(2) 児童観実践校の対象児童は, 算数の学習に意欲的に取り組む児童が多く, 与えられた課題に対して一生懸命考えることができる 特に, 作業的, 体験的な活動には熱心に取り組む かけ算やわり算などの計算や筆算の仕方はよく理解しているが, 自力解決の場面においては, 解決の過程を絵や図, 言葉を使って

Similar documents
国語科学習指導案様式(案)

【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

<4D F736F F D208FAC5F8E5A5F355F88C08C7C8D E7397A789C288A48FAC2E646F6378>

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

第4学年算数科学習指導案

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

<4D F736F F D208FE993EC8BE65F8E5A909489C88A778F4B8E7793B188C E816A2E646F63>

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

第 5 学年算数科指導案 中野区立新井小学校平成 28 年 9 月 7 日 ( 水 ) 第 5 校時第 5 学年 2 組 37 名授業者古矢岳史 平成 28 年 9 月 5 日 ( 月 ) 第 4 校時第 5 学年 1 組 38 名授業者梶田智美 研究主題 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 算数科

第○学年○組 ○○科学習指導案

Microsoft Word - 円の面積指導案_H24.2.9

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

1, 単元名 いろいろな四角形を調べよう 2, 単元の目標 1) 平面上の2 直線の垂直 平行の意味や作図の仕方を理解する 2) 台形 平行四辺形 ひし形の意味や性質を理解し それを用いて作図や構成ができる 3) 四角形の対角線の交わり方を理解する 3, 評価規準 関心 意欲 態度 身の回りから 垂

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 三角形を辺や角に目をつけて分類整理して それぞれの性質を見つけよう 二等辺三角形や正三角形のかき方やつくり方を知ろう 二等辺三角形や正三角形の角を比べよう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか (

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

s_052小4算数「面積のはかり方と表し方」北総

(Microsoft Word - \217\254_\216Z_5_\216O\214\264\216s\227\247\216O\214\264\217\254.doc)

25math3

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

Microsoft Word - 面積指導案(江口先生)

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

○数学科 2年 連立方程式

第4学年3組  算数科学習指導案

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

(Microsoft Word -

Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

<4D F736F F D E8CA791E589EF89A198488FAC8E7793B188C42E646F63>

<4D F736F F D208FAC5F8E5A5F315F8FAF8CB48E7397A794C28BB48FAC2E646F63>

Microsoft Word - åł½èªžç§‚2å¹´2çµ—ã••ï¼™ã†¤ã†®ã†łã†¤ã‡†ã†—ã‡™ã†‘ã‡›ã†¹ã‡‹ã†ƒã••ã•„ã†µã‡“ã†Šã†“ã†¯ã•†ã†©ã‡fiㆪㆬㆮ㕓æ„⁄尔桋

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

< F2D30365F8EF68BC68CA48B E6A7464>

file:///D:/Dreamweaber/学状Web/H24_WebReport/sho_san/index.htm

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

1 付けたい力 方法や理由等を言葉や数 式を用いて説明する力 第 5 学年算数科学習指導案 啓林館版 2 単元名 面積 3 単元目標 三角形や四角形の面積の求め方を考え 説明することができる 三角形や四角形の面積の公式を理解し 面積を求めることができる 三角形の高さと面積などの関係を調べ 比例してい

<4D F736F F D E8CA791E589EF89A198488FAC8E7793B188C42E646F63>

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

第 3 学年算数科学習指導案 日時対象学校名授業者会場 平成 27 年 7 月 8 日 ( 水 )5 校時 13:40~14:25 第 3 学年均等割クラス 19 名町田市立町田第六小学校 2 階 3 年 1 組教室 1 単元名 かけ算の筆算 ( 学校図書 みんなと学ぶ小学校算数 3 年上 ) 2

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

第6学年2組 算数科 学習指導案

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

第5学年  算数科学習指導案

ÿþ

Microsoft Word - 【東広島市】西条小学校 算数「かたちクイズをしよう」(1年).doc

<4D F736F F D A E497E182C694BD94E497E181762E646F6378>

< F2D332093F18E9F95FB92F68EAE2E6A7464>

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

<4D F736F F D208FAC5F8E5A5F365F938C8D4C93878E7397A78D8294FC82AA8B758FAC2E646F63>

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

2 単元の構想 本単元の目標 関心 意欲 態度 平均を用いることのよさに気付き, 進んで身近な事柄の考察や表現に用いようとする 見方や考え方 平均の考えを用いて, 身近な事柄について考えたり, 表現の仕方を考えたりすることができる 技能 平均を求めたり, 平均から全体を求めたりできる また, それを

<4D F736F F D208FAC82548E5A A848D8782C6834F E646F63>

指導案 5年 算数

Microsoft Word - 社会科

第 1 学年算数科単元計画 ( 土佐清水市立清水小学校 ) 1 単元構想図 単元名 かたちあそび ( 全 5 時間 ) 教材名 かたちあそび ( 東京書籍 1 年下 ) 第 1 次 1 時 学習の流れ 意識の流れ 立体図形と平面図形の違いは認識できてい かたちをつくろう 立体図形に親しむ 箱などの身

< F31322D C8E825693FA8A778F4B8E7793B188C42E6A7464>

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

算数科学習指導案 指導者中野智子 1 日時平成 30 年 10 月 19 日 ( 金 ) 第 6 校時 2 学年第 6 学年 1 組男子 12 名女子 9 名計 21 名 3 単元名資料の調べ方 4 単元について (1) 単元観本単元は, 小学校学習指導要領第 6 学年の内容 [D データの活用 ]

第6学年 算数科学習指導案

社会科学習指導案

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

二等辺三角形の性質 (2) 次の図の の大きさを求めなさい () = P=Q P=R Q 68 R P (2) (3) 五角形 は正五角形 = F 50 F (4) = = (5) === = 80 2 二等辺三角形の頂角の外角を 底角を y で表すとき y を の式で表しなさい y 2-5-2

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

算数科学習指導案 広島市立 小学校教諭 1 日時平成 21 年 2 月 日 ( ) 2 学年 5 年 組 3 単元数量関係 割合とグラフ 4 単元について 本単元では, 百分率について理解し, それを用いることができるようにするとともに, 目的に応じて資料を分類整理し, それを円グラフや帯グラフを用

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

イ乗法に関して成り立つ簡単な性質を調べ, それを乗法九九を構成したり計算の確かめをしたりすることに生かすこと ウ乗法九九について知り,1 位数と1 位数との乗法の計算が確実にできること また, 内容 D 数量関係 (2) 乗法が用いられる場面を式に表したり, 式を読み取ったりすることができるようにす

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

< F2D87408E7793B188C C993A190E690B6816A2E6A7464>

< F2D F8C8E FA90948A7789C88A778F4B8E7793B1>

○学部 ○○科 学習指導案

<4D F736F F D A778F4B8E7793B188C E5A A899C967B2E646F63>

解答類型

< F2D34944E90B682CC8EC A926E8FAC816A2E6A7464>

3 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 4 単元の評価規準ア算数への関心 意欲 態度 イ数学的な考え方 ウ数量や図形についての技能 エ数量や図形についての知識 理解 速さを 単位量当たりの大きさなどを用いて数値化したり 実際の場面と結びつけて 生活や学習に活用したりしようとし

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

<4D F736F F D208FAC8A778D5A8D918CEA816992B794F6816A2E646F6378>

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

平成18年5月11日

小学校理科の観察,実験の手引き 第3学年A(1) 物と重さ

2 検証計画 事前調査で相互交流に関するアンケートをとり児童の実態把握をする その後, 相互交流と確認問 題を取り入れた検証授業を 5 年 4 時間,6 年 6 時間行う 授業後は, ノート ワークシートに児童の 考え方, 感想等を記入させ, 児童の考え方の深まり等を分析する また, 授業の終末に行

第 3 学年算数科学習指導案 江戸川区立清新第一小学校しっかり ( 標準 ) コース 3 年授業者齋藤睦美 1. 単元名考える力をのばそう 間の数に目をつけて 2. 単元の目標問題を解決することを通して, 本数と間の数のきまりを見つけることの大切さや関数的な見方のよさに気付く 3. 単元の評価規準ア

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

1. 単元名 運動とエネルギー 3 章エネルギーと仕事 南中学校第 3 学年理科学習指導案 平成 26 年 10 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 3 年生徒数 3 名場所理科室授業者 2. 単元について (1) 単元観本単元は 運動の規則性やエネルギーの基礎を 身のまわりの物体の運動などの観

Transcription:

第 4 学年算数科学習指導案 指導案の見方について 指導の実際については, 基礎的 基本的な知識 技能を活用して, 新たな知識 技能を生み出すような学習の場 (13 時 ) 基礎的 基本的な知識 技能を児童の家庭や学校での生活などにつなげる学習の場(14 時 ) の2 時間分について提案しています 1 単元名垂直 平行と四角形 四角形をつくろう 2 単元とその指導について (1) 教材観本単元では, 以下の3 点をねらいとしている 1 垂直, 平行や台形, 平行四辺形, ひし形の性質について調べ, 理解する 2 垂直, 平行や台形, 平行四辺形, ひし形の弁別や作図ができるようになる 3 垂直, 平行や台形, 平行四辺形, ひし形の概念とそのかき方を理解する この学習内容は第 4 学年の内容 C(1) 平行四辺形, ひし形, 台形のア, イにかかわるものである 児童は, 第 3 学年で二等辺三角形や正三角形の概念, 性質, かき方, また角においては回転の角の大きさと単位, 角の測り方, かき方, 対頂角の性質について学習してきている 本単元では, まず, 図形の基本概念である直線の垂直, 平行について学習をする そして, 台形, 平行四辺形, ひし形などの四角形について, それらの図形の特徴を理解し, 弁別や作図について学習する また, それらの作図や実測などの操作活動を通して, 長方形と平行四辺形, 正方形とひし形について, 図形相互の関係に着目したり, 対角線の特徴に着目したりして四角形の性質をとらえるようになることも学習していく 本単元の内容の関連と発展 - 移行措置期間 ( 平成 22 年度 )- 3 年 三角形 二等辺三角形, 正三角形の概念, 性質, かき方 形としての角の概念, 大小関係 4 年 角の大きさ 回転の角の大きさと単位 角のはかり方, かき方 対頂角の性質 本単元垂直 平行と四角形 直線の垂直 平行の概念, かき方 平行四辺形, ひし形, 台形の概念, 性質, かき方 対角線の概念 5 年 合同な図形 図形の形 大きさと合同の意味 図形の角 三角形, 四角形の内角の和 平行四辺形と三角形の面積 平行四辺形, 三角形の面積の求め方 6 年 拡大図と縮図 縮図や拡大図の観察, 性質のまとめ 縮図や拡大図をかくこと 縮図を利用して長さを測ること 1

(2) 児童観実践校の対象児童は, 算数の学習に意欲的に取り組む児童が多く, 与えられた課題に対して一生懸命考えることができる 特に, 作業的, 体験的な活動には熱心に取り組む かけ算やわり算などの計算や筆算の仕方はよく理解しているが, 自力解決の場面においては, 解決の過程を絵や図, 言葉を使って表わすことを苦手としている児童が多い 自分の考えを全体の場で積極的に発表しようとする児童は多く, より分かりやすく相手に伝わるように意識した活動ができつつある これらのことから, 考えたことを言葉や数, 式, 図などを用いて記述し, 説明する力を育成することが求められる (3) 指導観指導にあたっては, 既習の学習内容を生かし, 直線の位置関係や構成要素に着目して四角形の特徴をとらえ分類整理させたりしながら, 図形の特徴を実感的に理解できるようにしていく そして, いろいろな四角形について, その性質やかき方を考えていく過程において, 児童自らが図や言葉で説明したり, 友達と意見交換したりする場を設定することで, 数学的な思考力 判断力 表現力の育成を図っていきたい また, 算数の学習と日常生活が結び付いていることを意識させることで, 理解の深まりを図っていきたい 導入ではドット図を使って, いろいろな四角形を作り, 分類する活動を行う その際, 既習の学習内容を生かすことができるように, 平行や垂直の学習の復習を行い, 図形の理解を図る 全体の話し合いでは, 辺の長さが同じだから 平行な直線が1 組ある など, 図形の構成要素に基づいて自分の考えをもつことができるようにしていきたい そして, 既習の辺の長さ, 角の大きさ, 辺の並び方といった図形の構成要素や位置関係に着目して, それぞれの図形の性質を考えたり, 図形をかいたりする活動を行っていく 終末には, いろいろな四角形を敷き詰めて, 図形の性質を調べる活動を取り入れる 楽しいだけの活動で終わってしまったり, 敷き詰める作業を行ったりするだけで終わらないように, 自分の活動を振り返って説明したり, できた模様を観察したりして図形の見方を豊かにしていきたい 単元全体を通して, ペアや全体での話し合い活動を取り入れ, 自分の考えをまとめながら表現したり, 説明したりする活動に主体的に取り組ませながら数学的な思考力 判断力 表現力の育成を図っていきたい (4) 算数的活動について児童に活動の目的意識をもたせた上で, 作業的 体験的な活動や探究的な活動などを取り入れることが大切である このような算数的活動を積極的に取り入れ, 図形の見方を豊かにする必要がある 活用の一場面として, 図形の敷き詰め活動を行い, 既習の図形を新たな見方, 調べ方で見直す場面を設定する そこでは, 図形の構成要素や直線の関係を再度, 振り返らせることで既習事項を活用して数学的な思考力 判断力 表現力の育成へとつなげていく そして, 児童が作図した図形について, その図形である根拠を, 性質をもとに説明することで, 図形の概念の理解をより深めさせる さらに, ペア学習や全体での練り合いを通して自分の考えを表現し, 説明する活動を多く取り入れることで, 見通しをもち, 筋道を立てて考える力を高めていきたい 3 単元の目標 直線の平行や垂直, 平行や台形, 平行四辺形, ひし形などの概念について理解し, それらを弁別する 2

力や作図する力を高めるとともに, これらを用いて図形の性質をとらえることができる 4 単元の評価規準 (1) 直線の垂直, 平行や台形, 平行四辺形, ひし形の性質を, 既習の図形の性質をもとにして調べようとする 算数への関心 意欲 態度 (2) 辺の並び方, 辺の長さ, 角の大きさ, に着目して, 四角形の性質について考える 数学的な考え方 (3) 直線の垂直, 平行や台形, 平行四辺形, ひし形を弁別したり, かいたりすることができる 数量や図形についての技能 (4) 直線の垂直, 平行や台形, 平行四辺形, ひし形の概念とそのかき方を理解する 数量や図形についての知識 理解 5 単元計画 ( 全 時間計画 ) 小単元 時 数 学習のめあてと主な学習活動算数的活動評価規準 四角形をつくる直線を交わり方やな 探究的な活動 関進んで角の大きさに着目し 直線の交わり方 1 2 3 らび方に目をつけて調べよう 直線がいろいろな交わり方, 並び方をしている図から, 本単元の学習課題をとらえる 2 本の直線の交わり方を調べる 垂直の定義を知る 垂直な直線のひき方を身につけよう 説明する活動 作業的な活動 て, 直線の交わり方ついて調べようとしている 知垂直の概念を理解することができる 技垂直な直線をひくことがで 垂直な直線のひき方を考える きる 垂直な直線をひく 4 直線のならび方について調べよう 平行の定義を知る 紙を折って, 平行をつくる活動に取り組む 説明する活動 作業的な活動 知平行の概念を理解することができる 技平行を弁別することができる 直線のならび方 5 平行な直線のひみつを見つけよう 平行な直線の幅を調べる 平行な2 直線間の距離が一定であることについてまとめる 平行な直線と, それと交わる直線で 探求的な活動 説明する活動 関進んで,2 本の直線の性質について調べようとしている 知平行な直線の性質を理解することができる できる角度を比べる 6 平行な直線のひき方を身につけよう 作業的な活動 技平行な直線をひくことがで 平行な直線のひき方を考える きる 平行な直線をひく 3

垂直や平行な直線の見つけ方を考えよ 探究的な活動 知方眼上の垂直な直線や平行 7 う 垂直や平行な直線の見つけ方を考える 方眼を手掛かりにして, 垂直や平行 説明する活動 な直線の関係を理解することができる の関係が分かる いろいろな四角形をなかま分けしよ 作業的な活動 関平行な関係に着目して, い う 探究的な活動 ろいろな四角形を弁別しよう 8 四角形の仲間分けをする としている 台形 と 平行四辺形 の定義を 知台形, 平行四辺形の定義を 知る 理解することができる 方眼を用いて台形, 平行四辺形を作 図する 平行四辺形のひみつを見つけよう 具体物を用いた 考辺の並び方, 辺の長さ, 角 9 2 枚の平行四辺形の紙を使って, 平行四辺形の特徴を調べる 平行四辺形の性質をまとめる 活動 説明する活動 の大きさに着目して, 平行四辺形の性質について考えることができる 知平行四辺形の特徴, 性質を 理解することができる いろいろな四角形 10 11 平行四辺形のかき方を身につけよう 平行四辺形のかき方を考える 平行四辺形の性質を用いて, 平行四辺形を作図する ひし形のひみつを見つけよう ひし形 の定義を知る ひし形の性質をまとめる ひし形を作図する 作業的な活動 作業的な活動 探究的な活動 技平行四辺形をかくことができる 考辺の並び方や角の大きさに着目して, ひし形の性質について考えることができる 知ひし形のかき方が分かる いろいろな四角形の特ちょうを調べよ 探究的な活動 関進んで四角形の対角線につ う 表現する活動 いて調べようとしている 12 いろいろな四角形の頂点を直線で結 知いろいろな四角形の対角線 び, その特徴を調べる の特徴を理解することができ 対角線 の定義を知る る いろいろな四角形の対角線の特徴を まとめる 13 どんな四角形ができるかな? 四角形をつくって説明しよう いろいろな四角形の性質を基に, できる四角形について考える できた四角形について, その図形で 探究的な活動 説明する活動 考図形の様々な性質を使って, 四角形をつくり, その図形である根拠を説明することができる ある根拠を, 性質を基にまとめる 4

14 いろいろな四角形をしきつめて, ひみつをさぐろう ひし形や台形, 平行四辺形について, それらの図形を敷き詰めることができるか考える 敷き詰められた模様から, 図形の性 作業的な活動 説明する活動 関進んで敷き詰め模様を作成しようとしている 考敷き詰め模様の中からいろいろな四角形の特徴について捉え直すことができる 質を改めて見直すことで, 図形の理 解をさらに深める まとめ 力をつけよう の問題をやりとげよう 学習内容を振り返り, 練習問題に取り組む 振り返る活動 知四角形についての理解を深めることができる 6 指導の実際 (1) (13) どんな四角形ができるかな? 四角形をつくって説明してみよう 1 本時の目標 図形の様々な性質を使って四角形を作り, その図形である根拠を説明することができる 数学的な考え方 2 主な算数的活動について ( ア ) 探究的な活動として, 四角形の性質や定義を基に, 構成される四角形について考えさせる ( イ ) 説明する活動として, 作図した図形についてその図形である根拠を, 性質をもとに説明させる 3 本時の展開 過程 学習活動 ( 算数的活動 ) 1 ドット図の二等辺三角形をみて, 本時の学習課題をとらえる 指導上の留意点 評価規準と評価方法 算数的活動の指導にかかわる留意点 ドット図上の二等辺三角形を提示し, その特徴を理解させた上で, あと1 点をとると, どんな四角形がかけるのかを考えさせる ア イ ウ 方眼を使って平行な直線をかいたことを掲示物 などで想起させ, ドット図の見方を再確認する つかむ ドット図の二等辺三角形を提示している 様子 5

2 本時のめあてをとらえる めあて どんな四角形ができるかな? 四角形をつくって説明しよう 本時の学習のめあてを確認する 見通す 3 解決の見通しをもつ どんな図形ができるのかを予想し, 発表する ひし形 平行四辺形 台形 どんな四角形をかくことができるか予想させる 方眼を使って平行な直線をかいたことを掲示物などを基に想起させる どのあたりに頂点をとればよいのかを, おおまかに予想させておく 自力解決 4 四角形を作図する 自分なりに見通しを立て作図する ドットの数で考えたり, 角度を測ったり, 長さを調べたりして根拠を説明する方法を考え, ワークシートに書く ( ア ) 着眼点 辺の長さ 対角線 直線の並び方 角の大きさ ひし形, 平行四辺形, 台形のそれぞれの図形を 1つずつは作図するように伝える ドット図に二等辺三角形を印刷したもの ( ワークシート ) を児童全員に配布する ( 一人 5 枚 ) 四角形を作図させ, それがその図形であると言える根拠を友達に分かりやすく説明できるように, ワークシートに書かせる ( ア ) 3つの図形がかけたら別の形がないかを考えさせ, 残りのワークシートにかかせる 戸惑っている児童には, 図形の小型のシートを用意し, イメージをつかませるようにする 図形の様々な性質を使って, 四角形をつくり, その図形である根拠を説明することができる 数学的な考え方 ワークシート 自分の考えを表したワークシート 6

5 自分の考えを隣の友達に説明する ワークシートを見せながら, 自分の作 図した図形を説明する ( イ ) 作図したそれぞれの図形から1つを選び, その図形である根拠をお互いに説明させる ( イ ) 自分の作図した図形と同じか違うかを意識させながら聞かせる よく分からないところがあれば, お互いに質問 し合うように促す 学び合い となりの友達に説明している様子 6 自分の考えを全体の場で説明し合う ペアで説明し合ったことを発表させる 発表者にはクイズ形式で頂点の位置だけを提示させ, 他の児童にどんな図形なのかを予想させ, その根拠を全体で話し合わせる すべての形がでなかった場合は, あといくつあることを知らせ, 家庭学習の意欲を喚起する 全体の場で説明している様子 まとめ 7 本時の学習を振り返る 算数日記を書かせ, 本時の学習で分かったこと や発見したことなどについて振り返らせる 1116 四角形をつくろうめあて ア どんな四角形ができるかな? 四角形をつくって説明しよう イ ウ ひし形平行四辺形台形 ( できそうな図形 ) ひし形 平行四辺形 台形 4 つの辺が等しい 2 組の辺が平行 対角線が垂直に交わる 2 組の辺が平行 1 組の辺が平行 13 時の板書 7

4 実践後の授業者の振り返りと指導のポイント 自力解決する場面では, ドット図に点を取って構成された四角形の根拠について考えさせた そうすることで, 児童は辺の長さや並び方に着目することができ, それについて説明を書くことができた 既習の四角形の性質を振り返らせる上で, 児童が構成した四角形の根拠の説明を書かせることは有効である ワークシートを一人につき 5 枚配付することで児童の解決意欲を高め, 残った場合は家庭学習 への意欲をもたせることにもつながった 児童に多様な考えをもたせるには, このようなワーク シートの工夫を行うことが大切である 戸惑っている児童については, 図形のイメージをもたせるために, いろいろな四角形のシート を渡したことが効果的であった このように, 理解が十分にできていない児童への支援を計画す ることは大切である 自分の考えを隣の友達に説明する場面では, ドット図を基に友達に分かりやすいように指差しながら, まず や 次に などといった言葉を使って友達に説明することができた このような活動を継続的に行うことが説明する力を育て, 数学的な思考力 判断力 表現力を育成する上で必要であると考える 全体での話し合いの場では, 児童にドット図のどこに点を取って, どのような四角形ができたのかを説明させ, クラスの友達に考えさせることにした そこで, 説明を聞いている児童の関心を高めるために, 発表者にドット図のどこに点を取ったかを発表させ, クラスの児童にどのような四角形ができたのかを考えさせた そうすることで, 四角形の性質に関しての意見がつながり, ドット図にできた四角形の根拠を引き出すことに有効であった (2)(14 時 ) いろいろな四角形を敷き詰めて, ひみつを探ろう 1 本時の目標 進んで敷き詰め模様を作成しようとしている 算数への関心 意欲 態度 敷き詰め模様の中からいろいろな四角形の特徴について捉え直すことができる 数学的な考え方 2 算数的活動について ( ア ) 作業的な活動として, 台形や平行四辺形, ひし形をそれぞれ敷き詰めさせて, 模様をつくらせる ( イ ) 説明する活動として, 敷き詰め模様をグループで見合いながら, 図形の性質を再確認させ, いろいろな考え方を説明させる 8

3 本時の展開過程学習活動 ( 算数的活動 ) 1 本時の課題をつかむ 正方形や長方形の敷き詰め模様を観察する 指導上の留意点 評価規準と評価方法 算数的活動の指導にかかわる留意点 教室の床や近くのブロック塀など, 身の回りにある敷き詰め模様の写真を提示し, 生活場面にある図形に対する関心を高めるようにする 敷き詰めることの意味について確認するとともに, 構成要素や直線の関係などの観察の視点をもたせる つかむ 身の回りにある敷き詰め模様の写真を 提示している様子 いろいろな四角形をしきつめて, ひみつをさぐろう 見通す 自力解決 2 解決の見通しをもつ 台形, 平行四辺形, ひし形を提示し, それぞれの敷 3 グループで, それぞれの四角形を敷 き詰め, 観察する 予想される敷き詰め模様 ( 台形 ) ( 平行四辺形 ) ( ひし形 ) き詰め模様から他の四角形を発見したり, 平行線の性 質を見直したりすることを示唆する それぞれの四角形をグループで分担して敷き詰め させる ( ア ) グループに台形, 平行四辺形, ひし形の紙を配る 図形としての美しさを感得したり, 見方を豊かにし たりできるように, それぞれの図形の色を 2 色ずつ用 意し, 敷き詰めさせる ( ア ) 9

4 敷き詰め模様の中の, 直線の並び方 や図形をグループで考える 敷き詰めた模様をグループで見合いながら, 図形の性質を再確認させたり, いろいろな考え方を話し合わせたりさせる ( イ ) 意見が出にくいときは, 敷き詰め模様の中にどんな形が見えてくるのか, 直線の並び方はどうなっているのかなど, 調べる観点を助言する 学び合い グループで敷き詰め模様を見合っている様子 5 全体で話し合う グループごとに見つけた気付きを発表する グループから出た気付きの共通点や相違点を見つける グループで見つけたひみつについて話し合わせ, 共通点や相違点を考えさせることで, 図形の性質に気付かせる それぞれのグループから出された考えについて, わからないところや疑問があれば質問させる 敷き詰め模様の中からいろいろな四角形の特 徴について捉え直すことができる 数学的な考え方 ノート等 グループで見つけた気付きを発表す る様子 まとめ 6 本時の学習をまとめる 敷き詰め模様から発見した児童の気付きを確認する 同じ形で同じ大きさの台形, 平行四 学習内容を確かめさせ, 身の回りに本時で学習した辺形, ひし形は, 平行な辺を合わせような敷き詰め模様がないかを考えさせることで, 実るとすきまなく敷き詰めることが生活に結び付くようにする できる 敷き詰めた図形の中に, 違う大きさや形の図形を見つけることができる 10

14 時の板書 4 実践後の授業者の振り返りと指導のポイント 教室の床や, 通学路にあるレンガ塀, ブロック塀などの写真を提示したことで, 児童に身近にある敷き詰め模様に関心をもたせることができた このように児童の身の回りにある物から敷き詰め模様に関心をもたせることが大切である グループで話し合い, 分担させて作業的な活動を設定したところ, 敷き詰め作業を行っている最中に, 敷き詰め模様の中に隠れた別の図形の存在や, 平行になっている部分をずらしても敷き詰め模様が作れることに気付かせることができた 作業的な活動を設定する際には, 児童に目的意識をもたせて活動を設定することが大切である 形も大きさも同じ形の 2 色の図形をそれぞれ準備したが, 交互に配列して敷き詰め模様をつくる など, その美しさに関心をもたせることができた 算数的な美しさを児童に感じさせることは算数 に対する関心 意欲 態度を育てる上で有効である 敷き詰め模様の中に隠れた図形に気付いたグループが多く, 話し合いを進めていく中で, どの敷き詰め模様にも平行四辺形が隠れていることに気付かせることができた また, 敷き詰め模様の中の平行線に着目させるために, 一部の敷き詰め模様をずらして考えたグループを取り上げたことで, 平行な直線の性質を振り返らせることができた このように敷き詰め模様を題材に取り上げることは, 既習の直線のならび方や図形の性質を児童に振り返らせることに有効である 敷き詰めた模様を再度確認し, 同じような模様が身近にないか考えさせることで, 学習したことを生活場面に活用させることができるようにした 金網の模様やソーラーパネルなど, 身の回りにある様々な敷き詰め模様を探してみたいという意欲につなげることができた 児童の身の回りの物から関心をもたせ, 学校で学習したことを更に児童の身の回りに目を向けさせることが大切である 11