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1 Global Research China Economic Spotlight 全人代が 日開幕 : 政策面の見通し 中国政府は 着実で比較的高い成長を維持する一方 インフレ期待を管理し 経済構造の調整を進める との政策目標を改めて表明する見通し 金融政策は 年の銀行融資の伸び率を昨年の前年比 +3% 強から同 +17% 前後の通常水準に抑えることに注力 財政支出は新規建設プロジェクトから教育や医療 その他の消費刺激分野に軸足を移す 中国の全国人民代表大会 ( 全人代 国会に相当 ) が 3 月 日に開幕する 政策面でどのような目新しい材料が見込めるのか まず 全人代が中国指導部の主要政策決定の場であると考えるのは誤りである 事実 年の主要なマクロ経済政策は昨年 1 月 ~ 今年 1 月に開かれた年次中央経済工作会議や各省庁の年次工作会議で軒並み固まっている 全人代は政策当局者が向こう 1 年の政策課題を公表し 意見を聞く場と考えた方がいいだろう Qu Hongbin* Economist The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited (HK) +8 8 Sun Junwei * Economist *HSBC Securities (USA) Inc の非米国関連会社の従業員であり NYSE/NASD の RR ではありません 発行 :The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited ディスクレーマー / ディスクロージャー 本レポートの末尾に記載されています 併せてお読みください ~ 日まで開かれる全人代では 温家宝首相の政府活動報告や 年度予算案 温首相やその他主要閣僚 ( 張平 国家発展改革委員会主任や周小川 中国人民銀行総裁 謝旭人財政相 ) 主催の記者会見が注目される HSBC では 以下の政策課題に関して明確化を見込んでいる 温家宝首相の政府活動報告では 着実で比較的高い成長を維持する一方 インフレ期待を管理し 経済構造の調整を進める との全般的な政策目標を改めて表明する見通し しかし すでに軸足は全面的な成長の下支えから 景気回復持続の必要性とインフレの管理のバランスに移っている 構造調整やインフレリスクの抑制に向けた取り組みは 年の新規銀行融資の目標設定 ( 融資残高の伸びを約 17% に抑えるため 今年の目標額は昨年実績の 9.6 兆元に対して 7. 兆元 ) や新規投資プロジェクトの厳格な管理などの具体策で明らかである 適度に緩和的な金融政策を継続することを示唆しているが 今年の金融政策の運営目標は銀行融資の伸びを昨年の+3% から+17% 前後の通常水準に M の伸び率を昨年の+7.7% から+17% 前後に抑えることである 目標の達成に向けて 中国人民銀行は今年 1~ 月に預金準備率を計 bp 引き上げた HSBC では 向こう数カ月以内に一段の引き締め措置が講じられるとみている

2 過剰な銀行融資が対処すべき主要課題であるため 政策手段は預金準備率の追加引き上げや流動性吸収に向けた中銀手形の発行 銀行融資に関する窓口指導などの量的な分野が中心となろう CPI 上昇率が 3% に近づいた場合 人民銀は実質金利の急低下を防ぐため 利上げも行う必要が出てこよう HSBC では 最初の利上げ (1 年物預金基準金利と貸出基準金利ともに 7bp の引き上げ ) が Q にも行われるとみている しかし その他の主要中銀が利上げに踏み切る前に大幅な利上げを実施すれば 資本流入の拡大という望ましくない副作用も生む このため HSBC では引き続き 年の利上げ幅を bp と予想している 財政支出の軸足変更 年の中央政府予算は小幅な赤字となる見通し ( 財政赤字の規模は昨年の対 GDP 比.% に対して同.9% 前後となる見込み ) しかし より重要なことは新規財政支出の軸足が新規インフラ投資から教育や医療 その他の消費刺激分野に移る見通しであることだ 中国財政省は 今年 1 月上旬に開いた年次工作会議で投資の伸びを適度に維持する一方で消費を刺激することに主眼を置くと強調した これには 社会保障向けの支出増や農業従事者の所得引き上げに向けた農業従事者ならびに農業への補助金増額 家電や自動車購入への助成継続が含まれる 年度予算案では 中央政府の公共投資額が前年比 +7~9% となり 昨年の同 +% から急速に鈍化する見通し 中国政府は 新規建設プロジェクトを厳しく管理する 取り組みや地方政府の新規インフラ プロジェクトへの融資を抑制する取り組みも進めており 年の都市部固定資産投資の実質伸び率は昨年の 33% から 3% に 11 年には 17% に鈍化する見込み 不動産価格の上昇やインフレをめぐる懸念が増大していることを指摘 過剰流動性はインフレ期待を高めるだけでなく 不動産価格の上昇にも寄与している 事実 インフレ率はこの数カ月で大幅に加速しており HSBC の量的モデルによれば 今年半ばまで加速が続く見通し また 輸出の回復でデフレギャップが縮小する見込みで 輸出の伸びが上振れればインフレ圧力は高まろう 不動産価格の上昇に関して 中国政府は投機的な不動産購入の規制や公共住宅の供給拡大で不動産価格の行き過ぎた伸びを抑制する方針を示している 以上の要因はすべて政策の引き締め ( 財政の引き締めと金融政策手段がともに必要 ) を通じてインフレリスクを抑制するとの政策当局の方針を強めることになる 人民元に関する公式見解に目新しい材料なし 中国指導部が人民元に関して新たに言及することはないとみられるが 今後の重要な手掛かりにならないとしても 一部の当局者がそれぞれ人民元に関してコメントする可能性がある ここで重要なことは 中国の力強い景気回復で人民元を事実上のドルペッグから外す余地が広がりつつあるが 人民元の上昇幅は小幅 (% 未満 ) にとどまるとみられる点である しかし 具体的にどのような形態が取られるかは予測が難しい 可能性のある選択肢の中では ドルに対する緩やかで段階的な人民元の上昇が最も望ましいと考えられる

3 1. GDP 成長率. 過剰流動性の吸収に向けて預金準備率を引き上げ Consumption Inv estment Net ex ports (RMBbn) Banks' position for forex purchase (Rhs) Reserv e requirement ratio (Lhs) 3-3. 輸出の回復とともに CPI は大幅に加速. 投資は融資の伸び鈍化とともに減速 (%yr,3mma) (%yr,3mma) (%yr, 3mma) (%yr, 3mma) CPI (Lhs) Ex ports (Rhs) Monthly FAI (Lhs) Loans (Rhs). CPI と 1 年物預金基準金利 6. 小幅な財政赤字が続く見通し f - CPI 1-y ear deposit rate Central budget deficit %GDP 3

4 重要開示事項 本レポートはマクロ経済に関する情報提供を目的として作成されたものです 当レポートで使用しているグラフ 表等は参考データであり 将来の結果を保証するものではありません 本レポートの原文 ( 英語版 ) は HSBC グローバルリサーチに属するグローバルエマージングマーケット マクロ アンド ストラテジー チームによって に発行されました 追加重要事項開示 : 以下 HSBC グローバルリサーチが発行するリサーチレポート アナリストレポートに関する重要事項を記述いたします アナリストの報酬は投資銀行部門を含む HSBC 全体の収益性を一部勘案して支払われます 本レポートを執筆したアナリストの証言 本レポートで述べられている個別企業や証券に関する見解はすべてアナリスト個人の見解を正確に反映したものであり アナリストの報酬は 直接 間接の別を問わず 本レポートで述べられている見解と一切関連がなく 今後もないことを証します HSBC は リサーチ業務に関連して起こる潜在的な利害の対立を適切に確認して 管理する手順を採用しています リサーチの作成と配布に従事している HSBC のアナリストとその他のスタッフは HSBC の投資銀行業務とは独立した管理報告ラインの下に業務を遂行しています 投資銀行業務とリサーチの間に適切なチャイニーズ ウォールを設置し 全ての機密および価格敏感情報が適切に取り扱われることを確実にしています

5 ディスクレーマー ( 当資料記載内容についてご留意いただきたい事項 ) 1. 当レポートは HSBC 投信株式会社 ( 以下 当社 ) が情報提供を目的として編集したものです したがって勧誘を意図したものではありません. 当レポートの内容は 当社が信頼に足ると判断する情報に基づき作成していますが その正確さを保証するものではありません 3. 掲載された企業につきましては あくまで直近のトピックとしてご紹介させていただいたものであり 個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく 当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません HSBC 投信株式会社 金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 38 号加入協会 /( 社 ) 投資信託協会 ( 社 ) 日本証券投資顧問業協会 3-7 東京都中央区日本橋 3 丁目 11 番 1 号 HSBC ビルディング Tel: Fax: 当レポートにおける見解等は 作成時点のものであり 今後予告なしに変更される場合があります データ等は過去の実績を示したものであり 将来の成果を示唆するものではありません また 当社は 当資料に含まれている情報について更新する義務を一切負いません HSBC 投信株式会社 無断転載を禁ず