ふくい経済トピックス ( 就業編 ) 共働き率日本一の福井県 平成 2 2 年 1 0 月の国勢調査結果によると 福井県の共働き率は % と全国の % を 1 1 ポイント上回り 今回も福井県が 共働き率日本一 となりました しかし 2 0 年前の平成 2 年の共働き率は

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-4- く 15 歳以上の男性就業者全体の 15.6% を占めており 次いで 専門的 技術的職業従事者 が 10 万 928 人で 15.4% となっています 一方女性は 事務従事者 が 13 万 1560 人と最も多く 15 歳以上の女性就業者全体の 24.6% を占めており 次いで介護職員や美容

平成 22 年国勢調査 < 産業等基本集計結果 ( 大阪 平成 24 年 5 月 大阪市計画調整局

C 労働 (1) 総数 ( 単位人 ) 年齢 (5 歳階級 ) 総 総数主に仕事 C-1 労働力状態 (8 区分 ), 年齢 家事のほか仕事 通勤のかたわら仕事 休業者 98,762 59,160 56,303 45,585 8,703 1, ~19 歳 6,689 1,108 9

平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

Ⅲ 結果の概要 1. シングル マザー は 108 万人我が国の 2010 年における シングル マザー の総数は 108 万 2 千人となっており 100 万人を大きく超えている これを世帯の区分別にみると 母子世帯 の母が 75 万 6 千人 ( 率にして 69.9%) 及び 他の世帯員がいる世

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1 15 歳以上人口の就業状態 富山県の 15 歳以上人口 人のうち 有業者は 人 ( 全国 6621 万 3 千人 ) と 平成 24 年と比べると 人減少しています 有業率 (15 歳以上人口に占める有業者の割合 ) についてみると 59.5%( 全国 5

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自殺者数の年次推移 平成 26 年の自殺者数は 25,427 人となり 対前年比 1,856 人 ( 約 6.8%) 減 平成 10 年以来 14 年連続して 3 万人を超える状況が続いていたが 3 年連続で 3 万人を下回った 男女別にみると 男性は 5 年連続 女性は 3 年連続で減少した また

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

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~~~ 目 次 ~~~ 1 労働力状態 1 2 就業者数 2 3 産業別就業者数 4 4 教育 5 5 夫婦の労働力状態 6 6 外国人の就業者数 7 統計表 ( 表 1~9) 8 数値の見方 総数には分類不詳を含む このため 各項目の合計と一致しない場合がある 割合は 特に注記のない限り分母から不

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スライド 1

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 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

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ポイント 〇等価尺度法を用いた日本の子育て費用の計測〇 1993 年 年までの期間から 2003 年 年までの期間にかけて,2 歳以下の子育て費用が大幅に上昇していることを発見〇就学前の子供を持つ世帯に対する手当てを優先的に拡充するべきであるという政策的含意 研究背景 日本に

【資料1-1】人口ビジョン編・表紙(案) 省略版

人口 世帯に関する項目 (1) 人口増加率 0.07% 指標の説明 人口増加率 とは ある期間の始めの時点の人口総数に対する 期間中の人口増加数 ( 自然増減 + 社会増減 ) の割合で 人口の変化量を総合的に表す指標として用いられる 指標の算出根拠 基礎データの資料 人口増加率 = 期間中の人口増

人 ) 195 年 1955 年 196 年 1965 年 197 年 1975 年 198 年 1985 年 199 年 1995 年 2 年 25 年 21 年 215 年 22 年 225 年 23 年 235 年 24 年 第 1 人口の現状分析 過去から現在に至る人口の推移を把握し その背

2. 女性の労働力率の上昇要因 М 字カーブがほぼ解消しつつあるものの 3 歳代の女性の労働力率が上昇した主な要因は非正規雇用の増加である 217 年の女性の年齢階級別の労働力率の内訳をみると の労働力率 ( 年齢階級別の人口に占めるの割合 ) は25~29 歳をピークに低下しており 4 歳代以降は

平成 25 年 7 月 12 日 平成 24 年就業構造基本調査結果 要約 就業構造基本調査とは 就業構造基本調査は, 就業 不就業の実態を種々の観点から捉え, 我が国の就業構造を全国だけでなく, 地域別にも詳細に明らかにし, 国や都道府県における雇用政策, 経済政策などの各種行政施策立案の基礎資料

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1 はじめに

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第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

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第2章 調査結果の概要 3 食生活

若者の暮らしにおける変化働き方の変化第2 章第 1 節 第 2 章 若者の暮らしにおける変化 第 1 節 働き方の変化 若者の雇用環境については 我が国の経済の低迷を受け 前述のとおり若者の失業率が上昇するな ど厳しい状況が続いている 本節では 若者の雇用環境の変化について詳細に分析するため 高学歴

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このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ


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63-3.ren

2 累計 収入階級別 各都市とも 概ね収入額が高いほども高い 特別区は 世帯収入階級別に見ると 他都市に比べてが特に高いとは言えない 階級では 大阪市が最もが高くなっている については 各都市とも世帯収入階級別の傾向は類似しているが 特別区と大阪市が 若干 多摩地域や横浜市よりも高い 東京都特別区

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Ⅴ 女性関係データ ( 参考 ) 1 世界人口に占める女性の割合 2010 年の世界人口に占める女性の割合は 49.6% で 1950 年から 2010 年の 60 年間で先進国での減少の影響から約 0.5% 減少している 世 界 1950 年 2010 年 50.1% 49.9% 男 女 49.6

取材時における留意事項 1 撮影は 参加者の個人が特定されることのないよう撮影願います ( 参加者の顔については撮影不可 声についても収録後消去もしくは編集すること ) 2 参加者のプライバシーに配慮願います 3 その他 (1) 撮影時のカメラ位置等については 職員の指示に従ってください (2) 参

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3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

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日本のプロ野球に対する関心を示した表 3.1 および図 3.1 をみると スポーツニュース で見る (52.9) に対する回答が最く テレビで観戦する (39.0) 新聞で結果を確 認する (32.8) がこれに続く また 特に何もしていない (30.8) も目立った 2) 性別とのクロス集計の結果

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1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

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ふくい経済トピックス ( 就業編 ) 共働き日本一の福井県 平成 2 2 年 1 0 月の国勢調査結果によると 福井県の共働きは 5 6. 8 % と全国の 4 5. 4 % を 1 1 ポイント上回り 今回も福井県が 共働き日本一 となりました しかし 2 0 年前の平成 2 年の共働きは 6 6. 5 % であったことをみると 1 0 ポイント近く減少しています これは 夫婦ともに 長生き になったことで 高齢者夫婦が増加していることが大きな要因となっています そこで 今回は福井県の就業状況の変化について紹介していきます ちなみに 就業の上 5 都県を示したのが表 1 で 福井県は労働力では 8 就業は 5 中でも女性は労働力 就業とも 2 と高く これが共働き 1 を支えているともいえます 表 1 労働力 就業 共働き ( 平成 2 2 年国勢調査産業等基本集計結果 ) 総数男女共 労働 力 就業 労働 力 就業 労働 力 就 業 働 き 愛知県 6 4. 7 1 6 1. 4 1 7 7. 3 1 7 2. 9 1 5 2. 3 4 5 0. 1 5 4 7. 5 2 4 東京都 6 4. 5 2 6 0. 7 2 7 6. 9 2 7 1. 8 2 5 2. 8 3 5 0. 2 3 4 4. 9 3 2 長野県 6 3. 2 5 5 9. 7 3 7 4. 9 8 7 0. 0 8 5 2. 3 6 5 0. 2 4 5 2. 6 8 石川県 6 3. 1 6 5 9. 7 4 7 3. 6 1 6 6 8. 9 1 3 5 3. 4 1 5 1. 2 1 5 4. 8 4 福井県 6 2. 9 8 5 9. 6 5 7 3. 7 1 3 6 9. 1 1 2 5 3. 0 2 5 0. 9 2 5 6. 8 1 全国 6 1. 2 5 7. 3 7 3. 8 6 8. 3 4 9. 6 4 7. 1 4 5. 4 また 雇用者に占める 正規の職員 従業員 の割合でも 福井県は 7 0. 5 % で 3 になっています 特に 女性は 5 4. 8 % の 2 と高く 福井県は他県に比 べて女性にとって良い就業環境にあることを示しています 福井の女性は働き者 福井県の女性の労働力を年齢別に比較したのがグラフ 1 で 平成 2 年 1 2 年 2 2 年を比べてみてみました これを見ると 平成 2 年からの 2 0 年間で 2 5 ~ 3 4 歳 と 5 0 ~ 6 4 歳 の労働力が大幅に上昇したことがわかります 女性の 2 0 代中半から 3 0 代前半は 結婚 出産を迎える時期で 日本では M 字カーブ と呼ばれるような労働力の低下が問題と言われてきました しかし 今回の福井県の結果を見ると M 字の落ち込みは少なく むしろ全体的に女性の労働力は上昇傾向にあります これは 晩婚化や未婚化による

結婚 出産時期の変化に加え 女性の多くが子育て終了後も働きたいという意 欲の高さを表しているのではないでしょうか ( グラフ 1 ) ( % ) 福井県女性の労働力の推移 ( 平成 2 1 2 2 2 年比較 ) 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 83.7 78.3 82.9 77.7 70.4 70.0 83.3 84.9 80.3 81.6 83.1 82.4 79.5 72.3 74.1 平成 2 年 59.0 53.9 40.0 平成 12 年 44.9 30.0 20.0 10.0 17.2 12.8 平成 22 年 15.2 19.6 0.0 ( 就業者は 1 5 年で 1 0 % 減 ) 表 2 福井県の労働力状態 男女別 1 5 歳以上人口の推移 H 2 H 7 H 1 2 H 1 7 H 2 2 H 2 2 - 最大値 < 総 数 > 6 6 7, 2 3 7 6 8 6, 3 2 0 6 9 8, 5 0 6 6 9 9, 3 5 9 6 8 6, 3 5 1 1 3, 0 0 8 労働力人口 ( 人 ) 4 5 0, 8 2 6 4 6 2, 9 6 9 4 5 3, 5 8 9 4 4 2, 7 4 7 4 2 4, 4 7 7 3 8, 4 9 2 うち就業者 ( 人 ) 4 4 2, 3 1 9 4 5 1, 4 2 2 4 3 9, 6 1 8 4 2 3, 9 5 9 4 0 2, 2 5 1 4 9, 1 7 1 労働力 ( % ) 6 7. 6 6 7. 5 6 5. 1 6 4. 0 6 2. 9 4. 7 就業 ( % ) 6 6. 3 6 5. 8 6 3. 1 6 1. 3 5 9. 6 6. 7 < 男 > 3 2 0, 4 6 3 3 2 9, 6 4 9 3 3 5, 3 4 7 3 3 4, 0 5 7 3 2 7, 5 5 3 7, 7 9 4 労働力人口 ( 人 ) 2 5 5, 6 5 9 2 6 2, 9 2 1 2 5 7, 3 3 8 2 4 8, 6 2 1 2 3 7, 0 7 6 2 5, 8 4 5 うち就業者 ( 人 ) 2 5 0, 0 2 6 2 5 5, 5 6 9 2 4 8, 6 9 9 2 3 6, 4 7 7 2 2 2, 2 4 8 3 3, 3 2 1 労働力 ( % ) 7 9. 8 7 9. 8 7 7. 0 7 5. 6 7 3. 7 6. 1 就業 ( % ) 7 8. 1 7 7. 6 7 4. 4 7 2. 0 6 9. 1 9. 0 < 女 > 3 4 6, 7 7 4 3 5 6, 6 7 1 3 6 3, 1 5 9 3 6 5, 3 0 2 3 5 8, 7 9 8 6, 5 0 4 労働力人口 ( 人 ) 1 9 5, 1 6 7 2 0 0, 0 4 8 1 9 6, 2 5 1 1 9 4, 1 2 6 1 8 7, 4 0 1 1 2, 6 4 7 うち就業者 ( 人 ) 1 9 2, 2 9 3 1 9 5, 8 5 3 1 9 0, 9 1 9 1 8 7, 4 8 2 1 8 0, 0 0 3 1 5, 8 5 0 労働力 ( % ) 5 6. 3 5 6. 1 5 4. 1 5 3. 5 5 3. 0 3. 3 就業 ( % ) 5 5. 5 5 5. 0 5 2. 6 5 1. 6 5 0. 9 4. 6

福井県の 1 5 歳以上の労働力人口は 平成 7 年をピークに減少に転じ 平成 2 2 年には 4 2 4, 4 7 7 人と平成 7 年に比べ 3 8 4 9 2 人となりました 一方 就業者数の減少はこれを上回り 4 9, 1 7 1 人となっています 単純に考えると この 1 5 年で福井県の就業者は 1 0 9 % も減少したことになり それだけ家計収入が減少したとも言えます 産業別にみても 農林漁業の第一次産業 建設業や製造業など第二次産業は 2 0 年間減少を続け 増加傾向にあったサービス業などの第三次産業でも今回は就業者減となりました 徐々に上昇する失業 平成 2 年から 2 2 年までの年齢別就業の推移を男女別に表したのがグラフ 2 と 3 で 全般的に見て男性の就業は低下傾向にあり 女性は上昇傾向にあると言えます ( グラフ 2 ) 福井県男性の年齢別就業の推移 100.0 95.0 90.0 85.0 80.0 75.0 70.0 76.9 76.6 75.1 93.6 89.8 78.5 75.9 73.4 74.4 72.2 70.4 70.3 男 平成 2 年平成 7 年平成 1 2 年平成 1 7 年平成 2 2 年 2 0 ~ 2 4 歳 7 5. 1 7 6. 6 7 2. 2 7 0. 4 7 0. 3 2 5 ~ 2 9 歳 9 5. 7 9 4. 9 9 2. 8 9 1. 4 8 9. 8 3 0 ~ 3 4 歳 9 6. 4 9 6. 6 9 4. 9 9 3. 7 9 3. 2 3 5 ~ 3 9 歳 9 6. 7 9 6. 8 9 5. 7 9 4. 3 9 3. 6 4 0 ~ 4 4 歳 9 6. 9 9 6. 8 9 5. 8 9 5. 0 9 3. 5 4 5 ~ 4 9 歳 9 6. 4 9 6. 9 9 5. 3 9 4. 7 9 3. 6 5 0 ~ 5 4 歳 9 6. 1 9 6. 3 9 4. 9 9 3. 4 9 2. 9 5 5 ~ 5 9 歳 9 2. 8 9 3. 5 9 2. 6 9 1. 2 8 9. 8 6 0 ~ 6 4 歳 7 6. 9 7 8. 5 7 3. 4 7 4. 4 7 5. 9

その中で 大学等への進学上昇も要因ではありますが 男女とも 2 0 ~ 2 4 歳 の就業が低下している点が気になるところです 一方で 継続雇用制度の浸透により男女とも 6 0 ~ 6 4 歳 の就業は徐々に上昇しています ( グラフ 3 ) 福井県女性の年齢別就業の推移 90.0 85.0 80.0 75.0 70.0 65.0 60.0 55.0 50.0 45.0 40.0 82.5 72.4 52.0 46.1 47.1 44.3 43.7 女 平成 2 年 平成 7 年平成 1 2 年平成 1 7 年平成 2 2 年 2 0 ~ 2 4 歳 8 1. 6 7 8. 1 7 4. 5 7 2. 1 7 2. 4 2 5 ~ 2 9 歳 6 8. 9 6 9. 8 7 1. 6 7 5. 2 7 8. 1 3 0 ~ 3 4 歳 6 9. 0 6 6. 8 6 6. 2 6 9. 6 7 3. 8 3 5 ~ 3 9 歳 7 8. 6 7 6. 8 7 4. 4 7 4. 0 7 6. 9 4 0 ~ 4 4 歳 8 2. 4 8 2. 3 8 1. 6 8 0. 5 8 0. 4 4 5 ~ 4 9 歳 8 1. 7 8 2. 2 8 2. 3 8 2. 8 8 2. 5 5 0 ~ 5 4 歳 7 3. 4 7 6. 2 7 7. 4 7 7. 8 7 9. 5 5 5 ~ 5 9 歳 5 8. 2 6 3. 0 6 6. 2 6 8. 4 7 0. 3 6 0 ~ 6 4 歳 4 4. 3 4 6. 1 4 3. 7 4 7. 1 5 2. 0 一方 失業はどうでしょうか 平成 2 年から 2 2 年までの年齢別失業の推移を男女別に表したのがグラフ 4 と 5 で 男女とも全ての年齢で上昇傾向にあり 特に 2 0 歳代の上昇が顕著に なっています 平成 2 2 年の男性全体の失業は 4 6 % ですが 2 0 歳代や 6 0 歳代では 7 % を超えています 女性全体の失業は 2 1 % と低く 福井県全体の失業の 低さは 女性の力が支えていると言えます 有効求人倍日本一 の福井県であっても失業の上昇は避けられず 特

に若年層の失業が常態化しないよう更なる取り組みが必要です ( グラフ 4 ) 福井県男性の年齢別失業の推移 9.0 8.0 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 6.2 4.8 6.5 3.5 4.8 7.6 5.7 5.7 7.7 7.6 7.3 5.7 5.0 男 平成 2 年 平成 7 年平成 1 2 年平成 1 7 年平成 2 2 年 2 0 ~ 2 4 歳 6. 2 3. 5 4. 8 7. 6 7. 7 2 5 ~ 2 9 歳 2. 3 2. 7 3. 4 5. 8 7. 3 3 0 ~ 3 4 歳 2. 1 1. 7 2. 6 4. 2 5. 0 3 5 ~ 3 9 歳 1. 7 1. 6 2. 1 3. 9 4. 6 4 0 ~ 4 4 歳 1. 7 1. 4 1. 8 3. 2 4. 7 4 5 ~ 4 9 歳 1. 8 1. 5 2. 1 3. 2 4. 4 5 0 ~ 5 4 歳 1. 3 1. 6 2. 1 3. 8 4. 5 5 5 ~ 5 9 歳 2. 4 2. 5 2. 7 4. 6 5. 7 6 0 ~ 6 4 歳 4. 8 6. 5 5. 7 5. 7 7. 6 ( グラフ 5 ) 7.0 6.0 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 2.2 1.6 3.3 2.5 4.4 3.3 5.4 4.4 5.9 4.8 3.9 3.4 2.9 2.4 2.1 2.0 1.9

女 平成 2 年平成 7 年平成 1 2 年平成 1 7 年平成 2 2 年 2 0 ~ 2 4 歳 2. 2 3. 3 4. 4 5. 4 5. 9 2 5 ~ 2 9 歳 1. 6 2. 5 3. 3 4. 4 4. 8 3 0 ~ 3 4 歳 1. 0 1. 6 2. 4 3. 3 3. 9 3 5 ~ 3 9 歳 0. 9 1. 2 1. 6 2. 8 3. 4 4 0 ~ 4 4 歳 0. 7 1. 1 1. 5 2. 0 2. 9 4 5 ~ 4 9 歳 0. 8 1. 1 1. 3 1. 8 2. 4 5 0 ~ 5 4 歳 0. 6 1. 1 1. 5 1. 7 2. 1 5 5 ~ 5 9 歳 0. 8 1. 3 1. 4 1. 8 2. 0 6 0 ~ 6 4 歳 0. 6 1. 0 1. 2 1. 2 1. 9 就業者の減少 は 消費の減少 につながり 既存市場だけを相手にして いては更に厳しくなることが予想されます I C T を活用し新市場にチャレン ジするには 若者の力の積極活用も重要ではないでしょうか 福井商工会議所所報 9 月号掲載