アントレプレナーには どんな力が求められると思いますか?? 1
アントレプレナーの事業創造プロセスの全体像 事業を創造するために 取り組みたいテーマの設定 仮説の構築と検証 さらに最終的に関係者に働きかけ 実行する方法を身に付けなければいけない 取組みたいテーマの設定 仮説構築 仮説検証 伝える 実行 拡げる 絞る 掘る ドキュメンテーション プレゼンテーション ファシリテ ション 2
アントレプレナーの事業創造プロセスの全体像 事業を創造するために 取り組みたいテーマの設定 仮説の構築と検証 さらに最終的に関係者に働きかけ 実行する方法を身に付けなければいけない 取組みたいテーマの設定 仮説構築 仮説検証 伝える & 実行 拡げる 絞る 掘る ドキュメンテーション プレゼンテーション ファシリテ ション 3
問題解決には 仮説思考 が必須である n 仮説思考を身につけることで 問題解決 で迷子にならず 効率よく 答え を導き出せる 仮説思考とは何か 仮説とは 課題 に対する仮の 答え であり 関連する事実により その正しさを検証することで 答え (= 問題解決 ) になる 検証した結果 答え として正しくないことが分かった場合 新しい仮の 答え を設定して検証を繰り返すことで精度を高めていく 仮説思考がないと... いろいろなことを当たりをつけずに無鉄砲に調べてしまい 答え を絞り込むことが非効率になる 情報収集が目的化し 情報収集に膨大な手間と時間がかかってしまい 答え を出すことが困難になる 4 4
説 ) 仮説思考の考え方 n 先に 仮説 を立てて その検証のために情報収集を行うというスタンスが 答え を導くために必要となる 仮説思考の施策検討のアプローチ A 仮説を立てる B 仮 ( 施策 Z C 仮説を立てる どんなことがありえそうかを まずは考えてみる ファクトを収集 必要なファクトを収集 分析する ファクトを収集 ファクトから仮説を検証 ファクトから仮説を検証 集まったファクトから本当に仮説は正しいのかを検証 まず どうするべきかの解を出す ファクト 1 ファクト 2 ファクト 3 ファクト 4 Z がよさそうだが事実はどうか 検証したところ やはり Z がよいというのが意思決定 5
仮説構築のベースには 3 つの基本技がある 仮説構築の 3 つの基本技 仮説構築 常にその段階での仮説を持って考える 具体的なアクションにつながるレベルまで掘り下げて考える b ロジックツリー MECE に保ちつつ 仮説思考により 広がりと深さを検討 体系的に整理 現状を理解し 事象を構造化 (What 分解 ) 問題に対する原因を分析 (Why 分解 ) 課題を設定し 解決策を定義 (How 分解 ) a MECE 分類して考える モレなくダブりなく整理する C フレームワーク活用 既に確立している枠組みを利用して考える 6 6
仮説構築のベースには 3 つの基本技がある 仮説構築の 3 つの基本技 仮説構築 常にその段階での仮説を持って考える 具体的なアクションにつながるレベルまで掘り下げて考える b ロジックツリー MECE に保ちつつ 仮説思考により 広がりと深さを検討 体系的に整理 現状を理解し 事象を構造化 (What 分解 ) 問題に対する原因を分析 (Why 分解 ) 課題を設定し 解決策を定義 (How 分解 ) a MECE 分類して考える モレなくダブりなく整理する C フレームワーク活用 既に確立している枠組みを利用して考える 7 7
論理性を担保するためには MECE( ミーシー ) を基に考える必要がある a MECE MECE = Mutually Exclusive Collectively Exhaustive ( モレがなく かつダブりもない状態 ) モレがある例 ダブりがある例 自家用車 学生 移動手段 電車 女性の顧客 主婦 飛行機 社会人 バス 8
MECE な思考になっていないと 真因の探求が浅くなる上に 周囲を説得する力が弱くなる a MECE MECE を心がけていない考え方の例 部下 A 営業成績が上がらないのは 営業マンの人事制度が悪いからだと思います 経営者 B ふむ 確かにそれもありそうだが 商品ラインや価格 流通チャネル等が市場のニーズと合わなくなっているということはないのか? 部下 A... 9
仮説構築のベースには 3 つの基本技がある 仮説構築の 3 つの基本技 仮説構築 常にその段階での仮説を持って考える 具体的なアクションにつながるレベルまで掘り下げて考える b ロジックツリー MECE に保ちつつ 仮説思考により 広がりと深さを検討 体系的に整理 現状を理解し 事象を構造化 (What 分解 ) 問題に対する原因を分析 (Why 分解 ) 課題を設定し 解決策を定義 (How 分解 ) a MECE 分類して考える モレなくダブりなく整理する C フレームワーク活用 既に確立している枠組みを利用して考える 10 10
MECE を極力心掛ける c ロジックツリー ( 1 MECE ) ロジックツリーのイメージ MECE に分解 要因 A MECE に分解 要因 A-1 要因 A-2 問題 要因 B 要因 B-1 要因 B-2 要因 C 要因 C-1 要因 C-2 11
第 1 段階の切り口は特に重要である c ロジックツリー ( 2 ゴールデン カット ) ゴールデン カットの悪い例 良い例 ( イメージ ) 悪い例 : メッセージが出ていない 良い例 : 正しくメッセージを出せている 交通事故が増加 東日本での事故の増加 西日本での事故の増加 増加傾向 増加傾向 交通事故が増加 18~40 歳の事故の増加 41~65 歳の事故の増加 高齢者の事故の増加 減少傾向 ほぼ横ばい 急増 どちらの事故も同様に増加しているため 真因に関する示唆がない 高齢者の事故が増加していることが判明 もみじマーク の義務化等の対策を講じることができる 12
ツリー練習の際のチェック観点 c ロジックツリー チェックの観点 他人によるチェック 独りよがりな 勝手論理 や 思い込み になっていないか 思考回路の異なる人でも 納得できるか 全く違う視点からの論理構成は可能か 2~3 種のツリーを作って比較 有用な切り口の活用 MECE か ( 抜け漏れや重なりがないか ) どのツリーが 最も効率的に クリエイティブな答えに近づくか どの 軸 を最初 2 番目に持ってくると 効率的か 戦略的意味合いが明確になるか インパクトを分解するとどうなるか 質 量 効果 効率 カバレッジ 勝率 時系列で考えるとどうなるか 短期 中期 長期 過去 現在 未来 13 13
演習 五島市の課題や課題解決のアイデアを考えてみましょう 1 皆さんが考える五島市の課題の原因を WHY 分解で深掘って考えてみましょう 2 皆さんが考える五島市の課題解決につながる事業アイデアを How 分解で洗い出してみましょう 14
仮説構築のベースには 3 つの基本技がある 仮説構築の 3 つの基本技 仮説構築 常にその段階での仮説を持って考える 具体的なアクションにつながるレベルまで掘り下げて考える b ロジックツリー MECE に保ちつつ 仮説思考により 広がりと深さを検討 体系的に整理 現状を理解し 事象を構造化 (What 分解 ) 問題に対する原因を分析 (Why 分解 ) 課題を設定し 解決策を定義 (How 分解 ) a MECE 分類して考える モレなくダブりなく整理する C フレームワーク活用 既に確立している枠組みを利用して考える 15 15
ビジネスでよく用いられる実践的なフレームワークも MECE な論理展開から生まれた b フレームワーク ( すでに確立した枠組みを使って考える ) フレームワークの例 事業環境の 3C 分析 マーケティングの 4P 分析 バリューチェーン 製品 (Product) 事業環境 市場 (Customer) 競合 (Competitor) 自社 (Company) マーケティング 価格 (Price) チャネル (Place) R & D 調達 生産 マーケティング 物流 販売 アフターサービス 販促 (Promotion) 16
今回使ってもらいたいフレームワーク = ビジネスモデルキャンパス 45カ国 470 人のイノベーターによるビジネスモデルのイノベーション実践ガイド!! 3Mやエリクソン デロイトといった一流の企業やコンサルタントが採用しているビジネスモデルの概念は 実践的かつ革新的なテクニックで形作られています 時代遅れの既成概念を捨て去り 価値創成の新しいモデルを掲げた本書は さまざまな組織のマーケターや開発担当者 コンサルタント 起業家 リーダーにとって読み応えのある1 冊となっています ビジネスモデルを9つの要素に分解することで より深いレベルで顧客 販売チャネル パートナー 収入の流れ 原価構造 などが理解できます さらに最も一般的なパターンも豊富な事例をもとに詳しく解説しています [ ビジネスモデルの理解 ] [ 設計 ] [ 実行 ] を系統的に学ぶことができる本書は いわばイノベーションを起す為の 革新的かつ斬新な ビジネスモデル発生装置 です 17
演習 まずは皆さんと一緒に事業を行う企業家の事業をこのフレームで整理してみましょう! そこからの派生でアイデアを膨らませていきましょう!