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●電力自由化推進法案

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情


平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

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説 明 内 容 料 金 の 算 定 期 間 と 請 求 の 単 位 について 分 散 検 針 制 日 程 等 別 料 金 料 金 の 算 定 期 間 と 支 払 義 務 発 生 日 日 程 等 別 料 金 の 請 求 スケジュール 料 金 のお 支 払 い 方 法 その 他 各 種 料 金 支 払

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

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(3) 善 通 寺 市 の 状 況 善 通 寺 市 においては 固 定 資 産 税 の 納 期 前 前 納 に 対 する 報 奨 金 について 善 通 寺 市 税 条 例 の 規 定 ( 交 付 率 :0.1% 限 度 額 :2 万 円 )に 基 づき 交 付 を 行 っています 参 考 善 通 寺

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文化政策情報システムの運用等

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

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第316回取締役会議案

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(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

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リング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 について 回 収 可 能 性 がないも のとする 原 則 的 な 取 扱 いに 対 して スケジューリング 不 能 な 将 来 減 算 一 時 差 異 を 回 収 できることを 反 証 できる 場 合 に 原 則

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

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公表表紙



平成24年度 業務概況書

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

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Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

弁護士報酬規定(抜粋)

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

一般競争入札について

m07 北見工業大学 様式①

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

第4回税制調査会 総4-1

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

第2回 制度設計専門会合 事務局提出資料

(1) 貸 借 対 照 表 ( 平 成 26 年 11 月 30 日 現 在 ) ( 単 位 : 千 円 ) 資 産 の 部 負 債 の 部 科 目 金 額 科 目 金 額 流 動 資 産 4,623,985 流 動 負 債 3,859,994 現 金 及 び 預 金 31,763 支 払 手 形

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

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( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

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1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

スライド 1


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3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

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別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

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T T VWAPギャランティ 取 引 とは T T VWAPギャランティ 取 引 とは これまでの 成 行 や 指 値 とは 異 なる 東 海 東 京 証 券 が 提 供 する 新 しい 形 の 売 買 方 法 です その 方 法 とは 1 金 融 商 品 取 引 所 ( 以 下 取 引 所 )に

厚 生 年 金 基 金 制 度 の 概 要 公 的 年 金 たる 厚 生 年 金 の 一 部 を 国 に 代 わって 支 給 ( 代 行 給 付 )しており 当 該 支 給 を 行 うための 費 用 として 事 業 主 から 保 険 料 を 徴 収 している 加 えて 各 基 金 ごとに 上 乗 せ

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

1 予 算 の 姿 ( 平 成 25 当 初 予 算 ) 長 野 県 財 政 の 状 況 H 現 在 長 野 県 の 予 算 を 歳 入 面 から 見 ると 自 主 財 源 の 根 幹 である 県 税 が 全 体 の5 分 の1 程 度 しかなく 地 方 交 付 税 や 国 庫 支

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損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

Transcription:

資 料 6-2 第 14 回 制 度 設 計 ワーキンググループ 事 務 局 提 出 資 料 ~ 卸 電 力 市 場 の 活 性 化 策 について~ 平 成 27 年 7 月 28 日 ( 火 )

目 次 1 卸 市 場 の 活 性 化 に 関 するこれまでの 取 組 と 今 後 の 論 点 取 引 所 取 引 の 活 性 化 に 関 する 現 状 の 評 価 と 課 題 相 対 取 引 の 活 性 化 に 関 するこれまでの 取 組 と 課 題 今 後 の 卸 市 場 の 活 性 化 に 向 けての 考 え 方 取 引 所 取 引 の 活 性 化 相 対 取 引 活 性 化

電 力 市 場 における 取 引 所 の 役 割 2 一 般 に 卸 電 力 取 引 所 の 役 割 は 1 販 売 調 達 機 会 の 提 供 2 価 格 指 標 の 形 成 3 広 域 的 な 需 給 のマッチン グ 4リスク 管 理 手 法 の 提 供 に 集 約 されると 考 えられる 取 引 所 取 引 の 活 性 化 に 関 しては これらを 念 頭 に 評 価 を 行 うことが 重 要 と 考 えられる 取 引 所 の 機 能 役 割 活 性 化 の 意 味 合 いと 意 義 評 価 のポイント 販 売 調 達 機 会 の 提 供 電 力 の 流 動 性 を 確 保 することにより 電 力 市 場 参 加 者 が 電 力 販 売 調 達 の 機 会 を 制 限 されない 環 境 を 醸 成 すること 流 通 する 電 力 量 を 増 加 させ 需 給 を 適 正 に 反 映 した 価 格 で 取 引 できる 機 会 を 増 大 されることで 市 場 参 加 者 の 事 業 機 会 を 拡 大 する 取 引 所 を 介 した 電 力 流 通 量 入 札 量 及 びその 売 / 買 バランス 価 格 指 標 の 形 成 その 時 々の 電 力 市 場 の 状 況 を 反 映 し 適 切 な 価 格 指 標 を 形 成 すること で 相 対 を 含 めた 電 力 取 引 全 体 の 効 率 性 向 上 に 資 すること 市 場 参 加 者 の 合 理 的 な 入 札 を 増 加 させ ることで 短 期 的 で 極 端 な 値 動 きを 抑 制 し 事 業 の 予 見 性 を 高 めることを 通 じて 事 業 機 会 を 拡 大 する 価 格 のボラティリティ 燃 料 費 と 価 格 需 要 量 と 価 格 の 関 係 の 妥 当 性 売 買 入 札 スプレッド 広 域 的 な 需 給 の マッチング エリアを 超 えて 全 国 の 電 力 の 需 給 を 経 済 的 にマッチングさせること で 全 国 の 電 力 価 格 の 低 廉 化 に 資 すること 市 場 参 加 者 が 各 エリアで 合 理 的 な 入 札 を 増 加 させることで 広 域 メリットオー ダーの 実 現 を 進 展 させ 電 力 市 場 全 体 の 効 率 化 により 電 力 料 金 を 抑 制 する エリア 間 の 電 力 流 通 量 リスク 管 理 手 法 の 提 供 電 力 の 売 買 にかかるリスクを 回 避 する 機 会 を 提 供 し 市 場 参 加 者 の 事 業 予 見 性 向 上 に 資 すること 先 渡 市 場 において 十 分 な 流 動 性 を 確 保 することにより リスク 選 好 性 の 異 な る 多 様 な 事 業 者 の 事 業 機 会 を 拡 大 する 先 渡 市 場 を 介 した 電 力 流 通 量 入 札 量 及 びその 売 / 買 バランス

一 般 電 気 事 業 者 による 自 主 的 取 組 3 2014 年 度 の 一 般 電 気 事 業 者 による 売 入 札 は 原 子 力 発 電 所 が 停 止 しており 需 給 逼 迫 の 状 況 が 改 善 されていないなか 合 計 量 では 自 主 的 取 組 開 始 時 の 目 標 値 ( 一 部 常 時 バックアップ 等 を 含 む)に 対 し197%を 達 成 し 両 建 て 率 も80%と 高 い 水 準 個 社 別 では2014 年 度 には 目 標 未 達 もあるが 全 社 2012 年 度 からは 入 札 量 を 大 きく 増 加 させており 積 極 的 な 売 入 札 がなされている 北 海 道 電 力 東 北 電 力 東 京 電 力 中 部 電 力 北 陸 電 力 関 西 電 力 中 国 電 力 四 国 電 力 九 州 電 力 取 引 所 活 性 化 に 関 する 自 主 的 取 組 の 内 容 と 数 値 目 標 1 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 20 億 kwh 以 上 の 売 入 札 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 30 億 kwh 以 上 の 売 入 札 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 100 億 kwh 以 上 の 売 入 札 4 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 余 力 の 市 場 投 入 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 20 億 kwh 以 上 の 売 入 札 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 100 億 kwh 以 上 の 売 入 札 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 30 億 kwh 程 度 の 売 入 札 5 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 20 億 kwh 以 上 の 売 入 札 5 限 界 費 用 入 札 両 建 て 入 札 50 億 kwh 程 度 の 売 入 札 5 14 年 度 売 入 札 量 ( 目 標 達 成 率 ) 8 (39%) 31 (102%) (-) 28 (141%) 133 (133%) (43%) 66 (132%) スポット 市 場 14 年 度 両 建 入 札 率 1. 需 給 逼 迫 の 解 消 を 前 提 とした 数 値 目 標 2. スポット 市 場 への 売 入 札 量 は 通 常 入 札 ブロック 入 札 および 先 渡 市 場 取 引 約 定 分 の 自 動 入 札 分 を 含 む また 当 初 表 明 した 数 値 目 標 について 常 時 バックアップ 等 を 含 むとしていた 事 業 者 についても スポット 市 場 への 売 入 札 量 のみによる 達 成 率 を 掲 載 ( 常 時 バックアップ 等 を 含 めると 達 成 率 は 上 昇 ) 3. 中 部 電 力 は 数 値 目 標 の 表 明 が 無 かったため スポット 市 場 の 売 入 札 量 のみを 合 算 して 合 計 の 目 標 達 成 率 を 算 出 255 (255%) 121 78 (260%) 合 計 / 平 均 370 億 kwh 程 度 の 売 入 札 729 3 9 (197%) 52% 89% 99% 95% 89% 91% 98% 27% 77% 80% 入 札 量 CAGR 6 ( 12-> 14) 7 97% 54% 298% 100% 77% 120% 101% 28% 147% 134% 4. 常 時 バックアップ 部 分 供 給 を 含 む 目 標 5. 常 時 バックアップを 含 む 目 標 値 6. 年 平 均 増 加 率 7. 2012 年 度 から2014 年 度

取 引 所 を 介 した 電 力 流 通 量 4 スポット 市 場 を 通 じた 電 力 の 取 引 量 は 一 般 電 気 事 業 者 の 自 主 的 取 組 が 開 始 された2013 年 3 月 以 降 増 加 し 全 国 の 電 力 需 要 量 の1.5% 程 度 まで 拡 大 しているが 2013 年 8 月 以 降 約 定 量 の 増 加 率 は 鈍 化 している 新 電 力 の 販 売 電 力 量 に 占 めるスポット 市 場 を 介 した 調 達 の 割 合 は スポット 市 場 全 体 の 成 長 に 応 じて 必 ずしも 増 加 しているわけではないが 最 近 (2015 年 以 降 )は 大 きな 伸 びが 見 られる (これは 取 引 所 価 格 の 低 下 に よって 常 時 バックアップ 等 の 他 の 調 達 手 段 からの 移 行 が 起 こったものと 思 われる) スポット 市 場 約 定 量 の 推 移 取 引 所 取 引 量 が 総 電 力 需 要 に 占 めるシェア 新 電 力 の 調 達 に 占 める 取 引 所 取 引 量 のシェア ( 百 万 kwh) 1,200 1,000 800 600 400 200 0 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 (%) 2.0% 1.5% 1.0% 0.5% 0.0% 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 (%) 20% 15% 10% 5% 0% 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 (%) 昨 年 対 比 (%) 昨 年 対 比 (%) 昨 年 対 比 200% 200% 250% 150% 100% 50% 150% 100% 50% 200% 150% 100% 50% 0% 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 0% 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 0% 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7

スポット 市 場 の 取 引 量 と 入 札 量 5 一 般 電 気 事 業 者 は 需 要 量 供 給 力 ともに 市 場 の 大 半 を 占 めるが スポット 市 場 における 電 力 取 引 量 (= 約 定 量 )を 見 ると 一 般 電 気 事 業 者 と 新 電 力 その 他 の 事 業 者 は 概 ね 同 程 度 の 量 となっている 一 方 入 札 量 に 関 しては 一 般 電 気 事 業 者 の( 余 剰 電 力 入 札 による) 売 入 札 が 多 く 買 入 札 はその3 分 の1 以 下 となっている これらの 関 係 から 取 引 量 増 加 のためのポテンシャルの 多 くは 一 般 電 気 事 業 者 の 取 引 量 にあり こ れは 買 入 札 がさらに 活 発 に 行 えるようになることで 実 現 する 可 能 性 が 示 唆 される 2014 年 度 における 事 業 者 区 分 別 スポット 市 場 入 札 量 約 定 量 の 合 計 ( 単 位 : 億 kwh) 一 般 電 気 事 業 者 新 電 力 その 他 の 事 業 者 約 定 量 46 85 78 39 一 般 電 気 事 業 者 と 新 電 力 その 他 の 取 引 量 は 概 ね 同 水 準 の 規 模 電 力 市 場 において 需 要 量 供 給 力 ともに 大 半 を 占 める 一 般 電 気 事 業 者 の 取 引 量 が 新 電 力 その 他 の 事 業 者 と 同 水 準 であることは 一 般 電 気 事 業 者 による 取 引 所 の 活 用 水 準 には 更 なるポテンシャルが 存 在 する 可 能 性 を 示 唆 入 札 量 売 買 売 買 729 226 88 82 売 買 売 買 一 般 電 気 事 業 者 の 買 入 札 量 が 売 入 札 量 と 比 較 して 限 定 的 上 記 と 考 え 合 わせると 一 般 電 気 事 業 者 の 買 入 札 が 増 加 することにより 取 引 量 増 加 につながる 可 能 性 がある ( 一 般 電 気 事 業 者 の 買 入 札 の 増 加 は 一 般 電 気 事 業 者 の 売 買 約 定 量 双 方 の 増 加 につながる 可 能 性 がある) 但 し 一 般 電 気 事 業 者 の 売 入 札 が 多 いにも 関 わらず 売 約 定 量 は 少 ないことからも 明 らかなように 取 引 量 の 増 加 には 入 札 価 格 が 重 要 であり 入 札 価 格 の 水 準 と 併 せて 考 えることが 重 要

JEPXにおける 価 格 ボラティリティの 推 移 第 13 回 制 度 設 計 WG 事 務 局 提 出 資 料 より 6 価 格 の 安 定 性 を 表 すヒストリカルボラティリティは 自 主 的 取 組 の 開 始 以 降 継 続 的 に 減 少 傾 向 にあり 市 場 価 格 の 指 標 性 は( 徐 々にではあるが) 向 上 していると 考 えられる 自 主 的 取 組 HV 1 (365 日 ) [ 当 該 日 から 過 去 365 日 間 についての システムプライ スの 前 日 対 比 の 自 然 対 数 の 標 準 偏 差 ] 365 当 該 日 からの 過 去 1 年 間 の 価 格 変 動 の 大 きさを 指 標 化 小 さくなるほ ど 価 格 が 安 定 的 に 推 移 していることを 表 す 例 えば ヒストリカル ボラティリティ= 10% は 1 年 後 のスポット 価 格 が 現 在 の±10% 以 内 に 納 まる 確 率 が68.27%であることを 表 す 1. ヒストリカル ボラティリティ

市 場 価 格 のボラティリティ 7 JEPXシステムプライスのボラティリティ は 需 要 量 の30% 以 上 を 取 引 するNordPoolにおいて 同 基 準 で 試 算 したシステムプライスのボラティリティと 同 水 準 からやや 小 さい 水 準 海 外 市 場 とはさまざまな 前 提 条 件 が 異 なるため 単 純 な 比 較 は 難 しいが 少 なくとも 前 日 対 比 のボラ ティリティが 市 場 拡 大 の 強 いボトルネックとなっていることはなさそう システムプライスのボラティリティ 比 較 JEPX スポット 市 場 システムプライス (2014 年 度 ) Nord Pool ElSpot System Price (2014 年 度 ) 作 業 中 出 所 :JEPX, Nord Pool Spot, METI

参 考 )ヒストリカル ボラティリティの 算 定 式 第 13 回 制 度 設 計 WG 事 務 局 提 出 資 料 より 8 ヒストリカル ボラティリティの 算 出 式 HV(n): 過 去 n 日 間 の 価 格 変 動 に 基 づくヒストリカル ボラティリティ( 今 回 はn=365) P n : n 日 前 の 価 格 (P 0 は 算 出 時 点 の 当 日 価 格 ) M : 平 均 値 HH n = ln P 0 P 1 m 2 + ln P 1 P 2 m 2 + + ln P n 1 P n m 2 n 1 365 価 格 の 前 日 比 の 自 然 対 数 ( 前 日 と 比 べた 大 小 を 同 じ 度 合 とするために 自 然 対 数 を 利 用 ) 例 ) P0( 当 日 )=50, P1( 前 日 )=100の 場 合 前 日 差 は 50となり 前 日 比 は1/2( 50%) 一 方 P0( 当 日 )=100, P1( 前 日 )=50の 場 合 前 日 差 は+50となり 前 日 比 は2(+100%) となるため 変 化 度 合 が 異 なる それぞれ 前 日 比 の 自 然 対 数 を 取 ると いずれも±0.693と 同 値 となる 年 率 への 換 算 係 数 ( 一 般 に 株 式 市 場 では 年 間 の 取 引 日 として250を 使 用 するが 今 回 は 休 日 も 含 めた365を 使 用 ) 価 格 の 前 日 比 の 自 然 対 数 の 標 準 偏 差 (σ) = 1 日 あた りのボラティリティ ( 測 定 値 ( 今 回 は 価 格 の 前 日 比 の 自 然 対 数 )のバラつ き( 平 均 値 からの 分 布 )を 示 し 標 準 偏 差 が 小 さいほど 測 定 値 が 平 均 値 周 辺 に 集 まっていることを 意 味 する)

スポット 市 場 への 入 札 に 対 する 価 格 感 応 度 9 電 源 トラブルへの 対 応 などのために 入 札 量 が 一 定 量 増 加 した 場 合 において 取 引 所 価 格 にどのよう な 影 響 が 生 じることになるのかについて 分 析 入 札 量 の 増 加 とともに 売 / 買 の 片 方 に 一 定 の 入 札 量 の 増 加 を 仮 想 した 場 合 の 値 動 き 幅 は 減 少 傾 向 にある しかしながら 大 規 模 な 火 力 1 基 分 相 当 (100 万 kw)の 入 札 で4~6 円 変 動 (3 割 ~5 割 程 度 の 変 動 )と なっており 十 分 に 頑 健 な 市 場 であるとは 言 い 難 い 面 もある 入 札 量 の 増 加 によるシステムプライスへの 影 響 1 ( 仮 想 的 な 入 札 によるシミュレーション) 仮 想 的 な 増 加 量 1 (kw) 200 万 100 万 50 万 20 万 買 入 札 の 増 加 2014 年 度 平 均 ( 円 ) 22.59 円 5.59 円 2.04 円 0.74 円 価 格 ( 円 ) 10 万 10 万 20 万 50 万 100 万 売 入 札 の 増 加 0.36 円 -0.35 円 -0.70 円 -1.90 円 -4.47 円 200 万 -13.06 円 1. 買 入 札 は50 円 売 入 札 は0 円 での 入 札 が 仮 想 的 に 増 加 した 場 合 のシステムプライスへの 影 響 を 分 析 したもの したがって 売 買 入 札 の 増 加 によっ てシミュレートしたシステムプライスは0 円 /50 円 とに 張 り 付 いている 結 果 となっている 場 合 がある

取 引 所 価 格 と 燃 料 費 の 関 係 10 スポット 市 場 価 格 は 概 ね15 円 /kwhの 周 辺 で 推 移 してきており これは 石 油 火 力 や 低 効 率 のLNG 火 力 の 限 界 燃 料 費 に 相 当 する 価 格 2014 年 度 以 降 は 価 格 は 下 落 傾 向 にあり 低 効 率 LNGの 限 界 費 用 を 下 回 る 価 格 での 取 引 もみられる ベース 電 源 が 不 足 し LNG 火 力 への 依 存 度 が 高 まらざるを 得 ない 電 力 市 場 の 状 況 に 鑑 みれば 不 合 理 な 価 格 水 準 ではないと 考 えられる スポット 市 場 システムプライスの 推 移 (2012 年 1 月 ~2015 年 3 月 ) スポット 市 場 約 定 価 格 と 発 電 燃 料 費 の スプレッド( 差 分 ) 試 算 1 (2012 年 1 月 ~2015 年 3 月 ) 1. 燃 料 費 : 財 務 省 貿 易 統 計 より 石 炭 は 概 況 品 コード: 3010105( 一 般 炭 ) LNGは 概 況 品 コード: 3050103( 液 化 天 然 ガス) 石 油 は 概 況 品 コード: 30301( 原 油 および 粗 油 )を 使 用 燃 料 発 熱 量 : コスト 等 検 証 委 員 会 報 告 書 より 石 炭 は25.7MJ/kg LNGは54.6MJ/kg 石 油 は41.2MJ/lを 使 用 熱 効 率 : コスト 等 検 証 委 員 会 報 告 書 より 石 炭 火 力 は42%(USC) LNG 火 力 ( 高 効 率 )は52%(コンバインドサイクル 1,500 級 ) LNG 火 力 ( 低 効 率 )は38%(シンプルサイクル) 石 油 火 力 は39%を 使 用 換 算 係 数 : 1kWh = 3.6MJを 使 用

取 引 所 価 格 と 需 要 量 の 関 係 11 電 力 市 場 全 体 の 需 要 量 と 取 引 所 の 価 格 は 緩 やかに 相 関 しており 一 定 程 度 その 時 々の 需 給 状 況 を 反 映 した 価 格 形 成 がなされているものと 考 えられる スポット 市 場 約 定 価 格 と 電 力 需 要 量 1 の 関 係 (2014 年 度 ) R=0.675 1. 需 要 量 : 各 一 般 電 気 事 業 者 公 表 情 報 の 合 計 電 力 量

一 般 電 気 事 業 者 による 売 買 スプレッド 12 一 般 電 気 事 業 者 による 両 建 て 入 札 の 価 格 スプレッドは 3 円 ~7 円 程 度 の 価 格 帯 が 最 も 多 く 10 円 を 超 える 水 準 のスプレッドも 散 見 される 一 般 に 売 買 スプレッドが 小 さくなるほど 電 源 の 経 済 的 差 し 替 えをより 効 率 的 に 行 う 場 となり 市 場 の 厚 みが 増 すとともに 市 場 全 体 の 需 給 を 正 確 に 反 映 することに 繋 がる この 観 点 からは 現 状 のス プレッド 水 準 は 十 分 に 狭 いとは 言 えない 可 能 性 があるのではないか 実 際 に 可 能 な 入 札 の 売 買 スプレッドは 各 時 点 における 事 業 者 の 電 源 運 用 状 況 に 応 じて 変 化 するが スプレッドの 構 成 要 素 を 整 理 し 各 時 点 で 最 小 限 のスプレッドで 入 札 を 行 うことにより 市 場 の 効 率 性 が 向 上 する 可 能 性 がある 一 般 電 気 事 業 者 の 売 買 スプレッド 1 の 状 況 (2014 年 度 ) 各 マーカー 色 は 一 般 電 気 事 業 者 ごとに 異 なる 1. 一 般 電 気 事 業 者 が 両 建 て 入 札 を 行 っているスポット 市 場 の 商 品 について 最 低 売 入 札 価 格 と 最 高 買 入 札 価 格 の 差 額

一 般 電 気 事 業 者 による 入 札 価 格 と 売 買 スプレッド 13 一 般 電 気 事 業 者 による 売 入 札 価 格 と 売 買 スプレッドの 関 係 を 見 ると 売 入 札 価 格 が 高 くなるほど 売 買 スプレッドが 広 がる 傾 向 がある 供 給 力 が 不 足 し 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 が 高 まった 際 には 買 入 札 のインセンティブも 高 まるものと 考 えられ 十 分 に 合 理 的 な 差 し 替 えが 行 えていない 可 能 性 が 示 唆 されるが 一 方 限 界 費 用 が 高 い 電 源 は 相 対 的 に 保 有 数 が 少 なく 発 電 機 ごとの 発 電 単 価 差 が 大 きくなるため 売 りと 買 いの 価 格 差 も 自 然 に 大 きくなりやすくなるという 事 情 もある 一 般 電 気 事 業 者 の 入 札 価 格 と 売 買 スプレッド 1 の 関 係 (2014 年 度 ) 各 マーカー 色 は 一 般 電 気 事 業 者 ごとに 異 なる 売 買 スプレッド( 円 ) 売 入 札 最 低 価 格 ( 円 ) 1. 一 般 電 気 事 業 者 が 両 建 て 入 札 を 行 っているスポット 市 場 の 商 品 について 最 低 売 入 札 価 格 と 最 高 買 入 札 価 格 の 差 額

( 参 考 ) 需 給 と 売 買 スプレッドの 関 係 14 売 買 スプレッドは 各 需 給 断 面 において 電 源 の 状 況 に 応 じて 売 入 札 買 入 札 を 行 う 場 合 の 売 入 札 の 最 低 価 格 と 買 入 札 の 最 高 価 格 の 差 ある 時 点 における 需 給 想 定 ( 概 念 ) 買 入 札 インセンティブ 売 入 札 原 資 < 売 入 札 > 発 電 原 価 ( 円 /kwh) 20 15 10 5 0 想 定 需 要 量 一 般 水 力 石 炭 火 力 FIT LNG 火 力 石 油 火 力 揚 水 確 保 している 供 給 力 (kw) 想 定 需 要 量 を 超 える 分 の 焚 き 増 し 可 能 な 電 源 による 供 給 力 バランス 停 止 中 の 電 源 が 売 入 札 の 原 資 となる 予 備 力 の 確 保 段 差 制 約 ブロック 入 札 上 限 燃 料 制 約 等 の 制 約 条 件 を 加 味 した 上 で 入 札 が 行 われる < 買 入 札 > 想 定 需 要 量 に 対 し 自 社 で 確 保 している 供 給 力 について 各 電 源 の 限 界 費 用 を 下 回 る 価 格 で 電 力 の 調 達 が 出 来 れば 差 し 替 えが 可 能 となるため 買 入 札 を 行 うインセンティブとなる 約 定 による 出 力 変 動 等 を 加 味 し 実 際 に 差 し 替 え 可 能 な 電 源 について 限 界 費 用 相 当 の 価 格 での 買 入 札 が 可 能 となる < 売 買 スプレッド> 上 記 のような 売 買 入 札 を 行 った 結 果 としての 売 入 札 の 最 低 価 格 と 買 入 札 の 最 高 価 格 の 差 が 売 買 スプレッドとなる

取 引 所 を 経 由 した 地 域 間 の 電 力 流 動 量 15 スポット 市 場 での 取 引 の 結 果 として 各 日 時 において 地 域 間 で 流 通 している 電 力 量 を 足 し 合 わせると 140 億 kwh 程 度 となり エリア 内 での 取 引 量 を 大 きく 上 回 っており 一 定 程 度 広 域 的 なメリットオーダー に 貢 献 しているものと 考 えられる スポット 市 場 を 介 した 電 力 取 引 による 地 域 間 流 動 量 (2014 年 度 合 計 ) ( 単 位 : 百 万 kwh) 合 計 グロス 流 動 量 ( 赤 字 をすべて 合 計 ): 約 140 億 kwh 合 計 ネット 流 動 量 ( 順 方 向 逆 方 向 を 相 殺 して 合 計 ): 約 31 億 kwh 合 計 エリア 内 約 定 量 ( 青 字 の 合 計 ): 約 51 億 kwh < 参 考 > 年 間 スポット 約 定 量 : 約 124 億 kwh 年 間 総 電 力 需 要 : 約 8,554 億 kwh 北 海 道 385 51 89 416 1,396 111 中 国 1,623 806 13 1,161 北 陸 1 東 北 281 614 91 九 州 745 809 34 四 国 81 1,612 関 西 1,450 1,925 中 部 220 2,408 606 東 京 2,154

地 域 間 流 動 量 に 関 するシミュレーションについて 16 <シミュレーションの 考 え 方 と 内 容 > いくつかの 前 提 条 件 の 下 日 本 における9エリア 間 の 電 力 流 動 量 に 関 するシミュレーションを 行 う 取 引 所 が 十 分 に 活 用 される 場 合 には 30 分 毎 の 各 コマにおいて エリアを 超 えた 需 給 の 経 済 的 なマッチングが 取 引 所 を 介 して 行 われることにより 広 域 メリットオーダーの 実 現 に 近 づくものと 考 えられる 翻 って 言 えば 広 域 メリット オーダーの 実 現 時 には 各 エリアの 電 源 構 成 に 応 じて 十 分 な 量 のエリア 間 の 電 力 流 通 が 行 われているものと 考 えられる 本 シミュレーションは 上 記 のような 観 点 から 各 エリアにおける 電 源 構 成 を 仮 定 し 仮 想 的 な 広 域 メリットオーダーの 実 現 時 にはどの 程 度 エリア 間 で 電 力 流 通 が 為 されるのか また 連 系 線 の 制 約 によってどの 程 度 エリア 間 の 流 動 量 が 制 限 されるのかのイメージを 描 くことを 目 的 とする これを 現 状 と 比 較 することで 理 想 的 な 状 態 とどの 程 度 の 乖 離 があるかを 把 握 し 活 性 化 の 十 分 な 進 展 に 向 けての 道 のりを 概 観 する < 留 意 点 > 今 回 のシミュレーションは さまざまな 強 い 仮 定 ( 前 提 条 件 はP19,20に 記 載 )のもと 一 定 のイメージを 持 つために 行 うものであり 取 引 所 取 引 量 の 目 標 を 定 めるものではない また 本 試 算 はいわゆる プール 市 場 のように 集 中 的 な 場 で 電 力 取 引 が 行 われる 状 況 に 類 似 したシミュレーションと なるが 実 際 には 卸 電 力 市 場 において 相 対 取 引 も 重 要 な 役 割 を 果 たすことが 期 待 されるところ 実 際 の 取 引 とは 差 が 生 じることは 前 提 として 留 意 が 必 要 である これはある 限 定 された 側 面 から 電 力 市 場 を 概 観 するための シミュ レーションを 行 う 上 での 仮 想 的 条 件 であって プール 市 場 の 導 入 や 全 国 各 地 域 を 統 合 した 需 給 運 用 を 推 奨 するもの ではない またエリア 間 の 電 力 流 通 についても 必 ずしも 取 引 所 を 経 由 して 行 われるのみでなく 相 対 契 約 によるエリ アを 超 えた 卸 取 引 も 同 様 の 機 能 効 果 を 期 待 されるものである そのような 取 引 が 活 発 に 行 われるようになった 場 合 には 必 ずしも 取 引 所 を 介 した 流 通 量 が 十 分 でなくとも 広 域 メリットオーダーの 実 現 に 近 づいていく 可 能 性 はあ る

地 域 間 流 動 量 に 関 するシミュレーション 結 果 17 試 算 の 結 果 連 系 線 制 約 の 下 では 広 域 メリットオーダー 実 現 時 の 地 域 間 の 流 動 量 は 年 間 800 億 kwh 程 度 となり これは 現 状 のスポット 市 場 における 流 動 量 の5~6 倍 の 水 準 地 域 間 の 電 力 流 通 は 必 ずしもスポット 市 場 のみによるものではないが スポット 市 場 は 電 力 市 場 にお いて 実 需 給 断 面 付 近 での 広 域 需 給 調 整 を 担 う 最 重 要 の 機 能 であることに 鑑 みれば スポット 市 場 の 厚 みに 関 して 現 時 点 での 厚 みの 不 足 を 表 していると 捉 えることもできる 一 方 エリア 内 における 取 引 所 経 由 の 電 力 流 通 量 もまた 各 エリアにおける 新 規 参 入 者 の 調 達 販 売 機 会 の 確 保 の 観 点 からは 重 要 であり この 取 引 量 も 増 加 していくことが 期 待 される 内 容 エリア 間 流 通 電 力 量 1 現 状 との 乖 離 ( 参 考 ) 年 間 総 電 力 需 要 量 ( 参 考 ) エリア 内 約 定 量 現 状 2014 年 度 のスポット 市 場 におけ る 実 際 の 取 引 データを 元 に エ リア 間 の 流 通 量 を 計 算 140 億 kwh 51 億 kwh 連 系 線 制 約 あり ( 参 考 ) 連 系 線 制 約 なし 2014 年 度 における 全 国 の 電 源 構 成 を 一 定 の 想 定 の 下 で 仮 定 し 連 系 線 制 約 の 中 で 最 大 限 メ リットオーダーを 実 現 した 場 合 の 流 通 量 を 試 算 2014 年 度 における 全 国 の 電 源 構 成 を 一 定 の 想 定 の 下 で 仮 定 し 連 系 線 制 約 の 中 で 最 大 限 メ リットオーダーを 実 現 した 場 合 の 流 通 量 を 試 算 約 800 億 kwh 約 1,200 億 kwh 5~6 倍 8~9 倍 約 8,554 億 kwh ( 試 算 せず) 2 1. 30 分 単 位 の 各 コマにおいて 各 エリアにおける 約 定 量 から 当 該 コマにおける 地 域 間 の 流 通 量 を 算 出 し 1 年 にわたって 足 し 合 わせたもの 2. 本 シミュレーションにおいては 仮 想 的 にすべての 電 源 が 入 札 された 状 態 をシミュレートしている このような 条 件 においては 全 ての 電 力 が 市 場 を 介 して 取 引 されることとなり 広 域 メリットオーダーの 実 現 のため 地 域 間 で 流 通 する 量 を 除 く 全 ての 電 力 量 がエリア 内 での 約 定 量 ということになるが この 数 値 は その 解 釈 の 上 でほとんど 意 味 を 持 たないことから 公 表 する 試 算 結 果 としては 適 切 でない

( 参 考 ) 試 算 の 前 提 18 試 算 の 前 提 条 件 電 力 消 費 量 電 力 消 費 量 は 各 一 般 電 気 事 業 者 が 発 表 している2014 年 度 の 電 力 市 場 状 況 データを 使 用 電 源 2014 年 度 における 電 源 構 成 を 一 定 の 仮 定 の 下 で 構 成 2014 年 度 の 実 際 の 取 引 データとの 比 較 を 行 うため 2014 年 に 実 際 に 稼 働 していた 電 源 を 対 象 に 電 源 リストを 作 成 した ただし 再 生 エネルギーの 接 続 量 など 精 確 に 把 握 することが 困 難 な 項 目 に 関 しては 入 手 可 能 な 情 報 から 一 部 推 計 を 行 っている 発 電 コスト 電 源 別 の 設 備 利 用 率 固 定 費 は 埋 没 費 用 (サンクコスト)として 扱 い 限 界 費 用 ( 燃 料 費 )のみでメリットオーダーがなされると 仮 定 各 電 源 の 発 電 コストによる 稼 働 順 位 は 電 源 燃 料 種 別 型 式 稼 働 開 始 年 度 から 推 定 発 電 コスト 検 証 委 員 会 報 告 書 による2014 年 モデルプラントの 設 備 利 用 率 を 利 用 連 系 線 制 約 連 系 線 の 運 用 容 量 マージンを 可 能 な 限 り 考 慮 一 部 の 連 系 線 における 運 用 容 量 は 時 期 により 変 動 するため 平 成 25 年 度 の 月 別 運 用 容 量 を 適 用 予 備 力 運 転 中 ユニットによる 供 給 余 力 確 保 を 反 映 させるため 一 部 火 力 について3%を 試 算 対 象 から 控 除 各 エリアにおける 低 稼 働 順 位 の 電 源 上 位 3%については 入 札 シミュレーションの 対 象 としない

( 参 考 ) 試 算 の 制 約 19 試 算 において 考 慮 していないもの 広 域 的 な 電 力 取 引 に 係 る 費 用 等 連 系 線 等 の 利 用 を 考 慮 するに 当 たっては 具 体 的 な 電 源 と 需 要 地 の 紐 付 が 求 められるが 今 回 の 試 算 は 電 源 立 地 は 考 慮 するものの 事 業 者 の 特 定 はしておらず マクロでの 需 要 をいずれかの 電 源 が 賄 うこととしているため 送 電 ロスや 振 替 料 金 を 考 慮 した 場 合 の 電 力 融 通 とはなっていない 需 給 バランス 周 波 数 調 整 需 給 バランス 周 波 数 調 整 は 各 エリア 内 で 実 施 されることとし 系 統 運 用 上 の 制 約 (マストラン 電 源 等 )については 考 慮 せず またエリアを 超 えた 電 源 運 用 により 調 整 を 実 施 することは 試 算 上 想 定 していない 計 画 停 止 発 電 所 の 経 済 的 理 由 以 外 による 停 止 ( 計 画 停 止 事 故 等 )はコスト 総 額 には 影 響 するが 今 回 の ようなギャップ 分 析 においては 同 程 度 の 経 済 性 の 電 源 は 同 様 の 時 期 に 計 画 停 止 がなされ その 影 響 は 概 ね 相 殺 されると 想 定 されるため 今 回 の 試 算 に 反 映 しない 相 対 取 引 実 際 には 相 対 契 約 による 取 引 もなされ 機 械 的 な 広 域 メリットオーダーと 実 運 用 では 差 が 生 じる 燃 料 価 格 変 動 燃 料 価 格 の 変 動 は 考 慮 しない 入 札 可 否 本 試 算 では 全 ての 時 間 帯 において 機 械 的 に 全 ての 電 源 を 限 界 費 用 で 入 札 するシミュレーション を 行 っているが 実 際 には 運 用 上 入 札 原 資 とすることができない 種 々の 制 約 が 存 在 する

先 渡 市 場 取 引 先 渡 定 型 取 引 の 状 況 20 先 渡 市 場 取 引 先 渡 定 型 取 引 については 一 般 電 気 事 業 者 による 自 主 的 取 組 の 開 始 以 降 も 低 水 準 の 状 態 が 続 いており (スポット 市 場 との 比 較 からもわかるように )その 役 割 をほとんど 果 たしていない 先 渡 市 場 取 引 先 渡 定 型 取 引 の 入 札 量 約 定 量 ( 単 位 : 百 万 kwh 期 間 :2014 年 度 ) 先 渡 市 場 取 引 入 札 量 1 先 渡 定 型 取 引 売 買 売 買 先 渡 市 場 取 引 約 定 量 2 先 渡 定 型 取 引 ( 参 考 )スポット 市 場 の 約 定 量 ( 単 位 : 百 万 kwh 期 間 :2014 年 度 ) スポット 市 場 週 間 月 間 昼 間 型 24 時 間 型 昼 間 型 24 時 間 型 27.2 275 18.7 47.8 0.58 0.03 29.0 176 20.5 33.6 0.93 0.25 3.1 102 3.1 11.2 0 0 5.2 84.7 3.1 7.1 0.006 0 換 算 約 定 量 3 昼 間 週 間 24 時 間 昼 間 月 間 24 時 間 126 73.8 29.5 17.2 年 間 24 時 間 型 0.02 0.03 ( 該 当 商 品 なし) 0 ( 該 当 商 品 なし) 年 間 24 時 間 1.42 1. 入 札 日 ベース 2. 約 定 日 ベース 3. 年 間 約 定 量 (kwh)を 各 商 品 の 量 (kw)に 換 算 した 値 式 [ 年 館 約 定 量 期 間 の 換 算 係 数 時 間 の 換 算 係 数 ]で 試 算 期 間 の 換 算 係 数 = 週 間 :7 月 間 :30 年 間 :365 時 間 の 換 算 係 数 = 昼 間 :14 24 時 間 :24

先 渡 市 場 の 入 札 状 況 21 先 渡 市 場 取 引 の 入 札 状 況 を 見 ると 売 りと 買 いの 入 札 の 価 格 乖 離 が 大 きく 約 定 に 至 らないケースが 多 い 先 渡 市 場 取 引 24 時 間 型 週 間 商 品 の 入 札 状 況

先 渡 定 型 市 場 の 意 義 22 先 渡 定 型 取 引 は 先 渡 市 場 取 引 と 比 較 して 1 受 渡 日 の9 日 前 に 取 引 が 終 了 すること( 週 間 商 品 の 場 合 ) 2 託 送 を 当 事 者 間 で 行 う 顕 名 取 引 であることなどの 特 徴 があり 相 対 契 約 の 掲 示 板 取 引 に 近 い 形 の 取 引 しかしながら 先 渡 定 型 取 引 を 利 用 している 事 業 者 は その 利 用 において このような 特 徴 に 由 来 する 利 点 を 挙 げておらず 時 々の 建 て 玉 状 況 から 有 利 な 玉 が 出 ていれば 落 札 するといった 利 用 が 主 である 先 渡 市 場 / 先 渡 定 型 取 引 の 差 異 ( 例 ) 使 い 分 けに 関 する 一 般 電 気 事 業 者 の 主 な 意 見 ( 例 ) 取 引 終 了 日 与 信 条 件 先 渡 定 型 取 引 ( 月 間 ) 受 渡 の2か 月 前 ( 週 間 ) 受 渡 の9 営 業 日 前 あり 先 渡 市 場 取 引 ( 月 間 ) 受 渡 の2か 月 前 ( 週 間 ) 受 渡 の2 営 業 日 前 なし 両 市 場 を 見 ながら より 有 利 な 建 て 玉 が 存 在 す る 方 を 利 用 している 取 引 終 了 日 が 受 渡 日 から 近 い 方 がリスクコント ロールの 観 点 から 使 い 勝 手 がよく 先 渡 市 場 の みを 利 用 している 特 段 の 使 い 分 けはしていない アイスバーグ オーダー あり なし 受 渡 方 法 受 渡 の 確 実 性 決 済 方 法 当 事 者 間 で 託 送 契 約 の 申 込 を 行 う 確 実 当 事 者 間 スポット 取 引 を 通 じて 行 う 不 確 実 性 あり (スポット 市 場 の 状 況 依 存 ) 取 引 所 が 仲 介 両 市 場 の 特 性 に 由 来 するメリット デメリットを 踏 まえた 使 い 分 けは 取 引 終 了 日 の 受 渡 日 との 近 さが 挙 げられたのみ ( 先 渡 市 場 取 引 でなく) 先 渡 定 型 取 引 を 積 極 的 に 利 用 するニーズはなく むしろ 建 て 玉 が 分 散 する 原 因 になっていると 考 えられる これまでの 活 用 状 況 に 鑑 みるに 両 市 場 が 併 存 する 利 点 よりも 建 て 玉 の 分 散 等 の 弊 害 が 大 きいと 考 えられるのではないか したがって (ニーズの 有 無 を 市 場 参 加 者 に 確 認 し ) 先 渡 定 型 取 引 を 廃 止 し 先 渡 市 場 取 引 に 一 本 化 することを 検 討 すべきではないか

取 引 所 の 活 性 化 に 関 する 評 価 と 対 応 23 一 般 電 気 事 業 者 各 社 の 自 主 的 取 組 の 進 展 にともない 取 引 所 の 活 性 化 は 一 定 程 度 進 展 している しかしな がら 現 状 で 十 分 であるとは 解 されず さらなる 取 組 を 行 っていくことが 必 要 と 考 えられる 取 引 所 の 機 能 役 割 評 価 考 えられる 対 応 販 売 調 達 機 会 の 提 供 価 格 指 標 の 形 成 広 域 的 な 需 給 の マッチング リスク 管 理 手 法 の 提 供 自 主 的 取 組 の 開 始 以 来 入 札 量 は 増 加 し 取 引 の 機 会 は 増 大 している 一 方 で 入 札 量 取 引 量 における 絶 対 量 の 水 準 は 未 だ 小 さく その 増 加 率 も 鈍 化 しており 今 後 の 継 続 的 な 進 展 には 懸 念 もある 特 に ( 現 行 の 自 主 的 取 組 の 枠 内 においては) 一 般 電 気 事 業 者 の 買 入 札 が 限 定 的 水 準 にあることや 売 買 スプレッドの 水 準 に 課 題 がある 可 能 性 がある 価 格 のボラティリティは 継 続 的 な 低 下 傾 向 が 見 られ 価 格 指 標 の 信 頼 度 は 向 上 している また 価 格 形 成 の 背 景 に 関 する 指 標 ( 燃 料 費 需 要 量 との 関 係 )については 概 ね 妥 当 な 傾 向 を 示 している 一 方 入 札 量 の 変 動 に 応 じた 価 格 の 変 動 量 が 大 き いことや 売 買 スプレッドの 水 準 は 十 分 に 安 定 的 で 効 率 的 な 市 場 となっていないことを 示 唆 する エリア 間 の 電 力 流 通 量 は 仮 想 的 な 広 域 的 メリット オーダーの 状 態 からは( 仮 想 的 シミュレーションの 下 では)5 倍 以 上 の 乖 離 があり さらなる 進 展 の 余 地 が ある 可 能 性 を 示 唆 する 先 渡 市 場 は 売 りと 買 いの 入 札 の 価 格 乖 離 が 大 きく 約 定 に 至 らないケースが 多 く また 建 て 玉 の 分 散 等 があることにより 非 常 に 限 定 的 な 活 用 状 況 となって いる 一 般 電 気 事 業 者 の 自 主 的 取 組 は 課 題 はあるものの 一 定 の 効 果 を 上 げていると 評 価 され 引 き 続 き 積 極 的 な 取 組 の 継 続 を 期 待 一 方 買 入 札 が 低 調 な 要 因 や 売 買 スプレッドの 水 準 の 構 成 要 因 など 約 定 量 を 制 限 している 可 能 性 に ついては 規 制 当 局 を 中 心 にさらに 精 査 し 改 善 策 を 探 ることも 重 要 と 考 えられる また 十 分 な 取 引 量 の 実 現 に 向 けては 現 状 とは 乖 離 が 大 きいと 考 えられる 中 取 引 量 の 増 加 も 頭 打 ち の 傾 向 があることから 入 札 量 を 増 加 させるための 更 なる 対 策 を 今 後 検 討 していくべきではないか 取 引 所 の 価 格 指 標 性 は 市 場 参 加 者 の 利 用 機 会 の 増 加 により 進 展 するものと 考 えられ 上 記 同 様 の 検 討 が 必 要 である 入 札 量 の 増 加 に 対 応 する 価 格 の 変 動 量 や 売 買 ス プレッドの 水 準 は 継 続 的 にモニタリングしていくべ きと 考 えられる 広 域 的 な 電 力 の 流 通 は 各 社 が 各 エリアで 合 理 的 な 入 札 を 行 う 結 果 達 成 されるものであり 対 応 策 は 上 記 に 含 まれるものと 考 えられる 結 果 としての 流 通 量 連 系 線 の 制 約 による 流 通 制 約 を 継 続 的 にモニタリングしていくべきと 考 えられる 建 て 玉 の 分 散 利 用 方 法 の 混 乱 を 避 けるため 現 状 では 意 義 の 薄 い 先 渡 定 型 市 場 の 廃 止 を 検 討 すべ きではないか さらに 市 場 活 用 への 取 組 や 売 りと 買 い 入 札 の 価 格 乖 離 の 要 因 調 査 などをはじめとして 期 先 取 引 の 活 性 化 にむけた 更 なる 対 策 を 検 討 すべきではないか

目 次 24 卸 市 場 の 活 性 化 に 関 するこれまでの 取 組 と 今 後 の 論 点 取 引 所 取 引 の 活 性 化 に 関 する 現 状 の 評 価 と 課 題 相 対 取 引 の 活 性 化 に 関 するこれまでの 取 組 と 課 題 今 後 の 卸 市 場 の 活 性 化 に 向 けての 考 え 方 取 引 所 取 引 の 活 性 化 相 対 取 引 活 性 化

第 3 回 制 度 設 計 WG 事 務 局 提 出 資 料 より ( 参 考 ) 相 対 取 引 と 取 引 所 取 引 卸 電 力 市 場 は 大 きく 相 対 取 引 ( 垂 直 一 環 体 制 の 社 内 取 引 を 含 む)と 取 引 所 取 引 に 大 別 される 現 在 は 市 場 流 通 電 力 量 の2% 程 度 の 取 引 所 取 引 が 今 後 拡 大 することは 期 待 されるが 貯 蔵 が 出 来 ない 等 の 電 力 特 性 を 踏 まえると 相 対 取 引 の 高 い 柔 軟 性 を 背 景 に 相 対 取 引 は 依 然 として 卸 電 力 市 場 において 中 心 的 役 割 を 果 たすと 考 えられる 25 一 概 般 要 的 な 相 対 取 引 (OTC 取 引 ) 顕 名 取 引 取 引 条 件 は 個 別 交 渉 により 決 定 取 引 の 信 用 リスクは 各 事 業 者 が 負 う 取 引 情 報 は 非 公 開 (ブローカー 取 引 で 開 示 される 場 合 も) 取 引 所 取 引 匿 名 取 引 取 引 条 件 が 標 準 化 預 託 金 ( 保 証 金 ) 等 により 信 用 リスクは 取 引 所 が 負 う 取 引 情 報 ( 価 格 量 )が 一 般 に 公 開 される メ リ ッ ト デ メ リ ッ ト 高 い 柔 軟 性 定 期 点 検 等 の 個 別 詳 細 の 条 件 設 定 が 可 能 瞬 動 性 ( 運 転 自 由 度 の 権 利 )の 価 値 等 の 交 渉 が 可 能 電 力 の 特 徴 を 背 景 に より 重 視 される 取 引 コストが 高 い 個 別 条 件 の 調 整 コストが 必 要 取 引 相 手 を 探 すコストが 必 要 取 引 リスクが 大 きい 与 信 リスクをヘッジできない Trade off 取 引 コストの 低 減 取 引 が 標 準 化 され 個 別 条 件 の 調 整 コストが 不 要 市 場 参 加 者 が 集 まるため 取 引 相 手 を 探 すコストが 不 要 取 引 リスクの 低 減 預 託 金 ( 証 拠 金 )の 預 け 入 れにより 取 引 所 が 取 引 (クレ ジット)リスクを 負 い 1 市 場 参 加 者 はリスクを 負 わない 低 い 柔 軟 性 取 引 単 位 が 固 定 的 個 別 電 源 の 運 転 計 画 等 の 反 映 がで きない ( 一 般 的 な 卸 電 力 取 引 所 では) 電 力 の 価 値 (= 取 引 価 格 ) が 一 様 に 決 定 される 今 後 も 中 心 的 役 割 を 果 たすと 想 定 される 自 由 化 活 性 化 に 伴 い 重 要 性 が 増 す 取 引 所 取 引 の 重 要 性 は 増 していくが 真 に 競 争 的 な 市 場 を 形 成 するには 依 然 として 中 心 的 な 役 割 を 果 たすと 想 定 される 相 対 取 引 においても 流 動 性 を 増 していくことが 求 められる 1. JEPXにおける 先 渡 掲 示 板 取 引 先 渡 定 型 取 引 は ブローカー( 仲 介 OTC) 市 場 に 近 く クレジットリスクは 各 市 場 参 加 者 が 負 う

相 対 市 場 において 考 えられる 課 題 仮 説 26 相 対 取 引 の 活 性 化 に 向 けては 買 い 手 / 売 り 手 にそれぞれ 構 造 的 な 課 題 が 存 在 すると 考 えられる 相 対 市 場 の 活 性 化 に 向 けて 考 えられる 課 題 仮 説 これらは 制 度 を 背 景 とした 垂 直 一 貫 の 事 業 体 の 存 在 や これまでの 取 引 慣 行 これまでの 調 査 等 で 把 握 された 事 業 実 態 等 に 基 づき 考 えられる 課 題 である なお 必 ずしも 全 て 事 業 者 に 共 通 の 課 題 とは 限 らない また これらの 課 題 の 要 因 の 中 には 民 間 事 業 者 として 当 然 の 振 る 舞 いであるものもあり 必 ずしも 現 状 の 行 動 様 式 を 問 題 視 するものではない ただし 現 状 の 行 動 様 式 が 結 果 として 取 引 の 流 動 性 を 低 下 させている 可 能 性 はあり 卸 電 力 市 場 全 体 の 課 題 としてとらえることは 必 要 である 価 格 指 標 の 不 足 電 力 会 社 内 において 社 内 卸 取 引 価 格 が 管 理 されていない 等 の 事 情 により 他 事 業 者 との 条 件 比 較 が 行 われず 外 販 外 部 調 達 に 対 し 消 極 的 な 傾 向 となる 売 り 手 一 般 電 気 事 業 者 発 電 部 門 における 契 約 企 画 機 能 の 欠 如 電 源 の 囲 い 込 み 発 電 部 門 に 他 社 との 電 力 契 約 に 関 する 窓 口 が 設 置 されておら ず 小 売 営 業 部 門 を 通 して 交 渉 し 発 電 部 門 の 独 立 した 経 済 性 を 志 向 した 契 約 企 画 が 行 われない 規 制 下 において 締 結 された 契 約 ( 無 期 長 期 )について 特 に 有 利 なものは 維 持 され 市 場 に 供 出 されない 競 争 力 を 有 する 電 源 を 自 社 の 小 売 にのみ 供 給 するため 市 場 に 供 出 されない 規 制 下 において 締 結 された 長 期 ( 場 合 によっては 無 期 限 )の 卸 供 給 契 約 に 縛 られ 実 質 的 に 他 の 事 業 者 への 卸 売 りを 選 択 で きない 状 況 が 存 在 その 他 の 発 電 事 業 者 既 存 契 約 の 解 約 障 壁 競 争 マインドの 不 足 / 過 度 のリスク 忌 避 市 場 競 争 に 曝 されるリスクを 過 度 に 忌 避 し 自 社 の 発 電 資 産 の 最 大 限 の 活 用 よりも 一 般 電 気 事 業 者 との 長 期 の 固 定 的 な 契 約 を 優 先 ( 収 益 最 大 化 圧 力 の 小 さい 公 営 電 気 事 業 者 に 顕 著 ) 買 い 手 一 般 電 気 事 業 者 その 他 の 事 業 者 自 社 電 源 優 先 交 渉 力 の 欠 如 自 社 所 有 の 発 電 所 からの 電 力 調 達 を 前 提 とし 他 社 電 源 との 差 し 替 えを 限 定 的 な 範 囲 においてのみしか 行 わない 小 売 供 給 先 の 需 要 規 模 の 小 ささ 一 般 電 気 事 業 者 とのパイプ の 不 足 一 般 電 気 事 業 者 との 摩 擦 への 忌 避 などの 要 因 により 交 渉 力 が 不 足

相 対 取 引 の 活 性 化 に 関 するこれまでの 取 組 (1) 27 これまで 卸 電 力 市 場 における 相 対 取 引 の 活 性 化 に 向 けて 種 々の 取 組 を 行 ってきたところ 相 対 市 場 の 活 性 化 に 向 けて 考 えられる 課 題 仮 説 これまでの 取 組 価 格 指 標 の 不 足 電 源 開 発 の 有 する 電 源 の 切 り 出 し 売 り 手 一 般 電 気 事 業 者 発 電 部 門 における 契 約 企 画 機 能 の 欠 如 電 源 の 囲 い 込 み 地 方 公 共 団 体 の 有 する 電 源 の 一 般 競 争 入 札 化 その 他 の 発 電 事 業 者 既 存 契 約 の 解 約 障 壁 競 争 マインドの 不 足 / 過 度 のリスク 忌 避 IPP 電 源 の 流 動 化 常 時 バックアップの 運 用 方 法 の 整 備 買 い 手 一 般 電 気 事 業 者 その 他 の 事 業 者 自 社 電 源 優 先 交 渉 力 の 欠 如 取 引 所 の 活 性 化 に 向 けた 自 主 的 取 組 の 推 進 1 1. 相 対 取 引 の 課 題 の 一 部 については 取 引 所 の 活 性 化 により 補 完 される 部 分 があるため 記 載 している

相 対 取 引 の 活 性 化 に 関 するこれまでの 取 組 (2) 28 これまでの 取 組 については 電 源 開 発 の 切 り 出 し 量 が 未 だ 限 定 的 な 量 に 留 まっている 点 について 課 題 がある その 他 の 取 組 については 現 時 点 では 特 段 の 課 題 は 認 識 されていないが 今 後 の 動 向 を 継 続 的 に モニタリングしていく 必 要 がある 取 組 電 源 開 発 の 有 する 電 源 の 切 り 出 し 地 方 公 共 団 体 の 有 する 電 源 の 一 般 競 争 入 札 化 IPP 電 源 の 流 動 化 常 時 バックアップの 運 用 方 法 の 整 備 内 容 電 源 開 発 と 一 般 電 気 事 業 者 の 間 で 締 結 されてきた 長 期 の 卸 電 力 契 約 の 一 部 を 切 り 出 し 電 源 開 発 の 供 給 力 を 市 場 で 取 引 可 能 とする 取 組 一 般 電 気 事 業 者 の 自 主 的 取 組 として 推 進 地 方 公 共 団 体 と 一 般 電 気 事 業 者 の 間 で 締 結 されてきた 長 期 の 卸 電 力 契 約 について 一 般 競 争 入 札 による 売 電 契 約 先 の 選 択 を 促 し 市 場 に 供 給 力 を 解 放 する 取 組 IPP 事 業 者 と 一 般 電 気 事 業 者 の 間 で 締 結 されている 卸 電 力 契 約 について 一 般 電 気 事 業 者 への 継 続 的 な 売 電 を 前 提 とせず 多 様 な 売 電 先 を 選 択 肢 とすることを 促 し 市 場 に 供 出 される 供 給 力 を 増 加 させる 取 組 新 電 力 が 一 般 電 気 事 業 者 から 受 けることのできる 常 時 バッ クアップについて 料 金 の 在 り 方 量 のルール 等 を 整 理 し 新 電 力 の 円 滑 な 利 用 を 促 進 させてきた 現 状 と 課 題 切 出 し 量 は 限 定 的 規 模 に 留 まる 15 年 3 月 に 卸 市 場 活 性 化 に 向 けたガイドライン 1 を 発 表 したところ IPP 事 業 者 へのアンケートに より 多 様 な 売 電 先 を 検 討 し ていることが 確 認 された 低 圧 自 由 化 後 および 発 販 分 離 後 のルールについて 方 向 性 を 整 理 済 み 課 題 あ り 継 続 的 な モ ニ タ リ ン グ の 必 要 あ り 1. 卸 電 力 取 引 の 活 性 化 に 向 けた 地 方 公 共 団 体 の 売 電 契 約 の 解 消 協 議 に 関 するガイドライン : 関 連 する 制 度 として ネガワット 取 引 のルール 整 備 インバランス 制 度 の 変 更 託 送 制 度 設 計 など 卸 市 場 の 活 性 化 に 関 連 制 度 ルールの 整 備 を 行 ってきたが 本 資 料 においてはより 直 接 的 に 卸 市 場 における 流 動 量 を 増 加 させる 取 組 を 整 理 している

卸 電 気 事 業 者 ( 電 発 )の 電 源 の 切 出 し 29 自 主 的 取 組 の 表 明 以 降 これまでに 切 り 出 しが 決 定 されたのは4.6 万 kwのみ 一 般 電 気 事 業 者 各 社 は 供 給 力 の 不 足 収 益 への 影 響 懸 念 により 進 められないとしているところ 切 り 出 しの 実 施 状 況 課 題 北 海 道 電 力 東 北 電 力 東 京 電 力 中 部 電 力 北 陸 電 力 関 西 電 力 中 国 電 力 四 国 電 力 九 州 電 力 沖 縄 電 力 対 象 電 源 なし ( 電 発 からの 受 電 は 水 力 のみ) 検 討 中 (5~10 万 kw) 取 組 の 表 明 なし 1.8 万 kw H25.4~ 検 討 中 (5 万 KWの 一 部 ) 平 成 17 年 10 月 から 平 成 19 年 4 月 にかけ 段 階 的 に35 万 kwを 切 り 出 し 済 み 1.8 万 kw 1 H27.4~ 検 討 中 ( 数 万 kw) 協 議 中 ( 過 去 実 績 相 当 1.5 万 kw) 1 万 kw H28.4~ 自 主 的 取 組 の 表 明 以 降 切 り 出 し 済 みの 電 源 は4.6 万 kwに 留 まる 電 源 開 発 の 一 般 電 気 事 業 者 への 卸 供 給 2 総 量 810 万 kwの0.6% 2007 年 までに 切 り 出 し 済 みの 関 西 電 力 を 合 わせても 切 り 出 し 量 は40 万 kw 程 度 切 り 出 しが 進 められない 理 由 として 一 般 電 気 事 業 者 からは 供 給 力 の 不 十 分 さと 収 益 への 影 響 懸 念 が 主 に 主 張 されている また 沖 縄 電 力 による 切 り 出 しについては 沖 縄 には 取 引 所 がないことによって 新 電 力 が 短 期 の 供 給 力 を 柔 軟 に 確 保 することが 難 しいことなど 実 際 に 切 り 出 し 電 源 の 運 用 を 行 う 上 では 課 題 がある 可 能 性 がある 実 態 上 の 運 用 が 新 電 力 の 参 入 障 壁 とならないよう 沖 縄 電 力 による 必 要 な 卸 メニューの 提 供 等 環 境 整 備 に 向 けた 取 り 組 みが 必 要 であり この 点 については 経 済 産 業 省 にて 確 認 していく 出 所 : 各 一 般 電 気 事 業 者 からの 提 供 情 報 ヒアリング 1: 送 端 出 力 発 端 出 力 2 万 kw 相 当 2: 火 力 のみ

電 源 開 発 の 電 源 切 り 出 しに 関 する 今 後 の 論 点 30 電 源 開 発 の 電 源 切 り 出 しについては 今 後 第 二 弾 の 切 り 出 し 実 施 に 向 けた 量 の 拡 大 や 対 象 電 源 の 拡 大 を 検 討 していくべきではないか 今 後 の 論 点 需 給 状 況 の 回 復 状 況 等 を 見 ながら 継 続 的 に 議 論 する 必 要 のある 論 点 どこまで 切 り 出 し 量 の 拡 大 を 求 めるか? 電 力 システム 改 革 専 門 委 員 会 報 告 書 においては 足 下 で 始 められる 卸 電 気 事 業 者 の 電 源 の 切 り 出 しと 小 売 全 面 自 由 化 までに 行 う 切 り 出 しの 二 段 階 に 分 けて 実 施 とされているところ 前 述 のよ うに 現 段 階 では 切 り 出 し 量 検 討 量 は 限 定 的 な 水 準 であり 足 下 の 切 り 出 し の 一 部 の 実 施 が 決 定 された 段 階 と 考 えられる 収 支 影 響 の 面 からは 原 子 力 発 電 所 の 再 稼 動 等 による 供 給 力 の 回 復 が 為 されていない 現 状 にお いて 即 座 に 切 り 出 しを 行 うことに 相 応 の 困 難 が 伴 うことは 考 慮 すべき 状 況 にあると 主 張 されるとこ ろであるが 供 給 力 が 回 復 し 収 支 状 況 が 改 善 したと 認 められる 場 合 には 現 在 とは 異 なる 水 準 の 切 り 出 し 量 を 求 めるべきではないか また その 場 合 には 自 主 的 取 組 の 表 明 を 見 送 った 東 京 電 力 についても 切 り 出 しを 求 めるべきで はないか 対 象 を 火 力 のみでなく 水 力 の 切 り 出 しも 求 め るべきではないか? 水 力 発 電 電 源 に 関 しては これまで 切 り 出 しの 対 象 とされていなかった しかしながら 制 約 はあるものの 水 力 についても 切 り 出 しは 可 能 と 考 えられることから 火 力 と 同 様 に 切 り 出 しを 検 討 していくべきではないか 水 力 発 電 の 切 り 出 しに 当 たっては 季 節 及 び 日 々の 雨 量 の 変 動 等 による 発 電 量 の 変 動 や 上 流 域 下 流 域 の 運 用 が 相 互 に 影 響 しあうため 水 系 全 体 にわたって 運 用 方 針 の 合 意 が 必 要 となる 等 の 水 力 の 特 徴 と 対 外 環 境 ( 治 水 利 水 )に 伴 う 制 約 への 配 慮 が 必 要 また 需 給 および 収 支 状 況 への 考 慮 が 必 要 な 点 は 火 力 と 同 様

地 方 公 共 団 体 の 有 する 電 源 の 一 般 競 争 入 札 化 31 地 方 公 共 団 体 の 保 有 する 電 源 の 契 約 見 直 しについては ガイドライン 1 の 公 表 を 受 けて 一 部 の 団 体 にて 検 討 が 始 まっている 事 例 もある 具 体 的 な 進 展 にはある 程 度 の 時 間 を 要 すると 考 えられるが 今 後 定 期 的 に 状 況 をモニタリングし 実 際 に 売 電 先 の 多 様 化 につながっているかどうかを 評 価 していく 必 要 がある 現 状 ( 第 13 回 WG 資 料 より 再 掲 ) 今 後 のモニタリングについて 2014 年 度 以 降 の 地 方 公 共 団 体 からの 電 力 販 売 契 約 の 解 消 見 直 し 等 についての 申 し 入 れ 相 談 等 について 地 方 公 共 団 体 から 契 約 見 直 しに 関 する 申 し 入 れ 相 談 があり 協 議 を 開 始 している 事 業 者 もあり 総 括 原 価 方 式 に 依 らない 単 価 で 受 給 契 約 を 更 新 したい 旨 の 申 し 入 れがあり 協 議 を 開 始 PPAの 解 消 について 今 後 の 事 業 運 営 の 選 択 肢 の 一 つとし て 検 討 したいとの 相 談 あり 協 議 中 具 体 的 な 協 議 には 至 っていない 場 合 にも 解 消 を 検 討 する 兆 候 はあり 現 在, 各 地 方 公 共 団 体 において 既 存 の 電 力 受 給 基 本 契 約 の 継 続 解 消 見 直 しの 対 応 方 針 について 検 討 中 であり, 今 後, 先 方 からの 申 し 出 相 談 に 応 じて 協 議 をする 予 定 いくつかの 団 体 から ガイドラインを 受 け 今 後 の 契 約 のあり 方 について 検 討 すると 聞 いている 契 約 の 解 消 も 含 めたH28.4 以 降 の 契 約 のあり 方 について 域 内 の 団 体 との 意 見 交 換 を 実 施 予 定 契 約 の 見 直 しの 実 施 状 況 検 討 状 況 について 地 方 公 共 団 体 に 定 期 的 にアンケートを 実 施 < 頻 度 > 公 営 電 気 事 業 者 26 団 体 については 半 期 毎 その 他 の 地 方 公 共 団 体 については 必 要 に 応 じて 実 施 < 内 容 > 協 議 の 実 施 状 況 検 討 対 象 の 電 源 契 約 の 見 直 し 時 期 協 議 における 論 点 協 議 における 具 体 的 なボトルネック 随 意 契 約 を 継 続 する 場 合 の 事 由 一 般 競 争 入 札 の 実 施 における 課 題 etc 1. 卸 電 力 取 引 の 活 性 化 に 向 けた 地 方 公 共 団 体 の 売 電 契 約 の 解 消 協 議 に 関 するガイドライン

IPP 電 源 の 売 電 先 の 多 様 化 32 IPP 電 源 の 売 電 先 の 多 様 化 に 関 しては 現 時 点 では 特 段 の 課 題 は 認 識 されないが 今 後 のモニタリ ングの 中 で 状 況 の 把 握 を 行 っていく IPP 契 約 の 更 新 等 に 関 するアンケート 調 査 の 結 果 ( 一 部 抜 粋 ) 同 様 の 調 査 により 今 後 IPP 契 約 更 改 を 迎 える 電 源 の 状 況 についてモニタリングする 必 要 があるが 各 社 個 別 の 事 情 に 応 じて 売 電 先 を 検 討 していることが 確 認 されてお り 一 般 電 気 事 業 者 による 囲 い 込 み 等 の 問 題 も 見 当 たらない (IPP 電 源 の 流 動 化 については 現 時 点 では 特 段 の 課 題 は 認 識 されない)

常 時 バックアップの 運 用 について 33 常 時 バックアップは 小 売 全 面 自 由 化 後 には 低 圧 の 需 要 分 が 入 ることにより 運 用 方 法 の 変 更 が 予 定 されている これらの 市 場 への 影 響 や 将 来 的 な 常 時 バックアップの 在 り 方 を 継 続 的 に 検 討 する ため 定 期 的 な 情 報 収 集 が 必 要 である 常 時 バックアップの 運 用 の 在 り 方 今 後 のモニタリングについて 従 来 完 全 自 由 化 以 降 将 来 的 に 新 電 力 の 需 要 拡 大 量 (kw)の3 割 を 常 時 バックアップ 利 用 枠 (kw)とする ベース 電 源 代 替 としての 性 格 一 般 需 要 家 向 け 料 金 との 整 合 性 に 留 意 し 常 時 バック アップを 高 負 荷 率 で 利 用 する 場 合 に 有 利 と なる 価 格 設 定 とする 高 圧 特 高 については 基 本 的 にこれまで 通 りの 運 用 とする 低 圧 需 要 については 新 電 力 の 需 要 拡 大 量 (kw)の1 割 を 常 時 バックアップ 利 用 枠 (kw)とする 発 電 小 売 事 業 者 間 で 分 離 した 場 合 には 自 社 グループの 小 売 事 業 者 への 卸 価 格 と 同 等 の 価 格 設 定 とする 卸 市 場 活 性 化 の 進 展 状 況 に 応 じて 常 時 バックアップ 利 用 枠 の 量 常 時 バックアップ の 提 供 価 格 供 出 主 体 として 対 象 となる 発 電 事 業 者 の 定 義 などを 見 直 し 将 来 的 には 常 時 バックアップを 廃 止 自 由 な 卸 取 引 によ る 競 争 環 境 への 移 行 を 目 指 す 常 時 バックアップの 実 施 状 況 及 び 今 後 の 常 時 バック アップのあり 方 の 検 討 に 必 要 な 情 報 ついて ( 旧 ) 一 般 電 気 事 業 者 (グループ)から 定 期 的 に 情 報 収 集 を 実 施 < 頻 度 > 四 半 期 毎 < 内 容 > 常 時 バックアップの 契 約 先 契 約 量 契 約 価 格 ( 基 本 料 金 従 量 料 金 ) 利 用 者 の 負 荷 率 利 用 者 の 需 要 量 全 体 に 占 める 常 時 バックアップ 供 給 量 の 割 合 (kwh)( 低 圧 / 特 高 高 圧 の 別 に) ( 発 販 分 離 した 場 合 ) 対 象 となる 各 発 電 事 業 者 の 平 均 卸 電 力 価 格 の 加 重 平 均 常 時 バックアップでない 卸 メニューによる 契 約 先 契 約 料 契 約 価 格 etc

目 次 34 卸 市 場 の 活 性 化 に 関 するこれまでの 取 組 と 今 後 の 論 点 取 引 所 取 引 の 活 性 化 に 関 する 現 状 の 評 価 と 課 題 相 対 取 引 の 活 性 化 に 関 するこれまでの 取 組 と 課 題 今 後 の 卸 市 場 の 活 性 化 に 向 けての 考 え 方 取 引 所 取 引 の 活 性 化 相 対 取 引 活 性 化

今 後 の 卸 市 場 の 活 性 化 に 向 けて(1/2) 35 電 気 事 業 法 第 2 弾 の 施 行 により 小 売 全 面 自 由 化 が 実 現 し これより 本 格 的 な 電 力 自 由 競 争 時 代 を 迎 えることとなる 全 面 自 由 化 時 代 にあっては 安 定 供 給 を 確 保 しつつ 電 力 市 場 における 適 切 な 競 争 が 実 現 することによって 電 力 供 給 価 格 の 低 廉 化 が 期 待 されている しかしながら これまで 一 般 電 気 事 業 者 による 地 域 独 占 を 認 める 制 度 が 続 いてきたことを 背 景 として 市 場 支 配 力 の 行 使 による 競 争 阻 害 や 地 域 間 競 争 への 躊 躇 によって むしろ 硬 直 的 な 市 場 が 形 成 されてしまうこともまた 懸 念 され るところである 新 規 参 入 者 を 含 めた 小 売 事 業 者 が 活 発 な 競 争 を 行 うためには 常 に 電 力 を 調 達 できる 環 境 が 必 要 であるが 既 に 幾 度 も 議 論 されてきたとおり 未 だ 卸 電 力 市 場 は 未 成 熟 であり 電 力 取 引 のさらなる 流 動 化 は 必 須 である 既 存 事 業 者 が 圧 倒 的 な 競 争 力 を 有 する 中 で 適 切 な 競 争 を 促 進 する 観 点 からは 既 存 事 業 者 と 新 規 参 入 者 の 間 の 競 争 関 係 を 改 善 する 何 らかの 政 策 が 必 要 となる 可 能 性 がある 一 方 で 政 策 の 選 択 政 策 の 強 度 については 非 常 に 慎 重 な 検 討 を 要 する 過 度 な 規 制 は 既 存 事 業 者 の 企 業 価 値 を 毀 損 する 可 能 性 があり また 新 電 力 の 競 争 力 が 政 策 依 存 となることで 結 果 として 市 場 原 理 による 自 由 競 争 と はかけ 離 れた 業 界 構 造 に 向 かう 懸 念 もある これらの 問 題 意 識 を 踏 まえ 本 資 料 は 卸 電 力 市 場 における 諸 課 題 それぞれに 対 し 今 後 の 検 討 においてあり 得 る 考 え 方 を 示 し 具 体 的 な 政 策 的 議 論 に 向 けての 出 発 点 となることを 目 指 すものである なお 本 資 料 は 現 時 点 でなんらの 方 向 性 を 打 ち 出 すものではない

今 後 の 卸 市 場 活 性 化 に 向 けて(2/2) 36 卸 電 力 市 場 の 課 題 は 需 給 状 況 の 回 復 に 伴 い 自 然 と 解 消 されることが 見 込 まれる 要 因 及 び 需 給 状 況 の 回 復 後 も 容 易 には 解 消 されない 要 因 が 双 方 存 在 後 者 の 解 消 に 向 けては 規 制 当 局 や 市 場 参 加 者 において これまでの 取 組 の 他 にも さらなる 取 組 や 工 夫 が 必 要 となる 可 能 性 がある 本 資 料 においては このような 問 題 意 識 の 下 現 状 における 課 題 認 識 と その 解 消 に 向 けてあり 得 るいくつかの 考 え 方 と その 意 味 合 いについて 議 論 する ( 課 題 の 例 ) 需 給 状 況 の 回 復 と ともに 解 消 される 可 能 性 が 高 い 供 給 力 が 十 分 確 保 できず 余 剰 電 力 の 売 入 札 量 や 入 札 価 格 が 制 限 される 継 続 的 なモニタリングの 中 で 需 給 状 況 の 回 復 と 卸 市 場 の 活 性 化 の 進 展 を 確 認 していく 卸 電 力 市 場 に おける 課 題 需 給 が 回 復 したと しても 容 易 には 解 消 されない 売 買 スプレッドがおおきくなるこ とで 市 場 の 効 率 性 が 高 まらな い 取 引 所 取 引 がリスクヘッジの 機 会 として 認 識 されていない さらなる 取 組 や 工 夫 が 必 要 と なる 可 能 性 本 資 料 に お け る 議 論 の 内 容

競 争 政 策 に 関 する 国 会 での 議 論 ( 一 部 抜 粋 ) 37 [4 月 16 日 衆 議 院 本 会 議 ] 鈴 木 ( 義 ) 議 員 日 本 卸 電 力 取 引 所 の 取 引 拡 大 や 市 場 の 流 通 性 の 確 保 が 今 後 の 電 力 自 由 化 による 電 気 料 金 価 格 の 低 廉 化 に 寄 与 すると 考 えるが 現 状 の 評 価 と 国 としての 方 策 と 支 援 をお 尋 ねいたします 宮 沢 国 務 大 臣 卸 電 力 取 引 所 についてのお 尋 ねがありました 卸 電 力 取 引 所 の 取 引 量 は 現 在 日 本 全 体 の 需 要 の 一 % 強 にとどまっており 競 争 的 な 電 力 市 場 を 実 現 するためには 取 引 所 における 取 引 のさらなる 活 性 化 が 必 要 です 現 在 既 存 の 電 力 会 社 が 余 剰 電 力 を 卸 電 力 取 引 所 で 売 電 する 取 組 を 行 っ ており 国 として その 状 況 のモニタリングを 実 施 するとともに 来 年 を 目 途 に スポット 市 場 の 土 曜 日 日 曜 日 開 場 を 行 うなど さらに 柔 軟 な 取 引 を 可 能 として まいります 卸 電 力 取 引 所 については 来 年 を 目 途 に 法 律 に 基 づき 国 の 監 督 を 受 ける 法 人 となる 予 定 であり 取 引 参 加 者 の 拡 大 も 含 め さらなる 活 性 化 策 について 今 後 検 討 してまいります なお 今 後 市 場 活 性 化 の 十 分 な 進 展 が 見 込 まれない 場 合 には 制 度 的 措 置 を 伴 う 市 場 活 性 化 策 を 検 討 することとし ております [4 月 22 日 衆 議 院 経 済 産 業 委 員 会 ] 鈴 木 ( 義 ) 委 員 ( 略 )やはり 取 引 所 を 活 性 化 させるということが 一 番 発 送 電 分 離 をして もっと 新 規 参 入 また 需 要 を 喚 起 させて 安 い 電 気 を 国 民 と か 事 業 者 に 提 供 するというのは そこがキーになっていくと 思 うんですけれども (いかがお 考 えか) 宮 沢 国 務 大 臣 卸 取 引 所 の 活 性 化 というのは 委 員 おっしゃるように 大 変 大 事 なことであります 今 政 府 参 考 人 の 方 から 答 弁 がありましたけれども 正 直 今 の 状 況 でいいますと 安 価 で 安 定 した 電 源 というのは 大 変 不 足 をしておりまして 取 引 所 に 出 せるような 状 況 ではないということは 確 かでありますが 今 後 のことを 考 えまして やはりそれなりに 安 価 で 安 定 した 電 源 が 復 活 をしてくるというよ うな 状 況 になりましたときには やはり 卸 売 市 場 にある 程 度 そういうものもなければ 卸 売 市 場 の 活 性 化 にはつながらないわけでありまして そういう 方 向 で 何 ができるかということを 考 えていきたいと 思 っております [5 月 13 日 衆 議 院 経 済 産 業 委 員 会 ] 今 井 委 員 ( 略 ) 現 在 の 取 引 量 に 関 して これが 十 分 か 不 十 分 かというまずこの 御 認 識 をいただきたいと 思 います 山 際 副 大 臣 我 々といたしましても 現 在 の 水 準 は 十 分 とは 言 いがたい このように 認 識 しております 今 井 委 員 ( 略 )もちろん 基 本 的 には 事 業 者 が 出 していただくのが 一 番 いいんですけれども やはり 行 政 としても 何 らかの 措 置 を 講 じていく 必 要 がそろそろ あるんじゃないかなというふうに 思 いますが いかがでしょう 山 際 副 大 臣 確 かに 自 由 化 が 始 まるときにある 程 度 の 環 境 が 整 備 されているというのは 重 要 なことだとは 思 いますが 一 方 やはり 世 の 中 のことなので 理 想 的 にどうかということと 現 実 的 にどうかということ これはバランスを 見 ながら 進 めていかなくてはいけないというのも 事 実 だろうと 思 っております しかし 問 題 意 識 としては 共 有 させていただいておりますので 何 かできないか 考 えていきたいと 思 っております [5 月 15 日 衆 議 院 経 済 産 業 委 員 会 ] 今 井 委 員 ( 略 ) 今 全 体 の 一 五 %ですけれども これぐらいの 量 がないとなかなかやはり 自 由 化 が 進 まないんじゃないかというのは 経 済 産 業 省 のお 役 所 の 皆 さんは 皆 さん 賢 いですから 大 体 それぐらいの 予 想 はされると 思 うんですね ですから そういう 期 限 とか 目 標 値 とか これは 別 に 法 律 に 書 かなくていいんですけれども そういうものを 設 定 してそこに 向 かってやる 仮 にそれができな いのであればまた 新 たな 措 置 を 検 討 する こういうお 考 えはないでしょうか 山 際 副 大 臣 これは 今 回 の 改 正 あるいはエネルギー 事 業 の 改 革 の 最 大 の 目 的 の 一 つに 自 由 で 適 正 な 競 争 を 促 すことによってエネルギービジネスにイ ノベーションを 起 こしていくということ これがあるわけですね ですから できれば 自 由 な 競 争 環 境 が 確 保 されるということが 望 ましいわけでございまして そ ういう 意 味 でも 卸 売 市 場 においても 本 来 はこれは 自 由 に 取 引 が 行 われるということが 望 ましい 姿 であって そこに 政 府 が 定 量 的 な 目 標 値 を 定 めていくと いうものはやはり 慎 重 であるべきではないかと 思 っております さはさりながら 期 限 を 区 切 るべきではないかと 明 確 な 期 限 ではないでしょうけれども それは 十 年 二 十 年 という 長 い 期 限 ではなくて やはり 自 由 化 はもう 迫 っておりますし それから 先 どうなっていくかということを そう 長 い 時 間 を 置 かずに きちんとモニタリングをしながらトレースしていくということは 重 要 なことではないかと 考 えております

取 引 所 の 活 性 化 に 関 する 評 価 と 対 応 再 掲 38 一 般 電 気 事 業 者 各 社 の 自 主 的 取 組 の 進 展 にともない 取 引 所 の 活 性 化 は 一 定 程 度 進 展 している しかしな がら 現 状 で 十 分 であるとは 解 されず さらなる 取 組 を 行 っていくことが 必 要 と 考 えられる 取 引 所 の 機 能 役 割 販 売 調 達 機 会 の 提 供 価 格 指 標 の 形 成 広 域 的 な 需 給 の マッチング リスク 管 理 手 法 の 提 供 評 価 自 主 的 取 組 の 開 始 以 来 入 札 量 は 増 加 し 取 引 の 機 会 は 増 大 している 一 方 で 入 札 量 取 引 量 における 絶 対 量 の 水 準 は 未 だ 小 さく その 増 加 率 も 鈍 化 しており 今 後 の 継 続 的 な 進 展 には 懸 念 もある 特 に ( 現 行 の 自 主 的 取 組 の 枠 内 においては) 一 般 電 気 事 業 者 の 買 入 札 が 限 定 的 水 準 にあることや 売 買 スプレッドの 水 準 に 課 題 がある 可 能 性 がある 価 格 のボラティリティは 継 続 的 な 低 下 傾 向 が 見 られ 価 格 指 標 の 信 頼 度 は 向 上 している また 価 格 形 成 の 背 景 に 関 する 指 標 ( 燃 料 費 需 要 量 との 関 係 )については 概 ね 妥 当 な 傾 向 を 示 している 一 方 入 札 量 の 変 動 に 応 じた 価 格 の 変 動 量 が 大 き いことや 売 買 スプレッドの 水 準 は 十 分 に 安 定 的 で 効 率 的 な 市 場 となっていないことを 示 唆 する エリア 間 の 電 力 流 通 量 は 仮 想 的 な 広 域 的 メリット オーダーの 状 態 からは( 仮 想 的 シミュレーションの 下 では)5 倍 以 上 の 乖 離 があり さらなる 進 展 の 余 地 が ある 可 能 性 を 示 唆 する 先 渡 市 場 は 売 りと 買 いの 入 札 の 価 格 乖 離 が 大 きく 約 定 に 至 らないケースが 多 く また 建 て 玉 の 分 散 等 があることにより 非 常 に 限 定 的 な 活 用 状 況 となって いる 考 えられる 対 応 一 般 電 気 事 業 者 の 自 主 的 取 組 は 課 題 はあるものの 一 定 の 効 果 を 上 げていると 評 価 され 引 き 続 き 積 極 的 な 取 組 の 継 続 を 期 待 一 方 買 入 札 が 低 調 な 要 因 や 売 買 スプレッドの 水 準 の 構 成 要 因 など 約 定 量 を 制 限 している 可 能 性 に ついては 規 制 当 局 を 中 心 にさらに 精 査 し 改 善 策 を 探 ることも 重 要 と 考 えられる また 十 分 な 取 引 量 の 実 現 に 向 けては 現 状 とは 乖 離 が 大 きいと 考 えられる 中 取 引 量 の 増 加 も 頭 打 ち の 傾 向 があることから 入 札 量 を 増 加 させるための 更 なる 対 策 を 今 後 検 討 していくべきではないか 取 引 所 の 価 格 指 標 性 は 市 場 参 加 者 の 利 用 機 会 の 増 加 により 進 展 するものと 考 えられ 上 記 同 様 の 検 討 が 必 要 である 入 札 量 の 増 加 に 対 応 する 価 格 の 変 動 量 や 売 買 ス プレッドの 水 準 は 継 続 的 にモニタリングしていくべ きと 考 えられる 広 域 的 な 電 力 の 流 通 は 各 社 が 各 エリアで 合 理 的 な 入 札 を 行 う 結 果 達 成 されるものであり 対 応 策 は 上 記 に 含 まれるものと 考 えられる 結 果 としての 流 通 量 連 系 線 の 制 約 による 流 通 制 約 を 継 続 的 にモニタリングしていくべきと 考 えられる 建 て 玉 の 分 散 利 用 方 法 の 混 乱 を 避 けるため 現 状 では 意 義 の 薄 い 先 渡 定 型 市 場 の 廃 止 を 検 討 すべ きではないか さらに 市 場 活 用 への 取 組 や 広 い 売 買 スプレッドの 要 因 調 査 などをはじめとして 期 先 取 引 の 活 性 化 に むけた 更 なる 対 策 を 検 討 すべきではないか

スポット 市 場 取 引 の 拡 大 に 向 けた 課 題 39 足 下 のスポット 市 場 の 状 況 を 見 ると 売 入 札 に 対 し 狭 いスプレッドで 十 分 な 量 の 買 入 札 が 行 われて いないことが 約 定 量 が 十 分 に 伸 びない 要 因 となっている 可 能 性 がある これらの 要 因 の 背 景 として 入 札 方 法 の 利 便 性 や 入 札 量 入 札 価 格 の 決 定 に 関 する 市 場 参 加 者 の 考 え 方 の 違 いがあるとすれば これらを 解 消 する 取 組 や 仕 組 みが 考 えられないか 今 後 検 討 していく べきではないか 現 状 背 景 ( 仮 説 的 ) 今 後 の 検 討 における 考 え 方 売 入 札 量 買 入 札 の 倍 量 以 上 が 入 札 されている 考 え 方 1 買 入 札 量 売 入 札 に 比 べ 入 札 量 は 限 定 的 である 余 剰 電 力 の 売 入 札 に 対 し 狭 いスプレッドでの 十 分 な 量 の 買 入 札 が 行 えない 要 因 が 存 在 要 因 として 入 札 方 法 の 利 便 性 各 時 点 における 入 札 量 入 札 価 格 の 決 定 に 関 する 市 場 参 加 者 の 考 え 方 の 違 い などが 考 えられる 入 札 方 法 の 変 更 によって 利 便 性 の 向 上 が 図 れないか 売 入 札 価 格 買 入 札 価 格 約 定 価 格 と 大 きく 乖 離 した 入 札 が 多 く 約 定 に 結 びつ いていない 両 建 て 入 札 を 行 っている 場 合 の 売 買 スプレッドが 必 ず しも 十 分 にせまいとはない しかも 売 入 札 価 格 が 高 い ときほどスプレッドが 広 い 考 え 方 2 スプレッドの 構 成 要 素 や 入 札 価 格 入 札 量 の 決 め 方 につい て 望 ましいあり 方 を 示 せない か

考 え 方 1 入 札 方 法 の 利 便 性 向 上 について 40 スポット 市 場 においては 過 去 に 売 ブロック 入 札 が 導 入 されたことにより 利 便 性 の 向 上 が 図 られ 卸 市 場 活 性 化 に 一 定 の 効 果 をあげたと 考 えられる 買 ブロック 入 札 についても 導 入 により 入 札 機 会 が 拡 大 する 可 能 性 があり 導 入 を 検 討 すべきではな いか 売 ブロック 商 品 導 入 の 効 果 ( 第 1 回 制 度 設 計 WG 事 務 局 提 出 資 料 より) さらなる 利 便 性 の 向 上 の 可 能 性 ( 仮 説 的 ) 買 入 札 においてもブロック 入 札 が 可 能 とすることによっ て 約 定 による 出 力 変 動 が 自 社 調 整 力 の 範 囲 に 収 まる よう 入 札 を 段 階 的 に 実 施 する 所 謂 段 差 制 約 が 縮 小 し 入 札 機 会 が 向 上 する 可 能 性 がある 一 方 で ( 約 定 処 理 が 複 雑 かするため) JEPXにお けるシステム 導 入 コストが 過 大 になる 懸 念 や 実 態 運 用 上 は 入 札 機 会 の 向 上 は 限 定 的 である 可 能 性 が あり 慎 重 な 検 討 が 必 要 売 ブロック 入 札 については 入 札 可 能 件 数 の 上 限 (5 件 )が 設 定 されていることにより 入 札 量 や 入 札 価 格 の 設 定 に 関 する 制 限 要 素 となっている 可 能 性 があり 上 記 同 様 の 論 点 があるものの 併 せて 検 討 してはどうか

考 え 方 1 電 源 の 限 界 費 用 での 入 札 時 の 買 入 札 について 41 市 場 参 加 者 が 特 定 の 価 格 ( 電 源 の 限 界 費 用 や 平 均 発 電 費 用 )による 入 札 を 行 う 場 合 には 現 行 の 取 引 慣 行 の 下 では 市 場 流 通 量 が 低 下 する 可 能 性 があり 市 場 の 効 率 性 も 失 われる 懸 念 があるため 売 入 札 の 最 低 価 格 を 上 回 る 価 格 での 買 い 入 札 も 行 う 必 要 がある このような 入 札 行 動 が 市 場 にもたらす 影 響 や 卸 市 場 の 活 性 化 への 意 味 合 いなどを 考 えていくべきで はないか 特 定 の 電 源 をその 限 界 費 用 で 売 入 札 を 行 う 場 合 対 処 方 針 の 選 択 肢 評 価 供 給 力 の 限 界 費 用 以 下 での 売 入 札 を 行 う 場 合 現 状 の 自 主 的 取 り 組 みのように 最 低 売 入 札 価 格 以 下 での 買 入 札 のみを 行 うと 合 理 的 な 取 引 が 行 えない 現 行 のスポット 市 場 におけるシステムでは 単 一 のアカウ ントで 売 入 札 の 最 低 価 格 以 上 での 買 入 札 は 出 来 ない 特 定 電 源 の 限 界 費 用 に 基 づく 売 入 札 を 行 った 場 合 には この 価 格 と 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 の 間 の 価 格 範 囲 にお ける 買 入 札 は 合 理 的 発 電 変 動 費 ( 円 /kwh) 入 札 価 格 電 源 A 電 源 B 入 札 対 象 電 源 供 給 力 の 限 界 費 用 電 源 D 電 源 E 需 要 量 合 理 的 な 買 入 札 が 行 えなくなる 範 囲 電 源 F 供 給 力 (MW) 電 源 G 現 行 の 取 引 慣 行 通 り( 最 低 売 入 札 価 格 以 上 の 価 格 で の 買 入 札 を 行 わない) 左 記 のような 取 引 を 行 おうとした 場 合 市 場 流 通 量 が 極 端 に 低 下 する 可 能 性 があり 市 場 の 効 率 性 も 失 われるため 選 択 し 得 ない 売 入 札 の 最 低 価 格 を 上 回 る 価 格 での 買 入 札 を 行 う 市 場 を 介 した 自 社 内 の 取 引 が 発 生 する 往 復 の 手 数 料 分 および 事 業 税 等 自 社 内 の 通 常 の 取 引 に 比 べ 非 効 率 が 発 生 するため こうした 非 効 率 を 解 消 するための 措 置 をあわせて 検 討 する 必 要 がある 市 場 参 加 者 が 特 定 の 価 格 ( 電 源 の 限 界 費 用 や 平 均 発 電 費 用 )による 入 札 を 行 う 場 合 には スポット 市 場 に 売 入 札 価 格 を 上 回 る 価 格 での 買 入 札 を 行 うことが 必 要 このような 入 札 行 動 の 是 非 について 入 札 による 取 引 所 への 影 響 や 卸 市 場 の 活 性 化 における 意 味 合 い を 検 討 する 必 要 があるのではないか

考 え 方 1 特 定 の 電 源 の 限 界 費 用 での 入 札 について(1) 42 入 札 を 行 う 事 業 者 の 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 が 市 場 価 格 を 下 回 るような 事 業 者 については 電 源 の 限 界 費 用 による 入 札 は 原 理 的 には 取 引 所 の 取 引 量 価 格 へ 影 響 を 与 えない 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 が 市 場 価 格 を 下 回 る 場 合 に 起 きる 現 象 入 札 の 対 象 となる 電 源 の 限 界 費 用 に 基 づき 一 定 量 の 入 札 を 行 う この 結 果 自 社 の 需 要 に 対 する 供 給 力 として 見 込 める 量 が 減 少 するため 上 記 入 札 前 に 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 であった 価 格 での 入 札 可 能 量 は 当 該 入 札 の 入 札 量 分 減 少 する 自 社 の 需 要 に 対 する 供 給 力 として 買 入 札 を 行 うインセンティブが 増 加 するが 原 理 的 にはこの 買 入 札 は 上 記 入 札 前 の 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 であった 価 格 で 行 うこととなり これは 約 定 に 至 らない 結 果 として 市 場 の 約 定 量 約 定 価 格 には 影 響 を 与 えない 余 剰 電 力 の 市 場 供 出 時 特 定 電 源 の 限 界 費 用 入 札 時 買 入 札 売 入 札 事 業 者 Aの 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 で の 入 札 量 は 減 少 特 定 の 電 源 の 限 界 費 用 に 基 づく 入 札 事 業 者 Aの 買 入 札 が 増 加 するが 市 場 価 格 を 下 回 る 注 : 入 札 する 電 源 の 限 界 費 用 が ある 程 度 安 価 である( 恒 常 的 に 市 場 価 格 より 安 い)ことを 前 提 としている

考 え 方 1 特 定 の 電 源 の 限 界 費 用 での 入 札 について(2) 43 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 が 市 場 価 格 を 上 回 る 場 合 には 売 電 価 格 を 上 回 る 買 入 札 が 行 われることに より 約 定 量 が 増 加 すると 考 えられる ただし 原 理 的 には 価 格 への 影 響 はない 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 が 市 場 価 格 を 上 回 る 場 合 に 起 きる 現 象 特 定 の 電 源 の 限 界 費 用 に 基 づき 一 定 量 の 入 札 を 行 う この 結 果 自 社 の 需 要 に 対 する 供 給 力 として 見 込 める 量 が 減 少 するため 上 記 入 札 前 に 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 であった 価 格 での 入 札 可 能 量 は 当 該 入 札 量 分 減 少 する しかし この 入 札 分 は もともと 約 定 しな いため 約 定 量 に 影 響 を 与 えない 自 社 の 需 要 に 対 する 供 給 力 として 見 込 める 量 が 減 少 する 分 減 少 した 供 給 力 分 の 買 入 札 を 行 うインセンティ ブが 発 生 する この 買 入 札 は 市 場 価 格 よりも 高 いため 約 定 に 至 る 結 果 として 市 場 の 約 定 価 格 には 影 響 を 与 えないが 約 定 量 は 増 加 する 余 剰 電 力 の 市 場 供 出 時 特 定 電 源 の 限 界 費 用 入 札 時 事 業 者 Aの 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 に 基 づく 入 札 買 入 札 売 入 札 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 で の 入 札 量 は 減 少 する が 影 響 を 与 えない 事 業 者 Aの 買 入 札 が 増 加 特 定 の 電 源 の 限 界 費 用 に 基 づく 入 札 注 : 入 札 する 電 源 の 限 界 費 用 が ある 程 度 安 価 である( 恒 常 的 に 市 場 価 格 より 安 い)ことを 前 提 としている

考 え 方 1 特 定 の 価 格 で 入 札 する 場 合 について 44 電 源 を 特 定 せず 供 給 力 全 体 の 加 重 平 均 等 の 指 標 を 用 いて 入 札 を 求 める 場 合 には 当 該 価 格 が 市 場 価 格 を 下 回 る 場 合 には 特 定 の 電 源 と 同 様 である 当 該 価 格 が 市 場 価 格 の 付 近 である 場 合 には 約 定 量 に 影 響 を 与 える 程 度 は 電 源 を 特 定 する 場 合 よ りも 小 さくなると 考 えられる 約 定 量 の 増 加 に 効 果 がある 条 件 特 定 の 電 源 について その 限 界 費 用 で の 入 札 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 が 市 場 価 格 を 上 回 る 場 合 対 象 電 源 を 特 定 せず 全 電 源 平 均 等 で の 入 札 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 が 市 場 価 格 を 上 回 り 当 該 入 札 価 格 ( 全 電 源 平 均 等 )が 市 場 を 下 回 る 場 合 一 般 論 としては ( 当 該 電 源 の 限 界 費 用 が 安 価 であるという 前 提 のもとでは) 特 定 の 電 源 で 入 札 する より 入 札 量 を 増 加 させる 効 果 があるものと 考 えられる これまで 概 観 したように 自 社 の 買 戻 しを 可 能 とし 特 定 の 電 源 の 限 界 費 用 での 入 札 や 対 象 電 源 を 特 定 しない 全 電 源 平 均 価 格 等 での 入 札 が 行 われる 場 合 には 市 場 の 厚 み 信 頼 性 の 向 上 には 一 定 程 度 資 する 可 能 性 があるものの 市 場 本 来 の 機 能 である 参 加 者 間 の 取 引 増 加 に 即 座 に 繋 がるわけ ではない これらの 原 理 を 踏 まえて 入 札 のあり 方 について 検 討 していく 必 要 がある

( 参 考 ) 限 界 費 用 の 意 味 合 い 45 確 保 した 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 と 個 別 電 源 の 限 界 費 用 は 意 味 合 いが 異 なる 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 は 特 定 の 日 時 における 需 要 量 に 対 し 単 位 需 要 の 増 加 により 増 加 するコ スト( 稼 働 順 位 の 最 も 低 い 電 源 の 限 界 費 用 )である 一 方 個 別 電 源 の 限 界 費 用 は 個 別 電 源 の 発 電 量 の 単 位 増 加 により 増 加 する 燃 料 費 等 のコストのことを 指 す 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 個 別 電 源 の 限 界 費 用 ある 時 間 における 需 要 量 発 電 変 動 費 ( 円 /kwh) 電 源 A 当 該 時 間 における 供 給 力 全 体 の 限 界 費 用 電 源 B 電 源 C 電 源 D 電 源 E 電 源 F 電 源 G 発 電 変 動 費 ( 円 /kwh) 電 源 Cの 限 界 費 用 電 源 A 電 源 B 電 源 C 電 源 Eの 限 界 費 用 電 源 D 電 源 E 電 源 Fの 限 界 費 用 電 源 F 電 源 G 供 給 力 (MW) 供 給 力 (MW)

考 え 方 2 限 界 費 用 ベースの 入 札 とスプレッド 46 現 状 の 取 組 においては 各 社 は 限 界 費 用 ベース での 取 引 を 行 うことを 表 明 しているが その 定 義 は 統 一 されておらず 各 社 ばらつきが 存 在 各 需 給 断 面 における 限 界 費 用 の 算 出 についても 統 一 的 なルールが 存 在 するわけではなく 各 社 の 裁 量 による 限 界 費 用 ベースの 入 札 価 格 の 構 成 要 素 採 用 電 力 会 社 数 入 札 価 格 発 電 限 界 費 用 取 引 諸 経 費 等 燃 料 費 廃 棄 物 処 理 費 補 償 費 消 耗 品 費 修 繕 費 発 電 効 率 低 下 分 JEPX 取 引 手 数 料 利 益 事 業 税 CO 2 価 値 燃 料 費 変 動 リスク 需 要 変 動 リスク 取 引 に 要 する 経 費 9 社 8 社 5 社 4 社 2 社 1 社 ( 買 のみ) 9 社 7 社 4 社 3 社 1 社 1 社 1 社 両 建 て 時 のスプレッドは 取 引 諸 経 費 等 の 往 復 分 の 他 各 断 面 における 電 源 運 用 の 実 態 に 応 じて 上 げ 下 げの 運 転 調 整 の 柔 軟 性 等 も 考 慮 しながら 決 定 されるものと 考 えられる これらの 要 素 を 精 査 することによ り スプレッドの 構 成 要 素 や 入 札 価 格 入 札 量 の 決 め 方 について 望 ましいあり 方 を 示 せないか

( 参 考 ) 予 備 力 確 保 の 考 え 方 47 需 要 に 応 じた 供 給 力 に 加 えて 予 備 力 としてどの 電 源 を 確 保 し どの 電 源 を 取 引 所 入 札 の 原 資 とする かについての 考 え 方 は 各 社 によって3パターンに 大 別 される 事 業 者 の 観 点 市 場 の 観 点 イ メ ー ジ メ リ ッ ト デ メ リ ッ ト メ リ ッ ト デ メ リ ッ ト 高 限 界 費 用 安 揚 水 石 油 火 力 LNG 火 力 石 炭 火 力 水 力 パターン1 パターン2 パターン3 需 要 分 予 備 力 市 場 供 出 需 給 変 動 リスクは 長 期 で 相 殺 されると 考 え 価 格 に 反 映 しない 比 較 的 安 価 な 入 札 となり 約 定 機 会 が 増 加 し それに 伴 う 収 益 増 需 給 変 動 に 対 し 予 備 力 で 対 応 する 際 に 比 較 的 高 価 な 電 源 を 用 いることとなり 売 電 収 入 よりもコスト 増 となるリスクあり ( 需 要 減 少 時 等 に 利 益 が 出 ることもあり 長 期 では 平 準 化 されるとも 考 えられる) 安 価 な 売 入 札 が 増 えることで 市 場 価 格 の 抑 制 約 定 量 の 増 加 につながる 特 に 無 し 高 限 界 費 用 安 揚 水 石 油 火 力 LNG 火 力 石 炭 火 力 水 力 需 要 分 予 備 力 市 場 供 出 需 給 変 動 リスクを 一 定 程 度 価 格 に 反 映 比 較 的 安 価 な 入 札 となり 約 定 機 会 が 増 加 し それに 伴 う 収 益 増 ( 約 定 機 会 はパターン1よりは 少 ない) パターン1と 比 べると 一 定 程 度 リスク ヘッジが 可 能 ただし リスクを 織 り 込 みすぎると 価 格 が 高 くなり 約 定 機 会 が 減 少 する 懸 念 比 較 的 安 価 な 売 入 札 が 増 えることで 市 場 価 格 の 抑 制 約 定 量 の 増 加 につな がる リスクの 織 り 込 み 方 次 第 だが パターン 1と 比 較 すると 相 対 的 には 入 札 価 格 が 高 くなるため 市 場 価 格 の 上 昇 約 定 量 の 減 少 につながる 高 限 界 費 用 安 揚 水 石 油 火 力 LNG 火 力 石 炭 火 力 水 力 需 要 分 市 場 供 出 予 備 力 需 給 変 動 に 対 し 予 備 力 で 対 応 する 際 に 比 較 的 安 価 な 電 源 を 用 いることが 出 来 る(リスクヘッジ) 入 札 価 格 は 比 較 的 高 くなり 約 定 機 会 が 少 なくなるため 売 電 による 収 益 増 の 機 会 逸 失 につながる 特 に 無 し 相 対 的 には 入 札 価 格 が 高 くなるため 市 場 価 格 の 上 昇 約 定 量 の 減 少 につな がる 出 所 : 各 一 般 電 気 事 業 者 からの 提 供 情 報 ヒアリング

先 渡 市 場 取 引 の 拡 大 に 向 けた 課 題 48 現 状 の 先 渡 市 場 においては これまで さまざまな 課 題 が 認 識 されてきたところ これらの 課 題 の 解 決 に 向 けた 考 え 方 として 現 在 の 売 買 入 札 価 格 が 乖 離 している 要 因 や 市 場 参 加 者 のリスクコントロールの 考 え 方 を 精 査 した 上 で 利 用 方 法 の 改 善 を 促 すことや さらには 常 に 期 先 取 引 が 行 えることを 保 証 することなどの 方 策 を 検 討 すべきではないか これまでに 先 渡 取 引 の 低 調 要 因 として 認 識 されている 課 題 課 題 解 消 の 見 込 み 今 後 の 検 討 の 考 え 方 先 渡 市 場 取 引 と 先 渡 定 型 取 引 へ の 市 場 参 加 者 建 玉 の 分 散 売 買 入 札 価 格 の 乖 離 需 給 状 況 の 不 透 明 性 による 売 入 札 原 資 の 不 足 先 渡 商 品 の 特 性 がリスクヘッジの 手 段 でなく リスク 増 加 要 因 として 認 識 されていること ザラバ 市 場 であることにより 小 ロットでの 入 札 となりがちで 流 動 性 が 低 いと 入 札 しにくいこと 解 消 にむけて 先 渡 定 型 取 引 の 廃 止 を 検 討 すべき では( 前 述 ) 需 給 が 回 復 したとしても 容 易 には 解 消 されない 需 給 状 況 の 回 復 とともに 解 消 される 可 能 性 が 高 い 需 給 が 回 復 したとしても 容 易 には 解 消 されない 需 給 が 回 復 したとしても 容 易 には 解 消 されない 考 え 方 1 入 札 価 格 の 乖 離 の 背 景 リスクコ ントロールの 考 え 方 等 を 精 査 し 入 札 機 会 の 向 上 に 向 けて 望 まし い 利 用 の 在 り 方 を 示 せないか 考 え 方 2 期 先 取 引 の 流 動 性 を 担 保 すると ともに リスクコントロールの 高 度 化 を 促 すマーケットルールの 導 入 等 が 考 えられないか

( 参 考 ) 先 渡 取 引 の 低 調 要 因 1 第 4 回 制 度 設 計 WG 資 料 より 再 掲 49 先 渡 取 引 は ザラバ 取 引 でありその 成 否 には 多 様 な 要 素 が 関 連 すると 考 えられるが 先 渡 市 場 取 引 と 先 渡 定 型 取 引 への 市 場 参 加 者 建 玉 の 分 散 や また 安 価 な 供 給 力 の 不 足 を 背 景 とする 売 買 入 札 価 格 の 乖 離 が 要 因 のひとつとなっているのではないか 取 引 期 間 受 渡 の 確 実 性 ヘッジ 効 果 の 確 実 性 先 渡 市 場 取 引 と 先 渡 定 型 取 引 への 市 場 参 加 者 建 玉 の 分 散 先 渡 市 場 取 引 と 先 渡 定 型 取 引 について 先 渡 という 性 質 は 同 様 であるが 市 場 が 併 存 していること またそれぞれ 商 品 性 に 多 少 の 違 いがあることで 一 部 で 市 場 参 加 者 が 分 散 し それに 伴 い 建 玉 の 分 散 も 発 生 している 2012 年 1 月 ~2013 年 10 月 の 先 渡 取 引 の 利 用 状 況 一 般 電 気 事 業 者 新 電 力 他 合 計 先 渡 市 場 取 引 のみ 利 用 1 9 10 先 渡 定 型 取 引 のみ 利 用 2 1 3 両 取 引 を 利 用 6 2 8 合 計 9 12 21 先 渡 市 場 取 引 と 先 渡 定 型 取 引 の 商 品 性 の 違 い 先 渡 市 場 取 引 週 間 商 品 はスポット 取 引 実 施 日 の2 営 業 日 前 ま で スポット 市 場 の 入 札 量 次 第 スポット 市 場 の 入 札 市 場 分 断 の 状 況 次 第 先 渡 定 型 取 引 週 間 商 品 は9 営 業 日 前 まで 確 実 に 受 渡 がなされる 確 実 にヘッジがなされ る 匿 名 性 匿 名 約 定 後 顕 名 取 引 先 の 選 択 性 選 択 不 可 出 所 : JEPX 提 供 データより 資 源 エネルギー 庁 作 成 選 択 ( 約 定 可 能 な 取 引 先 を 指 定 ) 可 能 ( 円 入 札 価 格 /kwh) ( 入 札 量 MWh/h) 20 15 10 5 売 買 入 札 価 格 の 乖 離 売 りと 買 いの 入 札 では 価 格 の 乖 離 が 大 きく 約 定 に 至 っていない 売 入 札 価 格 は 結 果 としてスポット 価 格 と 同 程 度 であり 入 札 の 駆 け 引 きではなく 原 資 としている 電 源 の 限 界 費 用 に 乖 離 が 発 生 してい る 可 能 性 もある その 場 合 特 に 安 価 な 電 源 による 供 給 力 の 回 復 がない 限 り 当 該 状 況 の 解 消 は 容 易 でない 可 能 性 がある 例 )MM1310BS(2013 年 10 月 24 時 間 型 )の 入 札 状 況 売 値 ( 最 小 ) 買 値 ( 最 大 ) ( 参 考 )スポット 市 場 平 均 約 定 価 格 (10 月 ) 0 140 買 入 札 120 100 売 入 札 80 60 40 20 0-20 12/11 12/12 13/01 13/02 13/03 13/04 13/05 13/06 13/07 13/08 13/09 入 札 日

( 参 考 ) 先 渡 取 引 の 低 調 要 因 2 第 6 回 制 度 設 計 WG 資 料 より 再 掲 50 特 に 受 渡 期 間 の 長 い 商 品 の 取 引 を 難 しくしている 要 因 には 原 子 力 の 停 止 等 による 期 先 の 需 給 状 況 の 不 透 明 性 や 商 品 特 性 によるリスク 等 が 挙 げられている 需 給 状 況 の 不 透 明 性 は 将 来 的 に 需 給 状 況 が 回 復 することで 解 消 されうる 時 限 的 な 要 素 だが 商 品 特 性 によるリスクは 電 力 取 引 のリスクマネジメントの 考 え 方 が 変 わらない 限 りは 解 消 されないと 考 えられる 一 般 電 気 事 業 者 の 意 見 ( 受 渡 期 間 の 長 い 商 品 (1 年 型 商 品 )の 入 札 を 行 っていない 理 由 ) 不 需 透 給 明 状 性 況 の 先 特 渡 性 商 品 の そ の 他 原 子 力 の 停 止 等 により 需 給 状 況 が 見 通 せない 状 況 下 にあること 原 子 力 再 稼 働 の 見 通 しが 立 たないため 1 年 を 通 した 需 給 バランスの 想 定 が 難 しいこと 原 子 力 発 電 所 の 再 稼 働 が 不 透 明 であり 年 間 を 通 じて 安 定 的 な 供 給 力 が 確 保 できて いないこと 原 子 力 の 再 稼 働 が 見 通 せず 当 社 の 需 給 状 況 が 不 透 明 であり 市 場 売 電 の 余 力 が ないこと 原 子 力 の 再 稼 働 の 見 通 しが 不 透 明 であることから 長 期 間 を 通 じて 売 り 入 札 を 行 える 余 力 は 見 込 めないため 原 子 力 の 再 稼 働 時 期 が 不 透 明 であり 対 象 期 間 の 供 給 力 確 保 の 見 通 しが 現 時 点 で 立 たないため 買 い 入 札 についても 原 子 力 の 再 稼 働 の 見 通 しが 不 透 明 であるため 原 子 力 の 再 稼 働 時 期 が 不 透 明 であり 買 い 入 札 価 格 や 量 の 算 定 の 前 提 となる 対 象 期 間 の 需 給 バランスが 組 めないため 先 渡 市 場 取 引 では,スポット 市 場 で 分 断 が 発 生 した 場 合 に 1 受 渡 価 格 が 約 定 価 格 から 変 動 する 2 受 渡 量 が 約 定 量 から 変 動 する といったリスクがあるため 年 間 商 品 は 受 渡 期 間 が 長 期 に 渡 ることから, 電 源 脱 落 等 の 需 給 変 動 リスクや, 燃 料 価 格 の 変 動 リスクが 大 きいため 長 期 間 取 引 であり 燃 料 費 変 動 や 市 場 分 断 値 差 等 のリスクをふまえ 判 断 した 結 果 燃 料 価 格 などの 諸 条 件 についても 確 実 な 予 想 は 難 しいことから 年 間 商 品 の 利 用 は 売 り 買 い ともにリスクが 大 きいため 電 源 脱 落 リスクを 考 慮 すると 年 度 を 通 じて 適 正 予 備 力 を 確 保 することが 出 来 ないため 需 要 出 水 変 動 により 抑 制 対 象 電 源 の 見 極 めが 難 しいため 連 系 線 の 停 止 作 業 等 により 連 系 線 の 空 容 量 がゼロとなる 混 雑 リスク 等 があること 一 般 電 気 事 業 者 としては 売 入 札 を 期 待 されているものと 認 識 しており 売 入 札 を 優 先 し 買 入 札 は 行 っていない 当 社 以 外 の 売 札 が 他 に 出 ていないため 買 入 札 は 行 っていない 出 所 : 一 般 電 気 事 業 者 へのアンケート 今 後 需 給 状 況 の 回 復 に 伴 い 解 消 される 可 能 性 の 高 い 要 因 先 渡 取 引 がリスクヘッジの 手 段 と して 認 識 されておらず 容 易 には 解 消 されないと 想 定 される 要 因 ( 今 後 電 気 料 金 が 完 全 に 自 由 化 され 総 括 原 価 方 式 + 燃 料 費 調 整 制 度 によるリスク ヘッジ( 小 売 価 格 への 転 嫁 )が 制 度 的 に 担 保 されなくなることで 利 用 が 進 む 可 能 性 はある か) 市 場 の 活 性 化 により 一 部 は 自 然 と 解 消 されうる 要 因

一 般 電 気 事 業 者 各 社 の 先 渡 市 場 取 引 先 渡 定 型 取 引 の 活 用 方 針 51 第 13 回 制 度 設 計 WG 資 料 より 再 掲 両 市 場 のうち 先 渡 定 型 取 引 を 積 極 的 に 活 用 する 方 針 の 事 業 者 はなく 先 渡 市 場 取 引 が 中 心 需 給 状 況 の 不 安 定 さや 価 格 変 動 リスクを 回 避 することにより 活 用 が 限 定 的 となっている 先 渡 市 場 取 引 / 先 渡 定 型 取 引 の 使 い 分 け 活 用 方 針 先 渡 市 場 取 引 のみ 利 用 または 特 に 使 い 分 けな く 利 用 が 大 勢 を 占 める 先 渡 定 型 取 引 を 特 に 積 極 的 に 利 用 する 事 業 者 はなし 先 渡 定 型 取 引 は 連 系 線 の 可 否 判 定 業 務 等 に 一 定 期 間 を 要 する こと 受 渡 日 が 閉 場 日 から 遠 いことから 利 用 していない 受 渡 し 日 により 近 い 日 で 入 札 する 方 がリスクを 低 減 出 来 る 事 から, 取 引 終 了 日 が 受 給 日 により 近 い, 先 渡 市 場 取 引 を 主 に 活 用 与 信 条 件 や 連 系 線 状 況 契 約 手 続 き 等 を 勘 案 して 先 渡 市 場 取 引 のみに 入 札 先 渡 定 型 取 引 と 先 渡 市 場 取 引 それぞれの 商 品 の 特 性 と 板 情 報 等 の 市 場 状 況 を 勘 案 し 利 用 先 渡 定 型 型 市 場 型 それぞれの 特 徴 に 応 じて どちらにも 入 札 を 行 う 両 市 場 の 使 い 分 けは 特 になし 供 給 力 不 足 や 電 源 特 性 により 利 用 機 会 が 制 限 さ れているとの 指 摘 もあり 現 在 は 原 子 力 発 電 所 の 再 稼 働 時 期 が 見 通 せず 安 定 した 供 給 力 を 確 保 できないことから 先 渡 取 引 の 活 用 は 困 難 電 源 トラブルや 太 陽 光 や 風 力 などの 自 然 変 動 エネルギーは 天 候 に よる 出 力 変 化 が 大 きいことから 入 札 機 会 が 制 限 される 傾 向 出 所 : 一 般 電 気 事 業 者 各 社 からの 情 報 提 供 先 渡 市 場 取 引 / 先 渡 定 型 取 引 における 入 札 価 格 入 札 量 への 考 え 方 入 札 価 格 は 限 界 費 用 を 基 礎 としつつ 期 先 取 引 に 係 るリスク 要 因 やザラ 場 の 特 性 を 加 味 して 決 定 されている 入 札 価 格 は 想 定 される 焚 き 減 らし 対 象 機 に 対 して スポット 市 場 価 格 を 考 慮 した 上 で 限 界 費 用 ベースにて 算 定 入 札 価 格 については 期 先 取 引 であることから, 発 電 コストに 需 給 上 のリスクを 加 味 して 決 定 ザラバでの 取 引 なので 限 界 費 用 で 常 時 入 札 するわけではなく 他 の 買 い 札 売 り 札 等 を 踏 まえつつ 極 力 安 価 に 調 達 できるよう 入 札 量 価 格 を 設 定 ( 売 買 ともに) 先 受 渡 期 間 に 稼 働 する 発 電 機 の 利 用 率 等 を 勘 案 して 決 定 スポッ ト 取 引 における 市 場 分 断 リスクを 織 り 込 むこともあり 価 格 については 買 いにより 振 替 わる 電 源 を 考 慮 して 設 定 燃 料 価 格 の 変 動 リスク 市 場 分 断 による 約 定 価 格 の 変 動 リスクを 加 味 入 札 量 には 各 社 様 々な 制 限 をかけている 状 況 スポット 取 引 に 一 定 程 度 の 空 容 量 を 確 保 する 必 要 があることとリス クヘッジにより 適 切 な 量 を 入 札 需 給 状 況 が 不 透 明 な 状 況 であり 計 画 的 な 市 場 売 電 は 困 難 である ため 売 り 応 札 なし 買 い 応 札 のみ 需 給 ニーズにあわせて 行 う ザラ 場 のため まずは 少 量 を 入 札 し 売 り 札 の 状 況 を 見 て メリット のある 量 の 約 定 を 目 指 して 取 引 を 行 う 売 入 札 量 は 年 間 月 間 計 画 断 面 での 供 給 余 力 に また 買 い 入 札 量 は 約 定 した 時 の 総 金 額 に 上 限 を 設 け その 範 囲 内 で 市 況 を 見 極 め ながら 入 札 量 を 調 整 売 入 札 量 は 最 大 電 源 脱 落 時 でも 安 定 供 給 を 確 保 できることを 前 提 と し 買 い 入 札 量 は 並 列 火 力 発 電 所 の 焚 き 減 らし 調 整 力 の 範 囲 内 で 判 断