若者の暮らしにおける変化働き方の変化第2 章第 1 節 第 2 章 若者の暮らしにおける変化 第 1 節 働き方の変化 若者の雇用環境については 我が国の経済の低迷を受け 前述のとおり若者の失業率が上昇するな ど厳しい状況が続いている 本節では 若者の雇用環境の変化について詳細に分析するため 高学歴

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第 1 子出産前後の女性の継続就業率 及び出産 育児と女性の就業状況について 平成 30 年 11 月 内閣府男女共同参画局

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計


平成 22 年国勢調査産業等基本集計結果 ( 神奈川県の概要 ) 平成 22 年 10 月 1 日現在で実施された 平成 22 年国勢調査 ( 以下 22 年調査 という ) の産業等基本集計結果が平成 24 年 4 月 24 日に総務省統計局から公表されました 産業等基本集計は 人口の労働力状態

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平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

18歳人口の分布図(推計)

資料 7 1 人口動態と子どもの世帯 流山市人口統計資料 (1) 総人口と年少人口の推移流山市の人口は 平成 24 年 4 月 1 日現在 166,924 人で平成 19 年から増加傾向で推移しています 人口増加に伴い 年尐人口 (15 歳未満 ) 及び年尐人口割合も上昇傾向となっています ( 人

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第 3 章 雇用管理の動向と勤労者生活 ては 50 歳台まで上昇する賃金カーブを描いており 他の国々に比して その上昇テンポも大きい また 第 3 (3) 2 図により勤続年数階級別に賃金カーブをみても 男女ともに 上昇カーブを描いており 男性において特に その傾きは大きくなっている なお 女性につ

2. 女性の労働力率の上昇要因 М 字カーブがほぼ解消しつつあるものの 3 歳代の女性の労働力率が上昇した主な要因は非正規雇用の増加である 217 年の女性の年齢階級別の労働力率の内訳をみると の労働力率 ( 年齢階級別の人口に占めるの割合 ) は25~29 歳をピークに低下しており 4 歳代以降は

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160 パネリスト講演 1 労働市場における男女格差の現状と政策課題 川口章 同志社大学の川口です どうぞよろしくお願いします 日本の男女平等ランキング世界経済フォーラムの 世界ジェンダー ギャップレポート によると, 経済分野における日本の男女平等度は, 世界 142 か国のうち 102 位です

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このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

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第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

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( 情報化がもたらす仕事の変化 ) 情報化が急速に進展した 21 世紀初頭において 企業における情報関連投資の目的をみると 業務のスピード向上や全体的な情報共有化のためが多く 次いでコスト削減となっている ( 付 2 (1) 2 表 ) 企業の情報関連投資は 人員削減などのコスト抑制を目的としたもの

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1 15 歳以上人口の就業状態 富山県の 15 歳以上人口 人のうち 有業者は 人 ( 全国 6621 万 3 千人 ) と 平成 24 年と比べると 人減少しています 有業率 (15 歳以上人口に占める有業者の割合 ) についてみると 59.5%( 全国 5

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初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 問 33 問 8- 母 ) 図 95. 初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 母親 ) 初めて親となった年齢 を基準に 10 代で初めて親となった 10 代群 平均出産年齢以下の年齢で初めて親となった平均以下群 (20~30 歳 ) 平均

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

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第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

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夫婦間でスケジューラーを利用した男性は 家事 育児に取り組む意識 家事 育児を分担する意識 などに対し 利用前から変化が起こることがわかりました 夫婦間でスケジューラーを利用すると 夫婦間のコミュニケーション が改善され 幸福度も向上する 夫婦間でスケジューラーを利用している男女は 非利用と比較して

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2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

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C 労働 (1) 総数 ( 単位人 ) 年齢 (5 歳階級 ) 総 総数主に仕事 C-1 労働力状態 (8 区分 ), 年齢 家事のほか仕事 通勤のかたわら仕事 休業者 98,762 59,160 56,303 45,585 8,703 1, ~19 歳 6,689 1,108 9

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

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若者の暮らしにおける変化第2 章 第 2 章 若者の暮らしにおける変化 若者の雇用環境については 我が国の経済の低迷を受け 前述のとおり若者の失業率が上昇するな ど厳しい状況が続いている 本節では 若者の雇用環境の変化について詳細に分析するため 高学歴化の進行と卒業後の進路の動向 雇用形態の変化 収入の変化について分析するとともに 若者の働く意識の変化 女性の就業状況の変化 国土交通に関連する産業における若者の就業状況の変化について分析を行う (1) 雇用環境の変化 ( 高学歴化の進行 ) 少子化に伴い 18 歳以上人口が減少する中 高等学校進学率及び大学進学率は上昇 図表 34 高等学校進学率及び大学進学率の推移 を続けている 高等学校進学率は 1974 年 に初めて 90% を超え 近年は 100% に近 い水準で推移している 大学進学率は 1960 年代から 1970 年代半ばにかけて及 び 1990 年以降に上昇しており 2012 年 には 50.8% と 過半数の者が大学に進学 することになった ( 図表 34) こうした若者人口の減少と高学歴化は 新規学卒者の就職の動向にも影響を与えて いる 新規学卒就職者数の推移を見ると ピークの 1966 年には 160 万人を超えてい たが 2011 年には約 63 万人にまで減少している 学歴別に就職者数の推移をみると 1950 年代は 中学校卒業者が新規学 卒就職者の中心であったが 1960 年代に は高校卒業者中心に逆転し その後 中学校卒の就職者は急速に減少した 1990 年代には 大学進 学率の上昇を受けて高校卒就職者が大きく減少し 1998 年には大学卒就職者が高校卒就職者を上 回った ( 図表 35) 大学卒就職者は 2010 年時点では就職者の過半数を占める 54.3% となった 近 年では 大学院卒の就職者も増加しており 新規学卒就職者の高学歴化が進行している ( 図表 36) このように かつては中学校卒や高校卒で働き始めていた人々が大学に進学するようになった結果 大学卒業者の進路の多様化が進んだと考えられる 15

若者の暮らしにおける変化若者の暮らしにおける変化 図表 35 学歴別就職者数の推移 図表 36 学歴別就職者割合の推移 の就職競争が激化していることが要因となっているとも考えられる ( 図表 38) 図表 38 大学進学率 一時的な仕事に就いた者及び進学も就職もしない者の割合の推移 第2 章 ( 非正規雇用割合の上昇 ) 次に 就職をした者について雇用形態の変化を見てみる 年齢階級別に非正規雇用割合の推移を見 ると 非正規雇用者の割合は長期的に上昇しており 特に 15 24 歳の層ではバブル崩壊後の 1990 年代半ばから 2000 年代半ばにかけて大きな上昇が見られた ( 図表 39) ( 大学卒業者の就職率の低下 ) 次に 大学卒業者について卒業後の進路を見ると 1990 年代始めまでは卒業者のうち就職した者 の割合は 70% から 80% 台の水準で推移したが バブル崩壊後は低下を続け 1991 年の 81% から 図表 39 年齢階級別非正規雇用割合の推移 2000 年の 56% まで下落した 2001 年以降は回復を見せていたものの 2008 年以降はリーマン ショックの影響等により再び厳しい状況となっている ( 図表 37) 図表 37 大学卒業後の進路 第2 章一方 大学卒業者のうち一時的な仕事に就いた者及び就職も進学もしない者の割合は バブル崩壊 後の就職率の低迷と表裏一体の動きとして上昇し 2003 年には過去最高の 27.1% となった 一時的 な仕事に就いた者及び就職も進学もしない者の増減は 卒業時の景気や雇用情勢に大きく左右される と考えられ 厳しい雇用情勢 ( 低い求人倍率 ) となった 2000 年前後のほか 2000 年代末に上昇し ている また 1960 年代 1970 年代半ば及び 1990 年代に大学進学率が上昇した時期にも一時的な 仕事に就いた者及び就職も進学もしない者の割合が大きく上昇していることから 大学卒業者の中で 16 17

若者の暮らしにおける変化若者の暮らしにおける変化 世代別に非正規雇用割合の図表 40 世代別に見た非正規雇用割合の推移 ( 男性 ) 推移を見ると 男性では 20 代前半の非正規雇用割合 第が継続的に上昇しており 特 から 20 代後半にかけて一旦 非正規雇用割合が低下してお り 一度非正規雇用に就職し たとしても その後正規雇用 への転換が見られる 1978 1982 年生まれの世代では 20 代前半から後半にかけての非正規雇用割合の低下が大きかったが 依然 20 代後半の非正規雇用割合は他の世代よりも高い水準となっている ( 図表 40) 一方女性については おお図表 41 世代別に見た非正規雇用割合の推移 ( 女性 ) むねどの世代で見ても 20 代前半の非正規雇用割合が低 く 年齢とともに非正規雇用 割合が上昇していく傾向にあ る ただし 1978 1982 年 生まれの世代については 20 代前半の非正規雇用割合 が高い水準となり その後 20 代後半にかけて非正規雇 用割合が低下した 女性の社 会進出が進む中で 正規雇用 での働き方を希望する者が増えていると考えられるが 世代ごとに見ると 20 代前半の非正規雇用割合は男性と同様に 1970 年代生まれ以降の世代で大きく上昇している ( 図表 41) フリーターやニートと呼ばれる若年無業者 (15 34 歳の非労働力人口のうち 家事も通学もしていない者 ) の数も増加している フリーター数はバブル崩壊以降急速に増加し 2003 年には 217 万人に達した その後 5 年間は減少が続いたが 2009 年にはリーマンショック等を受け再び増加に転じ 2012 年は180 万人となった ( 図表 42) ニート数は 2002 年以降 60 万人を超える水準で推移しており 2010 年には一旦減少が見られたものの 2012 年には再び増加し63 万人となった ( 図表 43) 2 章に 1970 年生まれ以降の世代 で大きく上昇している ま た どの世代でも 20 代前半 図表 42 フリーター数の推移 ( 離職率は高水準で推移 ) 図表 43 若年無業者数の推移 また 一旦就職したものの 離職する者も多い 大学卒の就業者の就職後 3 年以内の離職率を見る と バブル崩壊後に上昇し 1995 年以降は 30% を超える水準が続いた 2004 年 3 月の卒業生の離職率については ピークとなる 36.6% を記録し 以後は低下傾向にあるものの 2009 年 3 月の卒業生については28.8% となるなど依然として高い水準にある ( 図表 44) 高校卒の就業者についても同様に バブル崩壊以降に離職率が上昇し 2000 年 3 月の卒業生については離職率が50.3% となった その後は低下傾向にあるが 2009 年 3 月の卒業生で35.7% となっている ( 図表 45) 図表 44 新規大学卒業者の在職期間別離職率の推移 図表 45 新規高校卒業者の在職期間別離職率の推移 第2 章18 19

若者の暮らしにおける変化若者の暮らしにおける変化 若者 (15 34 歳 ) の失業 率の内訳を求職理由別に見ると 最も割合が高いのは自発的離職による失業で その構成比は 2011 年で約 4 割を占めている ( 図表 46) また 転職入職者の 前職をやめた理由 を見ると 10 代 30 代の女性では 全年齢と比べ 労働条件の悪さや結婚 出産等を挙げる者が多い 図表 46 第2 章求職理由別若年失業率の推移 また 雇用形態の変化について見てみても フリーターから正社員への転職は フリーター期間が半年以内の場合 男性では約 7 割 女性では約 6 割が正社員になっているが フリーター期間が 3 年を超える場合 正社員になれた割合は男性で約 6 割 女性で約 4 割となっており フリーター期間が長ければ長いほど正社員になることが難しくなると言える ( 図表 49) 図表 49 フリーターから正社員への転職状況 10 代 30 代の男性では 全年齢と比べ 会社の将来に不安を感じたり 収入や労働条件に不満を感じたりした者が多い ( 図表 47) このように 図表 47 ( 収入は減少傾向 ) 我が国の経済状況や若者の雇用環境が変化する中で 若者の収入にも変化が見られる 収入の変化は いつどれだけのお金を何に費やすかといった消費行動の 図表 50 年齢階級別一般労働者の年収の推移 ( 実質 ) 若者が就職後短期間のうちに離職してしまう背景としては 学校卒業時の就職環境が厳しい世代ほど 不本意な就職先に就職した者が多いために将来の離職が増えるということが考えられ 実際に 大学卒業者の離職率は新卒時の大学卒求人倍率が低いほど高まる傾向にある あり方を変化させるものであることから 若者の暮らしの変化の根本にあるものと言うことができる 1 年収の変化 年齢階級ごとに年収の変化を見ると 20 代及び 30 代の年収は他の年齢層よりも低い水準で推移している また 1990 年代後半から現在にかけては それぞれの年齢階級で年収の減少が見られ このように 労働環境の改善を求めて離職をする者は多くいるものの 必ずしも転職を経て収入が改善されたり 雇用形態が改善されたりするとは限らない 転職者について転職前後の収入の増減を見ると 転職後に収入が増加した者の割合は 25 34 歳 35 44 歳のいずれの年齢階級についても 20% 台後半から 30% 台後半となっている ( 図表 48) 転職入職者が前職をやめた理由 図表 48 収入が増えた転職者の割合 るが 30 34 歳及び 35 39 歳については特に減少傾向が顕著である ( 図表 50) 2 賃金上昇率の変化 世代別に実質賃金の推移を見ると より高齢の世代では年齢の上昇に伴う賃金の上昇が相対的に大 きく カーブが急な右上がりになっているのに対し 若い世代では 年齢の上昇に伴う賃金の上昇が相対的に小さく カーブの傾きが鈍くなっている ( 図表 51) このように 年齢の上昇に伴う賃金の上昇が若い世代で縮小している背景には 若い世代における非正規雇用割合の高まりがあると考えられる 正規雇用者と非正規雇用者の賃金を比較すると 非正規雇用者の賃金水準が正規雇用者に比べて低いのと同時に 非正規雇用者については正規雇用者に見られるような年齢の上昇に伴う賃金の上昇が見られないことが分かる これは 非正規労働者では 労働組合等を通じた賃金交渉力が弱いことのほか 技能形成を進める仕組みが乏しい結果 賃金が上 昇しにくい状況にあるためと考えられる ( 図表 52) 第2 章20 21

若者の暮らしにおける変化若者の暮らしにおける変化 第 2 章 図表 51 世代別に見た実質賃金の推移 (20 24 歳時の実質賃金 =100) 3 収入格差の動向 図表 52 雇用形態 年齢階級別賃金 このように非正規雇用者の増大を背景とした収入の減少が起こる中で 世代内の収入格差も増大し ている 世代別に 雇用者の年間収入についてのジニ係数の推移を見ると 女性については大きな変化は見られないものの 男性については 若い世代ほど 各年齢時点においてジニ係数が高まっており 収入の格差が拡大していることが分かる ( 図表 53) 図表 53 世代別に見たジニ係数の推移 ( 男女別 ) (2) 働く意識の変化 厳しい雇用状況の中で 若者 図表 54 転職に対する考え方 の働く意識はどのように変化し ているのだろうか 新入社員に 対し 転職に関する考え方を尋 ねたアンケートによると 今 の会社に一生勤める と答えた 者の割合は きっかけ チャ ンスが有れば転職してもよい と答えた者の割合を上回ってお り その差は近年拡大傾向にあ る ( 図表 54) また 理想的な仕事について尋ねた調査では 収入が安定している仕事 を選択する者の 図表 55 理想的な仕事 割合が他の年齢層と比べて高く なっている一方で 自分に とって楽しい仕事 を選ぶ者の 割合も高くなっており 経済面 での安定性を望む一方で どの ような内容の仕事でも良いとい うわけではなく 楽しさ を 求めているように 自分の価値 観に合った仕事を選択しようと していることがうかがえる ( 図表 55) また 新入社員の海外勤務の希望を見ると 海外で 働きた 図表 56 新入社員の海外勤務の希望 いとは思わない と回答する者 の割合が 2001 年の 29.2% から 2010 年の 49% に上昇する一方 で どんな国 地域でも働きたい と回答する者の割合もこの 10 年で最大となっている 両者の中間的な志向である 国 地域によっては働きたい と考える者の割合は減少していることから 積極的に海外で働 きたいかそうでないかの意思が両極に強く出るようになったと見ることができ この点においても 自分の価値観を明確に持っており それに基づいた行動を取ろうとする様子が見てとれる ( 図表 56) 第2 章22 23

若者の暮らしにおける変化若者の暮らしにおける変化 (3) 女性の就業状況の変化 ( 女性の社会進出の進展 ) 今から約 30 年前の 1980 年 我が国では 夫婦のうち男性が主な働き手となる片働き世帯が主流であった その後 共働き世帯数は継続的に増加し 1997 年には共働き世帯が片働き世帯数を上回ることとなった その後も共働き世帯は増加を続けており 片働き世帯数との差は拡大傾向にある ( 図表 57) 図表 57 共働き世帯 片働き世帯の推移 第2 章 図表 59 女性の理想ライフコース 図表 60 女性の予定ライフコース ( 結婚後の就業継続割合は上昇 出産後の就業継続割合は横ばい ) 年齢階級別に女性の就業率を見る と 20 代後半 30 代前半の上昇が目立つ 1975 年には 25 29 歳では 41.4% 30 34 歳では 43.0% だった就業率は 2011 年にはそれぞれ 72.8% 64.2% まで大きく上昇した ( 図表 58) このような女性の就業率の上昇の背景のひとつには 女性の労働意欲の高まりがあると考えられる 女性の理想とするライフコースを尋ねると 両立コース ( 結婚し子どもを持つが 仕事も一生続ける ) 及び 再就職コース ( 結婚し子どもを持つが 結婚あ 図表 58 年齢階級別女性の就業率の推移 これまで女性は 就業していても結婚 出産 育児に伴って退職する者が多く また 出産後に復職するとしても 育児と両立がしやすいパートタイム労働の形で就業することが多かった 近年 女性の就業率の上昇が見られる中で ライフステージごとに見た場合 女性の就業状況はどのように変化しているのだろうか 我が国の女性の労働力率を年齢階級別に見た場合 図表 61 女性の年齢階級別労働力率の推移 るいは出産の機会にいったん退職し 結婚 出産時期に当たる 20 代後半から 30 代にかけて労働力率が著しく減少するいわゆる M 字カー 子育て後に再び仕事を持つ ) を選択する者が 2010 年時点でそれぞれ 30% を超えており 特に両立 ブ を描くことが知られている この M 字カーブの底は依然として落ち込みが見られるものの 年々 コースを選択する者については 1992 年の調査以降一貫して増加傾向にあるなど 家庭と仕事を両立 上昇をしており この変化は 未婚 晩婚化 結婚 出産年齢の変化 結婚 出産に伴う退職の動向 しようとする女性の意欲の高まりが見られる ( 図表 59 60) の変化 雇用形態の変化等の様々な要因によって起こっていると考えられる M 字カーブの中で 15 19 歳 については 大学等への進学率の高まりを受けて 労働力率は 低下傾向にある M 字のボトムは 1975 年 (42.6%) は 25 29 歳 1985 年 (50.6%) 1995 年 (53.7%) は 30 34 歳 であったが 2011 年 (67.0%) は 35 39 歳 へと移っており 女 性の晩婚化 晩産化が影響していると考えられる 25 29 歳及び 30 34 歳で労働力率の上昇が見 られる背景としては 大学卒などで就業する者が増えてきていること 未婚化の進展により長期的に 第2 章24 25

若者の暮らしにおける変化若者の暮らしにおける変化 就業を継続する者が増えてきていること 結婚 出産を経ても就業を続ける者が増えていること等の要因が考えられる ( 図表 61) 中でも 結婚 出産と就業継続の関係について見てみると 結婚に伴う退職と出産に伴う退職は異なる動きを見せていることが分かる 結婚前後に妻がどのような就業状態であったかを見ると 結婚後も就業を継続する者の割合は 6 割前後で推移しており 結婚退職する者の割合は 1985 1989 年の 37.3% から 2005 2009 年の 25.6% まで減少している ( 図表 62) 一方 出産前後に妻がどのような就業状態であったかを見ると 妊娠前に就業していた者の割合が増加していることから 出産退職する者の割合が 1985 1989 年の 37.4% から 2005 2009 年の 43.9% に増加するとともに 出産後も就業を継続する者の割合も24.0% から26.8% へと微増している ( 図表 63) 図表 62 結婚年別に見た結婚前後の妻の就業変化 これについて 結婚前 妊娠前に就業していた 者に限定して就業を継続した者の割合を見ると 結婚前に就業していた者のうち就業を継続した者の割合は 1985 1989 年の 60.3% から 2005 2009 年の 70.5% に上昇したものの 妊娠前に就業していた者のうち出産後も就業を継続した者の割合は 38 39% 台で推移しており 約 30 年間変化がない ( ただし 出産後も就労を継続した者のうち 育児休業制度を利用して就業を続けた者の割合は高まっている ) ことから 女性にとって依然として仕事と子育ての両立が難しい環境となっていることが分かる ( 図表 64) 図表 63 図表 64 第 1 子出生年別に見た出産前後の妻の就業変化 ( 非正規雇用による就業の増加 ) また M 字カーブにおいて労働力率が高まっている 25 29 歳及び 30 34 歳の年齢層について 就業者の雇用形態の変化を見てみる 1987 年と 2007 年を比較すると 25 29 歳と 30 34 歳のい 結婚 出産前後の妻の就業継続割合 第2 章ずれの年齢区分においても就業率は上昇しているが 正社員 パート アルバイト 派遣社員 嘱託 その他 の雇用形態ごとの就業率を見ると 就業率全体の上昇は 正社員 の増加よりも パート アルバイト 及び 派遣社員 嘱託 その他 の増加によるところが大きい ( 図表 65 66) 図表 65 雇用形態別 年齢階級別女性の就業者割合 (1987 年 ) ( 管理職に占める女性の割合は低水準 ) また 管理職に占める女 性の割合を見ても 十分な水準になっているとは言えない 係長 課長 部長等の職位別に見ると 女性の登用率はどの職位についても年々上昇しているが 職位が高くなればなるほど女性が占める割合は低くなっている ( 図表 67) 図表 67 図表 66 女性管理職の割合 雇用形態別 年齢階級別女性の就業者割合 (2007 年 ) (4) 国土交通に関連する産業における若者の就業状況の変化 ( 産業別の国内総生産は建設産業で減少 ) 建設業 不動産業 運輸業等 国土交通に関連する産業は 人々の生き生きと 図表 68 産業別国内総生産の推移 (2000 年 =100) した暮らしや我が国経済の発展を支える とともに 日々の生活における安全 安 心の確保や多様性ある地域の創造に重要な役割を果たす産業である 我が国経済における国土交通に関連す る産業の位置付けを見てみると 2000 年の水準を 100 とした産業別の国内総 生産は 全産業では緩やかに減少傾向に ある中 運輸業及び不動産業はおおむね横ばいで推移している 一方 建設業の国内総生産は減少傾 向にあり 2011 年には71.2となるなど 我が国における建設産業の縮小が見られる ( 図表 68) 第2 章26 27

2 章若者の暮らしにおける変化28 第 ( 若者の就業者数は減少 ) また 産業ごとの状況を 若者の就業者数という観点から見ると 若者の全就業者数が減少傾向にある中 国土交通に関連する産業においても若者の入職者数は減少しており 産業の縮小がここでも見られる 2000 年の水準を 100 とした場合 若者 (35 歳未満 ) の産業別の入職者数は 不動産業では増減を繰り返して推移しているものの 建設業及び運輸業では減少傾向にあり 特に建設業ではこの 10 年で大きく減少している ( 図表 69) 産業ごとに入職者と離職者のバランスを見てみると 入職者数から離職者数を引いた入職超過数は 不動産業においてはほぼ横ばいで推移しているものの 建設業及び運輸業においては長期的に減少傾向にあり 新規に産業に入ってくる若者の数がネットで見ても減少していることが分かる ( 図表 70) この結果 産業ごとの就業者の人口構成にも変化が現れている 就業者に占める 40 歳未満の割合を産業別に見ると その割合は全産業で減少傾向にあり 2000 年の 42.4% から 2012 年の 38.5% まで減少している 建設業及び運輸業についても就業者に占める 40 歳未満の割合は減少傾向にあるが 全産業に比べて低い水準にあり 割合の減少幅も大きくなっている 不動産業については 他産業に比べて 40 歳未満の占める割合が低い水準にあったが 更に低下している ( 図表 71) 図表 69 35 歳未満の産業別入職者の推移 (2000 年 =100) 図表 70 35 歳未満の産業別入職超過数の推移 図表 71 40 歳未満の産業別就業者の割合