1 特別償却の適用例 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 ( 対象設備の法定耐用年数は 5 年とする ただし の計算法は 定額法 とする ) 5,000 万円 5 年 = 1000 万円 b. 当年度で

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2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

平成23年度税制改正の主要項目

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

法人税 faq

商業 サービス業環境関連投資得拡大各要件の計算方法 まず 前事業年度 の つの事業年度について確認します 月末決算の会社の場合 月末以外の決算の場合 平成 年 大企業の場合 ( 月末以外の決算 ) 適用 1 年目 平成 年 平成 年 平成 年 < 要件 1> 雇用者給与等支給額がより一定割合増加して

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労働基準法が改正されます

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

サービス業 5 千万円以下 100 人以下政令指定業種固定資産税のゼロ特例や国補助金の優先採択を受けることができます! 1 先端設備等導入計画 の概要 中小企業等が 計画期間内に 労働生産性を一定程度向上させるため 先端設備等を導入する計画を策定し その計画が北九州市の 導入促進基本計画 等に合致す

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

要件① 雇用者給与等・・・・ (ざっくり) 平成24年度の給与総額と比べて、平成25年以降毎年、一定割合以上給与総額が増えていること。 <雇用者給与等支給額とは> <一定割合とは>

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

法人の減価償却制度の改正に関するQ&A

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Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

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3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

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「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

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税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械


. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準

中小企業等経営強化法の概要

2. 個別対応方式 一括比例配分方式 のどちらを採用するか検討する際のポイントを押さえましょう 課税売上高が 5 億円を超える事業者は 1 納税額 2 実務への影響度合 ( 作業負担 ) を考慮して どちらを採用するか検討します 個別対応方式 1 納税額 : 2 実務への影響度合 : 一括比例配分方

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1. はじめに 中小企業経営者の高齢化が進展する中 事業承継の円滑化は喫緊の課題です 平成 30 年度税制改正において 事業承継の際に生ずる相続税 贈与税の負担を軽減する 非上場株式等についての相続税及び贈与税の納税猶予及び免除の特例 ( 以下 事業承継税制 ) が抜本的に改正されました 本改正では

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

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総論 地方拠点強化税制とは? 税制等の支援措置を受けるためには? 3ページ 4ページ 拡充型事業とは? 5 ページ 移転型事業とは? 6 ページ 目次 各論 ステップ 1 ( 整備計画 ) 本社機能とは? どのような支援措置があるの? 支援のメリットについて整備計画の認定はいつまでに受ければいいの?

平成19年度 法人の減価償却制度の改正のあらまし

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

スライド 1

第 298 回企業会計基準委員会 資料番号 日付 審議事項 (2)-4 DT 年 10 月 23 日 プロジェクト 項目 税効果会計 今後の検討の進め方 本資料の目的 1. 本資料は 繰延税金資産の回収可能性に関わるグループ 2 の検討状況を踏まえ 今 後の検討の進め方につ

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

法人による完全支配関係下の寄附金 1.100% グループ内の法人間の寄附 ( 法法 372) 現行税制上では 寄附金は支出法人では損金計上限度額を超える部分が損金不算入 受領法人では益金算入です 平成 22 年度税制改正により 100% グループ内での支出法人では寄附金全額を損金不算入とし 受領法人

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土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

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申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

貸借対照表 平成 28 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 千円 ) 科 目 金 額 科 目 金 額 資産の部 負債の部 流動資産 (63,628,517) 流動負債 (72,772,267) 現金及び預金 33,016,731 買掛金 379,893 売掛金 426,495 未払金 38,59

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

現段階での状況に基づく内容になりますので今後変更の可能性がありえます 項目内容回答 ( 対応方針 ) 説明先今後の備考 8 対象者 本税制の対象となる法人に制限はあるのか 青色申告書を提出する法人であれば 業種 資本金規模を問わずに対象となる予定です 本税制の対象となる設備は ソフトウェア 器具備

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CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

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申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (AB 類型共通 ) 共 - 8 共 - 9 共 - 10 共 - 11 共 - 12 設備取得の際に国又は地方公共団体から補助金を受けた場合でも 税制の対象となるのか 取得価額の判定は 消費税抜きでするのか それとも税込みか 単品の取得価額は どのように判定

第6期決算公告

実務特集1. 寄附修正 Ⅰ はじめに グループ法人税制 100% グループ内の法人間での譲渡損益の繰り延べ 100% グループ内の法人間の寄附 ( 以上 2010 年 11 月号 ) 100% グループ内の法人間の寄附 ( 寄附修正 ) 支配関係 完全支配関係の判定 100% グループ内の法人のステ

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事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

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共 - 8 共 - 9 単品の取得価額は どのように判定するのか 取得とは 具体的にどのタイミングを指すのか 機械及び装置又は器具及び備品の一台又は一基の取得価額が 160 万円以上又は 30 万円以上であるかどうかについては 通常一単位として取引される単位ごとに判定しますが 個々の機械及び装置の本

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

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連結の補足 連結の 3 年目のタイムテーブル B/S 項目 5つ 68,000 20%=13,600 のれん 8,960 土地 10,000 繰延税金負債( 固定 ) 0 利益剰余金期首残高 1+2, ,120 P/L 項目 3 つ 少数株主損益 4 1,000 のれん償却額 5 1,1

5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

第28期貸借対照表

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

128 Z E I K E I T S U S H I N 10. 3

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

1 章 事業者免税点制度の適用要件の見直し の改正内容 前々期の課税売上高が 1,000 万円以下であっても 前期の事業年度開始の日から 6 ヵ月間の課税売上高 ( 2) が 1,000 万円を超えた場合は 当期から 課税事業者となります 適用時期 : 平成 25 年 1 月 1 日以降に開始する事

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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2. 実務への影響度合 ( 作業負担 ) を確認する 個別対応方式 を採用する場合だけ ご確認ください 個別対応方式 を採用する場合は 固定資産奉行 において 資産ごとの 仕入対象区分 の設定が適切に設定されているかがポイントになります 資産ごとに適切な 仕入対象区分 を設定して登録することで 仕訳

第1章 簿記の一巡

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雇用促進税制に関する Q&A 雇用促進税制について Q1 雇用促進税制とはどのような制度か ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 ) Q2 雇用促進税制の適用要件を一度でも満たした場合には その後 適用年度中であれば継続して雇用促進税制の適用を受けることができるのか Q3 雇用者の採用を複数回に分

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Q. 市販税務ソフトを使用する場合にも統一入力様式の統一 CSV レイアウトを用いる必要がありますか A. 市販税務ソフトの仕様によりますので ご使用の市販税務ソフトの問合せ窓口へお問い合わせください PCdesk での申告データ作成 Q. 電子的提出の一元化を利用せず 引き続き PCdesk を利

講演など 2007 年 12 月サラリーマン流不動産投資道場主催サラリーマン大家に語る! 不動産投資にまつわる 税金 と 節税 の話 2008 年 2 月 不動産投資でお金を残す税金塾 Vol.1 青色申告 2008 年 3 月 不動産投資でお金を残す税金塾 Vol.2 消費税還付 2008 年 5

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目次 1 2 3 4 5 特別償却の適用例 < 参考 > 特別償却について税額控除の適用例 3ヶ年の事業計画で設備投資合計額が5,000 万円の場合 5ヶ年の事業計画で設備投資合計額が2 億円の場合単独申請 共同申請における税制適用条件等について < 改訂履歴 > P.1 P.2 P.3 P.4 P.5 P.6 P.7 平成 30 年 8 月 14 日作成平成 30 年 8 月 22 日改訂

1 特別償却の適用例 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 ( 対象設備の法定耐用年数は 5 年とする ただし の計算法は 定額法 とする ) 5,000 万円 5 年 = 1000 万円 b. 当年度で がとして会社の経費に計上 c. 通常であれば残りの 4 年間も同様に 1 年ごとに ずつ費用としていくが 特別償却を受けることにより 当年度にとして会社の経費に計上される費用に追加して 30% 分を経費に計上することが可能となる 特別償却は 償却の前倒しにより初年度の償却費が大きくなるが 計上できる費用合計は通常償却と同じとなる ( 次頁参照 ) ( 通常の ) + 1,500 万円 ( 特別償却費 ) = 2,500 万円 2,500 万円を 1 年間で費用にすることが可能となる a. 5,000 万円の設備を購入 b. 当年度に を減価償却 c. 当年度のに購入設備の 30% 分を追加で減価償却 ( 減価償却 ) ( 減価償却 ) 1,500 万円 (30% の特別償却 ) 上記の合計額である 2,500 万円を 1 年間で費用にすることが可能 1

< 参考 > 特別償却について コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 )5,000 万円 法定耐用年数 5 年の設備を定額法で経費処理する場合 特別償却は 償却の前倒しにより初年度の償却費が大きくなるが 計上できる費用合計は通常償却と同じとなる 特別償却あり = 2,500 万円 + + +4,500 万円 +5,000 万円 = 2.0 億円 1 年目 2 年目 3 年目 4 年目 5 年目 500 万円 特別償却費 1,500 万円 2,500 万円 4,500 万円 5,000 万円 特別償却なし = 5 = 2.0 億円 1 年目 2 年目 3 年目 4 年目 5 年目 2

2 税額控除の適用例 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 b. 税額控除 3% を受けることにより 購入した対象設備の 3% を法人税から税額控除することが可能 a. 5,000 万円の設備を購入 b. 購入した設備の 3% を法人税から税額控除 5000 万円 3% = 150 万円 法人税から 150 万円を税額控除 法人税 税額控除 3% を適用した場合の 法人税額の 15% を限度 とは... 計画の認定に加え 継続雇用給与等支給額の対前年度増加 3% を満たした場合 税額控除 5%( 法人税額の 20% を限度 ) を受けられる 例 ) a. 税額控除適用前に 180 万円の法人税を納める予定 b. 法人税 180 万円に限度である 15% を乗ず 180 万円 ( 法人税 ) 15% = 27 万円 ( 税額控除限度額 ) c. 法人税の 15%(27 万円 ) が限度額となるため 税額控除が 30 万円であったとしても 税額控除されるのは 27 万円までとなる 本税制において 税額控除限度額を超える分の繰越しは 認められていません a. 法人税 180 万円 b. 法人税の 15% が限度額 c. 法人税の限度額が 27 万円であるため 税額控除が 30 万円であったとしても税額控除されるのは 27 万円までとなる 15%=27 万円 15%=27 万円 30 万円の税額控除 控除されるのは 限度である 27 万円までとなる 本税制においては 残りの 3 万円の繰越は認められない 3

3 3 ヶ年の事業計画で設備投資合計額が 5,000 万円の場合 2018 年度 2019 年度 2020 年度 X 設備 3,000 万円投資 Y 設備 投資 Z 設備 投資 本税制対象各年度内に取得等を行い 事業の用に供した設備については 本税制の適用を受けられる また X 設備に対して 2018 年度に投資したが 2019 年度に事業の用に供した場合は X 設備の本税制の適用は 2019 年度に受けられる 投資した年度の税務申告で本税制の措置となる それぞれの設備に対して 特別償却 税額控除 のどちらを適用しても問題ございません 2020 年度の投資額が 未満となり 合計額が 5,000 万円未満となった場合 2020 年度の投資分については 税制適用を受けることはできません Z 設備 2,500 万円投資 4

4 5 ヶ年の事業計画で設備投資合計額が 2 億円の場合 2018 年度 2019 年度 2020 年度 2021 年度 2022 年度 V 設備 投資 W 設備 3,000 万円投資 X 設備 8,000 万円投資 Y 設備 2,500 万円投資 Z 設備 2,500 万円投資 本税制対象本税制措置期間 (~2020 年度 ) までの各年度内に取得等を行い 事業の用に供した設備については 本税制の適用を受けられる また V 設備に対して 2018 年度に投資したが 2019 年度に事業の用に供した場合は V 設備の本税制の適用は 2019 年度に受けられる 投資した年度の税務申告で本税制の措置となる 2020 年度までに事業の用に供したそれぞれの設備に対しては 特別償却 税額控除 のどちらを適用しても問題ございません 本税制対象外 2021 年度 2022 年度に設備投資を行う予定の Y 設備 Z 設備については本税制措置期間外となるため 適用を受けることはできません 5

5 単独申請 共同申請における税制適用条件等について 申請単位 投資合計額 生産性向上目標 ( 労働生産性 ) 生産性向上目標 ( 投資利益率 ) 特別償却適用方法 税額控除 1 適用方法 5% 税額控除の適用条件 単独申請 ( 単独の場合 ) 5,000 万円 のみ ( 事業計画の取組の範囲内 ) で 3 年間の伸び率の年平均が 2% 以上 のみ ( 事業計画の取組の範囲内 ) で 3 年間の年平均が 15% 以上 の損金として特別償却額を計上 の各種税額控除等適用前予定額 2 から控除 のみで 継続雇用者給与等支給額の対前年度増加率 3% を達成 単独申請 ( 連結の場合 ) A 事業者 ( 親会社 ) ( 子会社 ) 5,000 万円 のみ ( 事業計画の取組の範囲内 ) で 3 年間の伸び率の年平均が 2% 以上 のみ ( 事業計画の取組の範囲内 ) で 3 年間の年平均が 15% 以上 の損金として特別償却額を計上 ( 連結額減少に反映 ) A 事業者連結の各種税額控除等適用前予定額 3 4 から控除 A 事業者と連結完全支配関係がある法人全てで 継続雇用者給与等支給額の対前年度増加率 3% を達成 複数企業で共同申請 ( 各企業単独場合 ) 共同申請 B 事業者 +B 事業者 5,000 万円 B 事業者 ( 事業計画の取組の範囲内 ) が各々で 3 年間の伸び率の年平均が 2% 以上 B 事業者 ( 事業計画の取組の範囲内 ) が各々で 3 年間の年平均が 15% 以上 B 事業者各々の損金として特別償却額を計上 B 事業者各々の各種税額控除等適用前予定額 2 から控除 B 事業者が各々で 継続雇用者給与等支給額の対前年度増加率 3% を達成 複数企業で共同申請 ( 各企業連結の場合 ) A 事業者 ( 親会社 ) ( 子会社 ) 共同申請 B 事業者 ( 親会社 ) B 事業者 ( 子会社 ) +B 事業者 5,000 万円 B 事業者 ( 事業計画の取組の範囲内 ) で 3 年間の伸び率の年平均が 2% 以上 B 事業者 ( 事業計画の取組の範囲内 ) で 3 年間の年平均が 15% 以上 B 事業者各々の損金として特別償却額を計上 ( 連結額減少に反映 ) A 事業者 B 事業者各々の連結の各種税額控除等適用前予定額 3 4 から控除 A 事業者 B 事業者ごとに連結完全支配関係がある法人全てで 継続雇用者給与等支給額の対前年度増加率 3% を達成 1 大法人については税額控除が適用できない場合があります 詳細は租税特別措置法をご確認ください 2 単独で申請者が税務会計上赤字の場合は税額控除の適用を受けることはできません 3 連結の場合も 申請事業者が税務会計上赤字の場合 税額控除の適用を受けることはできません 4 連結の場合 税額控除可能額は税額控除個別帰属額をもとに計算してください 詳細は税理士 税務署にご確認ください 6

< 改訂履歴 > 日付 区分 内容 平成 30 年 8 月 14 日 新規作成 平成 30 年 8 月 22 日 修正 P.4 3 年度目の投資額の記載を修正追加 P.6 5 単独申請 共同申請における税制適用条件等についてを追加 7