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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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Transcription:

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用 語 説 明 本 報 告 書 で 用いる 用 語 の 意 味 及 び 定 義 は 以 下 のとおりである 名 称 意 味 ( 解 説 及 び 定 義 ) Text to Speech の 略略 音 声 合 成 による 読 み 上 げのこと 音 声 読 み 上 げ 機 TTS 能 を 示す 場 合 は TTS 機 能 音 声 読 み 上 げソフトウェアの 場 合 は TTS ソ フトと 示す World Wide Web で 使 用される 各 種 技 術 の 標 準 化 に 賛 同 する 企 業 研 究 W3C 所 大 学 政 府 機 関 ユーザ 団 体 などが 集 まり 標 準 化 を 推 進 するため に 1994 年年 に 設 立立された 団 体 日 本 では 慶 応 義 塾 大 学 SFC 研 究 所 がホス ト 機 関 として 活 動 している IDPF International Digital Publishing Forum のことを 示し 電 子 書 籍 ファイ ルフォーマット EPUB の 策 定 と 普 及 を 推 進 している 団 体 である http://www.idpf.org/ IDPF が 主 体 となって 仕 様 の 策 定 及 び 普 及 を 行行っている 電 子 書 籍 のファ イルフォーマット 現 在 のバージョンは 3.0.1( 表 記 上 は EPUB3) EPUB EPUB フォーマットは 個 人 用 途 商 用 問 わず 誰 でも 特 定 の 団 体 や 個 人に 許 諾諾 を 得 る 必 要 なく 自 由 に 無 料料 で 利利 用できる なお 本 報 告 書 で EPUB と 表 記 した 場 合 は EPUB3 を 表 す Digital Accessible Information SYstem(アクセシブルな 情 報 システム) の 略略 で デイジーと 読 む 音 声 にテキスト 及 び 画 像 を 同 期 させることで DAISY 利利 用 者 は 音 声 を 聞 きながらハイライトされたテキストを 読 むことができ る( 画 像 は 位 置 の 確 認 ) 視 覚 障 害 や 学 習 障 害 (LD) 等 により 印 刷 物 を 読 むことが 困 難 な 人々のために 開 発 されたシステムである http://www.daisy.org/ Synchronized Multimedia Integration Language の 略略 で W3C で 規 定 されている 言 語 仕 様 スマイルと 読 む 静 止 画 動 画 音 声 テキスト SMIL などの 位 置 レイアウト 時 間 軸 上 でのレイアウトを XML フォーマッ トで 記 述 することで 統 合 し 再 生させることができる 言 語 として 規 定 さ れている http://www.w3.org/tr/smil/ i

名 称 意 味 ( 解 説 及 び 定 義 ) Media Overlays EPUB の 仕 様 の 一つ 主 に SMIL を 利利 用してマルチメディアデータと テキストとの 同 期 を 取 る 仕 掛 けを 示す メディアオーバーレイと 読 む http://www.idpf.org/epub/30/spec/epub30-mediaoverlays.html Speech Synthesis Markup Language の 略略 で W3C で 規 定 されている SSML 言 語 仕 様 日 本 語 では 音 声 合 成 マークアップ 言 語 という 合 成 音 声 を 生 成 するのに 必 要 な 発 音 声 量量 音 高 等 々をテキストに 対 してマー ク 付 けを 行行う 目 的 の XML ベースの 言 語 を 示す http://www.w3.org/tr/speech-synthesis/ Pronunciation Lexicon Specification の 略略 で W3C で 規 定 されている 言 PLS 語 仕 様 であり 発 音 辞 書 を 規 定 するために 用いられる 日 本 語 では 発 音 辞 書 仕 様 という SSML に 組 み 込 むことができる 発 音 辞 書 は PLS を 利利 用して 記 述 される http://www.w3.org/tr/pronunciation-lexicon/ 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティ 定 常 的 もしくは 短 期 的 に 視 覚 による 読 書 ができない ないしは 視 覚 によ る 読 書 に 困 難 が 伴 う 状 態 を TTS 機 能 を 利利 用して 読 書 ( 聴 読 )ができる 状 態 にすることの 総 称 OS が 提 供 する 読 み 上 げなどの 障 害 者 支 援 機 能 読 み 上 げ 機 能 としては アクセシビリティ 支 援 機 能 ios では VoiceOver が 搭 載 されており Android では TalkBack が 搭 載 されている その 他 の 支 援 機 能 には ズーム 機 能 色の 反 転 文 字 の 拡 大 及 び 太 字 切切 り 替 え コントラストの 修 正 などがある 本 報 告 書 では 著 作 権 37 条 3 項 にて 視 覚 障 害 者 その 他 視 覚 による 表 現 の 認 識識 に 障 害 のある 者 として 定 義 されている 視 覚 障 害 者 等 に 加 え 平 成 22 年年 2 月に 発 行行された 図 書 館 の 障 害 者 サービスにおける 著 作 権 法 第 37 条 第 3 項 に 基 づく 著 作 物 の 複 製 等 に 関 するガイドライン において 視 覚 障 害 者 等 視 覚 障 害 者 その 他 視 覚 による 表 現 の 認 識識 に 障 害 のある 者 として 例例 示 されている 視 覚 著 作 物 をそのままの 方 式 では 利利 用することが 困 難 な 人 を 含 めて 定 義 する 例例 としては 下 記 の 人となる; 視 覚 障 害 聴 覚 障 害 肢 体 障 害 精 神 障 害 知 的 障 害 内 部 障 害 発 達 障 害 学 習 障 害 いわゆる 寝 たきり の 状 態 一 過 性 の 障 害 入 院 患 者 その 他 図 書 館 が 認 めた 障 害 ii

目 次 用 語 説 明... i 1. 本 調 査 研 究 の 概 要... 1 1.1. 調 査 研 究 の 背 景 と 目 的... 1 1.2. 実 施 内 容... 2 1.3. 実 施 体 制... 3 1.4. 実 施 スケジュール... 6 1.5. 電 子 書 籍 におけるアクセシビリティの 定 義... 7 1.5.1. 電 子 書 籍 のアクセシビリティを 必 要 とする 人の 段 階 的 な 定 義... 7 1.5.2. 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティの 実 現 レベルの 定 義... 7 2. 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティに 関 する 市 場 性 の 検 証... 10 2.1. 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 のアクセシビリティを 取 り 巻 く 環 境... 10 2.1.1. 現 在 の 電 子 書 籍 市 場 における 音 声 読 み 上 げによるアクセシビリティの 対 応 状 況... 10 2.1.2. 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 アクセシビリティによる 市 場 の 創 出... 12 2.1.3. 視 覚 障 害 者 等 向 けの 市 場... 13 2.1.4. 読 書 が 困 難 な 人 向 け 市 場... 14 2.1.5. 一 般 の 電 子 書 籍 利利 用 者 における 読 書 がし 辛い 状 況 の 人 向 け 市 場... 14 2.1.6. 電 子 書 籍 アクセシビリティにおける 音 声 読 み 上 げ 仕 様 の 標 準 化 と 企 業 競 争... 15 2.2. 視 覚 障 害 者 等 におけるニーズ... 16 2.2.1. アンケート 調 査 の 概 要... 16 2.2.2. アンケート 調 査 の 考 察... 17 2.2.3. アンケート 調 査 結 果... 18 2.3. 一 般 の 電 子 書 籍 利利 用 者 におけるニーズ... 31 2.3.1. アンケート 調 査 の 概 要... 31 2.3.2. アンケート 結 果 の 考 察... 32 2.3.3. アンケート 調 査 結 果... 33 2.4. アクセシビリティ 支 援 機 能 による 読 み 上 げ 品 質 の 評 価 と 技 術 的 解 決 方 法 の 検 証... 42 2.4.1. 評 価 の 概 要... 42 2.4.2. 評 価 対 象 及 び 評 価 方 法... 42 2.4.3. 評 価 結 果... 43 2.4.4. 技 術 的 解 決 方 法 の 検 証... 48 2.5. 電 子 書 籍 アクセシビリティ 市 場 に 対 応 するための 制 作 コスト... 49 2.5.1. 読 み 間 違 いのない 音 声 読 み 上 げが 行行える 電 子 書 籍 に 期 待 される 価 格 水 準... 49 iii

2.5.2. 音 声 読 み 上 げ 対 応 のための 追 加 制 作 コストの 考 え 方... 51 3. アクセシビリティに 対 応 した 電 子 書 籍 リーダーのあり 方に 関 する 調 査 研 究... 53 3.1. アクセシビリティに 対 応 した 読 み 上 げ 情 報 付 き 電 子 書 籍 コンテンツを 制 作 するための 表 記 方 法 設 定 方 法 等 に 関 する 調 査... 53 3.1.1. 音 声 読 み 上 げのための 技 術... 53 3.1.2. 音 声 読 み 上 げ 指 定 技 術 の 検 討... 54 3.1.3. 音 声 読 み 上 げのために 必 要 なメタデータの 検 討... 58 3.1.4. 音 声 読 み 上 げ 指 定 技 術 の 用 途 と 適 用 方 法... 60 3.2. アクセシビリティ 対 応 電 子 書 籍 リーダー 設 計 指 針... 63 3.2.1. SSML 及 び PLS の 表 記 方 法... 63 3.2.2. リーダー 側 に 求 められる 機 能... 65 3.2.3. PLS に 関 する 検 討 課 題... 68 4. アクセシビリティに 対 応 した 電 子 書 籍 コンテンツ 制 作 のあり 方に 関 する 調 査 研 究... 70 4.1. 現 状 の 電 子 書 籍 制 作 手 順 の 整 理理... 70 4.1.1. 書 籍 制 作 フロー... 70 4.1.2. 電 子 書 籍 制 作 フロー... 71 4.2. 電 子 書 籍 の 制 作 プロセスにおける 音 声 読 み 上 げ 対 応 の 実 施 工 程 の 検 討... 72 4.2.1. 音 声 読 み 上 げ 対 応 手 順... 72 4.2.2. いつ どこで 音 声 読 み 上 げ 対 応 を 行行うか... 72 4.2.3. 音 声 読 み 上 げ 対 応 業 務 の 実 施 個 所... 74 4.2.4. 音 声 読 み 上 げ 対 応 の 実 施 手 順... 75 4.3. 読 み 上 げ 指 定 及 び 校 正 のための 制 作 支 援 ツールの 検 討... 76 4.3.1. 制 作 支 援 ツールの 機 能... 76 4.3.2. 各 機 能 の 概 要 ( 案 )... 77 4.4. 出 版 社 ( 版 元 )における 音 声 のチェック... 86 4.4.1. チェック 手 順... 86 4.4.2. 音 声 校 正 用 紙 面データ... 87 4.4.3. 音 声 用の 校 正 記 号... 88 5. まとめ... 89 5.1. 本 調 査 による 成 果... 89 5.2. 電 子 書 籍 のアクセシビリティ 対 応 の 実 現 レベルの 向 上 に 向 けて... 90 5.2.1. アクセシビリティレベル 1 への 早 期 対 応... 90 5.2.2. アクセシビリティレベル 2 以 降降 の 実 現... 90 5.2.3. ターゲットとなる 電 子 書 籍 を 絞 った 読 み 上 げ 対 応... 90 iv

5.3. 今 後 の 検 討 課 題... 91 5.3.1. 制 作 支 援 ツールを 利利 用した 業 務 の 評 価... 91 5.3.2. 読 み 上 げ 対 応 リーダーのプロトタイプの 検 証... 91 5.3.3. 絵 本 雑 誌 コミックのアクセシビリティ 実 現 のための 検 証... 91 5.3.4. アクセシビリティ 対 応 電 子 書 籍 ポータルサイトの 実 現 のための 検 討... 92 5.3.5. 音 声 化 情 報 が 付 与 された EPUB の 販 売 方 法 の 検 討... 92 5.3.6. 読 み 上 げ 指 定 コストの 低 減 のための 電 子 書 籍 制 作 クラウドの 検 討... 94 5.3.7. アクセシビリティ 対 応 電 子 書 籍 の 増 強 のための 視 覚 障 害 者 参 加 による 実 証... 94 むすびにかえて... 95 v

1. 本 調 査 研 究 の 概 要 1.1. 調 査 研 究 の 背 景 と 目 的 平 成 23 年年 10 月 総 務 省省 電 子 出 版 環 境 整 備 事 業 ( 日 本 語 拡 張 仕 様 の 策 定 ) の 成 果 を 参 照 反 映 した IDPF における EPUB3 の 策 定 及 び 近 年年 のタブレット 端 末 やスマートフォンの 普 及 に 伴 い 電 子 書 籍 市 場 の 大きな 成 長が 見見 込 まれている このような 状 況 の 下 視 覚 障 害 者 等 が デジタ ル 技 術 の 活 用によって 書 籍 を 利利 用できるようになることが 期 待 されており 政 府 が 平 成 25 年年 9 月 に 策 定 した 第 三 次 障 害 者 基 本 計 画 においても 電 子 出 版 は 視 覚 障 害 や 学 習 障 害 等 により 紙 の 出 版 物 の 読 書 に 困 難 を 抱 える 障 害 者 の 出 版 物 の 利利 用の 拡 大に 資 すると 期 待 されることから 関 係 者 の 理理 解 を 得 ながら アクセシビリティに 配 慮 された 電 子 出 版 の 普 及 に 向 けた 取 組 を 進 める とされていると ころである 現 在 ios や Android などのモバイル OS のアクセシビリティ 機 能 を 利利 用した 音 声 読 み 上 げ 文 字 の 拡 大 フォントの 変 更更 色の 反 転 などによるコントラストの 調 整 等 により 一 部 のアクセシブル な 読 書 環 境 は 整 いつつあるが 電 子 書 籍 のアクセシビリティ 対 応 は 未 だ 不不 十 分 であり 視 覚 障 害 者 等 にとって まだまだ 電 子 書 籍 による 恩 恵 を 得 られているとは 言い 難 い 状 況 にある 特 に 音 声 による 読 み 上 げに 関 しては 専 用の 音 声 読 み 上 げソフトを 活 用する 以 外 には OS のアクセシビリティ 支 援 機 能 に 依 存 しており 正 確 な 読 み 上 げや 特 定 の 章 だけを 読 み 上 げるような 構 造 的 な 読 み 上 げができな い 状 況 にある 現 在 電 子 書 籍 のアクセシビリティ 対 応 のために 正 確 な 音 声 読 み 上 げを 行行う 場 合 には あらかじめ 人が 読 み 上 げ 録 音した 音 声 データを 電 子 書 籍 に 添 付 し テキスト 情 報 とリンクすることで 音 声 読 み 上 げを 実 現 する 方 法 がとられることが 多 い この 場 合 読 み 上 げ 音 声 データのテキストとの 紐紐 付 けなどに 多 くの 工 数 がかかることに 加 え 電 子 書 籍 が 音 声 データを 持 つことによって 音 声 データを 持 たない 電 子 書 籍 と 比べてデータ 容 量量 が 100 倍 から 1000 倍 以 上 になり データのダウンロードや 端 末 内 での 多 数 の 電 子 書 籍 の 保 存 や 管 理理 が 難 し くなる 等 の 多 くの 課 題 が 存 在 する これらの 課 題 を 解 決 し 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 のアクセシビリティ 対 応 を 実 現 するために ソフトウェアによる 音 声 読 み 上 げ 機 能 いわゆる TTS 機 能 を 用いることが 想 定 される しかしなが ら TTS 機 能 を 用いて 日 本 語 の 電 子 書 籍 を 読 み 上 げる 場 合 大きく 以 下 の 3 点 が 問 題 となる (1). 漢 字 の 読 み 方が 指 定 されていない 場 合 に 間 違 って 読 み 上 げてしまう 恐 れがあることや 音 声 読 み 上 げに 先 立立って 言 語 解 析 を 行行い 単 語 や 文 章 の 区 切切 りを 行行う 必 要 があること 等 から 現 状 で は 視 覚 障 害 者 等 が 音 声 で 電 子 書 籍 を 利利 用するために 求 められる 読 み 上 げ 品 質 に 達 していない (2). 出 版 社 や 制 作 会 社 等 が 通 常 の 電 子 書 籍 コンテンツの 制 作 に 係 るコストに 加 え アクセシビリテ ィ 対 応 のためのコストを 掛 ける 必 要 があり 収 益 性 等 の 面からアクセシビリティ 対 応 が 十 分 に 行行われていない 1

(3). タブレット 端 末 や 電 子 書 籍 リーダー 等 が 上 記 の 方 法 に 対 応 した 音 声 読 み 上 げ 機 能 を 備 えてい ない 将 来 OS のアクセシビリティ 支 援 機 能 の 読 み 上 げ 精 度度 の 向 上 により より 正 確 な 電 子 書 籍 の 音 声 読 み 上 げが 簡 単 に 実 現 する 可 能 性 もあるが それがいつ 実 現 できるかはいまだわからない 状 況 である また 読 み 上 げ 精 度度 が 向 上 してもジャンルによっては 正 確 な 読 み 上 げができないものも 残 ると 考 え られる そのため 早 期 に 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 のアクセシビリティの 向 上 を 図 るためには 上 記 の TTS 機 能 を 用いた 電 子 書 籍 の 読 み 上 げの 仕 様 を 標 準 化 し 読 み 上 げ 品 質 の 向 上 や 許 容 される コストを 考 慮 したうえで 導 入を 検 討 する 必 要 がある そこで 本 調 査 研 究 では 電 子 書 籍 制 作 者 の 負 担 を 極 力力 少 なくして 音 声 読 み 上 げ な ど の ア ク セ シ ビ リティに 対 応 した 電 子 書 籍 を 制 作 できるようにするための 仕 様 や 業 務 プロセス 等 のあり 方 及 び 電 子 書 籍 リーダー( 以 下 リーダー という )において 容 易易 にアクセシビリティにおける 音 声 化 対 応 を 実 現 するための 仕 様 や 仕 組 み(データの 表 現 方 法 も 含 む) 等 のあり 方について 調 査 研 究 を 行行う その 成 果 として どのような 業 務 フローで 制 作 すれば 負 担 が 軽 減 できるか どのような 制 作 支 援 ツール があればアクセシビリティに 対 応 した 電 子 書 籍 をより 多 く 制 作 できるかという 課 題 と 指 針 を 示すこ とで 電 子 書 籍 のアクセシビリティ 対 応 の 推 進 に 資 することを 目 的 とする 1.2. 実 施 内 容 本 調 査 研 究 では 複 数 あるアクセシビリティ 機 能 の 中 で 音 声 読 み 上 げに 焦 点 をあて 以 下 の 調 査 研 究 を 行行った (1). 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 の 制 作 フローの 整 理理 と 出 版 社 と 制 作 事 業 者 間 での 役 割 分 担 制 作 や 内 容 確 認 のための 手 順 やインタフェース 等 の 具 体 化 (2). 出 版 社 や 電 子 書 籍 ストア 毎 にカスタマイズした 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 を 制 作 するのでは なく 全 ての 電 子 書 籍 ストアで 共 通 的 に 利利 用 可 能 な 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 を 実 現 できる ようにするための 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 の 標 準 仕 様 やインタフェースの 定 義 (3). 音 声 読 み 上 げに 対 応 した 電 子 書 籍 の 市 場 性 についての 検 討 なお 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 を 制 作 するとき 場 合 によっては 著 者 との 関 係 から 著 作 物 として の 取 り 扱 いについて 議 論論 が 必 要 となる 可 能 性 があるが 今 回 は 上 記 の 内 容 のみを 調 査 研 究 の 対 象 とし た 2

1.3. 実 施 体 制 本 調 査 研 究 を 円 滑滑 に 推 進 するために 運 営 組 織 として プロジェクト 推 進 事 務 局 を 設 置 し その 下 に 電 子 書 籍 のアクセシビリティ 分 野 の 有 識識 者 関 係 事 業 者 等 を 委 員 とする 検 討 委 員 会 を 設 置 した こ の 検 討 委 員 会 では 1.2. 実 施 内 容 に 掲 げる (1) (2) 及 び(3)の 調 査 方 針 を 決 定 し 調 査 の 報 告 を 受 け ての 助 言や 検 討 と 電 子 書 籍 のアクセシビリティ 対 応 推 進 に 向 けた 課 題 や 将 来 的 な 対 応 方 針 等 につい ての 検 討 を 行行った なお 実 施 内 容 の 検 討 テーマについては 検 討 委 員 会 の 下 にそれぞれワーキンググループを 設 置 し て 議 論論 を 実 施 した ワーキンググループは 電 子 書 籍 の 制 作 フローと 音 声 読 み 上 げによるアクセ シビリティに 対 応 した 電 子 書 籍 制 作 ガイドライン( 以 下 制 作 ガイドライン という ) の 策 定 を 中 心に 検 討 を 行行うワーキンググループ1と リーダー 側 に 求 められる 実 装 要 件 について 検 討 を 行行うワ ーキンググループ2とを 設 置 した 本 調 査 研 究 の 検 討 範 囲 及 びワーキンググループ1 及 び2の 役 割 の 分 担 を 図 1-1 に 示す WG1の 検 討 範 囲 WG2の 検 討 範 囲 著 作 者 / 出 版 社 音 声 制 対 作 応 フ 電 ロ 子 書 籍 制 作 事 業 者 標 準 フ マ ト 電 子 書 籍 ス ト ア 共 通 イ ン タ フ ス 音 声 合 成 ア プ リ 音 声 読 み 上 げ 電 子 書 籍 の 市 場 性 検 討 WG:ワーキンググループ 図 1-1 本 調 査 研 究 の 検 討 範 囲 及 びワーキンググループ1 及 び2の 役 割 分 担 図 1-1 の 解 説 : 前 出 のワーキンググループ1 及 び2の 役 割 を 図 示 なお ワーキンググループ1 及 び2は 出 版 社 電 子 書 籍 制 作 事 業 者 電 子 書 籍 ストア 運 営 事 業 者 リーダー 開 発 事 業 者 及 びタブレット 型 端 末 メーカー 音 声 合 成 ソフトウェア 開 発 事 業 者 等 の 有 識識 者 に より 構 成 し 電 子 出 版 制 作 流流 通 協 議 会 の TTS 研 究 部 会 にも 協 力力を 要 請 し 調 査 研 究 内 容 の 確 認 並 びにコメントをもらった 図 1-2 に 本 調 査 研 究 全 体 の 実 施 体 制 を 示す また 表 1-1 に 検 討 委 員 会 とワーキンググループ1 及 び2の 構 成 メンバーを 示す 3

総 務 省省 実 施 責 任 者 ( 電 流流 協 ) 共 同 提 案 者 プロジェクト 推 進 事 務 局 協 力 TTS 研 究 部 会 日 本 電 子 出 版 協 会 仕 様 調 整 検 討 委 員 会 ワーキンググループ1 ( 制 作 ガ イドライン) ワーキンググループ2 (リーダー 設 計 指 針 ) 図 1-2 プロジェクト 全 体 の 体 制 表 1-1 検 討 委 員 会 とワーキンググループ1 及 び2の 構 成 メンバー 検 討 委 員 会 ( 委 員 はアイウエオ 順 ) 役 割 氏 名 所 属 / 役 職 等 委 員 長 松 原 聡 東 洋 大 学 経 済 学 部 教 授 副 委 員 長 石 川 准 静 岡 県 立立 大 学 国 際 関 係 学 部 教 授 委 員 石 橋 穂 隆 株 式 会 社 ACCESS マーケティング 戦 略略 室 事 業 戦 略略 担 当 マネージャー 委 員 乾 智 之 講 談 社 社 長 室 室 次 長 委 員 植 村 八 潮 専 修 大 学 文 学 部 教 授 委 員 大 野 勝 利利 アライド ブレインズ 株 式 会 社 代 表 取 締 役 委 員 岡 山 将 也 株 式 会 社 日 立立コンサルティング マネージャー( 日 本 電 子 出 版 協 会 理理 事 ) 委 員 小 高 公 聡 NTT クラルティ 株 式 会 社 アクセシビリティ 推 進 室 室 長 委 員 島 田 浩 志 小 学 館 児 童 学 習 編 集 局 教 育 企 画 開 発 室 副 編 集 長 委 員 野 口 武 悟 専 修 大 学 文 学 部 教 授 委 員 長 谷 川 智 信 凸 版 印 刷 株 式 会 社 情 報 コミュニケーション 事 業 本 部 係 長 委 員 福 田 健 一 大 日 本 印 刷 株 式 会 社 理理 事 委 員 吉 井 順 一 IDPF 理理 事 ( 豊 国 印 刷 株 式 会 社 会 長) 委 員 吉 澤 新 一 一 般 社 団 法 人 日 本 電 子 書 籍 出 版 社 協 会 事 務 局 長 4

ワーキンググループ1 役 割 氏 名 所 属 (グループ 員 はアイウエオ 順 ) 主 査 大 野 勝 利利 アライド ブレインズ 株 式 会 社 副 主 査 岡 山 将 也 株 式 会 社 日 立立コンサルティング グループ 員 佐 々 木 愛 大 日 本 印 刷 株 式 会 社 グループ 員 白 鳥 亮亮 株 式 会 社 ACCESS グループ 員 長 谷 川 智 信 凸 版 印 刷 株 式 会 社 グループ 員 福 浦 一 広 株 式 会 社 インプレス R&D グループ 員 福 田 健 一 大 日 本 印 刷 株 式 会 社 グループ 員 古 城 純 一 大 日 本 印 刷 株 式 会 社 グループ 員 山 本 幸 太 郎郎 有 限 会 社 想 隆 社 ワーキンググループ2 役 割 氏 名 所 属 (グループ 員 はアイウエオ 順 ) 主 査 岡 山 将 也 株 式 会 社 日 立立コンサルティング 副 主 査 大 野 勝 利利 アライド ブレインズ 株 式 会 社 グループ 員 籠籠 嶋 岳 彦 株 式 会 社 東 芝 グループ 員 北北 村 公 孝 株 式 会 社 BookLive グループ 員 工 藤 智 行行 有 限 会 社 サイパック グループ 員 近 藤 玲玲 史 日 本 電 気 株 式 会 社 グループ 員 四 家 義 之 株 式 会 社 日 立立ソリューションズ クリエイト グループ 員 白 鳥 亮亮 株 式 会 社 ACCESS グループ 員 高 尾 誠 株 式 会 社 日 立立ソリューションズ クリエイト グループ 員 田 中 宏 株 式 会 社 富 士 通 研 究 所 グループ 員 鳥 居 崇 NTT アイティ 株 式 会 社 グループ 員 長 岡 伸 一 NTT アイティ 株 式 会 社 グループ 員 野 淵 大 輔 株 式 会 社 BookLive グループ 員 早 津 政 和 株 式 会 社 ACCESS グループ 員 平 井 啓 之 株 式 会 社 エーアイ グループ 員 藤 本 隆 志 楽 天 株 式 会 社 グループ 員 山 本 幸 太 郎郎 有 限 会 社 想 隆 社 グループ 員 吉 田 大 介 株 式 会 社 エーアイ 5

1.4. 実 施 スケジュール 本 調 査 研 究 は 平 成 26 年年 11 月から 平 成 27 年年 3 月までの 期 間 で 実 施 した 図 1-3 に 実 施 スケジ ュールを 示す 1.アクセシビリティに 対 応 した 電 子 書 籍 コンテンツ 制 作 の あり 方 に 関 する 調 査 研 究 文 献 調 査 ヒアリング 調 査 文 献 調 査 ヒアリング 調 査 結 果 の 整 理 分 析 論 点 整 理 記 述 仕 様 案 の 検 討 策 定 2.アクセシビリティに 対 応 した 電 子 書 籍 リーダーのあり 方 に 関 する 調 査 研 究 文 献 調 査 ソフトウェア 端 末 調 査 ヒアリング 調 査 技 術 仕 様 検 討 設 計 指 針 のとりまとめ 3. 電 子 書 籍 のアクセシビリティ 対 応 の 実 現 に 向 けた 検 討 委 員 会 の 運 営 委 員 選 定 就 任 依 頼 検 討 会 日 程 調 整 資 料 準 備 等 4-7 10-14 17-21 25-28 1-5 8-12 15-19 22-26 5-9 13-16 19-23 26-30 2-6 9-13 16-20 23-27 2-6 9-13 16-20 23-27 検 討 会 開 催 ワーキンググループの 開 催 4. 報 告 書 及 びガイドラインの 作 成 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 図 1-3 実 施 スケジュール 3 月 27 日 納 品 ワーキンググル プは メーリングリストの 活 用 並 びにヒアリングを 実 施 して 継 続 的 な 議 論論 を 展 開 した 6

1.5. 電 子 書 籍 におけるアクセシビリティの 定 義 1.5.1. 電 子 書 籍 のアクセシビリティを 必 要 とする 人の 段 階 的 な 定 義 本 調 査 研 究 は 視 覚 に 障 害 を 持 つ 方だけでなく より 多 くの 人々に 読 書 機 会 を 提 供 することを 目 指 している このことは 視 覚 障 害 者 等 だけを 対 象 にアクセシブルな 電 子 書 籍 の 提 供 を 目 指 すと 市 場 が 小さいために 電 子 書 籍 1 冊 あたりの 制 作 費 用が 高くなること さらに アクセシブルな 電 子 書 籍 が 視 覚 障 害 者 等 に 限 らず より 多 くの 利利 用 者 にニーズがありうること を 想 定 している 読 書 に 困 難 をきたす 人は 実 際 に 広 い 範 囲 で 存 在 するため 電 子 書 籍 アクセシビリティの 実 現 レベ ルの 定 義 の 前 に 読 書 に 困 難 をきたす 人を 以 下 のように 段 階 にわけて 定 義 する l 視 覚 障 害 者 等 用 語 説 明 にて 定 義 済 l 読 書 が 困 難 な 人 高 齢 等 の 原 因 により 徐 々に 読 書 の 障 壁 が 増 える 人や 矯 正 しても 細 かい 字 が 読 み 辛い 人 及 び 帰 国 子 女女や 日 本 語 を 母 国 語 としない 在 日 外 国 人で 日 本 語 は 理理 解 できるが 仮 名 漢 字 交 じりの 文 を 読 めない 人など 視 覚 著 作 物 をそのままの 方 式 では 利利 用することが 困 難 な 人を 示す l 読 書 がし 辛い 状 態 の 人 通 勤 通 学 時 での 満 員 電 車車 飛 行行 機 での 滞 在 自 動 車車の 運 転 家 事 といった 環 境 が 要 因 となって 一 時 的 に 読 書 ができない もしくはし 辛い 状 態 の 人を 示す 1.5.2. 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティの 実 現 レベルの 定 義 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティについては 視 覚 障 害 者 等 が 健 常 者 と 同 様 に 電 子 書 籍 を 利利 用できるようになることが 理理 想 である しかしながら 最 低 限 のアクセシビリティすら 実 現 さ れていない 電 子 書 籍 のコンテンツ 及 びリーダー さらには 電 子 書 籍 ストアが 多 いのが 現 状 であるため 直 ちに 理理 想 を 達 成 することは 現 実 的 ではなく 段 階 を 追 って 理理 想 に 近 づけていくことが 有 効 と 考 えら れる そこで 音 声 読 み 上 げによるアクセシビリティの 実 現 レベルを 達 成 度度 に 合 わせてレベル1からレベ ル3の 3 段 階 で 定 義 することとした(まったく 要 件 が 満 たされていない 状 態 をレベル 0 とする) ただし このレベル 分 けは あくまで 本 調 査 研 究 において 仮 に 設 定 したものであるため 今 後 電 子 書 籍 及 びアクセシビリティに 関 わる 様 々な 者 によって より 議 論論 を 深 めていくことを 期 待 する 表 1-2 に 電 子 書 籍 のコンテンツ 及 びリーダーに 関 する 音 声 読 み 上 げによるアクセシビリティの 実 現 レベルについて 示す 7

表 1-2 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティの 実 現 レベル 案 レベル 電 子 書 籍 コンテンツ リーダー 0 音 声 読 み 上 げを 行行えるようなテキスト データを 持 たない 場 合 OS が 提 供 するアクセシビリティ 支 援 機 能 を 利利 用することができない 場 合 又は 電 子 書 籍 専 用 端 末 が アクセシビリ ティ 支 援 機 能 を 持 たない 場 合 1 音 声 読 み 上 げに 対 応 できるよう テキ ストデータを 持 っていること( 紙 面が 画 像 で 構 成 されている 固 定 レイアウト 型 の 場 合 は マルチレンディション 1 に より 画 像 とは 別 にテキストデータを 持 つ) 電 子 書 籍 コンテンツに 含 まれるテキストデ ータを OS が 提 供 するアクセシビリティ 支 援 機 能 に 渡 せること またはリーダーがテ キストデータを 読 み 上 げできること また 電 子 書 籍 の 構 造 に 従 い 最 低 限 のナ ビゲーション 機 能 が 利利 用できること かつ 最 低 限 の 構 造 化 がなされている こと 2 テキストを 正 しく 読 み 上 げできるよ う 誤 読 しやすい 部 分 や 音 声 化 しない と 内 容 伝 達 に 支 障 がある 画 像 等 ( 例例 え ば 外 字 )に 対 して 正 しい 読 み 方の 情 報 を 持 っていること かつ 章 や 節 などが 正 しく 構 造 化 され ていること 電 子 書 籍 コンテンツに 含 まれるテキストデ ータを OS が 提 供 するアクセシビリティ 支 援 機 能 に 加 え TTS ソフト 等 のアクセシビ リティ 支 援 ツール 等 に 出 力力できること 又は レベル 2 以 上 の 電 子 書 籍 コンテンツ が 持 つ 読 み 方の 情 報 をテキストデータとと もに 出 力力できること 上 記 に 加 え 電 子 書 籍 コンテンツの 構 造 に 従 い 目 次 と 本 文の 間 の 移 動 飛ばし 読 み など 適 切切 なナビゲーション 機 能 が 提 供 され ていること 3 レベル 2 に 加 え 電 子 書 籍 のテキスト 及 び 音 声 化 しないと 内 容 伝 達 に 支 障 が ある 画 像 等 ( 例例 えば 外 字 )のすべてに 対 して 正 しい 読 み 方の 情 報 もしくは 正 しく 読 み 上 げられた 音 声 データファ レベル 2 に 加 え レベル 2 以 上 の 電 子 書 籍 コンテンツが 持 つ 読 み 方その 他 発 話 に 関 する 情 報 に 基 づき その 指 示とおりに 正 し く 読 み 上 げできること その 際 に 読 み 上 げスピードの 変 更更 等 利利 1 EPUB Multiple-Rendition Publications 1.0(http://www.idpf.org/epub/renditions/multiple/) マルチレンディション(マルチプル-レンディション)とは 同 一 内 容 で 表 示 形 式 が 異異 なる 複 数 のコンテンツを 保 持 しており 必 要 に 応 じた 形 式 で 表 示を 可 能 とすること 8

イル(audio データ)を 持 っているこ と( 肉 声 TTS は 問 わない) また 発 話 する 言 語 種 別 に 関 する 情 報 発 話 音 声 の 種 別 ( 性 別 声 質 等 )に 関 する 情 報 を 持 っていること 用 者 に 適 した 読 み 上 げを 行行えるように 調 整 を 行行えること また 音 声 データファイルを 持 つ 電 子 書 籍 の audio データを 再 生することができ メディ アオーバーレイ(media overlays)の 機 能 が 再 生 可 能 なこと なお 上 記 の 実 現 レベルを 定 義 する 上 で ウェブサイトのアクセシビリティに 関 する 基 準 が 参 考 に なる ウェブサイトのアクセシビリティ 実 現 に 際 しては ウェブサイトのアクセシビリティを 規 定 した JIS X8341-3:2010 高 齢 者 障 害 者 等 配 慮 設 計 指 針 - 情 報 通 信 における 機 器,ソフトウェア 及 びサ ービス- 第 3 部 :ウェブコンテンツ を 満 たすことが 求 められている これはウェブサイトが 視 覚 障 害 者 や 肢 体 不不 自 由 者 にとっても 利利 用 可 能 となるための 要 件 を 規 定 するものであり 公 共 機 関 のウェ ブサイトはこれに 準 拠 することが 強 く 求 められているほか 民 間 のウェブサイトにおいても 障 害 者 等 を 対 象 とした 情 報 提 供 オンラインショッピングを 行行う 際 には JIS 対 応 が 強 く 期 待 されている JIS X 8341-3:2010 では 箇 条 7 ウェブコンテンツに 関 する 要 件 で 4 つの 原 則 と 12 のガイド ラインを 設 け 達 成 基 準 を 示している この 達 成 基 準 については 等 級 A AA AAA の 3 段 階 で 規 定 されており 等 級 A は 最 低 限 の 要 求 事 項 となっている 今 後 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 のアクセシビリティの 実 現 レベルを 策 定 していく 場 合 には 上 記 のウェブコンテンツ アクセシビリティ ガイドラインとの 整 合 性 についても 検 討 することが 望 ま しい 上 記 のレベルを 現 状 に 当 てはめた 場 合 コンテンツについては テキスト 情 報 を 持 たない 固 定 レイ アウト 型 の 電 子 書 籍 はレベル 0 リフロー 型 の EPUB3 ファイルはレベル 1 となり レベル 2 につい ては 現 在 該 当 するものはない オーディオブックや DAISY などの 音 声 付 EPUB は ほぼレベル 3 の 要 件 を 満 たしている リーダーについては 次 章 で 研 究 したとおり 国 産 のほとんどの 電 子 書 籍 リ ーダーがレベル 0 であり Kobo 及 び Kindle ibooks Googole Play Books などは コンテンツ の 構 造 に 対 応 したナビゲーション 機 能 を 除 いてはレベル 1 の 要 件 を 満 たしている レベル 2 につい ては 該 当 がなく レベル 3 については オーディオブックプレーヤや DAISY プレーヤが 該 当 してい る 9

2. 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティに 関 する 市 場 性 の 検 証 2.1. 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 のアクセシビリティを 取 り 巻 く 環 境 2.1.1. 現 在 の 電 子 書 籍 市 場 における 音 声 読 み 上 げによるアクセシビリティの 対 応 状 況 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティの 現 状 を 把 握 するため 主 要 な 電 子 書 籍 ストアが 提 供 するリーダーを 対 象 として 端 末 別 に 音 声 読 み 上 げによるアクセシビリティ 対 応 状 況 の 調 査 を 実 施 した この 結 果 米 国 の 有 力力なプラットフォーム 事 業 者 ( 電 子 書 籍 ストア 運 営 事 業 者 )が 提 供 するリ ーダーアプリケーションソフトウェア(リーダーアプリ)は インストールされる 端 末 の OS のアク セシビリティ 支 援 機 能 に 対 応 しており 音 声 読 み 上 げが 可 能 であった 一 方 日 本 の 電 子 書 籍 ストアが 提 供 しているリーダーアプリでは 楽 天 Kobo が ios 向 けに 提 供 しているリーダーアプリが VoiceOver に 対 応 しているほかは 読 み 上 げ 機 能 に 対 応 しているリーダ ーアプリ 及 び 端 末 はない このため 米 国 の 事 業 者 と 比 較 して 国 内 の 電 子 書 籍 ストアが 提 供 するリー ダーアプリ 及 び 端 末 のアクセシビリティ 対 応 状 況 は 大きく 劣劣 っていると 評 価 される 表 2-1 電 子 書 籍 ストアのアクセシビリティ( 音 声 読 み 上 げ) 対 応 状 況 事 業 者 リーダー 端 末 又は アプリ 音 声 読 み 上 げ 備 考 読 み 上 げ 機 能 に 対 応 している Kindle 本 のみ Fire 使 用 可 日 本 語 書 籍 は 現 在 読 み 上 げ 機 能 に 対 応 して いない Voyage Kindle 無 料料 アプリが ios 端 末 の 画 面 読 み 上 げ Amazon Kindle アプリ (ios) 機 能 VoiceOver に 対 応 VoiceOver が 有 効 になっている 端 末 では 多 くの 本 及 び 機 能 で 読 み 上 げ 機 能 を 利利 用 可 能 Kindle for Android が TalkBack( 読 み 上 げ 機 アプリ (Android) 能 )に 対 応 TalkBack を 端 末 で 有 効 化 すると Kindle ア プリ 全 体 で 読 み 上 げ 機 能 を 利利 用 可 能 Apple ibooks ios 版 VoiceOver で 読 み 上 げ Google Google Play Books ios 版 VoiceOver で 読 み 上 げ Android 版 TalkBack で 読 み 上 げ 10

リーダー 楽 天 Kobo アプリ (ios) VoiceOver で 読 み 上 げ アプリ (Android) リーダー ソニー Reader アプリ (Android) 東 芝 BookPlace MONO 独 自の 読 み 上 げ 機 能 付 き EPUB3.0 に 非 対 応 トゥ ディ ファクト 紀 伊 国 屋 書 店 honto Kinoppy ios 版 Android 版 ios 版 Android 版 ボイジャー T-Time ver.5.5.7.4 電 子かたりベプレーヤ ver.2.0.0 と 連 動 して 再 生 東 芝 の Book Place MONO は 専 用 端 末 であり 音 声 読 み 上 げ 機 能 が 備 わっているが すでに 販 売 を 終 了了 している またボイジャーの T-Time は 電 子かたりベプレーヤと 連 動 して 音 声 読 み 上 げを 行行う 機 能 があるが 電 子かたりベサービスは 平 成 28 年年 3 月 末 で 終 了了 すると 発 表 されている ただし Kindle ibooks Google Play Books とも 音 声 読 み 上 げに 関 しての 電 子 書 籍 の 構 造 化 と ナビゲーションについては 目 次 と 章 の 連 携 程 度度 にとどまっており 章 単 位 での 飛ばし 読 みなどには 対 応 していない このような 点 を 勘 案 すると 現 在 の 電 子 書 籍 ストアの 音 声 読 み 上 げによるアクセシビ リティレベルは 表 2-2 のように 整 理理 できる 表 2-2 電 子 書 籍 ストアの 音 声 読 み 上 げによるアクセシビリティレベル 評 価 レベル リーダー レベル2 以 上 レベル1 レベル1-(マイナス) レベル0 (アクセシビリティ 未 対 応 ) なし なし Kindle(iOS/Android) ibooks Google Play Books(iOS/ Android) 楽 天 Kobo(iOS) その 他 の 電 子 書 籍 ストア 11

2.1.2. 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 アクセシビリティによる 市 場 の 創 出 本 調 査 研 究 では 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティの 実 現 により 視 覚 障 害 者 等 が 読 書 を 楽 しめる 環 境 を 実 現 することを 目 的 としているが こ れ を 電 子 書 籍 の 制 作 に 携 わ る 事 業 者 の 対 応 コストとして 捉 えるのではなく アクセシビリティの 実 現 を 通 じて 読 書 の 困 難 な 人や 読 書 がし 辛い 状 態 の 人まで 含 んだ 新 たな 市 場 の 創 出 ととらえることにより 電 子 書 籍 に 関 わ る 様 々 な 事 業 者 が 積 極 的 にアクセシビリティへの 対 応 を 図 っていく 環 境 が 実 現 されることが 望 ましい 平 成 28 年年 4 月に 障 害 を 理理 由 とする 差 別 の 解 消 の 推 進 に 関 する 法 律律 ( 以 下 障 害 者 差 別 解 消 法 という )が 施 行行されることにより 公 的 機 関 等 で の ア ク セ シ ビ リ テ ィ 対 応 が 義 務 化 さ れ る そこで 最 初 から 電 子 書 籍 の 市 場 全 体 を 電 子 書 籍 アクセシビリティのターゲットとするのではなく よりニー ズが 強 く ビジネスとして 成 り 立立ちうる 領領 域 からアプローチし 順 次 市 場 を 創 出 していくことが 考 え られる 表 2-3 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 の 市 場 創 出 ステップ 例例 ステップ ターゲット 市 場 具 体 例例 1 視 覚 障 害 者 等 への 迅 速 なアクセス 機 会 提 供 2 障 害 者 差 別 解 消 法 への 対 応 のための 読 み 上 げ 対 応 及 び 正 しい 読 み 上 げ が 必 須 となる 電 子 書 籍 の 提 供 3 音 声 読 み 上 げニー ズの 高い 市 場 に 向 けたアクセシビリ ティ 対 応 版 電 子 書 籍 の 提 供 4 読 み 上 げによる 新 市 場 創 出 既 存 の 電 子 書 籍 ストア 等 のレベル 1 対 応 の 推 進 公 共 機 関 が 発 行行する 電 子 書 籍 ( 白 書 官 報 有 価 証 券 報 告 書 等 ) デジタル 教 科 書 ( 学 習 障 害 児 向 けの 音 声 読 み 上 げ 用 途 等 ) 視 覚 障 害 者 等 からの 公 共 図 書 館 への 書 籍 読 み 上 げ 要 望 (テキストデータ 提 供 )に 向 け た 読 み 上 げ 対 応 版 電 子 書 籍 の 有 償 提 供 視 覚 障 害 者 等 にニーズの 高い 分 野 の 書 籍 語 学 学 習 書 ( 現 在 音 声 CD 等 が 添 付 され て 販 売 されている 学 習 書 等 の 電 子 化 対 応 ) 企 業 の IR 文 書 等 の 読 み 上 げ 対 応 新 刊 書 籍 の 読 み 上 げ 対 応 ( 図 書 館 向 け 一 般 向 け 視 覚 障 害 者 向 け) オーディオブック 用 途 向 け 電 子 書 籍 ( 抑 揚 等 を 含 めたチューニング) タレント 声 等 による 電 子 書 籍 の 新 規 市 場 アクセシビリティ の 必 要 レベル レベル1 レベル2 又はレベル3 ( 用 途 による) レベル2 又はレベル3 ( 用 途 による) レベル2 又はレベル3 ( 用 途 による) ステップ 1 はもちろんのこと ステップ 2 以 降降 にできるだけ 早 く 対 応 するためには 音 声 読 み 上 げに 関 するルール 化 多 様 な 事 業 者 が 利利 用できる 標 準 仕 様 の 策 定 が 必 須 となる また 公 共 図 書 館 が 複 12

数 の 電 子 書 籍 ストアに 対 応 するために 様 々な 読 み 上 げ 用 端 末 を 購 入しなくて 済 むよう 標 準 的 なリー ダーが 音 声 読 み 上 げに 対 応 することが 有 効 である 表 2-4 各 ステップで 求 められる 取 組 の 例例 ステップ 求 められる 取 組 1 既 存 の 電 子 書 籍 ストアに 対 するアクセシビリティレベル1 対 応 の 働 きかけ 音 声 読 み 上 げに 関 する 技 術 仕 様 の 標 準 策 定 2 Ø Ø EPUB 電 子 書 籍 における 音 声 読 み 上 げ 情 報 の 記 述 フォーマット リーダーと TTS ソフト 等 の 間 の API 3 ~4 作 成 支 援 ツール 等 による 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 制 作 プロセスの 確 立立と 制 作 コスト 低 減 2.1.3. 視 覚 障 害 者 等 向 けの 市 場 視 覚 障 害 者 等 には ロービジョン( 弱 視 )や 全 盲 といった 眼 鏡 やコンタクトレンズを 利利 用しても 矯 正 視 力力が 上 がらない 人たちがおり 2 日 本 眼 科 医 会 の 発 表 では 2007 年年 に 164 万 人が 該 当 し 2030 年年 には 200 万 人を 突 破 するとしている 3 また 視 覚 にハンディが 無 いにも 関 わらず 文 字 の 読 み 書 き 学 習 に 著 しい 困 難 を 抱 える 読 字 障 害 (ディスレクシア)と 呼 ばれる 人たちがいる 日 本 では 文 部 科 学 省省 の 調 査 4で 義 務 教 育 課 程 の 児 童 の 6.5%と 報 告 があり 成 人の 数 でも 同 じくらいいるという 報 告 があ る ロービジョン 全 盲 読 字 障 害 の 人は 著 作 権 法 第 37 条 第 3 項 の 規 定 により 著 作 物 を 必 要 と 認 められる 限 度度 において 音 声 化 したり 拡 大したりすることを 著 者 の 許 諾諾 なしに 実 施 できる その 他 身 体 障 害 ( 特 に 上 肢 の 機 能 障 害 ) 及 び 知 的 障 害 により 視 覚 著 作 物 を 容 易易 に 読 んだり 認 識識 したりすることに 困 難 を 伴 う 人もいる これらの 障 害 を 持 つ 人たちは 平 成 23 年年 厚 生 労 働 省省 全 国 在 宅宅 障 害 児 者 等 実 態 調 査 及 び 平 成 25 年年 度度 内 閣 府 障 害 者 白 書 をもとに 算 出 すると 約 130 万 人いるこ とがわかった また 用 語 説 明 の 視 覚 障 害 者 等 のところでも 述 べたが 視 覚 障 害 者 その 他 視 覚 によ る 表 現 の 認 識識 に 障 害 のある 者 として 認 められている 寝 たきりの 状 態 の 人や 入 院 患 者 などを 含 める と 視 覚 著 作 物 をそのままの 方 式 では 利利 用することが 困 難 も し く は し 辛 い 状 態 となっている 人々が 数 100 万 人 単 位 でいることがわかる こうした 背 景 をもとに 視 覚 障 害 者 等 の 人々が 読 める 本 を 商 品 もしくは 支 援 補 助 の 商 品 として 提 供 できれば 電 子 出 版 の 新 しい 大きな 市 場 のひとつとなると 期 待 できる 2 日 本 眼 科 医 会 は 矯 正 視 力力 0.5 未 満 の 人をロービジョン 矯 正 視 力力 0.1 未 満 の 人を 全 盲 ( 失 明 )と 定 義 している 3 http://www.gankaikai.or.jp/info/20091115_socialcost.pdf 4 文 部 科 学 省省 通 常 の 学 級 に 在 籍 する 発 達 障 害 の 可 能 性 のある 特 別 な 教 育 的 支 援 を 必 要 とする 児 童 生 徒 に 関 する 調 査 ( 平 成 24 年年 12 月) 13

2.1.4. 読 書 が 困 難 な 人 向 け 市 場 日 本 では 高 齢 化 に 伴 い 老老 眼 となる 人が 非 常 に 多 くなっている 平 成 22 年年 の 国 勢 調 査 をもとにし た 人 口 統 計 では 老老 眼 の 可 能 性 が 出 てくる 40 歳 以 上 の 人 口は 全 人 口の 65%を 超 えていると 報 告 があ る 通 常 の 老老 眼 であれば 矯 正 用の 眼 鏡 を 使 用すれば 読 書 に 支 障 はないが 老老 眼 が 進 み 矯 正 が 難 しい 場 合 もあり これらの 人々も 視 覚 著 作 物 をそのままの 方 法 で 利利 用することが 難 しくなる 今 後 高 齢 化 が 益 々 進 めば 矯 正 困 難 な 老老 眼 などの 読 書 が 困 難 な 人が 増 加 すると 考 えられ より 精 度度 の 高い 音 声 読 み 上 げ 機 能 が 電 子 書 籍 に 求 められことになると 考 えられる また 総 務 省省 統 計 局 平 成 27 年年 3 月の 人 口 推 計 では 在 日 外 国 人が 165 万 2 千 人いると 報 告 がある 在 日 外 国 人の 多 くは 仮 名 漢 字 交 じりの 文を 苦 手にする 人や 読 めない 人も 多 い そうした 人にも 音 声 読 み 上 げの 需 要 があると 考 えられる 2.1.5. 一 般 の 電 子 書 籍 利利 用 者 における 読 書 がし 辛い 状 況 の 人 向 け 市 場 音 声 で 聴 く 読 書 ( 聴 読 )ができる 電 子 書 籍 は 読 書 が 困 難 な 人に 限 らず 健 常 者 と 呼 ばれる 一 般 の 人たちにも 需 要 があると 考 えられる まずは 読 書 がし 辛い 状 態 での 利利 用が 想 定 される 一つの 例例 としては 満 員 電 車車での 読 書 が 考 えられ る 国 土 交 通 省省 が 平 成 25 年年 度度 に 発 表 した 東 京 圏 大 阪 圏 名 古 屋 圏 の 鉄 道 の 主 要 区 間 の 混 雑 率率率 5を 見見 ると 混 雑 率率率 180%( 折 りたたむなど 無 理理 をすればば 新 聞 を 読 める 状 態 ) 以 上 の 区 間 は 東 京 圏 で 8 区 間 もある 特 にJR 東 日 本 京 浜 東 北北 線 の 上 野 駅 から 御 徒 町 駅 間 の 乗 車車 率率率 は 200%( 体 がふれあい 相 当 圧 迫 感 があるが 週 刊 誌 程 度度 ならなんとか 読 める 状 態 )になる 6 同 様 の 区 間 は 私 鉄 や 地 下 鉄 にも あり 朝 夕の 最 大 混 雑 率率率 が 250%( 電 車車がゆれるたびに 体 が 斜 めになって 身 動 きができず 手も 動 か せない 状 態 )を 超 える 区 間 も 多 く 存 在 する この 状 況 では 通 常 の 書 籍 による 読 書 は 困 難 であり 音 声 読 み 上 げへの 需 要 があると 考 えられる さらに 平 成 22 年年 の 国 勢 調 査 によると トップの 山 形 県 の 77.6%をはじめとして 37 道 県 におい て 自 家 用 車車のみ で 通 勤 通 学 する 人が 50%を 上 回 っており 運 転 中 で 音 声 読 み 上 げでなければ 読 書 ができない 状 況 で 通 勤 通 学 する 人たちも 多 く 存 在 する このように 生 活 環 境 や 状 況 によって 目で 読 む 読 書 ができない 場 面が 存 在 する こうしたときに 聴 読 ができる 電 子 書 籍 があれば 読 書 ができる 状 況 が 増 えて 新 し い 読 者 の 獲 得 が 促 進 す る と 考 え ら れ る また 読 書 がし 辛い 状 況 での 音 声 読 み 上 げによる 読 書 が 一 般 に 認 知 されるようになれば 状 況 に 関 わらず 音 声 読 み 上 げによる 読 書 が 普 及 することも 考 えられ 市 場 のさらなる 拡 大が 期 待 される 5 混 雑 率率率 は 最 混 雑 時 間 帯 1 時 間 の 平 均 である(http://www.mlit.go.jp/common/001050444.pdf) 6 2015 年年 3 月 14 日の 上 野 東 京 ラインの 開 通 によって 上 野 - 御 徒 町 間 の 混 雑 率率率 は 緩 和 された 模 様 だが 常 磐 線 等 に 直 通 になった 東 海 道 線 の 混 雑 率率率 は 逆 に 増 えた 模 様 14

2.1.6. 電 子 書 籍 アクセシビリティにおける 音 声 読 み 上 げ 仕 様 の 標 準 化 と 企 業 競 争 前 節 のとおり 音 声 読 み 上 げ に よ る 電 子 書 籍 の ア ク セ シ ビ リ テ ィ は そ の 市 場 性 か ら も 多 く の 可 能 性 を 秘 めている ただし 現 状 は OS のアクセシビリティ 支 援 機 能 や 個 別 の 音 声 読 み 上 げソフトに 依 存 しており 多 くの 事 業 者 が 共 通 に 利利 用できる 仕 様 は 策 定 されていない 状 況 である 本 調 査 研 究 で 取 りまとめる 電 子 書 籍 アクセシビリティ( 音 声 読 み 上 げ)のための 標 準 仕 様 は あ らゆる 電 子 書 籍 が 正 確 な 読 み 上 げを 行行える ために 共 通 的 に 利利 用されるものであり 参 入 障 壁 となる ものではない 逆 にこの 標 準 仕 様 を 活 用することによって 多 く の 事 業 者 が 低 コ ス ト で 様 々 な 音 声 読 み 上 げ 対 応 電 子 書 籍 サービスを 提 供 することが 可 能 となり 電 子 書 籍 市 場 の 拡 大につながるものと 考 えられる ビジネス 領領 域 ü 音 声 の 切 替 ü 多 言 語 対 応 ( 語 学 教 育 向 け 等 を 含 む) ü 好 きな 声 での 読 み 上 げ( 声 優 の 音 素 利 用 等 ) ü 文 字 と 音 声 のシンクロ 等 基 本 機 能 準 基 本 機 能 ü 自 然 な 抑 揚 強 弱 ü 読 み 上 げ 速 度 の 変 更 等 ü 正 確 な 読 み 上 げ ü 複 数 のビューア 等 への 対 応 標 準 化 が 必 須 な 領 域 ビジネス 領 域 の 早 期 実 現 に 向 けた 標 準 仕 様 の 活 用 図 2-1 読 み 上 げ 技 術 の 標 準 化 とビジネス 領領 域 との 関 係 図 2-1 の 解 説 : 基 本 機 能 としては 正 確 な 読 み 上 げと 複 数 のリーダー 等 への 対 応 が 必 要 準 基 本 機 能 としては 基 本 機 能 に 加 えて 自 然 な 抑 揚 や 強 弱 と 読 み 上 げ 速 度度 の 変 更更 等 が 必 要 ビジネス 領領 域 としては 準 基 本 機 能 に 加 えて 音 声 の 切切 り 替 え 多 言 語 対 応 好 きな 声 での 読 み 上 げ( 声 優 の 音 素 利利 用 等 ) 文 字 と 音 声 のシンクロ 等 が 必 要 上 記 の 機 能 領領 域 のなかで 標 準 化 が 必 須 な 領領 域 を 基 本 機 能 に 設 定 準 基 本 機 能 やビジネス 領領 域 の 機 能 についてはビジネス 領領 域 の 早 期 実 現 に 向 けた 標 準 仕 様 の 活 用 領領 域 と 定 義 15

本 調 査 研 究 では 上 記 の 基 本 機 能 についての 標 準 化 を 行行うことにより 音 声 読 み 上 げによる 電 子 書 籍 アクセシビリティの 技 術 的 な 基 盤 を 整 備 する これをもとに 準 基 本 機 能 やビジネス 領領 域 において 各 企 業 が 技 術 やサービスの 向 上 を 行行うことで 市 場 の 活 性 化 と 拡 大を 図 ることが 期 待 される 2.2. 視 覚 障 害 者 等 におけるニーズ 2.2.1. アンケート 調 査 の 概 要 電 子 書 籍 の 音 声 読 み 上 げに 関 する 利利 用 実 態 ニーズを 把 握 するため 視 覚 障 害 学 習 障 害 上 肢 障 害 などにより 読 書 が 困 難 な 方々を 中 心に 調 査 票 を 送 付 し 回 答 を 頂 いた アンケートは 特 定 非 営 利利 活 動 法 人 全 国 視 覚 障 害 者 情 報 提 供 施 設 協 会 並 びボランティアの 方を 通 じて 視 覚 障 害 者 や 肢 体 不不 自 由 の 方 数 百 人に 展 開 され 回 答 を 得 ている なお 読 字 障 害 を 持 つ 方には 全 国 LD 親 の 会 にお 願 いを したが 記 述 での 回 答 が 困 難 ということで 電 話 でのアンケートを 許 諾諾 して 頂 いた 方のみにアンケート を 実 施 した 実 施 期 間 : 2015 年年 1 月 13 日 ~2 月 28 日 回 答 者 : 55 名 回 答 いただいた 55 名 のうち 全 盲 の 方が 40 名 弱 視 の 方が 9 名 斜 視 の 方が 1 名 ( 選 択 肢 はそ の 他 )と 多 くが 視 覚 に 障 害 を 持 つ 方である また 読 字 障 害 の 方が 3 名 上 肢 障 害 の 方が 1 名 と なっている 表 2-5 回 答 者 の 障 害 種 別 n=55 1. 全 盲 40 人 72.7% 2. 弱 視 9 人 16.4% 3.その 他 視 覚 障 害 1 人 1.8% 4. 上 肢 障 害 等 1 人 1.8% 5. 読 字 障 害 3 人 5.5% 6.その 他 1 人 1.8% 16

4. 上 肢 障 害 等 1 人 1.8% 3.その 他 視 覚 障 害 1 人 1.8% 5. 読 字 障 害 3 人 5.5% 2. 弱 視 9 人 16.4% 6.その 他 1 人 1.8% 1. 全 盲 40 人 72.7% 図 2-2 回 答 者 の 障 害 種 別 グラフ 2.2.2. アンケート 調 査 の 考 察 アンケートを 実 施 した 結 果 の 考 察 は 以 下 のとおりである l 今 回 の 回 答 いただいた 方で 電 子 書 籍 の 音 声 読 み 上 げを 利利 用している 人は 36%であまり 多 くは ない l 90%の 方が 録 音 図 書 を 利利 用している 中 には 自 分 でスキャンして 自 分 の 利利 用しやすい 音 声 読 み 上 げソフトを 利利 用している 人もいる l 音 声 読 み 上 げも VoiceOver や TalkBack を 利利 用している 人は 40% 程 度度 l Windows PC 上 で 音 声 読 み 上 げソフトを 利利 用している 人が 92%だった そのため 音 声 読 み 上 げの 品 質 に ある 程 度 満 足 と 答 えた 人 が ある 程 度 満 足の 人が 半 数 いることから VoiceOver や TalkBack の 品 質 ではなく 自 分 で 購 入した 音 声 読 み 上 げソフトの 品 質 を 指 していると 考 えられ る l l ただし どの 音 声 読 み 上 げソフトを 使 っても 不不 満 の 多 くは 読 み 間 違 えが 多 いことである (67%) 1 か 月あたりの 読 書 量量 と 電 子 書 籍 の 購 入の 割 合 をみると ほとんどの 人が 電 子 書 籍 を 購 入して おらず 録 音 図 書 等 の 別 の 手 段 で 読 書 していることが 分 かった l 電 子 書 籍 を 購 入するかサンプルをダウンロードしてからでないと 音 声 読 み 上 げ 対 応 しているか どうかわからないため 電 子 書 籍 購 入 時 に 困 っていると 回 答 された 人が 70%もいることが 購 入に 至らない 理理 由 だと 考 えられる l また 操 作 性 も 問 題 があるようである 80%の 人が 読 み 飛ばしができない もしくは やりにく いと 回 答 している 17

l 音 声 読 み 上 げ 対 応 の 電 子 書 籍 の 購 入 金金 額 は 必 要 な 本 はいくらでも 出 すという 人がいる 一 方 通 常 の 電 子 書 籍 と 同 額 がよいという 人が 半 数 を 超 える また アンケートの 自 由 記 述 欄 に 関 連 する 要 望 を 記 述 していただいたため 参 考 までに 列列 挙 する l 自 身が 読 字 障 害 者 であり ボ ラ ン テ ィ ア で 帰 国 子 女女 や 在 日 外 国 人 の 支 援 を さ れ て い る 方 か ら 仮 名 漢 字 交 じりの 文を 読 めない 在 日 外 国 人や 帰 国 子 女女は 読 字 障 害 者 と 同 等 として 扱 ってほしい という 要 望 があった 2.2.3. アンケート 調 査 結 果 各 アンケート 項 目に 関 する 回 答 とその 概 要 は 以 下 のとおりである 問 1 読 書 の 方 法 について 今 回 の 回 答 いただいた 方に 読 書 の 方 法 を 伺 ったところ 録 音 図 書 を 音 声 再 生 しているとの 回 答 が 90%と 最 も 多 い また 電 子 書 籍 の 音 声 読 み 上 げ 紙 の 書 籍 をスキャンして 読 み 上 げ との 回 答 も 20 名 4 割 弱 が 実 施 している また その 他 の 回 答 も 24 名 全 体 の 半 数 近 くに 上 ってお り 多 くは 点 字 による 読 書 をしていると 思 われる 表 2-6 読 書 の 方 法 n=55 1. 録 音 図 書 を 音 声 再 生 50 90.9% 2. 電 子 書 籍 の 音 声 読 み 上 げ 20 36.4% 3. 紙 の 書 籍 をスキャンして 音 声 読 み 上 げ 20 36.4% 4.その 他 24 43.6% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 録 音 図 書 を 音 声 再 生 91% 2. 電 子 書 籍 の 音 声 読 み 上 げ 36% 3. 紙 の 書 籍 をスキャンして 音 声 読 み 上 げ 36% 4.その 他 44% 図 2-3 読 書 の 方 法 グラフ 18

今 回 の 回 答 いただいた 方が 具 体 的 にどのような 手 段 で 読 書 しているかに 関 する 自 由 回 答 を 以 下 に 示す( 明 らかな 誤 字 等 を 除 き 回 答 をそのまま 掲 載 ) 現 状 では 電 子 書 籍 を 購 入してアクセシビリティ 支 援 機 能 で 読 んでいると 答 えた 回 答 者 はおらず サ ピエや 公 共 の 図 書 館 等 を 利利 用し 点 字 図 書 や DAISY 図 書 を 読 んでいる 場 合 が 多 い また パソコン の 音 声 読 み 上 げソフトを 使 う 音 声 朗 読 をしてもらうという 例例 も 比 較 的 多 い ( 音 声 朗 読 による 読 書 ) 対 面 朗 読 図 書 館 の 対 面 朗 読 家 人に 重 要 書 類 などを 音 読 してもらうことがある 音 訳 ボランティアによる 対 面 朗 読 (DAISY 図 書 の 利利 用) 音 訳 ボランティアに 原 本 を 渡 してデイジー 化 してもらっている テキストデイジーは マイブックとブレイルワークスで 読 み 込 み ピンディスプレーに 漢 点 字 表 示させて 読 んでいる 図 書 を 購 入し 点 字 図 書 館 や 市 の 図 書 館 へデイジーCD 化 を 依 頼 し 出 来 上 がったデイジー CD 又はその 中 身であるデイジーデータを デイジー 図 書 を 再 生できる 機 器 例例 えば プレ クストークリンクポケット で 再 生して 聞 いています DAISY を 利利 用 (サピエの 点 字 データ 録 音 図 書 等 の 利利 用) 点 字 データをサピエからパソコンにダウンロードして PC トーカーで 読 む 点 字 データをスクリーンリーダーに 読 み 上 げさせている 点 字 データを PC で 聞 く 紙 の 書 籍 をボランティア 等 にテキストデータ 化 依 頼 する 点 訳 データを PC を 使 って スクリーンリーダーで 読 んだり 点 字 ディスプレイを 使 って 触 読 で 読 んでいる 点 訳 データを 入 手し 音 声 で 読 み 上 げている サピエ 図 書 館 にて 書 籍 雑 誌 をダウンロードして 聞 いています サピエ 図 書 館 からダウンロードした DAISY 図 書 や 点 字 データを パソコンもしくは 他 の 再 生 機 器 で 再 生して 聴 く 録 音 点 字 図 書 ともにサピエ 図 書 館 からデータをダウンして 聞 いている 点 字 図 書 館 利利 用 電 子 書 籍 の 利利 用 経 験 はありません サピエ 図 書 館 (PC の 音 声 読 み 上 げ 機 能 による 読 書 ) 小 説 サイトを 音 声 で 読 む 19

青 空 文 庫 などからデータを 取 得 してパソコンで 読 んでいる インターネット 上 で 公 開 されている 小 説 や ナイーブネットからダウンロードしたものを パソコンの 音 声 読 み 上 げ 機 能 を 用いて 読 書 しています ( 自 炊 ) OCR を 使 ってテキスト 化 データを 音 声 合 成 ソフトで 音 声 化 し それをまず wav 形 式 のファ イルで 保 存 する それをミックスダウンし MP3 形 式 のファイルに 変 換 し パソコン も しくは ipad ipod で 再 生する (その 他 ) 時 間 をかけて 読 む( 読 字 障 害 者 ) 問 2 読 書 で 利利 用する 端 末 について 本 設 問 については 端 末 の 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトを 使 っている 方に 質 問 した 利利 用 端 末 は Windows PC が 全 体 の 92%と 圧 倒 的 に 多 い また iphone ipad についてもそれぞれ 3 割 前 後 が 利利 用しており 視 覚 障 害 を 持 つ 方にもスマートフォンやタブレット 端 末 の 普 及 が 進 んでい る 状 況 が 見見て 取 れる 表 2-7 読 書 で 利利 用する 端 末 の 種 別 n=50 4.WindowsPC 46 92.0% 3.iPhone 17 34.0% 2.iPad 14 28.0% 1.MacPC 3 6.0% 5.Windows タブレット 3 6.0% 8.KindleFire シリーズ 2 4.0% 6.Android タブレット 1 2.0% 7.Android スマートフォン 0 0.0% 9. 楽 天 Kobo シリーズ 0 0.0% 10.その 他 電 子 書 籍 端 末 0 0.0% 11. 上 記 以 外 の 端 末 15 30.0% 無 回 答 5 20

0% 20% 40% 60% 80% 100% 4.WindowsPC 3.iPhone 2.iPad 1.MacPC 5.Windowsタブレット 8.KindleFireシリーズ 6.Androidタブレット 7.Androidスマートフォン 9. 楽 天 Koboシリーズ 10.その 他 電 子 書 籍 端 末 11. 上 記 以 外 の 端 末 6% 6% 4% 2% 0% 0% 0% 28% 34% 30% 92% 図 2-4 読 書 で 利利 用する 端 末 の 種 別 グラフ 問 3 利利 用している 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフト 本 設 問 については 端 末 の 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトを 使 っている 方に 質 問 した 読 書 に 専 用の 音 声 読 み 上 げソフトを 使 っていると 回 答 した 方が 圧 倒 的 に 多 く 全 体 の 92%に 達 し ている OS のアクセシビリティ 支 援 機 能 である VoiceOver についても 4 割 以 上 が 利利 用している 表 2-8 利利 用している 読 み 上 げ 機 能 や 読 み 上 げソフトの 種 別 n=50 1VoiceOver(iOS) 21 42.0% 4. 専 用 読 み 上 げソフト 46 92.0% 3.ナレーター 機 能 (Windows) 4 8.0% 2.TalkBack(Android) 2 4.0% 5. 読 み 上 げ 機 能 付 電 子 書 籍 リーダー 1 2.0% 6.その 他 の 方 法 5 10.0% 無 回 答 5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1Voice Over(iOS) 42% 4. 専 用 読 み 上 げソフト 92% 3.ナレーター 機 能 2.Talkback(Android) 5. 読 み 上 げ 機 能 付 電 子 書 6.その 他 の 方 法 8% 4% 2% 10% 図 2-5 利利 用している 読 み 上 げ 機 能 や 読 み 上 げソフトの 種 別 グラフ 21

音 声 読 み 上 げソフトでは PC Talker シリーズを 利利 用している 方が 大 半 であり その 他 の 音 声 読 み 上 げソフトについては 数 名 程 度度 となっている また 7 名 の 方が 複 数 の 音 声 読 み 上 げソフトを 利利 用し ていると 回 答 している 0 10 20 30 40 PC Talker JAWS VDMW NetPlextalk 一 太 郎 詠 太 和 太 鼓 FocusTalk マイブック ヨミトモ ドキュメントトーカ 3 3 2 2 2 2 2 1 1 35 図 2-6 読 み 上 げソフトの 内 訳 グラフ 問 4 端 末 の 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトの 読 み 上 げ 品 質 に 対 する 評 価 本 設 問 については 端 末 の 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトを 使 っている 方に 質 問 した ある 程 度度 満 足 との 回 答 が 最 も 多 く 全 体 の 56%となっている 次 いで あまり 満 足していな い 18% とても 満 足 12%となっている 表 2-9 読 み 上 げ 品 質 に 対 する 評 価 n=50 1.とても 満 足 6 12.0% 2.ある 程 度度 満 足 28 56.0% 3.あまり 満 足していない 9 18.0% 4. 全 く 満 足していない 2 4.0% 5.その 他 5 10.0% 無 回 答 5 22

4. 全 く 満 足 してい ない 2 4.0% 5.その 他 5 10.0% 1.とても 満 足 6 12.0% 3.あまり 満 足 して いない 9 18.0% 2.ある 程 度 満 足 28 56.0% 図 2-7 読 み 上 げ 品 質 に 対 する 評 価 グラフ 問 5 読 み 上 げ 品 質 に 対 する 不不 満 点 問 4 で あまり 満 足していない 又は まったく 満 足していない と 回 答 した 方に 読 み 上 げ 品 質 のどのような 点 に 不不 満 があるかを 伺 ったところ 読 み 間 違 いが 多 い イントネーションがお かしい という 正 確 性 に 関 する 回 答 が 多 く また 声 質 がよくない という 回 答 も 40%と 高くな っている 表 2-10 読 み 上 げ 品 質 に 対 する 不不 満 点 n=15 1. 読 み 間 違 いが 多 い 10 66.7% 2.イントネーションがおかしい 6 40.0% 4. 声 質 が 良良 くない 6 40.0% 3.アルファベットを 一 文 字 ずつ 読 むため 英 単 語 がわからない 3 20.0% 5. 読 み 上 げスピードが 調 整 できない( 速 すぎ) 2 13.3% 6. 読 み 上 げスピードが 調 整 できない( 遅 すぎ) 1 6.7% 7.その 他 5 33.3% 無 回 答 5 23

0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 読 み 間 違 いが 多 い 67% 2.イントネーションがおかしい 40% 4. 声 質 が 良 くない 40% 3.アルファベットを 一 文 字 づつ 読 むため 英 単 語 がわからない 5. 読 み 上 げスピードが 調 整 できない( 速 すぎ) 6. 読 み 上 げスピードが 調 整 できない( 遅 すぎ) 7% 13% 20% 7.その 他 33% 図 2-8 読 み 上 げ 品 質 に 対 する 不不 満 点 グラフ 問 6 端 末 の 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトの 操 作 性 に 関 する 評 価 本 設 問 については 端 末 の 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトを 使 っている 方に 質 問 した 操 作 性 についても ある 程 度度 満 足 との 回 答 が 最 も 多 く 6 割 以 上 を 占 めている 次 いで あま り 満 足していない とても 満 足 の 順 となっている 表 2-11 操 作 性 に 関 する 評 価 n=49 1.とても 満 足 7 14.3% 2.ある 程 度度 満 足 31 63.3% 3.あまり 満 足していない 8 16.3% 4. 全 く 満 足していない 1 2.0% 5.その 他 2 4.1% 無 回 答 6 3.あまり 満 足 していない 8 16.3% 4. 全 く 満 足 し ていない 1 2.0% 5.その 他 2 4.1% 2.ある 程 度 満 足 31 63.3% 1.とても 満 足 7 14.3% 図 2-9 操 作 性 に 関 する 評 価 グラフ 24

問 7 操 作 性 に 関 する 不不 満 問 6 で あまり 満 足していない 又は まったく 満 足していない と 回 答 した 方に 操 作 性 のど のような 点 に 不不 満 があるか 伺 った 読 み 飛ばし に 関 する 不不 満 が 最 も 高く 次 いで 普 段 使 ってい る 支 援 ソフト 等 と 操 作 性 が 異異 なる 読 み 上 げの 開 始 や 終 了了 の 指 定 といった 点 が 指 摘 されている 表 2-12 操 作 性 に 関 する 不不 満 点 n=10 3. 読 み 飛ばしができない or やりにくい 8 80.0% 5. 普 段 使 っている 支 援 ソフト 等 と 操 作 性 が 異異 なる 7 70.0% 1. 読 み 上 げの 開 始 や 終 了了 の 指 定 6 60.0% 4. 本 文 以 外 の 箇 所 も 読 んでしまう 4 40.0% 2. 読 み 上 げスピードや 音 量量 の 調 整 3 30.0% 6.その 他 3 30.0% 無 回 答 6 非 該 当 39 0% 20% 40% 60% 80% 100% 3. 読 み 飛 ばしができないorやりにくい 80.0% 5. 普 段 使 っている 支 援 ソフト 等 と 操 作 性 が 異 なる 70.0% 1. 読 み 上 げの 開 始 や 終 了 の 指 定 60.0% 4. 本 文 以 外 の 箇 所 も 読 んでしまう 40.0% 2. 読 み 上 げスピードや 音 量 の 調 整 30.0% 6.その 他 30.0% 図 2-10 操 作 性 に 関 する 不不 満 点 グラフ 25

問 8 音 声 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトが 苦 手とするジャンル 本 設 問 については 端 末 の 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトを 使 っている 方に 質 問 した 読 み 上 げ 機 能 が 苦 手なジャンルとしては コンピュータ 関 連 書 籍 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 が 高く 次 いで 実 用 書 教 科 書 が 挙 げられている 表 2-13 音 声 読 み 上 げ 機 能 や 読 み 上 げソフトが 苦 手とするジャンル n=45 4.コンピュータ 関 連 書 籍 21 46.7% 5. 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 20 44.4% 3. 実 用 書 16 35.6% 7. 教 科 書 16 35.6% 6. 社 会 科 学 分 野 の 書 籍 11 24.4% 1. 文 芸 書 小 説 ノンフィクション 8 17.8% 2.ライトノベル 6 13.3% 8.その 他 16 35.6% 無 回 答 10 0% 20% 40% 60% 4.コンピュータ 関 連 書 籍 5. 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 47% 44% 3. 実 用 書 7. 教 科 書 36% 36% 6. 社 会 科 学 分 野 の 書 籍 1. 文 芸 書 小 説 ノンフィクション 2.ライトノベル 13% 18% 24% 8.その 他 36% 図 2-11 音 声 読 み 上 げ 機 能 や 読 み 上 げソフトが 苦 手とするジャンルグラフ 全 員 に 対 して 1 カ 月あたりの 読 書 冊 数 購 入 冊 数 電 子 書 籍 の 購 入 冊 数 を 伺 った 問 9 問 10 問 11 あなたは 平 均 して 毎 月 何 冊 紙 電 子を 含 めて 読 書 していますか あなたは 平 均 して 毎 月 何 冊 紙 電 子を 含 めて 書 籍 を 購 入していますか そのうち 電 子 書 籍 は 何 冊 ぐらいですか この 結 果 をみると 読 書 している 冊 数 が 3 冊 以 上 と 回 答 した 方は 全 体 の 6 割 以 上 となっているが 購 入 冊 数 については 1 冊 未 満 が 全 体 の 7 割 を 占 めており 多 くはサピエや 音 訳 ボランティアを 利利 用 し 書 籍 を 購 入せずに 読 書 していることが 分 かる 26

また 電 子 書 籍 の 購 入 冊 数 は 8 割 以 上 が 1 冊 未 満 であり まだ 普 及 が 進 んでいないことが 分 かる ただし 回 答 者 の 約 1 割 は 3 冊 以 上 電 子 書 籍 を 購 入しており その 利利 便便 性 が 認 められつつあると 言え る 表 2-14 1 カ 月あたりの 読 書 冊 数 購 入 冊 数 電 子 書 籍 購 入 冊 数 問 9 問 10 問 11 1. 一 冊 未 満 6 38 41 2. 1 ~2 冊 14 4 4 3. 3 ~5 冊 12 8 4 4. 6 ~10 冊 12 3 1 5. 11 冊 以 上 11 0 0 n=55 n=53 n=50 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 総 読 書 数 10.9% 25.5% 21.8% 21.8% 20.0% 総 購 入 数 71.7% 7.5% 15.1% 5.7% 電 子 書 籍 購 入 82.0% 8.0% 8.0% 2.0% 1. 一 冊 未 満 2.1~2 冊 3.3~5 冊 4.6~10 冊 5.11 冊 以 上 図 2-12 1 カ 月あたりの 読 書 冊 数 購 入 冊 数 電 子 書 籍 購 入 冊 数 グラフ 問 12 普 段 電 子 書 籍 を 購 入しているストア 電 子 書 籍 を 購 入しているストアとしては Kindle ストア ibooks Store が 多 い この 2 つのスト ア( 及 び Google Play ブックス)で 購 入した 場 合 OS のアクセシビリティ 支 援 機 能 を 用いて 読 み 上 げを 行行うことができるが 他 のストアでは 読 み 上 げ 対 応 をしていないことから これらストアが 選 ば れていると 思 われる 27

表 2-15 電 子 書 籍 を 購 入しているストア n=20 1.Kindle ストア 12 60.0% 3.iBooks Store 6 30.0% 5.honto ストア 1 5.0% 6.BookLive! 1 5.0% 2. 楽 天 Kobo ストア 0 0.0% 4.Google Play ブックス 0 0.0% 7.その 他 5 25.0% 無 回 答 19 購 入 経 験 なし 16 問 13 電 子 書 籍 を 購 入する 際 に 困 っていること 電 子 書 籍 を 購 入する 際 に 困 っていることとして 音 声 読 み 上 げに 対 応 しているかどうか 購 入 又 はサンプルダウンロードしないとわからない という 回 答 が 最 も 多 い 表 2-16 電 子 書 籍 を 購 入する 際 に 困 っていること 3. 音 声 読 み 上 げに 対 応 しているかどうかが 購 入 or サンプルダウンロードしないとわからない n=40 28 70.0% 1. 欲 しい 本 を 見見つけることが 難 しい 14 35.0% 2. 買 ってみないと 本 の 内 容 がわからない 13 32.5% 4.その 他 10 25.0% 無 回 答 11 0% 20% 40% 60% 80% 100% 3. 音 声 読 み 上 げに 対 応 しているか どうかが 購 入 orサンプルダウンロード しないとわからない 70% 1. 欲 しい 本 を 見 つけることが 難 しい 35% 2. 買 ってみないと 本 の 内 容 がわからない 33% 4.その 他 25% 図 2-13 電 子 書 籍 を 購 入する 際 に 困 っていることグラフ 28

問 14 音 声 読 み 上 げ 機 能 や 音 声 読 み 上 げソフトを 使 って 読 みたい 書 籍 のジャンル 読 んでみたい 書 籍 のジャンルとしては 文 芸 書 小 説 ノンフィクションが 最 も 高く 実 用 書 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 社 会 科 学 分 野 の 書 籍 といった 分 野 についても 比 較 的 多 くの 方が 読 みたいと 考 えてい る 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 では 電 子 書 籍 の 紙 面が 画 像 で 作 られていることも 多 く その 場 合 は 現 状 の 読 み 上 げ 機 能 等 では 読 むことができない 表 2-17 音 声 で 読 んでみたい 書 籍 ジャンル n=55 1. 文 芸 書 小 説 ノンフィクション 40 72.7% 3. 実 用 書 37 67.3% 5. 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 28 50.9% 6. 社 会 科 学 分 野 の 書 籍 26 47.3% 4.コンピュータ 関 連 書 籍 21 38.2% 2.ライトノベル 16 29.1% 7. 教 科 書 13 23.6% 8.その 他 12 21.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1. 文 芸 書 小 説 ノンフィクション 3. 実 用 書 73% 67% 5. 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 6. 社 会 科 学 分 野 の 書 籍 4.コンピュータ 関 連 書 籍 2.ライトノベル 7. 教 科 書 8.その 他 51% 47% 38% 29% 24% 22% 図 2-14 音 声 で 読 んでみたい 書 籍 ジャンルグラフ 読 んでみたい 書 籍 ジャンルについては 自 由 回 答 において 以 下 のようなものが 挙 がっている 医 学 医 療療 関 連 書 籍 生 命 倫倫 理理 関 係 mook 本 プログラミング 本 航 空 理理 論論 航 空 機 の 操 縦 の 仕 方 人 工 衛 星 の 打 ち 上 げの 理理 論論 哲 学 書 29

図 書 館 や 読 書 に 関 するもの 伝 記 ( 子 供 に 読 む) 料料 理理 のレシピ 本 資 格 試 験 ( 大 工 用) 週 刊 誌 新 聞 雑 誌 問 15 読 み 間 違 いのない 電 子 書 籍 に 支 払 ってもよい 金金 額 読 み 間 違 いのない 音 声 読 み 上 げが 行行える 電 子 書 籍 が 手に 入るとしたら どの 程 度度 の 費 用を 支 払 って もよいかを 伺 ったところ 一 般 の 電 子 書 籍 と 同 額 という 回 答 が 最 も 多 かった ただし 1.2 ~1.5 倍 で あれば 支 払 ってもよいという 回 答 が 4 割 近 くあり 高い 読 み 上 げ 品 質 が 実 現 できればある 程 度度 のプ レミアム 価 格 で 販 売 できる 可 能 性 もあると 思 われる 表 2-18 読 み 間 違 いのない 電 子 書 籍 に 支 払 ってもよい 金金 額 n=52 同 額 22 42.3% 通 常 の 1.2 倍 12 23.1% 通 常 の 1.5 倍 8 15.4% 通 常 の 電 子 書 籍 の 2 倍 2 3.8% その 他 8 15.4% 無 回 答 3 通 常 の 電 子 書 籍 の2 倍 2 4% 通 常 の1.5 倍 8 16% その 他 8 15% 通 常 の1.2 倍 12 23% 同 額 22 42% 図 2-15 読 み 間 違 いのない 電 子 書 籍 に 支 払 ってもよい 金金 額 グラフ 30

2.3. 一 般 の 電 子 書 籍 利利 用 者 におけるニーズ 2.3.1. アンケート 調 査 の 概 要 一 般 の 電 子 書 籍 利利 用 者 を 対 象 に 音 声 読 み 上 げに 対 応 した 電 子 書 籍 に 関 する 利利 用 実 態 ニーズを 把 握 するためのアンケートを 実 施 した アンケートは 電 子 書 籍 に 関 心を 持 つ 人が 参 加 するメーリングリ スト( 約 5000 人 対 象 ) 等 を 活 用したため 電 子 書 籍 についての 知 識識 や 経 験 がある 方を 中 心に 行行って いる 実 施 期 間 : 平 成 27 年年 2 月 1 日 ~3 月 6 日 回 答 者 : 161 名 問 1 毎 月の 読 書 冊 数 ( 紙 + 電 子) 問 2 毎 月の 書 籍 購 入 冊 数 ( 紙 + 電 子) 回 答 者 の 毎 月の 読 書 冊 数 購 入 冊 数 は 1 冊 未 満 から 11 冊 以 上 まで 幅 広 いが 3-5 冊 が 最 も 多 い n=161 表 2-19 回 答 者 の 読 書 状 況 毎 月の 読 書 冊 数 ( 紙 + 電 子) 毎 月の 書 籍 購 入 冊 数 ( 紙 + 電 子) 1 冊 未 満 13 24 1 ~2 冊 36 44 3 ~5 冊 64 54 6 ~10 冊 33 27 11 冊 以 上 15 12 70 60 50 40 ( 人) 30 20 10 0 1 冊 未 満 1-2 冊 3-5 冊 6-10 冊 11 冊 以 上 毎 月 の 読 書 冊 数 ( 紙 + 電 子 ) 毎 月 の 書 籍 購 入 冊 数 ( 紙 + 電 子 ) 図 2-16 回 答 者 の 読 書 状 況 グラフ 31

2.3.2. アンケート 結 果 の 考 察 アンケートを 集 計 した 結 果 得 られた 考 察 の 概 要 は 以 下 のとおりである アンケートに 回 答 頂 いたほとんどの 人は 毎 月 数 冊 の 読 書 をしている 人であり そのうち 電 子 書 籍 を 利利 用している 人は 80%を 超 えている 普 段 は 紙 で 読 むが 電 子 書 籍 も 利利 用した 人を 含 めると 90%を 超 えるという 状 況 である こうした 電 子 書 籍 に 精 通 した 人々のうち 電 子 書 籍 の 音 声 化 に 対 し て 否 定 的 な 人 は 10%ほどで 残 りの 90%の 人 達 は 音 声 化 を 期 待 する 進 めるべきという 回 答 を 寄 せている 読 み 上 げの 品 質 については 70%の 人が 読 み 間 違 いがないこと イントネーションがおかしく ないことを 希 望 している 音 声 化 を 期 待 する 人が 90%の 状 況 で 音 声 読 み 上 げができる 電 子 書 籍 は 購 入 意 欲 につながる と 答 えた 人は 40% 強 で 50%の 人は 購 入 意 欲 とは 関 係 ないと 回 答 している これは 読 みたい 書 籍 であるかが 購 入 意 欲 であり 音 声 化 があるから 書 籍 を 買 ってくれるものではないということを 示 唆 している すなわち 音 声 化 すれば 売 れるのではなく いい 本 を 作 り 音 声 化 すれば より 多 く 売 れるということを 示していると 考 察 する 電 子 書 籍 のメリットは いつでも 読 みたいときに 読 めるという 利利 便便 性 の 髙 さと 物 理理 的 な 場 所 が いらないという 点 にある オーディオブックやラジオドラマのように 耳で 聴 く 読 書 を 体 験 したことがある 人は 70%を 超 え ており 耳で 聴 く 読 書 ( 聴 読 )への 抵 抗 感 がないことが 分 かった 購 入 金金 額 については 紙 の 本 が 先 に 出 版 されているなら 同 額 という 人が 約 40% 2 割 増 しでも 買 いたい 人は 25%を 超 えている 中 には 半 額 でという 人や 音 声 を 使 った 新 しい 本 の 形 を 提 案 し てくれれば 金金 額 は 関 係 ないという 人もいた 32

2.3.3. アンケート 調 査 結 果 各 アンケート 項 目に 関 する 回 答 とその 概 要 は 以 下 のとおりである 問 3 音 声 読 み 上 げによる 書 籍 利利 用 経 験 音 声 による 読 書 経 験 を 伺 ったところ ときどき 音 声 による 読 書 をしている 音 声 による 読 書 を したことがある という 回 答 が 全 体 の 2/3 近 くに 達 しており 音 声 読 み 上 げに 関 心が 高い 回 答 者 が 多 いことが 分 かった 表 2-20 音 声 読 み 上 げによる 読 書 経 験 n=161 1. 主 に 音 声 による 読 書 をしている 1 0.6% 2.ときどき 音 声 による 読 書 をしている 18 11.2% 3. 音 声 による 読 書 をしたことがある 87 54.0% 4. 音 声 による 読 書 をしたことはない 51 31.7% その 他 ( 文 字 回 答 ) 4 2.5% 4. 音 声 による 読 書 をしたこ とはない 31.7% その 他 ( 文 字 回 答 ) 2.5% 1. 主 に 音 声 に よる 読 書 をし ている 0.6% 2.ときどき 音 声 による 読 書 をしている 11.2% 3. 音 声 による 読 書 をしたこ とがある 54.0% 図 2-17 音 声 読 み 上 げによる 読 書 経 験 グラフ 問 4 音 声 による 読 書 の 方 法 音 声 による 読 書 の 方 法 を 伺 ったところ オーディオブック ラジオドラマの 比 率率率 が 高く 約 6 割 の 回 答 者 が 選 択 している ただしタブレット 端 末 の 音 声 読 み 上 げと 電 子 書 籍 リーダーの 読 み 上 げ 機 能 を 選 択 した 回 答 者 も 合 計 で 1/4 程 度度 となっており ある 程 度度 読 み 上 げ 機 能 が 認 知 されていることがう かがえる 33

表 2-21 音 声 読 み 上 げの 方 法 n=108 1.オーディオブック 65 60.2% 2.ラジオドラマ 64 59.3% 4.タブレット 端 末 の 音 声 読 み 上 げ 15 13.9% 3. 図 書 館 等 の 朗 読 の 会 29 26.9% 5. 電 子 書 籍 リーダーの 読 み 上 げ 9 8.3% 6. 自 分 でインストールした 音 声 読 み 上 げソフト 8 7.4% 非 該 当 / 無 回 答 53 0% 20% 40% 60% 80% オーディオブック 60.2% ラジオドラマ 59.3% タブレット 端 末 の 音 声 読 み 上 げ 13.9% 図 書 館 等 の 朗 読 の 会 26.9% 電 子 書 籍 リーダーの 読 み 上 げ 8.3% 自 分 でインストールした 音 声 読 み 上 げソフト 7.4% 図 2-18 音 声 読 み 上 げの 方 法 グラフ 問 5 電 子 書 籍 の 利利 用 状 況 電 子 書 籍 の 利利 用 状 況 を 伺 ったところ 電 子 書 籍 をよく 利利 用するという 回 答 者 が 過 半 数 となっている 表 2-22 電 子 書 籍 の 利利 用 状 況 n=161 主 に 電 子 書 籍 を 利利 用する 32 19.9% 紙 電 子どちらでもよく 読 む 49 30.4% 主 に 紙 で 読 むが 電 子 書 籍 を 利利 用することもある 43 26.7% 電 子 書 籍 を 利利 用したことはあるが 普 段 は 紙 で 読 む 18 11.2% 利利 便便 性 が 高くなれば 今 後 電 子 書 籍 を 利利 用していきたい 14 8.7% 34

利 便 性 が 高 くなれ ば 今 後 電 子 書 籍 を 利 用 していきた い 8.7% 主 に 電 子 書 籍 を 利 用 する 19.9% 電 子 書 籍 を 利 用 し たことはあるが 普 段 は 紙 で 読 む 11.2% 主 に 紙 で 読 むが 電 子 書 籍 を 利 用 す ることもある 26.7% 紙 電 子 どちらでも よく 読 む 30.4% 図 2-19 電 子 書 籍 の 利利 用 状 況 グラフ 問 7 電 子 書 籍 購 入ストア 電 子 書 籍 を 購 入するストアでは Kindle ストアが 圧 倒 的 に 多 い また 自 炊 や スキャン 業 者 に 委 託 するという 回 答 もそれぞれ 16 名 3 名 が 該 当 する 表 2-23 電 子 書 籍 購 入ストア n=161 1.Kindle ストア 92 57.1% 3.iBooks Store 26 16.1% 2. 楽 天 Kobo ストア 21 13.0% 5.honto 21 13.0% 6.BookLive! 21 13.0% 7. 自 炊 16 9.9% 4.Google Play ブックス 12 7.5% 8. 業 者 に 委 託 して 電 子 書 籍 化 3 1.9% その 他 のみ 選 択 10 6.2% 無 回 答 25 15.5% 35

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% Kindleストア 57.1% ibooks Store 16.1% 楽 天 Koboストア 13.0% honto 13.0% BookLiv 13.0% 自 炊 9.9% Google Play ブックス 7.5% 業 者 に 委 託 して 電 子 書 籍 化 1.9% 図 2-20 電 子 書 籍 購 入ストアグラフ 問 8 電 子 書 籍 利利 用 端 末 電 子 書 籍 を 利利 用する 端 末 では ipad iphone が 高い 表 2-24 電 子 書 籍 利利 用 端 末 n=161 2.iPad 71 44.1% 3.iPhone 61 37.9% 8.Amazon Kindle 41 25.5% 4. Windows パソコン 28 17.4% 7.Android スマートフォン 28 17.4% 6.Android タブレット 26 16.1% 1.Apple 製 パソコン 18 11.2% 5. Windows タブレット 2 1.2% その 他 のみ 選 択 3 1.9% 無 回 答 22 13.7% 36

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% 50% ipad 44.1% iphone 37.9% Amazon Kindle 25.5% Windowsパソコン 17.4% Androidスマートフォン 17.4% Androidタブレット 16.1% Apple 製 パソコン 11.2% Windowsタブレット 1.2% 図 2-21 電 子 書 籍 利利 用 端 末 グラフ 問 9 電 子 書 籍 のメリット 電 子 書 籍 のメリットとして 持 ち 運 びが 便便 利利 スペースを 気 にせず 購 入できる 読 みたいときにす ぐ 購 入できる 点 が 過 半 数 の 回 答 者 から 評 価 されている アクセシビリティの 視 点 では 文 字 サイズの 拡 大について 評 価 が 高い 一 方 音 声 読 み 上 げについてはそれほど 高く 評 価 されていない 表 2-25 電 子 書 籍 のメリット n=161 1. 端 末 の 中 にダウンロードでき 持 ち 運 びが 便便 利利 片 手でも 読 める 132 82.0% 7. 本 棚 等 の 収 納 スペースを 気 にせず 購 入できる 117 72.7% 6. 読 みたいときに オンラインですぐに 購 入できる 107 66.5% 2. 文 字 サイズを 拡 大できる 69 42.9% 5. 紙 の 書 籍 よりも 安 価 に 購 入できる 59 36.6% 8. 検 索索 しおり 辞 書 機 能 があり 紙 の 書 籍 よりも 便便 利利 35 21.7% 4. 音 声 読 み 上 げで 読 書 をすることができる 24 14.9% 3. 読 みやすい 14 8.7% 37

0% 20% 40% 60% 80% 100% 端 末 の 中 にダウンロードでき 持 ち 運 びが 便 利 片 手 でも 読 める 本 棚 等 の 収 納 スペースを 気 にせず 購 入 できる 読 みたいときに オンラインで すぐに 購 入 できる 66.5% 72.7% 82.0% 文 字 サイズを 拡 大 できる 紙 の 書 籍 よりも 安 価 に 購 入 できる 検 索 しおり 辞 書 機 能 が あり 紙 の 書 籍 よりも 便 利 音 声 読 み 上 げで 読 書 を することができる 読 みやすい 8.7% 14.9% 21.7% 36.6% 42.9% 図 2-22 電 子 書 籍 のメリットグラフ 問 10 音 声 読 み 上 げの 品 質 に 求 めるもの 音 声 読 み 上 げの 品 質 として 重 視 する 点 としては 読 み 間 違 いがないこと そしてイントネーション がおかしくないことが 挙 がっている 表 2-26 音 声 読 み 上 げの 品 質 に 求 めるもの n=161 1. 読 み 間 違 いがない 121 75.2% 2. イントネーションがおかしくない 118 73.3% 4. 読 み 上 げスピードが 調 整 できる 90 55.9% 3. 声 の 質 が 良良 い 81 50.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 読 み 間 違 いがない 75.2% イントネーションがおかしくない 73.3% 読 み 上 げスピードが 調 整 できる 55.9% 声 の 質 が 良 い 50.3% 図 2-23 音 声 読 み 上 げの 品 質 に 求 めるものグラフ 38

問 11 音 声 読 み 上 げ 機 能 で 読 んでみたいジャンル 音 声 読 み 上 げで 読 んでみたいジャンルについては 文 芸 書 や 小 説 ノンフィクションが 最 も 高いが 社 会 科 学 分 野 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 についてもある 程 度度 のニーズがある 表 2-27 音 声 読 み 上 げ 機 能 で 読 んでみたいジャンル n=161 1. 文 芸 書 や 小 説 ノンフィクション 84 52.2% 3. 実 用 書 49 30.4% 6. 社 会 科 学 分 野 の 書 籍 31 19.3% 5. 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 24 14.9% 2.ライトノベル 23 14.3% 4.コンピュータ 関 連 書 籍 13 8.1% 7.その 他 27 16.8% 8. 特 に 無 い 37 23.0% 0% 20% 40% 60% 80% 文 芸 書 や 小 説 ノンフィクション 52.2% 実 用 書 30.4% 社 会 科 学 分 野 の 書 籍 19.3% 自 然 科 学 分 野 の 書 籍 14.9% ライトノベル 14.3% コンピュータ 関 連 書 籍 8.1% その 他 16.8% 特 に 無 い 23.0% 図 2-24 音 声 読 み 上 げ 機 能 で 読 んでみたいジャンルグラフ 39

問 12 音 声 読 み 上 げは 電 子 書 籍 購 入の 動 機 になるか 音 声 読 み 上 げと 電 子 書 籍 購 入 意 欲 の 関 係 を 伺 ったところ 過 半 数 の 回 答 者 は 特 に 関 係 しない と 答 えている 表 2-28 音 声 読 み 上 げは 電 子 書 籍 購 入の 動 機 になるか n=161 1. 購 入 意 欲 が 大きく 高まる 35 21.7% 2. 多 少 購 入 意 欲 が 高まる 36 22.4% 3. 特 に 購 入 意 欲 には 関 係 しない 84 52.2% その 他 6 3.7% その 他 3.7% 1. 購 入 意 欲 が 大きく 高まる 21.7% 3. 特 に 購 入 意 欲 には 関 係 し ない 52.2% 2. 多 少 購 入 意 欲 が 高まる 22.4% 図 2-25 音 声 読 み 上 げは 電 子 書 籍 購 入の 動 機 になるかのグラフ 問 13 正 確 な 読 み 上 げができる 電 子 書 籍 への 期 待 現 状 は 音 声 読 み 上 げは 購 入 意 欲 に 影 響 を 与 えないという 回 答 が 多 い 一 方 正 確 な 読 み 上 げ が で き る 電 子 書 籍 については 期 待 するという 声 も 多 い 表 2-29 正 確 な 読 み 上 げができる 電 子 書 籍 への 期 待 n=161 1. 期 待 する(ぜひ 使 ってみたい) 69 42.9% 2.ないよりはあった 方がいい( 使 ってみたい) 63 39.1% 3. 期 待 しない( 文 字 だけで 十 分 ) 17 10.6% その 他 12 7.5% 40

3. 期 待 しない ( 文 字 だ け で 十 分 ) 10.6% その 他 7.5% 1. 期 待 する(ぜ 2. ないよりは あった 方がいい ( 使 って み た い ) 39.1% ひ 使 ってみたい) 42.9% 図 2-26 正 確 な 読 み 上 げができる 電 子 書 籍 への 期 待 グラフ 問 14 読 み 間 違 いの 無 い 音 声 読 み 上 げが 行行える 電 子 書 籍 に 払 っても 良良 い 金金 額 読 み 間 違 いのない 電 子 書 籍 に 対 して 支 払 ってもよい 金金 額 は 通 常 の 電 子 書 籍 と 同 額 という 回 答 が 最 も 多 く 半 数 以 上 が 選 択 している また 多 く 支 払 ってもよい 価 格 については 1.2 倍 という 回 答 が 3 割 であり 正 しい 読 み 上 げによっ てプレミアム 価 格 を 実 現 することは 難 しいと 考 えられる 表 2-30 読 み 間 違 いの 無 い 音 声 読 み 上 げが 行行える 電 子 書 籍 に 払 っても 良良 い 金金 額 n=161 1. 同 額 81 50.3% 2. 通 常 の 1.2 倍 49 30.4% 3. 通 常 の 1.5 倍 11 6.8% 4. 通 常 の 電 子 書 籍 の 2 倍 6 3.7% その 他 14 26.9% 4. 通 常 の 電 子 書 籍 の2 倍 3.7% その 他 8.7% 3. 通 常 の1.5 倍 6.8% 2. 通 常 の1.2 倍 30.4% 1. 同 額 50.3% 図 2-27 読 み 間 違 いの 無 い 音 声 読 み 上 げが 行行える 電 子 書 籍 に 払 っても 良良 い 金金 額 グラフ 41

2.4. アクセシビリティ 支 援 機 能 による 読 み 上 げ 品 質 の 評 価 と 技 術 的 解 決 方 法 の 検 証 2.4.1. 評 価 の 概 要 出 版 社 などが 正 しい 読 み 上 げを 指 定 する 場 合 は 端 末 等 が 提 供 するアクセシビリティ 支 援 機 能 と 比 較 すると 制 作 支 援 ツール 等 を 用いた 読 み 上 げ 情 報 の 付 与 と 作 業 者 及 び 校 正 者 による 確 認 と 修 正 作 業 が 必 要 となることから 制 作 コストが 高くなる そのため アクセシビリティ 支 援 機 能 よりも 明 確 に 読 み 上 げ 品 質 が 高くない 場 合 は 制 作 コストをかける 意 味 がない 読 み 上 げ 指 定 を 行行う 場 合 例例 え ば 全 文に 読 み 上 げ 指 定 を 行行えば 読 み 間 違 いや 読 み 飛ばしを 行行うことはなく 100% 正 しく 読 み 上 げ させることが 可 能 となることから これに 対 してアクセシビリティ 支 援 機 能 がどの 程 度度 の 品 質 である かが 重 要 となる そこで 現 在 最 も 普 及 しているリーダー 及 び 端 末 における 現 段 階 の 読 み 上 げ 品 質 を 測 定 するととも に 現 段 階 で 正 しく 読 み 上 げできないものがアクセシビリティ 支 援 機 能 の 辞 書 等 の 改 善 によって ど こまで 修 正 可 能 かについて 評 価 した 2.4.2. 評 価 対 象 及 び 評 価 方 法 6 つのジャンルから Amazon ランキングで 上 位 の 電 子 書 籍 各 5 冊 を 選 定 し その 中 の 数 ページに ついて ios 上 の Kindle アプリで 実 際 に 読 み 上 げを 行行い 間 違 いをチェックした 表 2-31 評 価 対 象 の 電 子 書 籍 ジャンルと 選 定 理理 由 ジャンル 文 学 評 論論 歴 史 経 済 学 経 済 事 情 語 学 辞 事 典 年年 鑑 数 学 資 格 検 定 就 職 選 定 理理 由 最 もよく 読 まれており また 読 み 間 違 いも 比 較 的 少 ないと 思 われるジャンル 歴 史 上 の 人 物 等 の 固 有 名 詞 について 読 み 間 違 いが 起 こりやすいと 考 えられ るジャンル 経 済 用 語 や 数 式 等 についての 読 み 間 違 いが 起 こりやすいと 考 えられるジャ ンル 多 言 語 の 読 み 上 げにおいて 正 確 な 読 み 上 げが 困 難 と 思 われるジャンル 数 式 や 記 号 等 について 読 み 間 違 い あるいは 画 像 化 されているため 読 み 飛 ばし 等 が 起 こりやすいと 考 えられるジャンル 表 組 みや 図 表 専 門 用 語 などが 多 用され 読 み 間 違 いや 読 み 飛ばし 等 が 起 こ りやすいと 考 えられるジャンル 品 質 測 定 においては 対 象 となる 電 子 書 籍 の 4 ~10 ページ 程 度度 を ios の VoiceOver 機 能 によって 読 み 上 げさせ 間 違 えた 個 所 不不 読 個 所 をカウントした また 間 違 えた 個 所 をリストアップし その 間 違 いや 不不 読 が 辞 書 機 能 や 構 文 解 析 機 能 の 改 善 によっ て 解 決 可 能 なものかどうかを 判 断 し その 結 果 を 修 正 可 能 比 率率率 として 算 出 した 42

2.4.3. 評 価 結 果 1 ページあたり 誤 読 数 各 ジャンルの 電 子 書 籍 の 誤 読 数 と 対 象 ページ 数 に 基 づき ページあたり 誤 読 数 を 算 出 した 結 果 平 均 3.5 個 の 誤 読 があることが 分 かった ジャンル 別 にみると 経 済 学 経 済 事 情 ジャンルがページあたり 2.0 件 と 少 なく 次 いで 文 学 評 論論 ジャンルが 2.9 件 となっている 一 方 歴 史 ジャンルについてはページあたり 5.2 件 と 最 も 多 くな っている ただし 数 学 ジャンル 資 格 検 定 就 職 ジャンルについては 対 象 となる 電 子 書 籍 5 冊 中 2 冊 が 固 定 レイアウト 型 の 電 子 書 籍 であり まったく 読 み 上 げされていないため これらは 集 計 から 除 外 し ている 表 2-32 ページあたり 誤 読 数 ジャンル 誤 読 数 対 象 ページ 数 ページあたりの 誤 読 数 文 学 評 論論 ジャンル 114 39 2.9 歴 史 ジャンル 177 34 5.2 経 済 学 経 済 事 情 ジャンル 75 38 2.0 語 学 辞 事 典 年年 鑑 ジャンル 119 32 3.7 数 学 ジャンル 114 29 3.9 資 格 検 定 就 職 ジャンル 71 20 3.6 平 均 111.7 32.0 3.5 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 文 学 評 論 ジャンル 2.9 歴 史 ジャンル 5.2 経 済 学 経 済 事 情 ジャンル 2.0 語 学 辞 事 典 年 鑑 ジャンル 3.7 数 学 ジャンル 3.9 資 格 検 定 就 職 ジャンル 3.6 平 均 3.5 図 2-28 ページあたり 誤 読 数 グラフ 43

今 回 の 調 査 で 誤 読 となったもののうち アクセシビリティ 支 援 機 能 の 読 み 上 げ 用 辞 書 の 改 善 や 構 文 解 析 能 力力の 向 上 により 正 しく 読 めるようになると 期 待 できる 誤 読 と これら 改 善 によっても 正 し く 読 むことが 相 当 困 難 と 思 われる 誤 読 が 存 在 する 例例 えば 以 下 のような 理理 由 による 誤 読 については アクセシビリティ 支 援 機 能 の 改 善 によっても 正 しく 読 み 上 げることは 困 難 と 思 われる 1 漢 字 本 来 の 読 み 方でない 読 みをさせているもの 2 言 語 が 異異 なるもの 3 アルファベットや 記 号 数 字 と 漢 字 や 送 り 仮 名 が 組 み 合 わさっており 正 しく 構 文 解 析 されない もの 4 氏 名 や 地 名 等 で 一 般 的 でないもの 5 複 数 の 読 み 方があり 文 脈 によって 読 み 方が 異異 なるものや 読 み 方が 判 断 できないもの 6 外 字 記 号 などで 文 字 フォントでなく 画 像 を 用いていると 思 われるもの 7 文 字 本 来 の 読 みと 異異 なる 表 示 目 的 に 使 用しているもの 8 数 学 表 記 等 一 般 的 な 読 み 方と 異異 なる 読 み 方が 正 解 となるもの 9 構 文 解 析 で 単 語 等 に 分 解 されると 別 の 読 みが 一 般 的 となるもの そこで 今 回 の 誤 読 結 果 を アクセシビリティ 支 援 機 能 の 改 善 によって 修 正 可 能 と 思 われるものと 修 正 が 困 難 と 思 われるものに 分 類 し その 比 率率率 を 算 出 した この 結 果 を 表 2-33 と 図 2-29 に 示す 誤 読 のうち 半 数 程 度度 はアクセシビリティ 支 援 機 能 の 改 善 によって 正 しく 読 めるようになると 思 わ れる ただし 書 籍 のジャンルによって 修 正 可 能 性 は 大きく 異異 なり 語 学 辞 事 典 年年 鑑 数 学 資 格 検 定 就 職 といったジャンルでは 非 常 に 低 い 改 善 しか 見見 込 めない また 数 学 資 格 検 定 就 職 といったジャンルでは 書 籍 が 固 定 レイアウト 型 電 子 書 籍 で 提 供 さ れる 場 合 も 多 く その 場 合 は 全 く 読 み 上 げができないといった 問 題 が 残 る 今 回 の 調 査 対 象 書 籍 のう ち 数 学 資 格 検 定 就 職 ジャンルについてはそれぞれ 40%にあたる 5 冊 中 2 冊 が 固 定 レ イアウト 型 であり 読 み 上 げを 行行うことができなかった ジャンル 表 2-33 修 正 可 能 な 誤 読 について 誤 読 数 辞 書 改 善 で 修 正 可 能 文 学 評 論論 ジャンル 114 100 88% 歴 史 ジャンル 177 128 72% 経 済 学 経 済 事 情 ジャンル 75 49 65% 語 学 辞 事 典 年年 鑑 ジャンル 119 10 8% 数 学 ジャンル 114 24 21% 資 格 検 定 就 職 ジャンル 71 19 27% 比 率率率 平 均 111.7 55.0 49.3% 44