第 2 章 子どもと子育てを取り巻く現状
1 子どもと家庭をめぐる状況 (1) 子どもの人数 平成 26 年 4 月 1 日の子どもの人数は 0~5 歳が 12,307 人 6~11 歳が 10,163 人 12~17 歳が 10,443 人であり 合計 32,913 人となっています 今後の人口推計は 全体としては増加傾向ですが 0 歳 ~5 歳は平成 30 年度をピークに 31 年度は減少しています 図表 2-1-(1) 図表 2-1-(1) 子どもの人数の推計 ( 目黒区 ) ( 人 ) 35,000 30,000 25,000 10,256 10,169 10,146 10,100 10,202 20,000 15,000 10,141 10,169 10,262 10,290 10,374 10,000 5,000 12,215 12,356 12,391 12,428 12,270 0 平成 27 年平成 28 年平成 29 年平成 30 年平成 31 年 0~5 歳 6~11 歳 12~17 歳 資料 : 住民基本台帳コーホート要因法を用いて推計 6
(2) 合計特殊出生率と出生数 目黒区の合計特殊出生率は平成 14 年の 0.68 を底に微増の傾向にあり 平成 24 年の合計特殊出生率は 0.92 となりましたが 全国 東京都に比べて低くなっています 図表 2-1- (2)-1 図表 2-1-(2)-1 合計特殊出生率の推移 ( 全国 東京都 目黒区 ) 1.6 1.4 1.2 1.32 1.29 1.29 1.32 1.34 1.37 1.37 1.39 1.39 1.41 1.26 1 1.02 1 1.01 1 1.02 1.05 1.09 1.12 1.12 1.09 1.06 0.8 0.89 0.88 0.92 0.8 0.83 0.6 0.74 0.72 0.71 0.74 0.75 0.68 0.4 0.2 0 平成 14 年 平成 16 年 平成 18 年 平成 20 年 平成 22 年 平成 24 年 目黒区 東京都 全国 資料 : 東京都衛生統計 ( 東京都福祉保健局 ) 人口動態統計 ( 厚生労働省 ) 目黒区の出生数は 徐々に増加し 平成 24 年には 2,292 人となっています 図表 2-1 (2)-2)-2 ( 人 ) 2,500 図表 2-1-(2)-2 出生数の推移 ( 目黒区 ) 2,000 1,500 1,798 1,756 1,774 1,632 1,882 1,910 2,028 2,074 2,217 2,178 2,292 1,000 500 0 平成 14 年 平成 16 年 平成 18 年 平成 20 年 平成 22 年 平成 24 年 7 資料 : 東京都衛生統計 ( 東京都福祉保健局 )
2 家族と子育て家庭の状況 (1) 子育てへの意識 子育てへの意識は 子育てを楽しいと感じることが多い が 就学前児童保護者では 83.0% 就学児童保護者では 77.0% となっています 図表 2-2(1)-1 就学前児童保護者では 楽しいと感じることが多い という割合は 平成 21 年度と比べて 14.1 ポイント多くなっています 図表 2-2(1)-2 図表 2-2(1)-1 子育てへの意識 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 楽しいと感じることが多い 83.0% 77.0% 楽しいと感じることが少ない 2.7% 3.0% どちらともいえない 12.2% 17.9% その他 無回答 0.8% 0.5% 1.4% 1.5% 就学前児童保護者 (N=1,732) 就学児童保護者 (N=1,148) 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 就学児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 図表 2-2(1)-2 子育てへの意識 (21 年度との比較 ) 21 年度 25 年度 n (1,198) n (1,732) 楽しいと感じることが多い 68.9% 楽しいと感じることが多い 83.0% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 8
(2) 日ごろ悩んでいることなどを解消するために必要な支援 対策 子育てを楽しいと感じる人の割合が多くなる一方で 子育ての中で 日ごろ悩んでいることや困っていることがある は 就学前児童保護者では 71.4% 就学児童では 65.2% となっています 図表 2-2(2)-1 悩みなどを解消するための必要な支援 対策は 就学前児童保護者では 保育サービスの充実 (50.0%) が最も多く 仕事と子育ての両立支援(42.8%) 地域による子育て支援の充実 (25.9%) と続いています また 就学児童保護者では 学校教育の充実 (39.0%) が最も多く 子どもを対象にした犯罪 事故の軽減(26.7%) 仕事の子育ての両立支援 (25.0%) となっています 図表 2-2(2)-2 図表 2-2(2)-1 悩みや困っていること 就学前児童保護者 就学児童保護者 無回答 1.4% 無回答 1.5% 特にない 27.2% 特にない 33.3% n (1,732) n (1,148) ある 71.4% ある 65.2% 9
図表 2-2(2)-2 必要な支援 対策 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 学校教育の充実保育サービスの充実仕事と子育ての両立支援地域による子育て支援の充実各種手当などの経済的支援の充実地域の子どもの居場所 活動拠点の充実 19.2% 25.0% 25.9% 16.4% 23.2% 21.6% 22.6% 21.9% 39.0% 42.8% 50.0% 子どもへの教育支援子育てしやすい住居 まちの環境面での充実父親の育児促進子どもの健康に対する安心子どもを対象にした犯罪 事故の軽減妊娠 出産に対する支援子育て相談窓口の充実子育て支援のネットワークづくり子育てに困っている家庭への支援多子世帯への支援策の充実その他無回答 14.6% 12.3% 14.2% 11.1% 13.8% 12.6% 3.2% 10.2% 7.1% 6.7% 3.2% 5.2% 6.1% 3.2% 5.6% 5.4% 4.3% 0.7% 0.8% 20.7% 20.9% 20.6% 26.7% 就学前児童保護者 (N=1,236) 就学児童保護者 (N=749) 就学前児童保護者と就学児童保護者では選択肢が異なる 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 就学児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 10
3 働き方と子育て支援に関する状況 (1) 子育てと仕事の調和に関する状況 就学前児童の母親で育児休業を取得した人は 全体の 43.8% です 一方で取得していない人が 17.8% います 図表 2-3(1)-1 育児休業を取得した割合は 平成 21 年度と比べて 母親で 16.8 ポイント 父親で 2.8 ポイント上昇しています 図表 2-3(1)-2 取得していない理由は 出産前に退職した (44.8%) が最も多く 子育てや家事に専念するため退職した (16.9%) 仕事が忙しかった(15.6%) 職場に育児休業の制度がなかった (12.3%) と続いています 図表 2-3(1)-3 図表 2-3(1)-1 育児休業の取得 ( 母親 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 育児休業の取得 (N=1,727) 働いていなかった, 37.0% 取得した ( 取得中 ), 43.8% 取得していない 17.8% 無回答 1.4% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 図表 2-3(1)-2 育児休業の取得 (21 年度との比較 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 母親 平成 25 年度 (N=1,727) 43.8% 母親 平成 21 年度 (N=1,198) 27.0% 父親 平成 25 年度 (N=1,692) 父親 平成 21 年度 (N=1,198) 0.5% 3.3% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 11
図表 2-3(1)-3 育児休業を取得していない理由 (N=308) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 出産前に退職した 44.8% 子育てや家事に専念するため退職した仕事が忙しかった職場に育児休業の制度がなかった職場に育児休業をとりにくい雰囲気があった仕事に戻るのが難しそうだった収入減となり 経済的に苦しくなる ( 産休後に ) 仕事に早く復帰したかった有期雇用のため取得要件を満たさなかった保育園などに預けることができた制度を利用する必要がなかった育児休業を取得できることを知らなかった昇給 昇格などが遅れそうだった配偶者が育児休業を取得したその他無回答 16.9% 15.6% 12.3% 12.0% 9.7% 7.5% 7.1% 6.5% 4.5% 3.2% 1.0% 0.3% 0.0% 15.6% 0.6% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 12
(2) 保育サービス等に関する状況 1 保育サービス等の利用状況 就学前児童の定期的な教育 保育サービスの利用状況について サービスを 利用している は 62.9% です 一方 利用していない は 36.4% で 家庭で保育をしていると推測できます 図表 2-3(2)-1 利用している保育サービス等の種類は 0 歳から2 歳では 認可保育園 が最も多く3 歳から5 歳では 幼稚園 が最も多く 50% を超えています 図表 2-3(2)-2 図表 2-3(2)-1 定期的な教育 保育サービスの利用状況 無回答 0.7% 利用していない 36.4% n (1,732) 利用している 62.9% 図表 2-3(2)-2 利用している保育サービス等の種類 ( 複数回答あり ) (%) 幼稚園 認可保育園 東京都認証保育所 その他認可外保育施設 幼稚園の預かり保育 ベビーシッター センター ファミリー サポート 事業所内保育施設 定期利用保育 障害児通所施設 認定こども園 家庭的な保育 全体 (1,090) 36.8 36.2 11.5 7.8 5.4 3.4 2.3 1.7 1.5 1.4 1.1 0.9 10 歳 (4) 0 25.0 0 0 0 0 25.0 25.0 0 0 0 0 20 歳 (96) 1.0 41.7 32.3 13.5 0 4.2 4.2 2.1 2.1 1.0 0 3.1 1 歳 (143) 0 37.8 26.6 18.9 0 7.0 0.7 2.8 4.2 0.7 0.7 2.8 2 歳 (136) 2.2 42.6 23.5 16.2 0 2.9 2.2 4.4 2.9 0.7 0 0.7 3 歳 (200) 53.5 33.5 4.5 6.5 6.5 2.0 3.5 0.5 0.5 1.5 1.5 0 4 歳 (223) 61.9 31.8 1.3 1.8 8.5 2.2 1.3 0.4 0.4 1.3 1.3 0 5 歳 (174) 58.6 33.3 3.4 1.1 10.9 3.4 2.3 0 0.6 3.4 1.1 0.6 0 歳は1 平成 25 年 4 月以降に生まれた子どもと2それ以前に生まれた子どもで分けて算出している 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 13
2 保育所における待機児童数について 保育施設の定員の合計は 平成 22 年度の3,302 人から639 人増加し 平成 26 年度には3,941 人となっています その間 認可保育所は485 人 認証保育所は87 人増加 新たにグループ型小規模保育 定期利用 小規模保育施設 ( 東京スマート保育 ) が開設されました 図表 2-3(2)-3 認可保育所定員数は増加しているものの 待機児童数については 毎年増加傾向にあり 平成 26 年度には247 人となっています 図表 2-3(2)-4 なお 各区の状況を踏まえ 平成 26 年度から待機児童数の算定方法を見直しました 図表 2-3(2)-3 保育施設定員の推移 ( 人 ) 4,000 9 33 33 35 605 612 624 617 619 37 35 3,000 140 37 2,000 1,000 2,664 2,803 2,910 3,019 3,149 0 平成 22 年度 (3,302 人 ) 平成 23 年度 (3,450 人 ) 平成 24 年度 (3,580 人 ) 平成 25 年度 (3,704 人 ) 平成 26 年度 (3,941 人 ) 認可保育園 認証保育所保育室 家庭福祉員 グループ型小規模保育定期利用保育小規模保育 資料 : 目黒区保育課作成 ( 各年度 4 月 1 日現在 ) 図表 2-3(2)-4 認可保育所待機児童数 ( 目黒区 ) ( 人 ) 270 240 210 180 29 57 5 6 150 120 90 60 30 0 2 1 6 15 22 11 26 10 12 平成 22 年度 (51 人 ) 平成 23 年度 (59 人 ) 5 14 22 1 18 18 78 62 28 30 平成 24 年度 (143 人 ) 平成 25 年度 (132 人 ) 4 104 46 平成 26 年度 (247 人 ) 0 歳児 1 歳児 2 歳児 3 歳児 4 歳児 5 歳児 14 資料 : 目黒区保育課作成 ( 各年度 4 月 1 日現在 )
3 学童保育クラブの利用状況 学童保育クラブの受け入れ可能数は 平成 22 年 4 月の 1,532 人から 27 人増加し 平成 26 年 4 月では 1,559 人になっています 図表 2-3(2)-5 利用希望者が受入れ可能数を超過する 偏在化 については 平成 25 年度では 5 箇所 平成 26 年度では4 箇所の学童保育クラブで見られましたが 年度により学童保育クラブや地域は変わっています 図表 2-3(2)-5 学童保育クラブ受け入れ可能数の推移 ( 人 ) 1,590 1,560 1,530 1,549 1,559 1,569 1,532 1,532 1,500 平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度 資料 : 目黒区子育て支援課作成 ( 各年度 4 月 1 日現在 ) 15
4 子どもの生活と意識 (1) 小学生の放課後の過ごし方 就学児童の放課後の過ごし方は 全体では 14~16 時では 学校にいる ( 授業中など ) が 59.9% を占めています 16~18 時では 学習塾や習い事に行く が 40.8% で最も多く 保護者や祖父母等の家族 親族と過ごす が 19.2% で続いています 18~20 時では 保護者や祖父母等の家族 親族と過ごす が 71.9% と多くなり 20 時以降では 87.7% となっています 図表 2-4(1) 図表 2-4(1) 小学生の放課後の過ごし方 (%) 全体 1 年生 2 年生 3 年生 4 年生 5 年生 6 年生 (N=1,148) (N=198) (N=202) (N=184) (N=217) (N=65) (N=218) 学校にいる 14 時 ~16 時 59.9 25.8 39.1 57.1 81.1 84.6 84.4 16 時 ~18 時 1.3 0.0 0.0 0.5 2.3 3.1 2.8 18 時 ~20 時 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5 0.0 20 時以降 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5 0.0 学童保育クラ ブ 14 時 ~16 時 13.8 33.8 23.3 18.5 0.5 1.5 0.0 16 時 ~18 時 14.1 31.3 23.3 22.3 0.9 1.5 0.5 18 時 ~20 時 0.3 0.5 0.0 0.5 0.5 0.0 0.0 20 時以降 0.1 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0 0.0 家族 親族と過 ごす 14 時 ~16 時 7.4 15.2 13.9 4.9 4.1 3.1 2.3 16 時 ~18 時 19.2 23.2 25.2 14.1 21.2 18.5 14.2 18 時 ~20 時 71.9 86.4 94.1 83.2 66.8 50.8 43.6 20 時以降 87.7 89.9 95.0 95.1 86.2 92.3 72.0 公園などで友 達と遊ぶ 14 時 ~16 時 6.0 7.6 8.9 9.8 1.8 3.1 2.8 16 時 ~18 時 8.9 5.6 4.5 9.2 12.0 12.3 11.5 18 時 ~20 時 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 20 時以降 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 児童館にいる 14 時 ~16 時 3.3 7.1 5.0 1.6 2.3 4.6 0.5 16 時 ~18 時 3.7 5.6 2.0 2.7 2.8 3.1 5.5 18 時 ~20 時 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 20 時以降 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 学習塾や習い 事 14 時 ~16 時 3.0 6.1 5.0 1.6 1.8 0.0 1.4 16 時 ~18 時 40.8 30.8 36.1 44.6 41.9 47.7 46.8 18 時 ~20 時 17.2 3.0 0.5 8.2 18.0 43.1 42.2 20 時以降 3.0 0.0 0.0 0.0 0.5 3.1 14.7 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 16
(2) 中高生の放課後の過ごし方 中高生の放課後の過ごし方は 全体では 18 時以前では 学校 が 60.7% を占めています 18~20 時では 自分の家 が 61.7% で最も多く 塾や習い事 が 20.5% で続いています 20 時以降では 自分の家 が 79.9% となっています 図表 2-4(2) 中学生 2 年生の 18~20 時の過ごし方は 高校 2 年生と比べて 学校にいる割合が少なく ( 中学 2 年生 3.1% 高校 2 年生 11.4%) 塾や習い事( 中学 2 年生 22.6% 高校 2 年生 18.1%) の割合が多くなっています 図表 2-4(2) 図表 2-4(2) 中高生の放課後等の過ごし方 (%) 全体 中学 2 年生 (14 歳 ) 高校 2 年生 (17 歳 ) (N=954) (N=523) (N=431) 学校 18 時以前 60.7 60.6 60.8 18 時 ~20 時 6.8 3.1 11.4 20 時以降 1.5 0.6 2.6 自分の家 18 時以前 25.7 26.0 25.3 18 時 ~20 時 61.7 66.9 55.5 20 時以降 79.9 79.9 79.8 塾や習い事 18 時以前 4.8 5.4 4.2 18 時 ~20 時 20.5 22.6 18.1 20 時以降 11.3 13.0 9.3 友達の家 18 時以前 1.3 1.9 0.5 18 時 ~20 時 0.4 0.4 0.5 20 時以降 0.1 0.0 0.2 コンビニ ファース トフード店 ファミ リーレストラン 18 時以前 0.4 0.2 0.7 18 時 ~20 時 1.4 0.4 2.6 20 時以降 0.7 0.2 1.4 図書館 18 時以前 0.2 0.0 0.5 18 時 ~20 時 0.5 0.2 0.9 20 時以降 0.1 0.0 0.2 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 (10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 17
(3) 家庭生活での意識 家庭での生活とその中での保護者との関係について 小学 5 年生 中学 2 年生 高校 2 年生の意識は 図表 2-4(3) 各項目について そう思う と ややそう思う を合わせた 思う とする割合が高くなっています 図表 2-4(3) 家庭生活と保護者との関係 そう思う と ややそう思う と回答した人の合計 0% 20% 40% 60% 80% 100% 家庭にいるとほっとする家庭でみんなと一緒に過ごす時間が多い家庭ではみんな仲がよい保護者が自分の話をきちんと聞いてくれる保護者とのきずなを感じる 59.4% 91.9% 85.6% 84.2% 73.5% 69.1% 83.7% 77.3% 75.2% 89.2% 79.7% 79.4% 89.1% 78.8% 76.6% 小学 5 年生 中学 2 年生 (14 歳 ) 高校 2 年生 (17 歳 ) 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 子どもの生活と意識に関する調査 10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 18
5 子どもの権利に関する意識 (1) 子どもの意識 1 自分に対する意識 自分や自分らしさなど 自分のこと について 自分のことが好き 自分らしく生きていると思う の問いに はい と回答した人の割合は 小学 5 年生では 75.2% 中学 2 年生 高校 2 年生では 60% を超えて多くなっています 図表 2-5(1)-1 保護者との関係をはじめとする 家庭のこと について 小学 5 年生で 家庭で自分が認められている の問いに はい と答えた人は 83.3% 中学 2 年生 高校 2 年生で 保護者に自分の気持ちや意見を伝えることができる 家庭のなかでのプライバシーは尊重されている との問いに はい と答えた人の割合は 76% を超えて多くなっています 図表 2-5(1)-1 図表 2-5(1)-2 差別や暴力を受けずに 命が守られ 安心して生きることについて 自分や周りの人の命を大切にしている の問いに はい と答えた人は 小学 5 年生では 90.1% 中学 2 年生では 89.5% 高校 2 年生では 87.5% と最も多くなっています 一方 小学 5 年生で 誰かからいじわるなことをされたことがある の問いに はい と答えた人は 38.7% 中高生で 誰かから暴力的な行為を受けたことがある の問いに はい と答えた人が 中学 2 年生では 21.4% 高校 2 年生では 17.9% います 図表 2-5(1) -1 図表 2-5(1)-2 図表 2-5(1)-1 子どもの権利 ( 小学 5 年生 ) はい と どちらかといえばはい と回答した人の合計 N=505 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 自分のことが好き家庭で自分が認められている学校は楽しい学校で認められている 75.2% 83.3% 79.4% 73.9% 誰かからいじわるなことをされたことがある 38.7% 友だちに自分の意見を言うことができる 80.6% 自分や周りの人の命を大切にしている イライラすることがある 82.6% 90.1% 病気でないときに学校を休みたいと思うことがある 37.2% 落ち着ける場所や安心していられる場所がある 91.2% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 子どもの生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 19
図表 2-5(1)-2 子どもの権利 ( 中学 2 年生 高校 2 年生 ) はい と どちらかといえばはい と回答した人の合計 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 自分のことが好き自分らしく生きていると思う自由になる時間が十分ある保護者に自分の気持ちや意見を伝えることができる家庭の中でプライバシーは尊重されている誰かから暴力的な行為を受けたことがある友達に自分の意見を言うことができる自分や周りの人の命を大切にしているイライラすることがある病気でないときに学校や勤務を休みたいと思うことがある落ち着ける場所や安心していられる場所がある 21.4% 17.9% 39.4% 65.2% 60.4% 73.0% 71.2% 77.9% 66.8% 78.6% 76.8% 76.7% 76.8% 81.6% 81.5% 89.5% 87.5% 83.0% 81.0% 51.7% 88.0% 83.3% 中学 2 年生 (N=523) 高校 2 年生 (N=431) 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 (10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 20
2 子どもが大切にされていないと思うこと 10 代の人権が大切にされていないと思うことは 大人の意見を 10 代の人に押しつけたり 10 代の人の意見を軽視すること とした人の割合が 中学 2 年生では 51.8% 高校 2 年生では 58.0% と最も多くなっています 一方 10 代の人が安心して相談できる人がいないこと が 中学 2 年生では 23.3% 高校 2 年生では 17.4% 暴力的なテレビゲームやアニメなどを 容易に見たり 入手できること が 中学 2 年生では 18.4% 高校 2 年生では 9.3% と低くなっています 図表 2-5(1)-3 図表 2-5(1)-3 子どもが大切にされていないと思うこと ( 中学 2 年生 高校 2 年生 ) 0% 20% 40% 60% 80% 大人の意見を 10 代の人に押しつけたり 10 代の人の意見を軽視すること 51.8% 58.0% 保護者や教師など大人がしつけや教育などを理由に 子どもや生徒を殴る 暴言を吐く インターネットや携帯電話の掲示板で子ども同士で相手を傷つけること 43.6% 39.4% 43.0% 37.4% 学校や地域でいじめがあること 33.2% 43.0% 保護者や教師が子どものメールやかばんの中を勝手に見ること 経済的な事情により 希望通りの進路を選べなかったり学べなかったりすること 10 代の人が自由に遊び 交流ができる時間や場所がないこと 10 代の人が性的な対象として扱われたり 性的なものを見せられたり 言われること 10 代の人が安心して相談できる人がいないこと 暴力的なテレビゲームやアニメなどを 容易に見たり 入手できること その他 無回答 9.3% 5.9% 3.9% 9.0% 8.1% 37.5% 32.0% 28.5% 35.3% 25.0% 25.8% 24.1% 19.7% 23.3% 17.4% 18.4% 中学 2 年生 (N=523) 高校 2 年生 (N=431) 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 (10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 21
(2) 目黒区子ども条例の認知度 目黒区子ども条例についての認知度は 就学児童保護者では 46.7% ですが 就学前児童保護者の認知度は 28.1% と低くなっています 図表 2-5(2)-1 子どもの認知度は 内容まで知っていた は小学 5 年生では 5.1% 中学 2 年生では 3.1% 高校 2 年生では 3.2% にとどまっています 聞いたことがある を含めても小学 5 年生では 27.7% 中学 2 年生では 36.9% 高校 2 年生では 33.4% と低くなっています 図表 2-5(2)-2 図表 2-5(2)-1 目黒区子ども条例の認知度 ( 保護者 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 就学前児童保護者 (N=1,732) 知っている 28.1% 知らない 64.8% 無回答 7.1% 就学児童保護者 (N=1,148) 知っている 46.7% 知らない 44.9% 無回答 8.4% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 就学児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 図表 2-5(2)-2 目黒区子ども条例の認知度 ( 子ども ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 小学 5 年生 (N=505) 22.6% 67.3% 5.1% 5.0% 中学 2 年生 (N=523) 33.8% 59.5% 3.1% 3.6% 高校 2 年生 (N=431) 30.2% 63.8% 3.2% 2.8% 内容まで知っていた 聞いたことはあった 知らなかった 無回答 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 子どもの生活と意識に関する調査 10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 22
(3) 児童虐待通告 要保護児童相談及び子どもの権利擁護委員 1 児童虐待通告 要保護児童相談の件数 平成 25 年度は 児童虐待通告が 162 件 それ以外の要保護児童相談が 77 件となっています 全国的に増加傾向にあります 図表 2-5(3)-1 図表 2-5(3)-1 児童虐待通告 要保護児童相談の種類別件数 ( 目黒区 ) 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 身体的 16 32 32 50 ネグレクト 14 11 9 50 性的 0 0 0 0 心理的 29 29 34 62 要保護児童 ( 被虐待児童 ) 計 59 72 75 162 要保護児童 ( 被虐待以外 )(*) 86 23 62 77 * 見守りを行う場合を 要保護児童 ( 被虐待以外 ) 件数として分けている (19 年度以降 ) 資料 : 目黒区子ども家庭課作成 2 子どもの権利擁護委員 平成 25 年度に子どもの権利擁護委員に寄せられた子どもからの相談は 子ども同士の悩み に関する内容が 10 件で最も多く いじめ 学校 幼稚園 保育園についての悩み に関する内容が 2 件で続いています 大人からの相談では 学校についての悩み が 15 件で最も多く 家庭関係の悩み が 7 件で続いています 図表 2-5(3)-2 図表 2-5(3)-2 子どもの権利擁護委員相談実績 ( 平成 25 年度 )( 目黒区 ) ( 件 ) 主たる電話内容 子ども 大人 不明 合計 いじめ 2 3 0 5 子ども同士の悩み 10 1 0 11 学校についての悩み 2 29 0 31 不登校 0 0 0 0 虐待 0 1 0 1 家庭内暴力 1 6 0 7 家族関係の悩み 1 7 0 8 子育てについての悩み 0 3 0 3 性に関する悩み 0 1 0 1 その他 ( 無言等 ) 6 9 13 28 合計 22 60 13 95 資料 : 目黒区子ども家庭課作成 23