2014 年 1 月 改 訂 ( 部 分 : 第 4 版 重 要 な 基 本 的 注 意 の 項 ) 2013 年 4 月 改 訂 ( 部 分 : 第 3 版 ) インスリン 抵 抗 性 改 善 剤 -2 型 糖 尿 病 治 療 剤 - 注 1) 処 方 せん 医 薬 品 PIOGLITAZONE TABLETS 15mg TOWA / TABLETS 30mg TOWA 貯 法 : 室 温 保 存 使 用 期 限 : 外 箱 ラベルに 記 載 日 本 標 準 商 品 分 類 番 号 873969 承 認 番 号 薬 価 収 載 販 売 開 始 錠 15mg 22300AMX00169 2011 年 6 月 2011 年 6 月 錠 30mg 22300AMX00171 2011 年 6 月 2011 年 6 月 禁 忌 ( 次 の 患 者 には 投 与 しないこと) 1) 心 不 全 の 患 者 及 び 心 不 全 の 既 往 歴 のある 患 者 [ 動 物 試 験 において 循 環 血 漿 量 の 増 加 に 伴 う 代 償 性 の 変 化 と 考 えら れる 心 重 量 の 増 加 がみられており また 臨 床 的 にも 心 不 全 を 増 悪 あるいは 発 症 したとの 報 告 がある ] 2) 重 症 ケトーシス 糖 尿 病 性 昏 睡 又 は 前 昏 睡 1 型 糖 尿 病 の 患 者 [ 輸 液 インスリンによる 速 やかな 高 血 糖 の 是 正 が 必 須 となる ] 3) 重 篤 な 肝 機 能 障 害 のある 患 者 [ 本 剤 は 主 に 肝 臓 で 代 謝 さ れるため 蓄 積 するおそれがある ] 4) 重 篤 な 腎 機 能 障 害 のある 患 者 5) 重 症 感 染 症 手 術 前 後 重 篤 な 外 傷 のある 患 者 [インス リン 注 射 による 血 糖 管 理 が 望 まれるので 本 剤 の 投 与 は 適 さない ] 6) 本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 のある 患 者 7) 妊 婦 又 は 妊 娠 している 可 能 性 のある 女 性 ( 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 への 投 与 の 項 参 照 ) 1 錠 中 の 有 効 成 分 添 加 物 性 状 識 別 コード 外 形 錠 径 (mm) 厚 さ(mm) 質 量 (mg) 組 成 性 状 ピオグリタゾン 錠 15mg トーワ 日 局 ピオグリタゾン 塩 酸 塩 16.53mg (ピオグリタゾンとして 15mg) ピオグリタゾン 錠 30mg トーワ 日 局 ピオグリタゾン 塩 酸 塩 33.06mg (ピオグリタゾンとして 30mg) 乳 糖 水 和 物 カルメロースCa ヒドロキシプロピル セルロース ステアリン 酸 Mg 白 色 ~ 帯 黄 白 色 の 割 線 入 りの 素 錠 本 体 包 装 Tw500 Tw501 表 裏 側 面 7.0 7.0 2.5 3.1 124 120 効 能 効 果 2 型 糖 尿 病 ただし 下 記 のいずれかの 治 療 で 十 分 な 効 果 が 得 られずインスリ ン 抵 抗 性 が 推 定 される 場 合 に 限 る 1. 1 食 事 療 法 運 動 療 法 のみ 2 食 事 療 法 運 動 療 法 に 加 えてスルホニルウレア 剤 を 使 用 3 食 事 療 法 運 動 療 法 に 加 えてα-グルコシダーゼ 阻 害 剤 を 使 用 4 食 事 療 法 運 動 療 法 に 加 えてビグアナイド 系 薬 剤 を 使 用 2. 食 事 療 法 運 動 療 法 に 加 えてインスリン 製 剤 を 使 用 効 能 効 果 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 糖 尿 病 の 診 断 が 確 立 した 患 者 に 対 してのみ 適 用 を 考 慮 するこ と 糖 尿 病 以 外 にも 耐 糖 能 異 常 尿 糖 陽 性 糖 尿 病 類 似 の 症 状 ( 腎 性 糖 尿 老 人 性 糖 代 謝 異 常 甲 状 腺 機 能 異 常 )を 有 する 疾 患 があることに 留 意 すること 用 法 用 量 1. 食 事 療 法 運 動 療 法 のみの 場 合 及 び 食 事 療 法 運 動 療 法 に 加 えてスルホニルウレア 剤 又 はα-グルコシダーゼ 阻 害 剤 若 し くはビグアナイド 系 薬 剤 を 使 用 する 場 合 通 常 成 人 にはピオグリタゾンとして15~30mgを1 日 1 回 朝 食 前 又 は 朝 食 後 に 経 口 投 与 する なお 性 別 年 齢 症 状 により 適 宜 増 減 するが 45mgを 上 限 とする 2. 食 事 療 法 運 動 療 法 に 加 えてインスリン 製 剤 を 使 用 する 場 合 通 常 成 人 にはピオグリタゾンとして15mgを1 日 1 回 朝 食 前 又 は 朝 食 後 に 経 口 投 与 する なお 性 別 年 齢 症 状 に より 適 宜 増 減 するが 30mgを 上 限 とする 用 法 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 1) 浮 腫 が 比 較 的 女 性 に 多 く 報 告 されているので 女 性 に 投 与 する 場 合 は 浮 腫 の 発 現 に 留 意 し 1 日 1 回 15mgから 投 与 を 開 始 することが 望 ましい 2) 1 日 1 回 30mgから45mgに 増 量 した 後 に 浮 腫 が 発 現 した 例 が 多 くみられているので 45mgに 増 量 する 場 合 には 浮 腫 の 発 現 に 留 意 すること 3) インスリンとの 併 用 時 においては 浮 腫 が 多 く 報 告 され ていることから 1 日 1 回 15mgから 投 与 を 開 始 すること 本 剤 を 増 量 する 場 合 は 浮 腫 及 び 心 不 全 の 症 状 徴 候 を 十 分 に 観 察 しながら 慎 重 に 行 うこと ただし 1 日 量 とし て30mgを 超 えないこと 4) 一 般 に 高 齢 者 では 生 理 機 能 が 低 下 しているので 1 日 1 回 15mgから 投 与 を 開 始 することが 望 ましい 1 注 1) 注 意 - 医 師 の 処 方 せんにより 使 用 すること
使 用 上 の 注 意 1. 慎 重 投 与 ( 次 の 患 者 には 慎 重 に 投 与 すること) 1) 次 に 掲 げる 患 者 又 は 状 態 (1) 心 不 全 発 症 のおそれのある 心 筋 梗 塞 狭 心 症 心 筋 症 高 血 圧 性 心 疾 患 の 心 疾 患 のある 患 者 [ 循 環 血 漿 量 の 増 加 により 心 不 全 を 発 症 させるおそれがある ( 重 要 な 基 本 的 注 意 及 び 重 大 な 副 作 用 の 項 参 照 )] (2) 肝 又 は 腎 機 能 障 害 ( 禁 忌 の 項 参 照 ) (3) 脳 下 垂 体 機 能 不 全 又 は 副 腎 機 能 不 全 [ 低 血 糖 を 起 こすお それがある ] (4) 栄 養 不 良 状 態 飢 餓 状 態 不 規 則 な 食 事 摂 取 食 事 摂 取 量 の 不 足 又 は 衰 弱 状 態 [ 低 血 糖 を 起 こすおそれがある ] (5) 激 しい 筋 肉 運 動 [ 低 血 糖 を 起 こすおそれがある ] (6) 過 度 のアルコール 摂 取 者 [ 低 血 糖 を 起 こすおそれがあ る ] (7) 高 齢 者 ( 高 齢 者 への 投 与 の 項 参 照 ) 2) 他 の 糖 尿 病 用 薬 を 投 与 中 の 患 者 ( 相 互 作 用 及 び 重 大 な 副 作 用 の 項 参 照 ) 2. 重 要 な 基 本 的 注 意 1) 循 環 血 漿 量 の 増 加 によると 考 えられる 浮 腫 が 短 期 間 に 発 現 し また 心 不 全 が 増 悪 あるいは 発 症 することがあるので 下 記 の 点 に 留 意 すること ( 禁 忌 及 び 慎 重 投 与 の 項 参 照 ) (1) 心 不 全 の 患 者 及 び 心 不 全 の 既 往 歴 のある 患 者 には 投 与 し ないこと (2) 投 与 中 は 観 察 を 十 分 に 行 い 浮 腫 急 激 な 体 重 増 加 心 不 全 症 状 がみられた 場 合 には 投 与 中 止 ループ 利 尿 剤 (フロセミド )の 投 与 適 切 な 処 置 を 行 うこと (3) 服 用 中 の 浮 腫 急 激 な 体 重 増 加 症 状 の 変 化 に 注 意 し 異 常 がみられた 場 合 には 直 ちに 本 剤 の 服 用 を 中 止 し 受 診 するよう 患 者 を 指 導 すること 2) 心 電 図 異 常 や 心 胸 比 増 大 があらわれることがあるので 定 期 的 に 心 電 図 検 査 を 行 うなど 十 分 に 観 察 し 異 常 が 認 めら れた 場 合 には 投 与 を 一 時 中 止 するかあるいは 減 量 するなど 慎 重 に 投 与 すること ( その 他 の 副 作 用 の 項 参 照 ) 3) 本 剤 は 他 の 糖 尿 病 用 薬 と 併 用 した 場 合 に 低 血 糖 症 状 を 起 こ すことがあるので これらの 薬 剤 との 併 用 時 には 患 者 に 対 し 低 血 糖 症 状 及 びその 対 処 方 法 について 十 分 説 明 し 注 意 を 喚 起 すること ( 相 互 作 用 及 び 重 大 な 副 作 用 の 項 参 照 ) 4) 海 外 で 実 施 した 糖 尿 病 患 者 を 対 象 とした 疫 学 研 究 において ピオグリタゾン 塩 酸 塩 製 剤 を 投 与 された 患 者 で 膀 胱 癌 の 発 生 リスクが 増 加 するおそれがあり また 投 与 期 間 が 長 く なるとリスクが 増 える 傾 向 が 認 められているので 以 下 の 点 に 注 意 すること ( その 他 の 注 意 の 項 参 照 ) (1) 膀 胱 癌 治 療 中 の 患 者 には 投 与 を 避 けること また 特 に 膀 胱 癌 の 既 往 を 有 する 患 者 には 本 剤 の 有 効 性 及 び 危 険 性 を 十 分 に 勘 案 した 上 で 投 与 の 可 否 を 慎 重 に 判 断 するこ と (2) 投 与 開 始 に 先 立 ち 患 者 又 はその 家 族 に 膀 胱 癌 発 症 のリ スクを 十 分 に 説 明 してから 投 与 すること また 投 与 中 に 血 尿 頻 尿 排 尿 痛 の 症 状 が 認 められた 場 合 には 直 ちに 受 診 するよう 患 者 に 指 導 すること (3) 投 与 中 は 定 期 的 に 尿 検 査 を 実 施 し 異 常 が 認 められ た 場 合 には 適 切 な 処 置 を 行 うこと また 投 与 終 了 後 も 継 続 して 十 分 な 観 察 を 行 うこと 5) 本 剤 の 適 用 はあらかじめ 糖 尿 病 治 療 の 基 本 である 食 事 療 法 運 動 療 法 を 十 分 に 行 ったうえで 効 果 が 不 十 分 な 場 合 に 限 り 考 慮 すること 6) 本 剤 を 使 用 する 場 合 は インスリン 抵 抗 性 が 推 定 される 患 者 に 限 定 すること インスリン 抵 抗 性 の 目 安 は 肥 満 度 (Body Mass Index=BMI kg/m2)で24 以 上 あるいはイン スリン 分 泌 状 態 が 空 腹 時 血 中 インスリン 値 で5μU/mL 以 上 とする 7) 投 与 する 場 合 には 血 糖 尿 糖 を 定 期 的 に 検 査 し 薬 剤 の 効 果 を 確 かめ 3ヵ 月 間 投 与 して 効 果 が 不 十 分 な 場 合 には 速 やかに 他 の 治 療 薬 への 切 り 替 えを 行 うこと 8) 投 与 の 継 続 中 に 投 与 の 必 要 がなくなる 場 合 や 減 量 する 必 要 がある 場 合 があり また 患 者 の 不 養 生 感 染 症 の 合 併 により 効 果 がなくなったり 不 十 分 となる 場 合 がある ので 食 事 摂 取 量 体 重 の 推 移 血 糖 値 感 染 症 の 有 無 に 留 意 のうえ 常 に 投 与 継 続 の 可 否 投 与 量 薬 剤 の 選 択 に 注 意 すること 9) 急 激 な 血 糖 下 降 に 伴 い 糖 尿 病 性 網 膜 症 が 悪 化 する 例 があ ることが 知 られており 本 剤 においても 報 告 例 があるので 留 意 すること 10) 低 血 糖 症 状 を 起 こすことがあるので 高 所 作 業 自 動 車 の 運 転 に 従 事 している 患 者 に 投 与 するときには 注 意 するこ と 11) α-グルコシダーゼ 阻 害 剤 と 本 剤 1 日 45mgの 併 用 における 安 全 性 は 確 立 していない ( 使 用 経 験 はほとんどない) 12) α-グルコシダーゼ 阻 害 剤 スルホニルウレア 系 薬 剤 及 び 本 剤 の3 剤 を 併 用 投 与 する 場 合 の 安 全 性 は 確 立 していない ( 他 社 の 臨 床 試 験 成 績 において 副 作 用 発 現 率 が 高 くなる 傾 向 が 認 められている) 13) ビグアナイド 系 薬 剤 と 本 剤 1 日 45mgの 併 用 における 安 全 性 は 確 立 していない ( 使 用 経 験 はほとんどない) 3. 相 互 作 用 併 用 注 意 ( 併 用 に 注 意 すること) 薬 剤 名 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 糖 尿 病 用 薬 スルホニルウレア 系 薬 剤 グリメピリド グリベンクラミド グリクラジド トルブタミド ビグアナイド 系 薬 剤 メトホルミン 塩 酸 塩 ブホルミン 塩 酸 塩 速 効 型 インスリン 分 泌 促 進 薬 ナテグリニド ミチグリニドカルシウム 水 和 物 α-グルコシダーゼ 阻 害 剤 ボグリボース アカルボース ミグリトール DPP-4 阻 害 剤 アログリプチン 安 息 香 酸 塩 シタグリプチンリン 酸 塩 水 和 物 ビルダグリプチン リナグリプチン GLP-1アナログ 製 剤 リラグルチド エキセナチド インスリン 製 剤 左 記 の 糖 尿 病 用 薬 と 併 用 した 際 に 低 血 糖 症 状 を 発 現 するお それがあるので 左 記 薬 剤 と の 併 用 時 には 低 用 量 から 投 与 を 開 始 するなど 慎 重 に 投 与 すること α-グルコシダーゼ 阻 害 剤 との 併 用 により 低 血 糖 症 状 が 認 め られた 場 合 にはショ 糖 ではな くブドウ 糖 を 投 与 すること 2
薬 剤 名 糖 尿 病 用 薬 及 びその 血 糖 降 下 作 用 を 増 強 又 は 減 弱 する 薬 剤 を 併 用 している 場 合 糖 尿 病 用 薬 の 血 糖 降 下 作 用 を 増 強 する 薬 剤 β- 遮 断 剤 サリチル 酸 剤 モノアミン 酸 化 酵 素 阻 害 剤 フィブラート 系 の 高 脂 血 症 治 療 剤 ワルファリン 糖 尿 病 用 薬 の 血 糖 降 下 作 用 を 減 弱 する 薬 剤 アドレナリン 副 腎 皮 質 ホルモン 甲 状 腺 ホルモン リファンピシン のCYP2C8 を 誘 導 する 薬 剤 臨 床 症 状 措 置 方 法 機 序 左 記 の 併 用 に 加 え 更 に 本 剤 を 併 用 する 場 合 には 糖 尿 病 用 薬 の 使 用 上 の 注 意 に 記 載 の 相 互 作 用 に 留 意 するとともに 本 剤 のイ ンスリン 抵 抗 性 改 善 作 用 が 加 わ ることによる 影 響 に 十 分 注 意 す ること リファンピシンと 併 用 するとピ オグリタゾンのAUCが54% 低 下 するとの 報 告 があるので リ ファンピシンと 併 用 する 場 合 は 血 糖 管 理 状 況 を 十 分 に 観 察 し 必 要 な 場 合 には 本 剤 を 増 量 する こと 4. 副 作 用 本 剤 は 使 用 成 績 調 査 の 副 作 用 発 現 頻 度 が 明 確 となる 調 査 を 実 施 していない 1) 重 大 な 副 作 用 ( 頻 度 不 明 ) (1) 心 不 全 が 増 悪 あるいは 発 症 することがあるので 投 与 中 は 観 察 を 十 分 に 行 い 浮 腫 急 激 な 体 重 増 加 心 不 全 症 状 徴 候 ( 息 切 れ 動 悸 心 胸 比 増 大 胸 水 )がみら れた 場 合 には 投 与 を 中 止 し ループ 利 尿 剤 を 投 与 する など 適 切 な 処 置 を 行 うこと 特 に 心 不 全 発 症 のおそれの ある 心 疾 患 の 患 者 に 投 与 する 際 やインスリンと 併 用 する 際 には 心 不 全 の 徴 候 に 注 意 すること ( 慎 重 投 与 及 び 重 要 な 基 本 的 注 意 の 項 参 照 ) (2) 循 環 血 漿 量 の 増 加 によると 考 えられる 浮 腫 があらわれる ことがあるので 観 察 を 十 分 に 行 い 浮 腫 が 認 められた 場 合 には 減 量 あるいは 中 止 するなど 適 切 な 処 置 を 行 う こと これらの 処 置 によっても 症 状 が 改 善 しない 場 合 に は 必 要 に 応 じてループ 利 尿 剤 (フロセミド )の 投 与 を 考 慮 すること なお 女 性 やインスリン 併 用 時 糖 尿 病 性 合 併 症 発 症 例 において 浮 腫 の 発 現 が 多 くみられてお り ピオグリタゾン 塩 酸 塩 製 剤 を1 日 1 回 30mgから45mg に 増 量 した 後 に 浮 腫 が 発 現 した 例 も 多 くみられている これらの 症 例 にあっては 浮 腫 の 発 現 に 特 に 留 意 すること ( 用 法 用 量 に 関 連 する 使 用 上 の 注 意 の 項 参 照 ) (3) AST(GOT) ALT(GPT) Al-P の 著 しい 上 昇 を 伴 う 肝 機 能 障 害 黄 疸 があらわれることがあるので 基 礎 に 肝 機 能 障 害 を 有 するなど 必 要 な 場 合 には 定 期 的 に 肝 機 能 検 査 を 実 施 し 異 常 が 認 められた 場 合 には 投 与 を 中 止 する など 適 切 な 処 置 を 行 うこと (4) 他 の 糖 尿 病 用 薬 との 併 用 で 低 血 糖 症 状 があらわれるこ とがある 低 血 糖 症 状 が 認 められた 場 合 本 剤 あるいは 併 用 している 糖 尿 病 用 薬 を 一 時 的 に 中 止 するかあるいは 減 量 するなど 慎 重 に 投 与 すること また 本 剤 の 投 与 に より 低 血 糖 症 状 が 認 められた 場 合 には 通 常 はショ 糖 を 投 与 するが α-グルコシダーゼ 阻 害 剤 との 併 用 により 低 血 糖 症 状 が 認 められた 場 合 にはブドウ 糖 を 投 与 すること なお 低 血 糖 症 状 はインスリン 併 用 時 に 多 くみられてい る (5) 筋 肉 痛 脱 力 感 CK(CPK) 上 昇 血 中 及 び 尿 中 ミオグロ ビン 上 昇 を 特 徴 とする 横 紋 筋 融 解 症 があらわれることが あるので このような 場 合 には 投 与 を 中 止 し 適 切 な 処 置 を 行 うこと (6) 間 質 性 肺 炎 があらわれることがあるので 発 熱 咳 嗽 呼 吸 困 難 肺 音 の 異 常 ( 捻 髪 音 ) が 認 められた 場 合 に は 速 やかに 胸 部 X 線 胸 部 CT 血 清 マーカー の 検 査 を 実 施 し 異 常 が 認 められた 場 合 には 投 与 を 中 止 し 副 腎 皮 質 ホルモン 剤 の 投 与 の 適 切 な 処 置 を 行 うこと (7) 胃 潰 瘍 が 再 燃 した 例 が 報 告 されている 2)その 他 の 副 作 用 注 2) 血 液 循 環 器 注 4) 過 敏 症 消 化 器 肝 臓 精 神 神 経 系 その 他 頻 度 不 明 貧 血 白 血 球 減 少 血 小 板 減 少 血 圧 上 昇 心 胸 比 増 大 注 3) 心 電 図 異 常 注 3) 動 悸 胸 部 圧 迫 感 顔 面 潮 紅 発 疹 湿 疹 そう 痒 悪 心 嘔 吐 胃 部 不 快 感 胸 やけ 腹 痛 腹 部 膨 満 感 下 痢 便 秘 食 欲 亢 進 食 欲 不 振 AST(GOT) 上 昇 ALT(GPT) 上 昇 Al-P 上 昇 γ-gtp 上 昇 めまい ふらつき 頭 痛 眠 気 けん 怠 感 脱 力 感 しびれ 注 5) LDH 及 びCK(CPK)の 上 昇 BUN 及 びカリウムの 上 昇 総 蛋 白 及 びカルシウムの 低 下 体 重 及 び 尿 蛋 白 の 増 加 息 切 れ 関 節 痛 ふるえ 急 激 な 血 注 6) 糖 下 降 に 伴 う 糖 尿 病 性 網 膜 症 の 悪 化 骨 折 糖 注 7) 尿 病 性 黄 斑 浮 腫 の 発 症 又 は 増 悪 注 2) 血 液 検 査 を 定 期 的 (3ヵ 月 に1 回 程 度 )に 行 うこと 注 3) 重 要 な 基 本 的 注 意 の 項 参 照 注 4)このような 場 合 には 投 与 を 中 止 すること 注 5) 異 常 が 認 められた 場 合 には 再 検 査 を 行 うなど 観 察 を 十 分 に 行 うこと 注 6) 外 国 の 臨 床 試 験 で 女 性 において 骨 折 の 発 現 頻 度 上 昇 が 認 められている 注 7) 浮 腫 体 重 増 加 に 伴 ってあらわれることがある 視 力 低 下 の 異 常 が 認 められた 場 合 には 黄 斑 浮 腫 の 可 能 性 を 考 慮 し 適 切 な 処 置 を 行 うこと 5. 高 齢 者 への 投 与 一 般 に 高 齢 者 では 生 理 機 能 が 低 下 しているので 1 日 1 回 15mg から 投 与 を 開 始 するなど 副 作 用 発 現 に 留 意 し 経 過 を 十 分 に 観 察 しながら 慎 重 に 投 与 すること 6. 妊 婦 産 婦 授 乳 婦 への 投 与 1) 妊 婦 又 は 妊 娠 している 可 能 性 のある 女 性 には 投 与 しないこ と [ 妊 娠 中 の 投 与 に 関 する 安 全 性 は 確 立 していない ま た ラット 器 官 形 成 期 投 与 試 験 では 40mg/kg 以 上 の 群 で 胚 胎 児 死 亡 率 の 高 値 出 生 児 の 生 存 率 の 低 値 が ウサギ 器 官 形 成 期 投 与 試 験 では 160mg/kg 群 で 親 動 物 の 死 亡 又 は 流 産 がそれぞれ1 例 胚 胎 児 死 亡 率 の 高 値 がみられてい る ] 2) 授 乳 中 の 女 性 に 投 与 することを 避 け やむを 得 ず 投 与 する 場 合 は 授 乳 を 中 止 させること [ラットで 乳 汁 中 への 移 行 が 報 告 されている ] 7. 小 児 への 投 与 小 児 に 対 する 安 全 性 は 確 立 していない ( 使 用 経 験 がない) 8. 適 用 上 の 注 意 薬 剤 交 付 時 :PTP 包 装 の 薬 剤 はPTPシートから 取 り 出 して 服 用 するよう 指 導 すること [PTPシートの 誤 飲 により 硬 い 鋭 角 部 が 食 道 粘 膜 へ 刺 入 し 更 には 穿 孔 を 起 こして 縦 隔 洞 炎 の 重 篤 な 合 併 症 を 併 発 することが 報 告 されている ] 9. その 他 の 注 意 1) ラット 及 びマウスに24ヵ 月 間 強 制 経 口 投 与 した 試 験 では ラット 雄 の3.6mg/kg/ 日 以 上 の 群 に 膀 胱 腫 瘍 がみられた 3
2) 海 外 で 実 施 した 糖 尿 病 患 者 を 対 象 とした 疫 学 研 究 の 中 間 解 析 において 全 体 解 析 では 膀 胱 癌 の 発 生 リスクに 有 意 差 は 認 められなかったが(ハザード 比 1.2[95% 信 頼 区 間 0.9-1.5]) 層 別 解 析 でピオグリタゾン 塩 酸 塩 製 剤 の 投 与 期 間 が2 年 以 上 で 膀 胱 癌 の 発 生 リスクが 有 意 に 増 加 した(ハ ザード 比 1.4[95% 信 頼 区 間 1.03-2.0]) また 別 の 疫 学 研 究 において ピオグリタゾン 塩 酸 塩 製 剤 を 投 与 された 患 者 で 膀 胱 癌 の 発 生 リスクが 有 意 に 増 加 し (ハザード 比 1.22[95% 信 頼 区 間 1.05-1.43]) 投 与 期 間 が 1 年 以 上 で 膀 胱 癌 の 発 生 リスクが 有 意 に 増 加 した(ハザー ド 比 1.34[95% 信 頼 区 間 1.02-1.75]) 3) 家 族 性 大 腸 腺 腫 症 (familial adenomatous polyposis:fap) のモデル 動 物 であるMinマウスに 類 薬 (トログリタゾン 及 びロシグリタゾン)を 経 口 投 与 したところ 結 腸 腫 瘍 の 数 及 び 大 きさを 増 大 させたとの 報 告 がある 薬 物 動 態 1. 生 物 学 的 同 性 試 験 1)ピオグリタゾン 錠 15mg トーワ ピオグリタゾン 錠 15mg トーワ と 標 準 製 剤 を クロス オーバー 法 によりそれぞれ1 錠 (ピオグリタゾンとして15 mg) 健 康 成 人 男 子 (n=23)に 絶 食 単 回 経 口 投 与 して 血 漿 中 未 変 化 体 濃 度 を 測 定 し 得 られた 薬 物 動 態 パラメータ (AUC Cmax)について90% 信 頼 区 間 法 にて 統 計 解 析 を 行 った 結 果 log(0.80)~log(1.25)の 範 囲 内 であり 両 剤 の 生 物 学 的 同 性 が 確 認 された 1) (AUC Cmax)について90% 信 頼 区 間 法 にて 統 計 解 析 を 行 った 結 果 log(0.80)~log(1.25)の 範 囲 内 であり 両 剤 の 生 物 学 的 同 性 が 確 認 された 1) AUC ng hr/ml Cmax ng/ml Tmax T (Mean±S.D., n=24) 血 漿 中 濃 度 並 びにAUC Cmax のパラメータは 被 験 者 の 選 択 体 液 の 採 取 回 数 時 間 の 試 験 条 件 によって 異 なる 可 能 性 がある 2. 溶 出 挙 動 ピオグリタゾン 錠 15mg トーワ 及 びピオグリタゾン 錠 30mg トーワ は 日 本 薬 局 方 医 薬 品 各 条 に 定 められたピオグリタ ゾン 塩 酸 塩 錠 の 溶 出 規 格 にそれぞれ 適 合 していることが 確 認 さ れている 2)3) 薬 効 薬 理 インスリン 抵 抗 性 を 軽 減 することにより 肝 における 糖 産 生 を 抑 制 し 末 梢 組 織 における 糖 の 取 り 込 みと 利 用 を 高 め 血 糖 を 低 下 さ せる インスリン 抵 抗 性 の 主 因 である 細 胞 内 インスリン 情 報 伝 達 機 構 を 正 常 化 するものと 推 測 されている 4) AUC ng hr/ml Cmax ng/ml Tmax T 構 造 式 : 有 効 成 分 に 関 する 理 化 学 的 知 見 (Mean±S.D., n=23) 血 漿 中 濃 度 並 びにAUC Cmax のパラメータは 被 験 者 の 選 択 体 液 の 採 取 回 数 時 間 の 試 験 条 件 によって 異 なる 可 能 性 がある 2)ピオグリタゾン 錠 30mg トーワ ピオグリタゾン 錠 30mg トーワ と 標 準 製 剤 を クロス オーバー 法 によりそれぞれ1 錠 (ピオグリタゾンとして30 mg) 健 康 成 人 男 子 (n=24)に 絶 食 単 回 経 口 投 与 して 血 漿 中 未 変 化 体 濃 度 を 測 定 し 得 られた 薬 物 動 態 パラメータ 一 般 名 :ピオグリタゾン 塩 酸 塩 (Pioglitazone Hydrochloride) 化 学 名 :(5RS )-5-{4-[2-(5-Ethylpyridin-2-yl)ethoxy]benzyl} thiazolidine-2,4-dione monohydrochloride 分 子 式 :C19H20N2O3S HCl 分 子 量 :392.90 性 状 : 白 色 の 結 晶 又 は 結 晶 性 の 粉 末 である N,N -ジメチルホ ルムアミド 又 はメタノールにやや 溶 けやすく エタノー ル(99.5)に 溶 けにくく 水 にほとんど 溶 けない 0.1mol/L 塩 酸 試 液 に 溶 ける N,N -ジメチルホルムア ミド 溶 液 ( 1 20)は 旋 光 性 を 示 さない 4
取 扱 い 上 の 注 意 安 定 性 試 験 最 終 包 装 製 品 を 用 いた 加 速 試 験 (40 相 対 湿 度 75% 6ヵ 月 ) の 結 果 ピオグリタゾン 錠 15mg トーワ 及 びピオグリタゾン 錠 30mg トーワ は 通 常 の 市 場 流 通 下 においてそれぞれ3 年 間 安 定 であることが 推 測 された 5)6) 包 装 ピオグリタゾン 錠 15mg トーワ :100 錠 500 錠 (PTP) 140 錠 (14 錠 10:PTP) 500 錠 (バラ) ピオグリタゾン 錠 30mg トーワ :100 錠 500 錠 (PTP) 140 錠 (14 錠 10:PTP) 500 錠 (バラ) 主 要 文 献 1) 田 中 孝 典 ほか: 医 学 と 薬 学, 65(2), 221, 2011 2) 東 和 薬 品 株 式 会 社 社 内 資 料 : 溶 出 試 験 ( 錠 15mg) 3) 東 和 薬 品 株 式 会 社 社 内 資 料 : 溶 出 試 験 ( 錠 30mg) 4) 第 十 六 改 正 日 本 薬 局 方 解 説 書,C-3591,2011 5) 東 和 薬 品 株 式 会 社 社 内 資 料 : 安 定 性 試 験 ( 錠 15mg) 6) 東 和 薬 品 株 式 会 社 社 内 資 料 : 安 定 性 試 験 ( 錠 30mg) 文 献 請 求 先 製 品 情 報 お 問 い 合 わせ 先 主 要 文 献 ( 社 内 資 料 を 含 む)は 下 記 にご 請 求 下 さい 東 和 薬 品 株 式 会 社 学 術 部 DIセンター(24 時 間 受 付 対 応 ) 571-8580 大 阪 府 門 真 市 新 橋 町 2 番 11 号 0120-108-932 TEL 06-6900-9108 FAX 06-6908-5797 http://www.towayakuhin.co.jp/forstaff TX-7 5