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3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

スライド 1

大規模災害対策マニュアル

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

の課題フェイズごとの食に関する問題 大規模な水害や地震が起きると ライフラインが寸断されたり家屋が倒壊 損傷したりして自宅で食事を摂ることができなくなります しばらくすると支援物資が運ばれてきますが 道路の寸断により時間がかかり食料が手に入りにくい状況も想定されます また 避難所や野外へ避難する人が

4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

災害時の特定給食施設等のための

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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各質問項目の単純集計結果 設問 1. 性別 男性 女性 無回答 設問 2. 年齢 合計 ( 改 3) 代 代 代 代 代 1767

事例9

調査結果サマリー 1. 災害時に はぐれた場合でも6 割以上が 優先して探し 避難所への移動時も9 割以上の方が 行動を共にする と回答 ( 次頁設問 1 2 3) 災害に見舞われた時 ペットの対処について尋ねたところ はぐれた場合でも 優先して探す と答えた方が62.9% また指定避難所への移動を

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

災害救助法による応急救助の実施概念図

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

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調査概要 : 東日本大震災発生後の生活者調査 東日本大震災後の暮らしと生活意識に関する調査概要 調査期間 :2011 年 4 月 15 日 ~19 日 クローズドモニターに対するインターネット調査 回収割付 男性 女性 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 20 代 30 代 40 代

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事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

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1. まとめ 1 災害医療の現状と課題 災害時に 防ぎ得た死 を少なくするのが最大の課題だ だが東日本大震災を受けた 災害医療等のあり方に関する検討会報告書 が生かされているとは言いがたい 2 計画 予算など対策の現状と課題 被災自治体だけでは対応できない大規模災害に備え 広域医療搬送を含めた都道府

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「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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して減少し 震災発生後 3 か月半から急激に減少する経過であった 県北 県中では 震災発生後約 3 か月からはほとんど相談対応が行われていなかった 相談者の性別 年齢 症状については 地域 時期別の差はほとんど見られなかった 研究 Ⅱ. 局所災害 広域災害とも 窓口が未確定である自治体が約 6 割

+ 東海大学医学部付属病院では 造血幹細胞移植 推進拠点病院の事業の一環として 研修生の受 け入れやセミナー開催等の人材育成に取り組ん でおります 2016年6月11日に 関東甲信越ブロックの 造血細胞移植に携わる医師 歯科医師 看護師 管理栄養士を対象に 管理栄養士が同種移植患 者に関わる上での有

熊本地震における歯科支援と そのあり方の検討

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課題名

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厚生労働科学研究費補助金

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2008/3/4 調査票タイトル : ( 親に聞く ) 子どものダイエットについてのアンケート 調査手法 : インターネットリサーチ ( ネットマイル会員による回答 ) 調査票種別 : Easyリサーチ 実施期間 : 2008/2/22 14:28 ~ 2008/2/22 21:41 回答モニタ数

家族の介護負担感や死別後の抑うつ症状 介護について全般的に負担感が大きかった 割合が4 割 患者の死亡後に抑うつ等の高い精神的な負担を抱えるものの割合が2 割弱と 家族の介護負担やその後の精神的な負担が高いことなどが示されました 予備調査の結果から 人生の最終段階における患者や家族の苦痛の緩和が難し

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平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

要配慮者支援班の業務 1 配慮が必要な人の情報把握 (1) 情報把握 総務班名簿係と連携し 避難所利用者 ( 避難所以外の場所に滞在する人を含む ) のうち 配慮が必要な人を グループごとに把握する 避難支援のための個別計画がある場合は 内容を確認する (2) 聞き取り 避難所利用者でつくるグループ

P01-16

スライド 1

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職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

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所掌業務①:研究関係

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平成 22 年第 2 四半期エイズ発生動向 ( 平成 22(2010) 年 3 月 29 日 ~ 平成 22(2010) 年 6 月 27 日 ) 平成 22 年 8 月 13 日 厚生労働省エイズ動向委員会

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

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1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:

地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

Ⅰ. 調査の概要. 調査目的日本の全国民を対象に健康日本 2( 第二次 ) に関連する健康意識 認知度調査を評価することで 健康意識における重点課題を把握すること 2 経年的な健康意識の推移を把握することを目的とする これにより 今後の情報発信のあり方を検討する 本年調査は昨年調査に続いて2 回目の

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障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

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災害時における心理的反応 心的トラウマ 災害の体感 災害による被害 災害の目撃 惨事ストレスに対する理解 惨事ストレスは 異常事態に対する正常な反応 で 誰にでも起ころうる 反応が出た場合でも 多くの場合は一時的で 次第に収まり完全に回復する 一部の場合は その影響が長引く場合もありえる ストレスを

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都道府県の食品ロス削減の取組状況 1 47 都道府県全てから回答があった 平成 8 年度に食品ロス削減に関する取組を 行っている と回答したのは 4 自治体で 食品ロス削減施策に関する予算が ある と回答したのは 5 自治体であった 平成 7 年度の調査結果と比較するといずれも増加している 食品ロス

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( 災害医療調整本部の所管事務 ) 第 4 条災害医療調整本部は 次の事務をつかさどる (1) 全県域を対象とした医療資源の配置調整及び患者搬送調整に関すること (2) 国や他都道府県等に対する医療支援の要請及び受入れと その派遣調整に関すること (3) 地域災害医療対策会議の支援に関すること (4


下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

Transcription:

平成 19~21 年度厚生労働科学研究費補助金 ( 健康安全 危機管理対策総合研究事業 ) 分担研究報告書 嚥下障害者に対する 大規模災害時の歯科保健医療に対する備えに関する研究 研究代表者中久木康一 ( 東京医科歯科大学顎顔面外科助教 ) 研究分担者戸原玄 ( 日本大学歯学部摂食機能療法学講座准教授 ) 研究分担者小城明子 ( 神奈川歯科大学生体機能学講座生理学分野分野助教 ) 研究要旨高齢社会の到来に伴い 救急医療時には摂食 嚥下障害を持つ被災者の栄養摂取の問題への対応が望まれる それを踏まえ 栄養 食支援の観点から摂食 嚥下障害者に対する歯科保健医療についてのニーズを調査する目的で災害時における栄養 食支援の事例や計画をとりまとめ 更に歯科における摂食 嚥下障害者に対する備えの実態の概略を把握した上で 我々が提案した救護体制案についてアンケート調査を行い 今後の対応に必要な課題を調査した A. 研究目的過去の大規模災害においては 種々の理由により摂食 嚥下機能が低下した被災者が 一般の支援食糧物資を摂取することができず体力が低下したり 誤嚥性肺炎を引き起こして死亡したことが報告されている このような弱者に対しては早期から安全に最低必要量以上の栄養補給をさせることが特に重要である 歯科的に対応可能な部分としては 応急的な歯科処置による摂食困難度の軽減に加えて 適切な食形態の指導などの食にたいする支援が必要と考えられる そこで 初年度は 摂食困難者を含む要援護者に対する歯科保健対策のニーズを調査する目的で 災害時における栄養 食支援の事例や計画について調査した 次年度には平時から摂食 嚥下障害へ対応していることが多いと考えられる病院歯科を主な対象として 大規模災害時に現状でどのような対応が可能であるかを調査し 最終年度において大規模災害時の摂食 嚥下障害者への救護体制を提案し それが実際に対応可能な体制であるかどうか 更には提案した体制への意見などを調査した B. 研究方法 1. 災害時における栄養 食支援の事例や計画に ついて (1) 過去の事例調査について過去の震災における摂食 嚥下障害者に対する栄養 食生活支援状況を 下記資料を基に解析した 阪神 淡路大震災 (1995 年 ); 命を支える食生活を守るために阪神 淡路大震災栄養士会の活動記録と対策 兵庫県栄養士会 (1997 年 ) 平成 19 年度保健所管理栄養士政策能力向上シンポジウムテキスト 日本公衆衛生協会 (2008 年 ) 新潟県中越地震 (2004 年 ); 厚生労働省報道発表資料 (2004 年 10 月 12 月分 )<http://www.mhlw.go.jp/houdou/> 平成 19 年度保健所管理栄養士政策能力向上シンポジウムテキスト 日本公衆衛生協会 (2008 年 ) 新潟県中越沖地震 (2007 年 ); 厚生労働省報道発表資料 (2007 年 7 月 9 月分 )<http://www.mhlw.go.jp/houdou/> 平成 19 年度保健所管理栄養士政策能力向上シンポジウムテキスト 日本公衆衛生協会 (2008 年 )

(2) 都道府県栄養士会の支援活動について全国の各都道府県栄養士会 ( 計 47) を対象としたアンケートを行い マニュアル ガイドライン 行政機関との連携 支援体制 他都道府県栄養士会との支援体制などの整備状況および会員の教育研修会, 行政機関との情報交換などの実施状況について調査することで 歯科医師 歯科衛生士を含む他職種連携の可能性を検討した 2. 災害時の摂食 嚥下障害者に対する準備状況について歯学部のあるすべての大学病院 過去に行った大規模災害時における病院歯科の歯科保健医療体制に関する実態調査時のアンケート結果より摂食 嚥下障害に対応しているとの返答を得た病院歯科 および日本摂食 嚥下リハビリテーション学会が 2008 年に作成した会員名簿から一般の患者を受け入れている病院施設の歯科を抽出し 災害時の摂食 嚥下障害者に対する準備状況についてアンケート調査を行った 3. 災害時の摂食 嚥下障害者への救護体制の提案について 2の調査においてアンケートが回収できた 110 件の施設のうち 再度の調査に協力するとの回答を得た施設 および 47 都道府県の歯科医師会を調査対象とした 地域防災計画に基づき 歯科医師会が地域の歯科保健医療ニーズを把握する中で 摂食 嚥下障害への対応のニーズがあった場合 リストにある対応可能な病院歯科に歯科医師会から依頼し 対応できる歯科医師が訪問して 評価などを行う という 下図のような災害時の摂食 嚥下障害者への救護体制を提案し このような体制が現実的に対応可能であるかどうかについてアンケート調査を行った C. 結果 1. 災害時における栄養 食支援の事例や計画について (1) 過去の事例調査について平成 7 年に発生した阪神 淡路大震災では早い地域では 9 日目から 全体としては 16 日目から食糧支援活動が開始されていた この活動に先立ち 医師による医療チームと保健婦による保健チームが避難所の被災者に対して健康相談を実施していたが 食事内容の偏りや疲労などから体調の崩れた被災者が多く見られたため 保健所主導で栄養士と保健師による巡回栄養相

談が導入された 2 ヶ月間の実施期間で 巡回は 1,203カ所 相談延べ人数 4,306 名であった その内 高齢者で配給食品がそのまま食べられない人に対する食べ方の工夫などの指導が多く (536 名 12.4% 名 ) 指導と併せて粥などのレトルト食品の配布を行っていた 平成 16 年に発生した新潟県中越地震においては 保健師による一斉健康調査から食事に由来する健康障害や慢性疾患などが把握され 食事のコントロールや栄養管理指導の必要性は明らかであった それにもかかわらず 栄養指導班起ち上げ要請への理解は薄く 起ち上げおよび展開に苦心したとの報告がある 厚生労働省の報道発表資料には栄養指導班の活動は記載されていない 一方 同県内で発生した平成 19 年の新潟県中越沖地震では 栄養指導班による避難所巡回が 6 日目から開始された 避難所食事提供状況の確認などは 2 日目から 保健師 看護師による健康調査は 3 日目から行われていた 5 日目には特に重点的な食生活を必要とする被災者に対する栄養指導体制の確保が課題としてあげられたことを受け 起ち上げに至った 阪神 淡路大震災と同様に 高齢者や歯が悪い人への対応もなされた そのような者を含む管理栄養士の視点で把握できる 普通の食事が食べられない者 が 他職種ではそこまで手が回らず未把握 未支援の状況であったとの報告があり 管理栄養士が避難所を巡回する重要性が示された なお 巡回の際に 食事に配慮が必要な者に適切な食事を配布するにあたり 受け取る側の抵抗感 配布する側の特別扱いすることへの抵抗感 器具 マンパワーなどの不足といった問題も報告され 検討課題として整理されていた (2) 都道府県栄養士会の支援活動について 25 都道府県から回答が得られた ( 回収率 53.2%) 大規模災害時の栄養士活動についてマニュアルやガイドラインなどについて ある 6 県 作成中 1 県 ない ( 作成予定あり ) 3 県 ない ( 作成予定なし ) 6 県 ない ( 作成予定不明 ) 9 県であった 既に ある と回答のあった 6 県のマニュアル類のうち その都道府県の組織に基づいていないもの ( 表中 A) や 現時点での活用が不可能なもの ( 表中 B E) 設問の趣旨に沿わないもの ( 災害時における栄養士活動に関する者ではないもの 表中 D F) が見られた ( 表 1) 行政機関との連携 支援体制については 整備されている と回答したのは 4 都道府県に留まった ( 表 2 4) そのうち 3 県が 栄養 食形態コントロールが必要な被災者への対応も含めた 食糧物資支援 を行うと回答した 具体的な支援方法は 支援元 ( 食品会社など ) と支援先 ( 被災地 ) との仲介としており 支援物資の内容について定まった取り決めはなく 支援元や支援先により決まるとの回答であった また4 県すべてが会員の派遣による 人的支援 も行うと回答した その中で 栄養 食形態コントロールが必要な被災者への対応において 医師や歯科医師との連携を 行政機関の養成により決定 すると回答したのは 1 都道府県のみであった 食品メーカや食品卸業者などの企業 団体との食糧物資支援協定や他都道府県栄養士会との支援協定については 整備されている と回答した都道府県はなかった しかし 他都道府県栄養士会との支援協定については 協定は結んではいないものの 北海道 東北 関東甲信越 京浜 東海 北陸 近畿 中国 四国 九州 ( 沖縄も含む ) の 7 ブロックのうち ブロック内において要請により行うという話があるとの付記が 2 県からあった 2. 災害時の摂食 嚥下障害者に対する準備状況について 185 施設にアンケートを送付し 110 件回収できた 回収率は 59.5% であった 結果は項目に応じて下記の 6 つに分類して集計した

1 歯学部付属病院 :14 件中 13 件回収 (93%) 2 歯学部のある医学部 歯学部付属病院 :15 件中 13 件回収 (87%) 3 医学部付属病院 :25 件中 13 件回収 (52%) 4 一般の病院や 総合病院に匹敵するセンター : 107 件中 57 件 (53%) 回収 5 入院入居なしのセンター :10 件中 10 件回収 (100%) 6 入院入居ありのセンター :14 件中 4 件回収 (29%) 災害時に摂食 嚥下障害者にどのような支援が可能かという問いに関しては 歯科治療のみならず摂食 嚥下機能の判定 食事指導 口腔ケアへの対応が可能であるとしていた ( 表 5) 救護体制が実際に整備されているとしたのは 1 件のみであり 整備の途中である 整備の予定はあるとしたのは合計で 35 件あった ( 表 6) 救護体制を早急に整備する必要があるかという問いに関しては 強く思う 思うと答えた施設が多く 具体的には現在は対応していないが必要である 病院歯科の役割として重要であるなどがその理由として挙げられた ( 表 7) ただし 整備の必要性がわからないとの回答も比較的多く挙げられ その理由としてはこれまで考えたことがなかった 急性症状には対応しても慢性期の患者への対応が困難 歯科における救護体制の優先順位の検討が必要であるなどの意見が上がった また 今回のアンケートをきっかけに体制を整えたいとの意見も少数あげられた 歯科における大規模災害時の摂食 嚥下障害に対する支援に関する意見としては 支援物資の確保 マニュアルが必要 誤嚥性肺炎予防や口腔ケアは重要など具体的な内容を提示する意見のみならず 現状でも対応できていないので有事の対応は困難ではないかとの意見も複数あげられた 3. 災害時の摂食 嚥下障害者への救護体制の提案について 149 件アンケートを送付し 85 件回収できた 回収率は 57% であった 集計結果は参考資料 2 に 示す 結果は項目に応じて下記の 6 つに分類して集計した 1 歯学部付属病院 :13 件中 5 件回収 (38%) 2 歯学部のある医学部 歯学部付属病院 :13 件中 8 件回収 (62%) 3 医学部付属病院 :12 件中 10 件回収 (83%) 4 一般の病院や 総合病院に匹敵するセンター : 51 件中 21 件 (41%) 回収 5 入院入居なしのセンター :9 件中 2 件回収 (22%) 6 入院入居ありのセンター :4 件中 2 件回収 (50%) 7 都道府県歯科医師会 :47 件中 37 件回収 (79%) 歯学部および医学部附属病院の歯科からの返答には体制案に対応不可能との返答はなかったものの 対応が可能かどうかどちらともいえないとの返答が多かった 一般の病院や総合病院に匹敵するセンターでは対応可能 不可能が同数であり それよりもどちらともいえないとの返答が多かった 入院入居の有無にかかわらずセンターでは 対応可能との返答はなかった 都道府県歯科医師会では対応可能との返答が比較的多かったが どちらともいえないとの返答が多かった ( 表 8) 我々が示した体制案について 対応を明確にした点で評価するとの意見は比較的多く その他病診連携が取れているとした複数の地域ではこの対応案は良いとしていた また このような案をもとに歯科医師会と病院歯科の連携を考えたいとの意見も複数あげられた それに対してマンパワーの確保が困難との意見が多数あげられ また窓口が歯科医師会でよいのか 評価後の対応はどうするのか ニーズをどのように拾い上げるのか 歯科単独ではなく多職種で対応すべきではないか 地域によって違った対応の体制を考えるべきではないかとの意見が比較的多かった 更には このような問題については必ずしも病院歯科との連携を求めずに歯科医師会として対応すべきではないかとの意見も複数あげられた 単独意見ではあるが 平時より嚥下障害

の状態を表すタグを付けるなどの対応をすべきではないかとの非常に具体的な意見も得られた D. 考察大規模災害時には 被災者にはできるだけ早い時期から 安全に 最低必要量以上の栄養補給をさせることが重要であるが これまでの災害では 医師による医療活動 保健師による保健活動から遅れて栄養 食支援活動が行われたが 摂食困難者の把握などはそれらの活動からはもれていたとの報告がある よって 普通の食事を食べられない 摂食困難者に対しては通常の食料を確保するという対応では不十分であり 備蓄された食べやすい食料を適切に提供できる道筋を作る必要がある 栄養士による栄養 食生活支援活動計画は 保健所管理栄養士の活動を中心に 徐々に整備されつつある 既存のマニュアルにおいては 平常時においては 要援護者の把握と食糧物資の備え 支援される物資を想定した展開の指導が必要とされていた 災害時おいては まずは状況把握を行い その上で栄養指導 食事相談や適切な食事の提供等の実施が計画されていた つまり まずは状況把握を行う過程を提示する必要があるのである そのため 摂食 嚥下障害への対応を行っていることが多いと考えられる病院歯科に対して調査を行ったところ 実際の災害時にも歯科治療のみならず 食べること に関する支援が重要であるとの認識は高かった ただし対応が重要であるとの認識があるも 現状で救護体制が整備されていない 対応のイメージがわかない 慢性期の患者への対応は困難 対応の優先順位の検討が必要などの問題点があった それらを踏まえ災害時の摂食困難者に対する救護体制を提案して それに対する意見を求めた結果 対応の案を示したという点についての評価は数多く得られたが 提案と同時に提示した下記の課題についての具体的解決策を回答したものは少 なく 患者の状況を判断することを可能とした場合のその後の対応には 歯科以外の人的資源 器具などの設備資源確保が問題であろう との意見もあり 共通の課題として残された 1) 対応は Phase2 以降となると思われるが 確実に連絡する体制が必要である 2) 器材配備や費用負担の体制が必要である 3) 評価後の判断や指示は 被災状況に応じて平時とは異なるため この意識の統一が必要である 4) 経口摂取以外の選択肢をとらざるを得ない場合に 医科 看護 栄養などの救護体制との連携が必要である 5) 長期化した場合においても 医科 看護 栄養などの救護体制との連携が必要である そのほか 今回の提案した体制は歯科医師会が中心となっているものであるために 摂食 嚥下障害に対して積極的に取り組んでいる歯科医師会が存在する地域 もしくは歯科医師会と病院歯科などの連携が取れている地域からはある程度対応可能との意見が得られた それに対し 必ずしも歯科医師会が中心となって対応すべき問題ではないとの意見も得られた このような意見も踏まえて まずは予想される被災摂食 嚥下障害患者の状況を定期的に把握することが重要であろうと考えられた また 有事の摂食困難者への対応は歯科のみならず 各地域において現実的に可動可能なシステムを多職種での協議の上考案してゆくことが必要であろうと考えられた E. 結論 1. 大規模災害時における摂食困難者の栄養 食支援活動に対し 摂食機能の把握が重要と考えられた 2. 大規模災害時に病院歯科は摂食 嚥下障害への対応をすべきであるとの認識は高かったが救護体制は整備されていなかった 3. 各地域の特性などを生かした 現実的に可動可能なシステムを多職種で協議すべきであろうと

考えられた F. 研究発表 特記事項なし G. 知的財産権の出願 登録 特記事項なし

参考資料 大規模災害時における摂食困難者に対する歯科保健医療のニーズ 歯科における大規模災害時の摂食 嚥下障害者に対する準備状況 歯科における大規模災害時の摂食 嚥下障害者への救護体制の提案 調査結果

表 1 既存のマニュアル ガイドライン類 都道府県発行元発行年主な内容会員への周知方法備考 A 日本栄養士会平成 7 年 行っていない B 執行部平成 10 年理事会役員のみに周知 現在の活用は不可能との付記あり C 執行部 都道府県 ( 共同 ) 平成 9 年, 平成 18 年改訂 災害時における栄養 食生活支援体制 ( 事例も含む ) / 災害時における栄養 食生活支援活動の実際 ( 被災住民支援 被災給食施設支援 ) 会員に配布 / ホームページへの全文掲載 D 職域協議会平成 12 年災害時の簡単メニュー / 備蓄食品と調理器具 存在を会報やホームページで紹介 E 執行部 都道府県 ( 共同 ) 平成 7 年 ( 不明 ) 会員に配布現物保管なし F 執行部 都道府県 ( 共同 ) 平成 9 年 災害事例 ( 食生活 栄養士の支援活動 ) 今後の対策 ( 備蓄食品 ネットワークづくり ) 会員に配布

表 2 行政機関との連携 支援体制 食糧物資支援 都道府県 方法タイミング 支援元と支援先の仲介 その他 行政機関からの要請時 支援元からの支援時 定めた時点 行政機関の要請により決定 A * * * * * 内容 支援元が決定定めた内容 B * * * * C * * * D 表 3 行政機関との連携 支援体制 人的支援 方法タイミング人数内容 都道府県会員の派遣 非被災地栄養士会会員の派遣 行政機関からの要請時 定めた時点 行政機関の要請により決定 定めた人数その他 行政機関の要請により決定 定めた内容 A * * * * * 1,2,3,4,5 具体的な内容 ( 表外参照 ) B * * * * * 1,3,4 C * * * 災害の状況による D * * * * : 人的支援内容 1. 避難所 / 避難所外 / 仮設住宅などにおける被災者の食事状況の把握 2. 食糧物資分配に関わる栄養 衛生指導 3. 炊き出しに関わる栄養 衛生 技術指導 4. 被災者 ( 避難所 / 避難所外 / 仮設住宅 ) に対する食生活 栄養に関する相談 指導 5. 被災給食施設への調理 栄養管理の支援 表 4 行政機関との連携 支援体制 栄養 食形態コントロールが必要な被災者に対する支援 都道府県食料物資支援人的支援その他 行政機関からの要請時 A * * * * 定めた時点その他 応急 復旧 復興まで 行政機関の要請により決定 B * * * * C * * * D * 方法タイミング対象 会としてできること * * * 定めた対象 具体的な対象 ( 表外参照 ) 1,2,3,4,6,7, 8,9,10,11 1,2,3,4,5,6, 7,8,9 医師 歯科医師との連携 行政機関の要請により決定 * : 支援対象 1. 乳児用飲料 5. 脂質コントロール食 9.( 濃厚 ) 流動食 2. 離乳食 6. たんぱく質コントロール食 10. アレルゲン除去食 3. 咀嚼 嚥下困難者用食品 ( 粥 とろみ剤を含む ) 7. 塩分コントロール食 11. 特定栄養素除去食 ( 代謝異常 ) 4. 糖尿病患者用食品 8. 透析食

災害時の摂食 嚥下障害者に対する準備状況について送付 185 施設 回答 110 件 (59.5%) 1 歯学部付属病院 :14 件中 13 件回収 (93%) 2 歯学部のある医学部 歯学部付属病院 :15 件中 13 件回収 (87%) 3 医学部付属病院 :25 件中 13 件回収 (52%) 4 一般の病院や 総合病院に匹敵するセンター :107 件中 57 件 (53%) 回収 5 入院入居なしのセンター :10 件中 10 件回収 (100%) 6 入院入居ありのセンター :14 件中 4 件回収 (29%) 表 5 貴歯科においては 大規模災害時に摂食 嚥下障害者に対しどのような支援ができると思いますか? ( 複数回答可 ) 1(n=13) 2(n=13) 1+2(n=26) 3(n=13) 4(n=57) 5(n=10) 6(n=4) 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 1. 摂食 嚥下機能の判定 10 76.9% 9 69.2% 19 73.1% 6 46.2% 25 43.9% 7 70.0% 1 25.0% 2. 食事指導 11 84.6% 7 53.8% 18 69.2% 5 38.5% 22 38.6% 8 80.0% 2 50.0% 3. 食事介助 8 61.5% 5 38.5% 13 50.0% 2 15.4% 16 28.1% 7 70.0% 2 50.0% 4. 口腔ケア 11 84.6% 10 76.9% 21 80.8% 13 100.0% 45 78.9% 9 90.0% 2 50.0% 5. 歯科治療 10 76.9% 7 53.8% 17 65.4% 10 76.9% 38 66.7% 9 90.0% 2 50.0% 6. その他 1 7.7% 1 7.7% 2 7.7% 0 0.0% 10 17.5% 0 0.0% 1 25.0% 無回答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 10.0% 0 0.0% 表 6 大規模災害時に貴歯科で摂食 嚥下障害者への救護体制は整備されていますか? 1(n=13) 2(n=13) 1+2(n=26) 3(n=13) 4(n=57) 5(n=10) 6(n=4) 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 1. 整備されている 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 25.0% 2. 整備の途中である 2 15.4% 0 0.0% 2 7.7% 0 0.0% 2 3.5% 0 0.0% 0 0.0% 3. 整備されていないが 整備の予定はある 3 23.1% 5 38.5% 8 30.8% 3 23.1% 7 12.3% 2 20.0% 1 25.0% 4. 整備されていないし 整備の予定もない 8 61.5% 8 61.5% 16 61.5% 10 76.9% 46 80.7% 7 70.0% 2 50.0% 無回答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 2 3.5% 1 10.0% 0 0.0% 合計 13 100.0% 13 100.0% 26 100.0% 13 100.0% 57 100.0% 10 100.0% 4 100.0% 表 7 (1) 大規模災害時の摂食 嚥下障害者への救護体制を貴歯科として早急に整備すべきだと思いますか? 1(n=11) 2(n=13) 1+2(n=24) 3(n=13) 4(n=55) 5(n=10) 6(n=3) 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 1. 強く思う 3 27.3% 0 0.0% 3 12.5% 0 0.0% 1 1.8% 1 10.0% 0 0.0% 2. 思う 6 54.5% 9 69.2% 15 62.5% 10 76.9% 22 40.0% 5 50.0% 2 66.7% 3. あまり思わない 1 9.1% 2 15.4% 3 12.5% 1 7.7% 16 29.1% 1 10.0% 0 0.0% 4. 思わない 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 2 15.4% 3 5.5% 1 10.0% 1 33.3% 5. わからない 1 9.1% 2 15.4% 3 12.5% 0 0.0% 12 21.8% 2 20.0% 0 0.0% 無回答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 1.8% 0 0.0% 0 0.0% 合計 11 100.0% 13 100.0% 24 100.0% 13 100.0% 55 100.0% 10 100.0% 3 100.0%

災害時の摂食 嚥下障害者への救護体制の提案について送付 149 件 回答 85 件 (57.0%) 1 歯学部付属病院 :13 件中 5 件回収 (38%) 2 歯学部のある医学部 歯学部付属病院 :13 件中 8 件回収 (62%) 3 医学部付属病院 :12 件中 10 件回収 (83%) 4 一般の病院や 総合病院に匹敵するセンター :51 件中 21 件 (41%) 回収 5 入院入居なしのセンター :9 件中 2 件回収 (22%) 6 入院入居ありのセンター :4 件中 2 件回収 (50%) 7 都道府県歯科医師会 :47 件中 37 件回収 (79%) 表 8 提示された体制 ( 案 ) は 貴病院においては対応可能でしょうか? 1(n=5) 2(n=8) 1+2(n=13) 3(n=10) 4(n=21) 5(n=2) 6(n=2) 7(n=37) 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 件 割合 1. はい 3 60.0% 2 25.0% 5 38.5% 2 20.0% 6 28.6% 0 0.0% 0 0.0% 10 27.0% 2. いいえ 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 6 28.6% 1 50.0% 1 50.0% 6 16.2% 3. どちらともいえない 2 40.0% 6 75.0% 8 61.5% 8 80.0% 9 42.8% 1 50.0% 1 50.0% 7 18.9% 4. 無回答 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 14 37.8% 合計 5 100.0% 8 100.0% 13 100.0% 10 100.0% 21 100.0% 2 100.0% 2 100.0% 37 100.0%