第 1 学年 3 組英語科学習指導案 指導者髙栁美宏 1 学習のくくり My Precious Person 43 時間 2 3 年間の 学習のくくり の構想図英語科 3 年間でめざす姿異文化や言語に対する興味 関心をもち, 文化やものの見方 考え方 感じ方の違いなどの相手の立場を踏まえて, 積極的に英語でコミュニケーションを図ることができる その中で, 人と人, 国と国などの様々なかかわりあいのあり方について考えることができる < 発信を主とした活動 > < 交流を主とした活動 > 1 年 My Self-introduction be 動詞や一般動詞を用いて, 効果的に相手に伝える工夫をしながら, 自己紹介をしよう My Precious Person 聴き手を巻き込みながら, 自分の大切な人を紹介 し, コミュニケーションを楽しもう My Treasure 自分の宝物の歴史を紹介し, 会話を発展させる工夫をしながら, グループカンバセーションを楽しもう My Dream 聴き手を巻き込みながら, 自分の将来の夢を紹介し, コミュニケーションを楽しもう 2 年 Japan Now 海外に行くことを踏まえ, 日本の今を話題に, 会話を発展させる工夫をしながらグループカンバセーションを楽しもう 上段 : 学習のくくり 名下段 : 共通テーマ主としてコミュニケーション能力の育成にかかわる 学習のくくり 異文化理解にかかわる 学習のくくり A Letter to America 相手との関係や伝えたい内容に応じた表現を工夫して, 英語で文通を楽しもう 海外体験学習 3 年 My Favorite Place in Japan 世界に誇れる日本の場所, 自分が美しいと思う場所を, 自分の経験と併せて海外に発信する どのように表現すればいいかを考え, プレゼン形式で発表しよう Discussion Japanese culture 相手の考えを理解しながら, 自分の意見を論理的にわかりやすく伝え, 自分たちの文化に対する考えを深め, ディスカッション形式で意見交換をしよう
3 学習構想 1 学習のくくり My Precious Person について本学習のくくりでは, 聴き手を巻き込みながら, 自分の大切な人を紹介し, コミュニケーションを楽しもう を共通テーマに掲げ, 聴き手とのやりとりを通して積極的にコミュニケーションをしようとする態度や聴き手の立場になってわかりやすく伝えることの大切さを学ばせていく 前の学習のくくりの My Self-introduction では伝えることの大切さを自己紹介のスピーチを通して実感させ, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図ってきた 本学習のくくりは, これらのさらなる定着をめざすとともに, 聴き手を意識し, 聴き手とのかかわりを大切にするコミュニケーションへと発展させていくことをねらうものである このねらいに向かう中で, 話し手であれ聴き手であれ, 自分がコミュニケーション活動に主体的にかかわらなければそれは成立しないことを生徒は学んでいくと考えた そこで本学習のくくりでめざす生徒の姿を以下のようにした 相手の立場に立って情報を発信することの大切さや, 聴き手が積極的に質問したり,+αの情報を加えながら質問に答えたりすることによって相互の理解が深まっていくことなど, コミュニケーション能力を支える大切な見方 考え方を深めようとする姿 学習構想としては以下の通りである まずガイダンスにおいて, 自分たちの生活が多くの人に支えられていることを再認識させることで, その中から自分にとって大切な人を選んで紹介することを伝える 教師が自分の大切な人を紹介し, それを参考にしながら自分が伝えたいことをより聴き手に理解してもらうためには何が大切なのかを考えさせたい そこで, 話し手は自分が伝えようとする気持ち, 聴き手は話し手の伝えたいことをわかろうとする態度が, お互いを理解する上で最も大切なことであり, コミュニケーションの基本であることに気づかせたい そして, そのようなコミュニケーションに対する態度を基盤とし, 英語を理解する力や英語で表現する力などのコミュニケーション能力を高めることが, 英語でコミュニケーションを楽しむことにつながることを伝えたい 次に, つかむ学習では, 新たに主語が3 人称単数で現在の時制 以下,3 単現 の場合の人物や身の回りのものを表したり, それらのものについて英語で尋ねたりする表現を新たに学習する ここでは, 3 人称の代名詞が主語の場合の肯定文, 否定文, 疑問文を学習していく また,3 単現が主語の場合の Wh- 疑問文を学習することによって双方向のやりとりを可能にし, コミュニケーションを深めるための表現力をさらに身につけていきたい さらに, スピーチをより質の高いものにしていくためにミニ追究の時間を設け, 有名人やキャラクターを紹介する活動を取り入れる このように,3 単現を用いて英語で話したり尋ねたりする活動を通して, スピーチで自分の大切な人を表現するための素地を養っていきたい そして, このことが英語によるコミュニケーションを楽しもうとする意欲につながると考えている 追究する学習は, 自分の大切な人を紹介するスピーチ原稿を作成し推敲をする そして, 効果的なスピーチの発表となるように, グループ内でミニ発表の場面を設けお互いにアドバイスをする そして, 共通テーマを達成すべく, 自分が取り組むべき個人テーマを立て, 効果的に相手に伝えるための工夫をしていく このように, スピーチの発表に向け意欲的に取り組むことで, 生徒が積極的に英語でコミュニケーションを図ろうとすることを期待している つなげる学習では, クラスでスピーチの発表を行う スピーチの発表はこれまでの学習で身につけてきたことを生かす場である 発表は, 自分の大切な人についての紹介とともに聴き手からいくつかの質問を受けることで, コミュニケーションに必要な疑問文の作り方の定着を図りたい ここでは, 追究する学習で立てた個人テーマを達成したか, またはスピーチの発表を通して自分の大切な人について聴き手に伝えることができたかを振り返る そして, この学習のくくりの終了時には, コミュニケーション能力を支える大切な見方 考え方を深めようとする生徒の姿をめざしたい
4 本時の学習について 1 学習目標の明確化目標分析によって導き出された本時に関係する活動における身につけさせたい力は以下の通りである また,1 人称と2 人称の be 動詞や一般動詞を用いた文については前の学習のくくりで学習しており, ここでは3 人称単数で現在の時制について学習を進めていく 1ア.be 動詞を用いた文の構造や要素がわかる イ.be 動詞や指示代名詞 this, that を用いた文の構造がわかる ウ.be 動詞を用いた文の疑問文, 否定文の構造がわかる エ. 疑問代名詞 what を用いた文の構造がわかる 2be 動詞を用いた文の意味がわかる 3be 動詞を用いた肯定文を否定文, 疑問文, 疑問代名詞の疑問文に転換する方法がわかる 4ア. 一般動詞を用いた文の構造や要素がわかる イ.3 人称が主語の一般動詞の文の構造がわかる ウ. 一般動詞を用いた文の疑問文, 否定文の構造がわかる エ. 一般動詞を用いた疑問代名詞 what を用いた文の構造がわかる 5 一般動詞を用いた文の意味がわかる 6 一般動詞を用いた肯定文を否定文, 疑問文, 疑問代名詞の疑問文に転換する方法がわかる 7 指示された内容について be 動詞, 一般動詞を用いて表現する方法がわかる 8 聴いたり読んだりした内容について,be 動詞や一般動詞を用いて互いに質問したり, 応答したりすることができる 本時 9be 動詞と一般動詞を同時に用いる場面において動詞の使い分けができる まず,1の力を身につけさせる学習では,3 単現の be 動詞の文の構造を理解させるために,3 人称を主語にした be 動詞や指示代名詞を用いた肯定文を複数取り上げ, 共通点を考えさせることで肯定文の構造や要素について理解させた 次に, 否定文, 疑問文の構造などを理解するために, 肯定文との違いを比較することで理解を促した さらに,what などの疑問代名詞を用いた文では, 尋ねたい内容に合わせて適切な疑問代名詞を選択して文を構成することを理解させた そして,be 動詞を用いて3 単現の文の構造について理解したことをもとに, その文に用いられている語の意味を理解することで2の力を身につけさせた さらに,12の力をもとに, 実際に教師が提示した肯定文を, 否定文や疑問文など様々な形に書きかえることで,3の文を転換していく力を身につけさせた また, 一般動詞についても be 動詞と同様の学習を積み重ねていくことで456の力をつかませてきた 本時は今までに身につけてきた1~7の力を発揮することで,8の力をつけさせていく場面である 本時までは,be 動詞と一般動詞を用いて互いに質問したり, 答えたりするところまでを求めている, そこで, クイズ形式を用いて, 答えを導きだすために適切な be 動詞, 一般動詞を用いて, 質問を考えて, さらにそれに対して応答をさせることで8の力をつけさせていきたい さらに, 本時までに身につけてきた1~8の力は, 追究する学習において, 大切な人について紹介するスピーチ作りや発表に生かしていく ここでは, 自分の伝えたいことを他者に伝えるには,9の be 動詞と一般動詞を場面や状況に応じて適切に表す力が必要となってくる 1~8の力をもとに9の力を身につけていくことで, より他者に自分の思いを伝えるようなスピーチを作らせていきたい
2 学習の構想表は集団で行う一連の活動, は 学びひたる 場面 ガイダンス 学習内容言語材料外国語の見方や考え方, 技能および知識 理解 自分が大切だと思う人 をスピーチする際に, 何 1 が大切か考えよう つかむ学習 2 4 3 人称を用いた表現 いろいろな疑問文 2 1 人物や身の回りのもの, 時間についてインタビューしよう クラスの友だちのことについてインタビューしよう My favorite ~ is ~. He is ~. They are ~. This is ~. Is that a~? No, it isn t. What s this? It s ~. It s not ~. What time is it? It s 9:00 a.m. He works in ~. Does she like ~? No, she doesn t. She doesn t like ~? What time does he ~? He gets up at ~. 3 人称を主語にした be 動詞の文の構造や文の要素がわかる be 動詞を用いて話されていたり読まれていたりする文の内容を聴き取ることができる 指示代名詞 this, that を用いた文の構造がわかる 指示代名詞 this,that を用いた文の疑問文および否定文の構造がわかる 聴いたり読んだりした内容について指示代名詞 this,that を用いて互いに質問したり応答したりすることができる 疑問代名詞 what を用いた be 動詞の疑問文の構造がわかる be 動詞を用いた文の意味がわかる be 動詞を用いた肯定文を否定文, 疑問文, 疑問代名詞の疑問文に転換する方法がわかる be 動詞を用いて文章の内容を把握し, その内容が適切に表現されるように音読することができる 一般動詞を用いた文の構造や文の要素がわかる 3 人称を主語にした一般動詞の文の構造や文の要素がわかる 一般動詞を用いた文の疑問文および否定文の構造がわかる 一般動詞を用いて伝えたい内容を書くことができる 疑問代名詞 what を用いた一般動詞の疑問文の構造がわかる 一般動詞を用いた文の意味がわかる 一般動詞を用いた肯定文, 否定文, 疑問文, 疑問代名詞の疑問文の転換する方法がわかる 聴いたり読んだりした内容について, 一般動詞を用いて互いに質問したり応答したりすることができる コミュニケーションへの態度 自分の気持ちを伝えたり相手を理解したりすることの大切さを理解し, コミュニケーションに意欲をもっている 3 人称を用いて, 自分と相手以外の人について伝えたりしたり, 尋ねたりすることに意欲的に取り組んでいる 現在形を用いた表現を日本語と比較しながら, 開かれた心で自主的に粘り強く学習を進め, 学習を振り返って自己評価し, それを生かすことができる
ミニ追究 3 有名人やキャラクターを紹介しよう 本時 2/3 Who is ~? What is ~? He likes ~. He doesn t ~. Does he ~? 指示された内容について be 動詞, 一般動詞を用いて表現する方法がわかる 聴いたり読んだりした内容について,be 動詞や一般動詞を用いて互いに質問したり応答したりすることができる be 動詞や一般動詞を用いて自然に話されていたり読まれていたりする文の内容を聴き取ることができる 共通テーマ 聴き手を巻き込みながら, 自分の大切な人を紹介し, コミュニケーションを楽しもう 個人テーマの設定個人テーマ設定で期待される生徒の姿 自分の大切な人について, なぜその人が自分にとって大切なのか, 具体的に聴き手をスピーチに巻き込む工夫をしながら, 英語で表現しようとしている 自分にとって大切な人, 憧れの人, 尊敬する人をどのように表現するか試行錯誤をしている 個人テーマの例 スピーチの中で聴き手に投げかける表現を入れながら自分の大切な人について伝えよう スピーチに関する聴き手の質問に対してわかりやすく答え, 対話を意識してスピーチを楽しもう など 追 究 8 す 習る学 つなげる学習 1 0 自分の大切な人を紹介するスピーチ文およびスピーチ後に行う Q&A の質問文を作るとともに, 発表に向けての表現練習を行う 追究活動で期待される生徒の姿 スピーチ作り 自分の大切な人について具体的に大切だと思う理由とともに文章構成を工夫し表現している 表現練習 アイコンタクトや表情, ジェスチャーを用いることを意識しながら大きな声ではっきりと話している など スピーチ発表交流活動で期待される生徒の姿 [ 発表者 ] 自分の大切な人を紹介するスピーチを行う その後でスピーチの内容について英語で二つの質問を行ったり, 聴き手からの質問やコメントに応答したりする アイコンタクトや表情を意識しながら, 大きな声ではっきりと話している 聴き手の反応を見ながら, 絵や写真を指し示したり, ジェスチャーを用いたり, ゆっくり話したり, くり返し話したりしている など [ 聴き手 ] スピーチを聴いて, スピーチの内容について発表者の質問に英語で答えたり, 発表者に質問やコメントをしたりする スピーチの要点を文章やキーワードを使ってメモしている スピーチの内容について疑問や不思議に思ったことを質問したり, スピーチの仕方やその内容についてコメントを述べたりしている など 振り返りの記述 振り返りの記述の交流振り返りの記述 振り返りの記述の交流で期待される生徒の姿 自分が言いたいことを一方的に話すのではなく, 相手の立場に立ってわかりやすく伝えることの大切さについて語っている Q&Aやコメントによって相互の理解が深まっていくことを指摘したり積極的に相手とかかわっていくことの大切さを語ったりしている 聴き手を巻き込む工夫,Q&Aや+αの情報のつけ加えを通してお互いにわかり合えたことに満足感をもっている など
2 本時の目標 聴いたり読んだりした内容について,be 動詞や一般動詞を用いて互いに質問したり, 応答した りすることができる 外国語表現の能力 3 学習過程 生徒の活動 期待する生徒の表れ 支援 評価 前時までの学習内容を振り返る 教師がある人物について紹介する文を聴き, 本時で必要となる知識を振り返る 有名人やキャラクターについてのクイズをペアで考え, 質問したり応答したりすることで答 えを導き出そう 言語, 対人, 論理, 博物 本時の活動の進め方について確認する 活動内容を提示しながら, 全体で確認する することで, 授業の見通しをもたせる ペアで有名人やキャラクターについてクイズを 作る 交流相手となるペアが作ったクイズに対する質 問を考える 質問を作ることができない生徒には, まずもととなる肯定文を作り, それを疑問文に作り替えてみるよう促す 論理 質問を作ることができた生徒には, これまでに学習した内容を振り返り疑問文が正しく作られているか確認するよう促す 内省 適切な表現が見つからない場合には, 辞書を使って適切な表現を見つけるよう助言する 博物 クイズに対する質疑応答を行い, 答えを導き出 相手に自分たちが伝えたいことを理解しても す らうために, イントネーションに気をつけて質 交流相手の考えたクイズについて, ペアの人か 問したり, 応答したりするよう助言する らのアドバイスを参考にしながら be 動詞や一 音楽 般動詞の疑問文を用いて質問している 質問の内容を聴き手が理解できない場合に 言語, 対人 は, ペアで疑問文が正しいか, わかりやす 相手の質問に対して, 適切な用法を用いて応答 い表現で言い換えられるかを見直し, 修正す している 論理, 言語 るよう促す 言語 お互いのクイズについて,be 動詞や一般動詞 を適切に使い分けて, 互いに質問したり, 応答 したりしている 博物, 言語 本時の学習に対する教師の話を聴き, 次時への 見通しをもつ 本時の目標について, 印のような生徒の 表れが見られたか ゴシックは, マルチ能力の視点からの支援