2 自動車登録台数 ( 台 ) 2,, 図 2 消費税導入 税率引き上げ時における自動車登録台数 ( 三重県 ) の推移 景気後退期, 6, 物品税の廃止による反動増 駆け込み需要 反動減 4, アジア通貨危機平成 9 年 5 月 ~ リーマンショック 2, 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀

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第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

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平成28年平均 山形市消費者物価指数

2 10 大費目指数の動き 平成 29 年の10 大費目指数の動きを寄与度でみると, 光熱 水道 は他の光熱( 灯油 ) や電気代の値上がりなどにより 0.26, 食料 は生鮮魚介, 酒類の値上がりなどにより0.23となり, この2 費目合計で0.49と, 総合指数ののび率 (0.6%) のうち約

月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

個人消費の回復を後押しする政策以外の要因~所得の減少に歯止め、節約志向も一段落

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関西の景気動向 2013 年 5 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直している 輸出は 円安が進み 米国経済も回復基調をたどるなど 環境が

各商品の動きについて 新規出店を含めた全店ベースの前年比でみると 衣料品の減少と飲食料品の増加がここ数年のトレンドとして定着しており 7 年も衣料品は減少し 飲食料品は増加した 衣料品が減少傾向にあるのは 販売形態の多様化により 購入先として衣料品専門店や通販 インターネットショッピングなどの選択肢

4月CPI~物価は横ばいの推移 耐久財の特殊要因を背景に、市場予想を上回る3 ヶ月連続の上昇

けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

Ⅰ平成15年平均高知市消費者物価指数の概況

( 平成 31 年 1 月判断 ) 平成 31 年 1 月 財務省北陸財務局 富山財務事務所 富山市丸の内 1 丁目 5 番 13 号 ( 富山丸の内合同庁舎 5 階 ) TEL(076) ( 財務課直通 )

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

12月CPI

2014~2016年度 東海経済見通し

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平成 22 年基準 秋田県鉱工業生産指数月報 平成 30 年 12 月分 鉱工業生産指数の推移 季節調整済指数全国 東北 : 平成 27 年 =100 秋田 : 平成 22 年 =

平均車齢 平均車齢 ( 軽自動車を除く ) とは 平成 30 年 3 月末現在において わが国でナンバープレートを付けている自動車が初度登録 ( 注 1) してからの経過年の平均であり 人間の平均年齢に相当する 平均車齢は 新車販売台数が減少し 自動車が長く使われると高齢化が進む 逆に新車販売台数が

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年 車種 主な車種の平均車齢推移 乗用車貨物車乗合車 乗用車計普通車小型車貨物車計普通車小型車乗合車計普通車小型車 昭和 52 年 (1977 年 ) 昭和 53 年 (1978 年 )

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年 車種 主な車種の平均車齢推移 乗用車貨物車乗合車 乗用車計普通車小型車貨物車計普通車小型車乗合車計普通車小型車 昭和 53 年 (1978 年 ) 昭和 54 年 (1979 年 )

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個人消費 ( やや良い ) スーパー 百貨店売高 スーパー売高は 全店ベースで前年同期を 年 月期の個人消費関連 は スーパー売高が 全店ベース ( 前年同期比.% 増 ) は 新規出 回り 既存店ベースは 前年同期を下回る 百貨店売高は前年同期を回る 店効果などにより 前年同期を回 りました 品目

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物価の動向 輸入物価は 2 年に入り 為替レートの円安方向への動きがあったものの 原油や石炭 等の国際価格が下落したことなどから横ばいとなった後 2 年 1 月期をピークとし て下落している このような輸入物価の動きもあり 緩やかに上昇していた国内企業物価は 2 年 1 月期より下落した 年平均でみ

平成 31 年 1 月 17 日東北経済産業局 管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 ( 平成 30 年 11 月分 ) ~ 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している ~ 鉱工業生産 : 個人消費 : 住宅着工 : 公共投資 : 設備投資 : 持ち直しの動きとなっている足踏み状態とな

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新車販売台数のシェア 分析の前提条件 燃費 [km/l] 燃料種別新車販売台数のシェアは 自動車産業戦略 の平成 42 年度のシェアに向かって線形に変化し 技術開発等により乗用車販売平均燃費も改善すると仮定 2 この仮定を踏まえつつ 平成 27 年度燃費基準と平成 32 年度燃費基準の

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九州・沖縄における消費税率引き上げの影響について~駆け込み需要と先行きの見方~

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本稿の分析目的 本稿では 平成 6 4 月に実施された消費増税による産業活動への影響について 前回の消費増税時 ( 平成 9 ) あるいはリーマンショック時にみられた産業活動への影響と比較しながら考察する 特に 前回増税時との比較においては 増税の前平均からの変動を比較することで 6 4 月に実施さ

2

高値となった後 下がり始めた 前述の通り CI 一致指数は 生産や雇用など様々な経済指標を統合し算出されている そのため CI 一致指数の上昇 下降にどの指標 が寄与しているのかについても 内閣府は詳細に発表している 表 1は 各指標がCI 一致指数に対してプラスに寄与したのか マイナスに寄与したの

九経マンスリー ( 平成 3 年 2 月 ) 平成 3 年 4 月 12 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続のマイナス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要が

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1. 総論 総括判断 都内経済は 回復している 項目前回 ( 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断回復している 回復している ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 1 月判断以降 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している ( 判断の要点 ) 個人消費

トラック運送事業の経営実態 全日本トラック協会は全国のトラック運送事業者 2,188 社 ( 有効数 ) の平成 25 年度事業報告書に基づき集計 分析した 経営分析報告書 ( 平成 25 年度決算版 ) をまとめた 全日本トラック協会が平成 4 年度から発行しているこの報告書は 会員事業者が自社の

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サービス産業動向調査年報 平成28年 結果の概要 H 運輸業,郵便業

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2 / 6 不安が生じたため 景気は腰折れをしてしまった 確かに 97 年度は消費増税以外の負担増もあったため 消費増税の影響だけで景気が腰折れしたとは判断できない しかし 前回 2014 年の消費税率 3% の引き上げは それだけで8 兆円以上の負担増になり 家計にも相当大きな負担がのしかかった

(2) 全国との比較消費支出は全国の 1.14 倍東京都の1 世帯当たりの消費支出 331,74 円は 全国の1 世帯当たり消費支出 29,788 円に対し 1.14 倍となっており 前年と同じであった ( 図 Ⅱ-1-3 統計表 第 1 表 参考表 1 ) 1 大費目別の消費支出を全国で調べると

九経マンスリー ( 平成 29 年 11 月 ) 平成 3 年 1 月 16 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は13 か月連続のプラス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要

1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復しつつある 項目前回 (3 年 4 月判断 ) 今回 (3 年 7 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 緩やかに回復しつつある ( 注 )3 年 7 月判断は 前回 4 月判断以降 足下 (7 月末 ) の状況までを含めた期間で判断して

October vol

2. 消費税率引き上げが個人消費に与える影響 (1)1997 年度の消費増税時のレビュー ~ 大きかった駆け込み需要の影響消費税は 89 年 4 月に税率 3% で導入され 97 年 4 月に 5% に引き上げられた 89 年度の導入時は従来の物品税廃止によって自動車など耐久財の多くが実質減税となっ

(3) 消費支出は実質 5.3% の増加消費支出は1か月平均 3 万 1,276 円で前年に比べ名目 6.7% の増加 実質 5.3% の増加となった ( 統計表第 1 表 ) 最近の動きを実質でみると 平成 2 年は 16.2% の増加となった 25 年は 7.% の減少 26 年は 3.7% の

新設住宅着工戸数 ( 全国 ) 23 年 月の新設住宅着工戸数は 67,273 戸 前年同月比 5.8% と 2 か月連続マイナスとなったがマイナス幅は縮小 1,000 ( 戸 ) 新設住宅着工戸数の月別推移 ( 全国 ) 0,000 90,000 80,000 住宅エコホ イント着工期限 (末 )

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ

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最近の県内経済情勢は 回復しつつある 前回 (30 年 4 判断 ) 前回比較 今回 (30 年 7 判断 ) 総括判断回復しつつある 回復しつつある 総括判断の要点 個人消費は 百貨店 スーパーで底堅いものとなっており コンビニエンスストアで堅調となっているほか ドラッグストア販売で前年を上回って

2016 年家計調査年報 家計収支編 家計消費傾向と品目別支出金額調査報告書 2017 年 9 月 東松島市商工会

1. 最近の札幌経済の概況 平成 26 年 7 月 - 平成 26 年 8 月の統計データをもとに 札幌経済の概況を総括しています (1) 札幌の経済概況 (3) 参考 ( 他機関の概況判断 ) 最近の札幌経済は 緩やかな持ち直し基調にあるものの 一部に弱い動きが全国の動向みられます 項目 内閣府

図表目次 ([ ] 内は詳細結果表の番号 ) 表 1 貯蓄現在高の推移... 4 [8-4 表,8-3 表 ] 図 1 貯蓄現在高階級別世帯分布... 5 [8-1 表,8-3 表 ] 表 2 貯蓄の種類別貯蓄現在高の推移... 6 [8-4 表 ] 図 2 貯蓄の種類別貯蓄現在高及び構成比...

第3 節第 1 (3) 9 表家計主要項目 ( 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 ) と実質消費の増減要因 ( 単位 %) 年 期 消費支出実収入平均消費者可処分所得非消費支出消費性向物価 名目 実質 名目 実質 名目 名目 前年比 [ 実質消費支出への寄与 ] [ 1

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計 物価12 家家計 物価 消費者物価指数 10 大費目別対前年上昇率 県平均 ( 平成 24 年 )

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建設経済モデルによる建設投資の見通し

平成10年7月8日

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

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実体経済 物価 (1) 現状判断 関連統計の動き 生産 輸出 増加している 増加している 鉱工業生産は 4~6 月に続き 7~9 月も前期比増加した後 10 月は小幅ながら前月比減少した 業種別にみると 輸送機械は 自動車部品を中心に緩やかに増加している 電子部品 デバイス はん用 生産用機械 (

スライド 1

県内経済は 緩やかに持ち直している なお 足下では 自動車向けなどの受注の増加や消費者マインドの改善の声が聞かれるなど 引き続き緩やかに持ち直している 総括判断 前回 ( 7-9 月 ) 持ち直しつつある 今回 ( 1-12 月 ) 緩やかに持ち直している 前回比較 足下の動き自動車向けなどの受注の

2015年基準 消費者物価指数 東京都区部 平成30年(2018年)11月分(中旬速報値)

6 調査事項及び調査期日 調査票の種類 家計簿 A 家計簿 B 世帯票 耐久財等調査票 年収 貯蓄等調査票 調査事項 収入 ( 勤労者世帯と無職世帯のみ ) 支出 収入 ( 勤労者世帯と無職世帯のみ ) 支出, 購入地域, 購入先 二人以上の 世 調査期日 帯 9 月,10 月の 2 か月間 単身世

2015年基準 消費者物価指数 全国 平成30年(2018年)9月分

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復している 項目前回 (3 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 4 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 緩やかに回復している 前回比較 ( 注 )3 年 4 月判断は 前回 1 月

家計調査報告 ( 貯蓄 負債編 ) 平成 23 年平均結果速報 ( 二人以上の世帯 ) 目 次 Ⅰ 貯蓄の状況 1 概要 貯蓄の種類別内訳 貯蓄現在高階級別貯蓄の分布状況... 9 Ⅱ 負債の状況 Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄 負債の状況 1 世帯主の職業別の状況

Transcription:

消費税の消費への影響 平成 24 年 7 月 23 日戦略企画部統計課 消費税がマクロ経済に与える影響について 消費税が経済に影響を与える仕組み () 代替効果 ( 駆込み需要と反動減 ) 消費税導入 ( 税率引き上げ ) は 導入 ( 税率引き上げ ) 前に消費を増加させ 導入 ( 税率引き上げ ) 後に消費を減少させると考えられます (2) 所得効果消費税導入 ( 税率引き上げ ) は 消費者物価の上昇により家計の実質可処分所得の減少をもたらす 県内総支出 ( 支出側からみた GDP) (%) 5 図 消費税導入及び税率引き上げ時における県内総支出の動き アジア通貨危機平成 9 年 5 月 ~ 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀 山一破たん ) 5 5 個人消費寄与度設備投資寄与度住宅投資寄与度財貨 サ-ビスの移出入 ( 純 ) 寄与度その他寄与度県内総支出の伸び率 リーマンショック 景気後退期 S5 S52 S53 S54 S6 S6 H H H ( 年度 ) ( 出所 ) 三重県戦略企画部統計課 県民経済計算 より ( 注 )S5~H 元年は 平成 2 年基準 ~7 年は 平成 7 年基準 ~2 年は 平成 2 年基準 ) 平成元年度の消費税導入時はバブル景気の高成長が続く中で実施され 従来の物品税廃止によって自動車など耐久財の多くが実質減税となったため 平成元年度以降に個人消費寄与度がマイナスになることはありませんでした 一方 平成 9 年度の 5% への税率引き上げ時には 個人消費寄与度はマイナスとなり 住宅投資寄与度も大きくマイナスとなりました しかし 平成 年度以降の個人消費寄与度はプラスが続きます ) 物品税は 乗用車 クーラー等の耐久財 宝飾品 毛皮等の奢侈財等に販売価格の 5~4% が課税されていた 主な物品税率 普通乗用車 23% 小型乗用車 8.5% 軽自動車 5.5% ルームクーラー 2% など

2 自動車登録台数 ( 台 ) 2,, 図 2 消費税導入 税率引き上げ時における自動車登録台数 ( 三重県 ) の推移 景気後退期, 6, 物品税の廃止による反動増 駆け込み需要 反動減 4, アジア通貨危機平成 9 年 5 月 ~ リーマンショック 2, 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀 山一破たん ) 東日本大震災 S6 S6 H H H 2 3 平成元年度の消費税導入時には物品税廃止による反動増が顕著にみられます 平成 9 年度の税率引き上げ時には駆け込み需要とその反動減がはっきりとみられます ( 年 ) ( 台 ) 9, 8, 図 3 消費税導入時における自動車登録台数 ( 三重県 季調値 ) の推移 7, 6, 物品税の廃止による反動増 5, 4, 導入前の買い控え 3, 2,, 2 3 4 5 6 7 8 9 2 H 2 3 4 5 6 7 8 9 2 平成元年度の消費税導入時を月別にみると 導入前の買い控えもはっきりと解ります ( 出所 ) 日本自動車販売協会連合会三重県支部 新車登録台数 より ( 備考 ) 新車登録台数 の季節調整済値は 三重県戦略企画部統計課に算出 2

( 台 ), 9, 8, 図 4 消費税率引き上げ時における自動車登録台数 ( 三重県 季調値 ) の推移 景気後退期 ( 年 6 月 ~H 年 2 月 ) 7, 6, 駆け込み需要 反動減 5, 4, 3, アジア通貨危機平成 9 年 5 月 ~ 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀 山一破たん ) 2,, 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 3 4 5 6 7 8 9 2 平成 9 年度の税率引き上げ時を月別にみると 駆け込み需要とその反動減もはっきり現れています 消費税導入時 平成元年 4 月 = 消費税引上時 平成 9 年 4 月 = 3 図 5 自動車登録台数 ( 三重県 季調値 ) の推移 税率引き上げ月 平成 9 年 4 月 2 税率引き上げ月 年 4 月 = 消費税導入月 H 元年 4 月 = 7 消費税導入月 平成元年 4 月 -2 - - -9-8 -7-6 -5-4 -3-2 - 2 3 4 5 6 7 8 9 2 ( 消費税導入月 税率引き上げ月からの経過月 ) 導入時には買い控えと反動増 引き上げ時には駆け込み需要と反動減がはっきりとみられます ( 出所 ) 日本自動車販売協会連合会三重県支部 新車登録台数 より ( 備考 ) 新車登録台数 の季節調整済値は 三重県戦略企画部統計課に算出 3

3 新設住宅着工戸数 ( 戸 ) 3, 25, 図 6 消費税導入 税率引き上げ時の新設住宅着工戸数 ( 三重県 ) の推移 駆け込み需要 景気後退期 2, 反動減 5,, 景気対策の側面が加わった住宅ローン減税スタート ( 昭和 6 年 ~) 平成 9 年 5 月 ~ アジア通貨危機 リーマンショック 5, 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀 山一破たん ) 東日本大震災 S6 S6 H H H 2 3 平成元年の消費税導入の際には バブル景気だったこともあり 住宅需要への影響はそれほど なく むしろ昭和 6 年から始まった景気対策の側面が加わった住宅ローン減税のスタートが 住 宅需要を押し上げています 平成 9 年の税率引上げ時には 駆け込みと反動減が鮮明に ( 年 ) ( 戸 ) 2,5 図 7 消費税導入時における新設住宅着工戸数 ( 三重県 ) の推移 2,,5, 5 2 3 4 5 6 7 8 9 2 H 平成元年の消費税導入時を月別にみると 影響はあまりみられません 2 3 4 5 6 7 8 9 2 ( 出所 ) 国土交通省 建設着工統計 より 4

( 戸 ) 3, 図 8 消費税税率引き上げ時における新設住宅着工戸数 ( 三重県 ) の推移 2,5 2, 景気後退期 ( 年 6 月 ~H 年 2 月 ),5, 駆け込み需要 反動減 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀 山一破たん ) 5 平成 9 年 5 月アジア通貨危機 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 3 4 5 6 7 8 9 2 平成 9 年 4 月の税率引き上げの際には 駆け込み需要とその反動減がみられます 平成 9 年度の税率引き上げ時を月別にみると 駆け込み需要が平成 8 年末まであり その反動減が平成 9 年 月くらいからみられます なお, 税率引上げ前から住宅着工戸数が減少しているのは このような前倒し需要の反動が現れたことによるものと考えられます 消費税導入時 平成元年 4 月 = 消費税引上時 平成 9 年 4 月 = 2 税率引き上げ月 年 4 月 = 図 9 新設住宅着工戸数 ( 三重県 ) の推移 税率引き上げ月 平成 9 年 4 月 6 4 2 消費税導入月 H 元年 4 月 6 4 消費税導入月 平成元年 4 月 -2 - - -9-8 -7-6 -5-4 -3-2 - 2 3 4 5 6 7 8 9 2 ( 消費税導入月 税率引き上げ月からの経過月 ) 平成元年度の消費税導入の際は あまり変化はみられません 平成 9 年度の税率引き上げの際には 直前ではありませんが駆け込み需要がみられ 少し早いその反動減がみられます ( 出所 ) 国土交通省 建設着工統計 より 5

(%) 3 2 図 消費税導入及び税率引き上げ時における新設住宅着工戸数 ( 三重県 ) の動き アジア通貨危機平成 9 年 5 月 ~ 景気後退期 リーマンショック 2 3 4 持家寄与度 貸家寄与度 給与住宅寄与度 分譲住宅寄与度 新設住宅着工戸数の伸び率 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀 山一破たん ) S5 S52 S53 S54 S6 S6 H H H 2 3 ( 年 ) ( 出所 ) 国土交通省 建設着工統計 より 平成元年の消費税導入に際しての変化としては 前年の昭和 63 年に貸家と持家で対前年比 9.% の落ち込みが特徴的なくらいで 基本的にはバブル景気をベースに推移しています しかし 平成 9 年の税率引き上げの際には 前年の平成 8 年に持家と貸家を中心に駆け込み需要があり 対前年比 23.% 増加し その反動減で平成 9 年には持家を中心に対前年比 8.8% 減少し その後は平成 4 年まで 6 年連続して対前年比減で推移しています (%) 4 3 2 図 消費税税率引き上げ時における新設住宅着工戸数 ( 三重県 ) の動き 景気後退期 (.6~H.2) アジア通貨危機平成 9 年 5 月 ~ 2 3 4 5 2 持家寄与度 給与住宅寄与度 新設住宅着工戸数の伸び率 貸家寄与度 分譲住宅寄与度 3 4 5 6 7 8 9 2 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀 山一破たん ) 2 3 4 5 6 7 8 9 2 ( 出所 ) 国土交通省 建設着工統計 より 消費税導入の平成元年は決定から実施までの期間が短かったことから 経過措置 2) が設けられたことに伴う住宅投資の前倒し需要があまり生じませんでした これに対し 平成 9 年の税率引き上げの時は 税率引上げ決定から経過措置 3) までの期間が長く このことも前倒し需要を大きくしたものと考えられます なお, 税率引上げ前から住宅投資が低下しているのは このような前倒し需要の反動が現れたことによるものと考えられます 2) 昭和 63 年 2 月 3 日までに契約すれば 平成元年 4 月以降に引渡しがあった場合でも消費税が免除される措置 3) 平成 8 年 9 月末までに契約すれば 平成 9 年 4 月以降に引渡しがあった場合でも 3% の消費税率が適用される措置 6

4 消費者物価指数 ( 平成 22 年 =) (2=) 図 2 消費税導入 税率引き上げ時における三重県消費者物価指数の推移 第 2 次石油危機 (%) 図 3 消費税導入 税率引き上げ時における三重県消費者物価指数 ( 対前年比 ) の推移 3 第 次石油危機 25 7 6 第 次石油危機 消費税導入 消費税税率引き上げ 世界的な石油価格や穀物価格の高騰 2 5 第 2 次石油危機 消費税導入 消費税税率引き上げ 世界的な石油価格や穀物価格の高騰 5 5 4 3 S46 S47 S48 S49 S5 S5 S52 S53 S54 S6 S6 H H H 2 3 ( 年 ) 5 S46 S47 S48 S49 S5 S5 S52 S53 S54 S6 S6 H H H 2 3 ( 年 ) ( 出所 ) 三重県戦略企画部統計課 消費者物価指数 より 消費税の導入 ( 平成元年 ) 対前年で 2.2 上昇 対前年比で 2.4% 上昇その後 2 年は 3% 台の伸び 税率引き上げ ( 平成 9 年 ) 対前年で.8 上昇 対前年比.8% 上昇翌年.% 上昇しますが その後は 5 年連続で前年を下回ります 参考 第 次石油危機 ( 昭和 49 年 ) 対前年で.5 上昇 対前年比で 26.% 上昇 第 2 次石油危機 ( 昭和 55 年 ) 対前年で 6.7 上昇 対前年比で 9.3% 上昇 世界的な石油価格 穀物価格の高騰 ( 平成 2 年 ) 対前年で.8 上昇 対前年比で.8% 上昇 (2=) 96 図 4 消費税導入時における三重県消費者物価指数の推移 (2=) 5 図 5 消費税税率引き上げ時における三重県消費者物価指数の推移 94 4 92 消費税導入 3 2 消費税税率引き上げ 88 86 99 84 98 82 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 3 4 5 6 7 8 9 2 H 97 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 3 4 5 6 7 8 9 2 H ( 出所 ) 三重県戦略企画部統計課 消費者物価指数 より 消費税の導入 ( 平成元年 4 月 ) 対前月で.7 上昇し その後も増加傾向で推移します 税率引き上げ ( 平成 9 年 4 月 ) 対前月で.6 上昇しますが その後はおおむね横ばいで推移します 7

消費税導入時 平成元年 4 月 = 消費税引上時 平成 9 年 4 月 = 5 図 6 消費税導入及び税率引き上げ時における三重県消費者物価指数の推移 消費税導入時 5 95 消費税税率引き上げ時 年前 年後 2 年後 3 年後 4 年後 5 年後 6 年後昭和 63 年 4 月平成元年 4 月平成 2 年 4 月平成 3 年 4 月平成 4 年 4 月平成 5 年 4 月平成 6 年 4 月平成 7 年 4 月 ( 導入時 ) 平成 8 年 4 月平成 9 年 4 月平成 年 4 月平成 年 4 月平成 2 年 4 月平成 3 年 4 月平成 4 年 4 月平成 5 年 4 月 ( 引上時 ) ( 出所 ) 三重県戦略企画部統計課 消費者物価指数( 平成 22 年基準 ) より導入 引き上げ時ともに上昇し その後は引き上げ時のみ低下していきます 図 7 消費税導入及び税率引き上げ時における三重県消費者物価指数 ( 大 中分類別 ) の推移 ( 消費税導入時 平成元年 = 消費税引き上げ時 平成 9 年 =) 2 5 消費税導入時 食料 6 4 2 消費税導入時 住居 5 95 消費税税率引き上げ時 -5 年 -3 年 - 年 年 3 年 5 年 7 年 9 年 年 3 年 年 S6 年 年 年 年 年 年 H 年 年 年 ( 導入時 ) 年 年 年 H 年 年 年 年 年 年 2 年 ( 引上時 ) 消費税税率引き上げ時 6-5 年 -3 年 - 年 年 3 年 5 年 7 年 9 年 年 3 年 年 S6 年 年 年 年 年 年 H 年 年 年 ( 導入時 ) 年 年 年 H 年 年 年 年 年 年 2 年 ( 引上時 ) 家庭用耐久財 電気冷蔵庫 電気掃除機 電気洗濯機など 被服及び履物 衣料 履物 被服関連サービスなど 2 消費税導入時 家庭用耐久財 2 5 消費税導入時 被服及び履物 5 7 95 6 消費税税率引き上げ時 消費税税率引き上げ時 5 85 4-5 年 -3 年 - 年 年 3 年 5 年 7 年 9 年 年 3 年 年 S6 年 年 年 年 年 年 H 年 年 年 ( 導入時 ) 年 年 年 H 年 年 年 年 年 年 2 年 ( 引上時 ) -5 年 -3 年 - 年 年 3 年 5 年 7 年 9 年 年 3 年 年 S6 年 年 年 年 年 年 H 年 年 年 ( 導入時 ) 年 年 年 H 年 年 年 年 年 年 2 年 ( 引上時 ) 2 5 自動車等関係費 自動車 自転車 自動車等維持 ( 整備 ) 費など 消費税導入時 自動車等関係費 6 4 2 教養娯楽用耐久財 テレビ パソコン ビデオレコーダー カメラなど 消費税導入時 教養娯楽用耐久財 5 95 6 85 消費税税率引き上げ時 -5 年 -3 年 - 年 年 3 年 5 年 7 年 9 年 年 3 年 年 S6 年 年 年 年 年 年 H 年 年 年 ( 導入時 ) 年 年 年 H 年 年 年 年 年 年 2 年 ( 引上時 ) 耐久財は 導入 引き上げ後ともに低下しています 4 2 消費税税率引き上げ時 -5 年 -3 年 - 年 年 3 年 5 年 7 年 9 年 年 3 年 年 S6 年 年 年 年 年 年 H 年 年 年 ( 導入時 ) 年 年 年 H 年 年 年 年 年 年 2 年 ( 引上時 ) 8

5 消費総合指数 ( 平成 7=) (=) 図 8 消費税税率引き上げ時における消費総合指数 ( 全国 ) の推移 5 95 東日本大震災 85 消費税税率引き上げ H H 2 3 4 ( 出所 ) 内閣府 消費総合指数 より ( 備考 ) 消費総合指数 とは 需要面 供給面からみた消費の動きを総合的に示す指数 消費税率引き上げ時 ( 平成 9 年 4 月 ) には 5.7 ポイント低下しました これは東日本大震災 ( 平成 23 年 3 月 ) 時の 5.6 ポイントの低下とほぼ同じです ( 年 4 月 = ) 2 5 5 95 85 図 9 形態別消費総合指数 ( 全国 ) の推移 ( 年 4 月 = ) 駆け込み需要 非耐久財 ( 食料品等 ) 半耐久財 ( 被服 履物等 ) サービス リーマンショックによる落ち込み 東日本大震災による落ち込み 消費総合 35 3 25 2 5 75 7 年 4 月 = 7 耐久財 右目盛 ( 自動車やテレビ パソコン等 ) 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 7 H H 2 3 4 5 ( 出所 ) 内閣府 消費総合指数 より 平成 9 年 4 月の消費税率引き上げ時には 保存の効く耐久財 半耐久財を中心に駆け込み需要があり その反動減は耐久財にみられましたが 一時的ですぐに回復しています 税率引き上げ後 半耐久財が低下し続けていくが特徴的です 9

6 大型小売店販売額 ( 億円 ) 図 2 消費税導入及び税率引き上げ時における大型小売店販売額 ( 三重県 ) の推移 景気後退期 7 6 5 4 3 アジア通貨危機平成 9 年 5 月 ~ 平成 9 年 月金融危機 ( 三洋 拓銀 山一破たん ) リーマンショック 2 東日本大震災 H H H 2 3 4 ( 四半期別 ) ( 出所 ) 中部経済産業局 大型小売店販売額 より 平成元年の消費税導入の際は 大きな変化は無く堅調に推移しています 平成 9 年の税率引き上げの際は 導入時よりは駆け込み需要とその反動減がみられます

7 家計調査 ( 百万円 ) 7 図 2 実質可処分所得の推移 65 三重県 全国平均 6 55 5 45 4 S5 S5 S52 S53 S54 S6 S6 H H H 2 ( 出所 ) 総務省 家計調査 三重県戦略企画部統計課 消費者物価指数 より作成 ( 備考 ) 実質可処分所得は 世帯当たり年平均 か月間の可処分所得 2 か月 消費者物価指数 ( 帰属家賃を除く総合 ) にて実質化 ( 平成 22 年基準 ) しました ( 年 ) 全国平均の実質可処分所得をみると 導入 引上げ時の年はともに低下していますが 引上時の方が大きく低下しています 導入後は再び増加基調に戻りますが 税率引上げ後は低下していきます (%) 85 図 22 平均消費性向の推移 三重県 全国平均 75 7 65 6 S5 S5 S52 S53 S54 S6 S6 H H H 2 ( 年 ) ( 出所 ) 総務省 家計調査 より ( 備考 ) 平均消費性向とは 可処分所得に占める消費支出の割合 全国平均の平均消費性向をみると 導入 引上げ時の年はともに上昇していますが 引上時の方が大きく上昇しています 導入後は再び低下傾向に戻りますが 税率引上げ後は平成 年から上昇に転じるようになります

消費税と消費支出との関連についての分析 ( 補足 ) 概要 ここでは 平成元年 4 月の消費税導入や平成 9 年 4 月の消費税税率引き上が消費支出に与えた影響について分析しました なお 消費税の導入と同様な影響を及ぼすと考えられるエコカー補助金の終了時についても比較を行っています 2 消費税導入等の消費への影響について 年間の消費水準指数について 総合及び 交通 通信 の指数の推移は次のグラフのとおりとなっています 消費水準指数 : 消費支出から世帯規模 ( 人員 ), か月の日数及び物価水準の変動の影響を取り除いて計算した指数 交通 通信 には自動車等購入以外に 自動車等維持 交通 通信等を含む 消費水準指数 ( 世帯人員分布調整済 )- 二人以上の世帯 ( 平成 22 年 =) 2. 消費税導入 税率引上 エコカー補助金終了 ( 東日本大震災 ).... 7. 6. 5. 4. ~ 6 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 22 23 総合 交通 通信 網掛部分は景気後退期 平成元年の消費税導入時はバブル景気の最中であり 消費への影響は見られない 税率引上後の平成 年は総合指数が低下しているが 平成 9 年 月以降の金融危機やアジア通貨危機の影響も大きいと考えられる 平成 2,22 年の 交通 通信 指数の上昇はエコカー補助金等の影響と考えられる 23 年の低下はその反動減もあるが 大震災の影響も大きいと考えられる 2

3 消費税導入等前後における四半期別の消費の動向について 消費水準指数 ( 総合 交通 通信 )) について 四半期別の動きを見ると次のグラフのとおりとなっています 消費水準指数 ( 世帯人員分布調整済 )- 二人以上の世帯季節調整値 ( 四半期 ) 平成 22 年 = < 消費税導入時 > 平成元年 4 月 ( 第 Ⅱ 四半期 ) < 消費税引上時 > 平成 9 年 4 月 ( 第 Ⅱ 四半期 )... 7.. 6. 7. ~ ~ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 昭和 63 年平成元年平成 2 年.... 7. ~ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 平成 8 年平成 9 年平成 年 平成元年の消費税導入時や 9 年の税率引き上げ時において それぞれ前四半期の指数は上昇しており 駆け込み需要が見られた また 導入 ( 引上 ) 後の四半期は一時的な反動減が見られるが その後はまちまちで 消費税の影響は明確ではない 導入時は同時に自動車等の物品税廃止もあったため 駆け込み需要と反動減は緩和されている < エコカー補助金 > 平成 2 年 4 月 ~22 年 9 月.... 7. ~ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 平成 2 年平成 2 年平成 22 年平成 23 年 総務省 家計調査報告平成 23 年平均速報結果の概況より 平成 2 年のエコカー補助金の導入後から終了にかけて 交通 通信 の指数は高水準であったが 終了後はその反動減が大きくなっている 平成 23 年第 四半期は反動減からの回復が見られたが その後大震災の影響で大幅に低下した 3

< 参考 > 消費税導入等に伴う県内生産への影響について 消費税導入等前後の四半期について三重県の鉱工業指数の動きをみると次のグラフのとおりです < 消費税導入時 > 平成元年 4 月 ( 第 Ⅱ 四半期 ) < 消費税引上時 > 平成 9 年 4 月 ( 第 Ⅱ 四半期 ) < エコカー補助金 > 平成 2 年 4 月 ~22 年 9 月 4 3 昭和 6 年 = 2 輸送用機械 鉱工業 耐久消費財 非耐久消費財 7 6 ~ 5 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 昭和 63 年 平成元年 平成 2 年 7 平成 7 年 = 6 耐久消費財 5 輸送用機械 4 3 2 鉱工業非耐久消費財 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 平成 8 年 平成 9 年 平成 年 3 平成 7 年 = 2 鉱工業輸送用機械 7 6 5 4 Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 平成 2 年 平成 2 年 平成 22 年 平成 23 年 消費税導入時 引上時とも各指数が当該四半期や次四半期に上昇する等 消費税導入 ( 引上 ) による落ち込みは見られない エコカー補助金実施期間においては 輸送用機械の指数はほぼ横ばいでそれまでの低下傾向に歯止めがかかっているが 補助金終了後の 2 四半期は 反動減で輸送用機械の指数は大きく低下 その後平成 23 年第 Ⅱ 四半期は震災の影響もありさらに低下 4