ネオ kimono スタイリスト 前島由衣さん ネオ kimono とは 着物と洋服をオシャレにミックスした NEW ファッションスタイル 普段着に着物を自由に組み合わせて取り入れるスタイルはとても斬新でユニークですね! 昔の人は着物を普段着として着ていたんですよ クローゼットの中に着物が入っている人が増えると 着物の未来もずっと明るくなり 着物の未来を想像するとワクワクしてきます ここでは新しいファッションであるネオ kimono について前島由衣さんに色々お聞きしました 店内には着物約 200 着洋服約 200 着帯約 200 本 - この職業に就くまでの経緯を教えてください - 私は 日本の大学には行かずにアメリカへ短大留学をしました 向こうでは答えがあるも のに対しては根拠が求められます そこには自分の意見を聞いてくれる場があり 私の性
格に合っていました また 意見交換や自由な発想もあり 沢山の刺激を受けました そんな環境の中で 私よりも日本に詳しいアメリカ人にたくさん出会ったんです なんだかとても悔しく 1つだけでもいいから日本に詳しくなろうと思いました 日本の文化って何だろう? と考え思いついたのが着物 私はファッションが好きだったこともあり 着物 = 日本に元々あるファッション という考えから着物で日本について詳しくなろうと決心しました それから日本に帰国して 着付けなどについて本格的に学びました 通うのが遠かったけど 学ぶことは特に苦労もなくとても楽しかったなぁ -1 日の仕事について教えてください- その日によって様々です 作品を作り写真に記録したり ショーに参加したりと色々とやっていて 何してるんだろう 例えば 私のお店は予約してからお客さんが来店します それから着付けして撮影に入りますね 早いお客さんで9 時半くらいに来店され 3 時間ほどかかるかな その後 データを綺麗に整理してからお客さんに写真を送るって感じ お客さんに合わせて動くので毎日同じ仕事をという事はありません 来店するお客さんも様々で 外国人 日本人で言うと半分ずつかな 日本人だと 40 代の女性が多いです 外国人の場合は年齢幅が広いです どちらにも当てはまる特徴ですが 男性 1 人での利用は少ないです でも この前 1 人だけで来店してたなぁ 組み合わせは沢山! -この仕事の魅力や楽しさはなんですか- 着た人が着物のルールに囚われることなく 周りに合わせなくていいことが伝わった瞬間です 着物にはルールがたくさんあると思い込んでいる人がいます ファッションは組み合わせで無限に作れるものです 沢山ある組み合わせの中で自分に任され考えるのが楽しいです 頭の中に 1~2 つ思い浮かんで それをお客さんにスタイリングする感じです 日本のお客さんはお任せする人が多いからイメージしやすいです 後はその人の好き嫌いの判断です 似合う 似合わないで選ぶというよりも自分の好みの色を選んでもらった方がその人に合います 最初の1 枚がその人の魅力 個性を引き出します 着た後の反応もいいです
逆に海外のお客さんは自分の意見を言ってくる人が多いです ( 笑 ) 日本人にはない自由な 発想が刺激となって楽しいです ネオ kimono は自由な発想で出来るんですよ スタイリン グしている時凄く楽しいです あ ~ 楽しいなって ( 笑 ) - 苦労したことはありますか- 人の意識改革です 着物の概念を取り払うのは苦労します 昔からあるものなので 根の部分を取り払うのが大変で 外国人はその点は受け入れやすくて あまりファッションの違いを感じてないんでしょう 後は 指定されたイメージのままスタイリングするときです 例えば こんな感じにしてください と言われたときはやりにくいかな 言われたイメージに縛られているので頭の中でパッと思いつかない 難しいです ( 笑 ) -マイルールはありますか- マイルール 着物にはハサミを入れない 加工はしないこと 私の仕事はスタイリングで 着物本来のままお客さんに合ったものに仕上げていきます 誰でもコーディネートしやすいことが大事です あとは 安っぽいスタイルにしないことです たまに安っぽく見える時があります だから帯などアイテムを使い仕上げて行きます 写真も撮るのでやっぱりいいものを残したいです -ブログでショーに参加したと拝見しました そこで何か得られましたか- ショー? ああ!2016 年のことね ( 笑 ) 私は そのショーでネオ kimono のスタイリングを全て一任されました 一般的なスタイリングと同じことをやっても仕方ないと感じました そこでは 着物を提案する人が参加していませんでした
- 私の自慢! があったら教えてください- 自慢かぁ あっ! 色々な国の人に出会えることかな 今までで 50 ヵ国以上の人に出会い世界中に友達がいる事が自慢です 再会できる人は少ないですが でも Facebook で繋がっています 着物が人との出会いを繋げてくれました - 魅力を伝えるための工夫はしていますか- そうですね ブログの更新や SNS の利用です 写真を通してネオ kimono の魅力を知ってもらうようにしています 写真集やショーで知ってもらうこともあります 来店されるお客さんの中に写真集を持ってくる人もいます 少しずつ伝わっているなって実感します はい ( 笑 ) -ネオ kimono スタイリストを増やすうえでファッションの専門学校で教えていますか- あー! そんなこと考えていなかった 教えられるならぜひやりたいです スタイリングできる人がまだ少ないのでなかなかネオ kimono の魅力を広めることが出来ないんです センスが磨かれている専門学生ならファッションの基本を学んでいるため スタイリングを指導して 出来きるよう練習したらネオ kimono スタイリストになれます - 今後の夢や目標はありますか- そうだな 海外での仕事を増やすことかな 海外での撮影 台湾でしたいな 撮影するときは基本的なルールがあって その国らしさ プロでない人 地元の人でやる ストリートスナップみたいなラフ的に プロが着こなすからカッコイイと思われるのが嫌で 誰でも簡単に着ることが出来ることが分かるように 地元の一般人に声をかけるの Facebook でその国の人に繋がっていれば呼び掛けたりしているかな あとは 飛行機の中で乗客に声をかけてモデルを集めますね 10 人弱集めて色々な場所で撮影します モデルになってくれた人に撮影した写真も渡しますね 前回も似たようなことを行ったから同じようにやりたいです 着物が当たり前にファッション誌に載ることも夢ですね 洋服と同じページに載ることは今の段階で想像することは難しいかもしれません でも これから着物も普段着として当たり前に着る時が来たら嬉しいです - 夢を追いかける中高生にアドバイスをお願いします- よく私が言う事ですが できないはなくて やっていないだけ 若いうちは好きな事を沢山やった方がいい やりたかったらやることが一番です 出来ないことはやっていないからであって どんなに時間がかかってもいいからまずは やってみる事ですね やれば何でも手に入るのだからやってみたほうがいいです 何度もやって出来なかった時にむいていなっかたと思えばいい できないかも は考えず やっ
てみて欲しいです - 編集後記 - 前島さんを取材させて頂き 今までは 集団生活を送る中で周りと同じことをするように と大人に言われて過ごしてきました しかし 他と同じことをやってもしょうがない という話を聞き私自身 大きな衝撃でした 同じことをしても自分のためになるのか もっと他の事をやってみようと思いました まずは 行動を起こし やってみる事から始めていきます 沢山の質問を準備していたのですがお話の内容が興味深くもっと知りたいと思い追及するうちに時間になりました 緊張しながらの取材でしたが ネオ kimono の魅力を知り私もぜひ体験したいです この度はお忙しい中 取材に応じて頂きありがとうございました 目白大学人間学部子ども学科大島瑞歩 ( 取材日 2018 年 8 月 28 日 )