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ことも認められています 施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日以前 ) にリース契約を締結し リース資産の引渡しを行ったリース取引についてこの特例により賃貸借処理を行っている場合には 旧税率の 5% が適用されます 3. 資産の貸付け に関する経過措置指定日の前日 ( 平成 25 年 9 月

改正消費税法の実施に先立ち施行日をまたぐ取引の適用税率と経過措置の再確認(その1)

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

国地方公共団体まとめ.indb

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

議案用 12P

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

3 平成 25 年 4 月に給与の支給規程を改訂し 平成 24 年分 10 月にまでさかのぼって実施する こととなり 平成 25 年 4 月の給与支給日に支払うこととなった平成 24 年 10 月から平成 25 年 3 月までの給与改訂差額 A 3 1 給与所得の収入金額の収入すべき時期は 契約又は

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

平成23年度税制改正の主要項目

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別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

第一法基通改正7

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

スポンサー企業 増減資により 再生会社をスポンサー企業の子会社としたうえで 継続事業を新設分割により切り分ける 100% 新株発行 承継会社 ( 新設会社 ) 整理予定の事業 (A 事業 ) 継続事業 会社分割 移転事業 以下 分社型分割により事業再生を行う場合の具体的な仕組みを解説する の株主 整

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

役員の債務保証料 1. 概要オーナー社長の場合は 自社の銀行借入金に代表者個人が連帯債務保証をしている場合があります このような場合は 法人からオーナー個人に債務保証料 ( 信用保証料 ) を支払うことが出来ます 当然 会社では法人税の計算上で損金計上することが出来ます 2. 注意点 (1) 債務保

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁

平成 31 年 (2019 年 )10 月 1 日以後に行われる資産の譲渡等に適用される消費税率等に関する経過措置の取扱い Q&A 具体的事例編 平成 30 年 10 月国税庁消費税室

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

〔問 1〕 抵当権に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか

(消費税)確定申告書作成(一般課税)編

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

【表紙】

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

会社が株主に交付する金銭等に係る情報提供に関する事務取扱要領 平成 21 年 8 月 21 日平成 2 3 年 4 月 8 日改正平成 29 年 8 月 25 日改正日本証券業協会 全国株懇連合会 この取扱要領は 振替株式を発行する会社が当該振替株式につき株主に交付する金銭等に関し 当該金銭等に係る

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

明確認書 を甲に提出する ( かし担保 ) 第 8 条乙は この契約締結後に かくれたかしがあることを発見しても 売買代金の減免若しくは損害賠償の請求又は契約の解除をすることができないものとする ただし 乙が消費者契約法 ( 平成 12 年法律第 61 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する消費者

こども保険の満期金類焼者への損害賠償金 2 18 年 2 月号 次のような内容の こども保険 に加入しています このこども保険においては 契約上 被保険者が一定の年齢に達した場合 教育資金又は満期保険金が支払われることとされています このこども保険における教育資金及び満期保険金に係る所得区分はどのよ

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松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 無対価での会社分割 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

( 注 ) 役務の提供を受ける者の本店又は主たる事務所が日本にあれば課税 ということですので 国内に本店がある法人の海外支店に対して インターネットを介してソフトウェア等を提供した場合は 提供者が国内 国外いずれの事業者であっても国内取引に該当し消費税が課税されます ( 国税庁作成の 国境を越えた役

平成16年版 真島のわかる社労士

改正による 固定資産奉行 での実務影響 ( 勘定奉行 と連動して 仕訳伝票を作成している場合 ) 1. 改正による実務への影響範囲を確認する 平成 23 年度の消費税法改正のうち 消費税申告書 と 付表 2 の様式の変更 還付申告に関する明細書の添付の義務化に関しては 保守契約にご加入のお客様に対し

民法 ( 債権関係 ) の改正における経過措置に関して 現段階で検討中の基本的な方針 及び経過措置案の骨子は 概ね以下のとおりである ( 定型約款に関するものを除く ) 第 1 民法総則 ( 時効を除く ) の規定の改正に関する経過措置 民法総則 ( 時効を除く ) における改正後の規定 ( 部会資

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

第 3 4 条の9 第 1 項中 第 3 3 条第 4 項の申告書 を 第 3 3 条第 4 項に規定する特定配当等申告書 に 同条第 6 項の申告書 を 同条第 6 項に規定する特定株式等譲渡所得金額申告書 に 法第 2 章第 1 節第 6 款 を 同節第 6 款 に改める 第 4 8 条第 1

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

課税売上割合 消費税の課税売上割合の計算は 次の算式により計算します 課税売上割合が 95% 以上と未満では 仕入税額 控除の計算方法が変わってくるため算定する必要があります 課税売上割合 = 課税売上 ( 税抜 )/( 非課税売上 + 課税売上 )( 税抜 ) 消費税の課税売上割合が 95% 以上

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き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

消費税法における個別対応方式と一括比例配分方式 河野惟隆 1 はじめに本稿の課題は 個別対応方式と一括比例配分方式とで 課税仕入れ等の税額の合計額が如何よう になるか つまり その大小関係は如何ようになるか ということを 明らかにすることである これを 次のように 条件を追加しながら 次のような順序

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

PG_第3期期末配当の取扱いに関するQA

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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げる期間 ( 令第 48 条の9の9 第 4 項各号に掲げる市民税にあつては 第 1 号に掲げる期間に限る ) を延滞金の計算の基礎となる期間から控除する 第 40 条の各納期限の翌日から当該減額更正に基因して変更した税額に係る納税通知書が発せられた日までの期間当該減額更正に基因して変更した税額に係

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第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

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1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

2. 実務への影響度合 ( 作業負担 ) を確認する 個別対応方式 を採用する場合だけ ご確認ください 個別対応方式 を採用する場合は 固定資産奉行 において 資産ごとの 仕入対象区分 の設定が適切に設定されているかがポイントになります 資産ごとに適切な 仕入対象区分 を設定して登録することで 仕訳

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

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個人情報の保護に関する規程(案)

本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H27 課税期間の基準期間における課税売上高を確 の判定 014 認したか H27 事業年度を変更している場合等 前々事業年 015 度が1 年未満の場合の基準期間を確認したか ( 法人の場合 ) H27 基準期間が1 年でない場合

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

step.2 課税売上高の合計を計算する します step.21 欄の内容を転記します 表ロ 1~3 欄にそれぞれ記入します step.22 を転記します 表ロ 4~6 欄にそれぞれ記入します step.23 容を転記します 表ロ 7~9 欄にそれぞれ記入します step.24 その他の所得に係る収

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平成19年度市民税のしおり

税務調査      業種別・狙われるポイント

Ⅰ 電気通信利用役務の提供に係る内外判定基準の見直し 電子書籍 音楽 広告の配信などの電気通信回線 ( インターネット等 ) を介して行われる役務の提供を 電気通信利用役務の提供 と位置付け その役務の提供が消費税の課税対象となる国内取引に該当するかどうかの判定基準 ( 内外判定基準 ) が 役務の

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈

( ロ ) 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る出資等減少分配 ( 所得税法第 24 条に定めるものをいいます 以下 本 ( ロ ) 出資等減少分配に係る税務 において同じです ) のうち本投資法人の税務上の資本金等の額に相当する金額を超える金額がある場合には みなし配当 ( 計

投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税

交野市税条例の一部を改正する条例案 交野市税条例の一部を改正する条例 交野市税条例 ( 平成 15 年条例第 38 号 ) の一部を次のように改正する 第 69 条の次に次の1 条を加える ( 法第 349 条の3 第 28 項等の条例で定める割合 ) 第 69 条の2 法第 349 条の3 第 2

湯河原町訓令第  号

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ポイントカードの利用と課税区分〔Profession Journal No

完全子会社同士の無対価合併 1. 会社法の規制 100% 子会社同士が合併する場合は 兄弟合併とも言われます 実務上は新設合併はマイナーで 法律上の許認可の関係で一方が存続する吸収合併が一般的です また 同一企業グループ内での組織再編成の場合は 無対価合併が一般的です 簡易合併に該当する場合は 存続

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この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

平成19年度 法人の減価償却制度の改正のあらまし

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

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改正消費税法に関する Q&A 平成 25 年 6 月 10 日 ( 平成 25 年 11 月 11 日 Q9 追加 ) ( 平成 26 年 3 月 31 日 Q10~12 追加 ) 公益社団法人リース事業協会 Q1 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引について 改正法 ( ) の経過措置の適用関係 ( 借手 貸手 ) を教えてください ( ) 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律 を意味します ( 以下同じ ) 1. 税制上の取扱い平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引は リース取引の目的となる資産の賃貸人から賃借人への引渡しの時に当該リース資産の売買があったもの ( 法人税法第 64 条の 2) として取り扱われます 消費税の取扱いは 法人税の課税所得の計算における取扱いの例により判定する ( 消費税法基本通達 5-1-9 平成 20 年 3 月 28 日改正 ) とされ 法法第 64 条の 2 第 1 項の規定により売買があったものとされるリース取引については 当該リース取引の目的となる資産の引渡しの時に資産の譲渡があったこととなる とされています ( 消費税法基本通達 5-1-9) その後 賃借人が賃貸借処理を行い そのリース料について支払うべき日の属する課税期間における課税仕入れ等として消費税の申告をしているときは これによって差支えない とされ いわゆる分割控除が認められています ( 国税庁質疑応答 ) 2. 貸手上記 1. のとおり リース取引の目的となる資産の引渡しの時にリース資産の売買があったものとして取り扱われることから 引渡し時点 ( 借受日時点 ) の消費税率が適用されます ただし 改正法施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日 ) までに リース取引の目的となる資産の引渡しをした場合において リース延払基準の方法により経理した場合 ( 消費税法施行令第 32 条の 2) 及びリース譲渡に係る資産の譲渡等の時期の特例を受ける場合 ( 消費税法施行令第 36 条の 2) は 引き続き 旧税率 (5%) が適用されます ( 改正消費税法施行令附則第 6 条及び第 8 条 ) 3. 借手上記 1. のとおり リース取引の目的となる資産の引渡しの時にリース資産の売買があったものとして取り扱われることから 引渡し時点 ( 借受日時点 ) の消費税率が適用されます これにより 借受日が改正法施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日まで ) の場合は旧税率 (5%) 改正法施行後 ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) の場合は新税率 (8%) が適用されます この適用関係は 借手が分割控除した場合も同じ取扱いとなります 1

Q2 平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引について 改正法の経過措置の適用関係 ( 借手 貸手 ) を教えてください 1. 税制上の取扱い平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引は 売買 又は 金融 とされる取引を除き 賃貸借処理となります( 旧法人税法施行令第 136 条の 3) 消費税の取扱いは リース取引の目的となる資産の譲渡若しくは貸付け又は金銭の貸付けのいずれかに該当するかは 所得税又は法人税の課税所得の計算における取扱いの例により判定する ( 旧消費税法基本通達 5-1-9) とされていることから 賃貸借処理をしている場合は 資産の貸付け として取り扱われます 2. 経過措置改正法では 平成 8 年 10 月 1 日から指定日の前日 ( 平成 25 年 9 月 30 日 ) までの間に締結した資産の貸付けに係る契約に基づき 施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日以前 ) から施行日 ( 平成 26 年 4 月 1 日 ) 以後引き続き当該契約に係る資産の貸付けを行っている場合において 次の1 及び2 又は 1 及び3に掲げる要件に該当するときは 施行日以後に行う当該資産の貸付けに係る消費税については 旧税率 (5%) とする経過措置が講じられています ( 改正法附則第 5 条第 4 項 ) 1 当該契約に係る資産の貸付けの期間及び当該期間中の対価の額が定められていること 2 事業者が事情の変更その他の理由により当該対価の額の変更を求めることができる旨の定めがないこと 3 契約期間中に当事者の一方又は双方がいつでも解約の申入れをすることができる旨の定めがないことその他対価に関する契約の内容が政令で定める要件に該当していること 経過措置の適用がある取引については その旨を書面により取引の相手方 ( 借手 ) に通知する必要があります ( 改正法附則第 5 条第 8 項 ) なお この通知は 請求書 支払明細書に記載することにより行って差し支えありません 3. 貸手 上記 2. の経過措置の要件を満たした場合 経過措置が適用されます 4. 借手上記 2. の経過措置の適用を受けた場合 借手における仕入控除税額は従前の例 ( 課税仕入れの支払対価の額に 4/105 を乗じて計算 ) によることとなります ( 改正法附則第 5 条第 7 項 ) 2

Q3 オペレーティング リース取引オペレーティング リース取引について 改正法の経過措置の適用関係 ( 借手 貸手 ) を教えてください 1. 税制上の取扱いオペレーティング リース取引については賃貸借処理となり 消費税の取扱いにおいても 資産の貸付けとして取り扱われます 2. 経過措置改正法では 平成 8 年 10 月 1 日から指定日の前日 ( 平成 25 年 9 月 30 日 ) までの間に締結した資産の貸付けに係る契約に基づき 施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日以前 ) から施行日 ( 平成 26 年 4 月 1 日 ) 以後引き続き当該契約に係る資産の貸付けを行っている場合において 次の1 及び2 又は 1 及び3に掲げる要件に該当するときは 施行日以後に行う当該資産の貸付けに係る消費税については 旧税率 (5%) とする経過措置が講じられています ( 改正法附則第 5 条第 4 項 ) 1 当該契約に係る資産の貸付けの期間及び当該期間中の対価の額が定められていること 2 事業者が事情の変更その他の理由により当該対価の額の変更を求めることができる旨の定めがないこと 3 契約期間中に当事者の一方又は双方がいつでも解約の申入れをすることができる旨の定めがないことその他対価に関する契約の内容が政令で定める要件に該当していること 経過措置の適用がある取引については その旨を書面により取引の相手方 ( 借手 ) に通知する必要があります ( 改正法附則第 5 条第 8 項 ) なお この通知は 請求書 支払明細書に記載することにより行って差し支えありません 3. 貸手 上記 2. の経過措置の要件を満たした場合 経過措置が適用されます 4. 借手上記 2. の経過措置の適用を受けた場合 借手における仕入控除税額は従前の例 ( 課税仕入れの支払対価の額に 4/105 を乗じて計算 ) によることとなります ( 改正法附則第 5 条第 7 項 ) 3

Q4 転貸リース取引転貸リースの課税関係を教えてください 1. 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結した転貸リース取引 2. 平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結した転貸リース取引 1. 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結した転貸リース取引平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結した転貸リース取引について 所有権移転外ファイナンス リース取引に該当する場合は 転貸人から賃借人に資産の譲渡があったものとして取り扱われることから 譲渡日の税率が適用されます 適用関係の詳細は Q1 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引 と同じ内容となります 2. 平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結した転貸リース取引平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結した転貸リース取引について 所有権移転外ファイナンス リース取引に該当する場合であっても 転貸人と賃借人の契約は 資産の貸付けに係る経過措置の要件 (Q2 及びQ3 参照 ) のうち 次の3の要件を満たさないことから 次の1 及び2の要件を満たした場合に限り経過措置が適用されます 1 当該契約に係る資産の貸付けの期間及び当該期間中の対価の額が定められていること 2 事業者が事情の変更その他の理由により当該対価の額の変更を求めることができる旨の定めがないこと 3 契約期間中に当事者の一方又は双方がいつでも解約の申入れをすることができる旨の定めがないことその他対価に関する契約の内容が政令で定める要件に該当していること Q5 解約不能 の要件平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リースに係る経過措置について 解約の申し入れをすることができる旨の定めがないこと( 以下略 ) ( 改正法附則第 5 条第 4 項第 3 号 ) とされていますが これには 法人税基本通達 12 の 5-1-1(2) のように 解約条項はあるが ペナルティ金額の設定でフルペイアウトとなるものも含まれますか 消費税の取扱いは 法人税の課税所得の計算における取扱いの例により判定する ( 消費税法基本通達 5-1-9 平成 20 年 3 月 28 日改正 ) とされていることから 質問のケースも 解約の申入れをすることができる旨の定めがないこと に準じるものとして取り扱われます 4

Q6 対価の増額 減額平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引について 対価の額が増額または減額された場合の消費税の課税関係を教えてください 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引は 売買があったもの ( 法人税法第 64 条の 2) として取り扱われることから 増額または減額された場合においても資産の引渡し時点の税率が適用されます ( 改正法附則第 2 条 第 6 条 ) しかしながら 増額の理由が資本的支出等のように物件追加による場合は 当該増額部分の税率は 増額部分の資産の引渡し時点の税率が適用されます Q7 譲渡条件付リース取引及び購入選択権付リース取引の取扱い譲渡条件付リース取引について リース資産を借手に譲渡した場合の消費税の課税関係を教えてください また 購入選択権付リース取引について 借手が購入選択権を行使した場合の対価に係る消費税の課税関係を教えてください 1. 譲渡条件付リース取引 2. 割安購入選択権付リース取引 3. 上記 2. に該当しない購入選択権付リース取引 下記の1. から3. がファイナンス リース取引に該当する場合 消費税の課税対象となるリース資産の譲渡の対価の額は 当該リース契約において定められた収受すべきリース料の額の合計額となります ( 消費税法基本通達 5-1-9) 譲渡時及び購入選択権行使時の課税関係は 次のとおりとなります 1. 譲渡条件付リース取引無償でリース資産の譲渡が行われる場合は 譲渡時に対価が生じないことから 消費税の課税関係は生じません 有償でリース資産の譲渡が行われ かつ リース期間終了時に譲渡が行われること及び譲渡時の対価が契約で明らかになっている場合は 当該譲渡時の対価を収受すべきリース料とみなして課税され リース開始時点の税率が適用されます 2. 割安購入選択権付リース取引割安購入選択権付リース取引は 所有権移転ファイナンス リース取引として取り扱われることから リース取引開始日に割安購入選択権行使価額を含めて 資産の譲渡が行われたことになるため 購入の対価の額に対して リース開始日時点の税率が適用されます 3. 上記 2. に該当しない購入選択権付リース取引購入選択権を行使した場合の購入の対価の額に対して 購入選択権行使時点の税率が適用されます 5

Q8 解約時の規定損害金等の取扱い改正法施行後に 中途解約又は合意解約をした場合の規定損害金等の消費税率変更による影響について教えてください 1. 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引 2. 平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引 3. オペレーティング リース取引 1. 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引平成 20 年 4 月 1 日以後に締結したファイナンス リース取引は 消費税法上 リース取引の目的となる資産の引渡し ( 借受日 ) 時点に資産の譲渡 ( 売買 ) があったものとして取り扱われるため その時点の消費税率が適用されることになります したがって 借手の倒産 リース物件の滅失 毀損及び貸手と借手の合意解約の事由に係わらず 解約日時点の税率が引渡し ( 借受日 ) 時点の税率と変更があったとしても 影響を与えるものではありません なお この適用関係は 借手が分割控除をしている場合も同じ取扱いとなります 2. 平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引は 消費税法上 資産の貸付けとして取り扱われることから 以下の (1) から (3) までの解約の理由により それぞれ次のように取り扱われます (1) 借手の倒産 リース料の支払遅延等の契約違反があった場合の損害金当該損害金は 逸失利益の補償金であり 資産の譲渡等に係る対価に該当しないものと認められますから 課税の対象とならず 消費税率の変更が影響を与えるものではありません (2) リース物件が滅失 毀損し 修復不能となった場合の損害金当該損害金は リース物件に加えられた損害の発生に伴い支払われるものであり 資産の譲渡等に係る対価に該当しないものと認められますから 課税の対象とならず 消費税率の変更が影響を与えるものではありません (3) リース物件の入替えなどにより 貸手と借手との合意により解約する場合の損害金借手から徴収する損害金は 当初契約の中途解約に基づき リース期間の短縮とそのリース期間の変更に伴う各月の既払リース料の改定を合意したことにより そのリース料に不足が生じたことによるリース料の増額修正の精算金の性格を有するものと認められることから リース料として課税の対象となります また 当該損害金は 資産の貸付けの対価の額の変更が行なわれたものとして 改正法附則第 5 条第 4 項により経過措置の適用を受けることができず 解約日時点の消費税率が適用されることになります 3. オペレーティング リース取引オペレーティング リース取引は 消費税法上 資産の貸付けとして取り扱われることから 上記 2. の平成 20 年 3 月 31 日以前に締結したファイナンス リース契約と同様の取扱いとなります 6

Q9 第三者保証が付されたリース取引第三者保証が付されたリース取引 について 改正消費税法の経過措置の適用関係 ( 借手 貸手 ) を教えてください 平成 20 年 4 月 1 日以後のリース取引 消費税の取扱いとしては 当該取引に対して 資産の譲渡等を受ける側 ( 借手 ) の認識にかかわらず 資産の譲渡等を行う側 ( 貸手 ) の消費税率が適用されます これにより 貸手側がファイナンス リース取引として認識する場合は 借受日が改正法施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日まで ) の場合は旧税率 (5%) 改正法施行後( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) の場合は新税率 (8%) が適用されます この適用関係は 借手が分割控除した場合も同じ取扱いとなります (Q1 参照 ) また 貸手側がオペレーティング リース取引として認識し 経過措置の要件を満たした場合は 経過措置の適用により借受日の税率が適用されます 一方 経過措置の要件を満たさない場合は 改正法施行後のリース料については新税率 (8%) が適用されます このようなことから 借手は貸手の請求書に基づき適用される消費税率を確認して課税仕入れの計算をする必要があります Q10 地位承継 ( 合併 分割 相続 ) が行われた場合の消費税の課税関係リース契約について 地位承継 ( 合併 分割 相続 ) が行われた場合の消費税の課税関係を教えてください 合併 会社分割 相続による地位承継は 権利義務の包括承継による移転であることから 当該理由によりリース契約の地位承継が行われた場合は 地位承継の当事者間において 消費税の課税関係は生じません 合併 会社分割は法人税法における適格 非適格にかかわらず 消費税の取扱いとして 課税の対象となりません 合併 分割 相続以外の地位承継 ( 包括承継以外の地位承継 ) が行われた場合については Q11 12を参照のこと 被合併法人等から合併法人等に承継される取引に係る契約条件等について当該合併等に係る変更等がない場合には 被合併法人の取引について消費税率に関する経過措置が適用されるものは 合併法人等においても引き続き当該取引に係る経過措置が適用されます Q11 借手の地位承継 ( 事業譲渡等の包括承継以外の地位承継 ) 事業譲渡等により借手の地位承継 ( 包括承継以外の地位承継 ) があった場合の消費税の課税関係を教えてください 1. 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結した所有権移転外ファイナンス リース取引 2. 平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結した所有権移転外ファイナンス リース取引 3. オペレーティング リース取引 4. 所有権移転ファイナンス リース取引 7

1. 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結した所有権移転外ファイナンス リース取引 1 貸手平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結した所有権移転外ファイナンス リース取引において借手の地位承継 ( 包括承継以外の地位承継 ) が行われた場合は 旧借手 ( 被承継者 ) のリース契約に係る残債務が新借手に承継されるため 貸手は 旧借手 ( 被承継者 ) との間で締結したリース契約の開始日時点の消費税率を適用して ( 注 ) 引き続き延払基準の方法により経理を行うこととなります ( 注 ) リース資産の売買として取り扱われるため リース契約の開始日が平成 26 年 3 月以前であれば旧税率 (5%) 平成 26 年 4 月以降であれば新税率 (8%) が適用されます 2 借手 a. 地位承継取引について新旧の借手間の地位承継取引については これにより旧借手が免れることとなるリース債務 ( 残債務 ) を対価として行われたリース資産の譲渡 ( 新借手にとってはリース資産の購入 ) に該当しますので 旧借手は課税売上げ 新借手は課税仕入れとして処理することとなります 新借手は当該リース取引に係る残債務を負担することとなるため これらの課税売上げ及び課税仕入れに適用される消費税率は 旧借手と貸手間のリース取引について旧税率が適用されている場合には 旧税率を適用することとして取扱われます b. リース契約について 旧借手の処理 旧借手が一括控除している場合は上記 a. の取扱いとなりますが 旧借手が分割控除している場合には 新借手への地位承継に伴い 分割控除未済部分 ( 残債務部分 ) について課税仕入れを計上することとなります ( 地位承継の際に 残債務の額を対価とするリース資産の譲渡について課税売上げを また 分割控除未済部分につき同額の課税仕入れを計上することとなります ) 新借手の処理 新借手が一括控除する場合は上記 a. の取扱いとなりますが 分割控除による場合には リース料支払時に課税仕入れとして処理することとなります ( 注 ) 分割控除による場合は 地位承継時及びリース料支払時の両方で課税仕入れとすることのないよう留意 適用税率 これらの課税売上げ及び課税仕入れに適用される消費税率は 旧借手と貸手間のリース取引について旧税率が適用されている場合には 上記 a. と同様に旧税率を適用することとして取扱われます 2. 平成 20 年 3 月 31 日以前に締結した所有権移転外ファイナンス リース取引 1 貸手平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結した所有権移転外ファイナンス リース取引において借手の地位承継 ( 包括承継以外の地位承継 ) が行われた場合 旧借手と貸手のリース契約がそのまま新借手に承継されますが 貸手は 平成 19 年度改正前のリース税制 8

が引き続き適用されます ( 注 ) 貸手 旧借手 新借手の 3 者間で 地位承継に関する覚書きを交わすなどにより 貸手と新借手間で新たな契約が締結されるような場合は 原則として承継日の消費税率が適用され 当該新たな契約に基づき 消費税率に関する経過措置の適用を判定します なお 経過措置の適用要件を満たさない場合には そのリース期間に応じ 平成 26 年 3 月以前分は旧税率 (5%) 平成 26 年 4 月以降分からは新税率 (8%) が適用されます (Q2 参照 ) 2 借手 a. 地位承継取引について新旧の借手間の地位承継取引について 地位承継に係る対価の授受がない場合には 資産の譲渡等に該当しないため 新旧借手において消費税の課税関係は生じません b. リース契約について新借手は 当該承継したリース契約のリース料に係る消費税を仕入控除します ( 注 ) 貸手に適用される消費税率により 仕入税額控除を行うこととなります 3. オペレーティング リース上記 2. と同様の取扱いとなります 4. 所有権移転ファイナンス リース上記 1. と同様の取扱いとなります Q12 貸手の地位承継事業譲渡等により貸手の地位承継 ( 包括承継以外の地位承継 ) があった場合の消費税の課税関係を教えてください なお 貸手の地位承継に伴い 新旧貸手間で対価の授受が行われますが 新貸手は 借手に対して新たにリース取引を行うものではありません 1. 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引 2. 平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引 3. オペレーティング リース取引 1. 平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引平成 20 年 4 月 1 日以後に契約を締結したファイナンス リース取引について 貸手が地位承継した場合 それぞれ下記の取扱いとなります 1 貸手 a. 地位承継取引について旧貸手 ( 被承継者 ) においては 金銭債権の譲渡に該当する為 消費税の非課税取引に該当します ただし 当該非課税取引は 金銭債権のうち資産の譲渡等を行った者が当該資産の譲渡等の対価として取得したものの譲渡 に該当する為 課税売上割合の計算上 資産の譲渡等の対価の額に含めないこととなり 結果として不課税取引と同様の取扱となります ( 消費税法施行令第 48 条第 2 項 ) 新貸手 ( 承継者 ) においては 金銭債権の譲受に該当します このため地位承継 9

に伴い支払った金額と回収されるリース料債権総額との間に差額 ( 差益 ) がある場合 原則として 非課税売上となりますが 課税売上の計算上は分母に算入する必要があります ( 消費税法施行令第 10 条第 3 項第 8 号 同第 48 条第 4 項 ) b. リース契約について旧貸手 ( 被承継者 ) においては 当該リース契約の地位承継により 延払基準の方法により経理しなかった場合 に該当する場合 譲渡の日の属する事業年度に未認識リース収入に係る消費税の全額を一括納付する必要があります この場合の消費税率は 契約当初の消費税率が適用されます ( 法人税法第 63 条第 1 項 消費税法第 16 条第 2 項 平成 26 年 4 月 1 日以後に行われる資産の譲渡等に適用される消費税率等に関する経過措置の取扱いについて 23 項 24 項 ) 新貸手 ( 承継者 ) においては 借手から回収するリース収入は金銭債権の回収に該当する為 消費税の課税関係は生じません 2 借手金銭債務の弁済先の変更であり 貸手の地位承継による消費税の課税関係は生じません 従って 借手が会計上賃貸借処理を行い 分割して仕入税額控除をしている場合もその処理に変更はありません 借手 1 リース契約 旧貸手 ( 被承継者 ) 延払基準終了による一括売上計上 ( 課税 ) リース債権売却による売上計上 ( 非課税 ) 2 貸手の地位承継契約 3 売却代金 4 承継したリース契約 新貸手 ( 承継者 ) リース債権買取りによる仕入計上 ( 非課税 ) 2. 平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引平成 20 年 3 月 31 日以前に契約を締結したファイナンス リース取引について 貸手が地位承継した場合 それぞれ下記の取扱いとなります 1 貸手 a. 地位承継取引について旧貸手 ( 被承継者 ) においては リース資産の譲渡に該当する為 地位承継契約に係る効力発生日の税率による課税売上が生じます 新貸手 ( 承継者 ) においては リース資産の購入に該当する為 地位承継契約に係る効力発生日の税率による課税仕入れが生じます b. リース契約について旧貸手 ( 被承継者 ) においては 地位承継前に借手から回収すべきリース料に係る消費税についてのみ 納付する義務を負います 10

新貸手 ( 承継者 ) においては 地位承継以後に借手から回収すべきリース料に係る消費税を納付する義務を負います この場合 新貸手 ( 承継者 ) は旧貸手 ( 被承継者 ) の地位を承継し リース契約期間中の賃貸借の継続が義務付けられていることから 当該リース契約は引き続き資産の貸付に該当します ( 注 ) 旧貸手 新貸手 借手の 3 者間で 地位承継に関する覚書きを交わすなどにより 新貸手と借手間で新たな契約が締結されるような場合は 原則として承継日の消費税率が適用され 当該新たな契約に基づき 消費税率に関する経過措置の適用を判定します なお 経過措置の適用要件を満たさない場合には そのリース期間に応じ 平成 26 年 3 月以前分は旧税率 (5%) 平成 26 年 4 月以降分からは新税率 (8%) が適用されます (Q2 参照 ) 2 借手貸手の地位承継の影響を受けず 課税仕入れが継続して生じます ( 注 ) 貸手に適用される消費税率により 仕入税額控除を行うこととなります 3. オペレーティング リース取引オペレーティング リース取引を貸手が地位承継した場合 それぞれ下記の取扱いとなります 1 貸手上記 2.1の貸手と同様の取扱いとなります 2 借手上記 2.2の借手と同様の取扱いとなります 以上 11