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1 表 7.1 時間空間的に見た所得格差 総労働所得に占める各グループの比率 低格差 ( 年代スカンジナビア ) 中格差 ( 2010 年ヨーロッパ ) 高格差 ( 2010 年米国 ) 超高格差 ( 2030 年米国?) トップ ( 上流階級 ) 45% うちトップ 1% ( 支配階級 ) 5% 7% 12% 17% うち残り 9% ( 富裕階級 ) 15% 18% 23% 28% 中間 ( 中流階級 ) 45% 45% 底辺 ( 下流階級 ) 対応するジニ係数 ( 合成格差指数 ) 労働所得格差が比較的低い社会 (1970 年代 1980 年代のスカンジナビア諸国など ) では もっとも所得の多い上位 10 % が総労働所得の 20 % を稼ぎ 下位 50 % が約 35 % 中間の 40 % が約 45 % を稼いでいる これに対応するジニ係数 ( 格差を示す総合指標で値は 0 から 1) は 0.19 オンラインの専門補遺を参照

2 表 7.2 時間空間的に見た資本所有格差 総資本に占める各グループの比率 低格差 ( 前代未聞理想社会?) 中格差 ( 年代スカンジナビア ) 中高格差 ( 2010 年ヨーロッパ ) 高格差 ( 2010 年米国 ) 超高格差 ( 2030 年米国?) トップ ( 上流階級 ) うちトップ 1% ( 支配階級 ) うち残り 9% ( 富裕階級 ) 中間 ( 中流階級 ) 45% 5% 底辺 ( 下流階級 ) 5% 5% 5% 対応するジニ係数 ( 合成格差指数 ) 資本所有に 中程度 の格差がある社会 (1970 年代 1980 年代のスカンジナビア諸国など ) では 最も裕福な 10 % が 国富の 50 % を所有し 下位 50 % は約 10 % 中間の 40 % は約 4 % を所有する これに対応するジニ係数は 0.58 オンラインの専門補遺を参照

3 表 7.3 時間空間的に見た総所得 ( 労働と資本 ) の格差 総所得 ( 労働 + 資本 ) に占める各グループの比率 低格差 ( 年代スカンジナビア ) 中格差 ( 2010 年ヨーロッパ ) 高格差 ( 2010 年米国 ) 超高格差 ( 2030 年米国?) トップ ( 上流階級 ) 6 うちトップ 1% ( 支配階級 ) 7% うち残り 9% ( 富裕階級 ) 18% 中間 ( 中流階級 ) 45% 底辺 ( 下流階級 ) 15% 対応するジニ係数 ( 合成格差指数 ) 労働所得格差が比較的低い社会 (1970 年代 1980 年代のスカンジナビア諸国など ) では もっとも所得の多い上位 10 % が総所得の 20 % を稼ぎ 下位 50 % が約 30 % を稼いでいる これに対応するジニ係数は 0.26 オンラインの専門補遺を参照

4 図 8.1. フランスにおける所得格差 年 全体の中のトップ十分位シェア ( 所得または賃金 ) 45% 総所得に占める所得トップ 10 分位のシェア 総賃金に占める賃金トップ 10 分位のシェア フランスでは 20 世紀を通じて ( 労働と資産の ) 総所得の格差は減少したが 賃金格差は変わらなかった 出所と時系列データ : を参照 24% 図 8.2. 不労所得生活者の没落 年 22% 全体の中のトップ百分位シェア ( 所得または賃金 ) 18% 16% 14% 12% 8% 6% 4% 2% 総所得に所得トップ百分位が占めるシェア 総賃金に賃金トップ百分位が占めるシェア フランスのトップ百分位 ( 最も所得が高い 1 パーセント ) のシェアの 1914 年から 1945 年までの減少は 最上位の資本所得の減少によるものだ 出所と時系列データ : を参照

5 図 8.5. 米国の所得格差 年 国民所得に占めるトップ十分位のシェア 45% トップ 10 分位が総所得に占めるシェア ( キャピタル ゲイン含む ) キャピタル ゲイン除く トップ十分位が総所得に占めるシェアは 1970 年代には 35 % だったのが 2000 年代から 2010 年代にかけて 50 % 近くまで上昇した 出所と時系列データ : を参照 図 8.6. 米国におけるトップ百分位の構成 年 各グループが総所得に占めるシェア 15% 5% トップ 1% (2010 年に年間所得 $ 以上 ) トップ 5%-1% (2010 年の年間所得 $ $ ) トップ -5% (2010 年の年間所得は $ $ ) 年代以降のトップ十分位の所得シェア増加は 主にトップ百分位によるものだ 出所と時系列データ : を参照

6 Share of top decile in total (incomes or wages) 45% Figure 8.7. High incomes and high wages in the U.S Share of top income decile in total income Excl. capital gains Share of top wage decile in total total wage bill The rise of income inequality since the 1970s is largely due to the rise of wage inequality. Sources and series: see piketty.pse.ens.fr/capital21c. 全体の中のトップ百分位シェア ( 所得または賃金 ) 24% 22% 18% 16% 14% 12% 8% 6% 図 8.8 米国のトップ 1 パーセントの推移 総所得に占める所得トップ百分位のシェアキャピタルゲインを除いたシェア総賃金に賃金トップ百分位が占めるシェア 4% 2% 年代以降のトップ 1 パーセントの最高所得の上昇の大部分は トップ 1 % の最高賃金の上昇によるものだ 出所と時系列データ : を参照

7 10 図 9.1. フランスと米国の最低賃金 年 $ $ $9.6 最低時給 $8.4 $7.2 $6.0 4, $ フランス (2013 年ユーロ 左軸 ) 米国 (2013 年ドル 右軸 ) $3.6 $2.4 $ 年の購買力平価にすると 1950 年から 2013 年までに 最低賃金は米国では時給 3.8 ドルから 7.3 ドルに フランスでは 2.1 ユーロから 9.4 ユーロに上昇 出所と時系列データ : を参照 $0.0 国民所得に占めるトップ百分位シェア 24% 22% 18% 16% 14% 12% 8% 6% 4% 2% 図 9.2 アングロ サクソン諸国における所得格差 年 米国イギリスカナダオーストラリア すべてのアングロ サクソン諸国で 国民所得におけるトップ百分位のシェアは 1970 年代以降上昇しているが 程度のちがいはある 出所と時系列データ : を参照

8 24% 図 9.3 大陸ヨーロッパと日本での所得格差 年 国民所得に占めるトップ百分位シェア 22% 18% 16% 14% 12% 8% 6% フランスドイツスウェーデン日本 4% 2% アングロ サクソン諸国と比較すると 1970 年代以降 大陸ヨーロッパと日本ではトップ百分位のシェアがほとんど増加していない 出所と時系列データ : を参照 図 9.7. ヨーロッパと米国におけるトップ十分位の所得のシェア 年 45% 米国 ドイツ イギリス フランス トップ十分位の総所得シェア スウェーデン 年代から 1970 年代にかけて トップ十分位の所得のシェアは米国でもヨーロッパでも 30~35 % だった 出所と時系列データ : を参照

9 図 9.8. ヨーロッパと米国における所得格差 年 トップ十分位の総所得シェア 45% 米国 ヨーロッパ トップ十分位のシェアは 年には米国よりもヨーロッパのほうが高かった 年には米国のほうがずっと高い 出所と時系列データ : を参照 10 図 フランスの富の不平等 年 9 総財産に占めるトップ十分位 / 百分位のシェア トップ の富のシェア トップ 1% 財産のシェア 年にはトップ十分位 ( 最も高い富を持つ上位 10 %) が 国富の % を所有したが 現在は % だ 出所と時系列データ : を参照

10 10 図 イギリスの富の不平等 年 総財産に占めるトップ十分位 / 百分位のシェア トップ の財産シェア トップ 1% の財産シェア 年にはトップ十分位が国富の % を所有し 現在は 70 % を所有 出所と時系列データ : を参照 10 図 米国での富の格差 年 総財産に占めるトップ十分位 / 百分位のシェア トップ の財産シェア トップ 1% の財産シェア 富の所有の最上位 10 % が 1910 年には国富の 8 を 現在は 75% を所有している 出所と時系列データ : を参照

11 10 図 ヨーロッパと米国における富の格差の比較 年 9 総財産に占めるトップ十分位 / 百分位のシェア トップ の財産シェア : ヨーロッパ トップ の財産シェア : 米国 トップ 1% の財産シェア : ヨーロッパ トップ1% の財産シェア : 米国 世紀半ばまで 米国よりもヨーロッパのほうが富の格差は大きかった 出所と時系列データ : を参照 7% Figure Return to capital and growth: France % Annual rate of return or rate of growth 5% 4% 3% 2% 1% Pure rate of return to capital r Growth rate of national income g The rate of return on capital is a lot higher than the growth rate in France between 1820 and Sources and series: see piketty.pse.ens.fr/capital21c.

12 Figure Capital share and saving rate: France Capital share or saving rate (% national income) Capital share α Saving rate s The share of capital income in national income is much larger than the saving rate in France between 1820 and Sources and series: see piketty.pse.ens.fr/capital21c. 6% 図 世界的な税引き後利益率と成長率古代から 2200 年 5% 年収益率または成長率 4% 3% 2% 純粋な資本収益率 r ( 税引き後 キャピタル ロス計上後 ) 世界産出の成長率 g 1% ( 税引き後 キャピタル ロス計上後 ) 利益率は 20 世紀を通じて成長率を下回ったが 21 世紀になると再び上回った 出所と時系列データ : を参照

13 相続と贈与の年間価値 ( 国民所得の %) 36% 32% 28% 24% 16% 12% 8% 4% 図 11.1 年間相続フローの対国民所得比 フランス 年 経済フロー ( 国富推計 死亡率表 年齢財産プロフィールより計算 ) 税収フロー ( 相続贈与税データから計算 免税資産も含む ) 年間相続フローは 19 世紀と 1914 年までは国民所得の % だった それが 1950 年代には 5 % 以下に落ち込んだが 2010 年には 15 % まで持ち直した 出所と時系列データ : を参照

14 表 11.1 フランスの年齢ー財産プロフィール 各年代の平均財産 (50-59 歳平均財産の %) 歳 歳 歳 歳 歳 歳 80 歳以上 % 37% 47% % 148% 153% % 37% 52% % 144% 142% % 61% % 166% % 57% 65% % 176% 238% % 54% 72% % 178% 257% % 59% 77% % 137% 143% % 52% 77% 10 99% 76% 62% % 52% 74% % 87% % 55% 83% % 113% 105% % 46% 66% % 121% 118% % 74% % 106% 134% 1820 年に60 代個人の平均的な富は 50 代の平均より34% 多く 80 歳以上の富は50 代より富が53% 多かった 出所 :piketty.pse.ens.fr/capital21c, table 2 参照 10 図 11.7 相続財産が国富に占めるシェア フランス 年 相続財産の累積価値 ( 生存者総財産の %) 相続財産のシェア ( : g=1,7%, r=3,) 相続財産のシェア ( : g=1,, r=5,) 世紀フランスでは相続財産は総財産の % に相当した このシェアは 20 世紀には % まで下落したが 21 世紀には % まで回復しそうだ 出所と時系列データ : を参照

15 36% 図 年に生まれたコーホートの ( 労働と相続による ) 総リソースに占める相続のシェア 各コーホートの総リソースに占める相続のシェア 32% 28% 24% 16% 12% 総平均リソースに占める相続のシェアを誕生年の関数として示したもの ( 遺産 贈与 労働所得フローは 50 歳時点で資本化 ) ( : g=1,7%, r=3,) 8% 4% 相続は19 世紀コーホートのリソースの約 25 % を占めたが 1910 ー 1920 年生まれのコーホートになると それが10 % 以下になる ( これらの人々は 年に相続を受けるはずだった ) 出所と時系列データ : を参照 30 図 年生まれのコーホートにとってのラスティニャックのジレンマ 底辺 の賃金生活者の平均賃金の倍数 トップ 1% 相続人の生活水準 トップ 1% 労働所得者の生活水準 ( 底辺 の賃金生活者の生活水準倍数 誕生年の関数として表現 ) 世紀には 相続者トップ 1 % が享受できる生活水準は 労働による稼ぎ手トップ 1 % よりもずっと高かった 出所と時系列データ : を参照

16 図 年のヨーロッパにおける相続フロー 遺産や贈与の年間価値 ( 国民所得の %) 24% 16% 12% フランス イギリス ドイツ 8% 4% 相続フローはイギリスやドイツでもフランス同様に U 字曲線を描く この期間の終わりについては イギリスにおける贈与が過小評価されているかもしれない 出所と時系列データ : を参照

17 表 12.2 米国大学の資本基金収益率 年 年平均実質成長率 ( インフレ補正済後管理費用差し引き後金融費用差し引き後 ) 期間 全大学 (850 校 ) 8.2% ハーバード イェール プリンストン 10.2% 10 億ドル以上の基金 (60 校 ) 8.8% 5-10 億ドルの基金 (66 校 ) 7.8% 1-5 億ドルの基金 (226 校 ) 7.1% 1 億ドル未満の基金 (498 校 ) 6.2% 年に 米国大学は資本基金に対する実質収益率 8.2% を得ており 基金が大きいと収益率はさらに高かった ここに示した収益率はすべてインフレ除外済み ( 同期のインフレは年率 2.4%) で管理費用と金融費用差し引き後 出所 :piketty.pse.ens.fr/capital21c

18 80 図 12.5 世界の資本分配 年 民間資本の価値 ( 世界所得の %) アジア アフリカ 10 アメリカ大陸 ヨーロッパ 中位シナリオ 21 世紀末までにアジア諸国が世界資本の半分くらいを所有するようになる 出所と時系列データ : を参照 表 S12.5. 純外国資産 : 金持ち国とタックス ヘイブン ( 図 12.6 で使ったデータ ) 純外国資産 ( 対世界産出比率 %) ヨーロッパ米国日本 金持ち国 ( ヨータックス ヘイブロッパ + 米国 + ン日本 ) % 0.5% % % 1.2% % -0.4% 1.4% 0.4% % -0.9% 1.6% % 1.5% -0.7% % -1.1% 1.5% % -1.3% 1.7% -1.5% % -1.7% 2.1% -1.5% % -1.1% 2.5% -0.8% % -1.1% 2.6% -0.5% % -1.4% 2.8% -0.9% % -1.5% 2.9% -0.7% % -2.6% 3.2% % -2.9% 3.8% -2.1% % -2.3% 2.7% -2.5% % -4.2% 3.6% -2.9% % -5.9% 4.2% -3.3% 7.9% % -6.1% 4.4% -4.6% 7.2% % -5.6% 4.3% -4.6% 7.6% % 4.2% -5.1% 7.9% % -4.2% 3.4% -3.7% 8.1% % 3.7% -4.8% 7.6% % -3.2% 3.9% -3.5% 9.2% % -5.3% % 出所 : Zucman 2013, Figure 1 と Appendix Table A27

19 6 図 13.1 金持ち国の税収 年 スウェーデン 総税収 ( 国民所得の %) フランス イギリス 米国, 金持ち国では 年まで税収は国民所得の 10 % 以下だった それが 年では 国民所得の 30~55 % となっている 出所と時系列データ : を参照

20 10 図 14.1 最高所得税率 年 る限界税率 最高所得得者に適用され 米国イギリスドイツフランス 所得税の最高限界税率 ( 最高の所得に適用されるもの ) は 米国では 1980 年に 7 だったのが 1988 年には 28 % まで下がった 出所と時系列データ : を参照 10 図 14.2 最高相続税率 年 最高の相続続財産に適用さされるトップ限界界税率 米国イギリスドイツフランス 所得税の最高限界相続税率 ( 最高の相続財産に適用されるもの ) は 米国では 1980 年に 7 だったのが 1988 年には 35 % まで下がった 出所と時系列データ : を参照

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