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外国人留学生の採用に関する企業調査 アンケート結果 <2015 年 11 月調査 > 企業のグローバル競争が激しさを増し 新興国へのビジネス展開が進む中 優秀な外国人留学生の獲得をめぐり 各企業がしのぎを削る状況が続いている 日本企業は今後ますます外国人を雇用し 活用する必要に迫られているが 実際にはどのように外国人社員の採用を行っているのだろうか ディスコでは全国の有力企業を対象に 外国人社員 ( 日本に留学している外国人留学生 または 海外の大学を卒業した外国人 ) の採用動向や見通しを調査し 分析した 主な調査内容 1. 外国人留学生の採用状況 P2 2. 外国人留学生の採用規模と属性 P3 3. 外国人留学生の就いた職種 P4 4. 採用対象とする外国人留学生の種類 P4 5. 外国人留学生を採用する目的と 求める資質 P5 6. 外国人留学生に求める語学力 P6 7. 外国人留学生の出身国 ( 地域 ) P9 8. 外国人留学生を採用したことによる社内への影響 P8 9. 海外大学卒の外国人材の採用状況 P9 10. 海外大学卒の外国人材の就いた職種 P10 11. 海外大学卒の外国人材の出身国 ( 地域 ) P10 12. 外国人社員の受け入れと採用活動の課題 P11 13. 外国人社員の退職理由と活用課題 P12 調査概要 調 査 対 象 : 全国の主要企業 12,795 社 調 査 時 期 : 2015 年 11 月 26 日 ~ 12 月 4 日 調 査 方 法 : インターネット調査法 回 答 社 数 : 609 社 従業員数 300 人未満 300~ 999 人 1000 人以上 257 社 214 社 138 社 業種 製造 非製造 240 社 369 社 株式 上場 非上場 142 社 467 社 調査機関 : 本資料に関するお問い合わせ先 : 03-4316-5505/ 1

1. 外国人留学生の採用状況調査に回答した企業のうち 大卒以上の外国人留学生をいわゆる高度人材として雇用している企業は 50.6% と半数を超えており そのうち 2016 年度の採用を見込んでいる企業は 57.1% だった 2016 年度の採用予定を従業員規模別でみると 従業員数 1000 人以上の企業では 採用予定あり が 7 割を超えているが (71.8%) 1000 人未満の企業でも半数を超えており 外国人社員の採用が企業規模に関わらず かなり浸透してきた様子が表れている 製造業 非製造業で見ると 2015 年度の実績は 製造 が 34.6% 非製造 が 34.1% で大きな差は見られなかったが 2016 年度の見込みは 製造 が 60.9% と 非製造 の 53.3% と大きく上回り 製造業において より外国人社員採用への意欲が高まっていることがわかる 2015 年度の採用実績 2016 年度の採用見込み 採用していない 65.7% 採用した 34.3% 採用しない 42.9% 採用する 57.1% 採用した 採用していない 採用する 採用しない 300 人未満 27.6 72.4 300 人未満 50.6 49.4 300~999 人 30.1 69.9 300~1000 人未満 51.5 48.5 1000 人以上 47.4 52.6 1000 人以上 71.8 28.2 製 造 34.6 65.4 製造 60.9 39.1 非製造 34.1 65.9 非製造 53.3 46.7 * 外国人社員を 雇用している と回答した企業が対象 2

2. 外国人留学生の採用規模と属性 2015 年度に外国人留学生を採用した企業の採用人数をまとめた 1 名 という企業が 44.1% を占め 2-3 名 (34.4%) とあわせると 全体の 8 割近く (78.5%) が 3 名以下にとどまる 11 名以上 は 4.3% だった ただし 従業員 1000 人以上の大手企業では 11 名以上 が 1 割を超えるなど (10.5%) 企業規模が大きくなるほど採用人数も多くなる 平均人数を見ても 大手企業は 9.50 名で 前年実績 (2.79 名 ) の 3 倍以上と急増しているのが目立つ 大手企業に牽引されるかたちで 全体平均も 2.05 名から 5.06 名へと大きく増加した 採用区分で見ると 文系 ( 学部 ) が 53.8% 文系 ( 修士 ) が 36.6% 理系 ( 学部 ) が 32.3% 理系( 修士 ) が 31.2% と 修士以下では文理とも 3 割を超えた 博士課程については 1 割を下回る 2015 年度の外国人留学生の新卒採用実績 採用人数 1 名 2-3 名 4-5 名 6-10 名 11 名以上 従業員規模別 全体 44.1 34.4 11.8 5.4 4.3 300 人未満 56.5 34.8 8.7 300~999 人 5 31.3 12.5 6.3 1000 人以上 31.6 36.8 13.2 7.9 10.5 外国人留学生の新卒採用実績 採用平均人数 ( 名 ) 従業員規模別 12.00 10 2014 年度 2015 年度 9.50 8.00 6.00 5.06 4.00 2.00 2.05 1.57 1.70 1.50 2.22 2.79 0 全体 300 人未満 300~999 人 1000 人以上 文系 ( 学部卒 ) 文系 ( 修士課程了 ) 文系 ( 博士課程了 ) 理系 ( 学部卒 ) 理系 ( 修士課程了 ) 理系 ( 博士課程了 ) 2015 年度の外国人留学生の新卒採用実績 採用区分 36.6 (19.8) 3.2 (2.2) 32.3 (23.1) 31.2 (36.3) 7.5 (11.0) 53.8 (47.3) *( ) 内は前年調査の数値 2 4 6 3

3. 外国人留学生が就いた職種 2015 年度に採用した外国人留学生の就いた職種について尋ねた 製造業では 研究 開発 設計関連 が 37.0% と最も多く 国内営業 28.3% 生産 製造 品質管理関連 21.7% と続いた 非製造業では IT ソフトウエア関連 が 38.8% と集中している IT 技術者の人材ニーズの高まりがうかがえる また 非製造業では 流通サービス 販売関連 (16.3%) が営業職を上回っており インバウンド対策による需要増を反映した結果と言える 2015 年度採用の外国人留学生が就いた職種 国内営業関連海外営業関連企画 マーケティング関連事務 管理関連クリエイティブ関連 IT ソフトウエア関連生産 製造 品質管理関連研究 開発 設計関連建築 土木設計関連金融関連流通サービス 販売関連専門 スペシャリスト関連その他 2.2 10.2 12.2 10.2 4.1 4.3 6.1 8.2 4.1 16.3 6.1 4.1 28.3 19.6 15.2 17.4 16.3 38.8 21.7 37.0 15.2 製造非製造 1 2 3 4 4. 採用対象とする外国人留学生の種類 2016 年度に採用対象とする外国人留学生の属性について尋ねると 日本の大学での学位取得を目的とした正規留学者 が 81.9% と圧倒的に多いものの 語学留学者 ( 母国で大卒以上の学位を取得 ) 19.7% 日本の専門学校への留学者 ( 母国で大卒以上の学位を取得 ) 18.1% と それぞれ 2 割弱の企業が母国の大学を卒業していれば採用対象としていることがわかった 外国人留学生のニーズが高まり続けていることで 日本への留学形態にこだわることなく採用したいという考えが表れている 2016 年度採用でターゲットとする外国人留学生 日本の大学での学位取得を目的とした正規留学者 81.9 語学留学者 ( 母国での大卒以上の学位を取得 ) 日本の大学への交換留学や短期留学などの留学者 日本の専門学校への留学者 ( 母国での大卒以上の学位を取得 ) 19.7 18.6 18.1 その他 0.5 留学内容 期間を問わない 16.5 2 4 6 8 10 4

5. 外国人留学生を採用する目的と 求める資質 外国人留学生を採用する目的を尋ねた 文系 理系ともに 優秀な人材を確保するため が最も多 く それぞれ 68.1% 73.2% 次いで 外国人としての感性 国際感覚等の強みを発揮してもらうた め が続き 文系で 46.3% 理系で 43.9% だった 一方で ダイバーシティ強化のため が文系で 32.5% 理系で 31.7% と 3 割を超え 社内の体質強化に急ぐ企業の思惑も見てとれる 外国人留学生に求める資質については 文系 理系とも前年首位だった 日本語力 を抑えて コ ミュニケーション力 が 1 位となった ( 文系 55.1% 理系 46.3%) これは 単に語学力を活用する 段階から 語学力を活用して社内外の要衝で力を発揮することを求める段階に深化していると判断で きそうだ 優秀な人材を確保するため 外国人としての感性 国際感覚等の強みを発揮してもらうため 海外の取引先に関する業務を行うため 日本人社員への影響も含めた社内活性化のため 自社 ( またはグループ ) の海外法人に関する業務を行うため ダイバーシティ強化のため 日本国内の新卒採用だけでは充足できない数的補完のため 日本では確保できない専門分野の人材を補うためその他 外国人留学生を採用する目的 2.5 2.4 8.8 16.9 17.7 14.0 36.9 34.1 33.8 32.9 32.5 31.7 39.6 46.3 43.9 46.3 68.1 73.2 文系 理系 2 4 6 8 外国人留学生に求める資質 1 コミュニケーション能力 2 55.1 1 コミュニケーション能力 2 46.3 2 日本語力 1 45.6 2 日本語力 1 40.9 3 バイタリティー 27.2 3 専門知識 3 31.7 4 異文化対応力 3 23.4 4 バイタリティー 23.8 5 基礎学力 17.1 5 異文化対応力 5 22.6 6 協調性 15.8 6 協調性 20.1 7 日本語 英語以外の語学力 7 14.6 7 基礎学力 18.9 8 熱意 13.9 8 英語力 4 14.0 9 英語力 4 11.4 9 日本語 英語以外の語学力 8 12.2 10 発想の豊かさ 10.1 10 熱意 11.6 11 信頼性 8.2 11 発想の豊かさ 9.8 12 リーダーシップ 9 7.6 12 信頼性 7.3 13 社交性 7.0 13 リーダーシップ 4.9 14 一般常識 6.3 一般常識 3.7 15 明るさ 5.7 社交性 3.7 14 * 全 27 項目から3つまで選択明るさ 3.7 * 上位 15 項目を掲載 プレゼンテーション能力 3.7 * の中の数字は前年同調査の全体順位 10 位以内 文系理系 5

6. 外国人留学生に求める語学力相対的に順位を下げた語学力だが 求められていることに変わりはない 具体的にどの程度のコミュニケーションレベルを求めているのかをまとめた まず日本語については 内定時にビジネス上級レベル以上 ( レベルの目安は下表参照 ) を求める企業は 文系 44.9% 理系 36.0% と 4 割前後だった これが入社後には 文系 79.1% 理系 74.4% と大きく増えることから かなり高い水準の日本語力を求める企業が多いことがわかる 採用時に設ける JLPT( 日本語能力試験 ) のレベルも尋ねたが 最高レベルの N1 は 17.6% に過ぎず 7 割近く (68.6%) の企業は JLPT の基準を設けていなかった つまり 基準は設けていないものの 求める日本語能力のハードルは高いということだ 外国人留学生の内定時 入社後に求める日本語コミュニケーションレベル ネイティブ相当 ビジネス上級レベル ビジネス中級レベル ビジネス初級レベル 日常会話レベル ほとんど求めない 文系 内定時 12.0 32.9 31.0 12.7 10.8 0.6 入社後 32.3 46.8 14.6 5.1 1.3 理系 内定時 6.7 29.3 36.0 13.4 13.4 1.2 入社後 2.4 29.9 44.5 17.1 6.1 外国人留学生採用時の JLPT の入社基準 基準は設けていない 68.6% N5 0.5% N1 17.6% N2 11.7% N3 1.6% N4 % 参考 N3 0.2% () N2 8.9% (5.8) N4 % () 保有 JLPT( 日本語能力試験 ) レベル N5 % () 持っていない 8.1% (8.0) N1 82.8% (86.3) 外国人留学生の就職活動に関する調査結果 (2015 年 6 月 ) より ネイティブ相当ビジネス上級レベルビジネス中級レベルビジネス初級レベル日常会話レベルほとんど求めない = どのようなビジネス場面でも日本語による十分なコミュニケーション能力がある = 幅広いビジネス場面で日本語による適切なコミュニケーション能力がある = 限られたビジネス場面で日本語による適切なコミュニケーション能力がある = 限られたビジネス場面で日本語によるある程度のコミュニケーション能力がある = 限られたビジネス場面で日本語による最低限のコミュニケーション能力がある = 日本語によるビジネスコミュニケーション能力はほとんどない JLPT( 日本語能力試験 ) とは? 日本語を母国語としない人の日本語能力を測定し認定する試験 N1 幅広い場面で使われる日本語を理解することができる N2 日常的な場面で使われる日本語の理解に加え より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる N3 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる N4 基本的な日本語を理解することができる N5 基本的な日本語をある程度理解することができる 6

一方 求める英語力のレベルは日本語に比べると若干下がる 内定時にビジネス上級レベル以上を 求める企業の割合は 文理とも 2 割弱にとどまり (16.4% 18.3%) 入社後は文系 46.2% 理系 41.5% と半数弱だった 外国人留学生の内定時 入社後に求める英語コミュニケーションレベル ネイティブ相当ビジネス上級レベルビジネス中級レベル ビジネス初級レベル日常会話レベルほとんど求めない 文系 内定時 2.5 13.9 30.4 10.8 16.5 25.9 入社後 11.4 34.8 15.8 7.6 10.1 20.3 理系 内定時 3.7 14.6 26.2 12.8 17.1 25.6 入社後 11.0 30.5 15.9 11.6 12.8 18.3 7. 外国人留学生の出身国 ( 地域 ) 2015 年度に採用した外国人留学生の出身国 ( 地域 ) は 中国 が 77.9% と圧倒的に多く 東南アジア 25.3% 韓国 18.9% と続く 一方 今後採用したい国 ( 地域 ) となると 東南アジア が最も多く (76.0%) 中国 は 59.0% で 2 位 これに 韓国 が 25.0% で続く 東南アジア は前年調査においても今後採用したい地域の筆頭だった (70.9%) 日本企業の中国進出に伴う中国人材需要が一段落し 人材ニーズが東南アジアへとシフトする中 思うように採用できていない実態が浮き彫りとなった 中国東南アジア韓国台湾ヨーロッパ中南米北米その他のアジアロシアオセアニアインド中東アフリカその他 外国人留学生の出身国 ( 地域 ) 77.9 59.0 (57.5) 25.3 76.0 (70.9) 18.9 25.0 (20.5) 8.4 22.0 (20.5) 5.3 17.0 (8.7) 5.3 5.0 (5.5) 3.2 24.0 (20.5) 2.1 12.0 (11.0) 1.1 1.0 (3.1) 1.1 4.0 (7.9) 15.0 (14.2) (2.4) 2015 年度 ( 実績 ) 1.0 (2.4) 今後採用したい 4.0 (3.9) *5 つまで選択 *( ) 内は前年調査の数値 2 4 6 8 10 7

8. 外国人留学生を採用したことによる社内への影響外国人留学生の採用実績のある企業に 採用したことによる社内へのさまざまな影響を尋ねた 好意的な影響としては 異文化 多様性への理解の向上 が 71.3% と最も多く 日本人社員への刺激 社内活性化 69.0% グローバル化推進への理解 意識醸成 57.5% と続いた 反面 外国人留学生を採用することにより社内で起きた 問題 としては 文化 価値観 考え方の違いによるトラブル 66.1% 言葉の壁による意思疎通面でのトラブル 64.5% 受け入れ部署の負担増 41.9% が挙げられている これらの諸問題は表裏一体であり 問題 に対して組織として取り組むことで 社内のグローバル化 ダイバーシティへの理解がなお一層進むと考えて間違いないだろう 外国人留学生採用による社内への好影響の内容 異文化 多様性への理解の向上 日本人社員への刺激 社内活性化 71.3 (52.9) 69.0 (66.7) グローバル化推進への理解 意識醸成 57.5 (64.4) 海外の拠点や取引先との関係の向上 36.8 (43.7) 国内での新規顧客の獲得人事評価等制度面の明文化 ( グローバル化対応 ) 新商品 サービスの開発その他 *( ) 内は前年調査の数値 11.5 (11.5) 8.0 (4.6) 6.9 (9.2) 1.1 () 2 4 6 8 文化 価値観 考え方の違いによるトラブル 言葉の壁による意思疎通面でのトラブル 外国人留学生採用による社内での問題 66.1 (60.9) 64.5 (57.8) 受け入れ部署の負担増 41.9 (54.7) ビザなどの申請 手続き上のトラブル離職率の高さによる周囲への影響取引先 社外からのクレーム海外拠点への出向 転勤時のトラブルその他 *( ) 内は前年調査の数値 19.4 (21.9) 14.5 (15.6) 8.1 (7.8) 4.8 (6.3) 1.6 () 2 4 6 8 8

9. 海外大学卒の外国人材の採用状況ここからは 海外大学を卒業した外国高度人材の採用状況について見ていく 海外卒外国人社員の採用は増加の一途をたどっている 外国人社員を雇用している企業のうち 2015 年度に採用した と答えた企業は 22.8% と 2013 年度 の 10.2% 2014 年度 の 17.3% から増加傾向が続いている 2016 年度の採用見込みについても 採用予定あり が 31.7% と着実に増加傾向が表れており 海外大学卒の外国人材採用は 今後 日本企業の大きな課題の 1 つとなっていくと思われる 2015 年度の採用実績 2016 年度の採用見込み 採用した 22.8% 採用する 31.7% 採用していない 77.2% 採用しない 68.3% 採用した 採用していない 採用する 採用しない 300 人未満 26.4 73.6 300 人未満 27.6 72.4 300~999 人 19.4 80.6 300~1000 人未満 27.2 72.8 1000 人以上 23.1 76.9 1000 人以上 42.3 57.7 製 造 18.8 81.2 製 造 29.3 70.7 非製造 26.7 73.3 非製造 34.1 65.9 * 外国人社員を 雇用している と回答した企業が対象 9

10. 海外大学卒の外国人材の就いた職種 2015 年度に採用された海外大学卒の外国人材が就いた職種で最も多いのは IT ソフトウエア関連 (34.9%) 昨年 31.6% で 1 位だった 海外営業関連 は 15.9% に減り 国内営業関連 と同ポイン トで 2 位となった 以下 生産 製造 品質管理関連 が 12.7% で続いた ここでも IT 分野の人材需要が高度外国人材の採用増をけん引している状況が見てとれる 国内営業関連海外営業関連企画 マーケティング関連事務 管理関連クリエイティブ関連 IT ソフトウエア関連生産 製造 品質管理関連研究 開発 設計関連建築 土木設計関連金融関連流通サービス 販売関連専門 スペシャリスト関連その他 *( ) 内は前年調査の数値 2015 年度採用の海外大学卒の外国人材が就いた職種 1.6 (1.3) 6.3 (5.3) 3.2 (1.3) 6.3 (3.9) 3.2 (3.9) 3.2 (1.3) 11. 海外大学卒の外国人材の出身国 ( 地域 ) 15.9 (25.0) 15.9 (31.6) 11.1 (14.5) 11.1 (14.5) 12.7 (13.2) 11.1 (14.5) 海外大学卒の外国人材の出身国 ( 地域 ) について 今後重視する順に最大で 5 つまで選んでもらっ た 東南アジア が最も多く 68.0% 中国 42.0% 北米 ヨーロッパ が同順位で 26.0% 留 学生と同様に 東南アジア人材のニーズが増え続けている結果が表れている 東南アジア 中国 北米 ヨーロッパ 韓国 台湾 その他のアジア インド オセアニア ロシア 中南米 中東 アフリカ その他 10 34.9 (15.8) 1 2 3 4 ウエイトを置いている海外大学卒の外国人材の出身国 ( 地域 ) 20.5 16.0 17.8 14.0 15.1 12.0 6.8 1 12.3 6.0 8.2 6.8 1.4 1.4 4.0 5.5 26.0 26.0 26.0 2 4 6 8 *5 つまで選択 * 出身国 地域にはこだわらない を除いて集計 42.0 50.7 54.8 68.0 2016 年度 2015 年度

12. 外国人社員の受け入れと採用活動の課題最後に 外国人社員の受け入れのために行っていることや さまざまな課題 定着に向けての処方となるデータを紹介したい まず 外国人社員受け入れのための社内的な取組みについて尋ねた いずれも実施しておらず 実施予定もない が 47.9% いずれも実施していないが 今後は実施したい が 27.3% と 合わせて 7 割を超える企業 (75.2%) が社内的な取組みを行っていなかった 実施しているものとしては 外国人社員への日本語コミュニケーション能力の研修 が 15.6% 外国人社員の日本企業文化研修 が 8.4% だった 外国人社員の採用活動における課題としては 社内の受け入れ体制が未整備 が 46.0% 優秀な学生の能力判定が難しい が 35.0% 求める日本語コミュニケーション能力を有する人材が少ない が 28.5% だった 外国人社員の採用のすそ野が広がったとはいえ 企業としてはまだまだ手探りで採用活動を行っているようだ 外国人社員受け入れのための取組みで実施したもの 外国人社員への日本語コミュニケーション能力の研修 15.6 外国人社員への日本企業文化研修社内書類の多言語化外国人社員への異文化コミュニケーション研修外国人社員向けの福利厚生サービスの整備外国人社員向けのキャリアパスの整備外国人社員向けの給与体系の整備 8.4 7.0 6.4 4.7 3.1 3.1 いずれも実施していないが 今後は実施したい 27.3 いずれも実施しておらず 実施予定もない 47.9 1 2 3 4 5 社内の受け入れ体制が未整備優秀な学生の能力判定が難しい求める日本語コミュニケーション能力を有する人材が少ない在留資格の変更手続きなどの負担がかかる優秀な外国人社員の採用ルートがわからない求める専門能力を有する人材が少ない在留資格による職務制限日本語でのコミュニケーション能力を測るツールの不足募集コスト 人的 時間的負担がかかる求める出身国の採用ルートが分からないその他 外国人社員の採用活動の課題 46.0 35.0 28.5 27.0 22.4 15.3 15.3 14.4 14.1 8.9 2.5 1 2 3 4 5 11

13. 外国人社員の退職理由と活用課題雇用していた外国人社員の退職理由を尋ねてみた 最も多かったのが 母国へ帰国するため (52.4%) で 続いて キャリアアップのため 33.7% 仕事への適性の問題 20.2% などが挙がった 日本の企業文化や雇用慣行に起因する退職は比較的少ないものの 今後日本企業がグローバル化を進めるうえで 多かれ少なかれ越えなければならない壁だと言える 外国人社員の活用のための課題としては 海外人材を活用できる日本人管理者の不足 が 41.7% 海外人材の社内での日本語コミュニケーション能力の不足 が 37.2% 外国人社員がさらに活躍するためには 外国人社員自身がコミュニケーション能力を高めるのと同時に 企業側も彼らとのコミュニケーション能力を磨かねばならないだろう 母国へ帰国するためキャリアアップのため仕事への適性の問題結婚 介護などのため職場での人間関係の問題賃金の問題日本の企業文化が合わなかった日本語でのコミュニケーションが困難休日 休暇 労働時間等の問題会社の将来性への不安健康面での問題その他 外国人社員の退職理由 52.4 33.7 20.2 15.7 13.9 13.1 10.9 10.5 3.7 1.9 0.7 2.2 2 4 6 外国人社員の活用に向けた課題 海外人材を活用できる日本人管理者の不足 41.7 海外人材の社内での日本語コミュニケーション能力の不足海外人材が希望するキャリア形成と会社が考えるそれに乖離がある受け入れ部署に外国人社員活用の目的が伝わらない海外人材の取引先での日本語コミュニケーション能力の不足 22.3 20.1 29.4 37.2 離職率が高く定着しない 18.8 日本人社員と比較し活用するためのコストと時間がかかる在留資格による職務制限があるため配属先が限定される日本語でのコミュニケーション能力を測るツールの不足採用部署と人材開発部署の連携が取れていない 9.4 13.6 13.3 18.1 その他 2.3 2 4 6 12