Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

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税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

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き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

FX取引に係る確定申告について

スライド 1

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

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スライド 1

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

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平成19年度市民税のしおり

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

2018年 租税法基礎答練1回

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

配当所得 配当所得の金額 = 収入金額 - 元本取得のための ( 源泉徴収前 ) 借入金の利子 原則 支払い時に源泉徴収 確定申告によって精算 総合課税 申告不要あり 株式の配当 株式投資信託の収益分配金 保険会社から受け取る基金利息など 申告分離課税あり 例外 非課税株式投資信託の特別分配金 (

「2 所得税及び復興特別所得税の確定申告書データをお持ちでない方」からの更正の請求書・修正申告書作成編


改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

1 基本項目 ⑴ 所轄税務署長給与の支払者の所在地 ( 住所 ) の所轄税務署名を入力します 所轄税務署が不明な場合 国税庁ホームページ にある 税務署を検索 で郵便番号等による検索ができますので 参照してください ⑵ 給与の支払者の法人番号この欄には 申告書を受理した給

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

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コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

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国外転出時課税制度(出国税)の導入

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第 5 章 N

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc


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一発合格!FP 技能士 3 級完全攻略実戦問題集 年版 別冊 FP 技能士 3 級 2018 年 9 月実施試験 解答 & 解説 実技試験個人資産相談業務 ( 金融財政事情研究会 ) 問題 解答 解説 第 1 問問 1 1 1) 適切 医療費の一部負担金等の額が自己負担限度額を超える場合

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イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

相続税の改正 -平成23年度税制改正大綱

第 2 問問 4 2 < 遺族に必要な生活資金等の総額 > 生活費 30 万円 50% 12 カ月 29 年 =5,220 万円 死亡整理資金( 葬儀費用等 ) 200 万円 緊急予備資金 300 万円 住宅ローンについては団体信用生命保険に加入しているので計算に含めない合計 5,220 万円 +2

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

所令要綱

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

3 特別徴収義務者の指定及び特別徴収税額の決定手続 5. 給与所得に係る特別徴収義務者の指定等 ( 法 3の4) 市町村は 特別徴収の方法によって個人の住民税を徴収しようとする場合には 当該年度の初日においてその納税義務者に対して給与の支払いをする者のうち 所得税の源泉徴収義務がある者を 当該市町村

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

株式等の譲渡(特定口座(源泉徴収なし)と一般口座)編

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

配当所得は 他の所得と総合し 累進税率を適用して税額を計算しますが 一定の上場株式等の配当等については 他の所得と分離して税額を計算する申告分離課税を選択することができます ただし 申告分離課税を選択すると 配当控除を受けられず 確定申告をする一定の上場株式等の配当等の全てについて総合課税とするか

~ この操作の手引きをご利用になる前に ~ この操作の手引きでは 確定申告書の作成方法を説明しています 操作を始める前に 以下の内容をご確認ください 共通の操作の手引きの確認入力方法やデータ保存 読込方法などを説明した ( 共通 )e-tax で送信するための準備編 又は ( 共通 ) 書面提出 (

情報通信機器等を取得した場合等の所得税額の特別控除に関する明細書 ( 本表 ) 情報通信機器等に係る繰越税額控除限度超過額の計算上控除される金額に関する明細書 ( 付表 ) 政党等寄附金特別控除額の計算明細書 国庫補助金等の総収入金額不算入に関する明細書 返品調整引当金に関する明細書 退職給与引当金

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

PowerPoint プレゼンテーション

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個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

株式等の譲渡(特定口座(簡易申告口座)と一般口座)編

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株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得から控除)編

株式等の譲渡(特定口座(簡易申告口座)と一般口座)編

【表紙】

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

B 事例 1: 日本赤十字社と公益財団法人公益法人協会ともに 所得控除方式 を適用し ffff た場合に還付される税金について 前提 1 寄附先の名称等 ( 弊協会の他に 東日本大震災の義援金として日本赤十字社に寄附したものと仮定 ) 名称金額備考 日本赤十字社 ( 東日本大震災義援金 ) 30,0

平成19年度分から

第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

しなければならない人としたほうがいい人!平成30年分所得税の確定申告

退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得等から控除)編

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

3 ページ 4 ページ 5 ページ 5 6 ページ 7 ページ 8 ページ 8 ページ 9 ページ 10 ページ 2

妙高市 税に関するWEBページ

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金融商品と資金運用

「左記以外の所得のある方」からの確定申告書作成編

1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,


上場株式等の配当等に対する課税

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

私たちの市税

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

必要経費の考え方 所得の種類によって 名前は異なるが 内容としては 必要経費 にあたるものを示していると考える ( 例 ) 配当所得の場合 株式取得の借入金利子給与所得の場合 給与所得控除額雑所得 ( 公的年金 ) の場合 公的年金等控除額譲渡所得の場合 取得費用などの他 特別控除額一時所得の場合

Microsoft Word - NO.2 株式の譲渡 2.docx

〇本事例集は 平成 31 年 3 月を期限とした個人の確定申告について 国税通則法関連 ( 所得税 の納税地を含む ) の 誤りやすい事例 について取りまとめています 〇本事例集は 誤りやすい事例 を載せた後に 正しい解釈 処理方法を提示しています なお 無用 な文字数 ページ数の増加を避けるため

株式等の譲渡(上場株式の譲渡損失の繰越し)編

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

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Z-69-C 所得税法 第一問 - 解答 - 所得税法問 1 概要法人からの債務免除益は金銭以外の経済的利益による収入として その性質に応じた所得区分により課税されるが 一定の要件を満たす場合は別段の定めによる取扱いも考えられる Ⅰ 所得区分及び課税方法 (1) 債務免除益が旅館業に係るものと認められる場合は事業所得の総収入金額となる 事業所得の金額は その年中の事業所得に係る総収入金額から必要経費を控除した金額となる 事業所得の金額は 総所得金額として超過累進税率により課税される (2) 債務免除益が旅館業に係るものと認められない場合は 営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の一時の所得で対価としての性質を有しないものとして一時所得の総収入金額となる 一時所得の金額は その年中の一時所得に係る総収入金額からその収入を得るために支出した金額の合計額を控除し その残額から一時所得の特別控除額 5 万円 ( その残額が 5 万円に満たない場合には その残額 ) を控除した金額とする 一時所得の金額は その2 分の1の金額が総所得金額として超過累進税率により課税される Ⅱ 収入金額その年分の各種所得の金額の計算上収入金額とすべき金額又は総収入金額に算入すべき金額は 別段の定めがあるものを除き その年において収入すべき金額 ( 金銭以外の物又は権利その他経済的な利益をもって収入する場合には その金銭以外の物又は権利その他経済的な利益の価額 ) とする Ⅲ 別段の定め (1) 居住者が 破産法の免責許可の決定 再生計画認可の決定その他資力を喪失して債務を弁済することが著しく困難である場合にその有する債務の免除を受けたときは その債務免除による経済的利益の価額のうち一定の金額は 各種所得の金額の計算上総収入金額に算入しない (2) (1) 以外の場合で青色申告者が債務処理計画に基づき債務の免除を受けた場合において 事業の用 -1-

問 1 ( 続き ) に供される減価償却資産等の価額について一定の評定が行われているときは その対象資産の損失の額として一定の金額は事業所得の金額の計算上必要経費に算入する (3) (1) 及び (2) の規定は 税務署長がやむを得ないと認める場合を除き確定申告書に一定の事項の記載及び一定の書類の添付がある場合に限り適用する -2-

問 1 ( 続き ) -3-

問 2 1 Ⅰ 国外財産調書非永住者を除く居住者は その年の 12 月 31 日においてその価額の合計額が 5 千万円を超える国外財産を有する場合には その者の氏名 住所等及び個人番号並びにその国外財産の種類 数量及び価額等を記載した国外財産調書を その年の翌年 3 月 15 日までに 所得税の納税地の所轄税務署長に提出しなければならない Ⅱ 財産債務調書確定申告書を提出すべき者で その年分の退職所得金額以外の課税標準の合計額が 2, 万円を超え かつ その年 12 月 31 日において その価額の合計額が3 億円以上の財産又はその価額の合計額が 1 億円以上の国外転出特例対象財産 ( 一定の有価証券等 未決済デリバティブ取引に係る権利等をいう ) を有する場合には その者の氏名 住所等及び個人番号並びにその財産の種類 数量及び価額並びに債務の金額等を記載した財産債務調書を その年の翌年の3 月 15 日までに 所得税の納税地の所轄税務署長に提出しなければならない -4-

問 2 1( 続き ) -5-

問 2 2 加重措置について国外財産調書又は財産債務調書に記載がない 又は提出がない財産に係る所得税の修正申告等で過少申告加算税 無申告加算税が適用される場合においては 5% の加算税が加重される -6-

Z-69-C 所得税法 第二問 - 解答 - 問 1 1 各種所得の金額 ( 単位 : 円 ) 区分及び金額計算の過程 事業所得 8,817,91 1 総収入金額 ⑴ 完成工事売上高 A 工事 24,, B 工事 C 工事 4,, D 工事 17,, E 工事 完成工事高合計 45,, ⑵ 機械賃貸収入 F 機械 3, 5 ヶ月 +4, 7 ヶ月 =4,3, G 機械 6, 1 ケ月 =6,, 機械賃貸収入合計 1,3, ⑶ 雑収入 ⑷ その他 41,5 ⑸ 総収入金額合計 55,71,5 2 必要経費 ⑴ 減価償却費 F 機械 6,3,.333=1,998,999 G 機械普通償却費 16,,.333 1/12=4,44, 特別償却費賃貸用のため対象外減価償却費合計 4,44, I 機械取得価額 11,34,-54,=1,8, 普通償却費 1,8,.333 8/12=2,397,6 特別償却費 1,8,.3=3,24, 減価償却費合計 5,637,6-7-

区分及び金額計算の過程 J 機械取得価額 14,4, 普通償却費 14,4, 6/6=1,44, 特別償却費所有権移転外につき適用対象外減価償却費合計 1,44, K 機械中古資産の耐用年数の算出 6 年.2=1.2 2 年普通償却費 7,, 1 3/12=1,75, 特別償却費中古につき適用対象外減価償却費合計 1,75, 賃貸用機械減価償却費合計 6,438,999 工事用機械減価償却費合計 8,827,6 ⑵ 完成工事売上原価 7,5,+23,5,-9,5,=21,5, ⑶ 機械賃貸売上原価 3,3, ⑷ 租税公課 285,+285,+25,=595, ⑸ その他諸経費 5,, ⑹ 貸倒引当金繰入額 (8,,+2,,+4,) 5.5%=572, ⑺ 必要経費の合計 46,248,599 3 青色申告特別控除 1 2>65, 65, 4 事業所得金額 1 2 3 8,82,91 利子所得 雑所得 137, 外貨預金利息 239,55 (1-.2315)=3,( 源分 ) 還付加算金 13, 為替差損 15, 合計 137, 還付金は非課税 -8-

区分及び金額計算の過程 譲渡所得 ( 総合 ) 短期 長期 65, 1 総収入金額短期ゴルフ会員権 1,8, 長期 H 機械 2,, 生活用衣類は非課税 2 取得費短期 2,5, 長期 1<2,, 5%=1, 1, 3 譲渡費用短期 5, 長期 4 譲渡益短期 75, 長期 1,9, 5 譲渡所得金額短期 長期 1,9, 75, 5,=65, 55,( 長期 ) 一時所得 2 課税標準額 ( 単位 : 円 ) 区分及び金額計算の過程 総所得金額 9,142,91 8,817,91+65, 1/2=9,142,91 雑所得のマイナスは損益通算対象外 3 所得控除額 ( 単位 : 円 ) 医療費控除 42, 18,+3,+4,=52, 9,127,91 5%>1, 1, 52,-1,=42, 社会保険料控除 696,83 生命保険料控除 82,5 38,+196,83+12,=696,83 生保旧 12,>1, 5, 介護 5, 1/4+2,=32,5 合計 82,5-9-

地震保険料控除 5, 7,>5, 5, 寄附金控除 配偶者控除 1,5,-65,=85,>38, 配偶者特別控除 26, 38,<85, 1,23, 甲の合計所得金額 1,, 該当 扶養控除 基礎控除 96, 38, 長女 <38, 該当 38, 母 <38, 同居老親等 58, 遺族年金は非課税 所得控除額合計 2,849,33 4 課税所得金額 ( 単位 : 円 ) 課税総所得金額 6,293, 9,142,91 2,849,33=6,293,571 6,293,( 千円未満切捨 ) 5 税額控除額及び税額 ( 単位 : 円 ) 課税総所得金額に対する税額 831,1 中小事業者が機械等を取得した場合の特別控除額 16,311 1,288, 2%-427,5=831,1 J 機械 14,4, 7%=1,8, 831,1 8,817,91/9,142,91 2%=16,311 16,311 住宅借入金等特別控除額 262,3 甲の合計所得金額 3,, 135,, 226,5, 27,27,/27,3,=26,235, 3 認定 3,, 最小 2 26,235, 1%=262,3 ( 百円未満切捨 ) -1-

寄附金特別控除額 39,2 (1,( 1) 2,) 4%=39,2 1 9,142,91 4%>1, 1, 831,1 25%=27,775 39,2( 百円未満切捨 ) 入学に関するものは対象外 差引所得税額 369,289 復興特別所得税額 7,755 369,289 2.1%=7,755 所得税等の源泉徴収税額 所得税等の申告納税額 377, 所得税等の予定納税額 662,8 ( 百円未満切捨 ) 331,4+331,4=662,8 納付すべき税額又は還付される税額 285,8-11-

問 2 1 乙の準確定申告各種所得の金額 ( 単位 : 円 ) 区分及び金額計算の過程 不動産所得 1,518,56 1 総収入金額 3,51, 2 必要経費 ⑴ 諸経費 75, ⑵ 減価償却費 1 建物 Aアパート 3,499,393.66 2/12=335,494 Bマンションン 7,,.9.22 2/12=231, 2 建物附属設備 Bマンション (75, 1) 5 2/12=25, 3 減価償却費合計 591,494 ⑶ 必要経費合計 1,341,494 3 青色申告特別控除 1-2>65, 65, 4 不動産所得全額 1 2=1,518,56 給与所得 35, 1,, 65,=35, 雑所得 死亡後に妻が受領した年金は妻の一時所得 退職所得 死亡後 3 年以内に支給が確定したものは相続税の対象 -12-

2 丙の確定申告 各種所得の金額 ( 単位 : 円 ) 区分及び金額計算の過程 不動産所得 4,437,916 1 総収入金額 ⑴ 相続開始日から遺産分割成立日まで 21,84, 25%=5,46, ⑵ 遺産分割成立後から年末日まで 3,8, ⑶ 不動産賃貸収入合計 8,54, 2 必要経費 ⑴ 諸経費 3,5, 25%+1,6,=2,475, ⑵ 減価償却費 ( 相続開始日から遺産分割成立日まで ) 1 建物 Aアパート 18,,.3 1/12 25%=1,125, Bマンション 7,,.22 1/12 25%=32,834 2 建物附属設備 Bマンション 15,,.67 1/12=837,5> 75,-25, 75,-25,-1=724,999 724,999 25%=181,25 3 減価償却費合計 1,627,84 ⑶ 必要経費合計 4,12,84 3 青色申告特別控除 1 2>65, 65, 4 不動産所得金額 1 2 3 4,437,916-13-

区分及び金額計算の過程 配当所得 相続税の申告期限の翌日以後 3 年を経過する日までに発行法人に譲渡した場合み なし配当の適用なし 給与所得 7,53, 1 収入 8,5,+1,2,=9,7, 2 給与所得控除 9,7, 1%+1,2,=2,17, 1 2 7,53, 分離課税長期譲渡所得 9,314,533 1 譲渡による収入金額 9,, 2%=18,, 2 譲渡資産の取得費 4,637,334 2%=8,127,467 3 譲渡資産の譲渡費用 2,79, 2%=558, 4 長期譲渡所得の金額 1-2 3=9,314,533 分離課税一般株式の譲渡所得 1,, 1 譲渡による収入金額 12,, 2 譲渡資産の取得費 4 株 5,=2,, 3 譲渡資産の譲渡費用 4 譲渡所得の金額 1,, -14-

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