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1 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 1 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 毒性試験の概要文 ブリストル マイヤーズ株式会社

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3 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 3 用語及び略語一覧 AST AUC(INF) AUC(TAU) Aspartate aminotransferase Area under the serum concentration vs. time from 0 to infinity Area under the serum concentration vs. time during a specified interval アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ 0 時間から無限時間までの血清中濃度曲線下面積 1 投与間隔における血清中濃度曲線下面積 BMS Bristol-Myers Squibb ブリストル マイヤーズスクイブ BrdU Bromodeoxyuridine ブロモデオキシウリジン CHO Chinese hamster ovary チャイニーズハムスター卵巣 CL Total body clearance 全身クリアランス Cmax Maximum serum concentration 最高血清中濃度 CMV Cytomegalovirus サイトメガロウイルス DNA Deoxyribonucleic acid デオキシリボ核酸 DSG Deoxyspergualin デオキシスパガリン EBV Epstein Barr Virus エプスタインバーウイルス F 0 Parental generation 親世代 F 1 First generation 第一世代 GLP HGPRT Good Laboratory Practice Hypoxanthine guanine phosphoribosyl-transferase HMW High molecular weight 高分子種 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準 ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ HSV Herpes simplex virus 単純ヘルペスウイルス ICH International Conference on Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use 日米 EU 医薬品規制調和国際会議 IFN Interferon インターフェロン Ig Immunoglobulin 免疫グロブリン IL Interleukin インターロイキン KLH Keyhole limpet hemocyanin キーホールリンペットヘモシアニン LCV Lymphocryptovirus リンホクリプトウイルス MCP-1 Monocyte chemoattractant protein-1 単球遊走活性化因子 -1 MLV Murine leukemia virus マウス白血病ウイルス MMTV Mouse mammary tumor virus マウス乳癌ウイルス MRT Mean residence time 平均滞留時間 MTD Maximum tolerance dose 最大耐量 NK Natural killer ナチュラルキラー NOAEL No-observable-adverse-effect level 無毒性量 NOEL No-observable-effect level 無作用量 PALS Periarteriolar lymphatic sheath 動脈周囲リンパ鞘 PBS Phosphate buffered saline リン酸緩衝生理食塩液

4 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 4 PCR Polymerase chain reaction ポリメラーゼ連鎖反応 PE40 Pseudomonas exotoxin 緑膿菌外毒素 PK Pharmacokinetic 薬物動態 qd Dosed once daily 1 日 1 回投与 qm Dosed once monthly 月 1 回投与 q n d m Every n days for m doses n 日に 1 回 計 m 回投与 qw Dosed once weekly 週 1 回投与 qw m Dosed once weekly for m doses 週 1 回 計 m 回投与 RA Rheumatoid arthritis 関節リウマチ S9 Liver fraction that contains a high concentration of cytochrome P450 metabolic enzymes SAA Serum amyloid A 血清アミロイド A SRBC Sheep erythrocyte ヒツジ赤血球 チトクローム P450 を高濃度に含有する肝臓の S9 分画 SV40 Simian Papovavirus サルパポバウイルス t 1/2 Half-life time 消失半減期 TK Toxicokinetics トキシコキネティクス Tmax Time of occurrence of Cmax Cmax に到達する時間 TNF Tumor necrosis factor 腫瘍壊死因子 Vss Volume of distribution at steady-state 定常状態の分布容積

5 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 5 目次 1 まとめ 単回投与毒性試験 サルにおける単回静脈内投与探索毒性試験 (GLP 不適合 ) サルにおける単回静脈内投与毒性及びトキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) 反復投与毒性試験 マウス マウスにおける 6 ヵ月間間歇 (qw 26) 皮下投与毒性試験 (GLP 適合 ) ラット ラットにおける 2 週間間歇 (q2d 7) 皮下 / 静脈内投与毒性及び トキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) ラットにおける 3 ヵ月間間歇 (q3d) 静脈内投与免疫毒性試験 (GLP 適合 ) サル サルにおける 1 ヵ月間間歇 (q2d 15) 静脈内投与毒性試験 (GLP 適合 ) Belatacept(BMS ) のサルにおける 6 ヵ月間間歇 (qw 26) 静脈内投与 毒性及びトキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) サルにおける 1 年間間歇 (qw 52) 静脈内投与毒性及びトキシコキネティクス 試験 (GLP 適合 ) 遺伝毒性試験 In Vitro 試験 ネズミチフス菌及び大腸菌を用いる復帰突然変異試験 (GLP 適合 ) CHO/HGPRT 哺乳類細胞を用いる遺伝子突然変異試験 (GLP 適合 ) 初代培養ヒトリンパ球を用いる細胞遺伝学的試験 (GLP 適合 ) がん原性試験 マウスにおける皮下投与がん原性試験 (GLP 適合 ) 生殖発生毒性試験 受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験 ラットにおける受胎能及び着床までの初期胚発生に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 ) 胚 胎児発生に関する試験 マウスにおける胚 胎児発生に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 ) ラットにおける胚 胎児発生に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 ) 妊娠及び授乳ラットにおける静脈内投与トキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) ウサギにおける胚 胎児発生に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 )... 38

6 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 妊娠ウサギにおける 13 日間静脈内投与トキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) 出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験 ラットにおける出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する 静脈内投与試験 (GLP 適合 ) 新生児を用いた試験 新生児ラットを用いた 3 ヵ月間皮下 / 静脈内投与毒性試験 (GLP 適合 ) 新生児ラットを用いた 3 ヵ月間間歇 (q3d) 皮下 / 静脈内投与免疫毒性試験 (GLP 適合 ) 局所刺激性試験 ラット ラットにおける単回皮下投与局所刺激性比較試験 (GLP 不適合 ) ラットにおける単回皮下投与局所刺激性試験 Ⅰ(GLP 適合 ) ラットにおける単回皮下投与局所刺激性試験 Ⅱ(GLP 適合 ) ラットにおける 2 週間間歇 (q2d 7) 皮下投与局所刺激性及び トキシコキネティクス比較試験 (GLP 適合 ) ウサギ ウサギにおける単回静脈内 動脈内及び静脈周囲投与刺激性試験 (GLP 適合 ) その他の毒性試験 免疫原性試験 免疫毒性試験 マウスにおける単回静脈内投与免疫調節作用検討試験 (GLP 不適合 ) マウスにおける 5 日間静脈内投与免疫毒性試験 -Ex vivo 試験 (GLP 不適合 ) 結核菌慢性感染モデルマウスにおける感染再燃検討試験 (GLP 不適合 ) サルにおける 7 日間静脈内投与試験 (GLP 不適合 ) 毒性発現機序に関する試験 I/LnJ マウスにおける 9 ヵ月間間歇 (qw 40) 皮下投与検討試験 -MMTV による乳腺腫瘍発生に及ぼすアバタセプトの影響 (GLP 不適合 ) CD-1 マウスにおける 6 ヵ月間間歇 (qw 26) 皮下投与検討試験 -MMTV 特異抗体応答に及ぼすアバタセプト投与の影響 (GLP 不適合 ) BMS のイヌにおける 2 週間間歇 (q3d 5) 静脈内投与抗原性及び薬物 動態試験 -デオキシスパガリン及びアバタセプト併用投与の影響(GLP 適合 ) サルの腎移植モデルにおけるアバタセプト BMS 及び BMS の 反復静脈内併用投与試験 - 病理組織学的検査 (GLP 不適合 ) 不純物の毒性試験 マウスにおける単回静脈内投与探索毒性試験 (GLP 不適合 )... 61

7 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page サルにおける単回静脈内投与試験 (GLP 不適合 ) サルにおける単回静脈内投与試験 (GLP 不適合 ) 高分子種 (HMW) の製剤規格を担保するための非臨床試験成績 生物活性 / 薬効に関する試験 マウスにおける 7 週間間歇 (qw 7) 皮下投与薬物動態 / 薬力学試験 (GLP 不適合 ) ウサギにおける単回静脈内投与薬効及び薬物動態試験 (GLP 不適合 ) サルにおけるアバタセプト及び belatacept(bms ) の単回静脈内投与 薬効比較試験 (GLP 不適合 ) カニクイザルにおける反復静脈内投与薬効試験 (GLP 不適合 ) 製剤比較試験 マウスにおける単回静脈内投与比較試験 (GLP 不適合 ) サルにおける単回静脈内投与薬物動態比較試験 (GLP 適合 ) サルにおける単回静脈内投与薬物動態比較探索試験 (GLP 不適合 ) サルにおける単回静脈内投与比較試験 (GLP 適合 ) サルにおける単回静脈内投与薬物動態比較試験 (GLP 不適合 ) サルにおける単回静脈内投与薬物動態比較試験 (GLP 不適合 ) サルにおける単回静脈内投与薬物動態比較試験 (GLP 不適合 ) サルにおける単回静脈内投与比較試験 (GLP 適合 ) 考察及び結論 参考文献... 85

8 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 8 表一覧 表 1-1: 毒性試験一覧 表 3-1: 反復投与毒性試験におけるマウスの曝露量とヒトの曝露量の比較 表 3-2: 反復投与毒性試験におけるラットの曝露量とヒトの曝露量の比較 表 3-3: 反復投与毒性試験におけるサルの曝露量とヒトの曝露量の比較 表 3-4: サルのアバタセプト 1 年間投与毒性試験における試験開始前のウイルス陽性数 表 5-1: がん原性試験におけるマウスの曝露量とヒトの曝露量の比較 表 5-2: がん原性試験におけるマウスのリンパ腫発生率 (%) 表 5-3: BMS 社及び CRL 社で実施した過去の試験及び文献における CD-1 マウスの リンパ腫発生率 (%) 表 5-4: がん原性試験におけるマウスの乳腺腺腫及び腺癌発生率 (%) 表 5-5: BMS 社及び CRL 社で実施した過去の試験及び文献における CD-1 マウスの 乳腺腺腫及び腺癌発生率 (%) 表 6-1: 生殖発生毒性試験におけるラット及びウサギの曝露量とヒトの曝露量の比較 表 6-2: 各サブグループの評価項目 表 6-3: 新生児毒性試験における生後 28 及び 88 日のラットの曝露量とヒトの曝露量の 比較 表 6-4: 各コホートにおける評価項目 表 6-5: 新生児毒性試験における生後 28 及び 88 日のラットの曝露量とヒトの曝露量の 比較 表 7-1: 製剤 表 8-1: 高分子種の安全域 表 8-2: サルにおけるアバタセプト曝露量 表 8-3: アバタセプトの PK パラメータの概要 表 8-4: アバタセプトの PK パラメータの統計学的解析結果 表 9-1: マウス ラット及びサルの曝露量とヒトの曝露量の比較... 74

9 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 9 1 まとめアバタセプト (BMS ) は ヒト CTLA-4 の細胞外ドメインとヒト免疫グロブリン (Ig) G1 の Fc ドメイン ( ヒンジ-CH2- CH3 ドメイン ) より構成された遺伝子組換え可溶性融合蛋白である ヒト IgG1 領域では 補体結合反応を低下させるために ヒンジ領域に変異を含んでいる アバタセプトは関節リウマチ (RA) を適応症の一つとして開発された薬剤で 抗原提示細胞表面の CD80 及び CD86 に結合し これらの分子と T 細胞表面の共刺激分子である CD28 との結合を阻害することで T 細胞の活性化を調節する アバタセプトの臨床推奨用量は 体重 60 kg 未満の患者では 500 mg 体重 60~100 kg の患者では 750 mg 体重が 100 kg を超える患者では 1000 mg で これを初回投与後 2 週 4 週 その後 4 週毎に静脈内投与する 臨床用量 10 mg/kg における RA 患者での曝露量は約 μg h/ml である ヒトにアバタセプトを静脈内投与した場合の安全性を担保するための非臨床毒性試験として 一連の in vitro 試験並びにマウス ラット及びサルを用いた in vivo 試験を実施した アバタセプトは これらの動物種に対し薬理作用を示すことが確認されている 毒性試験として サルの単回投与毒性試験 マウス ( 最長 6 ヵ月間 ) ラット( 最長 3 ヵ月間 ) サル( 最長 1 年間 ) の反復投与毒性試験 in vitro 遺伝毒性試験 がん原性試験 生殖発生毒性試験 新生児を用いた毒性試験 局所刺激性試験及び免疫毒性試験を実施し 単回又は反復投与毒性試験の一環として免疫毒性 免疫原性及び局所刺激性についても検討した また アバタセプトを用いた毒性発現機序に関する試験 不純物の毒性試験 生物活性 / 薬効に関する試験及び製剤比較試験も実施した さらに アバタセプトを長期間投与した場合の安全性を担保するために サルを用いた belatacept (BMS ) の 6 ヵ月間投与毒性試験も実施した なお belatacept は CD80/86 結合ドメイン内の 2 個のアミノ酸残基がアバタセプトと異なり アバタセプトと比較し霊長類の CD86 に対する結合能が高く 薬理活性が上昇している RA 患者におけるアバタセプトの安全性を担保するための毒性試験の種類を表 1-1 及び毒性試験概要表 に示す なお 主要な毒性試験は適切な試験計画の下 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準 (GLP) に準拠して実施した

10 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 10 表 1-1: 毒性試験一覧 a 試験の種類 / 投与期間 投与経路 試験系 単回投与毒性 静脈内 サル 反復投与毒性 2 週間 皮下 静脈内 ラット 1 ヵ月間 静脈内 サル 3 ヵ月間 静脈内 ラット 6 ヵ月間 皮下 マウス 静脈内 サル [Belatacept (BMS )] a 1 年間 静脈内 サル 遺伝毒性復帰突然変異 In vitro ネズミチフス菌 大腸菌 HGPRT 遺伝子突然変異 In vitro CHO 細胞 染色体異常 In vitro 初代培養ヒトリンパ球 がん原性長期投与 皮下 マウス 生殖発生毒性受胎能及び初期胚発生 静脈内 ラット 胚 胎児発生 静脈内 マウス ラット ウサギ 出生前及び出生後の発生 静脈内 ラット 新生児毒性 皮下 / 静脈内 ラット 局所刺激性 皮下 ラット 静脈内 動脈内 静脈周囲 ウサギ その他の毒性免疫毒性 静脈内 マウス サル 毒性発現機序 静脈内 マウス イヌ サル 不純物の毒性 静脈内 マウス サル 生物活性 / 薬効 静脈内 マウス ウサギ サル 製剤比較 静脈内 マウス サル Belatacept(BMS ) は CD80/86 結合ドメイン内の 2 個のアミノ酸残基がアバタセプトと異なり アバタセプトと比較し霊長類の CD86 に対する結合能が高く 薬理活性が上昇している サルを用いた試験では アバタセプトを最高投与量 100 mg/kg で単回静脈内投与 最高投与量 50 mg/kg で 2 日に 1 回 30 日間もしくは週 1 回 1 年間反復静脈内投与しても 本薬投与に関連した明らかな毒性はみられなかった 反復投与毒性試験で薬理作用に起因する可逆的な変化として 血清 IgG 量の軽微な減少 (IgM 及び IgA 量には変化なし ) 脾臓あるいはリンパ節で胚中心の機能低下を反映した胚中心の数及び直径の軽度から中等度減少 (1 年間投与試験 ) がみられた サルの末梢血細胞及びリンパ系組織には 増殖性病変 前がん病変又は腫瘍性病変は認められなかった 1 年間投与毒性試験では 8 週の休薬期間終了後に T 細胞依存性抗原キーホールリンペットヘモシアニン (KLH) の免疫により明らかな抗体産生が認められ 全投与量で免疫機能の活性

11 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 11 が確認された 試験開始前のウイルス検査で全動物が 1 種類又は複数のウイルス [ サルリンホクリプトウイルス (RhLCV) ヘルペス B ウイルス サルサイトメガロウイルス (RhCMV) サルパポバウイルス (SV40)] に感染していたことが確認されたが アバタセプトを 1 年間投与してもウイルス感染を示す臨床徴候はみられなかった 1 年間投与毒性試験の無毒性量は 50 mg/kg[ 血清中濃度曲線下面積 (AUC) 換算で 臨床用量 10 mg/kg を月 1 回投与したヒト (RA 患者 ) での曝露量の 9.5 倍の曝露量に相当 ] と推定された アバタセプトよりも薬理作用が強い belatacept をサルに最高投与量 50 mg/kg で週 1 回 6 ヵ月間静脈内投与しても アバタセプトと同様に投薬に関連した明らかな毒性はみられなかった 全投与量で薬理作用に起因する可逆的な変化として 血清 IgG 量の軽微な減少 (IgM 及び IgA 量には変化なし ) 脾臓あるいはリンパ節で胚中心の機能低下を反映した胚中心の数及び直径の軽微から軽度減少がみられた いずれの動物の末梢血細胞及びリンパ系組織にも 増殖性病変 前がん病変又は腫瘍性病変は認められなかった 8 週の休薬期間終了後に KLH の免疫により明らかな抗体産生が認められ 全投与量で免疫機能の活性が確認された Belatacept の 6 ヵ月間投与試験での無毒性量は 50 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 13.5 倍の曝露量 ) と推定された アバタセプトをマウスに週 1 回 26 週間皮下投与すると 投与量 200 mg/kg まで忍容性が認められた 投与量 65 及び 200 mg/kg で薬理作用に起因する可逆的な変化として 血清 IgG 量の一過性の減少 雄で脾臓の B 細胞比率の低下並びに B 細胞及び T 細胞の幼若化反応 (ex vivo 試験 ) の抑制がみられた また 病理組織学的変化として 腎臓で軽度な慢性多巣性炎 リンパ球浸潤及び尿細管上皮細胞の変性を伴う巨大核の発現頻度及び程度の上昇がみられたが 臨床病理学的パラメータには変化がみられず 腎機能に対する影響は認められなかった 腎臓でみられたこれらの変化は 自然発症性かつ加齢性病変の悪化によるものと考えられ ヒトとの関連性はほとんどないと考えられた 本試験での無作用量は 20 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 0.9 倍の曝露量 ) 無毒性量は 200 mg/kg( 臨床推奨量でのヒトの曝露量の 4.7 倍の曝露量 ) と推定された アバタセプトをラットに 2 日に 1 回計 7 回 (q2d 7) 静脈内又は皮下投与すると いずれの投与経路でも投与量 200 mg/kg まで明らかな毒性はみられなかったが 投与終了時に血清 IgG 量及び IgA 量の軽微な減少が認められた (IgM 量には変化なし ) 皮下投与によるバイオアベイラビリティは 41%(200 mg/kg)~63%(10 mg/kg) であった マウス及びサルとは異なり ラットでは最長 3 ヵ月間のアバタセプト投与で免疫に関連した変化が認められた アバタセプトをラットに 3 日に 1 回 3 ヵ月間静脈内投与すると 投与量 65 mg/kg 以上で 末梢血中の T 細胞及びヘルパー T 細胞数の増加及び制御性 T 細胞数の減少 血清 Ig 量の減少 T 細胞依存性抗体応答の低下 胸腺及び脾臓重量の増加 脾臓で辺縁帯拡大及び動脈周囲リンパ鞘 (PALS) の発達並びにリンパ節で傍皮質領域拡大及び胚中心数の減少等の免疫学的パラメータの変化が認められた さらに アバタセプト投与により自己免疫に起因した変化と考えられる甲状腺及び膵島でのリンパ球浸潤がみられ ハーダー腺及び前立腺では単核細胞浸潤及び炎症の発現頻度が顕著に増加した 本試験の投与量では十分な薬理活性が示されていることから これらの変化の発現頻度及び程度には概して用量依存性はみられなかった 本試験では無毒性量は推定できなかったが アバタセプトをマウスで 6 又は 20 ヵ月間及びサルで 1 年間まで長期間投

12 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 12 与しても 自己免疫の徴候は認められなかった さらに 海外の臨床試験では アバタセプトをヒト ( 成人 RA 患者 ) に最長 8 年間投与しても 自己免疫の発現頻度増加は現時点で認められていない ( , ) また 腎移植患者を対象とした 2 つの海外臨床試験で belatacept を他の免疫調節性の薬剤と併用投与した患者においても シクロスポリンを投与した患者と比較して制御性 T 細胞数減少はみられていない 1),2) 以上 成熟ラットで認められた変化より 理由は不明であるが マウス サル及びヒトと比較してラットは CD28 阻害作用に対して種特異的な感受性を有することが示唆された ネズミチフス菌及び大腸菌を用いる復帰突然変異 (Ames) 試験では 代謝活性化系 [ チトクローム P450 を高濃度に含有する肝臓の S9 分画 (S9)] の有無にかかわらずアバタセプトは変異原性を示さなかった チャイニーズハムスター卵巣 / ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ (CHO/HGPRT) 細胞を用いる遺伝子突然変異試験においても S9 の有無にかかわらずアバタセプトは変異原性を示さなかった また 初代培養ヒトリンパ球に対しても S9 の有無にかかわらずアバタセプトは染色体異常誘発性を示さなかった すべての遺伝毒性試験は 日米 EU 医薬品規制調和国際会議 (ICH) ガイドライン で推奨されている最高濃度又は溶解可能な最高濃度で実施した がん原性試験では アバタセプトをマウスに投与量 20, 65 及び 200 mg/kg で週 1 回 雄には最長 84 週間 雌には最長 88 週間皮下投与した 各投与量における曝露量は 臨床用量でのヒトの曝露量のそれぞれ 0.8, 1.9 及び 3.0 倍に相当する 全投与量で抗薬物抗体 ( 薬物特異抗体 ) の産生抑制がみられたことから 持続的な免疫抑制作用が発現していたと考えられる 全投与量でリンパ腫 中 高投与量の雌で乳腺腫瘍の発生率が上昇した マウスでは レトロウイルス [ マウス白血病ウイルス (MLV) 及びマウス乳癌ウイルス (MMTV)] が それぞれリンパ腫及び乳腺腫瘍を誘発することが知られている 本試験で使用した CD-1 マウスのゲノム中にはポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法により内在性 MLV の DNA が検出され 乳腺腫瘍の透過型電子顕微鏡検査及び免疫組織化学的検査により MMTV の存在が確認された これらの成績から アバタセプト投与群のマウスにおけるリンパ腫及び乳腺腫瘍の発生率上昇は 長期にわたる免疫抑制作用によりこれら特定のウイルスに対する免疫監視機構が低下したことと関連しているという仮説が裏付けられた 一連の遺伝毒性試験でアバタセプトが遺伝毒性を示さなかったことからも この仮説の正当性が支持された なお 6 ヵ月間投与毒性試験と同様に本薬投与に関連した非腫瘍性病変として 全投与量で腎臓尿細管上皮細胞での巨大核の発現頻度及び程度の上昇がみられた 上記の仮説を裏付けるために MMTV に対して強い中和抗体産生能を有し 乳腺腫瘍の発生を予防することが知られている I/LnJ 近交系マウスを用いて乳腺腫瘍の発生機序を検討するための試験を実施した アバタセプトは MMTV 感染後の MMTV 特異抗体産生亢進を抑制したが MMTV の感染力を抑制して乳腺腫瘍の発生を予防するのに必要な低レベルの MMTV 中和抗体までは抑制しなかった さらに がん原性試験で使用した CD-1 マウスを用いた試験では MMTV 感染後の MMTV 抵抗性において重要な機構であることが知られている IgG2a アイソタイプ応答を含む MMTV に特異的な機能性抗体応答が数例のマウスで認められ この抗体応答はアバタセプト投与後に減弱した これらの試験成績から がん原性試験では対照群と比較してアバタセプト投与に

13 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 13 より MMTV に対する免疫監視機構が低下し その結果乳腺腫瘍の発生率が上昇したという仮説が裏付けられた ラットの受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験では アバタセプトを 3 日に 1 回静脈内投与すると 投与量 200 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 11 倍の曝露量 ) まで雌雄の生殖能及び初期胚発生に及ぼす影響は認められなかった 胚 胎児発生に関する試験では アバタセプトをラット及びマウスにそれぞれ最高投与量 200 及び 300 mg/kg で連日 ウサギに最高投与量 200 mg/kg で 3 日に 1 回静脈内投与しても いずれの動物種でも本薬投与の影響はみられなかった ( ラット及びウサギの曝露量は ヒトの曝露量のそれぞれ 30 及び 29 倍であったが マウスの曝露量は測定しなかった ) これらの試験では 静脈内投与が可能な最大投与液量に基づいて投与量を設定した アバタセプトは試験に用いたいずれの動物種においても 母動物又は胚 胎児に毒性を発現しなかった ラット及びウサギを用いた試験では アバタセプトの胎盤通過が確認された ( マウスでは胎盤通過は確認しなかった ) ことから アバタセプトを投与された母動物由来の胎児はアバタセプトに曝露されていたと考えられる ラットの出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験では 母動物 (F 0 ) にアバタセプトを 3 日に 1 回静脈内投与すると 母動物では投与量 200 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 11 倍の曝露量 ) まで 出生児 (F 1 ) では 45 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 3 倍の曝露量 ) まで本薬投与の影響はみられなかった 投与量 200 mg/kg では 本薬投与に関連する F 1 雌ラットの変化として KLH に対する T 細胞依存性抗体応答の亢進 ( 対照群の 9 倍 ) 及び 1 例で中等度のびまん性甲状腺炎が認められた これらの所見は片性 ( 雌 ) 又は 1 例の動物 ( 雌 ) に限定された変化であり その他の免疫学的パラメータ [ 脾臓リンパ球のフェノタイプ 血清 Ig 量及び抗核抗体産生 ] には影響がみられなかった 新生児ラットの毒性試験では アバタセプトを生後 4 日から生後 94 日まで 3 日に 1 回皮下 / 静脈内投与しても 投与量 200 mg/kg まで神経行動学的影響及び生殖機能に対する影響は認められなかった しかし 全投与量 (20 mg/kg 以上 ) で瀕死状態又は死亡に至る感染症が低頻度で発現し 薬理作用による免疫抑制に起因する変化と考えられた また 全投与量で末梢血中の T 細胞及びヘルパー T 細胞数の増加及び制御性 T 細胞数の減少 血清 Ig 量の減少 T 細胞依存性抗体応答の低下 胸腺及び脾臓重量の増加 脾臓で辺縁帯拡大及び PALS の発達並びにリンパ節で傍皮質領域拡大及び胚中心数の減少等の免疫学的パラメータの変化が認められた さらに アバタセプト投与により自己免疫に起因すると考えられる甲状腺及び膵島のリンパ球浸潤並びにハーダー腺及び前立腺での単核細胞浸潤及び炎症の顕著な発現頻度増加がみられ これらの変化の発現頻度及び程度に概して用量依存性は認められなかった 3 ヵ月の休薬期間終了後 ほとんどの免疫学的パラメータの変化は完全に回復又は回復傾向を示したが ハーダー腺及び前立腺では単核細胞浸潤の発現頻度の増加が引き続き認められ 甲状腺及び膵島ではリンパ球浸潤の進行がみられた また 投薬期間終了時には観察されなかった精嚢の単核細胞浸潤が休薬期間終了時に認められた 投与量 20 mg/kg( 感染症 免疫学的パラメータに及ぼす影響及び炎症に関する最小作用量 ) 及び 200 mg/kg( 神経行動及び生殖機能に関する無作用量 ) での生後 88 日のラットの全身曝露量 (AUC) は 若年性 RA( 若年性特発性関節炎及び若年性関節リウマチ ) 患者にアバタセプトを

14 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 14 月 1 回 10 mg/kg 投与した場合の AUC 予測値の 95% 点 (37929 μg h/ml) のそれぞれ約 5~6 倍及び 29~36 倍に相当する ( 海外臨床試験 IM ) 新生児ラットを用いた毒性試験での変化の原因を調べるために 再度新生児ラットの毒性試験を実施した 本試験では生後早期 ( 生後 4~28 日 ) のアバタセプト曝露が免疫系の変化にどの程度関与するのかを検討するために生後 4 日又は 28 日に投与を開始し さらに感染症が免疫学的パラメータに与える影響を検討するために より厳密に微生物管理された施設 ( 標準的なケージではなくマイクロアイソレーター内で飼育 ) で試験を実施した 本試験においても 初回の新生児ラット試験と類似した変化が認められたことから アバタセプトは投与開始日齢とは関係なく投与量 20 及び 65 mg/kg でリンパ系組織を含む免疫学的パラメータの変化及び非リンパ系器官での炎症に関与していると考えられた 投与量 65 mg/kg では尾の感染症が低頻度で認められた これらの試験成績より 新生児ラットで認められた免疫学的パラメータの変化は感染症に起因した二次的変化ではないこと より厳密に微生物管理した条件下で試験を実施すると初回の新生児ラット試験と比較して感染症の発現頻度及び程度が低くなることが確認された アバタセプトを最長 3 ヵ月間投与した成熟ラットでは 新生児ラットで認められた変化のうち感染症以外のすべての変化が認められた アバタセプトをマウスに最長 20 ヵ月間及びサルに最長 1 年間 また belatacept をサルに最長 6 ヵ月間投与しても同様の変化は認められず さらに海外の臨床試験では アバタセプトをヒトに最長 8 年間 ( , ) belatacept と他の免疫調節性薬剤とを最長 5 年間併用投与しても 現時点までに投薬に関連した自己免疫の亢進を示唆する徴候は認められていないことから これらの変化はラットに特異的な変化と考えられた 以上より 成熟ラットで感染症が発症しなかったことを除いて 新生児及び成熟ラット間でアバタセプトが免疫系に及ぼす影響に明らかな差異は認められないことが示された 新生児ラットでの日和見感染症に対する感受性上昇は メモリー応答が確立される前にアバタセプトに曝露されたことと関連していると考えられた ヒト融合蛋白であるアバタセプトは マウス ラット イヌ及びサルに免疫原性を示し これらの動物のいずれにも抗アバタセプト抗体 ( アバタセプト特異抗体 ) が産生された しかし アバタセプト特異抗体はほとんどが回復期間中にのみ検出されたことから アバタセプトの血清中濃度が免疫抑制作用を示す濃度以下に低下するまでアバタセプト特異抗体は産生されないことが示唆され アバタセプトは各動物種で自己抗体の産生を抑制するものと考えられた アバタセプト特異抗体が産生されると薬物の血中消失速度は増加したが いずれの試験でも投与期間中の曝露量は維持されていた アバタセプトの曝露が持続している場合 いずれの動物においてもアバタセプト特異抗体の発現と急性又は標的器官の毒性との関連性は認められなかった しかし マウス及びイヌで血液中にアバタセプト特異抗体が検出されたことは アバタセプトを静脈内に惹起投与した後に毒性徴候 ( 過敏反応 ) が観察されたことと関連していると考えられた 市販されている他の RA 治療薬 [ 腫瘍壊死因子 (TNF) 阻害作用を有する蛋白製剤 ] は潜伏性の結核菌が活性化するリスクの上昇に関連があると考えられているが アバタセプトはこれらの治療薬とは異なる作用機序を有している 結核菌の潜在感染を再燃させる慢性感染モデルマウスにアバタセプトを投与しても 結核菌の慢性感染を抑制又は制御する宿主の防御能は損なわれな

15 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 15 かった アバタセプトを臨床試験開始時に予想された注射液の最高濃度 (10 mg/ml) でウサギに静脈内 静脈周囲又は動脈内投与しても 明らかな刺激性変化はみられなかった サルの反復静脈内投与試験では 上記の注射液の予想最高濃度よりも高い濃度 (25~31 mg/ml) でも 投与部位に明らかな刺激性変化は認められなかった マウスの反復皮下投与試験並びにラットの単回及び反復皮下投与試験では 100 mg/ml の濃度まで投与部位に明らかな刺激性変化は観察されなかった アバタセプトをマウス及びサルに単回静脈内投与し 初期の製造工程による原薬の不純物 [X XXXXXXXXXXXXXXXXXX] 又はシリコーンコーティングシリンジ内での保存による凝集物含有アバタセプトがヒスタミン遊離 補体活性化 サイトカイン遊離又は急性期反応を誘発する可能性について検討するための試験を実施した その結果 いずれの試験でも臨床的に意義のあるメディエータ / 蛋白の増加は認められなかった アバタセプトの高分子種 (HMW) の安全性の特徴を明らかにするために サルの単回及び反復投与試験を実施した サルの試験における投与量に基づいて適切な安全域を設定し アバタセプトの HMW の規格値を面積百分率で原薬では Xx% 以下 製剤では xx% 以下とした アバタセプトの製造工程の変更による同等性 / 同質性を薬物動態 (PK) 免疫原性 生物活性あるいは安全性プロファイルから明らかにする目的で サルを用いた数種類の単回投与試験を実施した その結果 アバタセプトを用いたいずれの試験においても 異なる製造工程 ( プロセス A~F) 間の同等性 / 同質性が確認された 以上のように 広範囲な非臨床毒性試験を実施し アバタセプトの安全性について検討した アバタセプトは サルの単回投与毒性試験では投与量 100 mg/kg まで良好な忍容性を示した 主要な反復投与毒性試験では 薬理作用に起因する可逆的な変化としてマウス及びサルの血清 Ig 量の軽微な減少 雄マウスで脾臓の B 細胞比率の低下並びに B 細胞及び T 細胞の幼若化反応 (ex vivo 試験 ) の抑制 サルの脾臓あるいはリンパ節で胚中心の機能低下を反映した胚中心の細胞数及び直径の軽度から中等度の減少がみられた 投与期間が最長 1 年間のいずれの反復投与毒性試験においても これらの免疫学的パラメータの変化と関連する感染の臨床徴候は観察されなかった アバタセプトをマウスに長期間反復投与すると 腎臓尿細管上皮細胞における巨大核の発現頻度及び程度の上昇がみられたが サルではこのような変化は認められなかった マウスの 6 ヵ月間投与毒性試験における腎臓の病理組織学的変化に関する無作用量は 20 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 0.9 倍の曝露量 ) と推定されたが より長期間アバタセプトを投与したマウスのがん原性試験では 20 mg/kg 以上の全投与量で腎臓の病理組織学的変化が認められた 腎臓尿細管上皮細胞における巨大核の発現頻度及び程度の上昇は腎機能の悪化を伴わず マウスの自然発症性かつ加齢性病変の悪化によるものと考えられたが ヒトとの関連性はほとんどないと考えられた また 無毒性量は 200 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 4.7 倍の曝露量 ) と推定された ラットでは 新生児及び成熟ラットに最長 3 ヵ月間アバタセプトを投与すると 特異的な免疫学的パラメータの変化 感染症 ( 新生児ラット ) 及び特定の器官への影響 ( 甲状腺及び膵島での炎症 ) が認められ 炎症は休薬期間中にも進行した しかし マウス サル及びヒトでは アバタセプトあるいは belatacept を長期間投与しても自己免疫の亢進を示唆する徴候は認められていないこ

16 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 16 とから 原因は不明であるが ラットで認められたこれらの変化から マウス サル及びヒトと比較してラットは CD28 阻害作用に対して種特異的な感受性を示すことが示唆された マウスのがん原性試験では 投与量 20 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 0.8 倍の曝露量 ) 以上でリンパ腫 投与量 65 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 1.9 倍の曝露量 ) 以上で乳腺腫瘍の発生率が上昇した マウスでは MLV 及び MMTV がそれぞれリンパ腫及び乳腺腫瘍を誘発することが知られており がん原性試験で使用したマウスからこれらのウイルスが検出された 全投与量で薬物特異抗体の産生が抑制されたことから 持続的な免疫抑制作用が発現していたと考えられた また アバタセプトは一連の in vitro 遺伝毒性試験で遺伝毒性を示さなかったことから アバタセプト投与群のマウスにおけるリンパ腫及び乳腺腫瘍の発生率上昇は 長期にわたる免疫抑制作用によりこれら特定のウイルスに対する免疫監視機構が低下したことと関連しているという仮説が裏付けられた サルを用いた belatacept の 6 ヵ月間投与毒性試験又はアバタセプトの 1 年間投与毒性試験では リンパ腫やその他の固形癌又はリンパ系組織の過形成等の前がん病変は認められなかった 受胎能 胚 胎児発生並びに出生前及び出生後の発生に対する影響について検討した生殖発生毒性試験では 本薬投与に関連する F 1 ラットの変化として 高投与量群の雌ラットで T 細胞依存性抗体応答が 9 倍亢進し 雌 1 例で甲状腺炎がみられた これらの変化とヒトとの関連性は不明であるが これらの変化は臨床用量でのヒトの曝露量の 11 倍の曝露量で発現し 3 倍の曝露量では影響はみられなかった 局所刺激性試験 免疫毒性試験及びその他の毒性試験では アバタセプトをヒトに投与する場合の安全性上特段の懸念は認められなかった 以上より 広範囲に実施した非臨床安全性試験成績から アバタセプトを臨床用量でヒトに投与する場合の安全性は担保できると考えられた

17 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 17 2 単回投与毒性試験アバタセプトをサルに投与量 10~100 mg/kg で単回静脈内投与した GLP に準拠して実施したサルの単回投与毒性試験の成績は アバタセプトを静脈内投与した場合の急性毒性の特徴を把握し ヒトに過量投与した場合に適切な臨床情報を提供するための参考になると考えられた 2.1 サルにおける単回静脈内投与探索毒性試験 (GLP 不適合 ) 探索毒性試験では アバタセプトをサルに単回静脈内投与した場合の急性毒性及び遅延毒性について検討した アバタセプトを溶媒 (25 mm リン酸ナトリウム 50 mm 塩化ナトリウム ) に溶解し カニクイザル雄 1 例に投与量 90 mg/kg で単回静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 投与後 14 日間毎日 動物の毒性徴候 一般状態及び行動の変化を観察した 評価項目は 投与後 64 日目までの体重 摂餌量測定 臨床病理学的検査 末梢血リンパ球フェノタイプ解析 (CD20, CD2, CD4 及び CD8) とし 実験に供したサルは 64 日目に飼育集団に戻した 観察期間中 毒性徴候は観察されなかった なお 最初の 14 日間の観察期間に軽度の食欲不振を示したが 体重には影響はみられず その後実施した単回投与毒性試験では食欲不振は認められなかった 臨床病理学的変化として 15~42 日目にリンパ球数の減少 ( 投与前値の 50% 未満 ) が認められたが リンパ球数は背景値の範囲内であった さらに 64 日目に細胞傷害性 T 細胞 (CD8 陽性リンパ球 ) 比率の上昇と関連して 循環血液中の T 細胞比率の明らかな上昇が認められたが その後実施した単回及び反復投与毒性試験ではこれらの所見がみられなかったことから 本薬投与に関連した変化ではないと考えられた 2.2 サルにおける単回静脈内投与毒性及びトキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) アバタセプトをサルに単回投与した場合の毒性 トキシコキネティクス (TK) 及び免疫原性について検討するために 本薬を 1 群当たり雌雄各 2 匹のカニクイザルに 投与量 10, 33 及び 100 mg/kg で単回静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 対照群の動物には 溶媒 (25 mm リン酸ナトリウム 50 mm 塩化ナトリウム ) を投与液量 3.2 ml/kg で投与した 投与量 10 又は 33 mg/kg では投与後 42 日目までの TK 及び免疫原性のみを評価し 投与量 100 mg/kg では単回投与毒性を 14 日間連日観察した後 剖検に供した 評価項目は毒性徴候 行動の観察 体重 摂餌量 体温測定 リンパ球フェノタイプ解析 リンパ球幼若化反応 (ex vivo 試験 ) 血清総 Ig 量測定 アバタセプト特異抗体検査 臨床病理学的検査 器官重量測定 肉眼病理検査及び病理組織学的検査とした 投与量 10 又は 33 mg/kg では 投与量に比例した全身曝露量 [AUC 及び最高血清中濃度 (Cmax)] の増加がみられ 性差は認められなかった アバタセプト特異抗体産生前の消失半減期 (t 1/2 ) は投与量 10 及び 33 mg/kg で類似していたが アバタセプト特異抗体存在下では薬物消失速度が増加した アバタセプト特異抗体は 投与量 10 mg/kg の 4 例中 2 例及び投与量 33 mg/kg の 4 例中 3 例のサルで 42 日目までに検出された 投与量 100 mg/kg では 本薬投与に関連した変化はみられず 14 日目の剖検時までにはアバタ

18 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 18 セプト特異抗体は検出されなかった 以上より アバタセプトをサルに投与量 100 mg/kg で単回投与しても明らかな毒性はみられなかったが 全身曝露量は投与量に比例して増加した アバタセプト特異抗体はアバタセプトの血清中濃度が比較的低いサルで検出され 抗体価の有意な上昇がみられたサルでは血液からのアバタセプトの消失速度が増加した アバタセプトに対する抗体応答が比較的遅かったことは 本薬の作用機序と一致し アバタセプトが自己抗体応答を抑制することが示唆された 概略の致死量は 100 mg/kg を超えると推定された

19 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 19 3 反復投与毒性試験マウス ラット及びサルを用いて反復投与毒性試験を実施した マウスの 6 ヵ月間皮下投与毒性試験は マウスのがん原性試験の用量設定及び臨床試験で長期投与する場合の安全性を担保する目的で実施した また ラットの 2 週間静脈内 / 皮下投与毒性試験は 臨床試験で皮下投与する場合の安全性を担保する目的で実施した 新生児ラットを用いた毒性試験で認められた変化を詳細に検討するために 成熟ラットにおける 3 ヵ月間静脈内投与免疫毒性試験を実施した サルの 1 ヵ月間及び 1 年間投与毒性試験は それぞれ臨床試験で 1 ヵ月間及び長期投与時の安全性を担保する目的で実施した さらに 長期投与時の安全性を担保するために サルで belatacept を用いた 6 ヵ月間投与毒性試験を実施した 主要な反復投与毒性試験は 適切な試験計画の下 GLP 及び ICH ガイドラインに準拠して実施し アバタセプトの全身曝露量 動物における毒性プロファイル及びヒトのリスク評価並びにマウス及びサルでは本薬投与に関連した変化の回復性について検討した 3.1 マウスマウスの 6 ヵ月間皮下投与毒性試験における定常状態でのアバタセプトの平均全身曝露量 (1 週間の AUC) を表 3-1 に示す マウスの全身曝露量の増加割合は用量比を下回った なお 曝露量は雌雄でほぼ同程度であったことから 表には雌雄を合算した AUC を示す 表 3-1: 反復投与毒性試験におけるマウスの曝露量とヒトの曝露量の比較 種 ヒト a マウス 試験 反復静脈内投与 (qm) 6ヵ月間皮下投与 (qw) 投与量 (mg/kg) AUC(TAU) (μg h/ml) AUC(30d) b (μg h/ml) ヒトに対するマウスの曝露量比 c c c a 定常状態の AUC( 海外臨床試験 IM ) b 30 日間の AUC c 1 ヵ月間の曝露量を算出するために AUC(TAU) [TAU = 168 時間 (7 日間 )] を 4.3 倍した なお 曝露量は 26 回目の投与後に測定した 出典 : , マウスにおける 6 ヵ月間間歇 (qw 26) 皮下投与毒性試験 (GLP 適合 ) アバタセプトを 1 群当たり雌雄各 20 匹のマウスに 投与量 20, 65 及び 200 mg/kg で週 1 回 6 ヵ月間皮下投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 対照群の動物には 溶媒(4% マルトース 10 mm リン酸ナトリウム 20 mm 塩化ナトリウム ) を投与液量 10 ml/kg で投与した 別途 1 群当たり雌雄各 9 匹のマウスにアバタセプトを投与量 20, 65 及び 200 mg/kg として同一スケジュールで投与し 1 及び 26 回目の投与後の TK を測定した 評価項目は生死 臨床徴候

20 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 20 行動観察 体重 摂餌量 摂水量測定 理学検査 臨床病理学的検査 免疫学的検査 ( 脾臓のリンパ球フェノタイプ解析 ex vivo でのリンパ球幼若化反応 血清 Ig 量測定 アバタセプト特異抗体検査を含む ) 器官重量測定 肉眼病理検査及び病理組織学的検査とした 毒性評価に供したマウスは 1 群当たり雌雄各 15 匹を 6 ヵ月の投与期間終了時 残りの動物を 4 ヵ月の休薬期間終了時に剖検した 皮下投与後のアバタセプトの吸収時間は長くなり 最高血清中濃度到達時間 (Tmax) は 6~24 時間の範囲であった Cmax 及び AUC 値は用量比を下回って増加し 週 1 回の反復投与によりわずかな蓄積がみられた 低投与量群で検出された薬物特異抗体存在下でも 本薬の消失速度には変化はみられなかった 試験期間中に本薬投与に関連した死亡例はみられず いずれの投与量でも臨床病理学的パラメータ又は肉眼病理所見には本薬投与に関連した変化は認められなかった 投与量 65 及び 200 mg/kg では 6 ヵ月の投与期間終了時に雄で脾臓 B 細胞比率の低下 ( 約 61~85%) 並びに B 細胞及び T 細胞の幼若化反応 (ex vivo 試験 ) の抑制が また血清 IgG 量の群平均値において一過性の減少が認められたが 4 ヵ月の休薬期間終了時までには回復した これらの変化は 本薬の作用機序に起因する所見と考えられた 投与量 20 mg/kg では 本薬投与に関連した器官重量及び病理組織学的変化はみられなかった 6 ヵ月の投与期間終了後 投与量 65 又は 200 mg/kg で器官重量の変化として 脾臓重量の増加及び胸腺重量の減少がみられたが これらの変化には回復傾向がみられた これらの投与量では本薬投与に関連した腎臓の病理組織学的変化として 軽度の慢性多巣性炎 リンパ球浸潤及び尿細管上皮細胞変性を伴う概して可逆的な巨大核の発現頻度及び程度の上昇が認められた 腎臓の所見はマウスにおける自然発症性かつ加齢性病変の悪化であり 腎機能に対する影響は認められず ヒトとの関連性はほとんどないと考えられた Ki67 核抗原をマーカーとして検討した結果 対照群及び投薬群のマウスから採取した乳腺組織では上皮細胞の増殖活性が上昇しなかったことから 本試験では発がん性の初期徴候はみられなかった 以上より アバタセプトをマウスに週 1 回 6 ヵ月間皮下投与すると 全身曝露量は用量依存的に増加したが その増加割合は用量比を下回り 全投与量で忍容性が認められた 投与量 65 及び 200 mg/kg では 概して可逆的な腎臓の加齢性病変の悪化がみられたが 腎機能には影響は認められなかった これらの結果から アバタセプトをマウスに週 1 回 26 週間皮下投与した場合の無毒性量は 200 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 4.7 倍の曝露量 ) と推定された 3.2 ラット ラットにおける 2 週間間歇 (q2d 7) 皮下 / 静脈内投与毒性及びトキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) アバタセプトをラットに皮下又は静脈内に投与した場合の反復投与による毒性 単回及び反復投与時の TK 及び免疫原性について比較検討するために 本薬を 2 日に 1 回計 7 回 1 群当たり雌雄各 5 匹のラット 3 群に投与量 0, 80 及び 200 mg/kg( 溶媒 :20% マルトース 100 mm リン酸ナトリウム 200 mm 塩化ナトリウム ) で皮下投与 1 群当たり雌雄各 5 匹のラット 2 群に投与量 0 及び 200 mg/kg( 溶媒 :5% マルトース 25 mm リン酸ナトリウム 50 mm 塩化ナトリウム ) で

21 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 21 静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 評価項目は生死 臨床徴候 行動観察 体重 摂餌量 摂水量測定 理学検査 臨床病理学的検査 免疫学的検査 ( 血清 Ig 量及びアバタセプト特異抗体産生を含む ) 器官重量測定 肉眼病理検査及び病理組織学的検査とした 別途 単回及び反復投与による TK 及び免疫原性について検討するために アバタセプトを 1 群当たり雌雄各 3 匹のラット 8 群に投与量 10, 80 及び 200 mg/kg で皮下又は静脈内投与し 63 日目まで血清サンプルの評価を行った なお 毒性評価に用いたラットは 15 日目に剖検した 単回静脈内投与時の全身曝露量 (Cmax 及び AUC) は投与量に比例して増加し t 1/2 は投与量の増加に伴い延長した 単回皮下投与により Cmax 及び AUC は投与量に比例して増加し Tmax は延長した (36~48 時間 ) 反復静脈内又は皮下投与により アバタセプトの蓄積(3~5 倍 ) がみられた 皮下投与によるバイオアベイラビリティは 63%( 投与量 10 mg/kg)~41%( 投与量 200 mg/kg) であった 皮下及び静脈内投与のいずれでも 単回又は反復投与により低投与量群でアバタセプト特異抗体が検出された 典型的な免疫原性蛋白で予想されるより抗体応答が遅延したことは 本薬の薬理作用と一致していた 反復投与群で単回投与群よりもアバタセプト特異抗体応答の発現が遅れたことは 投与期間の長さ及び反復投与によるアバタセプトの蓄積によるものと考えられた 皮下投与群で静脈内投与群よりも薬物特異抗体応答の発現頻度及び程度が上昇したことは 皮下投与では血清中のアバタセプト濃度が低く 皮下投与による抗原提示がより有効であった可能性があると考えられた これらの試験成績から アバタセプトの血清中濃度が免疫抑制作用を示す濃度を下回ると アバタセプトはラットに対し免疫原性を示すことが示唆された 投与量 80 又は 200 mg/kg で皮下投与及び投与量 200 mg/kg で静脈内投与すると 本薬投与に関連した臨床病理学的変化として血清コレステロール 塩素 ナトリウム濃度の上昇が認められた 血清アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 及びクレアチンキナーゼの減少もみられたが 生物学的意義は低いと考えられた さらに アバタセプトを皮下投与すると ヘマトクリットの軽微な低下 フィブリノーゲンの増加 ( 投与量 200 mg/kg) 及び血清アルブミンの減少 ( 投与量 80 mg/kg 以上 ) が認められた 投与量 200 mg/kg で反復静脈内又は皮下投与すると 14 日目に血清 IgG 及び IgA 量の減少がみられた (IgM 量には変化なし ) これらの Ig 量の減少は 皮下投与群及び静脈内投与群でほぼ同程度であり 薬理作用に起因する変化と考えられた 本薬投与に関連した器官重量の変化 肉眼病理学的変化及び病理組織学的変化はみられなかった 病理組織学的に 対照群を含む皮下投与群の動物で投与部位の軽微から軽度の皮下出血及び軽微から中等度の炎症が観察された 以上より アバタセプトをラットに 2 日に 1 回計 7 回静脈内又は皮下投与しても 投与量 200 mg/kg まで薬物投与に関連した肉眼病理学的変化又は病理組織学的変化はみられなかった 総合的に判断して 皮下投与による投与部位の変化は耐容可能と考えられた アバタセプトはいずれの投与経路においても免疫原性を示し ( 皮下投与でより強い影響がみられた ) 血清中の薬物濃度が免疫抑制作用を示す濃度を下回ると免疫原性を有することが示された 本試験における無毒性量は 200 mg/kg と推定された

22 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page ラットにおける 3 ヵ月間間歇 (q3d) 静脈内投与免疫毒性試験 (GLP 適合 ) 新生児ラットの毒性試験 ( ) で認められた免疫学的パラメータの変化と比較するために 成熟ラットにアバタセプトを 3 日に 1 回 3 ヵ月間静脈内投与し アバタセプトの免疫系に及ぼす影響及び 3 ヵ月の休薬期間終了後の回復性について検討した ( 表 毒性試験概要表 ) しかし 13 週目の初めに対照群を含む全群で投薬に関連しない足蹠の病変が認められたことから 休薬期間を 3 ヵ月から 2 ヵ月に短縮したため 免疫系における変化の回復性については十分に評価できなかった 1 群当たり雌雄各 20 匹の成熟ラットに 本薬を投与量 65 及び 200 mg/kg 投与液量 5 ml/kg で静脈内投与した 対照群の動物には溶媒として生理食塩液を投与液量 5 ml/kg で投与した 評価項目は生死 TK(5 及び 13 週目 ) 臨床徴候観察 体重 摂餌量測定 理学検査 ( 神経及び呼吸機能検査を含む ) 免疫学的検査[ 末梢血リンパ球フェノタイプ解析 血清 Ig 量測定及び免疫原性検査 (5, 8, 13,17 及び 21 週目 )] 臨床病理学的検査 肉眼病理検査及び病理組織学的検査とした 1 群当たり雌雄各 10 匹を 3 ヵ月の投与期間終了時 (14 週目 ) に剖検し 残りの動物 (1 群当たり雌雄各最大 10 匹 ) は 2 ヵ月の休薬期間終了時 (21 週目 ) に剖検した 投与量 65~200 mg/kg では 曝露量 (AUC 0-72h ) は用量比を下回って増加した ( 表 3-2) 5 週目の曝露量は 13 週目の曝露量と同等であったことから アバタセプトは蓄積しないことが示唆されたが 雄の曝露量は一貫して雌の曝露量より高かった (1.4~1.7 倍 ) 休薬期間中の薬物濃度も雌より雄で高く 21 週目では雌と比較して雄で最大 6 倍高い濃度を示した この結果は 雌の t 1/2 が 8 日であるのに対し 雄では 9~10 日と雌よりやや長いことによるものと考えられた さらに アバタセプト特異抗体 ( 免疫原性 ) が投薬群のラットで 17 週目から検出された 血清中の薬物濃度の低下に伴って免疫原性の発現頻度が増加したが 薬物特異抗体による t 1/2 への影響は認められなかった 表 3-2: 反復投与毒性試験におけるラットの曝露量とヒトの曝露量の比較 投与量 (mg/kg) 評価項目 週 雄 雌 雄 雌 Cmax (μg/ml) AUC 0-72 h (8.3) a (5.1) a (15.3) a (11.3) a (μg h/ml) (7.2) a (4.6) a (17.2) a (11.9) a a ラットの AUC 0-72 h を 9.3 倍 [1 ヵ月間 (28 日間 ) の曝露量 ] した後 アバタセプトを投与量 10 mg/kg で月 1 回 (28 日に 1 回 ) 投与した RA 患者の曝露量 (AUC:50102 μg h/ml) で除して ヒトに対する曝露量比を算 出した 出典 : , いずれの投与量においても 投薬に関連した死亡例 臨床徴候 体重及び摂餌量の変化は認められなかった また アバタセプトはラットにおいて 65 mg/kg 未満の投与量で十分な薬理作用を

23 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 23 示すことから アバタセプト投与による免疫学的パラメータに及ぼす影響には雌雄いずれにおいても概して用量依存性は認められなかった 投薬に関連した変化として 投薬期間中及び休薬期間中に末梢血 T 細胞フェノタイプの変化が認められた 末梢血 T 細胞フェノタイプの変化として 総リンパ球数の増加と関連する T 細胞総数の増加が認められ これは主にヘルパー T 細胞 (CD4 陽性 CD8 陰性 ) 数の増加による変化であった ( 対照群と比較して 1.32~2.01 倍 ) その他の末梢血 T 細胞フェノタイプの変化としては 制御性 T 細胞 (CD4 陽性 CD25 陽性 Foxp3 陽性 ) 数の減少が認められた ( 対照群と比較して 0.23~0.60 倍 ) 総リンパ球数の増加と関連して 好塩基球数及び総白血球数の軽微な増加が認められることがあった 細胞傷害性 T 細胞 (CD4 陰性 CD8 陽性 ) に及ぼす影響は認められなかった アバタセプトの薬理作用に起因するその他の影響として 14 及び 21 週目に血清 IgG 量の減少 ( 対照群と比較して 0.07~0.30 倍 ) による血清グロブリン量の減少が認められたが 血清 IgM 量には変化はみられなかった アバタセプト特異抗体は投薬期間中 (5, 8 及び 13 週目 ) には検出されなかったが 休薬期間中 (17 及び 21 週目 ) にアバタセプト特異抗体発現動物数が投与量に反比例して増加し また血清中アバタセプト濃度の低下に伴い増加した このことは アバタセプトの薬理作用による免疫抑制に関連した所見と考えられたが 投薬期間中及び投薬期間終了直後においては血清中の高濃度のアバタセプトがアバタセプト特異抗体の検出を妨げていた可能性も否定できない 血液学的 / 免疫学的パラメータの変化に伴い 14 及び 21 週目にリンパ系器官及び非リンパ系器官で病理組織学的変化が認められた リンパ系器官では いずれの投与量でも投薬に関連した組織学的変化として 1) 脾臓及び腸間膜 / 下顎リンパ節で胚中心の減少 ( 数及び大きさ ) を特徴とする B 細胞領域の縮小及び 2) 脾臓で PALS の発達及び腸間膜 / 下顎リンパ節で傍皮質領域拡大を伴う T 細胞領域拡大の発現頻度増加がみられた これらの変化は 上述のように血清 IgG 量の減少及び末梢血ヘルパー T 細胞数の増加と一致していた また 非リンパ系器官では 全投与量で甲状腺及び膵島のリンパ球性炎 ( 総発現頻度として 甲状腺 :6% 膵島:18%) が 14 週目よりも 21 週目で高い発現頻度で認められ 自己免疫の所見と一致していた 膵島炎で雌より雄で強い影響がみられたことを除き これらの非リンパ系器官での変化の発現頻度及び程度は用量及び性別に概して依存しなかった 以上より 投与量 65 mg/kg 以上 (13 週目の AUC:25000 μg h/ml 以上 ) で リンパ系器官の変化を含む免疫学的パラメータの変化及び非リンパ系器官で自己免疫様の炎症が認められた いずれの投与量でも薬理作用が十分に示されることから これらの変化の発現頻度及び程度に概して用量依存性は認められなかった 休薬期間を 3 ヵ月から 2 ヵ月に短縮し 薬理作用を示す濃度のアバタセプトが 17 及び 21 週目 ( 雄 ) の血清中にも存在したため これらの所見の回復性を検討することはできなかった したがって 投薬に関連した変化は休薬期間中も概して継続するか 進行したため 本試験では無毒性量は推定できなかった 3.3 サル サルの 1 年間投与試験で得られた定常状態でのアバタセプトの平均全身曝露量 (1 週間の AUC)

24 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 24 を表 3-3 に示す アバタセプトの全身曝露量は投与量に比例して増加し 反復投与により軽微から中等度の蓄積が認められた なお 曝露量は雌雄で同程度であったことから 表には雌雄を合算した AUC を示す 表 3-3: 反復投与毒性試験におけるサルの曝露量とヒトの曝露量の比較 種 ヒト a サル 試験 反復静脈内投与 (qm) 1 年間静脈内投与 (qw) 投与量 (mg/kg) AUC(TAU) (μg h/ml) AUC(30d) b (μg h/ml) ヒトに対するサルの曝露量比 c c c a 定常状態の AUC( 海外臨床試験 IM ) b 30 日間の AUC c 1 ヵ月間の曝露量を算出するために AUC(TAU)(TAU = 7 日間 ) を 4.3 倍した なお 曝露量は 52 回目の投与後に測定した出典 : , サルにおける 1 ヵ月間間歇 (q2d 15) 静脈内投与毒性試験 (GLP 適合 ) アバタセプトをカニクイザルに 1 ヵ月間間歇投与 (q2d 15) した場合の毒性並びに休薬期間中のアバタセプトの遅延毒性 TK 及び免疫原性について検討するために 本薬を 1 群当たり雌雄各 3 匹のカニクイザルに 投与量 10, 22.4 及び 50 mg/kg で 2 日に 1 回 1 ヵ月間静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 対照群の動物には 溶媒(25 mm リン酸ナトリウム及び 50 mm 塩化ナトリウムを含む溶液 ) を投与液量 1.6 ml/kg で投与した 評価項目は生死 臨床徴候観察 体重 摂餌量 体温測定 理学検査 ( 神経及び呼吸器機能検査を含む ) 眼科学的検査 心電図検査 ( 心拍数測定を含む ) 血圧測定 器官重量測定 肉眼病理検査及び病理組織学的検査とした TK 測定 ( 初回及び 15 回目の投与後 ) 臨床病理学的検査 免疫学的検査( リンパ球フェノタイプ解析 血清 Ig 量測定 ex vivo でのリンパ球幼若化反応及び免疫原性検査を含む ) のために採血した 1 群当たり雌雄各 2 匹を 1 ヵ月の投与期間終了時に剖検した 対照群及び高投与量群の残りの動物は 6 週の休薬期間終了時に剖検し 低 中投与量群の残りの動物は 11 週の休薬期間終了時に剖検した アバタセプトの血清中濃度は用量依存的に増加した 投与期間終了時の Cmax は 1 日目の Cmax の 1.6~2.0 倍高値を示したことから 反復投与によるアバタセプトの蓄積が示唆された アバタセプト特異抗体は 血清中からの薬物消失速度が増加した投与終了後 6~9 週目まで検出されなかった 本薬投与に関連した臨床徴候はみられなかった 対照群と比較し 中投与量群の 3 例中 1 例及び高投与量群の 3 例中 2 例の雄で休薬期間を含む試験期間中に摂餌量の減少がみられたが 摂餌量の減少は体重には影響を及ぼさなかった いずれの投与量においても 本薬投与に関連した臨床病理学的変化 肉眼病理学的変化及び病理組織学的変化はみられず 器官重量の変化も認めら

25 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 25 れなかった 試験期間中にみられた免疫学的影響は アバタセプトの薬理作用と一致していた 1 ヵ月の投与期間終了時に血清 IgG 量の用量依存的で軽微な減少がみられた (IgM 及び IgA 量には変化なし ) が 休薬期間中に回復した アバタセプト特異抗体価は投薬期間中には上昇しなかったが 低投与量群の 2 例及び中投与量群の 1 例でアバタセプトの血清中濃度が免疫抑制作用を示す濃度を下回ったと推測される投与終了後 6~9 週目にアバタセプト特異抗体が検出された 以上より アバタセプトをサルに投与量 50 mg/kg まで 2 日に 1 回 1 ヵ月間投与しても 投薬に関連した毒性学的に意義のある変化はみられなかった 血清 IgG 量の可逆的で軽微な減少は本薬の薬理作用と関連しており 臨床的意義は低いと考えられた アバタセプト特異抗体は投与終了後 6~9 週目までは検出されなかった これらの抗体存在下では血清中からの薬物消失速度が増加した 本試験における無毒性量は 50 mg/kg と推定された Belatacept(BMS ) のサルにおける 6 ヵ月間間歇 (qw 26) 静脈内投与毒性及びトキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) Belatacept は CD80/86 結合ドメイン内の 2 つのアミノ酸残基がアバタセプトと異なることで アバタセプトよりも霊長類の CD86 に対する結合能が高く 生物活性が顕著に向上した薬剤である Belatacept を 1 群当たり雌雄各 5 匹のカニクイザルに 投与量 10, 22 及び 50 mg/kg で週 1 回 6 ヵ月間静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 対照群の動物には 注射用生理食塩液を投与した 評価項目は臨床徴候観察 体重 摂餌量 体温測定 理学検査 ( 神経系及び呼吸器系機能の検査を含む ) 眼科学的検査 心電図検査( 心拍数測定を含む ) 血圧測定 臨床病理学的検査 免疫学的検査 [ 末梢血及び脾臓リンパ球フェノタイプ解析 免疫原性及び血清中 Ig 量 ヒスタミン 補体 C3a TNF-α インターロイキン-6(IL-6) 量の測定を含む ] 器官重量測定 肉眼病理検査及び病理組織学的検査とした さらに 1, 12 及び 26 回目の投与後に TK 測定用に採血した 1 群当たり雌雄各 3 匹の動物を 6 ヵ月の投与期間終了時に剖検し 残りの動物は回復性及び遅延毒性を検討するために 3 ヵ月の休薬期間終了時に剖検した 2 ヵ月間休薬した後 すべてのサルを KLH で免疫し 免疫機能への影響を明らかにするために KLH 特異抗体応答について検討した Belatacept の全身曝露量は用量依存的に増加し 性差はみられなかった また belatacept の t 1/2 から予想されるように 78 日目までに定常状態に達した 臨床徴候 体温変化 体重 摂餌量の変化 心電図変化 末梢血又は脾臓リンパ球のフェノタイプに belatacept 投与に関連した変化はみられなかった 血清 IgG 量の軽微で可逆的な減少が認められたが 4, 8 及び 25 週目の投与直後にはヒスタミン 補体 C3a IL-6 TNF-α 量の変化はみられなかった また belatacept 投与に関連した臨床病理学的パラメータ及び肉眼病理学的変化はみられなかった 投与終了時に 全投与量のリンパ節及び脾臓で胚中心の活性低下を反映した非用量依存的な胚中心の軽微から軽度の萎縮がみられた 休薬期間終了時には 剖検 1 ヵ月前に KLH で免疫した動物の胚中心における萎縮はみられず 投薬群の胚中心は対照群と同程度であった 2 ヵ月間の休薬後に KLH の免疫により明らかな抗体産生がみられ 免疫系の機能的回復が確認さ

26 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 26 れた 投薬期間中には薬物特異抗体は検出されなかったが 血清中の belatacept 濃度が免疫抑制作用を示す濃度を下回ったと推測される投与期間終了後 12 週目に 雄 6 例中 4 例及び雌 6 例中 3 例のサルで薬物特異抗体が検出された 以上より belatacept をサルに週 1 回 6 ヵ月間静脈内投与 (26 回投与 ) すると 投与量 50 mg/kg まで忍容性が認められた 投与期間終了時にみられた血清 IgG 量の軽微で可逆的な減少及び脾臓あるいはリンパ節の胚中心における軽微から軽度で可逆的な萎縮は belatacept の薬理作用に起因する変化と考えられた いずれの動物のリンパ系組織又は末梢血にも 増殖性病変 前がん病変又は腫瘍性病変は認められなかった これらの試験成績から 本試験における belatacept の無毒性量は 50 mg/kg( 臨床用量 10 mg/kg で単回投与した場合のヒトの曝露量の 13.5 倍の曝露量 ) と推定された サルにおける 1 年間間歇 (qw 52) 静脈内投与毒性及びトキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) アバタセプトの毒性及び TK 並びに 3 ヵ月の休薬期間終了後の回復性 毒性の持続性及び遅延毒性について検討するために 本薬 ( 注射用蒸留水で溶解した マルトース リン酸ナトリウム及び塩化ナトリウムを含有する凍結乾燥したプロセス E 原薬 ) を 1 群当たり雌雄各 5 匹のカニクイザルに 投与量 10, 22 及び 50 mg/kg で週 1 回 52 週間静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 対照群の動物には 注射用生理食塩液を投与液量 2 ml/kg で投与した 評価項目は臨床徴候観察 体重 摂餌量 体温測定 理学検査 ( 神経系及び呼吸器系検査を含む ) 眼科学的検査 心電図 ( 心拍数測定を含む ) 血圧測定 臨床病理学的検査 免疫学的検査( 末梢血リンパ球フェノタイプ解析 免疫原性検査及び血清 Ig ヒスタミン 補体 C3a TNF-α IL-6 量測定を含む ) 並びに試験開始前のウイルス検査 ( 血清検査又は PCR 法 ) とし 1, 12, 39 及び 52 回目の投与後に TK 測定用に採血した 52 週間投与後 1 群当たり雌雄各 3 匹 ( ただし 投与量 50 mg/kg は雄 2 例 ) を剖検し 器官重量測定 肉眼病理検査及び病理組織学的検査を行った 残りの動物は 13 週間休薬させ その間に KLH(10 mg/animal) に対する T 細胞依存性抗体応答について検討した後 剖検に供し 投与期間終了時の動物と同様の検査を実施した アバタセプトの全身曝露量は用量依存的に増加し 性差はみられなかった 投与期間中に低投与量の 1 例でアバタセプト特異抗体が検出されたが 本動物の曝露量は同一投与量の他の動物の曝露量と同程度であった 反復投与により 軽微から中等度のアバタセプトの蓄積がみられた 投与量 10, 22 及び 50 mg/kg での 52 回目の投与後の全身曝露量 ( 雌雄合算 ) は アバタセプトを臨床用量で月 1 回静脈内投与した場合のヒトでの曝露量のそれぞれ 1.9, 4.1 及び 9.5 倍に相当した 平均 t 1/2 は雄で 7~9 日 雌で 4~7 日であった 本薬投与に関連した死亡例はみられなかった 偶発的な外傷に関連した大腿脛骨脱臼が疑われたため 投与量 50 mg/kg 群の雄 1 例を 8 週目に屠殺した 本薬投与に関連した毒性徴候 体重 摂餌量の変化 眼科学的変化 心電図 ( 心拍数を含む ) 血圧 体温の変化 臨床病理学的変化 肉眼病理学的変化及び器官重量の変化は認められなかった 対照群と比較し 投薬群の動物では NK 細胞を含む末梢血リンパ球フェノタイプに明らかな変化はみられなかった 投与量 50 mg/kg

27 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 27 の雄で 32 週目に血清 IgG 量の軽微で一過性の減少がみられた (IgM 又は IgA 量には変化なし ) が 投与を継続したにもかかわらず 51 週目までには投与前値にまで回復した 投与直後の血清又は血漿中のヒスタミン 補体 C3a TNF-α IL-6 量には 投薬に関連した変化はみられなかった 39 週目にアバタセプト特異抗体が検出された投与量 10 mg/kg の雄 1 例を除き アバタセプトは免疫原性を示さなかった なお アバタセプト特異抗体が検出された雄では 最終投与後 8 週目まで陽性の抗体応答が継続した 試験開始前のウイルス検査で全動物が 1 種類又は複数のウイルス (LCV ヘルペス B ウイルス RhCMV SV40; 表 3-4) に感染していたことが確認されたにもかかわらず アバタセプト投与によるウイルス感染の臨床徴候は認められなかった KLH の免疫により 休薬 9 週目に明らかな抗体産生が認められ 全投与量で免疫機能の活性が確認された 表 3-4: サルのアバタセプト 1 年間投与毒性試験における試験開始前のウイルス陽性数 a 群 投与量 (mg/kg) 動物数 ( 雄 / 雌 ) 5/5 5/5 5/5 5/5 a ウイルス名サルレトロウイルス 0/0 0/0 0/0 0/0 サル免疫不全ウイルス 0/0 0/0 0/0 0/0 サル T 細胞白血病ウイルス-1 0/0 0/0 0/0 0/0 サルヘルペスウイルス ( ヘルペス B ウイル 4/3 3/3 3/3 4/2 ス ) サルサイトメガロウイルス (RhCMV) 3/1 2/4 3/1 2/2 サルパポバウイルス (SV40) 1/2 3/3 3/4 2/1 パルボウイルス 0/0 0/0 0/0 0/0 サルリンホクリプトウイルス (RhLCV) 5/5 5/4 5/5 4/5 DNA 解析を行った LCV を除き すべてのウイルス検査は血清学検査により同定した 脾臓及び下顎リンパ節で病理組織学的変化として 中心に位置する芽細胞 ( 中心細胞 ) 及び辺縁部に存在する小リンパ球を少数しか含まない胚中心の数及び直径の軽度から中等度の減少がみられ これらの所見は胚中心の活性低下を反映した変化と考えられた また 上記の変化は全投与量でみられ 対照群においても極めて軽微な程度 ( 背景値レベル ) みられたが 3 ヵ月の休薬期間中に完全に回復した 以上より アバタセプトをサルに投与量 10, 22 及び 50 mg/kg で週 1 回 52 週間投与すると忍容性が認められ 各投与量における曝露量はヒトの曝露量のそれぞれ 1.9, 4.1 及び 9.5 倍であった 本薬投与に関連した変化はすべて可逆的で 本薬の薬理作用に関連する所見と考えられた 本薬投与に関連する変化として 投与量 50 mg/kg の雄で一過性かつ軽微な血清 IgG 量の減少 全投与量で脾臓及び下顎リンパ節における胚中心の活性低下を反映した胚中心数及び直径の軽度から中等度の減少がみられた また 39 週目に血清中に抗体が検出された低投与量群の雄 1 例を除き アバタセプトはサルに免疫原性を示さなかった 試験開始前のウイルス検査で全動物が 1 種類又

28 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 28 は複数のウイルス (RhLCV ヘルペス B ウイルス RhCMV 及び SV40) に感染していたことが確認されたにもかかわらず アバタセプトを 1 年間投与してもウイルス感染の臨床徴候は認められなかった さらに 増殖性病変 前がん病変及び腫瘍性病変を誘発する可能性があるウイルスが存在していたにもかかわらず いずれの動物の末梢血及びリンパ系組織もこれらの変化は認められなかった KLH の免疫により 休薬 9 週目に明らかな抗体産生がみられ 全投与量で免疫機能の活性が確認された 本試験における無毒性量は 50 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 9.5 倍の曝露量 ) と推定された

29 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 29 4 遺伝毒性試験 バイオテクノロジー応用医薬品の非臨床における安全性評価 (ICH S6 ガイドライン ) 3) では蛋白製剤の遺伝毒性試験は必須とされていないが アバタセプトの開発開始時期が ICH S6 ガイドライン採択前であったことから一連の in vitro 遺伝毒性試験を実施し アバタセプトの遺伝毒性について検討した 試験計画は遺伝毒性に関する ICH ガイドラインに従い GLP に準拠して実施した 4.1 In Vitro 試験 ネズミチフス菌及び大腸菌を用いる復帰突然変異試験 (GLP 適合 ) ヒスチジン要求性ネズミチフス菌 TA98, TA100, TA1535 及び TA1537 並びにトリプトファン要求性大腸菌 WP2 uvra を用いる復帰突然変異 (Ames) 試験を実施し アバタセプトのフレイムシフト型又は塩基対置換型突然変異誘発性について検討した ( 表 毒性試験概要表 ) アバタセプトの濃度を 312.5~5000 μg/plate とし S9 の存在下及び非存在下で本試験を実施した 試験に用いたいずれの濃度でも ネズミチフス菌及び大腸菌に対する細胞毒性はみられなかった いずれの処置プレートにおいても アバタセプト処置群のヒスチジン非要求性及びトリプトファン非要求性復帰変異コロニーの発現頻度は陰性対照群と同程度であった 以上より 細菌を用いる復帰突然変異試験において ICH ガイドラインで国際的に推奨されている最高濃度 (5000 μg/plate) まで検討したが アバタセプトは変異原性を示さなかった CHO/HGPRT 哺乳類細胞を用いる遺伝子突然変異試験 (GLP 適合 ) CHO/HGPRT 遺伝子突然変異試験を実施し アバタセプトの変異原性について検討した ( 表 毒性試験概要表 ) アバタセプトの濃度を 397.5~3180 μg/ml( 溶解可能な最高濃度 ) とし S9 の存在下又は非存在下で本試験を実施した S9 の有無にかかわらず 細胞毒性又は変異体の発現頻度上昇はみられなかった 以上より 本試験条件下ではアバタセプトは CHO 細胞の HGPRT 遺伝子座において変異原性を示さなかった 初代培養ヒトリンパ球を用いる細胞遺伝学的試験 (GLP 適合 ) 初代培養ヒトリンパ球を用いる in vitro 細胞遺伝学的試験を実施し アバタセプトの染色体異常誘発性について検討した ( 表 毒性試験概要表 ) アバタセプトの濃度は S9 非存在下 24 時間曝露及び S9 存在下 5 時間曝露ともに 390~3110 μg/ml( 溶解可能な最高濃度 ) とした S9 の有無にかかわらず いずれの濃度でも染色体異常を有する分裂中期細胞の発現頻度上昇及び濃度依存的な分裂指数の低下は認められなかった 以上より 初代培養ヒトリンパ球を用いる細胞遺伝学的試験において アバタセプトは本試験

30 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 30 条件下では染色体異常誘発性を示さなかった

31 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 31 5 がん原性試験 ICH ガイドラインに従ってマウスのがん原性試験を実施し アバタセプトの発がん性について検討した アバタセプトは高分子蛋白であることから 一連の in vitro 遺伝毒性試験 ( , , ) では遺伝毒性を示さなかった しかし 長期にわたる免疫抑制作用によりヒト 4),5) 及びげっ歯類 6),7),8) で腫瘍発生率が上昇することが知られており アバタセプトは選択的な免疫調節性の薬剤としてヒトで長期間使用するために開発されていることから げっ歯類を用いるがん原性試験を実施することはアバタセプトの総合的な安全性評価には重要と考えられた アバタセプトが生物活性を示す動物種としてマウスを選択した 文献的には 長期間免疫抑制されたマウスで腫瘍 ( 特にリンパ腫 ) の発生率が上昇することが知られている 6),7) なお 本試験の投与量は 先行して実施したマウスの 6 ヵ月間投与毒性試験 ( ) 成績に基づき設定した マウスの 6 ヵ月間投与毒性試験では 2 年間の生存率に影響を与えると考えられる投薬に関連した腎臓の変化 ( 自然発症性かつ加齢性の変化である尿細管上皮細胞における巨大核の発現頻度及び程度の悪化 ) がみられたことから この成績に基づき本試験の高投与量を設定した なお 本試験の全投与量でアバタセプト特異抗体産生が抑制され 免疫抑制作用が確認された 本試験 9) における低及び高投与量は NZB/NZW マウスにおける自己免疫応答の改善及び一次抗体応答 10) 心臓同種移植拒絶反応 11) ヒト膵島細胞異種移植拒絶反応 12) 移植片対宿主反応 13) 皮膚同種移植拒絶反応 14) の抑制等の薬理学的に明らかな免疫抑制作用をマウスに誘起させる投与量に対し それぞれ少なくとも 2 及び 20 倍に相当する 腫瘍発生率の群間比較には Peto and Pike の傾向検定 15) を用い 死亡時期と死因についての調整を行い 対照群 2 群間に差異がみられなかったことから 対照群は 2 群を合算して解析した 通常みられる腫瘍及び稀な腫瘍について P 値がそれぞれ 未満及び 未満の場合に統計学的に有意な正の用量相関があると判断した Peto and Pike 検定で正の用量相関を示した場合 最高投与量から順次データを除外して残りのデータで検定を実施し 有意な用量相関関係が認められない投与量が求められるまで検定を繰り返した 5.1 マウスにおける皮下投与がん原性試験 (GLP 適合 ) アバタセプトを 1 群当たり雌雄各 65 匹の CD-1 マウス 3 群に 投与量 20, 65 及び 200 mg/kg で週 1 回 最長 88 週間皮下投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 対照群の動物には 生理食塩液又は溶媒 (4% マルトース 10 mm リン酸ナトリウム 20 mm 塩化ナトリウム ) を投与した 1 群当たり最初の雌雄各 5 匹のマウスは 53 及び 79 回の投与後の TK パラメータ測定並びに 53 及び 79 回の投与後 168 時間目の免疫原性 ( 薬物特異抗体産生 ) の評価のためにのみ使用した 低投与量群の雄及び雌の生存率がそれぞれ 84 及び 88 週目に 25% になったことから 雄生存動物を 84 週目及び雌生存動物を 88 週目に剖検し すべてのマウスで病理組織学的検査を実施した がん原性試験におけるマウスの定常状態での全身曝露量を表 5-1 に示す 投与間隔中の Cmax 及び 1 投与間隔における AUC[AUC(TAU)] は用量依存的に増加したが 増加割合は用量比を下

32 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 32 回った TK パラメータは 53 及び 79 回の投与後で類似し 明らかな性差は認められなかった 投与量 20, 65 及び 200 mg/kg での AUC(TAU) は アバタセプトを臨床用量で月 1 回静脈内投与した場合のヒトでの曝露量のそれぞれ約 0.8, 1.9 及び 3.0 倍に相当した アバタセプトの薬理作用から予想されたように 低投与量の 1 例を除き 試験期間中には薬物特異抗体は検出されなかった 表 5-1: がん原性試験におけるマウスの曝露量とヒトの曝露量の比較 種 ヒト a マウス 試験 反復静脈内投与 (qm) 反復皮下投与 (qw) 投与量 (mg/kg) AUC(TAU) (μg h/ml) AUC(30d) b (μg h/ml) ヒトに対するマウスの曝露量比 c c c a 定常状態の AUC( 海外臨床試験 IM ) b 30 日間の AUC c 1 ヵ月間の曝露量を算出するために AUC(TAU)(TAU=7 日間 ) を 4.3 倍した なお 曝露量は 53 回目の投与後に測定した 出典 : , アバタセプト投与群の生存率は対照群よりも低値を示したが 死亡 / 瀕死例の発現頻度は全投薬群でほぼ同程度であり 投薬群のマウスの死因の約 50% がリンパ腫であった 全投薬群でリンパ腫の発生率が統計学的に有意 (P < ) に上昇したが 発生率に用量依存性はみられなかった ( 表 5-2) 生理食塩液及び溶媒対照群並びにアバタセプト 20, 65 及び 200 mg/kg 群におけるリンパ腫の発生時期は 雄でそれぞれ 55, 83, 36, 41 及び 44 週目 雌でそれぞれ 68, 43, 32, 26 及び 12 週目であった アバタセプト投与群の CD-1 マウスにおけるリンパ腫の発生 16),17),18),19) 率は ブリストル マイヤーズスクイブ (BMS) 社で以前に実施したがん原性試験及び文献値 20),21),22) よりも高値であった ( 表 5-3) 表 5-2: がん原性試験におけるマウスのリンパ腫発生率 (%) 群 投与量 0 0 (mg/kg) ( 生理食塩液 ) ( 溶媒 ) 性別 雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌 動物数 リンパ腫を有する動物数 a 27 a 22 a 35 a 17 a 34 a リンパ腫発生率 (%) a Peto and Pike 検定 ( 死亡時期及び死因で調整 ) で合算した対照群と比較し有意 (P < )

33 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 33 表 5-3: BMS 社及び CRL 社で実施した過去の試験及び文献における CD-1 マウスのリンパ腫発生率 (%) 参照先 試験番号 / 実施年 動物数 リンパ腫発生率 (%) BMS 試験番号 a CRL b Tox. Path. c 雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌 雄 雌 BMS:Bristol-Myers Squibb( 米国 ) CRL:Charles River Laboratories( 米国 ) Tox. Path.:Toxicologic Pathology a BMS 社で実施した試験成績 16),17),18),19) から抜粋 b 動物業者 (CRL 社 ) で実施した複数の試験成績 20),21) から抜粋 ( 発生率の範囲 ) c 文献値 22) から抜粋 投与量 65 及び 200 mg/kg の雌で乳腺腺癌の発生率が統計学的に有意に上昇した ( 表 5-4) が 雄では乳腺腫瘍はみられなかった 生理食塩液及び溶媒対照群並びにアバタセプト 20, 65 及び 200 mg/kg 群の雌における乳腺腫瘍の発現時期は それぞれ 88, 65, 75, 57 及び 45 週目であった 乳腺腺腫単独の発生率は対照群と比較して統計学的に有意差はみられなかったが 過去のマウスの試験の発生率より高値であった ( 表 5-5) 高投与量の雌における腺癌発生率はチャールス リバー ラボラトリーズ (CRL) 社の報告 20) における対照群の最高値 12% より高く 中 高投与量での発生率は BMS 社内の対照群の背景値よりも高かった ( 表 5-5) 溶媒対照群の発生率は BMS 社の対照群の背景値よりも高かったが 生理食塩液対照群とは有意差が認められなかったことから 試験計画書に従い生理食塩液対照群と溶媒対照群の成績を合算して対照群とし 投薬群との間で統計学的比較を行った 死亡時期及び死因で調整した Peto and Pike 検定では P 値が 未満で統計学的に有意とされること 発生率が BMS 社内の対照群での背景値 (0~1%) を上回っていたことから 投与量 65 及び 200 mg/kg における乳腺腫瘍の発生率上昇は本薬投与に関連した変化と判断した

34 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 34 表 5-4: がん原性試験におけるマウスの乳腺腺腫及び腺癌発生率 (%) 群 投与量 0 0 (mg/kg/week) ( 生理食塩液 ) ( 溶媒 ) 性別 雌 雌 雌 雌 雌 動物数 乳腺検査動物数 乳腺腺腫を有する動物数 [ 発生率 (%)] 1 (1.7) 0 (0.0) 2 (3.6) 3 (5.2) 2 (3.4) 乳腺腺癌を有する動物数 [ 発生率 (%)] 1 (1.7) 4 (7.0) 1 (1.8) 6 a (10.3) 8 c (13.8) 乳腺腺腫又は腺癌を有する動物数 [ 発生率 (%)] 2 (3.3) 4 (7.0) 3 (5.5) 7 b (12.1) 10 c (17.2) a b c Peto and Pike 検定 ( 死亡時期及び死因で調整 ) で合算した対照群と比較し有意 (P = ) Peto and Pike 検定 ( 死亡時期及び死因で調整 ) で合算した対照群と比較し有意 (P = ) Peto and Pike 検定 ( 死亡時期及び死因で調整 ) で合算した対照群と比較し有意 (P < ) 表 5-5: BMS 社及び CRL 社で実施した過去の試験及び文献における CD-1 マウスの乳腺腺腫及び腺癌発生率 (%) 参照先 a BMS 試験番号 CRL b Tox. Path. c 試験番号 / 実施年 乳腺検査動物数 乳腺腺腫発現率 (%) 乳腺腺癌発現率 (%) BMS:Bristol-Myers Squibb( 米国 ) CRL:Charles River Laboratories( 米国 ) Tox. Path.:Toxicologic Pathology a BMS 社で実施した試験成績 16),17),18),19) から抜粋 b CRL 社で実施した複数の試験成績 20),21) から抜粋 ( 発生率の範囲 ) c 文献値 22) から抜粋 本薬投与に関連した非腫瘍性所見として 全投与量で腎臓尿細管上皮における慢性炎及び尿細管上皮細胞変性を伴う巨大核の発現頻度及び程度の上昇がみられた これらの腎臓の変化は腎機能障害を伴わないことから ヒトとの関連性は低いか又は関連していないと考えられた マウスでは レトロウイルス (MLV 及び MMTV) がそれぞれリンパ腫及び乳腺腫瘍を誘発することが報告されている 22),23),24),25) 本試験に用いた CD-1 マウスのゲノム中にはエコトロピックで特異的な内在性 MLV の DNA が検出されたが CRL 社によれば CD-1 マウスはレトロウイルスフリーではないとのことであった 本試験における乳腺腫瘍の電子顕微鏡検査成績から 細胞質内で構築され 細胞膜から出芽した多数のウイルス粒子が細胞外で検出された これらのウイルス粒子の超微細構造の特徴は MMTV と一致し MMTV 特異抗体による免疫組織化学的検査によって対照群及び投薬群のマウスの乳腺腫瘍組織で MMTV の存在が確認された これらの結果より 本試験でみられた悪性腫瘍の発生率上昇は 長期にわたるアバタセプトの免疫抑制作用によ

35 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 35 りこれらの種特異的な腫瘍ウイルスに対する免疫監視機構が低下したことによる二次的な影響であるという結論が強く支持された なお いずれの投与量でもアバタセプト特異抗体産生が抑制され 明らかな免疫抑制作用が認められた がん原性試験と同様の投与経路及びスケジュールで別途実施した PK/ 薬力学試験でも 投与量 20 mg/kg 以上で KLH 特異抗体応答及び薬物特異抗体応答の強力な抑制が認められ これらの投与量で強い免疫抑制作用が確認された ( ) 6),7),8) 動物及びヒト 4),5) で 腫瘍発生率の上昇と長期にわたる免疫抑制作用との関連が報告されている 腫瘍発生率の上昇と長期にわたる免疫抑制作用との関連性は 一連の試験 ( , , ) でアバタセプトが遺伝毒性を示さないことからも強く支持された

36 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 36 6 生殖発生毒性試験親ラット (F 0 ) の受胎能 生殖能 妊娠 出産 授乳 マウス ラット ウサギの胚 胎児 (F 1 ) 発生及び次世代 (F 1 ) ラットの成長 発達 生殖能 免疫機能に及ぼすアバタセプトの影響を検討するために 一連の生殖発生毒性試験を実施した 適切な試験計画の下 GLP に準拠し ICH ガイドラインで推奨されているか又はそれを上回る試験を実施した 生殖発生毒性試験におけるアバタセプトの全身曝露量を測定するために 別途妊娠ラット又はウサギを用いた TK 試験を実施したが 妊娠マウスでの TK 測定は実施しなかった さらに 本 CTD の非臨床薬物動態の項 ( ) に記載したように 妊娠ラット及びウサギにアバタセプトを投与すると胎児が曝露され ( マウスでは測定せず ) 授乳ラットにアバタセプトを投与すると乳汁中への移行が確認された 生殖発生毒性試験に用いた投与量におけるラット及びウサギの全身曝露量 (AUC) を表 6-1 に示す 表 6-1: 生殖発生毒性試験におけるラット及びウサギの曝露量とヒトの曝露量の比較 種 ヒト a ラット ラット ウサギ 試験 反復静脈内投与 (qm) 静脈内投与 I II 試験 (q3d) 静脈内投与 III 試験 (qd) 静脈内投与 III 試験 (q3d) 投与量 (mg/kg) AUC(TAU) (μg h/ml) AUC(30d) b (μg h/ml) ヒトに対する曝露量比 c c d d c 29 I 試験 : 受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験 II 試験 : 出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験 III 試験 : 胚 胎児発生に関する試験 a 定常状態の AUC( 海外臨床試験 IM ) b 30 日間の AUC c 1 ヵ月間の曝露量を算出するために AUC(TAU)(TAU = 3 日間 ) を 10 倍した d 1 ヵ月間の曝露量を算出するために AUC(TAU)(TAU = 1 日間 ) を 30 倍した 出典 : , , , , 受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験 ラットにおける受胎能及び着床までの初期胚発生に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 ) アバタセプトを 1 群当たり雌雄各 25 匹のラットに 投与量 10, 45 及び 200 mg/kg で 3 日に 1 回静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 雄ラットには 2 週間投与した後 同一投与群内の雌ラットと交配させ 剖検予定日まで投与を継続した ( 計 17 回投与 ) 雌ラットには 2 週間投与した後 投与を継続しながら同一投与群内の雄と最長 3 週間同居させ 妊娠 7 日まで投与して妊娠 16 日に帝王切開した 対照群の動物 ( 雌雄各 25 匹 ) には 溶媒 ( 注射用 5% デキストロース ) を同一条件で投与した

37 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 37 いずれの投与量においても 本薬投与に関連した死亡例 臨床徴候 体重 摂餌量の変化はみられず 雌雄の交配能又は生殖能にも影響は認められなかった 雌では性周期及び帝王切開パラメータには本薬投与に関連した変化はみられず 次世代の初期胚発生に対する影響も認められなかった 別途実施した妊娠ラットの静脈内投与 TK 試験 ( ) 成績より アバタセプトを投与量 45 又は 200 mg/kg で雌ラットの器官形成期及び授乳期に 3 日に 1 回静脈内投与した場合の無作用量 (200 mg/kg) における曝露量は アバタセプトを臨床用量で月 1 回静脈内投与した場合のヒトでの曝露量の 11 倍に相当することが示された 以上より アバタセプトは投与量 200 mg/kg まで雌雄ラットの生殖能及び初期胚発生に影響を及ぼさなかったことから 親動物 (F 0 ) の一般毒性及び生殖に関する無毒性量並びに胚 胎児 (F 1 ) 発生に関する無毒性量はいずれも 200 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 11 倍の曝露量 ) と推定された 6.2 胚 胎児発生に関する試験 マウスにおける胚 胎児発生に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 ) アバタセプトを 1 群当たり 25 匹の妊娠マウスに 投与量 10, 55 及び 300 mg/kg で妊娠 6 日から 15 日まで 1 日 1 回静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) なお 最高投与量は投与可能な最大投与液量に基づき設定した 対照群の動物には 溶媒 ( 注射用生理食塩液 ) を同一条件で投与した 妊娠 18 日に 母動物及び胎児を安楽死させ 母動物及び胚 胎児発生に及ぼす影響について検討した いずれの投与量においても アバタセプトは母動物及び胚 胎児に毒性を示さなかった 以上より アバタセプトは投与量 300 mg/kg までマウスの胚 胎児発生に影響を与えなかったことから 親動物 (F 0 ) の一般毒性及び生殖に関する無毒性量並びに胚 胎児 (F 1 ) 発生に関する無毒性量はいずれも 300 mg/kg と推定された ラットにおける胚 胎児発生に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 ) アバタセプトを 1 群当たり 25 匹の妊娠ラットに 投与量 10, 45 及び 200 mg/kg で妊娠 6 日から 15 日まで 1 日 1 回静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) なお 最高投与量は投与可能な最大投与液量に基づき設定した 対照群の動物には 溶媒 ( 注射用 5% デキストロース ) を同一条件で投与した 妊娠 20 日に 母動物及び胎児を安楽死させ 母動物及び胚 胎児発生に及ぼす影響について検討した 帝王切開時に 投薬群の母動物 10 匹及び胎児 10 匹から採血し アバタセプトの血清中濃度を測定した 母動物及び胎児におけるアバタセプトの血清中濃度は用量依存的に増加し 胎児より母動物でアバタセプト濃度が高かった いずれの投与量においても アバタセプトは母動物及び胚 胎児に毒性を示さなかった 別途実施した妊娠ラットの静脈内投与 TK 試験 ( ) 成績より アバタセプトを投与量 45 又は 200 mg/kg で器官形成期に 1 日 1 回静脈内投与した場合の無作用量 (200 mg/kg) における曝露量は 臨床用量で月 1 回静脈内投与した場合のヒトでの曝露量の 30

38 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 38 倍に相当することが示された 以上より アバタセプト投与群の胎児は薬物に曝露されたが 本試験条件下ではアバタセプトは投与量 200 mg/kg までラットの胚 胎児発生に影響を及ぼさなかったことから 母動物 (F 0 ) の一般毒性及び生殖に関する無毒性量並びに胚 胎児 (F 1 ) 発生に関する無毒性量はいずれも 200 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 30 倍の曝露量 ) と推定された 妊娠及び授乳ラットにおける静脈内投与トキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) アバタセプトを投与量 45 及び 200 mg/kg とし 1 群当たり 16 匹の妊娠ラットに投与液量 10 ml/kg( 投与速度約 4 ml/min) で器官形成期 ( 妊娠 6~15 日 ) に 1 日 1 回又は妊娠及び授乳期に 3 日に 1 回 ( 妊娠 6, 9, 12, 15, 18 及び 21 日 授乳 3, 6, 9 及び 12 日 ) 静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 妊娠 15 日又は授乳 12 日の最終投与約 3 分後並びに 1, 4, 8, 12, 24, 48 及び 72 時間後に母動物から採血した 最終採血後に母動物を安楽死させ 妊娠状態を調べた 本試験成績から 血清中濃度の個体間変動は軽度から中等度で 変動係数は 4~29% であった 全身曝露量は用量依存的に増加し 投与量比 1:4.4 に対し Cmax 及び AUC 比は妊娠群でそれぞれ 1:3.2 及び 1:3.3 授乳群ではそれぞれ 1:4.3 及び 1:3.6 であった アバタセプトを RA 患者に臨床用量で月 1 回静脈内投与した場合の曝露量と比較し 投与量 45 及び 200 mg/kg で連日投与した場合の妊娠ラットの平均全身曝露量 (AUC) はそれぞれ 9 及び 30 倍 投与量 45 及び 200 mg/kg で 3 日に 1 回投与した場合の授乳ラットの曝露量はそれぞれ 3 及び 11 倍に相当した ウサギにおける胚 胎児発生に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 ) アバタセプトを 1 群当たり 27 匹の妊娠ウサギに 投与量 10, 45 及び 200 mg/kg で 3 日に 1 回 ( 妊娠 7, 10, 13, 16 及び 19 日 ) 静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 対照群の動物 22 匹には 溶媒 ( 生理食塩液 ) を同一条件で投与した 妊娠 19 日の投与後に 1 群当たり 5 匹の投薬群の動物を安楽死させ 血清中のアバタセプト濃度を測定するために母動物及び胎児から採血した 残りの母動物及び胎児は妊娠 29 日に安楽死させ 母動物及び胚 胎児発生に及ぼす影響について検討した 妊娠 19 日の母動物及び胎児におけるアバタセプトの血清中濃度は用量依存的に増加した アバタセプトの投与量比 1:4.5:20 に対し 母動物及び胎児におけるアバタセプトの血清中濃度比はそれぞれ 1:5:36 及び 1:2:7 であった いずれの投与量においても アバタセプトは母動物及び胎児に毒性を示さなかった 別途実施した妊娠ウサギの静脈内投与 TK 試験 ( ) 成績より アバタセプトを投与量 200 mg/kg で器官形成期に 3 日に 1 回静脈内投与した場合の無作用量 (200 mg/kg) における曝露量は 臨床用量で月 1 回静脈内投与した場合のヒトでの曝露量の 29 倍に相当することが示された 以上より アバタセプト投与群の母動物由来の胎児は薬物に曝露されたが 本試験条件下ではアバタセプトは投与量 200 mg/kg までウサギの胚 胎児発生に影響を及ぼさなかったことから 母動物 (F 0 ) の一般毒性及び生殖に関する無毒性量並びに胚 胎児 (F 1 ) 発生に関する無毒性量

39 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 39 はいずれも 200 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 29 倍の曝露量 ) と推定された 妊娠ウサギにおける 13 日間静脈内投与トキシコキネティクス試験 (GLP 適合 ) アバタセプトの投与量を 200 mg/kg とし 妊娠ウサギ 5 匹に投与液量 4 ml/kg( 投与速度約 4 ml/min) で器官形成期に 3 日に 1 回 ( 妊娠 7, 10, 13, 16 及び 19 日 ) 静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 妊娠 19 日の最終投与約 3 分後並びに 1, 4, 10, 24, 48 及び 72 時間後に母動物から採血した 最終採血後に母動物を安楽死させ 妊娠状態を調べた アバタセプトを投与量 200 mg/kg で 3 日に 1 回投与した 4 例の妊娠ウサギにおける平均 Cmax Tmax 及び AUC 値は それぞれ μg/ml 0.05 時間及び μg h/ml であり 全身曝露量の個体間変動は小さく 変動係数は 8.3% であった 本試験における平均曝露量 (AUC) は アバタセプトを臨床用量で月 1 回静脈内投与した場合のヒトでの曝露量の 29 倍に相当した 6.3 出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験 ラットにおける出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する静脈内投与試験 (GLP 適合 ) アバタセプトを 1 群当たり 25 匹の妊娠ラットに 投与量 10, 45 及び 200 mg/kg で妊娠 6 日から授乳 21 日までほぼ 3 日に 1 回静脈内投与した ( 表 毒性試験概要表 ) 対照群の動物 25 匹には 溶媒 ( 注射用 5% デキストロース ) を同一条件で投与した 別途 1 群当たり 10 匹のラットにアバタセプトを投与量 0~200 mg/kg で静脈内投与し 授乳 12 日の母乳及び血清中のアバタセプト濃度については投与量 10, 45 及び 200 mg/kg 群で アバタセプト特異抗体産生については投与量 0, 10, 45 及び 200 mg/kg 群で検討した すべての母動物 (F 0 ) を自然分娩させ 出生児 (F 1 ) の出生時 出生後の生存率 成長及び発達について検討した 授乳 21 日に 各母動物から無作為に選択した F 1 ラット ( サブセット 1~4:1 サブセット当たり雌雄各 10 匹 サブセット 5: 雌雄各 25 匹 ) で試験を継続し 母動物及び残りの F 1 ラットは安楽死させた サブセット 1 に割り当てた F 1 ラットで出生後 21 日の薬物濃度及び薬物特異抗体濃度を測定した サブセット 2~4 の F 1 ラットで出生後 56, 63 及び 112 日の薬物濃度及び薬物特異抗体濃度を測定し 免疫学的パラメータについて検討した サブセット 5 に割り当てた F 1 ラットで性成熟 感覚 活動性 学習 記憶及び生殖能力について検討した 免疫学的検査として 出生後 56 日に KLH に対する T 細胞依存性抗体応答及び出生後 63 日に脾臓リンパ球のフェノタイプ及び血清 Ig 量について検討した 自己免疫応答の可能性を検討するために 出生後 112 日に抗核抗体の有無 血清 Ig 量 臨床病理学的検査 リンパ系組織 ( リンパ節 脾臓 胸腺及び骨髄 ) の病理組織学的検査並びに自己免疫疾患を発症しやすい特定の器官 ( 腎臓 甲状腺 膵臓 胃及び精巣 / 卵巣 ) の検査を行った 授乳 12 日に 用量依存的なアバタセプトの母乳及び血清中濃度の上昇が認められたが アバタセプト特異抗体は検出されなかった F 1 ラットでは 出生後 21 日のみに用量依存的なアバタセプト濃度の上昇が認められた 出生後 21, 63 及び 112 日の F 1 ラットでは アバタセプト特異抗体

40 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 40 は検出されなかった 別途実施した妊娠ラットの静脈内投与 TK 試験 ( ) 成績より アバタセプトを投与量 45 及び 200 mg/kg で器官形成期及び授乳期に 3 日に 1 回静脈内投与した場合の無作用量 (200 mg/kg) における曝露量は 臨床用量で月 1 回静脈内投与した場合のヒトの曝露量の 11 倍に相当することが示された 出生後 56 日に 投与量 200 mg/kg の F 1 雌ラットで本薬投与に関連した T 細胞依存性抗体応答の亢進 (9 倍 ) が認められた さらに 投与量 200 mg/kg の F 1 雌ラット 10 例中 1 例で 出生後 112 日に中等度の慢性びまん性甲状腺炎が認められた 以上より アバタセプトはいずれの投与量においても母動物 (F 0 ) に毒性を発現せず 投与量 45 mg/kg まで F 1 ラットの発生に影響を与えなかった 投与量 200 mg/kg では F 1 雌ラットにのみ本薬投与に関連した変化として KLH に対する T 細胞依存性抗体応答の亢進 (9 倍 ) 及び 1 例で甲状腺炎がみられた 投与量 200 mg/kg の雌ラットのみでみられた免疫機能を示すパラメータの変化については 片性 ( 雌 ) 又は 1 例の動物 ( 雌 ) のいずれかに限られた軽微な変化であり 脾臓リンパ球のフェノタイプ 血清 Ig 量及び抗核抗体発現等の他の免疫学的パラメータには影響がみられなかった 本試験における母動物 (F 0 ) の一般毒性及び生殖に関する無毒性量並びに F 1 雄ラットの発生に関する無毒性量は 200 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 11 倍の曝露量 ) F 1 雌ラットの発生に関する無毒性量は 45 mg/kg( 臨床用量でのヒトの曝露量の 3 倍の曝露量 ) と推定された 6.4 新生児を用いた試験アバタセプトを新生児ラットに生後 4~94 日の期間で皮下 / 静脈内投与し 新生児動物に対するアバタセプトの毒性について評価した ( ) さらに 新生児及び成熟ラットを用いた 2 種類の毒性試験を実施し 新生児ラットを用いた初回の試験 ( ) で認められた変化の原因について検討した ( 及び ) 新生児ラットを用いた 3 ヵ月間皮下 / 静脈内投与毒性試験 (GLP 適合 ) アバタセプトが新生児ラットの免疫系 神経行動及び生殖器官の発達に及ぼす影響を評価するために新生児ラットを用いた毒性試験を実施した ( 表 毒性試験概要表 ) 1 群当たり雌雄各 97 匹のラットに投与量 20, 65 及び 200 mg/kg でアバタセプトを生後 4~94 日の間 3 日に 1 回投与した 対照群のラット ( 雌雄各 107 匹 ) には 溶媒として生理食塩液を投与した 離乳前の生後 4~28 日 ( 投与回数全 9 回 ) は 動物が小さいため皮下投与し それ以降の生後 31~94 日の期間 ( 投与回数全 22 回 ) は臨床投与経路である静脈内に投与した 各投与群のラットをさらに 4 つのサブグループに割り付けて評価した ( 表 6-2)

41 アバタセプト 毒性試験の概要文 Page 41 表 6-2: 各サブグループの評価項目 サブグループ 1 群当たりの評価動物数番号 ( 匹 ) 評価項目 1 雌雄各 32 皮下投与期間終了時( 生後 28~31 日 ) の TK 2 雌雄各 20~25 投与期間中( 生後 42~56 日 ) の T 細胞依存性抗体応答 血清 Ig 量及び血清抗核抗体測定 投与期間終了時( 生後 93 日 ) の臨床免疫学的検査 臨床病理学的検査及び病理解剖学的検査 3 雌雄各 20~25 投薬期間中( 生後 47 日 ) の血液学的検査及び末梢血リンパ球フェノタイプ検査 投与期間終了時( 生後 88~91 日 ) の TK 休薬期間中( 生後 125~180 日 ) のアバタセプトの免疫原性評価 休薬期間終了時( 生後 183 日 ) の臨床免疫学的検査 臨床病理学的検査及び病理解剖学的検査 4 雌雄各 25 投与期間中( 生後 28~94 日 ) の行動学的検査 性成熟検査 発情周期検査 聴覚性驚愕反射試験 機能観察総合評価 (FOB) 行動活性及び水迷路による学習 / 記憶検査 投与期間終了時( 生後 94~125 日 ) の交配及び受 a 胎能並びに帝王切開による評価 臨床免疫学的検査には T 細胞依存性抗体応答 末梢血リンパ球フェノタイプ検査 血清 Ig 量測定あるいは血清抗核抗体検出を含む 臨床病理学的検査には 血液学的検査 血液化学的検査及び血液凝固検査を含む 病理解剖学的検査には 肉眼病理検査 器官重量測定 精子検査及び病理組織学的検査を含む a ラットは無処置動物と共に最長 2 又は 3 週間同居させた 雌は 投薬の有無にかかわらず妊娠 20 日に帝王切開し 妊娠状態について検査した 生後 88 日の投与量 20 及び 65 mg/kg における Cmax を除き 全投与量で曝露量 (Cmax 及び AUC 0 72 h ) は用量比を下回って増加した ( 表 6-3) 生後 88 日の AUC 0 72 h は生後 28 日の AUC 0 72 h と比較して 2~3 倍高値を示し 静脈内投与でバイオアベイラビリティが増加することと一致していた 生後 28 日の AUC 0 72 h では性差はみられなかったが 生後 88 日の曝露量は全投与量で雌と比較して雄で約 1.3 倍高値を示した 休薬期間中において アバタセプト濃度は 30 日ごとに約 85 ~99% 低下した 雌より雄で t 1/2 が長いこと ( 雌 :6~8 日 雄 :8~10 日 ) と一致して 低下した濃度においても雄の薬物濃度が一貫して高かった また アバタセプト特異抗体 ( 免疫原性 ) は投薬したラットで生後 125 日に最初に検出された このことは アバタセプトの薬理作用による免疫抑制に関連した変化と考えられたが 投薬期間中及び投薬期間終了直後においては血清中の高濃度のアバタセプトがアバタセプト特異抗体の検出を妨げていた可能性も否定できない 血清中薬物濃度の低下に伴って免疫原性の発現頻度及び程度が概して増加したが 薬物特異抗体による t 1/2 への影響は認められなかった

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