耐雪型歩道柵 (P 種 )H=1.1m ランク 3 ( 基礎ブロック ) 平成年月日

Similar documents
<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73>

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls

<82658C5E95578EAF928C208BAD93788C768E5A8F >

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月

<4D F736F F D2091E682548FCD96688CEC8DF28D482889FC92E88DEC8BC6816A2E646F63>

IT1815.xls

計算例 5t超え~10t以下用_(補強リブ無しのタイプ)

<897E8C F80837D A815B838B81458FE395948ECE95C7817B8145>

国土技術政策総合研究所 研究資料

砂防堰堤設計計算 透過型砂防堰堤

建築支保工一部1a計算書

GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH =

FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV =

<8B5A8F708E77906A89FC92F988C E FCD2E786477>

1- 擁壁断面の形状 寸法及び荷重の計算 ( 常時 ) フェンス荷重 1 kn/m 1,100 0 上載荷重 10 m kn/ 3, (1) 自重 地表面と水平面とのなす角度 α=0.00 壁背面と鉛直面とのなす角度 θ=.73 擁壁

土留め工の設計サンプルデータ 概略出力例 Mix3+2 鉄道標準 慣用法と弾塑性法の設計計算例切梁 アンカー併用工法のサンプルデータ

< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477>

<926E906B8E9E2D958282AB8FE382AA82E882CC8C9F93A22E626376>

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63>

<4D F736F F D B8C91CE8FC6955C5F90DD8C7682CC8EE888F882AB5F30372E3039>

構造力学Ⅰ第12回

目次 章設計条件 適用基準 形式 形状寸法 地盤条件 使用材料 土砂 載荷荷重 その他荷重 浮力 土圧 水圧 基礎の条件..

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63>

POWER-直接基礎Ⅱの出力例(表形式)

スライド 1

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx

Super Build/宅造擁壁 出力例1


第1章 単 位

参考資料 -1 補強リングの強度計算 1) 強度計算式 (2 点支持 ) * 参考文献土木学会昭和 56 年構造力学公式集 (p410) Mo = wr1 2 (1/2+cosψ+ψsinψ-πsinψ+sin 2 ψ) No = wr1 (sin 2 ψ-1/2) Ra = πr1w Rb = π

DNK0609.xls

第 3 章 間知ブロック積み擁壁の標準図 133

< B38BD C78F6F97CD97E12D332E786477>

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63>

L 型擁壁 (CP-WALL) 構造図 S=1/30 CP-WALL(B タイプ ) H=1900~2500 断面図 正面 背面図 製品寸法表 適用 製品名 H H1 H2 B 各部寸法 (mm) B1 B2 T1 T2 T3 T4 T5 水抜孔位置 h1 h2 参考質量 (kg) (


Microsoft PowerPoint - zairiki_10

<4D F736F F F696E74202D E518D6C8E9197BF31817A92DD82E E494C282CC8D5C91A2>

<4D F736F F D F8BF38D D88E7B90DD8D5C91A CC89FC92F95F90568B8C91CE8FC6955C>

Microsoft Word - 第5章.doc

<874B91E631308FCD976995C78D5C91A2907D8F572E707562>

Microsoft Word - 1B2011.doc

Microsoft Word - 仮設防護柵計算解説書V2.doc

<4D F736F F D2081A E682568FCD926E94D592B28DB E94D589FC97C78C7689E62E646F63>

64 3 g=9.85 m/s 2 g=9.791 m/s 2 36, km ( ) 1 () 2 () m/s : : a) b) kg/m kg/m k

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6

1258+水路Ver44.xdw

<30382D348E6C95D392508F838E788E9D939995AA957A89D78F642E786C73>

PowerPoint Presentation

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>

Microsoft Word - 建築研究資料143-1章以外

Microsoft Word - 建築研究資料143-1章以外

益永八尋 2013 年 11 月 24 日 管体構造計算 益永八尋 パイプラインの縦断図及び水理縦断図のデータから管体構造計算に必要なデータ ( 静水圧 水撃圧 土かぶり 荷重条件等 ) を抽出し 管種選定を行うための構造計算を行う このソフトを利用し 各管種の経済比較のための資料作成も容易に行える

L 型擁壁 (CP-WALL) 構造図 S=1/30 CP-WALL(C タイプ ) H=600~700 断面図 正面 背面図 H T1 T2 T4 T3 T4 H2 H1 100 B1 B2 T5 H 連結穴 M16 背面 水抜孔 φ75 正面 水抜孔 φ90 h1 h2 製品寸法表

<4D F736F F D2096D88E4F BE095A88D C982E682E989A189CB8DDE8B7982D197C090DA8D878BE095A882CC8C9F92E8>

Microsoft PowerPoint - 構造力学Ⅰ第03回.pptx

<95F18D908F912E4F5554>

土地改良工事数量算出要領(原稿作成)



Microsoft PowerPoint - 01_内田 先生.pptx

道路土工擁壁工指針 (H24) に準拠 重力式擁壁の安定計算 ( 盛土土圧対応 ) 正規版 Ver 基本データの入力 2 地形データの入力 3 計算実行 Ver /01/18 Civil Tech 洋洋 本ソフトの概要 機能 道路土工 擁壁工指針 ( 平成 24 年度

4) 横桁の照査位置 P.27 修正事項 横桁 No07~No18 ( 少主桁のNo01からNo06は格子計算による 断面力が発生しないので省略 ) 照査点 No 溶接部名称 継手名称 等級 1 横桁腹板上 主桁腹板 すみ肉 F H 2 横桁腹板下 主桁腹板 すみ肉 F H ただし 上記の 2 つ照

Microsoft PowerPoint - zairiki_11

はじめに 宅地造成等規制法が昭和 36 年に制定されてからおよそ半世紀を経過しました この間 平成 18 年には同法制定以来初めての抜本改正が行われています この改正は 阪神 淡路大震災 ( 平成 7 年 ) 新潟県中越地震 ( 平成 16 年 ) などで被災例が多かった大規模盛土造成地に対応するの

Microsoft Word - 8章8.1_8.2_重力式1,2.docx

コンクリート実験演習 レポート

問題-1.indd

国土技術政策総合研究所資料

施設・構造3-4c 京都大学原子炉実験所研究用原子炉(KUR)の耐震安全性評価の妥当性確認に係るクロスチェックについて(報告)

Taro-2012RC課題.jtd

Microsoft PowerPoint - zairiki_3

. 軸力作用時における曲げ耐力基本式の算定 ) ここでは破壊包絡線の作成を前提としているので, コンクリートは引張領域を無視した RC 断面時を考える. 圧縮域コンクリートは応力分布は簡易的に, 降伏時は線形分布, 終局時は等価応力ブロック ( 図 -2) を考えることにする. h N ε f e


ブレースの配置と耐力

構造計算書 門扉 H2.5m W4m 両開き門扉 Wonder Loof Top Sample

平板曲げ理論による部材の等分布荷重または節点の集中荷重を受ける薄板のたわみと断面力の計算ソフト 鉄筋コンクリート床版や鋼板などの平板 ( 薄板 ) の等分布や集中荷重による作用曲げモーメント等の算出方法は 下記の平板の曲げ解析法一覧表より [1 平板曲げ理論による解析 ( 理論解 ) による方法 ]

6 章擁壁工 6.1 プレキャスト擁壁工 6.2 補強土壁工 ( テールアルメ工 多数アンカー工 ) 6.3 ジオテキスタイル工 6.4 場所打擁壁工 場所打擁壁 (1) 場所打擁壁 (2) 1-6-1

第 2 章 構造解析 8


<8E518D6C8E9197BF816995AA908582DC82B7816A2E786477>

Microsoft Word - ›ª†E”–„´.doc

橡本四資料1.PDF

別添資料 地下階の耐震安全性確保の検討方法 大地震動に対する地下階の耐震安全性の検討手法は 以下のとおりとする BQ U > I BQ UN I : 重要度係数で構造体の耐震安全性の分類 Ⅰ 類の場合は.50 Ⅱ 類の場合は.25 Ⅲ 類の場合は.00 とする BQ U : 地下階の保有

CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 構造研究グループ荒木康弘 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~

Microsoft Word - 学科C問題.docx

<424F58834A838B836F815B836782CC90DD8C76>

<4D F736F F F696E74202D20834F A815B82A882E682D1835E B82F A282BD8ADD95C782CC959C8B8C8E9

<4D F736F F D2091E D291E682508FCD91E DF F808D5C91A2907D816A D E646F63>


8 300 mm 2.50 m/s L/s ( ) 1.13 kg/m MPa 240 C 5.00mm 120 kpa ( ) kg/s c p = 1.02kJ/kgK, R = 287J/kgK kPa, 17.0 C 118 C 870m 3 R = 287J

Microsoft PowerPoint - zairiki_7

材料の力学解答集

II 鉄骨造の耐力度調査(II-1~II-36)

平成 28 年度 マスコンクリートにおける強度発現に注目した打設方法 札幌開発建設部千歳道路事務所工務課 梅津宏志札幌開発建設部千歳道路事務所大野崇株式会社砂子組名和紀貴 マスコンクリートの打設におけるひび割れ制御には 主にひび割れ指数が用いられるが 同指数は必ずしも実施工結果と一致しないのことが多

目次 1章 設計条件 1.1 一般事項 適用基準 1.3 形式 形状寸法 1.5 使用材料 土砂 1.7 載荷荷重 雪荷重 1.9 その他荷重 水位 1.11 浮力 土圧 1.13 水圧 基礎の

砂防えん堤設計計算

1. 背景 目次 2. 鋼製下地材の耐震に対する考え方 3. 耐震用天井下地の組み方 ( ブレースが引張材の場合 ) 4. 耐震用天井下地の組み方 ( ブレースが圧縮材の場合 ) 5. 耐震用天井下地の各部材の接合方法と使用部品一覧表 部品の写真 6. 全体及び取り合い部写真 7. 計算例 8. 耐

Transcription:

耐雪型歩道柵 (P 種 )H=1.1m ランク 3 ( 基礎ブロック ) 平成年月日

目 次 1. 目的 1 2. 耐雪型の設置計画 1 3. 構造諸元 1 4. 許容応力度 1 4-1 使用部材の許容応力度 ( SS400,STK410 相当 1 4-2 無筋コンクリートの引張応力度 1 4-3 地盤の耐荷力 1 5. 設計荷重 2 5-1 鉛直力 ( 沈降力 ) 2 5-2) 水平力 ( クリープ力 グライド力 ) 2 6. 参考 2 7. 耐雪型歩道柵構造設計の手法 3 7-1) ビームの検討 3 7-2) ブラケットの検討 3 7-3) 支柱の検討 3 8. 基礎の検討 4 8-1 鉛直に対する検討 4 8-2 水平力に対する検討 4 9. 耐雪型歩道柵の検証 5 9-1 構造諸元の決定 5 9-2 構造計算 6

1. 目的 1 本設計は北海道の積雪地帯において耐雪型歩道柵を設置する場合 雪害より施設を保全して より経済 合理的な設計を目指す事を目的とする 2. 耐雪型の設置計画 (1) 積雪地域については 必要に応じて耐雪型歩道柵を設置するものとする (2) 耐雪型歩道柵は設置する区間の積雪条件 堆雪条件の他 維持管理 経済性等を十分考慮したもの 3. 構造諸元 柵高 ランク 1.1 3 なければならない 5 年再現最大積雪深 2.0 ~ 3.0 改良 A 型 標準型 根巻寸法 (cm) 幅 長 厚 注 ) 1. 上記構造諸元は 雪の平均密度 0.4t/m 3 の時の値であり 0.4t/m 3 以外の時には平均密度の比で 4. 許容応力度 最上段 積雪深を補正する 2. 上記構造諸元は路肩部設置の場合であり 平坦部設置の場合は根入れ長或いはコンクリート基礎 を別途補正する 3. 積雪深のランクは 例えばランク 2 の場合 1.00m を越え 2.00m 以下 を意味する 4. 積雪ランクが 3 を越える場所については 冬季のビーム取り外しの検討又は別途構造などについ 検討するものとする 5. 柵高 1.10m の転落防止を目的とする場合で 人が密集して滞留する可能性の高い場所につい 別途検討を要するものとする 4-1 使用部材の許容応力度 ( SS400,STK410 相当 ) (1) ビーム 支柱 曲げ応力度 δca =2400Kg/cm 2 (2) ブラケット ( t = 3.2 mm ) 耐荷力標準型 Pa = 0.35t 改良 A 型 Pa = 1.30t ( 補強板厚 t = 4.5mm ) 4-2 無筋コンクリートの引張応力度 4-3 地盤の耐荷力 ビーム (mm) φ48.6 3.2 2 段目以降 φ42.7 2.3 ブラケット 支柱間隔 設計基準強度 δck = 180Kg/cm 2 引張応力度 δsa = 3Kg/cm 2 鉛直方向耐荷力 qav = 20t/m 2 水平方向耐荷力 qah = 20t/m 2 外径 (mm) 同上路肩設置の場合 qah' = qah/3 = 6.67t/m 2 支柱 ( 土中用 ) 厚さ (mm) 埋込み深 * 基礎地盤は中位の地盤として N 値 10 程度の砂質地盤とする 支柱全長 支柱 ( コンクリート基礎用 ) 支柱全長 CON 基礎寸法 (cm) 幅 長 厚 1.0 60.5 3.2 1.4 2.55 30 30 20 1.95 30 30 80

5. 設計荷重 2 5-1 鉛直力 ( 沈降力 ) (1) 最上段ビームに作用する鉛直力 次式により算出する Y=(-137+0.782 W+0.00038W 2 ) α (1) 式 ここに Y; 沈降力 (Kg/m) W; 積雪重量 (Kg/m 2 ) α; ビーム形状による沈降力比 α=0.666+0.0421 B-0.000818 B 2 (2) 式 (2 B 44.6) B : ビーム外径 ( cm ) (2) 支柱に作用する鉛直力 最上段ビームは ビーム全体が受ける鉛直力の50% を受け持つため 支柱には最上段ビームに 作用する力の2 倍が作用する P=2 Y L (3) 式 ここに P: 支柱に作用する鉛直力 ( Kg ) Y: 最上段ビームに作用する沈降力 ( Kg/m ) L: 支柱間隔 5-2) 水平力 ( クリープ力 グライド力 ) (1) 支柱に作用する水平力 (a) 次式により算出する P=0.18 L W-72 (4) 式 ここに P: 水平力 ( Kg ) L: 支柱間隔 ( m ) W: 積雪重量 ( Kg/m 2 ) (b) 水平力の作用位置 柵の頂部とする (2) 除雪時の押圧力 作用力 H =100Kg 作用位置 Y =0.6m ( 地表面からの高さ ) 6. 参考 耐雪型歩道柵参考図

l 7. 耐雪型歩道柵構造設計の手法 3 7-1) ビームの検討 ブラケットを支点とする単純梁として計算を行う 作用荷重 雪の沈降力が水平力に比べて大きい為 鉛直方向で検討を行う (1) 作用荷重の算出 使用部材の仮定 B: ビーム径 ( cm ) Z: 断面係数 ( cm 3 ) 沈降力 Y=(-137+0.782 W+0.00038W 2 ) α(kg/m) ここに Y: 沈降力 (Kg/m) W: 積雪重量 (Kg/m 2 ) W=ρ h ρ: 雪の密度 (Kg/m 3 ) h: 計算上の積雪深 h= h+0.70(0.70= 標準尺の高さ ) h: 最上段ビーム上の雪厚高 α: ビーム形状による沈降力比 α = 0.666+0.0421 B-0.000818 B 2 (2) 式 (2 B 44.6) B: ビーム外径 ( cm ) (2) 応力度の検討 曲げモーメント M =Y L 2 /8 ( L; 支柱間隔 ) 応力度 δ=m/z 2400Kg/cm 2 尚 2 段目以降のビーム寸法は最上段ビームの断面係数の1/2 以上を有するものとする 但し ビームの最小寸法はφ42.7 2.3とする 7-2) ブラケットの検討 作用力 P = Y L (t) Y; 沈降力 (t/m) L; 支柱間隔 P Pa1 = 0.35t ならば標準ブラケット Pa1 < P Pa2 ならば改良 A 型ブラケット Pa2 < P Pa3 ならば改良 B 型ブラケット 尚 2 段目以降についてはビームと同様に最上段ブラケットに作用する荷重の1/2が 働くものとしてブラケット形式を決定する 7-3) 支柱の検討 地表面に固定された片持ち梁として計算を行う 路肩部設置の場合は 等価地表面法を用いて仮想地表面を想定する * 杉村義弘氏の群杭基礎における水平地盤係数の低減効果 ( 第 8 回土質工学研究発表 1972 より引用 * (1) 仮想地表面の算出 使用部材の仮定 D; 支柱径 ( cm ) Z; 断面係数 ( cm 3 ) 等価地表面法による仮想地盤面の想定 t1=(3 D-X) tanθ l1 t1 X θ

l (2) 作用荷重 ( 水平力 ) の算出 4 クリープ力 グライド力の場合 L; 支柱間隔 ( m ) P = 0.18 L W - 72 (Kg) W; 積雪重量 ( Kg/m ) (3) 応力度の検討 曲げモーメント M = P (h+t1) 応力度 δ = M/Z = 2400 Kg/cm 2 但し 支柱は最上段ビーム径以上とする 又 最小寸法はφ60.5 3.2とする 8. 基礎の検討 8-1 鉛直に対する検討 支柱に作用する鉛直力 P = 2 Y L ( t ) Y: 沈降力 ( t/m ) L: 支柱間隔 ( m ) コンクリート基礎の場合 周面摩擦を考慮せず 基礎底面積のみで支持させる 必要基礎底面積 A = P/qav ( m 2 ) 基礎幅 B = A ( m ) 但し最小基礎幅は 0.30m とする 8-2 水平力に対する検討 支柱の埋め込み深さ コンクリート基礎の高さは自重を無視し 地盤の横方向抵抗力 ( 水平方向耐荷力 ) のみを考慮して求める 計算手法は 土中建て込みの場合と同様とするが仮想地盤面を想定せず水平方向耐荷力を 平坦部の1/3とする ( 防護柵設置要綱 資料集の考え方に準拠 ) qah' = 2.0/3 = 0.667 Kg/cm 2 Ii = 4 P+{(4 P)2 +24 B qah P h} 0.5 Z qah B ここにB : コンクリートの基礎幅 ( cm ) h : 水平力の作用高 = 柵高 ( cm ) PX θ l1 yt1 h

9. 耐雪型歩道柵の検証 5 9-1 構造諸元の決定 A. 柵高 1.10m 積雪ランク3 ( 積雪深 2.0m ~ 3.0m) 耐雪型歩道柵の構造諸元の決定支柱間隔は 2.00mを原則とするが 荷重状態により 1.50m 1.00mと縮め経済比較によって構造諸元を決定する 尚 ビームの最小径は現行の開発局に順じφ42.7 2.3とする 又 支柱については 防護柵設置要綱 資料集 に準じ最小 φ60.5 3.2とし最上段ビーム支柱径より上まわる場合は 最上段ビームと同径とする 耐雪型歩道柵構造諸元 柵高 ランク 5 年再現最大積雪深 ビーム (mm) ブラケット 支柱間隔 外径 (mm) 厚さ (mm) 支柱 ( 土中用 ) 押込み深 支柱全長 根巻き寸法 (cm) 幅 長 厚 支柱 ( コン基礎用 ) 支柱全長 コンクリート基礎寸法 (cm) 幅 長 厚 1.10 3 ランク 3 形式 2.0 ~ 3.0 寸法 重量及び断面性能 最上段 φ48.6 3.2 2 段目以降 φ42.7 2.3 支柱 φ60.5 3.2 改良 A 型 1.00 標準型 60.5 3.2 1.40 2.55 重量比較表 ( 柵高 h = 1.10 m の場合 ) 基礎寸法 (cm) コンクリート基礎 L =1.95 30 80 支柱間隔 L = 1.00m ビーム 1 段目 φ48.6 3.2 2 段目以降 φ42.7 2.3 ブラケット 改良 A 型 30 30 20 1.95 30 30 80 10m 当り重量 (Kg) 192.64 外径 (D mm) 厚さ (t mm) 重量 (W Kg/m) 断面積 (A cm2) 断面 2 次モーメント (I cm4) 断面係数 (Z cm3) 断面 2 次半径 (I cm) 21.7 1.9 0.93 1.182 0.69 0.539 0.701 27.2 1.9 1.19 1.610 1.22 0.893 0.807 2.3 1.41 1.799 1.41 1.03 0.880 34.0 2.3 1.80 2.291 2.09 1.70 1.12 2.3 2.29 2.919 6.97 2.80 1.43 42.7 2.4 2.39 3.039 6.19 2.90 1.43 3.2 3.12 3.971 7.77 3.61 1.40 2.3 2.63 3.315 8.99 3.70 1.64 48.6 2.4 2.73 3.483 9.32 3.83 1.61 3.2 3.68 4.564 11.80 4.86 1.61 2.3 3.30 4.203 17.80 5.90 2.01 60.5 2.8 3.98 5.073 21.20 7.00 2.01 3.2 4.52 5.760 23.70 7.51 2.03 76.3 2.8 6.06 6.465 43.70 3.2 5.77 7.319 49.20 11.60 2.60 12.90 2.69

柵高 h=1.10 m 積雪深 H *1.10m 当たり重量は支柱とビームのみの重量であり ブラケット等は含まない 6 *2. 支柱長は L= 柵高 + 根入れ長 +0.05m で算出 *3. 採用にあたっては経済比較をした 最上段ビーム上の雪厚 ( h m) 表ー 1 沈降力の算出 標準尺に換算した時の積雪深 (H'm) φ42.7 φ48.6 φ60.5 φ76.3 φ89.1 φ101.6 φ42.7 φ48.6 φ60.5 φ76.3 φ89.1 φ101.6 1.0 - - - - - - - - - - - - - - - - 2.0 0.9 1.6 640 522 0.831 0.851 0.891 0.940 0.976 1.009 434 444 465 491 509 527 3.0 1.9 2.6 1040 1095 0.831 0.851 0.891 0.940 0.976 1.009 910 932 976 1029 1069 1105 標準尺の高さ h = 0.70 m P2=0.666+0.0421 B2-0.000818 B2 2 h=h-h B2 ; 受圧幅 = ビーム径 (cm) H'= h+h ( 2 B2 44.6 ) W=400 H' ( ここに ρ=400kg/m 3 ) Y=-137+0.782 W+0.000387 W 2 柵高 h = 1.10m 9-2 構造計算 1. ビームの検討 表 -2 水平力の算出 ( グライド力 ) 積雪重量 W は 沈降力の算出表を参照 P 0.18 I W - 72 沈降力が水平力に比べ大きい為 鉛直方向で検討を行う 使用部材 φ48.6 3.2 Z = 4.86cm 3 沈降力 Y =9.32Kg/m ( 表 -1 より ) M = M 11700 δ = = = 2400 2400Kg/cm 2 OK Z 4.86 尚 2 段目以降は φ42.7 2.3 を使用する 2. ブラケットの検討 φ48.6 2.3 Z=3.70cm 3 作用力 積雪重量 (WKg/ m2) 3. 支柱の検討 積雪深 (H m) Wv L 2 8 P =Y L=0.932 1.00=0.932t>Pa=0.35t<Pa=1.30t 改良 A 型とする 水平力 P =120Kg ( 表 -2 より ) 作用高 沈降力 (Y Kg/m) ビーム形状による沈降力比 :P2 積雪重量 (W Kg/m 2 ) 1.0m 1.0 - - 2.0 640 0.932 1.00 2 = 0.117t m 8 y =110+5.4=115.4cm M =0.120k 1.154=0.13848t m 水平力 ( P Kg ) 1.5m 43.2 45 100.8 105 158.4 160 3.0 1040 115.2 120 208.8 210 302.4 305 = 2.0m - - ビーム形状毎の沈降力 : Y1 = Y P2 (Kg/m)

Z = M 13848 7 = =5.77cm 3 δa 2400 従って φ60.5 3.2 Z=7.84cm 3 を使用する 4. 基礎の検討 (A) 鉛直力に対する検討 鉛直力 P=2 Y L=2 0.932 1.00=1.86t 必要底面積 P 1.86 A = = qav 20 = 0.093m 2 基礎幅 B = 0.30m 30cm (B) 水平力に対する検討 作用力 P =120Kg 作用位置 y=1.1m=110cm L = 4 P+{(4 P) 2 +24 B qah' P h} 0.5 2 B qah' ここに B=30cm qah'=0.667kg/cm 2 ( 路肩有り ) L = 4 120+{(4 120) 2 +24 30 0.667 120 110} 0.5 = 2 30 0.668 3043.1 40.0 =76.1cm 30 30 80cm とする