食品安全に関するリスクプロファイルシート

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1 食品安全に関するリスクプロファイルシート ( 化学物質 ) 更新日 :2017 年 5 月 17 日 項目 内 容 1 ハザードの名称 グリシドール脂肪酸エステル類 ( Glycidyl fatty acid esters) 結合する脂肪酸の種類により多数の種類がある 2 基準値 その他のリスク管理措置 (1) 国内 食品衛生法に基づく基準値は設定されていない (2) 海外 基準値を設定している国や地域は確認されていない 3 ハザードが注目されるようになった経緯 国際がん研究機関(IARC) がグリシドールを ヒトにおそらく発がん性がある物質 ( グループ 2A) に分類していること ドイツリスク評価研究所(BfR) は 2009 年に 精製した食用油脂中にグリシドール脂肪酸エステル類が含まれていることを報告 グリシドール脂肪酸エステル類が体内で分解されグリシドールとなる可能性があることから注目されている [BfR, 2009] [IARC, 2000] 国内では 2009 年に高濃度にジアシルグリセロール (DAG) を含む油に不純物としてグリシドール脂肪酸エステル類が含まれていることが明らかになり 食品安全委員会で審議が行われてきたことから注目されている [ 食品安全委員会, 2015a] 4 汚染実態の報告 ( 国内 ) 農林水産省 食品中の含有実態調査 ( 年度 ) 年度に国内で市販されている食用植物油脂 (13 油種 ) 及び油脂の含有率が高い食品等を対象として 含有実態を調査した その結果 グリシドール脂肪酸エステル類は国内で流通している食品にも含まれていた その濃度は海外での報告よりも低い傾向であった ( 年度 ) 食品中の濃度グリシドール脂肪酸エステル類の総量として 遊離したグリシドール濃度を測定した 食用植物油脂 ショートニング及び魚油を主成分とする食品は 各試料の油脂中の濃度を食品中の濃度とした バター マーガリン及び調製粉乳等は 各試料の油脂中のグリシドール濃度に油脂含有率を乗じて 食品中のグリシドール濃度を算出した 1

2 2 ( 単位 :mg/kg) 食品名 調査点数 濃度範囲 注 ) 食用植物油脂 119 < 油脂の含有率が高い食品等バター 5 <0.05 マーガリン ショートニング ラード 3 < 魚油を主成分とする食品 調製粉乳等 21 < 定量限界 :0.3 mg/kg( 食用植物油脂 ) 注 ) 油脂中の濃度 ( 単位 :mg/kg) 食品名 調査点数 濃度範囲 注 ) バター 5 <0.06 注 ) マーガリン 注 ) ショートニング 注 ) ラード 3 < 魚油を主成分とする食品注 ) 注 ) 調製粉乳等 21 < 定量限界 :0.06 mg/kg( 油脂の含有率が高い食品等 ) [ 農林水産省, 2014] 注 ) (2014 年度 ) 食品中の濃度 グリシドール脂肪酸エステルの総量として 遊離したグ リシドール濃度を測定した 食用植物油脂 ショートニング 及び魚油を主成分とする食品は 各試料の油脂中の濃度 を食品中の濃度とした バター マーガリン及び調製粉乳 等は 各試料の油脂中のグリシドール濃度に油脂含有率 を乗じて 食品中のグリシドール濃度を算出した ( 単位 :mg/kg) 食品名 調査点数 濃度範囲 油脂の含有率が高い食品等バター 20 <0.05 マーガリン 50 < ショートニング 30 < ラード 魚油を主成分とする食品 30 < 調製粉乳等 40 < 油脂中の濃度 ( 単位 :mg/kg) 食品名 調査点数 濃度範囲 注 1) バター 20 <0.06

3 注 2) マーガリン注 2) ショートニング 注 1) ラード 魚油を主成分とする食品注 1) 3 50 < < < 注 2) 調製粉乳等 40 < 注 1) 定量限界 :0.06 mg/kg( バター ラード 魚油を主成分とする食品 ) 注 2) 定量限界 :0.2 mg/kg( マーガリン ショートニング 調製粉乳等 ) [ 農林水産省, 2016a] 5 毒性評価 (1) 吸収 分布 排出及び代謝 1 吸収 リノール酸グリシジル(341 mg/kg bw) グリシドール(75 mg/kg bw) をそれぞれラットに単回経口投与したところ 全ての投与群からグリシドールが検出された ( リノール酸グリシジルは全ての投与群で定量限界未満 ) リノール酸グリシジルは投与 30 分後に グリシドールは投与 15 分後にグリシドールの血中濃度が最大となった ラット及びカニクイザルに リノール酸グリシジル (2.24, 7.46, 22.4 mg/kg 体重 ) グリシドール (0,492, 1.64, 4.92 mg/kg 体重 ) をそれぞれ投与したところ グリシドールの血中濃度は いずれの場合もラットがカニクイザルを上回っており 種差が認められた [Wakabayashi K, et al., 2012] 2 排出 脂肪酸部位を [ 3 H] で グリシドール部位を [ 14 C] で標識したパルミチン酸グリシジルをラットに単回経口投与したところ 投与から 7 日間の放射性物質の回収率 ( 対投与量 %) は [ 14 C] は主に尿中が 41% 糞便中が 22% であった 一方 [ 3 H] の回収率は主に糞便中が 51% であり 尿中では 8% であった [Appel K.E., et al., 2013] 3 代謝 パルミチン酸グリシジル グリシドールをそれぞれラットに単回経口投与したところ グリシドールの血中ヘモグロビン付加体 ( ) 濃度は グリシドールでは 4 時間後 パルミチン酸グリシジルでは 8 時間後にそれぞれ定常レベルに達した [Appel K.E. et al., 2013] ( 参考 ) グリシドールの血中ヘモグロビン付加体 下記の知見から グリシドールのヘモグロビン付加体が 人のグリシドールの暴露量の指標になり得ることが

4 示唆された - グリシドールをラットに単回経口投与したところ グリシドール投与量と血中のヘモグロビン付加体量との間に高い正の相関が認められたこと - グリシドールをラットに単回経口投与した試験から ヘモグロビン付加体は 赤血球の寿命の期間を通じて 生体内で安定的に維持されると考えられたこと - ラット及びヒトの血液にグリシドールを添加し グリシドールのヘモグロビンへの反応速度を比較したところ 反応速度に種差は認められなかったこと [Honda H. et al., 2014] パルミチン酸グリシジル グリシドールをそれぞれラットに単回経口投与したところ 尿中から同程度のジヒドロキシプロピルメルカプツール酸 ( ラットにおけるグリシドールの主たる尿中代謝産物 ) が検出された 投与して 0-48 時間以内のグリシドール パルミチン酸グリシジル投与量に対するジヒドロキシプロピルメルカプツール酸の平均回収率は グリシドールでは 14.0% パルミチン酸グリシジルでは 13.7% であった [Appel K.E. et al., 2013] ( 参考 ) グリシドール ( エステル体等ではない ) ラットを用いた [1,3-14 C] グリシドール ( mg/kg bw) 単回経口投与及び静脈内投与試験 72 時間以内の尿中における放射性物質の回収率 ( 対投与量 %) から 87-92% が消化管から吸収されたと推定された 24 時間後の放射性物質の濃度は 血球 甲状腺 肝臓 腎臓及び脾臓で高く 脂肪組織 骨格筋及び血漿で低かった 72 時間以内の排泄経路 ( 尿 糞便及び呼気 ) ごとの放射性物質の回収率 ( 対投与量 %) は 尿中が 40-48% 糞便中が 5-12% 呼気中が 26-32% であった 0-24 時間後の尿中の放射性物質を HPLC で分析したところ 15 種類の代謝物が検出された [Nomeir A. A. et al., 1995] (2) 急性毒性 ( 参考 ) オレイン酸グリシジル LD 50 : g/kg bw ( ラット 単回経口投与 ) [Weil C. S. et al., 1963] (3) 短期毒性 - (4) 長期毒性 遺伝毒性 ( リノール酸グリシジル ) [in vitro] 復帰突然変異試験: S. typimurium TA100, TA1535( 代謝活性系存在下 非存在下 ) 並びに E. coli WP2uvrA( 代謝活性系存在下 ): 4

5 陽性 S. typimurium TA98, TA1537( 代謝活性系存在下 非存在下 ): 陰性 染色体異常試験 : 陰性 [in vivo] 小核試験 : 陰性 マウスに対してリノール酸グリシジルを 24 時間間隔で 2 回経口投与 (250, 500, 1000 mg/kg 体重 ) した結果 いずれの投与群においても 小核を有する多染性赤血球の出現頻度に変化は見られず [Ikeda et al., 2012] ( 参考 ) グリシドール [in vitro] 復帰突然変異試験 : S. typimurium TA98, TA100, TA1535( 代謝活性系存在下 非存在下 ) TA1537( 代謝活性系非存在下 ) 並びに E. coli WP2uvrA( 代謝活性系存在下 ): 陽性 S. typimurium TA1537( 代謝活性系存在下 ): 陰性 染色体異常試験 : 陽性 [in vivo] 小核試験 : 陰性 マウスに対して グリシドールを 24 時間間隔で 2 回腹腔内投与 (0, 37.5, 75, 150 mg/kg 体重 / 回 ) した結果 2 回同様の試験を行い いずれの試験でも骨髄中の小核が有意に増加 うち 1 回の試験では 用量依存性も認められた [NTP, 1990] マウスに対してグリシドールを 24 時間間隔で 2 回経口投与 (50, 100, 200 mg/kg 体重 ) した結果 100 mg/kg 投与群において 小核を有する多染性赤血球の出現頻度が有意に上昇したが それ以外の投与量の群では有意な上昇はなく 用量反応関係が得られず 骨髄に対する毒性は認められなかった [Ikeda et al., 2012] 発がん性 IARC グループ 3( ヒトに対する発がん性について分類できない ): オレイン酸グリシジル ステアリン酸グリシジル 5

6 [IARC, 1987] ( 参考 ) グリシドール ラットを用いた経口発がん性試験によると 精巣鞘膜 腹膜 乳腺 脳 口腔粘膜 前胃 小腸 大腸 皮膚 ジンバル腺 陰核腺及び甲状腺の腫瘍並びに単核球性白血病の発生率の増加が認められた [NTP, 1990] BMDL mg/kg bw/day( 雄ラット 精巣鞘膜 腹膜の中皮腫 ) 動物試験から得られた用量 - 反応曲線から BMD mg/kg bw/day( 腫瘍の発生率が 10% 増加する用量 ) を求め BMDL 10 (BMD 10 の 95% 信頼下限値 ) を算出 BMDL mg/kg bw/day( 雄ラット 精巣鞘膜 腹膜の中皮腫 ) グリシドールは 遺伝毒性を有する発がん物質と結論づけ 耐容摂取量は設定せず 試験動物での試験結果から グリシドールの発がんにおける BMDL 10 を算出し 各国の推定経口摂取量との比 ( 暴露幅 MOE) を計算した結果 遺伝毒性発がん物質としては暴露幅が小さく 健康上の懸念となる可能性を示唆 [JECFA, 2016] T mg/kg bw/day( 雄ラット 腹膜中皮腫 ) in vitro 試験の結果等から グリシドールは遺伝毒性を有する発がん物質と結論付け TDI は設定せず また 十分な用量反応データが不十分であるため ベンチマークドーズ法は用いず T25 を算出 注 :T25 とは長期間に渡って化学物質を摂取し続けた場合 特定の部位で動物の 25% に腫瘍が発生すると考えられる一日当たりの摂取量の推定値 推定に当たり 当該動物種の標準的生存期間内に自然に発生する腫瘍の発生率で補正を行う [EFSA, 2016] 6 耐容量 BMDL mg/kg bw/day( 雄ラット 精巣鞘膜 腹膜の中皮腫 ) T25(10.2 mg/kg bw/day) から算出 [BfR, 2009] IARC グループ 2A( ヒトにおそらく発がん性がある ) [IARC, 2000] 6

7 (1) 耐容摂取量 1PTDI/PTWI/PTMI 2PTDI/PTWI/PTMI の根拠 ( 参考 ) グリシドール 日本 TDI: mg/kg bw なお グリシドールの発がん性における遺伝毒性の関与が否定できないと考えられたため TDI と発がんユニットリスクを併記している 設定されていない ( 参考 ) グリシドール 日本 BMDL 10 (1.6 mg/kg bw/day) に安全係数を適用して算出安全係数 :1,000( 種差 :10 個体差:10 毒性重篤性( 発がん性 ):10) (2) 急性参照量設定されていない 7 暴露評価 (1) 推定一日摂取量 日本 グリシドール脂肪酸エステルに由来するグリシドールの摂取量推定一日集団摂取量推定の仮定摂取量直接摂取する油脂類 ( 性別 年齢階層別の平均摂取量を使 用 ) 及び加工食品に使用される油脂類を摂取する場合成人直接摂取する油脂類 (15-19 歳男性の平均摂取量を用いた場 合 ) 及び加工食品に使用される油脂類を摂取する場合生後 5 乳児用調製粉乳の濃度の平均 か月ま値を用いた場合での乳乳児用調製粉乳の濃度の最大 児値を用いた場合 ( 単位 :mg/kg 体重 / 日 ) 生後 6- までの乳児用調製粉乳の濃度の平均乳児用調製粉乳の濃度の最大 11 か月乳児値を用いた場合値を用いた場合 JECFA グリシドール脂肪酸エステル類由来のグリシドールの摂取 量を推定 集団 平均摂取群 高摂取群 成人

8 8 子ども 乳児 ( 単位 :µg/kg 体重 / 日 ) [JECFA, 2016] EFSA グリシドール脂肪酸エステル類由来のグリシドールの摂取 量を推定 〇平均摂取量 年齢階級 最小 MB(LB-UB) 中央値 MB(LB-UB) 最大 MB(LB-UB) 1 歳未満 0.4( ) ( ) 1 歳以上 0.4( ) 歳未満 3 歳以上 ( ) 0.9(0.9-1) 10 歳未満 10 歳以上 歳未満 18 歳以上 0.2( ) 歳未満 65 歳以上 ( ) 歳未満 75 歳以上 ( ) 0.3 ( 単位 :µg/kg 体重 / 日 ) 〇 95%ile 年齢階級 最小 MB(LB-UB) 中央値 MB(LB-UB) 最大 MB(LB-UB) 1 歳未満 1.2( ) 1.4( ) 2.1( ) 1 歳以上 1 1.1( ) 2.0( ) 3 歳未満 3 歳以上 歳未満 10 歳以上 ( ) 歳未満 18 歳以上 ( ) 65 歳未満 65 歳以上 0.3( ) 歳未満 75 歳以上 ( ) ( 単位 :µg/kg 体重 / 日 ) 〇調製粉乳のみを摂取している乳児 170 g/kg 体重 / 日の調製粉乳 ( 液体 ) を摂取すると仮定し たときの摂取量を推定 LB MB UB 平均 %ile

9 9 ( 単位 :µg/kg 体重 / 日 ) [EFSA, 2016] ドイツ 集団 摂取量推定の仮定 推定一日摂取量 成人 植物油脂摂取量が 20 g/ 日の場合 0.33 植物油脂摂取量が 80 g/ 日の場合 1.33 乳児 - 6 ( 単位 :µg/kg 体重 / 日 ) [BfR, 2009] (2) 推定方法 日本 グリシドール脂肪酸エステル類が体内ですべて等モルの グリシドールに加水分解され それがすべて吸収される と仮定 摂取量の仮定 1 食用油脂 ( 直接摂取する油脂類 ) 国民健康 栄養調査の大分類 油脂類 の摂取量の国民の平均値と 歳男性の平均値 ( 性別 年齢階層別の油脂類の摂取量が最大量となる階層 ) を使用 食料需給表及び貿易統計から品目ごとの国内消費仕向量を推計し その全体に占める割合で按分して植物油脂の品目別の摂取量を算出 ( 加工食品に含まれるマーガリン ) 業務用製造量のすべてが加工食品の製造に利用され 製造工程での減耗はなく 製造 流通 消費における廃棄等は 2 割と仮定し 人口で割って摂取量を算出 ( 加工食品に含まれるショートニング ) 全製造量の半分が加工食品の製造に利用され 製造工程での減耗はなく 製造 流通 消費における廃棄等はそのうち 2 割と仮定 全製造量の残りの半分が加工食品の揚げ油として利用されそのうち 5 割が廃棄されると仮定 これらを人口で割って摂取量を算出 2 調製粉乳乳児が全量を調製粉乳によってほ乳したと仮定 ほ乳量は 日本人の食事摂取基準 2010 年版 に準じて 生後 5 か月まで :780 ml/ 人 / 日 生後 6-11 か月まで : 525 ml/ 人 / 日とした 濃度の仮定 1 食用油脂農林水産省が平成 年度に実施した 食品中の 3-MCPD 脂肪酸エステル及びグリシドール脂肪酸エステルの含有実態調査 における間接分析法による種類

10 10 ごとの平均値を使用 動物油脂についてはラードの平均値を使用 綿実油 パーム核油及び落花生油については 米国食品医薬品庁の調査結果の平均値を使用 2 調製粉乳農林水産省が平成 年度に実施した 食品中の 3-MCPD 脂肪酸エステル及びグリシドール脂肪酸エステルの含有実態調査 における乳児用調製粉乳の間接分析法による平均値及び最大値を使用 JECFA 経口摂取したグリシドール脂肪酸エステル類が 体内で完全にグリシドールに加水分解されると仮定 各国が JECFA に提出したグリシドール脂肪酸エステル類に由来するグリシドールの推定経口摂取量を使用 [JECFA, 2016] EFSA 経口摂取されたグリシドール脂肪酸エステル類が体内で全てグリシドールに加水分解され それがすべて吸収されると仮定 EU の含有実態調査の平均濃度に各人の一日平均摂取量を乗じ 食事摂取量調査 ( 計 41 調査 ) ごとに平均値と 95%ile 値を算出 これらの平均値と 95%ile 値それぞれについて 最小値 中央値 最大値を算出 EU の含有実態調査の結果をもとに 食品グループごとに 3 種類の方法で平均値を計算 1. UB; 分析値が LOD 未満だったサンプルを LOD として LOD 以上 LOQ 未満だったサンプルを LOQ として平均値を計算 2. MB; 分析値が LOD 未満だったサンプルを 1/2LOD として LOD 以上 LOQ 未満だったサンプルを 1/2LOQ として平均値を計算 3. LB; 分析値が LOQ 未満だったサンプルを 0 として計算 調製粉乳のみを摂取する乳児のグリシドール脂肪酸エステル類の摂取量を推定するため 一日当たり体重 1 kg 当たり 170 g の調製粉乳 ( 液体 ) を摂取すると仮定 [EFSA, 2016] ドイツ 経口摂取されたグリシドール脂肪酸エステル類が体内ですべてグリシドールに加水分解され それがすべて吸収されるという最悪のシナリオに基づく試算 食用油脂に 1 mg/kg のグリシドールが含まれると仮定 成人の油脂の摂取量を 20 g/ 日 ( 成人男性の油脂摂取量の 75%ile 値 ) 80 g/ 日 ( 成人男性の油脂摂取量の最大値 ) と仮定

11 11 調製粉乳の原料である油脂中のグリシドール濃度を 1 mg/kg 生後間もない乳児の脂肪必要量を 6 g/kg bw/day と仮定 [BfR, 2009] 8 MOE(Margin of exposure) 日本 BMDL 10 (1.6 mg/kg bw/day 雄ラット 精巣鞘膜 腹膜の中皮腫 ) に対する MOE 集団グリシドールの推定一日摂取量 (mg/kg bw/day) MOE 成人 , ,900 JECFA BMDL 10 (2.4 mg/kg bw/day 雄ラット 精巣鞘膜 腹膜の中 皮腫 ) に対する MOE 集団 MOE 平均摂取群 高摂取群 成人 8,000 24,000 3,000 12,000 子ども 2,400 12,000 1,100 6,000 乳児 , ,000 [JECFA, 2016] EFSA T25(10.2 mg/kg bw/day 雄ラット 腹膜中皮腫) に対する MOE( 注 :T25 に対する MOE が 25,000 以上の場合は 健 康への悪影響が生じる懸念は低いとしている ) 〇平均摂取量 年齢階級 MOE(MB で計算した場合 ) 最小 中央値 最大 1 歳未満 25,500 14,600 12,800 1 歳以上 25,500 17,000 11,300 3 歳未満 3 歳以上 34,000 17,000 11, 歳未満 10 歳以上 51,000 34,000 20, 歳未満 18 歳以上 51,000 51,000 34, 歳未満 65 歳以上 102,000 51,000 34, 歳未満 75 歳以上 102,000 51,000 34,000 〇 95%ile 摂取量年齢階級 MOE(MB で計算した場合 ) 最小中央値最大

12 1 歳未満 8,500 7,800 4,900 1 歳以上 10,200 9,300 5,100 3 歳未満 3 歳以上 12,800 9,300 6, 歳未満 10 歳以上 25,500 17,000 9, 歳未満 18 歳以上 34,000 20,400 17, 歳未満 65 歳以上 51,000 20,400 17, 歳未満 75 歳以上 51,000 20,400 14,600 〇調製粉乳のみを摂取している乳児 1 歳未満 MOE(MB で計算した場合 ) 平均 5,400 95%ile 2,100 [EFSA, 2016] ドイツ BMDL 10 (4.06 mg/kg bw/day 雄ラット 精巣鞘膜 腹膜の 中皮腫 ) に対する MOE 集団 グリシドールの推定一日摂取量 (µg/kg bw/day) MOE 成人 , ,050 乳児 [BfR, 2009] 9 調製 加工 調理による影響 油脂の精製工程( 特に脱臭工程 ) を想定したモデル実験において ジアシルグリセロールまたはモノアシルグリセロールから生成する を超える高温で加熱すると 生成量が著しく増加する [Destaillats F. et al., 2012; Craft B. D. et al., 2012] 油脂を用いた食材の加熱調理による油脂中又は食材中の濃度の増減について 濃度が減少するとの報告もあれば 濃度が増加するとの報告もあり 一貫した結果は得られていない [Aniolowska M. et al., 2015] [Aniolowska M and Kita A. 2016] [Dingel A. et al., 2015] [Wong Y.H. et al., 2017] 10 ハザードに汚染される可能性がある農作物 / 食品の生産実態 (1) 農産物 / 食品の種類食用精製油脂及びそれを原材料とした加工食品 12

13 (2) 国内の生産実態 植物油供給量(2015) 国内で搾油 輸入油 菜種油 1, 大豆油 ごま油 46 2 綿実油 4 4 種子からサフラワー油 0 9 抽出ひまわり油 0 20 やし油 0 52 果肉から抽出 副産物から抽出 13 パーム核油 0 82 その他の油脂 3 57 オリーブ油 0 60 パーム油 とうもろこし油 81 0 こめ油 ( 単位 : 千トン ) [ 日本植物油協会 ] 食用加工油脂等生産量 (2014) マーガリン :153,202 トンファットスプレッド :69,803 トンショートニング :244,370 トン精製ラード :27,124 トン食用精製加工油脂 :40,430 トンその他食用加工油脂 :174,326 トン [ 日本マーガリン工業会 ] 牛乳乳製品生産量(2015) 調製粉乳 :26,309 トンバター :64,810 トン [ 農林水産省, 2016b] 11 汚染防止 リスク低減方法現在 各国で低減技術が研究されている これまで報告されている主なものは以下のとおり モノアシルグリセロールやジアシルグリセロール濃度 遊離脂肪酸濃度が低い粗油を用いる [Craft B. D. et al., 2012; Destaillats F. et al., 2012; Freudenstein A. et al., 2013] 脱臭工程の前に ph を中性に近づける [Freudenstein A. et al., 2013] 脱臭温度が 230~240 を超えないようにする [Craft B. D. et al., 2012] 脱臭工程において 低温での脱臭と高温での脱臭を組み合わせることで 高温で処理する時間を短縮する [Matthäus B. et al., 2013] 精製後の油脂を吸着剤で処理する [Strijowski U. et al., 2011; Shimizu M. et al., 2012]

14 2 リスク管理を進める上で不足しているデータ等 欧州植物油及びプロテインミール業界(FEDIOL) は 油脂の各製造工程において 適用できる可能性がある低減技術及びそれを適用する際の制約を一覧にまとめて公表 [FEDIOL, 2015] ドイツ食品法 食品科学連盟は 油脂原料の生産 油脂の製造 油脂を用いた加工及び調理の各過程で適用できる可能性がある低減技術及びそれを適用する際の制約を一覧にまとめて公表 [BLL, 2016] グリシドール脂肪酸エステル類の生成 分解メカニズム 加工食品中のグリシドール脂肪酸エステル類濃度の低減技術に関する国内外の情報 加工食品中のグリシドール脂肪酸エステル類の分析法の確立 調製粉乳について 油脂の抽出法の改良等による分析法の向上 ( 添加回収率の改善 ) 加工調理におけるグリシドール脂肪酸エステル類の濃度の増減に関するデータ 食品中のグリシドール脂肪酸エステル類の含有実態に関するデータ グリシドール脂肪酸エステル類の体内動態 毒性 加工食品に含まれる油脂の消費量 食事由来のグリシドール脂肪酸エステル類の摂取量を推定するための調査 ( トータルダイエットスタディ ) 13 消費者の関心 認識 2009 年に高濃度にジアシルグリセロール (DAG) を含む油の不純物としてグリシドール脂肪酸エステル類が含まれていることが明らかになり 2014 年に食品安全委員会で審議が行われたことから 関心 認識は比較的高い 14 その他 JECFA 油脂を含む複雑な加工食品について 複数試験室で妥当性が確認された分析法が確立していないことを指摘 [JECFA, 2016] 食品安全委員会 高濃度にジアシルグリセロール (DAG) を含む食品 に関連する情報 (Q&A) において 以下の内容を記載 食用油に含まれるグリシドール脂肪酸エステルが等モル量のグリシドールに変換されるという仮定の下 過大に見積もって試算しても 一定の暴露マージンが確保されている また グリシドール脂肪酸エステル摂取による健康被害の報告は確認されておらず 現在使用されている食用油の摂取について 直接健康影響を示唆するものではない 調製粉乳について グリシドール脂肪酸エステル摂取による健康被害の報告は確認されておらず 我が国で流通する調製粉乳に含まれるグリシドール脂肪酸エステル濃度は諸外国と比べて低い実態にある 現在得られている 14

15 15 知見からは 直接健康影響を示唆するものではない 調製粉乳には母乳に含まれる栄養素がバランスよく含まれており 特に母乳を与えることができない場合 乳幼児が育つ上で不可欠で代替品のない食品であり 栄養不良によるリスクも勘案すると これまで通り与えることが重要 [ 食品安全委員会, 2015a] 15 出典 参考文献 Aniolowska M. et al The Effect of Type of Oil and Degree of Degradation on Glycidyl Esters Content During the Frying of French Fries. Journal of the American Oil Chemists' Society, 92, Aniolowska M. et al The Effect of frying on glycidyl esters content in palm oil. Food Chemistry, 203, Appel K.E., et al Relative oral bioavailability of glycidol from glycidyl fatty acid esters in rats. Archives of Toxicology, 87(9), BfR Erste Einscatzung zur Bewertung der in raffinierten pflanzlichen Fetten nachgewiesenen Gehalte von Glycidol-Fettsaureestern. ung_von_glycidol_fettsaeureestern.pdf.(accessed Feb. 7, 2017) BLL Toolbox for the Mitigation of 3-MCPD Esters and Glycidyl Esters in Food. erwuenschte-stoffe-kontaminanten/3-mcpd-und -glycidyl-fettsaeureester/toolbox-minimierung-3- mcpd-glycidyl (accessed Mar. 14, 2017) Craft B. D. et al Glycidyl esters in refined palm (Elaeis guineensis) oil and related fractions. Part II: Practical recommendations for effective mitigation. Food Chemistry, 132, Destaillats F. et al Glycidyl esters in refined palm (Elaeis guineensis) oil and related fractions. Part I: Formation mechanism. Food Chemistry, 131, Dingel A. et al Esters of 3-monochloropropane- 1,2-diol and glycidol: no formation by deep frying during large-scale production of potato crisps. European Food Research and Technology, 241, EFSA Scientific opinion on the risks for human health related to the presence of 3- and 2-monochloropropanediol (MCPD), and their fatty acid esters, and glycidyl fatty acid esters in food. EFSA Journal, 14(5): 4426 FEDIOL Review of mitigation measure for 3-MCPD

16 16 esters and Glycidyl esters, June of%20mitigation%20measures%20mcpd%20esters% 20and%20Glycidyl%20Esters%20-%2024%20June% pdf (accessed Feb. 7, 2017) Freudenstein A. et al Influence of precursors on the formation of 3-MCPD and glycidyl esters in a model oil under simulated deodorization conditions. European Journal of Lipid Science and Technology, 115, Honda H. et al Measurement of glycidol hemoglobin adducts in humans who ingest edible oil containing small amounts of glycidol fatty acid esters. Food and Chemical Toxicology, 49, Honda H. et al Glycidol exposure evaluation of humans who have ingested diacylglycerol oil containing glycidol fatty acid esters using hemoglobin adducts. Food and Chemical Toxicology, 50, Honda H. et al Characterization of glycidolhemoglobin adducts as biomarkers of exposure and invivo dose. Toxicology and Applied Pharmacology, 275, , IARC IARC Monographs, Supplement 7. l7/suppl7.pdf. (accessed Feb. 7, 2017) IARC IARC Monographs, Volume /mono77-19.pdf. (accessed Feb. 7, 2017) Ikeda et al Genotoxicity studies of glycidol fatty acid ester (glycidol linoleate) and glycidol. Food and Chemical Toxicology, 50, JECFA JECFA Eighty third meeting Summary and Conclusions. s/jecfa83-summary.pdf?ua=1 (accessed Feb. 7, 2017) Matthäus B. et al Mitigation of 3-MCPD and glycidyl esters within the production chain of vegetable oils especially palm oil. Lipid Technology, 25(7), Nomeir A. A. et al Comparative disposition of 2,3-epoxy-1-propanol (glycidol) in rats following oral and intravenous administration. Journal of Toxicology and Environmental Health, 44, NTP NTP Technical Report on the Toxicology and

17 17 carcinogenesis studies of Glycidol in F344/N Rats and B6C3F1 Mice. pdf. (accessed Feb. 7, 2017) Shimizu M. et al Elimination of Glycidyl Palmitate in Diolein by Treatment with Activated Bleaching Earth. Journal of Oleo Science, 61(1), Strijowski U. et al Removal of 3-MCPD esters and related substances after refining by adsorbent material. European Journal of Lipid Science Technology, 113, Wakabayashi K. et al Species differences in toxicokinetic parameters of glycidol after a single dose of glycidol or glycidol linoleate in rats and monkeys. The Journal of Toxicological Sciences, 37(4), Weil C. S. et al Experimental Carcinogenicity and Acute Toxicity Of Representative Epoxides. American Industrial Hygiene Association Journal, 24(4), Wong Y.H. et al Effects of temperature and NaCl on the formation of 3-MCPD esters and glycidyl esters in refined, bleached and deodorized palm olein during deep-fat frying of potato chips. Food Chemistry, 219, 食品安全委員会. 2015a. 高濃度にジアシルグリセロール (DAG) を含む食用油等に関連する情報 (Q&A) pdf (accessed Feb. 7, 2017) 食品安全委員会. 2015b. 高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性評価書. (accessed Feb. 7, 2017) 日本マーガリン工業会. 食用加工油脂生産統計. (accessed Feb. 7, 2017) 日本植物油協会. 日本の植物油事情 (3) 日本の植物油供給. (accessed Feb. 7, 2017) 農林水産省 平成 年度食品中の 3-MCPD 脂肪酸エステル及びグリシドール脂肪酸エステルの含有実態調査 の結果について html 農林水産省. 2016a. 平成 26 年度調査結果 ( バター マーガリン ショートニング ラード 魚油を主成分とす

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