神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査によ

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計画の今後の方向性

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栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮


第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

計画の概要 太田市地域福祉計画 太田市地域福祉活動計画とは? 太田市地域福祉計画市民のみなさまからご意見を伺いながら作成した 今後の地域福祉の方向性 将来像を示した太田市の計画です 太田市地域福祉活動計画社会福祉法人太田市社会福祉協議会が策定した 地域の社会福祉を推進するための具体的な活動計画です

第3節 重点的な取り組み


介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

Microsoft Word - ●【本編】おおた高齢者施策推進プラン180313 《最終校正》

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

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3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら

多賀町地域福祉活動計画案(概要版)

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区分

PowerPoint プレゼンテーション

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広島市障害者計画 2013 ー 2017 平成 25 年 3 月 広島市

第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

資料 3 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画策定資料 ~ 鳥栖市高齢者福祉計画施策評価報告書 平成 29 年 7 月

板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

このような団塊の世代が高齢期を迎えようとする中 高齢者も他の世代とともに地域を支えていくという考え方を基本として 団塊の世代を含む高齢者の活躍が期待されているところです 地域活動に関するアンケート ( 平成 20 年 3 月大阪市 ) によると 地域活動に 既に参加 または 今後参加したい と考えて

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平成30年版高齢社会白書(全体版)

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

スライド 1


PowerPoint プレゼンテーション

第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

地域包括ケア構築に向けた実態調査の実施 ひとり暮らし高齢者 高齢者のみ世帯 の全てを訪問形式で調査 地域全体で生活支援等必要なサービス内容を検討 H24 年度 H24.7 月 ~ひとり暮らし実態調査 ( 訪問 ) 集計 解析 ( 名古屋大学 )1 H 福祉を考える集会 ( 住民 関係者

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

第3章 指導・監査等の実施

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

第 1 部 施策編 4

スライド 1

高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

埼玉県の福祉政策について

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

高齢者一般調査集計結果概要

基本目標 1( 日常生活 ) 地域住民みんながつながり支えあう 心豊かなコミュニティづくり 核家族化や少子高齢化の進行に伴いさまざまな課題が顕著に現われるなか ライフスタイルの多様化や 携帯端末の普及などによる人と人とのつながり方の多様化もあり みなさんが生活する家庭や地域社会におけるつながりが希薄

はじめに 国立社会保障 人口問題研究所の将来人口推計によれば 現在 わが国の4人に1人以上が高齢者 65歳以上の方 7人に1人 が75歳以上の方となっており 世界でも類を見ない超高齢社会 を迎えております 今後も 高齢化は着実に進むと予測されてお り 特にすべての団塊の世代の方が75歳以上に達する2

Taro-素案(全体版)


青森県高齢者居住安定確保計画 ( 案 ) 平成年月 青森県

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

1 広島市障害者計画の策定について

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

合計特殊出生率 : 15 歳から49 歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので 1 人の女性が生涯に生む子どもの数の平均に相当するとされる 図 2-1 総人口及び年少 老年人口割合の推移 図 2-2 合計特殊出生率の推移 -8-

利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

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地域子育て支援拠点事業について

11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

Microsoft Word - 単純集計_センター長.docx

相対的貧困率の動向: 2006, 2009, 2012年

地域福祉とは 住民による自主的な活動や行政などの公的サービスを活用しながら 個人が人としての尊厳を持って家庭や地域の中で その人らしい自立した生活を送れるように支える ものです 計画の内容は 少子高齢化が急速に進む中で 核家族化が進行し地域意識は希薄化し 家庭や地域で 支え合う力が弱まりつつあります


平成25年度 高齢者の地域社会への参加に関する意識調査結果(概要版)1

<総論>

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高齢者の居住安定確保プラン 第2章 東京の高齢者を取り巻く状況

計画の策定にあたって 今回策定する あま市障がい者計画及び障がい福祉計画 は 現行の 障害者基本法 に定める 障害者計画 と 現行の 障害者自立支援法 に定める 障害福祉計画 を一体のものとしてとらえ 今後の制度改正を踏まえた あま市総合計画 を上位計画とする障がいのある人に対する支援活動や障がい者

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

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65歳~74歳 介護認定率(平成22年度)

PowerPoint プレゼンテーション

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高齢者居住安定確保計画とは 高齢者の居住の安定確保に関する法律の一部を改正する法律 [ 平成 年 8 月 9 日施行 ] 高齢者の居住の安定の確保を一層推進するため 基本方針の拡充 都道府県による高齢者の居住の安定の確保に関する計画の策定 高齢者生活支援施設と一体となった高齢者向け優良賃貸住宅の供給

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三鷹市健康福祉総合計画2022

第2節 茨木市の現況

地域総合支援協議会

高齢者のボランティアなどの社会活動 に関するアンケート報告 高齢者のボランティア活動など地域における社会活動について 県民の皆さんの関心やその意識傾向を把握するために 高齢者のボランティアなどの社会活動 についてのアンケートを実施しました アンケートにご協力いただきました e- モニターの皆さまにお

歯科中間報告(案)概要

取材時における留意事項 1 撮影は 参加者の個人が特定されることのないよう撮影願います ( 参加者の顔については撮影不可 声についても収録後消去もしくは編集すること ) 2 参加者のプライバシーに配慮願います 3 その他 (1) 撮影時のカメラ位置等については 職員の指示に従ってください (2) 参

調査実施の背景 目的 超高齢社会である我が国では 65 歳以上の高齢者の総人口に占める割合は 24.1% 1 で 3,000 万人を超過 2 しました また 要介護 ' 要支援 ( 認定者数も増加し 直近の実績では 万人となっています 今後 益々介護を必要とされる方が増えることも予想され

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

Transcription:

保健福祉局高齢社会課 概要版 かながわ高齢者保健福祉計画 ( 平成 27 年度 ~ 平成 29 年度 ) 高齢者が安心して 元気に いきいきと 暮らせる社会づくり の実現 神奈川県では 平成 24 年 3 月に かながわ高齢者保健福祉計画 を策定し 市町村との連携のもとで その推進に努めてきました 現行の計画は平成 26 年度で計画期間が満了するため これまでの施策の実施状況や新たな課題などを踏まえた改定を行い 新たな計画として かながわ高齢者保健福祉計画 を策定しました 計画は ホームページでご覧いただけるほか 県政情報センター 各地域県政情報コーナ ー及び県保健福祉事務所 センター等で閲覧できます 県ホームページかながわ高齢者保健福祉計画検索

神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査による 2 平成 27 年度以降は 国立社会保障 人口問題研究所による推計 2 高齢者の急速な増加今後 高齢者人口が急増することにより 本県においても これまでに経験したことのない超高齢社会が到来することとなります 本県における高齢化の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査による 2 平成 27 年度以降は 国立社会保障 人口問題研究所による推計 -1-

3 高齢者のいる世帯数の増加 総世帯に占める高齢者のいる世帯の割合は増加しており 平成 22 年度には 31.6% に上ってお り このうち 約半数が高齢者のみ世帯となっています 総世帯数に占める高齢者のいる世帯の割合 高齢者のいる世帯数に占める高齢者のみ世帯の割合 注 国勢調査による 4 要支援 要介護認定者の増加要支援 要介護認定者数は これまでも高齢者人口の増加に伴い増加傾向にありましたが 今後 とりわけ75 歳以上の高齢者の大幅な増加に伴い さらに増加し 平成 37 年度には 平成 26 年度比で約 1.6 倍に達することが予測されます 千人 600 500 400 300 200 100 0 要支援 要介護認定者数 ( 第 1 号被保険者 ) の実績及び見込み 34.4% 31.8% 30.9% 532 28.8% 29.1% 28.8% 394 28.8% 25.0% 335 20.7% 264 488 223 241 199 286 343 155 181 200 222 113 160 123 90 4.6% 3.1% 4.0% 4.7% 4.6% 23 32 39 42 40 4.1% 4.0% 4.3% 4.3% 41 49 51 44 12 年度 14 年度 16 年度 18 年度 20 年度 22 年度 26 年度 29 年度 37 年度 65 歳以上 75 歳未満高齢者の認定者数 75 歳以上高齢者の認定者数 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 65 歳以上 75 歳未満高齢者の認定率 75 歳以上高齢者の認定率 注 1 平成 25 年度までは 介護保険事業状況報告による 2 平成 29 年度及び平成 37 年度は 市町村による推計の合計 -2-

5 高齢者の住環境平成 22 年度時点では 高齢者のいる世帯や高齢夫婦世帯は 約 8 割が持ち家に住んでいますが 高齢単身世帯では 約 4 割が持ち家以外に住んでいる状況にあり 民間借家等への入居割合が高くなっています また 今後 高齢単身世帯数が高齢夫婦世帯数を上回る 構成比の逆転現象が予測されているため 例えば 地域に点在する 持ち家に居住する高齢単身世帯の孤立化の増加が懸念されます 千世帯 1,400 1,200 高齢者のいる世帯の住まいの状況 111 1,000 72 149 800 600 37 10 400 65 949 649 200 414 0 2 年度 7 年度 12 年度 17 年度 22 年度 その他 民間借家 持ち家 千世帯 50 高齢夫婦世帯の 住まいの状況 40 高齢単身世帯の 住まいの状況 40 31 30 30 20 10 0 23 21 403 11 18 310 15 187 98 2 年度 7 年度 12 年度 17 年度 22 年度 42 年度 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査による 2 平成 42 年度は 国立社会保障 人口問題研究所の世帯数の推計による 高齢夫婦世帯数及び高齢単身世帯数における平成 22 年度から42 年度の伸びを適用して高齢社会課推計 ( 高齢夫婦世帯数 1.3 倍 高齢単身世帯数 1.7 倍 ) 6 高齢者の社会参画活動状況 参加している活動 ( 全国 ) 内閣府が行った 高齢者の地域社会への参加に関する意識調査 ( 平成 25 年度 ) によれば この 1 年間に 個人または友人と あるいはグループや団体で自主的に行われている活動を行った または参加したことがある 割合は 平成 5 年度は42.3% でしたが 平成 25 年度では61.0% と6 割を超えており 増加傾向にあります 参加したことがある ( 小計 ) 健康 スポーツ ( 体操 歩こう会 ゲートボール等 ) 趣味 ( 俳句 詩吟 陶芸等 ) 地域行事 ( 祭りなどの地域の催し物の世話等 ) 生活環境改善 ( 環境美化 緑化推進 まちづくり等 ) 教育 文化 ( 学習会 子供会の育成 郷土芸能の伝承等 ) 生産 就業 ( 生きがいのための園芸 飼育 シルバー人材センター等 ) 高齢者の支援 ( 家事援助 移送等 ) 9.9 9.0 9.1 5.6 6.8 6.7 4.7 8.4 6.0 3.9 6.7 4.8 4.2 25.3 18.9 21.4 24.8 17.9 19.0 19.6 33.7 61.0 54.8 42.3 平成 25 年度平成 15 年度平成 5 年度 注 1 調査対象者は 全国 60 歳以上の男女 2 子育て支援( 保育への手伝い等 ) 及び その他 については 平成 5 年度の調査時には選択肢がなかった等により データが存在しないものである 6.7 安全管理 ( 交通安全 防犯 防災等 ) 4.8 3.6 4.9 子育て支援 ( 保育への手伝い等 ) 1.9 3.6 その他 3.7 39.0 参加したものはない 45.2 57.7 0 10 20 30 40 50 60 70 (%) -3-

計画で重視する視点 今後高齢者が急速に増加する中で 中 長期的には 高齢者を標準とするしくみづくりの推 進が求められることから 次の 3 つの課題への対応を重視することとします 今後の超高齢社会における諸問題を検討するに当たっては 人口減少社会を前提とする必要があります 支援を必要としない元気な高齢者が 今後も健康で生きがいをもって暮らし 地域社会で活躍できるしくみをつくる必要があります 身体機能の虚弱化や認知機能の低下が見られる人や 高齢単身世帯 高齢夫婦世帯の人が 住み慣れたところで安心して暮らせる生活環境をつくる必要があります 計画で取り組む事項 高齢者が安心して 元気に いきいきと暮らせる社会づくり の実現を目指すことを将来にわたる普遍的な基本目標とし 平成 27 年度から平成 29 年度における計画において 次に掲げる事項に取り組むこととします 1 2025 年に向けた地域包括ケアシステムの構築高齢者が急速に増加することに伴い 介護を必要とする高齢者の増加が見込まれます また 介護の必要はなくても一人暮らしや健康に不安を抱えるなど何らかの支援を必要とする高齢者も増加する見込みです このため いわゆる団塊の世代が75 歳以上となる2025 年に向けて 高齢者が地域で自立した生活を営めるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援サービスが一体的に提供される 地域包括ケアシステム の構築を進めることが必要です 症支援のネットワークを構築するなど 総合的な認知症対策の取組みを進めることが必要です 3 安心して暮らせるまちづくり高齢者と子育て世帯がともに安心して暮らせるよう 多世代居住のまちづくりやまちのバリアフリー化の取組みを推進するとともに 高齢者向けの多様な住まいを普及することが必要です また 地域の多様な主体による見守りや外出支援など 生活支援サービスを充実することが必要です 2 認知症の人や家族等に対する総合的な認知症対策の推進認知症の人や家族等を支えるために 家族や周囲の人々が認知症に対する正しい知識を持ち 早期にその症状に気づき 診断や治療に結びつけることが重要であり 医療と介護の連携を含め 地域において認知 4 高齢者の健康 生きがいづくり ( 健康寿命日本一を目指して ) 高齢者が健康でいきいきと暮らせるよう 介護予防や健康づくりの取組みを推進するとともに 高齢者の経験 知識 意欲をいかした活動への支援や活動機会の提供など生きがいづくりを進めることが必要です -4-

5 介護保険制度の円滑な運営と適切なサービスの提供介護が必要な高齢者など ( 以下 要介護者 という ) が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう 介護保険制度の円滑な運営を一層進めるとともに 要介護者が必要とする在宅サービスや施設サービスの提供の確保と拡充 さらに 要介護者などの心 身の状況や生活環境等の状況に応じた適切なサービス提供が必要です また 必要な量と質の高いサービスを提供するため 人材の養成 確保 資質の向上と併せて 介護のイメージアップや介護職員のモチベーションアップを図ることが必要です 施策の展開 1 安心して元気に暮らせる社会づくり (1) 地域包括ケアシステムの構築 介護や支援を必要とする高齢者等に対して 包括的 継続的な支援が行えるよう 生活支援の充実や住まいの支援など 地域包括支援センターの機能を強化します 医療 介護関係者等を構成員とする会議の開催や認知症対策における取組みなどにより 医療と介護の連携を推進します 身近な地域における切れ目のないサービスの提供や民生委員 児童委員等とのネットワークを活用した見守り活動を実施するなど 地域での支え合いを推進します NPO ボランティア等との協働を進めます 注 厚生労働省 全国介護保険担当課長会議 ( 平成 26 年 11 月 10 日 ) 資料より -5-

(2) 高齢者の尊厳を支える取組みの推進 高齢者が尊厳をもって暮らせるよ う 総合的な認知症対策を推進しま す 拘束をしない介護や高齢者虐待の防 止の取組みなどを推進します 成年後見制度の活用など 高齢者の 権利擁護のしくみの充実に取り組みま す (3) 安全 安心な地域づくり す 地域における見守り体制を充実しま 交通機関等のバリアフリー化などバ リアフリーの街づくりを推進し 多様 な高齢者向け住宅などの安心 安全な 住まいを確保します 事故や犯罪被害の防止など 地域に おける高齢者の暮らしの安全を図りま す 災害時における避難行動要支援者対 策を推進します 2 健康でいきいきと暮らすしくみづくり (1) 介護予防と健康づくりの推進 元気な高齢者の参加促進などにより 地域の実情や高齢者の状態に応じた介 護予防の取組みを推進します かながわ健康プラン 21( 第 2 次 ) に基づき 健康寿命日本一 を目指して 生活習慣病の予防など健 康づくりを推進します (2) 社会参画の推進 地域社会を支える活動 ( ボランティ ア活動等 ) への支援を進めます 個々の高年齢者の多様な就業ニーズ に対応した就業支援に取り組みます (3) 生涯学習 生涯スポーツの推進 多様な文化講座 スポーツ教室や美 術展 スポーツ大会の開催など 高齢 者の生涯学習 生涯スポーツへの支援 による生きがいづくりや 活動 交流 の場の提供を通じた世代間交流などに 努めます -6-3 介護保険サービス等の適切な提供とその 基盤づくり (1) 介護保険サービス等の適切な提供 介護保険サービスの適切な提供と円 滑な運営に取り組みます 低所得者の方への対策を実施すると ともに 介護サービス情報の公表や事 業者に対する指導 監査の強化 相 談 苦情処理体制の充実など 安心し て介護保険サービス等を利用できるし くみを充実します (2) 人材の養成 確保と資質の向上 保健 医療 福祉の各領域にわたる 専門的な能力と知識や技術の高度化へ の対応など 実践力のある人材の養成 と資質の向上に取り組みます 保健 医療 福祉の人材の就業支援 や 介護のイメージアップ 介護職員 のモチベーションアップを図る取組み など 人材の確保 定着対策を推進し ます (3) サービス提供基盤の整備 在宅サービスなどのサービス提供基 盤の整備を図りつつ 特別養護老人ホ ームの入所待機者の実質的な解消を図 るなど 介護保険施設等の整備を進め ます 施設の居住環境を改善するなど 施 設におけるサービスの質の向上に取り 組みます

保健福祉局福祉部高齢社会課 横浜市中区日本大通 1 231-8588 電話 (045 )210-4835( 直通 )