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第 6 章擁壁計画 第 1 節基本事項 1 擁壁各部の名称及び擁壁の さ擁壁各部の名称は図 6-1 のとおりである 擁壁前面の地盤面 (GL) から擁壁天端までの垂直距離を擁壁の地上高 (H) といい 擁壁前面の地盤面から擁壁基礎底面 ( 練積み造擁壁の場合は 基礎コンクリートの天端 ) までの垂直距離を根入れ深さ (h) という また 擁壁基礎底面 ( 練積み造擁壁の場合は 基礎コンクリートの天端 ) から擁壁天端までの垂直距離を擁壁の全高 (H ) という なお 擁壁の地上高は 擁壁の構造に応じて次のとおりとすること (1) 練積み造擁壁の地上高は 5.0m 以下とすること (2) 鉄筋コンクリート造等擁壁の地上高は 地形上やむを得ない場合を除き 5.0m 以下とすること 擁壁前面の上端 天端コンクリート擁壁の天端 擁壁前面の上端 擁壁の天端 躯体 擁壁背面の地表面 擁壁背面の地表面 地上高 (H) 擁壁前面の下端地盤面 (GL) 根入れ深さ (h) 全高 (H ) 基礎コンクリートの天端基礎コンクリート基礎底面 間知ブロック 擁壁前面 水抜穴基礎砕石床付け面 擁壁背面 透水層止水板 ( 止水コンクリート ) 胴込めコンクリート ( 間石ブロックの間を充填するコンクリート ) 拡大図裏込めコンクリート ( 間石ブロックと胴込めコンクリートの裏側に打設するコンクリート ) 地上高 (H) 擁壁前面の下端地盤面 (GL) 根入れ深さ (h) 全高 (H ) 擁壁前面 たて壁水抜穴ハンチ底版 ( つま先版 ) 床付け面基礎砕石 擁壁背面 透水層止水板 ( 止水コンクリート ) 基礎底面底版 ( かかと版 ) 均しコンクリート ( ア ) 練積み造擁壁の場合 ( イ ) 鉄筋コンクリート造等擁壁の場合 図 6-1 擁壁各部の名称及び擁壁の高さ 40

2 擁壁の根 れ深さ (1) 擁壁の根入れ深さは 擁壁の地上高の0.15 倍以上かつ0.35m 以上確保すること (2) 斜面上や水路 柵渠又は素掘り側溝の背後 擁壁の前面の地盤面が水平ではない場合は 次に示す各々の場合に応じて仮想地盤面 (GL img ) を設定し これを地盤面とみなして算出した地上高 ( 以下 仮想地上高 (H img ) という ) と根入れ深さ ( 以下 仮想根入れ深さ (h img ) という ) を それぞれ擁壁の地上高及び根入れ深さとみなす ア斜面上に擁壁を設置する場合次の ( ア ) 及び ( イ ) を同時に満たすよう仮想地盤面を設定する ( 図 6-2) ( ア ) 仮想根入れ深さが 仮想地上高の0.15 倍以上かつ0.35m 以上となること ( イ ) 斜面の下端を通り土質に応じた角度 ( 表 6-1) で引かれた影響線と仮想地盤面が交わる点と 擁壁基礎底面の前端との水平距離が 仮想地上高の0.4 倍以上かつ1.5m 以上となること ただし 斜面の角度が比較的緩やかで 影響線の角度よりも小さくなる場合は 擁壁基礎底面前端と 地盤面が仮想地盤面と交わる点との水平距離が 仮想地上高の0.4 倍以上かつ1.5m 以上となること ( 図 6-3) 表 6-1 土質別角度 土質軟岩風化の著しい岩 砂利 真砂土 関東ローム 硬質粘土その他これらに類するもの 盛土 腐植土又は土質が確認できない場合 角度 (θ) 60 40 35 25 41

この部分の地盤面は侵食に配慮すること 仮想地上高を地上高とみなすこと仮想根入深さを根入れ深さとみなすこと影響線と仮想地盤面が交わる点 仮想地上高 Himg 擁壁前面の上端 仮想地盤面 GLimg 擁壁の基礎底面の前端 仮想根入れ深さ himg 斜面の下端 地盤面 影響線 0.15Himg 以上かつ 0.35m 以上 基礎底面 θ 0.4Himg 以上かつ 1.5m 以上 図 6-2 斜面上に擁壁を設置する場合の根入れ深さ この部分の地盤面は侵食に配慮すること 仮想地上高を地上高とみなすこと仮想根入深さを根入れ深さとみなすこと 仮想地上高 Himg 擁壁前面の上端 地盤面と仮想地盤面が交わる点 仮想地盤面 GLimg 地盤面 擁壁の基礎底面の前端 斜面の下端 影響線 θ 影響線よりも斜面の角度が小さい 仮想根入れ深さ himg 0.15Himg 以上かつ 0.35m 以上 基礎底面 0.4Himg 以上かつ 1.5m 以上 図 6-3 緩やかな斜面上に擁壁を設置する場合の根入れ深さ 42

イ水路 柵渠又は素掘り側溝の背後に擁壁を設置する場合水路 柵渠又は素掘り側溝 ( 以下 水路等 という ) の背後に擁壁を設置する場合は 水路の底面若しくは柵渠又は素掘り側溝の河床を通る水平面を仮想地盤面とする ( 図 6-4) ただし 擁壁前端から水路等までの距離が仮想地上高の0.4 倍以上 かつ 1.5m 以上となる場合は 仮想地盤面の設定を要さない 擁壁前端から水路までの距離が 0.4Himg 以上かつ 1.5m 以上となる場合は 仮想地盤面を設定しなくても良い 仮想地上高 Himg 地盤面 (GL) 水路 仮想地盤面 GLimg 水路の底面 0.15Himg 以上かつ 0.35m 以上 仮想根入れ深さ himg 基礎コンクリート天端の前端 ( ア ) 水路の背後に擁壁を設置する場合 擁壁前端から柵渠又は素掘り側溝までの距離が 0.4Himg 以上かつ 1.5m 以上となる場合は 仮想地盤面を設定しなくても良い 仮想地上高 Himg 地盤面 (GL) 素掘り側溝 仮想地盤面 GLimg 柵渠又は素掘り側溝の河床 0.15Himg 以上かつ 0.35m 以上 擁壁の基礎底面の前端 仮想根入れ深さ himg ( イ ) 柵渠又は素掘り側溝の背後に擁壁を設置する場合 図 6-4 水路 柵渠又は素掘り側溝の背後に擁壁を設置する場合の根入れ深さ 43

ウ河川に近接して設置する擁壁擁壁等で防護されている河川に近接して擁壁を設置する場合は 斜面上に擁壁を設置する場合の考え方に準じて仮想地盤を設定し 新設する擁壁の設置位置を定めること ( 図 6-5) 新設する擁壁 影響線と仮想地盤面 (GLimg) が交わる点河川を防護する擁壁地盤面 (GL) 擁壁背面 河床 θ 擁壁背面において河床の高さと等しくなる点 影響線 仮想地上高 Himg 仮想根入れ深さ himg 0.15Himg 以上かつ 0.35m 以上 0.4Himg 以上かつ 1.5m 以上 仮想地盤面 (GLimg) 擁壁基礎底面の前端 図 6-5 河川に接して設置する擁壁 エ L 型側溝又は街渠の背後に擁壁を設置する場合 L 型側溝コーピング又は街渠ブロック ( 以下 コーピング等 という ) の天端から 0.25m 下がった水平面を仮想地盤面とする ( 図 6-6) ただし 擁壁前端からコーピング等の前面までの距離が1.5m 以上となるか 又はコーピング等の高さが0.25m 未満の場合は 仮想地盤面の設定を要さない 擁壁前端からコーピング前面までの距離が 1.5m 以上となるか 又はコーピング高が 0.25m 未満の場合は 仮想地盤面を設定しなくても良いコーピング天端 仮想地上高 Himg 路面 コーピング高 仮想地盤面 GLimg L 型側溝 0.25m 0.15Himg 以上かつ 0.35m 以上 擁壁の基礎底面の前端 仮想根入れ深さ himg 図 6-6 L 型側溝等の背後に擁壁を設置する場合の根入れ深さ 44

(3) U 型側溝の背後に擁壁を設置する場合は 仮想地盤面の設定は不要とし 擁壁の根入れ深さを当該 U 型側溝の天端からの高さとする ただし 基礎コンクリートの天端又は擁壁の基礎底面よりU 型側溝の底面が低くなる場合は 基礎コンクリートの天端又は擁壁の基礎底面をU 型側溝の底面に合わせること なお その場合擁壁前端からU 型側溝までの距離が地上高の0.4 倍以上 かつ 1.5m 以上となる場合は この限りでない ( 図 6-7) 擁壁の基礎コンクリートの天端より U 型側溝の底面が低くなる場合は 基礎コンクリートの天端を U 型側溝の底面に合わせること なお 擁壁前端から U 型側溝までの距離が 0.4H 以上 かつ 1.5m 以上の場合は この限りでない 地上高 H 地盤面 (GL) U 型側溝 0.15H 以上かつ 0.35m 以上 U 型側溝の底面 根入れ深さ h 基礎コンクリート天端の前端 ( ア ) 練積み造擁壁を設置する場合 擁壁の基礎底面より U 型側溝の底面が低くなる場合は 擁壁の基礎底面を U 型側溝の底面に合わせること なお 擁壁前端から U 型側溝までの距離が 0.4H 以上 かつ 1.5m 以上の場合は この限りでない 地上高 H 地盤面 (GL) U 型側溝 0.15H 以上かつ 0.35m 以上 U 型側溝の底面 擁壁の基礎底面の前端 根入れ深さ h ( イ ) 鉄筋コンクリート造擁壁を設置する場合 図 6-7 U 型側溝の背後に擁壁を設置する場合の根入れ深さ 45

3 斜 に沿って設置する擁壁斜面に沿って擁壁を設置する場合 基礎部分は段切り ( 幅 1.0m 以上 ) により水平とすること ( 図 6-8) 練積み造擁壁又は鉄筋コンクリート造擁壁 地盤面 (GL) 基礎コンクリート 基礎底面 基礎砕石 幅 1.0m 以上とすること 図 6-8 斜面に沿って設置する擁壁 4 段擁壁 (1) 二段擁壁とは宅地造成に関する工事の区域内の擁壁同士又は同区域内の擁壁と区域外の既存擁壁が 平行又は平行に近い形で前後にひな壇状に配置され 上段側の擁壁 ( 以下 上段擁壁 という ) の荷重が下段の擁壁 ( 以下 下段擁壁 という ) の構造に影響すると考えられる状態に配置される擁壁を二段擁壁という (2) 二段擁壁の設置規制ア二段擁壁となる擁壁の配置は原則として避けること 二段擁壁とならないようにするには 次の ( ア ) 又は ( イ ) のとおり配置すること ( ア ) 上段 下段擁壁ともに新設する場合 下段擁壁を新設する場合又は上段擁壁を新設し下段擁壁が法の技術的基準に適合している場合 ( 図 6-9 図 6-10 図 6-11 図 6-12) 下段擁壁の基礎底面の後端を基点として水平面と土質に応じた角度 ( 表 6-1) をなす影響線を引いたとき 上段擁壁の基礎底面の前端 ( 練積み造擁壁の場合は基礎コンクリートの天端の前端 ) が影響線より後ろに位置し かつ 上段擁壁と下段擁壁の間の最短水平距離が上段擁壁の地上高の0.4 倍以上かつ1.5m 以上となること 46

( イ ) 上段擁壁を新設し 下段擁壁が法の技術的基準に適合していない又は適合するか確認できない場合 ( 図 6-13 図 6-14 図 6-15 図 6-16) 下段擁壁の前面の下端を基点として 水平面と土質に応じた角度 ( 表 6-1) をなす影響線を引いたとき その影響線と下段擁壁背面の地盤が交わる点と上段擁壁の基礎底面の前端 ( 練積み造擁壁の場合は基礎コンクリートの天端の前端 ) の最短水平距離が上段擁壁の地上高の0.4 倍以上かつ1.5m 以上となること イ地形上やむを得ず二段擁壁となる場合 次の ( ア ) ( イ ) ( ウ ) 全ての項目を満たしていることが確認できるときに限り 二段擁壁を認めるものとする ( ア ) 下段擁壁と上段擁壁の最短水平距離 ( 図 6-9 図 6-10 図 6-11 図 6-12) が 上段擁壁の地上高の0.4 倍以上かつ1.5m 以上となること なお 上段擁壁が杭基礎の場合は この限りでない ( イ ) 下段擁壁について 背面形状 地表面載荷重及び上段擁壁による荷重を考慮して構造計算を行い さらに 以下の項目について確認すること a 常時において転倒 滑動 沈下に関する安全率が1.5 以上であり かつ各部材に作用する応力度が長期許容応力度以内であること b 中地震時 ( 設計水平震度 k h =0.20) において 各部材に作用する応力度が短期許容応力度以内であること c 大地震時 ( 設計水平震度 k h =0.25) において転倒 滑動 沈下に関する安全率が1.0 以上であり かつ各部材に作用するモーメント及びせん断力が それぞれ降伏曲げモーメント及びせん断耐力以内となること ( ウ ) 上段 下段擁壁ともに含む形で斜面安定計算を行い 常時で安全率 1.5 以上かつ大地震時 ( 設計水平震度 k h =0.25) で安全率 1.0 以上となること 47

上段擁壁 最短水平距離 0.4H 以上かつ 1.5m 以上 地上高 H 下段擁壁 影響線 上段擁壁の基礎底面 θ 下段擁壁の基礎底面の後端 図 6-9 上段 下段ともに鉄筋コンクリート造擁壁の場合 上段擁壁 最短水平距離 0.4H 以上かつ 1.5m 以上 地上高 H 下段擁壁 擁壁背面 影響線 上段擁壁の基礎底面 θ 下段擁壁の基礎底面の後端 図 6-10 上段が鉄筋コンクリート造擁壁 下段が練積み造擁壁の場合 48

上段擁壁 最短水平距離 0.4H 以上かつ 1.5m 以上 地上高 H 下段擁壁 影響線 上段擁壁の基礎底面 θ 下段擁壁の基礎底面の後端 図 6-11 上段が練積み造擁壁 下段が鉄筋コンクリート造擁壁の場合 上段擁壁 最短水平距離 0.4H 以上かつ 1.5m 以上 地上高 H 下段擁壁 擁壁背面 影響線 上段擁壁の基礎底面 θ 下段擁壁の基礎底面の後端 図 6-12 上段 下段ともに練積み造擁壁の場合 49

影響線と下段擁壁背面の地盤が交わる点 上段擁壁 ( 新設 ) 地上高 H 下段擁壁 ( 技術的基準に適合しないか 又は不明な既設 ) 下段擁壁背面の地盤 擁壁前面 影響線 最短水平距離 上段擁壁の基礎底面 前面地盤 25 ( ただし土質が確認できる場合は それに応じた θ) 0.4H 以上かつ 1.5m 以上 擁壁前面の下端 図 6-13 上段 下段ともに鉄筋コンクリート造擁壁の場合 下段擁壁 ( 技術的基準に適合しないか 又は不明な既設 ) 影響線と下段擁壁背面の地盤が交わる点下段擁壁背面の地盤 上段擁壁 ( 新設 ) 地上高 H 擁壁前面の下端 擁壁前面 影響線 最短水平距離 上段擁壁の基礎底面 前面地盤 25 ( ただし土質が確認できる場合は それに応じた θ) 0.4H 以上かつ 1.5m 以上 図 6-14 上段が鉄筋コンクリート造擁壁 下段が練積み造擁壁の場合 50

影響線と下段擁壁背面の地盤が交わる点 上段擁壁 ( 新設 ) 地上高 H 下段擁壁 ( 技術的基準に適合しないか 又は不明な既設 ) 下段擁壁背面の地盤 擁壁前面 影響線 最短水平距離 上段擁壁の基礎底面 前面地盤 25 ( ただし土質が確認できる場合は それに応じた θ) 0.4H 以上かつ 1.5m 以上 擁壁前面の下端 図 6-15 上段が練積み造擁壁 下段が鉄筋コンクリート造擁壁の場合 影響線と下段擁壁背面の地盤が交わる点 上段擁壁 ( 新設 ) 地上高 H 下段擁壁 ( 技術的基準に適合しないか 又は不明な既設 ) 下段擁壁背面の地盤 擁壁前面の下端 擁壁前面 影響線擁壁背面 最短水平距離 上段擁壁の基礎底面 前面地盤 25 ( ただし土質が確認できる場合は それに応じた θ) 0.4H 以上かつ 1.5m 以上 図 6-16 上段 下段ともに練積み造擁壁の場合 51

(3) 二段擁壁とみなさないもの (2) の規定に係わらず 上下の擁壁で覆われる崖面が一体の崖ではなく かつ 上下いずれも任意設置擁壁の場合 ( 下図の ( ア )) 又は上段が任意設置擁壁の場合 ( 下図の ( イ )) は 二段擁壁とみなさないものとする ( 図 6-17) なお 上段 下段擁壁が共に義務設置擁壁の場合又は下段擁壁が任意設置擁壁で上段擁壁が義務設置擁壁の場合は 二段擁壁の規定が適用となるので注意すること また 上段擁壁と下段擁壁が平行ではない場合は 図 6-18 を参考とし 二段擁壁に該当するかどうか検討するための断面を設定すること 任意設置擁壁 任意設置擁壁 任意設置擁壁 上段擁壁によって覆われる崖面の下端 義務設置擁壁 上段擁壁によって覆われる崖面の下端 30 30 ( ア ) 上下の擁壁で覆われる崖面が一体ではなく かつ 上下どちらも任意設置擁壁の場合 ( イ ) 上下の擁壁で覆われる崖面が一体ではなく かつ 上段擁壁が任意設置擁壁の場合 図 6-17 二段擁壁とみなさなくてもよい場合 A 上段擁壁 上段擁壁 上段擁壁前面と垂直にすること 下段擁壁背面と上段擁壁の前面の中点で折れ曲げさせること 上段擁壁 下段擁壁 下段擁壁と上段擁壁が最も近づく箇所で断面を設定して検討すること 下段擁壁背面と垂直にすること 下段擁壁 下段擁壁 A ( ア ) 立体図 ( イ ) 平面図 ( ウ ) A-A 断面図 図 6-18 上下の擁壁が平行でない場合の検討断面の設定 (4) 宅地造成に関する工事の区域内の既存擁壁について 宅地造成に関する工事を行う区域内の既存擁壁は 二段擁壁になるかどうかに係わらず 法の技術的基準に適合しなければならないので留意すること 52

第 2 節擁壁の設計及び施 1 擁壁の選定 (1) 練積み造擁壁ア練積み造擁壁は 本指針 96ページ~115ページの間知石等練積み擁壁標準構造図に示されるものを使用すること また 基礎コンクリートは無筋コンクリート造を基本とするが 基礎地盤が切土と盛土にまたがる場合等必要に応じて 鉄筋コンクリート造とすること イ擁壁背面の地盤の高さに合わせるために 標準構造図に示される擁壁の高さを変更して施工する場合は 擁壁の頭部を切る構造 ( 頭切り ) とすること ( 図 6-19) 標準構造上の擁壁天端の幅 ( 練積み造擁壁の場合 400 mm ) 標準構造上の擁壁の高さ 擁壁頭部をカット (= 頭切り ) した設計として施工とする部分 擁壁背面の地盤の高さに合わせた天端の高さ頭切りをした場合の天端の幅は 標準構造上の天端の幅より広くなる また 地上高が連続的に変化する場合は 天端の幅も連続的に変化する ( 低くなるほど広くなる ) 場合が多いので注意すること 擁壁背面の地盤 0.3m 実際の天端より 30cm 下がったところから下方へ透水層を設けること 図 6-19 擁壁の頭切り ウ擁壁背面の地表面が傾斜しているときは 擁壁背面において前面地盤と高さが等しくなる点から 表 6-1 に示す角度の影響線を引き 当該影響線が擁壁背面の地表面と交わる点における水平面と擁壁前面の地盤面との高さを擁壁で覆わなければならない崖の高さとみなして擁壁のタイプを選定し 当該擁壁の頭切りを行って高さを調整すること ( 図 6-20) 53

なお 影響線が擁壁背面の地表面と交わらない場合又は影響線と擁壁背面の地表面が交わ る点の高さが 5m 以上の場合は 土羽付き 5m タイプを選定すること この高さの崖を覆うことができる擁壁を選定し 頭切りを行うこと 頭切りする部分 擁壁前面 擁壁背面 擁壁背面の地表面 影響線 擁壁背面の地表面と影響線が交わる点 θ 擁壁背面において前面地盤と高さが等しくなる点 図 6-20 擁壁背面の地表面が傾斜している場合の練積み造擁壁のタイプの選定と施工 (2) 鉄筋コンクリート造等擁壁鉄筋コンクリート造擁壁の義務設置擁壁については 第 3 節鉄筋コンクリート造擁壁の設計 に基づいて構造計算を行うこと ただし 本指針 117ページから197ページの鉄筋コンクリート造擁壁標準構造図中に示される構造のものを その設計条件に則り使用する場合はこの限りではない (3) 国土交通大臣認定擁壁法施行令第 14 条に規定する特殊な材料又は構法による擁壁を設置する場合は 国土交通大臣が認定し かつ 設置条件が適合するものを使用すること 2 擁壁の基礎地盤 (1) 基礎地盤の設計上の長期許容地耐力については 土質調査を行い定めること ただし 地上高が5m 以下であり かつ 現地の地盤が地山の関東ロームであることが確認できた場合は 長期許容地耐力として 堅いローム層の100kN/ m2を用いることができる なお 現場の施工の際には 現地の地盤の許容地耐力を測定し 設計上の必要な許容地耐力が得られていることを確認すること (2) 現地の床付け地盤の許容地耐力が設計上の必要な許容地耐力を満たしていない場合には 地盤改良又は杭基礎の設置を行うこと (3) 擁壁の基礎は 栗石等を20cm以上の厚さに敷きならし 十分に転圧したうえで設置すること ただし 地盤が岩盤の場合はこの限りでない (4) 鉄筋コンクリート造等擁壁については 均しコンクリート ( 厚さ5cm以上 ) を打設した後 設置すること (118 119ページの図 ) 54

3 コンクリート (1) 鉄筋コンクリート造等擁壁の躯体に使用するコンクリートは 設計基準強度 F c が21N/ mm2 (210kg f/ cm2 ) 以上の強度のものを使用すること 練積み造擁壁の胴込め 裏込めコンクリート及びその他の部材等に使用するコンクリートは 設計基準強度 F c が18N/ mm2 (180kg f/ cm2 ) 以上の強度のものを使用すること なお 圧縮及びせん断に関する許容応力度は 表 6-2 のとおりである 表 6-2 コンクリートの許容応力度 ( 建築基準法施行令第 91 条より ) 設計基準強度 F c (N/ mm2 ) 21 (210kg f/ cm2 ) 24 (240kg f/ cm2 ) 27 (270kg f/ cm2 ) 長期許容応力度圧縮せん断 N/ mm2 N/ mm2 7 0.70 (70kg f/ cm2 ) (7kg f/ cm2 ) 8 0.73 (80kg f/ cm2 ) (7.3kg f/ cm2 ) 9 0.76 (90kg f/ cm2 ) (7.6kg f/ cm2 ) 短期長期許容応力度 圧縮 せん断 N/ mm2 N/ mm2 14 1.40 (140kg f/ cm2 ) (14kg f/ cm2 ) 16 1.46 (160kg f/ cm2 ) (14.6 kg f/ cm2 ) 18 1.52 (180kg f/ cm2 ) (15.2 kg f/ cm2 ) 24N/ mm2以上を使用する場合には納品書等を提出すること (2) 無筋コンクリートの単位体積重量 γ c は23kN/ m3 (2.3tf/ m3 ) 鉄筋コンクリートの単位体積重量 γ c は24kN/ m3 (2.4tf/ m3 ) とする (3) 鉄筋とコンクリートのヤング係数比 n は 15とする (4) コンクリートの引張強度は 考慮しないこと (5) コンクリートの施工は コンクリート標準示方書 (( 社 ) 土木学会 ) に従い行うこと 4 鉄筋鉄筋コンクリート造等擁壁の鉄筋には SD295 以上の基準強度を持つ異形棒鋼を用いること ( 表 6-3) 表 6-3 異形棒鋼の許容応力度 異形棒鋼の種類 基準強度 (N/ mm2 ) 長期許容引張り応力度 σ sa (N/ mm2 ) 短期許容引張り応力度 σ sa (N/ mm2 ) SD295A 及び B 295 (2950kg f/ cm2 ) 195 (1950kg f/ cm2 ) 295 (2950kg f/ cm2 ) SD345 345 (3450kg f/ cm2 ) 215 (2150kg f/ cm2 ) 345 (3450kg f/ cm2 ) SD390 390 (3900kg f/ cm2 ) ただし D29 以上の場合は 195(1950kg f/ cm2 ) 390 (3900kg f/ cm2 ) SD345 以上を使用する場合には納品書等を提出すること 55

5 鉄筋コンクリート造等擁壁の構造体 (1) 鉄筋径はD13 以上とし 間隔は30cm以下とすること また 粗骨材が行き渡るよう 密な配置は避けること (2) 鉄筋の重ね継ぎ手は 鉄筋径の40 倍以上とすること (3) 鉄筋のかぶりは6cm以上とする (4) 引張り鉄筋の定着長は 主筋に溶接する場合を除き その径の40 倍以上とすること ただし 末端をフック状に加工するときは その径の25 倍以上とする (5) たて壁と底版の接合部分には ハンチ (30cm 30cm以上 ) を設けること (6) 部材の最小厚さは 20cm以上とすること (7) 配筋は 用心鉄筋 配力鉄筋を設けること 6 杭基礎 (1) 杭基礎は 杭先端が良質な支持層によって支持される支持杭とすること 摩擦杭は不可とする (2) 杭の配列は 正方形 長方形又は千鳥状等 左右対称の単純な配置とすること また 最小配列は2 行 2 列を原則とすること ( 図 6-21) (3) 杭の最小中心間隔は杭の直径の2.5 倍とすること これを満たさない場合は群杭として設計を行うこと また 底版縁端と杭中心との最小距離は 打込み杭 中掘り杭及びプレボーリング杭の場合は杭径の1.25 倍 場所打ち杭及び鋼管ソイルセメント杭の場合は杭径の1.0 倍とすること ( 図 6-22) (4) 杭頭部は 擁壁底版に剛結合することを原則とする その方法は 次のア又はイによるものとし 詳細な構造は 杭基礎設計便覧 (( 社 ) 日本道路協会 ) 等を参考とすること ア方法 A 杭を底版の中に杭径以上埋込む方法 イ方法 B 杭を底版内へ10cm程度埋込み 主として鉄筋で補強する方法 (5) 杭に用いる材料の許容応力度は 平成 13 年 7 月 2 日国土交通省告示第 1113 号地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を求めるための地盤調査の方法並びにその結果に基づき地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を定める方法等を定める件 ( 以下 この章において 告示 という ) ( 本指針 242ページを参照 ) による 56

断面図 正面図 基礎底面図 ( 杭配置図 ) 透視図 2 列目 1 列目 2 列目 1 列目 1 列目 2 列目 図 6-21 杭の最小配列 2.5D 以上 1.25D( 打込み杭 ) ( 中掘り杭 ) ( プレボーリング杭 ) 1.0D( 場所打ち杭 ) ( 鋼管ソイルセメント杭 ) 底版縁端 底版縁端 D 2.5D 以上 D: 杭径 図 6-22 杭の最小中心間隔及び底版縁端との距離 7 擁壁のコーナー補強 60 度以上 120 度以下の角度をなす擁壁のコーナーにおいては 当該コーナーをはさむ二等辺三角形の部分を鉄筋コンクリート ( 練積み造擁壁の場合はコンクリート ) で補強すること 二等辺三角形の一辺の長さは 擁壁の地上高が3m 以下の場合は50cm 3mを超える場合は 60cmとする ( 図 6-23 図 6-24) また 鉄筋コンクリート造擁壁の補強方法については たて壁の横筋に準じて配筋すること 57

伸縮目地 l a θ a 伸縮目地は 間知ブロック 胴込め 裏込めコンクリート に加え基礎コンクリートを含めた全断面に入れること ( ア ) 平面図 ( イ ) 立体図 擁壁のコーナー部の角度 θ が 60 度以上 120 度以下の場合は以下のとおりコーナーを補強すること 擁壁の地上高が 3m 以下のとき a = 50 cm以上 擁壁の地上高が 3m を超えるとき a = 60 cm以上 伸縮目地の位置 l は 原則として擁壁の地上高かつ 2.0m 超とすること 図 6-23 練積み造擁壁のコーナー補強及び伸縮目地 伸縮目地 l a a かかと版側主筋 ( 上面 ) θ つま先版側主筋 ( 下面 ) 伸縮目地は たて壁に加え底版も含めた全断面に入れること ( ア ) 平面図 ( イ ) 立体図 擁壁のコーナー部の角度 θ が 60 度以上 120 度以下の場合は以下のとおりコーナーを補強すること 擁壁の地上高が 3m 以下のとき a = 50 cm以上 擁壁の地上高が 3m を超えるとき a = 60 cm以上 伸縮目地の位置 l は 原則として擁壁の地上高かつ 2.0m 超とすること b b: 定着長さ b b ( ウ ) 引張り鉄筋の定着長さ 図 6-24 鉄筋コンクリート造等擁壁のコーナー補強及び伸縮目地 58

8 伸縮 地 (1) 擁壁の伸縮目地は 擁壁延長 10~15m 以内ごとに設け 特に 地盤の変化する箇所 ( 切盛境等 ) 擁壁の高さや基礎地盤の高さが著しく異なる箇所 及び擁壁の構造工法を異にする箇所には必要に応じて設けること (2) 伸縮目地の位置は 原則として擁壁のコーナー部から擁壁の地上高以上かつ2.0m 超離すこと (3) 伸縮目地を設けた場合は 擁壁を底版又は基礎部分まで切断すること (4) 伸縮目地は 厚さ1cm以上のエラスタイト板等を使用すること 9 透 層 (1) 擁壁の天端から30cm下がった位置から擁壁背面全体に 幅 30cm以上の透水層を設けること 練積み造擁壁については 標準構造図に示す位置に透水層を設けること また 特に湧水等が多い箇所については 傾斜透水層を併用すること ( 図 6-25) (2) 透水層には栗石等を使用し 均一に突き固め 水抜穴から栗石等が流出しないようにすること (3) 鉄筋コンクリート造等擁壁については 透水層として 擁壁用透水マット ( 擁壁用透水マット協会に加盟する会社の製品に限る ) を用いることができる なお 施工にあたっては 加盟会社ごとに定められている施工方法に従うこと (4) 透水層の種類に係わらず 最下段の水抜穴の底面の高さに合わせて 幅 30cm以上 厚さ 5cm以上の止水板を設けること 水勾配 ( 単位 mm) 300 300 以上 透水層 ( 面状 ) 傾斜透水層 ( 面状 ) 特に湧水等が多い場合に併用すること 止水板 図 6-25 透水層の配置 59

10 抜 (1) 擁壁の水抜穴は 内径 75mm以上の硬質塩化ビニールパイプその他これに類する耐水材料を使用すること (2) 水抜穴は 壁面 3m2当たり1 箇所以上設けること (3) 水抜穴は 千鳥配置とし 原則として最下段は地表面より10cm以内に設置すること (4) 湧水等の水のある箇所は 有効に排水できるように水抜穴を設置すること (5) 水抜穴は 擁壁背面の水を速やかに流すことができるよう十分に勾配をとること 11 練積み造擁壁の施 (1) 施工は二重丁張りをかけて築造すること (2) 間知ブロック又は間知石 ( 以下 間知ブロック等 という ) を組積みするに当たっては 次の事項に注意すること ア間知ブロック等は 施工前に十分水洗いすること イ間知ブロック等の形状は原則として変更しないこと また 天端等に形状に合わせて加工する場合でも 控えは残すこと ウ目地塗面の全面にモルタルが行きわたるようにすること エ芋目地ができないようにすること (3) 胴込め及び裏込めコンクリートが透水層内又は水抜穴に流入して 透水効果を妨げないようにするため また 施工を確実にするため 必ず抜き型枠を使用すること (4) 胴込め及び裏込めコンクリートの打設にあたっては コンクリートと間知ブロック等が一体化するよう十分突き固めること 12 任意設置擁壁の設計及び施 切土の高さが2.0m 以下又は盛土の高さが1.0m 以下の崖を覆うために設置する擁壁は 可能な限り 義務設置擁壁に準じて設計し 透水層及び水抜穴を設けること また 施工にあたっては 基礎地盤の地耐力についても十分確認すること 60

第 3 節鉄筋コンクリート造等擁壁の構造計算 1 擁壁に作 する荷重及び 圧 (1) 擁壁の自重は 躯体の重量及びかかと版上の土の重量とし つま先版上の土の重量は擁壁の自重に算入しないこと (2) 擁壁背面における地表面載荷重 ( 以下単に 地表面載荷重 という )q は 土地利用形態に合わせ 10kN/ m2 (1.0tf/ m2 ) 以上とすること (3) 安定計算に用いる土圧は かかと版先端の仮想背面に作用する主働土圧を原則とする また 前面からの受働土圧は 考慮しないこと (4) 土圧算定に用いる背面土の土質定数は 複数のサンプルにより土質試験を行い決定することを原則とする ただし 地上高 5.0m 以下の擁壁については 現地の土質が関東ロームであることが確認できる場合に限り 次の土質定数を用いることができる 単位体積重量 γ =16kN/ m3 内部摩擦角 φ=20 (5) 背面土の粘着力は 考慮しないこと (6) 土と土の鉛直な仮想背面の壁面摩擦角 δ は 地表面の勾配 β に等しいものとする また 土とコンクリートの壁面摩擦角 δ は 常時において (2/3)φとする ただし 擁壁背面に石油系素材の透水マットを使用した場合には φ/2とする なお 地震時における土と土の鉛直な仮想背面の壁面摩擦角 δ は式 6-1のとおりとし 土とコンクリートの壁面摩擦角 δ は 透水層の素材に係わらずφ/2とする sinφ sin( θ + Δ β ) tanδ = 1 sinφ cos( θ + Δ β ) 式 6-1 ここに sin( β+θ ) sin Δ = sinφ δ : 壁面摩擦角 1 θ : 地震時合成角 ( = tan k h ) k h : 設計水平震度 β : 水平面に対して擁壁背面の地表面がなす角度 φ : 背面土の内部摩擦角 である ただし β + θ φ の場合 δ =φ とする 61

(7) 常時の土圧は 次に示す公式等を用いて算出すること ( 式 6-2) また 土圧係数については クーロンの主働土圧係数を用いること ( 式 6-3) 擁壁背面の地表面が折れ曲がっていて一様な勾配でないなど これらの式が適用できない場合は 試行くさび法を用いること P A 1 = K A γ H ( H + 2 h) 式 6-2 2 ここに P A : 常時の主働土圧合力 kn γ : 背面土の単位体積重量 kn/ m3 H : 土圧作用面の高さ m h : 地表面載荷重による換算高さ m h = q/ γ q : 単位面積当たり地表面載荷重 kn/ m2 K A : 主働土圧係数 クーロンの主働土圧係数 K A : クーロンの主働土圧係数 ( 下式より求めること ) 2 cos ( φ α) K A = 2 式 6-3 2 sin( φ+ δ ) sin( φ β ) cos α cos( α + δ ) 1 + cos( α + δ ) cos( α β ) α : 鉛直面に対して土圧作用面がなす角度 土圧作用面が擁壁たて壁の場合は たて壁背面が鉛直面となす角度になる 土圧作用面が鉛直の場合は α =0 β : 水平面に対して擁壁背面の地表面がなす角度 φ : 背面土の内部摩擦角 δ : 土圧作用面の壁面摩擦角 である なお φ< β の場合 この式は適用できない (8) 式 6-3 における主働土圧係数 K A は 地震時の構造計算を要さない擁壁に限り 計算によらず 次の値を用いることができる ア現地の土質が関東ロームであることが確認できる場合 K A =0.5 イ擁壁の形式が逆 L 型擁壁又は重力式擁壁のとき 背面土が安定した関東ロームの切土であり かつ 施工に伴う掘削範囲を 安全な範囲の中で最小限とする場合 K A =0.4 (9) 設計時に用いる地震時荷重は 擁壁の自重に起因する地震時慣性力と常時の土圧の合計 又は物部 岡部式等を用いて算出した地震時土圧 ( 式 6-4) のうち 大きな方とすること 擁壁背面の地表面が水平又は一様な勾配でない場合の地震時土圧は 試行くさび法を用いて算出すること 62

P EA 1 = K EA γ H ( H + 2 h) 式 6-4 2 第 6 章擁壁計画 ここに P EA : 地震時の主働土圧合力 kn γ : 背面土の単位体積重量 kn/ m3 H : 土圧作用面の高さ m h : 地表面載荷重による換算高さ m h = q/γ q : 単位面積当たり地表面載荷重 kn/ m2 K EA : 地震時主働土圧係数 ( 下式より求めること ) K EA 2 cos ( φ α θ ) = 2 2 sin( φ+ δ ) sin( φ β θ ) cosθ cos α cos( α + δ + θ ) 1 + cos( α β ) cos( δ + α + θ ) α : 鉛直面に対して土圧作用面がなす角度 β : 水平面に対して擁壁背面の地表面がなす角度 φ : 背面土の内部摩擦角 δ : 土圧作用面の壁面摩擦角 θ : 1 地震時合成角 ( = tan k h ) k h : 設計水平震度 ( 中地震時 0.2 大地震時 0.25) である なお 設計鉛直震度 k v は 0 とする (10) 土圧合力の作用位置 ( 土圧作用面下端からの垂直距離 )y A は 式 6-5 で表される なお 擁壁背面が水平 (β =0) 及び土圧作用面が鉛直 (α =0) の場合は 式 6-6 で 表される 試行くさび法を用いて土圧を算定した場合は 求められた土圧分布の重心位置が土圧合力 の作用位置となる y H γ H cos( α β ) + 3q cosα cos β A 3 γ H cos( α β ) + 2q cosα cos β = 式 6-5 y H γ H + 3q = A 3 γ H + 2 q 式 6-6 ここに y A : 土圧合力の作用位置 m γ : 背面土の単位体積重量 kn/ m3 H : 土圧作用面の高さ m q : 単位面積当たり地表面載荷重 kn/ m2 α : 鉛直面に対して土圧作用面がなす角度 β : 水平面に対して擁壁背面の地表面がなす角度 である 63

2 地震時の検討擁壁の地上高が5.0mを超える場合は 常時に加えて 中地震時 ( 設計水平震度 k h =0. 20 設計鉛直震度 k v =0) 及び大地震時 ( 設計水平震度 k h =0.25 設計鉛直震度 k v =0) を想定した構造計算を行うこと なお 中地震時の構造計算については 部材計算のみとする 3 転倒に対する安定 (1) 転倒モーメントに関する確認項目ア常時における擁壁の転倒に対する安全率 Fs は 1.5 以上であること ( 式 6-7) また 擁壁の重量及び土圧等の合力の作用点について 基礎底面の中心からの偏心距離 e が底版幅の1/6 以内であること ( 式 6-8) Fs = Mr/Mo 式 6-7 ここに Fs : 転倒安全率 Mr : 転倒に抵抗しようとするモーメント kn m Mo : 転倒させようとするモーメント kn m である B B e = d 式 6-8 2 6 ここに e : 合力の底版中央からの偏心距離 m B : 擁壁の底版幅 m d : 底版つま先から合力作用点までの距離 m ( 下式により求めること ) Mr Mo d = V V : 擁壁に作用する力及び自重の鉛直成分 kn である イ大地震時における擁壁の転倒に対する安全率 F S は 1.0 以上であること また 大地震時における擁壁の重量及び土圧等の合力の作用点について 基礎底面の中心からの偏心距離 e が底版幅の1/2 以内であること 64

4 沈下に対する安定 (1) 擁壁の接地圧が 基礎地盤の長期許容応力度以下であること ( 式 6-9) 杭基礎の場合は 杭頭反力が杭の長期許容支持力度以下であること V 6 e 1, 2 式 6-9 B B ( q q ) = 1± ここに q 1, q 2 : 擁壁の前端及び後端における地盤反力 kn/ m2 B : 擁壁の底版幅 m e : 合力の底版中央からの偏心距離 m V : 擁壁に作用する力及び自重の鉛直成分 kn である ただし 地震時における擁壁の重量及び土圧等の合力の作用点について 基礎底面の中心からの偏心距離 e が底版幅の1/6を超え かつ 2/6 以内の場合は 式 6-10に また 基礎底面の中心からの偏心距離 e が底版幅の2/6を超え かつ 3/6 以内の場合は 式 6-11 によること 2RV q1 = 式 6-10 3d R q = 4 V 1 B 式 6-11 ここに q 1 : 擁壁の前端における地盤反力 kn/ m2 R V : 底版基礎底面における全鉛直荷重 kn 通常は擁壁の自重及び土圧の鉛直成分 P V の合計となる d : 底版つま先から合力作用点までの距離 m B : 擁壁の底版幅 m である (2) 大地震時において 擁壁の接地圧が 基礎地盤の極限支持力度以下であること 杭基礎の場合は 杭頭反力が杭の極限支持力度以下であること (3) 杭の支持力は 告示により定めること (4) 基礎地盤の長期許容応力度及び極限支持力度の決定にあたっては 土質調査を行い 告示により定めること ただし 地上高が5m 以下であり かつ 現地の地盤が地山の関東ロームであることが確認できた場合は 長期許容地耐力として 堅いローム層の100kN/ m2を用いることができる 65

5 滑動に対する安定 擁壁の滑動については 次に示す常時又は大地震時における必要な安全率を確保するよう設計すること この場合 底版と基礎地盤の粘着力は考慮しないものとする なお 突起は設けなくとも安全であるような設計に努めること (1) 常時における擁壁の滑動に対する安全率 Fs は 1.5 以上であること また やむを得ず突起を設ける場合は 突起がある状態で滑動に対する安全率 Fs が1.5 以上かつ突起が無い状態で安全率 Fs が1.0 以上であること ( 式 6-12) Fs = R V μ + R R H 式 6-12 ここに Fs : 滑動安全率 R V : 底版基礎底面における全鉛直荷重 kn 通常は擁壁の自重及び土圧の鉛直成分 P V の合計となる R H : 底版基礎底面における全水平荷重 kn 通常は土圧の水平成分 P H となる μ R : 摩擦係数 : その他の抵抗力 である (2) 大地震時における擁壁の滑動に対する安全率 Fs は 1.0 以上であること また やむを得ず突起を設ける場合は 突起がある状態で滑動に対する安全率 Fs が1.0 以上であること (3) やむを得ず突起を設ける場合は 基礎地盤が硬質地盤 ( 堅固な地盤や岩盤 ) の地山であること また 突起の高さは底版幅の10~15% とし 位置は底版の中心付近とすることを原則とする (4) 擁壁底面と基礎地盤の摩擦係数 μ は 底版直下の土質試験から求めた基礎地盤の内部摩擦角 φ を用い 式 6-13 により求めること ただし 現地の基礎地盤の土質が確認できる場合は 当該土質に応じ 法施行令別表第 3の値を用いることができる また 地震時の構造計算を要しない擁壁について 現地の地盤が地山の関東ロームであることが確認できた場合は 0.5とすることができる μ = tanφ 式 6-13 ここに μ : 擁壁底面と基礎地盤の摩擦係数 ( ただし 基礎地盤が土の場合 摩擦係数 μ は 0.6 を超えないものとする ) φ : 基礎地盤の内部摩擦角 66

である (5) やむを得ず突起を使用する場合は 基礎地盤の土質状況に応じ 突起より前方の基礎地盤の粘着力 ( 第 1の方法 ) 又は突起の受働土圧 ( 第 2の方法 ) のいずれかを 突起によるその他の抵抗力 R T とすることができる ア第 1の方法 ( 式 6-14) R = C' 式 6-14 T B T ここに R T : 突起による抵抗力 kn C : 基礎地盤の粘着力 kn/ m2 B T : 擁壁前端から突起までの距離 m R T 1/2H T H T である B T T T なお 地震時の構造計算を要しない擁壁について 現地の地盤が地山の関東ロームであ ることが確認できた場合は 基礎地盤の粘着力を 20kN/ m2とすることができる イ第 2 の方法 ( 式 6-15) R T q1 + qt 2 φ = tan (45 + ) 2 2 H T 式 6-15 ここに R T : 突起による抵抗力 kn q 1 : 擁壁前端における地盤反力 kn/ m2 q T : 突起前面における地盤反力 kn/ m2 ( 下式により求めること ) ( q1 q 2 ) B T q T = q1 B B T : 擁壁前端から突起までの距離 m φ : 基礎地盤の内部摩擦角 H T : 突起の高さ m R T 1/2H T B T T T H T である q 1 q T この場合において 滑動の安全率 Fs を求めるときは 底版基礎底面における全鉛直荷重 R V について 次の式を用いて算出すること ( 式 6-16) R V = 2 T 2 ( q + q ) ( B B ) 1/ 式 6-16 T 67

6 部材の応 度について (1) 常時においては 鉄筋及びコンクリートに発生する圧縮応力度及びせん断応力度が 使用材料の長期許容応力度を超えないこと (2) 中地震時においては 鉄筋及びコンクリートに発生する圧縮応力度及びせん断応力度が 使用材料の短期許容応力度を超えないこと (3) 大地震時においては 部材に作用する曲げモーメントが 降伏曲げモーメントを超えないこと また 部材に作用するせん断力がせん断耐力を超えないこと 7 杭基礎杭基礎を使用する場合には 以下により設計を行うこと (1) 杭に作用する鉛直力が 杭の許容支持力を超えないこと また 杭に引き抜き力が生じないことを確認すること (2) 杭頭の水平変位量が許容水平変位量以下であること (3) 杭体応力度の検討を行い 許容応力度以下であることを確認すること なお 杭に生じる圧縮応力度及びせん断応力度を求める際の設計曲げモーメントは 杭頭がヒンジ結合の場合と剛結合の場合でそれぞれ算出し 大きい方の値を採用すること (4) 擁壁の底版との接合部について 擁壁の底版に生じる垂直支圧応力度 水平支圧応力度 鉛直方向及び水平方向の押し抜きせん断応力度についても検討すること (5) その他 具体的な杭基礎の設計は 道路橋示方書 同解説 Ⅳ 下部構造編 同 Ⅴ 耐震設計編 (( 社 ) 日本道路協会 ) 杭基礎設計便覧 (( 社 ) 日本道路協会 ) 等を参考に行うこと 68