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1 1/7 < 抄読文献 > Relating anatomy to function in Alzheimer s disease Neuropsychological profiles predict regional neuropathology 5 years later S.M.Kanne, MA; D.A.Balota, PhD; M.Storandt, PhD; D.W.McKeel, Jr., MD; and J.C.Morris, MD Neurology.1998; 50: 評価 :B+ 前回の抄読文献が全体的に理解しづらいものであり 先行研究を参考にすれば更なる理解が深まるのではないかと判断し 1998 年と古い文献であるが この文献を今回の対象文献とした 内容は前回の文献に先行する探索的因子分析であったものの 不明点であった精神鑑定テストの詳細な記述がなく どのような手順で多数の項目に渡るテストを実施したのかは判断できない さらに解剖学的に研究できた対象が 41 名と十分ではなく 最初の精神鑑定から死亡までの期間が 5.1 年と短い傾向が見られる また これら 41 名の死因や死亡した年齢等の記述もないため 結果の解釈にはさまざまな要因の影響が考えられる さらに対象者の具体像が分かりづらく 年齢層にもばらつきが見られることが 結果的に相関が見られなかった原因となっている可能性も考えられる 結果の中に考察的な内容が含まれていることも 論文の構成としてふさわしくないと考えた しかし 当時の研究としては解剖病理学を実施するとことは画期的なことであり この研究結果が限界であると想定できたため 今回の評価は B+ とした Article abstract 因子分析による精神鑑定の結果に従って 認知症でないコントロール対象者 (261 名 ) と DAT(dementia with Alzheimer type) の患者 (407 名 ) の神経心理学的側面を評価する DAT 疑いと軽度 DAT の患者群での因子分析の結果は 精神を司る前頭に関する因子 言語記憶を司る側頭に関する因子 空間視覚を司る頭頂に関する因子から得られた 参加者の 41 名が神経心理学テスト後平均 5.1 年後に解剖を行っており その結果 神経原繊維のもつれ 全老人斑 そして前頭 側頭 頭頂の 3 つの領域から有核老人斑を採取した 相関関係の結果から 老人斑の相対負荷が 3 つの精神鑑定の因子と関係していることが分かった これらの結果より 神経心理学的測定によって分かる特定の働きと 大脳皮質で起こる神経病理学的病変の間に関係があることが分かった INTRODUCTION 大脳皮質の特定の部位に起こる病変がどのように AD 特有の機能的低下と関係しているのか説明付ける AD の病理的証拠が見つかっていない かつては 一般的な認知機能の低下は 病変の部位と低下した働き ( たとえば 大脳皮質の老人斑の数と MMSE の値 ) の間に明確な関係はなく 病理的な過程と関係あると考えられていた 最近の研究では 特定の神経病変は 病理学的に AD であると証明された個人において 特定の機能低下と関係しているかどうかを明確にする試みが行われている Washington University の ADRC(the Alzheimer research center) にて 16 年以上に渡って集めた膨大な精神鑑定試験の結果を因子分析することで DAT(dementia of the Alzheimer type) の患者間で 認知機能の違いを明確化することが出来た 精神鑑定の平均 5.1 年後に解剖を行って認知症であると診断された患者が さまざまな大脳皮質領域において 大脳の働きに関する因子得点と神経病理学的負荷に関係性があることが分かった 1

2 2/7 METHODS Participants: 今回の研究の参加者 668 名は 1979 年から 1996 年までの ADRC の縦断研究に参加した 年齢は 47.5 歳から 歳 (mean±sd,74.6±9.3) で 認知症でないコントロール群のお年寄り 261 名と DAT である対象者 407 名が参加した 全ての参加者は 死亡 拒絶 セントルイスからの引っ越しによって研究不可となるような理由以外では一定間隔で評価を実施された 他の DAT 参加者は一連の評価を全てのテストで完璧にこなすことが出来ないことや 練習効果 ( テストを繰り返すことで慣れが生じ 得点が上がること ) を除外するという目的で Ⅰ 回目の評価時のみ考慮に入れている 261 名のコントロール群の対象者は認知症であるという証拠が見られず 認知症を引き起こす可能性がある障害もみられない者 407 名の DAT 患者の診断は McKhann 他によって言われている AD の可能性が高いと思われる者と同等である という正当な臨床基準に従って行われた Mckhann のアルツハイマー病の診断基準 (1984) による 可能性のあるアルツハイマー病以下に述べる兆候がある場合は アルツハイマー病の可能性がある と診断できる 非定型の特徴がある場合 全身的な病気がある場合 ( 認知症の原因でないと考えられる ) 進行性の認知能力の欠損だけがある場合 可能性の高いアルツハイマー病この診断には 下記に述べる基準が含まれる 認知症に罹っている 認知能力においては少なくとも 2 種類の欠損ある 進行性悪化 意識の曇りがない 年齢が 歳に入る 全身的欠陥がない 診断結果は下記に述べる症状によって確認される 個々の認知機能の進行性悪化 日常生活における活動の低下 家族歴に認知症がある 腰椎穿刺結果が正常 脳波が異常 CT で確認出来る萎縮 ( あるいは萎縮の進行 ) 診断と両立しうる ( 引用 : アルツハイマーや他の認知症を伴う高齢知的障害者のアセスメントの指針 植田章 社会福祉学部論集 第 2 号 (2006 年 3 月 ) AD は 解剖の結果より神経病理学的に 97%DAT であると認められた者 認知症が確定でない者 認知症を引き起こすかもしれない他の障害 ( 例えば パーキンソン病 脳障害など ) のある者 うつ病が陽性 疑陽性である者 DAT が進行している者は除外した Clinical assessment: 経験豊かな医師が参加者と傍系の親族 ( 通常は配偶者や息子 娘 ) に半構成されたインタビューを実施 臨床プロトコル ( 実施要項 ) には参加者のいくつかの短い認知スケールや 一般的なフィジカルや神経学的試験が含まれた 医師は参加者や親族のインタビューから認知症の有無を決定した 認知症であった場合 ワシントン大学の CDR に従って重症度 (CDR 0;261 名は兆候無し 2

3 CDR 0.5;183 名は認知症疑い CDR 1;224 名は軽度認知症 ) を評価した CDR の評価は独立して実施された精神鑑定の結果とは関係なく行われた 3/7 Psychometric assessment: 最近の分析で ある特定の脳の解剖学的領域の働きによって機能していると言われている 多数の認知機能を調査する精神鑑定を実施した 特定の脳の領域は 大脳皮質の前頭 側頭中央 上 / 中側頭 頭頂部である 表 1 は精神鑑定テストとそれらに関連する大脳皮質の部位をグルーピングした表であり その論理を指示している人物も明記している 上部 中部側頭の働き ( 言語関係 ) をサンプリングするテストとして (WAIS を用いた ) Information と Boston Naming Test がある これらのテストが特定の領域に限定されているという証拠はほとんどないが それらは両方とも伝統的に左側頭部と関連があるといわれている言語機能のテストである The Logical Memory と Associate Learning は第 2 記憶を測定するテストであり おそらく海馬のような側頭中央に存在する物質と関係がある 頭頂部の働き ( 空間視覚 ) を評価する測定はベントンの Copy テスト Form D WAIS の Block Design テストで実施 WAIS の Digit Symbol テストは一般的な記憶のスピードなどを測定するテストであるが このテストが頭頂でも判断されていることは証拠が上がっている 前頭部の働き ( 注意や精神コントロール ) のテストとして使われるテストは Mental Control と WMS の Digit Span Forward Trailmaking A Word Fluency for S and P である 全てのテストは 対象者の診断や CDR スコアは知らされていない精神鑑定士が実施し テストマニュアルに従って点数付けする Factor analyses: コントロール群 認知症 認知症疑い 軽度認知症グループの精神鑑定データの因子分析は テストの結果間で関連パターンがあるかどうかを決めるために別々に行い サンプルサイズが大きいので 因子分析の結果が交差検定出来るようにそれぞれのグループはランダムに半分に分けた 交差検定 (Cross-validation) とは 統計学において標本データを分割し その一部をまず解析して 残る部分を最初の解析の仮説検定に用いる手法 ( 交差検定 ) バリマックス回転での主成分分析は 6 つのグループで別々に行った バリマックス回転とは探索的因子分析を実施すると 複数組の解が検出される そのうち最も解に近いとされる解の組の初期解を決定し そこから主軸の回転を行って適切な解を決定する その回転法は直交回転と斜交回転に分けられ 前者のことをバリマックス回転と呼ぶ 基本は探索的因子分析で用いるものであるが 主成分分析の結果を探索的因子分析の結果と類似させ比較するために 因子分析で用いることもある ( 参考 : 多変量データ解析論 足立浩平 ナカニシヤ出版 ) 因子分析の結果は 1.0 以上の固有値を持つ因子を有効とする Kaiser guttman 方式を使用 もっとも重要視する結果は ランダム化し半分に分割して行った交差検定の結果とする Postmortem assessment: 縦断研究中に亡くなった 41 人の参加者が死後研究された 最初の精神鑑定から死後の神経病理評価までの平均期間は 5.1 年 (median 4.5;range,0.2 to 11.9) であった 脳全体 または半分を最低 2 週間中性の 10% ホルマリン漬けにし 冠状面を 1cm ごとに切 3

4 4/7 断した 細胞は着色後の前頭の真ん中 上部 側頭の真ん中 頭頂下部の新皮質から取った 海馬中の海馬足 外側膝状体 嗅内皮質 そして海馬の CA1 領域からも採取した これらの採取物質はヘマトリキシリン エオシン シオフラビン S mbt hmbp で染色した 神経内と細胞外の神経原繊維のほころび (NFTs) 有核老人斑 (CSPs) 有核老人斑と無核老人斑の合計で表す全老人斑 (TSPs) を評価するために 6 マイクロメーターの厚みのパラフィン染めされた脳の切断面を mbt と hmbp で染色する 死後病理評価の信頼性を評価するため 代表的なサンプル ( 解剖を行った 110 のケースのうち 25 ケース ) が選ばれ 1 人の神経病理学者が脳の病変部位と染色タイプ以外の全ての情報を知らされずに繰り返し評価した AD は Khachaturian によって報告された基準に従って診断された Khachaturian 基準これらの基準は 年相応の老人斑の密度を使用 たとえば 75 歳の老人の老人斑の 15mm 2 における密度の調査は AD の診断には必要であり 密度が低い場合は おそらくない DAT 可能性が高いと診断される アルツハイマー病 (Alzheimer's disease, 以下 AD ) の発生機序 AD は認知症を主な症状とする脳の病気で 老年期に好発する その発病機序はまだ完全に解明されてはいないが 脳に老人斑が出来ることが最も重要な出来事であると考えられている その理由は 1) 老人斑は AD に特異的で 他の病気には見られない ( 但し 正常の老人にも見られることがあるが その程度は軽い ) 2)AD の脳の変化で最も早期に現れる 3)AD を若年で発症する家族性アルツハイマー病の原因遺伝子として発見されたアミロイド前駆体蛋白 ( 以下 APP ) やプレセニリン 1 プレセニリン 2 などの遺伝子変異は老人斑の形成を促進する また 40 代で脳の AD 変化を来すダウン症では 21 番染色体のトリソミー ( 染色体は通常 2 本ずつのペアであるが ダウン症では 21 番染色体が 3 本ある ) によって 21 番染色体上にある APP が過剰に発現し その結果老人斑の形成を促進すると考えられること などである ( 引用 : Correlative analyses: 相関解析は素点と相対得点の両方使用する それぞれの DAT サンプルの因子得点はそれぞれ 2 つに分けたサンプルの両方の因子得点を合体させて計算した それぞれの因子得点に対する相対得点や病変型 (CSPs,TSPs,NFTs) は 包括的に見た精神鑑定結果と神経病理学の結果における個人間の違いを調整するために算出された 相対スコアは素因子点または領域別の神経病理学的値を 全ての因子得点または領域で割った値を算出した 具体的に言うと それぞれの個人の頭頂部の精神鑑定の相対得点は 頭頂部の因子得点を頭頂 側頭 前頭の因子得点の合計で割った値である 神経病理学の相対得点は 精神鑑定の相対得点の同じように算出される たとえば 頭頂部の老人斑の平均は 5 mm 2 前頭は 10 mm 2 上部 中側頭 (Mid) は 15 mm 2 海馬の CA1 は 5 mm 2 嗅覚皮質 (EC) が 5 mm 2 ならば 全部の老人斑の平均の合計は 40 mm 2 である そのため 頭頂部の相対スコアは 5/40 で 前頭部の相対スコアは 10/40 で 0.25 となる Results Factor analyses of psychometoric measures: < 非認知症コントロール群 > コントロール群の第一因子において 2 つに分割した 1 方のグループの寄与率 ( 因子の分散の総分散に対する割合 ) は 37% 他方のサンプル群では 41% を表した 4

5 5/7 因子と観察変数の相関を見るために 主成分分析の結果を 3 つの因子において バリマックス回転を実施した バリマックス回転の特性 因子負荷量が 因子と観察変数の相関係数に一致する 因子負担量の 2 乗 = 共通性 ( 参考 : 多変量データ解析論 足立浩平 ナカニシヤ出版 ) 結果が表 3 に示すように 精神鑑定テストは 3 つの因子において 2 つの分割したサンプル間で 同じような傾向は見られていない ( たとえば fator1 においては sample1 では Logical Memory や Associate Learning では相関が見られるが Sample2 では見られない など ) 同様に 因子数を 2 因子や 4 因子にして回転を行ったが どちらも同じ失敗が起こった さらに 表 3 で示されているように 表 1 での分類のような 認知機能の働きのグルーピングは出来なかった < 認知症疑いの患者群 > 非認知症であるコントロール群の結果とは対照的に 認知症疑いの対象者には 3 つの因子において特徴的な結果が出た これらの因子において Sample1 の合計寄与率は 64% Sample2 では 67% さらに 表 4 で示すように 3 つの因子は予測したパターン すなわち 側頭部のテストグループ (Information,Boston Copy,LoggicalMemory,Associate Learning) と頭頂部テストグループ (Benton Copy,Trailmaking A,Block Design,Digit Symbol) 前頭部テストグループ (Digit Span Forward,Word Fluency,Mental Control) に明確に分類出来た 言語的働きであると推測されるタスクに関しては 記憶に関係する働きであると推測されるタスクと関係があると考えて 無理はないと思われる 脳の前頭領域の単純な注意力の測定法としても用いられる Trailmaking A は 頭頂部のテストグループと関係性がある このタスクを実行するために必要な空間認識能力は 他の空間認識能力を必要とするタスクとは別にグループ分けされる可能性が高い 頭頂部の働きの測定法としてグループ分けされた Digit Symbol は 過去のイメージに基づいたテストであると考えられる このタスクは適切なシンボルを見分けて模写をするテストであり かなりの空間に関する能力を必要とする 表 4 が示すように 結果は 2 つのサンプル間でかなり似たものとなっている < 軽度認知症患者群 > 3 つの因子において Sample1 の累積寄与率は 70% 2 は 69% 軽度 DAT グループでは 2 つのサンプル間でほぼ同様の結果が見られた パターンは認知症疑いのときと同様に 3 つのグループ分けでかなり一貫した結果が出たが 1 つ例外として Associate Learning は前頭部と頭頂部のサンプル 1 で関係性が現れた 少なくとも数名の軽度認知症患者において 病気の進行に伴った記憶力の低下によって 側頭中央部によるテスト結果よりも前頭部の結果に影響を与えている可能性がある Neuropathology and correlation with factor scores: < 神経病理学的結果と大脳皮質の部位の関係 > 大脳皮質のそれぞれのエリアに NSTs TSPs CSPs の全体的な平均がいくらかを表 5 に掲載 発見することが出来る初期認知症である患者では 前頭領域において高密度の老人斑が見られるという先行研究がある 今回の研究でも 41 人の DAT 患者において前頭領域で高密度の老人斑は発見され 海 5

6 6/7 馬での NFT の高密度も発見された 実際の神経病理学的評価と因子得点の相関は CSPs においては から 0.29 であり 全老人斑においては から 0.28 の間 NFTs においては から 0.26 の間であり 統計学的に有意な関係性は見られなかった 今回測定した 3 つの因子間では すべての因子得点で意味のある相関は見られなかった 今回使用したデータは 対象者個人の全体的な認知力の状態を考慮せず 病理で得たデータをそのまま使用したことが間違いであったかもしれない 同じ DAT グループ内の対象者であっても 神経病理学的評価と因子得点において 個人間でかなりのばらつきが見られた そのような個人間のばらつきが病理結果と大脳皮質領域の関係性を見えなくしている可能性がある たとえば 病気になる以前の記憶力や認知力のレベルがかなり高いレベルであった場合 この患者は側頭部や頭頂部の測定テスト両方の一般的なテスト結果以上の結果を出すかもしれない そのため 全 3 つの大脳皮質の領域に渡った全体的な認知力を考慮した上でのテストならば 認知機能と神経病理学的な値の関係性をもっと正確に見つけることが出来たかもしれない < 神経病理学データの相対因子得点と精神鑑定の相対因子得点の相関 > NFTs: 神経病理学的な測定では NFT の相対得点と相対因子得点で重要な相関は見られなかった TSPs: TSP の密度は核老人斑と非核老人斑両方含んだ数を表し NFT と同様相関は見られなかった CSPs: CSP は他の 2 つの結果とは大きく異なり 大脳皮質の 3 つの領域と関連があると予測された CSP と大脳皮質のある特定の領域で相関が現れた さらに特徴的に 嗅覚皮質 (EC) における CSP の相対負荷が高ければ高いほど大脳皮質の側頭部を使用するテストの相対得点が低くなり 頭頂部の CSP の相対負荷が高ければ高いほど頭頂部を使用するテストの相対得点が低下し 前頭部における CSP の相対負荷が高いほど 前頭を使用するテストの相対得点が低いことが現れている DISCUSSION DAT 患者はある特定の大脳皮質の領域と関連して機能的に低下が見られることが分かった 調査した領域は 前頭部 側頭部 頭頂部で それぞれの働きは 主たる精神コントロール 空間視覚 言語記憶を司るものである それゆえ 少なくとも有核老人斑に関しては 精神鑑定の結果と大脳皮質の領域の関係に関して最初に述べた予想は正しいものであった その予想通りのパターンが現れたのは CSPs のデータであったことに気づいたことが大切であった もちろん 脳の特定の領域での CSPs の病理と 平均 5.1 年以上前に測定したそれらの領域を使用する能力の低下との関係が CSPs が実際にその領域の機能不全を引き起こしていると必ずしも表しているわけではない CSPs は 実際に精神鑑定テストを実施したときよりももっと以前に出来たものかもしれない 数名の研究者に言わせれば 老人斑はまずは未熟な蔓延期から 神経を巻き込む段階へ そして最後に有核の成熟期へと成長する この老人斑の進化の過程が正しければ 精神鑑定が行われたときにはある特定の大脳皮質領域に未熟な老人斑が蔓延しており 解剖が行われる 5 年後にはそれと全く同じ部位に成熟した有核老人斑が出来ているかもしれない 初期症状出現時である AD 患者は大脳皮質に老人斑が蔓延しているという見解は これらの考えと相容れるものである 6

7 7/7 今回の研究結果はこの可能性を裏付けているにも関わらず この重要な仮説に関してはさらなる明確なエビデンスが必要である 認知症でないコントロール群の対象者に対して精神鑑定テストを行ったら 全てのテストで同じような結果が現れた コントロール群の対象者がこれらのテストのどれかの能力に欠けているなら 他のテストも同様に低いテスト結果を示す可能性が高い 逆に これらのテストでいい結果がでるならば 他のテストでもいい結果が出るかもしれない コントロール群とは対照的に 同じテスト群を実施した DAT 患者の結果は異なっている 初期の DAT である患者がこれらのテストで低い結果を出した場合 彼らは全てのテストで同じような結果を出す訳ではなく 脳の解剖学的に同じ領域によって司られている働きを要するテストにのみ結果が低くなる可能性が高い この結果は AD は 共通の認知能力を必要とする精神鑑定テストでは かなり限られた領域に影響して結果が出ている可能性があることを暗示している 最近行われている様々な研究結果によって 神経病理学的因子とその働きの測定の間の関係性を表す証拠を発見することは難しくなった まず 精神鑑定テストから死亡までの間に平均 5.1 年が経過したこと 認知症や神経病理における負荷は テスト時よりも死亡時の方がかなり深刻で広範囲に広がっていた 第 2 に 分析する全てのテスト結果が 採取した大脳皮質の特定部位のサンプルと同じ部位の脳の働きによって結果が出ていると考えることは現実的ではない たとえば 1 つの試験が 前頭部の 試験であるが サンプルされた前頭部の大脳皮質の部位は特にその試験の結果に関与していないかもしれない 第 3 に 神経心理学試験を行うにあたって 既に精神鑑定テストとして広く使用されているテストを無理に使用し その分野における最近のさらなる進歩 ( 新たなテスト法など ) を考慮に入れなかった 第 4 に AD の認知力低下に関係する他の観察物質 たとえば精神鑑定の結果と高い関係性を示すかもしれないシナプスの減少や細胞消失などについて 調査しなかった 要するに 精神鑑定で良い結果を出すためにはさまざまな脳の働きが重要であろうと考えることは 大脳皮質の領域への何らかのダメージが脳に重要な欠陥をもたらすことだけが認知機能の低下をもたらす原因ではない ということを示している 7

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