Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「やまなし」



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第 6 学 年 国 語 科 学 習 指 導 案 1 単 元 名 表 現 を 味 わい, 豊 かに 想 像 しよう( 教 材 やまなし イーハトーヴの 夢 ) 2 目 標 場 面 の 情 景 や 独 特 の 表 現 に 興 味 をもち, 想 像 豊 かに 読 もうとしたり, 宮 沢 賢 治 の 作 品 や 生 き 方 を 知 ろうと したりす ( 国 語 への 関 心 意 欲 態 度 ) 情 景 を 表 現 した 文 章 の 美 しさや 登 場 人 物 の 心 情 を 叙 述 に 即 して 想 像 しながら 読 むことができ ( 読 むこと) 読 み 取 った 情 景 についての 自 分 の 考 えや 主 題 についての 考 えを 自 分 の 言 葉 で 文 章 に 表 現 することができ ( 書 くこと) 比 喩 的 な 表 現 を 手 掛 かりにして 読 み 取 った 情 景 や 登 場 人 物 の 心 情, 主 題 について 話 し 合 い, 考 えを 深 める ことができ ( 話 すこと 聞 くこと) 3 指 導 計 画 (10 時 間 ) 第 一 次 やまなし を 読 み, 読 みのめあてをもつ (2 時 間 ) 第 二 次 二 枚 の 幻 灯 を 想 像 豊 かに 読 み 味 わう (5 時 間 ) 第 1 時 五 月 の 情 景 を 読 み, 話 し 合 う 第 2 時 五 月 における かわせみ の 存 在 について 話 し 合 う 第 3 時 十 二 月 の 情 景 を 読 み, 話 し 合 う 第 4 時 十 二 月 における やまなし の 存 在 について 話 し 合 う ( 本 時 ) 第 5 時 五 月 と 十 二 月 を 対 比 させて, 描 かれている 情 景 や 感 じたことを 交 流 す 第 三 次 資 料 イーハトーヴの 夢 を 読 み, 作 者 の 生 き 方 や 考 え 方 を 話 し 合 ったりすることで やまなし の 主 題 をとらえ (3 時 間 ) 4 指 導 上 の 立 場 (1) 単 元 について 本 単 元 は, 宮 沢 賢 治 の 物 語 やまなし と, 資 料 として 宮 沢 賢 治 を 深 く 知 るための 伝 記 イーハトーヴの 夢 で 構 成 してい 物 語 として やまなし を 読 み 味 わうだけでなく, イーハトーヴの 夢 で 読 み 取 った 作 者 の 思 いや 願 いと やまなし を 関 連 付 けて 読 み, 主 題 をとらえさせたいと 考 えた やまなし は, 比 喩 表 現 や 擬 声 語 擬 態 語 など, 宮 沢 賢 治 の 独 特 な 表 現 が 駆 使 された, 象 徴 的 で 深 い 思 想 性 をもつ 作 品 であ 文 章 中 の 豊 かな 表 現 の 一 つ 一 つとより 丁 寧 に 向 き 合 い, 豊 かに 想 像 を 広 げる 学 習 をさせ たい 連 なった 言 葉 がもつ 響 きやリズム,イメージを 大 切 に 読 み 味 わわせたい 五 月 十 二 月 の 場 面 を 精 読 するだけでなく, 二 枚 の 幻 灯 を 対 比 させて 読 んだり, かわせみ と やまなし が 象 徴 しているものについて 考 えたり, 話 し 合 ったりすることで, 生 と 死 についての 作 者 の 考 え 方 や 主 題 に 気 づかせたい イーハトーヴの 夢 は, 宮 沢 賢 治 の 世 界 について 深 く 理 解 している 筆 者 が 子 どものために 書 いている 賢 治 に ついての 評 伝 であこの 文 章 を 読 むことで, 児 童 は, 文 学 者 農 業 家 実 業 家 であった 宮 沢 賢 治 の 生 き 方 に 触 れることができこの 評 伝 を 学 習 することで, やまなし を 読 むだけでは 読 み 取 れない 主 題 に 深 く 迫 るこ とができると 考 えられまた, 広 い 知 識 と 理 想 をもつ 宮 沢 賢 治 の 書 いた 他 の 作 品 への 興 味 関 心 を 児 童 がも ちたくなる 教 材 であ (2) 児 童 の 実 態 削 除 しています

(3) 指 導 上 の 工 夫 について( 研 究 テーマと 関 連 して) 研 究 主 題 伝 え 合 い, 高 め 合 う 児 童 の 育 成 に 迫 るために, 次 の2つの 視 点 から 支 援 を 試 みたい 1 自 分 の 考 えをもつための 支 援 感 想 や 分 からないところを 率 直 に 述 べたり 書 いたりす 作 品 との 出 会 いを 大 切 にし, 初 発 の 感 想 を 自 由 に 書 かせ 交 互 読 み, 気 に 入 った 文 の 暗 唱 などを 取 り 入 れ, 十 分 に 音 読 させ 情 景 を 想 像 しやすい 写 真 や 実 物 を 提 示 す ノートに 思 いついたことを 率 直 に 書 きこむ 学 習 の 場 を 設 定 す 2 自 分 の 考 えを 発 表 し, 全 体 で 話 し 合 うための 支 援 児 童 が 発 表 した 思 いや 考 えを 提 示 している 教 材 文 に 書 き 込 んで, 全 体 に 示 す 自 分 の 考 えと 作 者 の 考 え, 友 達 の 考 えを 比 べながら 聞 くことを 指 導 す 児 童 の 発 言 をつなげていき,それぞれの 児 童 の 考 えを 比 べやすくす 自 分 の 分 かったことや 話 し 合 った 後 に 考 えが 変 容 したことを 自 分 の 言 葉 でまとめる 学 習 を 授 業 の 中 で 設 定 す 話 し 合 うことの 良 さや 喜 びについて, 振 り 返 ることで 確 認 す

5 本 時 案 ( 第 二 次 第 4 時 ) やまなしの 様 子 やかにの 兄 弟 の 心 情 を 想 像 しながら 読 み, やまなし に 込 められた 作 者 目 標 の 思 いについて 話 し 合 うことができ 学 習 活 動 教 師 の 指 導 支 援 評 価 視 点 め 1 課 題 をつか 前 時 までの 学 習 で 読 み 取 った 十 二 月 の 谷 川 の 様 子 やかに あ む の 兄 弟 の 様 子 を 振 り 返 て を つ か む 自 分 の 考 え を も つ 2 考 えをもつ 3 話 し 合 う 4 本 時 のまと めをす( 次 時, 家 庭 学 習 へのつなぎ) 冬 であ 冷 たい 水 の 底 静 かな 夜 で, 月 光 が 射 してい かにはあわを 出 して 遊 んでい 弟 が 少 し 成 長 してい やまなしが 天 井 から 落 ちてきたとき, 驚 いて 首 をすくめた 踊 るようにして 追 いかけて おいしそうだね と 思 った 十 二 月 のイメージを 想 像 させることができるような 絵 を 掲 示 しておく やまなし が 落 ちてきて, 十 二 月 の 世 界 は 変 わったか,と 問 いかけ,めあてにつなげたい 十 二 月 の 世 界 は やまなし でどのように 変 わったのだろうか 交 代 読 みなど, 情 景 を 想 像 できるよう 工 夫 した 音 読 をさせ やまなし で 世 界 はどのように 変 えられたか, 比 喩 や 擬 態 語 擬 声 語 などの 叙 述 をもとにノートに 自 分 の 考 えを 書 かせ 考 えが 進 まない 児 童 には 擬 態 語 や 比 喩 を 声 に 出 して 読 ませ, 十 二 月 の 場 面 設 定 や 幻 灯 である 設 定 を 振 り 返 らせ 自 分 なりの 考 えがもてるように, 十 分 な 時 間 をとり, 叙 述 か ら 見 つけられるようにす ペアでお 互 いの 考 えを 聞 き 合 い 交 流 することで, 自 分 の 意 見 に 自 信 をもって 述 べたり 書 いたりしやすいようにす 全 体 で 話 し 合 い, 自 分 の 考 えと 友 達 の 考 え 比 べながら 聞 かせ ることで, やまなし で 変 わった 情 景 を 読 み 取 らせたい ラムネのビンの 月 光 が 月 光 のにじになったから, 明 るくなった あたりはいいにおいでいっぱいになった おどるようにしてやまなしを 追 いかけているから, 楽 しくなった 辺 りはしんとしていたが 水 の 音 がサラサラ 鳴 った 変 化 したイメージについても 問 うことで, 冷 たい 十 二 月 の 世 界 がやまなしの 出 現 で 温 かい 世 界 に 変 化 したことにも 気 付 か せたい ほのおがゆらゆらと 上 がり 金 剛 石 の 粉 できらきらした 感 じがす やまなしが 落 ちてきて, 情 景 の 冷 たい 感 じが 温 かくなったように 感 じ やまなし に 込 めた 作 者 の 思 いについて 五 月 の かわ せみ はどんなことを 表 していたか 思 い 出 させたうえで 話 し 合 わせ かわせみは, 他 の 命 を 奪 うものだったが,やまなしは 他 の 命 を 救 ううれ しいもの かわせみは 死 を 連 想 させる 怖 いものだったが,やまなしは 期 待 や 希 望 を 表 してい かわせみは 生 存 競 争 はやむを 得 ないと 思 わせるが,やまなしは 自 然 から の 恵 みを 思 わせ 十 二 月 の 世 界 がやまなしによってどのように 変 えられたか と, 作 者 がやまなしに 込 めた 思 いについて 話 し 合 った 後 の 自 分 の 考 えを 文 章 でノートに 書 かせ 友 達 の 意 見 を 聞 いたり, 話 し 合 ったりして 自 分 の 考 えを 深 め て 書 いている 児 童 のまとめを 取 り 上 げて 発 表 することで, 話 し 合 うことの 価 値 や 喜 びに 気 付 かせたい ペアで 意 見 を 聞 いて,さらに 詳 しい 様 子 が 想 像 できた 自 分 の 気 づいていないところを 友 達 に 言 われて 気 づくことができた 1 変 化 した 情 景 を 読 み 取 ること ができたか ( 読 む/ノート) 2 読 み 取 った 自 分 の 意 見 を 発 表 することができ たか 自 分 の 考 え と 比 べながら 聞 くことができた か ( 話 す 聞 く / 発 言 )

6 単 元 構 想 次 時 主 な 学 習 活 動 児 童 の 意 識 と 思 考 のながれ 指 導 事 項 留 意 点 一 1 やまなし を 通 読 し, 初 発 の 感 想 をもつ 難 語 句 について 調 べ 2 二 枚 の 幻 灯 を 簡 単 な 言 葉 や 図 で 表 し, 場 面 の 様 子 をとらえ 二 1 五 月 の 谷 川 の 様 子 を 読 む 美 しい 情 景 や 比 喩 と, かにの 兄 弟 の 様 子 を 読 む クラムボンとは 何 かを 予 想 し, 話 し 合 う 2 五 月 の 世 界 が かわせみ でどう 変 わったかを 読 み 取 かわせみ に 込 められた 作 者 の 思 いを 話 し 合 う 3 十 二 月 の 谷 川 の 様 子 を 読 む 美 しい 情 景 や 比 喩 と, かにの 兄 弟 の 様 子 を 読 む 比 喩 表 現 擬 声 語 擬 態 語 が 多 いな 比 喩 表 現 擬 声 語 擬 態 語 が 表 しているのはどんな 情 景 なのか な 言 葉 の 意 味 が 分 かると 情 景 を 想 像 できそうだけどよくわからない ところがあるな きれいな 表 現 がいっぱいだな クラムボンってなんだろうな 作 者 は 何 が 言 いたいのだろう 谷 川 の 水 の 中 で,かにの 兄 弟 が 水 面 を 見 上 げているんだな 水 面 のことを 天 井 と 行 っている んだな 同 じ 谷 川 の 様 子 だけど, 五 月 と 十 二 月 はずいぶん 違 って 思 えるな 初 夏 で 昼 間 で 太 陽 の 光 がきれい だ 魚 などの 生 き 物 たちが 元 気 に 活 動 する 季 節 だ かにの 兄 弟 は,どんな 景 色 を 見 ているのかな かわせみが 飛 び 込 んできてかに たちは 怖 がっていたな 初 発 の 感 想 を 自 由 に 書 かせ 交 流 させ 前 書 きと 後 書 きの 間 に 二 枚 の 幻 灯 があるという 構 成 に 気 づかせ 情 景 を 想 像 して 読 んだり, 主 題 について 考 えながら 読 む ことをおさえ 小 さな 谷 川 を 水 面 と 川 底 を 描 いた 図 にすることを 通 して 情 景 をとらえられるようにす 比 喩 表 現 や 擬 声 語 擬 態 語 などの 効 果 を 意 識 させながら 読 ませ 谷 川 の 情 景 描 写 や 美 しい 比 喩 を 丁 寧 に 読 み, 想 像 させ 初 夏 の 生 き 物 の 躍 動 感 ある イメージをつかませ 魚 の 様 子 や 死 んだ 殺 さ れた から, 死 についても 考 えさせ 魚 たちは,かわせみに 殺 された んだな 青 光 り コンパスのような かわせみ の 出 現 で 谷 川 黒 くとがって から,かににと の 情 景 がどう 変 化 したかを 話 って 怖 いものなんだな し 合 うことで 考 えさせ 死 んだ 殺 された と 言 う 表 現 から, 死 を 思 わせ 明 るい 生 き 生 きした 谷 川 が 怖 い 死 の 雰 囲 気 になった かわせみは 命 を 奪 うものにたと えられているのかな 冬 で 水 が 冷 たいけれど, 月 の 光 比 喩 表 現 や 情 景 を 表 す 言 葉 が 差 し 込 んできれいだ に 着 目 し, 十 二 月 の 谷 川 の 情 かに 以 外 に 他 に 生 き 物 が 出 てこ 景 をとらえさせ ないからさみしい 五 月 と 比 べて 静 のイメージ かにの 話 している 様 子 は 少 し 成 をつかませ 長 した 感 じがするな 4 十 二 月 の 世 界 が やまなし でど う 変 わったかを 読 み 取 やまなし に 込 められた 作 者 の 思 いを 話 し 合 う 辺 りはいいにおいでいっぱいに なったよ 辺 りはしんとしていたけど 水 の 音 がサラサラ 鳴 ってい やまなしを 自 然 からの 恵 み, 命 を 奪 うのでなく 与 えるものにたと やまなし の 出 現 で 谷 川 の 情 景 がどう 変 化 したかを 話 し 合 うことで 考 えさせ かわせみの 出 現 と 比 べて 考 えさせることで 作 者 の 思 い をとらえやすくさせ

5 五 月 と 十 二 月 の 違 いにつ いて, 感 じたことを 交 流 す 対 比 されている 明 暗 のイメージ から, 作 者 のメッセージを 考 え 題 について 考 え, 話 し 合 う 三 1~2 資 料 イーハトーヴの 夢 を 読 む 作 者 の 生 涯 や,ものの 考 え 方 につ いて 話 し 合 う やまなし で 読 み 取 ったことと 結 び 付 けて, 宮 沢 賢 治 の 命 に 対 する 考 え 方 を 話 し 合 う 3 やまなし の 読 み 取 りと, 資 料 イーハトーヴの 夢 で 得 た 情 報 を 結 び, 自 分 なりの 感 想 をもつ やまなし の 主 題 を 考 え えているのかな 五 月 は 明 るく, 生 き 物 の 活 動 する 季 節 だが, かわせみ のよ うに 他 の 生 き 物 を 殺 す 怖 い 世 界 を 表 してい 十 二 月 は 冷 たく 静 かな 様 子 だが, 実 りの 豊 かな 世 界 を 表 して い いろいろな 対 比 がこの 作 品 には 込 められているんだな やまなし は, 他 の 生 き 物 の ためになってい 作 者 にとっては やまなし が 大 切 なものなのだろう 宮 沢 賢 治 は 物 語 にすごく 多 くの 思 いを 詰 め 込 んでいるな 賢 治 は, 生 き 物 や 自 然 と 共 に 暮 らしている 人 だったんだ 妹 を 亡 くしてしまったことが 作 品 にも 表 されているんだな 人 に 尽 くすことや 人 のために 生 きることが 何 より 大 切 だと 考 えて いたんだな 賢 治 は, 十 二 月 の やまなし のように, 自 分 は 犠 牲 になっても 他 の 命 を 救 うような 生 き 方 をした いと 考 えていたのだな やまなし には 賢 治 の 理 想 と する 生 き 方 が 込 められているんだ な 二 枚 の 幻 灯 に 共 通 している もの, 対 比 して 配 置 されてい るものなどから, 二 枚 のとら え 方 を 考 えさせ かわせみ と やまなし を 比 べることで,なぜ やま なし という 題 かを 考 えさせ 話 し 合 いの 後 に, 作 者 の 自 然 の 中 の 命 に 対 する 考 え 方 に 関 心 をもたせ, 資 料 イーハ トーヴの 夢 につなげ イーハトーヴの 夢 から, 宮 沢 賢 治 の 生 涯 についてつか み, 感 想 を 交 流 させ 賢 治 の 生 き 方,ものの 考 え 方 について 話 し 合 い, 自 分 な りの 感 想 をもたせ 宮 沢 賢 治 の 理 想 や 考 え 方 か ら, 自 然 の 中 の 命 について 考 え, やまなし の 表 現 や 題 名 と 結 んで 話 し 合 わせ 他 の 作 品 を 読 む 時 間 は, 家 庭 学 習 などの 時 間 も 活 用 して 補 いたい