3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 将来の目標がはっきりしている ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 小 4~6 生で 5 割強 中学生で 4 割台に低下し 高 3 生で 6 割になる 夢見る小学生と

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報道関係各位 2018 年 5 月 31 日 東京大学社会科学研究所所長佐藤岩夫株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 結果速報 勉強や目標が 自己肯定感 に影響 - 保護

小学生の英語学習に関する調査

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

Water Sunshine

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

調査概要2 2 調査テーマ 調査方法 調査時期 調査地域 対象 ❶ 回答者 483 名のうち 300 名 (62.1%) が 4 月か らの進路を に進学 ( 医学 歯学など六 年制課程や海外の大学を含む ) と回答しており 公的統計と比べて大学進学率が高い そのため 全体データの掲載は最小限にとど

❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

調査結果からみえてきたこと 2017 年の出生数は 1899 年の統計開始以降 最も少ない 94.6 万人になりました 急速な少子化の進行は 日本の人口構造に変化を与え 労働力不足や社会保障の在り方など さまざまな面に課題をもたらします こうした社会環境の中にあって 0~1 歳児を育てている母親の

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

表紙(A4)

睡眠調査(概要)

調査結果からの考察 幼稚園や保育園から小 1 の接続期は 幼児期から児童期に入り 学習生活が始まる重要な時期です なかでも 年長児期に 生活習慣 や 学びに向かう力 の がんばる力 文字 数 思考 の 言葉 が身についている子どもほど 小 1 で 自ら進んで学ぶ 傾向にあることがわかりました 年長児

家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

報道関係各位

3. 学びに向かう力 や 生活習慣 などの自立にかかわる力の育成を子育てにおいて重視する傾向も各国共通しており どの国でも 8~9 割の母親が 力を入れている と回答 4. 母親の 寄り添い型養育態度 が いずれの国でも 好奇心 や がんばる力 の発達に関連しています 好奇心 や がんばる力 を育て

結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会

スライド 1

家庭における教育

高校生の心と体~報告書.indd

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

この章のポイント 良好な人間関係を志向し 学びに向かいにくい高校生が増加 Benesse 教育研究開発センター VIEW21 編集長 小泉和義 学習への意識は2 極化が進む高校生の平日の学習時間は 1990 年から 2006 年にかけて 全体的に減少している そのなかでとくに着目したい点は 偏差値

<4D F736F F D208E7182C782E082CC90B68A888EC091D492B28DB870302D70362E646F63>

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

調査結果概要

に 子どもの意欲を尊重する という態度を保護者が取ることで の 学びに向かう力 を育て さらにそれが基本になって 文字 数 思考 を育てるという結果がみられた 4 に保護者が子どもの 思考を促す 態度を取ることが 子どもの 学びに向かう力 や 文字 数 思考 の育ちにおいて大事な役割を果たしているこ

子ども生活実態調査 札幌たのしい授業 研究サークル用 抜きレポート丸山秀一仮説実験授業研究会 北海道 このほどベネッセが 2009 年に実施した 子ども生活実態基本調査 の結果を公表しました これは小学 4 年生から高校 2 年生の約 1.5 万人を対象とした調査で, 前回は 2

勉強のときも デバイス片手に が普通に 5. の 4 割が 勉強中にもメールやチャット 友だちへの質問に使う割合も 5 割近くいる メールやチャット (LINE など ) を書きながら ( 返事を出す場合も含む ) 勉強することがある比率は で 24.3% で 37.5% 一定の割合の中高生が 勉強

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Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

第4章妊娠期から育児期の父親の子育て 45

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

man2

◎公表用資料

1 家庭生活について 朝食及び就寝時刻 早寝早起き朝ごはん の生活リズムが向上している ( 対象 : 青少年 ) 朝食を食べている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.2 今回 (H27) 経年 1.7 前回 (H22)

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< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

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2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

Microsoft Word - 表紙・目次.doc

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

1

小 中 高校生のケータイ インターネット等の利用に係る実態調査について 1 目 的スマートフォンなど新しい情報機器の普及やコミュニティサイトの急速な利用拡大等に より 子どもたちの犯罪につながる行為や基本的生活習慣の乱れが憂慮されていることか ら ケータイ インターネットに係る子どもたちの実態調査を

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

調査結果からみえてきたことこの調査は 大入試センター試験がスタートし 受験競争の弊害や詰め込み教育が問題視されていた 1990 年に開始しました その後 国の方針がゆとり教育へシフトしましたが 2000 年前後の力低下論争を経て 再度 力向上路線へと転換しました 変動の 25 年の中で 子どものびが

【報道発表資料】

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

2017 年 12 月 19 日 報道者各位 プレスリリース ~ 中学受験まであと 2 ヵ月 ~ 中高一貫校生の得意苦手科目 勉強時間 に関する調査得意科目 苦手科目ともに 数学 が 1 位 中だるみ中高一貫校生の成績を跳ね上げる 個別指導塾 WAYS を運営する株式会社メイツ ( 所在地 : 東京

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

結果のまとめ の労働者の労働時間の長さと それが子育てへの参画に及ぼす影響は 少子化の課題のひとつになっています 本調査でも ( 首都圏 ) の働く母親 父親の帰宅時間は 4 か国の中で遅い傾向にありました その結果 特に 父親が仕事のある日 子どもと一緒に過ごす時間は もっとも短く 育児への取り組

平成 30 年度 名古屋市子ども 若者 子育て家庭 意識 生活実態調査報告書 ( 概要 ) 平成 31 年 3 月 名古屋市 1 調査目的平成 31 年度に策定予定のなごや子ども条例第 20 条の規定による 子どもに関する総合計画 及び子ども 子育て支援法第 61 条の規定による 市町村子ども 子育

調査の項目 Q1. 一日 ( 平日 ) にどの位時間を使っていますか? また希望する時間は? 外で遊んでいる時間 は 35 年間で半減 テレビ離れも進む (3P~) Q2. あなたにとって 大切な時間 と 無駄な時間 は? 大切な時間は1 睡眠 2 食事 3 家族と一緒にいる ゲーム の時間は大切で

(4) 市からのお知らせについて 西宮市では 市民のみなさまに市政への理解と関心を深めていただき また市民サービスを円滑に利用していただくために 広報紙や放送 ホームページなどさまざまな媒体により 市政情報をお届けしています 市民のみなさまのご意見をいただき 利用しやすく わかりやすい情報提供となり

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

PP

学校教育に対する保護者の意識調査2 調査テーマ 保護者の学校教育に対する意識 調査方法学校通しによる家庭での自記式質問紙調査 ( 子どもを経由した配布 回収 ) 調査対象 調査時期 対象 調査時期 有効回収数 協力校 調査概要 全国の公立の小 2 生 小 5 生 中 2 生をもつ保護者 年調査 年調

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

3. 家族とのコミュニケーションを増やしたい さらに 家庭で使いやすい IT ツールがあれば使ってみたい と思う オンライン家族 予備軍は 41.2% 家族とのコミュニケーションに IT ツールを 2~3 日に 1 回以下 の頻度で使っている人の中には 今よりも 家族とのコミュニケーションを増やした

この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

表 S3. 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか と ふだん 何時ごろ朝ごはんを食べていますか 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか 午前 6 時以降 午前 6 時 30 分より前 午前 6 時 30 分以降 午前 7 時より前 午前 7 時以降 午前 7 時 30 分より前 午前 7 時 30

平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)

問 6 (2) 1. 毎日またはほとんど毎日 に をつけた方以外におたずねします あなたが夕食を食べない理由はなんですか ( あてはまる番号 1 つに をつけてください ) 計 時間がない おなかがすいていない

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

2) 親子関係 家族との生活に満足している について と の調査と比較した 図 12-2 に 示しているように の割合は 4 かとも増加傾向が見られた 日 本 米 中

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

Press Release 仕事に対しては総じて前向きな結果に 仕事への期待 が過去最高で 仕事に対する夢 の有無も昨年より上昇 売り手市場や手厚い内定フォローの影響か調査開始以来減少傾向にあった 仕事への期待 と 仕事に対する夢 の有無について 今年は一転上昇に転じた 仕事への期待がある ( どち

調査結果概要 ( 旭川市の傾向 ) 健康状態等 子どもを病院に受診させなかった ( できなかった ) 経験のある人が 18.8% いる 参考 : 北海道 ( 注 ) 17.8% 経済状況 家計について, 生活のため貯金を取り崩している世帯は 13.3%, 借金をしている世帯は 7.8% となっており

. に対する意識 に肯定的な意識が低下に対する意識について グラフに示す項目についてあてはまるかどうか聞いたところ あてはまる と まああてはまる を合わせてみると を見るのが大好きだ 話題になっている番組は見たいと思う など に肯定的な意識が減少した 一方 好きな番組でも 毎回決まった時間に見るの

Microsoft Word - 小学生調査(FINAL) _.doc

柏原市 子どもの生活に関する実態調査 ( 小学生 中学生向け調査 ) 単純集計 留意事項 単純集計表について (1) 柏原市欄 : 回答があった件数 (2) 柏原市 ( マッチング ) 欄 : 回答があったもののうち 子ども票と保護者票が一対となる件数 (1) (2) の件数の差について 柏原市 (

大阪府子どもの生活に関する実態調査 ( 小学生 中学生向け調査票 ) 回答結果集計 ( 単純集計 H ) 参考資料 1-2 留意事項 単純集計表について (1) 大阪府欄 : 回答があった件数 (2) 大阪府 ( マッチング ) 欄 : 回答があったもののうち 子ども票と保護者票が一対

ニュースリリース AVON

調査概要 基本属性 調査の枠組み 調査概要 調査テーマ中高生の英語学習の実態と意識に関する調査 調査方法郵送法による自記式質問紙調査 調査時期 2014 年 3 月 調査対象全国の中 1 生 ~ 高 3 生 6,294 名 ( 有効回答数 ) * 中 1 生 1,057 名中 2 生 1,028 名

調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

Microsoft Word - 【確認】アンケート結果HP.docx

調査の概要調査方法 : インターネットによる調査調査対象 : 全国のイーオンキッズに通う小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名全国の英会話教室に通っていない小学生のお子様をお持ちの保護者 500 名計 1,000 名調査実施期間 : イーオン保護者 :2016 年 2 月 22 日 ( 月 )~

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

この章のポイント 高校生の価値観 社会観の実態と変化の兆し Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 自分を肯定的にとらえる高校生高校生は ストレスや悩みを抱えながらも 7~8 割が自ら 自分のことは できるだけ自分でする きまりやルールをきちんと守る と答え やる気になれば どんなこと

平成18年度

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

 

H31 入学時アンケート 全学科 専攻 平成 31 年度入学時アンケート報告用.xlsx 平成 31 年度入学時アンケート 全学科 専攻 実施日 : 平成 31 年 4 月 3 日 ( 水 )~5 日 ( 金 ) 調査方法 : 集合法 ( 学科 / クラス ) による 自記入式質問紙調査 調査対象

15 第1章妊娠出産子育てをめぐる妻の年齢要因

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

小学校国語について

Microsoft Word - リリース doc

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

Microsoft Word 年度入学時調査報告.docx

現課程の高校生の実態

Transcription:

2016 年 3 月 14 日 東京大学社会科学研究所所長大澤眞理株式会社ベネッセホールディングス代表取締役会長兼社長原田泳幸 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2015 結果速報 5 割の保護者が 将来 子どもが自立できるか不安 保護者の 励まし 応援 が 子どもの行動力や将来の目標を持つことにつながる 東京大学社会科学研究所 ( 東京都文京区 ) と株式会社ベネッセホールディングス ( 本社 : 岡山市 ) の社内シンクタンク ベネッセ教育総合研究所 は 2014 年に 子どもの生活と学び の実態を明らかにする共同研究プロジェクト ( 親子パネル調査 ) を立ち上げました 子どもの生活や学習の状況 保護者の子育ての様子を複数年にわたって調査し それらが子どもの成長とともに どのように変化するのかを明らかにするものです 今回報告する 子どもの生活と学びに関する親子調査 2015 は その第 1 回調査 (Wave1) であり 小学 1 年生から高校 3 年生の親子約 1 万 6 千組のデータを分析しています 12 学年にわたる親子の実態を捉えることができる大規模調査は 国内では類を見ないものであり 子どもの成長 発達 子育て 教育のあり方を考えるうえでの貴重なデータとなります 第 1 回調査では 小学 1 年生から高校 3 年生までの親子について 生活 をはじめ 学習 人間関係 親子のかかわり などを調査し 社会で活躍するためのベースとなる 自立 の基礎が どの成長段階でどのくらい身についているのか その実態や課題を分析しました 子どもが自立するうえでは 学習面で成果を上げるだけでなく 自分で生活する力を高めることや精神的に大人になっていくことも必要です 本プロジェクトでは 毎年調査を重ねることで 親子の 成長 発達 のプロセス ( 因果関係 ) や 自立 を促す要因を明らかにしていきます 本調査の主な結果は 以下のとおりです 1. 半数の保護者が 子どもが大人になったとき自立できるか不安である と回答 とくに 男子の保護者で不安が高い 51.2% の保護者が 子どもが大人になったとき自立できるか不安である に あてはまる ( とても + まあ ) と回答 ( 小 1~ 高 3 生全体 ) どの学年でも約半数の保護者が不安を感じている 性別でみると 男子の保護者で不安が高く ( あてはまる 男子 55.4% 女子 47.0%) 小 5 ~ 中 1 生では 10 ポイント以上の差が開く 男子のほうが生活習慣の自立の程度が低いことや保護者の期待が高いことが影響していると考えられる 2. 保護者の悩み 気がかりのナンバー 1 は 整理整頓 片づけ 小学生の保護者は 友だちとのかかわり 中 高校生では 学校の成績 進路 学校選び や 携帯電話やスマートフォンの使い方 に悩む保護者が増える 整理整頓 片づけ の選択率は どの学校段階でも 5 割を超え 中 高校生でも低下しない 小学生の保護者は 友だちとのかかわり 家庭学習の習慣 のほか ゲームのしかた テレビの見方 など生活習慣にかかわる気がかりが多い 中学生の保護者は 学校の成績 進路 学校選び など学習関連の選択率が上がる 悩み 気がかりの選択数は中学生の保護者がもっとも多く 多様な悩みを感じている 高校生の保護者も学習関連の悩みが数多くあがっている 3 割以上が 教育費 を選択しており 経済的な負担の大きさをあらわしている 携帯電話やスマートフォンの使い方 は半数を超える 1

3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 将来の目標がはっきりしている ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 小 4~6 生で 5 割強 中学生で 4 割台に低下し 高 3 生で 6 割になる 夢見る小学生と現実的な進路選択を行う高校生の はざま の中学生 ( とくに男子 ) で 将来像を持つのが難しい様子がうかがえる 難しいことや新しいことにいつも挑戦したい ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 5 ~6 割台で 学校段階が上がるとともに低下する 自分でできることは自分でする ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は どの学年も 8 割強と高い 4. 保護者から 励まし 応援 を受けている子どもは 将来の目標や行動力を持っている傾向が強い どの学校段階でも 保護者から 励まし 応援 などの働きかけを受けている子どもは 将来の目標や行動力などを持っている傾向が強い ( あてはまる の比率が高い 15~30 ポイント差 ) 一方 何でも口出し という働きかけを受けている子どもは 自分でできることは自分でする の比率が低い どの学校段階でも ふだんからさまざまな活動を行っている保護者の子どもほど 挑戦する気持ちや行動力を持っている傾向が強い ( あてはまる の比率が高い 5~10 ポイント差 ) 今回の調査では 小 1~ 高 3 生のいずれの学年でも 約半数の保護者が 子どもの将来の自立への不安 を感じていることがわかりました その理由には 生活習慣の自立が十分でないこと 友だち関係や将来の進路に対する悩みや気がかりが多いことなど さまざまな要因が影響していると考えられます とくに男子の保護者では それが強くあらわれています 子どもたちは いずれの学年でも 8 割強が 自分でできることは自分でする と回答しています その一方で 将来の目標がはっきりしている はおよそ 5 割 難しいことや新しいことに挑戦したい も 5~6 割台であり 迷いながら成長する子どもたちの姿が見られます このような子どもの状況に対して 保護者をはじめ周囲の大人は どのようなサポートができるでしょうか 今回の調査では 励まし 応援 を受けている子どものほうが 将来の目標や行動力などを持っていることがわかりました 大人は それぞれの子どもの自立の段階やスピードを見極めながら 肯定的なかかわりによって 子どもの自立を多面的に促したいものです また 保護者自身がさまざまな活動を行っている子どものほうが行動力を持っている傾向も見られるため 大人自身が 生活をより豊かにすることも重要だと考えられます 子どもの生活と学び 研究プロジェクト 親子パネル調査小学 1 年生から高校 3 年生までの親子 ( 約 2 万 1 千組の調査モニター ) に対して 毎年 1 回以上の定期的な調査を行い 子どもの成長のプロセスや成長に必要な環境 働きかけを明らかにする 東京大学社会科学研究所 本プロジェクトHP:http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/clal/ ベネッセ教育総合研究所 本プロジェクトHP:http://berd.benesse.jp/special/childedu/ 調査概要 名称 子どもの生活と学びに関する親子調査 2015 調査テーマ調査方法調査時期調査対象 子ども調査 子どもの生活と学習に関する意識と実態 保護者調査 保護者の子育て 教育に対する意識と実態 郵送およびインターネットによる自記式質問紙調査 回答者がどちらかを選択 2015 年 7~8 月 全国の小学 1 年生 ~ 高校 3 年生の子どもとその保護者 ( 小学 1~3 年生は保護者のみ回答 ) 配布数 :21,569( 子ども 16,065) 有効回収数 :16,776( 子ども 11,982) 有効回収率 :77.8%( 子ども 74.6%) * 本研究プロジェクトの調査モニター対象 2

調査項目 子どもの生活と学び 研究プロジェクト および本調査企画 分析メンバー 子ども調査 起床 睡眠時刻 / ふだんの生活時間 / 生活習慣 / お手伝い / 遊び場 / 好きな遊びのタイプ / メディア利用 / 学校生活 / 勉強の好き嫌い / 好きな教科や時間 / 成績の自己評価 / 部活動 / 習い事 / 学習塾 / アルバイト / 保護者との会話 / 保護者とのかかわり / 他者とのかかわり /1 年間の経験 / 得意 苦手なこと / 自分について / 進学 留学について / なりたい職業など 小 1~3 生は 子ども調査の項目の一部を保護者が回答 保護者調査 大切さを伝えていること / 家庭での約束やルール / おこづかい / 子どもとのかかわり / 子育ての悩みや気がかり / 子育て 教育の情報源 / 教育観 / 習い事 / 学習塾 / 教育費など プロジェクト代表者 石田浩 ( 東京大学社会科学研究所教授 )/ 谷山和成 ( ベネッセ教育総合研究所所長 ) 調査企画 分析メンバー 耳塚寛明 ( お茶の水女子大学教授 )/ 秋田喜代美 ( 東京大学教授 )/ 松下佳代 ( 京都大学教授 )/ 佐藤香 ( 東京大学教授 )/ 有田伸 ( 東京大学教授 )/ 藤原翔 ( 東京大学准教授 )/ 香川めい ( 東京大学特任助教 ) 木村治生 ( ベネッセ教育総合研究所副所長 主席研究員 東京大学客員准教授 )/ 邵勤風 ( ベネッセ教育総合研究所初等中等教育研究室室長 主任研究員 )/ 橋本尚美 ( ベネッセ教育総合研究所研究員 )/ 木村聡 ( ベネッセ教育総合研究所研究員 )/ 吉本真代 ( ベネッセ教育総合研究所研究員 ) / 太田昌志 ( ベネッセ教育総合研究所特任研究員 )/ 渡邉未央 ( ベネッセ教育総合研究所研究スタッフ ) 主な調査結果 1. 半数の保護者が 子どもが大人になったとき自立できるか不安である と回答 とくに 男子の保護者で不安が高い 図 1 子どもの将来の自立への不安 ( 全学年 学年別 / 性別 ) 保護者 Q. お子様の教育について 次のことはどれくらいあてはまりますか 全学年 ( 小 1~ 高全学年 3 生 ) 子どもが大人になったとき自立できるか不安である 小 1 生 小 2 生 小 3 生 小 4 生 小 5 生 小 6 生 中 1 生 中 2 生 中 3 生 高 1 生 高 2 生 高 3 生 0 20 40 60 51.2 49.4 47.7 47.9 51.0 48.6 48.6 51.9 54.5 55.5 54.0 54.0 53.0 47.0 < 55.4 46.3 < 52.2 45.3 50.2 46.3 49.6 46.9 < 55.3 42.6 54.7 42.4 54.9 45.8 58.2 51.9 < 57.0 50.2 60.6 50.8 < 57.1 49.2 < 58.7 47.5 58.3 3

2. 保護者の悩み 気がかりのナンバー 1 は 整理整頓 片づけ 小学生の保護者は 友だちとのかかわり 中 高校生では 学校の成績 進路 学校選び や 携帯電話やスマートフォンの使い方 に悩む保護者が増える 表 1 保護者の悩み 気がかり ( 全学年 3 学年別 ) 保護者 Q. あなたは お子様やあなたご自身のことについて 次のような 悩みや気がかり がありますか 全学年小 1~3 生 1 位整理整頓 片づけ 1 57.1 整理整頓 片づけ 1 58.3 整理整頓 片づけ 1 59.7 整理整頓 片づけ 1 57.9 整理整頓 片づけ 1 52.4 2 位家庭学習の習慣 4 39.2 47.5 42.3 学校の成績 4 45.7 携帯電話やスマートフォンの使い方 3 52.0 3 位 38.3 家庭学習の習慣 4 40.4 家庭学習の習慣 4 41.0 進路 学校選び 4 43.6 進路 学校選び 4 51.5 4 位家庭の経済状況 34.7 35.5 ゲームのしかた 3 36.8 家庭学習の習慣 4 42.3 家庭の経済状況 37.4 5 位 31.0 34.8 33.2 家庭の経済状況 37.3 学校の成績 4 35.7 6 位 31.0 言葉づかい 1 32.1 家庭の経済状況 32.6 37.0 受験勉強 4 32.8 7 位進路 学校選び 4 30.3 家庭の経済状況 32.0 31.0 携帯電話やスマートフォンの使い方 3 35.5 家庭学習の習慣 4 32.7 8 位ゲームのしかた 3 29.6 テレビの見方 3 31.6 テレビの見方 3 30.8 ゲームのしかた 3 34.3 自分の身体の健康状態 31.7 9 位学校の成績 4 29.4 仕事と家庭の両立 30.6 自分の身体の健康状態 27.0 32.2 教育費 4 31.0 10 位 自分の身体の健康状態 27.9 あいさつやお礼の習慣 1 30.3 仕事と家庭の両立 26.5 30.8 生活リズム ( 生活の乱れ ) 1 28.5 37 項目からあてはまるものを複数回答 3 学年ごとに比率が高かった 10 項目を示している ピンク色のアミカケ ( 1) は子どもの生活に関する項目 黄色 ( 2) は子どもの成長や人間関係 黄緑色 ( 3) は子どもの遊びやメディア利用 水色 ( 4) は子どもの学習や進路 白色は保護者自身の悩みに関する項目をあらわしている 3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 図 2 将来の目標がはっきりしている かどうか ( 全学年 学年別 / 性別 ) 子ども Q. あなた自身のことについて 次のようなことはどれくらいあてはまりますか ( 図 2~4) 全学年 ( 小 4~ 高 33) 生 ) 小 4 生 小 5 生 小 6 生 中 1 生 中 2 生 中 3 生 高 1 生 高 2 生 高 3 生 0 20 40 60 80 50.1 52.5 55.1 52.2 47.7 42.3 44.3 46.3 49.4 61.1 53.2 > 47.0 55.7 > 49.2 61.5 48.7 54.7 49.8 49.7 45.6 45.1 > 39.5 47.6 > 41.0 48.3 44.1 51.4 47.5 64.5 > 57.7 4

図 3 難しいことや新しいことにいつも挑戦したい かどうか ( 全学年 3 学年別 / 性別 ) 小 4~6 生 中学生 高校生 0 20 40 60 80 100 58.3 65.3 56.2 53.4 58.7 58.0 66.0 64.6 55.7 56.8 54.3 52.6 図 4 自分でできることは自分でする かどうか ( 全学年 3 学年別 / 性別 ) 小 4~6 生 中学生 高校生 0 20 40 60 80 100 83.9 85.6 83.9 82.2 85.3 82.5 87.7 83.5 84.9 82.9 83.1 81.1 4. 保護者から 励まし 応援 を受けている子どもは 将来の目標や行動力を持っている傾向が強い 図 5 子どもの将来の目標 行動力などの有無 ( 中学生 保護者のかかわり別 ) 子ども Q. あなた自身のことについて 次のようなことはどれくらいあてはまりますか ( 図 5~6) やりたいことを応援してくれる かどうか別 何にでもすぐに口出しをする かどうか別 [ 目標 挑戦 ] 将来の目標がはっきりしている 難しいことや新しいことにいつも挑戦したい [ 自立 行動力 ] 自分でできることは自分でする 一度決めたことは最後までやりとげる 0 20 40 60 80 100 0 20 40 60 80 100 38.6 32.0 55.2 50.1 38.5 とても応援してくれるまあ応援してくれる応援してくれない 68.7 88.8 82.9 72.8 81.5 67.8 53.2 45.7 44.3 44.5 56.6 56.3 56.2 とても口出しをするまあ口出しをする口出しをしない 70.0 71.3 73.3 子どもに対して お父さんやお母さんについて 次のようなことはどれくらいあてはまりますか と尋ねた設問への回答を とてもあてはまる ( 応援してくれる / 口出しをする 以下同様 ) まああてはまる あてはまらない ( あまり + まったく ) に 3 区分している 失敗したときにはげましてくれる いいことをしたときにほめてくれる も やりたいことを応援してくれる とほぼ同様の傾向である 中学生のデータ 小学生 高校生もほぼ同様の傾向である 80.7 84.5 86.5 図 6 子どもの将来の目標 行動力などの有無 ( 中学生 保護者のふだんの活動別 ) 難しいことや新しいことにいつも挑戦したい 一度決めたことは最後までやりとげる 0 20 40 60 80 100 62.7 55.1 50.4 75.5 72.0 67.3 高群 ( 保護者がさまざまな活動を行っている ) 中群低群 保護者に対して あなたはふだん 次のようなことがどれくらいありますか と尋ねた設問 ( 趣味やスポーツを楽しむ / 自分の能力を高めるための勉強をする / 地域の行事に参加するなど 8 項目 ) への回答を合計し ( よくある 4 点 ~ まったくない 1 点 ) 得点の高いほうから高群 中群 低群に 3 区分している 中学生のデータ 小学生 高校生もほぼ同様の傾向である 5

補足データ 1: 子どもの感情面の経験には 性差が大きい 子ども Q. この 1 年くらいの間に あなたは次のようなことを経験しましたか 夢中になって時間がたつのを忘れる の経験率は 7 割前後 また うれしい思い くやしい思い は 5 割前後が 感動して泣く は 4 割前後が経験している ただし いずれも女子の選択率のほうが高く 男子との差が大きい ( 小 4~ 高 3 生全体で 4~30 ポイント差 ) 夢中になって時間がたつのを忘れる 飛び上がるくらいうれしい思いをする 泣きたくなるようなくやしい思いをする 本やドラマ 映画などに感動して泣く 0 20 40 60 80 53.7 63.3 52.0 45.8 50.5 54.5 51.1 45.8 41.9 36.9 41.1 47.8 73.7 78.6 73.2 69.2 75.8 71.5 78.9 78.4 75.9 > 70.3 72.5 > 65.8 60.7 46.7 66.8 > 59.8 58.8 44.9 56.3 35.3 56.6 44.3 54.4 54.6 58.1 44.0 57.2 34.4 56.7 26.9 46.3 27.2 58.0 23.8 65.9 29.8 複数回答 補足データ 2: 子どもは どの話題についても 父親より母親とよく話している また 学校段階が上がっても 社会のニュース について話す比率は高まらない 子ども Q. ふだん お父さんやお母さんと 次のことについてどれくらい話をしますか 子どもは 男子 女子にかかわらず どの話題についても 父親より母親とよく話している また 小 4~6 生では 学校での出来事 友だちのこと 勉強や成績のこと を話す比率が高いが 中 高校生になるにつれて 将来や進路のこと を話す比率が高まる ただし 社会のニュース について話す比率は高まらない 学校での出来事 友だちのこと 勉強や成績のこと 将来や進路のこと 社会のニュース 0 20 40 60 0 20 40 60 80 100 50.4 59.3 48.3 43.4 41.7 52.4 40.0 32.6 53.2 58.3 55.1 46.0 38.1 30.6 38.1 45.6 35.8 33.8 37.3 36.3 お父さんとの会話 52.4 48.2 63.0 > 55.6 48.8 47.7 45.5 41.4 42.1 41.2 52.6 52.2 38.8 41.3 35.0 30.1 54.6 51.7 61.2 > 55.5 55.5 54.6 47.0 45.1 37.4 38.7 30.2 31.2 36.7 39.4 45.7 45.6 34.6 37.0 32.7 34.9 35.8 38.9 35.4 37.3 84.9 88.7 84.7 81.1 80.2 86.3 80.8 73.4 79.6 79.2 81.9 77.3 62.7 48.2 64.3 75.9 48.3 45.1 49.2 50.5 よく話す + ときどき話す の % 今回の調査結果は以下のページで公開しています http://berd.benesse.jp/shotouchutou/research/detail1.php?id=4848 お母さんとの会話 90.2 79.5 93.6 > 83.7 89.4 > 79.9 87.5 74.9 86.8 73.5 90.8 > 81.8 86.9 74.5 82.7 64.2 83.0 > 76.0 82.3 > 76.1 84.9 > 79.0 81.7 > 72.8 67.3 > 58.1 52.4 > 43.8 68.3 > 60.1 81.6 70.3 49.4 47.1 45.4 44.7 50.6 47.8 52.5 48.7 2016 年 7 月に 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所が共同で 子どもの生活と学びに関する親子調査 2015 報告会 ( 仮称 ) を開催し 本調査のより詳細な結果分析をご報告いたします 6