33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org
NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano 治療効果判定規準 2015 年第 2 版 NCCN.org
の Lugano 治療効果判定規準 PET は造影 CT と併用すべきであり 同時または別々に施行すればよい 治療効果部位 PET-CT( 代謝的治療効果 ) CT( 放射線学的治療効果 ) d 完全奏効 部分奏効 リンパ節および節外病変 5 段階評価 (5-PS) でスコア 1 2 3 点 ( 残存腫瘤の有無は問わない ) b,c a 以下のすべてを満たす : 標的病変の最長径 (LDi) が 1.5cm 以下まで縮小節外病変を認めない 非標的病変 該当なし なし 臓器腫大 該当なし 正常まで縮小 骨髄浸潤 骨髄に FDG 集積病変なし 形態学的に正常 ; 判定困難時は フローサイトメトリーもしくは免疫組織染色で陰性 リンパ節および節外病変 スコア 4 5 点 b かつ治療前と比較して集積が減弱 以下のすべてを満たす : 標的病変 ( 測定可能病変のうち最大 6 個 ) の SPD 縮小割合が 50% 以上 CT で測定するには病変が小さすぎる場合は 5mm 5mm をデフォルト値とする 病変消失の場合は 0 0mm 5mm 5mm を超えるが正常より小さいリンパ節には 実測値を用いて計算する 非標的病変 該当なし なし / 正常 退縮 ただし増加なし 臓器腫大 該当なし 脾臓の長径は正常を超えているが 50% を超える縮小を認めた場合 骨髄浸潤 正常骨髄と比較すると高集積が残存しているが 治療前と比較すると減弱している ( 化学療法後の反応性変化に相当するびまん性集積は許容 ) 節性病変は奏効しているが骨髄に限局性集積が残存する場合は 骨髄生検または一定期間をおいた PET 再評価を考慮する 該当なし 3 of 3 の脚注 次のページに続く 1 of 3
治療効果部位 PET-CT( 代謝的治療効果 ) CT( 放射線学的治療効果 ) d 反応なしまたは安定 進行 標的病変 の Lugano 治療効果判定規準 PET は造影 CT と併用すべきであり 同時または別々に施行すればよい スコア 4 5 点 b かつ治療途中または治療終了時の FDG 集積に治療前からの顕著な変化を認めない 新病変および進行性病変なし 標的病変 ( 測定可能病変のうち最大 6 個 ) の治療前からの縮小割合が 50% 未満で 進行の規準に該当しない 非標的病変 該当なし 進行と一致する増加を認めない 臓器腫大 該当なし 進行と一致する増加を認めない 骨髄浸潤 治療前から変化なし 該当なし 以下のうち少なくとも 1 項目を満たす PPD 増大 : 1 つ以上の節性病変で以下の異常を認める : スコア 4 5 点かつ FDG 集積が治療前から増強 LDi>1.5cm かつ PPD が最低値から 50% 以上の増大 かつ 個々の標的病変 かつ / または LDi または SDi が最低値から増大 節外病変 治療途中または治療終了時に リンパ腫に一致する 病変 ( 2cm) では 0.5cm 新たな FDG 異常集積を認める 病変 (>2cm) では 1.0cm 脾腫を治療前に認める場合は 正常脾臓に比した治療前の増 大幅の 50% を超える増加を示す 新たに脾腫を認める場合は 治療前から 2cm 以上の増大 新たな脾腫 または脾腫の再発 非標的病変 なし 新たな非標的病変 または非標的病変の明らかな増大 消失した病変の再増大 新病変 1.5cm を超える新たな節性病変 ( 方向問わず ) リンパ腫に一致する新たな FDG 異常集積を認める 1.0cm を超える新たな節外性病変 ( 方向問わず ) 1.0cm 未擬陽性 ( 例えば 感染 炎症 ) は否定的である 新満の場合は その存在が明らかかつリンパ腫病変と判断でき病変が病因不明の場合は 生検または一定期間をおいた PET 再評価を考慮する e なければならない リンパ腫病変と明確に判断できる評価可能病変 ( 大きさは問 わない ) 骨髄浸潤 新たな FDG 異常集積 または FDG 異常集積の再発 新たな骨髄浸潤 または陰性化していた骨髄浸潤の陽性化 3 of 3 の脚注 次のページに続く 2 of 3
の Lugano 治療効果判定規準脚注 a スコア 3 点は 多くの患者で標準治療による予後が良好であることを示す ( 特に治療途中評価 ) しかしながら PET を用いた治療強度の減弱を検討する臨床試験では スコア 3 点は効果不十分と判断するのが望ましい ( 過少治療を回避するため ) b PET 判定基準 ;5 段階評価 (5-PS) を参照 c Waldeyer 輪節外部位における生理的集積の増強や 脾臓または骨髄内活性化は ( 例えば 化学療法 /G-CSF に伴う ) 正常な縦隔や肝臓よりも集積が強くなることがある 正常組織が高い生理的集積を認める部位では 治療前に認められた病変の集積が周囲の正常組織より高くなければ CMR と推測される d FDG 集積のあるリンパ腫では PET-CT による治療効果判定をするべきである 一般的に CT 単独でフォローアップ可能な疾患は CLL/SLL と辺縁帯リンパ腫である e PET では 感染または炎症による偽陽性が観察される 治療終了時に新規または残存病変の有無を確認するには 病変部位の生検がゴールドスタンダードである PET 判定規準 ;5 段階評価 (5-PS) 1 背景値を超える集積を認めない 2 縦隔と同等以下の集積を認める 3 縦隔よりは高いが肝臓と同等以下の集積を認める 4 肝臓と比較して中程度に高い集積を認める 5 肝臓より顕著に高い集積を認める かつ / または新病変 X リンパ腫と関連が低い新たな集積を認める SPD: 複数の病変における長径とそれに直交する径の二方向積和 LDi: 病変の最長径 SDi:LDi に直交する最短軸 PPD:LDi とそれに直交する径の積和 標的病変 : 測定可能病変 (2 方向の径を明確に測定できる ) のうち 大きい順に選択した最大 6 つの節性病変および節外性病変 節性病変は異なる領域から選択するのが望ましく 可能であれば縦隔および後腹膜領域を含めるべきである 節外性病変は 肝臓 脾臓 腎臓 肺などの固形臓器の病変 消化管病変 触診で認められる皮膚病変などが含まれる 非標的病変 : 標的病変に選択されなかった測定可能病変および評価可能病変のすべてを非標的病変とみなす このカテゴリーには 節性病変 節外性病変のうち標的病変に選択されなかった測定可能病変と 測定不能だが異常と判断される病変が含まれる 評価可能病変とは 画像検査の計測による定量的なフォローアップが困難な病変 ( 胸腹水 骨病変 髄膜病変 腹部腫瘤 その他の画像による診断およびフォローアップが困難な病変を含む ) であり このカテゴリーに含まれる 3 of 3