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1 三河湾の貧酸素水塊発生抑制に向けて ほうじょう ~ 豊饒な宝の海を取り戻すために~ 平成 23 年 1 月 17 日 伊勢湾再生海域検討会三河湾部会

2 目次 1. 伊勢湾再生海域検討会三河湾部会の概要 ) 設置目的 ) 検討経緯 三河湾の現状 ) 三河湾の利用 ) 貧酸素化のメカニズム ) 干潟 浅場の現状 )TN TP クロロフィル a の経年変動 ) 底質の状況 ) 三河湾の貧酸素化の状況 ) 赤潮 苦潮の発生 ) 漁獲量の変遷 ) 深掘跡の現状 ) 深掘跡修復の事例 ) 現状に関する見解及び対策の方向性 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果 ) 現状のモニタリング結果による効果確認 ) 数値シミュレーション等による浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果確認 干潟 浅場造成の検討 ) 干潟 浅場造成候補地の検討 ) 数値シミュレーションによる効果検討 ) 干潟 浅場造成を優先的に検討する範囲 深掘跡修復の検討 ) 数値シミュレーションによる深掘修復効果 ) 深掘跡修復計画 ( 大塚地区北側 ) 広報資料の作成 ) 作成の背景と目的 ) 概要 推進プログラムの実現に向けて 今後の課題... 41

3 1. 伊勢湾再生海域検討会三河湾部会の概要 1) 設置目的平成 19 年 3 月に 伊勢湾再生行動計画 が取り纏められ 以降 陸域及び海域で各種検討会等による検討が進められてきた 中部地方整備局港湾空港部においては 伊勢湾再生海域検討会 ( 以下 海域検討会 という ) を設立し 平成 2 年 3 月に 伊勢湾再生海域推進プログラム * ( 以下 推進プログラム という ) を取り纏めた 海域検討会では伊勢湾及び三河湾を一括りとして各種検討を進めているが 両湾は海域環境 環境への取り組みなどが異なることから その専門部会として 三河湾の環境改善対策の検討を目的とした 伊勢湾再生海域検討会三河湾部会 ( 以下 三河湾部会 という ) を平成 21 年 7 月に設立した 三河湾部会においては 推進プログラムに位置付けられた 多様な生物がいきづくうみの保全 の実現に向け 三河湾において大きな懸念材料である 貧酸素水塊 の抑制に効果が期待できる具体的方策及びそのモニタリングについて検討を行った 表 1-1 構成メンバー ( 平成 23 年 1 月現在 ) 氏名所属 肩書部会長中田喜三郎東海大学海洋学部環境情報工学科教授 委員 青木伸一鈴木輝明中村由行石田基雄和出隆治小田正宣大竹英文永田桂子 豊橋技術科学大学建築 都市システム学系教授名城大学大学院総合学術研究科特任教授 ( 独 ) 港湾空港技術研究所研究主監愛知県水産試験場副場長愛知県漁業協同組合連合会代表理事常務東三河懇話会専任理事三河湾浄化推進協議会事務局長 NPOシーブリーズ三河湾代表 *: 推進プログラムにおいては 以下の考えから 伊勢湾を目指すべき姿に再生するための中心的な取り組みとその具体的な目標を設定している 1 伊勢湾を 豊富で多様な生物を産み出す海 にするためには 貧酸素水の抑制と生物資源量の回復により 伊勢湾の多様性を取り戻していく必要がある また 生物資源量の回復と併せて それらを漁獲として系外へ取り出すための仕組み (= 漁業など ) も健全な姿とすべきである 2 ごみが少なく人々が利用しやすい海 にするためには 現時点でボトルネックとなっている箇所が明確となっていないことから まずはこの点から明らかにしていく必要がある 3 人々が親しみやすい海の姿 にするためには ニーズにあった場の整備とともに 質の向上や伊勢湾民の目を海に向けるための施策が必要である 1

4 2) 検討経緯はじめに 三河湾の環境改善を検討していく上で基礎となる 三河湾の現状を 利用 貧酸素化のメカニズム 水底質の環境 漁獲量 等 様々な視点から把握した これらの現状を踏まえ 推進プログラムに位置付けられた 多様な生物がいきづくうみの保全 の実現に向け 三河湾において大きな懸念材料である 貧酸素水塊 の抑制に効果が期待できる方策 ( 干潟 浅場造成 深掘跡修復 貧酸素水塊への直接的な対策 流況改善等 ) について検討を行った このうち 干潟 浅場造成 及び 深掘跡修復 については 三河湾全体の環境改善に効果的であり 優先して実施する必要がある施策として 通算 6 回の三河湾部会を通じて検討を進めた 一方 貧酸素水塊への直接的な対策 流況改善 及び 藻場の造成 については 局所的な効果が見込まれる施策であること あるいは 先の2つの施策を実施し三河湾の水質環境が改善された後 有効な施策であることから 基礎的な検討に留めた また 数値シミュレーションにより 施策の環境改善効果を定量的に把握することで 干潟 浅場造成候補地の検討等を行った 以下に 各回の三河湾部会における検討内容 主な意見を示す 第 1 回三河湾部会 ( 平成 21 年 7 月 17 日 ) < 検討内容 > 三河湾の現状 貧酸素水塊の抑制に対する各種施策 < 主な議事 意見 > 河川からの流入負荷を減らすことよりも 海の底生生物を増やし 植物プランクトンを消化する力を回復させることが重要 干潟 浅場造成の適地選定は アサリの生息地及び浮遊幼生供給等を考慮しつつ 中山水道航路浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業 ( 以下 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業 という ) で実施していない場所で行うべき 総合的な土砂管理の構築が必要 第 2 回三河湾部会 ( 平成 22 年 1 月 23 日 ) < 検討内容 > 干潟 浅場造成候補地の検討条件 干潟 浅場造成材 深掘跡の現状 深掘跡修復材 各施策の効果を検証する数値シミュレーションの検討ケース < 主な議事 意見 > 干潟 浅場造成 深掘跡修復を優先 干潟 浅場造成候補地の検討条件を了解 深掘跡修復材について 表面は生物が生息するのに適した材料で覆砂すべき 2

5 第 3 回三河湾部会 ( 平成 22 年 3 月 3 日 ) < 検討内容 > 数値シミュレーションによる浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果 数値シミュレーションによる新たな干潟 浅場造成及び深掘跡修復の効果 < 主な議事 意見 > 深掘跡修復の効果は硫化水素及び苦潮のリスクの減少による周辺干潟の持続的な生物生息環境の維持である 数値シミュレーションによる浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果検証について 三河湾の現状と比べて過小評価となっている 干潟造成あるいは深掘跡修復後 複数年かけて明確な効果が現れてくると考えられるため 複数年分の計算を行うことが望ましい 第 4 回三河湾部会 ( 平成 22 年 7 月 28 日 ) < 検討内容 > 数値シミュレーションによる浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果 大塚地区深掘跡修復 < 主な議事 意見 > 数値シミュレーションによる浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果検証について概ね了解 数値シミュレーション結果から既存の干潟に追加して造成するよりも エサが豊富であるが 干潟 浅場が無い湾奥部に造成することが効果的 広報資料の必要性 大塚地区深掘跡の修復について了解 第 5 回三河湾部会 ( 平成 22 年 1 月 27 日 ) < 検討内容 > 数値シミュレーションによる浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果 ( 精度向上 ) 数値シミュレーションによる新たな干潟 浅場造成及び深掘跡修復の効果 広報資料 大塚地区深掘跡修復の施工及びモニタリング方法 < 主な議事 意見 > 干潟 浅場造成適地選定は 漁業者等の意見を参考にしながら総合的に検討することが必要 広報資料については今後さらに作り込みが必要 大塚地区深掘跡修復の施工及びモニタリング方法の了解 第 6 回三河湾部会 ( 平成 23 年 1 月 17 日 ) < 検討内容 > 広報資料( コンセプト版 ) これまでの三河湾部会で議論した内容のまとめ < 主な議事 意見 > 広報資料( コンセプト版 ) について了解 今後は 使用目的別に改良していく 三河湾の環境改善に向けては 干潟 浅場を造成した場所で増加した二枚貝等を移植放流し それら栄養塩類を最終的に漁獲として海域から効率的に取り出すことが出来る場所の造成も重要 三河湾流域圏の環境改善に関連した同様な委員会が有機的に連携し 効率化していくことが必要 3

6 2. 三河湾の現状 1) 三河湾の利用三河湾一円は 三河湾国定公園に 渥美半島は県立自然公園に指定されており 温泉や沿岸各地のお祭り 水族館 キャンプ場 海水浴場など 観光地として恵まれ 豊かな地域資源を有している 図 2-1 潮干狩り 図 2-2 ヨットレース 出典 : 三河港湾事務所 出典 : 三河湾データブック 21 図 2-3 海苔養殖出典 : 愛知県の水産業 ( 愛知県 ) 図 2-4 亀崎の潮干祭り出典 : 尾張の山車まつり HP 4

7 また 三河湾には 11 の港があり それらは輸出 輸入等の貿易や貨物 ( 荷物 ) の運搬等において 地域経済活動に対し重要な役割を担っている 河和港 吉田港 東幡豆港 倉舞港 師崎港 福江港 泉港 馬草港 伊良湖港 図 2-5 三河湾内の港湾 図 2-6 三河港での自動車積み出し 卸し状況出典 : 三河港湾事務所 三河港における完成自動車の推移 平成 21 年 輸入自動車 2,217 億円 81,97 台 台数 金額共に17 年連続全国 1 位 16 輸出自動車 13,59 億円 668,944 台 ( 万台 ) (%) 6. 台数 金額共に全国 2 位 ( 輸出金額はH1~15 H17~18 全国 1 位 ) ( 十億円 ) ( %) H1 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21. H1 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21. 輸入台数輸出台数輸入全国比輸出全国比 輸入金額輸出金額輸入全国比輸出全国比 図 2-7 完成自動車輸出入台数の推移 図 2-8 完成自動車輸出入額の推移 5

8 6 2) 貧酸素化のメカニズム現状の三河湾は 以下のように生態系のバランスが乱れており 夏季を中心として貧酸素水塊が発生している 図 2-9 貧酸素化のメカニズム 1 埋立等によって干潟 浅場が減少 2 植物プランクトンが干潟 浅場等に生息する生物に取り込まれなくなり急激に増加 場合によっては赤潮を引き起こす 3 植物プランクトンの大量の死骸が海底に堆積 4 大量の死骸をバクテリアが分解 分解の際に酸素を消費するため 分解量が多いとそれだけ海水中の酸素を消費 特に夏季は上層と底層の海水が混合しにくい状態となるため 底層を中心に貧酸素化が進行 5 貧酸素化により 魚や二枚貝等が呼吸できなくなり死亡 入り口の狭い海海底海底海底干潟浅場二枚貝栄養バクテリア川動物プランクトン小魚貧酸素化魚 >< 漁業干潟 浅場減少栄養赤潮発生酸素入り口の狭い海海底海底海底海底干潟浅場二枚貝二枚貝栄養栄養バクテリアバクテリア川動物プランクトン小魚動物プランクトン動物プランクトン小魚小魚貧酸素化貧酸素化魚 >< 漁業 >< >< >< 漁業漁業干潟 浅場減少干潟 浅場減少栄養栄養赤潮発生赤潮発生酸素酸素

9 3) 干潟 浅場の現状戦後 埋立及び航路 泊地等の港湾整備によって干潟 浅場が失われた 1951 年時の干潟 浅場 埋立などにより無くなった干潟 浅場 (21 年 ) 航路 泊地などの整備により無くなった干潟 浅場 図 2-1 三河湾の干潟 浅場ここで浅場とは 水深 5m 以浅の最干潮時にも露出しない地形 と定義する 7

10 4)TN,TP, クロロフィル a の経年変動三河湾における窒素の推移をみると 変動は大きいが全窒素 (TN) 無機溶存態窒素 (DIN) ともに減少傾向にある さらに 全窒素に占める無機溶存態窒素の比 (DIN/TN) も低下傾向にある ( 図 2-11) 三河湾におけるリンの推移をみると 全リン (TP) リン酸態リン(PO 4 -P) ともに低下傾向にあり 全リンに占めるリン酸態リンの比 (PO 4 -P/ TP) は大きく低下している ( 図 2-12) 一方 植物プランクトンの指標であるクロロフィル a はやや増加し 植物プランクトンの死亡量の指標であるフェオフィチンは減少している ( 図 2-13) このことは植物プランクトンに対する動物による摂食圧が年々低下している可能性を示唆している つまり 全窒素 全リンが減少しているにも関わらず植物プランクトンが増加しているのは 植物プランクトンを食べる底生性の懸濁物食者が干潟 浅場の減少につれて減ったためと考えられる.8.7 DIN TN DIN/TN.6 TN,DIN(mg/L) TP,PO4-P(mg/L) 図 2-11 三河湾における窒素の推移 PO4-P(mg/L) TP(mg/L) PO4/TP DIN/TN(%) PO4/TP(%) 図 2-12 三河湾におけるリンの推移 クロロフィル a(mg/m a(mg/l) 3 ) クロロフィル-a(mg/m3) フェオフィチン (mg/m3) 図 2-13 三河湾におけるクロロフィル a の推移 出典 : 愛知県水産試験場 8

11 5) 底質の状況三河湾の底質 COD の平均分布をみると 1985 年の湾奥の底質 COD は 6(mg/g 乾泥 ) と非常に高かった 21 年の湾奥の底質 COD は 4(mg/g 乾泥 ) 以下に低下しているものの 依然として高い値を示している 三河湾の底質 ( 表層泥 ~5cm) の COD 平均分布 図 2-14 三河湾の底質 COD の分布出典 : 三河湾データブック 21 ( 三河港湾事務所 ) 9

12 6) 三河湾の貧酸素化の状況三河湾では 夏季になると毎年 貧酸素水塊が発生している 平成 13 年 平成 14 年 平成 2 年に底層から貧酸素水塊の湧昇による大規模な苦潮が発生し 水産生物に多大な被害を及ぼした 図 2-15 三河湾底層貧酸素化の状況 平成 13 年 8 月 2,3 日 図 2-16 三河湾底層貧酸素化の状況 平成 14 年 8 月 5,6 日 図 2-17 三河湾底層貧酸素化の状況 平成 2 年 9 月 11 日 出典 : 愛知県水産試験場 1

13 7) 赤潮 苦潮の発生三河湾では 夏季になると三河港付近で赤潮や苦潮の発生頻度が高くなる 三河湾伊勢湾総計 図 2-18 赤潮発生件数の推移 三河湾伊勢湾総計 図 2-19 苦潮発生件数の推移 出典 : 愛知県水産試験場 11

14 8) 漁獲量の変遷多くの漁業生物の成育場である三河湾において 貧酸素水塊や苦潮が発生すると 海底で生息する水産生物は悪影響を受け 漁獲が低下することとなる 底生性魚介類及び貝類漁獲量の変遷から えび かに類など底生性魚介類は減少 あさり類を除く貝類にいたっては激減している 図 2-2 底生性魚介類漁獲量の変遷 図 2-21 貝類漁獲量の変遷 出典 : 愛知県水産試験場 12

15 9) 深掘跡の現状三河湾奥部には 三河港大塚地区 大崎地区及び田原地区に深掘跡が存在し 苦潮の原因となる貧酸素水塊の発生原因の1つと考えられている 深掘跡の容量 大塚地区 : 15 万 m 3 大崎地区 : 6 万 m 3 田原地区 :39 万 m 3 大塚地区 豊川市 田原地区 大崎地区 図 2-22 三河湾奥部の深掘跡 13

16 各深掘跡の状況大塚地区大塚地区の深掘跡内では 夏季の溶存酸素飽和度が 1% を下回り 極度に貧酸素化しており 底生生物の生息が確認できなかった 溶存酸素 (%) 溶存酸素 (%) 図 2-23 大塚地区深掘跡溶存酸素飽和度観測結果 ( 平成 22 年 7 月 22 日 ) No.2 No.3 底質写真 ( 調査日 : 平成 22 年 12 月 6 日 ) 図 2-24 大塚地区の底質状況 ( 平成 22 年 12 月 6 日調査 ) 14

17 表 2-1 大塚地区深掘跡底生生物調査結果 ( 平成 22 年 7 月 22 日 ) 項目 軟体動物門 1 環形動物門 7 8 種類数 節足動物門 1 その他 1 1 合計 1 9 軟体動物門 1 環形動物門 個体数 節足動物門 1 その他 24 3 合計 軟体動物門 2. 個体数 環形動物門 組成比 節足動物門 2. (%) その他 合計 軟体動物門.19 環形動物門 湿重量 (g) 節足動物門.6 その他 合計 出現種なし 出現種なし 出現種なし イソキ ンチャク目 Scoletoma sp. 24(49.) 49(64.5) 主要種 Scoletoma sp. シノフ ハネエラスヒ オ個体数 ( ) 内は組成比 :% 11(22.4) 8(1.5) 注 :1. 主要種は各調査点で個体数組成比 1% 以上のものを示す 2. 個体数及び湿重量 (g) は.15m 2 当たりで示す + は.1g 未満の場合を示す N : 調査地点 15

18 大崎地区大崎地区の深掘跡とその周辺では 水深約 2mから底層まで夏季の溶存酸素飽和度が 1% を下回り 極度に貧酸素化しており 深掘跡内において 底生生物の生息が確認できなかった depth(m) St.3 St.4 St.6 St.7 St.8 St.9 St.12 St.13 St.14 浚渫窪地深掘跡 航路泊地 DO の調査結果 (8 月 27 日 ) 豊川河口六条干潟沖合沖合 DO(%) t DO(%) 図 2-25 大崎地区深掘跡溶存酸素飽和度観測結果 ( 平成 21 年 8 月 ) 図 2-26 大崎地区深掘跡底質状況 ( 平成 21 年 8 月 27 日調査 ) 16

19 表 2-2 大崎地区底生生物調査結果 ( 左 : 個体数 右 : 湿重量 )( 平成 21 年 8 月 27 日調査 ) 単 位 : 個体 /.15m 2 番号学名 和名 St.1 St.2 St.3 St.4 St.5 St.6 St.7 1 EDWARDSIIDAE ムシモト キキ ンチャク科 2 ACTINIARIA イソキ ンチャク目 2 3 POLYCLADIDA ヒラムシ目 4 NEMERTINEA 紐形動物門 5 Stenothyra edogawensis エト カ ワミス コ マツホ 6 Iravadia elegantula カワク チツホ 7 Batillaria cumingii ホソウミニナ 8 Batillaria sp. 1 9 Crepidula onyx シマメノウフネカ イ 4 1 Hinia festiva アラムシロカ イ 4 11 PYRAMIDELLIDAE トウカ タカ イ科 12 ACTEONIDAE オオシイノミカ イ科 13 Retusa sp HAMINOEIDAE フ ト ウカ イ科 Decorifer matusimana マツシマコメツフ カ イ 16 Philine argentata キセワタカ イ 17 PHILINIDAE キセワタカ イ科 18 egg of GASTROPODA マキカ イ綱の卵 19 Scapharca subcrenata サルホ ウカ イ 1 2 Musculista senhousia ホトトキ スカ イ Mytilus galloprovincialis ムラサキイカ イ 22 Pillucina pisidium ウメノハナカ イ 1 23 Mactra chinensis ハ カカ イ 24 Macoma contabulata サヒ シラトリカ イ 25 Macoma incongrua ヒメシラトリカ イ 26 Macoma tokyoensis コ イサキ カ イ 27 Nitidotellina nitidula サクラカ イ 3 28 Theora fragilis シス クカ イ 29 Solen strictus マテカ イ 3 Alvenius ojianus ケシトリカ イ 2 31 Phacosoma japonicum カカ ミカ イ Ruditapes philippinarum アサリ PETRICOLIDAE イワホリカ イ科 34 Mya arenaria oonogai オオノカ イ 35 MYIDAE オオノカ イ科 6 36 Eumida sp. 37 Micropodarke sp. 38 Gyptis sp. 39 Sigambra sp. 1 4 Ceratonereis erythraeensis コケコ カイ 41 Hediste sp. 42 Neanthes succinea アシナカ コ カイ 43 Nectoneanthes latipoda 1 44 Platynereis bicanaliculata ツルヒケ コ カイ 45 Glycera sp. 46 Glycinde sp Nephtys sp Scoletoma longifolia カタマカ リキ ホ シイソメ 3 49 Aonides oxycephala 5 Paraprionospio patiens シノフ ハネエラスヒ オ Polydora sp. 52 Prionospio japonica ヤマトスヒ オ 53 Prionospio pulchra 54 Pseudopolydora sp. 55 Scolelepis sp. 56 Spio filicornis マト カスヒ オ 57 Spiochaetopterus costarum アシヒ キツハ サコ カイ 58 Cirriformia tentaculata ミス ヒキコ カイ 59 Capitella sp. 6 Heteromastus sp. 61 Mediomastus sp. 62 Notomastus sp. 63 CAPITELLIDAE イトコ カイ科 64 Owenia fusiformis チマキコ カイ 65 Lagis bocki ウミイサコ ムシ 1 66 Potamilla sp. 67 Hydroides sp. 68 Balanus amphitrite タテシ マフシ ツホ 69 Balanus improvisus ヨーロッハ フシ ツホ 7 Grandidierella sp. 71 Upogebia major アナシ ャコ 72 Scaphechinus mirabilis ハスノハカシハ ン 種類数 21 1 合計 単位 :g/.15m 2 St.1 St.2 St.3 St.4 St.5 St.6 St は.1g 未満の場合を示す 17

20 田原地区田原地区では 水深約 1m から底層まで夏季の溶存酸素飽和度が 1% を下回り 極度に貧酸素化し 底生生物の生息が確認できなかった 凡例 : 窪地内地点深掘内地点 : 周辺地点 )No.2: 深掘内 h=-18m No.3: 深掘内 h=-16m % No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 以上水 ~5% ~3% % 以下 No.5: 深掘内 h=-19m No.6: 深掘内 h=-14m 深(m図 2-27 田原地区深掘跡溶存酸素飽和度観測結果 ( 平成 2 年 9 月 ) No.1: 深掘外 h=-1m No.4: 深掘外 h=-1m No.7: 深掘外 h=-7.5m 図 2-28 田原地区の底質状況 ( 平成 2 年 8 月調査 ) 表 2-3 田原地区底生生物調査結果 ( 平成 2 年 8 月 19 日調査 ) + は.1g 未満の場合を示す 18

21 深掘跡における海底の状況 ( 田原地区 ) 貧酸素化している海底では バクテリアを除き底生生物は生存できない No.3: 深掘内 h=-16m No.4: 深掘外 h=-1m No.5: 深掘内 h=-19m 深掘内は水中を漂う有機 懸濁物が多い 凡例 : 深掘内地点 : 周辺地点 深掘内は酸素が少なく このような条件下で増えるバクテリアが繁栄 白いカビ状のマットを形成 底生生物はみあたらない No.2: 深掘内 h=-18m 深掘外は冬季に生 き延びた貝類 ( 死 骸 ) がみられる No.6: 深掘内 h=-14m No.1: 深掘外 h=-1m No.7: 深掘外 h=-7.5m 図 2-29 田原地区の海底の状況 ( 平成 2 年 8 月 ) 19

22 1) 深掘跡修復の事例 御津地区平成 14 年度から平成 16 年度にかけて埋戻し ( 浚渫土砂 ) を実施した御津地区では 貧酸素化の傾向が強くなる夏季において 溶存酸素飽和度の改善傾向が特にみられる 大塚地区 御津地区 御津地区大塚地区 溶存酸素飽和度の差 (%) 溶存酸素飽和度 (%) 埋戻し未施工 浚渫土砂による埋戻し埋戻し未施工 良質砂による覆砂浚渫土砂による埋戻し H14 H15 H16 H17 H18 16 大塚地区 14 御津地区 H14 H15 H16 H17 H18 容量 : 約 18 万 m3 深掘箇所 埋戻し後の御津地区では 溶存酸素が低くなる夏でも酸素飽和度が高くなることが多くなりました 御津地区や大塚地区が存在する三河湾の湾奥は 夏季になると溶存酸素が低下する傾向が強い場所ですが 低下の程度は気象等によって毎年大きく変動します 埋戻しによる効果をみるためには 変動の大きい経年的な比較ではなく ( 下のグラフ参照 ) 同じ年の中で埋戻した場所とそうでない場所との比較が必要です そこで 埋戻し時期が異なる御津地区と大塚地区の差を表現したのが上のグラフです なお 生物の生息には最低でも 3% 以上の溶存酸素飽和度が必要となります 容量 : 約 14 万 m3 図 2-3 深掘跡修復の効果出典 : 愛知県水産試験場 11) 現状に関する見解及び対策の方向性三河湾における夏季 底層の貧酸素化の拡大は漁業生産に深刻な影響を与えている その原因はこれまで陸域負荷の増大と言われ 三河湾をはじめとした日本の主たる内湾は閉鎖性海域と定義され 窒素 リンの環境基準設定と基準達成のための総量負荷削減が実施されてきた しかし その貧酸素化に対する抑制効果は不明瞭であるだけでなく 逆に無機態栄養塩の低下によりノリ養殖を含む漁業生産に悪影響を及ぼしている可能性もある 近年の三河湾における研究では 赤潮 貧酸素化の主たる要因は地形的閉鎖性や流入負荷増大ではなく 埋め立てによる干潟 浅場の喪失であることが明らかにされてきた そもそも陸域からとエスチュアリー循環に伴う湾口下層からの栄養塩供給による高い基礎生産は内湾の基本的特徴であり 問題はこれら豊かな基礎生産が底生生物を含むより高次の生物へ転化されずに 無効に海底へ沈降することで貧酸素化が助長され 結果として湾全体の物質循環が大きく変化し 水質悪化のスパイラルに嵌り込んだということである * そこで 三河湾全体の環境改善に効果的であり 優先して実施する対策として 干潟 浅場造成 深掘跡修復 を挙げ 以降 これらの対策について検討した *: 田中他 水産の 21 世紀 ( 京都大学学術出版会 ) 21 年 8 月 p296 を改変して引用 2

23 3. 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果中部地方整備局と愛知県が連携して平成 1~16 年度に中山水道航路事業で発生した砂質系浚渫土砂 ( 以下 浚渫砂 という ) を活用し 約 62ha( ナゴヤドーム約 13 個分 ) の干潟 浅場造成 覆砂を行った その結果 造成区域では 周辺海域と比べ DO 値が高くなるなど水質 底質の改善や 底生生物の増加 多様化といった効果が見られた 図 3-1 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の実施箇所 ( 平成 1~16 年度実施 ) 図 3-2 浚渫砂 図 3-3 浚渫砂の粒度分析結果 21

24 st.15( 周辺区域 ) -5m 干潟区域 st.6-2m 御津 2 区 st.3 m st.1 s t.18 ( 既存干潟 ) 豊川河口干潟 m 豊川 1) 現状のモニタリング結果による効果確認御津地区の造成干潟では 周辺区域 (st.15) で溶存酸素量が 2~3mg/L まで低下する夏季においても 造成した干潟区域 (st.3) では貧酸素化が低減している st.3 ( 干潟区域 ) st.15( 周辺区域 ) 御津地区 御津地区 2 区 ST.15 干潟造成 ST.3 H1.9 H H H H H H16.2 ( mg /L) 図 3-4 御津地区干潟造成後の溶存酸素量の変化 西浦地区の造成干潟では 底生生物の種類が増えており 特に二枚貝が多種になっていることが分かった 図 3-5 西浦地区造成干潟における底生生物の種類数の推移 22

25 アサリの漁獲量の変化を見ると 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の終了後 数年経ってから増加傾向が見られる これは干潟 浅場の造成効果だけでなく 漁業者によるアサリ稚貝放流等 資源管理の効果もあるものと考えられる 漁獲量 ( トン ) 6, 5, 4, 3, 2, アサリ類漁獲量あさり類漁獲量 全国の漁獲量 ( 愛知県以外 ) 干潟 浅場再生 事業期間 愛知県三河湾 全国 ( 愛知県除く ) 事業完了! 1, - 愛知県の漁獲量 年度 図 3-6 アサリの漁獲量の変化 23

26 2) 数値シミュレーション等による浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果確認浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果を確認するため 数値シミュレーションモデル上で事業を実施した場合 ( 以下 事業後 という ) と実施しなかった場合 ( 以下 事業前 という ) を計算し それぞれの場合の水質及び底質 底生生物の予測を行った モデルの与条件として 三河湾において 1999~27 年度中 もっとも貧酸素水塊の発生頻度が多くなっている 26 年度と貧酸素水塊の発生が平均的であった 21 年度における環境条件を想定し 各年度の環境条件を 5 回繰り返して計算を実施した 数値シミュレーションの予測結果は 三河湾の湾口部よりも湾奥部において 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業によって干潟を造成した場所で二枚貝が増加する結果となった ( 図 3-7) 一方 一色干潟周辺において二枚貝の現存量が増加しなかったのは 植物プランクトン濃度が事業後に低くなる ( 図 3-8) ことから 餌となる植物プランクトンを十分に取れなかったことが原因であると考えられる 湾奥部は豊川から流入する栄養塩を元に植物プランクトンが豊富にある反面 海水が滞留しやすいため 比較的赤潮 苦潮が発生しやすく 底生生物の生存に対するリスクが高い したがって アサリ等の底生生物群集を効果的に育成するためには 赤潮や苦潮のリスクが回避できれば 餌となる植物プランクトンが豊富にある湾奥部に干潟 浅場を造成することが望ましいと考えられる 事業前 約 33 個 事業前 約 19 個 増加 事業後 約 35 個 事業後干潟を造成した場所 約 28 個 元々干潟がある場所 干潟を造成した場所 元々干潟がある場所 事業前 約 1 個 増加 2 ほとんど干潟が無い場所事業前約 5 個 ほとんど干潟が無い場所事業前約 3 個 事業前 約 7 個 事業後 約 7 個 事業後 約 5 個 事業後 約 3 個 事業後 約 7 個 :1 つでアサリ 1 個相当 (1m 2 あたり ) 図 3-7 事業前後の二枚貝現存量予測結果 24

27 2 底層植物プランクトン (PHYc) DO 12 DO PHYc 濃度 (mgc/l) DO 濃度 (mg/l) 底層植物プランクトン (PHYc) DO PHYc 濃度 (mgc/l) DO 濃度 (mg/l) 図 3-8 一色干潟周辺での事業前後の底層植物プランクトン (PHYc) 及び DO 予測結果 ( 上 : 事業前 下 : 事業後 21 年度環境条件 ) 25

28 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業により 造成した干潟で二枚貝が増えた理由のひとつとして 貧酸素水塊からの影響の低減が考えられる 数値シミュレーション予測結果をみると 干潟 浅場を造ったところでは 地盤が高くなったことで 底生生物の呼吸に十分な酸素量となることが分かった A( 岸側 ) ちょっと苦しいなぁ B( 沖側 ) この色が貧酸素 ここなら快適 予測断面 シーブルー事業で造成された干潟 浅場 この色が貧酸素 8 (mg/l) 8 (mg/l) 75 DO: DO: 図 3-9 夏季 (8 月平均 ) の底層 DO 濃度 (21 年度環境条件下 ) 左 : 事業なし 右 : 事業あり ( : 事業場所 ) 26

29 8 (mg/l) 8 (mg/l) 75 DO: DO: 図 3-1 夏季 (8 月平均 ) の底層 DO 濃度 (26 年度環境条件下 ) 左 : 事業なし 右 : 事業あり ( : 事業場所 ) 図 3-11 三河湾の貧酸素水塊の面積変化 (21 年度環境条件下 ) ( 内は貧酸素水塊の面積が事業実施により減っている ) 図 3-12 三河湾の貧酸素水塊の面積変化 (26 年度環境条件下 ) ( 内は貧酸素水塊の面積が事業実施により減っている ) 27

30 4. 干潟 浅場造成の検討浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果より 干潟 浅場造成が三河湾の環境改善に効果的であること及び環境改善に効果的な干潟 浅場造成地は三河湾奥部であることを確認した そこで 更なる環境改善に向けて 新たに干潟 浅場を造成した場合の環境改善効果 ( 底生生物の増加量等 ) を確認するため 数値シミュレーションにより検討を行った 1) 干潟 浅場造成候補地の検討干潟 浅場造成候補地の検討条件としては 1 現在干潟 浅場が存在しない場所を中心に 2 地形が安定する可能性が高く 3 人による利用が少ない 4アサリの幼生供給源として付加価値があるとされている場所を検討していく必要がある 表 4-1 干潟 浅場造成候補地の検討条件 条件 1 干潟 浅場が存在しない場所 2 地形の安定性が高い場所 3 人の利用が少ない場所 4 アサリの幼生供給源として付加価値があるとされている場所 条件の意味 現在干潟 浅場 ( 水深 5m 以浅 ) がない場所を選ぶ かつて干潟 浅場が存在していた場所は 他の海域と比較して造成後の地形的な安定性が高い場所と考えられる 航路 泊地 漁港など人の利用が多い場所は 造成にあたって様々な調整が必要になる 浄化能力をより向上させるためには 湾内の栄養を取り込む生物を増加させることが必要であり さらに栄養を取り込んだ生物を三河湾外へ取り出せれば さらに効果的である 三河湾の浄化能力を支え 三河湾外への取り出しが多い生物の代表的な生物として 日本有数の漁獲量を誇るアサリが挙げられる アサリが生息するだけでなく 湾内のアサリ幼生供給源として付加価値の高い場所を増加させ 幼生ネットワークを強化できる場所が望ましい 愛知県水産試験場による既往の研究 ( 市川 桃井 鈴木 石田 平成 2 年度日本水産工学会秋季シンポジウム リセプターモードモデルを利用した造成適地選定手法 ) により三河湾のアサリ浮遊幼生ネットワークについて 以下のことがわかっている 主要なアサリ漁場( 図 4-1) への各海域からのアサリの供給は 吉良町及び幡豆町沿岸海域 ( 地区 6) からの供給数が最も多く 次いで汐川河口海域 ( 地区 11) 田原市東部沿岸海域 ( 地区 12 地区 13) が多くなっている ( 図 ) 三河湾においては 三河湾最奥部に位置する豊川河口ではほとんど浮遊幼生の供給はみられないものの 豊川の両側沿岸海域でアサリ浮遊幼生の供給が比較的多くなっており その範囲は一色干潟東部及び福江湾東部周辺まで及んでいる 以上から アサリ幼生の供給源としては 渥美湾の中部から奥部にかけての海域が中心となっていることが想定される このような供給源により多くの干潟 浅場を創出することによって さらに多くの浮遊幼生を三河湾全体へ供給することが可能となることが考えられる また 貧酸素水による影響が大きい湾奥部に 貧酸素水による影響を受けにくい干潟 浅場のような浅海域を増やすことは 貧酸素水の影響が強い夏季に貧酸素水から生物を守る場を作ることにもなる 28

31 矢作川河口 豊川河口 一色干潟 汐川河口 福江湾 図 4-1 三河湾における主要なアサリ漁場 3 2, ( 矢作川河口 ) 5( 一色干潟 ) 各地区への供給数 15, 1, 5, ( 福江湾 ) ( 豊川河口 ) 11( 汐川河口 ) 図 4-2 三河湾におけるアサリ幼生供給源 初期配置として設定した主要なアサリ生息海域 供給源として区分した地区 一色干潟矢作川河口豊川河口汐川河口福江湾 図 4-3 主要なアサリ漁場への地区別幼生供給数 条件 1~4を考慮し さらに 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果確認 結果を踏まえて 以下の 4 ヶ所において 干潟 浅場を造成した場合を仮に設定し 数値シミュレーションを用いて効果検討を行った 干潟 浅場の地盤高は 基本的 に D.L.±m になるよう設定した 表 4-2 数値シミュレーションにおける干潟 浅場設定場所 Box No. 区分 面積 (ha) 32 東幡豆 約 2 18 蒲郡 ( 竹島東部 ) 約 御津地区 約 8 39 豊川河口 約 98 合計 約 212 備考 : 地盤高は基本的に D.L.±m になるよう設定 29

32 2) 数値シミュレーションによる効果検討 新たな干潟 浅場造成の効果を堆積物食者 懸濁物食者の現存量から検討した < 湾奥東部 > BOX35 BOX39 では 新たな干潟 浅場造成によって 貧酸素化による堆積物食者 懸濁物食者の死亡が減少し 大きく底生生物の現存量が増加した また BOX18 では 新たな干潟 浅場造成によって 夏季の底生生物現存量が若干増加した 六条潟 (BOX22) においても懸濁物食者の現存量が増加していた これは 隣接する BOX39 を干潟として水深 5m から m に地盤高を上げたため貧酸素リスクが低減されたことが理由として推定される < 湾奥西部 > BOX32 では 新たな干潟 浅場造成によって夏季の底生生物現存量が若干増加した BOX18 BOX32 BOX35 BOX39 BOX22 図 4-4 検討箇所位置図 3

33 BOX35 の堆積物食者現存量 BOX35 の懸濁物食者現存量 (21 年度環境条件下 黒線が現況 赤線が対策あり ) BOX39 の堆積物食者現存量 BOX39 の懸濁物食者現存量 (21 年度環境条件下 黒線が現況 赤線が対策あり ) BOX18 の堆積物食者現存量 BOX18 の懸濁物食者現存量 (21 年度環境条件下 黒線が現況 赤線が対策あり ) BOX32 の堆積物食者現存量 BOX32 の懸濁物食者現存量 (21 年度環境条件下 黒線が現況 赤線が対策あり ) BOX22 の堆積物食者現存量 BOX22の懸濁物食者現存量 (21 年度環境条件下 黒線が現況 赤線が対策あり ) 図 4-5 検討箇所毎の生物現存量 31

34 数値シミュレーション計算結果から推定した新たな干潟 浅場造成によって増加した懸濁物食者は三河湾内で 4, トン前後であった 図 4-6 懸濁物食者資源量 図 4-7 懸濁物食者資源量 ( 主に湾奥の地区 ) 32

35 3) 干潟 浅場造成を優先的に検討する範囲 4. 1),2) での検討結果及び以下のような条件から 新たな干潟 浅場造成を優先的に検討する範囲は 三河湾奥東部 ( 下図 ) とし 具体的な造成候補地については今後 各関係者と調整を進めていく 愛知県漁業協同組合連合会 愛知県沿岸漁業振興研究会 1997 年 8 月 愛知県の漁場環境修復策としての干潟 浅場の造成について によれば 干潟 浅場造成適地の条件として 以下の 5 点が挙げられている 1 浄化能力がより高く機能するところ ( 湾奥部 ) 2 夏期の貧酸素や苦潮の被害を受けないところ 3 造成と維持経費があまり高くならないところ 4 現在漁場としてあまり利用されていないところ 5 採貝を行う漁業者が漁場管理者として存在するところ 豊川市 豊川市 豊川市 < 凡例 > 干潟 浅場造成を優先的に検討する範囲 現在の干潟 図 4-8 干潟 浅場造成を優先的に検討する範囲 33

36 5. 深掘跡修復の検討深掘跡では 有機物 硫化物等が堆積し 夏季に貧酸素化していることをモニタリング結果から確認した 貧酸素水塊抑制に向けて 深掘跡を修復した場合の環境改善効果 ( 硫化水素等酸素消費物質の体積の減少量 ) を確認するため 数値シミュレーションによる検討を行った 1) 数値シミュレーションによる深掘跡修復効果 1 深掘跡修復候補地三河湾奥部に存在する以下の深掘跡をすべて修復した場合を数値シミュレーション検討ケースとして設定した 表 5-1 深掘跡修復検討ケース No. 区分面積 (ha) 容積 ( 万 m 3 ) 1 大塚地区北側約 1 約 15 2 大崎地区約 3 約 6 3 田原地区 (5 箇所 ) 約 8 約 39 合計約 12 約 深掘跡修復の効果 大塚地区北側において深掘跡修復を行った場合 全ての濃度区分において硫化水素等酸素消費物質の体積が減少している 特に濃度が高いものについて体積の減少が著しく 周囲への硫化水素リスクを大きく減じる結果になっている 田原地区において深掘跡修復を行った場合 全ての濃度区分において硫化水素等酸素消費物質の体積が減少している 大崎地区において深掘跡修復を行った場合 環境条件 濃度区分によって硫化水素等酸素消費物質の体積が減少しない場合もあるが 全体としては硫化水素等酸素消費物質の体積の減少がみられる 深掘跡修復区域の酸素消費物質の体積変化は 修復した 3 地区それぞれにおいて効果の発現に差は見られるものの 現況に比べて酸素消費物質の体積は減少しており 周辺海域への硫化水素暴露リスクを低下させる効果が確認できた 大塚地区 ( 北側 ) 田原地区 大崎地区 図 5-1 酸素消費物質の体積 34

37 2) 深掘跡修復計画 ( 大塚地区北側 ) 大塚地区北側の深掘跡は アサリ等が生育する干潟 浅場に隣接しており 早期の修復が求められている また 数値シミュレーションによると 大塚地区北側の深掘跡を修復することで 高い濃度の硫化水素等酸素消費物質の体積が大きく減少し 周囲への硫化水素のリスクを大きく減じる結果になっていることから 他の地区より優先して修復する計画を策定した 修復箇所 蒲郡市 投入 投入予定範囲 海上運搬 豊橋市 投入土砂採取予定箇所 ( 三河港神野地区航路泊地 ) 土運船 押船 図 5-2 土砂採取箇所及び修復箇所位置図 周辺地盤 土運船 覆砂分を控え周辺地盤より 5cm 低く修復 投入後の形状を確認し 次回投入場所を検討する 浚渫土 原地盤 ( 深掘部 ) 周辺地盤高より約 5cm 低い高さまで修復 約 -3m 約 5,m3 約 -5.5m 図 5-3 土砂投入工イメージ図 35

38 6. 広報資料の作成 1) 作成の背景と目的第 1 回及び第 4 回三河湾部会において モニタリングデータだけではなく 施策をはじめたことを子どもや一般市民に分かりやすく示すこと 分かりやすい言葉で結果報告すること との意見が出された そこで 三河湾の環境改善に向けた取り組みを一般市民に理解してもらうこと を目的に 広報資料の作成を試みた 本部会では 三河湾の環境改善に向け 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果確認や干潟 浅場造成候補地等の検討 深掘跡修復の検討のために 数値シミュレーションを用いた効果算定を行っている ところが 数値シミュレーションの概念や そこに用いられている数式などは一般の人々にとって非常に難解なものである 数値シミュレーションやその算定結果を正しく理解してもらうためには まず各施策がどのように三河湾の環境を改善させることができるのか その関係を理解してもらうことが必要である これが理解できれば なぜ三河湾の環境改善方策の評価指標に溶存酸素量が用いられているのか その数値がどのように影響するのかを理解できるようになると考えられる また 専門用語の使用を避け 比較的平易な文章で示す工夫や 貧酸素水塊の発生要因や干潟 浅場の機能などを説明する資料を冒頭に示すことで 資料の理解度の向上に役立つと考えられる ただし 一般市民といっても 常日頃海に慣れ親しんでいる人とそうでない人では 当然理解度が異なる また 大人と子ども 小学生と中学生というように 年齢や教育課程の修了度合いによっても理解度が異なる そこで 今回は基本となるコンセプト版を作成した 今後 使用目的別 対象市民層別の広報資料を 本資料に基づいて作成する 2) 概要以下に示す作成の考え方を表現するために Microsoft 社の PowerPoint23 を用いて作成した (1) 作成の考え方 1 数値シミュレーションの仕組みの伝え方数値シミュレーションの概念を伝えるためには 既存の算定結果のように時間断面で結果を示すだけではなく アニメーション化や複数項目の同時表示等によって 経時変化や他項目との関係性を分かりやすく示すことが有効であると考えられる 36

39 2 数値シミュレーションの結果の伝え方算定結果についても 各指標の数値をそのまま示すのではなく 一般の人々がイメージできる身近な指標や現象で示すといった見せ方の工夫が考えられる 例えば 溶存酸素量 (DO) ではなく アサリやガザミといった三河湾を代表する生物の生息限界濃度等を参考に影響の程度に変換して示すことで 環境改善効果を分かりやすく示すことが挙げられる 3 資料の工夫数値シミュレーションの結果だけを示すのではなく まずは貧酸素水塊発生の原因や 干潟 浅場が果たす役割を先に説明することで 後述するシミュレーションの意図や結果が理解しやすくなると考えられる そこで平易な文章やイラストなどを用い 三河湾の環境の現状 ( 栄養塩の流入 貧酸素水塊の発生要因など ) 干潟 浅場の機能 ( 効果 ) 数値シミュレーションの仕組み 数値シミュレーションの算定結果といったように順を追って説明することが有効と考えられる (2) 広報資料 ( コンセプト版 ) の構成広報資料 ( コンセプト版 ) の構成は以下のとおりである 詳細は 伊勢湾再生海域検討会三河湾部会の HP を参照のこと ( 健康な三河湾食物連鎖など かつて健康であった三河湾の姿を示した 現在の三河湾干潟 浅場が埋め立てられ 赤潮や貧酸素が発生している現在の三河湾の様子を示した 健康な三河湾に戻すための取り組み浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業について説明した 37

40 干潟 浅場を造ってみたら干潟 浅場再生の取り組みによって 二枚貝の増加や藻場再生の取り組みが始まったことを示した 干潟 浅場を造ったから? 日本全国のアサリ漁獲量が減少するなか 愛知県のアサリ漁獲量が増加していることが 干潟 浅場再生の取り組みの効果として考えられることを示した 数値シミュレーションとは? 数値シミュレーション結果の実例 ( アニメーション ) を示し 概略を説明した 数値シミュレーションの予測結果は? 数値シミュレーションによる浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業の効果を アサリの資源量に換算して示した 数値シミュレーション結果の評価干潟 浅場再生の取り組みによる三河湾全体への効果がおおよそ分かったことを示した また 数値シミュレーションの限界にも触れ 理解にあたっての注意点を示した 干潟 浅場を造ったのに 浚渫砂を活用した干潟 浅場再生事業後も 時折 貧酸素による被害が発生しており 未だ三河湾が健康になっていないことを示した 38

41 さらに三河湾を健康にするために数値シミュレーションを用いて 新たに干潟 浅場を造成した場合の効果を検討し 先ほどと同様に二枚貝が増えるであろうこと 干潟 浅場を造るのであれば湾奥の特に東部で効果が高いであろうことを示した 今後の課題今後の干潟 浅場造成にあたっては 造成材料の確保に加え 造成場所や施工方法などの検討が必要となることを示した もっと詳しく数値シミュレーション結果を知りたい方のために さらに詳細な内容を知りたい人向けの補足資料として 本編よりも詳細な検討結果と解説を示した 39

42 7. 推進プログラムの実現に向けて 1 取り組みの一つである貧酸素水塊の抑制に効果的な対策として 三河湾においては 干潟 浅場造成 及び苦潮の発生原因の一つであると考えられる 深掘跡 の修復を重点的に実施する 2 干潟 浅場の造成実施箇所について 愛知県漁業協同組合他による干潟 浅場造成についての提言及び検討結果から 湾口部よりも湾奥部 さらには湾奥東部において干潟 浅場を造成することにより 堆積物食者及び二枚貝をはじめとする懸濁物食者の増加が明確に見られ 環境改善効果が期待できることが示された このため 三河湾奥東部 ( 下図 ) を干潟 浅場造成を優先的に検討する範囲とし 具体的な造成候補地については 今後 各関係者と調整を進めていく 豊川市 豊川市 豊川市 < 凡例 > 干潟 浅場造成を優先的に検討する範囲 現在の干潟 図 7-1 干潟 浅場造成を優先的に検討する範囲 3 深掘跡修復施策については 検討結果から 検討条件として設定した3 箇所の修復海域では 隣接する六条潟への苦潮リスク低減を考慮すると 大塚地区北側が最も効果が高く 優先して修復する 4

43 8. 今後の課題 1 関係者との調整干潟 浅場造成及び深掘跡修復の実施にあたり 材料となる土砂の確保 具体的な施工場所 施工方法 施工時期等について 各関係者と調整していく必要がある 2さらなる干潟 浅場造成の展開干潟 浅場造成による環境改善効果を高めていくためには 造成した干潟 浅場で増加した二枚貝を他の場所に移植放流し 更に増やして 最終的には海域から取り出す ( 栄養塩の回収 ) ことが重要である したがって 移植放流する場の造成等を考慮した検討が必要である 3 情報公開の推進干潟 浅場造成をPRしていくため 三河湾の現状と環境改善の取り組みをわかりやすく説明した広報資料 ( コンセプト版 ) を作成した 今後は この資料をPR 対象者毎に改良し 三河湾の環境改善の取り組みに関する情報を広く発信していく必要がある 4 土砂管理に関する課題三河湾流域における総合的な土砂管理システムの構築について 解決しなければならない課題を具体的に明らかにし システム構築までのロードマップを作成する等 より踏み込んだ議論を展開していくことが必要である また 土砂の供給者と利用者が連携し 干潟 浅場を造成した際に発生する便益については 適切に定量化することで総合的な事業として成立させることが必要である 5 他委員会との連携三河湾流域圏の環境改善に関連した同じような委員会が多々存在している 各委員会が有機的に連携し 共有化出来るところは共有していく等 効率化させる必要がある また 矢作川流域 豊川流域等に関係する各委員会に対して 干潟 浅場造成の必要性等をPRし 協力関係を築いていくことが必要である 6 数値シミュレーションに関する課題干潟 浅場再生事業等の効果を数値シミュレーションを用いて検証し シミュレーションの精度 再現性について概ね了解を得たところであるが 現時点の数値シミュレーションでは 漁獲による取り上げ 湾奥からの稚貝の人為的分散 アサリの浮遊幼生ネットワーク 鳥による取出 物理的な酸素供給等を考慮していない 今後の数値シミュレーションによる検討では 必要に応じ これらを考慮して行う必要がある 41

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