研究の内容 1 中学校理科 2 分野 (3 学年 ) 地球と宇宙 (1) 実践の内容授業内容は 月 金星の見え方により 太陽 金星 月 地球がどのような位置関係にあるのかを考える である 授業者は 4 つの場面で ICT を活用し まとめたり 説明したりする学び合いの学習活動を重視させる工夫を行った

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の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

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5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

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2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

4 単元構想図 ( 全 14 時間 ) 生徒の意識の流れ 表を使って解く 縦 (m) 0 8 横 (m) x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう1 ax = b (x + m) = nは平方根の考えで解くことができる x= 右辺の形に式を変形して 二次方程式を解こう2 x +

解答類型

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

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6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

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問題解決的な学習スタイルを充実させるために 3 つのステップを積み上げましょう 課 題 板書を充実させる道具を用意している ( マグ ネット名札 学習の流れカード ) 黒板に日付を書き 単元の流れ 本時の流れを 掲示している ノートに日付 単元の流れ 本時の流れを書かせている 前時の振り返りをノート

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

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41 仲間との学び合い を通した クラス全員が学習に参加できる 授業づくり自分の考えを伝え 友達の考えを聞くことができる子どもの育成 42 ~ペア グループ学習を通して~ 体育における 主体的 対話的で深い学び を実現する授業づくり 43 ~ 子どもたちが意欲をもって取り組める場の設定の工夫 ~ 4

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

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教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

Transcription:

情報教育研究 1 年研究 授業研究をとおして ICTを活用した効果的な授業のあり方を探る 言語活動の充実を図るためのICT 活用 亀田繁菅野真智宮岡寿和新倉哲 はじめに 昨年までの3 年間の研究では 先生方がまず積極的に授業でICTを使うことを目的に 活用方法を探る研究からスタートさせた 教室への天吊型プロジェクタの設置など環境整備にあわせて 実物投影機 デジタル教材 フラッシュ型教材等を活用した授業の提案を行ってきた その中で ICT 活用が 子どもたちの 学習意欲の向上 や 理解の促進 等に効果があることがわかった 今年度の研究の方向性は 新学習指構想図 導要領において これからの子どもたちに必要な学力 ( 学力の 3 要素 ) の育成に 言語活動の充実 が重要であることが示された このことから 本研究では 学び合いを深める授業づくりを進める中で 言語を有する学習活動 ( 論理や思考 伝達や記録 報告 説明など ) を充実させるための効果的な ICT 活用について 授業研究をとおして探ることにした なお 今回の研究期間は 1 年間とし実践した ICT を活用した授業の普及 ( これまで 3 年間の研究 ) ICT を授業で効果的に活用するとどのような成果があるか ア知識 理解の補完 体験できないことを補うイ学び方の補完 学習のモデル化 見通し 学習手順の確認ウ意欲 関心の拡充 実体験への動機付け 想像力を豊かにするエ課題意識の拡充 思考の深化 拡大 検証 授業公開 学び合いを深める授業において ICT をどのように活用するか ( 今年度 ) 学び合いを深めるために言語を有する活動を充実させる I C T 活 I C T 活 I C T 活 一人で考える 皆で学び合う ( 共有 ) 振り返る ( 学び合いの授業進行 ) ( まとめる ) 知識 技能表現力思考力判断力 言語を有する活動 ( 論理や思考 伝達や記録 報告 説明など ) の充実を図るための効果的な ICT 活用について 授業研究をとおして検証する 学ぶ意欲 学力の 3 要素 - 51 -

研究の内容 1 中学校理科 2 分野 (3 学年 ) 地球と宇宙 (1) 実践の内容授業内容は 月 金星の見え方により 太陽 金星 月 地球がどのような位置関係にあるのかを考える である 授業者は 4 つの場面で ICT を活用し まとめたり 説明したりする学び合いの学習活動を重視させる工夫を行った 1 つ目は 導入時の学習内容について 興味 関心を深め学習意欲を高める場面である 最初に 自作のデジタル教材とフラッシュ型教材を活用して 前時に学習した月の満ち欠けについての復習を行った 提示は リズム感があり 生徒の学習意欲が引き出されていく様子がよくわかった また 既習内容を繰り返し投影することは 知識としての定着が図られ 本時の課題解決への基礎を作ることにつながった 3 つ目は 考えたことを伝え合ったり 実物投影機を活用してわかりやすく説明したりする場面である 最初は 4 人グループになり それぞれが考えたことを伝え合い 発表用のシートにまとめさせた 話し合いを深める工夫としては 3 次元空間で起きている現象をお互いが理解し合えるように 自作の天体模型を全グループに配付した その後 実物投影機を使って天体模型を投影して動かしながら グループでまとめたことを発表させた 4 つ目は 本時の学習内容をまとめる場面である 終末の本時のまとめでは 生徒が前段で実物投影機を使い説明した内容を SD カードに保存しておき投影した 生徒は スクリーンを見ながら自分のワークシートの内容と比較したり 付け足して書き込んだりして 本時のまとめを行っていた 本時の ICT の活用効果を見ると 教師 の活用は 学習内容の理解の促進につながり 生徒 の活用は 学び合う活動に役立った 2 つ目は 課題について個人で考える場面である 実物投影機を使って 生徒に配付したワークシートを投影して 何を考えるのかを意識させた また 根拠に基づいて説明できるように具体例を示したことにより 学習活動が明確化され 主体的に学習する姿につながった - 52 -

(2) 研究協議本時は 学び合いを深めることに重きをおいた ICT 活用を提案する最初の授業として行われた 研究協議では 言語活動を意識した取り組みを充実させるための I C T の効果的な活用 について意見を交換した 1 フラッシュ型教材の活用ワークシートのまとめを見ると 多くの生徒が本時の学習内容に関する適切な用語を使って説明しており 導入時の既習内容の確認が役立っていたことがわかった また お互いに考えたことを伝え合う場面でも 同様の様子が見られた そのことは 学習内容の確実な定着にもつながるため フラッシュ型教材活用のさらなる工夫を図っていきたい 2 実物投影機の活用前に出て全体に説明する場面では 実物投影機を使って天体模型を投影しながら行った 天体模型の土台はホワイトボードを使っていたので 模型を動かしたり ペンで記入したりして説明ができる工夫があった 天体の動きを見せながら説明することで 太陽 金星 月 地球の位置関係が分かりやすく 理解しやすい説明になった そのことで それぞれの考えを共有し合い 学び合いの学習活動を成立させることができた また 終末 の学習のまとめでは 発表中の内容を SD カードに保存しておき投影し 学習の振り返りを行った 実物投影機には デジタルカメラの機能もあり この活用方法も参考になった 3 自作デジタル教材の活用 本時のねらいにせまる学習活動では 配付したワークシートを投影し 課題の概要 ( 金星の見え方 ) 何について考えるのか ( 太陽 地球 月 金晴の位置関係 ) 活動は何分で行うのか (3 分 ) 考えたことをどのように説明するのか ( 解答とその理由の伝え方 ) を説明した このことで 個人で考える活動が明確になり ワークシートのまとめを端的に行うことができた また グループワークでも 一人ひとりの主体的な活動が促され お互いが考えたことを的確に伝えることにつながった 授業展開は 本時のねらいが学び合いをとおして解決できるように綿密に立てられていた また 言語活動の充実が図られるように ICT の活用場面も工夫しており 今後の公開授業の参考になった 2 小学校算数 (4 学年 ) 面積のはかり方と表し方 (1) 実践の内容授業内容は 長方形の面積の求め方を活用して 複合図形の面積の求め方を考えさせる である 導入では 全体で前時までの既習内容である 正方形 長方形の形と面積の求め方等について 自作のフラッシュ型教材で確認した 次に 本時のねらいである 複雑な図形の面積を求める方法を考えよう - 53 -

を書いたカードを掲示し 併せて 面積の求め方 についての考え方や公式を黒板に掲示し確認させた 個人で考える場面では ワークシートへ面積を求める方法を記入させた 伝え合う場面では グループになり各自が考えたことを発表させた 続いて 全体で考えを共有する場面では ワークシートに書かれている内容を実物投影機で投影しながら児童に説明させた 説明では 次のような求め方があがった 横に分割し 2 つの長方形の面積を合わせる 縦に分割し 2 つの長方形の面積を合わせる 足りないところをたして大きな長方形の面積を求め 後でたした部分をひく 同じ図形を組み合わせて長方形を作り 求めた長方形の面積を 2 で割る 授業者は 上記の求め方について それぞれの考え方の特徴を発表させた後に 黒板に図で示しながらまとめた その後 自分に適した方法で面積を計算させ 何名かにそれぞれの算出方法について 実物投影機を使って発表させた もとにして考えれば面積を求めることができる ことを説明し 本時のまとめとした 本時の評価場面は 面積を求める方法を考える学習活動においていた 児童に配付したワークシートには 1c m2の方眼の目に図形が書かれており 切りとることや切って合わせて考えることが容易にできた また 面積の立式や算出の際に 縦 横の長さを明確にすることにつながった (2) 研究協議研究協議では 前回同様に学び合いを深める活動に ICT 活用が有効であったかについて 意見を交換した 最後に 自作のデジタル教材を活用して 複雑な図形でも 長方形の形を 1 無線マウスの使用既習内容の確認を確実に行うことは その後の学び合いの活動が深まり 知識の定着にもつながることを前回の公開授業で確認している 導入時の既習内容の確認では 自 - 54 -

作のフラッシュ型教材の操作を無線マウスで行った 活用の意図は 児童の既習内容の理解の状況や反応を観察しながら進めるためであった フラッシュ型教材は提示操作が必要になるため 接続型のマウスやタッチパッドよりも無線マウスを活用するほうが指導の幅が広がることがわかった また 学び合いの活動を充実させるには 聞く態度も重要視されることから 児童が説明に耳を傾けているのか確認しながら説明できるため 無線マウスの活用を普及させたい 2 意図した学習活動を充実させるための ICT 活用 導入と終末 は ICT を活用して効率よく進めることができた そのことにより 展開 の時間が十分確保でき 学びあう活動を充実させることができた ICT 活用は 意図した学習活動を充実させるための時間を捻出させるための手段として 活用する考え方があることがわかった 3 板書と ICT 活用の融合本市の場合には 天吊型のプロジェクタが固定されており スクリーンを黒板に貼るため 板書の範囲に制限が出てしまう そのため 板書計画を綿密に立てておく必要がある 本時では 黒板を課題の提示や考えたことのまとめなど重要事項の整理に活用した スクリーンは 導入時や面積の求め方について考えを説明する場面と 終末で本時のまとめを投影する際に活用した どの授業においても 重要な点をノートに取らせることは大切な学習活動である 本時は 時間がたって も継続して表わしておく必要のある内容は黒板を活用し 一定の時間で次に移ってもよい内容は スクリーンを活用するように使い分けた 板書と ICT 活用の融合を考え それぞれの機能を明確にして使い分けることが必要である 3 中学校数学 (2 学年 ) 三角形 四角形 円 (1) 実践の内容授業内容は これまで学んできた三角形や四角形の定義 定理を使って証明問題を解く である 本時は フラッシュ型教材を活用して 既習内容の確認から始まった 生徒は 投影された図に対して これまで学んできた定義 定理を答えていった 誤答が重なりつまずきが確認された定義 定理があり 復習をする必要があったため 導入 に 15 分かかった 次に 3 つの証明問題のプリントが配られた 最初に 証明 のポイントとして 誰もが納得できる説明の仕方を黒板を使って確認させた 学び合いの場面では 個人で考えた後に決められたグループで考えを伝え合う一般的な手法ではなく 斬新な工夫が見られた - 55 -

考え方を共有する場面と 教師からの本時のまとめを計画していが 終了時間が来てしまい 次時に持ち越すことになった 最初は個人で考え 考えがまとまると各自の席を離れペアで行っても 何人のグループで行っても構わない形式をとり 自由な形でお互いに考えを伝え合った また 3 問の証明問題は全員が同じ問題から解くのではなく 最初に解く問題は机の配列のまとまりで A 問題 B 問題 C 問題 に分かれて始めるようにプリントの配付を工夫していた 採点は 最初の 1 問が解けた生徒だけが 授業者のところに行って見てもらうことができ その後の採点は 授業者ではなく正解者のところに行って見てもらう約束で進められていた 正解者が次第に増えていくため 採点をしてもらいに行く生徒は 自分に分かるように説明してくれる正解者を自由に選んで行っていた その際 スクリーンには 誰がどの問題を終わっているのか集計ソフトで作成した確認シートを投影した 生徒は 投影されたシートを見て解答が終わっている生徒を確認して 採点してもらいに行っていた 授業は この後に実物投影機と e- 黒板を活用して代表が説明し 全体で (2) 研究協議研究協議では 計画していた学習指導案の内容が最後まで終了しなかったため 学び合いを深める活動に ICT 活用が有効であったかについての意見を交換は行えなかった ICT の効果的な活用に絞って行った 1 教科の特性を考えた ICT 活用本時の評価は これまで学んできた定義 定理を活用して 人に分かるように説明したり 記号を使って証明したりする場面にあてていた 授業開始時のフラッシュ型教材の活用は 既習の内容を思い出しながら進めることができ 知識 理解の再確認につながった しかし 数学的な技能面において 定義 定理が実際に書いて解けないと証明が成り立たないことを考えると フラッシュ型教材で確認をしていく方法よりも 定義 定理をしっかり書かせる別の方法が良かったと思われる 教科の特性を踏まえた ICT 活用を考えることが重要であることがわかった 2 進度の可視化を図る ICT 活用今回の取り組みでは 各自の進度について 可視化が図られるように 2 つの工夫があった 1 つ目は 山登り学習法を用いて 本単元を体系的にとらえられるようにワークシートにまとめられており 問題が解けるとシールを貼り 学習の進度が確認できるようにしていた 2 つ目は 集計ソフトで作成した解 - 56 -

答者の確認シートの活用である 問題の解答中に 解答の達成状況をスクリーンに投影したことは 全体の中での自分の進度が確認できたことや 解答後に誰のところに行って考えを深めればよいのかが明確になり 学び合いの学習を充実させることにもつながった また 中学校 2 年生のこの時期は 次年度の進路への意識も高く 競争意識にもつながる効果が見られた 3 考え方の共有を図る ICT 活用証明問題を 3 問出したために 全問解くことに夢中になり それぞれの問題について 一通りの方法ではなく 他の方法で証明することを考える余裕が見られなかった その点を考慮すると 全体で考えを共有する場面が必要である 本時は 授業終了時間が来てしまい次時の活動になってしまったが 実物投影機や e- 黒板を活用しての説明により 何通りかの解き方を確認する場面を計画していたことは 学び合うという点で良いと考えられる 認させた 次に 本時の課題である ホウ酸は 水にとかすと食塩と同じようなとけ方をするだろうか という課題を提示し ノートに書き写させた これは 全員に本時の内容を把握させるためである 続いて 実験手順 実験用具を班で考えさせ 各自のノートに記入させた後 内容を授業者に確認してもらった その際に 役割分担も報告させたことにより 準備 実験が円滑に行われた また そのことが全員の実験内容の把握につながった 実験は 実験係 記録係の役割分担により 手際よく進められた 児童は 約 35 分間の実験時間にも 集中して取り組んでいた 4 小学校理科 (5 学年 ) 物のとけ方 (1) 実践の内容 ) 授業内容は ホウ酸のとけ方についての実験をし 食塩のとけ方との相違点や共通点をまとめる である 本時は 実験をともなう授業なので 2 時間扱いで実施した 最初に 自作のデジタル教材を活用し 既習内容である食塩のとけ方について 質量保存の法則 溶解限度 析出等を確認した 併せて 前時に行ったホウ酸のとけ方の実験結果から ホウ酸にも食塩と同様に 質量保存の法則があることを確認し 本時も食塩との比較が授業の焦点になることを再確 その後は 片づけをして 結果をノートにまとめた 記録係のノートをもとに 各班で結果の考察を行っていた 実験結果の発表は 全班が実物投影機を使って行った 発表者は ノートに書かれた内容を指で示すなど わかりやすい説明になることに気をくばり - 57 -

水の量を変えると とけるホウ酸の量が変わる ことについて説明をしていた ができ 2 時間続きの授業でも 最後まで集中して行わせることにつながったという評価をいただいた 本時の評価は ホウ酸のとけ方についての実験結果から ホウ酸のとけ方のきまりを見つけ出し 食塩のとけ方とホウ酸のとけ方を比較して考えたことを表現する こととしていた 結果をまとめる場面では 各班の結果発表を聞き 考えたことを 各自のノートにまとめさせた 各自の言葉でまとめられており 全員が考えを発表して 授業を終えた (2) 研究協議本日の研究協議では 本研究会の講師をしていただいている和歌山大学の豊田充崇先生が参加してくださり 講師からの指導助言を中心にすすめた 1 授業開始時の ICT の活用では授業開始時は 自作デジタル教材を活用し 既習事項の確認と本時の学習活動のポイントを提示した 講師からは 必要最低限の内容を提示しており このことが実験や言語活動の充実を図る活動 ( 話し合う活動 発表する活動 ) の時間を十分確保することにつながったと好評だった また 本時の課題を大きく提示し ノートに書き写させたことについて 全員に学習活動を共通理解させること 2 発表場面の ICT 活用では発表場面では 児童が機器の扱いに慣れていて 日頃から実物投影機を活用している様子がよくわかった その成果として 教師の操作支援がなくてもスムーズに発表が行われていた また 発表経験を重ねるうちに どのような発表の仕方がよいのか学習しており 聞く側にとってわかりやすい発表になっていた 講師からは 児童は 説明の仕方について 発表内容を整理して順を追って伝えていけば 聞き手にうまく伝わることを理解してくる そうなると ノートのまとめ方も上手になってくる という話があった 授業では 研究員全員が児童のノートを見て回ったが 大変よくまとめられており 日々のノート指導が行き届いていることへの賞賛があった 今後の改善点としては 実物投影機を活用する際には 被写体を指差して説明するよりも スクリーンを指示棒やポインターで指して説明するほうがよいことを述べられた そのためには 被写体 ( ノートやワークシート ) をコピーしたり スキャニングしたりして資料として手に持ち スクリーンの横に立って説明する方法なども考えられることを助言してくださった 3 教科の特性を生かした言語活動の充実を図るための ICT 活用講師からは 理科で実験を行う場合の留意点として 考察の際に結果だけを発表させるのではなく 予想や仮説 結果を合わせて考えさせることが大事であることを指摘していただいた - 58 -

そして 例えば 実験前に予想や仮説について ICT を活用してお互いの考えを伝え合うための場面を設定すれば さらに言語活動の充実につながっていく という助言があった また 複数の班 ( グループ ) に発表させる場合には どの班の説明が最もわかりやすかったか 具体的な理由をあげて伝えることが大切であり そのことが発表方法のレベルアップにつながるという助言もあった 具体的には 理科の授業の特性として データをあげて説明した とか 予想や仮説をあげて結果をとらえていた とか 化学的な説明であったことをおさえてよい発表である と言うように 良い点を児童に理解させることが大切であることを指導していただいた 成果と課題 1 成果 (1) 言語活動の充実につながるICT の効果的活用方法について実践し 効果を確認できた 実物投影機で 自分やグループでまとめた考えなどを ノート ワークシートを投影しながら発表させる 実物投影機で 手元の操作を見せながら詳しく説明させる 自作デジタル教材で 考え方や書き方 ( まとめ方 ) のアウトラインを提示して 書かせる 自作デジタル教材で 全体で押さえたい本時のねらい等を提示して 読ませ確認させる 図形領域の学習では 自作デジタル教材で一瞬に図形を表すことができるため 説明の時間を十分に取り複数の考え方を発表させる 図形領域の学習の教師の説明では 自作デジタル教材でシュミュレーションさせ 分かりやすい説明をさ せる e- 黒板は 画面操作ができるので 説明したい内容を強調してペンで書き込みながら行わせる 導入 時に, 自作のフラッシュ型教材を用いて進めることで 既習事項を確認させ 知識の習得の向上と本時の学び合う活動の充実につなげさせる 自作デジタル教材を使って 導入 に時間をかけずに行うことで 展開 の中で意図した活動 ( 言語を要する活動 ) の時間を十分確保させる 2 課題 (1) 児童の発表スキル指導を行うことで 言語活動を充実させる 投影する内容をスキャニングするなどして 原稿を持って話させる スクリーンを指し示し説明させる 説明の手順や仕方 ( まず 次に 最後に等 ) に留意して 発表させる (2) 投影内容を整理する 本時のねらいや授業の目的によった投影を心がける ( 必要のない場合は消しておく ) 本時で伝えたい内容のみに絞って見せる ( 必要最低限にまとめる ) (3) その他 これからも 教職員が手軽に ICT を授業等で活用できる研究を行っていく必要がある ICT のより効果的な活用方法を研究推進する中で 黒板 ( 板書 ) と投影 ( スクリーン ) との融合を考えた授業を考えていく必要がある 研究の成果を 教育課題研修講座を通じて広めていくとともに 個が抱えている I C T 活用の課題にも対応していくことも必要である - 59 -