中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

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Microsoft Word - H29 結果概要

今後の雇用均等行政について

第 1 子出産前後の女性の継続就業率 及び出産 育児と女性の就業状況について 平成 30 年 11 月 内閣府男女共同参画局

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

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参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに


( 2 ) % % % % % % % % 100% 20 90% 80% 70% 60%

ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

資料2(コラム)

2019 年 3 月 経営 Q&A 回答者 Be Ambitious 社会保険労務士法人代表社員飯野正明 働き方改革のポイントと助成金の活用 ~ 働き方改革における助成金の活用 ~ Question 相談者: 製造業 A 社代表取締役 I 氏 当社における人事上の課題は 人手不足 です 最近は 予定


参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

スライド 1

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Microsoft Word - 改訂 H28 H27施行状況記者発表(リード文)

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従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

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Ⅲ 働く女性に関する対策の概況(平成15年1月~12月)

平成25年度東京都男女雇用平等参画状況調査結果報告書(調査の概要とポイント)「女性の活躍促進への取組等 企業における男女雇用管理に関する調査」

参考資料1

調査の概要 少子高齢化が進む中 わが国経済の持続的発展のために今 国をあげて女性の活躍推進の取組が行なわれています このまま女性正社員の継続就業が進むと 今後 男性同様 女性も長年勤めた会社で定年を迎える人が増えることが見込まれます 現状では 60 代前半の離職者のうち 定年 を理由として離職する男

あおもり働き方改革推進企業認証制度 Q&A 平成 29 年 12 月 14 日 Vol.1 目次 1 あおもり働き方改革推進企業認証制度全般関係 Q1 県外に本社がある場合はどのように申請できるのか P1 2 あおもり働き方改革宣言企業関係 Q2 次世代法に基づく一般事業主行動計画とはどういうものか

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23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

認定企業の取組事例その 2 株式会社 INAX 所在地 : 愛知県業種 : 製造業労働者数 : 5,887 人 ( 男性 3,896 人 女性 1,991 人 ) 2 期目行動計画 2 期目行動計画取組状況 計画期間平成 19 年 4 月 1 日 ~ 平成 21 年 3 月 31 日 内 容 目標

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目次. 独立行政法人労働政策研究 研修機構による調査 速報値 ページ : 企業調査 ページ : 労働者調査 ページ. 総務省行政評価局による調査 ページ

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調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

採用者数の記載にあたっては 機械的に採用日の属する年度とするのではなく 一括 採用を行っている場合等において 次年度新規採用者を一定期間前倒しして雇い入れた 場合は 次年度の採用者数に含めることとしてください 5 新卒者等以外 (35 歳未満 ) の採用実績及び定着状況採用者数は認定申請日の直近の3

2. 女性の労働力率の上昇要因 М 字カーブがほぼ解消しつつあるものの 3 歳代の女性の労働力率が上昇した主な要因は非正規雇用の増加である 217 年の女性の年齢階級別の労働力率の内訳をみると の労働力率 ( 年齢階級別の人口に占めるの割合 ) は25~29 歳をピークに低下しており 4 歳代以降は

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

厚生労働省発表

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働き方の現状と今後の課題

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第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

男女共同参画に関する意識調査

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4-1 育児関連 育児休業の対象者 ( 第 5 条 第 6 条第 1 項 ) 育児休業は 男女労働者とも事業主に申し出ることにより取得することができます 対象となる労働者から育児休業の申し出があったときには 事業主は これを拒むことはできません ただし 日々雇用される労働者 は対象から除外されます

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25~44歳の子育てと仕事の両立

我が国の女性の活躍推進に向けて

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図 1-a 貴社は 働き方改革に向けた取り組みを なっていますか? ( 企業規模別 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 50 名 4 46% 6% 名 55% 36% 9% 名 63% 301 名以上 82% 9% 図 2 働き方改革に取り組んでいな

育児休業制度の概要

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図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

知って役立つ労働法

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女性の活躍推進の意義と課題 意 義 課題 少子高齢化で生産年齢人口が減少 労働力人口の増加 海外を含む企業間競争の中で 性別に関わらず優秀な人材の確保が必要 埋もれている優秀な人材の確保 少子化と生産年齢人口の減少が進む中で 女性の活躍の推進は喫緊の課題 女性の労働力率は 第 1 子出産を機に 6

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規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

子ども・子育て会議(第7回) 次世代育成支援対策推進法の延長等の検討について


2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

Microsoft PowerPoint - いしかわの「働き方改革」H30.4


出産退職の経済損失 1.2 兆円 問題意識待機児童数は 2017 年 10 月時点で 5.5 万人とされる ( 厚生労働省調べ ) この人数は 年度初でとると 2.6 万人だったのが 年度途中の申し込みを含めると大きく変動する また 潜在的な待機児童数はもっと多いという見方もある そこで 本稿では範

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

日韓比較(10):非正規雇用-その4 なぜ雇用形態により人件費は異なるのか?―賃金水準や社会保険の適用率に差があるのが主な原因―

正社員はピンク色で示されています 未婚や既婚で子どもがいないときは ある程度正社員の割合は高いのですが 子どもが 3 歳以下のときからぐっと減りまして その後子どもの年齢が上がっていっても正社員の割合は上がってきません 子どもが大きくなると 働いている割合は徐々に上がっていきますが パート アルバイ

女子大学生就活ガイド 実際に自己分析をしてみよう! 自己分析を行う時は 前ページの 自己分析チェックポイント に対する回答を書き出してみたり 既存のワークシートを使います より効果的な自己分析を行うために 以下の点に注意してみてください 1 本音で書く 自己分析を行う際に重要なのは 自分がどういう人

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

4-1 育児関連 休業期間を有給にするか 無給にするかは 就業規則等の定めに従います また 雇用保険に加入している労働者には 国から給付金が支給されます (P106 参照 ) 産前産後休業期間中及び育児休業期間中は 労働者 使用者とも申請により社会保険料が免除になります 育児休業の対象者 ( 第 5

一般事業主行動計画策定・変更届

本日の内容 1. 短時間正社員の定義とそのタイプ 短時間正社員は多様化する正社員のうちの 1 つ 2. 短時間正社員の必要性 社会的要因 労働者側の要因 企業側の要因 3. 短時間正社員制度を機能させるための仕組み : 制度構築 雇用管理 4. 総括

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2015年 「働き方や仕事と育児の両立」に関する意識(働き方と企業福祉に関する

H28.10・育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について

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佐藤委員提出資料

結果概要 Ⅰ 働き方改革に係る各制度改正について 時間外労働の上限規制等について. 新たな時間外労働の上限規制が導入された場合の影響について 社 % 直近 年を振り返って新たな時間外労働の上限規制に抵触する労働者がいる 0. 直近 年を振り返って新たな時間外労働の上限規制に抵触する労働者はいない,0

H26記者発表【育介】

1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

H29.10・育児休業や介護休業をすることができる有期契約労働者について

Ⅱ.1 ワーク ライフ バランス施策の定義と類型 (1) ワーク ライフ バランス施策とは work-life balance 1 (2) ワーク ライフ バランス施策の類型

この冊子を手に取っている皆さんへ

仕事と家庭の両立支援宣言 子育て応援宣言 仕事と家庭の両立支援宣言 職場風土改革促進事業実施事業主 として 21 世紀職業財団より 指定を受けました * 職場風土改革促進事業 の 2 年目取り組みについて * 財団法人小倉地区医療協会三萩野病院 理事長安部 隆二 当院は 平成 22 年 6 月から財

この冊子を手に取っている皆さんへ

×××××株式会社の皆様 プレゼンテーションのご提案

2018年度の雇用動向に関する道内企業の意識調査

Microsoft PowerPoint - 雇用保険法等の一部を改正する法律案 改正内容


電通総研、「女性×働く」調査を実施

平成25年版 大阪における労働時間等の現状 ー仕事と生活の調和の実現に向けてー

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1-4

20代のワークルールに関する意識・認識調査

ダイバーシティ 年に向けた政策展開のポイント テレワークが当たり前になる社会 の実現に向け 多様な主体と連携した普及啓発や導入支援への取組を強化 地域での就労支援やマッチング強化により 女性や高齢者の就業を推進 働き方改革と併せて時差 Biz の定着に向けた取組を推進 強化した政策

Transcription:

6.( 参考 ) 育休取得 職場復帰の状況 育休を取得して働き続ける女性の割合は増えているものの 働いている女性の約 6 割が第 1 子出産前後に離職している状況は この 20 年間あまり変わっていない状況が続いています 第 1 子出生年別にみた 第 1 子出産前後の妻の就業変化 100% 3.1 3.4 3.8 4.1 5.2 80% 35.5 34.6 32.8 28.5 24.1 60% 40% 出産前有職 61.4(100)% 20% 0% 37.4 37.7 39.3 18.3 継続就業率 16.3 13.0 24.0(39.0)% 5.7 8.1 11.2 11.9 9.7 14.8 17.1 ( 出所 ) 国立社会保障 人口問題研究所 第 14 回出生動向基本調査 ( 平成 22 年 ) 40.6 43.9 1985~89 年 1990~94 年 1995~99 年 2000~04 年 2005~09 年 第 1 子出生年 出産前有職 70.7(100)% 不詳 妊娠前から無職 出産退職 就業継続 ( 育休なし ) 就業継続 ( 育休利用 ) 継続就業率 26.8(38.0)% ただし 同じデータをとに分けてみると では育休利用による就業継続が増えていますが では就業継続 育休利用ともその傾向が見られません 第 1 子出生年別にみた 第 1 子出産前後の妻の就業変化 ( 雇用形態別 ) 60 40 20 0 27.4 13.0 21.5 2.2 24.7 19.9 17.7 0.5 17.7 27.8 14.4 0.8 1985~89 年 1990~94 年 1995~99 年 2000~04 年 2005~09 年 14.6 37.0 15.6 9.8 43.1 14.0 4.0 第 1 子出生年 ( 出所 ) 内閣府 仕事と生活の調和レポート 2011 ( 国立社会保障 人口問題研究所 第 14 回出生動向 基本調査 より作成 ) 就業継続 ( 育休利用 ) 就業継続 ( 育休なし ) 89

また 企業規模別に 結婚 出産時の正規社員女性の離職者数の変化をみると 大企 業ほど 減った ( かなり減った やや減った ) との回答が多くなっています 結婚 出産を機に離職する女性正社員数の 5 年前からの変化 1,001 人以上 18.8 35.5 1.0 33.0 3.0 7.1 1.5 301~1,000 人 1 32.6 43.7 4.0 0.3 6.9 0.5 0.4 101~300 人 10.6 26.0 46.8 2.9 12.3 1.0 かなり減った やや減った 変わっていない やや増えた かなり増えた わからない 対象者がいない ( 出所 ) 厚生労働省委託三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング 育児休業制度等に関する実態把握の ための調査 ( 企業アンケート調査 ) ( 平成 23 年度 ) 離職防止に一番役立っていることとして 大企業は 短時間勤務を利用できるように なったこと 中小企業は 育休制度が取りやすくなったこと との回答が多くなって います 企業規模別離職防止に役立った取り組み 0 10 20 30 40 50 60 70 80 短時間勤務制度を利用できるようになったこと 43.5 52.9 64.6 育児休業制度が取りやすくなったこと 61.2 63.9 72.9 育児休業制度が長く取れるようになったこと 子の看護休暇の取得可能日数が増えたこと 残業削減や年休取得促進など働き方の見直しが進んだこと 25.6 19.2 20.4 12.5 10.1 39.5 40.4 35.9 36.1 1,001 人以上 301~1,000 人 101~300 人 ( 出所 ) 厚生労働省委託三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング 育児休業制度等に関する実態把握の ための調査 ( 企業アンケート調査 ) ( 平成 23 年度 ) 90

離職防止に役立つとされる育休の取得状況について 男女別にみると 女性の育休取 得率は 8 割を超える水準で推移していますが 男性の育休取得率は非常に低い水準にと どまっています 男女別の育休取得率の推移 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 49.1 56.4 64.0 70.6 72.3 89.7 90.6 85.6 83.7 87.8 83.6 83.0 86.6 81.5 81.8 0.12 0.42 0.33 0.56 0.50 1.56 1.23 1.72 8 2.63 1.89 3 2.30 2.65 3.16 8 11 14 16 17 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 ( 年度 ) ( 出所 ) 厚生労働省 平成 28 年度雇用均等基本調査 育休を利用しなくても就業継続ができていれば問題はありません 一方で 規模の小 さい企業では 休業取得者がいない企業の割合が正社員数 101 人以上の企業より高く なっていることがわかります 各企業における育休取得者の有無 0 20 40 60 80 100 男性で利用者がいる 9.0 1.8 女性で利用者がいる 37.6 77.3 利用者はいない 12.4 31.4 対象者がいない 8.1 27.6 正社員数 101 人以上 正社員数 100 人以下 2.7 ( 出所 ) 厚生労働省委託インテージリサーチ 平成 25 年度育休制度等に関する実態把握のた めの調査研究事業 91

男女ともに育休の利用者がいる企業では 制度に関する周知ならびに職場復帰の支援 が行われているという特徴があります 育児休業制度利用別育児 介護休業法関連制度の利用促進に向けた取組 100 80 60 40 20 0 77.5 63.6 47.2 関す制る度周に知 28.0 21.5 16.1 16.6 15.5 17.5 11.4 14.1 10.2 10.6 3.6 6.4 9.6 3.9 0.6 3.7 3.3 4.6 7.6 0.9 0.7 1.51.1 関へ制すの度る評利周価用知に者 管の理実職施研修 育経児済に支関援わる 充職実場 復支帰援の ニー従ズ業把員握の 男性利用なし 女性利用あり (n=865) 男女の利用あり (n=113) 男女とも利用なし (n=257) 働労き適働方正時改化間革やの 38.0 組ん特でにい取なりい ( 出所 ) 厚生労働省委託三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング 平成 25 年度育休制度等に関 する実態把握のための調査研究事業 女性の産前産後休業制度 育児休業制度 所定外労働の免除 子の看護休暇制度について 会社に制度が整備されていなくても 法律上 制度の対象であれば利用できることについて 男性 正社員と女性 非正社員では 7 割弱が 利用できることを知らなかった と回答しています 休業制度 両立支援制度が会社に整備されていなくても法律上 制度の対象であれ ば利用できることを知っていたか 知っていた 知らなかった 注 ) 就業形態は末子妊娠時 男性 正社員 (1478) 32.1 67.9 女性 正社員 (1055) 51.8 48.2 女性 非正社員 (622) 33.6 66.4 92

男性 正社員 女性 非正社員ともに 育休を 利用希望だが利用できていない 割 合は 3 割程度います 育児休業制度の取得状況 制度を利用した制度あり制度を利用しなかったが 利用したかった制度を利用しておらず 利用したいとも思わなかった制度なし制度を利用したかった制度を利用したいと思わなかったわからない 注 ) 就業形態は末子妊娠時利い利な用用い希で割き望合てだが 男性 正社員 (1478) 5.4 12.6 26.2 17.5 20.2 18.2 30.0% 3.4 3.6 女性 正社員 (1055) 71.7 6.0 7.0 8.3 13.0% 女性 非正社員 (622) 22.8 7.4 5.3 25.9 17.4 21.2 33.3% 育休を取得した男性は会社から取得に向けて様々な働きかけを受けており 企業の取 組は男性の育休取得 復帰を大きく促すと考えられます 育児休業の取得に関する会社からの働きかけ男性の育休取得有無別 0 10 20 30 注 ) 男性の就業形態は末子妊娠時 産前産後休業や育児休業制度に関する会社からの周知 ( 説明会 資料配布等 ) 5.0 20.0 人事担当者と 産前産後休業や育児休業の取得対象者との個別面談 17.5 妻 妊娠中 人事や上司からの産前産後休業や育児休業の取得を勧める働きかけ 復職後の雇用契約について説明を実施 同じ会社で出産 育児をしている人との情報交換 相談会 2.8 3.8 2.5 10.0 20.0 休業利用時の会社からのフォローについて説明 1.7 1.1 7.5 男性 正社員 - 育休 利用あり (80) 男性 正社員 - 育休 利用なし (1129) 93

有期契約労働者を対象とした育児休業規定を 設けている 割合はいずれも 7 割弱で すが 企業規模が小さいほど規定を 設けていない 傾向がみられます 有期契約労働者を対象とした育児休業規定の有無 合計 (n=547) 100 人以下 (n=160) 101 人 ~300 人以下 (n=144) 301 人以上 (n=233) 68.9% 27.1% 52.5% 40.6% 70.1% 80.3% 25.7% 18.5% 設けている設けていない 4.0% 6.9% 4.2% % 育休を取得した女性の非正社員は 育休の取得に関する会社からの働きかけを受けて おり 働きかけは非正社員の育休取得 復帰を大きく後押しすると考えられます 育児休業の取得に関する会社からの働きかけ女性非正社員育休取得有無別 0 10 20 30 40 50 注 ) 就業形態は末子妊娠時 産前産後休業や育児休業制度に関する会社からの周知 ( 説明会 資料配布等 ) 6.3 46.5 人事担当者と 産前産後休業や育児休業の取得対象者との個別面談 4.9 26.8 妊娠中 人事や上司からの産前産後休業や育児休業の取得を勧める働きかけ 復職後の雇用契約について説明を実施 5.2 6.6 28.2 31.0 同じ会社で出産 育児をしている人との情報交換 相談会 休業利用時の会社からのフォローについて説明 2.9 4.0 2.1 2.6 1 16.2 女性 非正社員 - 育休 利用あり (142) 女性 非正社員 - 育休 利用なし (348) 94

企業規模別に育児休業等の両立支援制度利用者のキャリア形成支援の取組状況をみ ると 面談や情報提供などは中小企業でも 3 割程度の企業で実施されていますが 一方 で 特に行っていない 企業の割合も高く 規模による差がみられます 育児目的での両立支援制度利用者のキャリア形成のための支援 0 10 20 30 40 50 60 育児休業の取得前 休業中 復帰直前などに面談を行っている 育児休業中に情報提供を行ったり コミュニケーションを図っている 制度利用者が集まったり 情報交換できる場を提供している ロールモテ ルを開発し 情報提供している 制度利用者にキャリア形成をテーマにした研修を実施している 子育て経験のある先輩等 メンター制度による支援を行っている 特に行っていない 14.7 3.8 7.6 0.3 0.0 6.6 0.7 0.8 1.8 0.4 4.1 1.2 1.9 0.0 0.8 42.1 37.7 29.9 42.1 34.4 28.0 37.1 44.5 52.9 1,001 人以上 301~1,000 人 101~300 人 ( 出所 ) 厚生労働省委託三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング 育児休業制度等に関する実態把握のた めの調査 ( 企業アンケート調査 ) ( 平成 23 年度 ) 制度利用者が増えるにつれ心配される 制度利用対象外の従業員との公平性確保 のための取組としては 職場マネジメント面での工夫 や 働き方の見直し 等があげられますが 特に実施していることはない わからない と回答する企業が 特に中小企業で多くなっています 制度利用対象外の従業員との公平性確保のための取組 0 10 20 30 40 50 60 70 特定の人の負担にならないよう職場のマネシ メント面で工夫 無理のない働き方ができるよう働き方の見直しを図る 制度利用対象外の人に理解を得るための周知活動 育児 介護以外でも活用できる両立支援制度の充実を図る 特に実施していることはない わからない 29.9 23.7 20.0 25.4 17.1 15.8 19.3 8.6 9.0 12.7 4.8 3.6 1.8 2.1 0.5 1.6 44.2 53.5 57.6 1,001 人以上 301~1,000 人 101~300 人 ( 出所 ) 厚生労働省委託三菱 UFJ リサーチ & コンサルティング 育児休業制度等に関する実態把握のた めの調査 ( 企業アンケート調査 ) ( 平成 23 年度 ) 95