イマチニブ錠100mg「ケミファ」

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⑷ 血液検査と用量調節本剤投与中に好中球減少 血小板減少が認められた場合は次表を参考に投与量を調節すること 慢性骨髄性白血病 ( C M L ) フィラデルフィア染色体好中球数 / 血小板数陽性急性リンパ性白血病 (Ph+ALL) 慢性期 CML 好中球数 <1,000/mm 3 ( 初回用量 又は

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3. 肝機能検査と用量調節本剤投与中に肝機能検査値 ( ビリルビン AST(GOT) ALT(GPT)) の上昇が認められた場合は次表を参考に投与量を調節すること 慢性骨髄性白血病 (CML) ビリルビン値 / フィラデルフィ AST(GOT) ア染色体陽性投与量調節 ALT(GPT) 急性リンパ性

移行期 CML 急性期 CML 又は Ph + ALL ( 初回用量 600mg/ 日 ) 注 ) 好中球数 < 500/mm 3 又は血小板数 < 10,000/mm 3 1 血球減少が白血病に関連しているか否かを確認 ( 骨髄穿刺 ) する 2 白血病に関連しない場合は 400mg/ 日に減量す

慢性骨髄性白 血病 ( C M L ) フィラデル フィア染色体 パ性白血病 好中球数 / 血小板数 移行期 CML 注 2 急性期 CML 好中球数 <500/mm 3 又はPh+ALL 又は ( 初回用量 600 血小板数 <10,000/mm 3 mg/ 日 ) 1 血球減少が白血病に関連して

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クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

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1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

p 13

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

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医薬品の適正使用に欠かせない情報です

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改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

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より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

イマチニブ錠100mg「ケミファ」_IF_180516

改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群


食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

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1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

アビガン錠 200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 アビガン錠 200mg 有効成分 ファビピラビル 製造販売業者 富士フイルム富山化学株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特定されたリスク 頁 重要な潜在

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ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

バイエル薬品工業 改訂のお知らせネクサバール錠

この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんや家族の方はこの薬の効果や注意すべき点などについて十分理解できるまで説明を受けてください 説明に同意した場合に使用が開始されます 次の人は この薬を使用することはできません 過去にイストダックス点滴静注用に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

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3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

ベージニオ(アベマシクリブ)患者向医薬品ガイド

RA に対する長期投与試験 [RLN3] 13/26 投与群 WHO ART 器官別大分類基本語 有害事象の発現率 ( 安全性解析対象例 )(2) 全症例 YM mg BID 投与時 YM mg BID 以上増量時 自律神経系障害 8(5.1%)[8] 2(

2. 改訂内容 ( ) 自主改訂 オルメテック錠 5mg 錠 10mg 錠 20mg 錠 40mg 改訂後改訂前 3. 相互作用併用注意 ( 併用に注意すること ) 薬剤名等 リチウム製剤炭酸リチウム -2- 臨床症状 措置方法 血清カリウム値が上昇することがある 血中リチウム濃度が上昇し リチウム

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2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

保険薬局の登録 ~ クロザリルは CPMS に登録された保険薬局で調剤され 通院患者に渡されることにな っています CPMS 登録にあたり薬局には下記要件が求められます < 要件 1> 1) インターネットが使えること (ecpms(web site) にアクセス可能であること ) 2) 処方元の医

- 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください - 効能又は効果 用法及び用量の一部変更 使用上の注意改訂のお知らせ 平成 23 年 5 月 劇薬 処方せん医薬品 ( 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること ) エタンブトール製剤 エタンブトール塩酸塩錠 このたび 標記製品の 効

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

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ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

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副作用収集状況 市販直後調査期間中 (2011 年 4 月 11 日 ~2011 年 10 月 31 日 ) に収集された副作用は 200 例 258 件でした そのうち 重篤な副作用は 8 例 14 件でした 副作用の内訳を表 1 に示します 重篤な副作用は 高カルシウム血症 3 件 意識変容状態

プラザキサ服用上の注意 1. プラザキサは 1 日 2 回内服を守る 自分の判断で服用を中止し ないこと 2. 飲み忘れた場合は 同日中に出来るだけ早く1 回量を服用する 次の服用までに 6 時間以上あけること 3. 服用し忘れた場合でも 2 回量を一度に服用しないこと 4. 鼻血 歯肉出血 皮下出

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医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

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改訂後 ( 下線部 : 追記又は変更 ) ( 重大な副作用 失神 意識喪失 (0.1% 未満注 ) ): 血圧低下に伴う一過性の意識喪失等があらわれることがあるので, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には, 投与を中止し適切な処置を行うこと 肝機能障害, 黄疸 ( いずれも 0.1% 未満注

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日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

5) 精神病又はその既往歴のある患者 [ ドパミン受容体作動性のため統合失調症の症状である幻覚 妄想などを悪化させる可能性がある ] 6) 低血圧症患者 [ 血圧低下がみられることがある ] 7) 重篤な心血管障害又はその既往歴のある患者 [ 外国で狭心症の報告がある ] 8) 下垂体腫瘍がトルコ鞍

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

2. 性状クレストール錠 改訂後 ( 下線部は追加変更箇所 ) 2. 性状 改訂前 クレストール OD 錠 販売名 クレストール OD 錠 2.5mg クレストール OD 錠 5mg 剤形 淡黄色の円形の素錠 淡黄色の円形の素錠 外形表面 該当なし 外形裏面 外形側面直径 約 6mm 約 8mm 厚

STEP 1 検査値を使いこなすために 臨床検査の基礎知識 検査の目的は大きく 2 つ 基準範囲とは 95% ( 図 1) 図 1 基準範囲の考え方 2

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市販直後調査の実施状況 デベルザ 錠 アプルウェイ 錠 一般的名称 イプラグリフロジン L- プロリン ダパグリフロジンプロピレン グリコール水和物 ルセオグリフロジン水和物 トホグリフロジン水和物 調査実施期間 製造承認 2014/04/30 製造承認 2014/08/22 製造承認 2014/0

< アシクリル点滴静注用 250mg> 改訂後 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること (1 腎障害のある患者 [ 用法 用量に関連する使用上の注意 及び 重要な基本的注意 の項参照 ] (2 肝障害のある患者 [ 肝障害が増悪するおそれがある ] (3 高齢者 [ 用法 用量に関連する

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

改訂後 用法 用量 用法 用量 カンデサルタン錠 2mg 4mg 8mg 12mg オーハラ の場合 高血圧症 高血圧症通常 成人には1 日 1 回カンデサルタンシレキセ通常 成人には1 日 1 回カンデサルタンシレキセチルとして4~8mgを経口投与し 必要に応じチルとして4~8mgを経口投与し 必

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膿疱性乾癬の効能追加 ( 承認事項の 部変更承認 ) に伴う改訂 改訂内容 ( 該当部のみ抜粋 ) 警告 1.~3. 4. 関節リウマチ患者では, 本剤の治療を行う前に, 少なくとも 1 剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること. また, 本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使

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真性多血症 ( 既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る ) この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 患者さんや家族の方は この治療の必要性や注意すべき点

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6K5 2016 年 8 月改訂 ( 第 3 版 ) 改訂 劇薬 ) 処方箋医薬品注 抗悪性腫瘍剤 ( チロシンキナーゼインヒビター ) 日本標準商品分類番号 874291 貯法 : 室温保存使用期限 : 外装に表示 (3 年 ) 注 ) 注意 - 医師等の処方箋により使用すること イマチニブメシル酸塩錠 承認番号薬価収載販売開始 効能追加 22600AMX01139000 警告本剤の投与は 緊急時に十分対応できる医療施設において がん化学療法に十分な知識 経験を持つ医師のもとで 本療法が適切と判断される症例についてのみ投与すること また 治療開始に先立ち 患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し 同意を得てから投与を開始すること 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) 1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 2. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 ( 6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 の項参照 ) 組成 性状 販売名 1 錠中の 有効成分 イマチニブ錠 100mg ケミファ イマチニブメシル酸塩 119.5mg ( イマチニブとして 100mg) フマル酸ステアリルナトリウム ポリビニル 添加物 アルコール アクリル酸 メタクリル酸メチル共重合体 カルナウバロウ 黄色三二酸化鉄 三二酸化鉄 タルク 製剤の性状 くすんだ黄赤色 ~ 濃い黄赤色の片面割線入りのフィルムコーティング錠 サ 直径 ( m m ) 7.6 イ 厚さ ( m m ) 3.3 ズ 重量 ( m g ) 125 表 裏 側面 外形 識別コード NC IM 効能又は効果 1. 慢性骨髄性白血病 2. フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病 < 効能又は効果に関連する使用上の注意 > ⑴ 慢性骨髄性白血病については 染色体検査又は遺伝子検査により慢性骨髄性白血病と診断された患者に使用する ⑵ 急性リンパ性白血病については 染色体検査又は遺伝子検査によりフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病と診断された患者に使用する 用法及び用量 1. 慢性骨髄性白血病の場合 ⑴ 慢性期 : 通常 成人にはイマチニブとして1 日 1 回 400mgを食後に経口投与する なお 血液所見 年齢 症状により適宜増減するが 1 日 1 回 600mgまで増量できる ⑵ 移行期又は急性期 : 通常 成人にはイマチニブとして1 日 1 回 600mgを食後に経口投与する なお 血液所見 年齢 症状により適宜増減するが 1 日 800mg(400mgを1 日 2 回 ) まで増量できる 2. フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の場合通常 成人にはイマチニブとして1 日 1 回 600mgを食後に経口投与する なお 血液所見 年齢 症状により適宜減量する < 用法及び用量に関連する使用上の注意 > ⑴ 消化管刺激作用を最低限に抑えるため 本剤は食後に多め の水で服用すること ⑵ 慢性骨髄性白血病については 重篤な有害事象がなく 白血病に関連がない重篤な好中球減少や血小板減少が認められず 下記に該当する場合は 用法及び用量 に従って本剤を増量することができる 1 病状が進行した場合 ( この場合はいつでも ) 2 本剤を少なくとも3ヵ月以上投与しても 十分な血液学的効果がみられない場合 3これまで認められていた血液学的効果がみられなくなった場合 ⑶ 肝機能検査と用量調節本剤投与中に肝機能検査値 ( ビリルビン AST(GOT) ALT(GPT)) の上昇が認められた場合は次表を参考に投与量を調節すること 慢性骨髄性白 血病 (CML) 又はフィラデビリルビン値 /AST ルフィア染色 (GOT) ALT(GPT) 値体陽性急性リ ンパ性白血病 (Ph+ALL) 慢性期 CML 移行期 CML 又は急性期 CML Ph+ ALL ビリルビン値 > 施設正常値上限の3 倍又は AST ALT 値 > 施設正常値上限の5 倍 投与量調節 1 ビリルビン値が 1.5 倍未満に AST ALT 値が 2.5 倍未満に低下するまで本剤を休薬する 2 本剤を減量して治療を再開する ⑷ 血液検査と用量調節本剤投与中に好中球減少 血小板減少が認められた場合は次表を参考に投与量を調節すること 1

慢性骨髄性白 血病 (CML) 又はフィラデルフィア染色体陽性急性リ ンパ性白血病 (Ph+ALL) 好中球数 / 血小板数 慢性期 CML 好中球数 <1,000/mm 3 ( 初回用量又は 400mg/ 日 ) 血小板数 <50,000/mm 3 注 1) 移行期 CML 好中球数 <500/mm 3 急性期 CML 又は又はPh+ALL 血小板数 <10,000/mm 3 ( 初回用量 600mg/ 日 ) 投与量調節 1 好中球数 1,500/ mm 3 以上及び血小板数 75,000/mm 3 以上に回復するまで休薬する 2400mg/ 日で治療を再開する 3 再び好中球数が 1,000/mm 3 を下回 るか 又は血小板 数が 50,000/mm 3 を下回った場合 は 1 へ戻り 300 mg/ 日で治療を再開する 1 血球減少が白血病に関連しているか否かを確認 ( 骨髄穿刺 ) する 2 白血病に関連しない場合は 400mg/ 日に減量する 3 血球減少が 2 週間続く場合は更に 300mg/ 日に減量する 4 白血病に関連しない血球減少が 4 週間続く場合は好中球 数が 1,000/mm 3 以 上 及び血小板数が 20,000/mm 3 以 上に回復するまで休薬し その後 300 mg/ 日で治療を再開する 注 1) 原則として 少なくとも 1 ヵ月治療を継続後 ( 患者の全身状態に十分注意すること ) 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) ⑴ 肝障害のある患者 [ 代謝機能が低下しているため 本剤の体内濃度が上昇する可能性がある また 肝障害が悪化するおそれがある ] ⑵ 高齢者 [ 浮腫があらわれやすい ]( 5. 高齢者への投与 の項 参照 ) ⑶ 心疾患又はその既往歴のある患者 [ 症状が悪化するおそれがある また 心合併症を有する好酸球増多症候群患者において 心原性ショック及び左室機能不全が発現したことが報告されている ] 2. 重要な基本的注意 ⑴ 本剤投与によって 体液貯留 ( 胸水 肺水腫 腹水 心膜滲出液 心タンポナーデ うっ血性心不全 ) があらわれることがあるので 体重を定期的に測定するなど観察を十分に行い 本剤投与中に急激な体重の増加 呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し 利尿剤を投与するなど 適切な処置を行うこと ⑵ 本剤投与によって 重篤な肝機能障害があらわれることがあるので 投与開始前と投与後は1ヵ月毎 あるいは患者の状態に応じて肝機能検査 ( ビリルビン AST(GOT) ALT(GPT) 及びALP 等 ) を行い 異常が認められた場合 2 には減量又は休薬すること (< 用法及び用量に関連する 使用上の注意 > の項 ⑶ 参照 ) ⑶B 型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者 (HBs 抗 原陰性 かつHBc 抗体又はHBs 抗体陽性 ) において Bcr- Ablチロシンキナーゼ阻害剤の投与によりB 型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがあるので 本剤投与に先立って肝炎ウイルス感染の有無を確認し 本剤投与前に適切な処置を行うこと 本剤の投与開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど B 型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること ⑷ 本剤投与中は 定期的に血液検査 ( 血球数算定 白血球分画等 ) を行うこと 本剤投与によって 白血球減少 好中球減少 血小板減少 貧血があらわれることがあるので 血液検査は投与開始前と投与後の1ヵ月間は毎週 2ヵ月目は隔週 また その後は2~3ヵ月毎に行うこと これらの血球減少は疾患の病期にも依存し 慢性期慢性骨髄性白血病に比べて移行期慢性骨髄性白血病や急性期慢性骨髄性白血病の患者での頻度が高い 重篤な好中球減少又は血小板減少があらわれた場合には減量又は休薬すること (< 用法及び用量に関連する使用上の注意 > の項 ⑷ 参照 ) ⑸ 本剤の長期投与時における安全性は確立されていないので 長期投与にあたっては観察を十分に行うこと ⑹めまい 眠気 霧視等があらわれることがあるので 高所作業 自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること ⑺ 慢性骨髄性白血病の治療では 他の抗悪性腫瘍剤との併用投与における安全性は確立されていない フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の治療において イマチニブ製剤と高用量抗悪性腫瘍剤の併用によりトランスアミナーゼ上昇及び高ビリルビン血症を示す一過性の肝毒性があらわれることがあり また急性肝不全の報告もあることから 肝機能障害を起こすおそれのある抗悪性腫瘍剤と併用する場合は観察を十分に行うこと 3. 相互作用本剤は主に薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP3A4) で代謝されるので 本酵素の活性に影響を及ぼす薬剤と併用する場合には 注意して投与すること CYP3A4 活性を阻害する薬剤又はCYP3A4によって代謝される薬剤との併用により 本剤の代謝が阻害され本剤の血中濃度が上昇する可能性がある またCYP 酵素を誘導する薬剤との併用により 本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する可能性がある 一方 イマチニブ製剤はCYP3A4/5 CYP2D6 及びCYP2C9 の競合的阻害剤であることがin vitro 試験で示されており これらのCYP 酵素により代謝される他の薬剤の血中濃度を上昇させる可能性がある 併用注意 ( 併用に注意すること ) 薬剤名等 臨床症状 措置方法 機序 危険因子 L-アスパラギナーゼ イマチニブ製剤との併用により肝障害の発現率が 機序は不明であるが 共に肝障害の 上昇したとの報告がある 副作用を有する アゾール系抗真菌剤エリスロマイシンクラリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇する可能性がある イマチニブ製剤とアゾール系抗真菌剤 ( ケトコナゾール ) の併用により イマチニブ製剤の Cmax 及び AUC はそれぞれ 26% 及び 40% 増加した これらの薬剤は CYP3A4 活性を阻害することにより 本剤の代謝を阻害し 血中濃度を上昇させる可能性がある

薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 フェニトインデキサメタゾンカルバマゼピンリファンピシンフェノバルビタールセイヨウオトギリソウ (St. John's Wort, セント ジョー 本剤の血中濃度が低下する可能性がある フェニトインを長期投与中の患者にイマチニブ製剤を投与した場合 フェニトインを服用していない患者と比べイマチニブ製剤のAUCは約 5 分の 1であった リファンピシン投与中にイマチニブ ンズ ワート ) 製剤を併用投与した場含有食品合 単独投与時に比べ イマチニブ製剤のCmax AUCがそれぞれ54% 及び74% 低下した シンバスタチンシクロスポリンピモジドトリアゾラムジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤 ニロチニブ ワルファリン アセトアミノフェン グレープフルーツジュース これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある イマチニブ製剤とシンバ スタチンの併用により シンバスタチンの Cmax 及び AUC は平均でそれぞれ 2 及び 3 倍の増加を示した また この相互作用には大きな個体差がみられ Cmax 及び AUC における比 ( 併用 / 単独 ) の個別値はそれぞれ 0.54~17.6 及び 0.75~ 15.7( 最小値 ~ 最大値 ) の範囲であった 本剤及びニロチニブの血中濃度が上昇することがある イマチニブ製剤とニロチニブの併用により イマチニブ製剤の AUC は 18~ 39% ニロチニブの AUC は 18~40% 上昇したとの報告がある イマチニブ製剤との併用によりプロトロンビン比が顕著に上昇したとの報告がある 抗凝固剤の投与が必要とされる場合は ヘパリンの投与が望ましい イマチニブ製剤と高用量のアセトアミノフェン (3~3.5g/ 日 ) との併用により重篤な肝障害が発現したとの報告がある 本剤の血中濃度が上昇することがある 本剤服用中は飲食を避けること これらの薬剤等は CYP3A4 を誘導することにより 本剤の代謝を促進し 血中濃度を低下させる可能性がある 本剤のCYP3A4 阻害作用により CYP3A4 基質薬物 の代謝を阻害し 血中濃度を上昇させる可能性がある ニロチニブが CYP3A4 及び P 糖蛋白の活性を阻害して本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある また 本剤が CYP3A4 及び P 糖蛋白の活性を阻害してニロチニブの血中濃度を上昇させる可能性もある 本剤の CYP2C9 阻害作用によりワルファリンの代謝を阻害し 血中濃度を上昇させる可能性がある 機序は不明であるが 両薬剤による肝毒性が増強される可能性がある 発現機序の詳細は不明であるが グレープフルーツジュースに含まれる成分が CYP3A4 を阻害することにより 本剤の代謝を阻害し 血中濃度を上昇させる可能性がある 4. 副作用本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない ⑴ 重大な副作用 ( 頻度不明 ) 1) 骨髄抑制 : 汎血球減少 白血球減少 好中球減少 血小板減少 貧血があらわれることがあるので定期的に 血液検査 ( 血球数算定 白血球分画等 ) を実施するなど観察を十分に行い 異常が認められた場合には減量又は投与を中止し 適切な処置を行うこと ( 2. 重要な基本的注意 の項 ⑷ 参照 ) 2) 出血 ( 脳出血 硬膜下出血 ): 脳出血 硬膜下出血があらわれることがあるので 定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い 異常が認められた場合には減量又は投与を中止し 適切な処置を行うこと 3) 消化管出血 胃前庭部毛細血管拡張症 (Gastric antral vascular ectasia:gave): 消化管出血があらわれることがあるので 定期的に血液検査を実施するなど観察を十分に行い 異常が認められた場合には減量又は投与を中止し 適切な処置を行うこと なお 胃前庭部毛細血管拡張症による消化管出血では 明らかな下血や吐血等を認めずに 貧血が進行する場合もあるため留意すること 4) 消化管穿孔 腫瘍出血 : 消化管穿孔 腫瘍出血があらわれることがあるので観察を十分に行い 適切な処置を行うこと 異常が認められた場合には 直ちに腹部 CT 検査等を実施して出血部位 穿孔所見の有無の確認を行い 必要に応じて投与を中止し 適切な処置を行うこと 5) 肝機能障害 黄疸 肝不全 :AST(GOT) ALT(GPT) ALP ビリルビン上昇を伴う肝機能障害 黄疸 肝不全があらわれることがあるので 定期的に肝機能検査を実施するなど観察を十分に行い 異常が認められた場合には減量又は投与を中止し 適切な処置を行うこと ( 2. 重要な基本的注意 の項 ⑵ 参照 ) 6) 重篤な体液貯留 ( 胸水 腹水 肺水腫 心膜滲出液 うっ血性心不全 心タンポナーデ ): 重篤な体液貯留 ( 胸水 肺水腫 腹水 心膜滲出液 心タンポナーデ うっ血性心不全 ) があらわれることがあるので 体重を定期的に測定するなど観察を十分に行い 本剤投与中に急激な体重の増加 呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し 利尿剤を投与するなど 適切な処置を行うこと ( 2. 重要な基本的注意 の項 ⑴ 参照 ) 7) 感染症 : 肺炎 敗血症等の感染症があらわれることがある また B 型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある 定期的に血液検査を実施し 観察を十分に行い 異常が認められた場合には減量又は投与を中止し 適切な処置を行うこと 8) 重篤な腎障害 : 急性腎不全等の重篤な腎障害があらわれることがあるので 定期的に腎機能検査 ( 血清クレアチニン BUN 等 ) を実施し 観察を十分に行い 異常が認められた場合には減量又は投与を中止し 適切な処置を行うこと 9) 間質性肺炎 肺線維症 : 間質性肺炎 肺線維症があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 10) 重篤な皮膚症状 : 中毒性表皮壊死融解症 (Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) 皮膚粘膜眼症候群 (Stevens-Johnson 症候群 ) 多形紅斑 剥脱性皮膚炎等の重篤な皮膚症状があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 11) ショック アナフィラキシー : ショック アナフィラキシーがあらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 3

12) 心膜炎 : 心膜炎があらわれることがあるので 観察を 十分に行い 胸痛等が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 13) 脳浮腫 頭蓋内圧上昇 : 脳浮腫 頭蓋内圧上昇があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 14) 麻痺性イレウス : 麻痺性イレウスがあらわれることが あるので 観察を十分に行い 嘔気 嘔吐 腹痛 便秘等が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 15) 血栓症 塞栓症 : 深部静脈血栓症 肺塞栓症等があらわれることがあるので 観察を十分に行い 息切れ 胸痛 四肢の疼痛 浮腫等が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 16) 横紋筋融解症 : 筋肉痛 脱力感 CK(CPK) 上昇 血 中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので このような場合には直ちに投与を中止し 適切な処置を行うこと 17) 腫瘍崩壊症候群 : 腫瘍崩壊症候群があらわれることが あるので 血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど 患者の状態を十分に観察すること 異常が認められた場合には投与を中止し 適切な処置 ( 生理食塩液 高尿酸血症治療剤等の投与 透析等 ) を行うとともに 症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること 18) 肺高血圧症 : 肺高血圧症があらわれることがあるので 観察を十分に行い 呼吸困難 胸痛等の症状があらわれた場合には投与を中止するとともに 他の病因 ( 胸水 肺水腫等 ) との鑑別診断を実施した上で 適切な処置を行うこと ⑵その他の副作用 頻度不明 皮膚発疹 紅斑 脱毛 湿疹 そう痒 角化症 頭皮痛 疣贅 口唇炎 口唇ヘルペス 蕁麻疹 帯状疱疹 爪の障害 色素沈着障害 皮膚乾燥 紫斑 皮膚色素脱失 光線過敏性反応 挫創 乾癬悪化 水疱性皮疹 血管浮腫 好中球浸潤 有痛性紅斑 発熱を伴う皮膚障害 (Sweet 病 ) 苔癬様角化症 扁平苔癬 点状出血 斑状出血 手足症候群精神神経系頭痛 感覚減退 錯感覚 めまい 回転性めまい 末梢神経障害 うつ病 不安 片頭痛 記憶障害 不眠 頭重感 傾眠 リビドー減退 錯乱 痙攣発作 失神眼流涙増加 眼のそう痒感 結膜炎 結膜下出血 霧視 眼充血 網膜出血 眼刺激 眼乾燥 黄斑浮腫 乳頭浮腫 緑内障 硝子体出血筋 骨格系筋痙攣 関節痛 筋肉痛 骨痛 関節 筋のこわばり 筋痙直 腰痛 関節腫脹 筋力低下 坐骨神経痛 関節炎消化器嘔気 嘔吐 下痢 食欲不振 心窩部痛 腹部膨満 腹部不快感 腹痛 鼓腸放屁 味覚異常 口内炎 口渇 膵炎 消化管潰瘍 口腔アフタ 歯周炎 胃炎 血便 便秘 消化不良 胸やけ 逆流性食道炎 大腸炎 おくび 胃腸炎 食欲亢進 憩室炎 嚥下障害肝臓 LDH AST(GOT) ALT(GPT) ALP 上昇 総ビリルビン上昇 LDH 低下呼吸器咳嗽 急性上気道炎 鼻 咽頭炎 呼吸困難 咽喉頭痛 鼻出血血液リンパ球減少症 好酸球増多症 白血球増多 血小板増多血管障害血腫 舌血腫 潮紅 血圧上昇 血圧低下 末梢冷感腎臓 BUN 上昇 血清クレアチニン上昇 尿潜血 尿蛋白 腎臓痛 頻尿 尿沈渣異常 尿中ウロビリノーゲン増加 4 浮腫 生殖器 臨床検査 その他 頻度不明 表在性浮腫 ( 眼窩周囲浮腫 顔面浮腫 眼瞼浮腫等 ) 下肢浮腫 全身浮腫 男性性器浮腫女性化乳房 月経過多 乳房腫大 乳頭痛 性的不能血清カリウム低下 血清リン低下 血清アルブミン低下 血清カリウム上昇 血清ナトリウム低下 血清カルシウム低下 尿酸値上昇又は低下 血糖値上昇 CK(CPK) 上昇 フィブリノーゲン減少 CRP 上昇 プロトロンビン時間の延長 血糖値低下 血清総蛋白低下 血中アミラーゼ上昇 ACTH 上昇 TSH 上昇 血清リン上昇 血清総蛋白上昇 プロトロンビン時間の短縮 APTTの延長 フィブリノーゲン増加 FDP 上昇 低マグネシウム血症倦怠感 発熱 疲労感 体重増加 発汗 体重減少 脱水 耳鳴 疼痛 脱力 ( 感 ) 難聴 胸痛 動悸 頻脈 痛風 悪寒 寝汗 5. 高齢者への投与 ⑴ 一般に高齢者では 生理機能が低下しているので減量するなど注意すること ⑵イマチニブ製剤の外国臨床試験では 軽度 中等度の表在性浮腫の発現頻度は65 歳以上の高齢者で若年者より高いとの成績が報告されている ( カプセル剤のデータ ) 6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 ⑴ 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと また妊娠可能な女性に対しては避妊するよう指導すること [ 外国においてヒトでの流産や奇形を有する児の出産が報告されている また動物実験 ( 妊娠ラット ) では ヒトでの最高臨床用量 800mg/ 日にほぼ相当する ( 体表面積換算 ) 100mg/kg/ 日を妊娠 6~15 日に投与することにより 着床後死亡率の増加及び胎児体重の低下等の初期胚発生への影響がみられ 更に外脳 脳瘤及び頭蓋骨欠損等が発現し催奇形性が認められたことが報告されている ] ⑵ 授乳中の婦人には 授乳を中止させること [ ヒトでイマチニブ及びその活性代謝物が 乳汁中に移行するとの報告がある ] 7. 小児等への投与 ⑴ 低出生体重児 新生児 乳児 幼児又は小児に対する安全性は確立していない ( 使用経験が少ない ) ⑵ 小児に投与した場合 成長遅延が報告されている 8. 過量投与国内外で過量投与例が報告されている 海外において 最大 10gを服用した ( 単回投与 ) との報告がある 徴候 症状 : 悪心 嘔吐 腹痛 下痢 食欲減退 発疹 紅斑 浮腫 疲労 筋痙縮 筋肉痛 脱力 腹水 頭痛 発熱 血清クレアチニン上昇 トランスアミナーゼ上昇 ビリルビン上昇 CK(CPK) 上昇 好中球数減少 血小板減少症 汎血球減少症 処置 : 患者を観察し 適切な処置を行うこと 9. 適用上の注意薬剤交付時 :PTP 包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること [PTPシートの誤飲により 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し 更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている ] 10. その他の注意 ⑴イマチニブ製剤との関連性は明確ではないが 海外からの報告でイマチニブ製剤投与中に骨壊死が発現したとの報告がある ⑵ 海外からの報告で レボチロキシン補充療法を受けている甲状腺摘出患者において イマチニブ製剤投与中に甲状腺機能低下症があらわれたとの報告がある

⑶ 過量投与に関して ラットを用いた 2 週間反復経口投与試 験では 臨床用量 800mgの約 2.5 倍 ( 体表面積換算 ) に相当する1,200mg/m 2 / 日 (200mg/kg/ 日 ) の14 日間投与により 死亡は認められていないとの報告がある 約 7.5 倍の用量である3,600mg/m 2 / 日 (600mg/kg/ 日 ) では 投与 7~10 日に一般状態の悪化及び死亡が認められ 病理組織学的検査において広範な組織に変性病変が観察されているとの報告がある ⑷ラットを用いた2 週間反復経口投与試験の200mg/kg/ 日以上の群及びイヌを用いた2 週間反復経口投与試験の 30mg/kg/ 日以上の群で 胸腺 リンパ節等のリンパ系組織において萎縮 リンパ球崩壊もしくはリンパ球枯渇がみられ サルを用いた39 週間反復経口投与試験の15mg/ kg/ 日以上の群でマラリア感染の悪化が認められたとの報告がある ⑸イヌを用いた13 週間反復経口投与試験の30mg/kg/ 日以上の群で精子形成の低下がみられ ラットを用いた受胎能及び初期胚発生への影響に関する試験では 交配前 70 日間の投与により60mg/kg/ 日群において 精巣重量 精巣上体重量及び運動精子率の低下が認められたとの報告がある ⑹ラットを用いた2 年間のがん原性試験で 腎臓の腺腫 / 腺癌 尿路 ( 腎盂 膀胱及び尿道 ) の乳頭腫 小腸の腺癌 上皮小体の腺腫 副腎の良性及び悪性の髄質腫瘍 前胃の乳頭腫 / 扁平上皮癌 陰核腺の乳頭腫 包皮腺の扁平上皮癌 (60mg/kg/ 日投与 ) 包皮腺の乳頭腫 (30 及び 60mg/kg/ 日投与 ) の発現頻度の増加がみられたとの報告がある また 非腫瘍性病変として 心臓の肥大及び拡張の発現頻度の増加がみられたとの報告がある 薬物動態 1) 生物学的同等性試験イマチニブ錠 100mg ケミファ と標準製剤を クロスオーバー法によりそれぞれ1 錠 ( イマチニブとして100mg) を健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し 得られた薬物動態パラメータ (AUC Cmax) について90% 信頼区間法にて統計解析を行った結果 log (0.80)~log(1.25) の範囲内であり 両剤の生物学的同等性が確認された イマチニブ錠 100mg ケミファ 判定パラメータ AUC0 96 Cmax (ng hr/ml)(ng/ml) 参考パラメータ Tmax (hr) t1/2 (hr) 6,947±2,128 443.6±123.8 2.96±1.44 14.06±3.16 標準製剤 6,896±2,180 452.6±157.5 2.94±1.45 13.33±3.04 ( 錠剤 1 0 0 m g ) (n=24,mean±s.d.) 血漿中濃度並びに AUC Cmax 等のパラメータは 被験者の選択 体液の採取回数 時間等の試験条件によって異なる可能性がある 有効成分に関する理化学的知見一般名 : イマチニブメシル酸塩 (Imatinib Mesilate) 化学名 :4-(4-Methylpiperazin-1-ylmethyl)-N-[4-methyl-3- (4-pyridin-3-ylpyrimidin-2-ylamino)phenyl] benzamide monomethanesulfonate 分子式 :C29H31N7O CH4O3S 分子量 :589.71 構造式 : 性状 : イマチニブメシル酸塩は白色 ~ 淡黄色又はうすい褐色 の粉末である 本品は水に極めて溶けやすく ジメチルスルホキシドに溶けやすく メタノールにやや溶けやすく エタノール (99.5) に溶けにくい 融点 : 約 225 ( 分解 ) 取扱い上の注意 2) 安定性試験最終包装製品を用いた加速試験 (40 相対湿度 75% 6ヵ月 ) の結果 イマチニブ錠 100mg ケミファ は通常の市場流通下において3 年間安定であることが推測された 承認条件本適応 ( 慢性骨髄性白血病 ) に対する本剤の国内における臨床的有効性及び安全性の更なる明確化を目的として 国内で適切な市販後臨床試験を行い その結果を含めた市販後調査結果を報告すること 包装イマチニブ錠 100mg ケミファ : 20 錠 (10 錠 2) 120 錠 (10 錠 12) 主要文献 1) 日本ケミファ株式会社 : 生物学的同等性に関する資料 ( 社内資料 ) 2) 日本ケミファ株式会社 : 安定性に関する資料 ( 社内資料 ) 文献請求先主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください 日本ケミファ株式会社安全管理部 101-0032 東京都千代田区岩本町 2 丁目 2 番 3 号 TEL 0120-47-9321 03-3863-1225 FAX 03-3861-9567 5