第 2 章 子どもと子育てを取り巻く現状

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1 お子さんとご家族の状況について 子どもをみてもらえる親族 知人 0 歳 1 2 歳 3~5 歳ともに 緊急時もしくは用事の際には祖父母等の親族にみてもらえる が最も多く 60 を超えています 0 歳児は他の年齢に比べて 日常的に祖父母等の親族にみてもらえる が 37.1 となっています 少数では

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十和田市 事業別に利用数をみると 一時預かりは 年間 0 (.%) 以 上 (.) - (.%) の順となっています 問. 一時預かり ( 年間 ) n= 人 以上. 幼稚園の預かり保育は 年間 0 (.%) 以上 (.%) (.%) の順となっています ファミリー サポー

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 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

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21年度第1回協議会資料5

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

1 計画見直しの趣旨 中央区では 平成 27 年 4 月の子ども 子育て支援新制度実施に伴い 幼児期の教育 保育および地域子ども 子育て支援事業の提供体制の確保を円滑に行うため 子ども 子育て支援施策を中心に 母子保健 教育 ワーク ライフ バランス等の取組を総合的に推進する ( 以下 本計画 とい

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参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに


資料 7 1 人口動態と子どもの世帯 流山市人口統計資料 (1) 総人口と年少人口の推移流山市の人口は 平成 24 年 4 月 1 日現在 166,924 人で平成 19 年から増加傾向で推移しています 人口増加に伴い 年尐人口 (15 歳未満 ) 及び年尐人口割合も上昇傾向となっています ( 人

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

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家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

2 平成 27 年度の需要量見込みを記載 ( 平成 3 年度までの各年度の需要量見込みについては 別紙を参照 ) 平成 27 年度推計児童数 ( 人 ) 年齢 平成 27 年度推計児童数 参考 平成 26 年 月現在人口 0-2 歳人口 3,68 2, 歳人口 2,278 2,323

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

飾区子ども 子育て支援ニーズ調査速報値 参考資料 1 問 1. お住まいの地域 1. 東部地域 702 ( 21.2) 2. 西部地域 1,118 ( 33.8) 3. 南部地域 855 ( 25.9) 4. 北部地域 608 ( 18.4) 5. 無回答 24 ( 0.7) 合計 3,307 (

希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

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1 計画改訂の趣旨 (1) 趣旨 1 (2) 見直しのための考え方 2 (3) 対象期間 2 (4) 対象事業 2 2 教育 保育の 量の見込み 及び 確保方策 について (1) 就学前の推計児童数 3 (2) 教育 保育の 量の見込み 3 (3) 量の見込み に対する 確保方策 4 (4) 見直し

1 少子化に対する県民の問題意識 少子化に対する問題意識 約 9 割の人が少子化を問題であると回答しています 出生率低下に関する認識 原因 出生率低下の原因は 子育て費用の負担が大きい 安心して子育てできる社会制度が十分でない などと捉えられています 図表 1 少子化に対する問題意識 2.2% 2.

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1 子ども 子育て支援新制度がはじまります 子ども 子育て支援法 等の成立により すべての子どもと子育て家庭を総合的に支援していく 子ども 子育て支援新制度 が平成 27 年 4 月から全国的にスタートします 子ども 子育て支援新制度 では 幼稚園や保育所 地域の子育て支援の充実を図るとともに 認定

教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

平成 30 年度 名古屋市子ども 若者 子育て家庭 意識 生活実態調査報告書 ( 概要 ) 平成 31 年 3 月 名古屋市 1 調査目的平成 31 年度に策定予定のなごや子ども条例第 20 条の規定による 子どもに関する総合計画 及び子ども 子育て支援法第 61 条の規定による 市町村子ども 子育

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流山市子ども・子育て会議

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

仙台市基礎データ

目 次 第 1 章調査の概要 1. 調査の目的 3 2. 調査の概要 3 3. 回収結果 3 4. 居住地区の名称 4 5. 調査結果の見方 4 第 2 章調査結果の詳細 1. 基本属性 7 (1) 子どもの年齢 / 学年 7 (2) 子どもの人数 / 末子の年齢 / 兄弟姉妹中での生まれた順番 7

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甲府市子ども 子育て支援に関するニーズ調査報告書 平成 26 年 3 月

第1章 計画の概要

問 3 宛名のお子さんのきょうだいの人数 宛名のお子さんを含めた人数で記入 2 人以上の子は 末子の生年月を記入 きょうだいの人数 度数 構成比 1 人 % 2 人 % 3 人 % 4 人 % 5 人 1 0.1% 6 人 1 0.1% 無

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2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

平成 27 年 3 月 田川市

3. 量の見込み 算出の手順 (1) 量の見込みの算出方法量の見込みの算出にあたっては 利用希望把握調査の結果を基礎データとして用います 算出方法は 国が平成 26 年 1 月に提示した 市町村子ども 子育て支援事業計画における 量の見込み の算出等のための手引き を基本としつつ 子育て安心プラン

小学生対象アンケート調査 低学年調査 () 基本属性 学年 ( 問 ) 学年は 年生 (33.0 %) 2 年生 ( 34.2 %) 3 年生 ( 32.5 %) ともに 30% 台前半と なっている ( 図表 --) 図表 -- 学年 ( 全体 ) 年生 2 年生 3 年生 全体 (N=,54)

1 国 都の動向 法律の改正など 子ども 子育て支援新制度 ( 平 27.4~) < 背景 > 急速な少子化の進行 子育ての孤立感と負担感の増加 保育所 学童クラブの待機児童問題 30 歳代で低い女性の労働力率 子育て支援の制度 財源の縦割りなど < 主なポイント> 保育の量的拡大 教育 保育の質的

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

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平成18年度推進計画の進行状況_参考資料

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学力向上のための取り組み

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

長野県の少子化の現状と課題

七尾市 事業ごとに利用数をみると 一時預かりは 年間 0 (.) (.%) ( 各.%) の順となっています 問 0. 保育園などの一時預かり ( 年間 ) n= 0 人 以上 幼稚園の預かり保保育は 年間 0-0 ( 各.%) が最も多くなっています ファミリー


資料2:修正一覧

1 回答者の属性

第2節 茨木市の現況

PowerPoint プレゼンテーション

男女共同参画に関する意識調査

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会 潜在待機児童数に関する考察 1. はじめに希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会 ( 以降 本会 と記す ) では 待機児童が概ねゼロになる状況をめざす上で 保育園を増やしても待機児童問題が解消されない原因を把握し その原因を

出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

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旭川市の子ども 子育てを取り巻く状況 本市の子ども 子育てを取り巻く状況について, 各種統計資料や平成 25 年 7 月に子育 て中の保護者を対象として実施したアンケート調査 ( 以下 ニーズ調査 という ) の結果 等から整理します 1 少子化について本市は, 全国平均よりも少子高齢化の進行の度合

A. 封筒の宛名の方とご家族の状況についてうかがいます 問 1 宛名の方がお住まいの区はどちらですか ( は 1 つだけ ) 1. 中央区 2. 北区 3. 東区 4. 白石区 5. 厚別区 6. 豊平区 7. 清田区 8. 南区 9. 西区 10. 手稲区 11. 札幌市外 ( 市 町 村 ) 問

◎公表用資料

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

=平成22年度調査結果の概要===============

第1章 計画の策定にあたって 第 2 章 子子どもと家庭を取り巻く状況 どもと家庭を取り巻く状況 第2章 1 子どもと家庭の現状 1 子どもと家庭の現状 ① 口 ア 口 年齢3区分別 口 町 市 の 口 は 貫 し て 増 加 し て お り 2004 年 に は 40 万 を 超 え 2014 年

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机上配布 子どもが主人公分科会各委員提案のまとめ 課題 1 周産期医療 小児医療の確保 No 解決に向けた方策 ( 参考 ) 具体的な事業 取組みの例提案者 医療体制に課題がある中で 医療機関の負担を減らす取組 祖父母世代に相談できる関係 相談ダイヤルでの適切な助言 ダイヤルの周知 < 第 1 回

資料② 保育課題 - コピー

25~44歳の子育てと仕事の両立

大網白里市子ども 子育て支援に関する調査

家庭における教育

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

第 5 部子どもの居場所 1. 放課後 休日の過ごし方 (1) 平日の放課後に過ごす場所調布市の小学 5 年生は平日の放課後を 自分の家 で過ごすことが多く 37.5% は 毎日 28.0% は 週に 3~4 日 自宅で過ごしている 毎日 放課後を過ごすことが次に多いのは 学校 4.8% 塾や習い事

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八尾市就学前児童調査票

資料 1 国の子ども 子育て会議に おける決定事項

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

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第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

4. 子育て 教育 福祉 に関して Ⅱ 調査の結果 /4. 子育て 教育 福祉 に関して 問 12 子育て環境の充実度あなたは 西成区は 安心して子育てができる環境が充実している と思いますか? 回答数 1 思う 32 2 どちらかといえば思う どちらかといえば思わない 思わ

広域利用の実態が異なる場合の考え方 保育整備計画との関係項目内容 6) 広域利用の実態が異なる場地域型保育事業の認可の際に行われる需給調整の判合の考え方断基準となること等から 学校就学前子どもの区分 ( 認定区分 ) ごと 地域子ども 子育て支援事業の事業ごとに教育 保育施設等及び地域子ども 子育て

 


M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

目 次 Ⅰ 調査の概要 1 Ⅱ 調査結果の概略 3 Ⅲ 調査の結果 1 回答者の属性 15 (1) 子どもの属性 15 (2) 保護者の属性 16 (3) 大学生の属性 18 2 子どもの生活実態 19 (1) 毎日の生活が楽しいか 19 (2) 生活の状況 20 1 家庭や地域での生活状況 20

2 市町村別 保育所等利用待機児童数の推移 市町村名 22 年度 23 年度 24 年度 25 年度 26 年度 27 年度 28 年度 29 年度 (A) 30 年度 (B) ( 各年 4 月 1 日現在 単位 : 人 ) 対前年比 (B-A) 保留児童数 横浜市 1,

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第 2 章 子どもと子育てを取り巻く現状

1 子どもと家庭をめぐる状況 (1) 子どもの人数 平成 26 年 4 月 1 日の子どもの人数は 0~5 歳が 12,307 人 6~11 歳が 10,163 人 12~17 歳が 10,443 人であり 合計 32,913 人となっています 今後の人口推計は 全体としては増加傾向ですが 0 歳 ~5 歳は平成 30 年度をピークに 31 年度は減少しています 図表 2-1-(1) 図表 2-1-(1) 子どもの人数の推計 ( 目黒区 ) ( 人 ) 35,000 30,000 25,000 10,256 10,169 10,146 10,100 10,202 20,000 15,000 10,141 10,169 10,262 10,290 10,374 10,000 5,000 12,215 12,356 12,391 12,428 12,270 0 平成 27 年平成 28 年平成 29 年平成 30 年平成 31 年 0~5 歳 6~11 歳 12~17 歳 資料 : 住民基本台帳コーホート要因法を用いて推計 6

(2) 合計特殊出生率と出生数 目黒区の合計特殊出生率は平成 14 年の 0.68 を底に微増の傾向にあり 平成 24 年の合計特殊出生率は 0.92 となりましたが 全国 東京都に比べて低くなっています 図表 2-1- (2)-1 図表 2-1-(2)-1 合計特殊出生率の推移 ( 全国 東京都 目黒区 ) 1.6 1.4 1.2 1.32 1.29 1.29 1.32 1.34 1.37 1.37 1.39 1.39 1.41 1.26 1 1.02 1 1.01 1 1.02 1.05 1.09 1.12 1.12 1.09 1.06 0.8 0.89 0.88 0.92 0.8 0.83 0.6 0.74 0.72 0.71 0.74 0.75 0.68 0.4 0.2 0 平成 14 年 平成 16 年 平成 18 年 平成 20 年 平成 22 年 平成 24 年 目黒区 東京都 全国 資料 : 東京都衛生統計 ( 東京都福祉保健局 ) 人口動態統計 ( 厚生労働省 ) 目黒区の出生数は 徐々に増加し 平成 24 年には 2,292 人となっています 図表 2-1 (2)-2)-2 ( 人 ) 2,500 図表 2-1-(2)-2 出生数の推移 ( 目黒区 ) 2,000 1,500 1,798 1,756 1,774 1,632 1,882 1,910 2,028 2,074 2,217 2,178 2,292 1,000 500 0 平成 14 年 平成 16 年 平成 18 年 平成 20 年 平成 22 年 平成 24 年 7 資料 : 東京都衛生統計 ( 東京都福祉保健局 )

2 家族と子育て家庭の状況 (1) 子育てへの意識 子育てへの意識は 子育てを楽しいと感じることが多い が 就学前児童保護者では 83.0% 就学児童保護者では 77.0% となっています 図表 2-2(1)-1 就学前児童保護者では 楽しいと感じることが多い という割合は 平成 21 年度と比べて 14.1 ポイント多くなっています 図表 2-2(1)-2 図表 2-2(1)-1 子育てへの意識 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 楽しいと感じることが多い 83.0% 77.0% 楽しいと感じることが少ない 2.7% 3.0% どちらともいえない 12.2% 17.9% その他 無回答 0.8% 0.5% 1.4% 1.5% 就学前児童保護者 (N=1,732) 就学児童保護者 (N=1,148) 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 就学児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 図表 2-2(1)-2 子育てへの意識 (21 年度との比較 ) 21 年度 25 年度 n (1,198) n (1,732) 楽しいと感じることが多い 68.9% 楽しいと感じることが多い 83.0% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 8

(2) 日ごろ悩んでいることなどを解消するために必要な支援 対策 子育てを楽しいと感じる人の割合が多くなる一方で 子育ての中で 日ごろ悩んでいることや困っていることがある は 就学前児童保護者では 71.4% 就学児童では 65.2% となっています 図表 2-2(2)-1 悩みなどを解消するための必要な支援 対策は 就学前児童保護者では 保育サービスの充実 (50.0%) が最も多く 仕事と子育ての両立支援(42.8%) 地域による子育て支援の充実 (25.9%) と続いています また 就学児童保護者では 学校教育の充実 (39.0%) が最も多く 子どもを対象にした犯罪 事故の軽減(26.7%) 仕事の子育ての両立支援 (25.0%) となっています 図表 2-2(2)-2 図表 2-2(2)-1 悩みや困っていること 就学前児童保護者 就学児童保護者 無回答 1.4% 無回答 1.5% 特にない 27.2% 特にない 33.3% n (1,732) n (1,148) ある 71.4% ある 65.2% 9

図表 2-2(2)-2 必要な支援 対策 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 学校教育の充実保育サービスの充実仕事と子育ての両立支援地域による子育て支援の充実各種手当などの経済的支援の充実地域の子どもの居場所 活動拠点の充実 19.2% 25.0% 25.9% 16.4% 23.2% 21.6% 22.6% 21.9% 39.0% 42.8% 50.0% 子どもへの教育支援子育てしやすい住居 まちの環境面での充実父親の育児促進子どもの健康に対する安心子どもを対象にした犯罪 事故の軽減妊娠 出産に対する支援子育て相談窓口の充実子育て支援のネットワークづくり子育てに困っている家庭への支援多子世帯への支援策の充実その他無回答 14.6% 12.3% 14.2% 11.1% 13.8% 12.6% 3.2% 10.2% 7.1% 6.7% 3.2% 5.2% 6.1% 3.2% 5.6% 5.4% 4.3% 0.7% 0.8% 20.7% 20.9% 20.6% 26.7% 就学前児童保護者 (N=1,236) 就学児童保護者 (N=749) 就学前児童保護者と就学児童保護者では選択肢が異なる 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 就学児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 10

3 働き方と子育て支援に関する状況 (1) 子育てと仕事の調和に関する状況 就学前児童の母親で育児休業を取得した人は 全体の 43.8% です 一方で取得していない人が 17.8% います 図表 2-3(1)-1 育児休業を取得した割合は 平成 21 年度と比べて 母親で 16.8 ポイント 父親で 2.8 ポイント上昇しています 図表 2-3(1)-2 取得していない理由は 出産前に退職した (44.8%) が最も多く 子育てや家事に専念するため退職した (16.9%) 仕事が忙しかった(15.6%) 職場に育児休業の制度がなかった (12.3%) と続いています 図表 2-3(1)-3 図表 2-3(1)-1 育児休業の取得 ( 母親 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 育児休業の取得 (N=1,727) 働いていなかった, 37.0% 取得した ( 取得中 ), 43.8% 取得していない 17.8% 無回答 1.4% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 図表 2-3(1)-2 育児休業の取得 (21 年度との比較 ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 母親 平成 25 年度 (N=1,727) 43.8% 母親 平成 21 年度 (N=1,198) 27.0% 父親 平成 25 年度 (N=1,692) 父親 平成 21 年度 (N=1,198) 0.5% 3.3% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 11

図表 2-3(1)-3 育児休業を取得していない理由 (N=308) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 出産前に退職した 44.8% 子育てや家事に専念するため退職した仕事が忙しかった職場に育児休業の制度がなかった職場に育児休業をとりにくい雰囲気があった仕事に戻るのが難しそうだった収入減となり 経済的に苦しくなる ( 産休後に ) 仕事に早く復帰したかった有期雇用のため取得要件を満たさなかった保育園などに預けることができた制度を利用する必要がなかった育児休業を取得できることを知らなかった昇給 昇格などが遅れそうだった配偶者が育児休業を取得したその他無回答 16.9% 15.6% 12.3% 12.0% 9.7% 7.5% 7.1% 6.5% 4.5% 3.2% 1.0% 0.3% 0.0% 15.6% 0.6% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 12

(2) 保育サービス等に関する状況 1 保育サービス等の利用状況 就学前児童の定期的な教育 保育サービスの利用状況について サービスを 利用している は 62.9% です 一方 利用していない は 36.4% で 家庭で保育をしていると推測できます 図表 2-3(2)-1 利用している保育サービス等の種類は 0 歳から2 歳では 認可保育園 が最も多く3 歳から5 歳では 幼稚園 が最も多く 50% を超えています 図表 2-3(2)-2 図表 2-3(2)-1 定期的な教育 保育サービスの利用状況 無回答 0.7% 利用していない 36.4% n (1,732) 利用している 62.9% 図表 2-3(2)-2 利用している保育サービス等の種類 ( 複数回答あり ) (%) 幼稚園 認可保育園 東京都認証保育所 その他認可外保育施設 幼稚園の預かり保育 ベビーシッター センター ファミリー サポート 事業所内保育施設 定期利用保育 障害児通所施設 認定こども園 家庭的な保育 全体 (1,090) 36.8 36.2 11.5 7.8 5.4 3.4 2.3 1.7 1.5 1.4 1.1 0.9 10 歳 (4) 0 25.0 0 0 0 0 25.0 25.0 0 0 0 0 20 歳 (96) 1.0 41.7 32.3 13.5 0 4.2 4.2 2.1 2.1 1.0 0 3.1 1 歳 (143) 0 37.8 26.6 18.9 0 7.0 0.7 2.8 4.2 0.7 0.7 2.8 2 歳 (136) 2.2 42.6 23.5 16.2 0 2.9 2.2 4.4 2.9 0.7 0 0.7 3 歳 (200) 53.5 33.5 4.5 6.5 6.5 2.0 3.5 0.5 0.5 1.5 1.5 0 4 歳 (223) 61.9 31.8 1.3 1.8 8.5 2.2 1.3 0.4 0.4 1.3 1.3 0 5 歳 (174) 58.6 33.3 3.4 1.1 10.9 3.4 2.3 0 0.6 3.4 1.1 0.6 0 歳は1 平成 25 年 4 月以降に生まれた子どもと2それ以前に生まれた子どもで分けて算出している 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 13

2 保育所における待機児童数について 保育施設の定員の合計は 平成 22 年度の3,302 人から639 人増加し 平成 26 年度には3,941 人となっています その間 認可保育所は485 人 認証保育所は87 人増加 新たにグループ型小規模保育 定期利用 小規模保育施設 ( 東京スマート保育 ) が開設されました 図表 2-3(2)-3 認可保育所定員数は増加しているものの 待機児童数については 毎年増加傾向にあり 平成 26 年度には247 人となっています 図表 2-3(2)-4 なお 各区の状況を踏まえ 平成 26 年度から待機児童数の算定方法を見直しました 図表 2-3(2)-3 保育施設定員の推移 ( 人 ) 4,000 9 33 33 35 605 612 624 617 619 37 35 3,000 140 37 2,000 1,000 2,664 2,803 2,910 3,019 3,149 0 平成 22 年度 (3,302 人 ) 平成 23 年度 (3,450 人 ) 平成 24 年度 (3,580 人 ) 平成 25 年度 (3,704 人 ) 平成 26 年度 (3,941 人 ) 認可保育園 認証保育所保育室 家庭福祉員 グループ型小規模保育定期利用保育小規模保育 資料 : 目黒区保育課作成 ( 各年度 4 月 1 日現在 ) 図表 2-3(2)-4 認可保育所待機児童数 ( 目黒区 ) ( 人 ) 270 240 210 180 29 57 5 6 150 120 90 60 30 0 2 1 6 15 22 11 26 10 12 平成 22 年度 (51 人 ) 平成 23 年度 (59 人 ) 5 14 22 1 18 18 78 62 28 30 平成 24 年度 (143 人 ) 平成 25 年度 (132 人 ) 4 104 46 平成 26 年度 (247 人 ) 0 歳児 1 歳児 2 歳児 3 歳児 4 歳児 5 歳児 14 資料 : 目黒区保育課作成 ( 各年度 4 月 1 日現在 )

3 学童保育クラブの利用状況 学童保育クラブの受け入れ可能数は 平成 22 年 4 月の 1,532 人から 27 人増加し 平成 26 年 4 月では 1,559 人になっています 図表 2-3(2)-5 利用希望者が受入れ可能数を超過する 偏在化 については 平成 25 年度では 5 箇所 平成 26 年度では4 箇所の学童保育クラブで見られましたが 年度により学童保育クラブや地域は変わっています 図表 2-3(2)-5 学童保育クラブ受け入れ可能数の推移 ( 人 ) 1,590 1,560 1,530 1,549 1,559 1,569 1,532 1,532 1,500 平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度 資料 : 目黒区子育て支援課作成 ( 各年度 4 月 1 日現在 ) 15

4 子どもの生活と意識 (1) 小学生の放課後の過ごし方 就学児童の放課後の過ごし方は 全体では 14~16 時では 学校にいる ( 授業中など ) が 59.9% を占めています 16~18 時では 学習塾や習い事に行く が 40.8% で最も多く 保護者や祖父母等の家族 親族と過ごす が 19.2% で続いています 18~20 時では 保護者や祖父母等の家族 親族と過ごす が 71.9% と多くなり 20 時以降では 87.7% となっています 図表 2-4(1) 図表 2-4(1) 小学生の放課後の過ごし方 (%) 全体 1 年生 2 年生 3 年生 4 年生 5 年生 6 年生 (N=1,148) (N=198) (N=202) (N=184) (N=217) (N=65) (N=218) 学校にいる 14 時 ~16 時 59.9 25.8 39.1 57.1 81.1 84.6 84.4 16 時 ~18 時 1.3 0.0 0.0 0.5 2.3 3.1 2.8 18 時 ~20 時 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5 0.0 20 時以降 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 1.5 0.0 学童保育クラ ブ 14 時 ~16 時 13.8 33.8 23.3 18.5 0.5 1.5 0.0 16 時 ~18 時 14.1 31.3 23.3 22.3 0.9 1.5 0.5 18 時 ~20 時 0.3 0.5 0.0 0.5 0.5 0.0 0.0 20 時以降 0.1 0.0 0.0 0.0 0.5 0.0 0.0 家族 親族と過 ごす 14 時 ~16 時 7.4 15.2 13.9 4.9 4.1 3.1 2.3 16 時 ~18 時 19.2 23.2 25.2 14.1 21.2 18.5 14.2 18 時 ~20 時 71.9 86.4 94.1 83.2 66.8 50.8 43.6 20 時以降 87.7 89.9 95.0 95.1 86.2 92.3 72.0 公園などで友 達と遊ぶ 14 時 ~16 時 6.0 7.6 8.9 9.8 1.8 3.1 2.8 16 時 ~18 時 8.9 5.6 4.5 9.2 12.0 12.3 11.5 18 時 ~20 時 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 20 時以降 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 児童館にいる 14 時 ~16 時 3.3 7.1 5.0 1.6 2.3 4.6 0.5 16 時 ~18 時 3.7 5.6 2.0 2.7 2.8 3.1 5.5 18 時 ~20 時 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 20 時以降 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 学習塾や習い 事 14 時 ~16 時 3.0 6.1 5.0 1.6 1.8 0.0 1.4 16 時 ~18 時 40.8 30.8 36.1 44.6 41.9 47.7 46.8 18 時 ~20 時 17.2 3.0 0.5 8.2 18.0 43.1 42.2 20 時以降 3.0 0.0 0.0 0.0 0.5 3.1 14.7 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 16

(2) 中高生の放課後の過ごし方 中高生の放課後の過ごし方は 全体では 18 時以前では 学校 が 60.7% を占めています 18~20 時では 自分の家 が 61.7% で最も多く 塾や習い事 が 20.5% で続いています 20 時以降では 自分の家 が 79.9% となっています 図表 2-4(2) 中学生 2 年生の 18~20 時の過ごし方は 高校 2 年生と比べて 学校にいる割合が少なく ( 中学 2 年生 3.1% 高校 2 年生 11.4%) 塾や習い事( 中学 2 年生 22.6% 高校 2 年生 18.1%) の割合が多くなっています 図表 2-4(2) 図表 2-4(2) 中高生の放課後等の過ごし方 (%) 全体 中学 2 年生 (14 歳 ) 高校 2 年生 (17 歳 ) (N=954) (N=523) (N=431) 学校 18 時以前 60.7 60.6 60.8 18 時 ~20 時 6.8 3.1 11.4 20 時以降 1.5 0.6 2.6 自分の家 18 時以前 25.7 26.0 25.3 18 時 ~20 時 61.7 66.9 55.5 20 時以降 79.9 79.9 79.8 塾や習い事 18 時以前 4.8 5.4 4.2 18 時 ~20 時 20.5 22.6 18.1 20 時以降 11.3 13.0 9.3 友達の家 18 時以前 1.3 1.9 0.5 18 時 ~20 時 0.4 0.4 0.5 20 時以降 0.1 0.0 0.2 コンビニ ファース トフード店 ファミ リーレストラン 18 時以前 0.4 0.2 0.7 18 時 ~20 時 1.4 0.4 2.6 20 時以降 0.7 0.2 1.4 図書館 18 時以前 0.2 0.0 0.5 18 時 ~20 時 0.5 0.2 0.9 20 時以降 0.1 0.0 0.2 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 (10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 17

(3) 家庭生活での意識 家庭での生活とその中での保護者との関係について 小学 5 年生 中学 2 年生 高校 2 年生の意識は 図表 2-4(3) 各項目について そう思う と ややそう思う を合わせた 思う とする割合が高くなっています 図表 2-4(3) 家庭生活と保護者との関係 そう思う と ややそう思う と回答した人の合計 0% 20% 40% 60% 80% 100% 家庭にいるとほっとする家庭でみんなと一緒に過ごす時間が多い家庭ではみんな仲がよい保護者が自分の話をきちんと聞いてくれる保護者とのきずなを感じる 59.4% 91.9% 85.6% 84.2% 73.5% 69.1% 83.7% 77.3% 75.2% 89.2% 79.7% 79.4% 89.1% 78.8% 76.6% 小学 5 年生 中学 2 年生 (14 歳 ) 高校 2 年生 (17 歳 ) 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 子どもの生活と意識に関する調査 10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 18

5 子どもの権利に関する意識 (1) 子どもの意識 1 自分に対する意識 自分や自分らしさなど 自分のこと について 自分のことが好き 自分らしく生きていると思う の問いに はい と回答した人の割合は 小学 5 年生では 75.2% 中学 2 年生 高校 2 年生では 60% を超えて多くなっています 図表 2-5(1)-1 保護者との関係をはじめとする 家庭のこと について 小学 5 年生で 家庭で自分が認められている の問いに はい と答えた人は 83.3% 中学 2 年生 高校 2 年生で 保護者に自分の気持ちや意見を伝えることができる 家庭のなかでのプライバシーは尊重されている との問いに はい と答えた人の割合は 76% を超えて多くなっています 図表 2-5(1)-1 図表 2-5(1)-2 差別や暴力を受けずに 命が守られ 安心して生きることについて 自分や周りの人の命を大切にしている の問いに はい と答えた人は 小学 5 年生では 90.1% 中学 2 年生では 89.5% 高校 2 年生では 87.5% と最も多くなっています 一方 小学 5 年生で 誰かからいじわるなことをされたことがある の問いに はい と答えた人は 38.7% 中高生で 誰かから暴力的な行為を受けたことがある の問いに はい と答えた人が 中学 2 年生では 21.4% 高校 2 年生では 17.9% います 図表 2-5(1) -1 図表 2-5(1)-2 図表 2-5(1)-1 子どもの権利 ( 小学 5 年生 ) はい と どちらかといえばはい と回答した人の合計 N=505 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 自分のことが好き家庭で自分が認められている学校は楽しい学校で認められている 75.2% 83.3% 79.4% 73.9% 誰かからいじわるなことをされたことがある 38.7% 友だちに自分の意見を言うことができる 80.6% 自分や周りの人の命を大切にしている イライラすることがある 82.6% 90.1% 病気でないときに学校を休みたいと思うことがある 37.2% 落ち着ける場所や安心していられる場所がある 91.2% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 子どもの生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 19

図表 2-5(1)-2 子どもの権利 ( 中学 2 年生 高校 2 年生 ) はい と どちらかといえばはい と回答した人の合計 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 自分のことが好き自分らしく生きていると思う自由になる時間が十分ある保護者に自分の気持ちや意見を伝えることができる家庭の中でプライバシーは尊重されている誰かから暴力的な行為を受けたことがある友達に自分の意見を言うことができる自分や周りの人の命を大切にしているイライラすることがある病気でないときに学校や勤務を休みたいと思うことがある落ち着ける場所や安心していられる場所がある 21.4% 17.9% 39.4% 65.2% 60.4% 73.0% 71.2% 77.9% 66.8% 78.6% 76.8% 76.7% 76.8% 81.6% 81.5% 89.5% 87.5% 83.0% 81.0% 51.7% 88.0% 83.3% 中学 2 年生 (N=523) 高校 2 年生 (N=431) 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 (10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 20

2 子どもが大切にされていないと思うこと 10 代の人権が大切にされていないと思うことは 大人の意見を 10 代の人に押しつけたり 10 代の人の意見を軽視すること とした人の割合が 中学 2 年生では 51.8% 高校 2 年生では 58.0% と最も多くなっています 一方 10 代の人が安心して相談できる人がいないこと が 中学 2 年生では 23.3% 高校 2 年生では 17.4% 暴力的なテレビゲームやアニメなどを 容易に見たり 入手できること が 中学 2 年生では 18.4% 高校 2 年生では 9.3% と低くなっています 図表 2-5(1)-3 図表 2-5(1)-3 子どもが大切にされていないと思うこと ( 中学 2 年生 高校 2 年生 ) 0% 20% 40% 60% 80% 大人の意見を 10 代の人に押しつけたり 10 代の人の意見を軽視すること 51.8% 58.0% 保護者や教師など大人がしつけや教育などを理由に 子どもや生徒を殴る 暴言を吐く インターネットや携帯電話の掲示板で子ども同士で相手を傷つけること 43.6% 39.4% 43.0% 37.4% 学校や地域でいじめがあること 33.2% 43.0% 保護者や教師が子どものメールやかばんの中を勝手に見ること 経済的な事情により 希望通りの進路を選べなかったり学べなかったりすること 10 代の人が自由に遊び 交流ができる時間や場所がないこと 10 代の人が性的な対象として扱われたり 性的なものを見せられたり 言われること 10 代の人が安心して相談できる人がいないこと 暴力的なテレビゲームやアニメなどを 容易に見たり 入手できること その他 無回答 9.3% 5.9% 3.9% 9.0% 8.1% 37.5% 32.0% 28.5% 35.3% 25.0% 25.8% 24.1% 19.7% 23.3% 17.4% 18.4% 中学 2 年生 (N=523) 高校 2 年生 (N=431) 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 (10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 21

(2) 目黒区子ども条例の認知度 目黒区子ども条例についての認知度は 就学児童保護者では 46.7% ですが 就学前児童保護者の認知度は 28.1% と低くなっています 図表 2-5(2)-1 子どもの認知度は 内容まで知っていた は小学 5 年生では 5.1% 中学 2 年生では 3.1% 高校 2 年生では 3.2% にとどまっています 聞いたことがある を含めても小学 5 年生では 27.7% 中学 2 年生では 36.9% 高校 2 年生では 33.4% と低くなっています 図表 2-5(2)-2 図表 2-5(2)-1 目黒区子ども条例の認知度 ( 保護者 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 就学前児童保護者 (N=1,732) 知っている 28.1% 知らない 64.8% 無回答 7.1% 就学児童保護者 (N=1,148) 知っている 46.7% 知らない 44.9% 無回答 8.4% 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 就学前児童保護者 就学児童保護者 )( 平成 25 年度 ) 図表 2-5(2)-2 目黒区子ども条例の認知度 ( 子ども ) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 小学 5 年生 (N=505) 22.6% 67.3% 5.1% 5.0% 中学 2 年生 (N=523) 33.8% 59.5% 3.1% 3.6% 高校 2 年生 (N=431) 30.2% 63.8% 3.2% 2.8% 内容まで知っていた 聞いたことはあった 知らなかった 無回答 資料 : 目黒区子ども総合計画改定に係る基礎調査 ( 子どもの生活と意識に関する調査 10 代の生活と意識に関する調査 )( 平成 25 年度 ) 22

(3) 児童虐待通告 要保護児童相談及び子どもの権利擁護委員 1 児童虐待通告 要保護児童相談の件数 平成 25 年度は 児童虐待通告が 162 件 それ以外の要保護児童相談が 77 件となっています 全国的に増加傾向にあります 図表 2-5(3)-1 図表 2-5(3)-1 児童虐待通告 要保護児童相談の種類別件数 ( 目黒区 ) 平成 22 年度 平成 23 年度 平成 24 年度 平成 25 年度 身体的 16 32 32 50 ネグレクト 14 11 9 50 性的 0 0 0 0 心理的 29 29 34 62 要保護児童 ( 被虐待児童 ) 計 59 72 75 162 要保護児童 ( 被虐待以外 )(*) 86 23 62 77 * 見守りを行う場合を 要保護児童 ( 被虐待以外 ) 件数として分けている (19 年度以降 ) 資料 : 目黒区子ども家庭課作成 2 子どもの権利擁護委員 平成 25 年度に子どもの権利擁護委員に寄せられた子どもからの相談は 子ども同士の悩み に関する内容が 10 件で最も多く いじめ 学校 幼稚園 保育園についての悩み に関する内容が 2 件で続いています 大人からの相談では 学校についての悩み が 15 件で最も多く 家庭関係の悩み が 7 件で続いています 図表 2-5(3)-2 図表 2-5(3)-2 子どもの権利擁護委員相談実績 ( 平成 25 年度 )( 目黒区 ) ( 件 ) 主たる電話内容 子ども 大人 不明 合計 いじめ 2 3 0 5 子ども同士の悩み 10 1 0 11 学校についての悩み 2 29 0 31 不登校 0 0 0 0 虐待 0 1 0 1 家庭内暴力 1 6 0 7 家族関係の悩み 1 7 0 8 子育てについての悩み 0 3 0 3 性に関する悩み 0 1 0 1 その他 ( 無言等 ) 6 9 13 28 合計 22 60 13 95 資料 : 目黒区子ども家庭課作成 23