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今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

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ダイキン工業の概要 事業内容 空調事業 化学事業 油機 特機 電子システム事業 売上 1 兆 7,830 億円 (2013 年 3 月期 ) 従業員数 単独 7,799 名 (2013 年 3 月 31 日現在 ) 連結 51,398 名 (2013 年 3 月 31 日現在 ) 国内拠点 海外拠点 大阪本社 東京支社 淀川製作所 鹿島製作所 堺製作所 ( 金岡工場 臨海工場 ) 滋賀製作所グループ会社計 28 社 欧州 北米 中南米 中国 アジア オセアニア アフリカ 中近東グループ会社計 179 社 2

地域別売上高 堅調な事業成長を続け売上は 1.5 兆円を突破また 海外事業比率は 70% を超える 欧州他 2,476 億円 13.9% 中国 3,229 億円 18.1% 日本 5,128 億円 アジオセ 2,396 億円 13.4% 28.8% 米国 3,591 億円 20.1% 国内売上高 : 5,128 億円海外売上高 :12,703 億円 凡例 地域売上高 ( 億円 ) 売上構成比 売上構成第 2 位の地域に ((2014 年 3 月期 ) 3

地域別の従業員構成比 ダイキングループ全従業員の 77.9% が海外で働くグローバルメーカー 凡例 82 人 58 社 6,476 人 ( 欧州 中東 アフリカ ) 海外勤務者数 ク ルーフ 会社数従業員数 ( 地域 ) 34 社 13,824 人 ( 中国 ) 98 人 39 社 10,149 人 ( アシ ア オセアニア ) 193 人 28 社 11,341 人 ( 日本 ) 米州 18.7% 48 社 9,608 人 ( 米州 ) 欧州ほか 12.6% アシ アオセアニア 19.7% 日本 22.1% 中国 26.9% 85 人 2013 年 3 月末時点会社数 207 社 従業員数 51,398 人海外勤務者 458 人 4

ダイキン工業の事業 世の中の様々なシーンに快適さを届ける 環境先進企業 空調事業 世界シェア No.1 冷媒から機器開発 販売 アフターサービスまでを自社一貫で手掛ける空調総合メーカー 家庭用 商業施設用 工場用 船舶用など幅広く展開 住宅用 サービス アプライド 低温 ヘキサゴン 業務用 欧州向けルームエアコン UX-Ⅱ シリーズ 遠隔省エネ制御システム エアネット Ⅱ サービスシステム 店舗 オフィスエアコン ( スカイエア ) FIVE STAR ZEAS 海上コンテナ用冷凍装置 5

ダイキン工業の事業 化学事業 フッ素化学分野で世界シェア No.2 自動車 半導体 建築 家電 生活用品 情報通信 / エネルギー 指紋付着防止剤 自動車燃料ホース ウェハーキャリア ゼッフル遮熱塗料 フッ素塗料コーティング 油機 特機 電子システム事業 リチウムイオン電池 自社で培った技術をもとに 油圧機器や医療機器など様々な事業を展開 油圧トランスミッション スーパーエコリッチ 酸素濃縮装置 LiteTEC Blu-ray/DVDオーサリングソフト Scenarist 6

当社がめざす 世界的企業 真の一流企業 強靭な収益構造 財務構造 世界的企業 真の一流企業 の条件 主力事業でグローバル 1 2 の地位 グローバルに通用する企業倫理 透明性 世界に誇れる企業文化 風土 人 資本 情報をひきつける魅力ある企業 の実現 7 7

ダイキングループの成長の原動力 常に 半歩先 をめざした創造的破壊とも言える改革 実行につぐ実行 で挑戦し続けた全員の努力 人の力 当社グループの強み 人を基軸に置いた経営 の実践 人の無限の可能性を信じる 性善説 多様な個性を活かし組織の力とするチームワーク 納得性とスピードを同時追求する フラット& スピード の人と組織運営の徹底 現場力の強さなど 8

人を基軸に置いた経営 資本の論理 と 人を大切にする経営 を融合させ その上で人を基軸に置いて 独自のコーポレートガバナンスや経営手法 経営戦略を打ち出し 企業価値を高め 社内外のあらゆる評価に耐えうる会社をめざす 資本の論理 人を基軸に置いた経営 企業価値の向上 ( すべてのステークホルタ ーから評価 ) 人 資本 情報をひきつける魅力ある企業の実現 9

人を基軸に置いた経営 1. 企業の競争力の源泉は人 2. 企業と個人は対等な立場で互いに選択し合った関係 3. 挑戦し 変革するチャンスの多い会社を目指す 4. 多様な個性を活かし組織の力とするチームワーク 5. 人を活かす フラット & スピードの経営 フラット & スピード とは 解決すべき課題について 1 関係者全員が参画し 2 タイムリーに情報を共有化し 3 自分はこうする という意見をオープンに出し合い 4 侃々諤々の議論を重ねて 十分な納得のもと 衆知の結集をはかる 5 そして 決めるべき責任者が衆議独裁し 6 その後は 一致団結して目標に向かって邁進する 10

定年 再雇用に関する制度の変遷 時代の変化に応じ 年令に関わらず相応しい人に活躍の場を与え 処遇していく人事制度の変革を続けてきた 1977 年職能資格制度の大幅見直し 1979 年 60 歳まで定年延長 (56 歳時賃金見直し ) 1990 年年令給 勤続給 : 職能給を 60:40 40:60 へ見直し 1991 年 60 歳定年以降再雇用制度の導入 (63 歳まで希望者全員 64 歳以降会社選択再雇用 ) 2000 年人事 処遇制度の抜本的改革 2001 年再雇用期間の延長 (63 歳から更に 65 歳まで希望者全員再雇用 ) 11

再雇用制度について 12

65 歳までの再雇用制度 (1) 雇用基準 本人に働く意思と意欲があり 勤務に支障のない健康状態にある者を 本人希望により 65 歳まで再雇用する 勤務地は 原則として 60 歳定年時の勤務地 なお 本制度で再雇用された者は プロフェッショナルアソシエイト もしくは シニアアソシエイト と称する (2) 雇用方法 定年退職日の 6 ヵ月前までに所属長が本人の意向を確認し 職務内容 勤務形態を提示する 提示された職務内容 勤務形態について調整し 本人の同意を得た上で雇用契約を結ぶ 13

65 歳までの再雇用制度 (3) 勤務形態 4 つの勤務形態のなかから その勤務の必要性および本人の希望も勘案して個別に決定する 体力面の衰えは個人差が大きい 第 2 の人生ということでの自らの趣味など 仕事外での生きがいに自分の時間をとることも可能 勤務形態 1フル勤務 2 短時間勤務 3 隔日勤務 4 登録型 労働時間 7.75H/ 日 6.5H/ 日 5 日 /2 週勤務 7.75H/ 日希望業務登録 必要の都度勤務 現在 9 割以上の方がフル勤務を選択 14

65 歳までの再雇用制度 (4) 賃金 年収など 60 歳再雇用後の賃金は 年収管理とし 60 歳までの賃金 年収にかかわらず勤務形態ごとに全員同額 ( 基幹職を含む ) とし そのレベルは以下のとおり 勤務形態 年収設定の基準 フル勤務賃金 賞与および退職金を含めた年収 ( 公的年金を含む ) が当社の51~55 歳時の理論年収の70% 短時間勤務同上年収が当社の51~55 歳時の理論年収の60% 隔日勤務同上年収が当社の 51~55 歳時の理論年収の 50% 登録型 職種ごとの時間給で都度 所属長の申請により人事担当部長が決定 ( 時給 750~3,000 円 ) < 加算型賞与 > 個々人の意欲や活力向上に対し 基準年収を一律に設定する中にあっても より高い成果に対しては加算型で報いていく 一回の賞与あたり 25 万円または 10 万円の 2 段階 最大 25 万円 2 回 =50 万円の格差 15

再雇用者数 再雇用率の推移 05 年度 06 年度 07 年度 08 年度 09 年度 10 年度 11 年度 12 年度 13 年度 再雇用者数 474 名 492 名 492 名 465 名 484 名 500 名 612 名 652 名 655 名 再雇用率 80.4% 87.0% 81.9% 84.1% 83.4% 90.6% 92.1% 88.1% 88.6% 注 ) 再雇用者数 : 各年度末 (3 月末 ) における在籍者数再雇用率 : 定年を迎える人に占める再雇用者の割合 16

65 才以上の雇用について 17

シニアスキルスペシャリスト契約社員制度 再雇用終了後 65 歳を超えても 余人をもって代えがたい人材に引き続き働いてもらうために 契約社員制度の枠組みの中のひとつとして 2002 年に シニアスキルスペシャリスト契約社員制度 を導入 雇用基準 熟練 一定期間の仕事の経験に裏打ちされたスキル ノウハウ 人脈等を有する者 年齢 65 歳以上 ( 当社以外 60 歳以上 ) 期間 勤務形態 処遇水準 1 年以内の雇用契約 年齢は最長でも 70 歳まで フル勤務 (7.75H/ 日 ): 一定期間継続的に必要な業務 登録型勤務 : ニーズに応じてスポット的に必要となる業務 フル勤務 : 厚生年金を含め当社再雇用者の年収より弱冠低い水準 登録型勤務 :1,500~3,000 円 /H の幅の中で個別に設定 ( 当社再雇用者の登録型勤務者と同水準 ) 18

65 才以上の雇用実態 年齢 フル勤務 ( 内海外 ) 登録型 計 65~69 歳 79 人 (5) 36 人 115 人 70 歳 ~ 11 人 (1) 9 人 20 人 合計 90 人 (6) 45 人 135 人 フル勤務の担当業務 ( 例 ) 接合技術の人材育成指導 米国子会社の生産ラインにおける溶接技術指導 * 地方都市における大手取引先に対する受注活動 内部統制管理業務にまつわる後継者育成 社史編纂 * 環境規制担当としての業務支援及び後進の指導 修理技術相談員 海外監査業務の OJT を通じた後進の指導など 登録型の担当業務 ( 例 ) 研修所講師 ( 管工事 ) 中国子会社の品質指導 ( 出張 )* 板金高度熟練技能者の育成 乳化重合技術に対するスケールアッフ 設備の選定 * 効率的配車や品切れさせない仕掛けなど物流業務の伝承 特殊物件の設計事務所フォローを中心とした若手営業マンの育成指導など 19

今後の課題 20

再雇用制度における課題認識 (1)60 歳以降にかかる労務費の増加 今後 以下理由により 60 歳以降にかかる労務費は年々増加していく見込み 再雇用者数の増加平成 3 年の再雇用制度導入以降 60 歳以降の人員数は年々増加傾向 年金受給開始年齢の引上げ バブル世代の大量定年も見据えると 今後も更に増加が見込まれる 2001 年 449 名 2012 年 660 名 2019 年 642 名 2025 年 1,074 名 ( 再雇用率 90% で試算 ) 年金相当額の会社負担の増加現行制度は年収保障であるため 2013 年度からの年金受給開始年齢の引上げに伴い 国からの給付金 ( 約 90 万円 / 年 人 ) 相当額が今後会社負担になる 2013 年約 1.1 億円 / 年 2019 年度約 1.6 億円 / 年 2025 年度約 27 億円 / 年 ( 2012 年度比試算 ) 21

再雇用制度における課題認識 (2) 成果に報いる処遇制度の不足 当社の再雇用制度は 全員一律年収 勤務形態は本人希望を勘案し決定 という内容からも ベテラン層活用 よりも 本人のやりがい 収入面での安心感 就業機会拡大 を重視した 勤労者福祉 生活保障 という色合いが濃い制度 現行の全員一律年収では 成果に報いにくく モチベーションが維持しづらい 現在も加算型賞与があるが 支給対象 ( 全体の 30%) が固定化傾向にある 22

再雇用制度における課題認識 (3) 職場 個人による意欲の格差 再雇用時に 役割や業務内容がはっきりしていなかったり 会社から期待されていることが 明確でないために 本人のモチベーションが低く 周囲からも 何をしているかわからない という声もあり 定年前と同じ業務に就いているが これまでの経験やノウハウを活かして 新たな仕事 ( 海外や他部門で ) をやりたいとの思いを持っている人もいる 役職者は肩書が外れることで 第一線を退いたような意識を持ってしまう人もいる ベテラン層の意欲 能力を最大限引き出す仕事の渡し方があるのではないか 23

ありがとうございました 24