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094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少

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2. どんなリンパ腫があるのですか? 犬では 多中心型 ( 体中のリンパ節が同時に腫れるタイプ ) 皮膚型( 皮膚に潰瘍やかゆみを伴う病変ができるタイプ ) 消化器型( 腸に腫瘤ができるタイプ ) 前縦隔型 ( 胸の中に塊ができるタイプ ) などが多くみられます 猫では 消化器型と鼻腔型 ( 鼻の中

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

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院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

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診療のガイドライン産科編2014(A4)/fujgs2014‐114(大扉)

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( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans

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医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

法医学問題「想定問答」(記者会見後:平成15年  月  日)

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

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70% の患者は 20 歳未満で 30 歳以上の患者はまれです 症状は 病巣部位の間欠的な痛みや腫れが特徴です 間欠的な痛みの場合や 骨盤などに発症し かなり大きくならないと触れにくい場合は 診断が遅れることがあります 時に発熱を伴うこともあります 胸部に発症するとがん性胸水を伴う胸膜浸潤を合併する

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2013 年 4 月 8 日 ver 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 4 月 8 日発効 2013 年 8 月 2 日 ver 改訂 JCOG 効果 安全性評価委員会承認 8 月 2 日発効 2014 年 8 月 13 日 ver. 1.1 改訂 JCOG 効果

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針刺し切創発生時の対応

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が 6 例 頸部後発転移を認めたものが 1 例であった (Table 2) 60 分値の DUR 値から同様に治療後の経過をみると 腫瘍消失と判定した症例の再発 転移ともに認めないものの DUR 値は 2.86 原発巣再発を認めたものは 3.00 頸部後発転移を認めたものは 3.48 であった 腫瘍

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検査項目情報 1174 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090.HCGβ サブユニット (β-hcg) ( 遊離 ) HCGβ サブユニット (β-hcg) ( 遊離 ) Department of Clinical Lab

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さらに, そのプロセスの第 2 段階において分類方法が標準化されたことにより, 文書記録, 情報交換, そして栄養ケアの影響を調べる専門能力が大いに強化されたことが認められている 以上の結果から,ADA の標準言語委員会が, 専門職が用いる特別な栄養診断の用語の分類方法を作成するために結成された そ

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1 BNCT の内容 特長 Q1-1 BNCT とは? A1-1 原子炉や加速器から発生する中性子と反応しやすいホウ素薬剤をがん細胞に取り込ませ 中性子とホウ素薬剤との反応を利用して 正常細胞にあまり損傷を与えず がん細胞を選択的に破壊する治療法です この治療法は がん細胞と正常細胞が混在している悪

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イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

ける発展が必要です 子宮癌肉腫の診断は主に手術進行期を決定するための子宮摘出によって得られた組織切片の病理評価に基づいて行い 組織学的にはいわゆる癌腫と肉腫の2 成分で構成されています (2 近年 子宮癌肉腫は癌腫成分が肉腫成分へ分化した結果 組織学的に2 面性をみる とみなす報告があります (1,

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1 BNCT の内容 特長 QA Q1-1 BNCT とは? A1-1 原子炉や加速器から発生する中性子と反応しやすいホウ素薬剤をがん細胞に取り込ませ 中性子とホウ素薬剤との反応を利用して 正常細胞にあまり損傷を与えず がん細胞を選択的に破壊する治療法です この治療法は がん細胞と正常細胞が混在して

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

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考えられている 一部の痒疹反応は, 長時間持続する蕁麻疹様の反応から始まり, 持続性の丘疹や結節を形成するに至る マウスでは IgE 存在下に抗原を投与すると, 即時型アレルギー反応, 遅発型アレルギー反応に引き続いて, 好塩基球依存性の第 3 相反応 (IgE-CAI: IgE-dependent

6 月 25 日胸腺腫 胸腺がん患者の情報交換会 & 勉強会質疑 応答 奥村教授にお聞きしたいこと 奥村教授の話 1 特徴 (1) 胸腺腫 胸腺がん カルチノイドの違いについて 胸腺腫はがんの種類か 病理学的には胸腺腫はがんではなくて正常と区別つかず機能を残したまま腫瘍化したもの 一部 転移するもの

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事業評価のためのチェックリスト ( 単位 : %) (2) 平成 27 年度の原発がんに対する早期がん割合を把握しましたか 肺がんでは臨床病期 Ⅰ 期がん割合 乳がんでは臨床病期 Ⅰ 期までのがん割合を指す (2-1)

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70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法

最初に事後指導項目規定をお示し致します これらは 陰性スメアに対して行っております まず 取り扱い項目は要医療 要治療の 2 項目あります 要医療扱いの細胞所見は 一つ目に 炎症を伴う強度細胞異型の見られるもの 二つ目として 萎縮像に炎症を伴った強度細胞異型の認められるもの 三つ目として 核異型の伴

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豪雨・地震による土砂災害の危険度予測と 被害軽減技術の開発に向けて

IgG4 関連疾患 IgG4 関連疾患診断基準 IgG4 関連疾患 厚生労働省 IgG4 関連疾患に関する調査研究 班 ポケットブック版にてご覧いただけます. お問い合わせフォーム IgG4 関連疾患の診断は基本的には,

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33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org

NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano 治療効果判定規準 2015 年第 2 版 NCCN.org

の Lugano 治療効果判定規準 PET は造影 CT と併用すべきであり 同時または別々に施行すればよい 治療効果部位 PET-CT( 代謝的治療効果 ) CT( 放射線学的治療効果 ) d 完全奏効 部分奏効 リンパ節および節外病変 5 段階評価 (5-PS) でスコア 1 2 3 点 ( 残存腫瘤の有無は問わない ) b,c a 以下のすべてを満たす : 標的病変の最長径 (LDi) が 1.5cm 以下まで縮小節外病変を認めない 非標的病変 該当なし なし 臓器腫大 該当なし 正常まで縮小 骨髄浸潤 骨髄に FDG 集積病変なし 形態学的に正常 ; 判定困難時は フローサイトメトリーもしくは免疫組織染色で陰性 リンパ節および節外病変 スコア 4 5 点 b かつ治療前と比較して集積が減弱 以下のすべてを満たす : 標的病変 ( 測定可能病変のうち最大 6 個 ) の SPD 縮小割合が 50% 以上 CT で測定するには病変が小さすぎる場合は 5mm 5mm をデフォルト値とする 病変消失の場合は 0 0mm 5mm 5mm を超えるが正常より小さいリンパ節には 実測値を用いて計算する 非標的病変 該当なし なし / 正常 退縮 ただし増加なし 臓器腫大 該当なし 脾臓の長径は正常を超えているが 50% を超える縮小を認めた場合 骨髄浸潤 正常骨髄と比較すると高集積が残存しているが 治療前と比較すると減弱している ( 化学療法後の反応性変化に相当するびまん性集積は許容 ) 節性病変は奏効しているが骨髄に限局性集積が残存する場合は 骨髄生検または一定期間をおいた PET 再評価を考慮する 該当なし 3 of 3 の脚注 次のページに続く 1 of 3

治療効果部位 PET-CT( 代謝的治療効果 ) CT( 放射線学的治療効果 ) d 反応なしまたは安定 進行 標的病変 の Lugano 治療効果判定規準 PET は造影 CT と併用すべきであり 同時または別々に施行すればよい スコア 4 5 点 b かつ治療途中または治療終了時の FDG 集積に治療前からの顕著な変化を認めない 新病変および進行性病変なし 標的病変 ( 測定可能病変のうち最大 6 個 ) の治療前からの縮小割合が 50% 未満で 進行の規準に該当しない 非標的病変 該当なし 進行と一致する増加を認めない 臓器腫大 該当なし 進行と一致する増加を認めない 骨髄浸潤 治療前から変化なし 該当なし 以下のうち少なくとも 1 項目を満たす PPD 増大 : 1 つ以上の節性病変で以下の異常を認める : スコア 4 5 点かつ FDG 集積が治療前から増強 LDi>1.5cm かつ PPD が最低値から 50% 以上の増大 かつ 個々の標的病変 かつ / または LDi または SDi が最低値から増大 節外病変 治療途中または治療終了時に リンパ腫に一致する 病変 ( 2cm) では 0.5cm 新たな FDG 異常集積を認める 病変 (>2cm) では 1.0cm 脾腫を治療前に認める場合は 正常脾臓に比した治療前の増 大幅の 50% を超える増加を示す 新たに脾腫を認める場合は 治療前から 2cm 以上の増大 新たな脾腫 または脾腫の再発 非標的病変 なし 新たな非標的病変 または非標的病変の明らかな増大 消失した病変の再増大 新病変 1.5cm を超える新たな節性病変 ( 方向問わず ) リンパ腫に一致する新たな FDG 異常集積を認める 1.0cm を超える新たな節外性病変 ( 方向問わず ) 1.0cm 未擬陽性 ( 例えば 感染 炎症 ) は否定的である 新満の場合は その存在が明らかかつリンパ腫病変と判断でき病変が病因不明の場合は 生検または一定期間をおいた PET 再評価を考慮する e なければならない リンパ腫病変と明確に判断できる評価可能病変 ( 大きさは問 わない ) 骨髄浸潤 新たな FDG 異常集積 または FDG 異常集積の再発 新たな骨髄浸潤 または陰性化していた骨髄浸潤の陽性化 3 of 3 の脚注 次のページに続く 2 of 3

の Lugano 治療効果判定規準脚注 a スコア 3 点は 多くの患者で標準治療による予後が良好であることを示す ( 特に治療途中評価 ) しかしながら PET を用いた治療強度の減弱を検討する臨床試験では スコア 3 点は効果不十分と判断するのが望ましい ( 過少治療を回避するため ) b PET 判定基準 ;5 段階評価 (5-PS) を参照 c Waldeyer 輪節外部位における生理的集積の増強や 脾臓または骨髄内活性化は ( 例えば 化学療法 /G-CSF に伴う ) 正常な縦隔や肝臓よりも集積が強くなることがある 正常組織が高い生理的集積を認める部位では 治療前に認められた病変の集積が周囲の正常組織より高くなければ CMR と推測される d FDG 集積のあるリンパ腫では PET-CT による治療効果判定をするべきである 一般的に CT 単独でフォローアップ可能な疾患は CLL/SLL と辺縁帯リンパ腫である e PET では 感染または炎症による偽陽性が観察される 治療終了時に新規または残存病変の有無を確認するには 病変部位の生検がゴールドスタンダードである PET 判定規準 ;5 段階評価 (5-PS) 1 背景値を超える集積を認めない 2 縦隔と同等以下の集積を認める 3 縦隔よりは高いが肝臓と同等以下の集積を認める 4 肝臓と比較して中程度に高い集積を認める 5 肝臓より顕著に高い集積を認める かつ / または新病変 X リンパ腫と関連が低い新たな集積を認める SPD: 複数の病変における長径とそれに直交する径の二方向積和 LDi: 病変の最長径 SDi:LDi に直交する最短軸 PPD:LDi とそれに直交する径の積和 標的病変 : 測定可能病変 (2 方向の径を明確に測定できる ) のうち 大きい順に選択した最大 6 つの節性病変および節外性病変 節性病変は異なる領域から選択するのが望ましく 可能であれば縦隔および後腹膜領域を含めるべきである 節外性病変は 肝臓 脾臓 腎臓 肺などの固形臓器の病変 消化管病変 触診で認められる皮膚病変などが含まれる 非標的病変 : 標的病変に選択されなかった測定可能病変および評価可能病変のすべてを非標的病変とみなす このカテゴリーには 節性病変 節外性病変のうち標的病変に選択されなかった測定可能病変と 測定不能だが異常と判断される病変が含まれる 評価可能病変とは 画像検査の計測による定量的なフォローアップが困難な病変 ( 胸腹水 骨病変 髄膜病変 腹部腫瘤 その他の画像による診断およびフォローアップが困難な病変を含む ) であり このカテゴリーに含まれる 3 of 3