6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

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Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

Microsoft Word - 【確認】アンケート結果HP.docx

7 調査結果の概要 (1) 子どもの携帯電話所持率とフィルタリングの活用状況 ア子どもの携帯電話所持率 子ども専用の携帯電話所持率は 平成 19 年の本市調査 ( 以下 前回調査 ) から 2 年が経過していますが ほぼ横ばいの結果です では 男子 33.6 女子 46.4 計 4.1 が所有してい

問 1 あなたは お子様に携帯電話(PHS やスマートフォンを含む 以下同じ ) を持たせていますか ( どれか1つに ) 1. 持たせている 2. 持たせていない 3. 持たせていないが 親のものを共用 ( 子どもも使えるように ) している

平成26年度調査研究活動報告書

家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書(概要版)

表紙(A4)

小 中 高校生のケータイ インターネット等の利用に係る実態調査について 1 目 的スマートフォンなど新しい情報機器の普及やコミュニティサイトの急速な利用拡大等に より 子どもたちの犯罪につながる行為や基本的生活習慣の乱れが憂慮されていることか ら ケータイ インターネットに係る子どもたちの実態調査を

平成20年度携帯電話の利用についての実態把握町について【概要】

 

2 お子さんに携帯電話 スマートフォン等 ( 以下, 携帯 スマホ ) を持たせていますか 1 子ども専用の携帯 スマホを持たせている 2 子ども専用の携帯 スマホは持たせていないが 家族の携帯電話は自由に使える 3 携帯 スマホは持たせていない 小学校 選択肢持たせている家族で共用持たせていない

Microsoft Word - 小学生調査(FINAL) _.doc

問 3 全員の方にお伺いします 日頃 サイバー犯罪 ( インターネットを利用した犯罪等 ) の被害に遭いそうで 不安に感じることがありますか この中から1つだけお答えください よくある % たまにある % ほとんどない % 全くない 全

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(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

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平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)

以下は 質問 4でお子さんにケータイを 使わせている と答えた方にお聞きします 質問 6 どのような理由からお子さんにケータイを使わせるようになりましたか あてはまるものすべてに をつけてください 1 連絡のため ( 塾や習い事の送迎など 2 GPS 機能がついているから ( 防犯上のため 3 子ど

インターネットについてのアンケート 1 学期の PTA 講演会でも 不審者やネット犯罪から子どもを守るために と題して講演会を行いましたが 下條小学校の子どもたち 保護者のみなさんが インターネットとどのように関わっているのか 高学年の児童 保護者を対象にアンケートを行いました 全県的な調査と比較し

 

< このアンケートの中の言葉の意味 > 情報通信機器 携帯電話やスマートフォン パソコンなど他の人とメッセージのやりとりができるような機 器 インターネット世界中の情報通信機器をつなげてメッセージのやりとりができるようにした仕組み 例えば インターネットを利用して 次のようなことができます 友だちと

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい


調査結果 子どものスマホ利用の実態 子どものファーストスマホ半数以上が Android を利用 2 割弱が 中古スマホ を利用 子どものファーストスマホ選択基準 自分と同じキャリア 端末代金が安い 月額利用料金が安い 小学 3 年生 ~ 中学 3 年生のスマートフォン ( 以下スマホ ) を保有して

 

 

携帯電話 スマートフォンの利用状況 学年別 自分専用借りてその他利用していない不明 4 年生 年生 5 年生 年生 6 年生

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

========== 目次 ========== 1. 調査趣旨 P1 2. 調査概要 P1 3. 調査結果概要 P2 4. 調査結果詳細 P3 5. 調査結果の補足 P16 6. 効果的な取組についてのまとめ P17 ( 参考 ) 1 神奈川県 横浜市 川崎市 相模原市 子どもたちのインターネット

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1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

問 3 1 日にどれくらい携帯電話をさわっていますか? 問 4 メールや SNS で誰とやりとりをしていますか? 30 分未満 30 分 ~1 時間 1 時間 ~2 時間 2 時間 ~3 時間 3 時間以上ほとんど使わない 親兄弟祖父母 親戚学校の友達違う学校の友達学校の先生ネットの

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」調査結果(分割1)

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2013年1月25日

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

Q3. 本人 家族があったことがあるトラブル 件数が記入されていないものはすべて1 件です ( 以降の項目も同じ ) Q3-1 無料だと思って利用していたのに 知らないうちに有料になっていて 高額の請求が来た などの事例について その他の記入 50 歳未満 震災時の災害情報サイトで いつの間にか有料

調査の目的 概要 調査の背景及び目的 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部の 創造的 IT 人材育成方針 ( 平成 25 年 12 月 20 日 ) では すべての国民が IT を生活の中で存分に利活用していくことが求められるところ 小学生 中学生 高校生等を対象とする人材育成においては 保護者

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

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2008/3/4 調査票タイトル : ( 親に聞く ) 子どものダイエットについてのアンケート 調査手法 : インターネットリサーチ ( ネットマイル会員による回答 ) 調査票種別 : Easyリサーチ 実施期間 : 2008/2/22 14:28 ~ 2008/2/22 21:41 回答モニタ数

01_H29 PTA地域学校 1-6

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

睡眠調査(概要)

通信機器を最初に買い与えたのはいつですか 小学 以下小学 4 年生小学 5 年生 小学 年生中学 中学 中学 LINE SNS の浸透が明らかに ( 大きめの文字で ) 通信

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

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資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

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2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

調査 Ⅰ 学校における保護者啓発 その他資料の活用について 以下 さいたま市を除く 5 これまでに青少年課作成の情報モラル啓発 DVD そのつながり大丈夫? を活用しましたか (1つ回答) 1 活用したことがある 今後 活用する予定がある

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

<4D F736F F D C815B918D8CA4836A B A81778E7182C782E E B92B28DB F48817

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

1 青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標 -ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students)- スマ一トフォンが急速に普及し インタ一ネットがますます青少年にとって身近になる中 青少年がインターネットを安

❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

◎公表用資料

①H28公表資料p.1~2

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

家庭における教育

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

第1章 青少年調査の結果 第1節 携帯電話の利用状況

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(3-1) 事例の解説と気をつけること 子どもが保護者名義のクレジットカードを不正利用した事例 解説 インターネット上の多くの取引では クレジットカ-ド番号と有効期限を入力すれば 簡単に商品を購入することができます クレジットカードの会員規約には 盗難などは盗難保険などで支払いを免除する制度が定めら

中学校 (3 年 ) 国語では A( 知識問題 ) は ほぼ全国平均なみです B( 活用問題 ) は 課題が見られます 数学では A( 知識問題 ) B( 活用問題 ) ともに 課題が見られます 国語 A( 知識に関する問題 ) 国語 B( 知識を活用する問題 ) 言語事項は ほぼ全国平均なみです

目次 第 1 章調査の概要 調査の背景と目的 アンケート調査の概要 青少年対象アンケート調査 保護者対象アンケート調査...5 第 2 章青少年対象アンケート調査結果 回答者属性 青少年の属性 青

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

「青少年のインターネット利用環境実態調査」(保護者用調査票)

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

調査結果概要 ( 旭川市の傾向 ) 健康状態等 子どもを病院に受診させなかった ( できなかった ) 経験のある人が 18.8% いる 参考 : 北海道 ( 注 ) 17.8% 経済状況 家計について, 生活のため貯金を取り崩している世帯は 13.3%, 借金をしている世帯は 7.8% となっており

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

子どもの人生を守るためのフィルタリング活用法

p 札幌市小学校).xls

H30全国HP

第2章 保護者調査の結果 第1節 子どもの携帯電話の利用状況

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し


生徒用プリント ( 裏 ) 入力した内容はすべて記録されている!! 印 : 授業で学んだこと 管理者のパソコンには どのパソコンから いつ どのような書き込みがされたか記録されています 占いだけではなく メールや掲示板の内容も同じように記録されています もし 悪意のある管理者から個人情報が洩れたらど

性別 女性 48% 男性 52% 男性 女性 年齢 29 歳 5% 30 歳以上 16% 20 歳未満 21 歳 1% 1% 22 歳 7% 23 歳 10% 20 歳未満 21 歳 22 歳 23 歳 24 歳 28 歳 8% 24 歳 14% 25 歳 26 歳 27 歳 27 歳 12% 26

スライド 1

携帯電話販売店に対する    フィルタリング推奨等実態調査

性別 女性 48% 男性 52% 男性 女性 年齢 29 歳 5% 30 歳以上 16% 20 歳未満 21 歳 1% 1% 22 歳 7% 23 歳 10% 20 歳未満 21 歳 22 歳 23 歳 28 歳 8% 24 歳 14% 24 歳 25 歳 26 歳 27 歳 27 歳 12% 26

保護者用 1 章 家庭で子どもの安全 安心を守る!! 携帯電話やスマートフォン コミュニティサイトなどによる子どもたちを巻き込ん だ事件や問題行動が増加しています 情報社会のルールやマナーをきちんと守って 安全に利用できる 情報安全 の取組みを各家庭で進めましょう 1 危機感を持って 情報安全に取り

調査結果概要

「教育方法研究B」 第11回 情報モラル教育(1) 「教育の情報化に関する手引き」 が示す情報モラル教育の方向性

平成29年度アメリカ・韓国における青少年のインターネット環境整備状況等調査(PDF版)

PowerPoint プレゼンテーション

Transcription:

滝川市教育委員会 ( 担当 : 教育支援課 ) スマートフォン 携帯電話の利用に関する意識 アンケート調査結果について 1. 目的児童生徒のスマートフォン 携帯電話 ( 以下 スマホ等 とする ) の利用に係るトラブルや健全な生活習慣や価値観への悪影響を防ぐために 保護者及び児童生徒のスマホ等についての実態と意識を調査し 今後の安全対策及び情報モラル教育や啓発等の基礎資料とするために実施した 2. 実施時期 平成 26 年 9 月初旬 ~ 下旬 3. 調査方法 無記名による質問紙アンケート( 児童生徒は学級単位で実施 保護者は家庭配付し回収 ) 質問数は児童生徒用アンケート 9 問 保護者用アンケート 10 問 保護者アンケートは 子どもの人数分回答を求めた 4. 調査対象 (1) 小学 3 年 ~ 中学 3 年の児童生徒 (2) 小学 1 年 ~ 中学 3 年の児童生徒の保護者全員 5. 調査回答者数 ( 回答者数 / 回答対象者数 ) (1) 児童生徒 2,242 名 /2,283 名 ( 回収率 98.2%) 小学生 1,241 名 /1,243 名 ( 回収率 99.8%) 中学生 1,001 名 /1,040 名 ( 回収率 96.2%) (2) 保護者 2,367 名 /2,924 名 ( 回収率 81.) 小学生保護者 1,634 名 /1,884 名 ( 回収率 86.7%) 中学生保護者 733 名 /1,040 名 ( 回収率 70.5%) 1

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% 8 7 68.9% 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% 8. 8.2% 中 3 中 2 中 1 小 6 小 5 小 4 小 3 小 2 小 1 中 3 中 2 中 1 小 6 小 5 小 4 小 3 図 1 子ども専用のスマホ等の所持率 注 ) 全保護者回答 ( 小 1 2) 全児童生徒回答 ( 小 3~ 中 3) 図 2 スマホ等を持ちたいと思っている児童生徒の割合 注 ) 児童生徒回答 ( 自分専用のスマホ等を持っていない児童生徒対象 ) 子ども専用のスマホ等の所持率は中学生で約 小学校高学年で約 小学校中学年で 約 25% であった ( 図 1) また スマホ等を所持していない児童生徒の約 7 割が 持ちたい と回答している ( 図 2) 2インターネットの接続機器の所有ゲーム機 (DS PSP 等 ) でネットを利用している児童生徒が中学生で約 小学校高学年で約 65% 小学校中学年で約 であることが分かった ( 図 3) ゲーム機はスマホ等よりもネット利用率が高いためネット利用制限をかける フィルタリング の活用を保護者に対し一層啓発していく必要がある 3フィルタリングの利用実態 77.1% 8 7 68. 63.4% 62.4% 61.2% 53.4% 51.2% 48.9% 小 6 中 1 中 2 小 5 中 3 小 3 小 4 図 3 ゲーム機 (DS PSP 等 ) でのネット利用率注 ) 全児童生徒回答 ( 全児童生徒対象 ) 7 30.7% 中 1~ 中 3 小 3~ 小 6 44% 38% 32% 中 3 中 1 中 2 図 4 ネットの危険性について学校で学んだ児童生徒注 ) 全児童生徒回答複数選択 図 5 フィルタリングを利用していない上位 3 学年 注 ) 保護者回答 ( 子ども専用のスマホ等を持たせている保護者対象 ) 可中学生は授業や集会活動等でネットの危険性を学んでいる率が 7 を越すなど高い値を示し ている ( 図 4) 反面 スマホ等を所持している生徒のうちの 3~4 割がフィルタリングを利用して 2

いないことが明らかになった ( 図 5) フィルタリングを設定していない状況は 有害サイト等に容易にアクセスできる環境に子ども をさらすことになるため改善が必要である 4 保護者の スマホ等を持たそうと考えている時期 及び 持たせていない理由 中学卒業時 ( 高校入学 ) 高校在学時 29.9% 21.5% 36.2% 53.6% 持たせる必要性なし 経済的な負担 26.1% 43.9% 中学在学時 5.9% 15.1% 勉強の妨げ 25.9% 持たせる予定なし 6.6% 8.8% トラブルにあわせたくない 生活のリズムが崩れる 20.3% 18.9% 中学 小学 図 6 スマホ等を子どもに持たせるとしたらいつか ( 保護者 ) 注 ) 小 1~ 小 6 及び中 1~ 中 3 全保護者回答 図 7 スマホ等を子どもに持たせない理由( 保護者 ) 注 ) 小 3~ 中 3 全保護者回答複数選択可 子どもにスマホ等を持たせてもよいと考えている時期は 小学生の保護者としてはその約 5 割 中学生の保護者としてはその約 8 割が高校入学時及び高校在学時と考えていることが分かった ( 図 6) また 保護者の約 44% がその必要性がないことからスマホ等を持たせていない ( 図 7) (2) 児童生徒のスマホ等の使用状況 1 児童生徒のスマホ等の利用の実態 電話メールゲーム動画音楽 SNS 読み物ブログ掲示板 17.8% 16.6% 12.7% 5.1% 2.5% 1.3% 29.3% 57.3% 80.9% 電話メールゲーム動画音楽 SNS 読み物掲示板ブログ 36.1% 25.7% 21.5% 9.9% 2.1% 1.6% 41.4% 69.1% 63.4% SNS 動画ゲームメール音楽電話読み物ブログ掲示板 10.7% 9.7% 28.3% 77.8% 63.2% 63.2% 62.2% 58.7% 57.1% 8 8 8 図 8 スマホ等で何を利用しているか ( 小学 3 4 年 ) 図 9 スマホ等で何を利用しているか ( 小学 5 6 年 ) 図 10 スマホ等で何を利用しているか ( 中学生 ) 注 ) 児童回答 ( 自分専用のスマホ等を持ってる児童対象 ) 注 ) 児童回答 ( 自分専用のスマホ等を持ってる児童対象 ) 注 ) 生徒回答 ( 自分専用のスマホ等を持ってる生徒対象 ) 複数回答可能 複数回答可能 複数回答可能 スマホ等を所持している児童は電話とメールの利用が 6 割以上と上位を占めている しかし 中学生になるとその利用の形態が大きく変わり 小学生の時は 1~2 割にとどまっていたSNS ( ライン等 ) の利用率が 8 割近くに急増している ( 図 8~10) このことから SNS( ライン等 ) の利用に関する家庭内のルールづくりは小学校高学年の段階から必要がある また 見逃せないのがゲームサイトの利用率が各カテゴリーともに 3 位となっている点である 最近 ゲームの 無料アプリ が数多く出回っている 無料で手軽に 3

楽しめるものもあるため 保護者による利用制限が必要と思われる 2 長時間利用している児童生徒の実態 40.1% 21.4% 27.6% 12.7% 26.1% 15.3% 14.3% 9.3% スマホ等の 1 日あたりの使用時間は学年が上がる につれて長くなっている 特に 1 日 3 時間以上使用 している児童生徒の割合が小学 5 年 9.3% 小学 6 年 14.3% 中学 1 年 26.1% 中学 2 年 27.6% 中学 3 年 40.1% と学年が上がるにつれて増加傾向 にある ( 図 11) また 小学 6 年と中学 1 年の 1 日 1 時間以上使用する率を比較すると倍増している ( 図 12) 児童生徒の回答率に比べ 保護者がその状況をとらえている率が約半分にとどまっているた め 家庭におけるルールづくりと日常の点検及び指導が必要である 7.6% 中 3 中 2 中 1 小 6 小 5 図 11 スマホ等を 1 日 3 時間以上使用する児童生徒の割合 注 ) 児童生徒回答 ( 左側 ) 保護者回答 ( 右側 ) 1.6% 8 11.4% 8.6% 14.3% 27.5% 24.6% 26.1% 小 6 中 1 3 時間以上 2 時間以上 3 時間未満 1 時間以上 2 時間未満 図 12 スマホ等を 1 日 1 時間以上使用する小 6 と中 1 の比較 注 ) 児童生徒回答 (3) 児童生徒に起こっているトラブル 41.8% 35.9% 28.2% 45% 41.8% 15.6% 15.2% 12.8% 7.5% 35% 29.1% 中 3 中 1 中 2 小 3 小 6 小 5 小 4 25% 生徒回答 保護者回答 図 13 スマホ等で何らかのトラブルにあったと回答した児童生徒 図 14 スマホ等で何らかのトラブルにあったと回答した中 3 生徒 と 自分の子どもが何らかのトラブル 注 ) 児童生徒回答 ( 自分専用のスマホ等を持っている児童生徒対象 ) にあったと回答した中 3 の保護者 注 ) 生徒回答 ( 自分専用のスマホ等を持っている生徒対象 ) 保護者回答 ( 自分専用のスマホ等を持たせている保護者対象 ) スマホ等の利用により何らかのトラブルに巻き込まれた児童生徒は 中学生で 3~4 割 小学校高学年で 1~2 割程度 小学校中学年 チェーンメールが届いたことがあるメール ブログ ラインに悪口や嫌なことを書かれたことがある個人情報や写真が勝手に流されたり悪用されたりした 図 15 スマホ等でトラブルに巻き込まれたことのある人数 中学生小学 5 6 年小学 3 4 年 131 名 /487 名 11 名 /191 名 2 名 /157 名 41 名 /487 名 4 名 /191 名 4 名 /157 名 14 名 /487 名 2 名 /191 名 1 名 /157 名 注 ) 児童生徒回答 ( 自分専用のスマホ等を持っている児童生徒対象 ) 複数回答可能 6 項目中上位 3 項目のみ掲載 ( 但し小学 3 4 年の 個人情報の悪用 は上位ではない ) 4

で 1 割前後であった ( 図 13) トラブルの内容としては チェーンメールが届いた が一番多く 次いで メールやブログ ラインに悪口を書かれた ことであった ( 図 15) スマホ等で何らかのトラブルにあったと回答した中学 3 年とその保護者の認識がかけ離れており 子どもの状況をしっかりと把握しておく必要がある ( 図 14) (4) 家庭でのルールづくり 61.7% 58.5% 48. 48.9% 44.9% 40.2% 35.6% 37.2% 37. 33.7% 35.1% 28.7% 21.2% 19.7% 11.9% 11. 利用サイトの制限利用マナー利用時間や場面利用場所 保護者回答 ( 中 ) 中学生回答保護者回答 ( 小 ) 小学 5 6 年 図 16 スマホ等のルールを決めている と回答した保護者と子どもの割合の比較注 ) 複数選択可 家庭においてルールを決めている と回答した児童生徒はその保護者の回答率を全体的に下 回っている 利用サイトの制限 や 利用マナー に関してルールを決めていると回答した中学 生の率は その保護者の回答率を大きく下回っている ( 図 16) これからスマホ等がさらに普及していくと想定される中にあって 利用時間や場面 利用場 所 に関するルールづくりは高くなくてはならない また 学校と家庭が連携した児童生徒への 情報モラル教育の充実が必要である (5) 家庭でのルールへの対処 保護者によるルールの チェック体制については 通話やメール インタ ーネットの通信履歴を見 て確認する ことは減少 傾向になっている ( 図 17) また 罰則についても 中学 1 年をピークに減少 傾向になっている ( 図 18) 家庭でのルールへの対 処は保護者による児童生 徒への対話と観察で十分 把握することが必要であ 34.4% 28.8% 24.5% 15.5% 小 5 小 6 中 1 中 2 中 3 9.7% 図 17 通話 や メール インターネット の通信履歴でルールの確認を行っている 注 ) 保護者回答 る さらにルールを守らせるためにも毅然と罰則を実行する必要がある 16.4% 18. 57.1% 42.7% 35. 小 5 小 6 中 1 中 2 中 3 図 18 ルールを破ったときの罰則 を決めている割合注 ) 保護者回答 5

(6) 学習の機会ネットの危険性を学習する主な機会として 小学 6 年から中学 3 年の全児童生徒の 74.4% が 学校で行う授業や集会活動 と回答した それに対し 小学 3 年から小学 5 年は 19.1% にとどまった ( 図 19) 保護者においても同様に 中学校の全保護者の 44.3% が 学校配付資料や保護者懇談会 と回答したのに対し 小学 3~6 年生の全保護者の 22.1% にとどまった ( 図 20) スマホ等の所持率やゲーム機などのネット利用率の低年齢化が避けられない状況にあることからも分かるように 小学校段階から児童に対する授業による情報モラル教育が必要でる さらに保護者に対しても小学校段階からネット利用に関する啓発が必要である 7 74.4% 19.1% 図 19 ネットの危険性について学校で学んだ機会 ( 児童生徒 ) 注 ) 児童生徒回答複数選択 小 6~ 中 3 小 3~ 小 5 44.3% 22.1% 中 1~ 中 3 小 3~ 小 6 図 20 ネットの危険性について学校からの資料等で学んだ機会 ( 保護者 ) 注 ) 保護者回答複数選択可 7. まとめ今回教育委員会として初めて スマートフォン 携帯電話の利用に関する意識 アンケート調査を保護者と児童生徒を対象に実施した このことによって これまで述べてきたような様々な状況が把握できた ネット社会については多くの問題点や課題が含まれており 学校と保護者との連携のもと 児童生徒への情報モラル教育のより一層の充実が必要である 6