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重力加速度測定実験 結果検討について 1. 目的 生徒が重力加速度の測定実験を行う中で 積極的 能動的に討議し検討していく事を目指す 正確な数値を求めることよりも 方法の検討 誤差の原因等を検討することを主眼とする 重力が働く場での運動 ( 落下運動 繰り返し行われる運動等 ) には重力加速度が関係していることを理解し それぞれの実験の原理を把握してから実験を行う 2. 日時 ; 9 月 21 日 ~ 10 月 2 日 ( 授業 4 時間 ) 1 概要説明 ( 9 月 21 日木曜日 ) 班の構成 ( 授業の班で行う ) 班内でどの実験を行うか選ぶ ( 抽選 ) 2 実験 1 回目 ( 9 月 22 日金曜日 ) データ処理 誤差等の検討 データは PC に入力して自動計算 3 実験 2 回目 ( 9 月 25 日月曜日 ) データ処理 誤差等の検討 データは PC に入力して自動計算 4 上記実験のまとめ ( 10 月 2 日月曜日 ) 実験方法の検討それぞれの方法の比較検討 長所短所等より正確な数値が出ればよいと言うことではないことに配慮する 3. 実験項目の組み合わせ ( 番号は実験番号 ) 4. 班名簿 組み合わ 決定し 実験 1 回目 実験 2 回目 ( 名前は入れてません ) せ番号 た班 前半 後半 前半 後半 班 氏 名 Ⅰ 1 2 4 5 A Ⅱ 2 1 5 4 B Ⅲ 3 8 6 7 C Ⅳ 4 5 1 2 D Ⅴ 5 4 2 1 E Ⅵ 6 7 3 8 F Ⅶ 7 6 8 3 G Ⅷ 8 3 7 6 H 4. 重力加速度測定実験項目 1 鉛直落下物体の速度と時間を Arduino に接続した 4 つのフォトセンサを使って測定し リアルタイムに重力加速度の値を表示する 2 鉛直落下物体の速度を BeeSpi で測定する 3 鉛直落下物体の落下位置を記録タイマーを使って測定する 4 単振り子の落下運動の速度を BeeSpi で測定する 5 斜面を転がる球体の速度を BeeSpi で測定する 6 単振り子の周期をストップウオッチで測定する 7 バネ振り子の周期をストップウオッチで測定する 8 鉛直落下物体の運動を高速度カメラで撮影し 画像から位置を測定する - 1 -

1. 鉛直落下物体の速度と時間を Arduino に接続した 4 つのフォトセンサを使って測定し リアルタイムに重力加速度の値を表示する 使用するもの PC Arduino( マイコン ) スタンド 測定装置 1 写真のように装置を組立てる Arduino に g 測定装置のシールド基板をピンの位置に注意しながら接続する PC に Arduino を USB 接続する スタンドに g 測定装置を固定する このとき摩擦が発生しないように 板が鉛直下向きになるように注意する 2 Arduino のポートを下の写真を見て確認する 3 PC から Arduino にプログラムを書き込む ファイル マイコンボードに書き込む 4 g_processing( 表示用プログラム ) を起動する プログラムの上部に書いてある int portno = の番号 ( の数値 ) を上記で設定した Arduino のポートの番号に合わせる 上右の写真の場合は上から COM1,COM2,COM4(Arduino Uno) となっており 3 番目なので に入る数値は 2 となる ( 0 が 1 番目 1 が 2 番目 ) 5 実行ボタンを押すと 加速度測定 の画面が出る 6 キーボードの R キーを押すと画面左上に赤丸 及び測定装置の赤色 LED が発光する 7 付属のプラスチック板を落下させると測定値が PC の画面に表示される 結果 誤差は電卓で計算する 参照 : 設定の詳細は Arduino の最初の一歩.pdf の 3.3 ArduinoIDE の設定をする に書いてある - 2 -

2. 鉛直落下物体の速度を BeeSpi で測定する 用意するもの スタンド 指示板 ビースピ おもり 1 8 0 cmほどの板に落下物体が逸れないように透明アクリルパイプを太い輪ゴムで固定する 2 パイプの上下に BeeSpi を太い輪ゴムで固定する 3 板をスタンドに固定する 板が鉛直下向きになっていることを確認する 4 おもり ( 長さ 4 cmほど鉄筋 ) をパイプの上部から落として速度を測定する 5 B e e S p i 間の距離を測定して重力加速度を計算する ( Excel に入力して自動計算する ) 速さ V1 速さ V 2 鉄棒 パイプ 支持板 ビースピ 2 点間の距離 L ビースピ 計算式 従って g = V 2 2 2L V 1 2 距離 L V1 V2 [m/s] [m/s] R 二乗について ( 関連ページは 4 8 9) R 二乗は統計分析を行ったときに出てくる数値です 決定係数と言い 近似曲線がどの程度うまく当てはまっているか ( データによくあう線かどうか ) を示す指標です R 二乗は 0~ 1の値を取り 1が最も精度が高く 目安として 0.8 以上が 精度がよい となります - 3 -

3. 鉛直落下物体の落下位置を記録タイマーを使って測定する 用意するもの 記録タイマー 紙テープ スケール 1 スタンドに固定した記録タイマーの間に紙テープを通す このとき記録タイマーが鉛直下向きになっているようにする 2 電源を入れて紙テープを落下させる 3 位置を測定してグラフを作る 時間間隔は 0.02 秒である 位置 - 時間グラフは放物線になる 自由落下運動の落下距離 y と時間 t との関係は 重力加速度を g とすると となる すなわち 放物線になる X 2 の係数 = g 2 gを求める から Excel グラフ ( 縦軸は位置 [cm] 横軸は時間 [s]) 単位 ; cm 点順 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 1 4 1 回目 2 回目 3 回目 R 二乗について は 3 頁参照 R 二乗の値 - 4 -

4. 単振り子の落下運動を BeeSpi で測定する 用意するもの ビースピ おもり付きコの字形板 位置測定用板 装置は振り子の振動面が左右にぶれないように 鉄球に通したテグスを V の字型に木枠に留めてある 1 一定の高さから放した球の最下点での速度を BeeSpi で測定する 2 球を放したテーブルからの高さと最下点の高さを測定し 重力加速度を計算する ( 図参照 ) この実験は 自由落下だけでなく 円の一部 ( 弧 ) の形で落下しても重力の位置エネルギーが運動エネルギーに変換されることを示している 計算式 落下距離 h = h2-h1 高さ h1 高さ h2 速さ V [m/s] - 5 -

5. 斜面を転がる球体の速度を BeeSpi で測定する 用意するもの 鉄球 レール付き板 ビースピ 1 レールの下端に BeeSpiを置く 2 ある高さから球を落下させて BeeSpiで速度を測定する 3 テーブルから落下点の高さ及び BeeSpiの中心位置の高さを測定する 4 球体の力学的エネルギー = 並進運動エネルギー + 回転運動エネルギーになる 均質な球体の慣性モーメントを考慮して 重力による位置エネルギー = 球体の力学的エネルギーを式で表すと 一方 均質な球体の慣性モーメント I は 高さ h1 高さ h2 速さ V [m/s] - 6 -

6. 単振り子の周期をストップウオッチで測定する 用意するもの ストップウオッチ おもり付きコの字形板 定規 ( スケール ) 1 小さな振幅で鉄球を単振動させる 2 鉄球が最下点に来た時を基準にして 往復 10 回の周期を測定する 最初 最下点に来たときがスタート 次が 1 回目 2 回目となる 間違えて最初を 1 回目にする事があるので注意 3 右図を参考にして 糸の長さ L を測定する 計算式 ( 振幅が小さいとき ) これより 糸の長さ L 10 回の周期 [s] - 7 -

7. バネ振り子の周期をストップウオッチで測定する 用意するものバネ スタンド 45 cm定規 おもり ( 25 ク ラム 4 個 ) 実験手順 1 バネをスタンドに固定し 横に定規を鉛直下向きに固定する 2 バネの下端の位置 バネにおもりを 1 個付けた時の位置 更に 2 個 3 個 4 個付けたときの位置をそれぞれ記録する 3 これより おもりの重さ - 伸びグラフを作り グラフの傾きからを求める 一般に グラフの原点を通らないことに注意する ( バネの自重や加工の仕方に関係する ) ( このグラフの場合 傾き = バネ定数ではない ) 4 バネにおもり 4 個を付けて 1 0 回振動する時間をストップウォッチで測定する 通過点を最初に来た時を 1 回目とカウントする人がいるので注意する ( 正しくは次回が 1 回目 ) 計算式 周期を T バネ定数を k おもりの質量を m そのときのバネの伸びを X とすると 一方 mg = kx 0.45φ 10cm 120 巻きのバネを使用 Excel のグラフ縦軸は定規の位置 [cm] 横軸はおもりの重さ [g] 使用したおもり 1 個の重さ g ( R 二乗については 3 頁参照 ) 定おもり 1 個 [cm] 規のおもり 2 個 [cm] 読取おもり 3 個 [cm] 位置おもり 4 個 [cm] おもり 4 個の時の 10 回の周期 [s] グラフより求めた傾き R 二乗の値 - 8 -

8. 鉛直落下物体の運動を高速度カメラで撮影し 画像から位置を測定する 用意するもの カシオハイスピードカメラ EX-SC200 鉄球 ( 落下物体 ) スケール 三脚 1 1.5 メートルほどのスケールを壁に貼り付ける 2 カメラを縦位置にして三脚に固定する ( カメラ内で画像の記録が横方向に上から下へ行われるため カメラを横に構えると誤差が大きくなる ) 3 カメラの設定をシャッタースピード優先 シャッタースピードは 1000 分の 1 秒 30fps にし 最大撮影枚数を 30 枚に設定する 最初 シャッターボタンを反押ししてピントを合わせる その後シャッターボタンを押す ( 1 秒間しか撮影されないので注意する 1 秒間押し続ける ) 4 シャッターを押した直後に 1.5 メートルほどの高さから鉄球を落下させる 5 画像を PC で見て 位置を読み取る ( 画像の拡大表示を使うと見やすい ) 6 Excel にデータを入力して落下距離 - 時間グラフを作成する グラフは自動的に作成され 相似曲線 数式 R 二乗が表示される の関係がある 7 これらより 重力加速度の値を求める 測定順 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 0 1 1 1 2 1 3 位置 [ c m ] R 二乗の値 R 二乗については 3 頁参照 - 9 -

レポート 全部で 2 時間の実験 合計 4 種類の重力加速度の測定実験を行った それらの特徴 測定値の比較検討を行う 班内での討議事項 1 それぞれの実験の誤差の原因 このようにしたらより正確な測定値がえられるだろうと考えられる点 それぞれの実験方法の違い 特徴の比較検討を行う 2 重力が働いて様々な運動が起きる 一見全く関係のないようなこれらの運動の中に 重力すなわち重力加速度が関係している その運動を上手く捉えて 重力加速度を測定する方法について実験を行ってきた このことを考えて 感想 考察を行う 3 その他 - 10 -