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ひさともあいしま
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1 岩倉市学校施設長寿命化計画 ( 案 ) 平成 30 年 3 月岩倉市

2 目次第 1 章学校施設の長寿命化計画の背景目的等 1 1. 背景 1 2. 目的 1 3. 計画期間 1 4. 対象施設 1 第 2 章学校施設の目指すべき姿 3 第 3 章学校施設の実態 4 1. 学校施設の運営状況活用状況等の実態 4 2. 学校施設の老朽化状況の実態 17 第 4 章学校施設整備の基本的な方針等学校施設の規模配置計画等の方針改修等の基本的な方針 26 第 5 章基本的な方針等を踏まえた施設整備の水準等改修等の整備水準維持管理の項目手法等 31 第 6 章長寿命化の実施計画改修等の優先順位付けと実施計画 33 第 7 章長寿命化計画の継続的運用方針情報基盤の整備と活用推進体制等の整備フォローアップ 34 < 用語集 > 35

3 第 1 章学校施設の長寿命化計画の背景目的等第 1 章学校施設の長寿命化計画の背景目的等 1. 背景本市の学校施設は昭和 40 年代から昭和 50 年代にかけて急激な人口増加に伴う児童生徒数の増加にあわせて集中的に整備が行なわれてきました近年では平成 28 年度 (2016 年度 ) に学校給食センターが新たに整備され本市が所有する公共建築物のうち延床面積の約 50% を学校施設が占めていますそれらのほとんどが建設されてから 30 年を超えており全体的に老朽化機能低下が進行している状況であると言えます今後老朽化した学校施設の修繕や建替えに多額の費用が必要になると考えられておりこれらの適正な維持管理が課題となっています 2. 目的岩倉市学校施設長寿命化計画 ( 以下本計画という ) は本市が所有する学校施設について上記の背景や岩倉市教育振興基本計画 ( 平成 28 年度 ) を踏まえて総合的な観点で捉え長寿命化できるものは長寿命化し適正に修繕や建替えをするとともに優先順位を設定しつつ教育環境の質的改善も考慮しながらそれに要するコストの縮減と平準化を図ることを目的としていますなお本計画は岩倉市公共施設等総合管理計画に基づく学校施設の個別施設計画として位置付けます 3. 計画期間計画期間は上位計画である岩倉市公共施設等総合管理計画と整合を図りつつ平成 30 年度 (2018 年度 ) から平成 68 年度 (2056 年度 ) とし原則として 5 年ごとに計画の見直しを行うことを基本とします計画期間平成 30 年度 (2018 年度 ) から平成 68 年度 (2056 年度 ) までの 39 年間 4. 対象施設本計画は学校施設に属する小学校中学校学校給食センターを対象施設としますこれらの施設が保有する建築物のうち学校プール ( 付属室含む ) 及び小規模な建築物 ( 概ね 200 m2以下 ) を除くものについて長寿命化計画を策定します 1 小学校本市が保有する小学校は 5 校で小学校全体の延床面積は 28,545 m2となっています平成 29 年度 (2017 年度 ) の児童数は小学校全体で 2,387 人学級数は 87 学級です

4 ( 学級 ) 小学校第 1 章学校施設の長寿命化計画の背景目的等 2 中学校本市が保有する中学校は 2 校で中学校全体の延床面積は 17,066 m2となっています平成 29 年度 (2017 年度 ) の生徒数は中学校全体で 1,180 人学級数は 39 学級です 3 学校給食センター学校給食センターは平成 28 年度 (2016 年度 ) に完成し延床面積は 2,387 m2です表. 学校施設一覧 ( 平成 29 年 5 月 1 日現在 ) 名称所在地延床面積 ( m2 ) 建築年度児童生徒数 ( 人 ) 学級数岩倉北小学校本町南新溝廻間 2 番地 5,541 S 岩倉南小学校大地町小森 93 番地 1 6,612 S 岩倉東小学校東町掛目 1 番地 5,833 S 五条川小学校神野町郷浦 18 番地 4,471 S 曽野小学校曽野町井森 1 番地 6,088 S 合計 - 28,545-2, 中学校岩倉中学校西市町竹之宮 24 番地 8,850 S 南部中学校曽野町江毛 1 番地 8,216 S 合計 - 17,066-1, 小中学校合計 - 45,611-3, 学校給食センター大地町下塚田 2 番地 1 2,387 H 総合計 - 47, 建築年度は校舎の中で最も古い建物の建築年度を採用

5 第 2 章学校施設の目指すべき姿第 2 章学校施設の目指すべき姿岩倉市教育振興基本計画では基本目標にまちづくり人を育む教育の推進家庭地域とともに進める教育の展開を掲げていますこの目標を実践できる学校環境づくりを目指し 1~3 の目指すべき姿を設定しました 1 基礎的基本的な学力の定着ときめ細かな指導を実践する教育環境の整備 ( 学習空間の充実 ) 個に応じたきめ細かな指導の充実を図り児童生徒に基礎的基本的な知識技能を修得させるため調べ学習や少人数授業ティームティーチングなど多様な学習活動に柔軟に対応できる環境づくりを進めますまた高度情報化に対応し学習効果を高めるためのICT 環境の充実を図りますさらに児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じ必要な支援を行う特別支援教育に対応した環境整備を図ります 2 安全安心快適な施設環境の実現 ( 生活空間の充実 ) 児童生徒が安心して有意義な学校生活を送ることができるよう防犯や施設の安全性に配慮した施設整備を図るとともに施設設備等のユニバーサルデザイン化を目指しますまた健康や保健衛生環境等に配慮した快適な施設設備等の整備を図りますさらに地球環境に配慮し持続可能な社会の実現のため自然エネルギーの利用や校内緑化の推進等を進めます 3 地域の拠点としての施設整備 ( 地域との連携の充実 ) 児童生徒の学習の場であることを第一としながらも児童生徒数の推移を見ながら児童の放課後の居場所地域の生涯学習の場として学校施設を利用することを考慮しますまた学校家庭地域とのネットワークを形成し学校教育活動を支えるPTAやボランティア団体等各種団体の活動の場として位置付けますさらに地域の防災拠点避難所としての役割を担う施設として整備を進めます

6 第 3 章学校施設の実態 1. 学校施設の運営状況活用状況等の実態 (1) 児童生徒数及び学級数の推移 1 小学校本市の小学校の児童数は曽野小学校が開校した昭和 56 年度 (1981 年度 ) は 5,251 人でしたがその後児童数は減少し平成 29 年度 (2017 年度 ) には 2,387 人 (55% 減 ) まで減少しています学級数は昭和 56 年度 (1981 年度 ) は 138 学級でしたが児童数の減少にともない平成 29 年度 (2017 年度 ) には 87 学級まで減少しています 2 中学校本市の中学校の生徒数は昭和 61 年度 (1986 年度 ) は 2,385 人でしたがその後生徒数は減少し平成 29 年度 (2017 年度 ) には 1,180 人 (51% 減 ) まで減少しています学級数は昭和 60 年度 (1985 年度 ) は 58 学級でしたが生徒数の減少にともない平成 29 年度 (2017 年度 ) には 39 学級まで減少しています 138 ( 人 ) 昭和 56 年度 10,000 小学校学級数のピーク 138 学級 ,000 8,000 7,000 6, 総生徒数のピーク ,385 人昭和 60 年度中学校学級数のピーク 58 学級 10 年間に 40% 減少生徒数児童数中学校学級数小学校学級数 ,000 4, 総生徒数 1,180 人 ( ピーク時の49%) , ,000 1,000 昭和 57 年度総児童生徒数のピーク 7,327 人昭和総児童数のピーク 5,251 人図. 児童生徒数及び学級数の推移 ( 基準日 :5 月 1 日 ) -500 総児童数 2,387 人 ( ピーク時の 45%)

7 小学校中学校計岩倉中学校南部中学校計施設名岩倉北小学校岩倉南小学校岩倉東小学校五条川小学校曽野小学校児童数学級数生徒数学級数児童生徒数合計学級数合計表. 児童生徒数及び学級数の推移昭和平成児童数学級数児童数学級数児童数学級数児童数学級数児童数学級数生徒数学級数生徒数学級数小学校中学校施設名平成岩倉北小学校岩倉南小学校岩倉東小学校五条川小学校曽野小学校児童数児童数児童数児童数児童数学級数学級数学級数学級数学級数計児童数学級数岩倉中学校南部中学校生徒数生徒数学級数学級数計生徒数学級数児童生徒数合計学級数合計学級数は特別支援学校を含む基準日 :5 月 1 日

に配置されていますまた岩倉市地域防災計画ではすべての小中学校が災害避難施設に指定され小学校 5 校については

8 (2) 学校施設の配置状況本計画の対象となる小学校 5 校中学校 2 校学校給食センターの配置状況は以下のとおりです各小中学校は義務教育諸学校等の国庫負担等に関する法律施行令に基づく適正な通学距離の範囲内 ( 小学校おおむね 4 km 中学校おおむね 6 km ) に配置されていますまた岩倉市地域防災計画ではすべての小中学校が災害避難施設に指定され小学校 5 校については広域避難場所に指定されています五条川小学校岩倉北小学校岩倉東小学校岩倉中学校学校給食センター岩倉南小学校南部中学校曽野小学校図. 学校施設の配置状況

9 1. 北館西 2. 北館中央 3. 北館東建物敷地 8,551 m2 7. 西館 4. 南館西 5. 南館中央 6. 南館東運動場 8,791 m2 図. 岩倉北小学校配置図

10 倉庫油庫 8. 屋内運動場便所 1. 本館西端部 2. 本館中央西 3. 本館中央東 4. 本館東端部建物敷地 4,046 m2 5. 東館 6. 西館渡り廊下器具庫運動場 5,301 m2 7. 南館図. 岩倉南小学校配置図

11 配膳室 1. 北館西建物敷地 8,541 m2 2. 北館中央 3. 北館東プール附属棟 7. 南館中央東 4. 南館西端部 5. 南館中央西 6. 南館中央 8. 南館東端部 9. 屋内運動場器具庫運動場 7,976 m2 図. 岩倉東小学校配置図運動場 7,950 m2 4. 屋内運動場建物敷地 7,665 m2 1. 本館西 2. 本館中央 3. 本館東油庫図. 五条川小学校配置図

12 運動場 9,959 m2 2. 屋内運動 1. 本館建物敷地 8,897 m2 図. 曽野小学校配置図建物敷地 14,523 m2 運動場 14,680 m2 図. 岩倉中学校配置図

13 運動場 15,054 m2 5. 屋内運動場 1. 北館西 2. 北館東 3. 南館西 4. 南館東建物敷地 12,855 m2 6. 武道場図. 南部中学校配置図

14 受水槽ポンプ室建物敷地 2,387 m2 駐車場図. 学校給食センター配置図

15 (3) 施設関連経費の推移平成 24 年度 (2012 年度 ) から平成 28 年度 (2016 年度 ) までの小学校及び中学校の施設関連経費は約 1.5 億円から約 2.4 億円で平均は約 1.8 億円 / 年となります施設整備費 ( 修繕維持費含む ) は約 0.7 億円から約 1.7 億円と年度ごとに差がありますが光熱水費委託費は約 0.7 億円から約 0.9 億円とほぼ一定しています ( 億円 ) 施設整備費 ( 修繕維持費含む ) 光熱水費委託費億円 / 年平成 24 平成 25 平成 26 平成 27 平成 28( 年度 ) 四捨五入の関係により合計は一致しません図. 施設関連経費の推移

16 (4) 学校施設の建築年度別保有量対象施設の延床面積を建築年度別にみると築 30 年以上 40 年未満の建築物が約 21% 築 40 年以上 50 年未満が約 46% 築 50 年以上が約 23% と築年数が 30 年以上の建築物が全体の約 90% に達しています旧耐震基準の建築物は全延床面積の 87% を占めますがすべての建築物は耐震補強済みです ( m2 ) 7,000 6,000 5,000 4,000 旧耐震基準 ( 昭和 56 年以前 ) 39 棟 (89%) 4.2 万m2 (87%) 対象建物 44 棟 4.8 万m2 全棟耐震補強済み新耐震基準 ( 昭和 57 年以降 ) 5 棟 (11%) 0.6 万m2 (13%) 3,000 2,000 1,000 0 S S H 以前 ( 年度 ) 小学校小学校校舎校舎中学校校舎中学校校舎小学校体育館小学校中学校屋内運動場体育館武道場中学校幼稚園屋内運動場寄宿舎武道場給食センター学校給食センターその他築 50 年以上築 40~49 年以上年築 30~39 年以上年築 20~29 年以上年 1.1 万m2 (23%) 2.2 万m2 (46%) 11 万m2 (21%) 0.1 万m2 (3%) 築 30 年以上 40 棟 (91%) 4.3 万m2 (90%) 築 20 年以上 42 棟 (95%) 4.5 万m2 (93%) 図. 学校施設の建築年度別保有量築 10~19 年以上年万m2m2 (1.9%) 築年未満年未満万m2 (5%) (5%)

17 (5) 今後の維持改築コスト ( 従来型 ) 改築と大規模改造による従来型管理を行った場合の今後 40 年間の維持改築コストを試算します 1 試算条件改築周期は岩倉市公共施設等総合管理計画に従い 60 年としますそのほか試算に必要な条件は以下のとおりに設定します表. 今後の維持改築コストの試算条件 ( 従来型 ) 工種周期単価校舎屋内運動場武道場学校給食センター改築 60 年 330,000 円 / m2 大規模改造 20 年 82,500 円 / m2 ( 改築単価 25%) 72,600 円 / m2 ( 改築単価 22%) 72,600 円 / m2 ( 改築単価 22%) 82,500 円 / m2 ( 改築単価 25%) 部位修繕今後 10 年以内に計上建物用途部位及び判定区分に応じて改築単価に対する割合を設定費用大規模改造大規模改造改築部位修繕 20 年 40 年 60 年経過年数目標耐用年数 60 年間図. 今後の維持改築コスト ( 従来型 ) の改修周期のイメージ

18 2 試算結果不具合の出た箇所のみを修繕し 60 年程度で改築するという従来型管理を行った場合今後 40 年間の維持改築コストは総額約 246 億円 1 年あたりの経費は約 6.1 億円になりますまた過去 5 年間の施設関連経費の平均約 1.8 億円と比較すると約 3.4 倍のコストがかかることが見込まれますそのため従来型の改築中心の整備を続けることは困難であるため対応策を検討していく必要があります ( 億円 ) 25 対象建物 44 棟 (4.8 万m2 ) 40 年間の総額 246 億円 20 過去の施設関連経費 1.8 億円 / 年 3.4 倍 40 年間の平均 6.1 億円 / 年 H ( 年度 ) 施設整備費 ( 修繕維持費含む ) 改築大規模改造部位修繕その他施設関連費維持修繕費光熱水費委託費 10 年間 7.0 億円 / 年 10 年間 8.6 億円 / 年 10 年間 5.4 億円 / 年図. 今後の維持改築コスト ( 従来型 ) 10 年間 3.6 億円 / 年

19 2. 学校施設の老朽化状況の実態 (1) 構造躯体の健全性の評価及び構造躯体以外の劣化状況等の評価本市では構造躯体以外の劣化状況等を把握するため平成 26 年度 (2014 年度 ) に公共建築物現況調査を行い建築物を 5 つの部位 ( 屋根屋上外壁内部仕上電気設備機械設備 ) に分けて A~D の 4 段階で判定しましたまた調査以降に実施した改修工事等をこれら 4 段階の判定に反映した上で一定のルールに基づき棟ごとの劣化状況を健全度として算定しました構造躯体についてはすべての建築物で耐震補強済みでありコンクリートの圧縮強度も 13.5N/mm2 以上と健全な状態であることを確認しています良好劣化判定A B C D 劣化状況全体的に健全である緊急修繕の必要がなく日常の維持管理で対応するもの全体的に健全であるが部分的な劣化が進行している緊急修繕の必要はないが維持管理の中で定期的な観察が必要なもの全体的に劣化が進行している現時点では重大な事故には繋がらないが利用し続けるためには部分的な補修が必要なもの全体的に顕著な劣化がある重大な事故に繋がる恐れがあり施設の利用禁止あるいは緊急の補修が必要なもの表. 部位の評価点判定評価点 A 100 B 75 C 40 D 10 表. 部位のコスト配分部位コスト配分屋上屋根 5.1 外壁 17.2 内部仕上 22.4 電気設備 8.0 機械設備 7.3 合計 60.0 表. 建築物の劣化状況に関する判定基準 1) ひび割れ外壁内部仕上等劣化部が全体の 0~10% 程度 10~40% 程度 40~70% 程度 70~100% 程度劣化状況の定量的な判定基準の目安 2) 浮き剥離外壁内部仕上等 0~10% 程度 10~30% 程度 30~50% 程度 50~100% 程度 3) 腐食 ( 錆 ) 外壁内部仕上等部分的に錆が発生 (1% 以下 ) 部分的に錆が発生 (1% を超え 33% 未満 ) 部分的に錆が発生 (33% を超え 50% 未満 ) 全体的に錆が発生 (50% 以上 ) 表. 健全度の算定方法 4) 作動不良電気設備等施設が問題なく本来の機能を維持している状態 ( 築 10 年を目安 ) 多少の不具合が確認されるが施設は機能している状態 ( 築 20 年を目安 ) 明らかに不具合な箇所があり施設の機能が部分的に損なわれている状態 ( 築 30 年を目安 ) 施設本来の機能を全く維持していない状態 ( 築 40 年以上を目安 ) 健全度 =( 部位の評価点部位のコスト配分 ) 60.0 表. 健全度の計算例 ( 岩倉南小学校東館 ) 部位判定評価点コスト配分屋根屋上 A = 外壁 B = 内部仕上 C = 電気設備 A = 機械設備 B = 合計 4, 健全度 67

20 1 小学校小学校の建築物は岩倉東小学校の屋内運動場を除き築 30 年以上が経過しており 50 年以上経過している建築物も 10 棟あります校舎及び屋内運動場の耐震化はすべての小学校で対応済みです劣化状況評価では広範囲に劣化が見られる建築物が多く健全度の平均値は 59 点となっており部分的な劣化から全体的な劣化に移行しつつある状況となっています通し番号表. 構造躯体の健全性の評価及び構造躯体以外の劣化状況等の評価 ( 小学校 ) : 築 50 年以上施設名建物名棟番号 : 築 30 年以上建物基本情報用途区分学校種別建物用途基準 2017 構造階数年度延床面積 ( m2 ) 建築年度西暦 A : 概ね良好 B : 部分的に劣化基準診断補強 C : 広範囲に劣化 D : 早急に対応する必要がある 1 岩倉北小学校北館西 1 小学校校舎 RC S36 56 旧済済 H A C C - A 54 2 岩倉北小学校北館中央 2 小学校校舎 RC 3 1, S41 51 旧済済 H A C C A A 60 3 岩倉北小学校北館東 3 小学校校舎 RC S42 50 旧済済 H A C C A A 60 4 岩倉北小学校南館西 4 小学校校舎 RC S47 45 旧済済 H A C C A C 53 5 岩倉北小学校南館中央 5 小学校校舎 RC 3 1, S44 48 旧済済 H A C C A A 60 6 岩倉北小学校南館東 6 小学校校舎 RC S43 49 旧済済 H A A C A A 78 7 岩倉北小学校西館 7 小学校校舎 RC S49 43 旧済済 H A C C A A 60 8 岩倉南小学校本館西端部 1 小学校校舎 RC S44 48 旧済済 H A A C - A 74 9 岩倉南小学校本館中央西 2 小学校校舎 RC S41 51 旧済済 H A C C A C 岩倉南小学校本館中央東 3 小学校校舎 RC 3 1, S40 52 旧済済 H A C C A A 岩倉南小学校本館東端部 4 小学校校舎 RC S36 56 旧済済 H A C C - A 岩倉南小学校東館 5 小学校校舎 RC 3 1, S48 44 旧済済 H A B C A B 岩倉南小学校西館 6 小学校校舎 RC S52 40 旧済済 H A A C A A 岩倉南小学校南館 1 7 小学校校舎 RC S54 38 旧済済 H A A C A C 岩倉南小学校屋内運動場 8 小学校体育館 RC S43 49 旧済済 H A C C B 岩倉東小学校北館西 1 小学校校舎 RC 3 1, S40 52 旧済済 H C C C A C 岩倉東小学校北館中央 2 小学校校舎 RC S42 50 旧済済 H A C C - A 岩倉東小学校北館東 2 3 小学校校舎 RC S45 47 旧済済 H A C C - A 岩倉東小学校南館西端部 4 小学校校舎 RC S46 46 旧済済 H A A C B - 71 南館中央西 (1F 2F) 小学校校舎 RC S40 52 済済 H9 20 岩倉東小学校 5 旧 29.3 C C C A C 48 南館中央西 (3F) 小学校校舎 S S49 43 済済 H9 21 岩倉東小学校南館中央 6 小学校校舎 RC S42 50 旧済済 H C C C - A 岩倉東小学校南館中央東 7 小学校校舎 RC S45 47 旧済済 H B C C A 岩倉東小学校南館東端部 8 小学校校舎 RC S48 44 旧済済 H C C C - A 岩倉東小学校屋内運動場 9 小学校体育館 RC H13 16 新 C C C A A 五条川小学校本館西 1 小学校校舎 RC 3 2, S50 42 旧済済 H B C C A C 五条川小学校本館中央 2 小学校校舎 RC S52 40 旧済済 H A B C A A 五条川小学校本館東 3 小学校校舎 RC S53 39 旧済済 H A C C A A 五条川小学校屋内運動場 4 小学校体育館 RC S51 41 旧済済 H B C B A A 曽野小学校本館 1 小学校校舎 RC 4 5, S56 36 旧済済 H B C C A B 曽野小学校屋内運動場 2 小学校体育館 RC S56 36 旧済済 H B C C A A 58 和暦築年数構造躯体の耐震性調査年度圧縮強度 (N/ mm2 ) 1 岩倉南小学校の南館は放課後児童クラブの延床面積 130 m2を除く 2 岩倉東小学校の北館東棟は放課後児童クラブの延床面積 87 m2を除く屋根屋上外壁劣化状況評価内部仕上電気設備機械設備健全度 (100 点満点 )

21 2 中学校学校給食センター中学校の建築物は武道場以外のすべての建築物で築 30 年以上が経過しており岩倉中学校の北館西棟と屋内運動場は築 50 年以上が経過しています校舎及び屋内運動場の耐震化はすべての中学校で対応済みです劣化状況評価では広範囲に劣化が見られる建築物が多く健全度の平均値は 60 点となっており部分的な劣化から全体的な劣化に移行しつつある状況となっています通し番号表. 構造躯体の健全性の評価及び構造躯体以外の劣化状況等の評価 ( 中学校学校給食センター ) : 築 50 年以上施設名建物名棟番号 : 築 30 年以上建物基本情報用途区分学校種別建物用途基準 2017 構造階数年度延床面積 ( m2 ) 建築年度西暦 A : 概ね良好 B : 部分的に劣化構造躯体の耐震性 C : 広範囲に劣化 D : 早急に対応する必要がある 31 岩倉中学校北館西 1 中学校校舎 RC 3 1, S42 50 旧済済 H B C C A A 岩倉中学校北館中央 2 中学校校舎 RC 3 1, S46 46 旧済済 H B C C A B 岩倉中学校北館東 3 中学校校舎 RC 3 1, S58 34 新 C C C A A 岩倉中学校南館西 4 中学校校舎 RC 3 1, S45 47 旧済済 H B C C A B 岩倉中学校南館東 5 中学校校舎 RC 3 1, S48 44 旧済済 H B C C A B 岩倉中学校屋内運動場 6 中学校体育館 RC S36 56 旧済済 H B C C A 岩倉中学校武道場 7 中学校武道場 RC H6 23 新 A B C A A 南部中学校北館西 1 中学校校舎 RC 4 1, S51 41 旧済済 H A C C A B 南部中学校北館東 2 中学校校舎 RC 4 2, S52 40 旧済済 H A C C A B 南部中学校南館西 3 中学校校舎 RC 2 1, S51 41 旧済済 H A B C A A 南部中学校南館東 4 中学校校舎 RC 4 1, S53 39 旧済済 H B C C A B 南部中学校屋内運動場 5 中学校体育館 RC 2 1, S52 40 旧済済 H B C C A B 南部中学校武道場 6 中学校武道場 RC H5 24 新 B B B A A 学校給食センター調理室事務室 1 給食センター給食センター S 1 2, H28 1 新 A A A A A 100 和暦築年数基準診断補強調査年度圧縮強度 (N/ mm2 ) 屋根屋上外壁劣化状況評価内部仕上電気設備機械設備健全度 (100 点満点 )

22 3 部位別の劣化状況年度別に劣化状況を整理すると築 30 年を経過した建築物ほど C 判定の割合が高くなります外壁及び内部仕上げではその傾向が顕著にみられます築 50 年以上築 50 年以上 12 築 40~49 年築 40~49 年築 30~39 年築 30~39 年 1 5 築 20~29 年 1 1 築 20~29 年 2 築 10~19 年 1 築 10~19 年 1 築 10 年未満 1 該当なし A B C D 築 10 年未満 1 該当なし A B C D 図. 屋根屋上年度別劣化状況図. 外壁年度別劣化状況築 50 年以上 12 築 50 年以上築 40~49 年 1 21 築 40~49 年築 30~39 年 6 築 30~39 年築 20~29 年 1 1 築 20~29 年 2 築 10~19 年 1 築 10~19 年 1 築 10 年未満 1 該当なし A B C D 築 10 年未満 1 該当なし A B C D 図. 内部仕上年度別劣化状況図. 電気設備年度別劣化状況築 50 年以上築 40~49 年劣化状況築 30~39 年 6 A 全体的に健全である築 20~29 年築 10~19 年 2 1 B 全体的に健全であるが部分的な劣化が進行している築 10 年未満 1 該当なし A B C D C 全体的に劣化が進行している図. 機械設備年度別劣化状況 D 全体的に顕著な劣化がある

23 (2) 今後の維持改築コスト ( 長寿命化型 ) 改築中心の従来型管理からの転換を図り大規模改造に加え計画的な長寿命化改修の実施により建物の性能や機能を向上させる長寿命化型管理を行った場合の今後 40 年間の維持改築コストを試算します 1 試算条件 a) 改築周期長寿命化型管理の改築周期は岩倉市公共施設等総合管理計画に従い適切な時期に大規模改造や長寿命化改修を実施することを前提にすべて 80 年としますただし市内に建築後 40 年 ( 長寿命化改修の実施時期の目安 ) を超えている建物は多数ありこれらすべての建物を長寿命化改修するとかえって不経済になることが想定されますそのためこれら建築年が古い施設については長寿命化改修を実施せず従来どおり部位修繕と大規模改造で対応し 80 年を目安に出来る限り長く使用し続けるものと仮定しますそのほか試算に必要な条件は以下のとおりに設定します表. 今後の維持改築コストの試算条件 ( 改修周期長寿命化型 ) 周期単価校舎屋内運動場武道場学校給食センター改築 80 年 330,000 円 / m2 長寿命化改修大規模改造部位修繕 40 年 20 年今後 10 年以内に計上 198,000 円 / m2 ( 改築単価 60%) 82,500 円 / m2 72,600 円 / m2 72,600 円 / m2 82,500 円 / m2 ( 改築単価 25%) ( 改築単価 22%) ( 改築単価 22%) ( 改築単価 25%) 建物用途部位及び判定区分に応じて改築単価に対する割合を設定建築後 40 年を超えている建物については長寿命化改修を実施しない

24 <( 例 ) 建築後 30 年の建物の場合 > 費用現在長寿命化改修改築部位修繕大規模改造建設 30 年 40 年 60 年 80 年経過年数目標耐用年数 80 年 <( 例 ) 建築後 50 年の建物の場合 > 費用現在大規模改造改築部位修繕 40 年 50 年 60 年目標耐用年数 80 年 80 年経過年数大規模改造が直近に実施済みまたは実施予定の場合は大規模改造を実施してから 20 年で改築と仮定する図. 今後の維持改築コスト ( 長寿命化型 ) の改修周期のイメージ

25 2 試算結果適切な時期に大規模改造や長寿命化改修を実施することを前提にすべての建築物の目標耐用年数を 80 年とした長寿命化型管理を行った場合今後 40 年間の維持改築コストは総額約 221 億円で従来型管理を行った場合のコストと比較して約 25 億円の縮減になりますしかし 1 年あたりの平均経費は約 5.5 億円であり過去 5 年間の施設関連経費の平均約 1.8 億円と比較しても約 3.1 倍と大幅に上回ることが想定されますそのため大規模改造や長寿命化改修等の実施にあたってはその時の財政状況に応じた最も合理的な対策メニューを検討するとともに減築や複合化といった延床面積の縮減に向けたハード対策や維持運営の合理化といったソフト対策等経費縮減に向けた様々な取組を平行して検討していく必要があります ( 億円 ) 対象建物 44 棟 (4.8 万m2 ) 過去の施設関連経費 1.8 億円 / 年 40 年間の総額 221 億円 40 年間の平均 5.5 億円 / 年倍 0 H24 H26 H28 H30 H32 H34 H36 H38 H40 H42 H44 H46 H48 H50 H52 H54 H56 H58 H60 H62 H64 H66 H68 ( 年度 ) 施設整備費 ( 修繕維持費含む ) 改築その他施設長寿命化改修大規模改造部位修繕維持修繕費関連費光熱水費委託費縮減費 10 年間 3.4 億円 / 年 10 年間 4.4 億円 / 年 10 年間 7.9 億円 / 年 10 年間 6.4 億円 / 年図. 今後の維持改築コスト ( 長寿命化型 )

26 第 4 章学校施設整備の基本的な方針等第 4 章学校施設整備の基本的な方針等 1. 学校施設の規模配置計画等の方針本市の小中学校についてはこれまでに形成された地域コミュニティを維持するため原則として現在の配置を維持するものとします (1) 学校施設の長寿命化計画の基本方針岩倉市公共施設等総合管理計画の公共施設等の管理に関する基本的な考え方を踏まえ学校施設の長寿命化計画は以下の 3 つを基本方針とします学校施設の長寿命化計画の基本方針方針 1 予防保全による長寿命化の推進総合管理計画施設の安全性を長期にわたって確保するとともに財政負担の軽減平準化を図るため確実な点検診断により施設の健全性評価を実施した上で可能な範囲で予防保全型の管理へと転換し目標耐用年数を概ね 80 年とした施設の長寿命化を目指します長寿命化計画を策定しライフサイクルコストのより詳細な試算や対策の優先性を検討するとともに耐用年数までの長期にわたって適切な維持管理水準の確保を目指します学校施設長寿命化計画今後劣化の程度が大きい施設から順番に目標耐用年数の 80 年まで使用できるように建物の健全性を回復するための改修を行うその際財政状況を踏まえて教育環境の質的向上や社会的なニーズに対応するための改修を検討する社会情勢や市民ニーズ等を踏まえ 5 年毎に長寿命化計画の見直しを行い中長期を見据えた財政負担の平準化やライフサイクルコストの削減を図る方針 2 施設総量施設配置の最適化総合管理計画今後の人口構造や市民ニーズ等の変化を見据え新規整備は原則実施せず減築統廃合複合化廃止及び民間住民移管等の手法を用いて施設総量や施設配置の最適化を目指します施設総量や施設配置の最適化に向けて公共施設の再配置計画を策定し利用状況コスト状況施設配置及び市民要望等を踏まえた用途分類ごとの施設評価を実施します学校施設長寿命化計画学校施設の長寿命化改修または更新時においては周辺の子育て支援施設などを中心とした複合化や将来の児童生徒数に応じた施設規模への減築を検討する小中学校は地域コミュニティの核となる施設であることを踏まえ安全性に配慮した上で体育施設等の一般利用を検討し学校施設の多機能化による地域の活性化を図る

27 第 4 章学校施設整備の基本的な方針等方針 3 施設管理運営の適正化総合管理計画指定管理者制度 PPP/PFI 及び ESCO 事業など民間事業者等の資金やノウハウを積極的に活用することにより質の高い公共サービスを持続的かつ効率的に提供しながら維持管理運営コストの縮減を目指します各施設の管理運営状況等を一元的に把握し包括的な民間委託契約など効率的な契約方法を検討し維持管理運営コストの縮減を目指します学校施設長寿命化計画学校施設の安全安心を確保する維持管理業務やより質の高い教育を提供する運営業務について PPP 等の民間活力や包括発注等の最適な契約方法を検討し財政負担の軽減による持続可能なサービスの提供を目指す学校施設の管理運営の実施にあたっては部署横断的な庁内検討会議等を組織し市全体の実態を踏まえた上でその時代に最も適した合理的な手段方法の採用を検討する (2) 学校施設の規模配置計画等の方針小学校の児童数はピーク時の半分以下になっているものの余裕教室が発生している小学校は一部にとどまっています今後長寿命化改修及び改築を行う際には他施設との複合化や減築などの施設規模の適正化を検討していきます他施設との複合化にあたっては教室の稼働率を考慮した上で特別教室等を集約することでまとまったスペースを確保するものとします可能な学校については 1 棟ごとに転用していくことも含めて検討しますその際学校施設の多機能化によって一般の利用者が増えることから必要に応じて子どもたちのゾーンに一般の利用者が入れないように出入り口を分けて仕切りを設ける等セキュリティ面に配慮するとともに駐車場の拡張や道路の拡幅対策等車利用者のアプローチの課題や施設の管理運営主体のあり方等についても検討した上で複合化を進めていきます地域に開かれた拠点整備を行うにあたっては外国人の多い地域において国際色豊かな市民活動の場の提供等将来の岩倉市の強みとして活かしていけるようにそれぞれの学校の地域特性に応じたあり方を検討していきますまた余裕教室がほとんどない学校においても子どもの安全性利便性の向上に向けて放課後児童クラブの機能を複合化するために民間施設を利用することでプールを廃止し跡地を活用する等学校施設全体を対象として最適な活用のあり方を検討していきます

28 第 4 章学校施設整備の基本的な方針等 2. 改修等の基本的な方針 (1) 長寿命化の方針中長期的な維持改築等に係るトータルコストの縮減予算の平準化を実現するため適切な時期に大規模改造や長寿命化改修を実施することを前提にすべての建築物の目標耐用年数を 80 年としますただし建築後 40 年程度経過した施設など目標耐用年数までの期間が少なく老朽化が著しい建物については長寿命化改修を行うことによりかえって財政への負担が増加する可能性があることからその時の財政状況や費用対効果を検証しながら長寿命化改修の実施の有無や対策メニューを検討していきます (2) 目標耐用年数改修周期の設定本市の学校施設においては前述した長寿命化の方針に従い長寿命化改修の実施が適当と判断される施設については建築後 80 年まで使用することを目標に大規模改造を建築後 20 年と 60 年長寿命化改修を建築後 40 年で実施していくことを基本としますまた長寿命化改修を実施しない施設についても現状のまま日常修繕や大規模改造のみで対応し 80 年まで使用することを目標とします目標耐用年数大規模改造の周期長寿命化改修の周期 80 年築 20 年 /60 年築 40 年費用部位修繕大規模改造長寿命化改修大規模改造改築大規模改造建設 20 年 40 年 60 年 80 年 20 年経過年数目標耐用年数 80 年間図. 長寿命化型の維持管理のイメージ

目標耐用年数を概ね 80 年とした施設の長寿命化を図ります長寿命化改修では単に物理的な不具合を直すのみではなく

29 第 5 章基本的な方針を踏まえた施設整備の水準等第 5 章基本的な方針等を踏まえた施設整備の水準等 1. 改修等の整備水準本市では第 4 章学校施設整備の基本的な方針等で示したように施設の安全性の確保及び財政負担の軽減平準化の観点から適切な時期に長寿命化改修を実施し目標耐用年数を概ね 80 年とした施設の長寿命化を図ります長寿命化改修では単に物理的な不具合を直すのみではなくライフラインの更新等により建物の耐久性を向上させるとともに建物の機能や性能を現在の学校が求めている水準まで引き上げることを目指します建物の耐久性の向上建物の機能や性能の向上空調施設の整備など H26.1 学校施設の長寿命化改修の手引 ( 文部科学省 ) より図. 長寿命化改修の位置付け

30 第 5 章基本的な方針を踏まえた施設整備の水準等 (1) 建物の耐久性の向上今後の改修にあたってはライフサイクルコストの向上や建物のエネルギー効率の向上環境負荷の低減等の観点をとり入れて下記の考え方で耐久性の向上を図っていきます部位屋根屋上耐久性の向上策屋根屋上においては躯体や建物内部への漏水を防止し建物の劣化を抑えるために防水材を全面的に設置します防水材の材料は今後の供用年数を考慮し塗膜防水シート防水及びアスファルト防水等の中から最も費用対効果の高いものを選定します外壁内部仕上外壁や内部仕上においてはひび割れ浮き及びはく落等の重度な劣化を未然に防止するため壁面材で部分的又は全面的に被覆し躯体の劣化現象の進行を遅らせます壁面材の材料は塗膜仕上モルタル仕上及びコンクリート打放し仕上等の中から最も費用対効果の高いものを選定します電気設備機械設備設備機器の老朽化対策では日常点検消耗部品の定期交換によって故障を未然に防ぐともに必要に応じて物理的耐用年数の長い機器を選定しますまた設備配管の老朽化対策では洗浄工法更正工法及び更新工法等今後の供用年数を考慮し最も費用対効果の高い対策工法を選定します (2) 建物の機能や性能の向上現在屋内運動場の学校開放等により市民活動の場として利用されることで学校が地域にとって身近で明るい存在となってきています今後はさらに地域拠点として開かれた学校になるように他の公共施設の機能を複合化していくことを含めて改修のあり方を検討していきますその他時代ごとの社会的要求に対応するため長寿命化改修や改築時には次に示すような事例を参考に建物の機能や性能を向上させます

自ら学ぶ主体的な行動を促すことができる東京都武蔵野市立大野田小学校 ICT 環境の充実

そのための資料作成や発表活動により学習効果の向上が期待できる事例 2 普通教室に

31 第 5 章基本的な方針を踏まえた施設整備の水準等基礎的基本的な学力の定着ときめ細かな指導を実践する教育環境の整備 ( 学習空間の充実 ) 多様な学習形態を展開するための空間事例 1 普通教室と小人数指導のためのスペースを一体的に整備することで少人数指導が必要な児童生徒を集団から完全に切り離さずに指導できる事例 2 発表や討論を行う空間の整備や常に教材に触れることができる空間を整備することで自ら学ぶ主体的な行動を促すことができる東京都武蔵野市立大野田小学校 ICT 環境の充実事例 1 スクリーンやプロジェクターを使った学習発表の場を整備しそのための資料作成や発表活動により学習効果の向上が期待できる事例 2 普通教室に ICT 環境を整えることで各教科の授業の中でインターネットを活用する等時代にあった学習を行うことができる鳥取県倉吉市立鴨川中学校千葉県流山市立小山小学校児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた環境整備事例 1 職員室を開放的な空間として整備しその近くに相談コーナーを設けることで生徒児童と教員のコミュニケーションを図ることができる事例 2 特別支援教室を小空間として整備することで刺激を減らし集中しやすい環境を整えることができる神奈川県カリタス女子中学高等学校東京都文京区立駒本小学校 H25.3 学校施設整備基本構想の在り方について ( 学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議 ) より

エアコンの整備や児童生徒が抵抗なく利用できるトイレを整備することで学習に集中できる

神奈川県横須賀市立大塚台小学校事例 4 自然再生エネルギーの導入や校庭の芝生化等

やボランティア団体への活動空間の提供学校設備を地域の生涯学習の場として活用する等

32 第 5 章基本的な方針を踏まえた施設整備の水準等安全安心快適な施設環境の実現 ( 生活空間の充実 ) 安心で安全な学校施設事例 1 防犯カメラや録画機能付インターホンを設置することで防犯機能を強化できる快適な学習環境事例 2 エアコンの整備や児童生徒が抵抗なく利用できるトイレを整備することで学習に集中できる防犯カメラの設置高知県四万十市中筋小学校ユニバーサルデザインの導入事例 3 ユニバーサルデザインを導入することにより地域住民もより円滑に学校を利用できる憩いの場にもなる明るい色使いのトイレエコスクールへの取組神奈川県横須賀市立大塚台小学校事例 4 自然再生エネルギーの導入や校庭の芝生化等環境に配慮した整備を行い環境学習での利用や地域への啓発的な役割を果たすことができる入り口の段差を解消多目的トイレの設置屋根に太陽光パネルを設置校庭の芝生化神奈川県横浜市立羽沢小学校秋田県男鹿市立北陽小学校東京都多摩市立多摩第一小学校東京都杉並区立杉並第七小学校地域の拠点としての施設整備 ( 地域との連携の充実 ) 地域に開かれた学校事例 1 社会情勢の変化に対応し放課後も学校が児童生徒の居場所になる部屋を整備するとともに PT A やボランティア団体への活動空間の提供学校設備を地域の生涯学習の場として活用する等学校が地域にとってより身近な存在になる地域の防災拠点の整備事例 2 災害時には地域の避難所として利用されるため備蓄倉庫や発電設備等の整備を行うことで地域に安心感を与えることができるプールの水を利用した緊急用給水装置徳島県吉野川市会議室を地域に開放神奈川県横須賀市立大塚台小学校学校も地域も利用できる図書館埼玉県志木市立志木小学校既存の受水槽に蛇口を設置新潟県長岡市 H25.3 学校施設整備基本構想の在り方について ( 学校施設の在り方に関する調査研究協力者会議 ) より

33 第 5 章基本的な方針を踏まえた施設整備の水準等 2. 維持管理の項目手法等将来にわたって建物を健全な状態に保つため 5 年間隔を目途に効率的かつ効果的に定期点検を実施していきます点検評価項目は平成 26 年度 (2014 年度 ) に実施した公共建築物現況調査と同様に建築物の部位 ( 屋根屋上外壁内部仕上電気設備機械設備 ) に対し A~Dの 4 段階で劣化状況を判定します岩倉北小学校北館西劣化調査結果のとりまとめ例図. 点検マニュアルチェックシート ( 例 )

34 第 5 章基本的な方針を踏まえた施設整備の水準等岩倉北小学校図. 点検写真台帳 ( 例 )

35 第 6 章長寿命化の実施計画第 6 章長寿命化の実施計画 1. 改修等の優先順位付けと実施計画 (1) 改修等の優先順位づけ建築年数が 40 年を超え劣化が著しく顕在化している建物については建物の健全性を回復するための大規模改造を行いますその後は建物の健全性の回復を図るタイミングに合わせて財政状況を考慮した上で教育環境の改善や社会的なニーズに対応するための改修を行っていきます (2) 今後の実施計画今後 5 年間は平成 32 年度から平成 34 年度にかけて岩倉北小学校屋内運動場の建設事業を予定していることから財政面でのバランスを考慮しながら老朽化が著しい建物から順番に大規模改造及び長寿命化改修を実施していきます ( 百万円 ) 大規模改造の主な改修項目屋上防水外壁内壁改修給排水設備の更新トイレの洋式化乾式化岩倉北小学校屋内運動場建設過去の施設関連経費 1.8 億円 / 年平成 30 平成 31 平成 32 平成 33 平成 34 事業名称施設整備費建設建設解体長寿命化大規模改造空調整備 ( 百万円 ) 平成 30 平成 31 平成 32 平成 33 平成 34 学校名事業費学校名事業費学校名事業費学校名事業費学校名事業費岩倉北小学校屋内運動場解体市立体育館 41.8 長寿命化改修大規模改造空調整備合計年度岩倉中学校南館岩倉中学校北館岩倉南小学校本館中学校図. 今後 5 年間の実施計画表. 今後 5 年間の実施計画小学校校 5 校岩倉南小学校西館

36 第 7 章長寿命化計画の継続的運用方針第 7 章長寿命化計画の継続的運用方針 1. 情報基盤の整備と活用岩倉市公共施設等総合管理計画の基本的な方針に従い管理運営状況等に関わる情報を公共施設全体として一元的に把握し効率的かつ効果的な維持管理に向けた取組を推進することを目指しますまた先進的な取組から経費縮減に向けた技術や情報等を積極的に取得しそこで得られた知見を広く共有する場の設置を検討していきます 2. 推進体制等の整備本計画は学校施設を所管する教育委員会が中心となって推進していきますが岩倉市の公共施設の一部でもあることを認識し公共施設等総合管理計画との連携を図りつつ複合化する場合等地域に開かれた施設となるように部署横断的な体制で計画の進捗状況を管理していきますまた学校施設は地域コミュニティの核となる施設であることから具体的な取組の実施にあたっては地元住民や関係団体等との意見交換を行う等市民意見を反映しながら事業化を進めていきますさらに具体的な施設運営の手法については民間活力を施設の整備や管理に導入する等民間事業者等の資金やノウハウの活用を積極的に検討していきます 3. フォローアップ本計画は 40 年間という長期の計画であり学校教育を取り巻く環境の変化や児童生徒数の推移等に対応する必要があるため 5 年間隔を目途に PDCA サイクルによる随時見直しを行い実現性実行性を確保した計画とします PLAN( 計画 ) 長寿命化計画の策定見直し ACTION( 改善 ) 建物状態利用状況財務状況等から改善を実施見直しサイクル 5 年 DO( 実施 ) 長寿命化計画と点検結果に沿った修繕改修等の実施 CHECK( 検証 ) 財政面安全面等から実施の効果を検証し課題を抽出図. PDCA サイクルのイメージ

37 用語集 < 用語集 > 長寿命化従来型管理長寿命化型管理改築長寿命化改修大規模改造部位修繕目標耐用年数建物を将来にわたって長く使い続けるため耐用年数を延ばすこと建物や機械電気設備等において不具合が出た箇所のみを事後的に修繕し建築後 60 年程度で改築するというような維持管理の方法建物の損傷や電気機械設備等の異常が軽微である早期の段階から機能性能の保持回復を図るための修繕等を予防的に実施し耐用年数を80 年程度まで延ばす維持管理の方法老朽化により構造上危険な状態にあったり教育上著しく不適当な状態にあったりする既存の建物を建て替えること長寿命化を行うために物理的な不具合を直し耐久性を高めることに加え機能や性能を現代の求められる水準まで引き上げる改修を行うこと断熱化等のエコ改修や老朽化した外装内装等の改修など経年劣化した建物や設備の大部分を改修し原状回復を図ること経年劣化した建物の部分を既存のものと概ね同じ位置に概ね同じ材料形状寸法のものを用いて原状回復を図ること本市が目標とする建物を建築してから改築等を行うまでの使用期間のこと

38 岩倉市学校施設長寿命化計画 ( 案 ) 発行岩倉市教育委員会編集教育こども未来部学校教育課愛知県岩倉市栄町一丁目 66 番地電話 ( 直通 ) ( 代表 ) ホームページ発行年月平成 30 年 3 月

美里町学校施設長寿命化計画 ( 案 ) 検討資料編平成 30 年月美里町教育委員会

美里町学校施設長寿命化計画 ( 案 ) 検討資料編平成 30 年月美里町教育委員会美里町学校施設長寿命化計画 ( 案 ) 検討資料編平成 3 年月美里町教育委員会目次頁第 1 章実態把握 ------------------------------------------------------------1 1 学校施設の運営状況活用状況等の実態 --------------------------------------1 1-1 投資的経費の推移 --------------------------------------------------1