平成18年2月

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平成18年2月

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

不安とは何か

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もっと知って欲しい!健康づくりに役立つ食品表示ガイド

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

スライド 1

化繊輸入は 近年上昇を続けており 2016 年は前年比 10% 増の 43 万トンとなりました 素材別には ポリエステル F 長繊維不織布が中心ですが 2016 年はポリエステル S の輸入も大幅増となりました 化学繊維輸出推移 化学繊維輸入推移 生産が微減 輸出が横ばい 輸

第2回特定保健用食品等の在り方に関する専門調査会資料2-2-1

05-Food-JAS&Label001

別紙様式 (Ⅴ)-1-3で補足説明している 掲載雑誌は 著者等との間に利益相反による問題が否定できる 最終製品に関する研究レビュー 機能性関与成分に関する研究レビュー ( サプリメント形状の加工食品の場合 ) 摂取量を踏まえた臨床試験で肯定的な結果が得られている ( その他加工食品及び生鮮食品の場合

記 1. 調査結果で判明した不十分な SR に基づき販売されている商品 企業名を明らかにすべきです消費者庁 報告書 は 届出 SR の報告内容が不十分で ガイドラインに準拠していない報告内容である商品が多数販売されていることを明らかにしました 制度の根幹を揺るがす事態であることを受け止め 消費者被害

「健康食品」の定義

第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

社団法人日本生産技能労務協会

Microsoft Word - P  第1部(第1表~第6表)

2010/02/19

(社)日本監査役協会

PowerPoint プレゼンテーション

ニュースリリース

特定保健用食品等の在り方に関する専門調査会 報告書46~63ページ

食品群別栄養素等摂取量 - 食品群 栄養素別 摂取量 - 総数 歳 E B 1 B 2 C 飽和一価不飽和 n-6 系 n-3 系脂肪酸脂肪酸脂肪酸脂肪酸 mg g 総量 水溶性 不溶性 μgre 1 μg mg 2 μg mg mg mgne 3 mg μg μg mg mg mg g

特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 25 年 3 月 1 日

Microsoft Word ミル消費報告2014

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 本資料の作成日 :2016 年 10 月 12 日商品名 : ビフィズス菌 BB( ビービー ) 12 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) による食経験の評価ビフィズス菌 BB-12

旧制度からの主な変更点 1 加工食品と生鮮食品の区分の統一 JAS 法と食品衛生法において異なる食品の区分について JAS 法の考え方に基 づく区分に統一 整理 新たに加工食品に区分されるもの さん現行の食品衛生法では表示対象とはされていない 軽度の撒塩 生干し 湯通し 調味料等により 簡単な加工等

調査結果の概要 1. 自社チャンネルの加入者動向については消極的な見通しが大勢を占めた自社チャンネルの全体的な加入者動向としては 現状 では 減少 (50.6%) が最も多く 続いて 横ばい (33.7%) 増加 (13.5%) の順となっている 1 年後 についても 減少 (53.9%) 横ばい

3. 健康増進法や景品表示法の違反要件である 著しい という規定を早急な対応として削除すること消費者委員会の 建議 は しかるべき対応 6 項目の一つに健康増進法の違反要件である 著しく事実に相違する表示 などの 著しい という文言を法律から削除することの検討を要請しつつも 早急な対応 項目では 著

平成 29 年度食品安全モニター課題報告 食品の安全性に関する意識等について I. 食品の安全性に係る危害要因等について 問 1 A~G に掲げる事項についてリスクの観点からあなたはどう思いますか それぞれ の事項について 選択肢 1~6 の中から 1 つずつ選んでください 事項 A 環境問題 B

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

15.7% との約半分の数値となった ではミネラルウォーター (29.7%) や浄水器 (26.3%) 宅配水 (20.1%) が同程度の回答数で それぞれ家庭 にあった方法で利用されている様子がうかがえる ミネラルウォーターに関して ( 図 4~6) ミネラルウォーターを日常的に購入していると回答

第2章 食品卸売業の経営指標

PowerPoint プレゼンテーション

News Release No.214(14-5) 2014 年 ( 平成 26 年 )6 月 13 日 東商記者クラブ 日銀クラブで 資料投函させていただいております 平成 26 年 5 月度貸金情報統計概況 貸金業法の指定信用情報機関シー アイ シー (CIC) は 毎月 貸金情報統計を公表して


2015 1,200 A B J 一般社団法人 J ミルク牛乳乳製品の知識改訂版 001

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私の食生活アセスメント

健康食品への理解があまりなされていない現状が明らかになりました 2) 健康食品選びに 7 割が 迷う と回答 さらに 健康食品を選ぶ際に 調べれば調べるほど選択に迷ったことはありますか という問いに対し 何らかの理由で 7 割近くの人が迷っていることが分かりました ( よく迷う 17.1%+ 迷った

< 用語の解説 > 税額控除制度従来 公益社団法人及び公益財団法人への個人からの寄附金については 所得控除制度が適用されていたが 平成 23 年 6 月より 公益社団法人及び公益財団法人への個人からの寄附金について 寄附文化の醸成を図るため 税額控除制度が導入された 税額控除は 寄附金額を基礎に算出

利用者のために 本調査の目的本調査は 財務省 貿易統計 から 加工食品に分類される製品についての月別輸入数量 輸出数量指数及び輸入金額 輸出金額を収集し 品目別に集計した後 輸入数量指数 輸出数量指数および輸入価格 輸出価格を算出することによって 加工食品の輸出入動向を明らかにするものである 加工食

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Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2018年04~06月).doc

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

調査概要について P1 Ⅰ.MRの概要について P2~P8

Microsoft PowerPoint - ④(資料3)食品表示法(保健事項(2017)

資料5 汚濁負荷量の状況

表紙

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

PowerPoint Presentation

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

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企業物流短期動向調査 ( 日通総研短観 ) 調査結果 ( 抜粋 ) (2008 年 9 月調査 ) 2008 年 10 月 株式会社日通総合研究所 ホームページはこちら

212 年までの出荷見通し 212 年のイメージスキャナの出荷見通しは, 以下のとおりである 212 年イメージスキャナ市場 台数 (29 年比 ) 金額 (29 年比 ) 国内出荷と輸出を合わせた総出荷 266 ( 4% 減 ) 596 億円 (3% 増 ) コンシューマ向けスキャナ 171 (

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2018年07~09月).doc

調査結果の概要 1. 自社チャンネルの加入者動向について 横ばい との見方が拡大自社チャンネルの全体的な加入者動向としては 現状 では 減少 (40.0%) が最も多く 続いて 横ばい (35.6%) 増加 (23.3%) の順となっている また 1 年後 については 横ばい (41.1%) が最も

I. 調査結果概況 景気判断 DI( 現状判断 ) は小幅に上昇し最高値を更新 仕入原価高止まりも客単価が上昇 10 月スーパーマーケット中核店舗における景気判断 49.1 と小幅に上昇し 2010 年 4 月の調査開始以降最高値を記録した 経営動向調査によると売上高 DI が 1.1 とはじめてプ

ばよいのか 問 18 倫理審査委員会とはどのような組織か 問 19 許可試験はいつ行う必要があるのか 問 20 審査の経過を申請者はどの程度知ることができるのか 問 21 特定保健用食品の標準的事務処理期間はどの程度か 条件付き特定保健用食品について 問 22 条件付き特定保健用食品とは何か 問 2

表 1 調査対象と有効回答数 乳業者非乳業者合計大手 3 社農協プラント系中小系中小系 注 1: 本調査での乳業区分は以下に示す通りである 乳業者 : 生乳処理場を持っている企業非乳業者 : 生乳処理場を持っていない企業 2: 本調査での乳業類型は以下に示す通りである

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

[ 原著論文 ] メタボリックシンドローム該当者の年齢別要因比較 5 年間の健康診断結果より A cross primary factors comparative study of metabolic syndrome among the age. from health checkup resu

2018 年度上期の振り返り 代表取締役社長 小郷三朗 2018 SUNTORY BEVERAGE & FOOD LIMITED. All Rights Reserved. 2

目 次 1. はじめに 1 2. 鉄筋継手に関する基準について 1 3. 鉄筋継手の統計調査 調査方法 調査結果 2 (1) 鉄筋継手工法別の施工実績 2 (2) ガス継手の調査結果 4 (3) 式継手の調査結果 6 (4) 継手の調査結果 7 (5) 統計調査結果の考察 8

6. 審査等の方法 栄養成分ごとに一定の規格基準を設け 規格を満たすもののみが栄養機能食品として認められる ( 自己認証 ) 製品ごとに事業者が特定保健用食品としての申請を行い その申請に対して 消費者委員会等の審議を踏まえ 消費者庁が個別許可を行う なお 特定保健用食品としての許可実績が十分である

平成19年6月18日

清涼飲料の輸出

Microsoft Word - 季報サマリーレポート(2017年07~09月).doc

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の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

Microsoft Word Y社NR_0924.doc

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Microsoft PowerPoint - 2.医療費プロファイル 平成25年度(長野県・・

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平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

世帯収入 DI 大幅な改善現在の 世帯収入 DI ( 増えた やや増えた ) と回答した割合から 減った やや減った と回答した割合を引いた値 ) は で前回 (11 年 6 月 :-24.6) から +6.8 ポイント上昇した 震災後に混乱していた企業のサプライチェーンが回復し生産体制

月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

目 次 調査結果について 1 1. 調査実施の概要 3 2. 回答者の属性 3 (1) 主な事業地域 3 (2) 主な事業内容 3 3. 回答内容 4 (1) 地価動向の集計 4 1 岐阜県全域の集計 4 2 地域毎の集計 5 (2) 不動産取引 ( 取引件数 ) の動向 8 1 岐阜県全域の集計

カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1

栄養表示に関する調査会参考資料①

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RTE月次レポート企画

神戸市における食品添加物の検査状況 平成 26 年度 保存料 甘味料 着色料 漂白剤 発色剤 酸化防止剤 品質保持剤 防かび剤 その他 計 魚介類加工品 違反内容 違反食品等 調査結果 肉類及びその加工品

鹿児島県観光動向調査 鹿児島県 PR 観光戦略部観光課 平成 31 年 3 月の観光客の動向 1 概要平成 31 年 3 月における調査対象ホテル 旅館 76 施設の宿泊客数 ( 宿泊延べ人員 ) は 合計 309,924 人で 前年同月比 4.1% 減となった このうち外国人は 41,123 人で

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図 3. 新規 HIV 感染者報告数の国籍別 性別年次推移 図 4. 新規 AIDS 患者報告数の国籍別 性別年次推移 (2) 感染経路 1 HIV 感染者 2016 年の HIV 感染者報告例の感染経路で 異性間の性的接触による感染が 170 件 (16.8%) 同性間の性的接触による感染が 73

結果の概要

Microsoft Word 製造業 収益構造

(2) 物販市場の内訳 通信販売全体の物販市場の内訳をみるとインターネット販売が約 2.5 兆円と全体の 50% を占め 次いでカタログ通販が 1.6 兆円 (31%) となっており 以下 テレビ通販 モバ イル通販 小売拠点型通販となっている 表 5-1 通信販売全体 ( 物販 ) の内訳 200


「2017年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

Transcription:

プレスリリース 発信者公益財団法人日本健康 栄養食品協会 理事長下田智久 162-0842 東京都新宿区市谷砂土原町 2-7-27 TEL:03-3268-3134 FAX:03-3268-3136 e-mail:shogaikouho@jhnfa.org http://www.jhnfa.org 発信日平成 30 年 (2018 年 )4 月 2 日 ( 月 ) 渉外広報室 トクホ市場 6586 億円 前年度に続き前回を僅かに上回り 過去 2 番目の規模に伸長 = 特定保健用食品の市場および表示許可の状況 = 特定保健用食品制度は 1991 年 ( 平成 3 年 ) の発足から 25 年が経過し 国が健康強調表示を許可 承認する制度として国際的にも注目されています 1993 年 ( 平成 5 年 ) に表示許可第 1 号の商品が誕生し 2018 年 3 月末現在 特定保健用食品として表示許可 承認された食品は 1082 品目となっています 当協会は特定保健用食品の制度発足以来 食品業界に対して許可取得のための関係省庁の行政方針および関連情報の入手 伝達を始め申請相談等の支援活動を進めるとともに 健康食品全般について消費者および関係先への情報提供等の活動を展開して参りました その一環として 1997 年度から特定保健用食品の市場規模調査を実施し 行政 学術関係者 国内外のマーケティング関係者など各方面に資料として提供しております この度 2017 年 12 月から 12 回目のアンケート調査を実施しましたので その集計結果を中心に市場規模の推定とともに 表示許可等の現状についてご報告させていただきます 本報告の作成に当たり 当協会会員をはじめとした特定保健用食品を開発 販売している各企業から多大のご協力をいただいたことに深く感謝いたします 本件に関するお問い合わせは公益財団法人日本健康 栄養食品協会特定保健用食品部土田 中澤 ( 03-3268-3132) または渉外広報室福本 ( 03-3268-3134) にお願いします 1

Ⅰ. 市場規模調査 1. 調査方法特定保健用食品の表示許可を取得した企業に対して アンケート方式で 2017 年度の品目別販売見込額および販売経路別市場構成について調査を実施した アンケートは 2017 年 12 月末現在許可取得の 1078 品目を持つ企業 165 社のうち 3 月末までの失効品目および失効予定品目ならびに連絡先不明品目を除く 1070 品目 162 社を対象として調査を行った そのうち 158 社からアンケートを回収し ( 回収率 97.5%) 1057 品目について回答が得られた 売上げ見込み額の詳しい情報が得られなかった品目については それぞれヒアリングや業界内の生産 販売統計その他から当協会で推定した 特定保健用食品の市場規模調査は 1997 年度から 2013 年度までは隔年で実施していたが 2013 年度以降は毎年実施している 2. 集計結果 (1) 市場規模 図 1. 特定保健用食品の市場規模の推移 8000 億円 6299 6798 6275 6135 6391 6463 6586 6000 5669 5494 5175 4000 4121 2269 2000 1315 0 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2014 2015 2016 2017 年度 2

(2) 保健の用途別市場概況保健の用途別の構成比は 2007 年度より 整腸 中性脂肪 体脂肪 歯関連 の順にほぼ横ばいで推移していたが 2017 年度は 整腸 が 53.1% と最も大きく 中性脂肪 体脂肪 が 30.2% コレステロール が 4.5% と続いた ( 図 2) 図 2. 保健の用途別市場構成の推移 100% 90% 80% 70% 60% 50% 血糖値血圧骨 ミネラル歯コレステロール中性脂肪 体脂肪整腸 40% 30% 20% 10% 0% 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2014 2015 2016 2017 血糖値 0.5 0.2 4.5 4.9 3.7 3.1 4.0 3.5 2.8 2.5 2.8 2.5 2.3 年度 血圧 1.1 3.1 2.4 1.6 2.3 3.7 3.8 4.7 3.8 3.8 3.2 2.9 2.8 骨 ミネラル 7.0 2.0 2.8 2.1 2.3 1.1 3.5 3.2 2.6 2.5 2.3 2.7 2.8 歯 0.0 0.2 4.5 14.2 15.3 14.0 9.3 6.3 4.3 4.7 4.8 4.6 4.4 コレステロール 0.0 0.2 0.7 2.0 3.6 3.4 4.3 4.8 3.6 3.6 3.5 4.2 4.5 中性脂肪 体脂肪 0.0 3.1 3.7 11.2 14.0 23.6 19.4 21.4 22.4 31.5 29.9 30.2 30.2 整腸 91.4 91.2 81.4 64.0 58.8 51.1 55.7 56.1 60.5 51.4 53.5 52.9 53.1 % 3

保健の用途別の市場規模の推移は以下のとおりであった ( 表 1) 整腸 : 特定保健用食品の中で最も規模の大きい 整腸 全体としては 調査開始以来 2005 年度まで調査毎に増加を続けていたが 2007 年度から 2011 年度まで減少が続いた その後 2013 年度に調査開始以来の規模となったが 再び減少し 2017 年度は前年度に比べ 102.3% と微増した 整腸 の中心となる乳酸菌関連品目は 特定保健用食品の市場規模全体とほぼ同様に推移しており 2005 年度をピークに減少したが 2013 年度はピーク時の 2005 年度を上回り大幅に増加した その後 2014 年度より増減を繰り返し 2017 年度は前年度に比べ 101.4% と微増した オリゴ糖関連品目は 調査開始以来 大幅な増減を繰り返しながら推移しており 2014 年度をピークに減少を続けていたが 2017 年度は前年度に比べ 142.8% と大幅に増加した 食物繊維関連品目もオリゴ糖関連品目と同様に調査開始以来 増減を繰り返しながら推移しており 2017 年度は前年度に比べ 100.2% と 2014 年度のピークに近い水準でほぼ横ばいで推移している コレステロール : 調査開始以来 着実に増加を続けていたが 2011 年度をピークに減少が続いたが 2015 年度より増加を続け 2017 年度も前年度に比べ 109.6% と増加し 調査開始以来の規模となった 血圧 : 調査開始以来 大幅に増減しながら推移しており 2007 年度をピークに減少した その後 2011 年度はピーク時に近い水準まで増加したが 2013 年より減少を続け 2017 年度も前年度に比べ 97.0% とやや減少した 骨 ミネラル : 調査開始以来 増減しながら推移しており 2009 年度をピークに減少した その後 2016 年度に再び増加し 2017 年度も前年度に比べ 103.4% と微増した 歯関連 :1999 年度調査に初めて登場し増加を続けていたが 2005 年度をピークに 2013 年度まで減少を続け その後 増減しながら推移しており 2017 年度は前年度に比べ 97.5% と微減した 血糖値 :2003 年度をピークに減少し その後 増減しながら推移し 2015 年度に再び増加したが 2016 年度は減少し 2017 年度も前年度に比べ 93.2% と減少した 中性脂肪 体脂肪 : 歯関連と同様に 1999 年度調査に初めて登場し増加を続けていたが 2007 年度をピークに減少し その後 2011 年度より再び増加し 2015 年度には微減したが 2016 年度は増加し 2017 年度も前年度に比べ 101.8% と前年度に続き調査開始以来の規模となった 4

表 1. 保健の用途別市場規模の推移 年度 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 億円 オリゴ糖 103.7 91.1 56.2 66.8 58.9 71.8 34.0 29.6 整 腸 乳酸菌 *1 978.8 1863.0 3171.1 3420.8 3516.8 3249.3 2925.6 2764.2 食物繊維 119.1 115.5 128.1 141.8 129.9 152.5 104.6 107.0 小計 1201.6 2069.6 3355.4 3629.4 3705.6 3473.6 3064.2 2900.8 コレステロール 0.3 4.3 27.9 113.6 228.0 230.3 234.4 248.8 血圧 13.8 71.6 100.0 88.1 147.7 250.5 208.2 244.9 骨 ミネラル 92.0 44.9 113.9 120.1 143.3 73.3 192.6 166.7 歯 0.0 3.7 186.7 804.8 961.0 954.0 512.0 325.9 血糖値 6.7 5.2 184.3 277.4 232.9 210.5 215.9 180.5 中性脂肪 体脂肪 0.0 70.0 152.4 635.4 880.7 1606.0 1067.1 1107.3 合計 1314.5 2269.3 4120.6 5668.8 6299.2 6798.2 5494.4 5174.9 2013 2014 2015 2016 2017 億円 億円 億円 14 比 (%) 億円 15 比 (%) 億円 16 比 (%) オリゴ糖 68.5 84.1 80.8 96.0 80.3 99.3 114.6 142.8 整 腸 乳酸菌 *1 3562.1 2874.7 3153.5 109.7 3145.2 99.7 3188.6 101.4 食物繊維 165.4 197.3 182.3 92.4 193.2 106.0 193.6 100.2 小計 3796.0 3156.1 3416.6 108.3 3418.7 100.1 3496.9 102.3 コレステロール *2 224.3 218.1 226.2 103.7 270.1 119.4 296.0 109.6 血圧 241.0 232.4 205.2 88.3 187.0 91.2 181.4 97.0 骨 ミネラル *3 160.3 154.2 149.0 96.6 176.2 118.3 182.2 103.4 *4 歯 272.4 288.6 304.5 105.5 299.0 98.2 291.5 97.5 血糖値 176.6 154.0 181.9 118.2 162.2 89.2 151.2 93.2 中性脂肪 体脂肪 *5 1404.6 1931.7 1907.9 98.8 1950.7 102.2 1986.8 101.8 合計 6275.2 6135.1 6391.3 104.2 6463.5 101.1 6586.1 101.9 *1 菌類含む, *2 コレステロール + 整腸含む, *3 疾病リスク低減表示含む, *4 はぐき含む, *5 中性脂肪 + 体脂肪 体脂肪 + コレステロール 血糖値 + 中性脂肪 体脂肪 + 腹部脂肪 + ウエストサイズ + 肥満含む 5

Ⅱ. 販売経路別および食品の種類別市場構成 1. 販売経路別市場構成販売経路別の市場構成は 調査開始以来 スーパー コンビニ が全体の約 5.5~6 割を占めており 構成比率はほぼ同規模で推移している ( 表 2) スーパー は 約 4 割を占めて増減しながら推移しており 2017 年度は前年度に比べ 109.2% と増加した コンビニ は 2011 年度より増加を続けており 2017 年度も前年度に比べ 118.6% と増加した 戸配 は 2009 年度を除き約 3 割を占めて推移してきたが 2011 年度をピークに減少し その後 増減しながら推移しているが 2017 年度は前年度に比べ 79.6% と大幅に減少した ドラッグ 薬局 は 2009 年度に構成比率が倍増し さらに 2013 年度も構成比率がほぼ倍増したが 2014 年度から減少し その後 ほぼ横ばいで推移していたが 2017 年度は前年度に比べ 87.9% と大幅に減少した 通信販売 は 調査開始以来 構成比率が小さいまま推移しているが 2009 年度に大幅に増加し その後 増減しながら推移しており 2017 年度は前年度に比べ 102.4% と微増した 6

表 2. 販売経路別市場構成の推移 年度 * 販売経路 1999 2001 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2014 % % % % % % % % % スーパー 49.4 47.2 40.3 42.3 42.5 43.8 39.3 40.2 41.7 コンビニ 12.6 14.6 15.6 14.7 16.0 16.2 13.5 14.2 16.0 戸配 30.8 30.8 34.4 32.8 33.2 26.5 30.7 23.9 20.3 ドラッグ 薬局 4.1 3.8 3.0 3.1 2.7 5.4 5.9 10.5 7.3 通信販売 0.7 1.0 0.8 0.7 0.9 2.4 3.1 2.9 3.9 その他 2.4 2.6 5.9 6.4 4.7 5.7 7.5 8.3 10.7 計 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 * 販売経路 2015 2016 2017 億円 % 14 比 (%) 億円 % 15 比 (%) 億円 % 16 比 (%) スーパー 2435 38.1 95.2 2563 39.7 105.3 2799 42.5 109.2 コンビニ 1037 16.2 105.4 1071 16.6 103.3 1270 19.3 118.6 戸配 1567 24.5 125.9 1433 22.2 91.5 1140 17.3 79.6 ドラッグ 薬局 441 6.9 98.6 449 6.9 101.7 395 6.0 87.9 通信販売 242 3.8 100.4 283 4.4 116.7 290 4.4 102.4 その他 668 10.5 101.6 664 10.3 99.3 692 10.5 104.2 計 6391 100.0 104.2 6463 100.0 101.1 6586 100.0 101.9 *2009 年度までは 販売経路選択は複数回答としている 7

2. 食品の種類別市場構成食品の種類別の市場構成は 4 種類に区分して調査を行っている ( 表 3) 全体の構成比率としては 2014 年度からほぼ横ばいで推移しているが 加工食品 調味料 は前年度に比べ 109.1% と増加し 清涼飲料水 は前年度に比べ 104.1% と微増し 乳製品 は前年度に比べ 101.0% とほぼ横ばいとなり 菓子 その他 は 91.8% と減少した 表 3. 食品の種類別市場構成の推移 年度 食品の種類 2007 2009 2011 2013 2014 億円 % 億円 % 億円 % 億円 % 億円 % 清涼飲料水 1665 24.5 1315 23.9 1247 24.1 1797 28.6 2315 37.7 乳製品 3285 48.3 3012 54.8 加工食品 調味料 879 12.9 599 10.9 菓子 その他 969 14.3 568 10.4 2840 636 452 54.9 3635 57.9 2927 47.7 12.3 428 6.8 410 6.7 8.7 416 6.7 484 7.9 合計 6798 100.0 5494 100.0 5175 100.0 6275 100.0 6135 100.0 2015 2016 2017 食品の種類 億円 % 14 比 (%) 億円 % 15 比 (%) 億円 % 16 比 (%) 清涼飲料水 2290 35.8 98.9 2342 36.2 102.3 2438 37.0 104.1 乳製品 3198 50.0 109.3 3187 49.3 99.7 3219 48.9 101.0 加工食品 調味料 402 6.2 98.1 413 6.4 102.7 451 6.8 109.1 菓子 その他 502 8.0 103.8 521 8.1 103.8 479 7.3 91.8 合計 6391 100.0 104.2 6463 100.0 101.1 6586 100.0 101.9 食品の種類 1. 清涼飲料水 : 茶系飲料 炭酸飲料 果実飲料 ミネラルウォーター ゼリー飲料 コーヒー 粉末清涼飲料 ( インスタントコーヒー等 ) など 2. 乳製品 : 乳酸菌飲料 はっ酵乳など 3. 加工食品 調味料 : 大豆加工品 穀物加工品 食肉 魚肉加工品 調理油 マーガリン マヨネーズ 調理酢 甘味料など 4. 菓子 その他 : キャンディー クッキー ビスケット チューインガム ナタデココ あられ チョコレート 錠剤 粉末 顆粒 乾燥スープ 即席みそ汁 青汁など 8

Ⅲ. 表示許可 承認の状況 1. 表示許可 承認品目の推移 2017 年 12 月末現在の表示許可 承認の品目総数は 1078 であった ( 図 3) 2017 年 1 月から 12 月の 1 年間に表示許可を受けた特定保健用食品は 55 品目であった 保健の用途別許可品目の内訳では 中性脂肪 体脂肪 関連が 21 品目増と最も多く 新たな保健の用途として 肌 関連が許可となったが 保健の用途別全体では 各々 10~27 品目減であった ( 表 4) 申請区分の内訳では 許可品目数の最も多い 特定保健用食品 は 71 品目減であり 続いて許可品目数が多く これまで増加を続けていた 再許可等 は 52 品目減であり 申請区分全体では 126 品目減となった ( 表 5) 図 3. 表示許可 承認品目の推移 (2017 年 12 月末現在 ) 品目 年間新規許可品目数 400 350 300 250 200 150 100 50 0 年間新規許可品目数 累計実質許可品目数 475 627 569 755 398 332 289 222 94 126 171 85 84 78 78 100 68 13 2358 47 51 57 35 36 22 26 13 10 1210 1204 1140 1095 983 1030 1078 967 883 827 167 100 100 100 80 69 66 56 52 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 95 55 1400 1200 1000 800 600 400 200 0-200 年 累計実質許可品目数 * 累計実質許可品目数 = 累計許可品目数 - 同失効品目数 9

表 4. 保健の用途別許可品目の推移 年 保健の用途 1997 1999 2001 2003 2005 2007 2009 オリゴ糖 40 53 62 62 76 78 77 整 腸 乳酸菌 8 36 55 61 69 75 77 食物繊維 24 32 50 70 104 144 169 小計 72 121 167 193 249 297 323 コレステロール血圧骨 ミネラル歯血糖値中性脂肪 体脂肪合計 12 14 37 52 86 114 136 4 9 24 38 64 88 110 8 10 18 23 33 44 51 3 5 13 26 34 58 68 1 3 19 49 72 100 131 0 9 11 17 31 54 64 100 171 289 398 569 755 883 保健の用途 2011 2013 2014 2015 構成 (%) 14 比 ( 数 ) オリゴ糖 82 87 88 92 8 +4 整 腸 乳酸菌 81 82 83 84 7 +1 食物繊維 192 208 223 232 19 +9 小計 355 377 394 408 34 +14 コレステロール血圧骨 ミネラル歯血糖値中性脂肪 体脂肪 139 146 150 155 13 +5 119 126 126 126 10 ±0 57 63 59 63 5 +4 75 86 88 102 8 +14 148 174 189 210 17 +21 90 123 134 146 12 +12 肌 - - - - - - 合計 983 1095 1140 1210 100 +70 保健の用途 2016 構成 (%) 15 比 ( 数 ) 2017 構成 (%) 16 比 ( 数 ) オリゴ糖 83 7 9 73 7 10 整 腸 乳酸菌 81 7 3 57 5 24 食物繊維 229 19 3 209 19 20 小計 393 33 15 339 31 54 コレステロール血圧骨 ミネラル歯血糖値中性脂肪 体脂肪 125 10 30 113 11 12 137 11 +11 109 10 28 61 5 2 49 5 12 106 9 +4 87 8 19 212 18 +2 189 17 23 169 14 +23 190 18 +21 肌 1 0 +1 2 0 +1 合計 1204 100 6 1078 100 126 品目 10

表 5. 申請区分別許可品目の推移 年 2007 2009 2011 2013 2014 特定保健用食品 524 517 533 558 553 条件付き特定保健用食品 1 1 1 1 1 特定保健用食品 ( 規格基準型 ) 特定保健用食品 ( 疾病リスク低減表示 ) 16 28 47 80 110 5 10 14 16 14 特定保健用食品 ( 再許可等 ) * 209 327 388 440 462 合計 755 883 983 1095 1140 2015 構成 (%) 14 比 ( 数 ) 2016 構成 (%) 15 比 ( 数 ) 2017 構成 (%) 16 比 ( 数 ) 特定保健用食品 572 47 +19 548 46 24 477 44 71 条件付き特定保健用食品 0 0 1 1 0 +1 1 0 ±0 特定保健用食品 ( 規格基準型 ) 特定保健用食品 ( 疾病リスク低減表示 ) 135 11 +25 133 11 2 131 12 2 16 1 +2 14 1 2 12 1 1 特定保健用食品 ( 再許可等 ) * 487 40 +25 508 42 +21 457 42 51 合計 1210 100 +70 1204 100 6 1078 100 126 品目 * 疾病リスク低減表示 13 含む 11

Ⅳ. むすび 調査開始以来 2007 年度をピークに減少し続けていた特定保健用食品の市場規模は 2013 年度 に大幅な回復を示した後 2014 年度はやや減少したものの 2015 年度から再び増加傾向を示し 2017 年度は 6585 億円と前年度に続き前回を僅かに上回り過去 2 番目の規模に伸長した 保健の用途別では トクホ制度発足以来 トクホ市場を牽引してきた 整腸 分野は 2014 年度に減少したが その後 主力の乳酸菌分野の回復により伸長し 2017 年度も微増した またメタボリックシンドロームの診断基準に関連する保健の用途では 血圧 は 2013 年度より減少し 血糖値 は 2015 年度をピークに減少し 2017 年度も減少した コレステロール は 2015 年度より増加を続け 2017 年度も増加し 調査開始以来の規模となった 2011 年度以降 顕著な伸びを示してきた 中性脂肪 体脂肪 は 2007 年度をピークに増減しながら推移してきたが 2017 年度も微増し 前年度に続き調査開始以来の規模となった 2005 年度をピークに減少をしている 歯 は 2017 年度も微減した 販売経路別では スーパー コンビニ が全体の約 5.5~6 割を占めており 2017 年度は スーパー は微増し コンビニ も増加した 2013 年度まで伸長を続けていた ドラッグ 薬局 は 2014 年度より減少し 2017 年度も減少した 食品の種類別では 2017 年度は 加工食品 調味料 は増加し 清涼飲料水 は微増し 乳製品 はほぼ横ばいとなり 菓子 その他 は減少した 特定保健用食品制度は 消費者庁の買い上げ調査や第三者機関による定期的分析の報告 新たな知見の報告の義務化など規制強化がなされている 今後 既許可品について品質管理の徹底と科学的根拠の増強が図られ さらに各企業の新たな保健の用途申請へのチャレンジと新規商品開発による申請数の増加により 広く国民の健康の維持 増進に寄与し 市場の拡大につながることを期待したい 一方 健康食品全般においては 機能性表示食品制度は 3 年目を迎え 届出品目数は特定保健 用食品を上回り着実に増加しており それに伴い市場規模も増加していることは推測できるが 特定保健 用食品市場への影響を見るにはさらに時間を要する 当協会は今後も消費者庁をはじめ関係各省庁等の指導を得ながら 会員企業と協力して消費者に 対する特定保健用食品の正しい使用方法等の情報提供を推進し 更なる普及に努めていきたい 以上 12