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輸血療法の作業の流れ 輸血療法必要性の判断 患者への説明と同意 輸血準備 輸血前検査 輸血開始 輸血終了 輸血療法の効果評価 輸血後感染症検査 (3 ヶ月後 ) 輸血の実際に関しては 日本赤十字社から発行された 輸血用血液製剤取り扱いマニュアル を ご参照下さい カラー印刷で 大変わかりやすくなって

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はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

設問 3 FFP PC が必要になった場合 輸血できるものを優先する順番に並べてください 1A 型 2B 型 3O 型 4AB 型また 今回この症例患者は男性ですが 女性で AB 型 (-) だった場合 PC の輸血で注意する点はありますか? 患者は AB 型なので 4AB 型 >1A 型 =2B

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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不規則抗体の基礎

1 8 ぜ 表2 入院時検査成績 2 諺齢 APTT ALP 1471U I Fib 274 LDH 2971U 1 AT3 FDP alb 4 2 BUN 16 Cr K4 O Cl g dl O DLST 許 皇磯 二 図1 入院時胸骨骨髄像 低形成で 異常細胞は認め

今日のお話 1. 看護師さんと輸血 2. 輸血ガイドライン ( 指針 ) の位置付け 3. 血液製剤について 4. 輸血療法の考え方と方法 5. 血液型検査 6. 不規則抗体スクリーニング 7. 血液の準備 8. コンピュータクロスマッチ 9. 在宅輸血

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本


3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

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ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2


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佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医


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(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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1. 重篤な不正出血の発現状況 ( 患者背景 ) (1) 患者背景 ( 子宮腺筋症 子宮筋腫合併例の割合 ) 重篤な不正出血発現例の多くは子宮腺筋症を合併する症例でした 重篤な不正出血を発現した 54 例中 48 例 (88.9%) は 子宮腺筋症を合併する症例でした また 子宮腺筋症 子宮筋腫のい

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2 受入施設別献血量 ( 推計値 ) ブロ都ック道府県 合計 全国血液センター献血者数速報 (Ⅰ) 血液センター 平成 30 年 12 月分 L % L % 日 L L % 日 L L % 台 L L % 台 L 8, ,768

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

Transcription:

Morning Lecture 2017 2017/07/20 輸血管理委員会 適正輸血について 本日の内容 輸血療法の考え方 輸血指針 (2017 年改訂 ) 不適合輸血防止の取り組み 輸血の副作用 合併症 血液製剤の適正使用 輸血療法の考え方 海外のガイドライン 基本的な考え方医療関係者の責務説明と同意適切な輸血 基本的な考え方 説明と同意 1) 目的 : 血液成分の量的減少や機能低下による臨床症状の改善 2) リスクを上回る効果が期待されるか十分考慮し, 適応を決定. 輸血量は効果が得られる必要最小限にとどめる. 他の薬剤によって治療可能な場合には, 輸血は極力避ける. 患者又はその家族が理解できる言葉で, 輸血療法にかかわる以下の項目を十分に説明し, 同意を得た上で同意書を作成する. (1) 輸血療法の必要性 (2) 使用する血液製剤の種類と使用量 (3) 輸血に伴うリスク (4) 副作用 感染症救済制度と給付の条件 (5) 自己血輸血の選択肢 (6) 感染症検査と検体保管 (7) 投与記録の保管と遡及調査時の使用 (8) その他, 輸血療法の注意点 1

説明と同意 (IC) 米国血液保護法の理念 輸血前に医師が実施 適正使用にもかかわらず健康被害発生 感染等被害救済制度 輸血後感染症検査 輸血後 3 ヶ月を目安に 輸血とは unavoidably やむを得ない unsafe 安全ではない inherently dangerous 本質的には危険な医療行為十分な説明と同意 (IC) が必要 適正な輸血療法 赤血球輸血と死亡率 1) 供血者数感染症のリスク減少 : 高単位の輸血用血液を使用 = 供血者数減少赤血球 + 新鮮凍結血漿 : 極力避ける ( 供血者数 2 倍 ) 凝固因子の補充が必要な場合は可能 2) 血液製剤の使用方法使用指針を遵守 3) 輸血の必要性と記録 : 輸血の適正性の証明輸血の必要性, 輸血量設定の根拠評価 ( 臨床所見と検査値の推移 ) 真に必要な血液製剤を最小量使用 Every One Matters 赤血球輸血と死亡率 緊急時の輸血 1 急性上部消化管出血に対する赤血球輸血 制限輸血群 :Hb < 8g/dL で輸血, 目標値 8.1~10 g/dl 自由輸血群 :Hb < 10 g/dl で輸血, 目標値 10.1~12 g/dl 血液型が確定できない場合のO 型赤血球の使用出血性ショックのため, 患者のABO 血液型を判定する時間的余裕がない場合, 緊急時に血液型判定用試薬がない場合, あるいは血液型判定が困難な場合は, 例外的に交差適合試験未実施のO 型赤血球濃厚液を使用する ( 全血は不可 ) なお 緊急時であっても 原則として放射線照射血液製剤を使用 両群間で予後に差はない 2

緊急時の輸血 ( 超 ) 緊急時はお手数ですが 2399にその旨, お電話下さい. 製剤を ( 超 ) 緊急でお届けします! 1. 輸血前 輸血指針 : 外観検査 3) 輸血用製剤の外観検査 輸血の実施前に外観検査として, バッグ内の血液について色調の変化, 溶血 ( 黒色化 ) や凝血塊の有無, あるいはバッグの破損や開封による閉鎖系の破綻等の異常がないことを肉眼で確認する ( スワーリングや異物 凝集塊などを確認する また 赤血球製剤についてはエルシニア菌感染に留意し バッグ内が暗赤色から黒色へ変化することがあるため セグメント内との血液色調の差にも留意する スワーリング : 血小板製剤を蛍光灯等にかざしながらゆっくりと攪拌したとき 品質が確保された血小板製剤では渦巻き状のパターンがみられる現象 RC の色調変化 また 赤血球製剤についてはエルシニア菌感染に留意し バッグ内が暗赤色から黒色へ変化することがあるため セグメント内との血液色調の差にも留意する スワーリング 血小板製剤を蛍光灯等にかざしながらゆっくりと攪拌したとき 品質が確保された血小板製剤で見られる渦巻き状のパターン 血液製剤の略語 不適合輸血の防止 不適合輸血の死亡率 ( 輸注血液量との関連 ) 輸血量 (ml) 件数死亡例 (%) 100 72 4(5.6) 200 47 6(12.8) 赤血球 Ir-RBC-LR RBC 血漿 FFP-LR FFP 血小板 Ir-PC-LR PC 500 500 48 34 13(27.1) 10(29.4) 3

輸血の実施 : 原則 患者間違いによる輸血過誤を防ぐため, 原則としてバーコード認証システムを用いて輸血を実施する. 施行者 患者リストバンド 血液製剤 ( 製剤種番号及び製剤番号 ) の各バーコード を PDA 端末で読み取り認証チェックして輸血を実施. 出庫製剤リスト 異常症状を選択し, 記載する 適正輸血について 各血液製剤 血漿分画製剤 輸血の流れ 薬価, 破棄減少 赤血球製剤使用指針 1 目的 : 末梢循環系へ十分な酸素を供給 使用指針 1) 造血不全に対する適応 ( 慢性貧血 ) Hb 値 6~7 g/dl が輸血の一つの目安 ( トリガーポイント ) Hb 値を 10g/dL 以上にする必要はない鉄欠乏など, 輸血以外で治療可能な疾患には, 原則輸血しない. 2) 化学療法 造血幹細胞移植 Hb 値 7~8 g/dl が輸血の目安 まず 1 本 (2 単位 ) 輸血し, 臨床所見の改善の程度を観察 真に必要な血液製剤を最小量使用 Every One Matters 赤血球製剤使用指針 2 使用指針 3) 急性出血に対する適応 ( 消化管出血 ) Hb 値 >9g/dL: 輸血はほぼ不要赤血球輸血のトリガー値 : 7g/dL 4) 重症または敗血症患者の貧血赤血球輸血のトリガー値 : 7g/dL 赤血球輸血のトリガー値 : 7g/dL 不適切な投与 : 終末期患者患者の意思を尊重しない投与は控える (DNAR と同じ考え ) 血小板製剤使用指針 1 目的 : 血小板成分を補充し, 止血を図り, 出血を予防する 1. 内科的適応 予防的投与の基本的な考え方 血小板数 2~5 万 /μl: 止血困難な場合には血小板輸血血小板数 1~2 万 /μl: 時に重篤な出血があり, 血小板輸血が必要となる場合がある血小板数 < 1 万 /μl: しばしば重篤な出血があるため, 血小板輸血を必要とする 慢性血小板減少症出血傾向がなく, 血小板数が安定している場合 0.5 万 /ml 未満で輸血を考慮 4

血小板輸血量と出血 予防 v.s. 治療 PC 輸血量 指標少量中等量大量 非予防投与 : 出血時に血小板数輸血 次回 PC 輸血までの日数中央値 1.1 1.9 2.9 輸血前血小板数中央値 (10 3 /ml) 9 9 9 当日朝の Plt<1 10 4 /ml 輸血後血小板数中央値 (10 3 /ml) 22 34 50 血小板増加数中央値 (10 3 /ml) 10 19 38 少量 1.1 10 11 /m 2 中等量 2.2 10 11 /m 2 大量 4.4 10 11 /m 2 Grade 2 以上の出血 (%) 出血までの日数中央値 RC 輸血実施率 (%) 71 7 95 69 7 92 70 8 92 非予防投与では出血が多く Plt < 1 万での予防投与が無難 日赤 PC 10 単位 :2 3 10 11 個 PC 大量輸血しても効果は変わらない Every One Matters 血小板製剤使用指針 2 血漿製剤使用指針 目的 : 血小板成分を補充し, 止血を図り, 出血を予防する 2. 外科的適応 活動性出血に対する治療的輸血血小板減少による重篤な活動性出血 : 血小板数を 5 万 /μl 以上に維持 手術時 : 血小板数が 5 万 /μl 未満で輸血を考慮心外手術では血小板数 5~10 万 /μl を維持脳外手術では血小板数 10 万 /μl を維持 腰椎穿刺 : 血小板数 5 万 /μl 以上 CV 挿入 : 血小板数 2 万 /μl 以上 諸外国と比べると, 新鮮凍結血漿等の血液製剤の使用量が約 3 倍新鮮凍結血漿の適応と投与量の決定が, 適正に行われているとは言い難い 目的 : 他に血漿分画製剤 / 代替医薬品がない場合の凝固因子の補充 投与前に PT, APTT, フィブリノゲン値も測定 凝固因子の補充 PT 30% 以下,APTT 基準の上限の 2 倍以上フィブリノゲン値が 100 mg/dl 未満大量輸血時 : 希釈性凝固障害による止血困難が起こる場合濃縮製剤のない凝固因子欠乏症 血漿製剤使用指針 FFP と凝固活性 大量輸血の必要な手術 外傷への FFP 投与 : 10-15mg/kg または FFP/RBC を 1/1~2.5 比率で投与 大量輸血不要な外傷 手術患者 ( 使用指針の変更 ): FFP の予防的輸注は 重篤な凝固障害合併の場合以外 施行しないことを ( 強く ) 推奨 ワーファリン効果の是正 : FFP は凝血学的効果は明らかに部分的な効果しかなくワルファリン効果の緊急補正に FFP 投与は推奨されない 一般にビタミン K の投与が行われるが 緊急補正が必要な場合は 濃縮プロトロンビン複合体製剤を推奨 凝固因子の動態と止血レベル ケイセントラ 5

投与量のまとめ Every ONE matters 循環血液量 :70mL/kg 赤血球 :RCC-LR 2 単位 =Hb 58 g Hb 上昇予測値 (g/dl) = 投与 Hb 量 (g)/ 循環血液量 (dl) 体重 50kg の人に 2 単位輸血 =Hb 値は約 1.5 g/dl 上昇 血小板 :1 単位 =0.2 10 11 個の血小板予測血小板増加数 ( 万 /μl)= 輸血血小板総数 / 循環血液量 (ml) 10-3 2/3 = 輸血血小板単位数 / 体重 (kg)/0.0525 体重 50kg の人に 10 単位輸血 =Plt 3.8 万 /μl 以上増加 * 血小板は実測値が低くなることが多い 血小板輸血でアレルギーが出る場合 : 洗浄血小板を使用できます期限が短いので事前にご相談下さい循環血漿量を40mL/kg 新鮮凍結血漿 : 凝固因子は正常値の20~30% 程度の活性で止血効果凝固因子の血中レベルを約 20~30% 上昇 =8~12mL/kg(40mL/kgの20~30%) = 大人でFFP 480 Every ONE matters 血液製剤 1 本輸血したら, もう1 本追加する前に患者の臨床症状を再評価する! 1 本毎に輸血すべきか判断 Hb 値のみではなく症状も勘案 3ヶ月後の 輸血後検査 もお忘れなく! 単単位輸血ガイドライン Single Unit Transfusion Guideline 輸血は, まず血液製剤 1 本! 輸血後, 再評価して必要なら追加 利点 : 安全で EBM に基づいた輸血 + 非感染性有害事象のリスク低減 血液供給の逼迫化防止 未知の感染症のリスク低減 6