実技試験 (5 課題 ) で いずれも 60 点以上で合格となる 不合格となってしまった場合は できなかった箇所について説明し 理解を深めてもらった上で合格とする 自転車シミュレータ( 警察署より借用 ) を活用した交通安全教室を実施 うち 1 箇所は小学校の夏休み期間に市内施設にて実施 (3) 連携 協力先機関連携 協力先警察学校 交通安全教室の共催 交通安全教室の実施 役割 (4) 事業体制 ( 平成 28 年度の場合 ) 事業費 1,221 千円 本事業担当職員数 2 人 事業費の主な項目は交通安全教室の開催費用 自転車ヘルメット購入助成費用等 2. 取組の成果 効果 (1) 実績 < 交通安全教室 > 開催時期 : 平成 28 年 4 月 ~ 開催場所 : 小学校 (10 校 ) 中学校(2 校 ) 市役所 生涯楽習館 ( 自転車シミュレータ設置 各 1 週間 ) < 自転車ヘルメット購入助成 > 平成 28 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 1 月 1 日の間で 78 名に対し 助成を実施 (2) 成果 効果 H24 年から 4 年連続で人口 1 万人あたりの自転車による交通事故死傷者数が 県下市町村別ワースト 1 位となっていた現状を脱却し 平成 28 年は 2 位となった 122

127 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 必要な時間が不足 成果が出るまでに時間がかかる (2) 課題への対応 一人でも多くの市民に交通安全の意識が根付くよう 繰り返し事業を実施していく 所轄の警察署と一緒に交通安全教室を実施することにより 子供たちの自転車の安全な利用の重要性に対する意識を高めている (3) 今後の課題 展望 継続して実施していく また 自転車シミュレータによる交通安全教室の日数を増やすことを検討している 4. 取組の状況 交通安全教室の様子 小学校における自転車運転免許試験学科試験 10 問 実技試験 5 課題を実施し 不合格の場合は できなかった箇所についてさらに理解を深めてもらう 中学校におけるスケアード ストレイト 実際に起きた自転車の事故による悲惨な事例を交えながら 自転車の危険性について生徒たちに体感 してもらい 交通ルールやマナーの大切さを学習 123

128 自転車シミュレータを使った交通安全教室の様子 ( 市役所ロビーで実施 ) 自転車シミュレータは 固定された自転車で仮想のコースを走行し 運転者の交通安全に関する理解 度を採点表で示すもので 市役所で実施した際は 4 日間で約 100 人の方が体験 出典 参考 八潮市ホームページ 本件問合せ先 埼玉県八潮市交通防犯課 TEL:

129 参考 ) 中高生を対象としたマナーアップキャンペーンの事例 ( アンケート回答より ) < 背景 経緯 > 中高生の自転車マナーの悪さについての声がたびたび聞かれる中 平成 25 年 6 月に公布された自転車安全利用者対策に係る道路交通法改正に伴い 中高生への周知を目的として 平成 26 年度から平成 27 年度にかけて取組を実施 小学生や高齢者を対象とした自転車教室は行っているが 中高生への自転車教室をほとんど行っていないことから 中学校 高校に協力を仰ぎ 交通安全意識の高揚を図る自転車安全利用キャンペーンを行うこととした < 実施内容や工夫点 > 生徒の登下校時にあわせ各学校に出向き のぼり旗を掲出するとともに啓発品( 自転車安全利用 5 則反射シール 自転車安全利用チラシ ) を配付し 自転車安全利用を呼びかけた 高校生には 原則として各学校各クラス 1 名の生徒を 自転車マナーアップ委員長 に任命した クラスで自転車の安全利用に関するポスターを作成し 教室等に掲示してもらうなど キャンペーン後も自らが手本となるよう心がけ 周りにも呼びかけることで持続した効果が得られるように工夫した < 効果 成果 > キャンペーン実施後 代表生徒に感想を述べてもらったところ 交通安全に対する意識の高まりや 自転車の運転マナーの向上が見られた 125

130 (3) 交通環境に関わる課題に対する取組事例 事例 11 生活道路の安全対策 ( 大阪府高槻市 ) 事業分類 交通規制の実施 / 歩道や路側帯 防護柵の整備 / 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 / 上記の組合せによるゾーン対策 対策の効果 ( 取組実施中のため まだわからない ) 概要 :ETC2.0 を効率的に用いて対策内容の検討を行い 住民と協働して生活道路の安全対策を推 進 実施自治体 : 大阪府高槻市 ( 取組実施主体 : 高槻市 ) 自治体面積 ( 平成 28 年 9 月 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 9 月 ) 世帯数 ( 平成 28 年 9 月 ) 105Km2 354,309 人 158,638 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的当該エリアは 新興住宅地で 小さい子どもが多く住んでいるエリアであり 生活道路ではあるが 道路幅員が広く 周辺の幹線道路の抜け道として利用されており 通過車両の速度が速く危険だという住民の声がある また 当該エリア内の交差点において 複数件の事故が発生していることから 安全対策を実施することとした (2) 実施内容 1) 実施内容 路側帯 交差点クロスマークの整備 既存路面標示 ゾーン 30 の強調 2) 特徴や工夫点 ETC2.0 データの活用方法 ETC2.0 のデータの活用により 実際に事故が発生していない危険箇所 ( 潜在的危険箇所 ) を抽出し 安全対策を立案した より効果的に かつ印象強く活用するため データを用いるタイミングを工夫した 安全対策合同会議において 冒頭から ETC2.0 のデータを用いながら 要因や対策案について議論するのではなく 地域住民や交通管理者 道路管理者がそれぞれ道路の利用状況やヒヤリハットについて十分議論した後に ETC2.0 のデータを被せる形をとった 上記の工夫により 感覚的に捉えている状況が ETC2.0 のデータによって定量的 数値的根拠を持って裏づけられる形となり データの存在価値が上がるものとなった 地域住民と協働した取組の実施 対策を行う地域( 自治会 ) よって 構成メンバーや方針決定の方法は多種多様であり 住民の方々とともに交通安全対策を実施していく上では 対策に関する説明や意思決定の方法も地域に合わせて工夫する必要がある 今回対策を実施したエリアは 現役世帯が多いために時間的な余裕がなく 全ての案件についてアンケートにより多数決をとる地域であったため 事前アンケートの実施や 合同会議と現地調査の同時開催 アンケート配布時の詳細説明資料の作成などの手法を取ることによ 126

131 り 出来る限り対策内容の決定 対策実施までの会議回数の低減や期間の短縮を図った また 合同会議において 対策の内容や効果等を記載したコンパクトなデバイスカード( 安全対策事例集 ) を作成し 現場立会いなどにおいて活用することで 地域住民の方からも多くの意見を頂けるように配慮した (3) 連携 協力先機関連携 協力先役割地域組織 ( 自治会 ) 地域の声 ( 対策の検討 実施に反映 ) 警察交通管理者 アドバイザー( 国土交通省近畿地方整備局 ) 国の出先機関 大阪府道路交通環境安全推進連絡会議での検討( 国土交通省近畿地方整備局大阪国道事務所 ) (4) 事業体制 ( 平成 28 年度の場合 ) 事業費 2,000 千円本事業担当職員数 2 人 2. 取組の成果 効果 (1) 実績実施時期 : 平成 28~29 年度実施箇所 : 高槻市芝生町地区 (2) 成果 効果 現時点では現地での安全対策が未実施であるため 今後 対策実施前後の ETC2.0 のデータ比較とあわせて 現地における車の挙動 ( 速度や交差点における停止 ( 減速 ) 状況等 ) を調査する予定である 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 関係者間の調整 協力体制の構築が難しい 住民との合意形成が難しい 関心が低い また 対策の必要箇所や地域のニーズを把握することが難しい 成果の適正な評価が困難 (2) 課題への対応 当該地区は現役世帯が多いということもあり どちらかと言えば 自治会活動に消極的な地域であった そういった状況で 地域住民の意見をどのように取り入れていくかが課題であった 事前アンケートの実施や 合同会議と現地調査の同時開催 アンケート配布時の詳細説明資料の作成などの手法を取ることとした これにより 自治会が参加する合同会議や現地踏査を最小限に留め 本件に係る住民の負担と時間を減らし 対策実施までの時間短縮を目指した 今回は 1 つの自治会を対象とした取組みであったが 関係者 ( 複数自治会や学校 その他団体等 ) が増えると より多くの課題が生じると考えられる 127

132 (3) 今後の課題 展望 関係者間の調整 協力体制の構築が難しい 各自治会において構成メンバーや方針決定の方法は多種多様であり 合意形成を図るのが難しい 安全対策に対する関心度が 地域や役員によって大きな差が生じる 死傷者が生じていない状況( 特に存在的危険箇所への対策など ) では 安全対策に対する機運が低い 潜在的危険箇所( 実際に事故など生じていない箇所 ) への安全対策による効果検証が難しい 生活道路( 道路の両側に住宅が張り付いている状況 ) におけるハンプの採用については 側溝や街渠の排水勾配や 住宅への車の出入りなど 様々な問題が生じる 4. 取組の状況 合同会議の状況 地図上へ事故が発生している箇所や通過交通が多い箇所などを落とし込んで対策実施箇所や内容 を検討 会議状況 危険状況等の地図への落とし込み デバイスカードには対策適用箇所 ( 交差点 / 単路 ) 効果内容 ( 速度抑制 / 急挙動低減 ) 対策対象 ( 自動車 / 歩行者 自転車 ) デバイスの設置に関する制限 特徴 メリット デメリット等を記 載し 現場立会いなどにおいて活用 会議の工夫 ( デバイスカードの作成 ) 現地踏査状況 128

133 本件問合せ先 大阪府高槻市都市創造部道路課 TEL:

134 事例 12 カーナビによる交通注意情報の提供 ( 奈良県五條市 ) 事業分類 対策の効果 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 / 見やすくわかりやすい道路標 識 道路標示の整備 / カーナビによる情報提供 交通安全に対する意識の高まり 概要 : 自治体 警察が連携して事故多発交差点での対策 ( カーナビによる交通注意情報の提供等 ) を実施 実施自治体 : 奈良県五條市 ( 取組実施主体 : 五條市 ) 自治体面積 ( 平成 28 年 3 月 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 3 月 ) 世帯数 ( 平成 28 年 3 月 ) 292Km2 32,350 人 13,649 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的 京奈和自動車道では五條道路と御所道路を接続するための工事が進んでいるが 和歌山方面若しくは和歌山から橿原 奈良方面に通過するトラックなどで 一般国道に渋滞が生じている そのため 狭隘な抜け道を通行する乗用車などが多く 抜け道の先で国道と交差する交差点での交通事故が多発している (2) 実施内容 1) 実施内容事故が多発する国道と市道の交差点において 下記の対策を地元の五条警察署 国道の道路管理者と連携して実施 国道 24 号上の段差舗装抜け道の先にある国道を走行する自動車の速度抑制および注意喚起を図るため 交差点手前において段差舗装を実施した 啓発看板の設置交通事故多発地点であることを告知する啓発看板を設置した カーナビへの交通注意情報の表示抜け道の先で国道と交差する交差点において交通事故が多発していたため 五條警察署と連携し VICS による交通注意情報の提供について県警と協議し 2015 年より情報提供を開始した 2) 特徴や工夫点 自治体だけでは効果的な交通安全対策は難しいため 所轄の五條警察署と常に緊密に連携して対策を実施している 地元から意見書を出してもらうなど 地域の意見を取り入れた ありきたりの既成の啓発看板ではなく 看板に記載する文言を工夫した 看板に記載した文言 : 市内で 番目に多く事故が発生している交差点 ワースト1~3 位の交差点に設置し 順位が更新されると設置交差点を見直している 130

135 (3) 連携 協力先機関連携 協力先五條警察署国の出先機関五條ライオンズクラブ 役割カーナビへの VICS による情報提供について県警に働きかけ国道における段差舗装の実施啓発看板の作成 定期的に交通安全の啓発看板を寄贈していただいており 看板に表記する文言について 市の要望を反映していただいた (4) 事業体制 ( 平成 27 年度の場合 ) 事業費 - 本事業担当職員数 1 人 2. 取組の成果 効果 (1) 実績 段差舗装:1 箇所 ( 死亡事故があった交差点付近 ) 啓発看板:3 箇所 ( ワースト1~3 位の交差点 順位が更新されるたび設置位置を毎年見直し ) カーナビでの交通注意情報の表示:1 箇所 (2) 成果 効果 交通安全に対する意識の高まり 道路の段差舗装などを道路管理者に実施してもらったほか 交通事故多発地点であることを告知する看板を設置したところ 住民からの問い合わせなど反響が高かった 看板に記載する文言を工夫した結果 市民の反響が高まるで有ろうと期待していたが 想定どおりの効果はあった 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 成果が出るまでに時間がかかる (2) 今後の課題 展望 引き続き所轄警察署と密接に連携した交通安全対策を実施する 本件問合せ先 奈良県五條市危機管理課 TEL:

136 事例 13 ゾーン 30 の設定 ( 奈良県大和郡山市 ) 事業分類 対策の効果 交通規制の実施 / 歩道や路側帯 防護柵の整備 / 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 / 上記項目を含む通学路対策 生活道路を走行する自動車の速度低下 概要 : 住民の要望から 生活道路を通り抜ける車両等に対する対策として ゾーン 30 の指定を行 うとともに 標識 看板 路面舗装の整備等の総合的なゾーン対策を実施 実施自治体 : 奈良県大和郡山市 ( 取組実施主体 : 大和郡山市 郡山警察署 ) 自治体面積 ( 平成 28 年 11 月末 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 11 月末 ) 世帯数 ( 平成 28 年 11 月末 ) 43Km2 87,757 人 37,684 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的市内は 城下町であることや旧農村集落及び昭和 40 年代に形成された住宅街等が点在することから狭隘な道路が多い反面 主要国道及び高速道インターチェンジ 2 箇所が存在することなどにより 流入交通量が多い よって 生活道路においても通り抜け車両等が多く見受けられ 地域からもこのことに対する対策要望があった (2) 実施内容 1) 実施内容 市内 2 地区でゾーン 30 の指定を行い 30km/h 規制とあわせて 標識 看板 路面舗装等の整備による交通安全対策を実施した 2) 特徴や工夫点 ゾーン内には交差路も多いことから 出会いがしら事故等防止のためカラー舗装による交差点及び路側帯の明確化や 反射材入りの電柱等巻看板の共架等の整備を行った 各ブロックで供用開始にあたってのセレモニーを実施した セレモニーでは市長 警察署長挨拶 標識除幕式 通行車両等への啓発チラシ配布等を行い 道路利用者等への周知を図った 一定のゾーンで 速度規制とあわせて標識 看板 カラー舗装等を一体的に整備することにより 車両通過速度の抑制や交通情報として危険箇所を明確化することで 生活道路における安全 安心の確保を図った (3) 連携 協力先機関連携 協力先地域組織 ( 自治会 ) 警察交通安全協会 地域の声 要望 規制の実施 啓発活動 啓発活動への参加 役割 132

137 (4) 事業体制 ( 平成 年度の場合 ) 事業費 20,000 千円 本事業担当職員数 10 人 事業費は 2 地区のゾーン 30 指定 及び指定に併せた標識 看板 路面舗装等の整備の費用 2. 取組の成果 効果 (1) 実績実施場所及び時期 : 北郡山町ブロックゾーン 30( 供用 : 平成 26 年 4 月 ~) 筒井北西町ブロックゾーン 30( 供用 : 平成 28 年 4 月 ~) (2) 成果 効果 標識 看板 舗装等の整備により交通情報として危険箇所等の伝達が明確化でき 速度抑制につながった 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 特に大きな課題等はなく 地域住民からの生活道路改善要望への対応であったため 合意形成も円滑であった 両ブロックとも 春の交通安全運動期間における供用開始としたので マスコミにも取り上げられるなど 交通安全運動との相乗的なPRができた (2) 今後の課題 展望 効果を検証しながら 安全確保に努めていきたい 4. 取組の状況 供用開始時のセレモニーの様子 地域住民への周知徹底と事故抑止を目的に平成 28 年春の全国交通安全運動に合わせ ゾーン 30 開始式を実施 市長 警察署長による挨拶 標識の除幕式 133

138 通行車両にチラシを配布し ゾーン 30 による速度抑制と通り抜けの自粛を呼びかけ 出典 参考 大和郡山市役所ホームページ 撮れたてニュース 2016 (4 月分 ) 本件問合せ先 奈良県大和郡山市 TEL:

139 事例 14 住宅地の拡大に伴う T 字道路の延長部分の交通安全対策 ( 北海道遠軽町 ) 事業分類 対策の効果 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 新たな取組の実施 / 交通安全に対する意識の高まり / 自転車 自動車の運転マナー の向上 概要 : 町 警察 住民が一体となって交通安全対策を検討し フラッシュランプ付きの注意喚起看 板を設置 実施自治体 : 北海道遠軽町 自治体面積 ( 平成 28 年 11 月 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 11 月 ) 世帯数 ( 平成 28 年 11 月 ) 1,332Km2 20,731 人 10,534 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的 個人所有の畑が 町の幹線道路と古くからの住宅地に挟まれる形になっている地域があり 住宅地と畑の境界ではT 字路が1 箇所できていた 畑は 5 年ほど前に売却され 新たな住宅地に造成されたが T 字道路が幹線道路まで延長となり T 字交差点が十字交差点に形状が変わった これにより国道への抜け道ができた形となり 国道へ出た地点に大型スーパーと地元信用金庫の店舗があるため 生活道路として利便性が高くなった また 国道から道道 ( 遠軽高校前通り ) へ直通するアクセス道路も1 本増えることとなり 車両の交通量が増え 交差点における側面衝突事故が増加した 図道路形状の変化 ( 左 : 平成 17 年 11 月 右 : 平成 25 年 8 月の住宅地図 ) 道路が延長され 住宅建設が本格化した平成 24 年から 平成 26 年の春までの間に 自治会が把握した事故が少なくとも2 件あった 幅員が広くなったところで遊んでいる子どもたちの脇をすり抜けるようにして 速度を出した車が通り過ぎることが日常的に発生し 地域の自治会長から安全対策の要望を受けた 135

140 (2) 実施内容 1) 実施内容 当該十字交差点の幅員が狭いほうの2 方向について フラッシュランプ付きの注意喚起看板を設置 2) 特徴や工夫点 町の担当者 警察署( 地域担当 ) 付近の住民と自治会役員という全ての関係者が現場に集まり 交通状況の聞き取りや 住民側の要望を受ける機会を設け 互いに方法を検討した 警察と協議を行った結果 一時停止の標識設置を要しない という認識で一致したが 協議内容や過去の経過は自治会長に伝え 町としては 道路管理者として 町が何らかの対策をとれないか 自治会長と連絡をとりながら検討する ということで了承を得た 自治会に対しては 車両運転者 歩行者それぞれに充分な注意を払うよう 自治会内の啓発をお願いした 町としては 車両の速度を規制することはできないので より視認性の強い( 車の運転手の目を引く ) 注意喚起看板を設置することとした 地域の住民は一時停止の設置や 道路面への表示などを当初希望していたが 警察署や道路管理者と協議した内容を十分に住民側に説明したことにより 結果的にはそのような措置はとれない という結論も比較的柔軟に受け入れてもらえたものと考えている (3) 連携 協力先機関連携 協力先地域組織 ( 自治会 ) 警察 役割地域の声 要望の提供 自治会総会等での啓発活動定期的に地域を回っての発行物の配布 聞き取り等の状況把握 把握内容の町への報告等による町と住民との橋渡し役 (4) 事業体制 ( 平成 27 年度の場合 ) 事業費 20 千円 本事業担当職員数 2 人 事業費は フラッシュライト付き啓発サイン板 (2 枚 ) の制作費 2. 取組の成果 効果 (1) 実績対策実施時期 : 平成 27 年 11 月対策実施場所 : 遠軽町南町 3 丁目 ( アップルタウン ) 地域 (2) 成果 効果 現場の診断を行ったことはあるが 地域の自治会の方々を交えてより良き方法を検討した例はほとんど無く 新たな取り組みだったと言える 地域のなかで そこが危険個所であり 特に車を運転するときは充分に留意をするべき場所 という認識が広まったものと考えている 通常は注意看板が目視できなくなる夜間においても フラッシュライトが点滅することにより看板が目立つのでスピードダウンに効果的 と地域の方からは評価をいただいている また 注意看板設置後に人身に関わるような事故が発生したという報告は受けていない 136

141 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 対策の必要箇所や地域のニーズを把握することが難しい 取組実施に係る知識 ノウハウが不足 関係者間の調整 協力体制の構築が難しい 住宅地の新規造成 町道( この事例ではT 字道路 ) の延長がされる時点で 行政内部の意思疎通 ( 道路管理者 交通安全担当 ) が密になっていれば 警察署との協議なども より早い対応が可能となった例なので 内部連絡の迅速性ということが問われるのではないかと思う (2) 課題への対応 事例が町道であったため 道路管理者として取ることのできる安全対策 特に路面表示やハンプなど 道路そのものに手を加える方法はどんなものがあるか 道路管理の部署に照会をした (3) 今後の課題 展望 北海道の場合は積雪寒冷地のため 道路の路面に 注意! などの表示をしたり ハンプを設けたりする方法では 雪のない期間しか効果がなく 町としては啓発看板 注意看板の設置が中心となることは これからも変わらないと考えられる 4. 取組の状況 対策実施箇所の様子 昼間に自動充電 ( ソーラー LED アンプ ) し 夜間は自動で常時点滅するフラッシュライト付の看 板を設置 本件問合せ先 北海道遠軽町民生部住民生活課 TEL: 積雪地域におけるハンプ等の設置については P153 に参考情報を掲載 137

142 事例 15 放置自転車指導撤去返還事業 ( 兵庫県加古川市 ) 事業分類 対策の効果 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 / 街頭や施設での広報活動 新たな駐輪場の設置 / 放置自転車の減少 概要 : 駐輪目的等を考慮した駐輪場の整備を実施 実施自治体 : 兵庫県加古川市 ( 取組実施主体 : 加古川市 ) 自治体面積 ( 平成 29 年 1 月 ) 市町村人口 ( 平成 29 年 1 月 ) 世帯数 ( 平成 29 年 1 月 ) 138Km2 268,541 人 104,334 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的鉄道駅前に放置自転車があふれ 歩行者や車な交通の妨げとなっていたことから 平成 19 年 3 月 加古川市自転車等の放置の防止に関する条例 を制定した また それに伴い 放置自転車禁止区域の設定 放置自転車の撤去 保管 売却 市内各家庭 学校への放置自転車対策の周知を継続して行っている (2) 実施内容 1) 実施内容 平成 2 年 ~ 平成 28 年にかけ 28 箇所駐輪場 ( 有料 5 箇所 無料 23 箇所 ) の整備を行った 商業施設にこられる方の利用や 駅前の賑わい創出を目的として JR 加古川駅前道路 ( 歩道 ) 上に 2 時間駐輪枠の設定を行った また 毎年 4 月に 市内全戸に STOP! 放置自転車 のリーフレットを回覧 当市の転入世帯及び夏休み前に市内及び近隣自治体の高校へリーフレットを配布している 図配布しているリーフレット 138

143 2) 特徴や工夫点 加古川駅前商店街からの要望により 商店街等と連携し 放置自転車対策として加古川駅前駐輪場に 2 時間無料駐輪枠の設定を行った その後 この駐輪枠が飽和状態となる時が多く 近くの加古川駅南駐輪場に空きがあったことから 混雑解消と有料駐輪場の利用促進のため 駅前と同様 2 時間の無料をお願いしている 加古川駅南自転車駐車場が2 時間無料になる前の利用率は 50% であったが 直近では 75% まで増加している (3) 連携 協力先機関連携 協力先商店街連合会等公益財団法人自転車駐車場センター 役割商業エリアにおける2 時間無料駐輪場の設置要望や管理等市内の放置自転車対策のため 市と有料自転車駐車場の設置及び運営について協定している (4) 事業体制 ( 平成 28 年度の場合 ) 事業費 51,772 千円 本事業担当職員数 3 人 事業費の主な内訳は 無料駐輪場の維持管理費 放置自転車の撤去返還費 啓発チラシ印刷費等 2. 取組の成果 効果 (1) 実績実施時期 : 平成 2 年 ~ 平成 28 年実施場所 :28 箇所駐輪場 ( 有料 5 無料 23) を整備 (2) 成果 効果 新たな無料駐輪場の設置 駅近くの駐輪場の有料化を実現できた 放置自転車数の減少 平成 26 年度 :2,583 台平成 27 年度 :1,929 台平成 28 年度も前年度と同様の台数が見込まれる 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 無料駐輪場を設置する地元だけでなく 近隣及び通学路の関係も調整が必要であり 関係者間の調整 協力体制の構築が難しかった 有料駐輪場では 当該駐輪場を利用しない地元住民から 有料化後も変わらず周辺道路に放置自転車が多く発生することを危惧する意見があり その対応に苦慮した (2) 課題への対応 地元説明会の実施など 関係町内会との綿密な調整を行った 地元の役員は勿論 その上部組織や学校 警察などに事前に意見調整を行ったが それでも説明会当日では様々な意見があり苦労した 有料化する駐輪場の周辺等を新たに放置禁止区域として設定し 駐輪場周辺の放置自転車抑制を 139

144 図った 地域の方々の意見を反映する方向で設計変更を行い 最後は好意的に受入れられるようになった (3) 今後の課題 展望 放置自転車の更なる削減を目指すために 放置禁止区域の更なる拡大や2 時間無料駐輪枠の拡大 無料 有料の駐輪場の適正な配置の検討を行っていきたい 市内全域で見ると無料駐輪場の利用率は 67% 程度であるが 100% を超えている駐輪場も数箇所あり 今後も混雑解消に向け整備を検討していく 4. 取組の状況 取組実施前後の駐輪場の様子 入口から溢れる旧無料駐輪場 新無料駐輪場 2 時間無料駐輪場 参考 加古川市ホームページ kari/hochijitenshataisakujigyo/index.html 本件問合せ先 兵庫県加古川市土木総務課 TEL:

145 (4) 社会的な課題に対する取組事例 事例 16 大崎栗原地区統一飲酒運転根絶キャンペーン ( 宮城県美里町 ) 事業分類 対策の効果 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 / 街頭や施設での広報活動 交通安全に対する意識の高まり 概要 : 交通安全母の会が主体となり 地域の住民による 飲酒運転撲滅のためのキャンペーンを実施 実施自治体 : 宮城県美里町 ( 取組実施主体 : 宮城県交通安全母の会大崎栗原地区連絡協議会 ) 自治体面積 ( 平成 27 年 10 月現在 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 4 月現在 ) 世帯数 ( 平成 28 年 4 月現在 ) 75Km2 25,063 人 8,960 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的平成 18 年 1 月発生 宮城県内で仙台育英高校生徒がウォークラリー中 飲酒運転の RV 車に次々とはねられ 3 人の生徒が死亡した事故 ( 被疑者は後に危険運転致死罪により懲役 20 年の実刑判決 ) を受け 県内全域で飲酒運転根絶の機運が高まったため 飲酒運転根絶キャンペーンを実施 (2) 実施内容 1) 実施内容 商業施設来店者にティッシュ チラシや交通安全グッズ等を配布 2) 特徴や工夫点 宮城県交通安全母の会大崎栗原地区連絡協議会が主体となり 地域住民 特に女性だけで実施することにより 住民同士が顔見知りのため理解や協力が得られやすい 住民が興味を持ちやすいよう チラシやティッシュのみならず 交通安全グッズ( 反射材たすき 反射材シール ( 靴用 ) 等 身に着けるタイプのもの ) を配布し 眼前で利用方法を教示することによってその場で着用してもらいやすくしている (3) 連携 協力先機関連携 協力先地域組織商業施設警察 行政区長等に連絡調整依頼 店舗敷地の使用依頼 共同実施扱い 役割 (4) 事業体制 ( 平成 28 年度の場合 ) 事業費 10 千円本事業担当職員数 2 人 事業費は 配布用のティシュ チラシ等の作成費が含まれる 141

146 2. 取組の成果 効果 (1) 実績開催時期 : 毎年 12 月上旬開催場所 : 近隣 6 市町が同日に各市町商業施設等で実施 (2) 成果 効果 交通安全運動期間中に 地域住民を対象とした 夜間交通安全教室 などには任意参加にもかかわらず 年々参加者が増えており 交通安全に対する意識の高まりが感じられる 交通安全母の会が実施主体であり 各家庭の 母親 が主体となる活動なので 自宅や近所付き合い等の中でも広報が可能であり 草の根作戦的に広く実施できている 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 商業施設利用者以外に対する広報( 特に外出しない高齢者 ) に対する広報不足 必要な予算を十分に確保できない 必要な時間や人材が不足 成果が出るまでに時間がかかる また 成果の適正な評価が困難 (2) 課題への対応 外出しない高齢者の方々に対しては 高齢者世帯訪問事業を実施 県の交通安全母の会連合会が主体となり 各自治体の交通安全母の会員が当該地区で高齢者世帯を訪問し 交通安全グッズやチラシ等を配布し 交通安全への協力を呼びかけている (3) 今後の課題 展望 今後も継続して実施する予定 本件問合せ先 美里町役場 TEL:

147 参考 ) スマホアプリを活用した交通事故低減プロジェクト事例 ( トヨタ自動車株式会社 株式会社コメダ ( コメダ珈琲 ) KDDI 株式会社 ) < 背景 経緯 > 愛知県の平成 27 年の人身事故件数は 44,369 件発生するなど 交通事故の低減が課題となっており 交通事故死亡者数 13 年連続全国ワースト という汚名を返上すべく 在名メディア 10 社が中心となり AICHI 脱ワースト と冠したプロジェクトがスタートした その一環として 平成 28 年秋の交通安全週間に合わせ トヨタ コメダ珈琲店 KDDI が共同で Driving BARISTA ( 愛知県内で利用できる ながらスマホ運転 防止を目的としたアプリ ) を活用した取組を実施 < 実施内容 > 運転中はスマホ画面を伏せた状態にして走行距離を計測し 走行した距離が 100km ( 初回 100km 2 回目以降は 200km 毎 ) 分蓄積されると 珈琲所コメダ珈琲店 にてブレンドコーヒーまたはアイスコーヒーと交換できるクーポンを入手することができる < 成果 効果 > プロジェクト実施期間中の蓄積走行距離の合計は約 260 万 km 因果関係は不明だが プロジェクト開始前後 (17 日間 ) で比較すると 運転中の携帯電話使用等違反の検挙数が 15% 程度減少した 資料 :KDDI 企業情報 ( TOYOTA Global Newsroom( 参考 ) 児童による啓発チラシの配布事例 ( 福岡県福岡市 小学校 ) < 背景 経緯 > 福岡市博多区の市立那珂小学校の前の道路は 自転車の交通量が多く 猛スピードで走行する自転車も少なくなく 接触事故が発生 そのような状況の中 小学校の前の道路で 2015 年に通学中の児童が自転車に衝突され 相手が逃走する事故が 2 件発生 < 実施内容 > 学校の前で警察 保護者 教師含む児童ら約 30 人が 携帯電話を使用しての運転は禁止 などと書かれたチラシを自転車利用者らに配布 2015 年は春 夏 2 回実施 博多警察署と区内の他の市立小学校も連携して近年は毎年実施 < 実施効果 > 警察だけで啓発チラシを配布するよりも児童が一緒だと より多くの人が注目してくれる 児童自身が自転車に乗る際 携帯電話を使用しながら運転をしないよう注意するようになる また 一緒に手伝った保護者も違反行為はしないよう注意するようになることが期待される 143

148 (5) その他の取組事例 1) 自転車に関する課題に対する取組事例 ( 高齢者や子供に特化しないもの ) 事例 17 子ども及び保護者への重点的な自転車安全利用啓発 ( 東京都世田谷区 ) 事業分類 対策の効果 交通安全教室 講習会 / 交通安全グッズ 冊子の作成 配布 / 街頭や施設での広報活 動 / 見守り活動 / 交通規制の実施 / 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行 帯等の整備 / 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 / 上記の項目を含むゾ ーン対策 及び通学路対策 新たな取組の実現 / 交通事故やヒヤリハットの減少 / 交通安全に対する意識の高ま り / 自転車 自動車のマナーの向上他 概要 : 区の事業と接する機会の少ない 20~40 歳代に対し 区内事業者 区内大学 子育て世帯の 3 つを主なターゲットとして 自転車安全利用啓発に重点的に取組んでいる 実施自治体 : 東京都世田谷区 ( 取組実施主体 : 世田谷区 / 警察署 / 地域 / 区民等 ) 自治体面積 ( 平成 29 年 1 月 ) 市町村人口 ( 平成 29 年 1 月 ) 世帯数 ( 平成 29 年 1 月 ) 58Km2 892,535 人 467,605 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的 平成 23 年中の世田谷区内の交通事故 自転車事故件数は 共に都内ワースト1 位と多く 自転車関与率も 39.1% と高く 全国平均 20.8% のほぼ2 倍の水準に達していた また 自転車事故件数を年齢別で見ると 20~40 歳代が多く 全体の 60% 以上を占めていた これに対し区では 平成 24 年 4 月に自転車に乗る際の心構えを示した 世田谷区民自転車利用憲章 を制定し その後 普及啓発に努めていたが 検討時には 120 件以上の区民意見が寄せられるなど社会的関心を集めたにもかかわらず その後 25 年 5 月実施の区民意識調査により 同憲章の認知度が 11.4% と低いことが判明した このことを踏まえ 小 中学生や高齢者と異なり 区の事業と接する機会の少ない 20~40 歳代に対し 区内事業者 区内大学 子育て世帯の3つを主なターゲットとして 自転車安全利用啓発に重点的に取り組むこととした (2) 実施内容 1) 実施内容 小 中学生や高齢者と異なり 区の事業と接する機会の少ない 20~40 歳代に対し 区内事業者 区内大学 子育て世帯の3つを主なターゲットとして 自転車安全利用啓発に重点的に取組んでいる 2) 特徴や工夫点 特徴的な取組 1 自転車安全利用推進員の育成 支援区民が自主的に自転車安全利用啓発を進めるための仕組み 育成講習を受け 活動プランを提出した推進員が講習等を企画実施し 区が講師を務める等の支援をする 144

149 2 小学校での交通事故再現型交通安全教室の実施 PTAの要望により実施 授業の枠以外で実施 高学年のみを対象 低学年は保護者同伴とする 家庭での振り返りを求めるなど 体験の消化に特に配慮している 3 自転車実技教室等を通じた交通安全意識の向上自転車安全利用推進員の自転車 NPOが主催するスロープ等を設置した自転車実技教室やストライダー教室の中で 交通安全について学ぶ 同伴の保護者も対象 4 地域が主体となって定める自転車ローカル ルール 自分たちで決めたルールだから 自分たちが率先して守り広める との考えの下 二子玉川で たまチャリルール を制定 キャンペーン等も地域主体で実施 二子玉川地区交通環境浄化推進協議会作成のチラシより たまチャリルール 5 体感を通じて学ぶ体験研修 初めてのママちゃり チャイルドシート2 脚付自転車に子どもの体重分のおもりを実際に乗せ 押し歩き等の体験を通じて安全な運転のコツや注意点を学ぶ 子育て支援イベント等で実施 6 交通安全を家庭につなぐ 交通安全シート の活用その場限りになりがちな交通安全教室について 終了後に児童に誓いの言葉を書かせ定着を図るとともに 保護者へのメッセージとして家庭教育につなげる 交通安全シートの例 ( 小学 1 年生用 ) 7 幼児向け交通安全教室の試行交通安全 NPO( 演劇経験者 ) が 全身のアクションで幼児の関心を惹き付けつつ 横断歩道の渡り方等を模擬的に体験しながら学ぶ 工夫点など啓発にあたり 区や警察が直接アクセスできる範囲は限られており また どうしても 上から目線のお説教 と敬遠されがちである 区民一人ひとりが持っている地域のネットワークを活用することにより 参加の幅が広がり 横からの呼びかけ により共感が生まれ さらなる波及効果が得られる このように取組の輪が広がるよう 次のような工夫をしている 145

150 1 取組相談と多様なメニューの提供 子どもの交通事故が心配だ 何かしたい しかし 何ができるかわからない という場合が多い 取組について相談に乗り 多様な活動メニューを提案 支援する 2 自転車安全利用推進員 という社会的な位置づけルールの遵守 マナーの改善を呼びかける際に 社会的な位置づけがあると説得力が増し 言葉が届きやすい 活動内容も他に見えやすくなり 広がりが生まれる 3わかりやすくインパクトのある啓発統計データ 図示 身近な題材の選定 動画の活用等により 講習やリーフレットの内容をわかりやすくインパクトのあるものとし 周囲に参加を呼びかけやすくする (3) 連携 協力先機関地域組織 / 交通安全協会 /NPO ボランティア/ 商業施設 / 自動車教習所 / 都道府県庁 / 警察 / 学校 PTA 教育委員会/ 商店街 民間企業 自転車 NPO 自転車安全利用推進員等 それぞれ 交通安全教室 自転車安全講習の開催やキャンペーンの実施等 交通安全 自転車安全利用啓発に係る主体的取り組み及び区の事業への協力 支援を頂いている 区としては 様々な取組メニューを用意して積極的に働きかけを行い 相談があるなど意欲 関心を示してくれたところを重点的にサポートするようにしており さらに周辺を巻き込むことで 取組の拡充を目指している (4) 事業体制 ( 平成 28 年度の場合 ) 事業費 18,559 千円本事業担当職員数 3 人 2. 取組の成果 効果 (1) 実績 ( 平成 27 年度 ) 小学校交通安全教室参加者数 交通事故再現型交通安全教室実施回数 同参加者数 自転車安全講習実施回数 同参加者数 自転車安全利用推進員人数 約 13,400 人 17 回約 5,500 人 31 回約 2,000 人 55 人 (2) 成果 効果 より幅広い層に対する自転車安全講習等の実施 ヒヤリハットや 交通事故の減少 自転車事故件数は 平成 24 年と 28 年を比較して 30% 以上の減 交通安全に対する意識の高まり( 講習受講者アンケート等により把握 ) 自転車 自動車の運転マナーの向上( 講習受講者アンケート等により把握 ) 小学校での地域ぐるみの交通事故再現型交通安全教室を開催するなど 小学校 PTA( 保護者 ) の中から非常に意欲的な取組が生まれてきている 子どもの交通安全に関わることが保護者の意識を改善し さらに家庭教育や地域活動を通じて とりわけ 20~40 歳代に広がっていく点で 146

151 想像以上に効果的な取組となってきている また 生活環境の変化により交通事故が多発する新入生を対象として 大学と連携して啓発リーフレットを配布する区内大学への取組は進展してきている 区の交通事故 自転車事故の現況を説明し 課題意識を共有した上で それぞれの 強みを活かしてできること を提案し 実施の中で手応えを感じてもらったことが大きな要因と考える 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 関係者間の調整 協力体制の構築が難しい 住民との合意形成が難しい 関心が低い (2) 課題への対応 機会をとらえ説明の機会を持ち 相手の問題関心や取組上の強みに合わせた説明を工夫する 疑問や不安に早急に対応 支援し 成功体験を通じて連携を深める 問題感心の代表的なものとしては 自転車の危険な利用 子ども 通学路の交通安全 歩行者の安全等が挙げられる これらに対し 例えば 交通安全教室や自転車安全講習の実施 や 周囲への呼びかけ 危険だと感じる箇所や事象についての調査 等が可能であることを伝え 共に取組を実施することでやりがいや手ごたえを感じてもらうようにしている (3) 今後の課題 展望 20~40 歳代への重点的取組のうち 区内事業者についてはなかなか進まない さらなる戦略的な工夫が必要である 自転車事故件数について 平成 27 年に都内ワースト1 位を返上したにもかかわらず 28 年には再び都内ワースト1 位となってしまった 事故件数自体は減少しているものの 他自治体がさらに大きく減らしたために このような事態となった 交通安全意識の改善 浸透をさらに進めることが必要である 147

152 4. 取組の状況 子育て支援団体の催しにおけるポスター展示の例 区内の子育て支援団体の情報共有 交流を目的に開催された催しで 交通安全に関するポスターを展示 ねらいを子育て世帯向けの内容に絞り込み 自治体内の事故の状況をデータで分かりやすく説明するとともに 地域のルールや 区で支援している取組 ( 交通安全教室等 ) の内容をわかりやすく 1 枚に掲載 参考 世田谷区ホームページ 本件問合せ先 東京都世田谷区土木部交通安全自転車課 TEL:

153 参考 ) 市独自の自転車通行環境整備ガイドラインの策定事例 ( 石川県金沢市 ) 自転車ネットワーク計画や自転車通行空間整備などの考え方を示したものとしては 国の 安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン ( 国土交通省 警察庁 H28.7) があるが あくまでも標準的な考え方が示されたものであり 具体の取組の検討にあたっては 地域の課題やニーズ 交通状況等を十分に踏まえる必要がある 地方自治体によっては 地域性を反映したガイドライン等を策定し 生活道路も含めた自転車通行空間の整備を実施している場合が見受けられる < 背景 経緯 > 自転車利用ニーズの高まり 自転車利用増の見込み 自転車利用の安全確保の必要性 < 実施内容 > 金沢自転車通行空間整備ガイドライン( 案 ) を策定 幹線道路だけでなく 非幹線道路における整備形態 自転車走行指導帯 を提示している 非幹線道路における自転車走行指導帯 自転車事故において問題となる出会い頭事故対策として 細街路と幹線道路の交差点における路面表示についても盛り込まれている 内容については 国のガイドライン改訂等も踏まえて 常に改善を図るための改訂を実施している 資料 : 金沢自転車通行空間整備ガイドライン ( 案 )( 平成 29 年 3 月改訂版 ) 149

154 人)2) 外国人の交通事故や交通ルールに関する課題への取組事例 事例 18 交通安全看板の設置 ( 北海道中富良野町 ) 事業分類 対策の効果 見やすくわかりやすい道路標識 道路標示の整備 自転車 自動車の運転マナーの向上 概要 : 外国人観光客のレンタカー利用増加に伴い 外国人にも認知可能な英語表記のある標識を設置 実施自治体 : 北海道中富良野町 ( 取組実施主体 : 中富良野町 ) 自治体面積 ( 平成 28 年 12 月末 ) 市町村人口 ( 平成 28 年 12 月末 ) 世帯数 ( 平成 28 年 12 月末 ) Km2 5,120 人 2,173 世帯 1. 取組内容 (1) 取組の背景と目的外国人観光客の増加や それに伴う外国人のレンタカー利用の増加により 交通違反の増加が懸念されるため 外国人にもわかりやすい交通安全看板の設置を検討した 60 宿泊客延べ数(百 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 図中富良野町の外国人宿泊客延べ数の推移 資料 : 中富良野町 HP より (2) 実施内容 1) 実施内容 一時停止の箇所に従来の とまれ と表記した看板ではなく STOP とまれ と英語表記の入ったものを 特に違反が多い場所に設置した (2 箇所 ) 2) 特徴や工夫点 外国人観光客が運転していても認知できるよう英語表記のある看板を使用 看板の設置にあたっては警察と協議を行い 既存の規制標識の効果を失わないようにすること また ドライバーの混乱を招くことのないよう留意し 内容や設置位置を検討した (3) 連携 協力先機関 連携 協力先 警察 役割 看板設置にあたり協議を行った 150

155 (4) 事業体制 ( 平成 25 年度の場合 ) 事業費 54 千円 本事業担当職員数 2 人 事業費は看板本体の費用のみ 2. 取組の成果 効果 (1) 実績設置時期 : 平成 25 年 6 月設置場所 : 中富良野町基線北 10 号 ~13 号付近の 2 箇所 (2) 成果 効果 自転車 自動車の運転マナーの向上( 地域の方々からの感想より ) 3. 取組における課題 留意点と工夫点 (1) 課題 留意点 特になし (2) 課題への対応 特になし (3) 今後の課題 展望 今後 別の箇所に警察等と連携して英語を併記する 一時停止 等の標識を設置する予定 4. 取組の状況 標識設置箇所の様子 本件問合せ先 北海道中富良野町総務課 TEL:

156 参考 ) 外国人自転車交通安全教室の実施事例 ( 一宮市国際交流協会 ( 愛知県一宮市 )) 主として自転車を交通手段とする在住外国籍市民に対して 交通ルールや安全対策についての意識を向上させるために 交通安全教室を実施 自動車教習所のコースを使った安全運転の実地講習や教室での交通安全講義を行い 講義時には 自転車シミュレータや飲酒状態体験ゴーグルによる飲酒運転疑似体験も実施 また 自転車の無料点検を併せて実施している 資料 : 一宮市国際交流協会 - イベント報告 HP( 参考 ) 外国人自転車利用者向け注意喚起看板の設置事例 ( 沖縄県那覇市 ) 自転車通行空間の設置箇所において 外国人の自転車利用者にも分かりやすいように 英語を併記した注意喚起看板を設置 ( 例 : スピードが出やすい箇所における SLOWDOWN 等 ) ( 注意喚起看板の例 ) 152

157 3) 冬季の道路環境の変化 ( 降雪時 ) に関する課題に対する対応 参考 ) 積雪地域におけるハンプやシケインの設置の考え方生活道路における効果的な速度低減策である凸部 ( ハンプ ) や狭窄などの設置を推進するため 国土交通省により平成 28 年 3 月に制定された 凸部 狭窄部及び屈曲部の設置に関する技術基準 では 積雪地域における対応について下記のように示されており 積雪がハンプ等の効果に影響を与えないかだけでなく ハンプ等を設置することにより 除雪作業に対して支障とならないか あるいは除雪作業がハンプ等を壊す等の影響を与えないかについて 勘案する必要がある 2-3 留意事項 (3) 積雪地域における対応 積雪地域においては 積雪の影響及び除雪への影響を勘案して 凸部等の設置を検討する 積雪地域における具体的な生活道路対策の事例としては 北海道帯広市柏林台地区の事例が 生活道路のゾーン対策マニュアル (( 一社 ) 交通工学研究会発行 ) ( 以下 マニュアルという ) に掲載されている マニュアルに記載のハンプの形状は 事例の地域などで設置されている形状と同じであり 交通工学研究会のホームページによると 今のところ冬期通行上の問題点は聞いていない としている また マニュアルにはシケインの構造要件も除雪車の通行が可能な事例を示している なお マニュアルは技術基準に対応した改訂を平成 29 年度に実施予定であり 積雪寒冷地における物理的デバイス設置時の留意点についても追加が予定されている ( 出典 : 交通工学研究会ホームページ ) 153

158 第 5 章地方自治体の抱える主要な課題への対応案の検討 1. 地方自治体の抱える課題自治体アンケート結果では 取組実施にあたって直面した問題 課題 ( 問 6-9) として 自宅にこもりがちな方への周知徹底が難しい 必要な予算を十分に確保できない 成果が出るまでに時間がかかる 成果の適正な評価が困難 等の回答が多い結果であった 0% 10% 20% 30% 40% 50% 対策の必要箇所や地域のニーズを把握することが難しい自宅にこもりがちな方 ( 独居の高齢者の方など ) への周知徹底が難しい必要な予算を十分に確保できない必要な時間が不足必要な人材が不足取組実施に係る知識 ノウハウが不足適切な教材がない関係者間の調整 協力体制の構築が難しい住民との合意形成が難しい 関心が低い成果が出るまでに時間がかかる成果の適正な評価が困難国の規制など制度的な制約が存在その他特になし 9% 6% 5% 3% 10% 1% 7% 15% 15% 17% 23% 22% 28% 32% 図 5-1 直面した課題 問題点 ( 自治体アンケート結果より再掲 ) 154

159 2. 主要な課題への対応事例等 1. における主要な問題 課題への対応として アンケート回答結果及びインターネット等で収集した取組事例等から 参考となる事例を以下に紹介する (1) 対策の必要箇所や地域のニーズの把握アンケートで回答のあった取組の中では 危険箇所の抽出 認識のためにヒヤリハット地図を作成している自治体があった また 主に高齢ドライバーへの交通安全対策として ドライブレコーダーを活用して普段走行している道路の中の危険箇所や注意点を抽出し 指導や啓発に活用している事例が挙げられた 加えて インターネット等により収集したその他の事例から 事故発生箇所や自動車の挙動データなどのビッグデータを活用した危険箇所の抽出事例 及びスマートフォンやタブレット向けの安全教育アプリの事例を掲載する 事故発生箇所や急挙動発生箇所については インターネット上で公開されているデータもあり 活用することで対策必要箇所の抽出等に役立つものと考えられる アンケート回答における取組事例や工夫点 ヒヤリハット地図の作成事例自治会が主体となって 各地域の危険箇所をピックアップしてもらい 地域住民でその自治体 A 情報を共有することにより 交通安全意識の高揚を図っている ホームページ上でヒヤリハット地図を公開しており 情報収集及び内容の更新を行って自治体 B いる ヒヤリハット地点の情報収集には 町会 自治会をはじめ 区内各警察署や各小学校にも協力してもらい 区内全域の危険個所を網羅できるよう努めている 県庁交通安全担当及び県交通安全協会との共同により 交通安全教室において地域高齢自治体 C 者によるヒヤリマップの作成を実施し 区域内でこれまで交通安全上 危険を感じた場所を洗い出し 地図上に示している ドライブレコーダーの活用事例 自治体 D 交通安全フェスタ のイベントのひとつとして ドライブレコーダーの記録による運転アドバイス講習を実施した 自治体 E 自治体 F 自治体 G ドライブレコーダーを使用した安全運転教室を実施 事前に交通安全教室参加者の高齢 者の車に 1 週間ドライブレコーダーを設置し 記録した映像を編集して交通安全教室の 参加者全員に見せながら事故防止のポイントを共有している 高齢運転者体験型講習会において 自動車学校のコースを実際に運転して教官から指導 助言を仰ぐほか ドライブレコーダーによって記録した市街地の動画を見て 危険箇所 等を学んでもらう 公用車による事故が発生したことから 公用車にドライブレコーダーを設置した 車両 の加速度の変化をプローブデータと映像により捉えることにより運転者の安全教育等を 行い公用車の事故削減対策を行うとともに 潜在的な事故発生が危惧されるヒヤリハッ ト箇所を抽出することにより当該箇所の事故発生防止対策とした 自治体 A( 三重県松阪市 ) C( 石川県津幡町 ) E( 栃木県 ) の取組は 第 4 章で好事例として詳細を掲載 155

160 アンケート回答以外の取組事例取組内容 SAFETY MAP の活用による交通事故未然防止に向けた取組実施主体福井県 本田技研工業株式会社取組実施の経緯 福井県は 県内の交通事故防止対策にクルマの走行情報のビッグデータを活用しようと考え ホンダの SAFETY MAP に注目した これまでは事故が発生した箇所に対して再発防止対策を実施してきたが 事故が発生していない箇所でも急ブレーキが多発していれば 危険が潜んでいる箇所と言えることから SAFETY MAP から得られる急ブレーキ多発地点の情報を交通事故防止対策に活用できると考えた 取組の具体的な内容 取組を円滑に進めるため 福井県 福井県教育庁 福井県警察本部 県内の全市町の交通安全 土木 教育各担当課による交通安全推進連絡協議会を立ち上げ 平成 27 年 8 月に 1 回目の会議を開催 協議会にはホンダのスタッフを招き 各市町の担当者に対して SAFETY MAP の特長について説明してもらい その情報を活かした施策を ステップ1~3に基づいて検討 実施 平成 27 年度中に各市町の小学校区で 1 箇所以上の対策を実施することを目標とした ステップ1: SAFETY MAP で急ブレーキ多発地点を確認し 子どもが多く集まる施設の近辺かどうかを確認 ステップ2: 急ブレーキ多発地点の現地調査により発生原因を特定 ステップ3: ハードおよびソフト 両面での安全対策を実施 図 SAFETY MAP の画面例取組の特徴 ホンダの SAFETY MAP を活用し 交通事故防止対策を検討 成果 効果 協議会を立ち上げただけで終わるのではなく何らかの成果を残せるよう 予算が伴うハード面の対策が難しい市町に対しては ハード面は次年度に回して構わないので ソフト面での対策を実施するよう要請 結果として 平成 27 年度はほとんどの市町が対策を実施した 出典 参考 SJ(Honda の交通安全情報紙 )No.477( 本田技研工業株式会社 ) ( 156

161 取組内容 ICT 技術とクルマのビッグデータを使った実証実験実施主体大阪市 株式会社トヨタ IT 開発センター取組実施の経緯 トヨタ IT 開発センターの 交通死亡事故を一件でも減らしたい 大阪市の ICT を使って大阪市をよくしていきたい という両者の思いが合致し 実証実験が実現するに至った 取組の具体的な内容 大阪市でも事故の多い北区 中央区及びそれに隣接する福島区の 3 区で 幹線道路や危険とされている道路を中心にして 実際に一般ドライバーとプロドライバーにクルマで走行してもらい 走行データを収集 位置情報 速度情報 加速度情報 急ブレーキや急ハンドルなどのビッグデータを分析することで 危険場所やその危険度 危険発生の条件などを導き出した 取組の特徴 ビッグデータ( 自動車の走行データ ) を活用実施状況 2015 年度 2016 年度 北区 中央区 福島区の計 3 区を対象 ( 大阪市内で事故の多い地区 ) 一般ドライバーとプロドライバーの走行データを収集 ビッグデータ分析より危険場所やその危険度 危険発生の条件などを導き出す 市民ドライバーを募り 協力要請 生活道路を含めた多くのデータを収集し危険箇所を抽出 ベテランドライバー ( ヤマト運輸 ) に対し危険要因のヒアリング実施 市民ドライバーへの協力依頼について市民ドライバー 80 人対象者 (2008 年 4 月以降生産のトヨタ車所有かつ3 区に在住または3 区に在勤かつ車通勤者 ) 協力依頼クルマデータロガー をクルマに付け 普段どおりに車を使用 終了後アンケート調査の内容取付期間 2016 年 8 月 1 日 ~10 月 31 日まで クルマデータロガー : ブレーキやハンドル 加速 位置情報などの自動車走行時に集積されるデータを送信するための装置 収集する走行データ 位置情報 速度情報 加速度情報 急ブレーキ 急ハンドルなど 成果 効果 ヒヤリハットマップ の作成 収集したビッグデータの分析により特定した 危険箇所やその危険度に加えて その危険箇 所がどう危険なのかを分かりやすく説明し たヒヤリハットマップを作成 ヒヤリハットマップ には 事故は発生し ていないが危険な箇所についても掲載され ているので 交通事故防止対策や市民の危険 予測に役立つことが期待できる また トヨタ IT 開発センター側でも 車の運転中にリアルタイムで危険箇所に近づいていることを 知らせたり 運転後に運転結果として 安全運転度 を評価できる 危険運転解析アプリ を作成し 評価検証を行い その有効性を確認することができた 出典 参考 図作成されたヒヤリハットマップ 大阪市 HP ( ( 157

162 参考 ) 公開されている事故位置情報の活用 インターネット上で公開されている事故発生地点や自動車の急挙動発生箇所のデータを 危険箇所 の把握に活用することができる 以下に公開されているデータの事例を掲載する SAFETY MAP( 本田技研工業株式会社 ) URL ホンダのカーナビゲーションシステムであるインターナビから収集した急ブレーキ多発地点データと 警察や交通事故総合分析センターから提供される交通事故情報 及び地域の住民の方が危険と感じた場所をインターネットで投稿できる危険箇所情報を地図上に掲載した SAFETY MAP を 2013 年から公開している 実際に事故が発生した箇所だけでなく 急ブレーキ発生箇所や地域の方が危険を感じている箇所を地図上で確認することが可能なことから 交通事故を未然に防ぐという観点から 対策の必要箇所や地域のニーズを把握する際のひとつの手段となる 図 5-2 SAFETY MAP 概念図 資料 : 本田技研工業 HP より ( 158

163 ITARDA Web マップ ( 公益財団法人交通事故総合分析センター ) URL 交通事故総合分析センターでは GIS( 地理情報システム ) を利用し 交通事故の調査分析を行っており HP 上で生活道路の交通事故発生状況が公開されている マップでは生活道路( 一般市町村道 / 私道 / その他の道路 ) における事故発生状況が 地域メッシュ単位で色分けされて表示され 事故が多く発生しているエリアを把握することができる 図 5-3 ITARDA Web マップの表示例 資料 :( 公財 ) 交通事故総合分析センター HP より 159

164 具体内容安全運転教育アプリ ドラさぽ の開発実施主体大分県警 / 株式会社カーメイト取組実施の経緯 大分県警は 県内交通事故の割合で 追突事故 が全国平均より約 1 割多いことを問題とし その減少の為には 適正な車間距離の保持 が必要であることに着目 ( 株 ) カーメイトがリリースしている安全運転支援アプリをカスタマイズして実装した小型タブレットで 県民の安全運転教育を行う方針を決めた 取組の具体的な内容 小型タブレットを車両のダッシュボード部分に設置し 走行日時, 緯度経度情報, 速度, 車間距離, 前後左右の加速度等のデータを収集 走行中にタブレットのカメラが捉える前方の映像を解析し 車間距離 車線逸脱 前車発進 などを音で警告して安全運転をサポートする 取組の特徴 アプリを搭載したタブレット端末により 走行時の速度や車間距離 挙動のデータを収集 実施状況 大分県警本部は 2013 年より ドラさぽ を内蔵したタブレット端末を貸出 ( 最大 2 週間 ) 車間距離が短くなったり 車線を逸脱すると 警告音とメッセージを表示 また 走行中のデータから 安全運転診断が行える 2016 年には ドラさぽ の内容を大幅に更新したスマートフォン / タブレット向けの安全運転支援と観光アプリ おんせん県おおいたロードマップ をリリース ドラさぽ は貸出専用であったため 一部の人しか利用できない状況であったが 広く一般で利用可能となった 観光情報などともに 取締りエリアや 事故多発エリアの情報を表示 図 ドラさぽ を内蔵したタブレットのイメージ実施に当たっての留意点 工夫点等 ドラさぽ では車間距離の保持等の警察の視点を取り入れている また 車線逸脱警告機能の付加および 自車線以外の前方車両の誤検出を大幅に削減 成果 効果 直接的な効果は不明だが 平成 27 年の大分県の交通情勢は 交通事故死者数 46 人で過去 3 番目に少ない数字を記録 交通事故による死傷者数が第 9 次大分県交通安全計画の目標数 6,500 人以下を達成 出典 参考 ( 株 ) カーメイト HP: 大分県警察本部 HP: 160

165 (2) 自宅にこもりがちな方 ( 独居の高齢者の方など ) への周知徹底アンケートで回答のあった取組の中では 個別の高齢者世帯訪問の実施や 全戸へのチラシの回覧 配布 病院の待合室等における啓発活動の実施 ほかのイベントや行事と一緒に開催する等の工夫が見られた アンケート回答における取組事例や工夫点 高齢者の交通事故防止と反射材利用促進のために交通安全大会を実施し 交通指導隊による交通安全寸劇 警察署交通課長による講話 来場者への反射材グッズの配布を自治体 A 実施した より多くの来場者を呼ぶため 民謡ショーも合わせて実施している また 班回覧などでチラシを配布し 普段外へ出ない方への周知を図った 高齢者世帯訪問事業を実施しており 交通安全母の会連合会が主体となって高齢者世自治体 B 帯を訪問し 交通安全グッズやチラシ等を配布し 交通安全への協力を呼びかけている 通常は老人クラブを対象に交通安全講習を開催しているが 老人クラブ未加入の高齢自治体 C 者への対応として 小規模地域サロンを利用して交通安全講習を行った 集会等に参加しない高齢者を対象とするため 病院の待合室で靴用の夜光反射材をそ自治体 D の場で貼付し交通事故の危険性を伝えるなど 実効性の向上を考慮した活動場所や方法の工夫に努めている 交通安全協会との協力により 交通事故状況等や市民に気を付けてもらいたいことを自治体 E 記事にした 交通安全たより を発行し毎月 1 回全戸へ回覧を行っている 161

166 (3) 必要な予算の確保アンケートでは 生活道路における交通安全施設整備を行う際には 国の補助制度を活用して必要な予算を確保しているという回答があった また 啓発活動を行う際に配布する交通安全グッズやのぼり旗等の費用を抑えるために グッズ等の自作や 関係者で分担して準備する等の工夫が見られた また 好事例でも紹介した埼玉県東松山市のように 子どもたちの安全を守ることを目的として 市民 企業 行政が共同で出資する基金を設置し 交通安全対策等に活用可能な費用を確保している例も見られた アンケート回答における取組事例や工夫点 自治体 A 自治体 B 自治体 C 生活道路への通過車両の流入が多く 住民から生活道路 歩行環境の改善に関する要望が多くなったため 通学路の歩道整備 見守り活動等を実施した 大規模な交通安全対策については 適宜国庫補助を申請し 単独費での施工を減らした 飲酒運転根絶に向け 各種団体が一体となり 飲食店へのチラシの配布等の活動を行っている 啓発活動する際に配布する啓発品を 市だけでなく 参加団体ごとに用意し 少ない経費で多くのものを配布できた 毎月第 1 水曜日を 交通安全マナーアップデー として 交通関係団体 一般市民や民間企業が参加して 市内全域で啓発活動を実施 活動のために確保できた予算が少なかったことから 活動物品( 横断旗 のぼり旗など ) は自作したものを利用し 費用を抑えた (4) 関係者間の調整 協力体制の構築 アンケート回答では 取組の早い段階における連携 調整によりスムーズな進行を図る 交通安全 対策のための協議会を設置して関係機関と連携を図る等の工夫が見られた アンケート回答における取組事例や工夫点 自治体 A 自治体 B 自治体 C 通学路安全対策において 住民から要望のあった箇所について警察や学校と現地を視 察し 関係機関を巻き込んで対策を実施している 自動車の速度抑制対策や 抜け道 利用対策としてゾーン 30 等の対策を地元自治会とも連携して行っており 早期に自治 会や関係機関との調整を行うことで施工時に問題が起きないようにしている 放置自転車対策として駐輪場の設置を行うにあたって 地元説明会など 関係町内会 との綿密な調整を行った 地元役員 その上部組織や学校 警察などに事前に意見調 整を行ったが 説明会当日は様々な意見があり苦労した 地域の方々の意見を反映する方向で設計変更を行い 最後は好意的に受け入れられる ようになった 自転車の安全利用促進のため 自転車総合計画を策定した 策定にあたっては自転車 の専門家や 県警や関係機関 住民の代表の方を構成員とする 自転車等施策検討協 議会 を発足し 計画について協議しながら策定を進めた 自治体 D 高齢者交通事故を無くすための対策会議等を実施し 関係機関と情報共有 協力体制の構築を図っている 自治体 B( 兵庫県加古川市 ) の取組は 第 4 章で好事例として詳細を掲載 162

167 (5) 成果 効果の把握や評価自治体における交通安全対策のうち 特にソフト対策は交通安全意識の向上やルール マナーの遵守率の向上によって交通安全に結び付くものであり 短期間では交通事故件数の減少のような明確な効果を得られない場合もある アンケート回答では 交通安全教室や啓発活動の成果 効果として 実施後の参加者の感想等やアンケート結果から交通安全に対する意識の高まりが感じられた 啓発活動に積極的に参加してもらえるようになった 日間無事故が続いている 等の回答が得られ 地域の方々に交通安全の意識が浸透していくよう 継続して取組を実施していくことの重要性が感じられる また ハード対策についても 短期間でその効果を把握することは難しいが 好事例で紹介した茨城県つくば市のように 通学路へのハンプや狭さく等の設置前後で自動車の速度調査や道路利用者の意識調査を行うことで 実施した対策の効果検証や追加対策の検討を行うことも可能となる アンケート回答以外の事例として 東京都世田谷区におけるゾーン 30 の導入事例を掲載する 住民発意の交通安全対策として ゾーン 30 導入前後に交通量調査や地域住民へのアンケート調査を実施し 現状把握から必要な対策の検討 実施後の効果検証を行っているほか それらの結果をウェブサイト等で発信し継続的な取組を実施している アンケート回答における取組事例や工夫点 病院や温浴施設等 高齢者が集まる場所での交通安全教室や啓発品の配布等を実施 職員が実際に反射材を着用して活用方法や効果を分かりやすく説明しながら靴用反射シールを配布するとともに その場で高齢者の靴や杖に貼付し 即効性を高めた 自治体 A 反射材の使用状況や靴用シールの使用感等についてアンケートを実施し, 高齢者の意見や感想を聞きながら実施した結果 対象者の多くから 反射材への理解が深まった 今後も使用したい と前向きな評価を得た 通過交通が多く また走行する車両の速度が高いことから地元からの要望を置けゾーン 30の設定を行った 自治体 B その後の住民へのアンケートでは 区域内で自動車を運転するとき 規制速度を守る等 交通安全に対する意識は変わりましたか との質問に対し 約 70% が 変わった と回答した 自転車の安全利用に関する条例を施行し 自転車保険への加入を義務化した 自治体 C 施行前後に 自転車事故に対する意識や自転車保険の加入状況 保険の種類等に関するアンケート調査を実施したことにより 自転車保険の加入状況が把握できた 通学路への横断歩道の設置や 街頭指導の実施により 児童 生徒が安全に登校でき 保護者も安心している 自治体 D また 街頭指導を受けて児童 生徒のマナーも向上しているほか 指導実施時は減速する車両が目立つ 啓発活動や交通安全教室の実施により 市民の交通安全運動への意識が高くなっている 自治体 E 交通死亡事故ゼロが 1 年 3か月継続しており 交通安全キャンペーンへの参加が増えている 自治体 C( 大阪府 ) の取組は 第 4 章で好事例として詳細を掲載 163

168 アンケート回答以外の取組事例取組内容住民発意の交通安全対策 ( 東京都世田谷区におけるゾーン 30 の導入事例 ) 実施主体地域 ( 二子玉川地区交通環境浄化推進協議会 )/ 大学 ( 専門家 )/ 世田谷区 / 警察取組実施の経緯 玉川 3 4 丁目地区は 小学校や保育園 商店街など 歩行者の安全性が特に重要視される施設が点在しており 幹線道路の渋滞回避などを目的とした通過車両も多いことから 車と自転車 歩行者のすれ違い時のトラブルが多発していた 住民からの要望をもとに 地域住民( 玉川町会 ) 小学校 商店街 企業等で構成する協議会と 専門家 区や警察が協力し 交通量調査やアンケート調査による現状把握や対策の検討を経て ゾーン対策を行うこととなった 取組の具体的な内容 平成 23 年度より地元町会を中心として交通の専門家 ( 寺内教授 ( 国士舘大学 ) 稲垣助教( 日本大学 )) に協力を依頼し 交通量調査や地域住民への交通安全に関するアンケート調査 地域への啓発活動の実施等 交通環境の改善に向けた検討を重ねた 検討の結果 地域に適した交通安全対策として ゾーン 30 を導入するとともに 地域住民参加によるワークショップを開催し その効果を高めるための取組をソフト ハード面から検討した 地域住民を対象としたアンケート調査では速度規制の導入に多くの方が賛同 図地域住民を対象とした 住宅街の交通安全についてのアンケート 結果取組の特徴 住民発意の取組であり 区は地域住民と協働して継続的な取組を実施している ゾーン 30 の効果を高めるため ゾーン 30 導入前後の交通量調査等による比較検証や 地域住民へ交通安全意識に関する意識調査を継続して実施している また ゾーン 30 の PR 活動や交通安全の啓発活動を継続して実施し ふたこたまご通信 としてフリーペーパーやインターネット上で取組状況を発信している 出典 参考 ふたこたまご通信 web( 図ゾーン 30 導入前後の自動車の走行速度 164

169 第 6 章まとめ 第 2 章では生活道路における交通事故の発生状況や 第 10 次交通安全基本計画における視点や講じようとする施策 及び近年社会的に大きく報道された交通事故について整理し 生活道路の交通安全確保のための対策が必要だと考えられる課題を 大きく 4 つのカテゴリー ( 高齢者に関する課題 子供に関する課題 交通環境に関わる課題 社会的な課題 ) で整理した 上記の整理結果をもとに 第 3 章の全国の自治体を対象としたアンケート調査では 課題として想定される 12 の項目を設定し それぞれの項目に対する課題としての認識や対策の実施状況 具体の取組内容について調査を行った 結果として 12の項目は多くの自治体で課題として認識されており 今後対策を推進していくことが必要と考えられることから 第 4 章では 12 の項目 及びその他の課題として複数の自治体から回答があったものや少数ではあるものの特徴的な課題について 対応する取組事例をアンケート結果及びインターネット等で収集し 好事例として整理した 好事例から得られた事業別のポイントを以下に整理する ソフト対策 交通安全教室 講習会 交通安全講話や DVD 鑑賞等の座学だけでなく 事例 3 や 事例 10 のように歩行者( 自転車 ) シミュレータを用いたり 事例 2 のように夜間における歩行者の視認性や反射材の効果を体験してもらうなど 体験型の交通安全教室を実施することで より参加者の理解を深めることができる 子供向けの交通安全教室では 事例 10 のようにスケアード ストレイトによる事故の再現や 自転車安全教室における実技講習などの体験を通して学習すること また 事例 17 のように教室の終了後に学校や家庭で再度話し合う機会を持つことで子供たちの理解を深めることができる 交通安全グッズ 冊子の配布 作成 反射材等の交通安全グッズは 実際に使用してもらうことが重要であり 事例 5 のように配布するだけでなく その場で使用方法を説明したり 着用してもらうことで利用率を高めることができると考えられる また 事例 3 のように配布する反射材の形を工夫したり 対象とする年齢層に合わせた デザイン性の高い交通安全グッズを配布することにより さらに利用率を高めることができる 街頭や施設での広報活動 / 見守り活動 事例 3 では小中学生の下校時の見守り活動に 高齢者の方々にボランティアとして積極的に参加してもらうことで高齢者自身の交通安全意識の向上に繋がっていると報告されており 啓発活動に参加してもらうことで当事者意識をもってもらい 市民全体の交通安全に対する意識を高めることができると考えられる 165

170 ハード対策 対策必要箇所の抽出 地域住民や警察 学校 保護者 PTA 等との連携により 対象エリア内で交通安全上危険な箇所やその要因についての情報を共有し 何が効果的な対策であるか 何が実現可能な対策であるかを共に検討していくことが重要となる 事故発生箇所以外にも インターネット上で公開されている自動車の急挙動発生箇所情報や 事例 11 のように国土交通省が提供する ETC2.0 データを活用することで より効率的 効果的に対策必要箇所の把握や対策の立案 効果の把握を行うことができると考えられる また 事例 8 では児童を対象とした通学路の危険箇所の調査も実施しており 子供の視点を取り入れることで大人では気付かない危険性を発見するとともに 子供自身の交通安全への意識を高めることができると考えられる 対策内容の検討 対策の実施 交通規制やハンプ等の物理的デバイスの設置といった警察や道路管理者が実施する対策以外にも 事例 1 のようにヒヤリハット地図の作成や路面標示 のぼり旗の設置等を住民と協働で行うことにより 地域の中の危険箇所がどこであるかを共有し 注意喚起を行うことができる 事例 12 では警察との連携により 自治体だけでは難しいカーナビへの交通注意情報の表示を実施している また 事例 14 では 警察や道路管理者との協議の経過を住民の方々と共有することにより住民の方々が当初希望していた対策が実施できないということもスムーズに受け入れられたと報告されており 地域住民や関係機関との情報共有の重要性が感じられる 地域住民との連携 事例 8 では通学路対策にあたって保護者を対象としてウェブサイトを活用した調査を実施し 保護者の方々から好評を得ている 事例 11 では 地域住民の特徴( 昼間働いている現役世代が多い地域 ) に合わせて住民への説明の方法や会議の開催回数 意思決定方法を工夫するなど 地域の方々に参加してもらうための工夫が見られる また 事例 13 では ゾーン 30 の導入及び標識 看板の設置 カラー舗装を実施し 供用開始にあたってはセレモニーを実施することで地域住民への周知を図っている 事例 9 では市民 企業 行政が共同で出資する基金を設置し 子供を事件 事故から守るための取組の原資としている 予め期間を 5 年間に設定して資金を集めており 短期間で多くの対策を実施する際のひとつの手段となる 交通規制の実施 歩道や路側帯 防護柵の整備 自転車の通行位置の路面標示や自転車専用通行帯等の整 備 車両速度を抑制するためのハンプや狭さく等の設置 見やすく分かりやすい道路標識 道路標示の整 備 生活道路への進入車両対策等を含む 166

171 第 5 章では アンケート結果から取組実施にあたって直面した問題 課題として多く挙げられた 5つの事項 ( 対策の必要箇所や地域のニーズの把握 自宅にこもりがちな方への周知徹底 必要な予算の確保 関係者間の調整 協力体制の構築 成果 効果の把握や評価 ) について アンケートにおける回答内容やインターネット等から収集した取組事例をもとに 各問題 課題に対応する事例や工夫点を整理した 生活道路は地域住民が日常的に利用する道路であり 地域住民の方々に身近な交通事故の危険性について認識してもらい 当事者意識を持って取組に参加してもらうことが重要となる 地域住民や警察 学校その他関係機関と協力し ハード対策 ソフト対策ともに継続して実施し 市民一人ひとりの交通安全に対する意識を向上させていくことが重要であると考えられる 167

172 巻末資料

173

174 1. 生活道路の交通安全確保に関する地方自治体等の施策に関するアンケート調査票 生活道路の交通安全確保のための対策に関するアンケートご協力のお願い本調査は パシフィックコンサルタンツ ( 株 ) が国土交通省から 生活道路の交通安全確保に関する地方自治体等の施策の実態調査業務 の委託を受けて実施させて頂くものです 本調査では 生活道路の交通安全確保のために各地方自治体等で取り組んでおられる対策の実態や傾向 対策を実施する上での課題や国への要望等を把握するとともに 好事例等の整理 分析を行い その結果を皆様にフィードバックすることで 国として各自治体の取組を後押しし 生活道路の交通安全対策の促進を図ることを目的としています 皆様方から頂くご回答の一つ一つが 生活道路の交通安全の実現にとって極めて有用なものとなることから ご協力の程 何卒よろしくお願い申し上げます ~ はじめに ~ 交通安全対策事業の実施部署が複数にまたがる場合には 関連部署間で連携して頂きご回答をお願いします 本アンケートは 大きく分けて以下の6つのセクションから構成されています Ⅰ. 貴自治体について Ⅱ. 貴自治体における交通安全計画について Ⅲ. 貴自治体における生活道路の交通安全上の課題や実施している対策について Ⅳ. 生活道路の交通安全対策に関する国への要望について Ⅴ. 貴自治体における生活道路の交通安全対策に関する資料等について ( 情報提供のお願い ) Ⅵ. 貴自治体が関わっていない取組について アンケート調査の結果は厳重な取扱いを徹底するほか 回答内容について 無断で個別の自治体名を公表することはありません この調査に関するお問い合わせは 下記までお願い致します パシフィックコンサルタンツ株式会社交通政策部 ( 担当 :****) Tel:**-****-****( 月曜 ~ 金曜日 10 時 ~12 時 および 13 時 ~17 時 ) **************@*******.jp 1

175 ~ 用語の定義等について ~ 本調査における 交通安全対策 とは 貴自治体が主体的に実施する事業 ( 民間団体 関連団体等 への委託事業や補助事業も含みます ) のほか 貴自治体以外の団体が主体的に実施する事業のう ち 貴自治体が関わっている事業も含みます 特定のエリアを対象とした対策の場合は 対策の箇所 / 内容により実施主体が異なる場合もありますが ( 例 : エリア内の細街路を市区町村 外周の幹線道路等は都道府県が対策 ) 当該エリアの取組全体についてお答えください 本調査における 生活道路 とは 主として地域住民の日常生活に利用される道路で 自動車の通 行よりも歩行者 自転車の安全確保が優先されるべき道路 とします 生活道路のイメージ例と主な交通安全上の課題例 あくまで例示であり このような地域 課題のみに限定して回答をお願いするものではありません 住宅地の生活道路 イメージ : 住宅や学校等が集まる地域の道路 交通安全上の課題例 道路幅員が狭く 歩道がない 歩行者 自転車 車が混在し 錯綜している 細街路で 見通しの悪い交差点がある 通学路上に危険箇所がある 幹線道路からの通過交通の進入が多い 通過交通の走行速度が速い 幹線道路と生活道路の交わる交差点で事故が多発等 商業地の生活道路 イメージ : 地域住民が利用するような商店街や商業施設が集まる地域の道路 交通安全上の課題例 道路幅員が狭く 歩道がない 歩行者 自転車 車が混在し 錯綜している 放置自転車や違法駐車等により円滑な通行ができない等 その他 イメージ : 住宅が密集している地区ではないが 日常的に歩行者 自転車が通行し 車も混在する道路 連続する商店街ではないが 点在する商店間を移動する歩行者 自転車や 車が混在する道路 観光地やその周辺で観光客 住民 自転車 車が混在している道路等 2

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