デガレリクス酢酸塩 生物薬剤学試験及び関連する分析法 目次 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 生体試料中濃度測定法 個々の試験の要約 製剤の製造バッチ間変動.

Size: px
Start display at page:

Download "デガレリクス酢酸塩 生物薬剤学試験及び関連する分析法 目次 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 生体試料中濃度測定法 個々の試験の要約 製剤の製造バッチ間変動."

Transcription

1 デガレリクス酢酸塩 生物薬剤学試験及び関連する分析法 目次 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 生体試料中濃度測定法 個々の試験の要約 製剤の製造バッチ間変動 全試験を通しての結果の比較と解析 投与液濃度が臨床薬物動態に及ぼす影響 原薬の製造法の違いが臨床薬物動態に及ぼす影響 付録 / アステラス製薬 1

2 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 生物薬剤学試験及び関連する分析法 本項で使用した略語及び用語の定義一覧を表 に示す 略号及び用語 AUC AUC inf C max EDTA IVD 試験法 LC-MS/MS LPPS RIA SPPS t max t 1/2 表 略語及び用語の定義一覧定義血漿中濃度 - 時間曲線下面積無限大まで外挿した AUC 最高血漿中濃度エチレンジアミン四酢酸 in vitro 溶出試験法液体クロマトグラフィー -タンデムマススペクトロメトリー液相ペプチド合成ラジオイムノアッセイ固相ペプチド合成 C max 到達時間消失半減期 2

3 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 デガレリクスは直鎖のデカペプチドで, 原薬は酢酸塩として得られる 本剤は, デガレリクス 酢酸塩の用時溶解型凍結乾燥製剤であり, 賦形剤及び等張化剤として D-マンニトールが添加され ている 初回用量用の 120 mg 製剤及び維持用量用の 80 mg 製剤の 2 規格より構成される 本剤の使用時に, 凍結乾燥製剤に既定量の注射用水を注入し, 再溶解させ投与薬液を得る 投 与薬液を皮下投与すると, 投与部位でゲル化し, デガレリクスを持続的に放出するデポになる (3.2.P.2) 本剤以外の, 例えばリュープロレリン酢酸塩, セトロレリクス酢酸塩などの GnRH アナログも, 水溶液中でゲルを形成することが報告されている しかし, ペプチドの凝集構造及 び結果的に形成されるゲルの性質は, 個々のペプチド化合物によって異なる デガレリクスが水 溶液中で形成するゲルは, 分子間 β-ストランド構造の繊維網からなる (3.2.P.2) このデガレリクスの は, 薬液中の 濃度, の時間及び の影響を 受ける 申請用法 用量に近い濃度, 例えば ~ mg/mlでは, の過程はか なり緩やかであり, 半固形ゲルを形成するのに数時間から数日を要する 一方で, デガレリクス が に接触した際に生じる の過程は非常に迅速であり, 投与後速やかに デポとなる (3.2.P Physiochemical and Biological Properties) 更に, 本剤のデポ形成能及び薬物分子の徐放性能は, 薬液中の 濃度や, 薬液の, 及び までの時間などの影響を受ける (3.2.P.2) そのため, 臨床試験実施に際しては, それぞれ特定の 濃度と投与量に合致した治験用製剤を開 発した 原薬は当初, ペプチド合成法 ( 法 ) で製造し, 海外第 I 相試験 [CS01,CS05], 海外 臨床薬理試験 [CS08], 海外第 II 相試験 [CS0,CS07,,] 及び国内第 I 相試験 [CS11] で使用した しかし, 法では市販後に必要とされる十分量の原薬を供給することができない と考えられた そのため, 製造法スケールアップ過程において ペプチド合成法 ( 法 ) へ 変更し, 海外臨床薬理試験 [CS23], 海外第 II/III 相試験 [CS15], 海外第 III 相比較試験 [] 及び国内第 II 相試験 [CL-0003] で使用した 原薬の製造法の違いが物理化学的性質や規格値の設定に影響を与えるかどうかを判断するため に,SPPS 法及び LPPS 法で製造した製剤の比較を行った 本剤の長期間の安定性, バッチ間変動, 溶出特性などを検討するために多くの試験を実施した また, 海外第 I 相試験 [CS05], 海外第 II 相試験 [CS0,CS07,,] 及び海外第 II/III 相試験 [CS15] で得られたデータを用いて 実施した, 母集団薬物動態 (PPK) 解析結果 ( 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析 ) を利用し, 原薬の製造法の違いが臨床薬物動態に及ぼす影響に関して検討した なお, 申請製剤は海外第 III 相比較試験 [] 及び国内第 II 相試験 [CL-0003] で使用された 製剤と同一製法のものであり, 法で製造した 3

4 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 生体試料中濃度測定法本剤の臨床開発の過程で, 生体試料 ( 血漿, 尿, 血漿の超遠心上清 ) 中デガレリクス濃度はラジオイムノアッセイ (RIA) 法又は液体クロマトグラフィー -タンデムマススペクトロメトリー (LC-MS/MS) 法を用いて測定した また, ヒト血清中抗デガレリクス抗体濃度は RIA 法を用いて測定した RIA 法を用いた血漿中デガレリクス濃度測定法のバリデーション [QFD 141] 添付資料 海外第 I 相試験 [CS01] における血漿中デガレリクス濃度は,RIA 法を用いて測定した 検量線濃度範囲は 0.1~80 ng/mlである 本法は, 測定内及び測定間で実試料の測定に十分な精度及び真度を有し, かつ目的とする測定対象物質に特異的な測定法であることが確認されている RIA 法を用いた血漿中デガレリクス濃度測定法のバリデーション結果を表 に示す 表 RIA 法を用いた血漿中デガレリクス濃度測定法バリデーション 試験番号 QFD 141 測定対象物質 デガレリクス 分析機器及び検出法 RIA 結果 定量下限 (ng/ml) 0.1 Matrix 使用量 (ml) 0.2 濃度範囲 (ng/ml) 0.1~80 測定内真度 (%) - a 測定間真度 (%) 5~12 b 測定内精度 (%) 1.33~10.2 測定間精度 (%) 5.4~9.80 測定施設 Ferring 該当する臨床試験 CS01 添付資料番号 a: 検討せず,b: 報告書中の値 ( 実測平均値 / 理論値 100) から 100 を引いた値を記載 LC-MS/MS 法を用いた血漿中デガレリクス濃度測定法のバリデーション [FRG 051,595/27,595/3,0595/04, ,0595/048,0595/00,MVR-PD ] 添付資料 , 2, 3, 4, 5,, 7, 8 前項の海外第 I 相試験 [CS01] 以外の臨床試験における血漿中デガレリクス濃度は,LC-MS/MS 法を用いて測定した 本法は, 測定内及び測定間で実試料の測定に十分な精度及び真度を有し, かつ目的とする測定対象物質に特異的な測定法であることが確認されている また, 測定施設の変更, 前処理方法の変更, 日本人血漿試料の使用及びエチレンジアミン四酢酸 (EDTA) 含有の有無が定量法に及ぼす影響を検討するために, 幾つかの追加バリデーションを実施した LC-MS/MS 法を用いた血漿中デガレリクス濃度測定法のバリデーション結果を表 に示す また,RIA 4

5 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 法及び LC-MS/MS 法を比較するために, 血漿中デガレリクス濃度測定法のクロス バリデーショ ンを実施した ( 表 ) 5

6 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 表 LC-MS/MS 法を用いた血漿中デガレリクス濃度測定法バリデーション 試験番号 FRG /27 a 595/3 b 0595/04 b a 0595/048 c 0595/00 d MVR-PD a 測定対象物質 デガレリクス デガレリクス デガレリクス デガレリクス デガレリクス デガレリクス デガレリクス デガレリクス 分析機器及び検出法 LC-MS/MS LC-MS/MS LC-MS/MS LC-MS/MS LC-MS/MS LC-MS/MS LC-MS/MS LC-MS/MS 結果 定量下限 (ng/ml) Matrix 使用量 (ml) 濃度範囲 (ng/ml) 0.5~50 0.5~50 0.5~50 0.5~50 0.5~50 0.5~50 0.5~ ~99.2 測定内真度 (%) - e 10.0~13.0 f -14.0~-2.2 f -2.2~10.0 f 0.8~ ~4.0 f -2.0~2.0 f -14~12 f 測定間真度 (%) -.13~ ~9.2 f -5.3~-4.0 f -1.1~.0 f 4.8~8.2 - e -1.3~2.0 f -12~5 f 測定内精度 (%) 0.50~ ~7.5.2~ ~.5 1.1~ ~2. 0.4~5.9 2~18 測定間精度 (%) 3.01~ ~ ~ ~ ~. - e 1.7~5.3 3~15 測定施設 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) Ferring 該当する臨床試験 CS05 CS0,CS0A, CS11,, CS11 CS08 CS07,CS07A CS15,, CS23,CL-0003 添付資料番号 a: 測定施設を追加したため新たな施設で追加バリデーションを実施した b: 前処理方法を変更したため追加バリデーションを実施した c: 日本人血漿を用いてデガレリクス濃度測定が問題なく実施できるかを確認するため追加バリデーションを実施した d:edta 含有の有無が血漿中デガレリクス濃度測定に影響を及ぼすか否かを確認するため追加バリデーションを実施した e: 検討せず f: 報告書中の値 ( 実測平均値 / 理論値 100) から 100 を引いた値を記載

7 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 表 RIA 法及び LC-MS/MS 法を用いた血漿中デガレリクス濃度測定法クロス バリデーション 試験番号 595/27 測定対象物質 デガレリクス 分析機器及び検出法 RIA LC-MS/MS 結果定量下限 (ng/ml) 0.1 a 0.5 Matrix 使用量 (ml) 0.2 a 0.2 濃度範囲 (ng/ml) 0.1~80 a 0.5~50 測定内真度 (%) - b - b 測定間真度 (%) 21.0~28.0 c 3.3~9.2 c 測定内精度 (%) - b - b 測定間精度 (%) 4.1~ ~12.8 測定施設 ( ) 添付資料番号 a:qfd 141 から引用,b: 検討せず,c: 報告書中の値 ( 実測平均値 / 理論値 100) から 100 を引いた値を記載 尿中デガレリクス濃度測定法のバリデーション [MVR-PD ,DCB-S-0001] 添付資料 , 10 海外第 I 相試験 [CS05] 及び海外臨床薬理試験 [CS23] における尿中デガレリクス濃度は, LC-MS/MS 法を用いて測定した 本法は, 測定内及び測定間で実試料の測定に十分な精度及び真度を有し, かつ目的とする測定対象物質に特異的な測定法であることが確認されている また, 測定機器及び検量線範囲を変更したため追加バリデーションを実施した LC-MS/MS 法を用いた尿中デガレリクス濃度測定法のバリデーション結果を表 に示す 表 LC-MS/MS 法を用いた尿中デガレリクス濃度測定法バリデーション 試験番号 MVR-PD DCB-S-0001 a 測定対象物質 デガレリクス デガレリクス 分析機器及び検出法 LC-MS/MS LC-MS/MS 結果定量下限 (ng/ml) 5 5 Matrix 使用量 (ml) 1 1 濃度範囲 (ng/ml) 5~500 5~3150 測定内真度 (%) -13~1-13~1 測定間真度 (%) -11~-1-10~-1 測定内精度 (%) 1~4 1~ 測定間精度 (%) 3~4 3~5 測定施設 Ferring Ferring 該当する臨床試験 CS05 CS23 添付資料番号 a: 測定機器及び検量線範囲を変更したため追加バリデーションを実施した 7

8 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 血漿の超遠心上清中デガレリクス濃度測定法のバリデーション [0595/04] 添付資料 In vitro 及び ex vivo 血漿蛋白結合率の非結合型濃度測定における血漿の超遠心上清中デガレリクス濃度は,LC-MS/MS 法を用いて測定した 検量線濃度範囲は 0.5~50 ng/mlである 本法は, 測定内及び測定間で実試料の測定に十分な精度及び真度を有し, かつ目的とする測定対象物質に特異的な測定法であることが確認されている LC-MS/MS 法を用いた血漿の超遠心上清中デガレリクス濃度測定法のバリデーション結果を表 に示す 表 LC-MS/MS 法を用いた血漿の超遠心上清中デガレリクス濃度測定法バリデーション 試験番号 0595/04 測定対象物質 デガレリクス 分析機器及び検出法 LC-MS/MS 結果 定量下限 (ng/ml) 0.5 Matrix 使用量 (ml) 0.05 濃度範囲 (ng/ml) 0.5~50 測定内真度 (%) -1~8 a 測定間真度 (%) -8.0~-5.7 a 測定内精度 (%) 2.1~8.2 測定間精度 (%) 4.3~13.0 測定施設 ( ) 該当する臨床試験 CS23 添付資料番号 a: 報告書中の値 ( 実測平均値 / 理論値 100) から 100 を引いた値を記載 血清中抗デガレリクス抗体濃度測定法のバリデーション [07] 添付資料 血清中抗デガレリクス抗体濃度は,RIA 法を用いて測定した 検量線濃度範囲は 50~5000 ng/ml である 本法は, 測定内及び測定間で実試料の測定に十分な精度及び真度を有した RIA 法を用いた血清中抗デガレリクス抗体濃度測定法のバリデーション結果を表 に示す 8

9 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 表 RIA 法を用いた血清中抗デガレリクス抗体濃度測定法バリデーション 試験番号 07 測定対象物質 抗デガレリクス抗体 分析機器及び検出法 RIA 結果 定量下限 (ng/ml) 50 Matrix 使用量 (ml) 0.05 濃度範囲 (ng/ml) 50~5000 測定内真度 (%) - a 測定間真度 (%) -.7~20. 測定内精度 (%) 5.7~17.9 測定間精度 (%).7~20.2 測定施設 該当する臨床試験 CS11,,,CS15,,CL-0003 添付資料番号 a: 検討せず 個々の試験の要約 製剤の製造バッチ間変動 SPPS 製剤と LPPS 製剤を比較検討した結果, 製造法の違いによる不純物組成の違いが若干認められたが, 昇温保管時に生成する分解物は同等であった (3.2.S Comparison of impurity profile of LPPS drug substance with SPPS drug substances) 更に, それぞれの原薬及びその製剤の物理化学的性質を比較したところ, 全ての評価項目で, 規格に適合したことから, 両製法により製造される原薬は同等と考えられた LPPS 製剤の規格は 3.2.P.5.1に示しており, バッチ間の検討結果は 3.2.P.5.4 に示した デガレリクスのゲルからの徐放性を評価するため, を開発した は, でゲル形成を再現し, 開発中の種々の製剤を で評価することが できる (3.2.P.2) デガレリクス薬液についての より得られた一連の結果について, 薬液の物理化学 的性質 ( 及び ) と との相関を調べた その結果, デガレリクスのゲルからの徐 放能は, に含まれる ( 及び ) により することが可能と 考えられた 9

10 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 全試験を通しての結果の比較と解析 投与液濃度が臨床薬物動態に及ぼす影響投与液濃度の違いが臨床薬物動態に及ぼす影響に関しては, 投与液濃度の違いによる影響に記載した 原薬の製造法の違いが臨床薬物動態に及ぼす影響原薬の製造法の違いが臨床薬物動態に及ぼす影響は, 海外第 I 相試験 [CS05], 海外第 II 相試験 [CS0,CS07,,], 及び海外第 II/III 相試験 [CS15] で得られたデータを用いて検討した,PPK 解析結果より推定した シミュレーション結果から得られた推定薬物動態パラメータを表 に示す なお,PPK 解析の詳細は, 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析に示す 表 LPPS 製剤又は SPPS 製剤を 240 mg 単回皮下投与したときのデガレリクスの推定薬物動態パラメータ 製剤 SPPS LPPS SPPS LPPS SPPS 投与液濃度 20 mg/ml 40 mg/ml 0 mg/ml 推定 AUC inf (ng day/ml) 145 [ ] 1428 [ ] 1051 [0-1825] 91 [ ] 795 [ ] 推定 C max (ng/ml) 1.5 [ ] 53.3 [ ] 23.9 [ ] 17. [ ] 11.9 [ ] 推定 t max (h) 42 [34-54] 40 [34-48] 44 [35-0] 48 [40-0] 4 [3-0] 推定 t 1/2 (day) 5.9 [ ] 54.9 [ ] 70.1 [ ] 1.1 [ ] [ ] 中央値 [5%-95%] で表示 PPK 解析及びシミュレーション結果から, 同一投与液濃度のデガレリクスを皮下投与したとき, LPPS 製剤の方が SPPS 製剤より, デガレリクスの最高血漿中濃度 (C max ) や無限大まで外挿した AUC(AUC inf ) は高くなると推定された 一方, デガレリクスの消失半減期 (t 1/2 ) は SPPS 製剤の方が長くなると推定された ( 表 ) なお, 開発過程で本剤の有効性 安全性を評価した, 海外第 II 相試験 [CS0,CS07,, ], 及び国内第 I 相試験 [CS11] などは SPPS 製剤を用いて検討しているが, 申請製剤は申請用法 用量での有効性, 安全性を検討した, 海外第 III 相比較試験 [] 及び国内第 II 相試験 [CL-0003] で使用された製剤と同一製法の,LPPS 製剤である 付録 なし 10

11 デガレリクス酢酸塩 臨床薬理試験 目次 臨床薬理試験 背景及び概観 ヒト生体試料を用いた試験の概観 薬物動態を検討した臨床試験の概観 個々の試験結果の要約 ヒト生体試料を用いた試験 血漿蛋白結合 代謝 各種トランスポーターに対する相互作用 ヒト生体試料中の代謝物の検索及び構造推定 臨床試験 健康成人における薬物動態 前立腺癌患者における薬物動態 内因性要因の検討 全試験を通しての結果の比較と解析 薬物動態 単回投与時の薬物動態 母集団薬物動態 (PPK) 解析 血漿蛋白結合 代謝 排泄 内因性要因の検討 外因性要因の検討 薬物間相互作用 薬力学 テストステロン α-ジヒドロテストステロン (DHT) 黄体形成ホルモン (LH) 卵胞刺激ホルモン (FSH) / アステラス製薬 1

12 2.7.2 臨床薬理試験 性ホルモン結合グロブリン (SHBG) 特別な試験 付録...0 2

13 2.7.2 臨床薬理試験 臨床薬理試験 本項で使用した略語及び用語の定義一覧を表 に示す 表 略語及び用語の定義一覧 略号及び用語 定義 Ae 尿中排泄量 Ae% 尿中排泄率 (%) デガレリクス 未変化体 :Ac-D-2Nal-D-4Cpa-D-3Pal-Ser-4Aph(L-Hor)- D-4Aph(Cbm)-Leu-Lys(iPr)-Pro-D-Ala-NH 2 M (1-4) 代謝物 :Ac-D-2Nal-D-4Cpa-D-3Pal-Ser-OH ( デガレリクスの N 末端から 4 番目までのペプチド断片 ) M (1-5) 代謝物 :Ac-D-2Nal-D-4Cpa-D-3Pal-Ser-4Aph(L-Hor)-OH ( デガレリクスの N 末端から 5 番目までのペプチド断片 ) M (1-) 代謝物 :Ac-D-2Nal-D-4Cpa-D-3Pal-Ser-4Aph(L-Hor)-D-4Aph(Cbm)-OH ( デガレリクスの N 末端から 番目までのペプチド断片 ) M (1-7) 代謝物 :Ac-D-2Nal-D-4Cpa-D-3Pal-Ser-4Aph(L-Hor)-D-4Aph(Cbm)- Leu-OH ( デガレリクスの N 末端から 7 番目までのペプチド断片 ) M (1-9) 代謝物 :Ac-D-2Nal-D-4Cpa-D-3Pal-Ser-4Aph(L-Hor)-D-4Aph(Cbm)- Leu-Lys(iPr)-Pro-OH ( デガレリクスの N 末端から 9 番目までのペプチド断片 ) M (1-10)-OH 代謝物 :Ac-D-2Nal-D-4Cpa-D-3Pal-Ser-4Aph(L-Hor)-D-4Aph(Cbm)- Leu-Lys(iPr)-Pro-D-Ala-OH ( デガレリクスの酸化代謝物 ) AUC 血漿中濃度 - 時間曲線下面積 AUC inf 無限大まで外挿した AUC AUC τ 投与区間あたりの AUC AUC 0-28 Day 28までの AUC BCRP 乳癌耐性蛋白 BSEP 胆汁酸トランスポーター CI 信頼区間 CL クリアランス CL/F みかけのクリアランス CL R 腎クリアランス C max 最高血漿中濃度 C trough 血漿中トラフ濃度 CYP チトクローム P450 DHT 5α-ジヒドロテストステロン FSH 卵胞刺激ホルモン HDL 高密度リポ蛋白 HPLC-UV 高速液体クロマトグラフィー - 紫外光検出 IC 50 50% 阻害濃度 Im 筋肉内投与 LC-MS 液体クロマトグラフィー -マススペクトロメトリー LH 黄体形成ホルモン LPPS 液相ペプチド合成 MRP2 多剤耐性関連蛋白 2 NADPH 還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸 OATP 有機アニオン輸送ポリペプチド 3

14 2.7.2 臨床薬理試験 略号及び用語 定義 P-gp P- 糖蛋白 PK 薬物動態 Sc 皮下投与 SHBG 性ホルモン結合グロブリン SPPS 固相ペプチド合成 t max C max 到達時間 t 1/2 消失半減期 UPLC-MS 超高速液体クロマトグラフィー -マススペクトロメトリー V ss 定常状態の分布容積 V z 最終消失相の分布容積 V z /F 最終消失相のみかけの分布容積 アミノ酸の化学構造式に使用する略語は 2.3.S 原薬に示す 4

15 2.7.2 臨床薬理試験 背景及び概観 ヒト生体試料を用いた試験の概観ヒト生体試料を用いた試験一覧を表 に示す デガレリクスの血漿蛋白結合について, 血漿蛋白結合率の測定及び主要結合蛋白の推定を行った [1475/094,FRG 08] デガレリクスの代謝について, 肝ミクロソームを用いた代謝の検討 [IAP ] 及びグルクロン酸抱合代謝の検討 [AR-DCB ] 並びに血漿中での安定性の検討 [IAP ] を行った デガレリクスのチトクローム P450(CYP) 阻害作用について, 肝ミクロソームを用いて検討した [IAP , AR-DCB ,DCB-A-002, 5100] デガレリクスの CYP 酵素誘導作用について, ヒト凍結肝細胞又は新鮮肝細胞を用いて検討した [AR-DCB , 3055] 更に, 発現系膜ベシクル又は発現系細胞を用いた排泄型トランスポーター (P-gp,BCRP,MRP2 及び BSEP) 及び取り込み型トランスポーター (OATP1B1,OATP1B3 及び OATP2B1) に対する相互作用を検討した [ FERRING PHARMA ] また, 海外第 I 相試験 [CS01], 海外第 II 相試験 [CS0], 国内第 I 相試験 [CS11] 及び海外臨床薬理試験 [CS23] から得た血漿, 尿あるいは糞試料を用いて, 各試料中の未変化体及び代謝物の検索及び構造推定を行った [IAP ,REP-PD , DCB-A-0001,DCB-A-0019] 5

16 2.7.2 臨床薬理試験 表 ヒト生体試料を用いた試験一覧 試験番号試験内容ヒト組織, 試験薬等方法 1475/094 血漿蛋白結合率及び血漿中主要結合蛋白の推定 血漿血清アルブミン 1 - 酸性糖蛋白 γ- グロブリン高密度リポ蛋白 FRG 08 血漿蛋白結合率血漿超遠心法 IAP 代謝の検討肝ミクロソーム AR-DCB グルクロン酸抱合代謝 肝ミクロソーム IAP 血漿中安定性血漿 IAP CYP 阻害作用肝ミクロソーム AR-DCB CYP 阻害作用肝ミクロソーム DCB-A-002 CYP 阻害作用肝ミクロソーム AR-DCB CYP 阻害作用肝ミクロソーム 3055 FERRING PHARMA CYP 酵素誘導作用 CYP 酵素誘導作用トランスポーターに対する相互作用 凍結肝細胞 新鮮肝細胞 発現系膜ベシクル, 発現系細胞 IAP 代謝物の検索血漿 デガレリクス濃度又は投与量 添付資料番号 超遠心法 20,0,10 ng/ml インキュベーションインキュベーションインキュベーションインキュベーションインキュベーションインキュベーションインキュベーションインキュベーションインキュベーション インキュベーション HPLC-UV LC-MS REP-PD 代謝物の検索尿 LC-MS DCB-A-0001 DCB-A-0019 代謝物の検索及び構造推定 代謝物の検索及び構造推定 血漿, 尿 血漿, 尿, 糞 UPLC-MS UPLC-MS [CS05] 単回, 静脈内持続投与,30 μg/kg μmol/l μmol/l μmol/l ~ 4.2 μmol/l ~10 μmol/l ~10 μmol/l ~10 μmol/l ~10 μmol/l ~10 μmol/l ~100 μmol/l [CS01] 単回, 皮下投与, 40 mg [CS0] 単回, 皮下投与, 40 mg,80 mg, 120 mg [CS11] 単回, 皮下投与, 10 mg,200 mg, 240 mg [CS23] 単回, 静脈内持続投与,1 mg 薬物動態を検討した臨床試験の概観薬物動態を検討した臨床試験を表 に示す 海外第 I 相試験 [CS01] では, 健康成人に種々の投与液濃度, 投与量で本剤を単回皮下投与したときの安全性, 薬物動態及び薬力学を検討した 海外第 I 相試験 [CS05] では, 健康成人に本剤を単回静脈内持続投与, 単回筋肉内投与あるいは

17 2.7.2 臨床薬理試験 単回皮下投与したときの安全性, 薬物動態及び薬力学を検討した 海外臨床薬理試験 [CS08] では, 健康高齢者 (5 歳以上 ) に本剤を単回静脈内持続投与したときの安全性, 薬物動態及び薬力学を検討した 海外第 II 相試験 [CS0,CS07] 及び国内第 I 相試験 [CS11] では, 前立腺癌患者を対象とし, 種々の投与液濃度, 投与量で本剤を単回皮下投与したときの安全性, 薬物動態及び薬力学を検討した 前立腺癌患者での有効性及び安全性を検討した海外第 II 相試験 [,], 海外第 II/III 相試験 [CS15], 海外第 III 相比較試験 [] 及び国内第 II 相試験 [CL-0003] においても本剤を皮下投与したときの薬物動態及び薬力学を評価した 海外臨床薬理試験 [CS23] では, 健康成人あるいは軽度及び中等度肝機能低下患者を対象に, 安全性, 薬物動態及び薬力学への肝機能の影響を検討した 試験番号 ( 実施地域 ) 対象 表 被験者数 CS01( 海外 ) 健康成人 80 単回, 皮下投与 CS05( 海外 ) 健康成人 3 CS08( 海外 ) 健康高齢者 48 薬物動態を検討した臨床試験一覧 投与方法投与量 ( 投与液濃度 ) 単回, 静脈内持続, 筋肉内, 皮下投与単回, 静脈内持続投与 CS0( 海外 ) 前立腺癌患者 82 単回, 皮下投与 CS07( 海外 ) 前立腺癌患者 172 単回, 皮下投与 CS11( 国内 ) 前立腺癌患者 ( 日本人 ) 18 単回, 皮下投与 ( 海外 ) 前立腺癌患者 187 反復, 皮下投与 ( 海外 ) 前立腺癌患者 127 反復, 皮下投与 CS15( 海外 ) 前立腺癌患者 447 反復, 皮下投与 ( 海外 ) 前立腺癌患者 10 反復, 皮下投与 CL-0003 ( 国内 ) CS23( 海外 ) 前立腺癌患者 ( 日本人 ) 肝機能低下患者及び健康成人 273 反復, 皮下投与 24 単回, 静脈内持続投与 0.5~40 mg (5~30 mg/ml) 静脈内 :1.5~30 µg/kg 筋肉内 :20 mg(5 mg/ml) 皮下 :20 mg(5 mg/ml) 添付試料番号 ~49.4 µg/kg ~10 mg (10~40 mg/ml) 120~320 mg (20~0 mg/ml) 10~240 mg (40 mg/ml) 初回 :200 mg 又は240 mg(40 mg/ml) 維持 :80~10 mg(40 mg/ml) 初回 :200 mg(40 mg/ml) 維持 :0 mg 又は 80 mg(20 mg/ml) 初回 :240 mg(40 mg/ml) 維持 :240 mg(40 又は 0 mg/ml) 初回 :240 mg(40 mg/ml) 維持 :80 mg(20 mg/ml) 又は mg(40 mg/ml) 初回 :240 mg(40 mg/ml) 維持 :80 mg(20 mg/ml) 又は mg(40 mg/ml) 1.0 mg

18 2.7.2 臨床薬理試験 個々の試験結果の要約 ヒト生体試料を用いた試験 血漿蛋白結合 [1475/094,FRG 08] 添付資料 , 2 デガレリクスの in vitro 血漿蛋白結合率を超遠心法により測定したところ, デガレリクス濃度が 20~10 ng/mlの範囲において in vitro 血漿蛋白結合率は 90.3%~90.7% であった デガレリクスの ex vivo 血漿蛋白結合率を超遠心法により測定したところ, 血漿中デガレリクス濃度が 3.83~ 98.0 ng/mlの範囲において ex vivo 血漿蛋白結合率は 85.3%~92.4% であり,in vitro 血漿蛋白結合率とほぼ同程度であった 血漿中主要結合蛋白を推定する目的で, 健康成人の血漿中蛋白含量を参考に調製した血清アルブミン (40 mg/ml), α 1 - 酸性糖蛋白 (1 mg/ml), γ グロブリン (10 mg/ml) 及び高密度リポ蛋白 (HDL,3 mg/ml) に対する結合率を超遠心法により測定した デガレリクス ( 添加濃度 20~ 10 ng/ml) と最も高い結合率を示したのは α 1 - 酸性糖蛋白 (73.0%~82.5%) 及び血清アルブミン (72.7%~78.1%) であり, 次いで HDL(5.2%~0.%) 及び γ グロブリン (24.8%~48.%) の順であった 代謝 ヒト肝ミクロソームを用いた in vitro 代謝 [IAP ,AR-DCB ] 添付資料 , デガレリクス ( 添加濃度 40.4 μmol/l) をヒト肝ミクロソームにおいて還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸 (NADPH) 存在下で 0 分間反応させたところ, クロマトグラム上に 種類の代謝物が検出された それらのうち,5 種類の代謝物が酸化代謝物であった しかしながら, 酸化代謝物の総生成量はわずかであり, デガレリクスが CYP による代謝を受けにくいことが示唆された 番目の代謝物として M (1-9) が同定されたが, これはおそらく CYP により生成されたものではなく, ヒト肝ミクロソーム中のプロテアーゼによるペプチド結合の加水分解によって生成されたものと考えられた デガレリクス ( 添加濃度 100 μmol/l) をヒト肝ミクロソームにおいてアラメチシン (in vitro 試験でウリジン二リン酸グルクロン酸転移酵素 (UGT) 活性を高める目的で汎用される界面活性剤 ), NADPH 及びウリジン二リン酸グルクロン酸 (UDPGA) 存在下で 0 分間反応させたとき, クロマトグラム上にデガレリクスのグルクロン酸抱合代謝物, 酸化代謝物及び切断されたペプチド断片は検出されなかった このことから, デガレリクスはグルクロン酸抱合代謝を受けにくいと考えられた 8

19 2.7.2 臨床薬理試験 血漿中安定性 [IAP ] 添付資料 デガレリクス ( 添加濃度 29 μmol/l) をヒト新鮮血漿中で 0 分間反応させたところ, デガレリクスは血漿中で安定であった CYP 分子種に対する阻害作用 [IAP ,AR-DCB ,DCB-A-002, 5100] 添付資料 , 4, 5, 7 ヒト肝ミクロソームを用いてヒト主要 CYP 分子種である CYP1A2,CYP2C9,CYP2C19,CYP2D, CYP2E1 及び CYP3A4/5の代謝活性に対するデガレリクスの阻害作用を検討した デガレリクスの添加濃度は ~4.2 μmol/lとした 各 CYP 分子種に対する典型的な基質を用いた検討の結果, デガレリクスはヒト肝ミクロソーム中の CYP 代謝に対して阻害作用をほとんど示さなかった 更に, ヒト肝ミクロソームを用いて,CYP2C9 の代謝活性に及ぼすデガレリクス ( 添加濃度 ~10 μmol/l) の影響を典型的な CYP2C9 の基質であるジクロフェナックを用いて検討した その結果, デガレリクスはヒト肝ミクロソーム中の CYP2C9 代謝に対して阻害作用をほとんど示さなかった 加えて, ヒト肝ミクロソームを用いて,CYP2C8 の代謝活性に及ぼすデガレリクス ( 添加濃度 0.1~10 μmol/l) の影響を典型的な CYP2C8の基質であるパクリタキセルを用いて検討した その結果, デガレリクスはヒト肝ミクロソーム中の CYP2C8 代謝に対しても阻害作用をほとんど示さなかった また, ヒト肝ミクロソームを用いて,CYP2B の代謝活性に及ぼすデガレリクス ( 添加濃度 0.01 ~10 μmol/l) の影響を典型的な CYP2B の基質であるエファビレンツを用いて検討した その結果, デガレリクスはヒト肝ミクロソーム中の CYP2B 代謝に対しても阻害作用をほとんど示さなかった CYP 分子種に対する酵素誘導作用 [AR-DCB , 3055] 添付資料 , 8 ヒト凍結肝細胞を用いてデガレリクス ( 添加濃度 0.1~10 μmol/l) の CYP1A2,CYP2C9 及び CYP3A4に対する酵素誘導作用を検討した ( 表 ) デガレリクスをヒト凍結肝細胞中において37ºCでインキュベーションしたときの CYP1A2,CYP2C9 及びCYP3A4 代謝活性はコントロールのそれぞれ 0.3~1.5 倍,1.0~1.1 倍及び 0.7~1.2 倍であった 以上のように, デガレリクスは CYP1A2,CYP2C9 及び CYP3A4 に対して酵素誘導作用を示さなかった 9

20 2.7.2 臨床薬理試験 表 CYP 分子種 ( 基質 ) CYP1A2 (Phenacetin) CYP2C9 (Diclofenac) CYP3A4 (Testosterone) ヒト凍結肝細胞のロット No. 各 CYP 分子種の代謝活性に及ぼすデガレリクスの酵素誘導作用 Fold induction デガレリクス (μmol/l) 陽性対照 (μmol/l) 又は 陽性対照 :Omeplazole 50 μmol/l(cyp1a2), Rifampin 25 μmol/l(cyp2c9 及び CYP3A4) また, ヒト新鮮肝細胞を用いてデガレリクス ( 添加濃度 0.1~10 μmol/l) の CYP2B,CYP2C8 及び CYP2C19に対する酵素誘導作用を検討した デガレリクスをヒト新鮮肝細胞中において 37ºC でインキュベーションしたときの CYP2B,CYP2C8 及び CYP2C19 代謝活性はコントロールのそれぞれ 0.~0.9 倍,0.~1.1 倍及び 0.8~1.0 倍であった 以上のように, デガレリクスは CYP2B, CYP2C8 及び CYP2C19に対しても酵素誘導作用を示さなかった 各種トランスポーターに対する相互作用 [FERRING PHARMA ] 添付資料 ヒトにおける主要な 4 種類の薬物排出型トランスポーター (P-gp,BCRP,MRP2 及び BSEP) 及び 3 種類の薬物取り込み型トランスポーター (OATP1B1,OATP1B3 及び OATP2B1) に対するデガレリクスの相互作用を ATPase assay,calcein assay,hoechst assay, 発現系膜ベシクルを用いた阻害試験及び発現系細胞を用いた取り込み阻害試験で検討した ( 表 ) その結果, 一部のトランスポーターに対する弱い阻害作用が認められたが, その 50% 阻害濃度 (IC 50 ) は 10.2 μmol/l 以上であった 10

21 2.7.2 臨床薬理試験 表 各種トランスポーターに対するデガレリクスの相互作用 トランスポーター 試験系 ( 基質 ) デガレリクス IC 50 (μmol/l) (μmol/l) P-gp ATPase assay(verapamil) 0.05~100 μmol/l 19 Calcein assay(calceinam) 0.05~100 μmol/l NC BCRP ATPase assay(sulfasalazine) 0.05~100 μmol/l 13.4 Hoechst assay(hoechst 33342) 0.05~100 μmol/l NC 膜ベシクル ( 3 H-estrone-3-sulfate) 0.14~100 μmol/l 48 MRP2 ATPase assay(sulfasalazine) 0.05~100 μmol/l 75.8 膜ベシクル ( 3 H-estradiol-17β-glucuronide) 0.14~100 μmol/l >100 BSEP 膜ベシクル ( 3 H-taurocholate) 0.14~100 μmol/l NC OATP1B1 発現系細胞への取り込み ( 3 H-estrone-3-sulfate) 0.14~100 μmol/l NC OATP1B3 発現系細胞への取り込み (Fluo-3) 0.05~33.33 μmol/l 10.2 OATP2B1 発現系細胞への取り込み ( 3 H-estrone-3-sulfate) 0.14~100 μmol/l NC NC: 算出せず 11

22 2.7.2 臨床薬理試験 ヒト生体試料中の代謝物の検索及び構造推定 [IAP ,REP-PD ,DCB-A-0001,DCB-A-0019] 添付資料 , 3, 4, 5 海外第 I 相試験 [CS01] において, 健康成人に本剤を 40 mg 単回皮下投与したときの血漿試料を用いて探索的な代謝物検索を実施した デガレリクスはすべての血漿試料で検出されたが, 代謝物は検出されなかった 海外第 II 相試験 [CS0] において, 前立腺癌患者を対象に本剤を 40 mg,80 mg 及び 120 mg 単回皮下投与したときの尿試料を用いて探索的な代謝物検索を実施した デガレリクスはすべての尿試料で検出されたが, 代謝物は検出されなかった 国内第 I 相試験 [CS11] において, 前立腺癌患者を対象に本剤を 10 mg,200 mg 及び 240 mg 単回皮下投与したときの血漿及び尿試料を用いて探索的な代謝物検索を実施した 投与後 24,72 時間及び 7 日の血漿試料中において, 未変化体及び代謝物 M (1-9) が検出された 大部分の血漿試料において, ピーク総面積に対して 90%~100% が未変化体として存在し, 未変化体が最も高い存在比率を占め,M (1-9) の存在比率は 10% 未満であった 投与後 24 及び 72 時間までの尿試料中において, 種類の薬物由来ピーク画分が検出された 尿中代謝物としては, 主に M (1-4),M (1-5) 及び M (1-) が確認され, 少数の尿試料中に M (1-7) 及び M (1-10)-OH がわずかに認められた ほぼすべての尿試料において, ピーク総面積に対して 84% 以上が未変化体として存在し, 未変化体が最も高い存在比率を占め, 代謝物の存在比率の総和は 2%~1% であった 海外臨床薬理試験 [CS23] において, 軽度及び中等度の肝機能低下患者, あるいは健康成人を対象とし, 本剤を 1 mg 単回静脈内持続投与したときの血漿, 尿及び糞試料を用いて探索的な代謝物検索を実施した 血漿試料中において, 未変化体及び代謝物 M (1-9) が検出された 投与後 4 及び 12 時間の大部分の血漿試料において, ピーク総面積に対して 90%~100% が未変化体として存在し, 最も高い存在比率を占め,M (1-9) の存在比率は 10% 未満であった 尿試料中において, 種類の薬物由来ピーク画分が検出された 尿中代謝物としては, 主に M (1-4),M (1-5) 及び M (1-) が確認され, その他の代謝物として M (1-7) 及び M (1-10)-OHが認められた ほぼすべての尿試料において, ピーク総面積に対して 85%~98% が未変化体として存在し, 最も高い存在比率を占め, 代謝物の存在比率の総和は 2%~15% であった 糞試料中において,7 種類の薬物由来ピーク画分が検出された 各糞試料中のピーク総面積に対して 15% 未満が未変化体として存在した 糞中代謝物としては, 主に M (1-4) 及び M (1-5) が存在し, 次いで M (1-),M (1-7),M (1-9) 及び M (1-10)-OH が存在した ( 図 ) なお, 代謝物 M (1-9) は国内第 I 相試験 [CS11] 及び海外臨床薬理試験 [CS23] の血漿試料中に認められたが, 海外第 I 相試験 [CS01] の血漿試料においては認められなかった この差は後に実施した 2 試験 ( 国内第 I 相試験 [CS11] 及び海外臨床薬理試験 [CS23]) で用いた測定装置の改良に伴う測定感度の向上によるものと考えられた 12

23 2.7.2 臨床薬理試験 M (1-) M (1-5) M (1-7) M (1-4) Cl O NH 2 NH HN M (1-9) O H N 1 O N H 2 O H N 3 O N H OH O H H N 5 N 7 4 N H O O N NH H N O O N H O 8 N O 9 O N H 10 O M (1-10)-OH NH 2 NH O 図 推定されたヒトにおけるデガレリクス代謝物 臨床試験 健康成人における薬物動態 単回投与試験 海外第 I 相試験 [CS01] 添付資料 本試験は, 健康成人男性を対象に, 本剤を単回皮下投与したときの安全性, 薬物動態及び薬力学を検討する, 各投与群内でのプラセボ対照二重盲検試験である 各群 8 例とし ( 例には本剤を,2 例にはプラセボを投与 ), 合計 10の投与群を評価した 本剤の投与方法 ( 投与量, 投与液濃度, 注射部位数及び投与液量 ) を変えて, 薬物動態並びに薬力学パラメータであるテストステロン,5α-ジヒドロテストステロン(DHT), 黄体形成ホルモン (LH), 卵胞刺激ホルモン (FSH) 及び性ホルモン結合グロブリン (SHBG) への影響を検討した ( 表 ) 13

24 2.7.2 臨床薬理試験 表 投与群と投与方法 ( 海外第 I 相試験 [CS01]) 投与群 投与量 投与液濃度 投与液量 注射部位数 投与群の表記 mg 5 mg/ml 0.1 ml 1 1: 0.5 mg (5) 0.1 ml mg 5 mg/ml 0.4 ml 1 2: 2 mg (5) 0.4 ml mg 10 mg/ml 0.5 ml 1 3: 5 mg (10) 0.5 ml mg 10 mg/ml 1.0 ml 1 4: 10 mg (10) 1 ml mg 20 mg/ml 1.0 ml 1 5: 20 mg (20) 1 ml 1 40 mg 20 mg/ml 1.0 ml 2 : 40 mg (20) 1 ml mg 10 mg/ml 2.0 ml 2 7: 40 mg (10) 2 ml mg 20 mg/ml 2.0 ml 1 8: 40 mg (20) 2 ml mg 15 mg/ml 2.0 ml 1 9: 30 mg (15) 2 ml mg 30 mg/ml 1.0 ml 1 10: 30 mg (30) 1 ml 1 無限大まで外挿した AUC(AUC inf ) 及び最高血漿中濃度 (C max ) は投与量の増加に伴って上昇したが, 投与量比ほどには上昇しなかった 消失半減期 (t 1/2 ) の調和平均は投与群 2の約 31 日から投与群 10 の約 1 日の間であった 一方, 投与量が同一のとき, 投与液濃度の上昇に伴って, AUC inf 及び C max は低下し, みかけのクリアランス (CL/F) と最終消失相のみかけの分布容積 (V z /F) は増加する傾向が認められた ( 表 ) 表 投与群 1: 0.5 mg (5) 0.1 ml 1 2: 2 mg (5) 0.4 ml 1 3: 5 mg (10) 0.5 ml 1 4: 10 mg (10) 1 ml 1 5: 20 mg (20) 1 ml 1 : 40 mg (20) 1 ml 2 7: 40 mg (10) 2 ml 2 8: 40 mg (20) 2 ml 1 9: 30 mg (15) 2 ml 1 10: 30 mg (30) 1 ml 1 健康成人に単回皮下投与したときの血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 I 相試験 [CS01]) 被験者数 AUC inf a (ng h/ml) (39.5%) (14.1%) (9.0%) (15.9%) (32.3%) (21.2%) (21.7%) (23.2%) (12.3%) (23.9%) C max b (ng/ml) 0.2 (0.17) 1.7 (0.41) 2.3 (0.43) 3.99 (0.87) 4.54 (1.12) 9.25 (2.39) (5.27) (3.2) (2.50) 4.91 (2.20) t 1/2 c (h) 4 97 [ ] [ ] 859 [ ] [ ] [ ] [ ] 952 [ ] 1082 [ ] 895 [ ] [ ] a: 例数及び幾何平均 (% 変動係数 ) で表示,b: 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 c: 例数及び調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 CL/F b (L/h) (0.73) (0.39) 4.84 (0.44) (0.87) (2.50) (1.14) 5.7 (1.23).08 (1.21).10 (0.73) (1.94) V z /F b (L) (401) (110) 374 (17) (1720) (2329) (2332) 7925 (1899) 103 (3308) 8412 (2429) (8808) 大部分の投与群で, 投与後速やかなテストステロン値の低下が認められた また, テストステ ロンサージは認められなかった ( 図 ) 多くの投与群は, 投与後約 12 時間で去勢レベル ( 0.5 ng/ml) 付近に到達した また, 大部分の投与群で,DHT 値,LH 値及び FSH 値も投与後 14

25 2.7.2 臨床薬理試験 速やかに低下した ( 図 , 図 , 図 ) SHBG 値はほとんど変化が認められなかった ( 図 ) なお, 本試験で得られた血漿試料を用いて探索的な代謝物検索を実施した 代謝物検索に関しては ヒト生体試料中の代謝物の検索及び構造推定に記載した 安全性に関しては 海外第 I 相試験 [CS01] に記載した 海外第 I 相試験 [CS05] 添付資料 , 2 本試験は, 健康成人男性を対象に, 本剤を静脈内, 筋肉内あるいは皮下投与したときの安全性, 薬物動態及び薬力学を検討する非盲検試験である 3 例の被験者に本剤を 1.5,,15 及び 30 μg/kg の投与量で 15 又は 45 分かけて単回静脈内持続投与, あるいは 20 mg を単回筋肉内投与又は単回皮下投与した 投与群と投与方法を表 に示す 血漿中デガレリクス濃度と薬力学パラメータ ( テストステロン,LH,FSH,DHT 及び SHBG) を評価した また, 静脈内持続投与時の尿中デガレリクス濃度を評価した 表 投与群と投与方法 ( 海外第 I 相試験 [CS05]) 投与群 投与方法 投与量 投与液濃度 注射部位数 投与群の表記 A 15 分静脈内持続投与 1.5 μg/kg 5 μg/ml 1 A: 1.5 μg/kg B 15 分静脈内持続投与.0 μg/kg 5 μg/ml 1 B: μg/kg C 45 分静脈内持続投与 15.0 μg/kg 5 μg/ml 1 C: 15 μg/kg D 45 分静脈内持続投与 30.0 μg/kg 5 μg/ml 1 D: 30 μg/kg E 筋肉内投与 20 mg 5 mg/ml 2 E: 20 mg (5) im F 皮下投与 20 mg 5 mg/ml 2 F: 20 mg (5) sc 本剤を単回静脈内持続投与した投与群 A~D の血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータは, 算術平均で CLが 3~2 ml/h/kg,t 1/2 が 3.0~1.5 h, 定常状態の分布容積 (V ss ) が 0.24~0.1 L/kg であった 投与群 B~D で比較すると,CL,t 1/2 及び V ss はほぼ同様の値を示した C max は投与量の増加に伴って上昇した AUC inf は投与群 B~D では投与量にほぼ比例して上昇した なお, 投与群 Aは血漿中デガレリクス濃度が定量下限未満であった測定時点が多く, 血漿中薬物動態パラメータの他の群との比較は困難であった 尿中排泄率 (Ae%) は 17.2%~19.8% と投与群 A~D でほぼ一定であった ( 表 ) 一方, 本剤を筋肉内又は皮下投与した投与群 E 及び Fでは,t 1/2 の算術平均はそれぞれ約 2 日及び 23 日であった C max 及び AUC inf はどちらの投与経路でもほぼ同様の値であり, 投与経路の違いによる明確な差は認められなかった ( 表 ) 15

26 2.7.2 臨床薬理試験 表 投与群 健康成人に単回静脈内, 筋肉内又は皮下投与後の血漿中及び尿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 I 相試験 [CS05]) 被験者数 A: 1.5 μg/kg B: μg/kg C: 15 μg/kg D: 30 μg/kg E: 20 mg (5) im F: 20 mg (5) sc 算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 AUC inf (ng h/ml) 21 (3.7) 141 (34) 29 (82) 747 (120) 2543 (723) 230 (90) C max (ng/ml) 10.1 (2.7) 38.2 (.2) 57.9 (8.7) 10 (22.4) 7.7 (2.0).7 (1.8) t max (h) 0.25 (0.05) 0.27 (0.03) 0.80 (0.04) 0.5 (0.1) 1 (8) 12 (13) t 1/2 (h) 3.0 (1.1) 11. (5.2) 13.2 (1.7) 1.5 (1.8) 32 (273) 557 (107) CL (ml/h/kg) 2 (11) 39 (9) 50 (11) 3 (8) V ss (L/kg) 0.24 (0.09) 0.53 (0.1) 0.1 (0.14) 0.52 (0.08) Ae% (%) 19.4 (7.8) 17.5 (3.9) 19.8 (4.5) 17.2 (4.1) CL R (L/h) 0.92 (0.32) 0.54 (0.1) 0.71 (0.19) 0.53 (0.15) 本剤を静脈内持続投与したとき, テストステロン値は投与後速やかに低下し, テストステロンの抑制効果は投与量依存的であった また, 多くの投与群で投与終了後 12~48 時間まで抑制傾向が続いた ( 図 ) 本剤を筋肉内又は皮下投与したとき, テストステロン値は投与後速やかに低下し, 投与後 48~72 時間に渡って抑制傾向が認められた ( 図 ) DHT 値,LH 値及び FSH 値はテストステロンと同様に, 投与後速やかに低下した ( 図 , 図 , 図 , 図 , 図 , 図 ) しかし,SHBG 値はほとんど変化が認められなかった ( 図 , 図 ) なお, 本試験で得られた血漿中デガレリクス濃度データは, 複数試験データを用いた母集団薬物動態 (PPK) 解析にも使用した また, 本試験で得られた血漿試料を用いて, 血漿蛋白結合率の検討も実施した PPK 解析に関しては 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析に記載した 蛋白結合率の検討に関しては 血漿蛋白結合に記載した 安全性に関しては 海外第 I 相試験 [CS05] に記載した 海外臨床薬理試験 [CS08] 添付資料 本試験は, 健康高齢男性を対象に, 本剤を 48 時間静脈内持続投与したときの血清テストステロンの初期抑制に対する濃度 ( 用量 ) 反応関係を検討するプラセボ対照試験である 48 例の 5 歳以上の被験者に本剤を単回静脈内持続投与した 投与群に関する情報を表 に示す 目標とする定常状態での血漿中デガレリクス濃度をそれぞれ 0.35,0.7,1.5,4,10 及び 20 ng/mlとし, 血漿中デガレリクス濃度が一定になるように持続注入速度を計算して投与した 血漿中デガレリクス濃度及び薬力学パラメータを評価し, デガレリクス濃度とテストステロン値について投与量依存性を検討した 1

27 2.7.2 臨床薬理試験 投与群 表 総投与量 (μg/kg) 0~1 時間 (μg/kg/h) 投与群と投与方法 ( 海外臨床薬理試験 [CS08]) 1~ 時間 (μg/kg/h) ~48 時間 (μg/kg/h) 定常状態での目標血漿中デガレリクス濃度 (ng/ml) 投与群の表記 A A: placebo B B: 0.84 μg/kg C C: 1.73 μg/kg D D: 3.70 μg/kg E E: 9.87 μg/kg F F: 24.7 μg/kg G G: 49.4 μg/kg 本剤を健康高齢男性に 48 時間静脈内持続投与したとき, 投与群 B 及び C はほぼ全例で消失相 が特定できず, 薬物動態パラメータあるいはその標準偏差を算出できなかったが, 投与群 D~G を比較したとき, 投与量の増加にほぼ比例して AUC inf が上昇した t 1/2 の算術平均は 13.~23.7 時 間,CL は 35~47 ml/h/kg,v ss は 0.5~0.82 L/kg であり, 投与群間で顕著な差は認められなかっ た ( 表 ) 表 投与群 ( 投与量 ) 健康高齢者に単回静脈内持続投与後の血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外臨床薬理試験 [CS08]) 被験者数 B: 0.84 μg/kg a, b 4 C: 1.73 μg/kg a D: 3.70 μg/kg E: 9.87 μg/kg F: 24.7 μg/kg 9 G: 49.4 μg/kg 9 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 -: 算出せず AUC inf (ng h/ml) 0 - (-) 1 41 (-) 84 (20) 243 (54) 9 0 (155) (349) t 1/2 (h) 0 - (-) (-) 13. (2.5) 19.4 (2.0) (2.8) (3.8) CL (ml/h/kg) 0 - (-) 1 42 (-) 47 (12) 43 (11) 9 44 (14) 9 35 (7) V ss (L/kg) 0 - (-) (-) 0.9 (0.1) 0.8 (0.11) (0.30) (0.20) a: 多くの被験者は消失相の測定値が定量下限未満であったため, 薬物動態パラメータを推定できなかった b: 例中 2 例は, 定量下限値以上の測定値が 5 時点未満であったため, 薬物動態解析の対象から除外した テストステロン抑制効果に対するデガレリクスの投与量依存性が認められた ( 図 ) 同様に DHT,LH 及び FSH 抑制効果についても投与量依存性が認められた ( 図 , 図 , 図 ) SHBG 値はほとんど変化が認められなかった ( 図 ) なお, 本試験で得られた血漿中デガレリクス濃度データは, 複数試験データを用いた PPK 解析にも使用した PPK 解析については 海外第 III 相試験を基にした PPK 解析に, 安全性に関しては 海外臨床薬理試験 [CS08] に記載した 17

28 2.7.2 臨床薬理試験 前立腺癌患者における薬物動態 単回皮下投与試験 海外第 II 相試験 [CS0] 添付資料 本試験は, 前立腺癌患者を対象に, 本剤を単回皮下投与したときの薬物動態, 薬力学及び安全性を検討する非盲検試験である 82 例の前立腺癌患者に本剤を投与した 投与群に関する情報を表 に示す 表 投与群と投与方法 ( 海外第 II 相試験 [CS0]) 投与群 投与量 投与液濃度 投与液量 注射部位数 投与群の表記 A 40 mg 10 mg/ml 2 ml 2 A: 40 mg (10) 2 ml 2 B 80 mg 20 mg/ml 2 ml 2 B: 80 mg (20) 2 ml 2 C 120 mg 30 mg/ml 2 ml 2 C: 120 mg (30) 2 ml 2 D 10 mg 40 mg/ml 2 ml 2 D: 10 mg (40) 2 ml 2 投与量の増加に伴い,C max 及び AUC inf は上昇したが, 投与群 A を除き投与群 B~D で比較した とき, 投与量比ほどには C max 及び AUC inf は上昇しなかった 血漿中デガレリクス濃度はすべての 投与群で投与後速やかに上昇し,C max 到達時間 (t max ) の算術平均は約 38~55 時間であった ま た,t 1/2 の調和平均は約 21~45 日程度であった ( 表 ) 表 投与群 A: 40 mg (10) 2 ml 2 B: 80 mg (20) 2 ml 2 C: 120 mg (30) 2 ml 2 D: 10 mg (40) 2 ml 2 前立腺癌患者に単回皮下投与後の血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 II 相試験 [CS0]) 被験 a 者数 AUC inf b (ng day/ml) (59.47%) (33.72%) (40.40%) (38.39%) C max b (ng/ml) (79.38%) (21.90%) (31.4%) (92.17%) t max c (h) (22.84) (23.33) (23.5) (23.0) t 1/2 d (day) [ ] [ ] [ ] [ ] CL/F c (ml/h) ( ) ( ) (417.81) ( ) V z /F c (L) ( ) (350.37) ( ) ( ) a:itt 解析対象集団 ( 治験薬を 1 回以上投与され, 投与後のテストステロン値のデータが得られたすべての患者 ) b: 例数及び幾何平均 ( 変動係数 %) で表示,c: 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 d: 例数及び調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 すべての投与群でテストステロン値の投与後速やかな低下が認められ, およそ Day 1 で去勢レ ベル ( 0.5 ng/ml) 付近に到達した また, 投与群 A を除き,Day 3 にはテストステロン値は去 勢レベルに低下した ( 図 ) テストステロンと同様に,DHT 値,LH 値及び FSH 値の投与 18

29 2.7.2 臨床薬理試験 後の速やかな低下が認められた ( 図 , 図 , 図 ) 一方,SHBG 値はほとんど変化が認められなかった ( 図 ) なお, 本試験で得られた血漿中デガレリクス濃度データは, 複数試験データを用いた PPK 解析にも使用した また, 本試験から得られた血漿試料を用いて探索的な代謝物検索を実施した PPK 解析に関しては 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析に記載した 代謝物検索に関しては ヒト生体試料中の代謝物の検索及び構造推定に記載した 有効性に関しては 海外第 II 相試験 [CS0] に記載した 安全性に関しては 海外第 II 相試験 [CS0] に記載した 海外第 II 相試験 [CS07] 添付資料 本試験は, 前立腺癌患者を対象に, 本剤を単回皮下投与したときの薬物動態, 薬力学及び安全性を検討する, 非盲検試験である 172 例の前立腺癌患者に本剤を投与した 投与群に関する情報を表 に示す 表 投与群と投与方法 ( 海外第 II 相試験 [CS07]) a 投与群 投与量 投与液濃度 投与液量 注射部位数 投与群の表記 A 120 mg 20 mg/ml 3 ml 2 A: 120 mg (20) 3 ml 2 B 120 mg 40 mg/ml 3 ml 1 B: 120 mg (40) 3 ml 1 C 10 mg 40 mg/ml 2 ml 2 C: 10 mg (40) 2 ml 2 D 200 mg 40 mg/ml 2.5 ml 2 D: 200 mg (40) 2.5 ml 2 E 200 mg 0 mg/ml 3.3 ml 1 E: 200 mg (0) 3.3 ml 1 F 240 mg 40 mg/ml 3 ml 2 F: 240 mg (40) 3 ml 2 G 240 mg 0 mg/ml 4 ml 1 G: 240 mg (0) 4 ml 1 H 320 mg 0 mg/ml 2.7 ml 2 H: 320 mg (0) 2.7 ml 2 a: 総括報告書に群呼称がないため, 便宜上定義した 血漿中デガレリクス濃度はすべての投与群で投与後速やかに上昇し,t max の算術平均は投与群 A が最小で 1.40 日, 投与群 Eが最大で 2.47 日であった t 1/2 の調和平均は投与群 Aが最小で 40.9 日, 投与群 G が最大で 75.2 日であった AUC inf 及び C max は同一投与液濃度のとき, 投与量に依存して上昇した 一方, 同一投与量のとき, 投与液濃度が高いほど C max は低かった ( 表 ) 19

30 2.7.2 臨床薬理試験 表 投与群 A: 120 mg (20) 3 ml 2 B: 120 mg (40) 3 ml 1 C: 10 mg (40) 2 ml 2 D: 200 mg (40) 2.5 ml 2 E: 200 mg (0) 3.3 ml 1 F: 240 mg (40) 3 ml 2 G: 240 mg (0) 4 ml 1 H: 320 mg (0) 2.7 ml 2 前立腺癌患者に単回皮下投与後の血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 II 相試験 [CS07]) 被験 a 者数 AUC inf b (ng day/ml) (34.1%) (14.7%) 5 41 (28.8%) (29.8%) (44.9%) (34.8%) (44.1%) (40.4%) C max b (ng/ml) (91.5%) (27.%) (43.9%) (38.1%) (45.5%) (83.4%) (75.4%) (52.1%) t max c (day) (0.89) (0.755) (0.05) (0.511) (0.514) (0.95) (0.732) (0.503) t 1/2 d (day) [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [ ] [1.-98] a:itt 解析対象集団 ( 治験薬を 1 回以上投与され, 投与後のテストステロン値のデータが得られたすべての患者 ) b: 例数及び幾何平均 ( 変動係数 %) で表示,c: 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 d: 例数及び調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 すべての投与群で, テストステロン値は投与後速やかに低下し, 去勢レベル ( 0.5 ng/ml) に到達した ( 図 ) テストステロン値と同様に,DHT 値の投与後の速やかな低下が認められた ( 図 ) しかしながら, 後に本試験での DHT 測定系の特異性が十分ではなく, 測定値が正確性に欠けていたことが判明したため, 本試験で得られた DHT 値は, 有効性評価からは除外した また,LH 値及び FSH 値の投与後の速やかな低下が認められた ( 図 , 図 ) 一方,SHBG 値はほとんど変化が認められなかった ( 図 ) なお, 本試験で得られた血漿中デガレリクス濃度データは, 複数試験データを用いた PPK 解析にも使用した PPK 解析に関しては 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析に記載した 有効性に関しては 海外第 II 相試験 [CS07] に記載した 安全性に関しては 海外第 II 相試験 [CS07] に記載した 国内第 I 相試験 [CS11] 添付資料 本試験は, 日本人前立腺癌患者を対象に, 本剤を単回皮下投与したときの安全性, 薬物動態及び薬力学を検討する非盲検試験である 18 例の前立腺癌患者に本剤を投与した 投与群に関する情報を表 に示す 20

31 2.7.2 臨床薬理試験 表 投与群と投与方法 ( 国内第 I 相試験 [CS11]) 投与群 投与量 投与液濃度 投与液量 注射部位数 投与群の表記 A 10 mg 2.0 ml A: 10 mg (40) 2 ml 2 B 200 mg 40 mg/ml 2.5 ml 2 B: 200 mg (40) 2.5 ml 2 C 240 mg 3.0 ml C: 240 mg (40) 3 ml 2 C max の幾何平均は投与群 A~C でそれぞれ 17.0,25.9 及び 34.4 ng/mlであり, 投与量の増加に 伴って上昇した AUC inf の幾何平均も 593,101 及び 1507 ng day/mlと,c max 同様, 投与量の増 加に伴って上昇した t max の算術平均は投与群 A~C で 1.83~2.0 日であった また t 1/2 の調和平 均は投与群 A~C で 28.7~47.2 日であった ( 表 ) 表 投与群 日本人前立腺癌患者に単回皮下投与後の血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 国内第 I 相試験 [CS11]) 被験 a 者数 A: 10 mg (40) 2 ml 2 B: 200 mg (40) 2.5 ml 2 C: 240 mg (40) 3 ml 2 AUC inf b (ng day/ml) 593 (39.0%) 101 (18.8%) (32.3%) C max b (ng/ml) 17.0 (9.7%) 25.9 (50.5%) (3.4%) t max c (day) 1.83 (0.408) 2.17 (0.753) (0.548) t 1/2 d (day) 28.7 [ ] 47.2 [ ] [ ] a:pk/pd 解析対象集団 ( 治験薬の投与を 1 回以上受けた患者で, 試験実施計画書からの重要な逸脱が認められなかった患者 ),b: 例数及び幾何平均 ( 変動係数 %) で表示 c: 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示,d: 例数及び調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 すべての投与群で, テストステロン値は投与後速やかに低下し, 去勢レベル ( 0.5 ng/ml) に到達した ( 図 ) また, テストステロンと同様に,DHT 値,LH 値及び FSH 値の投与後の速やかな低下が認められた ( 図 , 図 , 図 ) 一方,SHBG 値はほとんど変化しなかった ( 図 ) また, 本試験から得られた血漿試料を用いて探索的な代謝物検索を実施した 代謝物検索に関しては ヒト生体試料中の代謝物の検索及び構造推定に記載した 有効性に関しては 国内第 I 相試験 [CS11] に記載した 安全性に関しては 国内第 I 相試験 [CS11] に記載した 反復皮下投与試験 海外第 II 相試験 [] 添付資料 本試験は, 前立腺癌患者を対象に, 種類の異なる用法 用量を 12 カ月間投与した際の有効性及び安全性の比較を目的とする, 非盲検試験である 187 例の前立腺癌患者に本剤を 12カ月皮下投与した 投与群の情報を表 に示す Day 0 に初回用量を皮下投与し,Day 28 から 28 日サイクルで維持用量を 12 回皮下投与した 21

32 2.7.2 臨床薬理試験 投与群 A B C D E F 表 投与群と投与方法 ( 海外第 II 相試験 []) 初回投与 維持投与 投与量 投与液濃度 注射部位数 投与量 投与液濃度 注射部位数 80 mg 200 mg 40 mg/ml mg 40 mg/ml 1 10 mg 80 mg 240 mg 40 mg/ml mg 40 mg/ml 1 10 mg 80 mg(40 mg/ml), 120 mg(40 mg/ml) 及び 10 mg(40 mg/ml) をそれぞれ維持投与したとき,Day 33における血漿中デガレリクス濃度 (C 33 ) の中央値は 9.84~23.8 ng/mlの範囲であり, 維持用量の投与量の増加に伴って上昇した なお, 本試験では薬物動態解析を実施しなかったが, 本試験で得られた血漿中デガレリクス濃度データは, 複数試験データを用いた PPK 解析に使用した PPK 解析に関しては 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析に記載した 有効性に関しては 海外第 II 相試験 [] に記載した 安全性に関しては 海外第 II 相試験 [] に記載した 海外第 II 相試験 [] 添付資料 本試験は, 前立腺癌患者を対象に, 本剤の 2 種類の異なる用法 用量を 12カ月間投与した際の有効性及び安全性を検討する, 非盲検試験である 127 例の前立腺癌患者に本剤を投与した 投与群に関する情報を表 に示す Day 0 に初回用量を皮下投与し,Day 28 から 28 日サイクルで維持用量を 12 回皮下投与した 投与群 A B 表 投与群と投与方法 ( 海外第 II 相試験 []) 初回投与 維持投与 投与量 投与液濃度 注射部位数 投与量 投与液濃度 注射部位数 200 mg 40 mg/ml 2 0 mg 80 mg 20 mg/ml 1 C 33 の中央値は, 投与群 Aでは 9.48 ng/mlであったのに対し, 投与群 Bでは 12.5 ng/mlであり, 維持用量の投与量の増加に伴って上昇した なお, 本試験では薬物動態解析を実施しなかったが, 本試験で得られた血漿中デガレリクス濃度データは, 複数試験データを用いた PPK 解析に使用した PPK 解析に関しては 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析に記載した 有効性に関しては 海外第 II 相試験 [] に記載した 安全性に関しては 海外第 II 相試験 [] に記載した 22

33 2.7.2 臨床薬理試験 海外第 II/III 相試験 [CS15] 添付資料 本試験は, 前立腺癌患者を対象に,3 種類の異なる用法 用量による本剤の有効性及び安全性を検討する, 非盲検試験である 447 例の前立腺癌患者に,Day 0 に初回用量を皮下投与し, その後 2 種類の異なる投与間隔で 4 回皮下投与した 投与群の情報を表 に示す 表 投与群と投与方法 ( 海外第 II/III 相試験 [CS15]) 初回投与 維持投与 a 投与群投与時期投与量投与液濃度注射部位数投与量投与液濃度注射部位数 ( 月 ) A 40 mg/ml 2 1, 3,, 9 B 240 mg 40 mg/ml mg 0 mg/ml 1 1, 3,, 9 C 0 mg/ml 1 1, 4, 7, 10 a: 維持投与 1 カ月目は Day 28 に実際は相当 維持用量を 3カ月サイクルで投与したときのデガレリクスの血漿中トラフ濃度の中央値は, すべての投与群でほぼ同様であり,.5~7.5 ng/mlの範囲であった また, 本試験で得られた血漿中デガレリクス濃度データは, 複数試験データを用いた PPK 解析に使用した PPK 解析に関しては 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析に記載した 有効性及び安全性に関しては 海外第 II/III 相試験 [CS15] に記載した 海外第 III 相比較試験 [] 添付資料 本試験は前立腺癌患者を対象に,2 種類の異なる用法 用量を 12カ月間投与した際の有効性及び安全性の比較を目的とし, リュープロレリン酢酸塩を対照とする非盲検試験である 10 例の前立腺癌患者に本剤を皮下投与した 投与群の情報を表 に示す Day 0 に初回用量を皮下投与し,Day 28から 28 日サイクルで維持用量を 12 回皮下投与した また対照群はリュープロレリン酢酸塩 7.5 mg を 28 日サイクルで筋肉内投与した 表 投与群と投与方法 ( 海外第 III 相比較試験 []) 初回投与維持投与投与群投与量投与液濃度注射部位数投与量投与液濃度注射部位数 240/80 80 mg 20 mg/ml mg 40 mg/ml 2 240/10 10 mg 40 mg/ml 1 薬物動態パラメータの要約を表 に示した C 308 及び C 33 はそれぞれ,240/80 群では 13.5 及び 13. ng/ml,240/10 群では 22.1 及び 22.7 ng/mlであり, 投与群内でほぼ一定であった また,C 308 及び C 33 は,Day 28 におけるデガレリクスの血漿中トラフ濃度 (C 28 ) と比較して,240/80 群では約 1.1~1.2 倍,240/10 群では約 1.9 倍であった 23

34 2.7.2 臨床薬理試験 表 投与群 前立腺癌患者に皮下投与したときの血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 III 相比較試験 []) 被験 a 者数 240/ / AUC 0-28 (ng day/ml) (344) (29) 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 C 28 (ng/ml) (5.08) (4.90) a:itt 解析対象集団 ( 治験薬を 1 回以上投与された患者 ) C 308 (ng/ml) (13.) (14.8) C 33 (ng/ml) (1.5) (1.) 本試験で得られた血漿中デガレリクス濃度データは, 複数試験データを用いた PPK 解析に使用した PPK 解析に関しては 海外第 III 相試験を基にした PPK 解析に記載した 有効性に関しては 海外第 III 相比較試験 [] に記載した 安全性に関しては 海外第 III 相比較試験 [] に記載した 国内第 II 相試験 [CL-0003] 添付資料 本試験は, 国内の前立腺癌患者を対象に,2 種類の異なる用法 用量を 12カ月間投与した際の有効性及び安全性の比較を目的とする, 非盲検試験である 273 例の前立腺癌患者に本剤を皮下投与した 投与群の情報を表 に示す Day 0 に初回用量を皮下投与し,Day 28 から 28 日サイクルで維持用量を 12 回皮下投与した 表 投与群と投与方法 ( 国内第 II 相試験 [CL-0003]) 初回投与維持投与投与群投与量投与液濃度注射部位数投与量投与液濃度注射部位数 240/80 80 mg 20 mg/ml mg 40 mg/ml 2 240/10 10 mg 40 mg/ml 1 血漿中デガレリクス濃度は投与後およそ 1 日で t max に到達した 240/80 群では Day 5 に定常状態に到達した ( 図 ) 240/10 群では大部分の患者が Day 18 から Day 252 に定常状態に到達した 薬物動態パラメータの要約を表 に示した 定常状態におけるデガレリクスの血漿中トラフ濃度は,C 28 と比較して, 幾何平均比として 240/80 群では約 1.2 倍,240/10 群では約 2.2 倍であった ( 表 ) また,C 34 の算術平均は,240/80 群では 1.95 ng/ml,240/10 群では 3.81 ng/ml であった 有効性に関しては 国内第 II 相試験 [CL-0003] に記載した 安全性に関しては 国内第 II 相試験 [CL-0003] に記載した 24

35 2.7.2 臨床薬理試験 Plasma 血漿中デガレリクス濃度 ASP3550 concentration (ng/ml) Mean±SD 240/80 mg (40 mg/ml) / 80 mg (20 mg/ml) 240/10 mg (40 mg/ml) / 10 mg (40 mg/ml) 投与後経過時間 Time (day) (day) 図 初回用量投与後 28 日間の経時推移及び維持用量投与後のトラフ濃度 算術平均 ± 標準偏差で表示 国内前立腺癌患者に皮下投与したときの血漿中デガレリクス濃度 ( 国内第 II 相試験 [CL-0003]) 表 投与群 国内前立腺癌患者に皮下投与したときの血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 国内第 II 相試験 [CL-0003]) 被験 a 者数 240/ / AUC 0-28 (ng day/ml) (30) (27) 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 C max (ng/ml) (45.25) (32.02) t max (day) (3.35) (0.88) C 28 (ng/ml) (5.21) (.32) C 34 (ng/ml) (.18) (2.84) a:pk 解析対象集団 ( 治験薬の投与が実施され, 血漿中デガレリクス濃度が 1 時点以上測定された患者 ) 表 国内前立腺癌患者に皮下投与したときの Day 28 の血漿中デガレリクス濃度に対する各トラフ濃度の幾何平均比 ( 国内第 II 相試験 [CL-0003]) 比較 幾何平均比 (95%CI 下限 - 95%CI 上限 ) 投与群 240/80 投与群 240/10 C 5 / C ( ) ( ) C 84 / C ( ) ( ) C 18 / C ( ) ( ) C 252 / C ( ) ( ) C 280 / C ( ) ( ) C 308 / C ( ) ( ) C 33 / C ( ) ( ) 25

36 2.7.2 臨床薬理試験 内因性要因の検討 肝機能低下患者における薬物動態試験 海外臨床薬理試験 [CS23] 添付資料 本試験は健康成人, 軽度及び中等度肝機能低下患者 (Child-Pugh スコアでそれぞれ 以下,7 以上 9 以下 ) を対象に, 本剤を静脈内持続投与したときの薬物動態及び薬力学を検討する非盲検試験である それぞれ 8 例の軽度及び中等度肝機能低下患者, 更に比較のために年齢と体重をマッチさせた 8 例の健康成人に, 本剤 1 mg( 投与液濃度 5 μg/ml) を 1 時間かけて静脈内持続投与した 肝機能低下患者は健康成人と比べて低い AUC inf 及び C max を示した t 1/2 の調和平均は各群でほぼ同様の値であった 肝機能低下患者は健康成人と比べて高い CL 及び最終消失相の分布容積 (V z ) を示した 肝機能低下患者と健康成人の CL 比は, 腎クリアランス (CL R ) 比と同程度であり, Ae% は約 30% と同様であった 静脈内持続投与終了後 1 時間デガレリクスの血漿蛋白結合率は, すべての群で同様であり, 約 87%~91% であった ( 表 ) 表 投与群 肝機能低下患者あるいは健康成人に単回静脈内持続投与後の血漿及び尿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外臨床薬理試験 [CS23]) 被験 a 者数 健康成人 8 軽度肝機能低下患者中等度肝機能低下患者 8 8 AUC inf b (ng h/ml) 322 (45.2) 292 (42.1) 272 (59.8) C max b (ng/ml) 57.4 (4.77) 48.8 (10.4) 40.0 (5.13) t 1/2 c (h) 1. [ ] 18.9 [ ] 17.9 [ ] a:itt 解析対象集団 ( 治験薬の投与を受けたすべての被験者 ) CL b (L/h) 3.17 (0.472) 3.49 (0.47) 3.84 (0.894) b: 算術平均 ( 標準偏差 ) で表示,c:t 1/2 は調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 V z b (L) 78.9 (1.9) 95.9 (13.2) 99.4 (15.4) d: 軽度肝機能低下患者の尿中濃度測定データは, 測定上のトラブルのため得られなかった b CL R (L/h) Ae b (mg) 結合型 b 分率 (0.142) (0.042) (0.022) - d - d (0.011) 1.1 (0.52) (0.084) (0.022) すべての群で, テストステロン値及び LH 値は投与後速やかに低下した テストステロン値及び LH 値の最低値は, それぞれ投与後 24~3 時間及び投与後 12~3 時間に認められた ( 図 , 図 ) また, 本試験で得られた尿, 糞及び血液試料を用いて探索的な代謝物検索を実施した 代謝物検索に関しては, ヒト生体試料中の代謝物の検索及び構造推定に記載した 安全性に関しては, 海外臨床薬理試験 [CS23] に記載した 2

37 2.7.2 臨床薬理試験 全試験を通しての結果の比較と解析 薬物動態 単回投与時の薬物動態 静脈内持続投与 ( 健康成人 ) 健康成人に異なる投与量で本剤を静脈内持続投与したときの薬物動態を, 海外第 I 相試験 [CS05], 海外臨床薬理試験 [CS08,CS23] で検討した 各投与群で投与時間が異なるが, 投与終了後の血漿中デガレリクス濃度の中央値は投与群間で同様の推移を示した ( 図 ) t 1/2 は海外臨床薬理試験 [CS08] の高投与量群が若干長い傾向が認められるが, 顕著な差は認められなかった また,CLや V ss にも顕著な差は認められなかった ( 表 ) 検討した投与量範囲(3.7 ~49.4 μg/kg) では, 多少のばらつきは認められるものの,AUC inf は投与量にほぼ比例して上昇した ( 図 ) 10 Median Plasma ASP3550 血漿中デガレリクス濃度 Concentration (ng/ml) (ng/ml) Time 投与後経過時間 after administration (h) (hr) CS05: 1.5 µg/kg CS05: µg/kg CS05: 15 µg/kg CS05: 30 µg/kg CS08: 0.84 µg/kg CS08: 1.73 µg/kg CS08: 3.7 µg/kg CS08: 9.87 µg/kg CS08: 24.7µg/kg CS08: 49.4 µg/kg CS23: 11.7 µg/kg 図 血漿中デガレリクス濃度は中央値で示し,72 時間まで表示した 凡例は, 試験番号及び投与量の順に示す 健康成人あるいは健康高齢者に単回静脈内持続投与したときの血漿中デガレリクス値 ( 海外第 I 相試験 [CS05] 及び海外臨床薬理試験 [CS08,CS23]) 27

38 2.7.2 臨床薬理試験 表 健康成人あるいは健康高齢者に単回静脈内持続投与したときのデガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 I 相試験 [CS05] 及び海外臨床薬理試験 [CS08, CS23]) 試験番号 投与群 e AUC inf (ng h/ml) μg/kg 138 (24%) CS05 a 15 μg/kg 288 (28%) 30 μg/kg 739 (1%) 3.7 μg/kg 82 (24%) CS08 b 9.87 μg/kg 237 (22%) 24.7 μg/kg 9 58 (2%) 49.4 μg/kg (24%) CS23 c 11.7 μg/kg d (14%) f t 1/2 (h) 10.0 [ ] 13.0 [ ] 1.4 [ ] 13.3 [ ] 19.3 [ ] [ ] [ ] 8 1. [ ] CL e (ml/h/kg) 38 (24%) 49 (22%) 3 (21%) 45 (2%) 42 (25%) 9 42 (32%) 9 34 (20%) 8 3 (15%) a:1.5 g/kg 群は非表示,b:0, 0.84 及び 1.73 g/kg 群は非表示,c: 健康成人群のみ表示 d: 各被験者の体重を用いて体重あたりの平均投与量を算出して表示 e: 例数及び幾何平均 ( 変動係数 %) で表示,f: 例数及び調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 g:v ss は算出せず e V ss (L/kg) 0.52 (19%) 0.0 (23%) 0.51 (15%) 0.7 (23%) 0.8 (15%) (3%) (31%) - g 28

39 2.7.2 臨床薬理試験 Mean±SD 2000 AUCinf inf (ng h/ml) Mean 投与量 Dosage ( g/kg) (µg/kg) 算術平均 ± 標準偏差で表示 図 CS23 試験の投与量については, 各被験者の体重を用いて体重あたりの平均投与量を表示 静脈内持続投与時のデガレリクスの AUC inf と投与量の関連性 ( 海外第 I 相試験 [CS05] 及び海外臨床薬理試験 [CS08,CS23]) 皮下投与あるいは筋肉内投与 ( 健康成人 ) 健康成人に本剤を皮下投与あるいは筋肉内投与したときの薬物動態を海外第 I 相試験 [CS01, CS05] で検討した 血漿中デガレリクス濃度の中央値は投与群間で同様の推移を示し, 皮下投与時と筋肉内投与時の推移も類似していた ( 図 ) t 1/2 の調和平均は 21~1 日の範囲であり, 同一投与量で比較したとき, 投与液濃度の上昇に伴い,t 1/2 が長くなる傾向が認められた ( 表 ) 一方, 同一投与量で比較したとき, 概して投与液濃度が上昇するに伴い,C max と AUC inf は低下する傾向が認められた 29

40 2.7.2 臨床薬理試験 1 Median Plasma Degarelix 血漿中デガレリクス濃度 concentration (ng/ml) (ng/ml) Time 投与後経過時間 after administration (day) (day) CS01 1: 0.5 mg (5) CS01 2: 2 mg (5) CS01 3: 5 mg (10) CS01 4: 10 mg (10) CS01 5: 20 mg (20) CS01 9: 30 mg (15) CS01 10: 30 mg (30) CS01 : 40mg (20) CS01 7: 40mg (10) CS01 8: 40 mg (20) CS05: 20 mg (5) sc CS05: 20 mg (5) im 図 血漿中デガレリクス濃度は中央値で示し,Day28 まで表示した 凡例は, 試験番号, 投与群 (CS01 のみ ) 及び投与量 ( 投与液濃度 mg/ml) の順に示す 健康成人に単回皮下投与あるいは単回筋肉内投与したときの血漿中デガレリクス濃度 ( 海外第 I 相試験 [CS01,CS05]) 30

41 2.7.2 臨床薬理試験 表 試験番号 CS01 a CS05 健康成人に単回皮下投与あるいは単回筋肉内投与したときのデガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 I 相試験 [CS01,CS05]) b 投与群 10 mg (10) 1 ml 1 20 mg (20) 1 ml 1 30 mg (15) 2 ml 1 30 mg (30) 1 ml 1 40 mg (20) 1 ml 2 40 mg (10) 2 ml 2 40 mg (20) 2 ml 1 20 mg (5) sc 2 ml 2 20 mg (5) im 2 ml 2 AUC inf c (ng day/ml) 4 77 (15%) 4 10 (32%) 20 (13%) 5 12 (23%) (22%) 300 (21%) 279 (2%) 95 (29%) 102 (28%) C max c (ng/ml) 3.9 (22%) 4.4 (25%) 10.0 (24%) 4.5 (45%) 9.0 (2%) 14.2 (35%) 12.7 (28%).5 (27%) 7.4 (2%) t max d (day) 0.74 (0.41) 1.17 (0.41) 1.7 (0.52) 1.19 (0.70) 1.39 (0.71) 0.81 (0.9) 1.50 (0.55) 0.49 (0.55) 0.9 (0.33) t 1/2 e (day) 4 35 [29-42] 4 42 [3-54] 37 [25-5] 5 1 [39-88] 5 44 [29-57] 40 [31-49] 45 [31-73] 23 [19-32] 21 [11-40] a: 投与量 10 mg 未満の 3 投与群は非表示,b: 投与量 mg( 投与液濃度 mg/ml) 投与液量 ml 投与箇所数 c: 例数及び幾何平均 ( 変動係数 %) で表示,d: 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 e: 例数及び調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 皮下投与 ( 前立腺癌患者 ) 前立腺癌患者を対象とした, 海外第 II 相試験 [CS0,CS07] 及び国内第 I 相試験 [CS11] において, 本剤を単回皮下投与したときの薬物動態を検討した 血漿中デガレリクス濃度の中央値は投与群間で同様の推移を示した ( 図 ) 多少の試験間のばらつきは認められるものの,3 試験全体を通して, 投与液濃度が同一のとき AUC inf や C max の幾何平均は投与量の増加に伴って上昇した ( 表 ) 一方, 投与群間でばらつきは認められるが, 同一投与量において投与液濃度が上昇すると AUC inf や C max は低下する傾向が認められた 血漿中デガレリクス濃度はすべての投与群で投与後速やかに上昇し,t max の算術平均は約 1~2 日で投与群間に顕著な差は認められなかった t 1/2 の調和平均は, 投与群間でばらつきは認められるが, 同一投与量において投与液濃度の上昇に伴って延長する傾向が認められた 31

42 2.7.2 臨床薬理試験 45 Median Plasma Degarelix concentration (ng/ml) 血漿中デガレリクス濃度 (ng/ml) 図 Time after 投与後経過時間 administration (day) (day) CS0: 40 mg (10) CS0: 80 mg (20) CS0: 120 mg (30) CS0: 10 mg (40) CS07: 120 mg (20) CS07: 120 mg (40) CS07: 10 mg (40) CS07: 200 mg (40) CS07: 200 mg (0) CS07: 240 mg (40) CS07: 240 mg (0) CS07: 320 mg (0) CS11: 10 mg (40) CS11: 200 mg (40) CS11: 240 mg (40) 血漿中デガレリクス濃度は中央値で示し,Day28 まで表示した 凡例は, 試験番号及び投与量 ( 投与液濃度 mg/ml) の順に示す 前立腺癌患者に単回皮下投与したときの血漿中デガレリクス濃度 ( 海外第 II 相試験 [CS0,CS07] 及び国内第 I 相試験 [CS11]) 32

43 2.7.2 臨床薬理試験 表 試験番号 CS0 a CS07 CS11 前立腺癌患者に単回皮下投与したときのデガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 II 相試験 [CS0,CS07] 及び国内第 I 相試験 [CS11]) b 投与群 80 mg (20) 2 ml mg (30) 2 ml 2 10 mg (40) 2 ml mg (20) 3 ml mg (40) 3 ml 1 10 mg (40) 2 ml mg (40) 2.5 ml mg (0) 3.3 ml mg (40) 3 ml mg (0) 4 ml mg (0) 2.7 ml 2 10 mg (40) 2.0 ml mg (40) 2.5 ml mg (40) 3.0 ml 2 AUC inf c (ng day/ml) (32%) (33%) (41%) (35%) (14%) 5 41 (2%) (31%) (51%) (33%) (38%) (3%) 593 (31%) 101 (18%) (28%) C max c (ng/ml) (22%) (29%) (13%) (29%) (29%) (41%) (34%) (38%) (220%) (95%) (47%) 17.0 (58%) 25.9 (40%) 52.7 (11%) t max d (day) (0.97) (0.99) (0.98) (0.9) (0.75) (0.0) (0.51) (0.51) (0.70) (0.73) (0.50) 1.83 (0.41) 2.17 (0.75) 2.19 (1.12) a:40 mg 投与群は非表示,b: 投与量 mg( 投与液濃度 mg/ml) 投与液量 ml 投与箇所数 c: 例数及び幾何平均 (% 変動係数 ) で表示,d: 例数及び算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 e: 例数及び調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 t 1/2 e (day) [28-1] [29-91] 8 25 [12-9] [15-105] 7 73 [55-11] 5 71 [54-102] [20-110] 13 5 [42-422] [29-104] [25-19] [17-98] 29 [1-8] 47 [24-92] 5 33 [18-143] 健康成人と患者の比較健康成人を対象とした海外第 I 相試験 [CS01] と, 前立腺癌患者を対象とした海外第 II 相試験 [CS0] での CL/F,V Z /F 及び t 1/2 を比較した ( 表 ) 試験条件が異なり厳密な比較は困難だが, 健康成人と前立腺癌患者において単回皮下投与後の薬物動態パラメータに極端な差はないと考えられた 33

44 2.7.2 臨床薬理試験 表 健康成人あるいは前立腺癌患者に単回皮下投与したときの血漿中デガレリクスの薬物動態パラメータ ( 海外第 I 相試験 [CS01] 及び海外第 II 相試験 [CS0]) 試験番号 CS01 a CS0 b c 投与群 10 mg (10) 1 ml 1 20 mg (20) 1 ml 1 30 mg (15) 2 ml 1 30 mg (30) 1 ml 1 40 mg (20) 1 ml 2 40 mg (10) 2 ml 2 40 mg (20) 2 ml 1 80 mg (20) 2 ml mg (30) 2 ml 2 10 mg (40) 2 ml 2 CL/F d (L/h) (1%) (31%).0 (12%) (24%) (20%) 5.5 (22%) 5.9 (20%) 19.9 (34%) (47%) (35%) V z /F d (L) 4 (25%) (20%) 814 (29%) (47%) (25%) 7723 (24%) 995 (32%) (33%) (31%) (8%) a: 投与量 10 mg 未満の投与群は非表示,b:40 mg 投与群非表示, c: 投与量 mg( 投与液濃度 mg/ml) 投与液量 ml 投与箇所数 t 1/2 e (day) 4 35 [29-42] 4 42 [3-54] 37 [25-5] 5 1 [39-88] 5 44 [29-57] 40 [31-49] 45 [31-73] [28-1] [29-91] 8 25 [12-9] d: 例数及び幾何平均 ( 変動係数 %) で表示,e: 例数及び調和平均 [ 最小値 - 最大値 ] で表示 母集団薬物動態 (PPK) 解析 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析 添付資料 海外第 I 相試験 [CS05], 海外第 II 相試験 [CS0,CS07,,], 海外第 II 相継続試験 [CS0A,CS07A,A,A] 及び海外第 II/III 相試験 [CS15] で得られた血漿中デガレリクス濃度データを用い,PPK 解析を実施した 健康成人における海外第 I 相試験 [CS05] の静脈内投与時のデータをバイオアベイラビリティ (F) の推定に利用した 皮下投与時のデータは前立腺癌患者のデータを用い, 投与液濃度 20,40 及び 0 mg/mlのデータのみを使用した PPK 解析に用いた試験の情報と主要な被験者背景を表 に示す 34

45 2.7.2 臨床薬理試験 表 試験条件と被験者背景 対象 使用製剤 被験年齢体重者数 ( 歳 ) (kg) CS05 健康成人 SPPS 製剤 (.9) 81.0 (10.9) CS0 前立腺癌患者 SPPS 製剤 (.9) 81.0 (12.) CS07 前立腺癌患者 SPPS 製剤 (7.9) 78.3 (11.) 前立腺癌患者 SPPS 製剤 (7.) 78.0 (12.2) 前立腺癌患者 SPPS 製剤 (9.5) 81.7 (12.1) CS15 前立腺癌患者 LPPS 製剤 (7.5) 78.1 (13.8) 算術平均 ( 標準偏差 ) で表示 デガレリクスの薬物動態モデルとして, 速い吸収過程と遅い吸収過程の 2つの吸収過程を持つ 2-コンパートメントモデルを構築した ( 図 ) ゲルの形成及びデガレリクスの薬物動態学的性質は投与液濃度により影響されることから (3.2.P.2),F, 速い吸収過程の割合 (Fr), 及び遅い吸収過程の見かけの半減期 (t 1/2, slow ) については, 投与液濃度を共変量としたモデルを基本モデルとした この基本モデルをもとに, 薬物動態に及ぼす因子を探索的に検討した またこのモデルでは海外第 I 相試験 [CS05], 海外第 II 相試験 [CS0,CS07,,] で使用した固相ペプチド合成法 (SPPS 法 ) で製造された製剤と, 海外第 II/III 相試験 [CS15] で使用した液相ペプチド合成法 (LPPS 法 ) で製造された製剤 ( 背景及び概観 ) という 2 種類の製剤の違いも考慮に入れたモデルとした F Fr CL Q V 1 V 2 t 1/2,fast t l/2,slow バイオアベイラビリティ速い吸収過程の割合クリアランスコンパートメント間の血流速度中心コンパートメントの分布容積末梢コンパートメントの分布容積速い吸収過程の見かけの半減期遅い吸収過程の見かけの半減期 (t 1/2,slow = t 1/2,slow-fast + t 1/2,fast ) 図 デガレリクスの薬物動態モデル 最終モデルを用いた PPK 解析の結果を表 示す F 及び Fr は投与液濃度の増加とともに低下した また,t 1/2, slow は投与液濃度の増加とともに延長した なお, 同一投与液濃度かつ同一投与量のとき,F 及び Fr は LPPS 製剤の方が SPPS 製剤より大きいが,t 1/2, slow は SPPS 製剤の方が長い傾向が認められた また,CLに影響する共変量として年齢が選択された CLは, 年齢が 1 歳増加するとともに 1% 低下することが示唆された 更に, 体重が F 及び t 1/2 に対する共変量として選択された 体重が 1kg 増加するとともに Fが 0.8% 低下し,t 1/2 が 0.8% 延長することが示唆された 35

46 2.7.2 臨床薬理試験 表 海外第 II 相,II/III 相試験を基にした PPK 解析における最終モデルの推定値 パラメータ 単位 母集団平均個体間変動 ( 分散 ) 推定値標準誤差推定値標準誤差 CL L/h Q L/h V 1 L V 2 L t 1/2, fast h t 1/2, slow-fast (20 mg/ml) h t 1/2, slow-fast, SPPS (40 mg/ml) h t 1/2, slow-fast, LPPS (40 mg/ml) h t 1/2, slow-fast, SPPS (0 mg/ml) h t 1/2, slow-fast, LPPS (0 mg/ml) h F(20 mg/ml) F SPPS (40 mg/ml) F LPPS (40 mg/ml) F SPPS (0 mg/ml) F LPPS (0 mg/ml) Fr(20 mg/ml) Fr SPPS (40 mg/ml) Fr LPPS (40 mg/ml) Fr(0 mg/ml) CLに対する年齢 1/year t 1/2 に対する体重 1/kg Fに対する体重 1/kg 残差変動 ( 分散 ) 最終モデルを用いたシミュレーション結果から得られた曝露量の中央値は, 投与液濃度の上昇と共に低下した また LPPS 製剤は SPPS 製剤よりも同一投与液濃度かつ同一投与量で比較したとき, 高い曝露量となる傾向が認められた また, 同一投与液濃度かつ同一投与量で比較したとき, 推定 t 1/2 の中央値は SPPS 製剤の方が長い傾向が認められた ( 表 ) 表 LPPS 製剤又は SPPS 製剤を 240 mg 単回皮下投与したときのデガレリクスの推定薬物動態パラメータ 製剤 SPPS LPPS SPPS LPPS SPPS 投与液濃度 20 mg/ml 40 mg/ml 0 mg/ml 推定 AUC inf (ng day/ml) 145 [ ] 1428 [ ] 1051 [0-1825] 91 [ ] 795 [ ] 推定 C max (ng/ml) 1.5 [ ] 53.3 [ ] 23.9 [ ] 17. [ ] 11.9 [ ] 推定 t max (h) 42 [34-54] 40 [34-48] 44 [35-0] 48 [40-0] 4 [3-0] 推定 t 1/2 (day) 5.9 [ ] 54.9 [ ] 70.1 [ ] 1.1 [ ] [ ] 中央値 [5%-95%] で表示 3

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 Page 2 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 第 2 部 :CTD の概要 ( サマリー ) 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 2.2 諸言 2.3 品質に関する概括資料 2.3.I 諸言 2.3.S 原薬 ( オクスカルバゼピン,

More information

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにフェキソフェナジン塩酸塩は 第二世代抗ヒスタミン薬の一つであり 抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンなどのケミカルメディエーターの遊離を抑制すると共に ヒスタミンの H1 作用に拮抗することにより アレルギー症状を緩和する 今回 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg

More information

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル 1mg は 1 カプセル中ロペラミド塩酸塩 1 mg を含有し消化管から吸収されて作用を発現する このことから

More information

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2 ロスバスタチン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロスバスタチンは HMG-CoA 還元酵素を競合的に阻害することにより HMG-CoA のメバロン酸への変更を減少させ コレステロール生合成における早期の律速段階を抑制する高コレステロール血症治療剤である 今回 ロスバスタチン錠 mg TCK とクレストール 錠 mg の生物学的同等性を検討するため

More information

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに吸収され 体内でもほとんど代謝を受けない頻脈性不整脈 ( 心室性 ) に優れた有効性をもつ不整脈治療剤である

More information

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ 1. 血漿中濃度 (1) 健康成人の血漿中濃度 ( 単回経口投与 ) 8) 健康成人男子にスイニー 100mg 又は200mgを空腹時に単回経口投与したときの血漿中アナグリプチン濃度は 投与後約 1~ 2 時間で C maxに達した後 二相性の消失を示し t 1/2αは約 2 時間 t 1/2βは約 6 時間であった C max 及びAUC0- は投与量の増加に伴って増加した 血漿中アナグリプチン濃度推移

More information

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK の生物学的同等性試験 ( 口中溶解後 水なし投与 ) バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにモンテルカストナトリウムは アレルギーのメディエーターの 1 つであるロイコトリエン (LT) の受容体の内 cyslt1 受容体を遮断する抗アレルギー薬である 今回 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK とキプレス チュアブル錠 5mg の生物学的同等性を検討するため

More information

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを シプロフロキサシン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを有し 上気道感染症 尿路感染症 皮膚感染症などに有効なニューキノロン系の合成抗菌剤である シプロキサン 錠

More information

トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1

トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1 トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1 2.6.4 薬物動態試験の概要文マキュエイド硝子体内注用 目次 2.6.4 薬物動態試験の概要文... 4 2.6.4.1 まとめ... 4 2.6.4.2

More information

目次 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 製剤開発過程 バイオアベイラビリティ メマンチン塩酸塩の絶対バイオアベイラビリティ メマン

目次 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 製剤開発過程 バイオアベイラビリティ メマンチン塩酸塩の絶対バイオアベイラビリティ メマン メマリー錠 5 mg メマリー錠 10 mg メマリー錠 20 mg ( メマンチン塩酸塩 ) CTD 第 2 部 CTD の概要 2.7 臨床概要 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 第一三共株式会社 1 M2-GD-4-9912 目次 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法...6 2.7.1.1 背景及び概観...6 2.7.1.1.1 製剤開発過程...6 2.7.1.1.2

More information

薬物動態試験 : 単回投与後の組織分布 ( その3) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き ) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き )...

薬物動態試験 : 単回投与後の組織分布 ( その3) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き ) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き )... 2.6.5 目次 2.6.5...4 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その1)...4 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その2)...5 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その3)...6 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その4)...7 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その5)...8 2.6.5.2 薬物動態試験 : 分析方法及びバリデーション試験

More information

薬物動態開発の経緯 特性製品概要臨床成績副作用 mgを空腹時に単回経口投与副作用また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 薬物動態薬物動態非臨床試験に関する事項非臨床試験に関する事項1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV185013) 11) 日本人健康成人男性

薬物動態開発の経緯 特性製品概要臨床成績副作用 mgを空腹時に単回経口投与副作用また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 薬物動態薬物動態非臨床試験に関する事項非臨床試験に関する事項1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV185013) 11) 日本人健康成人男性 薬物動態開発の経緯 特性製品概要臨床成績副作用2.5 1 25 5mgを空腹時に単回経口投与副作用また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 薬物動態薬物動態非臨床試験に関する事項非臨床試験に関する事項1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV18513) 11) 日本人健康成人男性 12 例に アピキサバン 2.5 1mg を空腹時に単回経口投与 したとき 投与後 3 3.5 時間で最高血漿中濃度に達し

More information

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性 2012 年 1 月 4 日放送 抗菌薬の PK-PD 愛知医科大学大学院感染制御学教授三鴨廣繁抗菌薬の PK-PD とは薬物動態を解析することにより抗菌薬の有効性と安全性を評価する考え方は アミノ配糖体系薬などの副作用を回避するための薬物血中濃度モニタリング (TDM) の分野で発達してきました 近年では 耐性菌の増加 コンプロマイズド ホストの増加 新規抗菌薬の開発の停滞などもあり 現存の抗菌薬をいかに科学的に使用するかが重要な課題となっており

More information

テイカ製薬株式会社 社内資料

テイカ製薬株式会社 社内資料 テイカ製薬株式会社社内資料 アレルギー性結膜炎治療剤トラニラスト点眼液.5% TS TRANILAST Ophthalmic Solution.5% TS 生物学的同等性に関する資料 発売元 : 興和株式会社 製造販売元 : テイカ製薬株式会社 9 年 月作成 TSTR5BE9 ラット及びモルモットアレルギー性結膜炎モデルにおける生物学的同等性試験 Ⅰ. 試験の目的トラニラスト点眼液.5% TS および標準製剤の生物学的同等性をラット受動感作アレルギー性結膜炎モデル及びモルモット能動感作アレルギー性結膜炎モデルを用い薬力学的に検討した

More information

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因 HbA1c 測定系について ~ 原理と特徴 ~ 一般社団法人日本臨床検査薬協会 技術運営委員会副委員長 安部正義 本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因 HPLC 法 HPLC 法原理 高速液体クロマトグラフィー 混合物の分析法の一つ 固体または液体の固定相 ( 吸着剤 ) 中で 液体または気体の移動相 ( 展開剤 ) に試料を加えて移動させ

More information

薬物動態開発の経緯 特性製品情報(3) 薬物動態に対する食事の影響 ( 外国人データ )(B66119)12) 品情報臨床成績臨床成績薬物動態薬物動態薬効薬理薬効薬理一般薬理 毒性一般薬理 毒性(2) 反復投与 (CV18546) 11) 日本人健康成人男性 6 例に アピキサバン 1 回 2.5

薬物動態開発の経緯 特性製品情報(3) 薬物動態に対する食事の影響 ( 外国人データ )(B66119)12) 品情報臨床成績臨床成績薬物動態薬物動態薬効薬理薬効薬理一般薬理 毒性一般薬理 毒性(2) 反復投与 (CV18546) 11) 日本人健康成人男性 6 例に アピキサバン 1 回 2.5 薬物動態開発の経緯 特性製品情報2.5 1 25 5mgを空腹時に単回経口投与品情報また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 臨床成績臨床成績薬物動態薬物動態薬効薬理薬効薬理一般薬理 毒性一般薬理 毒性1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV18513) 1) 日本人健康成人男性 12 例に アピキサバン2.5 1mgを空腹時に単回経口投与 したとき 投与後 3 3.5 時間で最高血漿中濃度に達し

More information

添付文書の薬物動態情報 ~基本となる3つの薬物動態パラメータを理解する~

添付文書の薬物動態情報 ~基本となる3つの薬物動態パラメータを理解する~ SAJP.SA.18.02.0496(2) 添付文書の薬物動態情報 基本となる 3 つの 薬物動態パラメータを理解する 城西国際大学薬学部 臨床統計学研究室山村重雄 医療用医薬品添付文書とは 目的 : 患者の安全を確保し 適正使用を図るために必要な情報を医師 歯科医師および薬剤師などの医療関係者に提供する 法的規制 : 医薬品医療機器等法第 52 条で記載内容が定められ 医薬品の製造販売業者は医薬品には情報を付与することが義務

More information

TDM研究 Vol.26 No.2

TDM研究 Vol.26 No.2 測定した また Scrは酵素法にて測定し その参考基 r =0.575 p

More information

解析センターを知っていただく キャンペーン

解析センターを知っていただく キャンペーン 005..5 SAS 問題設定 目的 PKパラメータ (AUC,Cmax,Tmaxなど) の推定 PKパラメータの群間比較 PKパラメータのバラツキの評価! データの特徴 非反復測定値 個体につき 個の測定値しか得られない plasma concentration 非反復測定値のイメージ図 測定時点間で個体の対応がない 着目する状況 plasma concentration 経時反復測定値のイメージ図

More information

後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン

後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン AUC (ng hr/ml) C max (ng/ml) 333.47 70.72 324.49 66.82 46.28 11.53 45.61 13.44 AUC - C max 出典 : 厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知より抜粋 ( 別添 ) 後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン 目 次 第 1 章緒言第 2 章用語第 3 章試験 A. 経口通常製剤及び腸溶性製剤 Ⅰ. 標準製剤と試験製剤

More information

添付文書がちゃんと読める 薬物動態学 著 山村重雄竹平理恵子城西国際大学薬学部臨床統計学

添付文書がちゃんと読める 薬物動態学 著 山村重雄竹平理恵子城西国際大学薬学部臨床統計学 添付文書がちゃんと読める 薬物動態学 著 山村重雄竹平理恵子城西国際大学薬学部臨床統計学 1 序章 吸収された薬物は, 体の中で ( distribution) します 分布 とは, 体の中で薬物がどのように存在しているかを示しています 体の中の薬物の 分布 には大きく 2 つの要素が関わっています 1 つは, 薬物の, もう 1 つは薬物のです 血液中では, 薬物の一部分は血液中のタンパク ( たとえばアルブミンや

More information

Ⅰ One-compartmentmodel( 静脈内急速投与 ) [ シミュレーション実験上の全般的注意点 ] 実習書をよく読み 適切な器具 ( フラスコ, メスシリンダー ) を使用する の流速を 実際の実験状態に近い位置で 別々にしっかりと合わせる ( 最低 3 回 ) 精製水の補給用のチュー

Ⅰ One-compartmentmodel( 静脈内急速投与 ) [ シミュレーション実験上の全般的注意点 ] 実習書をよく読み 適切な器具 ( フラスコ, メスシリンダー ) を使用する の流速を 実際の実験状態に近い位置で 別々にしっかりと合わせる ( 最低 3 回 ) 精製水の補給用のチュー 薬物速度論 生体内に投与された薬物は 吸収 分布 代謝 排泄などの速度を持った過程によって その体内量は経時的に変化していく このような速度過程に支配されて生じる現象を研究し 得られたデータを適切に表現するための数学的モデルを構築するのが 薬物速度論 (Pharmacoinetics) である 薬物速度論は 薬物やその代謝物の生体内での挙動を解明することを目的としている 薬物の吸収 分布 代謝 排泄を

More information

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d 2015 5 7 201410 28 TNF 阻害薬 TNFFab シムジア 皮下注 200mg シリンジ Cimzia 200mg Syringe for S.C. Injection セルトリズマブペゴル ( 遺伝子組換え ) 製剤 873999 22400AMX01488000 20132 20133 20155 20079 警告 1. 2. 1 2 X - CT 3. TNF 4. 1 禁忌

More information

数理システムユーザーコンファレンス (Fri) 医薬品の臨床薬理試験におけるモデリング & シミュレーションー S-PLUS とほかのソフトウェアの連携ー サターラ合同会社笠井英史

数理システムユーザーコンファレンス (Fri) 医薬品の臨床薬理試験におけるモデリング & シミュレーションー S-PLUS とほかのソフトウェアの連携ー サターラ合同会社笠井英史 数理システムユーザーコンファレンス 203 203..22 (Fr) 医薬品の臨床薬理試験におけるモデリング & シミュレーションー S-PLUS とほかのソフトウェアの連携ー サターラ合同会社笠井英史 (hdefum.kasa@certara.com) 医薬品研究開発の流れ 非臨床試験 合成 薬理 安全性 製剤 薬物動態 臨床試験 第 Ⅰ 相試験 第 Ⅱ 相試験 第 Ⅲ 相試験 製造販売後 薬物動態解析

More information

2.6.4 薬物動態試験の概要文 目次 略語 略号一覧 薬物動態試験の概要文 まとめ 吸収 分布 代謝 ( 動物種間の比較 ) 排泄

2.6.4 薬物動態試験の概要文 目次 略語 略号一覧 薬物動態試験の概要文 まとめ 吸収 分布 代謝 ( 動物種間の比較 ) 排泄 タリオン 錠 5mg, タリオン 錠 10mg タリオン OD 錠 5mg, タリオン OD 錠 10mg 製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 第 2 部 ( モジュール 2) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 田辺三菱製薬株式会社 1 2.6.4 薬物動態試験の概要文 目次 略語 略号一覧... 3 2.6.4 薬物動態試験の概要文... 5 2.6.4.1

More information

2.6(2) 項略号一覧 (1) 略号 省略していない表現 AUC area under the plasma concentration-time curve( 血漿中濃度 - 時間曲線下面積 ) AUC all area under the plasma concentration-time c

2.6(2) 項略号一覧 (1) 略号 省略していない表現 AUC area under the plasma concentration-time curve( 血漿中濃度 - 時間曲線下面積 ) AUC all area under the plasma concentration-time c テリボン皮下注用 56.5 μg 第 2 部 ( モジュール 2) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 (2) 薬物動態 旭化成ファーマ株式会社 2.6(2) 項略号一覧 (1) 略号 省略していない表現 AUC area under the plasma concentration-time curve( 血漿中濃度 - 時間曲線下面積 ) AUC all area under the plasma

More information

Microsoft Word - 第14回定例会_平田様_final .doc

Microsoft Word - 第14回定例会_平田様_final .doc クロスオーバー実験のデザインと解析 - テレメトリー法によ る QT/QTc 試験の実データを用いた検討 - II. クロスオーバー実験の統計解析 4) 有意差検定と信頼区間方式の解析の比較 平田篤由 薬理統計グループ安全性薬理チーム 要約 : ヒトの QT/QTc 評価試験における判断基準は,QTc 間隔の 95% 信頼区間の上限が 10ms を越えるかどうかである. 一方, 非臨床試験のイヌを用いたテレメトリー

More information

pdf エンドトキシン試験法

pdf エンドトキシン試験法 00-0909.pdf.0 エンドトキシン試験法 3 5 6 7 9 0 3 5 6 7 9 0 3 5 6 7 9 30 3 3 33 3 35 36 37 3 39 0 3 5 6 次のように改める. 本試験法は, 三薬局方での調和合意に基づき規定した試験法である. エンドトキシン試験法は, カブトガニ (Limulus polyphemus 又は Tachypleus tridentatus)

More information

緒言

緒言 CERA 2.2 緒言 Page 1 ミルセラ注シリンジ25 μg ミルセラ注シリンジ50 μg ミルセラ注シリンジ75 μg ミルセラ注シリンジ100 μg ミルセラ注シリンジ150 μg ミルセラ注シリンジ200 μg ミルセラ注シリンジ250 μg [ 腎性貧血 ] 第 2 部 CTD の概要 ( サマリー ) 2.2 緒言 中外製薬株式会社 CERA 2.2 緒言 Page 2 目次頁 2.2

More information

Microsoft Word _2180AMY10104_K104_1.doc

Microsoft Word _2180AMY10104_K104_1.doc アボネックス 筋注用シリンジ ( インターフェロン β-1a) 第 2 部 CTD 概要 ジェンザイム ジャパン株式会社 目次 2.7.6.1 個々の試験の一覧... 1 2.7.6.2 個々の試験の概要 2.7.6.2.1 試験 C90-042 の概要外国人健康志願者における IFNβ-1a(XG90xx) の用量漸増試験 ( 試験報告書 5.3.1.1-1)... 7 2.7.6.2.2 試験

More information

<4D F736F F F696E74202D D95698EBF B C8B4B8A698E8E8CB181698D828BB4816A44325F D9770>

<4D F736F F F696E74202D D95698EBF B C8B4B8A698E8E8CB181698D828BB4816A44325F D9770> 第 10 回医薬品品質フォーラムシンポジウム生物学的同等性試験ガイドラインの改訂に向けて 医薬品品質フォーラム溶出試験 WG での議論から - 規格試験としての溶出試験 製薬協製剤研究部会アステラス製薬製剤研究所高橋豊 1 はじめに 議論に至った背景 溶出試験の規格試験設定については 各社が個別に当局と相談して設定しているが レビューアにより対応が異なるケースがある BE ガイドラインに関する議論から派生した課題も含めて

More information

グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ

グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ 薬効薬理 1. 作用機序 アナグリプチンはジペプチジルペプチダーゼ -4(DPP-4) の競合的かつ可逆的な選択的阻害剤である インクレチンであるグルカゴン様ペプチド-1(GL P-1) 及びグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド (GI P) は グルコース依存的なインスリン分泌促進作用やグルカゴン分泌抑制作用等 ( 主にGLP-1の作用 ) を有するが 24) DPP-4により分解されて活性を失う

More information

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン 研究用試薬 2014 年 4 月作成 EIA 法ラット β 2 マイクログロブリン測定キット PRH111 パナテスト A シリーズラット β 2- マイクロク ロフ リン 1. はじめに β 2 - マイクログロブリンは, 血液, 尿, および体液中に存在し, ヒトでは腎糸球体障害, 自己免疫疾患, 悪性腫瘍, 肝疾患などによって血中濃度が変化するといわれています. また,β 2 - マイクログロブリンの尿中濃度は,

More information

,...~,.'~ 表 2.6.2.2-26 試験管内 PAE 菌株薬剤 MIC (µg/ml) PAE (h) 1 MIC 4 MIC STFX 0.025 0.92 2.35 S. aureus FDA 209-P LVFX 0.20 0.68 2.68 CPFX 0.20 1.05 1.59 SPFX 0.10 0.35 1.07 STFX 0.025 2.33 1.14 E. coli KL-16

More information

アミヴィッド静注 CTD 第 2 部 2.1 第 2 部から第 5 部の目次 富士フイルム RI ファーマ株式会社

アミヴィッド静注 CTD 第 2 部 2.1 第 2 部から第 5 部の目次 富士フイルム RI ファーマ株式会社 CTD 第 2 部 富士フイルム RI ファーマ株式会社 ( 空白ページ ) 2 第 2 部 ( モジュール 2): CTD の概要 ( サマリー ) ---------------------------------------------- 第 2 巻 2.2 緒言 2.3 品質に関する概括資料緒言 2.3.S 原薬 (AV-105, ) 2.3.S 原薬 ( フロルベタピル ( 18 F),

More information

ミラベグロン 臨床薬理試験 目次 臨床薬理試験 背景及び概観 ヒト生体試料を用いた試験 臨床試験 個々の試験結果の要約 ヒト生体試料を用いた

ミラベグロン 臨床薬理試験 目次 臨床薬理試験 背景及び概観 ヒト生体試料を用いた試験 臨床試験 個々の試験結果の要約 ヒト生体試料を用いた ミラベグロン 目次...3.1 背景及び概観...6.1.1 ヒト生体試料を用いた試験...6.1.2 臨床試験...10.2 個々の試験結果の要約...13.2.1 ヒト生体試料を用いた試験...13.2.1.1 血漿蛋白結合, 血球移行性...13.2.1.2 代謝...14.2.1.3 薬物相互作用...16.2.1.4 排出トランスポータに関する検討...19.2.1.5 取り込みトランスポータに関する検討...20.2.1.6

More information

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2 医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 2018.7.13 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2 塩酸リトドリン錠 5mg YD 陽進堂 3 リトドリン錠 5mg PP ポーラファルマ 4 ルテオニン錠

More information

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム 平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目

More information

CTD 第 2 部 2.7 臨床概要 臨床薬理試験 MSD 株式会社

CTD 第 2 部 2.7 臨床概要 臨床薬理試験 MSD 株式会社 CTD 第 2 部 MSD 株式会社 目次 頁 表一覧... 3 図一覧... 4 付録一覧... 6 略号及び用語の定義... 7... 9 2.7.2.1 背景及び概観... 9 2.7.2.1.1 MK-3475の薬物動態及び臨床薬理の概要... 11 2.7.2.1.2 承認申請用法 用量の設定根拠... 21 2.7.2.1.2.1 要約... 21 2.7.2.1.2.2 有効性が期待できる最小用量の設定根拠...

More information

非臨床概要薬物動態試験の目次 項目 - 頁 薬物動態試験の概要文 p まとめ p 分析方法 p 被験物質 p

非臨床概要薬物動態試験の目次 項目 - 頁 薬物動態試験の概要文 p まとめ p 分析方法 p 被験物質 p 非臨床概要薬物動態試験の目次 項目 - 頁 2.6.4. 薬物動態試験の概要文... 2.6.4 - p. 1 2.6.4.1. まとめ... 2.6.4 - p. 1 2.6.4.2. 分析方法... 2.6.4 - p. 4 2.6.4.2.1. 被験物質... 2.6.4 - p. 4 2.6.4.2.2. 分析法... 2.6.4 - p. 4 2.6.4.3. 吸収... 2.6.4 -

More information

2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : 健康成人男性を対象に TAK-536TCH の最終製剤を単回経口投与したときの食事の影響を検討する第 1 相無作為化非盲検クロスオーバー試験 治験課題名の短縮

2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : 健康成人男性を対象に TAK-536TCH の最終製剤を単回経口投与したときの食事の影響を検討する第 1 相無作為化非盲検クロスオーバー試験 治験課題名の短縮 この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください 2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社

More information

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ 医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 2017.7.7 初版 有効成分 酸化マグネシウム 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 後発医薬品 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 5 酸化マグネシウム錠 250mg ケンエー

More information

薬物動態学の最初の発展期である 1960 年代中頃から 1970 年代初めになると Metzler が NONLIN という名の非線形解析プログラムを紹介し ( [Metzler, 1969]) Benet は線 形マミラリーモデル ( 図 8-1) の一般化した解法を初めて発表した ( [Bene

薬物動態学の最初の発展期である 1960 年代中頃から 1970 年代初めになると Metzler が NONLIN という名の非線形解析プログラムを紹介し ( [Metzler, 1969]) Benet は線 形マミラリーモデル ( 図 8-1) の一般化した解法を初めて発表した ( [Bene 8. 薬物動態パラメータ (PK パラメータ )/Pharmacokinetic parameters(pk parameters) 薬物動態パラメータ /Pharmacokinetic parameters (PK パラメータ /PK parameters) という用語を解説するには その意味する範囲を理解するため 薬物動態解析の歴史的発 展に触れなければならないので 冒頭に紹介した Wagner

More information

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ 審査報告書 平成 29 年 5 月 17 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 る 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりであ 記 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノバルティスファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 28 年 7 月 28 日 [ 剤形 含量

More information

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 (5 群 )-3 疾患別陰性化率 疾患名 陰性化被験者数 / 陰性化率 (%) (95%CI)(%) a) 肺炎 全体 91/ (89.0, 98.6) 細菌性肺炎 73/ (86

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 (5 群 )-3 疾患別陰性化率 疾患名 陰性化被験者数 / 陰性化率 (%) (95%CI)(%) a) 肺炎 全体 91/ (89.0, 98.6) 細菌性肺炎 73/ (86 2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 2.7.3.3.2(5 群 )-2 原因菌別臨床効果 原因菌 肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 急性上気道感染症群 5 群合計 単独菌 83 82(98.8) 67 61(91.0) 14 14(100) 164 157(95.7) 複数菌 (2 種 ) 14 14(100) 7 7(100) 2 2 23 23(100)

More information

Taro-kv12250.jtd

Taro-kv12250.jtd ニューカッスル病 マレック病 ( ニューカッスル病ウイルス由来 F 蛋白遺伝子導入マレック病ウイルス 1 型 ) 凍結生ワクチン 平成 22 年 8 月 12 日 ( 告示第 2288 号 ) 新規追加 ニューカッスル病ウイルスのF 蛋白をコードする遺伝子を弱毒マレック病ウイルス (1 型 ) に挿入して得られた組換え体ウイルスを培養細胞で増殖させて得た感染細胞浮遊液を凍結したワクチンである 1 小分製品の試験

More information

第 2 部 CTD の概要 一般名 : バンデタニブ 版番号 : 薬物動態試験の概要文 カプレルサ 錠 100 mg 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています

第 2 部 CTD の概要 一般名 : バンデタニブ 版番号 : 薬物動態試験の概要文 カプレルサ 錠 100 mg 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています 第 2 部 CTD の概要 一般名 : バンデタニブ 版番号 : 2.6.4 薬物動態試験の概要文 カプレルサ 錠 100 mg 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています 2.6.4 薬物動態試験の概要文一般名 : バンデタニブ 目次 頁 目次...2 略語及び専門用語一覧表...6 1 まとめ...

More information

本書の読み方 使い方 ~ 各項目の基本構成 ~ * 本書は主に外来の日常診療で頻用される治療薬を取り上げています ❶ 特徴 01 HMG-CoA 代表的薬剤ピタバスタチン同種同効薬アトルバスタチン, ロスバスタチン HMG-CoA 還元酵素阻害薬は主に高 LDL コレステロール血症の治療目的で使 用

本書の読み方 使い方 ~ 各項目の基本構成 ~ * 本書は主に外来の日常診療で頻用される治療薬を取り上げています ❶ 特徴 01 HMG-CoA 代表的薬剤ピタバスタチン同種同効薬アトルバスタチン, ロスバスタチン HMG-CoA 還元酵素阻害薬は主に高 LDL コレステロール血症の治療目的で使 用 本書の読み方 使い方 ~ 各項目の基本構成 ~ * 本書は主に外来の日常診療で頻用される治療薬を取り上げています ❶ 特徴 01 HMG-CoA 代表的薬剤ピタバスタチン同種同効薬アトルバスタチン, ロスバスタチン HMG-CoA 還元酵素阻害薬は主に高 LDL コレステロール血症の治療目的で使 用される その強力なコレステロール低下作用と, コレステロール低下作用を 介さない作用 ( 血管内皮機能改善作用,

More information

ダクラタスビル塩酸塩 薬物動態試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 AUC area under the concentration-time curve 血中濃度曲線下面積 AUC(INF) area u

ダクラタスビル塩酸塩 薬物動態試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 AUC area under the concentration-time curve 血中濃度曲線下面積 AUC(INF) area u ダクラタスビル塩酸塩 2.6.4 薬物動態試験の概要文 Page 1 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 ブリストル マイヤーズ株式会社 ダクラタスビル塩酸塩 2.6.4 薬物動態試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 AUC area under the concentration-time

More information

トラゼンタ錠 5mg CTD 第 2 部資料概要 2.7 臨床概要 臨床薬理試験 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

トラゼンタ錠 5mg CTD 第 2 部資料概要 2.7 臨床概要 臨床薬理試験 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 トラゼンタ錠 5mg CTD 第 2 部資料概要 2.7 臨床概要 2.7.2 臨床薬理試験 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 2.7.2 臨床薬理の概要...... 6... 6. 背景及び概観. 薬物動態.. 吸収および分布... 7..2 代謝および排泄... 8..3 用量比例性および累積.....4 2型糖尿病患者における薬物動態..5 内因性要因および特別な集団..6 外因性要因.2

More information

研究報告58巻通し.indd

研究報告58巻通し.indd 25 高性能陰イオン分析カラム TSKgel SuperIC-Anion HR の特性とその応用 バイオサイエンス事業部開発部セパレーショングループ 佐藤真治多田芳光酒匂幸中谷茂 1. はじめにイオンクロマトグラフィー (IC) は 環境分析等の各種公定法に採用されている溶液試料中のイオン成分分析法であり 当社においてもハイスループット分析を特長とする高速イオンクロマトグラフィーシステム IC 2010

More information

一般名 : オファツムマブ ( 遺伝子組換え ) 製剤 はじめに ( 適正使用に関するお願い )4 治療スケジュール6 投与に際しての注意事項 7 7 8 8 9 1 1 11 12 13 14 15 重大な副作用とその対策 18 18 28 32 34 36 4 42 44 45 参考資料 5 付録 55 55 55 64 3 1 はじめに4 はじめ 5 に1 2 治療スケジュール6 対象患者の選択インフォームドコンセント投与準備

More information

2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 目次 略語 略号一覧 臨床概要 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 製剤開発過程 生物学的同等性の概観

2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 目次 略語 略号一覧 臨床概要 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 製剤開発過程 生物学的同等性の概観 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 カナリア 配合錠製造販売承認申請書添付資料第 2 部 ( モジュール 2) 2.7 臨床概要 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 田辺三菱製薬株式会社 1 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 目次 略語 略号一覧... 3 2.7 臨床概要... 4 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法... 4 2.7.1.1 背景及び概観...

More information

日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す

日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す 日本標準商品分類番号 872491 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制することが示されたが 血管新生に対するカリジノゲナーゼの影響を評価した報告はない そこで今回 網膜血管新生に対するカリジノゲナーゼの役割を同定するため

More information

11.3. 海外におけるガイダンス FDA のガイダンス EU のガイダンス 12. 註 13. 質疑応答集 1. はじめに本文書は 新医薬品の開発および医薬品の適正使用に必要なヒトにおける薬物動態情報を得ることを目的に 医薬品の承認申請時に添付する資料または既承認医

11.3. 海外におけるガイダンス FDA のガイダンス EU のガイダンス 12. 註 13. 質疑応答集 1. はじめに本文書は 新医薬品の開発および医薬品の適正使用に必要なヒトにおける薬物動態情報を得ることを目的に 医薬品の承認申請時に添付する資料または既承認医 医薬品の臨床薬物動態試験について ( 平成一三年六月一日 ) ( 医薬審発第七九六号 ) ( 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長あて厚生労働省医薬局審査管理課長通知 ) 医薬品の製造 ( 輸入 ) 承認申請に際し添付すべき資料のうち 臨床試験 ( 治験 ) に関する資料については 平成 4 年 6 月 29 日薬新薬第 43 号通知別添 新医薬品の臨床評価に関する一般指針について 及び平成 10

More information

すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 :

すとき, モサプリドのピーク面積の相対標準偏差は 2.0% 以下である. * 表示量 溶出規格 規定時間 溶出率 10mg/g 45 分 70% 以上 * モサプリドクエン酸塩無水物として モサプリドクエン酸塩標準品 C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 : モサプリドクエン酸塩散 Mosapride Citrate Powder 溶出性 6.10 本品の表示量に従いモサプリドクエン酸塩無水物 (C 21 H 25 ClFN 3 O 3 C 6 H 8 O 7 ) 約 2.5mgに対応する量を精密に量り, 試験液に溶出試験第 2 液 900mLを用い, パドル法により, 毎分 50 回転で試験を行う. 溶出試験を開始し, 規定時間後, 溶出液 20mL

More information

者における XO 阻害薬の効果に影響すると予測される 以上の議論を背景として 本研究では CKD にともなう FX および尿酸の薬物体内動態 ( PK ) 変化と高尿酸血症病態への影響を統合的に解析できる PK- 薬力学 (PD) モデルを構築し その妥当性を腎機能正常者および CKD 患者で報告さ

者における XO 阻害薬の効果に影響すると予測される 以上の議論を背景として 本研究では CKD にともなう FX および尿酸の薬物体内動態 ( PK ) 変化と高尿酸血症病態への影響を統合的に解析できる PK- 薬力学 (PD) モデルを構築し その妥当性を腎機能正常者および CKD 患者で報告さ フェブキソスタットの尿酸低下効果を腎機能と高尿酸血症の個人差を考慮にいれて予測するモデル & シミュレーション法の検討 Modeling and Simulation for E stimating the In fluence of Renal D ys function on the H yp ouricemic Eff ect of Febuxostat in H yp eru ricemic

More information

200mg 2005 3 876179 2002 3 3 200mg VFEND for Intravenous Use (1) (2) [4.1 ] (3) [4.2 ] (1) [1] (2) (3) [1] 3

More information

フマル酸塩 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 Page 2 化学構造式一覧 (1) 一般名 (JAN): フマル酸塩 (Rupatadine Fumarate) (2) 化学名 : 8-Chloro-6,11-dihydro-11-{1-[(5-methylpyridin-3-yl)m

フマル酸塩 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 Page 2 化学構造式一覧 (1) 一般名 (JAN): フマル酸塩 (Rupatadine Fumarate) (2) 化学名 : 8-Chloro-6,11-dihydro-11-{1-[(5-methylpyridin-3-yl)m フマル酸塩 2.7.1 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 Page 1 目次 2.7.1 生物薬剤学及び関連する分析法の概要... 5 2.7.1.1 背景及び概観... 5 2.7.1.1.1 生体試料を用いた分析法 ( 血漿中濃度 )... 6 2.7.1.2 個々の試験結果の要約... 9 2.7.1.2.1 錠 10 mg の in vitro 溶出試験... 9 2.7.1.2.2 健康被験者に

More information

スライド 1

スライド 1 非線形混合効果モデルにおける Visual Predictive Check (VPC)) の性能に関する検討 寺内理絵 新城博子 笠井英史株式会社ベルシステム 24 医薬関連サービス本部臨床管理 1 局 Examination of the performance of visual predictive check (VPC) in nonlinear mixed-effect model Rie

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 酵素 : タンパク質の触媒 タンパク質 Protein 酵素 Enzyme 触媒 Catalyst 触媒 Cataylst: 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない 酵素 Enzyme: タンパク質の触媒 触媒作用を持つタンパク質 第 3 回 : タンパク質はアミノ酸からなるポリペプチドである 第 4 回 : タンパク質は様々な立体構造を持つ 第 5 回 : タンパク質の立体構造と酵素活性の関係

More information

Microsoft Word - m2-6-4-pharmacokinetics-written-summary_ver 1.9_類縁物質おきかえ-1…

Microsoft Word - m2-6-4-pharmacokinetics-written-summary_ver 1.9_類縁物質おきかえ-1… 1 目次...8 2.6.4.1 まとめ...8 2.6.4.1.1 Org 25969 の薬物動態...8 2.6.4.1.2 Org 25969 がロクロニウムの薬物動態特性に及ぼす影響... 11 2.6.4.1.3 Org 48302 の薬物動態...12 2.6.4.2 分析法...16 2.6.4.2.1 ラット血漿中の Org 25969 を測定する液体クロマトグラフィー -タンデム質量分析法のバリデーション

More information

(別 添)

(別 添) 別紙 1 ( 別添 ) 後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン 目 次 第 1 章緒言第 2 章用語第 3 章試験 A. 経口通常製剤及び腸溶性製剤 Ⅰ. 標準製剤と試験製剤 Ⅱ. 生物学的同等性試験 1. 試験法 1) 実験計画 2) 例数 3) 被験者 4) 投与条件 a 投与量 b 投与法 1 単回投与試験 2 多回投与試験 5) 測定 a 採取体液 b 採取回数及び時間 c 測定成分 d

More information

生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric ass

生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric ass 生物学に関する実験例 - 生化学 / 医療に関する実験例 ラジオアッセイ法によるホルモン測定 [ 目的 ] 本実習では, 放射免疫測定 (Radioimmunoassay,RIA) 法による血中インスリンとイムノラジオメトリックアッセイ ( 免疫放射定測定 Immunoradiometric assay, IRMA) 法による血清中のレニンを定量を通して 今日用いられている種々のインビトロ検査法の原理並びに両者の違い等を理解する

More information

<4D F736F F D B82C982C282A282C482512E646F63>

<4D F736F F D B82C982C282A282C482512E646F63> サンプル条件および固定化分子の選択 Biacoreの実験ではセンサーチップに固定化する分子をリガンド それに対して結合を測定する分子をアナライトと呼びます いずれの分子をリガンドとし アナライトとするかは 実験系を構築する上で重要です 以下にサンプルに適したリガンド アナライトの設計方法やサンプルの必要条件などをご紹介します アナライト リガンド センサーチップ (1) タンパク質リガンドとしてもアナライトとしても用いることができます

More information

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され 添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示されます 検索条件設定時の注意 検索はテキスト文章 (SGML 又は XML) が対象となっており 画像及び

More information

相互作用DB

相互作用DB データベース データベースの概要 医療用医薬品の添付文書に記載されている全てのの情報に関する データベースです 医療用医薬品 22 チェックの結果として 添付文書の該当箇所の 併用薬剤名 や 併用飲食物 発現事象 理由 を表示することが可能です 医療用医薬品 また 内服薬 外用薬 注射薬を問わず 右図の組み合わせにおけるのチェックを行うことが可能です OTC 医薬品同士の組み合わせについても のチェックを行うことが可能です

More information

創薬 創剤における探索動態研究の役割と課題 布施英一協和発酵工業株式会社医薬研究センター薬物動態研究所 1. はじめに弊社では 1990 年代初期より探索ステージにおける動態研究の体制を整備してきた 特に 1996 年から探索動態専門のグループを立ち上げ 欧州の製薬会社での経験を有するコンサルタント

創薬 創剤における探索動態研究の役割と課題 布施英一協和発酵工業株式会社医薬研究センター薬物動態研究所 1. はじめに弊社では 1990 年代初期より探索ステージにおける動態研究の体制を整備してきた 特に 1996 年から探索動態専門のグループを立ち上げ 欧州の製薬会社での経験を有するコンサルタント 創薬 創剤における探索動態研究の役割と課題 布施英一協和発酵工業株式会社医薬研究センター薬物動態研究所 1. はじめに弊社では 1990 年代初期より探索ステージにおける動態研究の体制を整備してきた 特に 1996 年から探索動態専門のグループを立ち上げ 欧州の製薬会社での経験を有するコンサルタントと契約し 1 年に 1-2 回のコンサルティングを実施し 欧米の製薬会社の探索動態の方法論を取り入れてきた

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2017 年 2 月 8 日第 19 回医薬品品質フォーラムシンポジウム 規格及び試験方法の合理化 (1) リスクベースの合理化アプローチ 国立医薬品食品衛生研究所薬品部 坂本知昭 本発表は演者の個人的見解を示すものです 現行の 規格及び試験方法 について 試験を適切に行うための情報が集約されたもの ( 試験者が操作をイメージ可能 ) 第三者でも適切な試験の実施が可能 ( 客観的情報を与える役割 )

More information

薬物動態試験の概要文

薬物動態試験の概要文 アマージ錠 2.5mg 製造販売承認申請 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 2.6.5 薬物動態試験概要表 グラクソ スミスクライン株式会社 目次 頁 2.6.4. 薬物動態試験の概要文 1 2.6.4.1. まとめ 1 2.6.4.2. 分析法 4 2.6.4.2.1. 被験物質 4 2.6.4.2.2. 分析方法 4 2.6.4.3. 吸収

More information

2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に

2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に 2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に対して ペニシリンは劇的な効果を発揮しました しかし その後ペニシリンが広範囲に使用されたことによって

More information

ダサチニブ水和物 薬物動態試験の概要文 Page 1 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 ブリストル マイヤーズ株式会社

ダサチニブ水和物 薬物動態試験の概要文 Page 1 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 ブリストル マイヤーズ株式会社 ダサチニブ水和物 2.6.4 薬物動態試験の概要文 Page 1 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 ブリストル マイヤーズ株式会社 ダサチニブ水和物 2.6.4 薬物動態試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 ADME adsorption, distribution, metabolism, 吸収 分布 代謝及び排泄 elimination

More information

スライド 1

スライド 1 1. 血液の中に存在する脂質 脂質異常症で重要となる物質トリグリセリド ( 中性脂肪 :TG) 動脈硬化に深く関与する 脂質の種類 トリグリセリド :TG ( 中性脂肪 ) リン脂質 遊離脂肪酸 特徴 細胞の構成成分 ホルモンやビタミン 胆汁酸の原料 動脈硬化の原因となる 体や心臓を動かすエネルギーとして利用 皮下脂肪として貯蔵 動脈硬化の原因となる 細胞膜の構成成分 トリグリセリド ( 中性脂肪

More information

加工デンプン(栄養学的観点からの検討)

加工デンプン(栄養学的観点からの検討) 加工デンプン ( 栄養学的観点からの検討 ) 加工デンプンは 未加工デンプンが有する物理化学的性状を変化させ 利便性の拡大を図るために加工処理を施したものであり 通常 未加工デンプンに代わるものとして用いられる デンプンは三大栄養素の一つである炭水化物の摂取源であることから 炭水化物の摂取量 加工デンプンの摂取量 加工デンプンの体内動態 ( 消化酵素分解率 ) から 加工デンプンの食品への使用について栄養学的観点からの検討を行う

More information

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版 有効成分 ニカルジピン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル20mg 日医工 日医工 後発医薬品 2 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル40mg 日医工 日医工 品目名 ( 製造販売業者 )

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版 有効成分 ニカルジピン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル20mg 日医工 日医工 後発医薬品 2 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル40mg 日医工 日医工 品目名 ( 製造販売業者 ) 医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 2018.10.25 初版 有効成分 ニカルジピン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル20mg 日医工 日医工 後発医薬品 2 ニカルジピン塩酸塩徐放カプセル40mg 日医工 日医工 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 ペルジピンLAカプセル20mg アステラス製薬 先発医薬品 2 ペルジピンLAカプセル40mg アステラス製薬

More information

本資料は 2001 年 4 月に作成者らが NONMEM の入門的な解説として 母集団薬物動態解析法の応用例を紹介する目的で行ったセミナーで使用したスライドを元に修正を加えたものである 本来であれば 説明文による解説を必要とするが ご容赦願いたい 説明のために使用したデータは全て シミュレーションに

本資料は 2001 年 4 月に作成者らが NONMEM の入門的な解説として 母集団薬物動態解析法の応用例を紹介する目的で行ったセミナーで使用したスライドを元に修正を加えたものである 本来であれば 説明文による解説を必要とするが ご容赦願いたい 説明のために使用したデータは全て シミュレーションに 本資料は 2001 年 4 月に作成者らが NONMEM の入門的な解説として 母集団薬物動態解析法の応用例を紹介する目的で行ったセミナーで使用したスライドを元に修正を加えたものである 本来であれば 説明文による解説を必要とするが ご容赦願いたい 説明のために使用したデータは全て シミュレーションにより作成した架空の数値であり 考え方の例示を目的としたものである 母集団薬物動態解析法を検討される方にとって

More information

豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹

豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 名称豚丹 豚丹毒 ( アジュバント加 ) 不活化ワクチン ( シード ) 平成 23 年 2 月 8 日 ( 告示第 358 号 ) 新規追加 1 定義シードロット規格に適合した豚丹毒菌の培養菌液を不活化し アルミニウムゲルアジュバントを添加したワクチンである 2 製法 2.1 製造用株 2.1.1 名称豚丹毒菌多摩 96 株 ( 血清型 2 型 ) 又はこれと同等と認められた株 2.1.2 性状感受性豚に接種すると

More information

2.6.4 薬物動態試験の概要文 Bayer Yakuhin, Ltd. Page 1 of 薬物動態試験の概要文の目次 まとめ 分析法 血漿中 rfⅧ 濃度の測定 薬物動態データ

2.6.4 薬物動態試験の概要文 Bayer Yakuhin, Ltd. Page 1 of 薬物動態試験の概要文の目次 まとめ 分析法 血漿中 rfⅧ 濃度の測定 薬物動態データ Bayer Yakuhin, Ltd. Page 1 of 15 の目次 2.6.4.1 まとめ... 2 2.6.4.2 分析法... 3 2.6.4.2.1 血漿中 rfⅧ 濃度の測定... 3 2.6.4.2.2 薬物動態データの取り扱い... 4 2.6.4.3 吸収... 5 2.6.4.3.1 単回投与後の薬物動態... 5 2.6.4.3.1.1 ラット... 5 2.6.4.3.1.2

More information

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 朝日通雄 恒遠啓示 副査副査 瀧内比呂也谷川允彦 副査 勝岡洋治 主論文題名 Topotecan as a molecular targeting agent which blocks the Akt and VEGF cascade in platinum-resistant ovarian cancers ( 白金製剤耐性卵巣癌における

More information

第2章マウスを用いた動物モデルに関する研究

第2章マウスを用いた動物モデルに関する研究 . ホルムアルデヒドおよびトルエン吸入曝露によるマウスのくしゃみ様症状の定量 およびトルエン代謝物の測定 研究協力者 : 欅田尚樹 嵐谷奎一 ( 産業医科大学産業保健学部 ) (1) 研究要旨ホルムアルデヒド曝露により特異的にくしゃみの増加が観察されたが トルエン曝露でくしゃみの誘発はなかった トルエンの曝露指標として 尿中代謝産物である馬尿酸を測定した 曝露直後には高く翌日には正常レベルに戻っており

More information

中医協総 再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて 再生医療等製品の保険適用に係る取扱いについては 平成 26 年 11 月 5 日の中医協総会において 以下のとおり了承されたところ < 平成 26 年 11 月 5 日中医協総 -2-1( 抜粋 )> 1. 保険適

中医協総 再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて 再生医療等製品の保険適用に係る取扱いについては 平成 26 年 11 月 5 日の中医協総会において 以下のとおり了承されたところ < 平成 26 年 11 月 5 日中医協総 -2-1( 抜粋 )> 1. 保険適 中医協総 - 3 3 1. 3. 2 7 再生医療等製品の医療保険上の取扱いについて 再生医療等製品の保険適用に係る取扱いについては 平成 26 年 11 月 5 日の中医協総会において 以下のとおり了承されたところ < 平成 26 年 11 月 5 日中医協総 -2-1( 抜粋 )> 1. 保険適用に係る今後の対応について 再生医療等製品の保険適用に関する当面の間の対応 薬事法改正後に承認 ( 条件

More information

審議結果報告書 平成 30 年 1 1 月 2 0 日医薬 生活衛生局医薬品審査管理課 [ 販 売 名 ] セリンクロ錠 10mg [ 一 般 名 ] ナルメフェン塩酸塩水和物 [ 申請者名 ] 大塚製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 29 年 10 月 17 日 [ 審議結果 ] 平成 30

審議結果報告書 平成 30 年 1 1 月 2 0 日医薬 生活衛生局医薬品審査管理課 [ 販 売 名 ] セリンクロ錠 10mg [ 一 般 名 ] ナルメフェン塩酸塩水和物 [ 申請者名 ] 大塚製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 29 年 10 月 17 日 [ 審議結果 ] 平成 30 審議結果報告書 平成 30 年 1 1 月 2 0 日医薬 生活衛生局医薬品審査管理課 [ 販 売 名 ] セリンクロ錠 10mg [ 一 般 名 ] ナルメフェン塩酸塩水和物 [ 申請者名 ] 大塚製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 29 年 10 月 17 日 [ 審議結果 ] 平成 30 年 11 月 9 日に開催された医薬品第一部会において 本品目を承認して差し支えないとされ 薬事 食品衛生審議会薬事分科会に報告することとされた

More information

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) chorionic gonadotropin 連絡先 : 3479 2-2908 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 分析物 9186 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. Ver.2 4F090 HCGβ サブユニット (β-hcg) 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料

More information

臨床概要の目次 項目 - 頁 2.7. 臨床概要 p 生物薬剤学試験及び関連する分析法 p 背景及び概観 p 個々の試験結果の要約 p

臨床概要の目次 項目 - 頁 2.7. 臨床概要 p 生物薬剤学試験及び関連する分析法 p 背景及び概観 p 個々の試験結果の要約 p ベンリスタ点滴静注用 120mg ベンリスタ点滴静注用 400mg 製造販売承認申請書添付資料 第 2 部 ( モジュール 2)CTD の概要 ( サマリー ) 2.7. 臨床概要 グラクソ スミスクライン株式会社 Nov 25 2016 16:09:21 臨床概要の目次 項目 - 頁 2.7. 臨床概要... 2.7.1 - p.1 2.7.1. 生物薬剤学試験及び関連する分析法... 2.7.1

More information

Amino Acid Analysys_v2.pptx

Amino Acid Analysys_v2.pptx - α- α- ガスリー法とタンデムマス法の原理 ガスリー法 フェニルアラニンの場合 1 枯草菌のフェニルアラニン依存性菌株を培地で培養 2 乾燥濾紙血をパンチアウトしたディスクを培地上に静置 3 濃度既知のフェニルアラニンを含むディスクを対照として静置 4 濾紙血ディスク周囲の菌成長面積からの比例計算でフェニルアラニン含有濃度を判定 8

More information

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k 各位 2018 年 5 月 21 日 ヘムライブラ の 2 本の第 III 相国際共同治験の成績を世界血友病連盟 (WFH)2018 世界大会で発表 中外製薬株式会社 ( 本社 : 東京 代表取締役社長 CEO: 小坂達朗 ) は 血友病 A 治療薬ヘムライブラ [ 一般名 : エミシズマブ ( 遺伝子組換え )] について 第 III 相国際共同治験である HAVEN 3 試験 (NCT02847637)

More information

表 1. HPLC/MS/MS MRM パラメータ 表 2. GC/MS/MS MRM パラメータ 表 1 に HPLC/MS/MS 法による MRM パラメータを示します 1 化合物に対し 定量用のトランジション 確認用のトランジションとコーン電圧を設定しています 表 2 には GC/MS/MS

表 1. HPLC/MS/MS MRM パラメータ 表 2. GC/MS/MS MRM パラメータ 表 1 に HPLC/MS/MS 法による MRM パラメータを示します 1 化合物に対し 定量用のトランジション 確認用のトランジションとコーン電圧を設定しています 表 2 には GC/MS/MS ACQUITY UPLC TM /MS/MS と GC/MS/MS によるベビーフード中の残留農薬の分析 No. 720007 20001436J 概要 EU の Baby Food Directive 2003/13/EC 1) では ベビーフード中の使用が禁止されている残留農薬について明示しています その濃度が 0.003mg/kg を超えているのか あるいは 0.004-0.008mg/kg

More information

日本化学療法学会雑誌第54巻第S-1号

日本化学療法学会雑誌第54巻第S-1号 β β β Key words β β I HP- -CD CHR RHC R R R R CHR R R R R RHC R R R CHR R R R RHC CHR R H CH CH Fig.. Structuralformulaofhydroxypropyl-β -cyclodextrin(hp-β -CD). CH n H β β β β Table-. Dosageandadministration(Singleadministrationstudy)

More information

Cpk=36.5 μg/ml =0.99 meq/l Cav=27.9 μg/ml =0.75 meq/l Ctr=20.7 μg/ml = 0.56 meq/l 4) 躁病治療の有効血中濃度は 0.3~1.2mEq/L であるが この投与量で治療効果が得られるか? Li は 2 分子含まれているの

Cpk=36.5 μg/ml =0.99 meq/l Cav=27.9 μg/ml =0.75 meq/l Ctr=20.7 μg/ml = 0.56 meq/l 4) 躁病治療の有効血中濃度は 0.3~1.2mEq/L であるが この投与量で治療効果が得られるか? Li は 2 分子含まれているの 臨床薬理学の基礎 ( 薬物投与と血中濃度計算 ) 最初に 薬理学総論を一読してから この章をお読み下さい ここでは 実際の添付書類に記載されている薬物動態の各種パラメータや図を利用して 薬物を投与したときの血中濃度を推定する計算例を示す 治療薬は 単回投与よりも反復投与する場合が多いし また点滴により持続注入することが多いので これらを中心に述べる 自分で実際に計算をして確かめて欲しい 計算には Excel

More information

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果 審査報告書 平成 23 年 4 月 11 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりで ある 記 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年

More information

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案) 資料 1 C 型慢性肝疾患 ( ゲノタイプ 1 型 2 型 ) に対する治療フローチャート ダクラタスビル + アスナプレビル併用療法 ソホスブビル + リバビリン併用療法 ソホスブビル / レジパスビル併用療法 オムビタスビル / パリタプレビル / リトナビル併用療法 (± リバビリン ) エルバスビル + グラゾプレビル併用療法 ダクラタスビル / アスナプレビル / ベクラブビル 3 剤併用療法による抗ウイルス治療に当たっては

More information

Epilepsy2015

Epilepsy2015 Key Concepts 1. 患者個々の治療のゴールをできるだけ早く設定 てんかんの薬物治療 薬物治療学 小川竜一 か または他の抗てんかん薬へ切り替える 第一 選択薬とは異なる作用機序の薬物 3. 年齢や合併症 服薬コンプライアンスなどの基本 情報も抗てんかん薬の選択に影響 2. 抗てんかん薬の投与が中止できる患者も存在する 決定する必要がある 50%~70%は単剤で管理でき る 2 慢性の脳の病気

More information

TOC

TOC 目次 2.7.3 臨床的有効性の概要...1 2.7.3.1 背景及び概観...1 2.7.3.1.1 臨床的有効性評価試験のデザインの概観...2 2.7.3.1.2 個々の試験の方法...4 2.7.3.1.2.1 38602 試験 - 第 Ⅱ 相用量設定試験 ( ブリッジング対象試験 )...4 2.7.3.1.2.2 38649 試験 - 第 Ⅱ 相ブリッジング試験 ( 日本 )...5 2.7.3.1.2.3

More information

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ 再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 (junny@agbi.tsukuba.ac.jp TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖

More information

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 200

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 200 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 2003 年 1 月より全国で販売しており これまでに累計 350 万袋以上の販売実績がある 健康被害情報について お客様より健康食品相談室に申告があった内容を解析したところ

More information

1. 今回の変更に関する整理 効能 効果及び用法 用量 ( 添付文書より転載 ) 従来製剤 ( バイアル製剤 ) と製法変更製剤 ( シリンジ製剤 ) で変更はない 効能 効果 用法 容量 B 型肝炎の予防通常 0.5mL ずつ4 週間隔で2 回 更に 20~24 週を経過した後に1 回 0.5mL

1. 今回の変更に関する整理 効能 効果及び用法 用量 ( 添付文書より転載 ) 従来製剤 ( バイアル製剤 ) と製法変更製剤 ( シリンジ製剤 ) で変更はない 効能 効果 用法 容量 B 型肝炎の予防通常 0.5mL ずつ4 週間隔で2 回 更に 20~24 週を経過した後に1 回 0.5mL 資料 6 MSD 社の製造する B 型肝炎単抗原ワクチンについて 経緯 1986 年米国メルク社製 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) が米国で承認 1988 年 MSD 社製 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) が日本で承認 2000 年欧州で HEXAVAC( ジフテリア 破傷風 百日咳 B 型肝炎 不活化ポリオ Hib 感染症を予防する 6 種混合ワクチン ) 承認 2001 年欧州で HEXAVAC

More information

Microsoft PowerPoint 説明資料(きのこを活用してGABA富化素材を作る)林産試験場

Microsoft PowerPoint 説明資料(きのこを活用してGABA富化素材を作る)林産試験場 きのこを活用して GABA 富化素材を作る 説明内容 はじめに きのこと GABA のこと 本技術の開発と技術内容 GABA に着目した理由 きのこのGABA 生産能素材の機能性評価素材生産プロセスの効率化 本技術の活用 素材の多様化 用途企業等への期待 課題 展開 施設栽培により生産されているきのこ GABA( ギャバ ) の機能性 血圧上昇抑制精神安定成長ホルモン分泌促進その他記憶学習促進体重低減血中の中性脂肪低減

More information

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として 第 2 部 CTD の概要 一般名 : エソメプラゾールマグネシウム水和物 版番号 : 2.2 緒言 ネキシウム カプセル ネキシウム 懸濁用顆粒分包 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体

More information

メノエイドコンビパッチ

メノエイドコンビパッチ 2.7 略号一覧表 略号省略しない形 ( 英語表記 ) 省略しない形 ( 日本語表記 ) Al-P Alkaline Phosphatase アルカリホスファターゼ ANCOVA Analysis of Covariance 共分散分析 AUC Area under Time Curve 血中濃度 - 時間曲線下面積 AUC SS AUC at Steady State 定常状態時の AUC BMI

More information

2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 Bayer Yakuhin, Ltd. Page 2 of 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 背景及び概観 SH L562BB(1.0mmol/mL のガドブトロールを有効成分とする製剤 以下 本剤とする ) は静注用製

2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 Bayer Yakuhin, Ltd. Page 2 of 生物薬剤学及び関連する分析法の概要 背景及び概観 SH L562BB(1.0mmol/mL のガドブトロールを有効成分とする製剤 以下 本剤とする ) は静注用製 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 Bayer Yakuhin, Ltd. Page 1 of 5 2.7.1 生物薬剤学及び関連する分析法の目次 2.7.1.1 背景及び概観... 2 2.7.1.1.1 製剤開発... 2 2.7.1.1.2 分析法の概観... 3 2.7.1.2 個々の試験結果の要約... 3 2.7.1.3 全試験を通しての結果の比較と解析... 3 2.7.1.4

More information